JP4049795B2 - 保管庫 - Google Patents
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Description
従来の保管庫は、記憶部材として例えば非接触式ICチップを用いる。例えば、保管庫に収容する物品がケース入りCD−ROMである場合には、読み出し装置がケースに取り付けられた非接触式ICチップから情報を読み取り、CD−ROMの入出庫を自動管理する。CD−ROMケースは、一般的に厚さが5mm程度であり、収納効率を鑑みて、隣りのCD−ROMケースと近接した状態で保管庫に収容される。このようにケース同士が近接する場合、非接触式ICチップ同士も近づき、非接触式ICチップの電波が干渉するため、読み出し装置が特定の非接触式ICチップから電波を受信して情報を読み取ることができない。従って、従来の保管庫では実質的にCD−ROMを管理することができなかった。
<保管庫ネットワークシステム>
図1は、保管庫ネットワークシステム1の概略構成図である。
保管庫ネットワークシステム1は、複数の保管庫10がLAN2を介してサーバ3やパソコン4に通信可能に接続されている。保管庫10は、被保管物に取り付けられた接触式ICチップ90からデータを取得して被保管物を管理するよう構成されている。保管庫10は、「ICチップ接触不良検出手段」又は「ICチップデータ読取り不良通知手段」の一例であるICチップ接触不良検出プログラム73が制御装置17(図10参照。)に格納され、接触式ICチップ90の読み取り不良を検出する点に特徴を有する。
図2は、図1に示す保管庫10の一例を示す外観斜視図であって、扉12を閉じた状態を示す。
保管庫10には、一方に開口する筐体11に一対の扉12,12が回動可能に保持されている。扉12には後述する操作パネル13が取り付けられている。筐体11には、「保管庫開閉手段」の一例である電子錠14が取り付けられ、扉12の開閉状態が制御される。但し、停電などの非常時には電子錠14を制御できないため、扉12には非常開錠鍵15が設けられている。筐体11と扉12は、耐火性や耐震性などを確保するために金属で形成されている。
保管庫10は内部が複数の棚16で区画されている。本実施形態では、鍵112を収容する第1の棚16Aと、ファイルを収納する第2の棚16Bと、CD−ROM102を収容する第3の棚16Cと、パソコンを収容する第4の棚16Dに保管庫10が区画されている。尚、以下の説明では、棚を区別する必要がないときには「棚16」と総称する。棚16は剛性を確保するために金属で形成され、被保管物の収納状態を知らせるためのLED98(後述)が被保管物の収納位置に対応して各々設けられている。筐体11の天板には、制御装置17がねじなどで固定されている。制御装置17は、筐体11の配線孔11aから取り出された配線(図示せず)を介してLAN2(図1参照。)に接続されている。
次に、上述した操作パネル13の構成について図4を参照して説明する。図4は、図2に示す操作パネル13の正面図である。
操作パネル13は、「カード読取り手段」の一例であるカード読取り部21と、入力スイッチ22と、収納スイッチ23と、取出スイッチ24と、終了スイッチ25と、表示部26と、スピーカ27とを備える。
入力スイッチ22は、データを入力するものである。
収納スイッチ23は、ユーザが被保管物の入庫時に操作するものである。
取出スイッチ24は、ユーザが被保管物の出庫時に操作するものである。
終了スイッチ25は、ユーザが被保管物の入出庫終了時に操作するものである。
表示部26は情報を視覚的に出力するものである。本実施形態では、液晶ディスプレイによって表示部26が構成されている。
スピーカ27は情報を聴覚的に出力するものである。
ところで、保管庫10に収容される被保管物には、被保管物を識別するために接触式ICチップ90が取り付けられている。接触式ICチップ90は、被保管物に直接的に取り付けられてもよいし、保持媒体を介して被保管物に取り付けられてもよい。接触式ICチップ90の取付例を図5及び図7に示す。図5は、CD−ROM102のケース101に接触式ICチップ90を取り付けた例を示す図である。図7は、鍵112に接触式ICチップ90を取り付けた例を示す図である。
次に、被保管物を収容する棚16の構造について、図6、図8、図9を例に挙げて説明する。
