JP4060650B2 - Mold cooling structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳造金型を冷却するために冷却水を鋳造金型に供給する金型冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、鋳造金型でカムシャフトなどの棒状部材を鋳造する際には、先ず鋳造金型を型締めしてキャビティを形成し、このキャビティに溶湯を充填する。次に、鋳造金型を冷却水で冷却することによりキャビティ内の溶湯を凝固する。次いで、鋳造金型を型開きしてキャビティ内から凝固した鋳造品を取り出す。
【0003】
この鋳造金型を冷却する手段としては、鋳造金型に冷却ジャケットを設けたジャケットタイプの冷却手段と、鋳造金型に冷却水通路を形成した冷却水通路タイプの冷却手段とが一般的に知られている。
【0004】
ジャケットタイプの冷却手段は、金型の外側に隔壁(所謂、ジャケット)を設けて冷却水を循環するための空間(冷却ジャケット)を形成し、この冷却ジャケットに冷却水を供給して鋳造金型を冷却するものである。
ジャケットタイプの冷却手段によれば、金型の外側にジャケットを設けることで、冷却ジャケットを簡単に形成することができるので、比較的低コストで冷却手段を提供することが可能になる。
【0005】
この冷却ジャケットは、冷却水を流すための空間を全体的に大きく形成する必要があり、例えば金型のなかに局部的に冷却したい部位がある場合には、大きな空間から局部近傍に分岐流路を形成する。
このため、冷却ジャケット内の冷却水は、流れやすい大きな空間に流れてしまい、分岐流路内に冷却水を円滑に流して金型の局部を効率よく冷却することは難しい。
【0006】
一方、冷却水通路タイプの冷却手段は、金型にドリルで複数の孔を開け、複数の孔を互いに連通させることにより、冷却水通路を形成するために、冷却ジャケットと比較して冷却水通路の全域に冷却水を円滑に流すことができる。
よって、冷却水通路タイプの冷却手段を採用することで、金型のうちの局部的に冷却したい部位を効率よく冷却することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、冷却水通路タイプの冷却手段は、金型にドリルで複数の孔を加工し、複数の孔を互いに連通させる必要があるので、冷却水通路の加工に手間がかかる。このため、冷却水通路タイプの冷却手段を鋳造金型に採用すると、鋳造金型のコストを抑えることが難しく、設備費が嵩むことが考えられる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、金型の局部を効率よく冷却することができ、かつ冷却手段を手間をかけないで簡単に形成することができる金型冷却構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1は、小径部と大径部とを交互に直列に配置した棒状部材を鋳造する金型であり、金型内で棒状部材のキャビティは鉛直方向に配置され、溶湯を型の下部から供給され、冷却水を通すことのできる冷却ジャケットを備えた金型において、冷却ジャケットに冷却通路を内蔵し、この冷却通路でキャビティ面を局部的に冷却できるように構成し、冷却通路は、パイプとこのパイプから分岐した複数のノズルとで構成し、ノズルからのジェット水でキャビティ面を局部的に冷却するとともに、キャビティ面のうち、棒状部材の大径部に相当するキャビティ面に環状凹部を形成し、環状凹部の上端隅部に、該環状凹部の外側に広がるポケット溝を設けたことを特徴とする。
【0010】
小径部と大径部とを交互に直列に配置した棒状部材を鋳造する金型であり、金型内で棒状部材のキャビティは鉛直方向に配置され、溶湯を型の下部から供給され、冷却水を通すことのできる冷却ジャケットを備えた金型において、冷却ジャケットに冷却通路を内蔵することにより、冷却ジャケットの空間を利用して冷却通路を形成することができるので、従来技術のように鋳造金型にドリルで複数本の孔を連通状態に加工して冷却通路を形成する必要はない。
さらに、鋳造金型に冷却通路を備えることで、冷却ジャケットと比較して冷却通路全域に冷却水を円滑に循環することができる。このため、鋳造金型のなかの局部的に冷却したい部位に冷却水を良好に供給することができる。
また、冷却通路をパイプと複数のノズルとで構成することで、パイプとノズルとを冷却ジャケットに配管するだけで、冷却通路を形成することができる。これにより、鋳造金型に冷却通路を手間をかけないで比較的簡単に備えることができる。
加えて、パイプにノズルを設け、キャビティ面の局部を狙ってノズルから冷却水を噴射させることができる。
【0011】
さらに本発明は、上記した通り、キャビティ面のうち、棒状部材の大径部に相当するキャビティ面に環状凹部を形成し、環状凹部の上端隅部に、該環状凹部の外側に広がるポケット溝を設けたので、キャビティの下部から上部に向けてに溶湯を充填する際、環状凹部の上端隅部に環状凹部の外側に広がるポケット溝により、環状凹部の上端隅部に溶湯を導くことができ、鋳造金型で鋳造する小径部と大径部とを交互に直列に配置した棒状部材を鉛直に配置したキャビティで下部からの注湯で鋳造する棒状鋳造品の成形性を向上させることができ、かつピンホールの発生を防ぐこともできる。
従って、キャビティ面に設けた環状凹部の上端隅部にポケット溝を備えるという簡単な構成で、環状凹部の上端隅部まで溶湯を確実に導くことができ、このため、鋳造金型のコストを抑えることができ、かつ設備費が嵩むことを抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)を備えた鋳造金型の断面図である。
鋳造金型10は、一例としてカムシャフトなどの長尺部材(図示しない)を鋳造する金型であって、固定型11を固定板12に取り付けるとともに、固定型11に対向させて可動型14を配置し、この可動型14を可動板15に取り付け、可動型14を移動することにより型開き・型締め可能に構成したものである。
【0014】
固定型11は、キャビティ面22を備えた入子21と、この入子21の後部に配置したバックアッププレート41と、バックアッププレート41及び入子21を収容する収容凹部46(図2も参照)を設けた収容部材45と、主に入子21を冷却する金型冷却構造50とを備える。
この入子21のキャビティ面22は、「キャビティに臨む部位」と呼ぶこともできる。
【0015】
入子21は、第1〜第4の銅合金部材33〜36と、第1〜第4の銅合金部材33〜36より低熱伝導率の第1〜第5の鉄系部材23〜27とで組合せたものである。
第1〜第5の鉄系部材23〜27は、一例として熱間鍛造用のFe材であるSFNCM(ニッケルクロムモリブデン鋼鍛鋼品)が該当する。
【0016】
具体的には、入子21は、最上位に第1鉄系部材23を配置し、この第1鉄系部材23の下側に第2鉄系部材24を配置し、この第2鉄系部材24の下側に第1銅合金部材33を配置し、この第1銅合金部材33の下側に第3鉄系部材25を配置し、この第3鉄系部材25の下側に第2銅合金部材34を配置し、この第2銅合金部材34の下側に第4鉄系部材26を配置し、この第4鉄系部材26の下側に第3銅合金部材35を配置し、この第3銅合金部材35の下側に第5鉄系部材27を配置し、この第5鉄系部材27の下側の入子の最下位に第4銅合金部材36を配置したものである。
【0017】
可動型14は、キャビティ面62を備えた入子61と、この入子61の後部に配置したバックアッププレート63と、バックアッププレート63及び入子61を収容する収容凹部66を設けた収容部材65と、主に入子61を冷却する金型冷却構造68とを備える。
この入子61のキャビティ面62は、「キャビティに臨む部位」と呼ぶこともできる。
【0018】
