JPH10191353A - 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法、並びに記録媒体 - Google Patents

画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法、並びに記録媒体

Info

Publication number
JPH10191353A
JPH10191353A JP34294496A JP34294496A JPH10191353A JP H10191353 A JPH10191353 A JP H10191353A JP 34294496 A JP34294496 A JP 34294496A JP 34294496 A JP34294496 A JP 34294496A JP H10191353 A JPH10191353 A JP H10191353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
original image
prediction
image
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34294496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3747970B2 (ja
Inventor
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Masaru Horishi
賢 堀士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP34294496A priority Critical patent/JP3747970B2/ja
Publication of JPH10191353A publication Critical patent/JPH10191353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3747970B2 publication Critical patent/JP3747970B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないデータ量で、元の画像とほぼ同一の復
号画像を得ることができるようにする。 【解決手段】 圧縮部21において、原画像を間引くこ
とにより得られる圧縮データが補正され、補正データが
出力される。ローカルデコード部22では、その補正デ
ータを用いて線形補間が行われ、その結果得られる補間
データに基づいて、原画像が予測され、その予測値が出
力される。そして、誤差算出部23において、原画像に
対する、予測値の予測誤差が算出される。以上の処理
が、判定部24において、予測誤差が所定値以下である
と判定されるまで繰り返され、予測誤差が所定値以下に
なったときにおける補正データが、原画像の符号化結果
として出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像符号化装置お
よび画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化
方法、並びに記録媒体に関する。特に、原画像とほぼ同
一の復号画像が得られるように、画像を間引いて圧縮符
号化する画像符号化装置および画像符号化方法、画像復
号化装置および画像符号化方法、並びに記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像の圧縮方法については、
種々の方法が提案されているが、そのうちの1つに、画
像を、その画素を間引くことにより圧縮する方法があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに間引いて圧縮した画像を、単純に補間により伸張し
た場合、その結果得られる復号画像の解像度が劣化す
る。
【0004】ここで、このように復号画像の解像度が劣
化する原因として、第1に、間引い画像には、元の画像
に含まれる高周波数成分が含まれていないことと、第2
に、間引き後の画像を構成する画素の画素値が、元の画
像を復元するのに、必ずしも適当でないことが考えられ
る。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、原画像と同一(ほぼ同一)の復号画像が
得られるように、画像を間引いて圧縮符号化することが
できるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像符
号化装置は、原画像を圧縮することにより得られる圧縮
データを補正し、補正データを出力する補正手段と、補
正データを用いて補間を行う補間手段と、補間手段によ
る補間の結果得られる補間データに基づいて、原画像を
予測し、その予測値を出力する予測手段と、原画像に対
する、予測値の予測誤差を算出する算出手段と、予測誤
差に基づいて、補正手段が出力する補正データの適正さ
を判定する判定手段と、判定手段による判定結果に対応
して、補正データを、原画像の符号化結果として出力す
る出力手段とを備えることを特徴とする。
【0007】請求項4に記載の画像符号化方法は、原画
像を圧縮することにより得られる圧縮データを補正し
て、補正データを出力し、補正データを用いて補間を行
うことにより補間データを出力し、補間データに基づい
て、原画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に
対する、予測値の予測誤差を算出することを、予測誤差
が所定値以下になるまで繰り返し、予測誤差が所定値以
下になったときにおける補正データを、原画像の符号化
結果として出力することを特徴とする。
【0008】請求項5に記載の画像復号化装置は、符号
化データが、原画像を圧縮することにより得られる圧縮
データを補正して、補正データを出力し、補正データを
用いて補間を行うことにより補間データを出力し、補間
データに基づいて、原画像を予測して、その予測値を出
力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出するこ
とを、予測誤差が所定値以下になるまで繰り返すことに
より得られた、予測誤差が所定値以下になったときにお
ける補正データである場合、符号化データを用いて補間
を行う補間手段と、補間手段による補間の結果得られる
補間データに基づいて、原画像の予測値を算出する予測
手段とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項6に記載の画像復号化方法は、符号
化データが、原画像を圧縮することにより得られる圧縮
データを補正して、補正データを出力し、補正データを
用いて補間を行うことにより補間データを出力し、補間
データに基づいて、原画像を予測して、その予測値を出
力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出するこ
とを、予測誤差が所定値以下になるまで繰り返すことに
より得られた、予測誤差が所定値以下になったときにお
ける補正データである場合、符号化データを用いて補間
を行うことにより補間データを求め、補間データに基づ
いて、原画像の予測値を算出することを特徴とする。
【0010】請求項7に記載の記録媒体は、符号化デー
タが、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データ
を補正して、補正データを出力し、補正データを用いて
補間を行うことにより補間データを出力し、補間データ
に基づいて、原画像を予測して、その予測値を出力し、
原画像に対する、予測値の予測誤差を算出することを、
予測誤差が所定値以下になるまで繰り返すことにより得
られた、予測誤差が所定値以下になったときにおける補
正データであることを特徴とする。
【0011】請求項8に記載の画像符号化装置は、原画
像を圧縮することにより得られる圧縮データを補正し、
補正データを出力する補正手段と、補正データに基づい
て、原画像を予測し、その予測値を出力する予測手段
と、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出する算出
手段と、予測誤差に基づいて、補正手段が出力する補正
データの適正さを判定する判定手段と、判定手段による
判定結果に対応して、補正データを、原画像の符号化結
果として出力する出力手段とを備え、予測手段が、所定
の注目画素を含む所定の範囲内の画素についての補正デ
ータに基づいて、予測値を算出し、補正手段が、予測値
の予測誤差に対応して、所定の注目画素のみについての
圧縮データを補正することを特徴とする。
【0012】請求項9に記載の画像符号化方法は、原画
像を圧縮することにより得られる圧縮データを補正し
て、補正データを出力し、補正データに基づいて、原画
像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、
予測値の予測誤差を算出することを、予測誤差が所定値
以下になるまで繰り返し、予測誤差が所定値以下になっ
たときにおける補正データを、原画像の符号化結果とし
て出力する画像符号化方法であって、予測値を、所定の
注目画素を含む所定の範囲内の画素についての補正デー
タに基づいて算出し、予測値の予測誤差に対応して、所
定の注目画素のみについての圧縮データを補正すること
を特徴とする。
【0013】請求項10に記載の記録媒体は、原画像を
圧縮することにより得られる圧縮データを補正して、補
正データを出力し、補正データに基づいて、原画像を予
測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測値
の予測誤差を算出することを、予測誤差が所定値以下に
なるまで繰り返し、予測誤差が所定値以下になったとき
における補正データが、原画像を符号化した符号化デー
タとして記録されている記録媒体であって、符号化デー
タが、予測値を、所定の注目画素を含む所定の範囲内の
画素についての補正データに基づいて算出し、予測値の
予測誤差に対応して、所定の注目画素のみについての圧
縮データを補正することをにより得られたものであるこ
とを特徴とする。
【0014】請求項1に記載の画像符号化装置において
は、補正手段は、原画像を圧縮することにより得られる
圧縮データを補正し、補正データを出力するようになさ
れている。補間手段は、補正データを用いて補間を行
い、予測手段は、補間手段による補間の結果得られる補
間データに基づいて、原画像を予測し、その予測値を出
力するようになされている。算出手段は、原画像に対す
る、予測値の予測誤差を算出し、判定手段は、予測誤差
に基づいて、補正手段が出力する補正データの適正さを
判定するようになされている。出力手段は、判定手段に
よる判定結果に対応して、補正データを、原画像の符号
化結果として出力するようになされている。
【0015】請求項4に記載の画像符号化方法において
は、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
補正して、補正データを出力し、補正データを用いて補
間を行うことにより補間データを出力し、補間データに
基づいて、原画像を予測して、その予測値を出力し、原
画像に対する、予測値の予測誤差を算出することを、予
測誤差が所定値以下になるまで繰り返し、予測誤差が所
定値以下になったときにおける補正データを、原画像の
符号化結果として出力するようになされている。
【0016】請求項5に記載の画像復号化装置において
は、符号化データが、原画像を圧縮することにより得ら
れる圧縮データを補正して、補正データを出力し、補正
データを用いて補間を行うことにより補間データを出力
し、補間データに基づいて、原画像を予測して、その予
測値を出力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算
出することを、予測誤差が所定値以下になるまで繰り返
すことにより得られた、予測誤差が所定値以下になった
ときにおける補正データである場合において、補間手段
は、符号化データを用いて補間を行い、予測手段は、補
間手段による補間の結果得られる補間データに基づい
て、原画像の予測値を算出するようになされている。
【0017】請求項6に記載の画像復号化方法において
は、符号化データが、原画像を圧縮することにより得ら
れる圧縮データを補正して、補正データを出力し、補正
データを用いて補間を行うことにより補間データを出力
し、補間データに基づいて、原画像を予測して、その予
測値を出力し、原画像に対する、予測値の予測誤差を算
出することを、予測誤差が所定値以下になるまで繰り返
すことにより得られた、予測誤差が所定値以下になった
ときにおける補正データである場合において、符号化デ
ータを用いて補間を行うことにより補間データを求め、
補間データに基づいて、原画像の予測値を算出するよう
になされている。
【0018】請求項7に記載の記録媒体には、原画像を
圧縮することにより得られる圧縮データを補正して、補
正データを出力し、補正データを用いて補間を行うこと
により補間データを出力し、補間データに基づいて、原
画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対す
る、予測値の予測誤差を算出することを、予測誤差が所
定値以下になるまで繰り返すことにより得られた、予測
誤差が所定値以下になったときにおける補正データが、
符号化データとして記録されている。
【0019】請求項8に記載の画像符号化装置において
は、補正手段は、原画像を圧縮することにより得られる
圧縮データを補正し、補正データを出力するようになさ
れている。予測手段は、補正データに基づいて、原画像
を予測し、その予測値を出力し、算出手段は、原画像に
対する、予測値の予測誤差を算出するようになされてい
る。判定手段は、予測誤差に基づいて、補正手段が出力
する補正データの適正さを判定し、出力手段は、判定手
段による判定結果に対応して、補正データを、原画像の
符号化結果として出力するようになされている。この場
合において、予測手段が、所定の注目画素を含む所定の
範囲内の画素についての補正データに基づいて、予測値
