JP4052177B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸入した流体を圧縮して吐出する圧縮機に関し、特に、流体の吸入流路もしくは吐出流路の配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、例えば、図6に例示するように、圧縮機の耐圧性の容器(ケーシング)901に吐出配管982を設け、容器901内に収納された圧縮機構(図示せず)で圧縮された流体を、外部サイクルを形成するためのシステム配管400へ吐出するものが知られている。吐出配管982は、容器901の外面における接続方向とシステム配管400との接続方向とが異なる場合には、円弧状に曲げた配管部材が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−213175号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の圧縮機のように、円弧状に曲げた配管部材を採用する場合には、配管部材の曲げ加工性より曲げ半径を比較的大きくする必要がある。したがって、圧縮機の容器の外側に円弧状に曲げられた配管部材を吐出配管もしくは吸入配管として突設すると、圧縮機の実質的な体格が大きくなり、システムへの搭載時の搭載スペースが大きくなるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであって、体格の大型化を抑制し搭載性を向上することが可能な圧縮機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
吸入した流体を圧縮して吐出する圧縮機構部(200)が収納されるとともに、内部に吸入される流体もしくは吐出される流体を流通する鉄系材料からなる容器(101)と、
この容器(101)の外側に突設され、流体を外部のサイクルに循環するために銅系材料からなるシステム配管(400)が接続されて、内部を吸入される流体もしくは吐出される流体が流通する流通部材(282)とを備える圧縮機において、
流通部材(282)は、容器(101)の外面に立設するように接合された略直線状の鉄系材料からなる容器接合配管部材(291)と、容器接合配管部材(291)の容器(101)との接合側端部とは反対側端部において容器接合配管部材(291)と連通した、システム配管(400)を接続するための銅系材料からなるシステム接続配管部材(292)とからなり、
容器接合配管部材(291)とシステム接続配管部材(292)とが予めろう付接合されて形成された流通部材(282)が、容器(101)に対して位置決めされて溶接接合されており、
システム配管(400)は、流通部材(282)に対し、容器接合配管部材(291)の軸線(291a)方向の略延在範囲内において軸線(291a)に交差する方向からシステム接続配管部材(292)に接続することを特徴としている。
【0007】
これによると、システム配管(400)を流通部材(282)に接続するときに、容器(101)に立設した容器接合配管部材(291)の側方側から接続することが可能である。したがって、流通部材(282)に円弧状に曲げた配管部材を用いる必要がないので、圧縮機の実質的な体格を小さくすることが可能である。このようにして、圧縮機の搭載性を向上することが可能である。
【0008】
また、鉄系材料からなる容器接合配管部材(291)と銅系材料からなるシステム接続配管部材(292)とをろう付により容易に接合して形成した流通部材(282)を用いて、鉄系材料からなる容器(101)に鉄系材料からなる容器接合配管部材(291)を溶接により容易に接合し、銅系材料からなるシステム配管(400)に銅系材料からなるシステム接続配管部材(292)を容易に接続することができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明では、容器接合配管部材(291)とシステム接続配管部材(292)とは、それぞれの軸線(291a、292a)同士が交差するように接合されていることを特徴としている。
【0010】
これによると、システム配管(400)を流通部材(282)に接続するときに、圧縮機の体格を大きくすることなく容器接合配管部材(291)の側方側から接続する構成を容易に形成できる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明では、容器接合配管部材(291)とシステム接続配管部材(292)とは、軸線(291a、292a)同士が互いに略直交するように接合されているとともに、システム接続配管部材(292)の軸線(292a)方向にシステム配管(400)が接続されることを特徴としている。
【0012】
これによると、容器(101)に立設した略L字状の流通部材(282)にシステム配管(400)を接続することができる。したがって、圧縮機の実質的な体格を確実に小さくすることができる。このようにして、圧縮機の搭載性を確実に向上することができる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明では、システム接続配管部材(292)は、容器接合配管部材(291)の側面部(291b)に接合されていることを特徴としている。
【0014】
これによると、容器接合配管部材(291)の立設方向(長手方向、軸線方向)長さの範囲内にシステム接続配管部材(292)を接合することができる。
【0015】
また、請求項5に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、容器接合配管部材(293)とシステム接続配管部材(294)とは、それぞれの軸線(293a、294a)同士が略一致するように接合されているとともに、システム接続配管部材(294)の側面部(294b)に形成された開口部(294c)にシステム配管(400)が接続されることを特徴としている。
【0016】
これによると、円弧状に曲げた配管部材を用いることなく、容器接合配管部材(293)とシステム接続配管部材(294)とにより構成された略直線状の流通部材(282)の側方側からシステム配管(400)を接続することができる、したがって、圧縮機の実質的な体格を小さくすることが可能である。このようにして、圧縮機の搭載性を向上することが可能である。
【0017】
また、請求項6に記載の発明では、容器接合配管部材(291)の容器(101)接合側端部との反対側の端部には、容器接合配管部材(291)の軸線(291a)に対し直交する平面部(291c)が形成されていることを特徴としている。
【0018】
これによると、容器接合配管部材(291)と容器(101)とを接合するときに、容器接合配管部材(291)を位置決めし易く、容器接合配管部材(291)を容器(101)方向に圧入等を行なう場合にも容易である。
【0025】
また、請求項7に記載の発明のように、容器接合配管部材(291)とシステム接続配管部材(292)とろう付けは、銀ろう付けで良好に行なうことができる。
【0036】
また、請求項8に記載の発明のように、圧縮機構部(200)にスクロール式の圧縮機構を有する圧縮機に、本発明を適用して有効である。
【0037】
また、請求項9に記載の発明では、前記外部のサイクルは、冷凍サイクルであり、前記流体は、冷凍サイクル内を流通する冷媒であり、冷媒の圧縮後の圧力は、臨界圧力を超えるように設定されたことを特徴としている。
【0038】
冷媒の圧縮後の圧力が臨界点を越えるような高い圧力で使用する場合には、圧縮機の流通部材(特に排出系)には高い圧力が加わるため、円弧状に曲げた配管部材を採用するときには、より曲げ半径を大きくする必要がある。したがって、本発明により、圧縮機の実質的な体格を小さくし、圧縮機の搭載性を向上することができる効果は大きい。
【0039】
また、請求項10に記載の発明のように、請求項9に記載の発明における冷媒は、具体的には二酸化炭素とすることができる。
【0040】
尚、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0042】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図1および図2に示し、まず具体的な構成について説明する。図1は、本実施形態における圧縮機の全体構成を示す断面図であり、図2は、要部の概略構造を示す断面図である。なお、本実施形態のスクロール型の圧縮機100は、二酸化炭素を冷媒として圧縮後の圧力が臨界圧力を超えるような超臨界冷凍サイクルに適用されるものとしている。
【0043】
圧縮機100は、図1に示すように、ここでは圧縮機構部200に電動機部(電動機)300が一体的に設けられ、この電動機部300によって圧縮機構部200が作動される電動圧縮機としている。圧縮機構部200および電動機部300は、本体ケーシング101a、上部ケーシング101b、下部ケーシング101cから成る耐圧容器101内に収容されている。耐圧容器101は、本実施形態における容器に相当する。
【0044】
尚、電動機部300は、シャフト(主軸)211に固定される回転子310と、この回転子310の外周側で本体ケーシング101aの内壁に焼嵌固定された固定子320とから形成されている。電動機部300に図示しない外部電源(バッテリ)から電力が供給されると回転子310が回転駆動され、シャフト211が回転される。
【0045】
圧縮機構部200は、上記シャフト211を本体部として形成される偏心クランク機構210に接続される旋回スクロール240およびこの旋回スクロール240に対向配置される固定スクロール250等から形成されている。
【0046】
偏心クランク機構210は、シャフト211の先端側(図1中では下側)に形成された駆動ピン212に組付けられるブッシュ213と、このブッシュ213の抜け止めを行うスナップリング214によって形成されている。
【0047】
シャフト211は、一端側に外形が大きく形成される主受け部211aを有しており、主受け部211aにはシャフト211の軸心に対して偏心して駆動ピン212が一体で設けられている。ミドルハウジング220には主軸受け215が固定されており、また開口部231を有するホルダ230には副軸受け216が固定されており、主軸受け215に主受け部211aが対応し、また副軸受け216にはシャフト211の他端側が対応して、シャフト211は回転可能に支持されている。
【0048】
ブッシュ213は、偏心穴213aが設けられた円筒状の部材であり、この偏心穴213aには上記駆動ピン212が回転可能に挿入され、駆動ピン212の先端部にC字状を成すスナップリング214が固定され、ブッシュ213の抜け止めが成されている。駆動ピン212とブッシュ213との間の隙間は、両者のはめあい、摺動を可能とし、且つガタつきを抑えるために10〜30μmレベルとしている。このようにブッシュ213は、シャフト211の軸心に対して所定量偏心した形で装着されており、シャフト211が回転作動する際に、駆動ピン212に対する自転を許容されつつ、シャフト211の軸心のまわりを回転する。そして、ブッシュ213には、回転作動時における動的なアンバランスを相殺するためのバランサ217が固定されている。
【0049】
偏心クランク機構210のブッシュ213には、旋回スクロール240が接続されている。旋回スクロール240は、円板状の端板部241の各平面(図1中の上下面)に渦巻き状の羽根部242および円筒状のボス部243が設けられたものであり、ボス部243には上記のブッシュ213が旋回スクロール軸受け245を介して挿入されている。そして、旋回スクロール240は、ミドルハウジング220に固定されたスラスト軸受け246によって、ブッシュ213を介した旋回作動が可能となるように支持されている。また、スラスト軸受け246は、圧縮作動時において旋回スクロール240に発生するスラスト荷重を受ける役割を果たす。
【0050】
尚、ボス部243の端板部241側の側壁には流通穴243aが設けられ、ボス部243の内外部が連通するようにしている。また、端板部241の外周側には自転防止穴244が設けられており、後述する固定スクロール250に設けられた自転防止ピン254が挿入され、旋回スクロール240の自転を防止するようにしている。
【0051】
旋回スクロール240の反シャフト側には、端板部251に渦巻き状の羽根部252が形成された固定スクロール250が設けられ、固定スクロール250はミドルハウジング220に図示しないボルトによって固定されている。そして、旋回スクロール240の羽根部242と固定スクロール250の羽根部252とがシャフト211の長手方向に嵌合して作動室256を形成している。
【0052】
固定スクロール250の反羽根部側には凹部255が形成され、更に中心部には吐出孔253が設けられている。凹部255の開口側はリヤプレート260によって閉塞され、内部空間として吐出室257が形成されている。そして、吐出孔253には、吐出室257側に開くリード弁270およびリード弁270の最大開度を規制するストッパ271が設けられ、ボルト272によって固定スクロール250に固定されている。
【0053】
そして、ミドルハウジング220には冷媒通路221および吸入室222が設けられており、主に電動機部300が収容される空間から冷媒通路221、ボス部243の外側部、スラスト軸受け246を通って吸入室222に連通するようにしている。更に、図示しない固定スクロール240に設けられた通路によって、吸入室222と作動室256とが連通するようにしている。
【0054】
上部ハウジング101bには本体ケーシング101a内に連通する吸入パイプ281が設けられ、また固定スクロール250には、吐出室257内に連通する吐出パイプ282が設けられている。吐出パイプ282は、本実施形態における流通部材であり、以下に詳述する。
【0055】
本発明の要部について、図2を用いて詳細に説明する。なお、図2では、固定スクロール250等の図示を省略している。
【0056】
図2に示すように、吐出パイプ282は、上流側配管291と下流側配管292とにより構成されている。上流側配管291は、鉄系材料からなる直線状の配管部材であり、本体ケーシング101aの外面に、外面に対し垂直に外方に向かって立設されている。
【0057】
上流側配管291の図中右方側の端部は、本体ケーシング101aの内部に延設され、固定スクロール250の吐出室257に連通する排出通路内に圧入配置されている(図1参照。)。そして、上流側配管291と本体ケーシング101aとは、両者の当接面において溶接により接合されている。両者はともに鉄系材料であるので、容易かつ確実に接合することができる。
【0058】
上流側配管291の本体ケーシング101aとの接合側とは反対側の端部(図中左方側端部)には、上流側配管291の軸線291aに対して直行する平面部291cが形成されている。上流部配管291の側面部291bのうち、平面部291c近傍(最も上記端部側)には開口が形成され、この開口に図中下端を挿設して、上流側配管291と連通する下流側配管292が配設されている。
【0059】
下流側配管292は、銅系材料からなる直線状の配管部材であり、図中上端は、冷凍サイクル形成時に下流側配管292の軸線292a方向からシステム配管400が接続される開口端292bとなっている。上流側配管291と下流側配管292とは、軸線291a、292a同士が直交するように配置されており、上流側配管291と下流側配管292との当接面において、銀ろうによりろう付け接合されている。上流側配管291は鉄系材料であり、下流側配管292は銅系材料であるが、銀ろう付けにより容易かつ確実に両者を接合することができる。
【0060】
なお、上流配管291が本実施形態における容器接合配管部材であり、下流側配管292が本実施形態におけるシステム接続配管部材である。
【0061】
ここで、吐出パイプ282の組み付け手順について簡単に説明する。まず、上流側配管291の側面部291bの開口に下流側配管292を挿設し、両者間をろう付け接合してL字形状をなす吐出パイプ282を形成する。この吐出パイプ282の上流側配管291の本体ケーシング101aとの接合側端部を、本体ケーシング101aの開口から前述の固定スクロール250の排出通路内に圧入する。
【0062】
このとき、圧入に必要な応力は、比較的高強度である鉄系材料で形成された上流側配管291の平面部291cに付勢される。したがって、吐出パイプ282を変形することなく、確実に固定スクロール250内に圧入するとともに、吐出パイプ282の本体ケーシング101aに対する位置決めを確実に行なうことができる。
【0063】
吐出パイプ282の圧入、位置決めが完了したら、上流側配管291と本体ケーシング101aとの当接面を溶接接合し、圧縮機100本体へ吐出パイプ282を組み付ける。
【0064】
これにより、耐圧容器101の側面部における吐出冷媒の取り出し方向(本体ケーシング101aの軸心に直交する外向き方向)と、システム配管400の接続方向(本体ケーシング101aの軸心と平行な方向)とが異なる(直交する)吐出パイプ282を圧縮機100に形成することができる。
【0065】
そして、システム配管400を接続するときには、システム配管400を、吐出パイプ282に対し、上流側配管291の軸線291a方向の延在範囲内において軸線291aに直交する方向、すなわち上流側配管291の側方側から接続させることができる。
【0066】
次に、上記構成に基づき、圧縮機100の作動について簡単に説明する。
【0067】
電動機部300に電力が供給されると回転子310が回転駆動し、シャフト211がそれに伴い回転し、ブッシュ213は、所定の偏心量をもってシャフト211のまわりを回転する。そして、ブッシュ213と共に、旋回スクロール240が旋回し、冷媒は吸入パイプ281から電動機部300、冷媒通路221、吸入室222を通って作動室256に流入し、作動室256で圧縮される。
【0068】
作動室256で圧縮された冷媒は、吐出孔253から吐出室257内に吐出され、排出通路283に流入して吐出パイプ282から圧縮機100外に吐出される。なお、冷媒には予め所定量の潤滑油が混入されており、この潤滑油はミスト状になって冷媒と共に流動し、圧縮機構部200内の各摺動部の潤滑を果たす。
【0069】
上述の構成によれば、吐出パイプ282は上流側配管291と下流側配管292とによりL字状に形成され、耐圧容器101の外面における接続方向とシステム配管400との接続方向とが異なる構造としている。したがって、吐出パイプに円弧状に曲げた配管部材を用いる必要がないので、圧縮機100の実質的な体格を小さくすることができる。このようにして、圧縮機100の搭載性を向上することができる。
【0070】
また、吐出パイプ282の下流側部は、銅系材料からなる下流側配管292により構成されている。したがって、圧縮機100のシステム搭載時に、一般的に銅系材料からなるシステム配管400を吐出パイプ282の下流端にろう付け加工等により容易かつ確実に接続することができる。
【0071】
また、本実施形態のように、二酸化炭素冷媒の圧縮後の圧力が臨界点を越えるような高い圧力となる圧縮機100においては、吐出パイプに円弧状に曲げた配管部材を採用する場合には、曲げ加工に伴なう円弧状部の偏肉や断面形状の扁平化等による耐圧信頼性低下を考慮すると、曲げ半径を非常に大きくする必要がある。したがって、本発明により、圧縮機100の体格を小さくし、圧縮機100の搭載性を向上することができる効果は非常に大きい。
【0072】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図3に基づいて説明する。本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、下流側配管の配設方向が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0073】
図3に要部断面図を示すように、本実施形態の吐出パイプ282は、上流側配管293と下流側配管294とにより構成されている。上流側配管291は、鉄系材料からなる直線状の配管部材であり、本体ケーシング101aの外面に外方に向かって立設されている。一方、下流側配管292は、銅系材料からなる直線状の配管部材である。
【0074】
下流側配管294は、上流側配管293の本体ケーシング101aとの接合側とは反対側の端部(図中左方側端部)に、それぞれの軸線293a、294a同士が一致するように配置されており、上流側配管293と下流側配管294との当接面において銀ろうによりろう付け接合されている。
【0075】
下流側配管294の側面部294bには、下流側配管294の軸線294aに直交する方向からシステム配管400が接続するための開口部294cが形成されている。そして、システム配管400を接続するときには、システム配管400を、吐出パイプ282に対し、上流側配管293の軸線293a方向の略延在範囲内(延在方向近傍)において軸線293aに直交する方向から接続させることができる。
【0076】
また、上流側配管293は、下流側配管294より外径が大きく形成されており、本体ケーシング101aとの接合側とは反対側の端部には、軸線293aに直交する平面部293cが形成されている。この平面部293cは、第1の実施形態における平面部291cと同様に、吐出パイプ282の圧入に必要な応力を付勢する面として機能する。
【0077】
上述の構成によれば、吐出パイプ282は上流側配管293と下流側配管294とにより直線状に形成され、下流側配管294の側面部294bに開口部294cを設けて、耐圧容器101の外面における接続方向とシステム配管400との接続方向とが異なる構造としている。したがって、吐出パイプに円弧状に曲げた配管部材を用いる必要がないので、圧縮機100の実質的な体格を小さくすることができる。このようにして、圧縮機100の搭載性を向上することができる。
【0078】
また、第1の実施形態と同様に、下流側配管294は銅系材料からなり、システム配管400を容易かつ確実に接続することができる。
【0079】
参考例
次に、参考例について図4に基づいて説明する。本参考例は、前述の第1の実施形態と比較して、下流側配管を採用していない点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0080】
図4に要部平面図を示すように、本参考例の吐出パイプ282は、第1の実施形態における上流側配管291に相当する配管295のみにより構成されている。配管295は、銅系材料からなる直線状の配管部材であり、本体ケーシング101aの外面に外方に向かって立設され、本体ケーシング101aにはろう付けにより接合されている。
【0081】
配管295の側面部295bのうち先端側部には、配管295の軸線295aに直交する方向からシステム配管400が接続するための開口部295cが形成されている。
【0082】
上述の構成によれば、吐出パイプ282は直線状の配管295からなり、配管295の側面部295bに開口部295cを設けて、耐圧容器101の外面における接続方向とシステム配管400との接続方向とが異なる構造としている。したがって、吐出パイプに円弧状に曲げた配管部材を用いる必要がないので、圧縮機100の実質的な体格を小さくすることができる。このようにして、圧縮機100の搭載性を向上することができる。また、配管295は銅系材料からなり、システム配管400を容易かつ確実に接続することができる。
【0083】
(他の実施形態)
上記第1の実施形態では、吐出パイプ282は、上流側配管291の側面部291bに下流側配管292を接続して構成していたが、例えば、図5に示すように、下流側配管292の側面部に上流側配管291を接続して構成したものであってもよい。上流側配管に圧入応力を付勢できる平面部は形成されないが、円弧状曲げ配管部材を採用した場合より、圧縮機100の体格を小さくすることができる。
【0084】
また、上記各実施形態および参考例では、上流側配管291、293および配管295は、本体ケーシング101aに対し垂直に立設していたが、若干傾斜して設けられたものであってもかまわない。
【0085】
また、上記第1の実施形態では、下流側配管292を上流側配管291に垂直に接続し、上記第2の実施形態および参考例では、開口部294c、295cを各配管294、295の側面部294c、295cに設けることで、本体ケーシング101aに対する吐出パイプ282の接続方向(軸線方向)と、吐出パイプ282に対するシステム配管400の接続方向(軸線方向)とを垂直にしていたが、両方向(軸線)は略垂直であればかまわない。
【0086】
また、システム配管400が、吐出パイプ282に対し、本発明の容器接合配管部材である上流側配管291、293、および参考例の配管295の軸線方向の略延在範囲内(延在範囲内および延在方向近傍)において軸線に交差する方向から接続する構成であれば、上記軸線とシステム配管の軸線とが略垂直でなくてもよい。上流側配管291の軸線と下流側配管292の軸線とが交差する構成、もしくは各配管294、295の軸線と開口部294c、295cの軸線とが交差する構成であれば、略直交する場合程ではないが、上記両接続方向が異なることに対応するために円弧状曲げ配管部材を採用した場合より、圧縮機100の体格を小さくすることが可能である。
【0087】
また、上記第2の実施形態では、上流側配管293の軸線293aと下流側配管294の軸線294aとは一致していたが、若干傾斜していたり、若干ずれて(オフセットして)いたりしてもかまわない。
【0088】
また、上記各実施形態では、本発明における流通部材は吐出パイプ282であったが、吸入パイプに本発明を適用することも可能である。また、2段圧縮を行なう圧縮機においては、中間圧力流体の取り出し配管に適用することも可能である。
【0089】
また、上記各実施形態では、圧縮機100の圧縮機構部200はスクロールタイプの圧縮機構であったが、他の圧縮機構を採用した密閉型の圧縮機であっても本発明を適用することができる。
【0090】
さらに、圧縮機100を、二酸化炭素冷媒を用いた超臨界冷凍サイクルに適用したものとして説明したが、これに限らずフロン等を用いる通常の冷凍サイクルに適用するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における圧縮機の全体構成を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態における圧縮機の要部断面図である。
【図3】第2の実施形態における圧縮機の要部断面図である。
【図4】 参考例における圧縮機の要部断面図である。
【図5】他の実施形態における圧縮機の要部断面図である。
【図6】従来の圧縮機の要部断面図である。
【符号の説明】
100 圧縮機
101 耐圧容器(容器)
101a 本体ケーシング(容器の一部)
200 圧縮機構部
282 吐出パイプ(流通部材)
291、293 上流側配管(容器接合配管部材)
292、294 下流側配管(システム接続配管部材)
295 配
291a、292a、293a、294a、295a 軸線
291b、294b、295b 側面部
291c、293c 平面部
292b 開口端
294c、295c 開口部
400 システム配管

Claims (10)

  1. 吸入した流体を圧縮して吐出する圧縮機構部(200)が収納されるとともに、内部に吸入される前記流体もしくは吐出される前記流体を流通する鉄系材料からなる容器(101)と、
    前記容器(101)の外側に突設され、前記流体を外部のサイクルに循環するために銅系材料からなるシステム配管(400)が接続されて、内部を前記吸入される流体もしくは前記吐出される流体が流通する流通部材(282)とを備える圧縮機において、
    前記流通部材(282)は、前記容器(101)の外面に立設するように接合された略直線状の鉄系材料からなる容器接合配管部材(291)と、前記容器接合配管部材(291)の前記容器(101)との接合側端部とは反対側端部において前記容器接合配管部材(291)と連通した、前記システム配管(400)を接続するための銅系材料からなるシステム接続配管部材(292)とからなり、
    前記容器接合配管部材(291)と前記システム接続配管部材(292)とが予めろう付接合されて形成された前記流通部材(282)が、前記容器(101)に対して位置決めされて溶接接合されており、
    前記システム配管(400)は、前記流通部材(282)に対し、前記容器接合配管部材(291)の軸線(291a)方向の略延在範囲内において前記軸線(291a)に交差する方向から前記システム接続配管部材(292)に接続することを特徴とする圧縮機。
  2. 前記容器接合配管部材(291)と前記システム接続配管部材(292)とは、それぞれの軸線(291a、292a)同士が交差するように接合されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記容器接合配管部材(291)と前記システム接続配管部材(292)とは、前記軸線(291a、292a)同士が互いに略直交するように接合されているとともに、前記システム接続配管部材(292)の前記軸線(292a)方向に前記システム配管(400)が接続されることを特徴とする請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記システム接続配管部材(292)は、前記容器接合配管部材(291)の側面部(291b)に接合されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の圧縮機。
  5. 前記容器接合配管部材(293)と前記システム接続配管部材(294)とは、それぞれの軸線(293a、294a)同士が略一致するように接合されているとともに、前記システム接続配管部材(294)の側面部(294b)に形成された開口部(294c)に前記システム配管(400)が接続されることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  6. 前記容器接合配管部材(291)の前記容器(101)接合側端部との反対側の端部には、前記容器接合配管部材(291)の軸線(291a)に対し直交する平面部(291c)が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の圧縮機。
  7. 前記ろう付けは、銀ろう付けであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の圧縮機。
  8. 前記圧縮機構部(200)は、スクロール式の圧縮機構を形成していることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の圧縮機。
  9. 前記外部のサイクルは、冷凍サイクルであり、
    前記流体は、前記冷凍サイクル内を流通する冷媒であり、
    前記冷媒の圧縮後の圧力は、臨界圧力を超えるように設定されたことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の圧縮機。
  10. 前記冷媒は、二酸化炭素であることを特徴とする請求項9に記載の圧縮機。
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