図中、69は押出ピンであり、この押出ピン69を固定型11及び可動型14にそれぞれ3本づつ所定間隔をおいて配置することで、キャビティ内から鋳造品を効率よく取り出すことができる。
【0019】
なお、可動型14の入子61は固定型11の入子21と同一構成なので、可動型用入子61の各構成部材に、固定型用入子21の各構成部材と同一符号を付して説明を省略する。
【0020】
また、可動型14のバックアッププレート63は固定型11のバックアッププレート41と同一構成なので、可動型用バックアッププレート63の各構成部材に、固定型用バックアッププレート41の各構成部材と同一符号を付して説明を省略する。
【0021】
さらに、可動型14の金型冷却構造68は固定型11の金型冷却構造50と同一構成なので、可動型用金型冷却構造68の各構成部材に、固定型用金型冷却構造50の各構成部材と同一符号を付して説明を省略する。
【0022】
鋳造金型10を使用してカムシャフトなどの長尺部材(図示しない)を鋳造する際には、先ず可動型14を固定型11から離す方向に移動して鋳造金型10を型開きし、中子17を固定型11のキャビティ面22に保持部材18A,18B,18Cで固定する。
次に、可動型14を移動して固定型11に当接することにより鋳造金型10を型締めして、固体型11のキャビティ面22及び可動型14のキャビティ面62でキャビティ10Aを形成する。
【0023】
次いで、このキャビティ10Aに湯道10Bを介して溶湯を矢印▲1▼の如く充填する。溶湯の充填完了後に、金型冷却構造50,68に冷却水を供給して鋳造金型10を冷却することによりキャビティ10A内の溶湯を凝固させる。
キャビティ10A内の溶湯が凝固した後、可動型14を固定型11から離して鋳造金型10を型開きし、キャビティ10A内から凝固した鋳造品(すなわち、カムシャフトの素材)を取り出す。取り出した鋳造品を加工することによりカムシャフトの製造工程を完了する。
【0024】
以下、固定型の金型冷却構造50について詳しく説明する。
図2は本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)を備えた固定型の分解斜視図である。
固定型11の金型冷却構造50は、固定型(金型)11に冷却水を通すことのできる冷却ジャケット51(図1も参照)を備え、この冷却ジャケット51に冷却通路52を内蔵し、この冷却通路52で入子21のキャビティ面22を局部的に冷却できるように構成したものである。
【0025】
冷却通路52は、2本のパイプ53,53と2本のパイプ53,53から分岐した複数のノズル54・・・とで構成し、ノズル54・・・からのジェット水で入子21のキャビティ面22を局部的に冷却するものである。
パイプ53は、図1に示すように下端部53Aを栓部55で閉塞するとともに、上端部53Bを開口したものである。パイプ53の上端部53Bには流路56を介して冷却水供給ポンプ57を連通する。
【0026】
冷却ジャケット51に冷却通路52を内蔵することにより、冷却ジャケット51の空間を利用して冷却通路52を形成することができるので、従来技術のように鋳造金型にドリルで複数本の孔を連通状態に加工して冷却通路を形成する必要はない。このため、冷却通路52を手間をかけないで簡単に形成することができる。
【0027】
また、冷却通路52をパイプ53・・・と複数のノズル54・・・とで構成することで、パイプ53・・・とノズル54・・・とを冷却ジャケット51に配管するだけで、冷却通路52を形成することができる。
これにより、鋳造金型10に冷却通路52を手間をかけないで比較的簡単に備えることができるので、鋳造金型10のコストを抑えることが可能になる。
【0028】
このように、金型冷却構造50によれば、冷却ジャケット51に冷却通路52を内蔵し、この冷却通路52で冷却水をキャビティ面の近傍まで円滑に循環させすことができるので、冷却水でキャビティ面を局部的に好適に冷却することができる。
【0029】
よって、図1に示すように「キャビティ面に臨む部位」21を、第1〜第4の銅合金部材33〜36と、第1〜第4の銅合金部材33〜36より低熱伝導率の第1〜第5の鉄系部材23〜27とで組合せることが可能になった。
第1〜第5の鉄系部材23〜27は第1〜第4の銅合金材料33〜36と比較して材料費が安価で、加えて加工性にも優れている。このため、鋳造金型10のコストを抑えることができ、かつ設備費が嵩むことを抑えることができる。
【0030】
図3は本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)を備えた固定型の分解断面図である。
第1鉄系部材23の背面23Aには第1、第2の冷却凹部23B,23Cを形成し、第2鉄系部材24の背面24Aには冷却凹部24Bを形成する。また、第1銅合金部材33の背面33Aには冷却凹部33Bを形成し、第3鉄系部材25の背面25Aには冷却凹部25Bを形成する。
【0031】
さらに、第2銅合金部材34の背面34Aには冷却凹部34Bを形成し、第4鉄系部材26の背面26Aには冷却凹部26Bを形成する。また、第3銅合金部材35の背面35Aには冷却凹部35Bを形成し、第5鉄系部材27の背面27Aには冷却凹部27Bを形成し、第4銅合金部材36の背面36Aには冷却凹部36Bを形成する。
【0032】
このように形成した各々の冷却凹部23B〜27B,33B〜36Bに臨むようにバックアッププレート41に冷却開口42・・・を形成し、それぞれの冷却開口42・・・に臨むように冷却溝48を収容部材45の後内壁47(図2参照)に上端45Aから下端45Bまで延びるように形成する。
【0033】
これにより、入子21及びバックアッププレート41を収容部材45の収容凹部46(図2も参照)に矢印の如く収容して、冷却凹部23B〜27B,33B〜36B、冷却開口42・・・及び冷却溝48が連通することにより、冷却ジャケット51を形成する。
【0034】
図2に戻って、冷却通路52は、冷却溝48に沿わせて2本のパイプ53,53を配置し、それぞれのパイプ53,53に所定間隔をおいて複数のノズル54・・・を取り付け、それぞれのノズル54・・・を冷却開口42・・・を通過させて冷却凹部23B〜27B,33B〜36B(34B,26B,35Bのみを図示する)に向けて延ばしたものである。
よって、ノズル54・・・の先端54A・・・を冷却凹部23B〜27B,33B〜36Bの底部(34C,26C,35Cのみを図示する)近傍に配置することができる。
【0035】
これにより、冷却水供給ポンプ57(図1参照)から2本のパイプ53,53に冷却水を供給すると、2本のパイプ53,53に供給した冷却水をノズル先端54A・・・から冷却凹部23B〜27B,33B〜36Bの底部(34C,26C,35Cのみを図示する)に噴射して、キャビティ面22を局部的に冷却することができる。
冷却凹部23B〜27B,33B〜36Bに噴射した冷却水は、冷却ジャケット51内を通して冷却溝48の底部48A(図1も参照)まで流れ、冷却溝48の底部48Aから排水路(図示しない)を介して固定型11の外部に流出する。
【0036】
図4は図1の4−4線断面図であり、収容部材45の収容凹部46にバックアッププレート41を収容するとともに、入子21を収容し、バックアッププレート41及び入子21を取付ボルト70・・・で収容部材45に固定することにより、冷却凹部23B〜27B,33B〜36B(33Bのみ図示する)、冷却開口42・・・及び冷却溝48を連通させて冷却ジャケット51を形成した状態を示す。
【0037】