を算出し、補正手段が、予測値の予測誤差に対応して、
所定の注目画素のみについての圧縮データを補正するよ
うになされている。
【0020】請求項9に記載の画像符号化方法において
は、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
補正して、補正データを出力し、補正データに基づい
て、原画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に
対する、予測値の予測誤差を算出することを、予測誤差
が所定値以下になるまで繰り返し、予測誤差が所定値以
下になったときにおける補正データを、原画像の符号化
結果として出力するようになされている。この場合にお
いて、予測値を、所定の注目画素を含む所定の範囲内の
画素についての補正データに基づいて算出し、予測値の
予測誤差に対応して、所定の注目画素のみについての圧
縮データを補正するようになされている。
【0021】請求項10に記載の記録媒体には、原画像
を圧縮することにより得られる圧縮データを補正して、
補正データを出力し、補正データに基づいて、原画像を
予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測
値の予測誤差を算出することを、予測誤差が所定値以下
になるまで繰り返し、予測誤差が所定値以下になったと
きにおける補正データが、原画像を符号化した符号化デ
ータとして記録されている。さらに、この符号化データ
は、予測値を、所定の注目画素を含む所定の範囲内の画
素についての補正データに基づいて算出し、予測値の予
測誤差に対応して、所定の注目画素のみについての圧縮
データを補正することをにより得られたものとなってい
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明するが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各
手段と以下の実施例との対応関係を明らかにするため
に、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但
し、一例)を付加して、本発明の特徴を記述すると、次
のようになる。
【0023】即ち、請求項1に記載の画像符号化装置
は、画像を符号化する画像符号化装置であって、原画像
を、その画素数を少なくすることにより圧縮する圧縮手
段(例えば、図5に示す間引き回路31など)と、原画
像を圧縮することにより得られる圧縮データを補正し、
補正データを出力する補正手段(例えば、図5に示す補
正回路32など)と、補正データを用いて補間を行う補
間手段(例えば、図8に示す線形補間回路40など)
と、補間手段による補間の結果得られる補間データに基
づいて、原画像を予測し、その予測値を出力する予測手
段(例えば、図8に示すクラス分類適応処理回路43な
ど)と、原画像に対する、予測値の予測誤差を算出する
算出手段(例えば、図3に示す誤差算出部23など)
と、予測誤差に基づいて、補正手段が出力する補正デー
タの適正さを判定する判定手段(例えば、図3に示す判
定部24など)と、判定手段による判定結果に対応し
て、補正データを、原画像の符号化結果として出力する
出力手段(例えば、図3に示す判定部24など)とを備
えることを特徴とする。
【0024】請求項5に記載の画像復号化装置は、画像
を符号化した符号化データを復号化する画像復号化装置
であって、符号化データが、原画像を、その画素数を少
なくすることにより圧縮し、原画像を圧縮することによ
り得られる圧縮データを補正して、補正データを出力
し、補正データを用いて補間を行うことにより補間デー
タを出力し、補間データに基づいて、原画像を予測し
て、その予測値を出力し、原画像に対する、予測値の予
測誤差を算出することを、予測誤差が所定値以下になる
まで繰り返すことにより得られた、予測誤差が所定値以
下になったときにおける補正データである場合、符号化
データを用いて補間を行う補間手段(例えば、図16に
示す線形補間回路78など)と、補間手段による補間の
結果得られる補間データに基づいて、原画像の予測値を
算出する予測手段(例えば、図16に示す予測回路76
など)とを備えることを特徴とする。
【0025】請求項8に記載の画像符号化装置は、画像
を符号化する画像符号化装置であって、原画像を、その
画素数を少なくすることにより圧縮する圧縮手段(例え
ば、図3に示す圧縮部21など)と、原画像を圧縮する
ことにより得られる圧縮データを補正し、補正データを
出力する補正手段(例えば、図3に示す圧縮部21な
ど)と、補正データに基づいて、原画像を予測し、その
予測値を出力する予測手段(例えば、図3に示すローカ
ルデコード部22など)と、原画像に対する、予測値の
予測誤差を算出する算出手段(例えば、図3に示す誤差
算出部23など)と、予測誤差に基づいて、補正手段が
出力する補正データの適正さを判定する判定手段(例え
ば、図3に示す判定部24など)と、判定手段による判
定結果に対応して、補正データを、原画像の符号化結果
として出力する出力手段(例えば、図3に示す判定部2
4など)とを備え、予測手段が、所定の注目画素を含む
所定の範囲内の画素についての補正データに基づいて、
予測値を算出し、補正手段が、予測値の予測誤差に対応
して、所定の注目画素のみについての圧縮データを補正
することを特徴とする。
【0026】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0027】図1は、本発明を適用した画像処理装置の
一実施の形態の構成を示している。送信装置1には、デ
ィジタル化された画像データが供給されるようになされ
ている。送信装置1は、入力された画像データを間引く
こと(その画素数を少なくすること)により圧縮、符号
化し、その結果得られる符号化データを、例えば、光デ
ィスクや、光磁気ディスク、磁気テープその他でなる記
録媒体2に記録し、または、例えば、地上波や、衛星回
線、電話回線、CATV網、その他の伝送路3を介して
伝送する。
【0028】受信装置4では、記録媒体2に記録された
符号化データが再生され、または、伝送路3を介して伝
送されてくる符号化データが受信され、その符号化デー
タを伸張、復号化し、その結果得られる復号画像を、図
示せぬディスプレイに供給して表示させる。
【0029】なお、以上のような画像処理装置は、例え
ば、光ディスク装置や、光磁気ディスク装置、磁気テー
プ装置その他の、画像の記録/再生を行う装置や、ある
いはまた、例えば、テレビ電話装置や、テレビジョン放
送システム、CATVシステムその他の、画像の伝送を
行う装置などに適用される。また、後述するように、送
信装置1が出力する符号化データのデータ量が少ないた
め、図1の画像処理装置は、伝送レートの低い、例え
ば、携帯電話機その他の、移動に便利な携帯端末などに
も適用可能である。
【0030】図2は、送信装置1の構成例を示してい
る。
【0031】I/F(InterFace)11は、外部から供
給される画像データの受信処理と、送信機/記録装置1
6に対しての、符号化データの送信処理を行うようにな
されている。ROM(Read Only Memory)12は、IP
L(Initial Program Loading)用のプログラムその他
を記憶している。RAM(Random Access Memory)13
は、外部記憶装置15に記録されているシステムプログ
ラム(OS(Operating System))やアプリケーション
プログラムを記憶したり、また、CPU(Central Proc
essing Unit)14の動作上必要なデータを記憶するよ
うになされている。CPU14は、ROM12に記憶さ
れているIPLプログラムにしたがい、外部記憶装置1
5からシステムプログラムおよびアプリケーションプロ
グラムを、RAM13に展開し、そのシステムプログラ
ムの制御の下、アプリケーションプログラムを実行する
ことで、I/F11から供給される画像データについて
の、後述するような符号化処理を行うようになされてい
る。外部記憶装置15は、例えば、磁気ディスク装置な
どでなり、上述したように、CPU14が実行するシス
テムプログラムやアプリケーションプログラムを記憶し
ている他、CPU14の動作上必要なデータも記憶して
いる。送信機/記録装置16は、I/F11から供給さ
れる符号化データを、記録媒体2に記録し、または伝送
路3を介して伝送するようになされている。
【0032】なお、I/F11,ROM12,RAM1
3,CPU14、および外部記憶装置15は、相互にバ
スを介して接続されている。
【0033】以上のように構成される送信装置1におい
ては、I/F11に画像データが供給されると、その画
像データは、CPU14に供給される。CPU14は、
画像データを符号化し、その結果得られる符号化データ
を、I/F11に供給する。I/F11は、符号化デー
タを受信すると、それを、送信機/記録装置16に供給
する。送信機/記録装置16では、I/F11からの符
号化データが、記録媒体2に記録され、または伝送路3
を介して伝送される。
【0034】図3は、図2の送信装置1の、送信機/記
録装置16を除く部分の機能的なブロック図である。
【0035】符号化すべき画像データは、圧縮部21、
ローカルデコード部22、および誤差算出部23に供給
されるようになされている。圧縮部21は、画像データ
を、その画素を、例えば、単純に間引くことにより圧縮
し、その結果得られる圧縮データ(間引きが行われた後
の画像データ)を、判定部24からの制御にしたがって
補正するようになされている。圧縮部21における補正
の結果得られる補正データは、ローカルデコード部22
および判定部24に供給するようになされている。
【0036】ローカルデコード部22は、圧縮部21か
らの補正データに基づいて、元の画像を予測し、その予
測値を、誤差算出部23に供給するようになされてい
る。なお、ローカルデコード部22は、後述するよう
に、補正データとの線形結合により、予測値を算出する
ための予測係数を求める適応処理を行い、その予測係数
に基づいて、予測値を求めるようになされており、上述
したように、予測値を、誤差算出部23に供給する他、
そのとき求めた予測係数を、判定部24に供給するよう
にもなされている。
【0037】誤差算出部23は、そこに入力される、元
の画像データ(原画像)に対する、ローカルデコード部
22からの予測値の予測誤差を算出するようになされて
いる。この予測誤差は、誤差情報として、判定部24に
供給されるようになされている。
【0038】判定部24は、誤差算出部23からの誤差
情報に基づいて、圧縮部21が出力した補正データを、
元の画像の符号化結果とすることの適正さを判定するよ
うになされている。そして、判定部24は、圧縮部21
が出力した補正データを、元の画像の符号化結果とする
ことが適正でないと判定した場合には、圧縮部21を制
御し、さらに、圧縮データを補正させ、その結果得られ
る新たな補正データを出力させるようになされている。
また、判定部24は、圧縮部21が出力した補正データ
を、元の画像の符号化結果とすることが適正であると判
定した場合には、圧縮部21から供給された補正データ
を、最適な圧縮データ(以下、適宜、最適圧縮データと
いう)として多重化部25に供給するとともに、ローカ
ルデコード部22から供給された予測係数を多重化部2
5に供給するようになされている。
【0039】多重化部25は、判定部24からの最適圧
縮データ(補正データ)と、予測係数とを多重化し、そ
の多重化結果を、符号化データとして、送信機/記録装
置16(図2)に供給するようになされている。
【0040】次に、図4のフローチャートを参照して、
その動作について説明する。圧縮部21に対して、画像
データが供給されると、圧縮部21は、ステップS1に
おいて、その画像データを間引くことにより圧縮し、最
初は、補正を行わずに、ローカルデコード部22および
判定部24に出力する。ローカルデコード部22では、
ステップS2において、圧縮部21からの補正データ
(最初は、上述したように、画像データを、単純に間引
いた圧縮データそのもの)がローカルデコードされる。
【0041】即ち、ステップS2では、圧縮部21から
の補正データとの線形結合により、元の画像の予測値を
算出するための予測係数を求める適応処理が行われ、そ
の予測係数に基づいて、予測値が求められる。ローカル
デコード部22において求められた予測値は誤差算出部
23に、また、予測係数は判定部24に供給される。
【0042】ここで、ローカルデコード部22が出力す
る予測値で構成される画像は、受信装置4(図1)側に
おいて得られる復号画像と同一のものである。
【0043】誤差算出部23は、ローカルデコード部2
2から、元の画像の予測値を受信すると、ステップS3
において、元の画像データに対する、ローカルデコード
部22からの予測値の予測誤差を算出し、誤差情報とし
て、判定部24に供給する。判定部24は、誤差算出部
23から誤差情報を受信すると、ステップS4におい
て、その誤差情報に基づいて、圧縮部21が出力した補
正データを、元の画像の符号化結果とすることの適正さ
を判定する。
【0044】即ち、ステップS4においては、誤差情報
が所定の閾値ε以下であるかどうかが判定される。ステ
ップS4において、誤差情報が所定の閾値ε以下でない
と判定された場合、圧縮部21が出力した補正データ
を、元の画像の符号化データとするのは適正でないと認
識され、ステップS5に進み、判定部24は、圧縮部2
1を制御し、これにより、圧縮データを補正させる。圧
縮部21は、判定部24の制御にしたがって、圧縮デー
タを補正し、その結果得られる補正データを、ローカル
デコード部22および判定部24に出力する。そして、
ステップS2に戻り、以下、同様の処理が繰り返され
る。
【0045】一方、ステップS4において、誤差情報が
所定の閾値ε以下であると判定された場合、圧縮部21
が出力した補正データを、元の画像の符号化結果とする
のは適正であると認識され、判定部24は、所定の閾値
ε以下の誤差情報が得られたときの補正データを、最適
圧縮データとして、予測係数とともに、多重化部25に
出力する。多重化部25では、ステップS6において、
