JP4059615B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルセータを備えた全自動洗濯機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来のパルセータを備えた全自動洗濯機の一例を示す側面断面図である。同図において、1は上面に開口部1aを有する箱形の洗濯機本体で、その内部には、吊り棒2及び振動吸収バネ3を介して有底筒状の水槽4が懸架されている。この水槽4には、有底筒状の洗濯兼脱水槽5が内設されており、その上端周縁部にはバランスリング6が取り付けられ、洗濯兼脱水槽5内の底部にはパルセータ8が配されている。7は、洗濯機本体1の開口部1aを開閉する蓋体である。
【0003】
9は洗濯機本体1の天板の内面に配設された制御回路で、洗い行程、すすぎ行程、並びに脱水行程等の一連の洗濯動作を制御する。10は水槽4の底部に取り付けられた駆動機構であり、洗濯兼脱水槽5とパルセータ8を駆動するものである。この駆動機構10は、図8に示すように、上部支持部材12と下部支持部材13から成る支持部材11を備えている。
【0004】
上部支持部材12は板材を加工して成るもので、水槽4の底面上に設けられた支柱4aにより支持され、その中央部に筒状に形成された軸受部12aを有している。また、下部支持部材13も、板材を加工して成るもので、その中央部に筒状に形成された軸受部13aを有している。上部支持部材12と下部支持部材13は、軸受部12aと軸受部13aが同軸となるように位置決めされ、ビス14aで相互に固定されている。
【0005】
このように形成されている支持部材11の両軸受部12a、13aには、中空筒状の槽軸15が挿入され、この槽軸15は、ボールベアリング16、17で軸線まわりに回転自在に支持されている。槽軸15は水槽4の底壁を貫通し、その上端にはフランジ部15aが形成されており、このフランジ部15aにより洗濯兼脱水槽5の底面に固定されている。
【0006】
また、この槽軸15内には、パルセータ軸18が同軸状かつ軸線まわりに回転自在に内装されており、その両端は槽軸15から突出し、上端はパルセータ8に固定されている。さらに、槽軸15は、下端外周部に、複数条の係合歯15bを有している。この係合歯15bは、槽軸15の下端外周部の全周にわたって等間隔をおいて軸方向に延びるように直線状に設けられている。
【0007】
19は、上下が開口した筒状の部材から成る支持枠体で、支持部材13の下面にビス14bで固定されている。20は、この支持枠体19内において、槽軸15の直下のパルセータ軸18の下端外周部に固着されているクラッチボスであり、槽軸15の下端と同一外径を有し、その外周部全周には、槽軸15の下端と同様に、複数条の係合歯20aが、周方向に等間隔をおいて軸方向に沿って直線状に設けられている。
【0008】
21は磁性材料で形成された筒状の移動体で、槽軸15の下端外周部とクラッチボス20の外周部に沿って上下にスライドできるように槽軸15及びクラッチボス20に嵌合している。すなわち、移動体21は、内周部に上下に延びる複数条の係合歯(不図示)を備えており、この係合歯は、槽軸15の下端外周部とクラッチボス20の外周部に形成されている係合歯15b、20aに噛合しており、これによって移動体21が上下方向に案内されているとともに、槽軸15とパルセータ軸18が連結された状態となっている。
【0009】
22は移動体21を上方に付勢し、槽軸15の係合歯15bに噛合せしめるスプリングである。23は電磁ソレノイドで、これに通電すると、移動体21がスプリング22の付勢力に抗して下方に移動して槽軸15の係合歯15bから離脱し、クラッチボス20の係合歯20aのみに噛合した状態となり、槽軸15とパルセータ軸18の連結が解除される。電磁ソレノイド23への通電を遮断すると、移動体21がスプリング22により上方に移動して槽軸15の係合歯15b及びクラッチボス20の係合歯20aに噛合した状態となり、槽軸15とパルセータ軸18が連結される。
【0010】
パルセータ軸18の下端にはロータ25が固定されている。ロータ25は環状に形成され、パルセータ軸18にナット27を介して固定されたフレーム28上にボルト30及びナット31を介して固定され、パルセータ軸18と同心状に配置されている。また、下部支持部材13には、ロータ25の周囲に同心状に配された環状のステータ26がボルト32及びナット33を介して固定されており、ロータ25とステータ26とで、パルセータ軸18及び槽軸15を回転駆動するモータ24が形成されている。
