JP4052262B2 - 旅行時間予測方法、装置及びプログラム - Google Patents

旅行時間予測方法、装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4052262B2
JP4052262B2 JP2004058028A JP2004058028A JP4052262B2 JP 4052262 B2 JP4052262 B2 JP 4052262B2 JP 2004058028 A JP2004058028 A JP 2004058028A JP 2004058028 A JP2004058028 A JP 2004058028A JP 4052262 B2 JP4052262 B2 JP 4052262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
travel time
day
data
consecutive holidays
same
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004058028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005250695A (ja
Inventor
茂樹 西村
勤 宇佐美
太朗 平位
昌一 棚田
盛兄 山口
政二 渡辺
智宏 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2004058028A priority Critical patent/JP4052262B2/ja
Publication of JP2005250695A publication Critical patent/JP2005250695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4052262B2 publication Critical patent/JP4052262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、旅行時間を予測しようとする道路区間の、過去の旅行時間統計データを用いて、道路区間の当日の旅行時間を予測する方法、装置及びプログラムに関するものである。
最近の交通需要の増大と、インターネット、携帯電話などの情報伝達媒体の普及に伴い、交通情報提供に対するニーズが高まっている。交通情報のうち、走行車両が道路区間を走行するのに要する時間(旅行時間という)の情報は、交通渋滞の把握、目的地に到達する最短経路や迂回経路の算出、などに有用である。
特に、ある道路区間に注目して、当日の将来時刻の旅行時間を予測することが重要である。将来時刻の旅行時間を予測できれば、渋滞などが予測できるので、当該道路区間を避けた目的地までの経路を探索して車両に通知したり、車両に迂回指示を出したりすることができ、未然に交通渋滞の回避ができる。
そこで、交通計測を行って収集した過去の旅行時間統計データを使って、将来の旅行時間を予測する方法が提案されている。この方法は、当日の現時刻までの旅行時間実測データを取り込み、旅行時間データベースに蓄積された旅行時間統計データの中から、現時刻までの旅行時間実測データの旅行時間の傾向に最も類似するパターンを検索し、類似パターンが現時刻までの旅行時間実測データの変化傾向と似ているときは、類似パターンをそのまま旅行時間予測値として用い、変化傾向は似ているが全体に旅行時間に時間差の生じているときは、その両データの比率を類似パターンに乗算することにより、旅行時間予測データを作成する。
特開2001-126180号公報
当日の現時刻までの旅行時間実測データと、旅行時間データベースに蓄積された旅行時間統計データとを比較するにあたって、当日と同じ日付、曜日、天候、催事の有無などを満たす日を選定し、その日の旅行時間統計データを抽出する。ここに、日、曜日、天候、催事の有無など、旅行時間とその分布に影響を与える条件を「交通条件」という。交通条件の同じ日の旅行時間統計データを抽出するのは、交通条件が同じ日であれば、その日に突発的な事象(事故、道路工事、異常気象など)が起こらなかった限り、旅行時間とその分布が似ていると考えられるので、比較的精度のよい旅行時間の予測ができるからである。
例えば、当日が「13日」であることに注目するならば、前月の13日、前々月の13日などの旅行時間統計データを抽出する。
ところで、2日以上休日又は土曜が連続している場合(祝日、土曜、日曜が続く場合、祝日が日曜にあたりその翌日を休日とする場合など、いわゆる連休)や、休日ではないけれども、前又は後に休日又は土曜があって慣習上連休とされる場合(正月連休、ゴールデンウィーク、旧盆休みなど)がある。
