JP4050797B2 - 置換プロパン誘導体、その製造方法および疾患治療のためのその使用 - Google Patents

置換プロパン誘導体、その製造方法および疾患治療のためのその使用 Download PDF

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Description

【0001】
糖尿病の疾患像は血糖値の増加を特徴とする。インシュリン依存性すなわちI型糖尿病の場合、その原因は膵臓のインシュリン産生性β細胞の死であり、従ってこの状態はインシュリンの投与により治療される(置換治療)。他方、非インシュリン依存性すなわちII型糖尿病は筋肉組織および脂肪組織におけるインシュリンの作用減少(インシュリン抵抗性)および肝臓におけるグルコース産生の増加を特徴とする。これら代謝障害の原因は、実質的にはまだ明らかではない。スルホニル尿素による確立された治療法が、内因性インシュリン放出を増加させることによってインシュリン耐性を補うことを試みているが、しかし全ての場合において血糖値を正常化するには到っておらず、病気の進行を防ぐことはできない。多くのII型糖尿病患者は最終的には、β細胞の“消耗”のためにインシュリン依存性になり、例えば白内障、腎障害および脈管障害のような末期症状を病む。従って、II型糖尿病治療用の新しい治療方針が所望されている。
【0002】
絶食状態において血中のグルコース濃度は、肝臓のグルコース産生によって測定される。種々の研究グループによって、II型糖尿病における血糖値の上昇は肝臓からのグルコースの比例して増加する産生に相関するということが証明された。肝臓により血中に分泌されるグルコースは、肝グリコーゲンの破壊(グリコーゲン分解)およびグルコース新生の双方によって生成されうる。
【0003】
グルコース−6−ホスフェートは、グルコース新生およびグリコーゲン分解の双方における共通の最終生成物である。グルコース−6−ホスフェートからのグルコースの肝遊離における最終段階はグルコース−6−ホスファターゼ(EC 3.1.3.9)によって触媒される。グルコース−6−ホスファターゼは小胞体(ER)中に存在する多酵素複合体を意味する。この酵素複合体はER膜に存在するグルコース−6−ホスフェートトランスロカーゼ、小胞体の管腔側に局在化されているグルコース−6−ホスファターゼおよびホスフェートトランスロカーゼからなる〔論文:Ashmore, J. and Weber G., “The Role of Hepatic Glucose-6-phosphatase in the Regulation of Carbohydrate Metabolism", in Vitamins and Hormones, Vol. XVII (Harris R.S., Marrian G.F., Thimann K.V., Edts.), 92〜132, (1959); Burchell A., Waddell I.D., “The molecular basis of the hepatic microsomal glucose-6-phosphatase system", Biochim. Biophys. Acta 1092, 129〜137, (1990) 参照)。入手しうる広範囲の文献によれば動物実験で血糖値を増加させる全ての調査状況下、例えばストレプトゾトシン、アロキサン、コルチゾン、甲状腺ホルモンおよび飢餓の下においても該多酵素複合体の活性が同様に高められる。さらに、多くの調査によれば、II型糖尿病患者にみられるグルコース産生の増加は、グルコース−6−ホスファターゼ活性の増大に関係している。正常なグルコースホメオスタシスにおけるグルコース−6−ホスファターゼ系の重要性は、グルコース−6−ホスファターゼ系のトランスロカーゼ成分を欠くIb型グリコーゲン貯蔵症患者の低血糖症状によってさらに強調される。
【0004】
適当な活性物質(阻害剤)によるグルコース−6−ホスファターゼ活性の減少は、グルコースの肝遊離における対応する減少をもたらすはずである。これらの活性物質は肝グルコース産生を抹消での有効な消耗に適合させうるはずである。II型糖尿病患者の絶食状態で得られた血糖値の減少は、さらにまた糖尿病の末期の障害に予防的効果を有するはずである。
【0005】
多数の、グルコース−6−ホスファターゼの非特異的阻害剤が文献に記載されている。例えばフロリジン〔Soodsma, J.F., Legler, B. and Nordlie, R.C., J. Biol. Chem. 242, 1955〜1960, (1967)〕、5,5′−ジチオビス−2−ニトロ安息香酸〔Wallin, B.K. and Arion, W.J., Biochem. Biophys. Res. Commun. 48, 694〜699, (1972)〕、2,2′−ジイソチオシアナートスチルベンおよび2−イソチオシアナート−2′−アセトキシスチルベン〔Zoccoli, M.A. and Karnowski, M.L., J. Biol. Chem. 255, 1113〜1119, (1980)〕。グルコース−6−ホスファターゼ系の治療上最初の使用可能な阻害剤はヨーロッパ特許出願第93 114 260.8号および第93 114 261.6号に提示されている。
以下に特性を詳記するプロパン誘導体は従来、化学文献および生物学文献に記載されたことのない新規化合物である。ここで本発明によりある種の置換プロパン例えば実施例1の化合物がグルコース−6−ホスファターゼ系の阻害剤であるということが見出された。
【0006】
すなわち、本発明は式I
【化2】
Figure 0004050797
〔式中、
D−B−AはC1〜C3−アルキル、ω−ヒドロキシ−(C1〜C4)−アルキル、OH、O−C1〜C4−アルキル、フェニルおよびフェニル−C1〜C3−アルキルから選択される1〜3個の基で場合により置換されているプロピレンであり;R1はCN、COOH、保護基で保護されたCOOH基、C1〜C4−アルカノイル、SO3−C1〜C4−アルキル、SO3H、SO2NR56、PO(OH)2、PO(OH)(O−C1〜C4−アルキル)、PO(O−C1〜C4−アルキル)2または5−テトラゾリルであり;
