JP4051141B2 - タングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料およびその製造方法ならびに同材料を用いた高温部品 - Google Patents
タングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料およびその製造方法ならびに同材料を用いた高温部品 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タングステンまたはモリブデンを主体とする材料技術に係るものであり、特にそれらの単体または合金等からなるマトリックスと繊維とを複合化して高強度化を図った繊維強化複合材料、その材料を製造する方法、ならびにその材料を使用して構成される高温部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タングステンおよびモリブデンは、高融点材料であることから(タングステン3653K、モリブデン2893K)、オーステナイト系の耐熱鋼その他の各種超合金等の添加要素として利用されている。また、低熱膨張率に加えて蒸気圧も低い等の特性を有するため、タングステンやモリブデンを主体とする利用も行われ、例えば高温真空機器や電子機器部品等の材料としても適用されている。
【0003】
但し、これらのタングステンやモリブデンは、単体のバルク材料としては強度特性に限界があることから、合金化による強度向上が図られ、例えばタングステン合金として、レニウム、トリウム、ハフニウム、タンタル等との合金が知られている。また、モリブデン合金として、チタン、ジルコニウム、レニウム、ニオブ、錫、コバルト等との合金が知られている。
【0004】
そして、超高温域での使用に耐え得ることや、熱伝導性に優れること、エロージョン特性に優れていること等の特性、最近ではタングステンやモリブデンを主体とした材料を核融合炉構成部品等に利用することが期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したように、タングステンおよびモリブデンは、単体のバルク材料としては強度特性の限界があり、合金化により強度の向上が見られるものの、基本的には脆性材料であって、実用化に際しては脆性の克服、一層の高強度特性等、信頼性を高める必要がある。
【0006】
また、高熱伝導部品として使用する場合には、銅や銅合金との接合構造として利用することが考えられるが、タングステンおよびモリブデンと銅との接合体では、接合部において強度が低下したり、期待される熱伝導率が大幅に低下する等の問題がある。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タングステンおよびモリブデンを主体とする材料について、その耐熱性等の特性を失うことなく、強度および靭性を飛躍的に向上させること、銅や銅合金との接合構造として利用する場合においても、その接合部の強度向上および熱伝導率の向上を図ることにある。
【0008】
また、他の目的は、そのような強化材料を有効に製造できる方法を提供することにある。
【0009】
さらに、他の目的は、そのような材料を利用して、緻密で強度および靭性値が高く、特に高温において高い機械的特性と信頼性を要求される原子力機器、電気接点、X線ターゲット、高温加熱機器、炉部材等の高温部品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、タングステン、タングステン合金、モリブデンおよびモリブデン合金からなる群より選ばれた少なくとも一種のマトリックス中に、タングステン、ドープタングステン、タングステン合金、モリブデン、ドープモリブデンおよびモリブデン合金からなる群より選ばれた少なくとも一種の繊維を配列した繊維積層体として複合されてなるタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料であって、前記タングステン合金は、レニウム−タングステン、酸化トリウム−タングステン、炭化ハフニウム−タングステン、タンタル−タングステン、レニウム−炭化ハフニウム−タングステンおよびモリブデン−タングステンからなる群より選ばれた少なくとも一種であるとともに、前記モリブデン合金は、チタン−ジルコニウム−モリブデン、レニウム−モリブデン、ニオブ−モリブデン、ジルコニウム−モリブデン、チタン−モリブデン、錫−モリブデン、コバルト−モリブデンおよびタングステン−モリブデンからなる群より選ばれた少なくとも一種であることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料、および、モリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を提供する。
【0011】