【0011】
パルセータ8を回転させる洗い行程時には、電磁ソレノイド23に通電され、移動体21が下方に移動して槽軸15の係合歯15bから離脱する。この状態でモータ24を駆動すると、パルセータ軸18のみが回転してパルセータ8が回転する。また、洗濯兼脱水槽5を回転させる脱水行程時には、電磁ソレノイド23への通電が遮断され、移動体21が上方に移動して槽軸15の係合歯15b及びクラッチボス20の係合歯20aに噛合する。この状態でモータ24を駆動すると、モータ24によりパルセータ軸18に与えられる回転力が移動体21を介して槽軸15に伝わるため、槽軸15がパルセータ軸18とともに回転して洗濯兼脱水槽5及びパルセータ8が回転する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の洗濯機では、槽軸15とパルセータ軸18を係離自在に連結する機構が、クラッチボス20、移動体21、電磁ソレノイド23、槽軸15に形成された係合歯15b等により構成されており、コスト高であるという問題点が有った。
【0013】
また、槽軸15の係合歯15bから離脱した移動体21を再度係合歯15bに噛合させる際に、移動体21の係合歯と槽軸15の係合歯15bを互いに噛み合うように正確に位置決めしなければならないため、複雑な制御を必要とするという問題点が有った。
【0014】
さらに、移動体21が移動する際に大きな衝突音が発生するという問題点も有った。
【0015】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、槽軸とパルセータ軸を係離自在に連結する機構が、安価に製造することができ、複雑な制御を必要とせず、かつ駆動時に大きな音が発生しないように構成された洗濯機を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、発明は、洗濯兼脱水槽と、上端がこの洗濯兼脱水槽の底部に固定された中空状の槽軸と、この槽軸に同軸状かつ軸線まわりに回転自在に内装され両端が前記槽軸から突出するとともに上端が前記洗濯兼脱水槽内に突出したパルセータ軸と、前記洗濯兼脱水槽内に配され前記パルセータ軸の上端に固定されたパルセータと、前記パルセータ軸を回転させるモータと、前記槽軸と前記パルセータ軸を係離自在に連結しこれらの間の回転力の伝達を行う機構とを備えた洗濯機において、前記機構が、前記槽軸の内周部及び前記パルセータ軸の外周部に設けられ前記パルセータ軸を前記槽軸に対して回転させると前記パルセータ軸が前記槽軸に対して軸方向に移動するように形成されたネジ部と、前記パルセータ軸の下端に設けられ前記パルセータ軸の前記槽軸に対する回転に伴って前記槽軸の下端に接離し前記槽軸の下端に当接した状態において前記パルセータ軸が前記槽軸に対して上方に移動するのを阻止する規制部材と、から成り、前記モータが、前記パルセータ軸に固定されたロータと、このロータの周囲に配されたステータとから成り、前記ロータの位置にかかわらず前記ロータと前記ステータの対向面積が一定となるよう、前記ロータにおける前記パルセータ軸の軸方向に沿う長さを前記ステータにおける前記パルセータ軸の軸方向に沿う長さよりも前記ロータの移動ストローク分以上大きくしたことを特徴とするものである。
【0017】
このような構成によれば、規制部材が槽軸の下端から離間した状態でパルセータ軸を両方向に回転させると、パルセータのみが回転して洗濯兼脱水槽内の洗濯物が撹拌される。また、規制部材が槽軸の下端に当接した状態でパルセータ軸を槽軸に対して上方に移動する方向に回転させると、槽軸がパルセータ軸と一体的に回転し、洗濯兼脱水槽及びパルセータが回転する。本発明の、槽軸とパルセータ軸を係離自在に連結する機構は安価に形成することができるとともに、パルセータ軸をいずれかの方向に回転させるだけでパルセータ軸と槽軸の連結またはその解除を行うことができるので、複雑な制御を必要とせず、信頼性も高い。また、規制部材は回転しながら槽軸等に当接するので、衝突音が小さい。
【0025】
この場合、モータのトルク特性をロータの位置にかかわらず一定にすることができる。
【0026】
