JP4054378B2 - 薬剤分与装置および方法 - Google Patents
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Description
1.発明の分野
本発明は、分与すべき品目にアクセスするための方法および装置に関し、特に、医薬品の分与に用いるのに好適な方法および装置に関する。本発明は、更に、各品目への好便なアクセスを提供しながら分与した品目の数、および、種類の目録を保守することに関する。
大きな医療施設では、医薬品の目録は、貯蔵場所に保持されるが、貯蔵場所がそれらを使用する患者から、はるかに隔てられている場合が多い。貯蔵区域から患者への医薬品の配達を容易にするために、これまでにも各種の分与システムが提案されている。この種の一システムは、「カート交換」システムと呼ばれるもので、分与カートが医療施設内の貯蔵区域から遠隔の分与ステーションに分配され、それらが完全な補給を受けたカートと定期的に交換される。「使用ずみ」カートは、中央補給区域へ戻される。中央補給区域では、個々の医薬品の目録の減少が記録され、カートは、あらかじめ定められた「基準」レベルまで再補給を受ける。同様な他の一システムでは、やはり個々のカートが用いられるが医療施設の貯蔵区域から遠隔の場所からは排除されない。その代わりに、多様な医薬品を積んだより大きなカートが施設内を巡回して、個々のカートにそれぞれの「基準」レベルまで再補給を行なう。
これらのシステムは、一般に医薬品を貯蔵区域から遠隔の場所へ供給するのに有効であるが、多くの欠点をもっている。一つの欠点は、カートの目録を厳格にモニターしていないと品切れが生じるおそれがあることである。目録を適切にモニターすることは、病院のスタッフの時間的な制約のために問題となり得る。カートからある種の品目が枯渇すると、医療施設の中の患者に深刻な危険が生じるおそれがある。
カート内での十分な補給を確実に維持しようとして品余りが生じるおそれもある。品余りは、品目ごとに実際に必要な量より多くの在庫を維持することによるもので医療施設の在庫目録システムのコストを増大させる。過度の再補給は、病院のスタッフが十分な補給が得られることを確認するためにカートをモニターする時間を増やし、したがって労働強化につながる。
上に説明した在庫システムの他の欠点は、カート上で保守される医薬品に安全性が欠如していることである。品目へのアクセスは、通常、ユーザー識別情報を記録せずに行なうことができるため、医療要員は、アクセスした医薬品の取り出しを記録することを怠ったりあるいは忘れたりするおそれがあり、その結果、医療施設の在庫目録システムに誤りや非効率が生じる。安全性の欠如は、また、不使用の医薬品の返却が励行されない結果につながる。ユーザーのアクセスおよび取り出しの記録がないと、医療要員は、余った医薬品を返却するよりは捨てることを選ぶ場合が多くなる。
さらに他の欠点として、医薬品のカートから病院の在庫目録および請求書作成システムにデータが直接転送されないことが挙げられる。その結果、在庫目録システムに、さらに非効率が生じる。
これらの理由および他の理由から、分与される品目への容易で好便なアクセスを可能にしながら、同時に、分与される品目の数および種類の正確な目録(取り出しおよび補給を含む)を維持することのできる分与システムを提供することがのぞまれる。そのようなシステムは、品切れのおそれを減らし、医薬品へのアクセスを制御し、また、不使用の品目の返却を容易にすることによって透明性を高めるものでなければならない。また、そのシステムは、最小レベルでの在庫目録の維持を可能にし、医療施設の在庫目録および請求書作成システムへの在庫目録情報の直接の供給を可能にするものでなければならない。
2.背景技術の説明
アメリカ合衆国特許第5263596号は、ロックされた貯蔵場所から薬品を単一量分与する医薬品分与ステーション用のサブアセンブリを記載している。
アメリカ合衆国特許第3715148号は、複数のスライド式引き出しおよび複数の分与トレーを有する薬品分与キャビネットを記載している。
アメリカ合衆国特許第3556342号は、キャビネットからホッパー内へ薬品を分与するための医薬品分与装置を記載している。
アメリカ合衆国特許第5047948号は、薬品キャビネットの底にある容器(レセプタクル:receptacle)に薬品を分与する薬物分与システムを記載している。
アメリカ合衆国特許第4962491号は、患者が薬物を服用する時間をオーディオビジュアルに示すポータブル薬物ディスペンサを記載している。
アメリカ合衆国特許第5014875号は、選ばれた薬品品目を貯蔵する複数のロック式引き出しを備えたハウジングを有する薬物ディスペンサを記載している。品目へのアクセスは、あらかじめ定められたアクセス・コードをキーボードで入力することによって可能となる。
アメリカ合衆国特許第3917045号は、患者の要求に応じて共通の受け取り区域に一以上の個々の薬物投与量を自動的に分与する薬物分与装置を記載している。
アメリカ合衆国特許第4019793号は、ドアおよび複数のトレーを備えた囲いを有する薬品適量分配装置を記載している。
アメリカ合衆国特許第4267942号は、取りはずし式回収トレーの中に品目を分与するための薬品貯蔵分与キャビネットを記載している。
アメリカ合衆国特許第4360125号は、所望の薬物用法に従って薬物警戒信号を発する薬物ディスペンサを記載している。
アメリカ合衆国特許第4473884号は、ピルを貯蔵するためのポータブル薬品デスペンサを記載している。このデスペンサは、薬物治療スケジュールに従ってプログラムされ、薬物を使用する時間がくるとオーディオビジュアル信号を出す。
アメリカ合衆国特許第4635053号は、固有の識別コードを備えた個々の品目へのアクセスを監視し制限する装置を記載している。このコードは、マイクロプロセッサによって走査されて品目の取り出し識別する。
アメリカ合衆国特許第4695954号は、医師が処方した薬物を分与するためのシステムおよび方法を記載している。このシステムは、メモリ素子から処方情報を読み取って処方された時間に患者が薬物を利用できるようにする薬品ディスペンサを含む。
アメリカ合衆国特許第4783740号は、中央制御装置と各部品容器(コンテナ:container)に配置された多数の部品端末装置を有する在庫目録管理システムを記載している。
アメリカ合衆国特許第4785969号は、患者に制御されプログラムされた薬物の分与を行ない回収可能な患者薬物治療記録を生成する薬物分与システムを記載している。
アメリカ合衆国特許第4811764号は、薬物の個々の投与量の入った垂直方向に開いたコンパートメントを備えた回転自在の円形コンベアを有する薬物分与ステーションを記載している。アメリカ合衆国特許第4847764号は、ヘルスケア施設の薬物分与システムを記載している。
アメリカ合衆国特許第4942275号は、制御部材へ取り付けるための制御パネル面を記載している。
アメリカ合衆国特許第4967928号は、看護婦の巡回中に薬品を分与するための薬物カートを記載している。
アメリカ合衆国特許第5055660号は、物品の販売からデータを記録するためのトランザクション監視安全保障システムを記載している。
アメリカ合衆国特許第5069511号は、棚に複数の分与ビンを保持するための薬品カートを記載している。
アメリカ合衆国特許第5259668号は、レールで相互に接続された一対の成形プレートで形成される基部を有する薬物カートを記載している。前記プレートは、カートの構造要素を受けるための成形された溝および孔を有する。
アメリカ合衆国特許第5267174号は、ユーザーのアクセスから離れて薬物の投与量を保つための個別の貯蔵場所を含むハウジングを有する薬物配達装置を記載している。
発明の概要
本発明は、内部のある囲いを有する分与ユニットを提供する。前記囲いの一表面の上方には複数の貯蔵場所が配分されている。個々の貯蔵場所の少なくともいくつかにはセンサが接続されていて、貯蔵場所がアクセスされるとそれを感知する。貯蔵場所の少なくともいくつかには内部に多数の容器(レセプタクル:receptacle)が配置されており、個々の容器の少なくともいくつかにはセンサが接続されていて、ある品目が容器から除去される(あるいは、場合によっては戻される)と、それを感知する。囲いの上にはプロセッサが配置され、貯蔵場所に接続されたセンサ、および、容器に接続されたセンサからの信号を受信する。
一つの実施態様では、貯蔵場所の少なくとも一つは、囲いの内部から引き出すことのできる引き出しを有する。引き出しは、好ましくは、少なくとも一つの前記引き出しを多数の容器に分割するための分割具を含む。この実施形態の観点では、貯蔵場所センサは、各引き出し近くに配置されて引き出しが開けられるとそれを感知するためのスイッチを有する。引き出しが内部から引き出されると、スイッチが、その引き出しがアクセスされたことを示す信号をプロセッサへ送る。
他の観点によれば、容器に接続されたセンサは接触感知ボタンを有する。好ましくは、前記ボタンは、囲いの表面上に一列に、また、引き出しの中の容器の順序に対応する順序で配置される。
特定の観点によれば、プロセッサが、引き出しの一つが開けられるとスイッチから受信する信号を用いて、アクセスされた引き出し内の容器に対応する列のボタンをセットする。この構成は、一列のボタンを複数の引き出しに使用することができ、ユニットに必要なボタンの数を減らすことができる。
他の特定の観点によれば、各ボタンには、例えば、数など固有のボタン識別記号が割り当てられる。同じ識別記号は、また、各容器の近くにも配置される。この構成によって、引き出しの一つが開けられて、ボタンの一つが選ばれると、ボタンと同じ識別記号をもつ容器からの一品目の取り出し(または、補給)が記録される。
さらに他の観点よれば、各引き出しは、固有のボタン識別記号に対応する固有の引き出し識別記号を含む。このように引き出しをボタンと関連づけることは、ユニットに前記ユニットが保持している品目のリストを表示するための手段、分与ユニット内に保持される品目のリストから選んだものをプロセッサに入力するための手段、および、プロセッサに接続され、また、ボタンの近くにある複数のビジュアル・インディケータを配設するときに効果がある。このような構成によって、品目のリストから一つを選んで入力すると、その品目の入った引き出しと同じ識別記号をもつボタンの近くにあるビジュアル・インディケータが作動する。これによって、ユーザーは、選んだ品目の入った引き出しを容易に識別することができる。他の一側面では、その品目の入った引き出しがアクセスされると、その品目の入った容器と同じ識別記号をもつボタンの近くにあるビジュアル・インディケータが作動する。これによって、その品目の入った容器の識別が容易になる。
他の観点によれば、ユニットには、その上にボタンが配置された水平の棚が配設される。引き出しは、棚に添って滑動自在に配置され、各ボタンが最も近い引き出しに対応するように、ほぼボタンと位置合わせされている。分与ユニットに保持されている品目のリストから選んだものをプロセッサに入力するためにユニットが保持している品目のリストを表示するための手段が配設される。ボタンの近くにはプロセッサに接続された複数のビジュアル・インディケータが配設され、各ボタンは、最も近いビジュアル・インディケータに対応している。この構成により、名前のリストから選んだものを入力すると、その品目の入った引き出しに対応するビジュアル・インディケータが作動する。これによって、のぞむ品目の入った引き出しの識別を容易に行なうことができる。その品目の入った引き出しにアクセスすると、その品目の入った容器と同じ記号をもつボタンに対応するビジュアル・インディケータが作動する。これによって、引き出しを開ければ、その品目の入った容器を容易に識別することができる。
他の実施形態にあっては、貯蔵場所の少なくとも一つは、複数のペグを有するラックを含む。ペグは、容器を画定するためにラックに添って配置される。一側面にあっては、容器に接続されたセンサは、接触感知ボタンを有する。好ましくは、ボタンは、囲いの表面上に一列に配置される。
特定の観点によれば、プロセッサは、ラックの一つが開けられたときにスイッチの一つから信号を受信すると、アクセスされたラックのペグに対応するボタンの列をセットする。この構成によって、一列のボタンを一以上のラックに使用することができる。ラックがアクセスされるたびに、その特定のラックに対応するボタンがセットされる。
他の観点によれば、ボタンは、各ボタン、および、各ペグに対応して近くにある固有のボタン識別記号によって視覚的にペグと対応している。ラックが引き出されてボタンの一つが選択されると、ボタンと同じ識別記号をもつペグからの品目の取り出し(または、補給)が記録される。
さらに他の観点によれば、ユニットは、さらに、水平の棚を含み、棚に添ってボタンが配置される。また、棚に添ってラックが滑動自在に配置され、ラックは、ボタンと、ほぼ位置合わせされ、各ボタンが最も近いラックに対応するようになっている。ユニットが保持している品目のリストを表示するための手段が配設され、また、分与ユニットに保持されている品目のリストから選んだものをプロセッサに入力するための手段が配設される。複数のビジュアル・インディケータがボタン近くに配設されてプロセッサに接続され、各ボタンは最も近いビジュアル・インディケータに対応するように配置される。この構成によって、品目のリストから選んだものを入力すると、その品目を有するラックに対応するビジュアル・インディケータが作動する。これによって、のぞむ品目を有するラックを容易に視覚で識別することができる。その品目を有するラックがアクセスされると、その品目を有するペグと同じ識別記号をもつボタンに対応するビジュアル・インディケータが作動する。これによって、ラックが引き出されると、のぞむ品目を有するペグの識別を視覚的に容易に行なうことができる。各品目が取り出されると、接続されたボタンが一度押されて、取り出されたことを記録する。
さらに他の観点によれば、ユニットは、さらに、貯蔵場所へのアクセスを選択的に阻止するための手段を含む。また、プロセッサに患者およびユーザー識別情報を入力すると、それに応じて、前記阻止手段が開いて、のぞむ容器にアクセスすることが可能となる手段も配設される。一側面にあっては、貯蔵場所は、複数のラックを有し、ラックの一つを引き出すと、阻止手段が他のすべてのラックへのアクセスを阻止する。他の一側面にあっては、貯蔵場所は、複数の引き出しを有し、引き出しの一つが引き出されると、阻止手段が他のすべての引き出しへのアクセスを阻止する。
他の観点によれば、内部には出入口を通ってアクセスが可能であり、貯蔵場所へのアクセスを選択的に阻止しながら容器に接続されたセンサへのアクセスは常時可能とする手段が出入口を横切って配設される。容器に接続されたセンサが作動すると、それに応じて複数の容器から選ばれた、のぞむ容器へのアクセスを可能とするために阻止手段を開く手段が配設される。
本発明は、内部のある囲いを有する分与ユニットを提供する。前記囲いの上には複数の引き出し式コンパートメントが配設され、配列された容器を備えている。容器の一つからある品目が取り出されると、それを感知するために、各容器にはその近くに前記容器に接続されたセンサが配設されている。囲いの上にはプロセッサが配置され、センサからの信号を受信するように接続されている。好ましい一側面にあっては、コンパートメントは、容器を形成するための分割具を有する引き出しを含み、センサは、引き出しの上に配置された接触感知ボタンを有する。
特定の観点によれば、分割具は、容器の数および大きさを変えることができるように調節自在である。分割具の調節にもとづいて選ばれたセンサへのアクセスを阻止するようにセンサ・カバーが配設され、各容器はアクセス可能なボタンを一つだけもつ構成とされる。