2はC1〜C10−アルキル(R8)n、O−C1〜C10−アルキル(R8)n、C2〜C10−アルケニル(R8)n、O−C3〜C10−アルケニル(R8)n、C2〜C10−アルキニル(R8)n、O−C3〜C10−アルキニル(R8)n、S−C1〜C10−アルキル(R8)n、S−C3〜C10−アルケニル(R8)n、S−C3〜C10−アルキニル(R8)n、NH−C1〜C10−アルキル(R8)n、NH−C3〜C10−アルケニル(R8)nまたはNH−C3〜C10−アルキニル(R8)nであって、ここでR8はそれぞれ場合によりR9で置換されている;
【0007】
3、R8およびR10は同一であるかまたは相異なっていて、C1〜C10−アルキル、3〜8個の環炭素原子を有するシクロアルキル、フェニル、ナフチル、フェナントリル、ピリジル、チエニル、フリル、ピリミジル、インドリル、イミダゾリル、クマリニル、フタルイミジル、キノリル、ピペラジニル、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリルまたはそれらのチエノ−、ピリジノ−、ピリミジノ−、ピラジノ−、ピリダジノ−またはベンゾ−縮合誘導体であり、ここで芳香族またはヘテロ芳香族系はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−アルキル、NR56、フェニル、ベンジル、チエニル、フリル、イミダゾリル、ピリジル、O−フェニルまたはO−ベンジルで一回以上、同一または相異なって置換されることができ、
4はC1〜C4−アルキル、フェニルまたはベンジルであり;
5およびR6は同一であるかまたは相異なっていて、H、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルカノイルまたはフェニル(ここでこれはF、Cl、Br、I、OH、O−C1〜C4−アルキル、CF3、NO2またはCNで場合により置換されている)であるか、またはR5およびR6は窒素原子と一緒になって、1個のCH2基が場合によりO、SまたはNR7で置換されうる4〜10員の飽和複素環式環を形成し;
【0008】
7はH、C1〜C4−アルキル、フェニルまたはベンジルであり;
9はフェニル、ナフチル、フェナントリル、ピリジル、チエニル、フリル、ピリミジル、インドリル、イミダゾリル、クマリニル、フタルイミジル、キノリル、ピペラジニル、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリルまたはそれらのチエノ−またはベンゾ−縮合誘導体であり、ここで芳香族またはヘテロ芳香族系はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−アルキル、C2〜C4−アルケニル、NR56、フェニル、ベンジル、チエニル、フリル、イミダゾリル、ピリジル、O−フェニルまたはO−ベンジルで一回以上、同一または相異なって置換されることができ、
Xは(CH2)m、−CH=CH−、−C≡C−、−CH2−O−CH2−、−CH2−S−CH2−または−CH2−NR5−CH2−であり;
Yは(CH2)m、O、SまたはNR5であり;
【0009】
Zは(CH2)m、S、O、S−C1〜C10−アルキル、O−C1〜C10−アルキル、CH=CH、CH=CF、CH=CCl、CH=CBr、CH2−CO、CH2−CHF、CH2−CHCl、CH2−CHBr、CH2−CHl、C3〜C10−シクロアルキレン、C3〜C10−シクロアルケニレン(ここで1〜3個の環炭素原子は硫黄、酸素または窒素原子で置換されることができる)、COOR4、C≡C、CH=C(C1〜C4−アルキル)、CH=C(CN)、CH=C(NR56)、CH=C(C1〜C4−アルカノイル)、CH=C(R10)またはNR5であり、そしてYが酸素である場合には−CO−Z−R3は一緒になってAla、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyrおよび慣用の保護基で保護されたそれらの誘導体からなる群より選択されるアミノ酸残基を表すことができ;
nは0、1または2であり;
mは0、1、2、3または4である〕
で表されるプロパン誘導体に関する。
【0010】
本発明による式Iの化合物は、カルボキシル基を含有する場合には無機または有機塩基と塩を形成する。従って、本発明はまた式Iの化合物の生理学的に許容しうる塩に関する。
本発明による式Iの化合物は多数の立体中心を有する。本発明は全ての可能なエナンチオマーおよびジアステレオマーに関する。それらは全て式Iによって表される。
特記しない限り、前述および後述において下記の定義が適用される。
1、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R10およびZについて定義されたアルキル、アルカノイルおよびアルコキシ基は直鎖または分枝鎖状である。
2およびR9について定義されたアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は直鎖状、分枝鎖状または環状であり、さらにまた該基の一部分のみが環を形成することも可能である。
【0011】
CH2基の一つはO、S、SO、SO2またはNR5により置換されることができる。R8はR9により置換されることができ、そしてn=2の場合2つのR8基は同一であるかまたは相異なる。不飽和基はモノ−またはポリ不飽和である。
保護基によって保護されているCOOH基はCOO−C1〜C10−アルキル(非分枝状または分枝状または環状)、COO−CH(R4)−O−C1〜C4−アルカノイル(非分枝状または分枝状)、COO−ベンジル、COO−フェニル、CONH2、CONH−C1〜C10−アルキル(非分枝状および分枝状)、−CONR56(ここでR4、R5およびR6は前述の意味を有する)を意味する。
アルコール保護基は下記のとおりである。
【0012】
置換エーテル例えばメトキシメチル、メチルチオメチル、t−ブチルチオメチル、ベンジルオキシメチル、p−メトキシベンジルオキシメチル、t−ブトキシメチル、シロキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、1−エトキシエチル、アリル、ベンジル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、p−シアノベンジル、p−フェニルベンジル、2−および4−ピコリル。
【0013】
アミノ酸用の保護基は下記のとおりである。
a) カルバメート類例えばチメルおよびエチル、9−フルオレニルメチル、9−(2−スルホ)フルオレニルメチル、9−(2,7−ジブロモ)−フルオレニルメチル、2,7−ジ−t−ブチル−〔9−(10,10−ジオキソ−10,10,10,10−テトラヒドロチオキサンチル)〕メチル、4−メトキシフェナシル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−フェニルエチル、1−(1−アダマンチル)−1−メチルエチル、1,1−ジメチル−2−ハロエチル、1,1−ジメチル−2,2−ジブロモエチル、1,1−ジメチル−2,2,2−トリクロロエチル、1−メチル−1−(4−ビフェニリル)エチル、1−(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−1−メチルエチル、2−(2′−および4′−ピリジル)エチル、2−(N,N−ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチル、t−ブチル、1−アダマンチル、ビニル、アリル、1−イソプロピルアリル、シンナミル、4−ニトロシンナミル、8−キノリル、N−ヒドロキシピペリジニル、アルキルチオ、ベンジル、p−メトキシベンジル、p−ニトロベンジル、p−ブロモベンジル、p−クロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、4−メチルスルフィニルベンジル、9−アンスリルメチルおよびジフェニルメチル、t−アミル、S−ベンジル−チオカルバメート、p−シアノベンジル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、p−デシルオキシベンジル、ジイソプロピルメチル、2,2−ジメトキシカルボニルビニル、o−(N,N−ジメチルカルボキサミド)ベンジル、1,1−ジメチル−3−(N,N−ジメチルカルボキサミド)プロピル、1,1−ジメチルプロピニル、ジ−(2−ピリジル)メチル、2−フラニルメチル、2−ヨードエチル、イソボルニル、イソブチル、イソニコチニル、p−(p′−メトキシフェニルアゾ)ベンジル、1−メチルシクロブチル、1−メチルシクロヘキシル、1−メチル−1−シクロプロピルメチル、1−メチル−1−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル、1−メチル−1−(p−フェニルアゾフェニル)エチル、1−メチル−1−フェニルエチル、1−メチル−1−(4−ピリジル)エチル、フェニル、p−(フェニルアゾ)ベンジル、2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル、4−(トリメチルアンモニウム)ベンジルおよび2,4,6−トリメチルベンジル。
【0014】
b) 尿素誘導体例えば10−フェノチアジニルカルボニル誘導体、N′−p−トルエンスルホニルアミノカルボニルおよびN′−フェニルアミノチオカルボニル。
c) アミド類例えばN−ホルミル、N−アセチル、N−クロロアセチル、N−トリクロロアセチル、N−トリフルオロアセチル、N−フェニルアセチル、N−3−フェニルプロピオニル、N−ピコリノイル、N−3−ピリジルカルボキサミド、N−ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、N−ベンゾイルおよびN−p−フェニルベンゾイル。
【0015】
式Iの好ましい化合物は、式中R1がCN、COOH、保護基によって保護されているCOOH基またはC1〜C4−アルカノイルでありそしてその他の基が前述の意味を有する化合物である。
特に好ましい式Iの化合物は式中、各基が下記の意味を有する。
1はCN、COOH、保護基で保護されたCOOH基、C1〜C4−アルカノイルまたは5−テトラゾリルであり;
2はO−C1〜C10−アルキル(R8)n(n=0、1、2)、(ここでアルキル部分は非分枝鎖状、分枝鎖状または環状であって、CH2基の1個はOで置換されることができ、R8はR9で置換されることができ、そしてn=2の場合には2個のR8基は同一であるかまたは相異なっている)、O−C3〜C10−アルケニル(R8)n(n=0、1、2)、(ここでアルケニル部分は非分枝鎖状、分枝鎖状または環状であって、CH2基の1個はO、S、SO、SO2またはNR5で置換されることができかつモノ−またはポリ不飽和であり、R8はR9で置換されることができ、そしてn=2の場合には2個のR8基は同一であるかまたは相異なっている)またはO−C3〜C10−アルキニル(R8)n(n=0、1、2)、(ここでアルキニル部分は非分枝鎖状、分枝鎖状または環状であってかつモノ−またはポリ不飽和であり、CH2基の1個はO、S、SO、SO2またはNR5で置換されることができ、R8はR9で置換されることができ、そしてn=2の場合には2個のR8基は同一であるかまたは相異なっている)であり;
【0016】
3〜R10は前述の定義を有し;
Xは(CH2)m(m=0、1、2、3、4)、CH=CH、C≡C、CH2−O−CH2またはCH2−S−CH2であり;
Yは(CH2)m(m=0、1、2、3、4)、O、SまたはNR5であり;
Zは(CH2)m(m=0、1、2、3、4)、S、O、S−C1〜C10−アルキル(非分枝鎖状または分枝鎖状)、CH=CH、CH=CF、CH=CCl、CH=CBr、CH2−C(O)、CH2−CHF、CH2−CHCl、CH2−CHBr、CH2−CHl、C3〜C10−シクロアルキレン、C3〜C10−シクロアルケニレン、COOR4、C≡C、CH=C(C1〜C4−アルキル)(非分枝鎖状または分枝鎖状)、CH=C(CN)、CH=C(R10)またはNR5である。プロピル基D−B−Aは置換されていないかまたはBで2個のメチル基により置換されているのが好ましい。
【0017】
本発明による式Iの化合物は、カルボキシル基を含有する場合には無機または有機塩基との塩を形成することができる。好ましい塩は無機塩基との塩、特に生理学的に許容しうるアルカリ金属塩特にナトリウム塩およびカリウム塩である。式Iの化合物は哺乳動物の肝臓のグルコース−6−ホスファターゼ系を阻害する。従って、該化合物は医薬として適当である。すなわち、本発明はまた、適切な場合には生理学的に許容しうる塩形態で、該式の化合物をベースとする医薬にも関する。
【0018】
本発明はさらにグルコース−6−ホスファターゼ系の活性の増大を伴う疾患を治療するための式Iの化合物またはその塩の使用に関する。
本発明はまた肝グルコース産生の増加を伴う疾患を治療するための式Iの化合物またはその塩の使用に関する。
本発明はさらにII型糖尿病(非インシュリン依存性または成人発症性の糖尿病)を治療するための式Iの化合物またはその塩の使用に関する。
本発明はさらに、糖尿病および肝臓からのグルコースの放出の増加またはグルコース−6−ホスファターゼ系の活性の増大を特徴とするその他の疾患を治療するための医薬の製造における式Iの化合物またはその塩の使用からなる。
【0019】
グルコース−6−ホスファターゼ系における本発明化合物の作用は肝ミクロソームの酵素検定で調べた。
グルコース−6−ホスファターゼを含有するミクロソームフラクションを調製するには、Wistarの雄性ラットからの新しい肝器官を用い、文献〔Canfield, W.K. and Arion, W.J., J. Biol. Chem. 263, 7458〜7460, (1988)参照〕に記載のようにして処理する。このミクロソームフラクションは少なくとも2か月の間活性を有意に損なわずに−70℃で保存されうる。
【0020】
グルコース−6−ホスファターゼ活性は文献〔Arion, W.J., in Methods Enzymol.. 174, Academic Press 1989, pages 58〜67)に示されているようにして、グルコース−6−ホスフェートから遊離されるホスフェートを測定することによって検出した。アッセイ用混合物0.1mlはグルコース−6−ホスフェート(1mmol/リットル)、供試物質、ミクロソームフラクション0.1mgおよびHEPESバッファー(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−エタンスルホン酸)、pH7.0、100mmol/リットルを含有した。反応は酵素の添加により開始された。室温で20分経過後に、ホスフェート試薬0.2mlを加えることによって反応を停止した。試料を37℃で30分間インキュベートし、引続き青色の吸収(A)を570nmで測定した。供試物質の阻害活性は下記式
【0021】
【数1】
Figure 0004050797
を用いて、供試物質を全く含有しない対照反応との比較によって検出された。
必要により、供試物質の阻害効果は、供試物質の用いられた濃度の関数として測定し、これより酵素活性の50%測定の濃度(IC50)を計算した。
【0022】
IC50は以下に記載の化合物について測定された。
実施例1の化合物:
【化3】
Figure 0004050797
(±)−4−(3Z−ベンズイミダゾル−1−イル−3−フェニルプロペノイルオキシ)−2−(4−クロロフェニルプロピルオキシ)−3,3−ジメチルブタン酸
IC50=4μM
【0023】
〔本発明化合物の製造方法〕
2=O−アルキル(R8)n、O−アルケニル(R8)nまたはO−アルキニル(R8)nおよびY=Oである式Iの本発明化合物は下記図式に示された経路Aによって製造することができる。
方法A
【化4】
Figure 0004050797
M:アルカリ金属、
a:Cl、Br、O−CO−O−C1〜C4−アルキル、イミダゾリル、トリアゾリルまたはテトラゾリル、
E:塩素、臭素、ヨウ素、スルホネート、
2′:アルキル(R8)n、アルケニル(R8)nまたはアルキニル(R8)n
(4=式I、R2=O−C1〜C10−アルキル(R8)n、O−C3〜C10−アルケニル(R8)nまたはO−C3〜C10−アルキニル(R8)n、Y=O、X=(CH2)m(m=0)、R1=COOH、Z、R3、R8およびnは式Iに記載のとおりである)。
【0024】
出発化合物1は知られているかまたは文献で知られた各方法によって製造される。化合物1を強塩基例えばカリウムtert−ブトキシ、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムで脱プロトン化し、次にR2を導入するために有利には極性非プロトン性溶媒例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはテトラヒドロフラン中において適切なハライド、トリフルオロスルホン酸エステル、メチルスルホン酸エステルまたはp−トルエンスルホン酸エステルと反応させると化合物2が得られる。塩基としては水素化ナトリウムおよび溶媒としてはジメチルホルムアミドを用いるのが好ましい。
【0025】
1から2への反応は−20℃から使用溶媒の沸点までの温度で実施される。−10〜60℃特に0〜30℃の温度範囲が好ましい。
1から2への反応の好ましい態様はジメチルホルムアミド中で水素化ナトリウムまたは水素化カリウムの存在下において0〜60℃で遂行される。この場合、該反応は保護ガス(窒素またはアルゴン)の下で水分を除去しつつ行うのが有利である。
1から2への反応に必要とされかつ基R2に対応する出発物質は当業者に知られている標準的方法によって製造することができる。これらは方法Aで明記された限定を有する型R2′−Eの構造(ただし結合する酸素原子は存在しない)からなる。Eの意味は例えばCl、Br、IまたはOSO2R(R=CH3,Ph,トリル,CF3)のような離脱基である。
【0026】
方法Aでの次の工程はアルカリ金属水酸化物例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムによるラクトン2のアルカリ金属塩3への加水分解である。この反応はプロトン性または非プロトン性溶媒例えば低級アルコール、テトラヒドロフランまたはジオキサン中で遂行するのが有利である。ジオキサンの使用がより好ましい。
2から3への反応は−20℃から使用溶媒の沸点までの温度で遂行される。−10〜60℃特に0〜30℃が好ましい。
【0027】
次の工程は3から4への反応であり、そこでは基R3−Z−C(O)−が3に結合する。このためには3を非プロトン性有機溶媒例えばテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、ピリジンまたはジメチルスルホキシド中において化合物R3−Z−C(O)−Ra(5)(ここでRaは例えばCl、Br、OC(O)−C1〜C4−アルキル、イミダゾリル、トリアゾリルまたはテトラゾリルであり、イミダゾリルおよびトリアゾリルが特に好ましい)と反応させる。この反応はジメチルホルムアミド中で塩基、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム、4−ジ−アルキルアミノピリジンまたはtert−アミン特に水素化ナトリウムの存在下で行うのが特に好ましい。
【0028】
3から4への反応は−20℃から使用溶媒の沸点までの温度で遂行される。−10〜60℃特に0〜30℃が好ましい。
化合物R3−Z−C(O)−Ra(5)は当業者に知られている標準的手法によって製造することができる。
3から4への反応の好ましい態様は3をジメチルホルムアミド中において水素化ナトリウムと反応させ、引続き有利には保護ガス(アルゴンまたは窒素)下で水分を除去しながら、ジメチルホルムアミド中に溶解したR3−Z−C(O)−イミドゾール(5)の溶液を0〜20℃で加えることからなる。
得られた本発明の式Iの化合物は、カルボキシル基を含有する場合には無機または有機塩基で塩を形成することができる。従って無機塩基とのこの種の塩、特に生理学的に許容しうるアルカリ金属塩、特にナトリウム塩およびカリウム塩も好ましい。
【0029】
1に定義されたエステルは、カルボキシル基を有する式Iの化合物のアルカリ金属塩から製造することができる。このためには化合物4を不活性有機溶媒例えばテトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、好ましくはジメチルホルムアミド中で−10〜60℃において例えばC1〜C4−アルキルハライド好ましくはC1〜C4−アルキルヨージド、ベンジルブロミドまたはC1〜C4−アルカノイル−O−CH(R4)−BrまたはC1〜C4−アルカノイル−O−CH(R4)−Iと反応させて、前記の方法Aで詳記されたR1としてのエステル基およびX=(CH2)m(m=0)を有する本発明の式Iの化合物を得ることによって製造することができる。
【0030】
方法B
【化5】
Figure 0004050797
【0031】
方法Bは、化合物1を強塩基例えばカリウムtert−ブトキシド、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムで脱プロトン化し、次に記載された定義のR2を導入するために有利には極性非プロトン性溶媒例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはテトラヒドロフラン中において適当なハライド、トリフルオロスルホン酸エステル、メチルスルホン酸エステルまたはp−トルエンスルホン酸エステルと反応させて化合物2Iを得ることからなる。塩基としては水素化ナトリウムおよび溶媒としてはジメチルホルムアミドを使用するのが好ましい。
【0032】
1から2Iへの反応は−20℃から使用溶媒の沸点までの温度で遂行される。−10〜60℃特に0〜30℃の温度範囲が好ましい。
1から2Iへの反応の好ましい態様はジメチルホルムアミド中で水素化ナトリウムまたは水素化カリウムの存在下において0〜60℃で実施される。この場合、該反応は保護ガス(窒素またはアルゴン)の下で水分を除去しながら実施するのが有利である。
1から2Iへの反応に必要とされかつR2に対応する出発物質は、当業者に知られている標準的方法によって製造することができる。これらは方法Bで明記された限定を有する型R2′−Eの構造(ただし結合する酵素原子は存在しない)からなる。Eの意味は例えばCl、Br、IまたはOSO2R(R=CH3,Ph,トリル,CF3)のよう離脱基である。
【0033】
II(R2=R8−プロピルオキシ)は水添触媒の存在下で水素により2Iから製造することができる。反応は大気圧下で酢酸エチルまたはメタノール中において遂行される。該反応は触媒例えば酸化アルミニウム上のロジウムを用いて0℃から使用溶媒の沸点までの温度で遂行される。溶媒としては酢酸エチルが好ましくそして20〜50℃特に20〜30℃の温度が好ましい。
方法Bでの次の工程はアルカリ金属水酸化物例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムによるラクトン2IIのアルカリ金属塩3Iへの加水分解である。この反応はプロトン性または非プロトン性溶媒例えば低級アルコール、テトラヒドロフランまたはジオキサン中で遂行するのが有利である。ジオキサンの使用がより好ましい。
IIから3Iへの反応は−20℃から使用溶媒の沸点までの温度て遂行される。−10〜60℃特に0〜30℃が好ましい。
【0034】
次の工程は3Iから4Iへの反応であり、そこでは基R3−Z−C(O)−が3Iに結合する。このためには3Iを非プロトン性有機溶媒例えばテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、ピリジンまたはジメチルスルホキシド中において化合物R3−Z−C(O)−Ra(5)(ここでRaは例えばCl、Br、OC(O)−C1〜C4−アルキル、イミダゾリル、トリアゾリルまたはテトラゾリルであり、イミダゾリルおよびトリアゾリルが特に好ましい)と反応させる。この反応はジメチルホルムアミド中で塩基例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム、4−ジ−アルキルアミノピリジンまたはtert−アミン特に水素化ナトリウムの存在下で行うのが特に好ましい。
Iから4Iへの反応は−20℃から使用溶媒の沸点までの温度で遂行される。−10〜60℃特に0〜30℃が好ましい。
化合物R3−Z−C(O)−Ra(5)は当業者に知られている標準的方法によって製造することができる。
【0035】
方法C(Raの定義については方法A参照)
【化6】
Figure 0004050797
【0036】
多くの本発明の式Iの化合物に関する方法Aの別法が方法Cである。R2=O−C3−アルキニル(R8)について、中間体はR2=2−プロピニルオキシである2IIIであることができる。この場合、2III(R2=2−プロピニルオキシ)を不活性有機溶媒例えばトルエン、ベンゼンまたはn−ヘプタン中においてパラジウム錯体およびハロゲン化銅(I)特にヨウ化銅(I)による触媒作用を用いて、アリールハライド特にアリールブロミドまたはアリールヨージドと反応させると2IV(R2=R8−2−プロピニルオキシ)が得られる。これを行うには、塩基例えば第1、第2または第3アミン特にトリエチルアミンを加えることが必要である。また場合により、該塩基が同時に溶媒として作用しそして別の有機溶媒の添加が不必要となることも可能である。
【0037】
III(R2=2−プロピニルオキシ)から2IV(R2=R8−2−プロピニルオキシ)への反応は−20℃から使用溶媒の沸点までの温度で遂行される。20〜90℃特に60〜80℃が好ましい。
使用できるパラジウム錯体は例えば、反応系中においてパラジウムジクロリドおよびトリフェニルホスフィンから製造できるジトリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド錯体であるか、または同様の方法で酢酸パラジウム(II)から得ることができるジトリフェニルホスフィンパラジウムジアセテート錯体であるが、ジトリフェニルホスフィンパラジウムジクロリドの方が好ましい。
【0038】
I(R2=R8−2−プロペニルオキシ)または2II(R2=R8−2−プロピルオキシ)は具体的には水素化触媒を用いて2IV(R2=R8−2−プロピニルオキシ)から製造することができる。これらの反応はエタノールまたはピリジン中で水素雰囲気下、大気圧において遂行される。
IV(R2=R8−2−プロピニルオキシ)から2I(R2=R8−2−プロペニルオキシ)への反応は、硫酸バリウム上パラジウムの触媒を用いて0℃から使用溶媒の沸点までの温度において遂行される。溶媒としてはピリジンが好ましく、そして20〜50℃特に20〜30℃の温度範囲が好ましい。
【0039】
IV(R2=(R8)−2−プロピニルオキシ)から2II(R2=(R8)−2−プロピルオキシ)への反応は、エタノール中で−20℃から使用溶媒の沸点までの温度において触媒としての炭素上パラジウムを用いて遂行される。20〜50℃特に20〜30℃の温度範囲が好ましい。
Iから4Iおよび2IIから4Iすなわち式Iの化合物を得るためのそれ以上の各反応は、方法Bに詳記されている。
化合物2IIおよび2IVもまた方法A(工程2および3)と類似の方法で、水素化工程なしで本発明の式I(R2=O−C3−アルケニル(R8)またはR2=O−C3−アルキニル(R8))の化合物に変換されうる。
【0040】
例えば実施例1〜3の化合物の合成で用いられる化合物5は、下記の方法I、II、IIIにより製造するのが好都合である。
方法I
【化7】
Figure 0004050797
【0041】
方法II
【化8】
Figure 0004050797
【0042】
方法III
【化9】
Figure 0004050797
AlkはC1〜C4−アルキルである。
AzolはR10であって、イミダゾリル、インドリル、ピペラジニル、テトラゾリル、トリアゾリルまたはそれらのチエノ−、ピリジノ−、ピリミジノ−、ピラジノ−、ピリダジノ−またはベンゾ−縮合誘導体を意味する。
【0043】
方法I
β−アゾール−置換メチルシンナメート類の製造
メチル2,3−ジブロモ−3−フェニルプロパノエート50g、トリエチルアミン100mlおよびトルエン500mlの混合物を1時間加熱沸騰させ次いで室温に冷却し、濾過する。濾液を真空中で蒸発させ、得られたα−ブロモケイ皮酸は精製せずにさらに使用する。無水DMF 150ml中に溶解したアゾール(Azol)誘導体0.2モルを、無水DMF 100ml中におけるNaH(鉱油中80%)、4.7gの撹拌懸濁液に滴加する。この間氷中での冷却によって混合物の温度を35℃以下に維持する。添加完了後、混合物を室温で1時間撹拌する。前に製造したα−ブロモケイ皮酸を無水DMF 200ml中に溶解し、氷中で冷却しながらアゾールナトリウム塩の溶液を撹拌下で滴加する。室温で2時間撹拌後に氷酢酸10.8mlを加え、混合物を氷−水1.5リットル中に撹拌し次いで酢酸エチルで数回抽出し、有機相を水洗する。有機相を乾燥し、真空中で蒸発させそして残留物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(移動相:n−ヘプタン/酢酸エチル)または再結晶により精製する。
【0044】
方法II
β−アゾール置換エチルシンナメート類の製造
エチルフェニルプロピオレート20g、アゾール−誘導体0.11molおよび無水DMF 15mlの混合物をアルゴン中に通過させつつ室温で撹拌する。スパチュラのNaH(鉱油中80%)を加える。水素の発生が止んだら混合物を100〜150℃(浴温)に加熱し、反応をTLC(移動相:n−ヘプタン/酢酸エチル)により追跡する。反応完了後、混合物を室温に冷却し次いで真空中で濃縮し、残留物をn−ヘプタンから再結晶するかまたは少量のn−ヘプタン/酢酸エチルで希釈し次いでシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(移動相:n−ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。
【0045】
方法III
β−アゾール置換ケイ皮酸エステルからのβ−アゾール置換ケイ皮酸の製造
β−アゾール置換メチルまたはエチルシンナメート6.4mmolを、水50mlおよびメタノール10ml中に溶解したNaOH 0.77gの溶液中に懸濁し、次にTLC(移動相:n−ヘプタン/酢酸エチル)が反応の完了を示すまで混合物を室温で撹拌して清澄な溶液を得る。それを真空中で濃縮し、水約50mlで希釈しそして氷中で冷却しながら2N HClでpH2〜3に調整する。固形物が沈殿する場合にはそれを吸引濾去し次いで真空乾燥する。あるいはまた、混合物をCH2Cl2で数回抽出し、有機相を乾燥し、真空中で蒸発させ、次いで残留物を再結晶またはシリカゲルでのクロマトグラフィー(移動相:n−ヘプタン/酢酸エチル/氷酢酸)により精製する。
【0046】
〔製剤の調製〕
本発明はさらに1種以上の本発明の式Iの化合物および/またはそれらの薬理学的に許容しうる塩を含有する医薬に関する。
製剤はそれ自体知られておりかつ当業者に周知の手法によって調製される。製剤として、本発明による薬理学的に活性な化合物(=活性物質)はそのまま、または好ましくは適当な製薬補助剤との組合せのいずれか一方で錠剤、コーティング錠剤、カプセル剤、坐剤、乳液、懸濁液、顆粒、粉剤、溶液または活性物質の放出を長びかせる製剤の形態として用いられ、その際活性物質の含量は0.1〜95%であるのが有利である。
【0047】
当業者は自身の専門的知識に基づいて、所望製剤に適当である補助剤を熟知している。溶剤、ゲル形成剤、坐剤用基剤、錠剤補助剤およびその他の活性物質賦形剤の外に、例えば抗酸化剤、分散剤、乳化剤、発泡抑制剤、フリーバリング剤、保存剤、溶解剤または着色料を使用することが可能である。
活性物質は局所、経口、非経口または静脈内投与されうるが、好ましい投与法は治療すべき疾患による。経口投与がより好ましい。
【0048】
経口用の形態としては、活性化合物をそれに適した添加物例えば賦形剤、安定剤または不活性希釈剤と混合し次に慣用法によって適当な投与形態例えば錠剤、コーティング錠剤、ハードゼラチンカプセル剤、水性、アルコール性もしくは油性の懸濁液または水性、アルコール性もしくは油性の溶液に変換する。使用できる不活性賦形剤の例としてはアラビアゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、リン酸カリウム、ラクトース、グルコースまたはデンプン特にコーンスターチがある。この調製は乾燥または湿潤性のいずれかの顆粒として遂行されうる。適当な油性賦形剤または溶剤は植物性油または動物性油例えばヒマワリ油または魚肝油である。
【0049】
皮下または静脈内投与用としては、活性化合物またはそれらの生理学的に許容しうる塩を、必要によりこの目的に合う慣用の物質例えば溶解剤、乳化剤またはその他の補助剤を用いて溶液、懸濁液または乳液に変換する。適当な溶剤の例としては水、生理食塩水またはアルコール例えばエタノール、プロパノール、グリセロール並びに糖溶液例えばグルコースもしくはマンニトール溶液またはさらに種々の溶剤の混合物を挙げることができる。
局所用に適した製剤は、水性または油性溶液の状態で活性化合物を含有す点眼剤である。鼻内用に適当なのはエーロゾルまたはスプレー並びに鼻孔を介しての迅速吸入によって投与される粗粉末剤であり、特に好ましいのは水性または油性溶液の状態で活性化合物を含有する点鼻剤である。
【0050】
投与すべき式Iの活性物質の投与量および投与頻度は、使用する本発明化合物の作用の効力および持続期間、さらに治療すべき疾患の性質および重度並びに治療すべき哺乳動物の性、年令、重量および個々の応答によって左右される。平均的には、約75kgの哺乳動物、主としてヒトの場合における本発明化合物の推奨すべき1日当たりの投与量は約10〜500mg、好ましくは約25〜250mgの範囲であり、必要に応じて1日に数回の投与量に分けて投与することが可能である。
【0051】
【実施例】
以下に本発明を実施例により説明するが、それらは本発明の範囲を限定するものではない。
実施例I(方法B)
(±)−4−(3Z−(1−ベンズイミダゾリル)−3−フェニルプロペノイルオキシ)−2−(4−クロロフェニルプロピルオキシ)−3,3−ジメチルブタン酸
【化10】
Figure 0004050797
【0052】
工程1
【化11】
Figure 0004050797
アルゴン下、無水DMF 300ml中に溶解したDL−パントラクトン(a)13.0gの溶液に鉱油中の80%NaH 3.3gを撹拌下0℃で1時間かけて少しずつ加える。ガス発生が終了したら、無水DMF 100ml中に溶解した4−クロロシンナモイルブロミドの溶液を30分かけて滴加する。反応の進行をTLC(溶離剤:ヘプタン/酢酸エチル)により追跡する。反応が完了したら、混合物を真空中で蒸発させ、氷冷濃NH4Cl溶液中に注ぎ、次いでCH2Cl2で数回抽出し、有機相を乾燥し、蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:ヘプタン/酢酸エチル混合物)により精製し、工程2で用いる。
【0053】
工程2
【化12】
Figure 0004050797
酢酸エチル1,200ml中に溶解した21.6gの化合物bの溶液に5%Rd/酸化アルミニウムの水添触媒7.1gを加え、水素化装置中で理論量のH2が吸収されるまで水素化を実施する。次に触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させる。
【0054】
工程3
【化13】
Figure 0004050797
水中における1モルLiOH溶液11mlおよび2.82gの化合物cの混合物に、この混合物が実質的に均一になるまでジオキサンを加える。反応の進行をTLC(溶離剤:ヘプタン/酢酸エチル混合物)により追跡する。反応が完了した後に混合物を真空中で蒸発させ、残留物を無水DMF中に取り入れ、蒸発を繰り返す。
【0055】
工程4
【化14】
Figure 0004050797
無水DMF 20ml中に溶解したカルボン酸e(製造については操作I、IIまたはIIIを参照)1.72gの溶液に1,1−カルボニルジイミダゾール1.18gを加え、混合物をアルゴン下50〜60℃で5時間撹拌する。生成物は後処理を行わずに直接、工程5で用いる。
【0056】
工程5
【化15】
Figure 0004050797
アルゴン下で最初に、工程4で製造した化合物fの溶液に工程3で製造した0.94gの化合物dを加え、次いで鉱油中の80%NaHの100mgを加え、その混合物を室温で約1時間撹拌する。反応をTLC(溶離剤:酢酸エチル/ヘプタン氷酢酸混合物)により追跡する。後処理のためには混合物を氷冷飽和NH4Cl溶液上に注ぎ、CH2Cl2で数回抽出する。有機相を真空中で乾燥し、蒸発させ、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:酢酸エチル/ヘプタン/氷酢酸 40:20:1)により精製する。1.36gのIが黄色がかった樹脂として得られる。
1H-NMR(200MHz, DMSO): δ=0.8(2s), 1.6-1.9(m), 2.5-2.7(m), 3.1-3.9(m), 6.8(s, d, J=8Hzで重複), 7.1-7.6(m), 7.75(d, J=8Hz), 8.3(s), 12.5(bs)ppmMS(FAB):m/e=547(M+H+
【0057】
実施例II(方法B)
(±)−4−(3Z−(1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル)−3−フェニルプロペノイルオキシ)−2−(4−クロロフェニルプロピルオキシ)−3,3−ジメチルブタン酸(II)
【化16】
Figure 0004050797
【0058】
工程1
【化17】
Figure 0004050797
化合物hは実施例I、工程4と類似の手法で、1.8gの化合物g(製造については操作I、IIまたはIIIを参照)から製造され、次いで後処理せずに直接工程2で用いられる。
【0059】
工程2
【化18】
Figure 0004050797
アルゴン下、無水DMF 20ml中に溶解した0.95gの化合物d(実施例1、工程1〜3参照)の溶液に鉱油中の80%NaH 100mgを加え、その混合物を室温で2時間撹拌する。次に工程1で製造した化合物hの溶液を滴加し、その混合物を室温で25時間撹拌する。反応をTLC(溶離剤:酢酸エチル/ヘプタン/氷酢酸 30:30:1)により追跡する。後処理のために混合物を氷冷飽和NH4Cl溶液上に注ぎ次いでCH2Cl2で数回抽出する。有機相を乾燥し、蒸発させ、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:酢酸エチル/ヘプタン/氷酢酸 10:50:1)により精製する。化合物IIが黄色がかった樹脂として得られる。
1H-NMR(200MHz, DMSO): δ=0.8(s), 1.7(m), 2.5(m), 3.1-3.9(m), 5.8(s), 6.9(s), 7.1-7.6(m), 8.1(m), 8.5(s)ppm
MS(FAB):m/e=548(M+H+
【0060】
実施例III
(±)−4−(3Z−(1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル)−3−フェニルプロペノイルオキシ)−2−(4−クロロフェニルプロピルオキシ)ブタン酸(III)
【化19】
Figure 0004050797
化合物iは、出発物質としてDL−パントラクトンの代わりに(±)−α−ヒドロキシブチロラクトンを用いる以外は実施例I、工程1〜3と類似の反応工程で製造される。
【0061】
アルゴン下、無水DMF 20ml中に溶解した0.95gの化合物iの溶液に鉱油中の80%NaH 100mgを加え、その混合物を室温で2時間撹拌する。次に、実施例II、工程1のようにして1.8gの化合物gから製造された化合物hの溶液を滴加し、その混合物を室温で25時間撹拌する。反応をTLC(溶離剤:酢酸エチル/ヘプタン/氷酢酸 30:30:1)により追跡する。後処理のために混合物を氷冷飽和NH4Cl溶液上に注ぎ、CH2Cl2で数回抽出する。有機相を乾燥し、蒸発させ、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:酢酸エチル/ヘプタン/氷酢酸 30:30:1)により精製する。化合物IIIが黄色がかった固形物として得られる。融点95℃。
1H-NMR(200MHz, DMSO):δ=1.7(m), 2.6(m), 3.1-3.7(m), 4.0(t), 6.85(s), 7.1-7.6(m), 8.1-8.3(m), 8.5(s), 12.5(bs)ppm
MS(FAB):m/e=520(M+H+

Claims (1)

  1. 式I
    Figure 0004050797
    〔式中、
    D−B−Aは、1〜3個の直鎖状または分岐鎖状C 1 〜C3−アルキル基で場合により置換されているプロピレンであり;
    2 は−O−C 1 〜C 10 −アルキルであって、同C 1 〜C 10 −アルキルはF、Cl、BrまたはIで一回以上、同一または相異なって場合により置換されているフェニル1個を置換基として有するものであり;
    3はF、Cl、BrまたはIで一回以上、同一または相異なって置換されていてもよい1−ベンズイミダゾリルであり
    10 はF、Cl、BrまたはIで一回以上、同一または相異なって場合により置換されているフェニルである〕
    で表されるプロパン誘導体または式Iの化合物の生理学的に許容し得る塩。
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