判定部24からの最適圧縮データと予測係数とが多重化
され、その結果得られる符号化データが出力されて、処
理を終了する。
【0046】以上のように、誤差情報が所定の閾値ε以
下となったときにおける、圧縮データを補正した補正デ
ータ(最適圧縮データ)を、元の画像の符号化結果とす
るようにしたので、受信装置4側においては、その補正
データに基づいて、元の画像(原画像)とほぼ同一の画
像を得ることが可能となる。
【0047】次に、図5は、図3の圧縮部21の構成例
を示している。
【0048】符号化すべき画像データは、ダウンフィル
タ30に入力されるようになされている。ダウンフィル
タ30は、例えば、ハーフバンドの1次元の31タップ
のローパスフィルタで、符号化すべき画像データをフィ
ルタリングして、間引き回路31に供給するようになさ
れている。間引き回路31は、ダウンフィルタ30から
の画像データを1/Nに間引くようになされている。従
って、間引き回路31からは、画像データを、1/Nに
圧縮した圧縮データが出力されるようになされている。
この圧縮データは、間引き回路31から補正回路32に
供給されるようになされている。
【0049】補正回路32は、判定部24(図3)から
の制御信号にしたがった補正値△を、間引き回路31か
らの圧縮データに対して、例えば加算することで、補正
データを生成し、ローカルデコード部22および判定部
24に供給するようになされている。
【0050】次に、図6を参照して、図5の圧縮部21
の処理について説明する。
【0051】例えば、1フレーム(フィールド)分など
の画像データが、ダウンフィルタ30に供給されると、
ダウンフィルタ30では、ステップS10において、そ
の画像データがフィルタリングされる。即ち、ダウンフ
ィルタ30としての、例えば、ハーフバンドの1次元の
31タップのローパスフィルタが、画像データに対し
て、まず垂直方向にかけられ、その後水平方向にかけら
れる。ダウンフィルタ30におけるフィルタリング結果
としての画像データは、間引き回路31に出力される。
【0052】ここで、ダウンフィルタ30は、1次元
や、31タップのものなどに限定されるものではない。
即ち、ダウンフィルタ30としては、例えば、2次元の
3×3のローパスフィルタや、5×5のローパスフィル
タなどを用いることが可能である。まだ、ダウンフィル
タ30は、必ずしも設ける必要はない。即ち、間引き回
路31には、符号化すべき画像データをそのまま入力す
るようにすることが可能である。
【0053】間引き回路31では、ステップS11にお
いて、ダウンフィルタ30からの画像データが1/Nに
間引かれ(サブサンプリングされ)、その結果得られる
圧縮データが、補正回路32に出力される。
【0054】ここで、間引き回路31は、図7に示すよ
うに、入力された画像データを、例えば、1/9に間引
くようになされている。即ち、間引き回路31は、3×
3(横×縦)の9画素を1単位とし、各単位の中心の画
素(同図において、●印で示す部分)についての画素値
のみを抽出し、他の部分(同図において、○印で示す部
分)を削除する。なお、間引き回路31は、以上のよう
な処理を、例えば、1フレーム(フィールド)単位で行
うようになされている。従って、間引き回路31から補
正回路32に対しては、1フレームの画像データが1/
9に間引きされた圧縮データが供給される。但し、間引
き回路31における間引き処理は、その他、1フレーム
の画像を幾つかのブロックに分割し、そのブロック単位
で行うようにすることも可能である。
【0055】補正回路32は、間引き回路31から圧縮
データを受信すると、ステップS12において、判定部
24(図3)から制御信号を受信したかどうかを判定す
る。ステップS12において、制御信号を受信していな
いと判定された場合、ステップS13をスキップして、
ステップS14に進み、補正回路32は、間引き回路3
1からの圧縮データを、そのまま補正データとして、ロ
ーカルデコード部22および判定部24に出力し、ステ
ップS12に戻る。
【0056】即ち、判定部24は、上述したように、誤
差情報に基づいて、圧縮部21(補正回路32)を制御
するようになされており、間引き回路31から圧縮デー
タが出力された直後は、まだ、誤差情報が得られないた
め(誤差情報が、誤差算出部23から出力されないた
め)、判定部24からは制御信号は出力されない。この
ため、間引き回路31から圧縮データが出力された直後
は、補正回路32は、その圧縮データを補正せず(0を
加算する補正をして)、そのまま補正データとして、ロ
ーカルデコード部22および判定部24に出力する。
【0057】一方、ステップS12において、判定部2
4からの制御信号を受信したと判定された場合、ステッ
プS13において、補正回路32は、その制御信号にし
たがった補正値△を、1フレームの圧縮データそれぞれ
に加算し、これにより、圧縮データを補正した補正デー
タを算出する。ここで、1フレームの圧縮データそれぞ
れに加算する補正値△は、同一の値である必要はなく、
異なった値を用いることができる(むしろ、通常は、異
なった値の方が好ましい)。
【0058】補正データの算出後は、ステップS13か
らS14に進み、その補正データが、補正回路32から
ローカルデコード部22および判定部24に出力され、
ステップS12に戻る。
【0059】以上のようにして、圧縮部21は、判定部
24の制御にしたがって、圧縮データを、種々の値に補
正した補正データを出力することを繰り返す。
【0060】なお、判定部24は、1フレームの画像に
ついての符号化を終了すると、その旨を表す制御信号
を、圧縮部21に供給するようになされており、圧縮部
21は、その制御信号を受信すると、次のフレームの画
像に対して、図6のフローチャートにしたがった処理を
施すようになされている。
【0061】また、上述の場合においては、間引き回路
31に、3×3画素の中心の画素についての画素データ
(画素値)のみを抽出させることにより、圧縮データを
生成させるようにしたが、その他、例えば、3×3画素
の平均値を算出し、その平均値を、3×3画素の中心の
画素の画素値として、圧縮データを生成させるようにす
ることなども可能である。
【0062】次に、図8は、図3のローカルデコード部
22の構成例を示している。
【0063】圧縮部21からの補正データは、線形補間
回路40およびクラス分類用ブロック化回路41に供給
されるようになされている。線形補間回路40は、補正
データを用いて線形補間を行い、これにより補間データ
を算出するようになされている。即ち、圧縮部21から
供給される補正データは、図7に●印で示した間引き後
の画素についてのものであるが、線形補間回路40は、
この補正データを用いて線形補間を行うことで、同図に
○印で示した間引き前の画素についての画素値である補
間データを求めるようになされている。
【0064】ここで、以下、適宜、補間データというと
きには、図7において●印で示した画像についての補正
データをも含むものとする。
【0065】線形補間回路40で求められた補間データ
は、予測値計算用ブロック化回路42に供給されるよう
になされている。
【0066】クラス分類用ブロック化回路41は、圧縮
部21からの補正データを、その性質に応じて所定のク
ラスに分類するための単位であるクラス分類用ブロック
にブロック化するようになされている。
【0067】即ち、いま、図7において、上からi番目
で、左からj番目の補正データ(圧縮データ)(または
画素)(図中、●印で示す部分)をXijと表すとする
と、クラス分類用ブロック化回路41は、Xijを注目画
素とする場合、例えば、その注目画素Xijの左上、上、
右上、左、右、左下、下、右下に隣接する8つの画素X
(i-1)(j-1),X(i-1)j,X(i-1)(j+1),Xi(j-1),X
i(j+1),X(i-1)(j-1),X(i-1)j,X(i+1)(j+1)に、自
身を含め、合計9画素で構成されるクラス分類用ブロッ
ク(注目画素Xijを、後述するクラス分類するためのタ
ップ(クラス分類用タップ))を構成するようになされ
ている。このクラス分類用ブロックは、クラス分類適応
処理回路43に供給されるようになされている。
【0068】なお、この場合、クラス分類用ブロック
は、3×3画素(3×3の補正データ)でなる正方形状
のブロックで構成されることとなるが、クラス分類用ブ
ロックの形状は、正方形である必要はなく、その他、例
えば、長方形や、十文字形、その他の任意な形とするこ
とが可能である。また、クラス分類用ブロックを構成す
る画素数も、3×3の9画素に限定されるものではな
い。
【0069】予測値計算用ブロック化回路42は、線形
補間回路40からの補間データを、元の画像の予測値を
計算するための単位である予測値計算用ブロック(予測
タップ)にブロック化するようになされている。
【0070】即ち、いま、図7において、間引き後の画
素(図中、●印で示す部分)のうちの1つを注目画素X
ijとして、その注目画素Xijを中心とする、元の画像
(原画像)における3×3の9画素の画素値を、その最
も左から右方向、かつ上から下方向に、Yij(1),Y
ij(2),Yij(3),Yij(4),Yij(5),Yij
(6),Yij(7),Yij(8),Yij(9)と表すと
すると、予測値計算用ブロック化回路42は、例えば、
画素Yij(1)乃至Yij(9)の予測値の計算のため
に、注目画素Xijを中心とする25の補間(線形補間)
後の画素で構成されるひし形状の予測値計算用ブロック
を構成するようになされている。
【0071】具体的には、例えば、図7において、X33
を注目画素とするとき、同図で実線の四角形で囲む、元
の画像における画素Y33(1)乃至Y33(9)の予測値
の計算のためには、同図において点線で囲むひし形の範
囲の25画素(25の補間データ)から、予測値計算用
ブロックが構成される。
【0072】予測値計算用ブロック化回路42において
得られた予測値計算用ブロックは、クラス分類適応処理
回路43に供給されるようになされている。
【0073】なお、予測値計算用ブロックについても、
クラス分類用ブロックにおける場合と同様に、その画素
数および形状は、上述したものに限定されるものではな
い。但し、予測値計算用ブロックを構成する画素数は、
クラス分類用ブロックを構成する画素数よりも多くする
のが望ましい。
【0074】また、上述のようなブロック化を行う場合
において(ブロック化以外の処理についても同様)、画
像の画枠付近では、対応する画素が存在しないことがあ
るが、この場合には、例えば、画枠を構成する画素と同
一の画素が、その外側に存在するものとして処理を行う
ようにすることができる。
【0075】クラス分類適応処理回路43は、ADRC
(Adaptive Dynamic Range Coding)処理回路、クラス
分類回路45、および適応処理回路46で構成され、ク
ラス分類適応処理を行うようになされている。
【0076】クラス分類適応処理とは、入力信号を、そ
の特徴に基づいて幾つかのクラスに分類し、各クラスの
入力信号に、そのクラスに適切な適応処理を施すもの
で、大きく、クラス分類処理と適応処理とに分かれてい
る。
【0077】ここで、クラス分類処理および適応処理に
ついて簡単に説明する。
【0078】まず、クラス分類処理について説明する。
【0079】いま、例えば、図9(A)に示すように、
ある注目画素と、それに隣接する3つの画素により、2
×2画素でなるブロック(クラス分類用ブロック)を構
成し、また、各画素は、1ビットで表現される(0また
は1のうちのいずれかのレベルをとる)ものとする。こ
の場合、2×2の4画素のブロックは、各画素のレベル
分布により、図9(B)に示すように、16(=
(214)パターンに分類することができる。このよう
なパターン分けが、クラス分類処理であり、クラス分類
回路45において行われる。
【0080】なお、クラス分類処理は、画像(ブロック
内の画像)のアクティビティ(画像の複雑さ)(変化の
激しさ)などをも考慮して行うようにすることが可能で
ある。
【0081】ここで、通常、各画素には、例えば8ビッ
ト程度が割り当てられる。また、本実施の形態において
は、上述したように、クラス分類用ブロックは、3×3
の9画素で構成される。従って、このようなクラス分類
用ブロックを対象にクラス分類処理を行ったのでは、
(289という膨大な数のクラスに分類されることにな
る。
【0082】そこで、本実施の形態においては、ADR
C処理回路44において、クラス分類用ブロックに対し
て、ADRC処理が施されるようになされており、これ
により、クラス分類用ブロックを構成する画素のビット
数を小さくすることで、クラス数を削減するようになさ
れている。
【0083】即ち、例えば、いま、説明を簡単にするた
め、図10(A)に示すように、直線上に並んだ4画素
で構成されるブロックを考えると、ADRC処理におい
ては、その画素値の最大値MAXと最小値MINが検出
される。そして、DR=MAX−MINを、ブロックの
局所的なダイナミックレンジとし、このダイナミックレ
ンジDRに基づいて、ブロックを構成する画素の画素値
がKビットに再量子化される。
【0084】即ち、ブロック内の各画素値から、最小値
MINを減算し、その減算値をDR/2Kで除算する。
そして、その結果得られる除算値に対応するコード(A
DRCコード)に変換される。具体的には、例えば、K
=2とした場合、図10(B)に示すように、除算値
が、ダイナミックレンジDRを4(=22)等分して得
られるいずれの範囲に属するかが判定され、除算値が、
最も下のレベルの範囲、下から2番目のレベルの範囲、
下から3番目のレベルの範囲、または最も上のレベルの
範囲に属する場合には、それぞれ、例えば、00B,0
1B,10B、または11Bなどの2ビットにコード化
される(Bは2進数であることを表す)。そして、復号
側においては、ADRCコード00B,01B,10
B、または11Bは、ダイナミックレンジDRを4等分
して得られる最も下のレベルの範囲の中心値L00、下か
ら2番目のレベルの範囲の中心値L01、下から3番目の
レベルの範囲の中心値L10、または最も上のレベルの範
囲の中心値L11に変換され、その値に、最小値MINが
加算されることで復号が行われる。
【0085】ここで、このようなADRC処理はノンエ