また、別の本発明は、洗濯兼脱水槽と、上端がこの洗濯兼脱水槽の底部に固定された中空状の槽軸と、この槽軸に同軸状かつ軸線まわりに回転自在に内装され両端が前記槽軸から突出するとともに上端が前記洗濯兼脱水槽内に突出したパルセータ軸と、前記洗濯兼脱水槽内に配され前記パルセータ軸の上端に固定されたパルセータと、前記パルセータ軸を回転させるモータと、前記槽軸と前記パルセータ軸を係離自在に連結しこれらの間の回転力の伝達を行う機構とを備えた洗濯機において、前記機構が、前記槽軸の内周部及び前記パルセータ軸の外周部に設けられ前記パルセータ軸を前記槽軸に対して回転させると前記パルセータ軸が前記槽軸に対して軸方向に移動するように形成されたネジ部と、前記パルセータ軸の下端に設けられ前記パルセータ軸の前記槽軸に対する回転に伴って前記槽軸の下端に接離し前記槽軸の下端に当接した状態において前記パルセータ軸が前記槽軸に対して上方に移動するのを阻止する規制部材と、から成り、前記モータが、前記パルセータ軸に固定されたロータと、このロータの周囲に配されたステータとから成り、前記ロータの位置にかかわらず前記ロータと前記ステータの対向面積が一定となるよう、前記ステータにおける前記パルセータ軸の軸方向に沿う長さを前記ロータにおける前記パルセータ軸の軸方向に沿う長さよりも前記ロータの移動ストローク分以上大きくしたことを特徴とするものである。
【0027】
この場合、モータのトルク特性をロータの位置にかかわらず一定にすることができる。
【0028】
また、発明は、上記いずれかの発明において、前記ロータに設けられたマグネットの磁力に反応して前記ロータの回転数を検知する検知手段を、前記ロータの移動により前記マグネットとの距離が変化しないように設けたことを特徴とするものである。
【0029】
この場合、ロータの回転数検知を安定して行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態である全自動洗濯機の概略構成を示す側面断面図、図2は図1の洗濯機の駆動機構の側面断面図、図3は槽軸の断面図、図4はパルセータ軸の側面図、図5は槽軸にパルセータ軸を内装した状態を示す断面図、図6はブレーキ機構の平面図である。
なお、本実施形態において、従来技術に対応する部分には同一の符号を付してあり、重複する説明は省略してある。
【0031】
本実施形態では、図3に示すように、槽軸15の内周部の中間部分に、ネジ溝15cが全周にわたって刻設されており、図4に示すように、パルセータ軸18には、槽軸15のネジ溝15cに対応する箇所に、ネジ溝15cに螺合するネジ山18aが全周にわたって刻設されており、ネジ溝15cとネジ山18aが螺合した状態でパルセータ軸18を槽軸15に対して回転させるとパルセータ軸18が槽軸15に対して軸方向に移動するようになっている。
【0032】
また、図5に示すように、槽軸15内には、ネジ溝15c及びネジ山18aを挟み込むように、パルセータ軸18を軸線まわりに回転自在に支持する二個の軸受け42、43が取り付けられており、これによって、ネジ溝15c及びネジ山18aに過大な負荷がかからないため、パルセータ軸18が槽軸15に対して滑らかに回転する。さらに、軸受け42、43間には、ネジ溝15cとネジ山18aの摩擦を低減するべくグリスが充填されている。このグリスは、軸受け42、43によってネジ溝15c及びネジ山18aからの流出が阻止されていて、これによってネジ溝15cとネジ山18aの滑らかな螺合を長期間得ることができる。
【0033】
なお、本実施形態では、グリスの流出をより確実に防止するべく、軸受け42、43とネジ溝15c及びネジ山18aの間に環状のシール部材44、45を設けてある。グリスはパルセータ軸18の回転中に下降するので、下側のシール部材45のみであってもよい。また、本実施形態では、パルセータ軸18における軸受け42の上方の部分に径大部18bが形成されており、洗い行程中に、パルセータ軸18が下がり過ぎるのを防止している。すなわち、パルセータ軸18が下降して径大部18bが軸受け42に当接すると、モータ24に過大負荷がかかり、ロータ25の回転数が減少するので、センサ36がこれを検知し、これによって制御回路9はパルセータ軸18が下端位置に達したことを認識してモータ34を停止させる。
【0034】