棚16には、「ICチップデータ読み取り手段」の一例である電極28、「被保管物有無検出手段」又は「被保管物数検出手段」の一例であるリミットスイッチ105、入出庫制限装置106、LED98などが設けられている。
第3の棚16Cには、ケース101に設けた第1接点96と第2接点97に対応する位置に、孔が開設されている。電極28C,28Cは、電極板を折り曲げてそれ自体に弾性力を持たせたものであり、頂部が第3の棚16Cに開設された孔から突き出すように、第3の棚16Cに変形可能に取り付けられている。
図8及び図9に示すように、第1の棚16Aには、ホルダ111を収容するための収容凹部120が設けられている。収容凹部120の対向する側面には、電極28Aを装着するための孔が設けられている。図9に示すように、電極28A,28Aは、電極板を折り曲げてそれ自身に弾性力を持たせたものであり、収容凹部120の孔から頂部が突き出すように、第1の棚16Aに変形可能に取り付けられている。ここで、電極28A,28Aの頂部の間隔は、ホルダ11の幅より狭く設定されている。
次に、制御装置17の制御構成について説明する。図10は、制御装置17の電気ブロック図である。
制御装置17は、コンピュータ機能を有するものであり、CPU61を中心に構成される。CPU61には、ROM62、RAM63、ハードディスクドライブ(以下「HDD」と略記する。)64、LANインターフェース(以下「LANIF」と略記する。)65、入出力インターフェース(以下「入出力IF」と略記する。)66が接続されている。
入出力IF66には、カード読取り部21、電子錠14、入力スイッチ22、収納スイッチ23、取出スイッチ24、終了スイッチ25、表示部26、スピーカ27、電極28、リミットスイッチ105、LED98などが接続されている。
開閉許可プログラム72は図14に示す処理を行うものである。ICチップデータ読取り不良検出プログラム73は図15に示す処理を行うものである。開閉許可プログラム72とICチップデータ読取り不良検出プログラム73については後述する。
被保管物記憶手段74は、電極28が読み取った接触式ICチップ90のデータに基づいて保管庫10に収容されている被保管物の名称、配置、種別等を記憶するものである。
被保管物利用履歴記憶手段75は、被保管物の利用履歴を記憶するものであり、例えば図10に示すように、ユーザ識別番号、ユーザ名、利用開始日時、返却日時、利用被保管物を蓄積して記憶する。
図12は、ICカード80の電気ブロック図である。
ICカード80は、周知の非接触式ICチップを搭載するカードである。ICカード80は、CPU81、ROM82、RAM83、EEPROM84、アンテナ86などを備え、コンピュータ機能を有する。EEPROM84には、使用権限識別情報記憶手段85が設けられ、ユーザの識別番号、ユーザ名など保管庫10の使用権限を有するユーザを識別するための使用権限識別情報が記憶されている。
図13は、接触式ICチップ90の電気ブロック図である。
接触式ICチップ90は、コンピュータ機能を有する周知のものであり、CPU91を中心に構成されている。CPU91には、ROM92、RAM93、EEPROM94、第1接点96、第2接点97が接続している。接点が第1接点96と第2接点97の2個あるのは、2点検出を行うことにより被保管物の位置検出誤差を防ぐためである。EEPROM94には、被保管物識別情報記憶手段95が設けられ、被保管物の識別番号、名称、種別、収納場所など被保管物を識別するための被保管物識別情報が記憶されている。
続いて、保管庫10の動作について説明する。
保管庫10は、電極28が第1接点96と第2接点97に接触して接触式ICチップ90から被保管物のデータを取得することにより、被保管物を管理している。
例えば図6に示すように、CD−ROM102を第3の棚16Cに収容する場合には、ソレノイド107に通電することによりリンク108の一端をケース101の進路上から退避させ、第3の棚16Cの収容口を開放する。ケース101を第3の棚16Cの収容口に挿入すると、ケース101の上端角部が付勢部材109に突き当たり、またケース101の下端角部が電極28C,28Cに突き当たる。