ッジマッチングと呼ばれる。このようなノンエッジマッ
チングに対して、図10(C)に示すように、ダイナミ
ックレンジDRを4等分して得られる最も下のレベルの
範囲に属する画素値の平均値MIN’、またはその最も
上のレベルの範囲に属する画素値の平均値MAX’に、
ADRCコード00Bまたは11Bそれぞれを変換する
とともに、MAX’−MIN’で規定されるダイナミッ
クレンジDR’を等分(3等分)するレベルに、ADR
Cコード01Bと10Bを変換することにより、ADR
Cコードの復号を行うようなADRC処理があり、これ
は、エッジマッチングと呼ばれる。
【0086】なお、ADRC処理については、本件出願
人が先に出願した、例えば、特開平3−53778号公
報などに、その詳細が開示されている。
【0087】ブロックを構成する各画素に割り当てられ
ているビット数より少ないビット数で再量子化を行うA
DRC処理を施すことにより、上述したように、クラス
数を削減することができ、このようなADRC処理が、
ADRC処理回路44において行われるようになされて
いる。
【0088】なお、本実施の形態では、クラス分類回路
45において、ADRC処理回路44から出力されるA
DRCコードに基づいて、クラス分類処理が行われる
が、クラス分類処理は、その他、例えば、DPCM(予
測符号化)や、BTC(BlockTruncation Coding)、V
Q(ベクトル量子化)、DCT(離散コサイン変換)、
アダマール変換などを施したデータを対象に行うように
することも可能である。
【0089】次に、適応処理について説明する。
【0090】例えば、いま、元の画像の画素値yの予測
値E[y]を、その周辺の幾つかの画素の画素値(以
下、適宜、学習データという)x1,x2,・・・と、所
定の予測係数w1,w2,・・・の線形結合により規定さ
れる線形1次結合モデルにより求めることを考える。こ
の場合、予測値E[y]は、次式で表すことができる。
【0091】 E[y]=w11+w22+・・・ ・・・(1)
【0092】そこで、一般化するために、予測係数wの
集合でなる行列W、学習データの集合でなる行列X、お
よび予測値E[y]の集合でなる行列Y’を、
【数1】 で定義すると、次のような観測方程式が成立する。
【0093】XW=Y’・・・(2)
【0094】そして、この観測方程式に最小自乗法を適
用して、元の画像の画素値yに近い予測値E[y]を求
めることを考える。この場合、元の画像の画素値(以
下、適宜、教師データという)yの集合でなる行列Y、
および元の画像の画素値yに対する予測値E[y]の残
差eの集合でなる行列Eを、
【数2】 で定義すると、式(2)から、次のような残差方程式が
成立する。
【0095】XW=Y+E・・・(3)
【0096】この場合、元の画像の画素値yに近い予測
値E[y]を求めるための予測係数wiは、自乗誤差
【数3】 を最小にすることで求めることができる。
【0097】従って、上述の自乗誤差を予測係数wi
微分したものが0になる場合、即ち、次式を満たす予測
係数wiが、元の画像の画素値yに近い予測値E[y]
を求めるため最適値ということになる。
【0098】
【数4】 ・・・(4)
【0099】そこで、まず、式(3)を、予測係数wi
で微分することにより、次式が成立する。
【0100】
【数5】 ・・・(5)
【0101】式(4)および(5)より、式(6)が得
られる。
【0102】
【数6】 ・・・(6)
【0103】さらに、式(3)の残差方程式における学
習データx、予測係数w、教師データy、および残差e
の関係を考慮すると、式(6)から、次のような正規方
程式を得ることができる。
【0104】
【数7】 ・・・(7)
【0105】式(7)の正規方程式は、求めるべき予測
係数wの数と同じ数だけたてることができ、従って、式
(7)を解くことで、最適な予測係数wを求めることが
できる。なお、式(7)を解くにあたっては、例えば、
掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)などを適用するこ
とが可能である。
【0106】以上のようにして、最適な予測係数wを求
め、さらに、その予測係数wを用い、式(1)により、
元の画像の画素値yに近い予測値E[y]を求めるのが
適応処理であり(広義には、あらかじめ予測係数wを求
めておき、その予測係数wを用いて、予測値E[y]を
求めることも、適応処理に含まれるものとする)、この
適応処理が、適応処理回路46において行われるように
なされている。
【0107】なお、適応処理は、間引かれた画像には含
まれていない、元の画像に含まれる成分が再現される点
で、補間処理とは異なる。即ち、適応処理では、式
(1)だけを見る限りは、いわゆる補間フィルタを用い
ての補間処理と同一であるが、その補間フィルタのタッ
プ係数に相当する予測係数wが、教師データyを用いて
の、いわば学習により求められるため、元の画像に含ま
れる成分を再現することができる。このことから、適応
処理は、いわば画像の創造作用がある処理ということが
できる。
【0108】次に、図11のフローチャートを参照し
て、図8のローカルデコード部22の処理について説明
する。
【0109】ローカルデコード部22においては、まず
最初に、ステップS20において、線形補間回路40に
よって、圧縮部21からの補正データを用いて線形補間
が行われることにより、補間データが求められ、予測値
計算用ブロック化回路42に供給される。
【0110】そして、ステップS21において、圧縮部
21が出力する補正データまたは線形補間回路40が出
力する補間データが、クラス分類用ブロック化回路41
または予測値計算用ブロック化回路42において、それ
ぞれブロック化される。
【0111】即ち、上述したように、クラス分類用ブロ
ック化回路41において、補正データが、ある注目画素
を中心とする3×3画素のクラス分類用ブロックにブロ
ック化され、クラス分類適応処理回路43に供給される
とともに、予測値計算用ブロック化回路42において、
補間データが、注目画素を中心とする25画素の予測値
計算用ブロックにブロック化され、やはり、クラス分類
適応処理回路43に供給される。
【0112】クラス分類適応処理回路43には、上述し
たように、クラス分類用ブロックおよび予測値計算用ブ
ロックの他、元の画像データが供給されるようになされ
ており、クラス分類用ブロックはADRC処理部44
に、予測値計算用ブロックおよび元の画像データは適応
処理回路46に供給されるようになされている。
【0113】ADRC処理回路44は、クラス分類用ブ
ロックを受信すると、ステップS22において、そのク
ラス分類用ブロックに対して、例えば、1ビットのAD
RC(1ビットで再量子化を行うADRC)処理を施
し、これにより、補正データを、1ビットに変換(符号
化)して、クラス分類回路45に出力する。クラス分類
回路45は、ステップS23において、ADRC処理が
施されたクラス分類用ブロックに対して、クラス分類処
理を施し、そのクラス分類用ブロックに含まれる注目画
素が属するクラスを判定する。このクラスの判定結果
は、クラス情報として、適応処理回路46に供給され
る。
【0114】なお、本実施の形態においては、1ビット
のADRC処理が施された3×3の9画素で構成される
クラス分類用ブロックに対して、クラス分類処理が施さ
れるので、各クラス分類用ブロックは、512(=(2
19)のクラスのうちのいずれかに分類されることにな
る。
【0115】そして、ステップS24に進み、適応処理
回路46において、クラス分類回路45からのクラス情
報に基づいて、各クラスごとに適応処理が施され、これ
により、予測係数および元の画像データの予測値が算出
される。
【0116】即ち、本実施の形態においては、例えば、
ある1つの補正データに注目した場合に、その注目補正
データに対応する画素(注目画素)と、その画素の周り
に隣接する8個の画素の、合計9個の画素についての予
測値および予測係数が、注目補正データを中心とする2
5画素の補間データでなる予測値計算用ブロックを用い
て、適応処理が行われることにより算出される。
【0117】具体的には、例えば、いま、図7に示した
画素X33を注目画素とし、この注目画素X33を中心とす
る3×3の画素(間引き後の画素)についての補正デー
タX22,X23,X24,X32,X33,X34,X42,X43
44でなるクラス分類用ブロックに基づいてクラス分類
が行われ、これにより、注目画素X33についてのクラス
情報Cが、クラス分類回路45から出力されたとする。
【0118】さらに、予測値計算用ブロックとして、注
目画素X33を中心とする、図7で点線で囲んで示す25
画素(間引き後の画素を補間して得られた画素)につい
ての補間データ(補正データX23,X32,X33,X34
43を含む25の補間データ)でなる予測値計算用ブロ
ックが、予測値計算用ブロック化回路42から出力され
たものとする。
【0119】この場合、まず、予測値計算用ブロックを
構成する補間データを、学習データとするとともに、元
の画像における、補間データ(補正データ)X33を中心
とする3×3画素(図7において四角形で囲んである部
分)の画素値Y33(1)乃至Y33(9)を、教師データ
として、式(7)に示した正規方程式がたてられる。
【0120】さらに、クラス情報Cにクラス分類される
他の予測値計算用ブロックについても同様にして、正規
方程式がたてられ、画素値Y33(k)(ここでは、k=
1,2,・・・,9)の予測値E[Y33(k)]を求め
るための予測係数w1(k)乃至w25(k)(本実施の
形態では、1つの予測値を求めるのに学習データが25
個用いられるので、それに対応して、予測係数wも25
個必要となる)を算出することができるだけの数の正規
方程式が得られると(従って、そのような数の正規方程
式が得られるまで、ステップS24では、正規方程式を
たてる処理までが行われる)、その正規方程式を解くこ
とで、クラス情報Cについて、画素値Y33(k)の予測
値E[Y33(k)]を求めるのに最適な予測係数w
1(k)乃至w2 5(k)が算出される。
【0121】そして、予測値計算用ブロックを構成する
25の補間データを、x1,x2,・・・,x25と表すと
き、予測値E[Y33(k)]は、式(1)に対応する次
式にしたがって求められる。
【0122】 E[Y33(k)]=w1(k)x1+w2(k)x2+ ・・・ +w24(k)x24+w25(k)x25 ・・・(8)
【0123】ステップS24において、以上のようにし
て9個の予測値および25×9個の予測係数が求められ
ると、予測値は誤差算出部23に、予測係数は判定部2
4に、それぞれ出力され、ステップS21に戻り、まだ
注目画素とされていない画素(間引き後の画素)を新た
に注目画素として、以下同様の処理が繰り返される。
【0124】次に、図12は、図3の誤差算出部23の
構成例を示している。
【0125】ブロック化回路51には、元の画像データ
が供給されるようになされており、そこでは、ブロック
化回路51は、その画像データを、ローカルデコード部
22から出力される予測値に対応する9個単位でブロッ
ク化し、その結果得られる3×3画素のブロック(例え
ば、図7に実線の四角形で囲んで示すような3×3画素
のブロック)を、自乗誤差算出回路52に出力するよう
になされている。自乗誤差算出部52には、上述したよ
うに、ブロック化回路51からブロックが供給される
他、ローカルデコード部22から予測値が、9個単位
(3×3画素のブロック単位)で供給されるようになさ
れており、自乗誤差算出回路52は、原画像に対する、
予測値の予測誤差としての自乗誤差を算出し、積算部5
5に供給するようになされている。
【0126】即ち、自動誤差算出回路は52は、演算器
53および54で構成されている。演算器53は、ブロ
ック化回路51からのブロック化された画像データそれ
ぞれから、対応する予測値を減算し、その減算値を、演
算器54に供給するようになされている。演算器54
は、演算器53の出力(元の画像データと予測値との差
分)を自乗し、積算部55に供給するようになされてい
る。
【0127】積算部55は、自乗誤差算出回路52から
自乗誤差を受信すると、メモリ56の記憶値を読み出
し、その記憶値と自乗誤差とを加算して、再び、メモリ
56に供給して記憶させることを繰り返すことで、自乗
誤差の積算値(誤差分散)を求めるようになされてい
る。さらに、積算部55は、所定量(例えば、1フレー
ム分など)についての自乗誤差の積算が終了すると、そ
の積算値を、メモリ56から読み出し、誤差情報とし
て、判定部24に供給するようになされている。メモリ
56は、1フレームについての処理が終了するごとに、
その記憶値をクリアしながら、積算部55の出力値を記
憶するようになされている。
【0128】次に、その動作について、図13のフロー
チャートを参照して説明する。誤差算出部23では、ま
ず最初に、ステップS31において、メモリ56の記憶
値が、例えば0にクリアされ、ステップS32に進み、
ブロック化回路51において、画像データが、上述した
ようにブロック化され、その結果得られるブロックが、
自乗誤差算出回路52に供給される。自乗誤差算出回路
52では、ステップS33において、ブロック化回路5
1から供給されるブロックを構成する、元の画像の画像
データと、ローカルデコード部22から供給される予測
値との自乗誤差が算出される。
【0129】即ち、ステップS33では、演算器53に
おいて、ブロック化回路51より供給されたブロック化
された画像データそれぞれから、対応する予測値が減算
され、演算器54に供給される。さらに、ステップS3
3では、演算器54において、演算器53の出力が自乗
され、積算部55に供給される。
【0130】積算部55は、自乗誤差算出回路52から
自乗誤差を受信すると、ステップS34において、メモ
リ56の記憶値を読み出し、その記憶値と自乗誤差とを
加算することで、自乗誤差の積算値を求める。積算部5
5において算出された自乗誤差の積算値は、メモリ56
に供給され、前回の記憶値に上書きされることで記憶さ
れる。
【0131】そして、積算部55では、ステップS35
において、所定量としての、例えば、1フレーム分につ
いての自乗誤差の積算が終了したかどうかが判定され
る。ステップS35において、1フレーム分についての