冷却溝48には2本のパイプ53,53を収容し、2本のパイプ53,53から分岐したノズル54・・・をバックアッププレート41の冷却開口42・・・を通して冷却凹部23B〜27B,33B〜36B(33Bのみ図示する)まで延ばし、ノズル54・・・の先端54A・・・を冷却凹部23B〜27B,33B〜36B(33Bのみ図示する)の底部33C(その他の底部23D,23E,24C〜27C,34C〜36Cは図3参照)に臨ませることができる。
【0038】
また、この図は、可動型14を固定型11に当接して型締めすることにより、可動型14のキャビティ面62と固定型11のキャビティ面22とでキャビティ10Aを形成し、このキャビティ10Aの中央に中子17を備えた状態を示す。なお、可動型14には熱電対71を備え、この熱電対71で入子61のキャビティ面62近傍の温度を検知することができる。
【0039】
図5は図1の5−5線断面図であり、収容部材45の冷却溝48に突起49・・・(図2〜図3も参照)を形成し、この突起49の先端をバックアッププレート41に当接し、突起49の貫通孔49A、バックアッププレート41の貫通孔41A及び入子21(図5においては、第1銅合金部材33のみを示す)の貫通孔21A(図3も参照)をそれぞれ同軸上に配置し、これらの貫通孔49A,41A,21Aに押出ピン69を差し込んだ状態を示す。
【0040】
図6は図1の6部拡大図である。
固定型11の入子21を構成する第4鉄系部材26には、キャビティ面22のうちの第4鉄系部材26に相当する部位(鉄系部材のキャビティ面)22A、すなわち「×××」で示す領域に焼入れ・焼戻しを施す。
さらに、可動型14の入子61を構成する第4鉄系部材26には、キャビティ面62のうちの第4鉄系部材26に相当する部位(鉄系部材のキャビティ面)62A、すなわち「×××」で示す領域に焼入れ・焼戻しを施す。
【0041】
なお、図6においては、入子21の第4鉄系部材26のキャビティ面22Aに、焼入れ・焼戻しを施した例について説明したが、入子21を構成するうちの第1〜第3鉄系部材23〜25及び第5鉄系部材27(図1、図3参照)のそれぞれのキャビティ面にも、第4鉄系部材26のキャビティ面22Aと同様に焼入れ・焼戻しを施す。
【0042】
さらに、図6においては、入子61の第4鉄系部材26のキャビティ面62Aに、焼入れ・焼戻しを施した例について説明したが、入子61を構成するうちの第1〜第3鉄系部材23〜25及び第5鉄系部材27(図1、図3参照)のそれぞれのキャビティ面にも、第4鉄系部材26のキャビティ面62Aと同様に焼入れ・焼戻しを施す。
【0043】
ここで、第1〜第5鉄系材料23〜27のキャビティ面22A・・・,62A・・・(第4鉄系部材26のキャビティ面22A,62Aのみを図示する)に、焼入れ・焼戻しを施す理由を説明する。
すなわち、第1〜第5鉄類部材23〜27は、第1〜第4銅合金部材33〜36と比較して低熱伝導率の部材なので、第1〜第5鉄類部材23〜27のキャビティ面が熱膨張して変形する虞がある。
【0044】
そこで、第1〜第5鉄類部材23〜27のキャビティ面に、焼入れ・焼戻しを施すことで、キャビティ面が熱膨張で変形することを防ぐようにした。
これにより、入子21,61をそれぞれ第1〜第4銅合金部材33〜36と第1〜第5鉄類部材23〜27との組合せが可能になり、鋳造金型10のコストを抑えることができ、かつ設備費が嵩むことを抑えることが可能になった。
【0045】
図7は図6の7部拡大図である。
鋳造金型10は、固定型11の入子21のキャビティ面22と、可動型14の入子61のキャビティ面62とでキャビティ10Aを形成する。
【0046】
このキャビティ10Aは、小径部と大径部とを交互に直列に配置したカムシャフトなどの棒状部材(図示しない)を鋳造するために、キャビティ面22,62のうちの棒状部材の大径部に相当するキャビティ面22a,62aで略環状の環状凹部73・・・を形成し、この環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・に環状凹部73・・・の外側に広がるポケット溝75・・・を設けたものである。
【0047】
図8は図7の8部拡大図である。
ポケット溝75は、ポケット溝75の開口76の溝幅をW1、底部77の溝幅をW2、溝深さをD1と設定し、さらに開口76から底部77に向けて途中の部位78まで比較的大きな傾斜角度で傾斜面を形成し、途中の部位78から底部77まで比較的小さな傾斜角度で傾斜面を形成したものである。
【0048】
ここで、環状凹部73の上端隅部73Aにポケット溝75を形成した理由を説明する。
すなわち、図2に示す冷却通路52で冷却水をキャビティ面22,62の近傍まで円滑に循環させて、冷却水でキャビティ面22,62を局部的に好適に冷却することができるので、キャビティ10A内の溶湯を良好に凝固させることができる。
【0049】
しかし、溶湯の凝固が速すぎると、溶湯をキャビティ10A内に充填した際に、溶湯がキャビティ10Aの環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・まで到達し難いことが考えられる。
そこで、環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・に径外方へ張り出すポケット溝75・・・を設けた。
【0050】
ポケット溝75は、開口76の溝幅W1、底部77の溝幅W2、溝深さD1のそれぞれの寸法を、環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・まで溶湯89を導くことが可能で、かつポケット溝75への溶湯89の侵入を阻止することが可能な寸法に設定されている。
【0051】
このように、環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・にポケット溝75・・・を備える簡単な構成で、環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・まで溶湯を確実に導くことができる。このため、鋳造金型10のコストを抑えることができ、かつ設備費が嵩むことを抑えることができる。
【0052】
図9は本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)を備えた固定型を組み付ける状態を説明する図である。
先ず、収容部材45の冷却溝48に2本のパイプ53,53を矢印▲2▼の如く収容し、ノズル54,54を入子21(第1銅合金部材33のみ図示する)の冷却凹部(冷却凹部33Bのみ図示する)に向けて延ばすとともに、それぞれのノズル先端54A・・・が互いに近づくように略ハ字状に配置する。
【0053】
次に、収容部材45の収容凹部46にバックアッププレート41及び入子21を収容し、入子21(第1銅合金部材33のみ図示する)の取付孔81・・・及びバックアッププレート41の取付孔82・・・に取付ボルト70・・・を矢印▲3▼の如く挿入し、取付ボルト70・・・の先端83A・・・を収容凹部材45のねじ孔84・・・にねじ結合する。
これにより、収容部材45の収容凹部46にバックアッププレート41及び入子21を取付ボルト70・・・固定することができる。
【0054】
次いで、収容部材45の突起49の貫通孔49A、バックアッププレート41の貫通孔41A及び入子21(図3に示す第1鉄系部材23及び第2銅合金部材34)の貫通孔21A,21Aに押出ピン69,69を矢印▲4▼の如く挿入する(図3も参照)。これにより、固定型11の組付けが完了する。
【0055】
次に、金型冷却構造50で鋳造金型10の固定型11を冷却する例を図10〜図11に基づいて説明する。
図10は本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)で鋳造金型を冷却する例を示す第1作用説明図である。
先ず、鋳造金型10を型締めした状態で、固定型11のキャビティ面22と可動型14のキャビティ面62とで形成したキャビティ10Aに湯道10Bを介して溶湯を矢印▲5▼の如く充填する。