また、本実施形態では、図2に示すように、パルセータ軸18の下端に、パルセータ軸18よりも径が大きい環状の規制部材34が固定されている。この規制部材34と槽軸15の位置関係は、パルセータ8が図2に実線で示す位置にあるときには、規制部材34の上端面34aが槽軸18の下端面15dから離間するとともに、パルセータ軸18が回転してパルセータ8が図2に破線で示す位置に達したときには、規制部材34の上端面34aが槽軸15の下端面15dに当接してパルセータ軸18が槽軸15に対して上方に移動するのが阻止されるようになっている。なお、下部支持部材13には、槽軸15と規制部材34の間に形成される隙間の幅を検知するセンサ35が取り付けられている。
【0035】
また、下部支持部材13には、ロータ25の回転数を検知するセンサ36(検知手段)が取り付けられている。このセンサ36は、ロータ25内に設けられたマグネットの磁力に反応してロータ25の回転数を検知するように構成され、ロータ25の移動により前記マグネットとの水平方向の距離が変化しないように、下部支持部材13に取り付けられている。
【0036】
また、上部支持部材12と下部支持部材13の間において、槽軸15の外周部にブレーキホイール37が固定されており、図6に示すように、このブレーキホイール37の外周部には、一部を除いて、内周部にブレーキシュー38aが固定されたブレーキバンド38が摺動自在に巻着されており、その一端は外方に折曲されて突起部38bを成している。また、図2に示すように、支持部材11には、ビス14aを介して、L字形のブレーキレバー39が水平方向に回動自在に枢着されており、図6に示すように、その一端は外方に屈曲されて係止部39aを成している。
【0037】
ブレーキレバー39は、スプリング40により、図6の反時計回り方向に付勢されており、これによって係止部39aがブレーキバンド38の突起部38bに係合する。ブレーキレバー39は、図示しないモータに連結されており、このモータを駆動すると、ブレーキレバー39がスプリング40の付勢力に抗して時計回り方向に回動し、係止部39aが突起部38bから離脱するようになっている。
【0038】
また、本実施形態では、図2に示すように、洗濯兼脱水槽5の底部内面におけるパルセータ8の周囲の部分5aが、パルセータが上端位置(破線で示す位置)にあるときのパルセータ8の周縁部下端8aよりも上方に位置するように形成されており、これによって、洗い行程中にパルセータ8が上下動しても、洗濯物がパルセータ8の周縁部下端8aと洗濯兼脱水槽5の底部内面におけるパルセータ8の周囲の部分5aとの間に挟み込まれることがない。なお、5aを8aと同じ高さになるように形成しても同様の効果を得ることができる。
【0039】
さらに、本実施形態では、ロータ25におけるパルセータ軸18の軸方向に沿う長さ(厚み)が、ロータ25の位置にかかわらずロータ25とステータ26の対向面積が変わらないよう、ステータ26におけるパルセータ軸18の軸方向に沿う長さ(厚み)よりもロータ25の移動ストローク分だけ大きくなっており、これによって、モータ24は、ほぼ一定のトルク特性を得ることができる。なお、ロータ25の厚みとステータ26の厚みの差をロータ25の移動ストロークより大きくしてもよい。また、ステータ26の厚みをロータ25の厚みよりもロータ25の移動ストローク分以上大きくしても、同様の効果を得ることができる。
【0040】
次に、本実施形態の動作を説明する。
洗い行程においては、ブレーキレバー39を駆動するモータには通電されず、ブレーキレバー39がスプリング40により図6の反時計回り方向に付勢された状態となっている。ただし、洗い行程開始前においては、必ずしもブレーキレバー39の係止部39aがブレーキバンド38の突起部38bに係合しているとは限らず、ブレーキバンド38の外周部やブレーキホイール37の外周部におけるブレーキバンド38が巻着されていない部分に当接していることがある。
【0041】
そこで、洗い行程中に洗濯兼脱水槽5を固定しておく必要から、まず、パルセータ軸18が槽軸15に対して上方へ移動する方向にモータ24が駆動される。パルセータ軸18が上方に移動して規制部材34の上端面34aが槽軸15の下端面15dに当接すると、パルセータ軸18の上方への移動が阻止され、パルセータ軸18と槽軸15が連結固定された状態となり、モータ24によりパルセータ軸18に与えられる回転力が槽軸15に伝達されるので、ブレーキホイール37が図6の反時計回り方向に回転し、ブレーキバンド38の突起部38bがブレーキレバー39の係止部39aに係合する。なお、規制部材34が槽軸15に当接する際には、規制部材34が回転しながら当接するので、衝突音は小さい。
