JP4052467B2 - 流動層熱交換器及びボイラ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、循環流動層ボイラ等における過熱器などの相対的に高温の熱交換器の腐食を軽減した流動層熱交換器に関する。
従来から流動層ボイラにおける過熱器、再熱器、蒸発器、節炭器等の熱交換器機器の配置には、
(1)火炉内及びサイクロン下流の煙道内に過熱器を設ける構成、
(2)サイクロンで分離した粒子の一部又は全部を、火炉とは独立させて設けられた流動層熱交換器内に流動層を形成し、該流動層内に過熱器や蒸発器の管群を配設する構成が知られている。
腐食成分を含有した燃料、典型的には産業廃棄物や都市ごみ、RDF等を燃焼すると、排出ガス中に塩化水素ガスや塩素ガスの腐食性ガスが生成される。(1)の構成のように、腐食性ガスが高温下で存在する燃焼器内部や煙道中に高温となる過熱器を配設すると、この過熱器は激しい高温腐食を受けることが知られている。そこで、(2)の構成のように、煙道には比較的低温の過熱器を配設し、高温の過熱器は火炉とは独立した熱交換器室内に設ける構成を採用することが検討されており、特に、廃棄物焚き流動層ボイラでは有効な構成となっている。
一般的に、流動層内では粒子の混合、拡散が良好であり、層内温度は均一に保たれると言われている。巨視的には流動層内部は均一な温度分布を有していると言えるが、流動層熱交換器のように高温粒子が流動層内部の特定部位に導入される場合には、熱交換器の室内に粒子の温度分布が形成され、サイクロンから高温の粒子が供給される部分が局所的に高温となり、粒子を排出する側が低温となる。そこで、通常は伝熱面の効率的な配置を考慮して高温側に高温過熱器が配置され低温側に蒸発器が配置されている。
つまり、流動層熱交換器の内部に高温過熱器と蒸発器を配置され、高温過熱器は、流動層熱交換器内の粒子の高温過熱器から火炉へ向かう流れに関して上流側に配設され、蒸発器は下流側の低温部に配設されている。
ところが、流動層熱交換器において高温側に配設された過熱器の一部は、サイクロンからの約850度から900度の高温の粒子と直接接触するので、その表面において高温腐食が観察されることがある。
流動層熱交換器の分野で高温腐食を防止する従来技術としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2000−257807号公報
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたもので、循環流動層ボイラにおける過熱器等の相対的に高温の熱交換器の腐食を軽減した流動層熱交換器を提供することを目的とする。
また、過熱器等の相対的に高温の熱交換器の腐食を軽減した流動層熱交換器を備えたボイラ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の本発明の流動層熱交換器は、
高温の粒子を供給して流動層を形成し熱回収を行う流動層熱交換器において、
上流側熱交換手段と、該上流側熱交換手段を流通する流体よりも高温の流体が流通する高温側熱交換手段とを、その間に仕切壁を設けることなく1つの部屋に備え、
該高温側熱交換手段を流動層熱交換器内の粒子の移動方向に対して該上流側熱交換手段の下流側に所定の間隔をあけて配し、
空気供給源の管路から上流側熱交換手段及び高温側熱交換手段に向けてそれぞれに分岐され、該上流側熱交換手段及び高温側熱交換手段に対し、粒子の移動方向に交差する方向から燃焼用の空気を供給する管路を設ける
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決する請求項2の本発明の流動層熱交換器は、
供給された高温の粒子は、上流側熱交換手段により700温度以下の温度に漸次減少するように熱回収された後、更に、高温側熱交換手段により熱回収される
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決する請求項3の本発明の流動層熱交換器は、
請求項1または2に記載の流動層熱交換器において、
前記空気供給源の管路から分岐され、上流側熱交換手段と高温側熱交換手段との間に燃焼用の空気を供給する管路を備える
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決する請求項4の本発明の流動層熱交換器は、
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の流動層熱交換器において、
上流側熱交換手段は蒸発器または節炭器、低温過熱器、低温再熱器であり、高温側熱交換手段は過熱器または再熱器である
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決する請求項5の本発明の流動層熱交換器は、