【0056】
溶湯の充填完了後、固定型11の金型冷却構造50及び可動型14の金型冷却機構68(金型冷却構造50のみを図示する)を構成する冷却機構52のパイプ53・・・上端に、冷却水供給ポンプ57(図1参照)で冷却水を矢印▲6▼の如く供給する。
【0057】
冷却通路52のパイプ53・・・の上端に進入した冷却水は、パイプ53・・・からノズル54・・・に流れ、ノズル先端54A・・・から冷却凹部23B〜27B,33B〜36Bのそれぞれの底部23D,23E,24C〜27C,33C〜36Cに冷却水を矢印▲7▼の如く噴射する。
これにより、キャビティ面22,62の局部を良好に冷却することができる。
【0058】
キャビティ面22,62の局部を冷却した冷却水は、冷却ジャケット51内を通り冷却溝48の底部48Aまで流れ、冷却溝48の底部48Aから排水路(図示しない)を介して固定型11の外部に流出する。
【0059】
このように、金型冷却構造50によれば、冷却ジャケット51内に冷却通路52を内蔵することで冷却水通路52を通して、冷却水を円滑に循環することができ、冷却凹部23B〜27B,33B〜36Bまで冷却水を良好に導くことができる。
【0060】
図11は本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)で鋳造金型を冷却する例を示す第2作用説明図である。
冷却通路52のパイプ53にノズル54・・・を設け、ノズル先端54A・・・から、図10に示す冷却凹部23B〜27B,33B〜36Bのそれぞれの底部23D,23E,24C〜27C,33C〜36C(底部33Cのみを図示する)を狙ってノズル先端54A・・・から冷却水を矢印▲7▼の如く噴射させることができる。
これにより、キャビティ面22の局部を冷却水で好適に冷却することができる。
【0061】
次いで、金型冷却構造50,68を備えた鋳造金型10のキャビティ10A内に溶湯を充填する例を図12(a)〜(c)に基づいて説明する。
図12(a)〜(c)は本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)を備えた鋳造金型のキャビティ内に溶湯を充填する例を示す作用説明図である。
(a)において、図10で説明したように鋳造金型10を型締めした状態で、キャビティ10Aに溶湯を矢印▲5▼の如く充填する。この際、金型冷却構造50,68で鋳造金型10を効率よく冷却することができるので、環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・に溶湯を充填することが難しくなる可能性がある。
【0062】
ここで、環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・に溶湯を充填することが難しくなる理由は、キャビティ10Aの下部から上部に向けてに溶湯を充填するためである。
この不具合を解消するために、環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・に環状凹部73・・・の外側に広がるポケット溝75・・・を設けることで、環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・に溶湯を導くようにした。
【0063】
(b)において、固定型11と可動型14との型締め面に僅かな隙間13が開いているので、キャビティ10Aに溶湯を充填する際に、キャビティ10A内のエアを固定型11と可動型14との型締め面の隙間13から矢印▲8▼の如く排出することができる。
このため、キャビティ10A内からエアを良好に排気することができ、キャビティ10A内に充填した溶湯を環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・((a)に示す)に好適に導くことができる。
【0064】
(c)において、ポケット溝75の形状を、開口76の溝幅がW1、底部77の溝幅がW2、溝深さをD1と設定することで、環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・まで溶湯89を導くことが可能で、かつポケット溝75への溶湯89の侵入を阻止することが可能になる。
これにより、環状凹部73・・・の上端隅部73A・・・に溶湯89を矢印▲9▼の如く導くことができる。よって、鋳造金型で鋳造する鋳造品の成形性を向上させることができ、かつピンホールの発生を防ぐこともできる。
【0065】
次に、第2〜第3実施形態を図13,図14に基づいて説明する。なお、第2〜第3実施形態において第1実施形態と同一部材については同一符号を付して説明を省略する。
図13は本発明に係る金型冷却構造(第2実施形態)を示す断面図である。
固定型の金型冷却構造90は、固定型(金型)11に冷却水を通すことのできる冷却ジャケット91を備え、この冷却ジャケット91に冷却通路52を内蔵し、この冷却通路52で固定型11のキャビティ面22を局部的に冷却できるように構成したものである。
【0066】
冷却ジャケット91は、入子92及びバックアッププレート41を収容部材45の収容凹部46に矢印の如く収容して、入子92の冷却凹部93、冷却開口42・・・及び冷却溝48を連通させることにより構成した空隙である。
【0067】
冷却ジャケット91は、入子92に設けた冷却凹部93の底部93Aをキャビティ面22に沿わせて湾曲に形成したものである。
第2実施形態の金型冷却構造90は、冷却凹部93の底部93Aをキャビティ面22に沿わせて湾曲に形成した点で、第1実施形態の金型冷却構造50と異なるだけで、その他の構造は第1実施形態の冷却ジャケット51と同じ構成である。
【0068】
第2実施形態の金型冷却構造90によれば、第1実施形態の金型冷却構造50と同様の効果を得ることができる。
さらに、冷却凹部93の底部93Aをキャビティ面22に沿わせて湾曲に形成することで、キャビティ面22の全域を効率よく冷却することができる。
【0069】
これにより、第1実施形態のように入子21を構成する第1〜第5鉄類部材23〜27のキャビティ面に、焼入れ・焼戻しを施さなくても、キャビティ面が熱膨張で変形することを防ぐことが可能になる。よって、第2実施形態の鋳造金型のコストをより一層抑えることができる。
【0070】
また、第2実施形態の可動型14の金型冷却構造は、固定型11の金型冷却構造90と同一構成ある。よって、図13において、可動型14の金型冷却構造に、固定型11の金型冷却構造90と同一符号を付して説明を省略する。
【0071】
図14は本発明に係る金型冷却構造(第3実施形態)を示す断面図である。
固定型の金型冷却構造100は、固定型(金型)11に冷却水を通すことのできる冷却ジャケット91を備え、この冷却ジャケット101に冷却通路52を内蔵し、この冷却通路52で固定型11のキャビティ面22を局部的に冷却できるように構成したものである。
【0072】
冷却ジャケット101は、入子102及びバックアッププレート41を収容部材45の収容凹部46に矢印の如く収容して、入子102の冷却凹部103、冷却開口42・・・及び冷却溝48を連通させることにより構成した空隙である。
【0073】
冷却ジャケット101は、入子102に設けた冷却凹部103の底部104の両側に凹み105,105を形成することにより底部104をキャビティ10Aに沿わせたものである。
第3実施形態の金型冷却構造100は、冷却凹部103の底部104の両側に凹み105,105を形成することでキャビティ面22に沿わせた点で、第1実施形態の入子21と異なるだけで、その他の構造は第1実施形態の冷却ジャケット51と同じ構成である。
【0074】