【0042】
ブレーキバンド38の突起部38bがブレーキレバー39の係止部39aに係合することにより、槽軸15及びパルセータ軸18の回転が阻止され、モータ24に過大負荷がかかり、ロータ25の回転数が減少するので、センサ36がこれを検知し、制御回路9がモータ24を停止させる。次いで、洗濯兼脱水槽5内の洗濯物をパルセータ8により撹拌する行程に移行する。すなわち、モータ24が逆方向に駆動され、パルセータ軸18が槽軸15に対して下方に移動し、規制部材34の上端面34aが槽軸15の下端面15dから離間した状態でモータ24が両方向に交互に回転し始める。
【0043】
このとき、通常の洗濯機ならば、各方向にそれぞれ同じ回数ずつ回転するのに対し、本実施形態では、パルセータ軸18が槽軸15に対して下方に移動する方向の回転を初回のみ1回転分多く行う。これにより、パルセータ軸18が槽軸15に対して上方に移動する方向に回転する際、規制部材34の上端面34aが槽軸15の下端面15dに当接するのを確実に防止することができる。モータ24が両方向に交互に回転することにより、パルセータ8が両方向に交互に回転し、洗濯兼脱水槽5内の洗濯物が撹拌される。このとき、センサ35により槽軸15の下端15dと規制部材34の上面34aの間に形成される隙間の幅が検知され、制御回路9は、これに基づいてモータ24の反転駆動時期を検出している。
【0044】
パルセータ8が両方向に所定回数ずつ回転すると、モータ24が停止され、脱水行程に移行する。まず、ブレーキレバー39に連結されたモータが駆動され、ブレーキレバー39がスプリング40の付勢力に抗して回転し、ブレーキレバー39の係止部39aがブレーキバンド38の突起部38aから離れ、洗濯兼脱水槽5が回転自在の状態となる。また、ブレーキレバー39に連動して排水弁41(図1、2参照)が開かれる。
【0045】
そして、パルセータ軸18が槽軸15に対して上方へ移動する方向にモータ24が駆動され、規制部材34の上端面34aが槽軸15の下端面15dに当接すると、パルセータ軸18の上方への移動が阻止され、パルセータ軸18と槽軸15が連結固定された状態となり、モータ24によりパルセータ軸18に与えられる回転力が槽軸15に伝達されるので、洗濯兼脱水槽5が回転し、脱水が行われる。
【0046】
脱水行程が終了すると、電磁ブレーキ(不図示)によりモータ24が制動され、ロータ25の回転数の減少がセンサ36により検知され、ブレーキレバー39に連結されたモータが駆動され、ブレーキレバー39が回動して係止部39aがブレーキバンド38の突起部38aに係合し、洗濯兼脱水槽5が停止する。
【0047】
なお、パルセータ軸18と槽軸15の連結をより確実にするべく、槽軸15の下端面15d及び規制部材34の上面34a、あるいはそのいずれか一方に、コルクや皮類等の摩擦係数の高い素材からなる滑り止め部材を設けるようにしてもよい。
また、その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態に種々の変形を加えることができる。
【0048】
【発明の効果】
発明によれば、槽軸とパルセータ軸を係離自在に連結する機構が、槽軸の内周部及びパルセータ軸の外周部に設けられたネジ部と、パルセータ軸の下端に設けられパルセータ軸の槽軸に対する回転に伴って槽軸の下端に接離する規制部材とから成ることにより、安価に形成することができるとともに、パルセータ軸をいずれかの方向に回転させるだけで槽軸とパルセータ軸の連結またはその解除を行うことができるので、複雑な制御を必要とせず、信頼性も高い。また、規制部材は回転しながら槽軸等に当接するので、衝突音が小さい。
【0052】
また、ロータの位置にかかわらずロータとステータの対向面積が一定となるよう、ロータにおけるパルセータ軸の軸方向に沿う長さをステータにおけるパルセータ軸の軸方向に沿う長さよりもロータの移動ストローク分以上大きくしたことにより、ロータの位置にかかわらずモータのトルク特性を一定にすることができる。
【0053】
また、別の本発明では、ロータの位置にかかわらずロータとステータの対向面積が一定となるよう、ステータにおけるパルセータ軸の軸方向に沿う長さをロータにおけるパルセータ軸の軸方向に沿う長さよりもロータの移動ストローク分以上大きくしたことにより、ロータの位置にかかわらずモータのトルク特性を一定にすることができることができる。
【0054】
また、発明によれば、ロータに設けられたマグネットの磁力に反応してロータの回転数を検知する検知手段を、ロータの移動によりマグネットとの距離が変化しないように設けたことにより、ロータの回転数検知を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である全自動洗濯機の概略構成を示す側面断面図。
【図2】 図1の洗濯機の駆動機構の側面断面図。
【図3】 槽軸の断面図。
【図4】 パルセータ軸の側面図。
【図5】 槽軸にパルセータ軸を内装した状態を示す断面図。
【図6】 ブレーキ機構の平面図。
【図7】 従来の全自動洗濯機の側面断面図。
【図8】 図7の洗濯機の駆動機構の側面断面図。
【符号の説明】
5 洗濯兼脱水槽
8 パルセータ
15 槽軸
15c ネジ溝(ネジ部)
18a ネジ山(ネジ部)
18 パルセータ軸
24 モータ
34 規制部材

Claims (3)

  1. 洗濯兼脱水槽と、上端がこの洗濯兼脱水槽の底部に固定された中空状の槽軸と、この槽軸に同軸状かつ軸線まわりに回転自在に内装され両端が前記槽軸から突出するとともに上端が前記洗濯兼脱水槽内に突出したパルセータ軸と、前記洗濯兼脱水槽内に配され前記パルセータ軸の上端に固定されたパルセータと、前記パルセータ軸を回転させるモータと、前記槽軸と前記パルセータ軸を係離自在に連結しこれらの間の回転力の伝達を行う機構とを備えた洗濯機において、
    前記機構が、前記槽軸の内周部及び前記パルセータ軸の外周部に設けられ前記パルセータ軸を前記槽軸に対して回転させると前記パルセータ軸が前記槽軸に対して軸方向に移動するように形成されたネジ部と、前記パルセータ軸の下端に設けられ前記パルセータ軸の前記槽軸に対する回転に伴って前記槽軸の下端に接離し前記槽軸の下端に当接した状態において前記パルセータ軸が前記槽軸に対して上方に移動するのを阻止する規制部材と、から成り、
    前記モータが、前記パルセータ軸に固定されたロータと、このロータの周囲に配されたステータとから成り、前記ロータの位置にかかわらず前記ロータと前記ステータの対向面積が一定となるよう、前記ロータにおける前記パルセータ軸の軸方向に沿う長さを前記ステータにおける前記パルセータ軸の軸方向に沿う長さよりも前記ロータの移動ストローク分以上大きくしたことを特徴とする洗濯機。
  2. 洗濯兼脱水槽と、上端がこの洗濯兼脱水槽の底部に固定された中空状の槽軸と、この槽軸に同軸状かつ軸線まわりに回転自在に内装され両端が前記槽軸から突出するとともに上端が前記洗濯兼脱水槽内に突出したパルセータ軸と、前記洗濯兼脱水槽内に配され前記パルセータ軸の上端に固定されたパルセータと、前記パルセータ軸を回転させるモータと、前記槽軸と前記パルセータ軸を係離自在に連結しこれらの間の回転力の伝達を行う機構とを備えた洗濯機において、
    前記機構が、前記槽軸の内周部及び前記パルセータ軸の外周部に設けられ前記パルセータ軸を前記槽軸に対して回転させると前記パルセータ軸が前記槽軸に対して軸方向に移動するように形成されたネジ部と、前記パルセータ軸の下端に設けられ前記パルセータ軸の前記槽軸に対する回転に伴って前記槽軸の下端に接離し前記槽軸の下端に当接した状態において前記パルセータ軸が前記槽軸に対して上方に移動するのを阻止する規制部材と、から成り、
    前記モータが、前記パルセータ軸に固定されたロータと、このロータの周囲に配されたステータとから成り、前記ロータの位置にかかわらず前記ロータと前記ステータの対向面積が一定となるよう、前記ステータにおける前記パルセータ軸の軸方向に沿う長さを前記ロータにおける前記パルセータ軸の軸方向に沿う長さよりも前記ロータの移動ストローク分以上大きくしたことを特徴とする洗濯機。
  3. 前記ロータに設けられたマグネットの磁力に反応して前記ロータの回転数を検知する検知手段を、前記ロータの移動により前記マグネットとの距離が変化しないように設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯機。
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