このような連休(慣習上連休とされる場合を含む)の中に含まれる日の旅行時間予測を行う場合、考慮すべき交通条件は単純ではない。
例えば、交通条件として、当日と同じ日付の日であることにのみ注目するだけでは、精度のよい予測ができないことがある。正月連休が終わりUターンラッシュのある1月4日を例にとれば、1月4日が土曜日であれば次の日が日曜であるので、そうでない場合よりも混雑度は高くなると予想される。逆に1月1日は、何曜であっても、混雑度は低い。また、1月4日は、正月連休の後半であり、同じ後半に属する1月3日と似た振る舞いをするとも考えられる。
このように、何月何日か、何曜か、といったいずれか単数の要素だけを考慮していては、精度のよい予測はできない。
そこで本発明は、複数の要素を考慮して、精度のよい予測を行うことができる旅行時間予測方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、旅行時間を予測しようとする道路区間の、当日の現在時刻までの旅行時間実測データと、過去の複数の要素を考慮した旅行時間統計データとを用いて、精度のよい予測を行うことができる旅行時間予測方法、装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の旅行時間予測方法は、当該連休と同じ連休の中に含まれる日のうち当日と同じ日付の日、当該連休と同じ連休の中に含まれる日のうち当日と同じ曜日の日、及び当日が当該連休の前半に属する場合、当該連休と同じ連休の前半に属する日、又は当日が当該連休の後半に属する場合、当該連休と同じ連休の後半に属する日において過去に収集された旅行時間統計データをそれぞれ取得し、前記取得された複数の旅行時間統計データの重み付き平均をとって、その平均データに基づき、当日の当該道路区間の旅行時間を予測する方法である(請求項1)。
この方法では、当日と同じ日付の日、同じ曜日の日、及び連休の中の前半・後半に属する日の旅行時間統計データの重み付き平均をとって当日の当該道路区間の旅行時間を予測するので、日、曜日、連休の前半・後半を単独で考慮するよりも、予測の精度が向上する。
特に、連休の中の前半・後半の位置づけを考慮することは、前半は地方へ帰省、後半都会に戻るといったように、連休の前半同士、後半同士で旅行時間の変動傾向に関連があるからである。
前記重み付き平均をとる場合の、当日と同じ日付の日に対する重み係数α、同じ曜日の日に対する重み係数β、及び連休の前半・後半に対する重み係数γは、当日がどのような日であるかに応じてあらかじめ決定されていることが好ましい(請求項)。例えば、当日が1月3日であれば、曜日よりも、1月3日であることと、連休の後半であることを重視して、βよりもα又はγの比率を大きくする。したがって、曜日にかかわらず過去の1月3日や1月4日の旅行時間統計データが重視される。当日が1月4日であれば、日付と、連休の後半であることと、曜日(例えば5日が日曜と平日とでは4日の混み具合が違う)を重視して、α,β,γの比率を評価する。したがって、過去の1月3日や1月4日の旅行時間統計データ、特に過去の1月3日や1月4日が同じ曜日である年の旅行時間統計データが重視される。
前記曜日は平日、土曜、日曜の3種類に区分されるものであってもよい(請求項)。これによれば月曜日から金曜日までは同等に扱われる。
前記取得される旅行時間統計データは、過去N年分(Nは1以上の整数)のデータからとる(請求項)。
この場合、Nの値が大きくなるほど小さくなる係数を、前記重み係数α、β又はγにかけて、重み付き平均をとることが望ましい(請求項)。これは古いデータほど年数が経って、当日のデータ予測との関連性が低くなるためである。
旅行時間予測データを予測するに際して、旅行時間を予測しようとする道路区間の、当日の現在時刻までの旅行時間実測データを収集し、前記取得された平均データを用いて、当日の現在時刻以後の旅行時間予測データを予測することができる(請求項)。
さらに本発明の旅行時間予測装置は、前記請求項1から請求項8までのいずれかに記載の旅行時間予測方法を実施するものである(請求項)。
本発明の旅行時間予測プログラムは、前記請求項1から請求項8までのいずれかに記載の旅行時間予測方法をコンピュータに実行させるものである(請求項)。
以上のように本発明によれば、旅行時間を予測しようとする道路区間の、当日と同じ日付の日同じ曜日の日、及び連休の中の前半・後半に属する日の旅行時間統計データの重み付き平均をとって予測するので、精度のよい予測を行うことができる。したがって、予測した旅行時間を、渋滞予測や、最短経路や迂回経路などの算出に活用することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は道路地図であり、交差点から交差点までの間の一方向の道路区間Lを示している。車両感知器や路側ビーコンは、この道路区間Lのいずれかの位置、例えば片端に設けられている。車両感知器は、道路の上から超音波や光のパルスを発射して、戻ってくる時間を測定することによって車両の存在を感知するセンサである。路側ビーコンは、車載通信装置と双方向通信を行うことによって、車両の識別を行うとともに、その車両が前回通過した路上ビーコンの情報やその通過時刻の情報を取得する通信装置である。
