JP4050073B2 - タンク装着式ミキサーの洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

タンク装着式ミキサーの洗浄装置及び洗浄方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体の収容されたタンクに装着させ、このタンクの内部にて前記液体を撹拌するためのミキサーを洗浄するタンク装着式ミキサーの洗浄装置及び洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品製造プラントや薬品製造プラントなどでは、その原料や製品となる液状の食物や薬品をパイプラインによって配送していた。このようなパイプラインによる配送方法は、一度に大量の液体を配送できる点で、少品種大量生産を行うプラントに適した配送方法である。
【0003】
一方、近年の市場の要請によれば、多品種の製品を少量ずつ提供することが要求されている。かかる市場の要請に対応するためには、製造プラントも多品種少量生産を行うことができる液体の配送手段が必要となってきた。このため、液状の食品などをタンクに収容し、このタンクを移動することで、多品種の食品を少量ずつ配送することができるフレキシビリティに富んだ製造プラントが本願特許出願人により開発された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この製造プラントでは、タンク内に複数の種類の液状食品を混合したり、添加物を液状食品に混合し、これらをタンクの内部で撹拌することで効率よく配送できる構成となっている。そして、当該プラントでは、多品種の製品を少量ずつ配送するという目的達成のため、数多くのタンクをプラントに備えている。タンクの内部に収容された液状の食品などを撹拌するミキサーもこれに対応して複数用意されている。
【0005】
このような製造プラントにおいては、前回配送したものと、今回配送するものとがタンクの内部で混合してしまうことを確実に防止し、品質を確保する必要がある。そのため、タンクやミキサーは、配送する食品等が変更される毎に確実に洗浄されることが必要である。
【0006】
そこで、本発明では、タンクの内部で内容物を撹拌するミキサーを効率よく、しかも確実に洗浄できるタンク装着式ミキサーの洗浄装置及び洗浄方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、液体の収容されたタンク(9)を移動することで前記液体を所定の場所へ配送する液体配送システムに使用され、前記タンク(9)に対して着脱自在に構成され、かつ、前記タンク(9)に収容された液体を撹拌するミキサー(11)を洗浄するためのタンク装着式ミキサーの洗浄装置(20)であって、前記ミキサー(11)を1つずつ内部に収容し、収容された前記ミキサー(11)を洗浄すると共に待機させておく複数の洗浄槽(8)と、洗浄液が内部に収容される収容部(21,22)と、前記洗浄槽(8)と前記収容部(21,22)との間で洗浄液の循環を可能とする循環路(23)とを備え、前記液体配送システムの一つを構成する、前記ミキサー(11)を前記タンク(9)に脱着せしめるミキサー脱着エリア(2)に設置されたタンク装着式ミキサーの洗浄装置(20)によりミキサー(11)を洗浄する。
【0008】
この洗浄装置(20)によれば、前記液体配送システムに使用されるタンク装着式のミキサー(11)を、ミキサー(11)の脱着されるミキサー脱着エリア(2)に設けているので、ミキサー(11)を集中管理しながら洗浄することができる。タンク(9)から取り外されたミキサー(11)を1つずつ収容する洗浄槽(8)を設けているので、管理を容易に行える。
【0009】
また、上記タンク装着式ミキサーの洗浄装置(20)において、前記洗浄槽(8)に収容された前記ミキサー(11)を駆動させる駆動源を設け、ミキサー(11)を回転駆動することで、洗浄槽(8)に収容された洗浄液を撹拌させる。これにより、洗浄槽(8)に流れを形成させて洗浄効率を向上させることができる。
【0010】
なお、前記循環路(23)は、前記ミキサー(11)の撹拌翼側と装着部(11c)側とで前記洗浄槽(8)にそれぞれ連通され、洗浄液を撹拌翼側から前記洗浄槽(8)に導入させると共に、装着部(11c)側から洗浄液を前記洗浄槽(8)から排出させて、前記洗浄槽(8)の内部で前記装着部(11c)の裏側に向かう洗浄液の対流を形成させる構成を採用する。
【0011】
この対流を発生させることで、洗浄が困難な装着部(11c)の裏面に洗浄液を確実に接触させることができ、撹拌翼や撹拌軸のみならず、装着部(11c)を効率よく洗浄することができる。
【0012】
また、本発明では上記タンク装着式ミキサーの洗浄装置(20)において、前記ミキサー(11)が備える軸の長さ及び撹拌翼の外寸に応じた寸法を有する筒状に前記洗浄槽(8)を形成し、前記洗浄槽(8)又は前記洗浄槽(8)の出口側の前記循環路(23)に、前記洗浄槽(8)の内部に導入された液体の液位を検出可能なセンサーを設けている。
【0013】
洗浄槽(8)の寸法をこのように形成することで、洗浄に必要な洗浄液を最小限に抑え、低廉なコストで洗浄できる。その一方で、洗浄槽(8)をこのように形成することで、内部に導入する洗浄液の量を適切に管理する必要があるが、前記センサーを設けることで、液量管理を容易に行うことが可能となる。この際、当該センサーを安全装置のセンサーとして利用することで、洗浄槽(8)からのあふれ出し等の事故を未然に防ぐことができる。
【0014】
前記センサーを取り付ける位置としては、洗浄槽(8)からの出口側で、各洗浄槽(8)から延びる循環路(23)が1本に収集された位置より下工程側に設けるのがよい。この構成によれば、1つのセンサーで、複数の洗浄槽(8)の液位を検出でき、経済的であるばかりか、循環路(23)の接続不良による洗浄液の飛散や災害を未然に防止することができる。なお、洗浄槽(8)内の液位を計測することができれば、循環路(23)にセンサーを設ける構成に限定されるものでは無く、液位計を洗浄槽(8)に取り付け、この液位計の信号に基づいて液位を計測することを妨げるものではない。
【0015】
なお、このタンク装着式ミキサーの洗浄装置(20)では、上述したように、ミキサー(11)洗浄後に、洗浄槽(8)でミキサー(11)を待機させている。このため、待機させているミキサー(11)は、この洗浄装置(20)の設けられているミキサー脱着エリア(2)にて、次にタンク(9)に装着させることが可能な状態にされている必要がある。本発明では、前記循環路(23)に、前記洗浄槽(8)に濯ぎ水を供給する水源(29)と前記洗浄槽(8)に殺菌剤を供給する殺菌剤供給部(31)とが接続されていることを特徴としている。
【0016】
これにより、洗浄液による洗浄後にミキサー(11)から洗浄液を濯ぎ洗いし、その後にミキサー(11)を殺菌させることができる。この状態でミキサー(11)を前記洗浄槽(8)で待機させることにより、高い衛生環境の下でミキサー(11)を待機させておくことができる。
【0017】
また、本発明では上記タンク装着式ミキサーの洗浄装置(20)において、前記循環路(23)には、その内部にエアを供給するエア供給源(27,28)が接続されていることを特徴とする。
【0018】
これにより、洗浄液から濯ぎ水に切り換える場合等、循環路(23)を循環させる液体の種類を変更する際に、エアを供給して前工程で循環されていた液体を当該循環路(23)から排除し、後の工程で使用される液体に前工程で使用されていた液体が混入することを防止することができる。
【0019】
また、本発明では上記課題を解決するために、液体の収容されたタンク(9)を移動することで前記液体を所定の場所へ配送する液体配送システムに使用され、前記タンク(9)に対して着脱自在に構成され、かつ、前記タンク(9)に収容された液体を撹拌するミキサー(11)を洗浄するタンク装着式ミキサー(11)の洗浄方法であって、前記液体配送システムを構成し、前記タンク(9)に対して前記ミキサー(11)を脱着せしめるミキサー脱着エリア(2)に、前記ミキサー(11)を1つずつ収容する洗浄槽(8)を設け、前記タンク(9)から取り外されたミキサー(11)を前記洗浄槽(8)の内部で洗浄する洗浄工程と、その後に前記ミキサー(11)を前記洗浄槽(8)に待機させておく工程とを含むタンク装着式ミキサー(11)の洗浄方法を採用している。
【0020】
この方法では、前記液体配送システムに使用されるタンク装着式のミキサー(11)を、ミキサー(11)の脱着されるミキサー脱着エリア(2)に設け、このミキサー脱着エリア(2)にてミキサー(11)を洗浄した後に待機させているので、タンク(9)から取り外されたミキサー(11)を集中管理することができる。そして、タンク(9)から取り外されたミキサー(11)は1つずつ収容する洗浄槽(8)に収容されることから管理を容易に行える。
【0021】
なお、上記タンク装着式ミキサー(11)の洗浄方法において、前記洗浄工程は、洗浄液を前記洗浄槽(8)に供給して洗浄する工程の後に、前記洗浄槽(8)に濯ぎ水を供給して前記ミキサー(11)を濯ぎ洗いする工程を有し、この濯ぎ洗いする工程の後に、前記ミキサー(11)を待機させる工程にて、前記洗浄槽(8)に殺菌剤を供給し、この殺菌剤の含まれる液中に前記ミキサー(11)を浸漬させておくことを特徴としている。
【0022】
タンク(9)から取り外されたミキサー(11)は、次にタンク(9)に装着されるまでの間に、ミキサー(11)に付着した汚れなどが洗い落とされることが必要であることは勿論、衛生的に保管されている必要がある。本発明が採用している構成では、洗浄液による洗浄後に濯ぎ洗いをする工程で洗浄液をミキサー(11)から取り去り、さらに殺菌剤を含む液体にミキサー(11)を浸漬することで、高い衛生条件の下でミキサー(11)を保管しておくことができる。
【0023】
そして、本発明では、前記洗浄工程において、前記洗浄槽(8)に収容されたミキサー(11)を駆動させながら洗浄する。ミキサー(11)の形状は複雑であり、単に洗浄液又は濯ぎ水にミキサー(11)を浸漬したのみでは、洗浄効果を十分に発揮させることが困難である。本発明のように、ミキサー(11)を駆動させることで、前記洗浄槽(8)に収容されている洗浄液又は濯ぎ水に流れを形成し、この流れが効率よくミキサー(11)を洗浄する。
【0024】
さらに、前記洗浄工程では、前記洗浄槽(8)の内部にて前記ミキサー(11)の軸方向における一端側の撹拌翼から他端側の装着部(11c)に向かう対流を生じさせることにより、洗浄の困難な、装着部(11c)の裏面に洗浄液や濯ぎ水を確実に接触させることができる。このため、洗浄残しを防止し、高い洗浄性を発揮させることができる。
【0025】
なお、前記洗浄工程では、この洗浄工程に含まれる各工程にて前記洗浄槽(8)が満液状態となるように各工程に対応する液を導入する。上述のように、洗浄槽(8)は、その内部に収容せしめるミキサー(11)の軸の長さ、撹拌翼の大きさに応じてその大きさがぎりぎりの寸法に形成される。このため、洗浄槽(8)に収容可能な範囲にてその内部にできるだけ多くの洗浄液又は濯ぎ水を導入することが望まれる。満液状態となるように、洗浄槽(8)に洗浄液又は濯ぎ水を導入することで、ミキサー(11)の表面すべてに洗浄液又は濯ぎ水を確実に接触させて効果的に洗浄できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、本発明にかかるタンク装着式ミキサーの洗浄装置20及び洗浄方法の適用される液体配送システムの概要を示している。この液体配送システムは、タンク9に液状の食品を収容し、このタンク9を搬送台車10で所定の場所に運搬することで液状の食品を配送するシステムである。本実施形態では、タンク装着式ミキサーの洗浄装置20が液状の食品を配送するタンク9に装着されるミキサー11を洗浄する際に使用されている。
【0028】
まず、液体配送システムの概要について説明する。
【0029】
この図1に示す液体配送システムでは、空のタンク9が保管されるタンク保管エリア1と、タンク9の内部に供給される液体を撹拌するミキサー11を脱着するミキサー脱着エリア2と、タンク9の中に液状の食品や添加物などを注入する注入エリア4と、食品の注入されたタンク9を受取り、所定の容器14…14にこの食品を充填する受取エリア5とを備えている。さらに、この液体配送システムは、ミキサー脱着エリア2から注入エリア4にタンク9を搬送する途中に、タンク9の内部を熱水で洗浄する熱水洗浄エリア3を備えると共に、タンク9内の食品を容器14…14に充填した後、タンク9の内部を洗浄する洗浄エリア6を備えている。ミキサー11が装着されるタンク9はこれらエリアの間を搬送台車10で運搬される。
【0030】
タンク保管エリア1では、洗浄され、内部に残留物のないタンク9が複数保管されている。
【0031】
ミキサー脱着エリア2には、タンク9に装着するミキサー11を洗浄し、かつ、保管しておく複数の洗浄槽8が設置されている。これら洗浄槽8は、ミキサー11がそれぞれ収容され、タンク9に装着されるまでの間に当該ミキサー脱着エリア2にて待機しているミキサー11を洗浄する。このミキサーの洗浄装置20については、後に詳細を説明する。また、ミキサー脱着エリア2には、ミキサー11を保持し、タンク9と洗浄槽8との間を移動させるためのハンドリフター7が設置されている。このハンドリフター7を使用することで、臨機応変に、しかも楽にミキサー11を移動させることが可能になっている。
【0032】
このミキサー脱着エリア2にて、洗浄槽8に収容されたミキサー11をタンク9に装着し、次工程の熱水洗浄エリア3にミキサー11の装着されたタンク9を送り出している。その一方で、タンク9内の食品を容器14…14に充填し終えたタンク9は、このミキサー脱着エリア2に戻されて、装着されているミキサー11が取り外される。取り外されたミキサー11は、再び洗浄槽8に収容され、洗浄されながら次にタンク9に装着されるまで待機される。
【0033】
熱水洗浄エリア3では、タンク9の内部に熱水が散布され、タンク9に装着されたミキサー11と共にタンク9が洗浄される。洗浄されたタンク9は搬送台車10で注入エリア4に搬送される。
【0034】
注入エリア4では、液状の食品、添加物が注入される。この注入エリア4には、配送する液状の食品と添加物とが予め用意されており、この用意された食品及び添加物がタンク9に注入される。また、注入エリア4にはタンク9に装着されたミキサー11を駆動させる電源(不図示)が設けられており、ミキサー11はこの注入エリア4で駆動される。このように、ミキサー11を駆動してタンク9に注入された食品及び添加物を撹拌している。
【0035】
注入エリア4にて食品の注入されたタンク9の配送される受取エリア5では、タンク9内の食品が当該受取エリア5に用意された複数の容器14…14に分配される。この図1に示す受取エリア5では、1階部5aは容器14…14を搬送しているコンベヤ13が設置されており、2階部5bが搬送台車10で運搬されてきたタンク9がおかれるタンク9設置部として構成されている。また、受取エリア5には、2階部5bのタンク9設置部と、1階部5aに設置されたコンベヤ13とを連絡している充填機15が設けられている。タンク9内の食品はこの充填機15によりタンク9から容器14…14に分配される。
【0036】
受取エリア5にて内部の食品が容器14…14に分配された後、タンク9は再度ミキサー脱着エリア2に戻されて、装着されているミキサー11が取り外される。そして、ミキサー11の取り外されたタンク9は、タンク洗浄エリア6に搬送される。
【0037】
タンク洗浄エリア6には、タンク9に挿入せしめタンク9の内部に洗浄液を噴射するスプレーノズル12が用意されている。このスプレーノズル12は、当該タンク洗浄エリア6に設置されたハンドリフター7に保持されてタンク9に脱着される。タンク9は、このタンク洗浄エリア6にてスプレーノズル12が装着されて、洗浄液による洗浄及び濯ぎ水による濯ぎ洗浄が行われる。これらの洗浄が終了した後、タンク9からスプレーノズル12が取り外され、台車10で保管エリア1に搬送され、保管エリア1にて待機される。
【0038】
以上に説明した液体配送システムにおいて、ミキサー脱着エリア2にてタンク9にミキサー11が脱着される。そして、ミキサー脱着エリア2に設置され、当該ミキサー11の洗浄を行うのが本発明にかかるタンク装着式ミキサーの洗浄装置20及び洗浄方法である。
【0039】
図2は、タンク装着式ミキサーの洗浄装置20のシステムを示している。このミキサーの洗浄装置20は、洗浄液収容部21,22と洗浄槽8との間で、洗浄液を循環路23に循環させることで洗浄する装置であり、ミキサーの洗浄装置20には、洗浄の対象となるミキサー11を内部に収容する6つの洗浄槽8と、内部に洗浄液が収容される2つの洗浄液収容部21,22と、これら洗浄槽8と洗浄液収容部21,22とを連通させ、洗浄液をこれらの間で循環させる循環路23とを備えている。また、このミキサーの洗浄装置20には、新しく生成される未使用の洗浄液(以下、新洗浄液という。)を供給する洗浄液供給部26と、循環路23を介して洗浄槽8に殺菌剤を供給する殺菌剤供給部31とが設けられている他、ミキサー11を濯ぎ洗いするための濯ぎ水を供給する外部の水源29と、循環路23にエアを供給する外部のエア供給源27,28とが循環路23に接続されている。
【0040】
このミキサーの洗浄装置20に設けられた2つの洗浄液収容部21,22は、それぞれ異なる洗浄液が収容されるものである。一方の第1洗浄液収容部21には、洗浄液供給部26から供給される新洗浄液が収容されるとともに、循環させて洗浄に使用された洗浄液(以下、1古洗浄液)が再度収容される。他方の第2洗浄液収容部22には、一度洗浄に使用された1古洗浄液が誘導され、誘導された洗浄液が循環路23を循環して洗浄に用いられる(一度循環して洗浄に用いられた洗浄液を以下2古洗浄液という)。このミキサーの洗浄装置20では、洗浄液供給部26から供給された新洗浄液が、一旦第1洗浄液収容部21に収容され、この新洗浄液が第1洗浄液収容部21と洗浄槽8との間を循環してミキサー11の洗浄を行う。その後、洗浄に使用された洗浄液が第2洗浄液収容部22に移され、第2洗浄液収容部22に収容された洗浄液が2古洗浄液として再度使用される。なお、当該ミキサーの洗浄装置20は、洗浄液供給部26から送られる新洗浄液を収容する収容部と、循環路23を循環させてミキサー11を洗浄する際に使用する1古洗浄液の収容部とを第1洗浄液収容部で兼用している。これにより、部品点数を減らし、構造の簡素化を図っている。
【0041】
循環路23は、2つの洗浄液収容部21,22から洗浄槽8に洗浄液を供給する供給経路24と、洗浄に使用された洗浄液が、洗浄槽8から洗浄液収容部21,22に戻される戻り経路25とから構成されている。洗浄液収容部21,22から洗浄槽8にかけての供給経路24には、洗浄液収容部21,22の下流部に配されたポンプ32と、当該循環路23を流れる液体を昇温させる熱交換器33と、6つの洗浄槽8の中のいずれか1つの洗浄槽8と連通させるための洗浄槽選択手段としてのスイングベンド34とがこの順に設けられている。また、供給経路24の最上流部に相当し、かつ、2つの洗浄液収容部21,22と供給経路24との合流部より上流側には、エア供給源28が連通している。一方、濯ぎ水を供給する水源29は熱交換器33のやや下流側の位置で供給経路24に接続されている。さらに、供給経路24には、ポンプ32と熱交換器33との間、熱交換器33とスイングベンド34との間に、循環路23を流れる廃液を廃液処理部30へ廃棄するための廃棄路30aが接続されている。
【0042】
洗浄液は、洗浄液収容部21,22から循環路23の供給経路24に送り出され、ポンプ32に吐出されて熱交換器33により昇温される。昇温されることで、洗浄液はその洗浄力が向上される。この洗浄装置20に使用される熱交換器33は、1パスタイプの流路からなるものが使用されている。後に説明するように、この洗浄装置では循環路23にエアを供給し、循環路23に残留する洗浄液等を除去している。このため、流路の構造が簡素な熱交換器33を採用し、熱交換率が若干低下しても、残存する洗浄液等が容易に除去されるようにしている。特に、加熱する熱媒体が蒸気である熱交換器を使用する場合には並流タイプの熱交換器が使用される。
【0043】
なお、供給経路24と廃棄路30aとの分岐部には、バルブ40が設けられており洗浄液が廃棄路30aへ流れることのないように切換えられている。熱交換器33を通過した洗浄液は、スイングベンド34によりいずれかの洗浄槽8に択一的に誘導される。スイングベンド34によって所定の洗浄槽8に誘導された洗浄液は、洗浄槽8の内部に供給され、洗浄槽8の内部に収容されているミキサー11を洗浄する。ミキサー11の洗浄に際し、洗浄槽8の内部にてミキサー11自体が回転駆動され、洗浄槽8に供給された洗浄液が撹拌されて、ミキサー11自体の洗浄が効果的に行われる。なお、洗浄槽選択手段としては、スイングベンド34に代え、切換バルブを使用しても構わない。
【0044】
また、この供給経路24に接続されたエア供給源28からはエアが供給され、後に詳細を説明するように、洗浄液が交換される毎に循環路23にエアが供給される。このエア供給源28から供給されるエアは、循環路23に残留する前工程の洗浄液を除去し、現工程で使用されている洗浄液と、前工程で使用された洗浄液とが混合することを防止し、洗浄能率を向上せしめている。
【0045】
供給経路24に接続された水源29は、循環路23に濯ぎ水を供給するものであり、水源29から供給された濯ぎ水は、洗浄液による洗浄が終了した後に洗浄槽8に収容されたミキサー11を洗浄槽8ごと濯ぎ洗いし、ミキサー11並びに洗浄槽8から洗浄液を除去する。
【0046】
そして、殺菌剤供給部31は濯ぎ洗いの終了後に洗浄槽8に殺菌剤を供給し、ミキサー11及び洗浄槽8を殺菌している。この殺菌剤供給部31は、水源29と供給経路24とを連絡している配管31aに接続されており、その連結部分には開閉バルブ41が取り付けられている。この開閉バルブ41の開閉により、殺菌剤の供給が制御されている。なお、殺菌剤としては、殺菌力と人体に与える影響を考慮すれば、低濃度の次亜塩素酸ソーダを用いるとよい。ただし、次亜塩素酸ソーダの他、オゾン水等を用いても構わない。
【0047】
一方、洗浄槽8から洗浄液収容部21,22にかけての戻り経路25には、この戻り経路25と洗浄槽8とを択一的に連通させるスイングベンド34と、当該戻り経路25を流れる液体の流量を計測し、洗浄槽8の内部に収容される液体の液位を測定するためのフローセンサー35と、循環路23にエアを供給するエア供給源27と、いずれか一方の洗浄液収容部と連通させる収容部選択手段としての切換バルブ45とが設けられている。さらに、切換バルブ45と第1洗浄液収容部21との間を構成する部分には、新洗浄液を洗浄液収容部21に供給する洗浄液供給部26が接続されている。
【0048】
この戻り経路25に設けられているスイングベンド34は、供給経路24のスイングベンド34と連動しており、供給経路24からいずれかの洗浄槽8へ導入された液体を戻り経路25へ排出させている。
【0049】
フローセンサー35は、戻り経路25内の液体の流れを検出し、洗浄槽8の満液を確認している。後述するように、本洗浄装置20では、各洗浄槽8の容積をぎりぎりまで小さくしている。このため、洗浄槽8自体に液位センサーを取り付けることが困難である。このため、戻り経路25にフローセンサー35を設け、このフローセンサー35の信号に基づいて、洗浄槽8の液位を計測している。なお、戻り経路25にフローセンサー35を設けることで、洗浄槽8が複数存在しても、1つのフローセンサー35で液位を計測できる。また、フローセンサー35を設けることにより、当該フローセンサー35が安全装置として機能し、配管などの接続不良等の不具合を迅速に検知し、薬液の飛散や労災を未然に防止することができる。
【0050】
なお、供給経路24は、各洗浄槽8の下部にそれぞれ接続され、かつ、戻り経路25は各洗浄槽8の上部とそれぞれ接続されている。このような配置で循環路23と洗浄槽8が接続されることで、洗浄槽8の内部ではミキサー11の軸方向における下部から上部に向かう液体の対流が生じ、ミキサー11の装着部11cの裏面に洗浄液及び濯ぎ水を効果的に当てることができる。これにより、洗浄を行うことが困難な装着部11cの裏面を効果的に洗浄する。
【0051】
図3〜図5は、ミキサー11を洗浄する各洗浄槽8の構造を示している。洗浄槽8は円筒状に形成されており、その下面には洗浄槽8を支持する脚部50が洗浄槽8と一体的に形成されるようにして下方に向けて延びている。この洗浄槽8は、その上部が開放されており、その周面には半径方向外側に張り出す支持部51が形成されている。支持部51には、洗浄槽8内部の洗浄液や濯ぎ水が漏れ出すことを防止するOリング52が設けられている。このOリング52は、支持部51の上面にて、周方向に形成されたOリング溝53の内部にはめ込まれている。さらに、Oリング52の取付位置の半径方向外側には、位置決め手段が設けられている。この位置決め手段は位置決めピン55とピン孔54とから構成されている。
【0052】
一方、洗浄槽8の下部は閉塞されており、下部を閉塞している下面8aの中央部分には、循環路23と連結される円筒状の継手8bが下方に突出するようにして形成されている。洗浄の対象となるミキサー11は、その撹拌翼11bが下側を向くようにして洗浄槽8の上部から洗浄槽8に挿入され、装着部11cが洗浄槽8の支持部51に支持されて洗浄槽8に収容される。
【0053】
なお、この洗浄槽8は、少ない洗浄液を使用し、しかも効率よくミキサー11を洗浄するために、内部にミキサーを収容することができるぎりぎりの大きさをなるようにその内径及び高さが設計されている。
【0054】
ミキサー11をこの洗浄槽8に収容する際には、上述したように、ハンドリフター7で当該ミキサー11を保持して行われる。この際、ミキサー11の装着部11cと洗浄槽8の支持部51との位置を正確に一致させるために、ミキサー11の装着部11cには、下方に向けて突出する位置決めピン55が形成されている一方で、洗浄槽8の支持部には、図4に示すように、位置決めピン55に対応する位置にピン孔54が形成されている。ミキサー11の収容の際には、装着部11cの位置決めピン55を支持部のピン孔54に挿入することで極めて容易に位置合わせを行うことができる。
【0055】
なお、洗浄槽8の内部に収容されるミキサー11の撹拌翼11b、軸部11a並びに装着部11cの周縁内側部分は、洗浄液等に接触するため確実に洗浄されるが、洗浄槽8の内部に挿入されない装着部11cの外周縁の洗浄は困難である。このため、装着部11cの外周縁の部分に残留する若干量の食品が、装着部11cと支持部51とを密着させることが起こりうる。かかる現象が生じると、ミキサー11を洗浄槽8から取り外す際、支持部11cに取り付けられたOリング52が装着部11cに密着してしまい、ミキサー11と共に取り外されてしまう。この洗浄槽8では、この不都合な現象が生じることを防止するために、Oリング52が取り付けられるOリング溝53は、図5に示すように、その幅方向の寸法が、上端面に向かうにつれ漸次小さくなるように形成されている。このように、Oリング溝53が形成されることで、Oリング溝53の側面がストッパーとして機能し、Oリング52の抜け出しを確実に阻止する。これにより、たとえOリング52がミキサー11の装着部11cに密着した場合でも、Oリング52がOリング溝53から抜け出すことがない。
【0056】
なお、本洗浄装置20では、上述のように戻り経路25に設けたフローセンサーの信号に基づいて当該洗浄槽8の液位を計測しているが、この洗浄槽8自体に液位センサーを設けて洗浄槽8の液位を測定することをなんら妨げるものではない。この液位センサーを設けることで、例えば、洗浄槽8の満液状態を検出し、洗浄槽8内部の液位が所定の位置に達すると警報をならすなど、安全装置として機能させることもできる。なお、液位センサーとしては、接触式または非接触式のいずれを使用しても構わない。
【0057】
以上の構成を備えたミキサーの洗浄装置20により、ミキサー11は、洗浄槽8に収容されると、2古洗浄液、1古洗浄液の順で洗浄される。これにより、洗浄液の洗浄能力が無駄なく十二分に発揮される。その後、ミキサー11は濯ぎ水により濯がれ、付着している洗浄液が洗い流される。そして、洗浄槽8に供給される殺菌剤に浸漬された状態で待機される。
【0058】
以下に、この洗浄の手順の詳細について図6〜図17を参照しながら第6番目の洗浄槽8に収容されたミキサー11を洗浄する場合を例に説明する。
【0059】
まず、図6に示すように、使用後の2古洗浄液の収容された第2洗浄液収容部22から内部の使用後の2古洗浄液が排出され、第2洗浄液収容部22が空にされる。第2洗浄液収容部22から排出された使用後の2古洗浄液はポンプ32により吐出され、廃液処理部30へ送り出される。この際、配管の分岐部Pに設けられたバルブ40(図2参照)は、使用後の2古洗浄液を廃液処理部30へ誘導するように切り換えられている。
【0060】
次いで、図7に示すように、第1洗浄液収容部21に収容された一度洗浄に使用された洗浄液がこの第1洗浄液収容部21から排出される。分岐部Pに設けられたバルブ40は予め切り換えられており、排出された洗浄液は、ポンプ32により吐出されて、第2洗浄液収容部22に誘導される。そして、第2洗浄液収容部22に収容された洗浄液は、2古洗浄液として後に使用される。第1洗浄液収容部21から一度洗浄に使用された洗浄液が排出された後、図8に示すように、当該第1洗浄液収容部21には、洗浄液供給部26から新たに生成された新洗浄液が供給される。
【0061】
以上の準備が整った後にミキサー11の洗浄が開始される。ミキサー11の洗浄は、まず2古洗浄液を用いて行われる。
【0062】
図9は、2古洗浄液を用いてミキサー11を洗浄する工程を示している。分岐部Pに設けられたバルブ40は、洗浄液が循環路23に誘導されるようにあらかじめ切り換えられている。第2洗浄液収容部22から排出された2古洗浄液は、ポンプ32により吐出され、循環路23の供給経路24へと誘導される。供給経路24を流れる2古洗浄液は、上述したように、熱交換器33により昇温されて洗浄力が向上される。熱交換器33を通過した2古洗浄液は、供給経路24を流れ、第6番目の洗浄槽8に供給される。供給経路24は、洗浄槽8の下部に接続されているので、供給された2古洗浄液は、ミキサー11の軸方向に沿って、ミキサー11の先端から装着部11cに向かって流れる。このため、洗浄槽8の上部に形成された支持部51に支持されたミキサー11の装着部11cは、その裏面に2古洗浄液が衝突し、確実に洗浄される。なお、ミキサー11は駆動源により駆動されているので、洗浄槽8に供給された2古洗浄液は内部で撹拌される。上述したように、洗浄槽8は、その内部にミキサー11を収容できるぎりぎりの大きさに形成されているので、ミキサー11が駆動することで、2古洗浄液が十分に撹拌され、洗浄効果が向上される。洗浄槽8を通過した2古洗浄液は戻り経路25を流れ、再び第2洗浄液収容部22に戻される。この工程では、かかる2古洗浄液の循環が所定時間行われてミキサー11の洗浄を行っている。
【0063】
2古洗浄液による洗浄が所定時間行われた後、図10に示すように、戻り経路25に接続されているエア供給源27から循環路23にエアが供給される。供給されたエアは、循環路23を正方向に流れるものと、逆方向に流れるものとに分離される。
【0064】
正方向に流れるエアは、そのまま戻り経路25を流れて第2洗浄液収容部22に導入される。これにより戻り経路25に残留する2古洗浄液が第2洗浄液収容部22に収集され、戻り経路25から除去される。一方、逆方向に流れるエアは、まず洗浄槽8に到達する。そして、洗浄槽8を通過し、さらに供給経路24を遡るように流れ、分岐部Qにてバイパス管60側に流れ込む。このバイパス管60は、分岐部Qと戻り経路25における第2洗浄液収容部22の直上部分とを連通しており、当該バイパス管60に流れ込んだエアは、戻り経路25に誘導される。その後、戻り経路25を正方向に流れ、第2洗浄液収容部22に導入される。これにより、戻り経路25の一部、洗浄槽8、並びに供給経路24のうち分岐部Qより下流側に残留する2古洗浄液を第2洗浄液収容部22に誘導し、これらの内部に残留する2古洗浄液を除去している。
【0065】
その後、図11に示すように、供給経路24に接続されているエア供給源28からエアを循環路23に供給する。循環路23に供給されたエアは供給経路24を流れ、分岐部Qからバイパス管60へ流れ込む。バイパス管60に流れ込んだエアは、戻り経路25に誘導され、最後に第2洗浄液収容部22に導入される。これにより、分岐部Qより上流側の供給経路24に残留する2古洗浄液が除去される。
【0066】
このようにして、循環路23にエアが供給されることにより、循環路23に残留している2古洗浄液を循環路23から除去し、次工程で循環路23に流される1古洗浄液に2古洗浄液が混入することを防止している。
【0067】
次に、図12に示すように、第1洗浄液収容部21に収容されていた1古洗浄液が第1洗浄液収容部21から循環路23に供給される。この1古洗浄液が第1洗浄液収容部21と洗浄槽8との間で循環されて、ミキサー11が洗浄槽8ごと洗浄される。
【0068】
そして、所定の時間、1古洗浄液を循環させてミキサー11を洗浄した後、図13に示すように、戻り経路25に接続されたエア供給源27から循環路23にエアを供給し、戻り経路25、洗浄槽8、並びに分岐部Qより下流側の供給経路24に残留する1古洗浄液を第1洗浄液収容部に収集させて、これら経路の内部から除去する。その後、図14に示すように、供給経路24に接続されたエア供給源28から循環路23にエアを供給し、分岐部Qまでの範囲の供給経路24に残留する1古洗浄液を第1洗浄液収容部21に収集させて、供給経路24から洗浄液を除去する。
【0069】
以上に説明した洗浄液による洗浄が終了した後、図15に示すように、循環路23には濯ぎ水が供給される。水源29としては通常の水道を使用すればよい。濯ぎ水は供給経路24の途中部分に導入され、供給経路24を流れて洗浄槽8に供給される。洗浄槽8に供給された濯ぎ水は、洗浄槽8の内部にて、下部から上部に向かう対流を形成し、ミキサー11の撹拌翼11bや軸部11aのみならず、装着部11cの裏面についても濯ぎ洗いを行う。そして、濯ぎ洗いに使用された濯ぎ水は、洗浄槽8を通過後に工場排水系62に排出される。なお、この濯ぎ洗いの工程においても、ミキサー11を駆動させ、洗浄槽8に供給される濯ぎ水を撹拌しながら濯ぎ洗いを行うことで、効率よく濯ぎ洗いを行うことができる。
【0070】
濯ぎ洗いを終えた後、図16に示すように、洗浄槽8の内部にエアが供給される。このエアは、洗浄槽8に残留する濯ぎ水を排除するものであり、循環路23の戻り経路25に接続されているエア供給源27からエアが供給されている。洗浄槽8から除去された濯ぎ水は、洗浄槽8の下部に接続された配管を介してエアにより工場排水系63に排出される。
【0071】
その後、図17に示すように、洗浄槽8には殺菌剤供給部31から次亜塩素酸ソーダが供給され、ミキサー11が洗浄槽8ごと殺菌される。次亜塩素酸ソーダが供給される際、水源29からの濯ぎ水と混合されて供給経路24に導入され、適切な濃度に希釈される。希釈された次亜塩素酸ソーダが所定の時間洗浄の内部を通過することで、殺菌が行われる。その後、洗浄槽8に残留する所定量の次亜塩素酸ソーダを洗浄槽8にそのまま充填しておく。ミキサー11は、洗浄槽8に充填された次亜塩素酸ソーダに浸漬された状態で当該洗浄槽8に収容され、次回タンク9に装着されるまでの間待機される。これにより、殺菌作用を受けながらミキサー11をミキサー脱着エリア2に保管しておくことができる。
【0072】
以上、第6番目の洗浄槽8に収容されたミキサー11を洗浄する場合を例に説明したが、その他の洗浄槽8に収容されたミキサー11を洗浄する場合も同様に行われる。なお、洗浄槽の数は、液体配送システムで使用されるミキサーの数に応じて設ければよい。すなわち、大規模なプラントに使用される液体配送システムでは、数多くのミキサーが使用される。かかる場合には、洗浄槽の数を多く設けてミキサーの洗浄装置を構成すればよい。
【0073】
また、取り扱う液体の種類が複数あり、液体毎に異なる種類のミキサーを使用する場合には、各ミキサーの種類に応じた洗浄槽を設ける必要ある。かかる場合、に洗浄槽の大きさ、容積等を収容するミキサーに対応するよう数種類設ければよい。
【0074】
さらに、洗浄液の使用の態様並びに濯ぎ水の使用の態様も、以上に説明した大要に限定されるものではない。上述の実施の形態では、2古洗浄液と1古洗浄液の2種類を利用してミキサーを洗浄する装置並びに洗浄方法について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、洗浄液収容部を3つ以上設け、洗浄に使用した洗浄液の回数をさらに詳細に分類して各洗浄液収容部に収容し、洗浄回数の多い洗浄液から順に使用するように構成しても構わない。
【0075】
また、濯ぎ水についても一度濯ぎ洗いに使用した濯ぎ水を廃棄することなく再使用できるように洗浄装置を構成しても構わない。例えば、濯ぎ水を収容する収容部を別途洗浄装置に備え、一度濯ぎ洗いに使用した濯ぎ水を当該収容部に収容する。そして、濯ぎ洗いを行う際には、この収容された1古濯ぎ水を循環させ、ミキサー並びに洗浄槽に残留する洗浄液の大部分を濯ぎ洗いしてしまう。次いで水源から供給される新たな濯ぎ水を循環させてミキサーを濯ぎ洗いする。このように洗浄装置を構成すれば、濯ぎ水の能力を最大限に利用することができ効率よく濯ぎ洗いを行うことができる。このため、廃棄する濯ぎ水を少量に抑えることができる。
【0076】
なお、本ミキサーの洗浄装置を実施する形態について、液体配送システムを例に説明したが、液体配送システム以外にミキサーの洗浄装置を適用することを妨げるものではない。
【0077】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、タンクに液体を収容し、このタンクを搬送することで、液体を所定の場所に配送するプラントにおいて、タンクに装着され、タンク内の液体を撹拌するミキサーをプラントの一箇所にて極めて効率よく洗浄することができる。すなわち、プラント内に、ミキサー脱着エリアを設け、このエリアにてミキサーを集中管理している。そして、ミキサー脱着エリアに複数の洗浄槽を設け、ミキサーを当該洗浄槽に脱着することでミキサーを洗浄し、かつ待機させている。洗浄の際には、洗浄槽に洗浄液を満液になるように収容させ、かつ、ミキサーを駆動させているので、ミキサーの装着部の裏面も含め、ミキサーを極めて効率よく洗浄する。
【0078】
なお、ミキサーを洗浄した回数毎に洗浄液を区分けし、洗浄回数の多い洗浄液から順に使用するので、洗浄液の洗浄能力を十分に発揮でき効率よくミキサーを洗浄することができる。また、かかる構成を採用することで、少量の洗浄液でミキサーを洗浄することができる。さらに、ミキサーの収容される洗浄槽の内部では、ミキサーの装着部に向かう洗浄液の対流を生じるようにしているので、洗浄の困難な装着部の裏面を容易に洗浄できる。
【0079】
また、洗浄液による洗浄後に濯ぎ水で濯ぎ洗いすることで、ミキサーから洗浄液を確実に除去することができる。
【0080】
また、濯ぎ洗いの終了後に洗浄に殺菌剤を供給している。このため、ミキサーを衛生的に保管することができる。
【0081】
なお、洗浄液を交換する際に循環路にエアを供給することで、循環路及び洗浄槽に残留する前工程の洗浄液を排除でき、前工程で使用した洗浄液と現工程で使用している洗浄液又は濯ぎ水とが混合することが無く、効率的に洗浄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるタンク装着式ミキサーの洗浄装置が適用されている液体配送システムの概要を示す図。
【図2】本発明にかかるタンク装着式ミキサーの洗浄装置のシステムを示す図。
【図3】図2に示すタンク装着式ミキサーの洗浄装置に設けられている洗浄槽の側面図。
【図4】図3に示す洗浄槽の位置決め用のピン孔を示す拡大図
【図5】図3に示す洗浄槽のOリング取付部分の拡大図。
【図6】第2洗浄液収容部から2古洗浄液を排出する工程を示す図。
【図7】第1洗浄液収容部から洗浄液を第2洗浄液収容部に誘導する工程を示す図。
【図8】第1洗浄液収容部に新洗浄液を収容する工程を示す図。
【図9】第2洗浄液収容部と第6番目の洗浄槽との間で2古洗浄液を循環せしめ、洗浄槽及びミキサーを洗浄する工程を示す図。
【図10】戻り経路側にエアを供給し、残留する2古洗浄液を除去する工程を示す図。
【図11】供給経路にエアを供給し、残留する2古洗浄液を除去する工程を示す図。
【図12】第1洗浄液収容部と洗浄槽との間で1古洗浄液を循環せしめ、洗浄槽及びミキサーを洗浄する工程を示す図。
【図13】戻り経路側にエアを供給し、残留する1古洗浄液を除去する工程を示す図。
【図14】供給経路にエアを供給し、残留する1古洗浄液を除去する工程を示す図。
【図15】洗浄槽に濯ぎ水を供給し、洗浄槽ごとミキサーを濯ぎ洗いする工程を示す図。
【図16】洗浄槽にエアを供給し、洗浄槽に残留する濯ぎ水を洗浄槽から除去する工程を示す図。
【図17】洗浄槽に殺菌剤を供給する工程を示す図。
【符号の説明】
2 ミキサー脱着エリア
8 洗浄槽
9 タンク
11 ミキサー
20 洗浄装置
21 第1洗浄液収容部
22 第2洗浄液収容部
23 循環路
24 供給経路
25 戻り経路
26 洗浄液供給部
27,28 エア供給源
29 水源
30 廃液処理部
31 殺菌剤供給部
32 ポンプ
33 熱交換器
34 スイングベンド
35 センサー
51 支持部
52 Oリング
53 Oリング溝
54 ピン孔
55 位置決めピン

Claims (9)

  1. 液体の収容されたタンクを移動することで前記液体を所定の場所へ配送する液体配送システムに使用され、前記タンクに対して着脱自在に構成され、かつ、前記タンクに収容された液体を撹拌するミキサーを洗浄するためのタンク装着式ミキサーの洗浄装置であって、前記ミキサーを1つずつ内部に収容し、収容された前記ミキサーを洗浄すると共に待機させておく複数の洗浄槽と、洗浄液が内部に収容される収容部と、前記洗浄槽と前記収容部との間で洗浄液の循環を可能とする循環路と、この循環路を介して、前記洗浄槽と複数の前記収容部の1つとを択一的に連通させる収容部選択手段としての切換バルブとを備え、
    未使用の新洗浄液を供給する洗浄液供給部が前記循環路に連通されており、
    前記洗浄液供給部から供給された新洗浄液が、複数の前記収容部のうちの一定の収容部に収容され、この新洗浄液が前記一定の収容部と前記洗浄槽との間を循環して前記ミキサーの洗浄を行い、その後、洗浄に使用された洗浄液が前記一定の収容部とは別の収容部に移され、前記別の収容部に収容された洗浄液が古洗浄液として再度使用され、
    前記液体配送システムの一つを構成する、前記ミキサーを前記タンクに脱着せしめるミキサー脱着エリアに設置され、
    前記洗浄槽に収容された前記ミキサーを駆動させる駆動源が設けられ、
    前記循環路は、前記ミキサーの撹拌翼側と装着部側とで前記洗浄槽にそれぞれ連通され、洗浄液を撹拌翼側から前記洗浄槽に導入させると共に、装着部側から洗浄液を前記洗浄槽から排出させて、前記洗浄槽の内部で前記装着部の裏側に向かう洗浄液の対流を形成させることにより、前記装着部の裏側に洗浄液を確実に接触させ、前記装着部の裏側を確実に洗浄することができ、
    前記洗浄槽の内部にて前記ミキサーが前記駆動源により回転駆動されることにより、前記洗浄槽に供給された洗浄液は前記洗浄槽の内部で十分に撹拌されて洗浄効果が向上されることを特徴とするタンク装着式ミキサーの洗浄装置。
  2. 前記洗浄槽上部の周面には半径方向外側に張り出す支持部が形成され、前記支持部には、前記洗浄槽内部の洗浄液が漏れ出すことを防止するOリングが設けられており、前記ミキサーは、その撹拌翼が下側に向くようにして前記洗浄槽の上部から前記洗浄槽に挿入され、前記装着部が前記支持部に支持されて前記洗浄槽に収容されることを特徴とする請求項1に記載のタンク装着式ミキサーの洗浄装置。
  3. 前記洗浄槽は、前記ミキサーが備える軸の長さ及び撹拌翼の外寸に応じた寸法を有する筒状に形成され、前記洗浄槽又は前記洗浄槽の出口側の前記循環路には、前記洗浄槽の内部に導入された液体の液位を検出可能なセンサーが設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のタンク装着式ミキサーの洗浄装置。
  4. 前記循環路には、前記洗浄槽に濯ぎ水を供給する水源と前記洗浄槽に殺菌剤を供給する殺菌剤供給部とが接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載のタンク装着式ミキサーの洗浄装置。
  5. 前記循環路には、その内部にエアを供給するエア供給源が接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載のタンク装着式ミキサーの洗浄装置。
  6. 液体の収容されたタンクを移動することで前記液体を所定の場所へ配送する液体配送システムに使用され、前記タンクに対して着脱自在に構成され、かつ、前記タンクに収容された液体を撹拌するミキサーを洗浄するタンク装着式ミキサーの洗浄方法であって、前記液体配送システムを構成し、前記タンクに対して前記ミキサーを脱着せしめるミキサー脱着エリアに、前記ミキサーを1つずつ収容する洗浄槽と、洗浄液が内部に収容される収容部と、前記洗浄槽と前記収容部との間で洗浄液の循環を可能とする循環路と、この循環路を介して、前記洗浄槽と複数の前記収容部の1つとを択一的に連通させる収容部選択手段としての切換バルブと、未使用の新洗浄液を供給する洗浄液供給部とを設け、前記タンクから取り外されたミキサーを前記洗浄槽の内部で洗浄する洗浄工程と、その後に前記ミキサーを前記洗浄槽に待機させておく工程とを含み、
    前記洗浄工程では、前記洗浄液供給部から供給された新洗浄液が、複数の前記収容部のうちの一定の収容部に収容され、この新洗浄液が前記一定の収容部と前記洗浄槽との間を循環して前記ミキサーの洗浄を行い、その後、洗浄に使用された洗浄液が前記一定の収容部とは別の収容部に移され、前記別の収容部に収容された洗浄液が古洗浄液として再度使用され、
    前記洗浄工程では、前記洗浄槽に収容されたミキサーを駆動させながら洗浄することにより、前記洗浄槽に供給された洗浄液は前記洗浄槽の内部で十分に撹拌されて洗浄効果が向上され、前記洗浄槽の内部にて前記ミキサーの軸方向における一端側の撹拌翼から他端側の装着部に向かう対流を生じさせることにより、前記装着部の裏側に洗浄液を確実に接触させ、前記装着部の裏側を確実に洗浄することができることを特徴とするタンク装着式ミキサーの洗浄方法。
  7. 前記洗浄工程は、洗浄液を前記洗浄槽に供給して洗浄する工程の後に、前記洗浄槽に濯ぎ水を供給して前記ミキサーを濯ぎ洗いする工程を有し、この濯ぎ洗いする工程の後に、前記ミキサーを待機させる工程にて、前記洗浄槽に殺菌剤を供給し、この殺菌剤の含まれる液中に前記ミキサーを浸漬させておくことを特徴とする請求項6に記載のタンク装着式ミキサーの洗浄方法。
  8. 前記洗浄槽上部の周面には半径方向外側に張り出す支持部が形成され、前記支持部には、前記洗浄槽内部の洗浄液が漏れ出すことを防止するOリングが設けられており、
    前記洗浄工程では、前記ミキサーは、その撹拌翼が下側に向くようにして前記洗浄槽の上部から前記洗浄槽に挿入され、前記装着部が前記支持部に支持されて前記洗浄槽に収容されることを特徴とする請求項6に記載のタンク装着式ミキサーの洗浄方法。
  9. 前記洗浄工程では、この洗浄工程に含まれる各工程にて前記洗浄槽が満液状態となるように各工程に対応する液を導入することを特徴とする請求項6〜請求項8いずれかに記載のタンク装着式ミキサーの洗浄方法。
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