このように、タングステン、モリブデン、その合金等からなるマトリックス部分を同質または相互に異なる材質の繊維の複合で強化することにより、耐熱性等の特性を失うことなく、引張り強度および靭性を飛躍的に向上させることができる。
【0014】
なお、複合化工程で繊維の反応による減容等を防止する目的から、繊維とマトリックスとの界面は、繊維およびマトリックスと異なる反応抑制用の材料によって構成されていることが望ましい。この場合、繊維とマトリックスとの界面を構成する材料は、前記繊維に含まれている元素の酸化物、窒化物および炭化物からなる群より選ばれた少なくとも一種を主成分とするものが適用できる。
【0015】
また、この界面を構成する材料としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化ストロンチウム、酸化チタン、窒化ホウ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化チタンおよび炭化ケイ素からなる群より選ばれた少なくとも一種のものも適用できる。
【0016】
このように、界面材料は、繊維およびマトリックスと異なる材料で形成することによって、プロセスにおける繊維とマトリックスの反応を抑制し、マトリックスに発生するクラックが繊維へ進展することを防ぎ、高強度な繊維の特性を十分に発揮させることが可能となる。しかし、厚みが20μmを越えると、界面における繊維とマトリックスの剥離や、初期破壊強度の低下を招く欠陥となりうるので、20μm以下であることが好ましい。
【0017】
さらに、複合した繊維の線径は、3μm〜15mmであることが望ましい。
【0018】
これは、3μmより細い繊維では、プロセスにおいて繊維とマトリックスが反応し易いこと、また15mmを越える太径の繊維では、強度がバルク材レベルまで低下するためである。但し、用途によっては前記範囲以外のものでも適用することが可能である。
【0019】
また、複合した繊維の繊維体積率が、15〜70%であることが望ましい。繊維体積率が15%より少ない場合には、繊維を複合した効果がほとんど発現しないこと、さらに70%を越える場合には、繊維とマトリックスとの界面を十分に形成できないためである。
【0020】
なお、繊維強化複合材料は、その特性が異方性を示すため、試験体および部品に要求される特性を発現させるように、繊維配置構造を種々組み合せて設計することが求められる。そこで本発明においては、複合した繊維が、一方向シート積層体、ブレーディング積層体、平織積層体、朱子織積層体および3次元製織体からなる群より選ばれた少なくとも一種の繊維積層体として配列することが望ましい。
【0021】
また、本発明では、マトリックスのうち、繊維で強化される方向に沿う少なくとも一部が、銅または銅合金で置換されていることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料、および、モリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を提供する。タングステン、タングステン合金、モリブデン、モリブデン合金と、銅、銅合金との接合体は、強度、熱伝導率が低く、高温真空機器で要求されるヒートシンク特性が低い。そこで、異種材料間を繊維で連続強化させることで、接合部の強度の向上が図れるものである。この場合、銅合金としては、クロム−銅、アルミナ−銅、ジルコニウム−銅、ベリリウム−銅、ニオブ−銅からなる群より選ばれた少なくとも一種であることが望ましい。
【0022】
さらに、マトリックスの銅または銅合金で置換されている部分とそれ以外の部分との境界領域は、前記銅または銅合金部の含有量が連続的に変化する傾斜組成とされていることが望ましい。このように、異種材料間の組成が連続的に変化する構造とすることによって、強度および熱伝導率をさらに向上させることができる。
【0023】
上述したタングステン,モリブデン繊維強化複合材料を製造する方法としては、繊維間にマトリックスとなる粉末および箔を配置して加圧焼結を行う工程、繊維積層体に溶射法によりマトリックスを形成する工程、および繊維積層体にCVD法またはCVI法でマトリックスを形成する工程の群より選ばれた少なくとも一種の工程を用いることができる。
【0024】
また、繊維または繊維積層体の表面に界面材料を形成する場合には、繊維または繊維積層体を酸化雰囲気で加熱処理する工程、前記繊維または繊維積層体にゾルゲルまたはプリセラミックポリマーをディッピングする工程、前記繊維または繊維積層体にPVD法またはCVD法によりコーティングを行う工程、および前記繊維または繊維積層体に溶射法により着肉を行う工程の群より選ばれた少なくとも一種の工程を用いることができる。
【0025】