請求項4に記載の流動層熱交換器において、
蒸発器の流体流通路として、炭素鋼管の外周に耐腐食材料を肉盛溶接した肉盛管を用いた
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決する請求項6の本発明の流動層熱交換器は、
請求項4に記載の流動層熱交換器において、
蒸発器の流体流通路として、炭素鋼管の外側にステンレス管を機械的に圧着した密着二重管を用いた
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決する請求項7の本発明のボイラ装置は、
燃料を燃焼する火炉と、
火炉からの排出ガスから高温の粒子を分離するサイクロンと、
サイクロンで処理された粒子が流量調整されて供給される請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の流動層熱交換器と、
流動層熱交換器の上流側熱交換手段及び高温側熱交換手段で熱回収された粒子を火炉に送る供給路とを備えた
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決する請求項8の本発明のボイラ装置は、
請求項7に記載のボイラ装置において、
前記火炉は、燃焼すると排気ガス中に塩化水素ガスや塩素ガスを生成する腐食成分を含有した燃料を、燃焼可能とする
ことを特徴とする。
本発明では、高温側熱交換手段を下流側に配置したことにより、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減される。
本発明では、所定の間隔をあけて高温側熱交換手段を下流側に配置したことにより、高温側熱交換手段に高温の粒子が直接至らず、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減される。
本発明では、高温側熱交換手段を下流側に配置して粒子の移動方向に交差する方向から流体を供給することで、高温側熱交換手段に高温の粒子が直接至らず、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減される。
本発明では、所定の間隔をあけて高温側熱交換手段を下流側に配置し、粒子の移動方向に交差する方向から流体を供給することで、高温側熱交換手段に高温の粒子が直接至らず、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減される。
本発明では、高温側熱交換手段を下流側に配置し、粒子の移動方向に交差する方向から遮断流体を供給することで、高温側熱交換手段に高温の粒子が直接至らず、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減される。
本発明では、蒸発器と過熱器を備えた流動層熱交換器とすることができる。
本発明では、炭素鋼管の外周に耐腐食材料を肉盛溶接した肉盛管を蒸発器の流体流通路に用いたことで管内面の応力腐食割れを抑制して管外面の耐腐食性を向上させることができる。
本発明では、炭素鋼管の外側にステンレス管を機械的に圧着した密着二重管を蒸発器の流体流通路に用いたことで管内面の応力腐食割れを抑制して管外面の耐腐食性を向上させることができる。
本発明では、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減された流動層熱交換器を備えたボイラ装置とすることができる。また、ボイラ装置の火炉は、燃焼すると排気ガス中に塩化水素ガスや塩素ガスを生成する腐食成分を含有した燃料を、燃焼可能とすることができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1には本発明の一実施形態例に係る流動層熱交換器を備えたボイラ装置(流動層ボイラ)の概略構成、図2には流動層熱交換器の概略構成、図3には熱交換手段の管配置の一例を表す概略構成、図4には肉盛管の外観説明、図5には密着二重管の外観説明、図6には流動層熱交換器における粒子の温度状況の一例を示してある。
図1に示すように、ボイラ装置としての流動層ボイラ1は、火炉2と、火炉2から排出される燃焼ガスと粒子とを含む固気二層流から粒子を分離するためのサイクロン3と、粒子が分離された燃焼ガスを煙突4に導くための煙道5とを備えている。煙道5には過熱器や節炭器等の蒸気発生用の機器類6が備えられ、機器類6には給水設備から給水が行われて蒸気が発生され、発生した蒸気は蒸気タービン設備に送られる。
サイクロン3は導管7を介してシールポット8に接続され、シールポット8は導管9を介して火炉2に接続されると共に、灰取出調整弁10及び導管11を介して、火炉2とは独立させて設けられた流動層熱交換器12の入口側に接続されている。流動層熱交換器12の出口側は、供給路13を介して火炉2に接続され、流動層熱交換器12で熱回収された粒子が火炉2に送られる。