自乗誤差の積算が終了していないと判定された場合、ス
テップS32に戻り、再び、ステップS32からの処理
を繰り返す。また、ステップS35において、1フレー
ム分についての自乗誤差の積算が終了したと判定された
場合、ステップS36に進み、積算部55は、メモリ5
6に記憶された1フレーム分についての自乗誤差の積算
値を読み出し、誤差情報として、判定部24に出力す
る。そして、ステップS31に戻り、再び、ステップS
31からの処理を繰り返す。
【0132】従って、誤差算出部23では、左からi番
目で、上からj番目の、元の画像データをYij(k)と
するとともに、その予測値をE[Yij(k)]とすると
き、次式にしたがった演算が行われることで、誤差情報
Qが算出される。
【0133】 Q=Σ(Yij(k)−E[Yij(k)])2 但し、Σは、1フレーム分についてのサメーションを意
味する。
【0134】次に、図14は、図3の判定部24の構成
例を示している。
【0135】予測係数メモリ61は、ローカルデコード
部22から供給される予測係数を記憶するようになされ
ている。補正データメモリ62は、圧縮部21から供給
される補正データを記憶するようになされている。
【0136】なお、補正データメモリ62は、圧縮部2
1において、圧縮データが新たに補正され、これによ
り、新たな補正データが供給された場合には、既に記憶
している補正データ(前回の補正データ)に代えて、新
たな補正データを記憶するようになされている。また、
このように補正データが、新たなものに更新されるタイ
ミングで、ローカルデコード部22からは、その新たな
補正データに対応する、新たな予測係数のセットが出力
されるが、予測係数メモリ61においても、このように
新たな予測係数が供給された場合には、既に記憶してい
る予測係数(前回の予測係数)に代えて、その新たな予
測係数を記憶するようになされている。
【0137】誤差情報メモリ63は、誤差算出部23か
ら供給される誤差情報を記憶するようになされている。
なお、誤差情報メモリ63は、誤差算出部23から、今
回供給された誤差情報の他に、前回供給された誤差情報
も記憶するようになされている(新たな誤差情報が供給
されても、さらに新たな誤差情報が供給されるまでは、
既に記憶している誤差情報を保持するようになされてい
る)。なお、誤差情報メモリ63は、新たなフレームに
ついての処理が開始されるごとにクリアされるようにな
されている。
【0138】比較回路64は、誤差情報メモリ63に記
憶された今回の誤差情報と、所定の閾値εとを比較し、
さらに、必要に応じて、今回の誤差情報と前回の誤差情
報との比較も行うようになされている。比較回路64に
おける比較結果は、制御回路65に供給されるようにな
されている。
【0139】制御回路65は、比較回路64における比
較結果に基づいて、補正データメモリ62に記憶された
補正データを、元の画像の符号化結果とすることの適正
(最適)さを判定し、最適でないと認識(判定)した場
合には、新たな補正データの出力を要求する制御信号
を、圧縮部21(補正回路32)(図5)に供給するよ
うになされている。また、制御回路65は、補正データ
メモリ62に記憶された補正データを、元の画像の符号
化結果とすることが最適であると認識した場合には、予
測係数メモリ61に記憶されている予測係数を読み出
し、多重化部25に出力するとともに、補正データメモ
リ62に記憶されている補正データを読み出し、最適圧
縮データとして、やはり多重化部25に供給するように
なされている。さらに、この場合、制御回路65は、1
フレームの画像についての符号化を終了した旨を表す制
御信号を、圧縮部21に出力し、これにより、上述した
ように、圧縮部21に、次のフレームについての処理を
開始させるようになされている。
【0140】次に、図15を参照して、判定部24の動
作について説明する。判定部24では、まず最初に、ス
テップS41において、誤差算出部23から誤差情報を
受信したかどうかが、比較回路64によって判定され、
誤差情報を受信していないと判定された場合、ステップ
S41に戻る。また、ステップS41において、誤差情
報を受信したと判定された場合、即ち、誤差情報メモリ
63に誤差情報が記憶された場合、ステップS42に進
み、比較回路64において、誤差情報メモリ63に、い
ま記憶された誤差情報(今回の誤差情報)と、所定の閾
値εとが比較され、いずれが大きいかが判定される。
【0141】ステップS42において、今回の誤差情報
が、所定の閾値ε以上であると判定された場合、比較回
路64において、誤差情報メモリ63に記憶されている
前回の誤差情報が読み出される。そして、比較回路64
は、ステップS43において、前回の誤差情報と、今回
の誤差情報とを比較し、いずれが大きいかを判定する。
【0142】ここで、1フレームについての処理が開始
され、最初に誤差情報が供給されたときには、誤差情報
メモリ63には、前回の誤差情報は記憶されていないの
で、この場合には、判定部24においては、ステップS
43以降の処理は行われず、制御回路65において、所
定の初期アドレスを出力するように、補正回路32(図
5)を制御する制御信号が出力されるようになされてい
る。
【0143】ステップS43において、今回の誤差情報
が、前回の誤差情報以下であると判定された場合、即
ち、圧縮データの補正を行うことにより誤差情報が減少
した場合、ステップS44に進み、制御回路65は、補
正値△を、前回と同様に変化させるように指示する制御
信号を、補正回路32に出力し、ステップS41に戻
る。また、ステップS43において、今回の誤差情報
が、前回の誤差情報より大きいと判定された場合、即
ち、圧縮データの補正を行うことにより誤差情報が増加
した場合、ステップS45に進み、制御回路65は、補
正値△を、前回と逆に変化させるように指示する制御信
号を、補正回路32に出力し、ステップS41に戻る。
【0144】なお、減少し続けていた誤差情報が、ある
タイミングで上昇するようになったときは、制御回路6
5は、補正値△を、いままでの場合の、例えば1/2の
大きさで、前回と逆に変化させるように指示する制御信
号を出力するようになされている。
【0145】そして、ステップS41乃至S45の処理
を繰り返すことにより、誤差情報が減少し、これによ
り、ステップS42において、今回の誤差情報が、所定
の閾値εより小さいと判定された場合、ステップS46
に進み、制御回路65は、予測係数メモリ61に記憶さ
れている予測係数を読み出すとともに、補正データメモ
リ62に記憶されている補正データを読み出し、多重化
部25に供給して、処理を終了する。
【0146】その後は、次のフレームについての誤差情
報が供給されるのを待って、再び、図15に示すフロー
チャートにしたがった処理を繰り返す。
【0147】なお、補正回路32には、圧縮データの補
正は、1フレームすべての圧縮データについて行わせる
ようにすることもできるし、その一部の圧縮データにつ
いてだけ行わせるようにすることもできる。一部の圧縮
データについてだけ補正を行う場合においては、制御回
路65に、例えば、誤差情報に対する影響の強い画素を
検出させ、そのような画素についての圧縮データだけを
補正するようにすることができる。誤差情報に対する影
響の強い画素は、例えば、次のようにして検出すること
ができる。即ち、まず最初に、間引き後に残った画素に
ついての圧縮データをそのまま用いて処理を行うことに
より、その誤差情報を得る。そして、間引き後に残った
画素についての圧縮データを、1つずつ、同一の補正値
△だけ補正するような処理を行わせる制御信号を、制御
回路65から補正回路32に出力し、その結果得られる
誤差情報を、圧縮データをそのまま用いた場合に得られ
た誤差情報と比較し、その差が、所定値以上となる画素
を、誤差情報に対する影響の強い画素として検出すれば
良い。
【0148】以上のように、誤差情報を所定の閾値εよ
り小さくする(以下にする)まで、圧縮データの補正が
繰り返され、誤差情報が所定の閾値εより小さくなった
ときにおける補正データが、画像の符号化結果として出
力されるので、受信装置4(図1)においては、間引き
後の画像を構成する画素の画素値を、元の画像を復元す
るのに最も適当な値にした補正データから、原画像と同
一(ほぼ同一)の復号画像を得ることが可能となる。
【0149】また、画像は、間引き処理により圧縮され
る他、ADRC処理およびクラス分類適応処理などによ
っても圧縮されるため、非常に高圧縮率の符号化データ
を得ることができる。なお、送信装置1における、以上
のような符号化処理は、間引きによる圧縮処理と、クラ
ス分類適応処理とを、いわば有機的に統合して用いるこ
とにより、高能率圧縮を実現するものであり、このこと
から統合符号化処理ということができる。
【0150】次に、図16は、図1の受信装置4の構成
例を示している。
【0151】受信機/再生装置71においては、記録媒
体2に記録された符号化データが再生され、または伝送
路3を介して伝送されてくる符号化データが受信され、
分離部72に供給される。分離部72では、符号化デー
タが、補正データと予測係数に分離され、補正データ
は、クラス分類用ブロック化回路73および線形補間回
路78に供給され、予測係数は、予測回路76に供給さ
れる。
【0152】クラス分類用ブロック化回路73、ADR
C処理回路74、クラス分類回路75、予測値計算用ブ
ロック化回路77、または線形補間回路78は、図8に
おけるクラス分類用ブロック化回路41、ADRC処理
回路44、クラス分類回路45、予測値計算用ブロック
化回路42、または線形補間回路40それぞれと同様に
構成されており、従って、これらのブロックにおいて
は、図8における場合と同様の処理が行われ、これによ
り、予測値計算用ブロック化回路77からは予測値計算
用ブロックが出力され、また、クラス分類回路75から
はクラス情報が出力される。これらの予測値計算用ブロ
ックおよびクラス情報は、予測回路76に供給される。
【0153】予測回路76では、クラス情報に対応した
予測係数と、予測値計算用ブロック化回路77から供給
される予測値計算用ブロックを構成する補間データとを
用い、式(1)にしたがって予測値が算出され、そのよ
うな予測値で構成される1フレームの画像が、復号画像
として出力される。この復号画像は、上述したように、
元の画像とほぼ同一の画像となる。
【0154】なお、受信側においては、図16に示すよ
うな受信装置4でなくても、間引きされた画像を単純な
補間により復号する装置により、予測係数を用いずに、
通常の補間を行うことで復号画像を得ることができる。
但し、この場合に得られる復号画像は、画質(解像度)
の劣化したものとなる。
【0155】ところで、図8に示したローカルデコード
部22においては、まず予測係数を求め、これを用い
て、予測値を算出するようにしたが、ローカルデコード
部22では、予測係数を求めずに、あらかじめ求められ
た予測係数を用いて、予測値を算出するようにすること
が可能である。
【0156】即ち、図17は、図3のローカルデコード
部22の他の構成例を示している。なお、図中、図8に
おける場合と対応する部分については、同一の符号を付
してある。即ち、図17のローカルデコード部22は、
適応処理回路46に代えて、予測係数ROM81および
予測回路82が設けられている他は、図8における場合
と同様に構成されている。
【0157】予測係数ROM81は、あらかじめ学習
(後述する)により求められたクラスごとの予測係数を
記憶しており、クラス分類回路44が出力するクラス情
報を受信し、そのクラス情報に対応するアドレスに記憶
されている予測係数を読み出して、予測回路82に供給
する。
【0158】予測回路82では、予測値計算用ブロック
化回路42からの予測値計算用ブロックと、予測係数R
OM81からの予測係数とを用いて、式(1)(具体的
には、例えば、式(8))に示した線形1次式が計算さ
れ、これにより、元の画像の予測値が算出される。
【0159】従って、図17のクラス分類適応処理回路
43によれば、元の画像を用いずに、その予測値を算出
することができる。
【0160】次に、図18は、図17の予測係数ROM
81に記憶されている予測係数を得るための学習を行う
画像処理装置の構成例を示している。
【0161】間引き回路91および教師用ブロック化回
路92には、あらゆる画像に適用可能な予測係数を得る
ための学習用の画像データ(学習用画像)が供給される
ようになされている。
【0162】間引き回路91は、例えば、図5における
間引き回路31と同様に、入力された画像データを1/
9に間引くことにより、圧縮データを生成し、クラス分
類用ブロック化回路101および線形補間回路102に
供給する。
【0163】クラス分類用ブロック化回路101、AD
RC処理回路93、またはクラス分類回路94では、図
17のクラス分類用ブロック化回路41、ADRC処理
回路44、またはクラス分類回路45における場合とそ
れぞれ同様の処理が行われ、これにより得られるクラス
情報が、クラス分類回路94から、スイッチ95の端子
aを介して、学習データメモリ96および教師データメ
モリ98に供給される。
【0164】また、線形補間回路102または学習用ブ
ロック化回路103では、図17の線形補間回路40ま
たは予測値計算用ブロック化回路42における場合とそ
れぞれ同様の処理が行われ、これにより、学習ブロック
化回路103は、図17の予測値計算用ブロック化回路
42が出力する予測値計算用ブロックと同様に構成され
るブロックを構成し、学習用ブロックとして、学習デー
タメモリ96に供給する。
【0165】一方、教師用ブロック化回路92では、入
力された画像データから、例えば、3×3の9画素で構
成されるブロックが生成され、この9画素で構成される
ブロックが、教師用ブロックとして、教師データメモリ
98に供給される。即ち、例えば、学習用ブロック化回
路103において、図7で点線で囲んで示した、画素X
33を注目画素とする予測値計算用ブロックと同一の学習
用ブロックが構成されるとき、教師用ブロック化回路9
2では、図7で実線で囲んで示した、3×3の9画素で
構成される教師用ブロックが、原画像(学習用画像)か
ら構成され、教師データメモリ98に供給される。
【0166】学習データメモリ96または教師データメ