第3実施形態の金型冷却構造100によれば、第1実施形態の金型冷却構造50と同様の効果を得ることができる。
さらに、冷却凹部103の底部104の両側に凹み105,105を形成することでキャビティ面22に沿わせることで、キャビティ面22の全域を効率よく冷却することができる。
【0075】
これにより、第2実施形態と同様に、第1実施形態のように入子21を構成する第1〜第5鉄類部材23〜27のキャビティ面に、焼入れ・焼戻しを施さなくても、キャビティ面が熱膨張で変形することを防ぐことが可能になる。よって、第2実施形態の鋳造金型のコストをより一層抑えることができる。
【0076】
また、第3実施形態の可動型14の金型冷却構造は、固定型11の金型冷却構造100と同一構成ある。よって、図14において、可動型14の金型冷却構造に、固定型11の金型冷却構造100と同一符号を付して説明を省略する。
【0077】
なお、前記実施形態では、金型冷却構造50,68,90,100にそれぞれ2本のパイプ53,53を備えた例について説明したが、パイプ53の本数は任意に設定することが可能である。
また、前記実施形態では、「キャビティ面に臨む部位」21を、第1〜第4の銅合金部材33〜36と、第1〜第5の鉄系部材23〜27とで組合せた例について説明したが、銅合金部材と鉄系部材との組合せはこれに限らないで任意に設定することができる。
さらに、前記実施形態では、鋳造金型の例としてカムシャフトなどの長尺部材を鋳造するものを説明したが、鋳造金型の種類はこれに限らない。
【0078】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、小径部と大径部とを交互に直列に配置した棒状部材を鋳造する金型であり、金型内で棒状部材のキャビティは鉛直方向に配置され、溶湯を型の下部から供給され、冷却水を通すことのできる冷却ジャケットを備えた金型において、冷却ジャケットに冷却通路を内蔵し、この冷却通路でキャビティ面を局部的に冷却できるように構成し、冷却通路は、パイプとこのパイプから分岐した複数のノズルとで構成し、ノズルからのジェット水でキャビティ面を局部的に冷却するとともに、キャビティ面のうち、棒状部材の大径部に相当するキャビティ面に環状凹部を形成し、環状凹部の上端隅部に、該環状凹部の外側に広がるポケット溝を設けた。
従って、冷却ジャケットに冷却通路を内蔵することにより、冷却ジャケットの空間を利用して冷却通路を形成することができるので、従来技術のように鋳造金型にドリルで複数本の孔を連通状態に加工して冷却通路を形成する必要はない。このため、冷却通路を手間をかけないで簡単に形成することができる。
また、鋳造金型に冷却通路を備えることで、冷却ジャケットと比較して冷却水の循環を円滑に行うことができる。このため、鋳造金型のなかの局部的に冷却したい部位にも冷却水を良好に供給することができるので、鋳造金型の局部を好適に冷却することができる。
【0079】
さらに、鋳造金型に冷却通路を備えることで、冷却ジャケットと比較して冷却水の循環を円滑に行うことができる。このため、鋳造金型のなかの局部的に冷却したい部位にも冷却水を良好に供給することができるので、鋳造金型の局部を好適に冷却することができる。
そして、上述の通り、冷却通路をパイプと複数のノズルとで構成することで、パイプとノズルとを冷却ジャケットに配管するだけで、冷却通路を形成することができる。これにより、鋳造金型に冷却通路を手間をかけないで比較的簡単に備えることができるので、鋳造金型のコストを抑えることが可能になる。
加えて、パイプにノズルを設け、キャビティ面の局部を狙ってノズルから冷却水を噴射させることができる。これにより、キャビティ面の局部を冷却水で好適に冷却することができる。
さらに本発明は、上記した通り、キャビティ面のうち、棒状部材の大径部に相当するキャビティ面に環状凹部を形成し、環状凹部の上端隅部に、該環状凹部の外側に広がるポケット溝を設けたので、キャビティの下部から上部に向けてに溶湯を充填する際、環状凹部の上端隅部に環状凹部の外側に広がるポケット溝により、環状凹部の上端隅部に溶湯を導くことができ、鋳造金型で鋳造する小径部と大径部とを交互に直列に配置した棒状部材を鉛直に配置したキャビティで下部からの注湯で鋳造する棒状鋳造品の成形性を向上させることができ、かつピンホールの発生を防ぐこともできる。
従って、キャビティ面に設けた環状凹部の上端隅部にポケット溝を備えるという簡単な構成で、環状凹部の上端隅部まで溶湯を確実に導くことができ、このため、鋳造金型のコストを抑えることができ、かつ設備費が嵩むことを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)を備えた鋳造金型の断面図
【図2】本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)を備えた固定型の分解斜視図
【図3】本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)を備えた固定型の分解断面図
【図4】図1の4−4線断面図
【図5】図1の5−5線断面図
【図6】図1の6部拡大図
【図7】図6の7部拡大図
【図8】図7の8部拡大図
【図9】本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)を備えた固定型を組み付ける状態を説明する図
【図10】本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)で鋳造金型を冷却する例を示す第1作用説明図
【図11】本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)で鋳造金型を冷却する例を示す第2作用説明図
【図12】本発明に係る金型冷却構造(第1実施形態)を備えた鋳造金型のキャビティ内に溶湯を充填する例を示す作用説明図
【図13】本発明に係る金型冷却構造(第2実施形態)を示す断面図
【図14】本発明に係る金型冷却構造(第3実施形態)を示す断面図
【符号の説明】
10…鋳造金型、10A…キャビティ、11…固定型、14…可動型、21,61…入子、22,62…キャビティ面、22a…キャビティ面のうちの大径部に相当するキャビティ面、22A,62A…キャビティ面のうちの鉄系部材に相当する部位(鉄系部材のキャビティ面)、23〜27…第1〜第5の鉄系部材、33〜36…第1〜第4の銅合金部材、50,68,90,100…金型冷却構造、51,91,101…冷却ジャケット、52…冷却通路、53…パイプ、54…ノズル、54A…ノズル先端、73…環状凹部、73A…上端隅部(隅部)、75…ポケット溝。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mold cooling structure for supplying cooling water to a casting mold in order to cool the casting mold.
[0002]
[Prior art]
For example, when casting a rod-shaped member such as a camshaft with a casting mold, the casting mold is first clamped to form a cavity, and this cavity is filled with molten metal. Next, the molten metal in the cavity is solidified by cooling the casting mold with cooling water. Next, the casting mold is opened and the solidified casting is taken out from the cavity.