CD−ROM102を第3の棚16Cから取り出す場合には、ソレノイド107に通電して第3の棚16Cの収容口を開放し、ケース101を第3の棚16Cから取り出す。このときにも、付勢部材109がスプリング110の弾性力によってケース101を電極28C、28C側に付勢し、第1接点96と第2接点97を電極28C,28Cに押し付けるとともに、電極28C,28Cがそれ自身の弾性力で頂部を電極28C,28Cに押し付ける。そのため、ケース101の取出時にも、電極28C,28Cが第1接点96と第2接点97に擦れ合い、接触式ICチップ90のデータを読み取ることができる。読み取られたデータは、被保管物記憶手段74から削除される一方、被保管物利用履歴記憶手段75に記憶される。ケース101を取り出した後、ソレノイド107を非通電にして第3の棚16Cの収容口を塞ぎ、ケース101の収容を制限する。なおこのときには、リミットスイッチ105Cがオン状態からオフ状態に切り換えられ、CD−ROM102の取り出しを確認できる。また、リミットスイッチ105Cの切替と同時に、取り出されたCD−ROM102に対応するLED98が消灯し、取り出されたCD−ROM102が保管庫10に無いことを外部に報知する。
また例えば、図8に示すように、鍵112を第1の棚16Aに収容する場合には、ソレノイド117に通電してリンク118の先端部118aをホルダ111の進路上から退避させ、第1の棚16Aの収容口を開放する。ホルダ111を収容凹部120に挿入すると、ホルダ111が電極28A,28Aに突き当たる。
鍵112を第1の棚16Aから取り出す場合には、ソレノイド117に通電してリンク118の先端部118aをホルダ111の進路上から退避させ、先端部118aとノッチ111cの係合を解除した後、ホルダ111を収容凹部120から取り出す。このときにも、電極28A,28Aがそれ自身の弾性力で頂部を電極28A,28Aに押し付ける。そのため、鍵112の取出時にも、電極28A,28Aが第1接点96と第2接点97に擦れ合い、接触式ICチップ90のデータを読み取ることができる。読み取られたデータは、被保管物記憶手段74から削除される一方、被保管物利用履歴記憶手段75に記憶される。ケース101を取り出した後、ソレノイド117を非通電にしてリンク118の先端部118aをホルダ111の進路上に突き出させ、鍵112の収容を制限する。なおこのときには、リミットスイッチ105Aがオン状態からオフ状態に切り換えられ、鍵112の取り出しを確認できる。また、リミットスイッチ105Aの切替と同時に、取り出した鍵112に対応するLED98が消灯し、特定の鍵112が保管庫10に無いことを外部に報知する。
保管庫10は、被保管物の入出庫時に接触式ICチップ90の読み取り不良を検出する。図14は、図10に示す開閉許可プログラム72を示すフロー図である。図15は、ICチップデータ読取り不良検出プログラム73のフロー図である。
使用権限識別情報を取得したら(S1:YES)、S2において、操作パネル13の表示部26にID入力画面を表示し、ユーザにID入力を促す。ユーザが入力スイッチ22を用いてIDを入力するまで待機する(S2:NO)。ユーザがIDを入力すると(S2:YES)、S3において本人認証を行う。使用権限識別情報がユーザ情報に合致せず、或いは、IDが正当でない場合には、正当権限を認証できないと判断し(S4:NO)、S1に戻る。つまり、扉12の開放を許可しない。
ICチップデータ読取り不良検出処理は、図15に示すICチップデータ読取り不良検出プログラム73を実行して行われる。ICチップデータ読取り不良検出処理は、図15のS1201において、扉12の開閉後に、電極28が接触式ICチップ90に接触して検出している被保管物の数(有無)が変化したか否かを、被保管物記憶手段74に記憶されている被保管物の数(有無)を確認することによって判断する。ユーザは、通常、被保管物の入出庫を前提に保管庫10を開閉する。そのため、扉12の開閉後に、被保管物の数(有無)が変化しない場合には、接触式ICチップ90の接触不良が生じている可能性が高い。具体的には、例えば、ユーザが鍵112を第1の棚16Aに戻したときに、鍵112を収容凹部120に十分に差し込まなかった場合には、電極28Aが第1接点96と第2接点97に適切に接触せず、接触式ICチップ90のデータを読み取ることができないことがある。この場合には、ユーザが鍵112を保管庫10に返却しても、電極28が検出する被保管物の数(有無)が変化せず、鍵112が未返却と誤認識される。そこで、扉12の開閉後に被保管物の数(有無)が変化しない場合には(S1201:NO)、後述するS1207へ進む。