また、本発明では、前記のタングステン,タングステン繊維強化複合材料、および、モリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を、その一部または全体に適用して構成したことを特徴とする原子力機器を提供する。
また、本発明では、前記のタングステン,タングステン繊維強化複合材料、および、モリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を、その一部または全体に適用して構成したことを特徴とする電気接点を提供する。
また、本発明では、前記のタングステン,タングステン繊維強化複合材料、および、モリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を、その一部または全体に適用して構成したことを特徴とするX線ターゲットを提供する。
また、本発明では、前記のタングステン,タングステン繊維強化複合材料、および、モリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を、その一部または全体に適用して構成したことを特徴とする炉部品を提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0027】
第1実施形態(実施例1〜実施例8、比較例1,2(表1))
本実施形態では、表1に実施例1〜実施例8として示したように、マトリックスとして、タングステンまたはモリブデンの単体を適用し、繊維としてタングステン、ドープタングステン、モリブデン、ドープモリブデンを適用した。ドープタングステン、およびドープモリブデンは、アルミニウム、カリウム、ケイ素等のドープ材を微量添加したものであり、これによりドープ孔を分散させて、再結晶温度、高温強度を向上させたものである。繊維径はいずれも0.3mmとし、繊維体積率(Vf)はいずれも40%とした。
【0028】
各実施例の複合材料の製造に際しては、まず直径0.3mmのドープタングステン等の繊維を一方向に並べて、一方向シートを作製した。これをホットプレス用モールドに、平均粒径1.5μmのモリブデン等の粉末とともに収容し、焼結後の繊維体積率が40%になるように調整した。そして、還元雰囲気またはアルゴン雰囲気中で、プレス圧力10〜50MPa、1100〜1700℃で1〜10時間加熱してホットプレス焼結した。
【0029】
なお、比較例1,2については、平均粒径1μmのタングステンまたはモリブデン粉末をプレス成形し、100〜200MPaでCIP成形した。還元雰囲気またはアルゴン雰囲気中で、1200〜2000℃で1〜10時間加熱して焼結した。
【0030】
以上の焼結後に、各実施例および比較例について、焼結体から引張り試験用試験体を切り出し、室温で引張り強度を測定した。また、引張り試験における荷重−変位曲線から破壊仕事量UW(荷重−変位曲線が変位軸と囲む面積を測定する)を求めて、有効破壊エネルギーγeff を計算した。
【0031】
表1に、実施例1〜8についての引張り強度と有効破壊エネルギーを示す。
【0032】
この表1から明らかなように、繊維を複合しない同様の方法で製造した比較例1,2と比較した場合、本発明の繊維強化複合材料では引張り強度が2〜3倍向上した。また、有効破壊エネルギーは同様に、100倍ほど向上した。したがって、本発明に係るタングステン,モリブデン繊維強化複合材料は、繊維を全く含有しない比較例1,2の材料に比して、引張り強度および有効破壊エネルギー値において極めてすぐれた特性を有することが確認された。
【0033】
なお、繊維体積率(Vf)が5%程度の過少な複合材料についても作成して、比較を行ったが、繊維による複合効果がないか、または少なく、引張り強度および有効破壊エネルギー値は、上記実施例に比して大きく下回ることが確認された。
【0034】
第2実施形態(実施例9〜実施例135(表2A〜2E)、図7〜9)
本実施形態では、表2A〜2Eに示すように、マトリックスとして、タングステン(実施例9〜13)またはモリブデン(実施例59〜63)の単体のほか、これらの合金(レニウム−タングステン(実施例14〜22)、炭化ハフニウム−タングステン(実施例23〜31)、タンタル−タングステン(実施例32〜40)、レニウム−炭化ハフニウム−タングステン(実施例41〜49)、モリブデン−タングステン(実施例50〜58)、チタン−ジルコニウム−モリブデン(実施例64〜72)、レニウム−モリブデン(実施例73〜81)、ニオブ−モリブデン(実施例82〜90)、ジルコニウム−モリブデン(実施例91〜99)、チタン−モリブデン(実施例100〜108)、錫−モリブデン(実施例109〜117)、コバルト−モリブデン(実施例118〜126)およびタングステン−モリブデン(実施例127〜135))を適用した。
【0035】
また、これらのマトリックスに対し、レニウム−タングステン、酸化トリウム−タングステン、炭化ハフニウム−タングステン、錫−モリブデン、コバルト−モリブデン、タングステン、ドープタングステン、モリブデン、ドープモリブデン、錫−モリブデン、コバルト−モリブデン等の繊維を複合した。