[0003]
As means for cooling the casting mold, a jacket type cooling means in which a cooling jacket is provided in the casting mold and a cooling water passage type cooling means in which a cooling water passage is formed in the casting mold are generally known. It has been.
[0004]
The jacket type cooling means is provided with a partition wall (a so-called jacket) on the outside of the mold to form a space (cooling jacket) for circulating the cooling water, and the cooling water is supplied to the cooling jacket to form the casting mold. It is what cools.
According to the jacket type cooling means, since the cooling jacket can be easily formed by providing the jacket outside the mold, the cooling means can be provided at a relatively low cost.
[0005]
This cooling jacket needs to form a large space for the flow of cooling water as a whole. For example, when there is a part to be locally cooled in the mold, the branch flow path from the large space to the local vicinity Form.
For this reason, the cooling water in the cooling jacket flows into a large space that is easy to flow, and it is difficult to efficiently cool the local portion of the mold by flowing the cooling water smoothly into the branch flow path.
[0006]
On the other hand, the cooling means of the cooling water passage type is formed by drilling a plurality of holes in a mold and communicating the plurality of holes with each other to form a cooling water passage. The cooling water can flow smoothly over the entire area.
Therefore, by adopting a cooling water passage type cooling means, it is possible to efficiently cool a portion of the mold that is desired to be locally cooled.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the cooling means of the cooling water passage type needs to drill a plurality of holes in the mold and make the plurality of holes communicate with each other, it takes time to process the cooling water passage. For this reason, when the cooling means of the cooling water passage type is employed in the casting mold, it is difficult to reduce the cost of the casting mold, and the equipment cost may increase.
[0008]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a mold cooling structure that can efficiently cool a local portion of a mold and can be easily formed without taking a troublesome cooling means.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, claim 1 of the present invention provides:This is a mold for casting a rod-shaped member in which small-diameter portions and large-diameter portions are alternately arranged in series, and the cavity of the rod-shaped member is disposed in the vertical direction in the mold, and the molten metal is supplied from the lower part of the mold. In a mold with a cooling jacket that can pass through,A cooling passage is built in the cooling jacket, and the cavity surface can be locally cooled by this cooling passage.The cooling passage is composed of a pipe and a plurality of nozzles branched from the pipe, and the cavity surface is locally cooled with jet water from the nozzle, and the cavity corresponding to the large-diameter portion of the rod-shaped member in the cavity surface An annular recess was formed on the surface, and a pocket groove extending outside the annular recess was provided at the upper corner of the annular recess.It is characterized by that.