図2は、本発明の旅行時間予測方法を実施するための旅行時間予測装置の概略図である。旅行時間予測装置は、コンピュータなどを含む処理装置1と、旅行時間実績データなどを記憶する記憶装置2と、管轄道路の各地点に設置された車両感知器や路上ビーコンからの信号を取り入れるためのインターフェイス3と、表示装置、キーボードなどの入出力装置4とを備えている。
処理装置1のコンピュータは、内部のハードディスクなどの記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいて、以下の旅行時間予測方法を実行する。
処理装置1が、旅行時間のデータを収集する方法をいくつか説明する。処理装置1は、車両感知器の感知信号に基づいて交通量q(単位時間(例えば5分間)あたりの車両の通過台数)を算出する。車両感知器は道路区間ごとに設置されているので、交通量qも道路区間ごとに求められる。さらに処理装置1は、占有時間O(単位時間(例えば5分間)内に、各車両kが車両感知器を横切った時間tkの総和Σtk)を検知する。処理装置1は、交通量q、占有時間O、及び平均車長(一定値とする)Iを用いて、式V=I・q/Oにより車両の平均速度Vを計算し、これと道路区間の長さLを用いて、式T=L/Vにより旅行時間Tを計算する。
道路区間に路上ビーコンが設置されていて、車載装置との双方向通信により車両が識別できるときは、同一車両が道路区間の端を通過した時刻と道路区間の他の端を通過した時刻とから、道路区間を走行するのに要した旅行時間を求めることもできる。単位時間(例えば5分間)内に複数の車両を同定できたならば、各車両の旅行時間の平均をとる。
以上の他に、カメラの計測画像から車両のプレートナンバーをマッチングして車両を同定し、同一車両が道路区間の端を通過した時刻と道路区間の他の端を通過した時刻とから、道路区間を走行するのに要した時間Tを求めるようにしてもよい。この場合も、単位時間(例えば5分間)内に複数の車両を同定できたときは、各車両の旅行時間の平均をとる。
以上のようにして求めた複数種類の旅行時間について、重み付き平均値をとって、これを旅行時間としてもよい。重みとしては、経験上定めた値を採用すればよい。
処理装置1は、旅行時間のデータを、道路区間ごと時間帯ごとに記憶装置2に蓄積する。この蓄積されたデータを「旅行時間統計データ」という。この蓄積をするときに、時系列データのばらつきを排除するため、データの平滑化を行うことが望ましい。平滑化は、後述するように、移動平均、指数平滑等の平滑化手法を用いて行う。しかし、これ以外に、時系列データに対して離散コサイン変換をして複数の周波数成分に分解し、分解された周波数成分のうち、周波数の高い部分は除去し、残った周波数の低い成分だけを用いて離散コサイン逆変換をして、ばらつきの影響が排除された時系列データを作成してもよい。前記離散コサイン変換に代えて、フーリエ変換やウェーブレット変換を採用してもよい。
次に処理装置1は、当日の予測したい道路区間について、以下の処理により旅行時間の予測を行う。
以下、当日が連休(慣習上連休とされる場合を含む)の中に含まれる場合の旅行時間予測を行う方法を説明する。
図3は、旅行時間の予測処理を説明するためのフローチャートである。
まず、処理装置1は、管轄道路の中から予測したい道路区間を指定する。そして、当日と同じ連休に属する日を選定し、それらの日の時間帯(例えば5分間)ごとの旅行時間統計データを抽出する(ステップS1)。
次に処理装置1は、記憶装置2から当日収集された旅行時間データ(「旅行時間実績データ」という)を読み出す。これにより、特定された各道路区間について、現在時刻に至るまでの時間帯(例えば5分間)ごとの時系列データが得られる。次に処理装置1は、前記連休の中に含まれる日の旅行時間統計データの中から、この当日の旅行時間実績データと時間変動の傾向(パターン、トレンド)の似ている旅行時間統計データを選定する(ステップS2)。これにより、当日の旅行時間実績データと時間変動の傾向の似ていない日の旅行時間統計データを除外することができる。
次に以上のステップS2の手順を、具体例をあげて詳しく説明する。
まず記号を導入する。当日の旅行時間実測データをT0(j)と書く。添え字"0"は当日であることを表す。また、連休の中の過去の旅行時間統計データをTk(j)と書く。添え字kは、各旅行時間統計データをあらわす。括弧内の"j"は時間帯を表す。現在の時間帯ならばj=0、1つ前の時間帯ならばj=−1、2つ前の時間帯ならばj=−2、1つ先の時間帯ならばj=1、2つ先の時間帯ならばj=2、などである。
図5は、当日の旅行時間実測データT0(j)と、ステップS1で抽出された同じ連休に属する日の旅行時間統計データT1(j) ,T2(j) ,...,TN(j)を描いたグラフである。Nは抽出された旅行時間統計データの総数である。現在時刻とそれ以前の時刻j=0,−1,−2,・・・のデータのみを描いている。
ここで、旅行時間実測データT0(j)と旅行時間統計データT1(j) ,T2(j) ,...,TN(j)とは、平滑化されたデータを用いる。平滑化されていないデータを用いれば、変動が多すぎて、実用になりにくいからである。
平滑化方法として、当該時刻を含む過去の範囲の時刻にわたって平均をとられたデータを用いることが好ましい。過去の範囲の時刻にわたって平均をとるのは、旅行時間実測データT0(j)は過去のデータしか収集できないので、将来の時刻にわたって平均をとることができない。例えば、指数平滑を採用する。指数平滑とは、今回のデータと前回のデータとを重みをつけて足すことにより平滑化する方法である。前回のデータも、前々回のデータの重みがかかっているので、過去の履歴を引きずったデータとなる。
処理装置1は、旅行時間実測データT0(j)と、時間変動の傾向(パターン、トレンド)の似ている旅行時間統計データをT1(j) ,T2(j),...を選択する。この似ているかどうかの判定には、各旅行時間統計データTk(j)にごとに、次のような距離評価関数F(k)を作成する。k=1からNまでのいずれかである。
F(k)={Σ[T0(j)−Tk(j)]21/2
ここで総和Σは、現在時刻からj=0から、過去に遡った所定の時刻(例えば当日の始まり、早朝の時刻)までとる。1つ1つの旅行時間統計データTk(j)に対応するF(k)が小さいほど、T0(j)とTk(j)との距離が短く、時間変動の傾向(パターン、トレンド)が似ている。
また、他の評価関数として、傾きの関数G(k)を採用してもよい。
G(k)={Σ[(T0(j)−T0(j-1))−(Tk(j)−Tk(j-1))]21/2
総和Σは、現在時刻からj=0から、過去に遡った所定の時刻までとる。G(k)が小さいほどT0(j)の傾きとTk(j)の傾きが近いので、時間変動の傾向(パターン、トレンド)が似ている。
前記評価関数F(k)とG(k)との線形和
H(k)=αF(k)+βG(k)
を評価関数としてもよい。
この評価関数の値(評価値という)がしきい値よりも小さな旅行時間統計データTk(j)を、1又は複数選択する。しきい値よりも大きな旅行時間統計データは捨てる。これらの平均的傾向からかけ離れたデータは、突発的な事象(事故、道路工事、異常気象など)に基づくものと考えられるので、旅行時間の予測精度の低下要因になると考えられるからである。
このようにして、当日の旅行時間実測データとパターン、トレンドの似ている1又は複数の旅行時間統計データが選定される。選択された旅行時間統計データTk(j)の個数をMとする。
M個の選定された旅行時間統計デをータT1(j) ,T2(j) ,・・,・・TM(j)と書くことにする。それらを代表するときは、Tk(j) と表記する。
次に、選定された旅行時間統計データの、重み付き平均をとる。
ここで重み係数のとり方を説明する。
例えば、2002年、2003年の正月連休の旅行時間統計データを用いて2004年の正月連休の旅行時間を予測するものとする。
あるリンクにおける2002年1月1日から1月6日の午前11時の旅行時間を図4(a)に示し、同じリンクにおける2003年1月1日から1月6日の午前11時の旅行時間を図4(b)に示す。縦軸の旅行時間の単位は秒である。
処理装置1は、正月連休の旅行時間を予測しようとする当日と同じ日付の日の旅行統計データの重みをαとし、当日と同じ曜日の日の旅行統計データの重みをβとし、当日が含まれる当該連休の前半又は後半に属する他の日の旅行統計データの重みをγとする。「前半」「後半」の定義は、一般に都会から見て帰省客がUターン客よりも多い日を前半に属する日とし、Uターン客が帰省客よりも多い日を後半に属する日とする。正月連休の場合、1月2日及びそれ以後は、Uターン客が帰省客よりも多いので後半に属する。1月1日は、その逆であり、前半に属するとする。
図4(a),(b)を参照して、2004年の正月連休の各日の旅行時間を予測すると、次のようになる。
2004年1月1日は祝日であるため、同じ日との対応付を重視してα=1,β=0,γ=0とする。
2004年1月2日は同じ日との対応付及び連休の後半に属する他の日との対応付を重視して、α=0.5,β=0,γ=0.5とする。
2004年1月3日は同じ日との対応付及び連休の後半に属する他の日との対応付を重視して、α=0.5,β=0,γ=0.5とする。