好ましい観点によれば、各センサの近くにビジュアル・インディケータが配置される。他の観点によれば、ユニット内に保持される品目のリストを表示するためおよび前記分与ユニット内に保持される品目のリストから選んだものをプロセッサに入力するための手段が配設される。この構成によって、本発明のリストから選んだものを入力すると、選ばれた品目の入った容器の近くのビジュアル・インディケータが作動する。これによって、その品目の入った特定の容器の識別を好便に行なうことが可能となる。
他の観点によれば、容器の各々にカバーが配設される。カバーは、好ましくは、ヒンジによって分割具に接続され、カバーの縁を持ち上げることによって容器にアクセスできるようにされる。他の観点によれば、カバーは、好ましくは、容器に視覚的にアクセスできるように、ほぼ透明とされる。カバーがはずされたときに、それを感知するための感知手段が配設される。特定の観点によれば、前記感知手段は、電磁式センサまたは光学的センサを含む。カバーの一つが持ち上げられると、プロセッサに信号が送られてアクセスが記録される。この情報を用いて、どのユーザーが容器にアクセスしたかの判別が可能となる。
他の観点によれば、容器へのアクセスを阻止するために容器にカバーをロックするためのロックが配設される。このロックは、プロセッサと連通しており、プロセッサからカバーをロックする、あるいは、ロックをはずすための信号が供給される。好ましくは、プロセッサは、ユーザー、患者、および品目識別情報がプロセッサに入力された後で、カバーの一つのロックをはずす信号を送信する。
さらに他の観点よれば、カバーの下方にボタンが配置され、各カバーには開口が配置され、前記開口はボタンと位置合わせされている。この構成によって、カバーが閉じているときでも開口を通してボタンにアクセスすることが可能となる。ボタンを作動させると、カバーのロックがはずされて、特定の容器へのアクセスが可能となる。この構成によって、特定の容器へのアクセスは、それに接続されたボタンが選ばれて品目の取り出しが記録された後に、はじめて可能になるため、分与ユニットの安全保障が確保される。
分与ユニットの他の一側面にあっては、コンパートメントの少なくともいくつかはラックを有し、容器はラックのペグに添って配置される。ラックに添ってまた各ペグの近くにセンサが配置される。特定の実施形態にあっては、センサは、ペグ上に配置され、ある品目が関連するペグから取り出されると、それを感知する。この実施形態によって、ペグからある品目を取り出すと、その取り出しが自動的に記録される構成が可能となる。他の実施形態にあっては、センサは、接触感知ボタンを有する。この実施形態では、ある品目がペグから取り出される(あるいは補給される)と、関連するボタンが接触して、その品目の取り出しが記録される。
好ましい観点によれば、各ボタンの近くにビジュアル・インディケータが配設される。ユニットに保持された品目のリストを表示するため、また、分与ユニット内に保持された品目のリストから選んだものをプロセッサに入力するための手段が配設される。品目のリストから選んだものが入力されると、選ばれた品目を有するボタンの近くのビジュアル・インディケータが作動する。これによって、のぞむ品目を有するペグを視覚的に容易に識別することができる。
さらに他の観点によれば、センサは、引き出しの片側に添って配置される光学的センサである。ユーザーの手が引き出しの中に差し込まれると、光学的センサが、容器の一つがアクセスされたことを検出する。
本発明は、囲いからの品目の取り出し、および、囲いの中への品目の追加に関する在庫目録情報を記録するための方法を提供する。この方法にもとづけば、囲いの上の第一のセンサが作動して、容器の場所に関連する第一の信号を生成する。囲いの上の第二のセンサが作動して、容器の場所に関連する第二の信号を生成する。容器へまたは容器からある品目が移されると、少なくとも部分的には、第一の信号および第二の信号にもとづいた場所のアドレスにもとづいて、その移転が記録される。
特定の観点によれば、品目を保持した引き出し、または、ラックを少なくとも部分天気に囲いから引き出すか、あるいは、その品目を保持した引き出し、または、ラックに接続されたボタンに接触することによって、第一のセンサが作動する。他の観点によれば、引き出し、または、ラックの上の品目の場所に対応するボタンに接触することによって、あるいは、その品目を取り出すことによって、第二のセンサが作動する。
他の観点によれば、取り出される、あるいは、追加される品目は、品目のリストから選ばれ、リストから品目を選ぶことで、その品目の入った引き出し、または、ラックの近くのビジュアル・インディケータが作動する。これによって、その品目の入った引き出し、または、ラックが示される。他の一側面にあっては、引き出しまたはラックが引き出された後、その引き出しの中、または、ラックの上の品目の場所に対応するボタンに近いビジュアル・インディケータが作動する。これによって、引き出しの中、または、ラックの上の品目の場所が示される。
さらに他の観点によれば、各ボタンには固有のボタン識別記号が与えられる。この記号は、各ボタンの近く、また、各品目の場所の近くに配設される。ボタンは、分与される品目近くのボタン識別記号、および、それと同じ識別記号をもつボタンの両方の場所を視覚的に確認した後に作動させる。
さらに他の観点によれば、分与ユニットの中に患者識別情報が入力されるまで品目へのアクセスが阻止される。
本発明は、保持装置内に配置された容器の配列を有する囲いから品目を取り出し、また、囲い内に品目を追加することに関係する在庫目録情報を記録するための方法を提供する。本発明によれば、保持装置は、品目へのアクセスを得るためには、少なくとも部分的に囲いから引き出される。取り出される、または、追加される品目は、その場所が視覚的に確認された後、実際に取り出され、または、追加される。その品目の入った容器の近くにあって、それに対応するセンサが、好ましくは、接触感知ボタンに接触することによって作動し、品目の取り出し、または、追加を記録する。
特定の観点によれば、(品目の取り出し、または、追加の感知とは独立に)容器の一つへのアクセスが感知され、そのアクセスの記録が生成される。容器へのアクセスの記録は、次に、品目の取り出しの記録と比較され、容器へのアクセスの記録にもとづいて、品目取り出しの記録の更新を行なうことができる。さらに他の観点によれば、ユーザーおよび患者識別情報の両方が記録されるまで、容器へのアクセスが阻止される。他の観点によれば、センサの一つが作動するまでは容器へのアクセスが阻止される。他の観点によれば、ユーザー識別情報にもとづいて選ばれた数の容器へのアクセスが阻止される。これによって、選ばれた人のみが特定の品目にアクセスできるため、高度な安全保障が確保される。
本発明は、分与ユニット内の看護婦、または、他のユーザーがアクセスを許されている品目にのみアクセスできるかたちで、分与ユニットから品目を分与するための方法を提供する。分与ユニットは、好ましくは、複数の容器をもつ引き出しを含み、引き出しの少なくともいくつかは、品目を保持するための複数の容器を有する。この方法にもとづけば、看護婦および品目の識別情報が分与ユニット内に入力される。オプションとして、患者識別情報を入力するか、あるいは、分与ユニット内に記憶されている患者のリストから選び出すこともできる。看護婦識別情報は、次に、アクセスリストと比較され、看護婦が、どの引き出しへのアクセスを許されるかが判別される。看護婦が求められた品目の入った引き出しへのアクセスを許される場合には、引き出しの最初のもののロックがはずされる。好ましくは、他のすべての引き出しはロックされたままの状態にとどまる。オプションとして、引き出しのビジュアル・インディケータが作動して、看護婦がロックをはずされた引き出しの場所を確認するのを助ける構成とすることもできる。
次に、ロックがはずされた引き出しが引き出されて、容器が露出される。求められた品目の入った容器に隣接するビジュアル・インディケータが作動して、看護婦が求められた品目の場所を確認するのを助ける。品目の場所が確認されたら、容器から品目が取り出される。品目識別情報がすでに分与ユニット内に入力されているので、分与ユニットは取り出された品目の記録をもつことになる。オプションとして、品目の取り出しに先立って量識別情報も分与ユニット内に入力し、取り出された品目の数の記録を生成する構成とすることもできる。ユーザーおよび品目識別情報が入力されるまで、好ましくは、蓋がロックされている。隣接するビジュアル・インディケータが作動すると、蓋のロックがはずされる。第一の容器から(一以上の)品目が取り出された後、引き出された引き出しから取り出す品目がさらにある場合には、他の容器に隣接するビジュアル・インディケータが点灯する。引き出された引き出しから分与される品目がない場合には、ビジュアル・インディケータは作動せず、引き出ししが閉められる。好ましくは、引き出しは、閉じているときにはロックされている。他の引き出しから取り出す品目がある場合には、その引き出しのロックがはずされて取り出される品目の入った次の容器に隣接するビジュアル・インディケータが作動する。最初に入力された品目識別情報のすべての品目が分与されるまでこの工程が繰り返される。
場合によっては、ある一つの容器に品目の十分な在庫が入っていない場合があろう(例えば、容器が小さ過ぎて多数の品目を保持できない、あるいは、容器に十分な品目が貯蔵されていないなど)。そのような場合には、同じ種類の品目を他の容器に入れることも可能である(すなわち、引き出しが多数の箱を有し、その各々が同じ種類の多数の品目で満たされる)。看護婦が容器の一つの内容物を使い尽くした、同じ種類の品目の入った他の容器に隣接するビジュアル・インディケータが作動する。このようにすれば、一つの容器には、あらかじめ入力された要求を満たすのに十分な在庫がなくとも、同じ種類の品目に対する要求を容易に満たすことが可能となる。好ましくは、第一の容器の上の蓋が持ち上げられて対応する品目ボタンが触れられるまで、または、蓋が持ち上げられたことが感知されるまで、第二の容器に隣接するビジュアル・インディケータは作動しない構成とする。
他の観点によれば、引き出しは、中に保持されている品目に高度な安全が保障され、要求された(一以上の)品目が入っていて引き出された引き出しの中の(一以上の)容器にのみアクセスが許されるように構成される。他の容器へのアクセスが試みられると、警報が発生する。
他の観点によれば、引き出された引き出しの任意の容器へのアクセスが許される。ただし、隣接するビジュアル・インディケータが作動していない容器がアクセスされると、やはり警報が発生する。あるいは、警報が発生する代わりに、オプションとして、看護婦が最初選ばれなかった追加の品目に関する品目識別情報を分与ユニットに入力するようプロンプトされる構成とすることもできる。
他の観点の方法によれば、取り出しステップは、容器を覆っているカバーを少なくとも部分的に取りはずすこと、および、蓋の取りはずしを感知することを含む。分与ユニットには品目識別情報が、あらかじめ入力されているので、蓋の取りはずしの感知を用いて品目取り出しの記録を生成することができる。すなわち、蓋の取りはずしの感知を、あらかじめ入力された(一以上の)品目が実際に取り出されたことを確認するために役立てることができる。その後のアクセスを阻止するために蓋を閉じる注意として、品目の取り出しの後に蓋が閉じられなかった場合には警報が発生する構成とされる。さらに他の一側面にあっては、アクセスが制限されている品目の入った一定の引き出しへのアクセスが許される場合には、それに先立って分与ユニットに証拠識別情報を入力することが求められる。蓋が配設されていない場合には、代わりに、各容器に品目ボタンを配設し、品目の取り出し、および、それに関連する量を確認するためにボタンに触れる(通常は一回のみ)構成とすることもできる。
さらに他の観点によれば、空になった容器は定期的な補給が行なわれる。高度な安全保障が確保される引き出しに関しては、容器に補給が行なわれると、一回に一つの容器にのみアクセスが許されるようになる。あるいは、本発明によれば、引き出しのすべての容器に同時にアクセスして空になった容器に迅速補給を行なう構成とすることもできる。補給手順の他の観点によれば、補給に先立って補給される品目のリストおよび関連する量が分与ユニットに入力される。通常、補給の量は、ヘルスケア施設内に配置された、さまざまな分与ユニットと通信する中央コンピュータから分与ユニットの中に電子的に入力され、中央コンピュータが各分与ユニットに保持される品目の目録を保守する。さらに、引き出しには、オプションとして、各容器に隣接して接触感知ボタンが配設され、補給要員がその容器にあらかじめ入力された情報に対応する品目が補給されたことを確認できる構成とされる。補給要員があらかじめ入力された情報とは異なる品目、あるいは、量を補給したい場合には、補給処理の間に、その情報を分与ユニットの中に手動で入力することができる。
本発明は、さらに、複数の貯蔵場所を有し、また、前記貯蔵場所の少なくともいくつかは品目を保持するために複数の容器を有する分与ユニット空品目を分与するための方法を提供する。この方法は、高度な安全保障のもとで貯蔵する必要のない品目を分与する場合にとくに適している。本発明によれば、看護婦識別情報、品目識別情報、および、品目量情報が分与ユニットの中に入力される。すると、入力された品目識別情報から、(一以上の)品目の入った容器の一つに隣接する容器のビジュアル・インディケータが作動して、看護婦がその品目の場所を探すのを助ける。作動したビジュアル・インディケータをもつ容器に隣接する接触感知ボタンに触れることによって、その容器へのアクセスが確認される。ボタンの接触は、また、あらかじめ入力された量が取り出されたことの確認にも役立つ。そこで、品目が作動したビジュアル・インディケータに隣接する容器から取り出される。
第一の容器から(一以上の)品目が取り出された後、入力された品目識別情報から、他の品目の入った第二の容器に隣接する第二の容器のビジュアル・インディケータが作動する。このようにして、看護婦は、次の容器に向かうことになり、品目の分与が継続される。本発明の一側面にあっては、ビジュアル・インディケータが作動している容器以外の容器の接触感知ボタンがおされると警報が発生する。
本発明は、以前に分与された品目を分与ユニットに返却するための方法が提供される。このような方法は、分与されたが何らかの理由で患者に配達されない品目の透明性を保つために提供される(例えば、違う品目が分与される場合、あるいは品目が取り出された後汚染した場合など)。この方法によれば、看護婦(および好ましくは患者)識別情報が分与ユニットの中に入力される。返却される品目に関する品目識別情報も分与ユニットの中に入力される。入力された品目識別情報は、次に、その品目が戻ってきたときに証拠の存在を必要とする品目のリストと比較される。証拠が必要な場合には、証拠識別情報を分与ユニットの中に入力する要求が出される。次に、その品目が分与ユニットの中に置かれる。
特定の観点によれば、品目がなぜ返却されたかの説明の要求が出される。さらに他の観点によれば、分与ユニットの中に置くステップは、その品目を一方向ドアを有する容器の中に挿入することを含む。好ましい観点によれば、返却された品目は、分与ユニットから取り出されて返却品目の記録と比較され、返却品目の記録と実際に返却された品目の間の食い違いが判別される。