【0036】
なお、本実施形態では、繊維径を0.25mmとしたほか、他の試料製造条件については、第1実施形態と同様とした。
【0037】
本実施形態の各実施例の試料においても、表2A〜2Eに示したように、前述した比較例1,2の試料と比べて、引張り強度が2〜3倍向上し、また有効破壊エネルギーが100倍ほど向上した。
【0038】
図7は、実施例9と比較例1とについて、引張り試験により求めた荷重(P)−変位(U)曲線を示したものである。この図7に示したように、実施例9の場合は比例限界が比較例1の場合に比して大幅に高い。また、比較例1では途中で完全に破断したが、実施例9ではその後の組成変形が緩やかに推移した。このことから、本発明の場合には強度および破壊靭性とも、従来の単体材料の場合に比して大幅に向上することが分かる。
【0039】
図8は、実施例9の試料について、引張り試験における破断状態を示したものである。この図8において、塊状部分がタングステンのマトリックス1であり、複数の線状部分がレニウム−タングステンの繊維2である。マトリックス1の破断線3に対し、繊維2の破断線4は、それぞれ異なる位置で、ずれた状態となっている。したがって、マトリックス1の破断が一気に進行せず、繊維2によって徐々に進行したことが分かる。
【0040】
図9は、比較例1のタングステン試料について、その破断状態を示したものである。この図9に示したように、破断線6が一か所で起っており、破断が一気に進行したことが分かる。
【0041】
これらの比較から明らかなように、本発明によれば各合金材料等との組合せにおいても強度向上が図れるとともに、脆性が克服されて格段に材料の靭性が向上した。
【0042】
第3実施形態(実施例9,実施例136〜152(表3))
本実施形態では、繊維とマトリックスとの界面を、繊維およびマトリックスの反応抑制材料で構成した場合を示している(実施例136〜152)。
【0043】
すなわち、本実施形態の各実施例では、マトリックスとしてタングステンを適用し、繊維としてレニウム−タングステンを適用した。界面材料には、酸化レニウム、窒化レニウム、炭化レニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化ストロンチウム、酸化チタン、窒化ホウ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化チタンおよび炭化ケイ素の各一種を適用した。
【0044】
複合材料の製造に際しては、直径0.25mmの各繊維を一方向に並べて、一方向シートを作製した。この繊維の周囲に平均粒径0.8μmの界面材料粉末5重量部を添加し、その周囲に平均粒径2μmのタングステン粉末100重量部を添加した。なお、両粉末を混合してもよい。上記の一方向シートと、上記の各粉末を、焼結後の繊維体積率が40%になるようにプレス成形した。これを、100〜200MPaでCIP成形した。その後、還元雰囲気またはアルゴン雰囲気中で、1200〜2000℃で1〜10時間加熱して焼結を行った。なお、界面の厚みは20μm以下となるように設定した。
【0045】
焼結体から引張り試験用試験体を切り出し、室温で引張り強度を測定した。また、引張り試験における荷重−変位曲線から破壊仕事量UW(荷重−変位曲線が変位軸と囲む面積を測定する)を求めて、有効破壊エネルギーγeff を計算した。
【0046】
この結果、表3に示したように、前記各実施形態の場合と同様に大きい引張り強度および有効破壊エネルギーが得られた。
【0047】
そして、本実施形態の各実施例の場合には、界面材料として繊維およびマトリックスと異なる材料で形成することによって、プロセスにおける繊維とマトリックスの反応を抑制し、マトリックスに発生するクラックが繊維へ進展することを防ぎ、高強度な繊維の特性を十分に発揮させることが可能となった。これは、表3中に、製造性および特性安定性の欄に、二重丸印で示した。すなわち、同表の最上段に示した格別の界面材料を配していない実施例9に比して、さらに製造性および特性安定性が向上したものである。
【0048】
第4実施形態(実施例9,実施例153〜159(表4))
本実施形態では、繊維径を種々変更するとともに、繊維の積層形態を種々変更した場合を示している。
【0049】
すなわち表4に示すように、本実施形態の各実施例(実施例9,実施例153〜159)では、マトリックスとしてタングステンを適用し、繊維としてレニウム−タングステンを適用した。界面材料は適用していない。複合した繊維の線径は、0.003μm〜15mmの範囲で設定した。各実施例の試料の製造方法は第1実施形態と同様であるが、繊維の積層構造としては、一方向シート積層体(実施例9,157〜159)の他、平織積層体(実施例153)、三次元積層体(実施例154)、ブレーディング積層体(実施例155)、朱子織積層体(実施例156)を適用した。