2004年1月4日(日曜日)は同じ日との対応付、連休の後半に属する他の日との対応付よりも曜日を重視する。この理由は次のようになる。図4(a)の2002年1月4日は旅行時間が比較的少なく、図4(b)の2003年1月4日は旅行時間が比較的多い。これは2002年1月4日は金曜日で平日であるため、Uターンは少なく、交通量が少ない。2003年1月4日は土曜日であるため、5日まで休みの日とのUターンが多い。このように、1月4日を予測する場合、曜日が重要な要素となる。そこで、2004年1月4日の旅行時間を予測するのに、曜日も重視して、α=1/3,β=1/3,γ=1/3とする。
2004年1月5日(月曜日)は、正月休みもほとんど終りと考えて良いので、同じ日との対応付けや連休の後半に属する他の日との対応付けよりも、曜日との関係を重視する。したがって、α=0,β=1,γ=0とする。
このように重みが決まれば、過去の旅行時間統計データに重みを付けて平均データを算出する(ステップS3)。
旅行時間統計データTk(j)のうち、 当日と同じ日の旅行時間統計データTk(j)をTka(j)と書き、 当日と同じ曜日の旅行時間統計データTk(j)をTkb(j)と書き、 当日と同じ連休の前半又は後半に属する日の旅行時間統計データTk(j)をTkc(j)と書くことにする。重み係数α、重み係数β、重み係数γを使って、平均旅行時間統計データをTm(j)を求めると次の式のようになる。
m(j)=α[ΣTka(j)/ma]+β[ΣTkb(j)/mb
+γ[ΣTkc(j)/mc
総和Σはデータの数にわたってとる。maは、当日と同じ日の旅行時間統計データの数、mbは、当日と同じ曜日の旅行時間統計データの数、mcは、当日と同じ連休の前半又は後半に属する日の旅行時間統計データの数である。ただし、
a+mb+mc≧m
の関係がある。“>”がなりたつのは、当日と同じ日付の日、同じ曜日の日、同じ連休の前半又は後半に属する日が重複することがあるからである。
前記取得される旅行時間統計データは、過去N年分(Nは1以上の整数)のデータである場合は、Nの値が大きくなるほど小さくなる係数を、前記重み係数α、β又はγにかけて、重み付き平均をとることが望ましい。過去の履歴データでも、新しいものほど現在と旅行時間の変動が似ていると考えられるため、データの新しさに応じて、前記重み係数α、β又はγを、さらに重み付けする。この重み係数をδNと書けば、たとえは゛
δN=max{10−N,0}
のように表される。Nは旅行時間統計データTk(j)が何年前のデータであるかをあらわす。この式は、過去10年分の旅行時間統計データを考慮し、その中で新しいものほど大きな重みをとることを意味している。また、
δN=100/N
などとしてもよい。平均旅行時間統計データは、
m(j)=α[ΣδN,kaka(j)]+β[ΣδN,kbkb(j)]
+γ[ΣδN,kckc(j)]
で算出される。
さらにこの平均データの現在時刻の旅行時間に対して、当日の旅行時間実績データの現在時刻の旅行時間との差又は比をとる(ステップS4)。この差又は比に基づいて、当日の将来時刻の旅行時間予測データを算出する(ステップS5)。
図6は、この旅行時間予測データの算出方法を説明するグラフを示す。この平均旅行時間統計データTm(j)を用いて、当日の旅行時間実測データT0(j)を、将来時刻に向かって延長する。この延長されたデータを「旅行時間予測データ」という。
図6に示すように、旅行時間予測データ(破線)は、当日の旅行時間実測データの現在値T0(0)と、平均旅行時間統計データの現在値Tm(0)との差ΔTを、平均旅行時間統計データTm(j)に加えることにより求まる。
また、当日の旅行時間実測データの現在値T0(0)と、平均旅行時間統計データの現在値Tm(0)との比ΔRを、平均旅行時間統計データTm(j)にかけて求めてもよい。
以上のようにして、当日と同じ連休に属する複数の日の旅行時間統計データの中から、旅行時間実測データとパターン、トレンドの類似する旅行時間統計データを採用し、さらに当日がどのような日かに応じて、重み係数を決定し、旅行時間統計データの重み付け平均をとり、この重み付け平均をとった旅行時間統計データに基づいて、旅行時間実測データを延長することにより、当日の旅行時間予測データを算出する。この処理により、当日の将来時刻の旅行時間を精度よく算出することができる。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を施すことができる。
交差点から交差点までの間の一方向の道路区間Lを示す道路地図である。 本発明の旅行時間予測方法を実施するための旅行時間予測装置の概略図である。 本発明の旅行時間予測方法の流れを説明するためのフローチャートである。 2002年1月1日から1月6日までの午前11時の旅行時間を示すグラフ(a)及び2003年1月1日から1月6日までの午前11時の旅行時間を示すグラフ(b)である。縦軸は旅行時間(秒)を表す。 当日の旅行時間実測データT0(j)、及び同じ連休に属する日の旅行時間統計データT1(j) ,T2(j)を描いたグラフである。 当日の将来時刻の旅行時間予測データを求める方法を説明するためのグラフである。
符号の説明
1 処理装置
2 記憶装置
3 インターフェイス
4 入出力装置
L 道路

Claims (8)

  1. 連休の中に含まれる日のうち、旅行時間を予測したい日(以下「当日」という)における道路区間の旅行時間を予測する方法であって、
    前記道路区間について、
    (a)当該連休と同じ連休の中に含まれる日のうち当日と同じ日付の日、
    (b)当該連休と同じ連休の中に含まれる日のうち当日と同じ曜日の日、及び
    (c)当日が当該連休の前半に属する場合、当該連休と同じ連休の前半に属する日、又は当日が当該連休の後半に属する場合、当該連休と同じ連休の後半に属する日、
    において、過去に収集された旅行時間統計データをそれぞれ取得し、
    前記取得された複数の旅行時間統計データの重み付き平均をとって、その平均データに基づき、当日の当該道路区間の旅行時間を予測することを特徴とする旅行時間予測方法。
  2. 前記重み付き平均をとる場合の、当日と同じ日付の日に対する重み係数α、当該連休の中に含まれる日のうち当日と同じ曜日の日に対する重み係数β、及び当日が含まれる連休の前半又は後半に属する日に対する重み係数γは、当日がどのような日であるかに応じてあらかじめ決定されている請求項記載の旅行時間予測方法。
  3. 前記「曜日」は平日、土曜、日曜の3種類に区分される前記請求項1または請求項記載の旅行時間予測方法。
  4. 前記取得される旅行時間統計データは、過去N年分(Nは1以上の整数)のデータである請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の旅行時間予測方法。
  5. Nの値が大きくなるほど小さくなる係数を、前記重み係数α、β又はγにかけて、重み付き平均をとる請求項記載の旅行時間予測方法。
  6. 日の現在時刻以後の旅行時間予測データを予測することを特徴とする請求項1記載旅行時間予測方法。
  7. 道路ネットワーク上で収集された各道路区間の旅行時間データベースを用いて、道路区間の旅行時間を予測する装置であって、
    前記請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の旅行時間予測方法を実施することを特徴とする旅行時間予測装置。
  8. 道路ネットワーク上で収集された各道路区間の旅行時間データベースを用いて、道路区間の将来の旅行時間を予測するためのプログラムであって、
    前記請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の旅行時間予測方法をコンピュータに実行させることを特徴とする旅行時間予測プログラム。
JP2004058028A 2004-03-02 2004-03-02 旅行時間予測方法、装置及びプログラム Expired - Lifetime JP4052262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004058028A JP4052262B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 旅行時間予測方法、装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004058028A JP4052262B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 旅行時間予測方法、装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005250695A JP2005250695A (ja) 2005-09-15
JP4052262B2 true JP4052262B2 (ja) 2008-02-27

Family

ID=35031132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004058028A Expired - Lifetime JP4052262B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 旅行時間予測方法、装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4052262B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5768526B2 (ja) * 2011-06-23 2015-08-26 株式会社デンソー 渋滞予測装置および渋滞予測データ
CN112906984B (zh) * 2021-03-24 2023-06-30 苏州蓝图智慧城市科技有限公司 一种道路交通状态预测方法、装置、存储介质及电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005250695A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yao et al. Short‐term traffic speed prediction for an urban corridor
An et al. Mining urban recurrent congestion evolution patterns from GPS-equipped vehicle mobility data
Yildirimoglu et al. Experienced travel time prediction for congested freeways
Stathopoulos et al. A multivariate state space approach for urban traffic flow modeling and prediction
JP4547408B2 (ja) 交通状況予測装置,交通状況予測方法
US8090530B2 (en) Computation of travel routes, durations, and plans over multiple contexts
Dong et al. Flow rate and time mean speed predictions for the urban freeway network using state space models
JP5901838B2 (ja) リンクにおける未来の移動時間を予測する方法
JP7028167B2 (ja) 交通制御支援システム、交通制御支援方法およびプログラム
JPH08503317A (ja) 交通パラメータの予測方法
Lu et al. Estimating freeway travel time and its reliability using radar sensor data
Rupnik et al. Travel time prediction on highways
AlKheder et al. Bayesian combined neural network for traffic volume short-term forecasting at adjacent intersections
JP4240309B2 (ja) 旅行時間提供方法、装置及びプログラム
Vanajakshi Estimation and prediction of travel time from loop detector data for intelligent transportation systems applications
Fei et al. Bayesian dynamic linear model with switching for real-time short-term freeway travel time prediction with license plate recognition data
JP3933127B2 (ja) 旅行時間予測方法、装置及びプログラム
KR20190140770A (ko) 통행 시간 예측 모델을 이용한 통행 시간 예측 방법 및 통행 시간 예측 장치
JP4052262B2 (ja) 旅行時間予測方法、装置及びプログラム
Sharmila et al. Bus arrival time prediction and measure of uncertainties using survival models
Martí Highway travel time estimation with data fusion
Iyer et al. Urban Traffic Congestion Mapping Using Bus Mobility Data.
JP4235913B2 (ja) 旅行時間予測方法、装置及びプログラム
Wang et al. An empirical evaluation of the loop detector method for travel time delay estimation
JP3541708B2 (ja) 旅行時間予測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4052262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term