モリ98では、そこに供給されるクラス情報に対応する
アドレスに、学習用ブロック化回路91からの学習用ブ
ロックまたは教師用ブロック化回路92からの教師用ブ
ロックが、それぞれ記憶される。
【0167】従って、学習データメモリ96において、
例えば、図7で点線で囲んで示した25画素(補間デー
タ)でなるブロックが学習用ブロックとして、あるアド
レスに記憶されたとすると、教師データメモリ98にお
いては、そのアドレスと同一のアドレスに、同図で実線
で囲んで示した3×3画素(元の画像データ)のブロッ
クが、教師用ブロックとして記憶される。
【0168】以下、同様の処理が、あらかじめ用意され
たすべての学習用の画像について繰り返され、これによ
り、学習用ブロックと、図17のローカルデコード部2
2において、その学習用ブロックを構成する25画素と
同一の位置関係を有する25の補間データで構成される
予測値計算用ブロックを用いて予測値が求められる9画
素で構成される教師用ブロックとが、学習用データメモ
リ96と、教師用データメモリ98とにおいて、同一の
アドレスに記憶される。
【0169】なお、学習用データメモリ96と教師用デ
ータメモリ98においては、同一アドレスに複数の情報
を記憶することができるようになされており、これによ
り、同一アドレスには、複数の学習用ブロックと教師用
ブロックを記憶することができるようになされている。
【0170】学習用画像すべてについての学習用ブロッ
クと教師用ブロックとが、学習データメモリ96と教師
データメモリ98に記憶されると、端子aを選択してい
たスイッチ95が、端子bに切り替わり、これにより、
カウンタ97の出力が、アドレスとして、学習データメ
モリ96および教師データメモリ98に供給される。カ
ウンタ97は、所定のクロックをカウントし、そのカウ
ント値を出力しており、学習データメモリ96または教
師データメモリ98では、そのカウント値に対応するア
ドレスに記憶された学習用ブロックまたは教師用ブロッ
クが読み出され、演算回路99に供給される。
【0171】従って、演算回路99には、カウンタ97
のカウント値に対応するクラスの学習用ブロックのセッ
トと、教師用ブロックのセットとが供給される。
【0172】演算回路99は、あるクラスについての学
習用ブロックのセットと、教師用ブロックのセットとを
受信すると、それらを用いて、最小自乗法により、誤差
を最小とする予測係数を算出する。
【0173】即ち、例えば、いま、学習用ブロックを構
成する画素の画素値(補間データ)を、x1,x2
3,・・・とし、求めるべき予測係数をw1,w2
3,・・・とするとき、これらの線形1次結合によ
り、教師用ブロックを構成する、ある画素の画素値yを
求めるには、予測係数w1,w2,w3,・・・は、次式
を満たす必要がある。
【0174】y=w11+w22+w33+・・・
【0175】そこで、演算回路99では、同一クラスの
学習用ブロックと、対応する教師用ブロックとから、真
値yに対する、予測値w11+w22+w33+・・・
の自乗誤差を最小とする予測係数w1,w2,w3,・・
・が、上述した式(7)に示す正規方程式をたてて解く
ことにより求められる。
【0176】演算回路99において求められた、クラス
ごとの予測係数は、メモリ100に供給される。メモリ
100には、演算回路99からの予測係数の他、カウン
タ97からカウント値が供給されており、これにより、
メモリ100においては、演算回路99からの予測係数
が、カウンタ97からのカウント値に対応するアドレス
に記憶される。
【0177】以上のようにして、メモリ100には、各
クラスに対応するアドレスに、そのクラスのブロックの
画素を予測するのに最適な予測係数が記憶される。
【0178】図17の予測係数ROM81には、以上の
ようにしてメモリ100に記憶された予測係数が記憶さ
れている。
【0179】なお、予測係数ROM81には、各クラス
に対応するアドレスに、予測係数を記憶させるのではな
く、教師用ブロックを構成する画素値の平均値などを記
憶させるようにすることが可能である。この場合、クラ
ス情報が与えられると、そのクラスに対応する画素値が
出力されることになり、図17のローカルデコード部2
2において、予測値計算用ブロック化回路42および予
測回路82を設けずに済むようになる。
【0180】また、図17に示したようにローカルデコ
ード部22を構成する場合においては、図16に示した
受信装置4は、受信機/再生装置71の後段を、図17
のローカルデコード部22と同様に構成するようにすれ
ば良い。
【0181】以上、本発明を適用した画像処理装置につ
いて説明したが、このような画像処理装置は、例えば、
NTSC方式などの標準方式のテレビジョン信号を符号
化する場合の他、データ量の多い、いわゆるハイビジョ
ン方式のテレビジョン信号などを符号化する場合に、特
に有効である。また、本発明は、いわゆる階層符号化を
行う場合などにも適用可能である。
【0182】なお、本実施の形態においては、誤差情報
として、誤差の自乗和を用いるようにしたが、誤差情報
としては、その他、例えば、誤差の絶対値和や、その3
乗以上したものの和などを用いるようにすることが可能
である。いずれを誤差情報として用いるかは、例えば、
その収束性などに基づいて決定するようにすることが可
能である。
【0183】また、本実施の形態では、誤差情報が、所
定の閾値ε以下になるまで、圧縮データの補正を繰り返
し行うようにしたが、圧縮データの補正の回数には、上
限を設けるようにすることも可能である。
【0184】さらに、本実施の形態においては、1フレ
ームの画像からブロックを構成するようにしたが、ブロ
ックは、その他、例えば、時系列に連続する複数フレー
ムにおける、同一位置の画素から構成するようにするこ
とも可能である。
【0185】また、本実施の形態では、圧縮部21にお
いて、画像を、単純に間引き、即ち、3×3画素のブロ
ックにおける中心画素を抽出し、これを圧縮データとす
るようにしたが、圧縮部21には、その他、例えば、ブ
ロックを構成する9画素の平均値などを求めさせ、その
平均値を、ブロックにおける中心画素の画素値とするこ
とにより、その画素数を少なくし(間引き)、これを圧
縮データとするようにすることも可能である。
【0186】さらに、本実施の形態では、補間データ
を、線形補間により求めるようにしたが、補間データ
は、その他、例えば、非線形な補間などによって求める
ことも可能である。
【0187】また、本実施の形態では、補正データを用
いて線形補間を行うことにより、補間データを求め、こ
の補間データに対して適応処理を施すようにしたが、適
応処理は、補正データを対象に施すことも可能である。
但し、補正データは、図7に●印で示したように、間引
き後の画素における画素値であり、いわば疎らなもので
ある。これに対して、補間データは、補正データを用い
て、図7に○印で示した画素の画素値を補間したもので
あり、いわば密のものである。従って、補正データによ
って構成される画像に含まれない成分は、それを用いて
線形補間を行うことにより得られる補間データにも含ま
れないが、補間データは密であることから、例えば、原
画像の画素値の変化が比較的急峻な場合などには、疎で
ある補正データよりも、密な補間データに対して適応処
理を施して予測値を求める方が、より予測誤差の小さい
ものを得ることができる。
【0188】さらに、本実施の形態では、圧縮データを
補正し、補正データを求め、さらに、補正データを用い
て補間データを求めて適応処理を施し、その結果得られ
る予測値の予測誤差に基づいて、補正量を変えて、圧縮
データを補正することを繰り返すようにしたが、その
他、例えば、適応処理により得られた予測値を間引き、
その間引きにより得られたデータを、予測値の予測誤差
に基づいて補正し、これを補正データとして用いるよう
にすることも可能である。
【0189】また、本実施の形態では、図7に点線で囲
んで示したように、注目画素を中心とするひし形状の範
囲内にある25画素の補間データにより、予測値計算用
ブロックを構成するようにしたが、その他、予測値計算
用ブロックは、例えば、図19に示すように、注目画素
を中心とするひし形状の範囲内にある5画素の補間デー
タや、正方形状の範囲内にある9画素の補間データ、ひ
し形状の範囲内にある13画素の補間データ、正方形状
の範囲内にある49画素の補間データなどで構成するこ
とも可能である。
【0190】さらに、本実施の形態では、基本的に、補
正データに対応する画素(間引き後の画素)を注目画素
とするようにしたが、補正データ以外の補間データに対
応する画素(線形補間により得られる画素)を、注目画
素とすることも可能である。
【0191】また、本実施の形態では、9画素で構成さ
れるクラス分類用ブロックに対して、1ビットのADR
C処理を施し、その処理結果を、512(=29)のク
ラスにクラス分類するようにしたが、クラス分類は、そ
の他、例えば、クラス分類用ブロックのアクティビティ
およびダイナミックレンジなどに基づいて行うことも可
能である。
【0192】即ち、いま、例えば、図20に●印で示
す、補正データに対応する9画素でクラス分類用ブロッ
クが構成される場合において、その中心の画素(注目画
素)と、周辺の8画素それぞれとの差分の絶対値をアク
ティビティと定義すると、クラス分類用ブロックで、ア
クティビティが最も大きい方向は、同図に矢印で示す8
方向のいずれかとなる。従って、この場合、アクティビ
ティだけを用いると、注目画素を8クラスのうちのいず
れかに分類することができる。また、クラス分類用ブロ
ックを構成する9画素の画素値(補正データ)の中の最
大値と最小値との差分を、そのクラス分類用ブロックの
ダイナミックレンジDRと定義し、このダイナミックレ
ンジDRによって、4つの場合分けをするとすると、注
目画素を4つのクラスのうちのいずれかに分類すること
ができる。このようなアクティビティおよびダイナミッ
クレンジの両方に基づいて、クラス分類用ブロックのク
ラス分類を行う場合、そのクラス分類用ブロックは、3
2(=8×4)のクラスに分類される。
【0193】なお、ダイナミックレンジDRによる場合
分けの方法としては、例えば、ダイナミックレンジDR
を非線形量子化する方法などがある。即ち、例えば、ダ
イナミックレンジDRが8ビットで表されるとすると、
その値が、例えば、0以上8未満、8以上24未満、2
4以上56未満、56以上255未満のうちのいずれで
あるかによって、4通りに場合分けすることができる。
【0194】クラス分類は、以上ようなアクティビティ
およびダイナミックレンジの組合せの他、例えば、エッ
ジの検出結果とダイナミックレンジとの組合せや、相関
方向とダイナミックレンジとの組合せなどに基づいても
行うことが可能である。
【0195】さらに、本実施の形態では、1フレームの
予測誤差の総和(正確には、予測誤差の2乗和)である
誤差情報Qを求め、その誤差情報Qに対応して、1フレ
ームの圧縮データを補正するようにしたが、圧縮データ
の補正は、このように1フレーム単位で行うのではな
く、間引き後の画素ごとに行うようにすることも可能で
ある。
【0196】即ち、この場合、図21のフローチャート
に示すように、まず最初に、圧縮部21は、ステップS
51において、図4のステップS1における場合と同様
に、画像データを間引くことにより圧縮し、最初は、補
正を行わずに、ローカルデコード部22および判定部2
4に出力する。ローカルデコード部22では、ステップ
S52において、間引き後の画素のうちの1つが注目画
素として抽出され、ステップS53に進む。ステップS
53では、ローカルデコード部22の線形補間回路40
において、図22で●印で示す注目画素と、その周辺の
8画素(間引き後の画素)との画素値である補正データ
(最初は、画像データを、単純に間引いた圧縮データそ
のもの)を用いて線形補間が行われることにより、予測
値計算用ブロックを構成するのに必要な画素についての
補間データが生成され、ステップS54に進み、クラス
分類適応処理回路43において、その予測値計算用ブロ
ックだけを用いて、図22で実線で囲んで示す注目画素
と、その周辺の8画素(線形補間後の画素)との合計9
画素についての予測値と予測係数が算出される。
【0197】ステップS54で求められた予測値または
予測係数は、ローカルデコード部22から、誤差算出部
23または判定部24にそれぞれ出力される。
【0198】誤差算出部23は、ローカルデコード部2
2から、9画素についての予測値を受信すると、ステッ
プS55において、元の画像データに対する、ローカル
デコード部22からの9画素についての予測値の予測誤
差をそれぞれ算出し、判定部24に供給する。判定部2
4は、誤差算出部23から9画素についての予測誤差を
受信すると、ステップS56において、例えば、その9
画素についての予測誤差のうちの最大値(以下、適宜、
最大予測誤差という)を検出し、その最大予測誤差が所
定の閾値未満であるかどうかを判定する。
【0199】ステップS56において、最大予測誤差が
所定の閾値未満でないと判定された場合、ステップS5
7に進み、判定部24は、圧縮部21を制御し、これに
より、圧縮データのうち、注目画素についてのものだけ
を補正させる。圧縮部21は、判定部24の制御にした
がって、注目画素についての圧縮データだけを補正し、
その結果得られる補正データを、ローカルデコード部2
2および判定部24に出力する。そして、ステップS5
3に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0200】従って、この場合、ステップS53では、
補正された注目画素についての補正データと、前回の処
理と同一の、周辺の8画素(間引き後の画素)について
の補正データとを用いて線形補間が行われることによ
り、予測値計算用ブロックを構成するのに必要な画素に
ついての補間データが生成される。
【0201】一方、ステップS56において、最大予測
誤差が所定の閾値未満であると判定された場合、判定部
24は、所定の閾値未満の最大予測誤差が得られたとき
の、注目画素についての補正データを、最適圧縮データ
として、予測係数とともに、多重化部25に出力し、ス
テップS58に進む。ステップS58では、間引き後の
画素すべてを対象に処理を行ったかどうかが判定され、