[0010]
This is a mold for casting a rod-shaped member in which small-diameter portions and large-diameter portions are alternately arranged in series, and the cavity of the rod-shaped member is disposed in the vertical direction in the mold, and the molten metal is supplied from the lower part of the mold. In a mold with a cooling jacket that can pass through,By incorporating the cooling passage in the cooling jacket, the cooling passage can be formed by utilizing the space of the cooling jacket, so that a plurality of holes are drilled into the casting mold as in the prior art by a drill. It is not necessary to form a cooling passage.
Further, by providing the casting mold with the cooling passage, the cooling water can be smoothly circulated throughout the cooling passage as compared with the cooling jacket. For this reason, it is possible to satisfactorily supply cooling water to a portion of the casting mold that is desired to be locally cooled.
In addition, by configuring the cooling passage with a pipe and a plurality of nozzles, the cooling passage can be formed simply by piping the pipe and the nozzle to the cooling jacket. Thereby, a cooling passage can be provided in a casting mold comparatively easily without taking time.
In addition, a nozzle can be provided in the pipe, and cooling water can be jetted from the nozzle aiming at a local part of the cavity surface.
[0011]
Furthermore, as described above, the present invention forms an annular recess in the cavity surface corresponding to the large-diameter portion of the rod-shaped member in the cavity surface, and a pocket groove extending outside the annular recess is formed in the upper end corner of the annular recess. Since it was provided, when filling the molten metal from the lower part of the cavity toward the upper part, the molten metal can be guided to the upper end corner of the annular recess by the pocket groove extending outside the annular recess at the upper end corner of the annular recess, It is possible to improve the formability of a rod-shaped cast product cast by pouring from the bottom in a cavity in which rod-shaped members arranged in series alternately with small-diameter portions and large-diameter portions cast in a casting mold are vertically arranged, In addition, pinholes can be prevented from occurring.
Therefore, with a simple configuration in which a pocket groove is provided at the upper end corner of the annular recess provided on the cavity surface, the molten metal can be reliably guided to the upper end corner of the annular recess, and thus the cost of the casting mold can be reduced. And increase in equipment costs can be suppressed.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. The drawings are viewed in the direction of the reference numerals.
FIG. 1 is a sectional view of a casting mold provided with a mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention.
The
[0014]
The fixed
The
[0015]
The
As an example, the first to fifth iron-based
[0016]
Specifically, the
[0017]
The
The
[0018]
In the figure,
[0019]
In addition, since the
[0020]
Further, since the
[0021]
Further, since the
[0022]
When casting a long member (not shown) such as a camshaft using the casting
Next, the
[0023]
Next, molten metal is filled into the
After the molten metal in the
[0024]
Hereinafter, the fixed
FIG. 2 is an exploded perspective view of a fixed mold provided with a mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention.
The
[0025]
The
As shown in FIG. 1, the
[0026]
By incorporating the
[0027]
Further, the
As a result, the cooling
[0028]
Thus, according to the
[0029]
Therefore, as shown in FIG. 1, the “site facing the cavity surface” 21 has a lower thermal conductivity than the first to fourth
The first to fifth iron-based
[0030]
FIG. 3 is an exploded cross-sectional view of a fixed mold provided with a mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention.
First and second cooling recesses 23B and 23C are formed on the
[0031]
Furthermore, a
[0032]
Cooling
[0033]
Thus, the
[0034]
Returning to FIG. 2, the
Therefore, the front ends 54A of the
[0035]
Thus, when the cooling water is supplied from the cooling water supply pump 57 (see FIG. 1) to the two
The cooling water injected into the cooling recesses 23B to 27B and 33B to 36B flows through the cooling
[0036]
4 is a cross-sectional view taken along line 4-4 of FIG. 1. The
[0037]
The cooling
[0038]
This figure also shows that the
[0039]
5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 of FIG. 1, and a protrusion 49 (see also FIGS. 2 to 3) is formed in the cooling
[0040]
6 is an enlarged view of a
The fourth iron-based
Further, the fourth iron-based
[0041]
In addition, although the example which hardened and tempered was demonstrated to 22 A of cavity surfaces of the 4th
[0042]
Furthermore, in FIG. 6, although the example which hardened and tempered was demonstrated to the
[0043]
Here, the cavity surfaces 22A... 62A of the first to fifth iron-based
That is, since the first to
[0044]
Thus, the cavity surfaces of the first to
Thereby, the
[0045]
FIG. 7 is an enlarged view of
The casting
[0046]
The
[0047]
FIG. 8 is an enlarged view of
In the
[0048]
Here, the reason why the
That is, since the cooling water can be smoothly circulated to the vicinity of the cavity surfaces 22 and 62 in the
[0049]
However, if the molten metal is solidified too quickly, it may be difficult for the molten metal to reach the
Therefore,
[0050]
The
[0051]
In this way, the molten metal can be reliably supplied to the
[0052]
FIG. 9 is a diagram for explaining a state in which a fixed mold having the mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention is assembled.
First, the two
[0053]
Next, the
Thereby, the
[0054]
Next, the through
[0055]
Next, an example in which the fixed
FIG. 10 is a first operation explanatory view showing an example of cooling a casting mold by the mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention.
First, in a state where the casting
[0056]
After completion of the molten metal filling, at the upper end of the
[0057]
The cooling water that has entered the upper ends of the
Thereby, the local part of the cavity surfaces 22 and 62 can be cooled favorably.
[0058]
Cooling water that has cooled the local portions of the cavity surfaces 22 and 62 flows through the cooling
[0059]
Thus, according to the
[0060]
FIG. 11 is a second action explanatory view showing an example of cooling a casting mold by the mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention.
The
Thereby, the local part of the
[0061]
Next, an example in which the molten metal is filled into the
FIGS. 12A to 12C are operation explanatory views showing an example in which a molten metal is filled into a cavity of a casting mold provided with a mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention.
In (a), as described with reference to FIG. 10, the molten metal is filled into the
[0062]
Here, the reason why it becomes difficult to fill the
In order to solve this problem, by providing
[0063]
In (b), since a
For this reason, air can be exhausted satisfactorily from the
[0064]
In (c), the shape of the
As a result, the
[0065]
Next, 2nd-3rd embodiment is described based on FIG. 13, FIG. In addition, in 2nd-3rd embodiment, the same code | symbol is attached | subjected about the same member as 1st Embodiment, and description is abbreviate | omitted.
FIG. 13 is a sectional view showing a mold cooling structure (second embodiment) according to the present invention.
The fixed
[0066]
The cooling
[0067]
The cooling
The
[0068]
According to the
Furthermore, by forming the
[0069]
Thereby, even if it does not quench and temper the cavity surfaces of the first to
[0070]
Further, the mold cooling structure of the
[0071]
FIG. 14 is a sectional view showing a mold cooling structure (third embodiment) according to the present invention.
The fixed
[0072]
The cooling
[0073]
The cooling
The
[0074]
According to the
Further, by forming the
[0075]
Thus, as in the second embodiment, the cavity surface of the first to
[0076]
Further, the mold cooling structure of the
[0077]
In the above embodiment, the example in which the
Moreover, in the said embodiment, the example which combined "the part which faces a cavity surface" 21 with the 1st-4th copper alloy members 33-36 and the 1st-5th iron-type members 23-27 is demonstrated. However, the combination of the copper alloy member and the iron-based member is not limited to this and can be arbitrarily set.
Furthermore, although the said embodiment demonstrated what casts elongate members, such as a cam shaft, as an example of a casting mold, the kind of casting mold is not restricted to this.
[0078]
【The invention's effect】
The present invention exhibits the following effects by the above configuration.
Claim 1This is a mold for casting a rod-shaped member in which small-diameter portions and large-diameter portions are alternately arranged in series, and the cavity of the rod-shaped member is disposed in the vertical direction in the mold, and the molten metal is supplied from the lower part of the mold. In a mold with a cooling jacket that can pass through,A cooling passage is built in the cooling jacket, and the cavity surface can be locally cooled by this cooling passage.The cooling passage is composed of a pipe and a plurality of nozzles branched from the pipe, and the cavity surface is locally cooled with jet water from the nozzle, and the cavity corresponding to the large-diameter portion of the rod-shaped member in the cavity surface An annular recess was formed on the surface, and a pocket groove extending outside the annular recess was provided at the upper corner of the annular recess.
Therefore,By incorporating the cooling passage in the cooling jacket, the cooling passage can be formed by utilizing the space of the cooling jacket, so that a plurality of holes are drilled into the casting mold as in the prior art by a drill. It is not necessary to form a cooling passage. For this reason, the cooling passage can be easily formed without taking time and effort.
Also,By providing a cooling passage in the casting mold, it is possible to smoothly circulate the cooling water as compared with the cooling jacket. For this reason, since a cooling water can be favorably supplied also to the site | part which wants to cool locally in a casting metal mold | die, the local part of a casting metal mold | die can be cooled suitably.
[0079]
Further, by providing the casting mold with the cooling passage, it is possible to smoothly circulate the cooling water as compared with the cooling jacket. For this reason, since a cooling water can be favorably supplied also to the site | part which wants to cool locally in a casting metal mold | die, the local part of a casting metal mold | die can be cooled suitably.
And as above-mentioned, by comprising a cooling channel | path with a pipe and a some nozzle, a cooling channel | path can be formed only by piping a pipe and a nozzle to a cooling jacket. As a result, the casting mold can be provided with a relatively simple cooling path without trouble, and thus the cost of the casting mold can be reduced.
In addition, a nozzle can be provided in the pipe, and cooling water can be jetted from the nozzle aiming at a local part of the cavity surface. Thereby, the local part of a cavity surface can be cooled suitably with cooling water.
Furthermore, as described above, the present invention forms an annular recess in the cavity surface corresponding to the large-diameter portion of the rod-shaped member in the cavity surface, and a pocket groove extending outside the annular recess is formed in the upper end corner of the annular recess. Since it was provided, when filling the molten metal from the lower part of the cavity toward the upper part, the molten metal can be guided to the upper end corner of the annular recess by the pocket groove extending outside the annular recess at the upper end corner of the annular recess, It is possible to improve the formability of a rod-shaped cast product cast by pouring from the bottom in a cavity in which rod-shaped members arranged in series alternately with small-diameter portions and large-diameter portions cast in a casting mold are vertically arranged, In addition, pinholes can be prevented from occurring.
Therefore, with a simple configuration in which a pocket groove is provided at the upper end corner of the annular recess provided on the cavity surface, the molten metal can be reliably guided to the upper end corner of the annular recess, and thus the cost of the casting mold can be reduced. And increase in equipment costs can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of a casting mold provided with a mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of a fixed mold provided with a mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention.
FIG. 3 is an exploded cross-sectional view of a fixed mold having a mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention.
4 is a cross-sectional view taken along line 4-4 of FIG.
5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 of FIG.
6 is an enlarged view of
7 is an enlarged view of
8 is an enlarged view of
FIG. 9 is a view for explaining a state in which a fixed mold having a mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention is assembled
FIG. 10 is a first action explanatory view showing an example of cooling a casting mold by the mold cooling structure according to the present invention (first embodiment).
FIG. 11 is a second operation explanatory view showing an example of cooling a casting mold by the mold cooling structure according to the present invention (first embodiment).
FIG. 12 is an operation explanatory view showing an example in which molten metal is filled in a cavity of a casting mold provided with a mold cooling structure (first embodiment) according to the present invention.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a mold cooling structure (second embodiment) according to the present invention.
FIG. 14 is a sectional view showing a mold cooling structure (third embodiment) according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記冷却ジャケットに冷却通路を内蔵し、この冷却通路でキャビティ面を局部的に冷却できるように構成し、
前記冷却通路は、パイプとこのパイプから分岐した複数のノズルとで構成し、前記ノズルからのジェット水でキャビティ面を局部的に冷却するとともに、
前記キャビティ面のうち、棒状部材の大径部に相当するキャビティ面に環状凹部を形成し、環状凹部の上端隅部に、該環状凹部の外側に広がるポケット溝を設けた、
ことを特徴とする金型冷却構造。 This is a mold for casting a rod-shaped member in which small-diameter portions and large-diameter portions are alternately arranged in series, and the cavity of the rod-shaped member is disposed in the vertical direction in the mold, and the molten metal is supplied from the lower part of the mold. In a mold with a cooling jacket that can pass through,
A cooling passage is built in the cooling jacket, and the cavity surface can be locally cooled in this cooling passage,
The cooling passage is composed of a pipe and a plurality of nozzles branched from the pipe, and locally cools the cavity surface with jet water from the nozzle,
Of the cavity surface, an annular recess is formed in the cavity surface corresponding to the large diameter portion of the rod-shaped member, and a pocket groove extending outside the annular recess is provided at the upper end corner of the annular recess.
A mold cooling structure characterized by that.
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