JP4051697B2 - 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、転送した画像データの一部が欠落したような場合において、そのエラーが伝搬しないようにして、高エラーロバスト性を実現するようにした画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、モバイル通信、テレビ会議システム、またはビデオオンデマンド(VOD(Video On Demmand))システムといった、ネットワークを介して、動画像信号を伝送するシステムが普及しつつある。これに伴い、動画像符号化方法の国際標準化作業が進められている。
【0003】
動画像符号化方法には、フレーム内の空間的な相関を利用して圧縮するフレーム内符号化と、注目フレームとその前後のフレームの時間的な相関性を利用して圧縮するフレーム間符号化があり、それらの両方を使用するものと、フレーム内符号化のみを使用するものの2種類に分類される。
【0004】
フレーム内符号化とフレーム間符号化の両方を併用する方式として、代表的なものが、ISO国際標準MPEG(Motion Picture Expert Group)−2であり、リアルタイム動画像通信や蓄積などに利用されている。
【0005】
これに対して、フレーム内符号化のみを利用するものとしては、ISO国際標準JPEG(Joint Photographic Coding Group)で規定される。静止画像符号化方式を連続利用したJPEGムービがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
フレーム間符号化を利用した符号化方式の場合、時間的に前のフレームを参照して符号化が行われるため、その後のフレームを復号するには、前のフレームの画像データが正しく伝送される必要がある。
【0007】
しかしながら、特に、無線通信においては、画像データのビットが、伝送路の途中において反転するような伝送エラーが多く発生するため、画像データを正しく復号できないことがある。
【0008】
また、WAN(Wide Area Network), LAN(Local Area Network)といったネットワークや、ATM(Asynchronous Transfer Mode)ネットワークにおいては、パケットやセルといった、比較的小さなデータの伝送単位に分割してデータが伝送されるが、パケットやセルが衝突したり、中継器のバッファがオーバーフローしたりして、伝送中に欠落する場合がある。MPEGやJPEGの場合、このようなパケットロスなどの伝搬損出が発生した場合、パケットロスが、例えば1パーセントであったとしても、復号した画像には、エラーが他のブロックに伝搬し、画像が破綻することが知られている。
【0009】
そこで、伝送エラーやパケットロスによる画像劣化を回避するために、エラーが発生したり、パケットが欠落した場合、そのデータ単位を再送する方法が知られている。しかしながら、このような再送処理を行う方式は、遅延が大きいため、画像データなどのように、リアルタイムにデータを伝送する必要があるデータに適用することが困難である。
【0010】
また、冗長ビットを付加して誤り訂正を行う方法も知られている。しかしながら、冗長ビットを付加した場合、伝送容量が減少してしまうため、全体的な画質の低下につながる。さらに、誤り率が高い場合やビットが連続してエラーする、いわゆるバースト誤り、あるいはパケットロスには、対応することができない。
【0011】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、エラーが伝搬しないようにするものである。また、本発明は、冗長ビットを付加することにより、伝送容量が減少してしまったり、画質が低下してしまうことを抑制するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の画像処理装置は、画像データを、複数の画素を含むブロックにブロック化するブロック化手段と、ブロックの角の画素の値を、ブロックの角の画素の値と隣接する他のブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正する補正手段と、補正手段により角の画素の値が補正されたブロックを、ブロック単位で圧縮して圧縮データを生成する圧縮手段と、圧縮手段により生成された圧縮データを復号して予測値を生成する復号手段と、復号手段により生成された予測値と、補正手段により角の画素の値が補正されたブロックの画素の値との差に基づく予測差分を、ブロック単位で計算する計算手段と、圧縮手段により生成された圧縮データを、ブロック単位で伝送単位に単位化するとともに、計算手段により生成された予測差分を、圧縮データとともに伝送単位で単位化する単位化手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
前記計算手段により生成された予測差分を、対応するブロックの圧縮データとは異なる伝送単位に単位化されるようにシャフリングするシャフリング手段をさらに備えるようにすることができる。
【0016】
補正手段は、ブロックの角の画素の値を、隣接する第1乃至第3のブロックの角の第1乃至第3の画素の値との4つの値の平均値に補正するか、水平方向に隣接する第1のブロックの第1の画素の値との差が、斜め方向に隣接する第2のブロックの隣接する角の第2の画素の値と、垂直方向に隣接するとともに、第2のブロックに対して水平方向に隣接する第3のブロックの隣接する角の第3の画素との差に等しくなるように補正するか、または垂直方向に隣接する第3のブロックの第3の画素の値との差が、斜め方向に隣接する第2のブロックの隣接する角の第2の画素の値と、水平方向に隣接するとともに、第2のブロックに対して垂直方向に隣接する第1のブロックの隣接する角の第1の画素との差に等しくなるように補正することができる。
【0019】
隣接するブロックとは、時間的に前または後のフレーム又はフィールドの画像のブロックであり、補正手段は、ブロックの画素の値を、時間的に前または後のフレーム又はフィールドの画像のブロックの画素の値から得られる値に補正することができる。
【0022】
前記補正手段は、ブロックの辺を構成する画素をADRC処理した結果が、隣接するブロックの隣接する画素をADRC処理した結果と対応する関係付けとなるように補正を行うことができる。
【0023】
前記圧縮手段は、ベクトル量子化、JPEGまたはADRC処理により圧縮を行うことができる。
【0024】
本発明の第1の画像処理方法は、画像データを、複数の画素を含むブロックにブロック化するブロック化ステップと、ブロックの角の画素の値を、ブロックの角の画素の値と隣接する他のブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正する補正ステップと、補正ステップの処理により角の画素の値が補正されたブロックを、ブロック単位で圧縮して圧縮データを生成する圧縮ステップと、圧縮ステップの処理により生成された圧縮データを復号して予測値を生成する復号ステップと、復号ステップの処理により生成された予測値と、補正ステップの処理により角の画素の値が補正されたブロックの画素の値との差に基づく予測差分を、ブロック単位で計算する計算ステップと、圧縮ステップの処理により生成された圧縮データを、ブロック単位で伝送単位に単位化するとともに、計算ステップの処理により生成された予測差分を、圧縮データとともに伝送単位で単位化する単位化ステップとを含むことを特徴とする。
【0025】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、画像データを、複数の画素を含むブロックにブロック化するブロック化ステップと、ブロックの角の画素の値を、ブロックの角の画素の値と隣接する他のブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正する補正ステップと、補正ステップの処理により角の画素の値が補正されたブロックを、ブロック単位で圧縮して圧縮データを生成する圧縮ステップと、圧縮ステップの処理により生成された圧縮データを復号して予測値を生成する復号ステップと、復号ステップの処理により生成された予測値と、補正ステップの処理により角の画素の値が補正されたブロックの値との差に基づく予測差分を、ブロック単位で計算する計算ステップと、圧縮ステップの処理により生成された圧縮データを、ブロック単位で伝送単位に単位化するとともに、計算ステップの処理により生成された予測差分を、圧縮データとともに伝送単位で単位化する単位化ステップとを含むことを特徴とする。
【0026】
本発明の第1のプログラムは、画像データを、複数の画素を含むブロックにブロック化するブロック化ステップと、ブロックの角の画素の値を、ブロックの角の画素の値と隣接する他のブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正する補正ステップと、補正ステップの処理により角の画素の値が補正されたブロックを、ブロック単位で圧縮して圧縮データを生成する圧縮ステップと、圧縮ステップの処理により生成された圧縮データを復号して予測値を生成する復号ステップと、復号ステップの処理により生成された予測値と、補正ステップの処理により角の画素の値が補正されたブロックの値との差に基づく予測差分を、ブロック単位で計算する計算ステップと、圧縮ステップの処理により生成された圧縮データを、ブロック単位で伝送単位に単位化するとともに、計算ステップの処理により生成された予測差分を、圧縮データとともに伝送単位で単位化する単位化ステップとを実行させることを特徴とする。