行っていないと判定された場合、ステップS52に戻
り、まだ注目画素とされていない画素(間引き後の画
素)を、新たに注目画素として、ステップS53以下の
処理を繰り返す。
【0202】また、ステップS58において、間引き後
の画素すべてを注目画素として処理を行ったと判定され
た場合、ステップS59に進み、多重化部25におい
て、いままでに判定部24から出力された最適圧縮デー
タと予測係数とが多重化され、その結果得られる符号化
データが出力されて、処理を終了する。
【0203】以上のように、圧縮データの補正を1画素
単位(注目画素単位)で行う場合、1フレーム単位で行
う場合に比較して、予測誤差の収束性が向上すると考え
られる。
【0204】なお、上述の場合においては、9画素につ
いての予測誤差のうちの最大値である最大予測誤差に基
づいて、圧縮データの補正を行うようにしたが、圧縮デ
ータの補正は、その他、その9画素それぞれについての
予測誤差の絶対値和などに基づいて行うことも可能であ
る。
【0205】
【発明の効果】請求項1に記載の画像符号化装置および
請求項4に記載の画像符号化方法によれば、原画像を圧
縮することにより得られる圧縮データが補正されて、補
正データが出力され、補正データを用いて補間が行われ
ることにより補間データが出力され、その補間データに
基づいて、原画像が予測されて、その予測値が出力さ
れ、原画像に対する、予測値の予測誤差が算出される。
そして、予測誤差が、例えば、所定値以下になるなどし
て、補正データが適正となったときにおける、その補正
データが、原画像の符号化結果として出力される。従っ
て、その補正データにより、原画像とほぼ同一の復号画
像を得ることが可能となる。
【0206】請求項5に記載の画像復号化装置および請
求項6に記載の画像復号化方法によれば、符号化データ
が、原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
補正して、補正データを出力し、補正データを用いて補
間を行うことにより補間データを出力し、補間データに
基づいて、原画像を予測して、その予測値を出力し、原
画像に対する、予測値の予測誤差を算出することを、予
測誤差が所定値以下になるまで繰り返すことにより得ら
れた、予測誤差が所定値以下になったときにおける補正
データである場合において、その符号化データを用いて
補間を行うことにより補間データが求められ、その補間
データに基づいて、原画像の予測値が算出される。従っ
て、原画像とほぼ同一の復号画像を得ることが可能とな
る。
【0207】請求項7に記載の記録媒体には、原画像を
圧縮することにより得られる圧縮データを補正して、補
正データを出力し、補正データを用いて補間を行うこと
により補間データを出力し、補間データに基づいて、原
画像を予測して、その予測値を出力し、原画像に対す
る、予測値の予測誤差を算出することを、予測誤差が所
定値以下になるまで繰り返すことにより得られた、予測
誤差が所定値以下になったときにおける補正データが、
符号化データとして記録されている。従って、その符号
化データにより、原画像とほぼ同一の復号画像を得るこ
とが可能となる。
【0208】請求項8に記載の画像符号化装置および請
求項9に記載の画像符号化方法によれば、原画像を圧縮
することにより得られる圧縮データが補正されて、補正
データが出力され、補正データに基づいて、原画像が予
測されて、その予測値が出力され、原画像に対する、予
測値の予測誤差が算出される。この場合において、予測
値は、所定の注目画素を含む所定の範囲内の画素につい
ての補正データに基づいて算出され、予測値の予測誤差
に対応して、所定の注目画素のみについての圧縮データ
が補正される。そして、予測誤差が、例えば、所定値以
下になるなどして、補正データが適正となったときにお
ける、その補正データが、原画像の符号化結果として出
力される。従って、その補正データにより、原画像とほ
ぼ同一の復号画像を得ることが可能となる。
【0209】請求項10に記載の記録媒体には、原画像
を圧縮することにより得られる圧縮データを補正して、
補正データを出力し、補正データに基づいて、原画像を
予測して、その予測値を出力し、原画像に対する、予測
値の予測誤差を算出することを、予測誤差が所定値以下
になるまで繰り返し、予測誤差が所定値以下になったと
きにおける補正データが、原画像を符号化した符号化デ
ータとして記録されている。さらに、この符号化データ
は、予測値を、所定の注目画素を含む所定の範囲内の画
素についての補正データに基づいて算出し、予測値の予
測誤差に対応して、所定の注目画素のみについての圧縮
データを補正することをにより得られたものとなってい
る。従って、その符号化データにより、原画像とほぼ同
一の復号画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の送信装置1の構成例を示すブロック図で
ある。
【図3】図2の送信装置1の機能的構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図3の送信装置1の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図5】図3の圧縮部21の構成例を示すブロック図で
ある。
【図6】図5の圧縮部21の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】図5の間引き回路31の処理を説明するための
図である。
【図8】図3のローカルデコード部22の構成例を示す
ブロック図である。
【図9】クラス分類処理を説明するための図である。
【図10】ADRC処理を説明するための図である。
【図11】図8のローカルデコード部22の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図12】図3の誤差算出部23の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図13】図12の誤差算出部23の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図14】図3の判定部24の構成例を示すブロック図
である。
【図15】図14の判定部24の動作を説明するための
フローチャートである。
【図16】図1の受信装置4の構成例を示すブロック図
である。
【図17】図3のローカルデコード部22の他の構成例
を示すブロック図である。
【図18】図17の予測係数ROM81に記憶されてい
る予測係数を算出する画像処理装置の一実施の形態の構
成を示すブロック図である。
【図19】予測値計算用ブロックの構成例を説明するた
めの図である。
【図20】クラス分類の方法を説明するための図であ
る。
【図21】圧縮データの補正を、1画素単位で行う場合
の処理を説明するためのフローチャートである。
【図22】圧縮データの補正を、1画素単位で行う場合
の処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 送信装置, 2 記録媒体, 3 伝送路, 4
受信装置, 11 I/F, 12 ROM, 13
RAM, 14 CPU, 15 外部記憶装置, 1
6 送信機/記録装置, 21 圧縮部, 22 ロー
カルデコード部, 23 誤差算出部, 24 判定
部, 25 多重化部, 30 ダウンフィルタ, 3
1 間引き回路, 32 補正回路, 40 線形補間
回路, 41 クラス分類用ブロック化回路, 42
予測値計算用ブロック化回路, 43 クラス分類適応
処理回路, 44 ADRC処理回路, 45 クラス
分類回路, 46 適応処理回路, 51 ブロック化
回路, 52 自乗誤差算出回路, 53,54 演算
器, 55 積算部, 56 メモリ, 61 予測係
数メモリ, 62 補正データメモリ, 63 誤差情
報メモリ, 64 比較回路, 65 制御回路, 7
1 受信機/再生装置, 72 分離部, 73 クラ
ス分類用ブロック化回路, 74 ADRC処理回路,
75 クラス分類回路, 76 予測回路, 77
予測値計算用ブロック化回路, 78線形補間回路,
81 予測係数ROM, 82 予測回路, 91 間
引き回路, 92 教師用ブロック化回路, 93 A
DRC処理回路, 94 クラス分類回路, 95 ス
イッチ, 96 学習データメモリ, 97 カウン
タ, 98 教師データメモリ, 99 演算回路,
100 メモリ, 101クラス分類用ブロック化回
路, 102 線形補間回路, 103 学習用ブロッ
ク化回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を符号化する画像符号化装置であっ
    て、 原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮する
    圧縮手段と、 前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
    補正し、補正データを出力する補正手段と、 前記補正データを用いて補間を行う補間手段と、 前記補間手段による補間の結果得られる補間データに基
    づいて、前記原画像を予測し、その予測値を出力する予
    測手段と、 前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出する
    算出手段と、 前記予測誤差に基づいて、前記補正手段が出力する前記
    補正データの適正さを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果に対応して、前記補正デー
    タを、前記原画像の符号化結果として出力する出力手段
    とを備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、前記予測誤差が所定値
    以下であるかどうかによって、前記補正データの適正さ
    を判定し、 前記出力手段は、前記予測誤差が所定値以下になったと
    きにおける前記補正データを出力することを特徴とする
    請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記予測手段は、所定の注目画素を含む
    所定の範囲内の画素についての前記補間データに基づい
    て、前記予測値を算出し、 前記補正手段は、前記予測値の予測誤差に対応して、前
    記所定の注目画素のみについての前記圧縮データを補正
    することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装
    置。
  4. 【請求項4】 画像を符号化する画像符号化方法であっ
    て、 原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮し、 前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
    補正して、補正データを出力し、 前記補正データを用いて補間を行うことにより補間デー
    タを出力し、 前記補間データに基づいて、前記原画像を予測して、そ
    の予測値を出力し、 前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出する
    ことを、前記予測誤差が所定値以下になるまで繰り返
    し、 前記予測誤差が所定値以下になったときにおける前記補
    正データを、前記原画像の符号化結果として出力するこ
    とを特徴とする画像符号化方法。
  5. 【請求項5】 画像を符号化した符号化データを復号化
    する画像復号化装置であって、 前記符号化データが、 原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮し、 前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
    補正して、補正データを出力し、 前記補正データを用いて補間を行うことにより補間デー
    タを出力し、 前記補間データに基づいて、前記原画像を予測して、そ
    の予測値を出力し、 前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出する
    ことを、前記予測誤差が所定値以下になるまで繰り返す
    ことにより得られた、前記予測誤差が所定値以下になっ
    たときにおける前記補正データである場合、 前記符号化データを用いて補間を行う補間手段と、 前記補間手段による補間の結果得られる補間データに基
    づいて、前記原画像の予測値を算出する予測手段とを備
    えることを特徴とする画像復号化装置。
  6. 【請求項6】 画像を符号化した符号化データを復号化
    する画像復号化方法であって、 前記符号化データが、 原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮し、 前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
    補正して、補正データを出力し、 前記補正データを用いて補間を行うことにより補間デー
    タを出力し、 前記補間データに基づいて、前記原画像を予測して、そ
    の予測値を出力し、 前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出する
    ことを、前記予測誤差が所定値以下になるまで繰り返す
    ことにより得られた、前記予測誤差が所定値以下になっ
    たときにおける前記補正データである場合、 前記符号化データを用いて補間を行うことにより補間デ
    ータを求め、 前記補間データに基づいて、前記原画像の予測値を算出
    することを特徴とする画像復号化方法。
  7. 【請求項7】 画像を符号化した符号化データが記録さ
    れている記録媒体であって、 前記符号化データは、 原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮し、 前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