【0050】
繊維径が小さいもの(実施例153,154)および繊維径が最大のもの(実施例159)は、他のものに比して引張り強度および有効破壊エネルギーが低い傾向が見られるものの、積層体の構造によっては繊維径が小さくても(実施例155)、高い引張り強度および有効破壊エネルギーが得られた。いずれの実施例においても、比較例に対しては格段に強度が向上した。すなわち、繊維径と積層構造との組合せによって、種々の強度のものが得られるので、用途、必要強度等に応じて、種々の形態を採用することができることが分かった。
【0051】
第5実施形態(実施例9,実施例160〜162(表5))
本実施形態では、種々の製造方法を実施した。マトリックスはタングステンとし、繊維はレニウム−タングステンとした。実施例9では、前述したように、加圧焼結によって試料を作成し、実施例160では繊維積層体にマトリックス材料を溶射し、実施例161では繊維積層体にCVD法によってマトリックスを形成し、実施例162ではCVI法を採用した。
【0052】
そして、得られた試験片についての引張り強度および有効破壊エネルギーに比較を行った結果、表5に示すように、ほぼ同等の値が得られた。このことから、本発明の繊維強化複合材料はいずれの方法によっても、良好な結果が得られることが分かった。
【0053】
第6実施形態(実施例139,実施例163〜166(表6))
本実施形態では、繊維積層体の表面に界面材料を種々の方法で形成した。マトリックスは前記同様にタングステンとし、繊維はレニウム−タングステンとした。界面材料は窒化ケイ素とした。
【0054】
実施例139では、繊維積層体に窒化ケイ素を含むプリセラミックポリマーをディッピングし、その後焼成して形成し、実施例163では繊維積層体にゾルゲル法によって窒化ケイ素膜を形成した。実施例164,165では、繊維積層体にPVD法またはCVD法によって窒化ケイ素のコーティングを行った。実施例166では、繊維積層体に溶射法により窒化ケイ素の着肉を行った。
【0055】
その後、前記実施形態と同様にマトリックスとの複合化を行い、得られた試験片についての引張り強度および有効破壊エネルギーの比較を行った。その結果、表6に示すように、各試料について、ほぼ同等の値が得られた。このことから、本発明の繊維強化複合材料はいずれの界面形成方法によっても、良好な結果が得られることが分かった。
【0056】
第7実施形態(実施例167〜170,比較例3,4(表7),図15,16)
本実施形態では、マトリックスのうち、繊維で強化される方向に沿う部分を、銅で置換した。
【0057】
実施例167では、直径0.25mmのタングステン合金(レニウム−タングステン)繊維を一方向に並べて、一方向シートを作製した。そして、ホットプレス用モールドに、平均粒径1μmのタングステン粉末ともに収容し、焼結後の繊維体積率が40%になるように成形した。この後、還元雰囲気またはアルゴン雰囲気中で、プレス圧力10〜50MPa、1200〜2000℃で1〜10時間加熱してホットプレス焼結を行った。この場合、繊維方向の一方の半分は焼結助材等を使用せず、その部分において焼結体から窒化ホウ素粉末を除去した後、不活性雰囲気または減圧下で、銅を1100℃で溶浸した。
【0058】
図15は、このようにして得られた繊維強化複合材料の試料を示したもので、図の左側のマトリックス(マトリックス1)7がタングステンであり、右側のマトリックス(マトリックス1)8が銅である。これらの両マトリックス7,8に亘ってレニウム−タングステンの繊維9が一方向に配列されている。
【0059】
引張り強度(室温)と、レーザーフラッシュ法による熱伝導率を測定した結果、表7に示したように、非常に大きい引張り強度と熱伝導率が示された。
【0060】
したがって、このような構成によると、銅との接合構造として利用する場合においても、その接合部の強度向上および熱伝導率の向上を図ることができ、緻密で強度および靭性値が高く、特に高温において高い機械的特性と信頼性を要求される原子力機器、電気接点、X線ターゲット、高温加熱機器、炉部材等の高温部品として効果的に適用することができる。
【0061】
また、実施例168では、前記の各マトリックス7,8間の接合部分において、一定の幅をもって材料組成を連続的に変化させて傾斜組成とした。すなわち、銅の含有量が例えば図15の左側から右側に向かって次第に増大するようにした。
【0062】
この試料では、表7に示したように、引張り強度と熱伝導率とが更に向上した。
【0063】
実施例169,170では、マトリックス1をモリブデンとし、繊維をコバルト−モリブデンとしたもので、実施例167,168に比して若干小さいものの、良好な引張り強度と熱伝導率とが見られた。
【0064】