本発明は、少なくとも一つの容器付き引き出しを有する囲いからの品目の取り出しまたは囲いへの品目の追加に関係する在庫目録を記録するための方法を提供する。引き出しは、複数の容器を含み、これらの引き出しは、各々が単一の品目のみを保持する寸法にされる。この方法によれば、看護婦および品目識別情報が分与ユニットの中に入力される。看護婦識別情報は、アクセス・リストと比較され、その看護婦に引き出しへのアクセスが許されるか否かが判別される。アクセスが許される場合には、引き出しが少なくとも部分的に囲いから引き出されて少なくとも容器の一つへのアクセスが可能になる。次に、アクセスされた容器から蓋が少なくとも部分的の取りはずされ、その取りはずしが感知される。次に、その品目が容器から引き出されて、品目の取り出しの記録が生成される。
特定の観点によれば、記録は、少なくとも部分的には蓋の取りはずしを感知することによって生成される。あるいは、記録は、引き出された品目の容器に近い品目ボタンに接触することによって生成される。このようにして、感知した蓋の取りはずしの記録が品目の取り出しの記録と比較される。他の観点によれば、蓋の取りはずしのステップは、容器から蓋を滑らせて品目へのアクセスを可能にすることを含む。あるいは、蓋を容器から持ち上げて品目へのアクセスを可能にすることもできる。さらに他の観点によれば、空になった容器の中に品目が定期的に補給される。好ましい観点によれば、補給のステップは、引き出しからすべての蓋を同時に取りはずしてそれらの容器へのアクセスを可能にすることを含む。
本発明は、薬物品目を一単位の投与量で分与するのにとくに有用な分与ユニットを提供する。分与ユニットは、内部および少なくとも一つの引き出しを有する囲いを含む。ユーザーおよび品目識別情報を受信するためのプロセッサが配設される。引き出しは、複数の容器を含み、各容器は、単一の品目を保持する寸法にされる。各容器(または容器の配列)のためにビジュアル・インディケータが配設され、これらのビジュアル・インディケータは、各容器または容器の配列の近くにそれに対応して配置される。引き出し、および、各容器のために阻止手段が配設される。これらの阻止手段は、引き出し、および、各容器へのアクセスを選択的に阻止するために配設される。プロセッサは、引き出し、および、容器阻止手段と連通しており、ユーザーおよび/または品目識別情報にもとづいて、引き出し、または、容器阻止手段のロックをはずす信号を送信する構成とされる。このようにして、ユーザーは、入力された識別情報にもとづいて選ばれた引き出し、および、容器へのアクセスが許される。例えば、プロセッサを用いて、ユーザー識別情報にもとづいて選ばれた引き出しへのアクセスを制限することができる。さらに、引き出しの中の選ばれた容器へのアクセスも、入力された品目識別情報にある品目の入ったものに制限することもできる。分与ユニットは、更に、容器へのアクセスを感知するための感知手段置を含む。
プロセッサは、好ましくは、感知手段と連通しており、蓋が取りはずされるたびに取りはずしの記録が記録される。オプションとして、各容器のために接触感知ボタンが配設され、ボタンに接触ことによって記録が行なわれる構成とすることもできる。場合によっては、接触感知ボタン、および、ビジュアル・インディケータをともに単一のボタンの中に組み込むことも可能である。
好ましい観点によれば、容器阻止手段は、複数の蓋を含み、各容器の上には個別の蓋が配置される構成がとられる。一つの観点によれば、少なくとも蓋のいくつかは透明である。引き出しの中の品目に対して付加的な安全保障をあたえる目的で、少なくとも蓋のいくつかは不透明にして品目に対する視覚的なアクセスが阻止される。特定の観点によれば、感知手段は、各蓋のそれに関連する容器からの少なくとも部分的な取りはずしを検出するために各蓋に接続されたセンサを含む。そのような構成では、品目の移転は関連する接触感知ボタンによって記録され、各容器へのアクセスは蓋の取りはずしごとに記録される。このようにすれば、取りはずし記録とアクセス記録を後で比較して食い違いを判別することができる。
特定の観点によれば、容器は、各容器の上に滑動自在に保持される蓋を有する箱を含む。あるいは、蓋は、ヒンジによって各容器の上に取り付けることもできる。他の観点によれば、容器は、回転自在のシリンダーに形成される溝を有する。シリンダーは、蓋で覆われ、好ましくは、複数の品目が単一の蓋の下に保持されるように複数の溝を有する。このようにすれば、蓋が開けられるたびにシリンダーが回転し、各要求に応じて一つの品目が取り出される。
他の観点によれば、センサは、電気回路を含み、蓋は、蓋が取りはずされたときに回路を閉じるための導電性素子を含む。あるいは、センサは、フォトデテクタおよび光源を含むものとすることもできる。さらに他の観点によれば、少なくとも一つの引き出しが返却された品目を受け入れるための廃物用コンパートメントを含む。廃物用コンパートメントは、好ましくは、返却された品目を差し込むための一方向ドアを有する。さらに他の観点によれば、引き出しへのアクセスを要求するために引き出しの上に接触感知ボタンが配置される。
本発明は、また、分与ユニット用引き出しを提供する。引き出しは、薬物品目の単一の投与量を保持するためにとくに有用であり、複数の容器を含み、各容器は単一の品目を保持する寸法とされる。容器の少なくともいくつかを覆うために複数の蓋が配設される。複数の接触感知品目ボタンが配設され、容器の選ばれたものの近くにそれらに対応して配置される。容器へのアクセスを可能にするためにすべての蓋を同時に取りはずす手段が配設される。好ましい観点によれば、引き出しは、さらに、引き出しへのアクセスを要求するための接触感知引き出しボタンを含む。
【図面の簡単な説明】
第1図は、在庫目録情報を記録するための複数の接触感知ボタンおよび対応するビジュアル・インディケータを有する分与ユニットを示す。
第2図は、本発明にもとづく一列の接触感知ボタンとボタンの列の下方の複数の引き抜き式引き出しに対応して配設される対応するビジュアル・インディケータを有する分与ユニットを示す。
第3図は、本発明にもとづく複数の引き抜き式ラックを有する分与ユニットの一部分を示し、各ラックには品目の在庫目録を保持するための複数のペグが配設されている。
第3A図は、第3図のペグの一つを詳細に示す図で、さらに、本発明にもとづいてペグから品目の取り出しを感知するために前記ペグに接続されたセンサを示す。
第3B図は、第3図の分与ユニットの他の一実施形態を示す図で、ドアが配設され、前記ドアには閉じられているときに接触感知ボタンおよびビジュアル・インディケータへのアクセスを可能にする開口が配設されている。
第3C図は、第3図の分与ユニットのさらに他の一実施形態を示す図で、本発明にもとづいて接触感知ボタンおよびビジュアル・インディケータがラックに添って配置されている。
第4図は、本発明にもとづく一列の接触感知ボタンおよびビジュアル・インディケータ、およびボタンの下方に配置された複数の引き出しを有するディスクユニットの一部分を示し、引き出しの少なくともいくつかは複数の容器を有する。
第5図は、一列の接触感知ボタンおよびビジュアル・インディケータ、および棚の上のボタンの上方に配置された複数の箱を有するディスクユニットの一部分を示し、箱の少なくともいくつかは複数の容器を有する。
第6図は、中に複数の容器を備えた引き抜きしき引き出しを有する分与ユニットの一部分を示し、各容器には接触感知ボタンおよびビジュアル・インディケータが配設されている。
第7図は、第6図の他の一実施形態を示し、各容器のための複数のカバーが示されている。
第8図は、第7図の引き出しの他の一実施形態を示し、カバーが閉められているときに接触感知ボタンへのアクセスと関連するビジュアル・インディケータの観察を可能にするためにカバーに配設された開口が示されている。
第9図は、第6図の引き出しの他の一実施形態を示し、容器へのアクセスを感知するために引き出しの中に配置された複数の光学的センサが示されている。
第10図は、薬物品目の分与にとくに有用な本発明にもとづく分与ユニットの一実施例を示す図である。
第10A図は、第10図の分与ユニットから薬物品目を分与するための本発明にもとづく方法の実施例のフローチャートである。
第10B図から第10D図は、第10図の分与ユニットから薬物品目を分与するための本発明にもとづく方法の他の実施例のフローチャートである。
第11図は、本発明にもとづく薬物品目を保持するための箱の実施例を示す分解斜視図である。
第12図は、第11図の箱の側面図で、箱へのアクセスを検出するために用いられるセンサの動作を示す図である。
第13図は、本発明にもとづく薬物箱用の他の蓋およびセンサを示す斜視図である。
第14図は、第13図のセンサのより詳細な図である。
第15図は、本発明にもとづく他の箱の構成を示す斜視図である。
第16図および第17図は、第15図の箱へのアクセスを検出するために用いられるセンサの動作を示す図である。
第18図は、第10図の分与ユニットのための引き出しの他の構成例で、本発明にもとづく廃物を受けるための廃物容器を有するものを示す図である。
第18A図は、本発明にもとづく前に分与された品目を廃棄するための方法の実施例のフローチャートである。
第19図は、第10図の分与ユニットの引き出しのさらに他の一実施形態で、本発明にもとづく薬物品目の一投与量を保持するための複数の容器を有するものを示す図である。
第20図は、第19図の引き出しの断面図である。
第21図および第22図は、第19図の引き出しから品目を取り出すための方法の実施例を示す図である。
第23図は、本発明にもとづく光学的センサを有する第19図の引き出しの蓋の断面図である。
第24図は、第19図の引き出しの蓋に用いられる他のセンサの斜視図である。
第25図は、第24図のセンサの側断面図である。
第26図は、本発明にもとづく第19図の引き出しの蓋およびセンサのさらに他の一実施形態の斜視図である。
第27図は、本発明にもとづく補給用のすべての容器を同時に露出するためにカバーが持ち上げられた第19図の引き出しの斜視図である。
第28図は、第10図の分与ユニット用の他の引き出しの斜視図である。
第29図は、第28図の引き出しの箱へアクセスするための方法の実施例を示す図である。
第30図および第31図は、第28図の引き出しの蓋およびセンサの側面図である。
第32図は、本発明にもとづく第19図の分与ユニット用の引き出しのさらに他の一実施形態の斜視図である。
第33図から第36図は、第32図の引き出しの容器へアクセスするための方法の他の実施例を示す図である。
実施例の詳細な説明
本発明は、分与ユニットから品目を取り出し、また、ユニットへ品目を追加するため、および、品目の在庫目録を保守するための改良された方法および装置を提供する。本発明の方法および装置は、1993年7月21日出願の(弁理士ドケット番号第16166−1)アメリカ合衆国特許出願番号第08/095619号に記載されているような分与ユニットに用いて特に有用であるので、この出願の開示をこの明細書に援用する。この種のユニットでは、ユーザーが視覚的に取り出す品目を確認し、また、前記品目の貯蔵場所近くの接触感知ボタンを押すことによって、前記品目の取り出しを記録することができる。品目をユニットの中に入れるときにも同様な手順が用いられる。
第1図は、上に述べた種類の分与ユニットの実施例を示す。概略的に、分与ユニット10は、囲い12、および、複数の調節自在な棚14を含む。オプションとして、囲い12は、複数のコンパートメント16に分割して、囲い12の中に配置できる棚14の数を増やすことができる。各棚14は、さらに小さく分割して複数の貯蔵場所18を形成することができる。棚14の上、および、各貯蔵場所18の近くには、接触感知ボタン20が配置される。ボタン20は、プロセッサ22に接続されており、前記プロセッサは、作動したボタン20から信号を受け取る。
ボタン20は棚14の上に配置されており、したがって、各貯蔵場所18はボタン20と関連づけられている。ある品目が棚14に置かれる、あるいは、棚14から取り出されると、その品目を保持している貯蔵場所18に近いボタン20が作動する。ボタン20が作動すると、信号がプロセッサ22へ送られ、その特定の貯蔵場所18からの品目の取り出し、または、貯蔵場所18への品目の配置が記録される。
各棚14の端部には返却品目ボタン23が配置されている。返却品目ボタン23を作動すると、信号がプロセッサ22へ送られ、その特定の棚14上のボタン20がクレジット・モードになる。それによって、品目をその特定の棚14上の貯蔵場所18の一つに返却することが可能となり、関連するボタン20が押されてその品目の配置が記録される。
棚の上、および、各ボタン20の近くには、また、複数のビジュアル・インディケータ24が配置されており、したがって、各ボタン20は、対応するビジュアル・インディケータ24を有する構成となっている。ビジュアル・インディケータ24は、分与ユニット10から取り出される品目を確認する補助に用いられる。プロセッサ24は、分与ユニット10に保持されている全品目のリストをもっている。ユーザーは、このリストから取り出したい品目を選んで選んだものをプロセッサ22へ入力する。すると、プロセッサ22が信号を送信してその品目の入った貯蔵場所18近くのビジュアル・インディケータ24を作動させる。
分与ユニット10は、さらに、複数のドア26を含み、これらのドアは、ユニット10に保持されている品目の安全保障のために用いることができる。以下でより詳細に説明するように、ドア26は、好ましくは、ユニット内の品目へのアクセスを阻止するために透明でロックすることができる。
分与ユニット10は、前記ユニットから分与された品目の在庫目録をほぼ確実に保守できることが実証されている。以下に詳細に説明するように、本発明は、第1図に示す種類の分与ユニットの改良を行なうものである。本発明の一つの観点によれば、貯蔵場所は、分与ユニットから少なくとも部分的に引き抜く、または、引き出すことができるように構成される。この構成によって、貯蔵場所へのアクセスがより容易になる。引き抜き式貯蔵場所を提供するための装置の実施例は、引き出し、ラック、箱、格納庫等を含む。引き抜き式貯蔵場所を用いる他の効果として、貯蔵場所を複数の容器に小分割できることが挙げられる。容器は、一次元または多次元に配列することができる。例えば、引き出しの場合には、分割具を中に配置して一列または複数列の容器を形成することができる。これによって、引き出しは、必要な容器の数および大きさにしたがって、のぞむ方法で小分割することができる。
分与ユニットに複数の容器を配設する場合には、各容器のために個別のセンサを配設して、その特定の容器に配置した、または、そこから取り出した品目の目録を保守することができる。例えば、複数の容器を有する引き出しの場合には、各容器にセンサを配設し、容器の一つからある品目が取り出されたら、関連するセンサが作動して前記容器からの前記品目の取り出しを記録する構成とすることができる。同様に、センサを用いて容器の中へのある品目の配置を記録することも可能である。容器の中の品目の在庫目録の記録を保守するためのセンサの例としては、接触感知ボタン、重量センサ、光学的センサ、電磁式センサ、容量性センサ等を挙げることができる。
本発明の他の観点によれば、第二の一組のセンサを用いて貯蔵場所がアクセスされたことを判別することができる。貯蔵場所に関連するセンサを用いるのは、複数の貯蔵場所があり、また、貯蔵場所の少なくともいくつかには複数の容器がある場合に特に有効である。貯蔵場所に関連するセンサを配設することによって、各容器に個別のセンサを配設せずとも、容器に関連する一組の共通のセンサを各貯蔵場所の容器のために使用することが可能となる。ある特定の貯蔵場所へのアクセスが行なわれると、その貯蔵場所に関連するセンサがプロセッサへ信号を送り、その貯蔵場所がアクセスされたことを示す。そこで、プロセッサは、この情報を用いて共通の一組の容器に関連するセンサをセットし、アクセスされた引き出しの容器の場所に対応する。次に、ある特定の容器からある品目が取り出された後、関連するセンサを作動させてその特定の容器からの前記品目の取り出しを記録することができる。容器に関連する共通の一組のセンサを配設することは、各容器に個別のセンサを配設する場合に必要となる回路を少なくする効果がある。特定の貯蔵場所がアクセスされたことを感知するためのセンサの例としては、電気機械式スイッチ、光学的センサ、電磁式センサ、容量性センサ等を挙げることができる。