【0027】
ブロックは、伝送単位毎に伝送され、伝送単位は、ブロック毎の、伝送側で圧縮データを復号して生成された予測値と、補正された画素の値との差に基づく予測差分をさらに含み、本発明の第2の画像処理方法は、伝送単位から、予測差分を分離する分離手段と、分離手段により分離された予測差分を利用して、圧縮データを復号する復号手段と、復号手段により復号して得られた画像データを記憶する記憶手段と、伝送単位毎にブロックの欠落を検出する検出手段と、検出手段により検出された、欠落したブロックの位置を特定する特定手段と、記憶手段に記憶された画像データから、特定手段により特定された、欠落したブロックに隣接するブロックの角の画素を抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された、隣接するブロックの角の画素の値から、欠落したブロックの4個の角の画素の値を求め、当該値に基づいて圧縮データを推定する推定手段とを備えることを特徴とする。
【0030】
前記予測差分は、対応するブロックの圧縮データとは異なる伝送単位にシャフリングして単位化されており、伝送単位のブロックの圧縮データと予測差分が対応するようにデシャフリングするデシャフリング手段をさらに備えるようにすることができる。
【0031】
前記推定手段は、さらに予測差分を用いて推定を行うことができる。
【0032】
前記圧縮データは、ベクトル量子化の圧縮符号化により生成されたベクトル量子化コードであり、推定手段は、欠落したブロックに隣接するブロックの角の画素の値を検出し、欠落したブロックの角の画素の値が、それぞれ、隣接するブロックの角の画素の値と等しいとして、欠落したブロックのベクトル量子化コードを推定するか、水平方向に隣接する第1のブロックの角の第1の画素の値との差が、斜め方向に隣接する第2のブロックの隣接する角の第2の画素の値と、垂直方向に隣接するとともに、第2のブロックに対して水平方向に隣接する第3のブロックの隣接する角の第3の画素との差に等しくなる値と等しいとして、欠落したブロックのベクトル量子化コードを推定するか、または垂直方向に隣接する第3のブロックの第3の画素の値との差が、斜め方向に隣接する第2のブロックの隣接する角の第2の画素の値と、水平方向に隣接するとともに、第2のブロックに対して垂直方向に隣接する第1のブロックの隣接する角の第1の画素との差に等しいとして、欠落したブロックのベクトル量子化コードを推定することができる。
【0035】
圧縮データは、ベクトル量子化の圧縮符号化により生成されたベクトル量子化コードであり、隣接するブロックとは、時間的に前または後のフレーム又はフィールドの画像のブロックであり、推定手段は、時間的に前または後のフレーム又はフィールドの画像のブロックの画素を用いて、欠落したブロックのベクトル量子化コードを推定することができる。
【0038】
前記圧縮データは、ベクトル量子化の圧縮符号化により生成されたベクトル量子化コードであり、推定手段は、ブロックの辺を構成する画素をADRC処理した結果が、隣接するブロックの隣接する画素をADRC処理した結果と対応するものとして、欠落したブロックのベクトル量子化コードを推定することができる。
【0039】
ブロックは、伝送単位毎に伝送され、伝送単位は、ブロック毎の、伝送側で圧縮データを復号して生成された予測値と、補正された画素の値との差に基づく予測差分をさらに含み、本発明の第2の画像処理方法は、伝送単位から、予測差分を分離する分離ステップと、分離ステップの処理により分離された予測差分を利用して、圧縮データを復号する復号ステップと、圧縮データを復号ステップの処理により復号して得られた画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、伝送単位毎にブロックの欠落を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された、欠落したブロックの位置を特定する特定ステップと、記憶制御ステップの処理に記憶が制御された画像データから、特定ステップの処理により特定された、欠落したブロックに隣接するブロックの角の画素を抽出する抽出ステップと、抽出ステップの処理により抽出された、隣接するブロックの角の画素の値から、欠落したブロックの4個の角の画素の値を求め、当該値に基づいて圧縮データを推定する推定ステップとを含むことを特徴とする。
【0040】
ブロックは、伝送単位毎に伝送され、伝送単位は、ブロック毎の、伝送側で圧縮データを復号して生成された予測値と、補正された画素の値との差に基づく予測差分をさらに含み、本発明の第2の記録媒体のプログラムは、伝送単位から、予測差分を分離する分離ステップと、分離ステップの処理により分離された予測差分を利用して、圧縮データを復号する復号ステップと、圧縮データを復号ステップの処理により復号して得られた画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、伝送単位毎にブロックの欠落を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された、欠落したブロックの位置を特定する特定ステップと、記憶制御ステップの処理に記憶が制御された画像データから、特定ステップの処理により特定された、欠落したブロックに隣接するブロックの角の画素を抽出する抽出ステップと、抽出ステップの処理により抽出された、隣接するブロックの角の画素の値から、欠落したブロックの4個の角の画素の値を求め、当該値に基づいて圧縮データを推定する推定ステップとを含むことを特徴とする。
【0041】
ブロックは、伝送単位毎に伝送され、伝送単位は、ブロック毎の、伝送側で圧縮データを復号して生成された予測値と、補正された画素の値との差に基づく予測差分をさらに含み、本発明の第2のプログラムは、伝送単位から、予測差分を分離する分離ステップと、分離ステップの処理により分離された予測差分を利用して、圧縮データを復号する復号ステップと、圧縮データを復号ステップの処理により復号して得られた画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、伝送単位毎にブロックの欠落を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された、欠落したブロックの位置を特定する特定ステップと、記憶制御ステップの処理に記憶が制御された画像データから、特定ステップの処理により特定された、欠落したブロックに隣接するブロックの角の画素を抽出する抽出ステップと、抽出ステップの処理により抽出された、隣接するブロックの角の画素の値から、欠落したブロックの4個の角の画素の値を求め、当該値に基づいて圧縮データを推定する推定ステップとを実行させることを特徴とする。
【0042】
本発明の第1の画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムにおいては、画像データが複数の画像を含むブロックにブロック化され、ブロックの角の画素の値が、ブロックの角の画素の値と隣接する他のブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正される。
【0043】
本発明の第2の画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムにおいては、ブロックの欠落が検出された場合、欠落したブロックに隣接するブロックの角の画素が抽出され、抽出された隣接するブロックの角の画素の値から、欠落したブロックの4個の角の画素の値が求められ、当該値に基づいて圧縮データが推定される。
【0044】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した動画像符号化装置の構成例を表している。この動画像符号化装置1においては、ブロック化部11が、入力された画像データを複数の画素が1つのブロックとなるようにブロック化する。演算部12は、ブロック化部11より供給されたブロック化された画像データを、そのブロックが伝送途中において欠落したような場合において、復号側において、周辺のブロックからその欠落したブロックの画素を推定することができるように補正するための演算処理を行う。
【0045】
演算部12により補正された画像データは、圧縮符号化部13と演算器18に供給される。圧縮符号化部13は、演算部12より供給された画像データをブロック単位でベクトル量子化することで、圧縮符号化する。
【0046】
圧縮符号化部13より出力された圧縮データ(ベクトル量子化コード)は、バッファ14に供給され、記憶されるとともに、圧縮復号部17に供給され、復号される。演算器18は、演算部12より供給された画像データから、圧縮復号部17より供給された復号された画像データを減算することで、その予測差分に対応する差分信号を生成し、バッファ14に供給し、記憶させる。
【0047】
シャフリング部15は、バッファ14より供給されたベクトル量子化コードと予測差分との組み合わせをシャフリングして、同一のブロックのベクトル量子化コードと予測差分が同一の組み合わせにならないようにする処理を行う。
【0048】
パケット化部16は、シャフリング部15より供給されたシャフリングされた各組のベクトル量子化コードと予測差分の各組を、各パケットにパケット化して、所定の伝送路に伝送する。
【0049】
制御部19は、例えば、マイクロコンピュータなどにより構成され、上記したブロック下部11乃至演算器18の動作を制御する。
【0050】