なお、比較例3,4として、繊維を複合しないで、単に傾斜組成の接合部を有するタングステンおよびモリブデンと銅との接合材料についても検討した。その結果を表7に示すとともに、図16にその形状を模式的に示した。
【0065】
この比較例では、本発明のものに比して引張り強度が非常に小さく、熱伝導率も小さいことが認められた。
【0066】
なお、銅合金として、クロム−銅、アルミナ−銅、ジルコニウム−銅、ベリリウム−銅、ニオブ−銅等を適用した場合についても、略同様の結果が得られた。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、緻密で強度および靭性値が高いタングステン,モリブデン繊維強化複合材料が得られる。そして、高温において高い機械的特性と信頼性とを要求される原子力機器、電気接点、X線ターゲット、高温加熱機器、炉部材等に有効に対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するための表1。
【図2】本発明の第2実施形態を説明するための表2A。
【図3】本発明の第2実施形態を説明するための表2B。
【図4】本発明の第2実施形態を説明するための表2C。
【図5】本発明の第2実施形態を説明するための表2D。
【図6】本発明の第2実施形態を説明するための表2E。
【図7】本発明の第2実施形態による効果を示す特性図。
【図8】本発明の第2実施形態による破断状態を説明する図。
【図9】本発明の第2実施形態に対する比較例を説明する図。
【図10】本発明の第3実施形態を説明するための表3。
【図11】本発明の第4実施形態を説明するための表4。
【図12】本発明の第5実施形態を説明するための表5。
【図13】本発明の第6実施形態を説明するための表6。
【図14】本発明の第7実施形態を説明するための表7。
【図15】本発明の第7実施形態を説明するための図。
【図16】本発明の第7実施形態に対する比較例を説明する図。
【符号の説明】
1 マトリックス
2 繊維
3,4,6 破断線
5 界面材料粉末
7 マトリックス1
8 マトリックス2
9 繊維
Claims (16)
- タングステン、タングステン合金、モリブデンおよびモリブデン合金からなる群より選ばれた少なくとも一種のマトリックス中に、タングステン、ドープタングステン、タングステン合金、モリブデン、ドープモリブデンおよびモリブデン合金からなる群より選ばれた少なくとも一種の繊維を配列した繊維積層体として複合されてなるタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料であって、前記タングステン合金は、レニウム−タングステン、酸化トリウム−タングステン、炭化ハフニウム−タングステン、タンタル−タングステン、レニウム−炭化ハフニウム−タングステンおよびモリブデン−タングステンからなる群より選ばれた少なくとも一種であるとともに、前記モリブデン合金は、チタン−ジルコニウム−モリブデン、レニウム−モリブデン、ニオブ−モリブデン、ジルコニウム−モリブデン、チタン−モリブデン、錫−モリブデン、コバルト−モリブデンおよびタングステン−モリブデンからなる群より選ばれた少なくとも一種であることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料、および、モリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項1記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料、および、モリブデン,モリブデン繊維強化複合材料において、前記繊維とマトリックスとの界面は、繊維およびマトリックスと異なる反応抑制用の材料によって構成されていることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項2記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料において、繊維とマトリックスとの界面を構成する反応抑制用の材料は、前記繊維に含まれている元素の酸化物、窒化物および炭化物からなる群より選ばれた少なくとも一種を主成分とするものであることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項2記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料において、繊維とマトリックスとの界面を構成する反応抑制用の材料は、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化ストロンチウム、酸化チタン、窒化ホウ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化チタンおよび炭化ケイ素からなる群より選ばれた少なくとも一種であることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項1から4までのいずれかに記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料において、繊維とマトリックスとの界面を構成する反応抑制用の材料の厚みは、20μm以下であることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項1から5までのいずれかに記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料において、複合した繊維の線径が、3μm〜15mmであることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項1から6までのいずれかに記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料において、複合した繊維の繊維体積率が、40%であることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項1から7までのいずれかに記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料において、複合した繊維は、一方向シート積層体、ブレーディング積層体、平織積層体、朱子織積層体および3次元製織体からなる群より選ばれた少なくとも一種の繊維積層体として配列されていることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項1から8までのいずれかに記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料において、マトリックスのうち、繊維で強化される方向に沿う少なくとも一部が、銅または銅合金で置換されていることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項9記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料において、銅合金は、クロム−銅、アルミナ−銅、ジルコニウム−銅、ベリリウム−銅、ニオブ−銅からなる群より選ばれた少なくとも一種であることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項9または10記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料において、マトリックスの銅または銅合金で置換されている部分とそれ以外の部分との境界領域は、前記銅または銅合金部の含有量が連続的に変化する傾斜組成とされていることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料。
- 請求項1から3までのいずれかに記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を製造する方法であって、繊維または繊維積層体の表面に界面を構成する反応抑制用の材料を形成する工程として、前記繊維または繊維積層体を酸化雰囲気で加熱処理する工程、前記繊維または繊維積層体にゾルゲルまたはプリセラミックポリマーをディッピングする工程、前記繊維または繊維積層体にPVD法またはCVD法によりコーティングを行う工程、および前記繊維または繊維積層体に溶射法により着肉を行う工程の群より選ばれた少なくとも一種の工程を用いることを特徴とするタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料の製造方法。
- 請求項1から11までのいずれかに記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を、その一部または全体に適用して構成したことを特徴とする原子力機器。
- 請求項1から11までのいずれかに記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を、その一部または全体に適用して構成したことを特徴とする電気接点。
- 請求項1から11までのいずれかに記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を、その一部または全体に適用して構成したことを特徴とするX線ターゲット。
- 請求項1から11までのいずれかに記載のタングステン,タングステン繊維強化複合材料およびモリブデン,モリブデン繊維強化複合材料を、その一部または全体に適用して構成したことを特徴とする炉部品。
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