他の観点によれば、分与ユニットは、各貯蔵場所の近くの返却品目センサを作動させて、返却品目モードにすることができる。返却品目センサを作動させると、プロセッサへ信号が送られて容器に関連するセンサを返却モードにする。すると、品目が補給されて作動した関連する容器センサが、その品目の補給を記録する。
分与ユニットに保持されている品目の安全保障は、さまざまな装置を用いて行なうことができる。この種の装置の一つは、ユーザー識別情報や患者識別情報など一定の情報がプロセッサに入力されるまで引き出しの引き抜きを阻止するように、各引き抜き式貯蔵場所近くに配置されたロックである。必要な情報がプロセッサに入力されると、プロセッサは、信号を送ってすべての貯蔵場所のロックをはずすか、あるいは、特定の品目の入った特定の貯蔵場所のみのロックをはずす。
引き抜き式貯蔵場所のためにロックを配設して、一つの貯蔵場所が取りはずされたら、残るすべての貯蔵場所がロックされる構成とすることもできる。このように残りの貯蔵場所をロックすることは、どの容器が容器に関連する共通の一組のセンサに対応するかについての混乱を防ぐ効果がある。一回に一つの貯蔵場所にしかアクセスできないため、容器に関連するセンサは、取りはずされた貯蔵場所の容器に対応するものとなる。
プロセッサによってすべての貯蔵場所のロックがはずされる場合には、貯蔵場所の一つを引き抜くと、残るすべての貯蔵場所がロックされるようになることが好ましい。これによって、確実に一回に一つの貯蔵場所のみのアクセスが許されることになる。ある品目の入った容器からその品目が取り出されると、関連する容器センサが作動して、その品目の取り出しを記録する構成とすることもできる。
好ましい観点によれば、ユーザーがセンサを作動させて取り出しを確実に記録した場合にのみ、プロセッサが信号を送って、すべての貯蔵場所のロックをはずし、その後の品目を取り出せるようにする。これによって、ユーザーは、アクセスした貯蔵場所からの品目の取り出しを確実に記録する限り、すべての貯蔵場所にアクセスできることになる。特定の貯蔵場所が取りはずされて容器に関連するセンサが作動しない場合には、アクセスされた貯蔵場所が閉じられると、すべての貯蔵場所がロックされるようになる。貯蔵場所にさらにアクセスするためには、ユーザーは、プロセッサに識別情報を再入力しなければならない。ユニットに緊急バイパス・スイッチを配設して、プロセッサに識別情報を入力する必要なくすべての貯蔵場所へのアクセスが可能となる構成とすることもできる。ロック装置の例としては、電気機械式ロック、電磁式ロック等を挙げることができる。
一つの品目を特定の容器から取り出すあるいはその中に入れる場合、取り出される、あるいは、追加される品目の数にしたがって、関連する容器センサを作動させる構成とすることもできる。例えば、ある特定の容器から三つの品目を取り出す場合、センサは、それら三つの品目の取り出しを記録するために三回作動する。
センサが作動したかどうかを判別するにあたってユーザーを助けるために、オプションとして、センサにオーディオ・インディケータを配設することもできる。例えば、容器センサが接触作動センサであるとすると、ボタンが押されるとビーという音が発生してボタンが作動したことを示す。さらに、取り出された品目の数を関連するプロセッサの画面上に視覚的に表示することもできる。これは、接触作動センサが正しい回数だけ押されたことの検証に役立つ。
次に、第2図を参照して、この第2図は、一列の接触感知ボタンを有する分与ユニット28の実施例を示す。前記一列のボタン30は、フレーム34の中に滑動自在に配置された複数の引き出し32に共通である。分与ユニット28は、単体のユニットであってもよいし、あるいは、第1図に示す種類のより大きい分与ユニットの一部分であってもよい。引き出し32の少なくともいくつかには品目を保持しるための複数の容器36が配設されている。
好ましくは、各ボタン30には固有のボタン識別記号38が配設される。この記号は、通常は、数字である。各引き出し32の容器36には、好ましくは、対応するボタン30と同じ固有の参照記号38が配設される。例えば、第2図に示されるように、ユニット20に六つの接触感知ボタン30が配設されている場合、ボタン30には1から6までの数字が付けられる。したがって、各引き出し32の容器36にも1から6までの数字が付けられる(あるいは、引き出しが六つより少ない容器が有する場合には、6より少ない数)。もちろん、これは、容器36の数がボタン30の数に等しいかそれより少なく、したがって容器36には常に対応するボタン30が存在すると仮定した場合である。
各引き出し32には、前記引き出し32がフレーム34から引き出されたときにそれを感知するセンサ40が接続されている。各センサ40とボタン30は、プロセッサ(図示せず)に接続され、プロセッサは、センサ40またはボタン30からの信号を受信する。特定の引き出し32が開けられると、関連するセンサ40がプロセッサへ信号を送って前記引き出し32へのアクセスを示す。次に、プロセッサが信号を送ってボタン30をセットし、引き抜かれた引き出し32の容器36に対応する。これによって、ある品目を特定の容器の中に入れるか、または、そこから取り出してアクセスした容器36と同じ識別記号38をもつボタン30に触れると、分与ユニット28からの品目の取り出し、または、ユニットへの品目の追加が記録されることになる。それ以外の品目も、さらに引き出しされた引き出し32の容器36から取り出し、あるいは、そこに追加することができ、関連するボタン20を選択して作動させることによって在庫目録が保守される。引き出し32が閉じられれば、同様に他の引き出しを引き出して品目を取り出すことができる。
特定の品目の場所を確認する補助として、各ボタン30の近くには複数のビジュアル・インディケータ42が配置され、各引き出し32にはボタン識別記号38に対応する固有の引き出し識別番号44が配設される。この構成によって、プロセッサは、信号を送って、その品目の入った引き出し32に関する引き出し識別記号44と同じ識別記号をもつボタン30近くのビジュアル・インディケータ42を作動させることができる。その品目の入った引き出し32が引き出されると、プロセッサは、他の信号を送って、その品目の入った容器36と同じ識別記号をもつボタン30近くのビジュアル・インディケータ42を作動させることができる。あるいは、引き出し識別記号44を配設する代わりに、オプションとして、第二の一組のビジュアル・インディケータを引き出し32の上に配設して、各引き出し32が個別のビジュアル・インディケータをもつ構成とすることもできる。このようにすれば、プロセッサは、信号を送って、その品目の入った引き出し32の上の引き出しに関連するビジュアル・インディケータを作動させることができる。
オプションとして、センサ40は、機械式、電磁式等のロック機構と組み合わせ、一つの引き出し32が引き出されると、引き出されたその引き出し32が返却されるまで他の引き出しがロックされる構成とすることもできる。このようにすれば、ボタン30は、常に引き出された引き出し32の容器と確実に対応することになる。
分与ユニット28を返却モードにするために、接触感知ボタン30の列の端部に返却品目ボタン39を配設することもできる。返却品目ボタン39が押されると、プロセッサへ信号が送られて接触感知ボタンが返却モードに入る。これによって、引き出し32へのアクセスが可能となり、品目が適当な容器36へ返却され、関連する接触感知ボタン30が押されてその品目の補給が記録される。
第3図は、複数の引き抜き式ラック48を有する分与ユニット46の他の一実施形態を示す。ラック48は、棚50に添って滑動自在に配置される。この分与ユニット48は、単体のユニットであってもよいし、あるいは、より大きい分与ユニットの一部分であってもよい。ラック48の少なくともいくつかは、品目52を保持するための複数のペグ51を含む。ペグ51の上に保持される品目の例としては、ペグ51から垂直に吊るすことのできるカテーテルを挙げることができる。各ラック48の近くには、品目の取り出しまたは追加を記録するための一組の接触感知ボタン54が配置される。分与ユニット46は、さらに、ラック48が棚50から取りはずされたときに、それを感知するための複数のセンサを含む。ボタン54およびセンサ56は、ともにプロセッサ(図示せず)に接続される。オプションとして、センサ56にはロックを配設して、一つのラック48が取りはずされると、取りはずされたそのラック48が返却されるまで他のラックがロックされる構成とすることもできる。このようにすれば、ボタン54は、常に取りはずされたラック48のペグ51と確実に対応することになる。
特定のラック48が棚50から取りはずされると、センサ56からプロセッサへ信号が送られてラック48の取りはずしを示す。プロセッサは、第2図に関連して上に説明した実施形態の場合と同様に、ボタン54をセットしてペグ51に対応する。やはりすでに説明したように、各ボタン54および各ペグ51のために一組のボタン識別記号58を配設して、一つのペグ51からのある品目52の取り出しをその品目を有するペグ51と同じ識別記号をもつボタン54に触れることによって記録する構成とすることもできる。
各ボタン54の近くに複数のビジュアル・インディケータ60を配置して、各ボタン54が個別のビジュアル・インディケータ60を備える構成とすることもできる。ビジュアル・インディケータ60は、どのラック48、また、ラック48の上のどのペグ51が、のぞむ品目を収容しているかの識別に用いられる。例えば、取り入れの品目を確認するために、プロセッサがその品目を有するラック48近くのビジュアル・インディケータ60へ信号を送る構成とすることも可能である。好ましくは、ボタン54およびビジュアル・インディケータ60は、ともに各ラック48の上方にほぼ位置合わせして配置され、各ボタン54および各ビジュアル・インディケータ60が位置合わせされたラック48に対応する構成とする。正しいラック48が識別されて取りはずされると、プロセッサは、その品目を有するペグ51と同じ識別記号をもつボタン54近くのビジュアル・インディケータ60へ信号を送る。あるいは、各ペグの近くに第二の一組のビジュアル・インディケータを配置して、その品目を有するペグ51を示す構成とすることもできる。
分与ユニットを返却モードにするために、接触感知ボタン54の列の端部に返却品目ボタン59を配設することもできる。返却品目ボタン59が押されると、プロセッサへ信号が送られて接触感知ボタン54が返却モードに入る。これによって、ラック48へのアクセスが可能となり、品目が適当なペグ51へ返却され、関連する接触感知ボタン54が押されて、その品目の補給が記録される。
分与ユニット46は、さらに、以下により詳細に説明するように、ユニット46内に保持される品目の安全保障のために使用できるドア62を含む。
第3A図を参照して、同図は、分与ユニット46のペグ51の一つを詳細に示す。ペグ51には、品目52の一つが前記ペグ51から取り出され、あるいは、そこへ追加されると、それを感知するためのセンサ64が配設されている。前記センサは、ヒンジ68によってラック48に接続されたレバー66を含む。レバー66の下には、前記レバー66がペグ51から持ち上げられると、それを検出するためのマイクロスイッチ70が配置されている。マイクロスイッチ70が作動すると、プロセッサへ信号が送られて品目52の一つがペグ51から取り出されたか、あるいは、その中に入れられたことを示す。この実施形態には、第3図を参照して説明した接触感知ボタン54の必要がないという効果がある。センサ64は、ユーザーがボタン54の一つに触れる必要なしに品目52の在庫目録を保守することができる。
第3B図は、ドア62に開口72を有する分与ユニット46の他の一実施形態を示す。開口72は、接触感知ボタン54の近くに配置され、したがってドア62が閉じられているときでもボタンにアクセスすることが可能となる。同時係属出願である1994年5月27日出願のアメリカ合衆国特許出願番号第08/250223号(弁理士ドケット番号1666−1−1)におおむね記載されているように、ドア62は、例えば品目識別情報のような適当な識別情報がプロセッサに入力されるまでロックされる。同出願の開示内容を本出願の開示に援用する。必要な情報がプロセッサに入力されると、ドア62のロックをはずす信号が送られ、ユニット46内の品目へのアクセスが可能となる。品目識別情報をプロセッサへ入力する一つの方法として、ボタン54を作動させることが挙げられる。開口72は、ドア62が閉じられてロックされているときでもボタン54へのアクセスを可能にし、したがって、ボタン54の一つを選んで取り出す品目を示すことができる。ボタン54が選択されれば、ドア62のロックがはずされて品目へのアクセスが可能となる。
方法の一実施例にあっては、ユニット46内に保持される品目52の一つへのアクセスは、次のように行なわれる。プロセツサへユーザー識別情報および患者識別情報を入力した後、ユーザーは、その品目52を有するラック48のへに配置されたボタン54を押してそのラック48を選択する。一つの観点によれば、そこでビジュアル・インディケータ60が作動してユーザー48にラック48が選択されたことを注意する。ボタン54の作動によってドア62のロックがはずされる。ドア62が開かれると、ユーザーは、選択されたラック48を引き抜いてペグ51からその品目52を取り出すことができる。次に、その品目52を有するペグ51と同じ識別番号58をもつボタン54を押すことによって、品目52の取り出しが記録される。
第3C図を参照して、同図は、接触感知ボタン54がラック48に添って配置された第3図に示した分与ユニット46の他の実施形態を示す。各ペグ51にはそれ自身のボタン54が配設され、したがって、ペグ51からの品目52の取り出しまたはそこへの品目52の追加は、その品目52を有するペグ51の近くに配置されたボタン54に触れるだけで記録される。正しいラックを確認する助けとして、ビジュアル・インディケータ60を各ラック48の上方に配置することもできる。ビジュアル・インディケータ60の一つが作動すると、取り出される品目を有するラック48が示される。ラック48が取りはずされると、その品目52を有するペグ51と同じボタン識別記号をもつビジュアル・インディケータ60が作動することによって、その品目52を有するペグの場所が視覚的に確認できる。あるいは、各ボタン54の近くに第二の一組のビジュアル・インディケータ61を配設して、どのペグ51がその品目を有するかを示すこともできる。
第4図は、複数の列83に添って配置された複数の引き出し82を有する分与ユニット80の他の一実施形態を示す。この分与ユニット48は、単体のユニットであってもよいし、あるいはより大きい分与ユニットの一部分であってもよい。各列の引き出し82は、パネル86上に配置された関連する一列の接触感知ボタン84を有し、各ボタン84は、引き出し82と、ほぼ位置合わせされている。引き出し82の少なくともいくつかは、それらの引き出し82を複数の容器88に分割するための分割具86を含む。オプションとして、第2図および第3図を参照してすでに説明したように、各ボタン84および各容器88のために複数のボタン識別記号90を配設することもできる。ユニット80は、さらに、複数のビジュアル・インディケータ92を含み、各ボタン84が関連するするインディケータ92を有する構成とされる。
この分与ユニット80は、第3図の分与ユニット46とほぼ同様に機能し、引き出し82はラック48に対応し、また、容器88はペグ51に対応している。各引き出し82の近くには複数のセンサ94が配置されてプロセッサ(図示せず)に接続され、引き出し82の一つが引き抜かれると、プロセッサへ信号が送られて特定の引き出しへのアクセスが示される。それによって、プロセッサは、引き抜かれた引き出し82上方のボタン84をセットして、引き抜かれた引き出し82の特定の容器88に対応する。ある品目を容器88から取り出したことあるいは容器の中に入れたことは、アクセスされた容器88と同じ識別記号をもつボタン84を作動させることによって記録することができる。接触感知ボタン84の列の端部には返却品目ボタン89が配設され、上に述べたように、分与ユニット80を返却モードにするための用いられる。
分与ユニット80には、さらに、ユニット80内に保持されている品目の安全保障のためのドア96を配設することができる。ドア96には複数の開口を配設して、第3B図に関連して上に説明した開口と同様にボタン84に対応させることができる。
第5図を参照して、分与ユニット80には、第4図を参照して説明した引き出し82の代わりに、あるいは、それらに加えて、複数の取りはずし自在の箱98を配設することもできる。箱98の一つを取り出すと、前記箱98の近くのセンサ(図示せず)がそれを検出してプロセッサへ信号を送り、ボタン84がセットされて箱98内の一組の容器100に対応する。引き出しされた容器100からの品目の取り出しを記録するためには、その品目を有する容器100と同じ識別記号90をもつボタン84を作動する。
第6図に移って、第1図に関連して上に説明した種類の分与ユニット用の引き出し110の実施例を説明する。引き出し110は、滑動式マウント112によってフレーム114に滑動自在に取り付けられる。フレーム114は、棚116を保持するために用いられるのと同じフレームである。棚116は、第1図に関連して上に説明した棚14と基本的に同じであり、複数の貯蔵場所118、複数の接触感知ボタン120、および、複数のビジュアル・インディケータ122を含む。
引き出し110は、分割具126によって複数の容器124に小分割することができる。分割具126は、容器124内に保持される品目の寸法および数に応じて容器124の数および寸法を変えられるように調節自在である。各容器124の近くには、接触感知ボタン128および対応するビジュアル・インディケータ130が配置される。各容器124に一つのボタン120だけを関連付けるように不必要なボタンを覆うボタン・カバー132を配設することもできる。
ボタン120およびビジュアル・インディケータ130は、プロセッサ(図示せず)に接続される。ある品目が特定の容器124から取り出されるあるいはそこの中へ入れられると、その品目の入った容器124に隣接して配置されるボタンに触れることによって前記品目の取り出しまたは追加を記録することができる。その品目を有する容器124の場所を確認する助けとして、プロセッサは、信号を送ってその品目を有する容器124の近くに配置されたビジュアル・インディケータ130を作動される。
第7図に示すように、引き出し110には複数の容器カバー134を配設することができる。これらのカバー134は、好ましくはヒンジ136によって引き出し110に接続され、カバー134を引き出し110から持ち上げれば容器124へアクセスできるようにする。カバー138には、カバー134を持ち上げるときの補助としてノブ138を配設することもできる。
カバー134が持ち上げられたときにそれを感知するために電磁式センサ140と磁石142からなる感知機構が配設される。あるいは、カバー142が持ち上げられたときにそれを感知するために光学的センサ、容量性センサ等を用いることもできる。
電磁式センサ140は、プロセッサへ信号を送ってカバー134が持ち上げられたことを示す。この情報を用いて容器124からの品目の取り出しを記録することもできるし、あるいはそれを記憶しておいてボタン128によって入力された取り出し情報と比較することもできる。カバー134がボタン128が作動した回数より多くの回数持ち上げられていれば、ユーザーをさらに訓練、あるいは、監督する必要があること示す報告を生成することもできる。
好ましくは、カバー134はほぼ透明として、カバー134が閉じられていても容器124の中の品目およびビジュアル・インディケータ130が見えるようにする。
引き出し110には、ユーザー識別情報および患者識別情報がプロセッサに入力されるまでカバー134をロックしておくためのロックを配設することができる。必要な情報が入力されると、プロセッサは、信号を送ってカバー134のロックをはずし、容器124をアクセスできるようにする。
第8図は、引き出し110の他の実施形態を示す。カバー134の一つには開口146が配設されていて、カバー134が閉じられているときでもボタン128にアクセスできる構成となっている。開口146は、ボタン128へのアクセスを可能にする程度に十分大きいが容器124へのアクセスを阻止できる程度に十分小さくされる。カバー134に開口146を配設する場合には、好ましくは、ボタン128が作動してある品目が取り出されることを示すまでカバー134はロックされた状態にとどまる。これによって、その品目が取り出し可能になる前に少なくとも一つの品目の取り出しが確実に記録されることになる。カバー134をロックすることは、また、容器124からある品目を取り出すたびにボタン128を押す必要があることを確認し、また、取り出された品目が記録されて在庫が確実に補充されることにも役立つ。
プロセッサは、また、カバー134をロックし、プロセッサに入力されたユーザー識別情報にもとづいて選ばれた容器134へのアクセスを拒否するように構成することもできる。ユーザー識別情報に応じて、そのユーザーが認められた特定の容器124へのアクセスのみが可能となる。
第9図を参照して、引き出し110には、容器124の側部にそって複数の容器センサ148の配列が配設されている。これらのセンサ148は、容器124の中に手が入れられてある品目が取り出されたとき、または、ある品目が追加されたときに、それを感知する。センサが作動するたびごとに入力が記録される。オプションとして、取り出された品目の数を記録するために接触感知ボタン128を配設して使用することもできる。品目が何も取り出されなかった場合、すなわち、どのボタン128も作動しなかった場合には、センサ148を用いてユーザーが容器124にアクセスしたことを記録することもできる。容器124がアクセスされてボタン128が作動しなかった場合、プロセッサは、容器124内への立ち入りの回数にもとづいて品目の取り出しを記録することもできる。
第10図は、分与ユニット200のさらに他の実施形態を示す。分与ユニット200は、供給ゾーン202と薬物ゾーン204に分割されている。供給ゾーン202は、複数の棚206を含み、これらの棚は、第1図の分与ユニット10に関連して上に説明したように複数の貯蔵場所に小分割されている。各棚206上には、やはり第1図の分与ユニット10に関連して上に説明したように、棚206の上の貯蔵場所へ、または、そこからの品目の移転を記録するために、複数の接触感知品目ボタン208が配設されている。分与ユニット200は、さらに、やはり第1図の分与ユニット10のプロセッサ22について上に説明したように、移転情報を記録するためにボタン208と連通したプロセッサ210を含む。以下でより詳細に説明するように、プロセッサ210は、さらに、薬物ゾーン204に関する移転情報、および、他の情報を記録するためにも用いられる。
薬物ゾーン204は、複数の引き抜き式引き出し212を含む。オプションとして、引き出し212の上にはドア214を配設することもできる。引き出し212の数(ならびに薬物ゾーン204の寸法)は、分与ユニット200の中に保持される薬物品目の数に応じて変えることができる。オプションとして、分与ユニット200には薬物ゾーン204のみを配設し、分与ユニット200の中に薬物品目のみが保持される構成とすることもできる。ドア214および引き出し212にはともにロックを配設して、全薬物ゾーン204、または、選ばれた引き出し212へのアクセスを選択的に拒否する構成とすることもできる。アクセスの制限は、好ましくは、医療要員の氏名、ならびに、各要員がアクセスを許された品目の名前のリストを含むデータベースをプロセッサ210に含めることによって最もよく達成される。プロセッサ210に看護婦の識別情報を入力すると、その看護婦識別情報がデータベースの情報と比較されて、その看護婦が分与ユニット200のどの区域にアクセスできるかが判別される。そこで、プロセッサ210は、信号を送って、その看護婦がアクセスを許されるドア214、または、選ばれた引き出し212のロックをはずす。
引き出し212の少なくともいくつかには複数の箱216が配設され、これらの各箱は、好ましくは、蓋218でカバーされる。各箱216に隣接して接触感知箱ボタン220が配置される。これらのボタンは、オプションとして第1図の分与ユニット10のボタン220と基本的に同じ機能を果たし、箱216へのまたそこからの品目の移転を記録する構成とすることもできる。各ボタン220には、オプションとして光源を配設し、ボタン220が、さらにプロセッサ210から選ばれた品目を有する箱の位置を確認するためのビジュアル・インディケータとして役立つ用にすることもできる。各引き出し212には、また、接触感知引き出しボタン222が含まれる。引き出しボタン222は、それが関連する引き出し212のロックをはずす要求に用いられることを除いて箱ボタン220と同様に機能する。引き出しボタン222に触れると、信号がプロセッサ210へ送られ、プロセッサ210は、戻り信号を送って引き出し212のロックをはずしまた前記特定の引き出し212へのアクセスの記録を生成することができる。オプションとして、引き出しボタン222は、また、ビジュアル・インディケータとして機能し、プロセッサ210から要求された品目の入った引き出し212の場所の確認を助けることもできる。オプションとして、各蓋216(または、所定の蓋)にロックを配設し、以下に説明するように、プロセッサ210からロックはずし信号を受けるまで蓋218を閉じた位置に固定することもできる。
薬物ゾーン204は、箱216内保持された品目にさまざまなレベルで安全保障をあたえる構成とすることもできる。安全保障は、ドア214、引き出し212、または蓋218の上のロックがはずされる前にプロセッサに一定の情報が入力されるように要求することによって確保できる。例えば、引き出し212に最初にアクセスするために、看護婦には、好ましくは、看護婦および患者両者の識別情報を入力することが求められよう。それらの情報を入力した後、プロセッサ210へ信号が送られて、(ドア214が配設されている場合には)ドア214のロックがはずされる。臨む引き出し212へのアクセスができるか否かは、引き出し212の特定の安全保障のレベルによって異なるであろう。一つの観点によれば、引き出し212の少なくともいくつかは、引き出しボタン222に触れるだけで要求された引き出し212のロックがはずされてアクセスが可能となる「低安全保障」引き出しとして構成される。低安全保障引き出し212では、引き出し212が開けられると、そのすべての箱216に自由にアクセスできるようになる。箱216へのアクセスが自由に許されるため、オプションとして箱218を取りはずすこともできる。品目を取り出した後、関連するビンボタン220に触れると、上に説明したように、トランザクションが記録される。一以上の品目を取り出した後、看護婦は、他の引き出しが開けられることを要求する前に引き出し212を閉じる。第一の引き出しが閉じられていない場合には、センサ(図示せず)が第一の引き出しが閉じられていないことを検出し、ユーザーは、他の引き出しを選択しようとする前に第一の引き出しを閉じるように指示される。
引き出し212の少なくともいくつかは、蓋218にその蓋が開けられると、そのことを検出する関連するセンサ(図示せず)が配設される以外低安全保障引き出しと基本的に同じようにアクセスが可能な「中安全保障」引き出しとして構成することができる。看護婦が箱216の中の品目を容易に識別できるように、蓋218は透明とすることが好ましい。蓋218を取りはずすと、プロセッサ210へ信号が送られて引き出し218へのアクセスの記録が生成される。次に、品目の取り出しを記録するために関連する接触感知箱ボタン220が押されたときに生成される記録と、この記録が比較される。次に、箱216へのアクセスとボタン220を用いた移転の記録との間に何らかの食い違いがあれば、それを示す報告が生成される。
さらに他の観点によれば、引き出しの少なくともいくつかは「高安全保障」引き出し218として構成することができる。この場合、蓋218は不透明で、看護婦が分与される特定の品目に関する品目識別情報をプロセッサ210に入力するまではアクセスが許されない。したがって、もし、看護婦がプロセッサに品目識別情報を入力しなかった場合には、引き出しボタン222が選択されても引き出し212はロックされたままの状態にとどまる。品目識別情報が入力されれば、引き出しボタン222が選択されたときにロックがはずされる。高安全保障引き出しは、さらに、要求された品目の入った箱216を覆う蓋を除いてすべての蓋218がロックされている点で中安全保障引き出しとは異なる。引き出し212が開けられると、容器された品目の入った箱216の蓋218のみのロックがはずされ、したがって、看護婦は、要求された品目のみにアクセスすることができる。
第10A図を参照して、高安全保障型引き出しからある品目を取り出すための方法の一例を説明する。まず、看護婦および患者両者の識別情報がプロセッサ210に入力される。患者識別情報は、通常、すでに病院にある患者のリストからその患者を選ぶことによって入力される。この情報は、好ましくは病院の入院許可コンピュータ・システムから電子的に転送される。次に、分与される品目に関する品目識別情報がプロセッサ210に入力される。次に、要求された品目の入った引き出しボタン222が押されて、その引き出し212のロックをはずすことが要求される。オプションとして、引き出しボタン222を点灯してユーザー画素の品目の入った引き出し212の位置を確認するのを助ける構成とすることもできる。選ばれた引き出しのロックがはずされた後、引き出し212が引き出され、要求された品目の入った箱216を覆う蓋のロックがはずされる。オプションとして、ロックがはずされた箱216に隣接する箱ボタン220を点灯して要求された品目が入った箱216の場所の確認を助ける構成とすることもできる。次に、ロックがはずされた蓋218が開けられて、要求された品目が取り出される。品目識別情報はすでにプロセッサ210に入力されているので、トランザクションを記録するために箱ボタン220を押す必要はない。
看護婦がロックのはずされていない蓋218を開けようと試みた場合には、警報が発生する。品目が取り出された後、蓋218と引き出し212が閉じられる。引き出し212を閉じた後に蓋が開いたままの場合には、看護婦に蓋218を閉じるように注意するために警報が発生する。引き出し212が閉じられた後、看護婦は、プロセッサ210に適当な情報を入力することによって他のトランザクションへ進むことができ、上の述べたステップを繰り返す。
あるいは、薬物ゾーン204は、その中に保持されている品目に関して、任意の品目の取り出のためのアクセスに先立ってプロセッサに直接入力される情報にもとづいて、さまざまなレベルの安全保障をあたえる構成とすることもできる。この種の情報は、通常、看護婦識別情報、品目識別情報、および、ある場合には品目の量情報の形をとる。オプションとして、患者識別情報を入力する構成とすることもできる。このようにすれば、看護婦は、引き出し、または、箱、あるいは他の貯蔵場所にアクセスする前に、取り出す品目の種類および量の両方を「事前選択」することができる。プロセッサ210が、看護婦がそれらの品目にアクセスできると判別した場合、看護婦は、ビジュアル・インディケータによって適当な貯蔵場所へ案内される。取り出しの方法は、各品目に要求される特定の安全保障のレベルに応じて異なる。第10B図から第10D図は、そのような方法を示す図である。