制御部19には、必要に応じて、インタフェース20を介して、磁気ディスク31、光ディスク32、光磁気ディスク33、半導体メモリ34などが適宜接続される。
【0051】
次に、図2のフローチャートを参照して、図1の動画像符号化装置1の符号化処理について説明する。
【0052】
ブロック化部11は、ステップS1において、ブロック化処理を行う。図3は、このブロック化処理の例を表している。この例においては、入力された1フレーム分の画像データがm×n個の画素毎にブロック化される。
【0053】
なお、このブロック化は、フレーム単位で行ってもよいし、フィールド単位で行ってもよい。本明細書においては、フレームまたはフィールドといった画像の単位をアクセスユニットとも称する。
【0054】
ステップS2において、演算部12は、ステップS1において、ブロック化部11によりブロック化された各ブロックの画素の値を補正することで、そのブロックが欠落した場合において、その欠落したブロックの画素を復号側において、推定することができるようにするための演算処理を行う。
【0055】
図4は、このような演算部12による演算処理の例を表している。この例においては、4×4(m=n=4)個の画素で1つのブロックが構成されるように、ブロック化が行われている。そして、演算部12は、注目ブロックの4つの角に位置する画素a3,b2,c1,d0の値を、接するブロックの角の画素との平均値で置き換える。
【0056】
すなわち、注目ブロックの左上の画素a3は、水平方向に隣接するブロックの右上の画素a2、垂直方向に隣接するブロックの左下の角の画素a1、並びに斜め方向に隣接するブロック(左方向に隣接するブロックに対して垂直方向に隣接し、かつ垂直方向に隣接するブロックに対して、水平方向に隣接するブロック)の右下の画素a0と隣接しており、これらの平均値Aが次式に基づいて、演算される。そして、画素a3は、平均値Aに置換される。
【0057】
【数1】
【0058】
同様に、注目ブロックの右上の画素b2は、水平方向に隣接するブロックの左上の画素b3、垂直方向に隣接するブロックの右下の画素b0、並びに斜め方向に隣接するブロックの左下の画素b1と隣接しており、それらの平均値Bにより置換される。この平均値Bは、次式で表される。
【0059】
【数2】
【0060】
注目ブロックの左下の画素c1は、水平方向に隣接するブロックの右下の画素c0、垂直方向に隣接するブロックの左上の画素c3、並びに斜め方向に隣接するブロックの右上の画素c2との平均値Cにより置換される。この平均値Cは、次式により演算される。
【0061】
【数3】
【0062】
さらに、注目ブロックの右下の画素d0は、水平方向に隣接するブロックの左下の画素d1、垂直方向に隣接するブロックの右上の画素d2、並びに斜め方向に隣接するブロックの左上の画素d3との平均値Dにより置換される。平均値Dは、次式により演算される。
【0063】
【数4】
【0064】
演算部12は、さらに必要に応じて、例えば、図5に示されるように、注目ブロックの4つの角の画素よりさらに内側の画素を、隣接するブロックの4つの角の画素の内側の所定の画素の値と置き換える処理を実行する。図5の例においては、注目ブロックの中央の2×2個の画素e0乃至e3は、上下左右に隣接するブロックの中央の2×2個の画素のいずれかに置換されている。
【0065】
すなわち、注目ブロックの中央の2×2個の画素のうちの画素e0は、上側に隣接するブロックの中央の2×2個の画素f0乃至f3のうちの、左下の画素f2と置換される。その下側の画素e2は、左側に隣接するブロックの中央の2×2個の画素g0乃至g3のうちの、右下の画素g3と置換される。
【0066】
同様に、画素e1は、右側に隣接するブロックの中央の2×2個の画素h0乃至h3のうちの、左上の画素h0と置換され、画素e3は、下側に隣接するブロックの中央の2×2個の画素i0乃至i3のうちの、右上の画素i1と置換される。
【0067】
なお、演算部12における補正演算処理としては、図4と図5に示される例の他、図4に示される画素a3の値を、次の式(5)または式(6)を満足するような値に補正してもよい。
【0068】
a0−a1=a2−a3 ...(5)
【0069】
a0−a2=a1−a3 ...(6)
【0070】
この場合、同様に、画素b2の値は、次の式(7)または式(8)が満足される値に補正される。
【0071】
b0−b1=b2−b3 ...(7)
【0072】
b0−b2=b1−b3 ...(8)
【0073】
さらに、画素c1は、次の式(9)または式(10)を満足するように補正される。
【0074】
c0−c1=c2−c3 ...(9)
【0075】
c0−c2=c1−c3 ...(10)
【0076】
画素d0は、次の式(11)または式(12)を満足するように補正される。
【0077】
d0−d1=d2−d3 ...(11)
【0078】
d0−d2=d1−d3 ...(12)
【0079】
この他、さらにブロックの4個の角の画素だけでなく、各ブロックの辺を構成する画素の全て、または任意の画素について、入れ替える処理を行うようにしてもよい。
【0080】
図5に示されるように、通常のブロック化の処理に比べて、距離がより遠い位置に位置する画素を集めてブロック化することで、ブロックが欠落した場合においても、復号時におけるエラーが分散されることになるので、エラーに基づき、視覚的に画像が劣化することが抑制される。また、欠落したブロックを推定することが容易となる。
【0081】
各ブロックにおいて、補正する画素の数を増やせば、それだけ欠落したブロックの推定が容易となる。しかしながら、その数をあまり増やすと、ブロックが欠落した場合において、その欠落したブロックを構成する画素を推定することが容易となる反面、量子化歪みが大きくなる。そこで、この補正処理は、量子化歪みが顕著とならない程度に行うようにするのが好ましい。具体的には、各種の画像について、テストを行うことで、補正の数や方法を選択することができる。
【0082】
このように、画素の値が隣接するブロックの画素の値と関係付けられるように補正された各ブロック毎の画像データは、ステップS3において、圧縮符号化部13により圧縮符号化処理される。この圧縮符号化は、フレーム内符号化とされる。
【0083】
図6は、この圧縮符号化処理の例としてのベクトル量子化(VQ)符号化処理を表している。
【0084】
ステップS21において、圧縮符号化部13は、ステップS2の処理で、演算部12より補正された画像データを、任意の大きさのブロックにブロック化する。このブロックは、ステップS1におけるブロックと対応するブロックとされる。例えば、図4または図5に示される例の場合、4×4個の画素データ毎にブロック化が行われる。
【0085】
ステップS22において、圧縮符号化部13は、内蔵するメモリに予め記憶されているコードブックの第i番目のベクトル量子化コードに対応する代表ベクトルCを読み出す。そして、ステップS23において、圧縮符号化部13は、次式に基づいて、ステップS21の処理でブロック化された注目ブロックの画素で構成されるベクトルVの代表ベクトルCとの距離Eを演算する。
【0086】
【数5】
【0087】
なお、上記式において、Dは次元数を表し、m×nに等しい。また、Nはコードブックに記録されているベクトル量子化コードの数に対応する。従って、一般的に、この値Nは、値Dより小さい。
【0088】
ステップS24において、圧縮符号化部13は、変数iの値が値Nと等しいか否かを判定する。変数iの値が値Nと等しくない場合には、ステップS25に進み、圧縮符号化部13は、変数iの値を1だけインクリメントした後、ステップS22の処理を再び実行する。これにより、コードブックに記録されている次のベクトル量子化コードに対応する代表ベクトルCが読み出され、ステップS23において、ベクトルVのその代表ベクトルCとの距離Eが演算される。
【0089】
以上のステップS22乃至ステップS25の処理が、ステップS24において、i=Nと判定するまで、繰り返し実行される。
【0090】
ステップS24において、変数iの値が値Nと等しいと判定された場合(ブロックの画素で構成されるベクトルVの、コードブックに記録されているベクトル量子化コードに対応する全ての代表ベクトルCとの距離Eの演算が終了したと判定された場合)、ステップS26に進み、圧縮符号化部13は、N個求められた距離Ei(i=0,1,2,...N−1)のうち、最小値を求める。そして、その最小の距離Eiが対応するベクトル量子化コードiの値を、ベクトル量子化コードの最適値として出力する。
【0091】
図7は、以上のベクトル量子化の処理を模式的に表している。すなわち、図7の例においては、m×n(図4と図5の例の場合、m=n=4)次元のベクトル空間に対応して、9個(N=9)の代表ベクトルがコードブックに記録されている。図7において、番号0乃至番号8がベクトル量子化コードの番号(図6のステップS22,S24,S25のi)を表している。そして、図7の例の場合、4×4個の画素で構成されるブロックのベクトルV(図7においてX印で示される位置のベクトル)は、番号5のベクトル量子化コードで表される代表ベクトルとの距離が最も小さい。そこで、この例においては、番号5のベクトル量子化コードが出力される。
【0092】
図2に戻って、以上のようにして、ステップS3において、圧縮符号化処理が行われた後、ステップS4において、圧縮復号部17は、ステップS3の処理で圧縮符号化された画像データを復号する処理を行う。すなわち、圧縮復号部17は、圧縮符号化部13より供給されたベクトル量子化コードを、対応する代表ベクトルに変換し、演算器18に出力する。
【0093】
ステップS5において、演算器18は、演算部12より供給された、補正されたブロック単位の画素データから、圧縮復号部17より供給された代表ベクトルを減算することで、予測差分を計算する処理を実行する。演算器18より出力された差分信号は、バッファ14に供給され、記憶される。
【0094】
図8は、予測差分計算の例を表している。図8の例においては、4×4個の画素で構成される1つのブロックの画像データ(演算部12により補正された画像データ)から、圧縮復号部17より出力されるベクトル量子化コードに対応する4×4個の画素で構成される代表ベクトルの値が対応する位置同士で減算され、予測差分が生成される。例えば、ブロックの左上の画素の値99から、左上の代表ベクトルの値95が減算されて、その位置の画素の予測差分は4となる。その右隣の画素の値100から、対応する位置の代表ベクトルの画素の値102が減算されて、予測差分は−2となる。
【0095】
以上のようにして、予測差分の数4×4個となる。
【0096】
従って、予測差分をベクトル量子化コードとともにそのまま伝送するようにすると、伝送情報量が大きくなってしまう。そこで、予測差分も圧縮して、伝送することができる。この場合、演算器18は、例えば、次のような方法により、予測差分を圧縮する。
【0097】
(1)各ブロックの4個の角の差分は、そのまま伝送し、その他の差分は、量子価値(例えば、平均値1個)を伝送する。
(2)4個の角の画素の差分は、そのまま伝送し、その他の差分は伝送しない。この場合、復号側では、4個の角以外の画素に関しては、予測差分に基づく復号処理は行わない。差分は、可逆の符号化を行って伝送される。
(3)各ブロックの4つの辺上に位置する画素の差分は、そのまま伝送し、その他の位置の差分は、量子化して伝送する。
(4)各ブロックの4つの辺上に位置する画素に関する差分だけを伝送し、その他の位置の差分は伝送しない。この場合、復号側では、各ブロックの4つの辺上に位置する画素に対する予測差分を用いた復号処理を行い、その他の位置の画素に対する予測差分に基づく復号処理は行わない。差分は、可逆の符号化を行って伝送する。
【0098】
これらの可逆の符号化としては、例えば、DPCM(Differential Pulse Code Modulation)やハフマン符号などを用いた符号化をあげることができる。
【0099】
図9は、所定の画像に対して、ベクトル量子化を行った場合における予測差分の分布の例を表している。この例においては、ブロックサイズは4×4とされ、各ブロックに対するベクトル量子化コードの数(N)の値は、1024とされている。従って、その圧縮率は、約7.8とされている。図9のヒストグラムより明かなように、予測差分は、その値が0である付近に集中している。従って、このグラフから効率よく圧縮することができることがわかる。
【0100】
なお、図9において、縦軸は頻度を表し、横軸は予測差分を表している。
【0101】
図2に戻って、以上のようにして、ステップS5の処理で予測差分が計算された後、ステップS6において、シャフリング部15は、シャフリング処理を実行する。
【0102】
すなわち、バッファ14には、例えば、図10の左側に示されるように、各ブロック毎に、ベクトル量子化コードと予測差分が対応して記憶されている。この同一のブロックのベクトル量子化コードと予測差分を、同一のパケットに収容して伝送するようにすると、そのパケットが伝送途中において欠落したような場合、そのブロックのベクトル量子化コードと予測差分の両方が消失してまうことになる。そこで、シャフリング部15は、図10の右側に示されるように、各ブロックのベクトル量子化コードと予測差分が異なるパケットに収容されるように、その組み合わせをシャフリングする。
【0103】
ステップS7において、パケット化部16は、ステップS6の処理でシャフリングされたベクトル量子化コードと予測差分の1つの組み合わせが、1つのパケット内に収容されるように、各ブロック毎に、パケット化を行う。
【0104】
また、パケット化部15は、図11に示されるように、各パケットにヘッダ(またはトレーラ)を付加する。ヘッダ(またはトレーラ)には、パケットの送出先のアドレスと、パケットに収容されているデータ(ベクトル量子化コードと予測差分)の誤り検出のための誤り検出符号が収容されている。また、図示は省略されているが、ヘッダ(またはトレーラ)には、パケットのシリアル番号が記述されている。
【0105】
このように、データはパケットに区分され、伝送されるが、パケットは伝送単位であって、伝送路によっては、伝送単位はセルとされる。
【0106】
パケットは、インターネット、LAN, WANといった各種のネットワークを介して伝送されたり、あるいは所定の記録媒体に記録再生されることで伝送される。
【0107】
図12は、以上のようにして、伝送路に伝送されたパケットを受信し、復号する動画像復号装置の構成例を表している。この動画像復号装置50は、伝送路を介して伝送されてきたパケットをパケット欠落検出部51に入力する。パケット欠落検出部51は、パケットが入力されると、そのヘッダに記録されているシリアル番号から、パケットが欠落したか否かを判定するとともに、入力されたパケットをデパケット化し、デシャフリング部52に供給する。また、パケット欠落検出部51は、パケットの欠落が検出された場合、パケットが欠落されたことを、位置特定部58に通知する。位置特定部58は、パケット欠落検出部51より検出されたパケットのシリアル番号の通知を受け、パケットの欠落が通知された場合には、その前後のパケットのシリアル番号から、欠落したパケットの位置を特定する。位置特定部58は、また、欠落したデータが、ベクトル量子化コードと予測差分のうちのいずれかであるのかを検出する。
【0108】
デシャフリング部52は、パケット欠落検出部51より供給されたベクトル量子化コードと予測差分の組み合わせをデシャフリングし、バッファ53に供給し、記憶させる。圧縮復号部54は、バッファ53より供給されたベクトル量子化コードを、対応する代表ベクトルに変換することで、復号処理を行う。
【0109】
演算器55は、圧縮復号部54より供給された代表ベクトルに、バッファ53より供給された、対応するブロックの予測差分(差分信号)を加算し、元の画像データを復号する。演算器55は、予測差分がDPCMやハフマン符号などを用いて圧縮符号化されている場合には、その復号処理を実行し、その復号された結果と、代表ベクトルとを加算する。バッファ56は、演算器55より供給された復号結果を記憶する。
【0110】
選択部57は、バッファ56より供給された画像データ、または欠落情報推定部60より供給された画像データを選択し、出力する。
【0111】
周辺ブロック抽出部59は、欠落したブロックの位置を特定する情報が位置特定部58から供給された場合、その欠落したブロックの周辺のブロック(欠落したブロックの画素を推定するのに必要なブロック)を、バッファ56に記憶されているブロックの中から抽出し、欠落情報推定部60に供給する。周辺ブロック抽出部59は、また、その抽出した周辺ブロックに対応する予測差分をバッファ53から読み出し、欠落情報推定部60に供給する。欠落情報推定部60は、周辺ブロック抽出部59より入力された情報から、欠落したブロックの画素を推定し、推定して得られた結果を選択部57に出力する。
【0112】
例えば、マイクロコンピュータなどにより構成される制御部61は、上述したパケット欠落検出部51乃至欠落情報推定部60の動作を制御する。
【0113】
制御部61には、必要に応じて、インタフェース62が接続され、インタフェース62には、磁気ディスク71、光ディスク72、光磁気ディスク73、または半導体メモリ74が装着される。
【0114】
次に、図13のフローチャートを参照して、図12の動画像復号装置50の画像復号処理について説明する。
【0115】
ステップS41において、パケット欠落検出部51は、欠落パケット検出処理を実行する。上述したように、パケットのヘッダには、パケット(ブロック)のシリアル番号が収容されており、パケット欠落検出部51は、各パケットのシリアル番号を読み取ることで、この検出処理を実行する。
【0116】
ステップS42において、パケット欠落検出部51は、パケットが欠落しているか否か(シリアル番号が不連続になっているか否か)を判定する。パケットが欠落していない場合、ステップS43において、デシャフリング部52は、パケット欠落検出部51よりデパケット化されて供給されるベクトル量子化コードと予測差分の組み合わせをデシャフリングする。
【0117】
図14は、このデシャフリングの様子を表している。図14の左側に示されているように、各パケットに収容されているベクトル量子化コードと予測差分は、異なるブロックの組となっている。この図14の左側に示されているベクトル量子化コードと予測差分の組み合わせは、図10の右側に示されているベクトル量子化コードと予測差分の組み合わせと同一である。デシャフリング部52は、この組み合わせを、図14の右側に示されるように、同一のブロックのベクトル量子化コードと予測差分が対応する組み合わせになるように、デシャフリングする。この図14の右側に示されているベクトル量子化コードと予測差分の組み合わせは、図10の左側に示されているベクトル量子化コードと予測差分の組み合わせと同一である。
【0118】
なお、図14には、パケット41が図示されているが、実際には、パケット欠落検出部51により、デパケッタイズが行われており、パケットとしての構成は、既に分解されている。
【0119】
ステップS44において、圧縮復号部54は、圧縮復号処理を実行する。すなわち、デシャフリング部52によりデシャフリングされたベクトル量子化コードと予測差分の組み合わせからなるデータは、バッファ53に一旦記憶されるが、ベクトル量子化コードはそこから読み出されて、圧縮復号部54に供給される。圧縮復号部54は、入力されたベクトル量子化コードを、対応する代表ベクトルに変換して、圧縮復号処理を行い、演算器55に出力する。演算器55にはまた、バッファ53より読み出された、対応するブロックの予測差分が入力される。演算器55は、予測差分が圧縮符号化されている場合には、圧縮復号処理を行い、代表ベクトルに加算して、元の画像データを復号する。
【0120】
ステップS45において、バッファ56は、演算器55より供給された復号された画像データを記憶する処理を実行する。
【0121】
以上のようにして、バッファ56には、欠落していないパケットに含まれていたベクトル量子化コードと予測差分に基づいて復号された画像データが記憶される。
【0122】
ステップS42において、パケットが欠落していると判定された場合、ステップS46において、位置特定部58は、欠落しているパケットの位置を特定する処理を実行する。具体的には、各ブロックのベクトル量子化コードは、各パケット毎に伝送されてくるので、パケットのシリアル番号が欠落している場合、その前後のシリアル番号を特定することで、欠落しているパケット(ブロック)が特定される。
【0123】
ステップS47において、周辺ブロック抽出部59は、ステップS46の処理で、位置特定部58により特定された欠落パケットのブロックの周辺のブロックをバッファ56から抽出する。周辺ブロック抽出部59は、抽出した周辺ブロックの画素データを、バッファ53から読み出した、対応するブロックの予測差分とともに、欠落情報推定部60に出力する。
【0124】
ステップS48において、欠落情報推定部60は、欠落したブロックの画素を推定する処理を実行する。
【0125】
以上の処理は、各ブロック毎に、1つのアクセスユニットについて、完了するまで繰り返し実行される。そして、1つのアクセスユニットについて、処理が完了したとき、次のアクセスユニットについての処理が実行される。
【0126】
図15は、図13におけるステップS48の欠落情報推定処理の詳細を表している。
【0127】
ステップS61において、欠落情報推定部60は、欠落しているのがベクトル量子化コードであるのか否かを判定する。欠落しているのがベクトル量子化コードではないと判定された場合、パケットの欠落が既に検出されているので、欠落しているのは、ベクトル量子化コードではなく、予測差分であるということになる。この場合、ステップS64に進み、欠落情報推定部60は、ベクトル量子化コードを出力する処理を実行する。
【0128】
すなわち、予測差分が存在しないので、そのブロックの代表ベクトルには、演算器55において、予測差分が付加されずに、そのままバッファ56に供給され、記憶されている。欠落情報推定部60は、バッファ56に、このようにして記憶されているベクトル量子化コードに対応する代表ベクトルを、周辺ブロック抽出部59を介して読み出し、これをそのまま選択部57に出力する。
【0129】
ステップS61において、欠落しているのがベクトル量子化コードであると判定された場合、ステップS62において、欠落情報推定部60は、さらに予測差分が欠落しているか否かを判定する。予測差分が欠落していない場合には、欠落しているのは、ベクトル量子化コードのみということになる。この場合、ステップS65に進み、欠落情報推定部60は、予測差分を利用してベクトル量子化コードを推定し、推定したベクトル量子化コードに対応する代表ベクトルを生成して、選択部57に出力する。
【0130】
図1の動画像符号化装置1の演算部12において、図4に示されるような補正演算処理が実行されている場合、図4の中央に示されているブロックが欠落しているとすると、欠落情報推定部60は、このブロックの画素(ベクトル量子化コード)を推定することになる。このとき、図4に示されるように、補正処理が行われているので、そのブロックの左上の画素a3は、垂直方向に隣接するブロックの左下の画素a1、左方向に隣接するブロックの右上の画素a2、または斜め方向に隣接するブロックの右下の画素a0と同一の値(平均値)となっている。そこで、欠落情報推定部60は、画素a0,a1,a2のいずれかの値を読み取り、画素a3の値を、読み取った値と同一の値に設定する。
【0131】
同様に、注目ブロック(欠落したブロック)の右上の画素b2の値は、隣接するブロックの画素b0,b1,b3のいずれかの値と同一の値に設定される。さらに、左下の画素c1は、隣接するブロックの角の画素c0,c2,c3のいずれかと同一の値に設定され、右下の画素d0の値は、隣接するブロックの隣接する角の画素d1,d2,d3のいずれかの値に等しい値に設定される。
【0132】
このように、符号化側で、画素a0乃至a3を、それらの平均値に設定しているので、画素a3が欠落していたとしても、画素a0,a1,a2から、画素a3を復元することができる。画素b2も、画素b0,b1,b3から復元することができ、画素c1は、画素c0,c2,c3から、画素d0は、画素d1,d2,d3から、それぞれ復元することができる。
【0133】
そして、この注目ブロックの予測差分は存在するため、欠落情報推定部60は、4×4個の画素のうちの、画素の4個の角の画素の値a3,b2,c1,d0に、対応する位置の予測差分を加算することで、元の画素の値を復元する。
【0134】
さらに、欠落情報推定部60は、4×4個の画素のうち、4個の角の画素の値が、復元した値の画素に等しい代表ベクトルを、内蔵するブックコードの中から選択する。選択した代表ベクトルが1つである場合には、欠落情報推定部60は、その代表ベクトルを欠落したブロックの代表ベクトルとして推定し、選択部57に出力する。
【0135】
代表ベクトルが複数存在する場合には、欠落情報推定部60は、その中のいずれか1つを選択し、欠落したブロックの代表ベクトルとする。
【0136】
複数の代表ベクトルの中から1つの代表ベクトルを選択する場合、欠落情報推定部60は、4×4個の画素のうち、4個の角の画素以外の12個の画素の値を、公知の補間処理方法(例えば、クラス分類適応処理、線形補間など)により予測し、その予測して得られた12個の画素と、上述したようにして隣接する画素と同一の値として設定された4個の画素の合計16個の画素で、1つのベクトルを構成する。さらに、欠落情報推定部60は、そのベクトルと、コードブックに記憶されている代表ベクトルとの距離を演算し、距離が最も小さい(誤差が最も小さい)代表ベクトルを選択し、その代表ベクトルを欠落したブロックの代表ベクトルとして出力する。
【0137】
符号化側において、図4に示されるような補正処理を行わずとも、復号側において、ベクトル量子化コードを推定することは可能であるが、図4に示されるような補正処理を行った方が、より正確にベクトル量子化コードを推定することが可能となる。
【0138】
補正処理が図5に示されるように行われている場合においては、欠落情報推定部60は、図5における画素e0を画素f2と等しい値に設定し、画素e1を画素h0に等しい値に設定し、画素e2を画素g3に等しい値に設定し、さらに画素e3を画素i1に等しい値に設定する。従って、この場合、4×4個の画素のうち、8個の画素が復元される。従って、図4に示される例の場合より、注目ブロック(欠落したブロック)のベクトル量子化コードを、より正確に推定することが可能となる。
【0139】
ステップS62において、予測差分が欠落していると判定された場合、結局、ベクトル量子化コードと予測差分の両方が欠落しているということになる。そこで、この場合、ステップS63において、欠落情報推定部60は、予測差分を用いない点を除き、ステップS65における場合と同様に、ベクトル量子化コードを推定し、対応する代表ベクトルを出力する。
【0140】
さらに、図16乃至図20を参照して、補正演算処理(対応付け処理)の他の例について説明する。
【0141】
図16の例においては、注目ブロック81の4個の角の画素101,103,106,108が、それぞれ斜め方向に隣接するブロック82の画素121,ブロック84の画素141,ブロック87の画素171,またはブロック89の画素191と入れ替えられる。さらに、注目ブロック81の上辺を構成する画素のうち、左から3番目の画素102は、垂直方向に隣接するブロック83の下辺を構成する画素のうち、左側から2番目の画素131と入れ替えられる。注目ブロック81の左側の垂直方向の辺を構成する画素のうち、上から2番目の画素104は、左側に隣接するブロック85の上から3番目の画素151と入れ替えられる。注目ブロック81の右側の垂直方向の辺を構成する画素のうち、上から3番目の画素105は、水平方向に隣接するブロック86の垂直方向の辺を構成する画素のうち、上から2番目の画素161と入れ替えられる。さらに注目ブロック81の下辺を構成する画素のうち、左から2番目の画素107は、垂直方向に隣接するブロック88の上辺を構成する画素のうち、左側から3番目の画素181と入れ替えられる。
【0142】
すなわち、図16の例においては、注目ブロック81の各辺を構成する画素のいずれかは、隣接するブロックの辺を構成する画素のいずれかと入れ替えれている。
【0143】
対応付けは、図17に示されるように、異なるフレーム(またはフィールド)に基づいて、行うことも可能である。すなわち、図17の例においては、フレームnのブロック211の右上の画素241は、時間的に次のフレームn+1の対応するブロック221の右上の画素271と同一の値に設定される。同様に、ブロック211の右下の画素242は、ブロック221の右下の画素272と同一の値に設定される。
【0144】
ブロック212の4つの角の画素243乃至246は、それぞれ対応するフレームn+1のブロック222の4つの画素273乃至276と同一の値に設定される。ブロック213の左上の画素247と左下の画素248も同様に、フレームn+1の対応するブロック223の左上の画素277または画素278と同一の値に設定される。
【0145】
このように、異なるアクセスユニット間において、画素の対応付けが行われる場合、図18に示されるように、動きベクトルに基づいて、対応付けを行うことができる。図18の例においては、フレームn+1のブロック221は、フレームnの動きベクトルv0に基づいて規定されるブロック311に対応し、ブロック222は、動きベクトルv1に基づいて規定されるブロック312に対応し、ブロック223は、動きベクトルv2に基づいて規定されるブロック313に対応する。このような場合、ブロック221の右上の画素271は、ブロック311の右上の画素351と同一の値に設定され、ブロック221の右下の画素272は、ブロック311の右下の画素352と同一の値に設定される。
【0146】
同様に、ブロック222の4個の角の画素273乃至276の値は、対応するブロック312の4個の角の画素353乃至356と同一の値にそれぞれ設定される。ブロック223の左上の画素274と左下の画素278も、対応するブロック313の左上の画素357と左下の画素358と同一の値に、それぞれ設定される。
【0147】
図19は、異なるフレーム間の対応付けを行うとともに、同一のフレーム内において、隣接するブロックとの対応付けを行う例を示している。
【0148】
すなわち、図19の例においては、図17における場合と同様に、ブロック211の画素241,242が、ブロック221の画素271,272とそれぞれ同一の値に設定され、ブロック212の画素243乃至246が、ブロック222の画素273乃至276とそれぞれ同一の値に設定され、ブロック213の画素247,248が、ブロック223の画素277,278とそれぞれ同一の値に設定される。さらに、また、4×4個の画素のうち、内側の中央の2×2個の画素は、隣接するブロックの中央の2×2個の画素のいずれかと置き換えられる。
【0149】
例えば、ブロック215の中央の2×2個の画素のうち、左上の画素435は、左方向に隣接するブロック214の中央の2×2個の画素のうちの、右上の画素432と書き換えられ、右上の画素436は、上方向に隣接するブロック212の中央の2×2個の画素のうちの、右下の画素418と入れ替えられる。同様に、ブロック215の中央の2×2個の画素のうちの、左下の画素437は、下方向に隣接するブロック218の2×2個の画素のうち、左上の画素451と置換され、右下の画素438は、右方向に隣接するブロック216の2×2個の画素のうち、左下の画素441と置換される。
【0150】
図20は、さらに、他の補正例を表している。この例においては、注目ブロック81の上辺を構成する左側から3つの画素a5,a6,a7のほか、画素a5の左側に隣接するブロック85の右上の画素a4と、それらに対して上方向に隣接するブロック83の下辺の画素h1,h2,h3と、画素a4の上方向に隣接するブロック82の画素a0により、別のブロック511が構成されている。
【0151】
同様に、注目ブロック81の右側の垂直方向の上から3つの画素b5,b6,b7と、それらに対して右方向に隣接するブロック86の左側の垂直方向の辺の画素b1,b2,b3、並びに画素b5の上方向に隣接するブロック13の右下の画素b4と、画素b4に対して、右方向に隣接するブロック84の画素b0により、ブロック512が構成されている。
【0152】
注目ブロック81の下辺を構成する画素c0乃至c2と、それらに隣接するブロック88の上辺の画素c4乃至c6、並びに画素c2の右側に隣接するブロック86の画素c3と、その下側に隣接するブロック89の画素c7により、ブロック513が構成されている。さらに、注目ブロック81の左側の垂直方向の辺の画素d4乃至d6と、その左側に隣接するブロック85の垂直方向の辺の画素d0乃至d2、並びに画素d6の下側に隣接するブロック88の画素d7と、その左側に隣接するブロック87の画素d3により、ブロック514が構成されている。
【0153】
そして、例えば、ブロック511においては、それぞれ上下に対応する画素の1ビットADRC処理した結果が一致するように、画素の値が補正される。
【0154】
すなわち、画素a0を1ビットADRC処理した結果、得られた値が0(または1)であれば、対応する画素a4を1ビットADRC処理した結果が0(または1)となるように、画素a4が補正される。同様に、画素a1を1ビットADRC処理した結果、得られた値が0(または1)である場合には、画素a5を1ビットADRC処理した結果が0(または1)となるように、画素a5の値が補正される。さらに、画素a2を1ビットADRC処理した結果の値が0(または1)である場合には、対応する画素a6の値は、1ビットADRC処理した結果が0(または1)となるように補正される。画素a3を1ビットADRC処理した結果が0(または1)である場合には、画素a7は、1ビットADRC処理した結果が0(または1)となるように補正される。
【0155】
すなわち、以下の式が満足されるように、画素a4乃至a7が補正される。
【0156】
a0の1ビットADRC処理の結果=a4の1ビットADRC処理の結果
a1の1ビットADRC処理の結果=a5の1ビットADRC処理の結果
a2の1ビットADRC処理の結果=a6の1ビットADRC処理の結果
a3の1ビットADRC処理の結果=a7の1ビットADRC処理の結果
【0157】
同様のことがブロック512,513、および514においても行われる。
【0158】
すなわち、次式が満足されるような補正が行われる。
【0159】
b0の1ビットADRC処理の結果=b4の1ビットADRC処理の結果
b1の1ビットADRC処理の結果=b5の1ビットADRC処理の結果
b2の1ビットADRC処理の結果=b6の1ビットADRC処理の結果
b3の1ビットADRC処理の結果=b7の1ビットADRC処理の結果
【0160】
c0の1ビットADRC処理の結果=c4の1ビットADRC処理の結果
c1の1ビットADRC処理の結果=c5の1ビットADRC処理の結果
c2の1ビットADRC処理の結果=c6の1ビットADRC処理の結果
c3の1ビットADRC処理の結果=c7の1ビットADRC処理の結果
【0161】
d0の1ビットADRC処理の結果=d4の1ビットADRC処理の結果
d1の1ビットADRC処理の結果=d5の1ビットADRC処理の結果
d2の1ビットADRC処理の結果=d6の1ビットADRC処理の結果
d3の1ビットADRC処理の結果=d7の1ビットADRC処理の結果
【0162】
このような補正処理を行うことにより、復号側において、欠落したブロックの画素をより正確に推定することが可能となる。
【0163】
以上のように、フレーム内における符号化のみを行うようにしたので、複数フレームに渡って、エラーが伝搬するようなことが防止される。その結果、高品質の画像データを伝送し、復号することが可能となる。
【0164】
また、伝送エラー対策のための誤り訂正符号などの冗長なビットを付加する必要がないため、冗長ビットの増加に起因する画質劣化を抑制することが可能となる。
【0165】
さらに、画像の相関性を利用して、エラーによって欠落したパケットや、ビットが反転した伝送データを、自己回復することができるので、データを再送したり、誤り訂正などで高度に保護する必要がなくなる。また、再送がなくなる結果、再送による遅延が防げるため、ネットワークの輻輳なども回避することが可能となる。
【0166】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0167】
この記録媒体は、図1と図12に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク31,71(フロッピディスクを含む)、光ディスク32,72(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク33,73(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリ34,74などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROMや、ハードディスクなどで構成される。
【0168】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0169】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0170】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、画像データを符号化し、伝送し、復号することができる。
【0171】
また、本発明によれば、伝送時におけるエラーの伝搬を防止することができる。その結果、高品質の画像データの授受が可能となる。
【0172】
さらに、本発明によれば、冗長ビットを付加する必要がなく、冗長ビットの増加に起因する画質劣化を抑制することができる。
【0173】
また、本発明によれば、欠落したデータを再送する必要がなくなり、リアルタイムでデータを授受することが可能となる。
【0174】
さらに、本発明によれば、画像データを再送する必要性や、誤り訂正などで高度に保護する必要がなくなる。その結果、符号化側あるいは復号側の構成を簡略化し、低コスト化することが可能となる。
【0175】
また、本発明によれば、再送により、伝送系が輻輳することを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した動画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の動画像符号装置の符号化処理を説明するフローチャートである。
【図3】図2のステップS1のブロック化処理を説明する図である。
【図4】図2のステップS2における演算処理の例を説明する図である。
【図5】図2のステップS2の演算処理の他の例を説明する図である。
【図6】図2のステップS3の圧縮符号化処理の例としてのベクトル量子化符号化処理を説明するフローチャートである。
【図7】ベクトル量子化を説明する図である。
【図8】図2のステップS5の予測差分計算処理を説明する図である。
【図9】予測差分のヒストグラムである。
【図10】図2のステップS6のシャフリング処理を説明する図である。
【図11】図2のステップS7のパケット化処理を説明する図である。
【図12】本発明を適用した動画像復号装置の構成例を示すブロック図である。
【図13】図12の動画像復号装置の画像復号処理を説明するフローチャートである。
【図14】図13のステップS43のデシャフリング処理を説明する図である。
【図15】図13のステップS48の欠落情報推定処理を説明するフローチャートである。
【図16】図2のステップS2における演算処理の他の例を示す図である。
【図17】図2のステップS2における演算処理の他の例を示す図である。
【図18】図2のステップS2における演算処理の他の例を示す図である。
【図19】図2のステップS2における演算処理の他の例を示す図である。
【図20】図2のステップS2における演算処理の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 動画像符号化装置, 11 ブロック化部, 12 演算部, 13 圧縮符号化部, 14 バッファ, 15 シャフリング部, 16 パケット化部, 17 圧縮復号部, 18 演算器, 51 パケット欠落検出部, 52 デシャフリング部, 53 バッファ, 54 圧縮復号部, 55 演算器, 56 バッファ, 57 選択部, 58 位置特定部, 59 周辺ブロック抽出部, 60 欠落情報推定部
Claims (18)
- 画像データを符号化する画像処理装置において、
画像データを、複数の画素を含むブロックにブロック化するブロック化手段と、
前記ブロックの角の画素の値を、前記ブロックの角の画素の値と隣接する他の前記ブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正する補正手段と、
前記補正手段により角の画素の値が補正された前記ブロックを、前記ブロック単位で圧縮して圧縮データを生成する圧縮手段と、
前記圧縮手段により生成された前記圧縮データを復号して予測値を生成する復号手段と、
前記復号手段により生成された前記予測値と、前記補正手段により角の画素の値が補正された前記ブロックの画素の値との差に基づく予測差分を、前記ブロック単位で計算する計算手段と、
前記圧縮手段により生成された前記圧縮データを、前記ブロック単位で伝送単位に単位化するとともに、前記計算手段により生成された前記予測差分を、前記圧縮データとともに前記伝送単位で単位化する単位化手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記計算手段により生成された前記予測差分を、対応する前記ブロックの前記圧縮データとは異なる前記伝送単位に単位化されるようにシャフリングするシャフリング手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記補正手段は、前記ブロックの角の画素の値を、隣接する第1乃至第3のブロックの角の第1乃至第3の画素の値との4つの値の平均値に補正するか、水平方向に隣接する前記第1のブロックの前記第1の画素の値との差が、斜め方向に隣接する前記第2のブロックの隣接する角の前記第2の画素の値と、垂直方向に隣接するとともに、前記第2のブロックに対して水平方向に隣接する前記第3のブロックの隣接する角の前記第3の画素との差に等しくなるように補正するか、または垂直方向に隣接する前記第3のブロックの前記第3の画素の値との差が、斜め方向に隣接する前記第2のブロックの隣接する角の前記第2の画素の値と、水平方向に隣接するとともに、前記第2のブロックに対して垂直方向に隣接する前記第1のブロックの隣接する角の前記第1の画素との差に等しくなるように補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 隣接する前記ブロックとは、時間的に前または後のフレーム又はフィールドの画像のブロックであり、
前記補正手段は、前記ブロックの角の画素の値を、時間的に前または後の前記フレーム又は前記フィールドの画像の前記ブロックの角の画素の値から得られる値に補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記補正手段は、前記ブロックの辺を構成する前記画素をADRC処理した結果が、隣接する前記ブロックの隣接する前記画素をADRC処理した結果と対応する関係付けとなるように補正を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記圧縮手段は、ベクトル量子化、JPEGまたはADRC処理により圧縮を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 画像データを符号化する画像処理装置の画像処理方法において、
画像データを、複数の画素を含むブロックにブロック化するブロック化ステップと、
前記ブロックの角の画素の値を、前記ブロックの角の画素の値と隣接する他の前記ブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正する補正ステップと、
前記補正ステップの処理により角の画素の値が補正された前記ブロックを、前記ブロック単位で圧縮して圧縮データを生成する圧縮ステップと、
前記圧縮ステップの処理により生成された前記圧縮データを復号して予測値を生成する復号ステップと、
前記復号ステップの処理により生成された前記予測値と、前記補正ステップの処理により角の画素の値が補正された前記ブロックの画素の値との差に基づく予測差分を、前記ブロック単位で計算する計算ステップと、
前記圧縮ステップの処理により生成された前記圧縮データを、前記ブロック単位で伝送単位に単位化するとともに、前記計算ステップの処理により生成された前記予測差分を、前記圧縮データとともに前記伝送単位で単位化する単位化ステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 画像データを符号化する画像処理装置のプログラムであって、
画像データを、複数の画素を含むブロックにブロック化するブロック化ステップと、
前記ブロックの角の画素の値を、前記ブロックの角の画素の値と隣接する他の前記ブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正する補正ステップと、
前記補正ステップの処理により角の画素の値が補正された前記ブロックを、前記ブロック単位で圧縮して圧縮データを生成する圧縮ステップと、
前記圧縮ステップの処理により生成された前記圧縮データを復号して予測値を生成する復号ステップと、
前記復号ステップの処理により生成された前記予測値と、前記補正ステップの処理により角の画素の値が補正された前記ブロックの値との差に基づく予測差分を、前記ブロック単位で計算する計算ステップと、
前記圧縮ステップの処理により生成された前記圧縮データを、前記ブロック単位で伝送単位に単位化するとともに、前記計算ステップの処理により生成された前記予測差分を、前記圧縮データとともに前記伝送単位で単位化する単位化ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 画像データを符号化する画像処理装置を制御するコンピュータに、
画像データを、複数の画素を含むブロックにブロック化するブロック化ステップと、
前記ブロックの角の画素の値を、前記ブロックの角の画素の値と隣接する他の前記ブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正する補正ステップと、
前記補正ステップの処理により角の画素の値が補正された前記ブロックを、前記ブロック単位で圧縮して圧縮データを生成する圧縮ステップと、
前記圧縮ステップの処理により生成された前記圧縮データを復号して予測値を生成する復号ステップと、
前記復号ステップの処理により生成された前記予測値と、前記補正ステップの処理により角の画素の値が補正された前記ブロックの値との差に基づく予測差分を、前記ブロック単位で計算する計算ステップと、
前記圧縮ステップの処理により生成された前記圧縮データを、前記ブロック単位で伝送単位に単位化するとともに、前記計算ステップの処理により生成された前記予測差分を、前記圧縮データとともに前記伝送単位で単位化する単位化ステップと
を実行させるプログラム。 - 複数の画素を含むブロックにブロック化され、かつ、前記ブロックの角の画素の値を、前記ブロックの角の画素の値と隣接する他の前記ブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正され、さらに前記ブロックの角の画素の値が補正された前記ブロックをブロック単位で圧縮して生成された圧縮データを復号する画像処理装置において、
前記ブロックは、伝送単位毎に伝送され、
前記伝送単位は、前記ブロック毎の、伝送側で前記圧縮データを復号して生成された予測値と、補正された前記画素の値との差に基づく予測差分をさらに含み、
前記伝送単位から、前記予測差分を分離する分離手段と、
前記分離手段により分離された前記予測差分を利用して、前記圧縮データを復号する復号手段と、
前記復号手段により復号して得られた画像データを記憶する記憶手段と、
前記伝送単位毎に前記ブロックの欠落を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された、欠落した前記ブロックの位置を特定する特定手段と、
前記記憶手段に記憶された前記画像データから、前記特定手段により特定された、欠落した前記ブロックに隣接する前記ブロックの角の画素を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された、隣接する前記ブロックの角の画素の値から、欠落した前記ブロックの4個の角の画素の値を求め、当該値に基づいて前記圧縮データを推定する推定手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記予測差分は、対応する前記ブロックの前記圧縮データとは異なる前記伝送単位にシャフリングして単位化されており、
前記伝送単位の前記ブロックの前記圧縮データと前記予測差分が対応するようにデシャフリングするデシャフリング手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。 - 前記推定手段は、さらに前記予測差分を用いて前記推定を行う
ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。 - 前記圧縮データは、ベクトル量子化の圧縮符号化により生成されたベクトル量子化コードであり、
前記推定手段は、欠落した前記ブロックに隣接する前記ブロックの角の前記画素の値を検出し、欠落した前記ブロックの角の前記画素の値が、それぞれ、隣接する前記ブロックの角の前記画素の値と等しいとして、欠落した前記ブロックの前記ベクトル量子化コードを推定するか、水平方向に隣接する第1のブロックの角の第1の画素の値との差が、斜め方向に隣接する第2のブロックの隣接する角の第2の画素の値と、垂直方向に隣接するとともに、前記第2のブロックに対して水平方向に隣接する第3のブロックの隣接する角の第3の画素との差に等しくなる値と等しいとして、欠落した前記ブロックの前記ベクトル量子化コードを推定するか、または垂直方向に隣接する前記第3のブロックの前記第3の画素の値との差が、斜め方向に隣接する前記第2のブロックの隣接する角の前記第2の画素の値と、水平方向に隣接するとともに、前記第2のブロックに対して垂直方向に隣接する前記第1のブロックの隣接する角の前記第1の画素との差に等しいとして、欠落した前記ブロックの前記ベクトル量子化コードを推定する
ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。 - 前記圧縮データは、ベクトル量子化の圧縮符号化により生成されたベクトル量子化コードであり、
隣接する前記ブロックとは、時間的に前または後のフレーム又はフィールドの画像のブロックであり、
前記推定手段は、時間的に前または後の前記フレーム又はフィールドの画像の前記ブロックの前記画素を用いて、欠落した前記ブロックの前記ベクトル量子化コードを推定する
ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。 - 前記圧縮データは、ベクトル量子化の圧縮符号化により生成されたベクトル量子化コードであり、
前記推定手段は、前記ブロックの辺を構成する前記画素をADRC処理した結果が、隣接する前記ブロックの隣接する画素をADRC処理した結果と対応するものとして、欠落した前記ブロックの前記ベクトル量子化コードを推定する
ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。 - 複数の画素を含むブロックにブロック化され、かつ、前記ブロックの角の画素の値を、前記ブロックの角の画素の値と隣接する他の前記ブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正され、さらに前記ブロックの角の画素の値が補正された前記ブロックをブロック単位で圧縮して生成された圧縮データを復号する画像処理装置の画像処理方法において、
前記ブロックは、伝送単位毎に伝送され、
前記伝送単位は、前記ブロック毎の、伝送側で前記圧縮データを復号して生成された予測値と、補正された前記画素の値との差に基づく予測差分をさらに含み、
前記伝送単位から、前記予測差分を分離する分離ステップと、
前記分離ステップの処理により分離された前記予測差分を利用して、前記圧縮データを復号する復号ステップと、
前記圧縮データを前記復号ステップの処理により復号して得られた画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、
前記伝送単位毎に前記ブロックの欠落を検出する検出ステップと、
前記検出ステップの処理により検出された、欠落した前記ブロックの位置を特定する特定ステップと、
前記記憶制御ステップの処理に記憶が制御された前記画像データから、前記特定ステップの処理により特定された、欠落した前記ブロックに隣接する前記ブロックの角の画素を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップの処理により抽出された、隣接する前記ブロックの角の画素の値から、欠落した前記ブロックの4個の角の画素の値を求め、当該値に基づいて前記圧縮データを推定する推定ステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 複数の画素を含むブロックにブロック化され、かつ、前記ブロックの角の画素の値を、前記ブロックの角の画素の値と隣接する他の前記ブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正され、さらに前記ブロックの角の画素の値が補正された前記ブロックをブロック単位で圧縮して生成された圧縮データを復号する画像処理装置のプログラムであって、
前記ブロックは、伝送単位毎に伝送され、
前記伝送単位は、前記ブロック毎の、伝送側で前記圧縮データを復号して生成された予測値と、補正された前記画素の値との差に基づく予測差分をさらに含み、
前記伝送単位から、前記予測差分を分離する分離ステップと、
前記分離ステップの処理により分離された前記予測差分を利用して、前記圧縮データを復号する復号ステップと、
前記圧縮データを前記復号ステップの処理により復号して得られた画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、
前記伝送単位毎に前記ブロックの欠落を検出する検出ステップと、
前記検出ステップの処理により検出された、欠落した前記ブロックの位置を特定する特定ステップと、
前記記憶制御ステップの処理に記憶が制御された前記画像データから、前記特定ステップの処理により特定された、欠落した前記ブロックに隣接する前記ブロックの角の画素を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップの処理により抽出された、隣接する前記ブロックの角の画素の値から、欠落した前記ブロックの4個の角の画素の値を求め、当該値に基づいて前記圧縮データを推定する推定ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 複数の画素を含むブロックにブロック化され、かつ、前記ブロックの角の画素の値を、前記ブロックの角の画素の値と隣接する他の前記ブロックの角の画素の値から所定の関係式に従って得られる値に補正され、さらに前記ブロックの角の画素の値が補正された前記ブロックをブロック単位で圧縮して生成された圧縮データを復号する画像処理装置を制御するコンピュータに、
前記ブロックは、伝送単位毎に伝送され、
前記伝送単位は、前記ブロック毎の、伝送側で前記圧縮データを復号して生成された予測値と、補正された前記画素の値との差に基づく予測差分をさらに含み、
前記伝送単位から、前記予測差分を分離する分離ステップと、
前記分離ステップの処理により分離された前記予測差分を利用して、前記圧縮データを復号する復号ステップと、
前記圧縮データを前記復号ステップの処理により復号して得られた画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、
前記伝送単位毎に前記ブロックの欠落を検出する検出ステップと、
前記検出ステップの処理により検出された、欠落した前記ブロックの位置を特定する特定ステップと、
前記記憶制御ステップの処理に記憶が制御された前記画像データから、前記特定ステップの処理により特定された、欠落した前記ブロックに隣接する前記ブロックの角の画素を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップの処理により抽出された、隣接する前記ブロックの角の画素の値から、欠落した前記ブロックの4個の角の画素の値を求め、当該値に基づいて前記圧縮データを推定する推定ステップと
を実行させるプログラム。
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