図1、図2に示すように、流動層熱交換器12の入口寄りには、水が流通する上流側熱交換手段としての蒸発器14が配設されている。蒸発器14を流通する水よりも高温の流体である蒸気が流通する高温側熱交換手段としての過熱器15が、流動層熱交換器12内の粒子の移動方向に対して蒸発器14の下流側に所定の間隔S(図2参照)をあけて配設されている。
蒸発器14及び過熱器15は同一室内に間隔Sをあけて配置されているので、高温の粒子が蒸発器14を流通する前に過熱器15に送られることがない。このため、過熱器15の高温腐食が軽減される。
流動層熱交換器12の下部には、粒子に混合される燃焼用の空気が蒸発器14及び過熱器15に向けて供給される供給手段としての管路16が接続され、管路16は図示しないブロア、ファン、コンプレッサ等の空気供給源に接続されている。管路16から供給される空気は、蒸発器14及び過熱器15に向けて、粒子の移動方向(図2中右から左)に対して交差する方向(図2中上方向)に供給され、流動層熱交換器12内の蒸発器14及び過熱器15を流通する粒子が空気によりバブリングされる。
粒子に混合される空気が粒子の移動方向に交差する方向から蒸発器14及び過熱器15に供給されるので、高温の粒子が蒸発器14を流通する前に過熱器15に送られることがない。このため、過熱器15に高温の粒子が直接至らず、過熱器15の高温腐食が軽減される。
燃焼用空気は、従来公知となっているように、一次空気及び二次空気に分けられ、火炉2の底から一次空気が供給されると共に、火炉2の中間部位から二次空気が供給される。また、火炉2への燃焼空気の二次空気の一部を直接火炉2に供給して残りを流動層熱交換器12から供給するようにしてもよい。
尚、図2に示すように、蒸発器14と過熱器15との間に遮断流体として燃焼用の空気を供給する遮断流体供給手段としての管路17を設けることも可能である。粒子の移動方向に交差する方向から遮断流体として燃焼用の空気を管路17から供給することで、過熱器15に高温の粒子が直接至らず、過熱器15の高温腐食が軽減される。
尚、流動層熱交換器12に配される上流側熱交換手段及び高温側熱交換手段としては、上流側に比べて高温側熱交換手段が相対的に高温の熱交換手段であれば、節炭器や低温過熱器、再熱器等を適宜適用することが可能である。
蒸発器14の流体通路としては、例えば、図3に示したように、横置き型の管群21が採用される。蒸発器14には水が流通するため、応力腐食割れを抑制するために炭素鋼等が使用されている。
炭素鋼の耐腐食性を向上させるために、図4に示したように、管群21を構成する炭素鋼の管22の外周には、耐腐食性材料であるクロム含有物が肉盛溶接されている。即ち、管22に軸方向または円周方向に延びる溶接ビード23が全周にわたり形成された肉盛管24で構成されている。図4(a)は肉盛管24の要部の斜視状況、図4(b)は肉盛管24の断面である。
尚、耐腐食性材料であるクロム含有物を溶射により管22の全周にわたり形成することも可能である。
管群21の他の例として、炭素鋼の耐腐食性を向上させるために、図5に示したように、管群21を構成する炭素鋼の管22の外周にステンレス管25を機械的に圧着(引き抜き加工等)した密着二重管26を適用することも可能である。図5(a)は密着二重管26の要部の斜視状況、図5(b)は密着二重管26の断面である。
尚、肉盛管24や密着二重管26を流動層熱交換器12の蒸発器14以外の熱交換器として用いたり、他の流体機器を構成する管として用いることも可能である。
上述した流動層ボイラ1の作用を説明する。
循環流動層ボイラでは、火炉2内で燃料の灰分を主成分として他に未燃のチャー、脱硫反応で生成された硫酸カルシウム、石灰石から生成された酸化カルシウム等を含む粒子と空気とが高温、高速の固気二層流を形成して火炉2内を上昇する。
火炉2から排出された固気二層流はサイクロン3において、粒子と燃焼ガスとに分離される。サイクロン3で分離された燃焼ガスは煙道5を通過する際に過熱器や低温過熱器、節炭器等の機器類6で熱回収され、煙突4から大気に放出される。機器類6には給水手段から給水され、機器類6で発生した蒸気は蒸気タービン設備に送られて、例えば、電気エネルギーとされる。
尚、図示は省略してあるが、燃料としての廃棄物は火炉2の内部において下方部位の一次燃焼領域に供給される。
サイクロン3で分離された粒子は、導管7によりシールポット8に移送される。灰取出調整弁10の制御により、シールポット8の一部の粒子がシールポット8から導管9を介して火炉2に供給される。残りの粒子は灰取出調整弁10及び導管11を通って流動層熱交換器12に供給される。
こうして、流動層熱交換器12に供給された粒子は、流動層熱交換器12に溜り管路16からの燃焼用空気により流動化して流動層を形成する。
流動層熱交換器12に流入する粒子は、例えば、約850度から900度の高温になっており、相対的に低温側の蒸発器14で熱回収されて、例えば、約600度強から約700度以下の温度になり、相対的に高温側の過熱器15に送られて熱回収される。最終的に、例えば、約600度に熱回収された粒子は燃焼用空気と共に火炉2に供給される。
蒸発器14及び過熱器15は同一室内に間隔Sをあけて配置され、粒子に混合される空気が粒子の移動方向に交差する方向から蒸発器14及び過熱器15に供給されるので、高温の粒子が蒸発器14を流通する前に過熱器15に送られることがない。このため、粒子の温度分布を示した図6に示すように、例えば、約850度で流入した粒子が蒸発器14で熱回収されて、例えば、約700度以下の温度に漸次減少し、更に過熱器15で熱回収されて、例えば、約600度にされて火炉2に供給される。
従って、粒子の温度低下がなだらかな分布となり、過熱器15に接触する粒子の温度を低下させて高温腐食環境が緩和される。
過熱器15を流通する作動流体は蒸発器14を流通する水よりも相対的に高温の蒸気であるため、過熱器15は熱的に厳しい条件となり表面において高温腐食(硫酸腐食、塩酸腐食)が発生しやすくなる。
本実施形態例では、過熱器15は蒸発器14の下流側に配置されているため、過熱器15を流通する粒子は蒸発器14で熱回収されて低温(例えば、700度以下)となる。このため、過熱器15のエレメント管には低温の粒子が接触して高温部が形成されることが防止され、過熱器15の高温腐食が軽減される。
蒸発器14及び過熱器15は同一室内に間隔Sをあけて配置されているので、高温の粒子が蒸発器14を流通する前に過熱器15に送られることがない。このため、過熱器15の高温腐食が軽減される。
上述した実施形態例では、高温側と低温側の熱交換手段(蒸発器14及び過熱器15)を2つ設けた例を挙げて説明したが、3つ以上の熱交換手段を設けることも可能である。
上述した流動層熱交換器12は、一つの部屋に蒸発器14及び過熱器15を配置した構成となっているので、仕切壁などがなく構造が簡素化されてコストダウンを図ることができる。また、高温の粒子の温度降下が徐々に行われるため、下流側の過熱器15に接触する粒子の温度を低下させることができ、高温腐食環境を緩和させることが可能になる。
本発明では、高温の粒子を供給して流動層を形成し熱回収を行う流動層熱交換器において、上流側熱交換手段を配すると共に、該上流側熱交換手段を流通する流体よりも高温の流体が流通する高温側熱交換手段を、流動層熱交換器内の粒子の移動方向に対して該上流側熱交換手段の下流側に配したので、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減される。
本発明では、高温の粒子を供給して流動層を形成し熱回収を行う流動層熱交換器において、上流側熱交換手段を配すると共に、該上流側熱交換手段を流通する流体よりも高温の流体が流通する高温側熱交換手段を、流動層熱交換器内の粒子の移動方向に対して該上流側熱交換手段の下流側に所定の間隔をあけて配したので、高温側熱交換手段に高温の粒子が直接至らず、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減される
本発明では、高温の粒子を供給して流動層を形成し熱回収を行う流動層熱交換器において、上流側熱交換手段を配すると共に、該上流側熱交換手段を流通する流体よりも高温の流体が流通する高温側熱交換手段を、流動層熱交換器内の粒子の移動方向に対して該上流側熱交換手段の下流側に配し、粒子に混合される流体を粒子の移動方向に交差する方向から上流側熱交換手段及び高温側熱交換手段に供給する供給手段を設けたので、高温側熱交換手段に高温の粒子が直接至らず、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減される。
本発明では、高温の粒子を供給して流動層を形成し熱回収を行う流動層熱交換器において、上流側熱交換手段を配すると共に、該上流側熱交換手段を流通する流体よりも高温の流体が流通する高温側熱交換手段を、流動層熱交換器内の粒子の移動方向に対して該上流側熱交換手段の下流側に所定の間隔をあけて配し、粒子に混合される流体を粒子の移動方向に交差する方向から上流側熱交換手段及び高温側熱交換手段に供給する流体供給手段を設けたので、高温側熱交換手段に高温の粒子が直接至らず、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減される。
本発明では、高温の粒子を供給して流動層を形成し熱回収を行う流動層熱交換器において、上流側熱交換手段を配すると共に、該上流側熱交換手段を流通する流体よりも高温の流体が流通する高温側熱交換手段を、流動層熱交換器内の粒子の移動方向に対して該上流側熱交換手段の下流側に配し、流体を上流側熱交換手段と高温側熱交換手段との間に供給する遮断流体供給手段を設けたので、高温側熱交換手段に高温の粒子が直接至らず、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減される。