上記構成を有する保管庫10は、何れも、被保管物に取り付けられた接触式ICチップ90を電極28によって読み取り、被保管物を管理する(図6、図8、図9参照。)。そのため、保管庫10は、CD−ROM102や鍵112などの被保管物を近接させた状態で収容して収納効率を高める場合でも、電極28が特定の接触式ICチップ90に接触してデータを個別に読み込むことができ、被保管物を管理することができる。
続いて、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。図16は、制御装置1017の電気ブロック図である。
本実施形態の保管庫は、扉12の開閉状態を検出して接触式ICチップ90の接触不良を検出する点で第1実施形態と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点については第1実施形態と同一符号を図面に付して説明を適宜省略する。
「ICチップデータ接触不良検出手段」の一例であるICチップデータ読取り不良検出プログラム1073は、「保管庫開閉手段」の一例である開閉状態検出用リミットスイッチ1201から入力する信号に基づいて、扉12が閉状態であるか否かを判断する。扉12が閉じられている間は、ユーザが被保管物を保管庫に入出庫できず、被保管物の数が変化するはずがない。そこで、S1221において、保管庫10の扉12が閉じられているときに、被保管物記憶手段74が記憶しているデータに変化があったか否かを判断する。データに変化がないと判断したときには、電極28が第1接点96と第2接点97に接触して接触式ICチップ90からデータを取得できているので、そのまま処理を終了し、図14のS14へ進む。
続いて、本発明の第3実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態の保管庫は、コストを安価にできる点で、本発明のベストモードと言える。本実施形態の保管庫は、「ICチップデータ読取り手段」の一例である接触電極130が接触式ICチップ135のIC側プラス電極端子137とIC側マイナス電極端子138に接触したときに、IC側プラス電極端子137とIC側マイナス電極端子138との間に流れる電流を利用してLED136を点灯させることにより、接触式ICチップ135のデータ読み取り状態を確認する点が第1実施形態と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点については第1実施形態と同一符号を図面に付して説明を適宜省略する。
図18は、接触状態検出システムの概略構成図である。図18は保管庫の棚145だけを取り出して記載している。
保管庫の棚145は、底壁145bに背壁145aが垂直に固定され、底壁145bに仕切板145cが位置調節可能に設けられている。背壁145aには、接触電極130が固定されている。接触電極130は、水平方向に長く敷設され、複数のファイル134に設けられた接触式ICチップ135が接触するようになっている。尚、棚145には、第1実施形態のようにリミットスイッチ105やLED98が設けられていない。一方、棚145には、ファイル134の入出庫を制限するための入出庫制限装置106が設けられているが、ここでは説明を省略する。
接触電極130は、背壁145aから突き出している。接触電極130は、絶縁部131を挟んでプラス電極端子132とマイナス電極端子133を設けたサンドイッチ構造をなす。プラス電極端子132の先端部とマイナス電極端子133の先端部は、肉厚にされ、断面が外向きに張り出す半円状をなすストッパ132a、133aが設けられている。
IC側プラス電極端子137は、抵抗141、LED136を介してIC側マイナス電極端子138に接続している。接触式ICチップ135は、LED136と並列に設けられている。
ユーザがファイル134を棚145に押し入れると、IC側プラス電極端子137のガイド部137bとIC側マイナス電極端子138のガイド部138bとの間に接触電極130が挿入される。ガイド部137b,138bがストッパ部132a、133aにそれぞれ突き当たると、ファイル134に抵抗が生じる。ユーザがその抵抗に抗してファイル134を棚145に押し込むと、IC側プラス電極端子137とIC側マイナス電極端子138は、第1接点137aと第2接点138aをストッパ部132a,133aによって押し広げられ、外向きに弾性変形する。更にファイル134を棚145に押し込むと、第1接点137aと第2接点138aがストッパ部132a,133aを乗り越え、プラス電極端子132とマイナス電極端子133に各々接触する。このとき、ストッパ部132a、133aが半円状をなすため、IC側プラス電極端子137とIC側マイナス電極端子138が第1接点137aと第2接点138aとに少しずつ外向きの力を加えられ、円滑に変形する。