    補正して、補正データを出力し、 前記補正データを用いて補間を行うことにより補間デー
    タを出力し、 前記補間データに基づいて、前記原画像を予測して、そ
    の予測値を出力し、 前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出する
    ことを、前記予測誤差が所定値以下になるまで繰り返す
    ことにより得られた、前記予測誤差が所定値以下になっ
    たときにおける前記補正データであることを特徴とする
    記録媒体。
  8. 【請求項8】 画像を符号化する画像符号化装置であっ
    て、 原画像を、その画素数を少なくすることにより圧縮する
    圧縮手段と、 前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
    補正し、補正データを出力する補正手段と、 前記補正データに基づいて、前記原画像を予測し、その
    予測値を出力する予測手段と、 前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出する
    算出手段と、 前記予測誤差に基づいて、前記補正手段が出力する前記
    補正データの適正さを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果に対応して、前記補正デー
    タを、前記原画像の符号化結果として出力する出力手段
    とを備え、 前記予測手段は、所定の注目画素を含む所定の範囲内の
    画素についての前記補正データに基づいて、前記予測値
    を算出し、 前記補正手段は、前記予測値の予測誤差に対応して、前
    記所定の注目画素のみについての圧縮データを補正する
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  9. 【請求項9】 原画像を、その画素数を少なくすること
    により圧縮し、 前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
    補正して、補正データを出力し、 前記補正データに基づいて、前記原画像を予測して、そ
    の予測値を出力し、 前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出する
    ことを、前記予測誤差が所定値以下になるまで繰り返
    し、 前記予測誤差が所定値以下になったときにおける前記補
    正データを、前記原画像の符号化結果として出力する画
    像符号化方法であって、 前記予測値を、所定の注目画素を含む所定の範囲内の画
    素についての前記補正データに基づいて算出し、 前記予測値の予測誤差に対応して、前記所定の注目画素
    のみについての圧縮データを補正することを特徴とする
    画像符号化方法。
  10. 【請求項10】 原画像を、その画素数を少なくするこ
    とにより圧縮し、 前記原画像を圧縮することにより得られる圧縮データを
    補正して、補正データを出力し、 前記補正データに基づいて、前記原画像を予測して、そ
    の予測値を出力し、 前記原画像に対する、前記予測値の予測誤差を算出する
    ことを、前記予測誤差が所定値以下になるまで繰り返
    し、 前記予測誤差が所定値以下になったときにおける前記補
    正データが、前記原画像を符号化した符号化データとし
    て記録されている記録媒体であって、 前記符号化データは、 前記予測値を、所定の注目画素を含む所定の範囲内の画
    素についての前記補正データに基づいて算出し、 前記予測値の予測誤差に対応して、前記所定の注目画素
    のみについての圧縮データを補正することをにより得ら
    れたものであることを特徴とする記録媒体。
JP34294496A 1996-12-24 1996-12-24 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法 Expired - Fee Related JP3747970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34294496A JP3747970B2 (ja) 1996-12-24 1996-12-24 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34294496A JP3747970B2 (ja) 1996-12-24 1996-12-24 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10191353A true JPH10191353A (ja) 1998-07-21
JP3747970B2 JP3747970B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=18357731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34294496A Expired - Fee Related JP3747970B2 (ja) 1996-12-24 1996-12-24 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3747970B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000018132A1 (en) * 1998-09-18 2000-03-30 Sony Corporation Data converting device and method and recorded medium
JP2001320587A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Sony Corp データ処理装置およびデータ処理方法、並びに記録媒体
JP2011523326A (ja) * 2008-06-12 2011-08-04 トムソン ライセンシング 動き補償の補間フィルタリング及び参照画像のフィルタリングのための局所的な適応フィルタリングの方法及び装置
JP2011524708A (ja) * 2008-06-19 2011-09-01 トムソン ライセンシング フレームの1つ以上の画素を補間するためのフィルタを決定する方法
JP2014060805A (ja) * 2008-09-18 2014-04-03 Thomson Licensing ビデオ画像の刈り取り方法及び装置
WO2019208258A1 (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 ソニー株式会社 符号化装置、符号化方法、復号装置、及び、復号方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000018132A1 (en) * 1998-09-18 2000-03-30 Sony Corporation Data converting device and method and recorded medium
EP1033884A1 (en) * 1998-09-18 2000-09-06 Sony Corporation Data converting device and method and recorded medium
EP1033884A4 (en) * 1998-09-18 2001-03-14 Sony Corp DATA CONVERSION DEVICE AND METHOD, AND CORRESPONDING RECORDING MEDIUM
US6385249B1 (en) 1998-09-18 2002-05-07 Sony Corporation Data converting apparatus, method thereof, and recording medium
KR100716691B1 (ko) * 1998-09-18 2007-05-09 소니 가부시끼 가이샤 데이터 변환 장치 및 데이터 변환 방법
JP2001320587A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Sony Corp データ処理装置およびデータ処理方法、並びに記録媒体
JP2011523326A (ja) * 2008-06-12 2011-08-04 トムソン ライセンシング 動き補償の補間フィルタリング及び参照画像のフィルタリングのための局所的な適応フィルタリングの方法及び装置
JP2011524708A (ja) * 2008-06-19 2011-09-01 トムソン ライセンシング フレームの1つ以上の画素を補間するためのフィルタを決定する方法
US8804833B2 (en) 2008-06-19 2014-08-12 Thomson Licensing Method for determining a filter for interpolating one or more pixels of a frame
JP2014060805A (ja) * 2008-09-18 2014-04-03 Thomson Licensing ビデオ画像の刈り取り方法及び装置
US9571857B2 (en) 2008-09-18 2017-02-14 Thomson Licensing Methods and apparatus for video imaging pruning
WO2019208258A1 (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 ソニー株式会社 符号化装置、符号化方法、復号装置、及び、復号方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3747970B2 (ja) 2006-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3748088B2 (ja) 画像処理装置および方法、並びに学習装置および方法
JP3912627B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、並びに伝送方法
WO2001015457A2 (en) Image coding
KR980013425A (ko) 화상 코딩 및 디코딩 장치, 및 계층적 코딩 및 디코딩 방법(Image Coding and Decoding using Mapping coefficients cor responding to class information of pixel Blocks)
KR20020030078A (ko) 데이터 처리 장치와 데이터 처리 방법, 및 기록 매체
JP3915855B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、並びに学習装置および学習方法
EP0820198B1 (en) Apparatus and method for image coding and decoding
JP3747970B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法
JP3912558B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、並びに記録媒体
JP3912628B2 (ja) 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化および復号化システム、画像符号化および復号化方法、並びに記録媒体
JP3844031B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、並びに、画像復号装置および画像復号方法
JP4534951B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、画像処理システムおよび画像処理方法、伝送方法、並びに記録媒体
JP4582416B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法
JPH08307835A (ja) クラス分類適応処理装置および方法
JP3912629B2 (ja) 画像処理システム、画像符号化装置および画像符号化方法、伝送方法、並びに記録媒体
JP4496494B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法
JP3952326B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、画像処理システムおよび画像処理方法、伝送方法、並びに記録媒体
EP1298934A1 (en) Apparatus and method for image coding and decoding
JP4487900B2 (ja) 画像処理システム
JP4518727B2 (ja) 画像符号化装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP4016249B2 (ja) 画像符号化装置および符号化方法、画像復号装置および復号方法、記録媒体、プログラム、並びに、画像処理システム
KR100598754B1 (ko) 원 화상 데이타 부호화 장치, 부호화 화상 데이타 복호화 장치, 원 화상 데이타 부호화 방법, 부호화 화상 데이타 복호화 방법, 화상 데이타 송신 방법, 컴퓨터로 판독 가능한 기록 매체
JP2001339724A (ja) 画像符号化装置および方法、並びに記録媒体
JPH02174371A (ja) 画像符号化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051122

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131209

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees