JP4052610B2 - 自動秤を利用した捕虫量から捕虫数を計測するフェロモントラップを利用した害虫の計測装置。 - Google Patents
自動秤を利用した捕虫量から捕虫数を計測するフェロモントラップを利用した害虫の計測装置。 Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は農作物、その他の栽培作物に飛来する鱗支目を主とする飛翔性害虫について、自動秤を利用した捕虫量によるフェロモントラップを利用した害虫の計数測定装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のフェロモントラップによる飛翔性害虫の計測装置は、捕殺した害虫を光センサーにより害虫の総量を光センサーで計数してデータを記録する計数処理方式である。
しかし捕殺の手段として、殺虫時に電撃により固体の破損する例が多く捕殺数の計測に精確さを欠く難点があった。
出願人はさきに取得した特許第２８６５０７号による計測装置について研究と験を重ね、より精度の高い捕虫数の計測装置を提案するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記の問題を解決する課題としては従来の捕殺数を主体とする光センサーによる計数処理方式に代えてフェロモンにより捕捉捕殺した害虫を自動秤による重量から捕殺数を計測することを課題としたものである。なお従来の電撃による捕殺手段は破損により計測上誤差があったが、本発明手段はこれを解決する手段として後述の効果において大きな差異がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する手段としては、フェロモントラップの器体に設けたロートの下辺口部にロートの口部を開閉する自動シャツターを設け、自動シャッター下部に捕虫する受函とその風袋容器に捕殺収集した捕虫量を秤量する自動秤と自動秤の除振台とよりなる自動秤装置を設置し、自動シャッターと自動秤をＣＰＵ制御により特定の計測時間に自動秤による捕虫量より捕虫数を計測する自動秤を利用した害虫の計測装置に係るものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
【実施例】
以下本発明の実施例について図示説明する。水田、畑作等に被害を与える害虫は、同じ種類系統の害虫（例えば稲に付くニカメイ蛾、茶葉に付く茶ハマキ、野菜、花卉類に着くハスモンヨトウ）で同一時期に発生したものは虫又は蛾の重さはほぼ一定（１０〜３０ｍｇ位）であるという害虫の生態系として把握されている。
従ってこれらの生態系に従った害虫の発生予察（調査）に基づいて計測すれば捕獲した害虫の捕殺量を記録すれば予め特定された害虫の個々の総重量より虫の発生数の予察（調査）が可能であ。
図１は上記の生態調査に基づいた本発明の実施例で、フェロモントラップＴは上部のルーフ１の下面に取着した性フェロモン２とその下部に一体に設置したトラップの器体３とよりなる。３ａはルーバーである。４は第１ロートで、５は殺虫プレート、６は邪魔板、７は第２ロートである。８は第２ロートの口部に密閉状に取着した開閉シャッターである。開閉シャッターの下部には風袋容器（捕虫受函）９を自動秤１０の上部に設置する。１１は器体底部に固定した除振台である。開閉シャッター８と風袋容器１９、自動秤１０、除振台１１はＣＰＵ制御装置１２により電源１４のタイマー１３により特定した計測時間に風袋である捕虫受函内の捕虫量を計測しこれを記録するプリンター１５を備えた自動秤装置として作動する。１６はリレー、ｇは接地面である。
【０００６】
図２は第２ロートの中間容器を省略した第２実施例で、フェロモントラップＴ２、ルーフ１７、ルーフ下面のフェロモン１８、ルーフ下部にセットした器体１９、第１ロート２０で、２１はくさり２２に吊下した殺虫プレート、２３は虫戻り止、２４はロート下部のシャッター、２５は捕殺害虫２６を受ける風袋容器（捕虫受函）、２７はルーバー、２８は自動秤、２９は除振台である。
なおトラップの器体構造は請求範囲内で適宜設計変更して実施する。
【０００７】
本発明の計測装置による計測はトラップ器体下部に設けた自動秤装置を器体外のＣＰＵ装置による中央制御により虫の飛翔する時間帯によりタイマーで予め特定した計測時間の捕虫量をカウントする。その作動例を図示すれば図３の通りであるが、測定に先立ってタイマーよりの信号により秤の動作機能を安定させ、また捕虫受函の風袋容器の差引（前に採集した虫の重量を含む）による０合わせの自動調整をしておく。
害虫を予め１日の特定の測定時間（例えば午前７時）を定めて捕獲した殺虫量を、シャッター付中間容器に集め捕獲時間の終了後にシャッターを開いて秤の測定容器（捕虫受函の風袋）に移し測定した数値をメモリーする。捕虫受函（風袋）に採集した虫の処理及び清掃は実施上測定の精確性を維持する上で必要である。
【０００８】
【発明の効果】
本発明は上述のトラップによる害虫の捕獲量により計測実施する発明装置であり、害虫防除機器ではないので大量に採集する必要がなく、器体装置も軽量小規模で作業性も容易で実施上有効である。少量でも害虫の発生率に同調して採集できれば、害虫発生の予察（調査）が可能である。換言すれば、１匹２０ｍｇの害虫が平均１回に５０匹採集できたと仮定して風袋の重量を加えても計算上一般の秤量２００〜３００ｇの自動秤装置により１００回〜３００回の測定が可能となる。又従来の電撃による捕殺手段は【０００２】で述べたように捕殺数の測定に誤差が多かったが、本発明装置によれば電撃により害虫が破損しても総体としての重量測定には誤差は殆ど変らないので、計測装置としての利点が高くその効用は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例である。
【図２】フェロモントラップの中間容器を省略した器体の第２実施例である。
【図３】本発明の作用を示すブロック図である。
【符号の説明】
Ｔ フェロモントラップ
１ ルーフ
２ 性フェロモン
３ 器体
４ 第１ロート
５ 殺虫プレート
６ 邪魔板
７ 第２ロート
８ 開閉シャッター
９ 風袋容器（捕虫受函）
１０ 自動秤
１１ 防振台
１２ ＣＰＵ
１３ タイマー
１４ 電源
１５ プリンター
１６ リレー
１７ ルーフ
１８ フェロモン
１９ 器体
２０ 第１ロート
２１ 殺虫プレート
２２ くさり
２３ 虫戻り止
２４ シャッター
２５ 風袋容器
２６ 捕殺害虫
２７ ルーバー
２８ 自動秤
２９ 除振台
Ｔ２ フェロモントラップ
ｇ 接地面
【発明の属する技術分野】
本発明は農作物、その他の栽培作物に飛来する鱗支目を主とする飛翔性害虫について、自動秤を利用した捕虫量によるフェロモントラップを利用した害虫の計数測定装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のフェロモントラップによる飛翔性害虫の計測装置は、捕殺した害虫を光センサーにより害虫の総量を光センサーで計数してデータを記録する計数処理方式である。
しかし捕殺の手段として、殺虫時に電撃により固体の破損する例が多く捕殺数の計測に精確さを欠く難点があった。
出願人はさきに取得した特許第２８６５０７号による計測装置について研究と験を重ね、より精度の高い捕虫数の計測装置を提案するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記の問題を解決する課題としては従来の捕殺数を主体とする光センサーによる計数処理方式に代えてフェロモンにより捕捉捕殺した害虫を自動秤による重量から捕殺数を計測することを課題としたものである。なお従来の電撃による捕殺手段は破損により計測上誤差があったが、本発明手段はこれを解決する手段として後述の効果において大きな差異がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する手段としては、フェロモントラップの器体に設けたロートの下辺口部にロートの口部を開閉する自動シャツターを設け、自動シャッター下部に捕虫する受函とその風袋容器に捕殺収集した捕虫量を秤量する自動秤と自動秤の除振台とよりなる自動秤装置を設置し、自動シャッターと自動秤をＣＰＵ制御により特定の計測時間に自動秤による捕虫量より捕虫数を計測する自動秤を利用した害虫の計測装置に係るものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
【実施例】
以下本発明の実施例について図示説明する。水田、畑作等に被害を与える害虫は、同じ種類系統の害虫（例えば稲に付くニカメイ蛾、茶葉に付く茶ハマキ、野菜、花卉類に着くハスモンヨトウ）で同一時期に発生したものは虫又は蛾の重さはほぼ一定（１０〜３０ｍｇ位）であるという害虫の生態系として把握されている。
従ってこれらの生態系に従った害虫の発生予察（調査）に基づいて計測すれば捕獲した害虫の捕殺量を記録すれば予め特定された害虫の個々の総重量より虫の発生数の予察（調査）が可能であ。
図１は上記の生態調査に基づいた本発明の実施例で、フェロモントラップＴは上部のルーフ１の下面に取着した性フェロモン２とその下部に一体に設置したトラップの器体３とよりなる。３ａはルーバーである。４は第１ロートで、５は殺虫プレート、６は邪魔板、７は第２ロートである。８は第２ロートの口部に密閉状に取着した開閉シャッターである。開閉シャッターの下部には風袋容器（捕虫受函）９を自動秤１０の上部に設置する。１１は器体底部に固定した除振台である。開閉シャッター８と風袋容器１９、自動秤１０、除振台１１はＣＰＵ制御装置１２により電源１４のタイマー１３により特定した計測時間に風袋である捕虫受函内の捕虫量を計測しこれを記録するプリンター１５を備えた自動秤装置として作動する。１６はリレー、ｇは接地面である。
【０００６】
図２は第２ロートの中間容器を省略した第２実施例で、フェロモントラップＴ２、ルーフ１７、ルーフ下面のフェロモン１８、ルーフ下部にセットした器体１９、第１ロート２０で、２１はくさり２２に吊下した殺虫プレート、２３は虫戻り止、２４はロート下部のシャッター、２５は捕殺害虫２６を受ける風袋容器（捕虫受函）、２７はルーバー、２８は自動秤、２９は除振台である。
なおトラップの器体構造は請求範囲内で適宜設計変更して実施する。
【０００７】
本発明の計測装置による計測はトラップ器体下部に設けた自動秤装置を器体外のＣＰＵ装置による中央制御により虫の飛翔する時間帯によりタイマーで予め特定した計測時間の捕虫量をカウントする。その作動例を図示すれば図３の通りであるが、測定に先立ってタイマーよりの信号により秤の動作機能を安定させ、また捕虫受函の風袋容器の差引（前に採集した虫の重量を含む）による０合わせの自動調整をしておく。
害虫を予め１日の特定の測定時間（例えば午前７時）を定めて捕獲した殺虫量を、シャッター付中間容器に集め捕獲時間の終了後にシャッターを開いて秤の測定容器（捕虫受函の風袋）に移し測定した数値をメモリーする。捕虫受函（風袋）に採集した虫の処理及び清掃は実施上測定の精確性を維持する上で必要である。
【０００８】
【発明の効果】
本発明は上述のトラップによる害虫の捕獲量により計測実施する発明装置であり、害虫防除機器ではないので大量に採集する必要がなく、器体装置も軽量小規模で作業性も容易で実施上有効である。少量でも害虫の発生率に同調して採集できれば、害虫発生の予察（調査）が可能である。換言すれば、１匹２０ｍｇの害虫が平均１回に５０匹採集できたと仮定して風袋の重量を加えても計算上一般の秤量２００〜３００ｇの自動秤装置により１００回〜３００回の測定が可能となる。又従来の電撃による捕殺手段は【０００２】で述べたように捕殺数の測定に誤差が多かったが、本発明装置によれば電撃により害虫が破損しても総体としての重量測定には誤差は殆ど変らないので、計測装置としての利点が高くその効用は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例である。
【図２】フェロモントラップの中間容器を省略した器体の第２実施例である。
【図３】本発明の作用を示すブロック図である。
【符号の説明】
Ｔ フェロモントラップ
１ ルーフ
２ 性フェロモン
３ 器体
４ 第１ロート
５ 殺虫プレート
６ 邪魔板
７ 第２ロート
８ 開閉シャッター
９ 風袋容器（捕虫受函）
１０ 自動秤
１１ 防振台
１２ ＣＰＵ
１３ タイマー
１４ 電源
１５ プリンター
１６ リレー
１７ ルーフ
１８ フェロモン
１９ 器体
２０ 第１ロート
２１ 殺虫プレート
２２ くさり
２３ 虫戻り止
２４ シャッター
２５ 風袋容器
２６ 捕殺害虫
２７ ルーバー
２８ 自動秤
２９ 除振台
Ｔ２ フェロモントラップ
ｇ 接地面
Claims (1)
- フェロモントラップを取着したルーフと、ルーフ下部の器体に少くとも１個以上のロート及びその下辺口部に近設した邪魔板とよりなるフェロモントラップによる捕虫装置において、ロートの下辺口部にロート口部を開閉する自動シャッターを設けると共に、自動シャッター下部に、捕虫受函と、その捕虫受函を兼ねた風袋容器内の捕虫量を秤量する自動秤と、自動秤を載置する除振台とよりなり、自動シャッターと、自動秤は設置されたＣＰＵ制御により特定した時間に計測した捕虫量より、捕虫数を測定することを特徴とする自動秤を利用した捕虫量から捕虫数を計測するフェロモントラップを利用した害虫の計測装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24436498A JP4052610B2 (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 自動秤を利用した捕虫量から捕虫数を計測するフェロモントラップを利用した害虫の計測装置。 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24436498A JP4052610B2 (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 自動秤を利用した捕虫量から捕虫数を計測するフェロモントラップを利用した害虫の計測装置。 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000060402A JP2000060402A (ja) | 2000-02-29 |
| JP4052610B2 true JP4052610B2 (ja) | 2008-02-27 |
Family
ID=17117605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24436498A Expired - Fee Related JP4052610B2 (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 自動秤を利用した捕虫量から捕虫数を計測するフェロモントラップを利用した害虫の計測装置。 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110859163A (zh) * | 2019-10-09 | 2020-03-06 | 福建省农业科学院植物保护研究所 | 一种基于害虫重量计算虫量的自动计数系统 |
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| CN106172311A (zh) * | 2016-08-09 | 2016-12-07 | 李凯兵 | 一种昆虫远程自动监测计数系统 |
| CN110849434B (zh) * | 2019-10-09 | 2021-10-12 | 福建省农业科学院植物保护研究所 | 一种基于害虫体积计算虫量的自动计数系统 |
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| CN114365726B (zh) * | 2021-12-06 | 2022-11-01 | 生态环境部南京环境科学研究所 | 一种新型昆虫标本野外采集装置 |
-
1998
- 1998-08-17 JP JP24436498A patent/JP4052610B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110859163A (zh) * | 2019-10-09 | 2020-03-06 | 福建省农业科学院植物保护研究所 | 一种基于害虫重量计算虫量的自动计数系统 |
| CN110859163B (zh) * | 2019-10-09 | 2021-12-03 | 福建省农业科学院植物保护研究所 | 一种基于害虫重量计算虫量的自动计数系统 |
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|---|---|
| JP2000060402A (ja) | 2000-02-29 |
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