第10B図は、品目および量情報が事前選択されている、すなわち、アクセスおよび取り出しに先立ってプロセッサ210に入力されている場合に最高レベルの安全保障をあたえるための方法を示す。それらの情報がプロセッサ210に入力された後、事前選択された品目の最初のものが入った第一の引き出し212のロックがはずされる(看護婦がその引き出しにアクセスできると仮定して)。オプションとして、ロックがはずされた引き出しを示すためにボタン222を点灯することもできる。次に、引き出しが引き出され、最初の品目の入った箱に隣接するボタン222が点灯し、看護婦がその品目の場所を確認するのを助ける。その品目の入った箱216を覆う蓋を除いて、すべての蓋218はロックされ、また、その蓋はプロセッサ210から信号を受信した後にロックがはずされる(事前入力された品目情報にもとづいて)。次に、蓋218が開けられて、その(一以上の)品目が取り出される。看護婦が他の(ロックされていない)蓋を開けようと試みると、警報が発生する。
取り出しの後、蓋218が閉じられる。他の事前選択された品目が引き出された引き出し212の中に保持されている場合には、次の品目が入った他の箱216に隣接するボタン220が点灯する。次に、この箱のロックがはずされ、上に説明したようにしてこの箱から品目が取り出される。引き出された引き出しからすべての品目が取り出された後、引き出しが閉じられる。他の事前選択された品目が他の引き出しに入っている場合には、上に説明したようにして、それらの引き出しのロックが順次はずされる。引き出し212が閉じられても蓋が開いている場合には、警報が鳴って看護婦に蓋を閉めるように注意する。
品目取り出しの記録は、各蓋が開けられたときにそれを感知することによって行なわれる。プロセッサにはすでに取り出される品目に関する情報(量を含む)が供給されているので、蓋の感知情報を用いて、事前選択された品目が実際に取り出され(したがって品目取り出しの記録を生成ために使用された)ことを確認することができる。
場合によっては、あるあたえられた箱に事前選択された品目の十分な在庫がないこともある。そのような場合には、看護婦がボタン220が点灯している箱から(単一の種類の)全品目を取り出す。蓋218が閉じられると、プロセッサ210には同じ種類の品目が、さらにどれだけ必要かがわかる。次に、プロセッサ210は、信号を送って同じ種類の品目の入った他の箱216に隣接するボタン220を点灯し、事前選択された量が分与されるようにする。
一定の箱へのアクセスを許す前に、プロセッサ210が証拠の提示を求めるように構成することもできる。そのような場合には、のぞむ箱へのアクセスが許される前にプロセッサ210に証拠識別情報を入力するための証拠が求められる。
第10C図は、より低いレベルの安全保障で品目を分与するための方法を示す。第10C図に示す方法は、蓋216がロックされていないことを除いて、基本的に第10B図の方法と同じである。ただし、看護婦がボタン220が点灯していない箱へのアクセスを試みると、警報が発生する。あるいは、警報の発生の代わりに、オプションとして看護婦が当初選択されなかった追加の品目のためにプロセッサ210に品目識別情報を入力するようにプロンプトされる構成とすることもできる。
第10D図は、さらに低いレベルの安全保障で品目を分与するための方法を示す。第10D図の方法では、品目は、蓋の付いた箱の中に保持する必要はない。オプションとして、品目をラックの上あるいは棚の上に保持することもできる。プロセッサ210に品目および量情報が入力された後、最初に事前選択された品目の入った箱216(あるいはラックまたは棚)に隣接するボタン220が点灯する。次に、看護婦は、ボタン220に触れて、その箱へのアクセスが可能であることを確認する。誤ったボタンが選択されると、警報が発生する。正しいボタン220に触れると、看護婦は、次に、その(一以上の)品目を取り出す。他の種類の品目が事前選択されている場合には、次の品目の入った箱216に隣接するボタン220が点灯する。第一の引き出しからすべての品目が取り出された後、引き出しは閉じられる。他の事前選択された品目が他の引き出しの中にある場合には、看護婦は、すでに説明したように、順次、各引き出しおよび各箱に向かう。
引き出しの補給は、第1図の分与ユニットで説明しまた参考資料として添付した同時係属出願のアメリカ合衆国特許出願番号第08/095619号に記載されているものと基本的に同様にして行なわれる。あるいは、引き出しに高度の安全保障を必要とする品目を補給する場合には、補給を行なう特定の引き出し212および箱216のみのロックがはずされる構成とすることもできる。残りのすべての箱216は、補給の全工程を通じてロックされている。
他の補給手順では、補給される品目および関連する量のリストが補給に先立ってプロセッサ210に入力される。好ましくは、プロセッサ210は、病院内の各分与ユニットの在庫レベルを規則的に監視する中央プロセッサ(図示せず)と連通している。補給の準備がととのうと、中央プロセッサは、補給される品目および量のリストをプロセッサ210へ送る。次に、ボタン220が点灯し、全補給手順を通して補給要員を案内する。各ボタンを一回押すと、あたえられた箱216の中にどれだけの品目を補給するかを示すメッセージが提示される。補給要員は、ある箱216を充填した後、補給された箱216に隣接する接触感知ボタン220に一度だけ触れて、容器に事前入力された情報に対応する品目が補給されたことを確認する。補給要員が、事前入力された情報とは異なる品目または量を補給したい場合には、補給工程の中でその情報がプロセッサ210に手動で入力される。
すでに述べたように、各箱216には、箱216へのアクセスが行なわれるときに、その箱216を覆う蓋218が少なくとも部分的に取りはずされたことを検出するセンサを配設することができる。このようにすれば、看護婦は、蓋218が開けられるたびにアクセスの記録が生成されることを知っているので、高度の安全保障を確保することができる。看護婦が蓋218の一つを開けても、移転を記録するために対応する箱のボタン220を押さなかった場合には、アクセスの記録と取り出しの記録の間に食い違いが生じ、看護婦にはその食い違いに対する説明が求められる。品目および量情報が事前選択されている場合には、品目の取り出しの記録を生成するために蓋のセンサが用いられるので、ボタン220が必要になる。
蓋218の取りはずしを検出して各箱216に関するアクセス記録(または取り出し記録)を生成する信号をプロセッサ210へ送るためには、さまざまなセンサを使用することができる。第11図および第12図は、センサ224の例を示す。センサ224は、電気機械式センサで、蓋218上のアーム226によって押される構成となっている。蓋218は、箱216に枢動自在に取り付けられ、蓋218が持ち上げられるとアーム226がセンサ224の方へ回転する。オプションとして、アームの上にひずみ逃がし部分228を配設してアーム226またはセンサ224への損傷を防ぐようにすることもできる。第12図に最もよく示されるように、蓋218が持ち上げられると、アーム226はセンサ224に接触する。アーム226とセンサ224の接触によって、次にセンサ224上のスイッチ23が押されて、センサ224との電気的接触が生じる。接触すると、信号がプロセッサ210へ送られて、アクセス(または、取り出し)の記録が生成される。
第13図および第14図を参照して、これらの図はセンサ232の他の一実施形態を示す。センサ232は、IR対検出器を有する。蓋218にはアーム234が取り付けられ、前記アームは、蓋218が閉じているときにはセンサ232によって受けられている。第14図に最もよく示されるように、蓋218が開かれると、アーム234が枢動してセンサ232から滑動し、電気回路を切断する。回路の開きが検出されて信号がプロセッサ210へ送られ、箱216へのアクセスが記録される(あるいは、取り出しの記録が生成される)。
第15図から第17図は、箱216用センサ236のさらに他の実施形態を示す。前記センサ236は、電気回路の一部である金属のスプリング・クリップを含む。蓋218は、タブ238を含む。前記タブは、第16図に最もよく示されるように蓋218が開いているとセンサ236から取りはずされる。蓋218が閉じられると、タブ238は、スプリング・クリップ236を切り離して回路を閉じる。蓋218が開けられると、クリップ236が閉じて回路が開かれる。回路が開かれると、回路を通る電流が検出されてプロセッサ210へ信号が送られ、箱216へのアクセスが記録される(あるいは、取り出しの記録が生成される)。
第18図を参照して、廃棄物容器240を有する引き出し212の一実施形態を説明する。廃棄物容器240は、以前に分与されたが何らかの理由でもとの貯蔵場所へ返却することができない品目(例えば、部分的に使用されあるいは汚染された品目)を受け入れるために配設される。そのような場合には、患者の請求書の貸方に記入し、また、看護婦が後で補給品目の取り出しを説明する必要が生じたときの品目の返却の証拠とするために、その品目を返却することがのぞましい。廃棄物の容器240は、細長いスロット244を有する蓋242で覆われている。スロット244は、好ましくは、一方向ドア246で覆われ、品目は前記一方向ドア246を通して容器240の中に導入できるが、ひとたび中に入れられたら取り出すことができないようにされる。好ましくは、蓋242はロックされ、プロセッサに適当な識別情報が入力されたら、容器240へのアクセスは許可された要員のみしかできなくなる。
第18A図は、以前に分与された品目を廃棄物容器240の中に廃棄するための方法の一例を示す。まず、当該品目を返却する看護婦がプロセッサ210に看護婦識別情報を入力する。看護婦は、また、その品目が最初分与された患者を識別する情報をプロセッサ210に入力して、その患者の会計の貸方に記入されるようにする。看護婦は、さらに、廃棄される品目を識別する品目識別情報をプロセッサ210に入力する。品目によっては、廃棄処理の間に証拠が要求される。そのような場合には、プロセッサが看護婦に証拠の識別情報をプロセッサ210に入力するようにプロンプトする。プロセッサ210は、また、看護婦に、廃棄される品目の量、および、なぜその品目が廃棄されるかの説明を入力するようにプロンプトする。それらの情報がプロセッサ210に入力された後、看護婦は、廃棄物容器240を入れた引き出し212を引き出して、廃棄する品目をスロット244の中に入れる。
薬物品目を分与するときには、多くの場合、各容器に単一の品目のみを貯蔵することがのぞましい。これは、しばしば単一投与量分与と呼ばれる。各容器の中に一品目のみを配設すことによって、容器へのアクセス情報を含む記録と容器からの品目の移転情報を含む記録を容易に相関させることができる。本発明にあっては、単一投与量分与は、各容器のためにセンサを配設して、各容器がアクセスされたらそのアクセスの記録が生成されるようにすることによって行なわれる。品目および量情報が事前入力されている場合には、アクセスの記録を用いて取り出しの記録を生成することもできる。オプションとして、各容器には、各容器から一つの品目が取り出されたら移転情報を記録するために関連する接触感知ボタンが配設される。各容器には一つの品目のみが保持されるため、アクセスの報告と移転の報告が相関していない場合でも、食い違いに責任をもつ看護婦はより容易に原因を突き止めることができる。
第19図および第20図は、品目を単一投与量で分与するために構成された引き出し248の例を示す。引き出し248は、引き出し212と同様な方法で薬物ゾーン204内で分与ユニット200と一体化することもできる。引き出し248は、複数の容器250を含む。容器250は、寸法がことなってもよく、好ましくは列にして並べられる。以下でより詳細に説明するように、容器250は、カバー252の背後に滑動自在に保持される。カバーは、補給の間、すべての容器250にアクセスできるようにするために引き出し248から取りはずすことができる。各列の容器250には、接触感知容器ボタン254が接続されている。ボタン254は、すでに述べた容器250へのまたそこからの品目の移転を記録するための容器ボタン220と基本的に同じように機能する。ボタン254は、また、看護婦を正しい容器250へ向かわせるために使用することもできる。
容器250を覆うために複数の蓋256が配設される。蓋256は、カバー2552の中に滑動自在に受けられ、それぞれの列に添って軸方向に移動自在である。各列の容器250は、その一つを除いて蓋256によって覆われている。このようにすれば、いちどに各列の一つだけの容器250へのアクセスが可能になる。品目260にアクセスするためには、その品目を覆っている蓋256を、蓋256のない隣接する容器250を覆うようになるまで、もとの容器250から滑動させる。オプションとして、カバー252をロックするために手動ロック258を配設し、ロック258がはずされたときにのみ、すべての容器250へのアクセスが可能となる(補給の場合のように)構成とすることもできる。
第21図および第22図を参照して、容器250の一つから品目260の一つを取り出すための方法の一例を説明する。すでに説明したように看護婦および患者識別情報が入力されて引き出し248へのアクセスが行なわれた後、看護婦は、蓋256を矢印262の方向に滑動して隣接する(開いた)容器250を覆い、品目260を露出させる。次に、看護婦は、第22図に示すように容器250から品目260を持ち上げる。次に、看護婦は、その品目260の入った列の接触感知容器ボタン254に触れて、そのトランザクションを記録する。蓋256が容器250から移されると、蓋256の取りはずしが感知され、後で比較するためにプロセッサに記憶される。あるいは、容器にアクセスする前に品目および量情報をプロセッサに入力して、蓋256の取りはずしが品目取り出しの記録を生成し、それによって、ボタン254を押す必要をなくすようにしてもよい。さらに、事前入力された品目識別情報にもとづいて、一定の容器へのアクセスを制御する(例、ロックによって)こともできる。
容器250からの蓋256の取りはずしは、例えば、光学的センサ、電気機械的センサ等さまざまな機構で感知することができる。第23図は、光学的センサ264の一例を示す。センサ264は、光源265およびフォトデテクタ267を有する。蓋256が容器250から移されると、光源256からの光が直接フォトデテクタ267に当たって蓋の取りはずしの記録を生成する。
第24図および第25図は他のセンサ266を示す。このセンサ266は、電気回路を閉じるように、いっしょに付勢された一対の導電性リード268を有する。好便性のために、リード268は、また、蓋256の軌道を形成する。蓋256がリード268の間に挿入されると、リード268が互いに分離して回路が切断される。容器250にアクセスするためには、蓋256をリード268から滑動させて回路を閉じる。回路が閉じると、それが検出され、容器250へのアクセスを示す信号がプロセッサ210へ送られる。
第26図を参照して他のセンサ270を説明する。センサ270は、垂直方向に向けられていることを除いてセンサ266と同様に構成される。この構成では、各蓋256には一対の垂直の壁272が配設され、蓋272の一方は電気回路を開くようにセンサ270内部に受けられている。蓋256を容器250から滑動すると、壁272がセンサ270から取りはずされて回路を閉じ、信号が検出される。