本発明では、上流側熱交換手段は蒸発器であり、高温側熱交換手段は過熱器であるので、蒸発器と過熱器を備えた流動層熱交換器とすることができる。
本発明では、蒸発器の流体流通路として、炭素鋼管の外周に耐腐食材料を肉盛溶接した肉盛管を用いたので、管内面の応力腐食割れを抑制して管外面の耐腐食性を向上させることができる。
本発明では、蒸発器の流体流通路として、炭素鋼管の外側にステンレス管を機械的に圧着した密着二重管を用いたことで管内面の応力腐食割れを抑制して管外面の耐腐食性を向上させることができる。
本発明では、燃料を燃焼する火炉と、火炉からの排出ガスから高温の粒子を分離するサイクロンと、サイクロンで処理された粒子が流量調整されて供給される請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の流動層熱交換器と、流動層熱交換の上流側熱交換手段及び高温側熱交換手段で熱回収された粒子を火炉に送る供給路とを備えたので、相対的に高温の高温側熱交換器の腐食が軽減された流動層熱交換器を備えたボイラ装置とすることができる。
本発明の一実施形態例に係る流動層熱交換器を備えたボイラ装置(流動層ボイラ)の概略構成図である。 流動層熱交換器の概略構成図である。 熱交換手段の管配置の一例を表す概略構成図である。 肉盛管の外観説明図である。 密着二重管の外観説明図である。 流動層熱交換器における粒子の温度状況の一例を表すグラフである。
符号の説明
1 流動層ボイラ
2 火炉
3 サイクロン
4 煙突
5 煙道
6 機器類
7,9,11 導管
8 シールポット
10 灰取出調整弁
12 流動層熱交換器
13 供給路
14 蒸発器
15 過熱器
16,17 管路
21 管群
22 管
23 溶接ビード
24 肉盛管
25 ステンレス管
26 密着二重管

Claims (8)

  1. 高温の粒子を供給して流動層を形成し熱回収を行う流動層熱交換器において、
    上流側熱交換手段、該上流側熱交換手段を流通する流体よりも高温の流体が流通する高温側熱交換手段を、その間に仕切壁を設けることなく1つの部屋に備え、
    該高温側熱交換手段を流動層熱交換器内の粒子の移動方向に対して該上流側熱交換手段の下流側に所定の間隔をあけて配し、
    空気供給源の管路から上流側熱交換手段及び高温側熱交換手段に向けてそれぞれに分岐され、該上流側熱交換手段及び高温側熱交換手段に対し、粒子の移動方向に交差する方向から燃焼用の空気を供給する管路を設ける
    ことを特徴とする流動層熱交換器。
  2. 請求項1に記載の流動層熱交換器において、
    供給された高温の粒子は、上流側熱交換手段により700温度以下の温度に漸次減少するように熱回収された後、更に、高温側熱交換手段により熱回収される
    ことを特徴とする流動層熱交換器。
  3. 請求項1または2に記載の流動層熱交換器において、
    前記空気供給源の管路から分岐され、上流側熱交換手段と高温側熱交換手段との間に燃焼用の空気を供給する管路を備える
    ことを特徴とする流動層熱交換器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の流動層熱交換器において、
    上流側熱交換手段は蒸発器または節炭器、低温過熱器、低温再熱器であり、高温側熱交換手段は過熱器または再熱器である
    ことを特徴とする流動層熱交換器。
  5. 請求項4に記載の流動層熱交換器において、
    蒸発器の流体流通路として、炭素鋼管の外周に耐腐食材料を肉盛溶接した肉盛管を用いた
    ことを特徴とする流動層熱交換器。
  6. 請求項4に記載の流動層熱交換器において、
    蒸発器の流体流通路として、炭素鋼管の外側にステンレス管を機械的に圧着した密着二重管を用いた
    ことを特徴とする流動層熱交換器。
  7. 燃料を燃焼する火炉と、
    火炉からの排出ガスから高温の粒子を分離するサイクロンと、
    サイクロンで処理された粒子が流量調整されて供給される請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の流動層熱交換器と、
    流動層熱交換器の上流側熱交換手段及び高温側熱交換手段で熱回収された粒子を火炉に送る供給路とを備えた
    ことを特徴とするボイラ装置。
  8. 請求項7に記載のボイラ装置において、
    前記火炉は、燃焼すると排気ガス中に塩化水素ガスや塩素ガスを生成する腐食成分を含有した燃料を、燃焼可能とする
    ことを特徴とするボイラ装置。
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