JP4050162B2 - 異なる冗長構成が可能なネットワーク転送装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク転送装置に係り、特に、同一構成のスイッチを用いて異なる冗長構成が可能なネットワーク転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ネットワークシステムにおいては、複数のネットワークをルータ等のネットワーク転送装置を介して接続し、パケットを中継している。ネットワーク転送装置は、宛先アドレスに基づき転送先を決定し、転送先のルータ又はホスト又はクライアントが接続されている回線にパケットを出力する。また、現用系及び予備系のスイッチや回線対応部を有する冗長構成とし、現用系に障害が発生した場合に予備系に切り替えることにより信頼性を向上させたネットワーク転送装置が知られている。
【0003】
図10は、スイッチをN+1冗長構成とした従来のネットワーク転送装置のセレクタ構成を示す図である。図に示すセレクタ構成は、例えば、回線対応部と現用予備構成のメインクロスバスイッチ間でパケットを中継するサブクロスバスイッチ内の構成である。サブクロスバスイッチは、例えば、N個のバッファ50と、N+1個のポート51と、セレクタ52とを有する。バッファ50は、ポート51から出力するパケットを格納し、それぞれポート51及びセレクタ52に接続されている。ポート0〜N−1は、現用系のメインクロスバスイッチに接続され、ポートNは、予備系のメインクロスバスイッチに接続される。セレクタ52は、いずれかのポート51に接続されている現用系の装置に障害が発生した場合、当該ポート51に対応するバッファ50とポートNを接続し、予備系へパケットを送信可能としている。
【0004】
また、回線対応部とスイッチ部を二重化した冗長構成と、スイッチ部のみを二重化した冗長構成との両方で高い実装密度を実現する通話路装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。通話路装置は、第1及び第2の回線対応部と、複数の回線対応部を多重化して現用系又は予備系スイッチ部に結合するスイッチインタフェースと、バックワイヤリングボードとからなり、バックワイヤリングボードが回線対応部を現用系及び予備系とする配線パターン、及び、全ての回線対応部を現用系とした配線パターンとを有し、第2の回線対応部が使用形態に応じて配線の一部を有効とし残りを無効とすることで、回線対応部の二重化構成と一重化構成を変更している。
【特許文献1】
特開2001−238279号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のネットワーク転送装置においては、図10に示すようにサブクロスバスイッチ内のセレクタ52と各バッファ50がそれぞれ接続されており、配線領域が大きくなるという課題があった。また、例えば、パケットを現用系動作時にバッファ0からポート0に送る場合(図10におけるa)と、予備系に切り替えた後にセレクタ52を介してポートNに送る場合(図10におけるb)ではディレイが生じる場合があった。さらに、N+1冗長構成が可能なサブクロスバスイッチを用いて1+1冗長のネットワーク転送装置を構成する場合、予備系のメインクロスバスイッチに接続できるポートはセレクタに接続された1つのポートのみであるため、他のポート及びバッファを有効利用できない課題があった。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、セレクタ部分の配線領域が少なく、異なる冗長構成が可能なネットワーク転送装置を提供することを目的とする。また、本発明は、現用系から予備系に切り替えた際に、パケットの送受信にディレイが生じにくいネットワーク転送装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、同じ構造のスイッチを用いて異なる冗長構成が可能なネットワーク転送装置を提供することを目的とする。また、本発明は、スイッチのポート及びバッファを有効利用してバッファ容量及び転送効率の大きいネットワーク転送装置を提供することも目的の一つである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決手段によると、
回線から入力されたパケットのヘッダ情報からパケットの転送先を検索し、パケットを転送先へ転送するための複数のパケット転送部と、前記パケット転送部間でパケットを転送する複数の装置管理部とを備えたネットワーク転送装置において、
前記パケット転送部は、
パケットを入力又は出力するための第1〜第N+1ポートと、
パケットを記憶する第1〜第N出力バッファと、
第i出力バッファと第i及び第i+1ポート(i=1〜N)を選択的に接続するセレクタと、
現用予備構成により定められた設定に従い前記セレクタを制御するセレクタ制御部と、
パケットを記憶する第1〜第N入力バッファと、
所定の前記入力バッファを所定の前記出力バッファに接続するスイッチと、
予め定められた冗長構成を示すモード選択情報に従い、前記スイッチを制御するスイッチ制御部と
を備え、前記スイッチ制御部及び前記セレクタ制御部により前記スイッチ及び前記セレクタを切り替え制御することにより、異なる冗長構成が可能なネットワーク転送装置が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、ネットワーク転送装置の概略図である。ネットワーク転送装置は、回線対応部10(NIF、Network Interface)と、パケット転送部20(PPU、Packet Processing Unit)と、装置管理部30(RM、Routing Manager)を備える。回線対応部10は、パケット転送エンジン15(PFP、Packet Forwarding Processor)を有する。また、パケット転送部20は、サブクロスバスイッチ25(SSW、Sub Crossbar Switch)と、径路検索エンジン(RCTL、Routing Control Processor)と、バス選択回路(BUSSEL、BUS Selector)を有する。装置管理部30は、クロスバスイッチ35(CSW、Crossbar Switch)と、装置管理CPU(RM-CPU、Routing Manager CPU)を有する。なお、ネットワーク転送装置は、現用系と予備系の装置管理部30を備えるN+1冗長構成である。図1に示すネットワーク転送装置は、2つの装置管理部30を備えた1+1冗長(二重化)構成の例である。
【0009】
回線対応部10は、回線からパケットを受信しパケット転送部20へ送信する。回線対応部10のパケット転送エンジン15は、回線からパケットを受信するとパケットのヘッダ情報を抽出し、パケット転送部20の経路検索エンジンに送信する。また、パケット転送エンジン15は、受信したパケットを適宜のバッファに格納する。パケット転送エンジン15は、経路検索エンジンからパケットの転送先を示す出力方路情報を受け取ると、バッファに格納した該当するパケット及び出力方路情報をサブクロスバスイッチ25に送信する。また、パケット転送エンジン15は、サブクロスバスイッチ25からパケット及び出力方路情報を受信すると、受信した出力方路情報に従いパケットを回線に出力する。
【0010】
パケット転送部20は、回線対応部10が受信したパケットのヘッダ情報からパケットの転送先を検索し、パケットを転送先へ転送する。パケット転送部20の経路検索エンジンには、例えば、宛先アドレスに対応してパケットの転送先を示す出力方路情報が記憶されている。経路検索エンジンは、例えば、パケット転送エンジン15から受け取ったパケットヘッダ中の宛先アドレスに基づき出力方路情報を検索して、パケット転送エンジン15に出力方路情報を送る。出力方路情報としては、例えば、出力サブクロスバスイッチ、出力パケット転送エンジン、出力回線を示す適宜の識別情報を用いることができる。
【0011】
サブクロスバスイッチ25は、経路検索エンジンにより指定された出力方路情報に従い、パケット転送エンジン15から受け取ったパケット及び出力方路情報を出力方路へ転送する。また、サブクロスバスイッチ25は、クロスバスイッチ35から出力方路情報及びパケットを受信し、出力方路情報に応じたパケット転送エンジン15へ受信したパケット及び出力方路情報を送信する。サブクロスバスイッチ25は、内部のセレクタにより、現用系及び予備系の装置管理部30のクロスバスイッチ35に選択的に接続される。また、内部のセレクタ、スイッチを適宜制御することで、同じ構造のサブクロスバスイッチ25を用いて異なる冗長構成のネットワーク転送装置を提供することができる。サブクロスバスイッチ25の詳細な構成については後述する。
【0012】
バス選択回路は、装置管理部30に接続されているバス(BUS)を選択する。バス選択回路は、通常、現用系の装置管理部30に接続されているバスを選択し、装置管理部30が予備系に切り替わると予備系に接続されているバスを選択する。サブクロスバスイッチ25、経路検索エンジン、回線対応部10のパケット転送エンジン15は、バス選択回路が選択したバスを介して装置管理CPUとデータの送受信が可能である。
【0013】
装置管理部30は、現用系又は予備系として予め設定され、ネットワーク転送装置を管理する。装置管理部30のクロスバスイッチ35は、パケット転送部20のサブクロスバスイッチ25との間でパケットを転送する。クロスバスイッチ35は、サブクロスバスイッチ25からパケット及び出力方路情報を受け取ると、出力方路情報に応じたサブクロスバスイッチ25に当該パケットを転送する。なお、クロスバスイッチ35と、サブクロスバスイッチ25は、同じ構造のクロスバスイッチを用いることもできるし、別の構造のクロスバスイッチをそれぞれ用いることもできる。装置管理CPUは、例えば、現用系に設定されている装置に障害が発生した場合に、予備系に切り替える系切替手順を実行する。系切替手順における信号は、バスを介して装置各部に送信される。
【0014】
図2は、二重化構成のネットワーク転送装置の構成例を示す図である。ネットワーク転送装置は、複数のパケット転送エンジン15と、複数のパケット転送部20と、現用系及び予備系の装置管理部30を備える。装置管理部30は、一方が現用系、他方は予備系として予め設定されている。
【0015】
パケット転送エンジン15は、複数のパケット転送部20のいずれかのサブクロスバスイッチ25に収容される。図中のPFP番号は、ポートに接続されるパケット転送エンジン15の識別番号を表す。ポート番号は、サブクロスバスイッチ25の各ポートに予め割り当てられた識別番号である。また、バッファ番号は、サブクロスバスイッチ25の各バッファに予め割り当てられた識別番号であり、図には後述するセレクタにより各ポートに接続されるバッファの番号が示されている。RM番号は、ポートに接続されている装置管理部30の識別番号を表す。また、図中の「&」は、ポートが開放であることを示している。
【0016】
各々のサブクロスバスイッチ25の現用系又は予備系に対応する各ポートは、装置管理部30内の現用系又は予備系のクロスバスイッチ35にそれぞれ収容される。例えば、サブクロスバスイッチ0(SSW0)のポート番号4及び7のポートは、クロスバスイッチ0(CSW0)に収容され、ポート番号5及び8のポートは、クロスバスイッチ1(CSW1)に収容される。
【0017】
クロスバスイッチ35のPPU番号は、ポートに接続されているパケット転送部20の識別番号を表している。また、ポート番号及びバッファ番号は、クロスバスイッチ35のポート及びバッファに予め割り当てられた識別番号である。ポート番号「9」、バッファ番号「9」、PFP番号「−」のポートは、特別に装置管理部30に接続される。なお、図2に示す構成は一例であり、各部に接続されるポート、ポートに対応するバッファの数等は適宜変更することができる。また、サブクロスバスイッチ25及びクロスバスイッチ35は、適宜の数のポート及びバッファを有してもよい。
【0018】
サブクロスバスイッチ25は、予め定められた設定に従い、内部のセレクタにより現用系に接続されているポート(例えば、ポート番号4及び7のポート)を有効とする。また、サブクロスバスイッチ25は、例えば、装置管理部30内の装置管理CPUからの系切替信号に応答して、セレクタにより所定のポートを無効とし、予備系のポートを有効とする。
【0019】
図3は、二重化構成のサブクロスバスイッチ25のセレクタ構成図である。
サブクロスバスイッチ25は、ポート100と、出力バッファ110と、セレクタ120と、セレクタ制御部130と、スイッチ140と、スイッチ制御部150と、入力バッファ160とを有する。サブクロスバスイッチ25は、例えば、N個の出力バッファ110と、出力バッファと選択的に接続されるN+1個のポート100を有し、N+1冗長のネットワーク転送装置を構成することが可能である。この例では、パケットは、図中下側から上側へ流れる。また、図3は、N=4の場合のサブクロスバスイッチ25を用いて二重化構成とした例である。N+1冗長のネットワーク転送装置を構成することが可能なサブクロスバスイッチ25を用いて、二重化したネットワーク転送装置を構成する場合について、図3を用いて以下に説明する。
【0020】
ポート100は、装置管理部30又はパケット転送エンジン15と接続され、パケットを入力又は出力する。図には、各ポートに接続されている装置管理部30、パケット転送エンジン15の番号(RM番号、PFP番号)が示されている。出力バッファ110及び入力バッファ160は、ポート100から出力されるパケット又はポート100から受信したパケットを記憶する。
【0021】
セレクタ120は、バッファ番号iの出力バッファ(以下、出力バッファiと記す)とポート番号iのポート(以下、ポートiと記す)及びポートi+1を選択的に接続する。セレクタ制御部130は、装置管理CPU等から与えられた現用予備構成により定められた設定に従いセレクタ120を制御する。例えば、二重化構成においてセレクタ制御部130は、出力バッファ4が現用系又は予備系に応じてポート4又は5に選択的に接続され、出力バッファ7が現用系又は予備系に応じてポート7又は8に選択的に接続されるようにセレクタ120を制御する。また、セレクタ制御部130は、出力バッファ5及び6、ポート6は、接続されないようにセレクタ120を制御する。
【0022】
スイッチ140は、所定の入力バッファ160を所定の出力バッファ110に接続する。スイッチ制御部150は、初期設定動作時や電源投入前等に予め定められた冗長構成を示すモード選択情報に従い、スイッチ140を制御する。図3に示す例では、スイッチ制御部150は、入力バッファ0及び1からのパケットを出力バッファ4又は7に転送するようにスイッチ140を制御する。なお、図3のポート2及び3にはパケット転送エンジン15が接続されていないが、パケット転送エンジン15と接続してもよい。この場合、スイッチ制御部150は、入力バッファ0〜3からのパケットを適宜の出力バッファへ転送するようにスイッチ140を制御する。
【0023】
例えば、RM番号が0の装置管理部30が現用系として設定されている場合、セレクタ制御部130は、出力バッファ4とポート4、出力バッファ7とポート7が接続されるようにセレクタ120を制御する。また、セレクタ制御部130は、例えば、現用系の装置管理部30に障害が発生した場合、セレクタ120により出力バッファ4をポート5に、出力バッファ7をポート8に接続させる。本実施の形態におけるサブクロスバスイッチ25は、現用系から予備系に切り替えた場合、出力バッファが接続されるポートは今までに接続されていた隣のポートであり、パケットの送受信にディレイは生じない。
【0024】
なお、二重化構成では、出力バッファ5及び6、ポート6以外のバッファ及びポートを使用しているが、使用するバッファ及びポートはこれ以外にも適宜のものを使用することができる。また、上述の例では、2つの出力バッファ110がポート100を介して装置管理部30に接続されるが、適宜の数の出力バッファ及びポートの数を備えることにより、3つ以上の出力バッファと装置管理部30を接続することもできる。
【0025】
図4は、N+1冗長のネットワーク転送装置の構成例を示す図である。図4に示すネットワーク転送装置は、N=4である4+1冗長の構成例である。図2と同様に、パケット転送エンジン15は、複数のパケット転送部20のいずれかのサブクロスバスイッチ25に収容される。各々のパケット転送部20のポート番号4〜8のポートは、装置管理部30内のクロスバスイッチ0〜4(図のCSW0〜4)に収容される。また、例えば、クロスバスイッチ0及び1のポート番号9のポートは、装置管理部0又は1の装置管理CPUと接続されている。なお、クロスバスイッチ0〜4は、それぞれバスを介して装置管理部0及び1の装置管理CPUと接続されている。サブクロスバスイッチ25に記されているバッファ番号は、対応するポートがセレクタにより選択的に接続されるバッファの識別番号を表している。
【0026】
図5は、N+1冗長構成のサブクロスバスイッチ25のセレクタ構成図である。図5に示すサブクロスバスイッチ25は、4+1冗長の構成例である。この例では、パケットは、図中下側から上側へ流れる。セレクタ制御部130には、例えば、ポート8に接続されているCSW番号4に対応するクロスバスイッチ35が予備系であり、残りは現用系であることが予め設定されている。なお、予備系のクロスバスイッチ35を接続するポートは、ポート4、5、6、7の何れを用いてもよい。現用系動作時においてセレクタ制御部130は、予め定められた設定に従い、例えば、ポートiと出力バッファiが選択的に接続され、ポートi+1には接続されないようにセレクタ120を制御する(図5では、i=4〜7)。
【0027】
ここで、あるポート(例えば、ポートJとする)に接続された装置に障害が発生した場合、セレクタ制御部130は、ポートk+1と出力バッファk(J≦k≦N)が選択的に接続され、ポートJが接続されないようにセレクタ120を制御する。例えば、現用系動作時において、ポート4〜7と出力バッファ4〜7がそれぞれ接続されており、ポート6に接続されたクロスバスイッチ35に障害が発生した場合、セレクタ制御部130は、ポート7と出力バッファ6、ポート8と出力バッファ7が接続され、ポート6には出力バッファが接続されないようにセレクタ120を制御する。本実施の形態におけるサブクロスバスイッチ25は、クロスバスイッチ35を現用系から予備系に切り替える際に、出力バッファと接続されるポートは隣のポートに切り替わり、切り替え前と切り替え後ではパケットのディレイが生じない。また、接続が切り替わったポート(例えば、上述の例におけるポート7及び8)から送信されるパケットと、接続が切り替わっていないポート(例えば、上述の例におけるポート4及び5)から送信されるパケットにもディレイは生じない。その他各部については、図3と同様であるので、その説明を省略する。
【0028】
また、図5に示すN=4のサブクロスバスイッチ25を用いて、3+1、2+1、1+1冗長のネットワーク転送装置を構成することもできる。例えば、3+1冗長のネットワーク転送装置を構成する場合、セレクタ制御部130は、出力バッファ7及びポート8を無効にし、ポート7に予備系の装置が接続されるようにすればよい。2+1冗長、1+1冗長についても同様である。
【0029】
なお、1+1冗長を構成する場合、出力バッファ5〜7、ポート6〜8を無効にすることで実現できるが、有効となる出力バッファは1つのみとなる。一方、図3に示すように1+1冗長を構成すると、2つのバッファが有効となる。図3に示す構成は、サブクロスバスイッチ25が有するバッファ及びポートを有効利用して、使用できるバッファ容量を大きくし、かつ、サブクロスバスイッチ25と装置管理部30間のパケット送受信を効率的に行う構成でもある。さらに、サブクロスバスイッチ25のバッファ及びポート数を多くすれば、2+1冗長、3+1冗長等についても図3に示すような構成とすることも可能である。
【0030】
上述のように、同じ構造のサブクロスバスイッチ25を用いて、スイッチ制御部150及びセレクタ制御部130によりスイッチ140及びセレクタ120を切り替え制御することにより、1+1冗長又はN+1冗長等の異なる冗長構成のネットワーク転送装置を構築することができる。
【0031】
図6は、現用系及び予備系を切り替える系切替手順のフローチャートである。例えば、装置管理CPUは、コンソール等からの指示により系切替手順を開始する。装置管理CPUは、図2に示す二重化構成においては、例えば、現用系として設定されているクロスバスイッチ0に障害が発生した場合に予備系のクロスバスイッチ1に切り替え、また、図4に示すN+1冗長構成においては、例えば、現用系に設定されているクロスバスイッチ2等に障害が発生した場合に予備系のクロスバスイッチ4に切り替える。
【0032】
まず、装置管理CPUは、パケット転送エンジン15からサブクロスバスイッチ25へのパケット送信を停止させる(S101)。例えば、装置管理CPUは、バスを介してパケット転送エンジン15に停止指示を送信する。装置管理CPUは、クロスバスイッチ35及びサブクロスバスイッチ25を監視し、パケットが存在しなくなるまで待機する(S103)。なお、待機中に回線から受信したパケットは、パケット転送エンジン15が格納しておく。
【0033】
装置管理CPUは、クロスバスイッチ35及びサブクロスバスイッチ25にパケットが存在しなくなったら、系切替信号をサブクロスバスイッチ25のセレクタ制御部130に送信する(S105)。信号を受信したセレクタ制御部130は、系切替信号に応答して、予め定められた設定に従いセレクタ120を制御し、出力バッファ110とポート100の接続を切り替える。次に、装置管理CPUは、パケット転送エンジン15からのパケット送信を再開する(S107)。なお、上述の処理における装置管理CPUからの信号は、バスを介して送信することができる。
【0034】
図7は、入出力バッファを有するセレクタ構成図である。上述の説明では、各ポートは、出力バッファ110又は入力バッファ160に接続され、パケットが1方向へ送信される場合について説明したが、各ポートには入力バッファ160と出力バッファ110がそれぞれ接続され、双方向でのパケット送信が可能である。
【0035】
サブクロスバスイッチ25は、ポート100、ポートに接続された出力バッファ110、セレクタ120、セレクタ制御部130と、さらに、ポートに接続された入力バッファ160と、第2セレクタ121と、第2セレクタ制御部131とを備える。また、サブクロスバスイッチ25は、図示しないスイッチ140とスイッチ制御部150を備え、出力バッファ110及び入力バッファ160はスイッチ140を介して接続されている。
【0036】
入力バッファ160は、ポート100を介して受信したパケットを記憶する。第2セレクタ121は、入力バッファ#iをポート#i又は#i+1(図7では、i=0〜4)に選択的に接続する。第2セレクタ制御部131は、現用予備構成により定められた設定に従い第2セレクタ121を制御する。
【0037】
スイッチ140は、所定の入力バッファ160を所定の出力バッファ110に接続し、スイッチ制御部150及び第2セレクタ制御部131によりスイッチ140及び第2セレクタ121をさらに切り替え制御することにより、双方向で異なる冗長構成が可能となる。
【0038】
図8は、二重化構成のネットワーク転送装置の変形例を示す図である。図8に示すネットワーク転送装置は、二重化された現用系及び予備系の装置管理部30内に、さらにクロスバスイッチ35を複数配置した構成である。図8に示すネットワーク転送装置は、装置管理部30がそれぞれ2つのクロスバスイッチ35を備え、8つのサブクロスバスイッチ25に対応した構成の例である。装置管理部30は、サブクロスバスイッチ25の数に対応した適宜の数のクロスバスイッチ35を配置することができる。
【0039】
図9は、N+1冗長構成のネットワーク転送装置の変形例を示す図である。図9に示すネットワーク転送装置は、図4に示す4+1冗長のネットワーク転送装置のパケット転送部20の数を半分にした構成である。なお、パケット転送部20の数は適宜の数としてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によると、セレクタ部分の配線領域が少なく、異なる冗長構成が可能なネットワーク転送装置を提供することができる。また、本発明によると、現用系から予備系に切り替えた際に、パケットの送受信にディレイが生じにくいネットワーク転送装置を提供することができる。さらに、本発明によると、同じ構造のスイッチを用いて異なる冗長構成が可能なネットワーク転送装置を提供することができる。また、本発明によると、スイッチのポート及びバッファを有効利用してバッファ容量及び転送効率の大きいネットワーク転送装置を提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワーク転送装置の概略図。
【図2】二重化構成のネットワーク転送装置の構成例を示す図。
【図3】二重化構成のサブクロスバスイッチのセレクタ構成図。
【図4】N+1冗長のネットワーク転送装置の構成例を示す図。
【図5】N+1冗長構成のサブクロスバスイッチのセレクタ構成図。
【図6】現用系及び予備系を切り替える系切替手順のフローチャート。
【図7】入出力バッファを有するセレクタ構成図。
【図8】二重化構成のネットワーク転送装置の変形例を示す図。
【図9】N+1冗長構成のネットワーク転送装置の変形例を示す図。
【図10】従来のスイッチを冗長構成としたネットワーク転送装置のセレクタ構成を示す図。
【符号の説明】
10 回線対応部
15 パケット転送エンジン
20 パケット転送部
25 サブクロスバスイッチ
30 装置管理部
35 クロスバスイッチ
50 ポート
51 セレクタ
52 バッファ
100 ポート
110 出力バッファ
120 セレクタ
121 第2セレクタ
130 セレクタ制御部
131 第2セレクタ制御部
140 スイッチ
150 スイッチ制御部
160 入力バッファ

Claims (8)

  1. 回線から入力されたパケットのヘッダ情報からパケットの転送先を検索し、パケットを転送先へ転送するための複数のパケット転送部と、前記パケット転送部間でパケットを転送する複数の装置管理部とを備えたネットワーク転送装置において、
    前記パケット転送部は、
    パケットを入力又は出力するための第1〜第N+1ポートと、
    パケットを記憶する第1〜第N出力バッファと、
    第i出力バッファと第i及び第i+1ポート(i=1〜N)を選択的に接続するセレクタと、
    現用予備構成により定められた設定に従い前記セレクタを制御するセレクタ制御部と、
    パケットを記憶する第1〜第N入力バッファと、
    所定の前記入力バッファを所定の前記出力バッファに接続するスイッチと、
    予め定められた冗長構成を示すモード選択情報に従い、前記スイッチを制御するスイッチ制御部と
    を備え、前記スイッチ制御部及び前記セレクタ制御部により前記スイッチ及び前記セレクタを切り替え制御することにより、異なる冗長構成が可能なネットワーク転送装置。
  2. 冗長構成を示すモードは、1+1冗長構成を示す第1モードと、N+1冗長構成を示す第2モードを含む請求項1に記載のネットワーク転送装置。
  3. 前記第1モードにおいて、N=4であり、
    前記第1出力バッファは、現用系又は予備系に応じて前記第1又は第2ポートに選択的に接続され、
    前記第4出力バッファは、現用系又は予備系に応じて前記第4又は第5ポートに選択的に接続され、
    前記第2並びに第3出力バッファ及び前記第3ポートは、接続されないように、
    前記セレクタ制御部及び前記スイッチ制御部は、前記セレクタ及び前記スイッチを制御する請求項2に記載のネットワーク転送装置。
  4. 前記第2モードにおいて、N=4であり、
    現用系において、前記第iポートと前記第iバッファが選択的に接続され、第i+1ポートが接続されないとき、
    第Jのポートに接続された装置に障害が発生した場合、前記第k+1ポートと前記第kバッファ(J≦k≦N)が選択的に接続され、第Jポートが接続されないように、前記セレクタ制御部は前記セレクタを制御する請求項2に記載のネットワーク転送装置。
  5. 各々の前記パケット転送部の現用系又は予備系に対応する各ポートは、前記装置管理部内の現用系又は予備系のクロスバスイッチにそれぞれ収容される請求項1に記載のネットワーク転送装置。
  6. 各々の前記パケット転送部の第iポートは、前記装置管理部内の第iクロスバスイッチに収容される請求項1に記載のネットワーク転送装置。
  7. 前記装置管理部は、現用系から予備系に切り替えるとき、
    前記パケット転送部へのパケットの送信を停止させ、
    パケットが前記パケット転送部及び前記管理装置内のクロスバスイッチのスイッチ部に存在しなくなるまで待ち、
    前記セレクタ制御部は、前記装置管理部から与えられた系切替信号に応答して、予め定められた設定に従い前記セレクタを切り替え、
    前記装置管理部は、パケットの送信を再開させる請求項1に記載のネットワーク転送装置。
  8. パケットを記憶し、前記スイッチにパケットを出力するための接続された第N+1〜第2N入力バッファと、
    前記第1〜第N+1ポートに接続され、第N+n入力バッファと第n及び第n+1ポート(n=1〜N)を選択的に接続する第2セレクタと、
    現用予備構成により定められた設定に従い前記第2セレクタを制御する第2セレクタ制御部と、
    パケットを記憶する第N+1〜第2N出力バッファと、
    をさらに備え、
    前記スイッチは、さらに所定の前記入力バッファを所定の前記出力バッファに接続し、前記スイッチ制御部及び前記第2セレクタ制御部により前記スイッチ及び前記第2セレクタをさらに切り替え制御することにより、双方向で異なる冗長構成が可能な請求項1に記載のネットワーク転送装置。
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