第27図を参照して、補給の間カバー252を取りはずして容器250を露出させる方法を説明する。すでに説明したように、補給のためには分与ユニット200が補給モードに置かれ、引き出し248がアクセスされる。次に、技術者は、キーをロック258に挿入してカバー252のロックをはずす。次に、カバー252を持ち上げてアーム274で開いた状態に保持する。カバー252を持ち上げると、すべての容器250がアクセス可能となり、技術者は、迅速に、各容器250を充填することができる。移転の記録は、各列の容器250の中に補給された品目の数だけ接触感知容器ボタン254を押すことによって行なわれる。補給の後、蓋252が閉じられてロックされ、次に引き出し248が閉じられる。他の補給手順では、プロセッサに補給される品目のリストがあたえられる。それらの品目が補給されたら、補給要員がボタン254を一回だけ押して、補給が行なわれたことを確認する。
第28図から第31図を参照して、単一投与量分与のための引き出しの他の一実施形態を説明する。引き出し276は、すでに説明した引き出し212または248と同様に、薬物ゾーン204内で分与ユニット200に込み込むこともできる。引き出し276は、各々が蓋280で覆われた複数の容器278を含む。第29図に最もよく示されるように、各蓋280は、それに関連する容器278に上方で枢動自在に取り付けられる。容器278は、例えば、薬物282など単一の薬物品目を入れる寸法にされる(第29図参照)。容器278にアクセスするためには、第29図に示されるように、各容器278に隣接するリリース・ボタン284を押す。蓋280はスプリングが装荷され、リリース・ボタン284が押されると、蓋280の掛け金がはずされてさっと開く。リリース・ボタン284を押すと、また、容器278へのアクセスの記録が生成される。
第30図および第31図に最もよく示されるように、各蓋280にはセンサ286が接続されて、ボタン284が押されると蓋280の上のアーム288によってセンサ286が作動する構成となっている。アーム288は、また、蓋280が閉じた位置にあるときにはリリース・ボタン284の上の掛け金290と係合するように構成される。掛け金290は、蓋280を容器278上方で保持固定して、リリース・ボタン284が押されるまで容器278へのアクセスを阻止する。ボタン284が押されると、掛け金290がヒンジ292の周りで内側に折れてアーム288との係合がはずれる。リリース・ボタン284が押されて掛け金290が下方および内側へ移動すると、アーム288が強制的にセンサ286に向けて下方へ動かされる。アーム288とセンサ286の間の公差は、アーム288が掛け金290から解放される前にアーム288がセンサ286に接触するように設定されている。このようにすれば、センサは、ボタン284が押されたときに、それを検出することができ、プロセッサ210へ信号を送って容器278へのアクセスを示すことができる。オプションとして、引き出し248上のボタン254と同様な接触感知ボタン(図示せず)を配設して、蓋280が開けられた後、容器278からの薬物282の取り出しを記録する構成とすることもできる。次に、取り出しの記録がアクセスの記録と比較されて、すでに述べたように食い違いがあるかどうかが判別される。さらに他の構成では、蓋280にプロセッサ210と連通するロック(図示せず)を配設することもできる。
さらに、対応する蓋のロックがはずされる前にプロセッサ210に品目識別情報を入力することが求められる。このようにすれば、一定の容器278へのアクセスは、プロセッサ210によって事前入力された品目識別情報からその品目の入った容器のみに限定することができる。
第32図から第36図を参照して、単一品目分与のための引き出し294のさらに他の一実施形態を説明する。引き出しは、すでに述べた引き出し248および276と同様に、薬物ゾーン204の中で分与ユニット200に含めることができる。引き出し294には、各々が蓋298で覆われた複数の囲い296が配設される。線図を分かり易くするために、露出した囲い296の上の蓋は取りはずして示されている。各囲い296の中には、三つのローラー300、302、304がある。第33図から第36図に最もよく示されるように、ローラー302には二つの細長いスロット306および308が配設されており、ローラー304にも二つの細長いスロット310および312が配設されている。ローラー300には前記ローラー300を回転させるためのモーター(図示せず)が接続されている。ローラー302は、ローラー300と接触しており、ローラー300が回転するとローラー302は反対方向に回転する。同様に、ローラー304は、ローラー302と接触しており、ローラー300が回転するとローラー304はローラー300の回転方向に回転する。スロット306、308、310、および312は、ローラー300が四分の一回転すると、フランジの一つが囲い296の中で露出するように配置されている。第32図では、スロット310が露出した状態が示されている。
蓋298が開けられると、それを感知するためのセンサ(図示せず)が配設されている。センサは、プロセッサ210と連通しており、蓋298が開けられると、プロセッサ210からモーターへ信号が送られてローラー300を四分の一回転させ、ある品目の入ったスロットを露出させる。スロット306、308、310、および312の各々には単一の薬物品目が入れられており、囲い296にアクセスするたびに単一の品目を取り出すことができる。各囲い296のために接触感知ボタン314が配設され、すでに述べたように、ある品目が取り出されるたびに取り出しの記録が生成される。さらに他の一側面では、各蓋298に接続されたセンサは、好ましくは、すでに述べたように、プロセッサ210に信号を送って囲い296へのアクセスの記録を生成するために用いられる。
あるいは、引き出しまたは容器へのアクセスが許される前にプロセッサに品目識別情報を入力することが求められる構成とすることもできる。このようにすれば、蓋298の取りはずしが感知されると、品目取り出の記録が生成され、それによってボタン314を押す必要がなくなる。さらに、一定の容器へのアクセスが制御され(例、ローラー300を回転しないことによって)、プロセッサにあらかじめ品目識別情報が入力されていなければアクセスが許されない構成とすることもできる。
第33図から第36図を参照して、ローラー300、302、および304の動作をより詳細に説明する。第33図は、第32図に示すと同様なローラーの位置を示す。蓋298が開けられると、ローラー300が反時計回りの方向に四分の一回転し、ローラー302を時計回りの方向に四分の一回転させる。次に、ローラー304が反時計回りの方向に四分の一回転してスロット310を上向きの位置にし、囲い296の中で露出するようにする。第34図に示すように、蓋298が再度開けられると、ローラー300がさらに反時計回りの方向に四分の一回転し、スロット306を上向きの位置にし、囲い296の中で露出するようにする。第35図は、蓋が三回目に開けられたときのスロット306、308、310、および312の位置を示す。ローラー300が反時計回りの方向に四分の一回転すると、スロット312が上向きの位置にきてその中の品目を取り出すことができる。四回目に開けられると、ローラー300が反計回りの方向に四分の一回転して、第36図に示すようにスロット208を上向きの位置に置く。
囲い296は、三つのローラーと四つのスロットを備えたものとして示されているが、ローラーとスロットの他の組み合わせも可能であり、各囲い296が四つより多い、または、少ない品目を保持するように構成することができる。
第10図に戻って、プロセッサ210の他の機能を説明する。判別ゾーン204の中の品目は、定期的にチェックして、品目が消滅したかあるいは回収されたかなどを判別する必要があろう。そのような場合には、プロセッサ210の上の消滅/回収ボタン316を選択して、引き出し212へのアクセスを行なうことができる。ボタン316を押した後、看護婦は、接触感知引き出しボタン222を選択して選択された引き出し212を開ける。蓋218の一つが開けられるたびに、プロセッサ210は、技術者をプロンプトして取り出された品目の量を入力させる。次に、取り出しの記録が生成され、薬物ゾーン204には正確な在庫目録が保守される。プロセッサ210の他の一側面にあっては、品目の別名をプロセッサ210に入力することができ、例えば、看護婦は、商品名あるいは総称を用いて品目を容易に識別することができる。
分与ユニット200は、LAN(地域回線網)に接続して、すでに述べたようにプロセッサ210が中央プロセッサあるいは他の各種データベースまたはプロセッサと通信できる構成とすることができる。一側面にあっては、プロセッサは、薬物分配情報、投与量情報、薬物警告情報等を有するさまざまな薬物データベースと通信するようにされる。あるいは、プロセッサ210は、プロセッサ210に最初に入力された看護婦識別情報にもとづいて、それらの情報へのアクセスを許可するように構成することもできる。このようにすれば、プロセッサ210は、LANに含まれる一定のデータベース、および、情報へのアクセスを規制することができる。
分与ユニット200をLANに接続することは、さらに、薬物分与情報を容易にダウンワードできるという効果をもつ。通常は、分与200と同様な(また、同じ、または、異なる病院にある)さまざまな分与ユニットが同じ回線網に接続されている。このようにすれば、各種病院からの薬物消費報告を迅速に生成して、分与されている薬物の種類および量を判別することが可能となる。
以上、理解を得るために本発明をかなり詳細に説明した、しかし、当業者は、本発明の上記以外の実施の形態も容易に考えつくであろう。したがって、上述の説明が本発明の範囲を限定するものと理解してはならない。本発明の範囲は、主として、添付の請求の範囲および前記請求の範囲と等価のあらゆる範囲を含むものを基準として解釈されるべきである。
Claims (69)
- 複数の引き出し自在の引き出しを有する分与ユニットから品目を分与するための方法であって、前記引き出しのうちの少なくともいくつかは、品目を保持するための複数の容器を有し、かつ、前記引き出しのうちの少なくともいくつかは、前記引き出しの少なくともいくつかの容器についてロック可能な蓋を有するようになっている方法において、
ユーザー識別情報および品目識別情報を分与ユニットの中に入力する段階と、
ユーザー識別情報と、識別されたユーザーが分与ユニットから取り出すことを許される品目か、或いは、識別されたユーザーが分与ユニットの中に配置することを許される品目であって分与ユニットに保持されている品目のリストとを比較して、ユーザーが、どの引き出しから1以上の品目を取り出すことができるのか、或いは、ユーザーが、どの引き出しの中に1以上の品目を配置することができるのかを判別する段階と、
ユーザーが、少なくとも一つの品目を有する引き出しのうちの最初の一つの引き出しの中に配置された少なくとも一つの品目を得ることを認可される場合には、入力された品目識別情報から、前記最初の一つの引き出しのロックをはずす段階と、
ロックがはずされた引き出しを引き出す段階と、
入力された品目識別情報から、或る品目の入った容器の一つに隣接する容器ビジュアル・インディケータを作動させる段階と、
引き出された引き出しが、少なくともいくつかのロック可能な蓋を含む場合には、作動したビジュアル・インディケータに隣接する蓋のロックをはずして、作動したビジュアル・インディケータに隣接する容器から少なくとも一つの品目を取り出すことを可能にするとともに、ロック可能な蓋を有する他の容器から品目を取り出すのを阻止する段階と、
作動したビジュアル・インディケータに隣接する容器から、前記品目を取り出す段階と、
を含むことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の方法において、さらに、取り出される各品目の量を分与ユニットの中に入力する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、さらに、患者識別情報を分与ユニットの中に入力する段階、あるいは、患者識別情報を分与ユニットの中で選択する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項3に記載の方法において、前記入力する段階は、分与ユニットに記憶されているリストから患者識別情報を選択する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、さらに、作動した容器ビジュアル・インディケータに隣接する、引き出しされた引き出し内の容器のみからの少なくとも一つの品目の取り出しを可能にする段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項5に記載の方法において、さらに、隣接する容器ビジュアル・インディケータが作動しない容器のうちの一つからの認可されない品目の取り出しが試みられたならば、警報を生成する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、他のすべての引き出しはロックされたままであることを特徴とする方法。
- 請求項2に記載の方法において、前記取り出す段階は、容器を覆う蓋を少なくとも部分的に取りはずして、蓋の取りはずしを感知する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項8に記載の方法において、前記蓋は、ユーザーおよび品目識別情報を入力する前は、ロックされていることを特徴とする方法。
- 請求項9に記載の方法において、前記蓋は、隣接のビジュアル・インディケータの作動によって、ロックがはずされることを特徴とする方法。
- 請求項8に記載の方法において、蓋の取りはずしの感知を用いて、前記容器からの少なくとも一つの品目の取り出しを確認し、また、当初に入力された量の取り出しを承認することを特徴とする方法。
- 請求項8に記載の方法において、さらに、品目の取り出しに続いて、蓋がもとに戻されない場合には、警報を生成する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項2に記載の方法において、さらに、容器に対応する品目ボタンに触れて、品目の取り出しおよび量の確認する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、さらに、ロックがはずされた引き出しの上の引き出しビジュアル・インディケータを作動させる段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項2に記載の方法において、前記複数の容器は、各々が同じ種類の多数の品目を入れていることを特徴とする方法。
- 請求項15に記載の方法において、さらに、同じ種類の品目の一以上の量を分与ユニットの中に入力し、前記品目の入った容器の第一のものに要求された量を満たす十分な量がない場合には、第二の容器に隣接するビジュアル・インディケータを作動させる段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項16に記載の方法において、前記各容器は、蓋で覆われ、また、対応する品目ボタンを有し、また、前記第一の容器用の蓋が持ち上げられ、対応する品目ボタンが選択された後に前記第二の容器に隣接するビジュアル・インディケータが作動することを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、さらに、からになった容器に定期的に補給を行なう段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項18に記載の方法において、前記補給を行なう段階は、容器に再充填を行なうとき、一つの容器の中のみへの少なくとも一つの品目の配置を可能にすることを含むことを特徴とする方法。
- 請求項18に記載の方法において、前記補給を行なう段階は、容器を再充填するときに、引き出しのすべての容器の中に、少なくとも一つの品目を同時に配置することを含むことを特徴とする方法。
- 請求項18に記載の方法において、さらに、補給に先立って、補給される品目および関連する量のリストを分与ユニットの中に入力する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項21に記載の方法において、前記入力する段階は、遠隔のプロセッサから品目および量のリストを電子的に移転する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項22に記載の方法において、さらに、容器に補給が行なわれた後、補給される容器の一つに隣接する接触感知ボタンに触れて、補給の完了と、当初に入力された量が実際に補給されたこととを確認する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項23に記載の方法において、さらに、補給される量が当初入力された量と異なる場合には、分与ユニットの中に更新された量情報を入力する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、さらに、引き出しのうちの選ばれたものの中への少なくとも一つの品目の配置を可能にすることに先立って、証拠識別情報を分与ユニットの中に入力する要求をする段階を含むことを特徴とする方法。
- 複数の貯蔵場所を有する分与ユニットから品目を分与するための方法であって、前記貯蔵場所の少なくともいくつかは、品目を保持するための複数の容器を有し、かつ、前記容器からの少なくとも一つの品目の取り出しを感知するために、少なくともいくつかの前記容器と関連したセンサを有するようになっている方法において、
ユーザー識別情報、品目識別情報、および、品目量情報を分与ユニットの中に入力する段階と、
前記入力された品目識別情報から、ある品目の入った容器のうちの一つに隣接する容器ビジュアル・インディケータを作動させる段階と、
前記作動したビジュアル・インディケータに隣接する容器から前記品目を取り出す段階と、
前記容器からの品目の取り出しを感知する段階とを含んでおり、
前記品目を取り出す前記段階は、前記容器を覆う蓋を少なくとも部分的に取りはずし、前記蓋の取りはずしを感知することを含む、
ことを特徴とする方法。 - 請求項26に記載の方法において、前記センサは、ロックされていない蓋を有する容器と関連しており、前記ロックされていない蓋を持ち上げることによって前記センサを作動させ、それによって、前記容器からの品目の取り出しを感知することを特徴とする方法。
- 請求項26に記載の方法において、さらに、作動したビジュアル・インディケータを有する容器に隣接しない接触感知ボタンが触れられた場合には、警報を生成する段階を含むことを特徴とする方法。
- 請求項26に記載の方法において、さらに、第一の容器からの品目の取り出しの後、入力された品目識別情報から他の品目が入っている第二の容器に隣接する第二の容器ビジュアル・インディケータを作動させる段階を含むことを特徴とする方法。
- 分与ユニットにおいて、
内部を有する囲いと、
ユーザー識別情報および品目識別情報を受信するためのプロセッサと、
複数の容器とを有し、各容器は単一の品目を保持する寸法をもつ少なくとも一つの引き出しと、
品目識別情報からユーザーに選ばれた品目の入った容器を示すために、前記容器の少なくともいくつかの近くに、それらに対応して配置されるビジュアル・インディケータと、
前記引き出しの複数の容器内の品目の取り出しを阻止するために、前記少なくとも一つの引き出しに接続された引き出し阻止手段とを備え、前記プロセッサは、前記引き出し阻止手段と連通し、かつ、ユーザー識別情報にもとづいて信号を送って、前記引き出し阻止手段のロックをはずすように構成されており、
更に、前記容器内の品目の取り出しを阻止するために、各容器に接続される容器阻止手段を備え、前記プロセッサは、前記容器阻止手段と連通し、かつ、ユーザー識別情報にもとづいて信号を送って、前記容器阻止手段のロックをはずすように構成されており、
更に、前記容器内の品目の取り出しを感知するための感知手段を備える、
ことを特徴とする分与ユニット。 - 請求項30に記載の分与ユニットにおいて、さらに、プロセッサと連通し、また、前記容器の少なくともいくつかの近くに、それらに対応して配置される接触感知ボタンを含み、前記接触感知ボタンとビジュアル・インディケータは一体のボタンであることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項30に記載の分与ユニットにおいて、前記感知手段は、プロセッサと連通し、前記感知手段の作動を用いて品目取り出しの記録が生成されることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項30に記載の分与ユニットにおいて、前記容器阻止手段は、複数の蓋を含み、各容器の上には個別の蓋が配置されることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項33に記載の分与ユニットにおいて、前記蓋の少なくともいくつかは透明であることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項33に記載の分与ユニットにおいて、前記蓋の少なくともいくつかは不透明であることを特徴とする、請求項32に記載の分与ユニット。
- 請求項33に記載の分与ユニットにおいて、前記感知手段は、各蓋の関連する容器からの少なくとも部分的な取りはずしを検出するために各蓋に接続されるセンサを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項36に記載の分与ユニットにおいて、前記容器は箱を含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項36に記載の分与ユニットにおいて、前記容器は、回転自在のシリンダー内の溝を含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項36に記載の分与ユニットにおいて、前記センサは、電気回路を含み、また、前記蓋は、前記蓋を取りはずすと、前記回路を閉じる導電性素子を含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項36に記載の分与ユニットにおいて、前記センサは、フォトデテクタおよび光源を含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項33に記載の分与ユニットにおいて、前記蓋は、各容器の上に滑動自在に保持されることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項33に記載の分与ユニットにおいて、前記蓋は、ヒンジによって各容器の上に取り付けられることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項31に記載の分与ユニットにおいて、少なくとも一つの引き出しは、返却された品目を受け取るための廃棄物コンパートメントを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項43に記載の分与ユニットにおいて、前記廃棄物コンパートメントは、返却される品目を差し込むための一方向ドアを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項31に記載の分与ユニットにおいて、さらに、前記引き出しの容器内の品目の取り出しを要求するための接触感知引き出しボタンを備え、前記接触感知引き出しボタンは、前記引き出しの上に配置されることを特徴とする分与ユニット。
- 分与ユニットにおいて、
囲いを備え、前記囲いは、内部を有しており、
前記囲いの前記内部の中に収容された、複数の引き抜き式のコンパートメントを備え、前記コンパートメントのうちの少なくともいくつかは、1以上の品目を保持するための容器の配列を含み、
さらに、前記容器からの少なくとも一つの品目の取り出しを感知するためのセンサを備え、前記品目の取り出しを感知するためのセンサは、前記容器の各々の近くに配置され、かつ、前記容器の各々に関連しており、
さらに、前記囲いの上に配置され、かつ、前記品目の取り出しを感知するためのセンサからの信号を受信するように接続されたプロセッサを備え、
さらに、前記容器を覆う蓋の取りはずしを感知するためのセンサを備える、
ことを特徴とする分与ユニット。 - 請求項46に記載の分与ユニットにおいて、前記コンパートメントの少なくともいくつかは、容器を形成するための分割具を有する引き出しを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項47に記載の分与ユニットにおいて、前記品目の取り出しを感知するためのセンサは、各容器に隣接して前記引き出しの上に配置される接触感知ボタンを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項48に記載の分与ユニットにおいて、前記分割具は、調節自在であり、前記分与ユニットは、さらに、分割具の調節にもとづいて選ばれた前記品目の取り出しを感知するためのセンサとの接触を阻止するためのセンサ・カバーを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項49に記載の分与ユニットにおいて、さらに、前記品目の取り出しを感知するためのセンサの各々の近くに配置されたビジュアル・インディケータを含み、前記ビジュアル・インディケータの各々は、近くに配置された接触感知ボタンを有する容器に対応していることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項50に記載の分与ユニットにおいて、
さらに、前記ユニットによって保持される品目のリストを表示するための手段と、
前記分与ユニット内に保持される品目のリストから選んだものをプロセッサの中に入力するための手段とを含み、
品目のリストから選んだものを入力すると、選ばれた品目を入れた容器の近くのビジュアル・インディケータが作動するように構成される、
ことを特徴とする分与ユニット。 - 請求項51に記載の分与ユニットにおいて、さらに、各容器の上のカバーを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項52に記載の分与ユニットにおいて、前記カバーは、ヒンジによって前記分割具に接続されることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項52に記載の分与ユニットにおいて、さらに、前記カバーがずらされると、それを感知するための感知手段を含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項54に記載の分与ユニットにおいて、前記感知手段は、電磁式センサを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項54に記載の分与ユニットにおいて、前記感知手段は、光学的センサを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項54に記載の分与ユニットにおいて、前記容器の中の品目を見ることができるようにするために、前記カバーは、ほぼ透明であることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項54に記載の分与ユニットにおいて、さらに、前記容器からの品目の取り出しを阻止するためのカバー・ロックを含み、前記ロックは前記プロセッサと連通し、前記プロセッサは、前記カバーをロックし、あるいは、前記カバーのロックをはずす信号を供給するように構成されることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項58に記載の分与ユニットにおいて、前記プロセッサは、ユーザーおよび患者識別情報が前記プロセッサの中に入力された後、前記カバーのロックをはずす信号を送るように構成されることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項59に記載の分与ユニットにおいて、前記ボタンは、前記カバーの下方に配置され、前記開口は、前記カバーの各々の中に配置され、前記開口は前記ボタンと位置合わせされ、それによって、前記カバーが閉じられているときでも、前記開口を介して前記ボタンを押すことができるようにしたことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項60に記載の分与ユニットにおいて、一つのボタンを作動することにより、関連する容器の前記カバーのロックがはずされることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項46に記載の分与ユニットにおいて、前記コンパートメントの少なくともいくつかはラックを含み、前記容器は、前記ラック上のペグにそって配置されることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項62に記載の分与ユニットにおいて、前記品目の取り出しを感知するためのセンサは、前記ラックにそって各ペグの近くに配置されることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項62に記載の分与ユニットにおいて、前記品目の取り出しを感知するためのセンサは、ある品目が関連するペグから取り出されると、それを感知するために前記ペグの上に配置されることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項63に記載の分与ユニットにおいて、前記品目の取り出しを感知するためのセンサは、接触感知ボタンを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項65に記載の分与ユニットにおいて、さらに、各ボタンの近くにビジュアル・インディケータを含むことを特徴とする分与ユニット。
- 請求項66に記載の分与ユニットにおいて、
さらに、前記ユニットによって保持される品目のリストを表示するための手段と、
前記分与ユニット内に保持される品目のリストから選んだものを前記プロセッサの中に入力するための手段とを含み、
品目のリストから選んだものを入力することにより、選ばれた品目を有する前記ボタンの近くのビジュアル・インディケータが作動するように構成される、
ことを特徴とする分与ユニット。 - 請求項47に記載の分与ユニットにおいて、前記品目の取り出しを感知するためのセンサは、前記引き出しの一側部にそって配置された光学的センサであることを特徴とする分与ユニット。
- 請求項46に記載の分与ユニットにおいて、さらに、前記容器に接続された前記品目の取り出しを感知するためのセンサの近くに配置された返却品目センサを含み、前記返却品目センサは、取り出しモードと、返却品目モードとの間で、前記容器に接続された前記品目の取り出しを感知するためのセンサにトグルを嵌めるために前記プロセッサと連通していることを特徴とする分与ユニット。
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