ユーザが棚145に収納されるファイル134を取出方向に引っ張ると、IC側プラス電極端子137とIC側マイナス電極端子138が第1接点137aと第2接点138aを接触電極130のストッパ部132a,133aによって外向きに押圧されて外向きに弾性変形する。第1接点137aと第2接点138aがストッパ部132a、133aを乗り越えて接触電極130に接触しなくなると、接触電極130から接触式ICチップ135に電流が流れなくなる。これに伴って、LED136にも電流が流れなくなり、LED136が消灯する。
ところで、LED136が故障している場合には、ユーザがファイル134を棚145に強く押し込み、接触式ICチップ135を駆動させたとしても、LED136が消灯したままである。接触式ICチップ135には、LED136の点灯状態を検出する点灯状態検出手段が備えられ、接触式ICチップ135の駆動中にLED136が点灯しないことを検出すると、LED136が故障したことを知らせる警告信号を接触電極130に出力する。制御装置17は警告信号を接触電極130から入力すると、その旨をサーバ3に通知し、サーバ3から保管庫管理者にLED136の故障を知らせる。
従って、本実施形態の保管庫は、接触電極130のプラス電極端子132とマイナス電極端子133が、接触式ICチップ135の第1接点137aと第2接点138aに接触すると(図19参照)、プラス電極端子132からIC側プラス電極端子137、接触式ICチップ135、IC側マイナス電極端子138を介してマイナス電極端子133へと電流が流れる。その電流によって接触式ICチップ135が駆動し、接触電極130が接触式ICチップ135から応答信号などのデータを読み取ることができるようになる。このとき、IC側プラス電極端子137とIC側マイナス電極端子138との間に流れる電流を利用してLED136が点灯する。そのため、ユーザがLED136の点灯を目安にファイル134を保管庫に収納することによって、接触電極130が接触式ICチップ135の第1接点137aと第2接点138aに確実に接触して接触式ICチップ135のデータを確実に読み取るようになり、ファイル134の入出庫を誤認識することなく被保管物を管理することが可能である。よって、本実施形態の保管庫によれば、ファイル管理(被保管物管理)に対する信頼性を高くすることができる。
更に付け加えると、本実施形態の保管庫は、複数のファイル134が接触電極130を共有し、シリアル制御によって個々のファイル134を管理するようにしたので、ファイル134の返却位置が固定されず、使い勝手が良い。
続いて、本発明の第4実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態の保管庫は、複数のクリアファイル151を1つの収納箱152に入れて保管庫で管理する点で第3実施形態と相違する。よって、ここでは、第3実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点については第1実施形態と同一符号を図面に付して説明を適宜省略する。
収納箱152は、一方に開口する箱状をなし、外側面に取付シート142を介して接触式ICチップ135とIC側プラス電極端子137とIC側マイナス電極端子138と接続線140とが取り付けられている。また、収納箱152の外側面には、接続線140に接続するLED136が取り付けられている。収納箱152には10〜20枚のクリアファイル151が収納される。収納箱152の上端縁には、接触電極153が上向きに突き出すように設けられ、クリアファイル151に設けたIC側プラス電極端子159(後述)とIC側マイナス電極端子160(後述)とに接触するようになっている。
尚、接触式ICチップ158とIC側プラス電極端子159とIC側マイナス電極端子160とLED163の回路構成は、図20に示す回路構成と同様であるので説明を省略する。
接触電極153は、絶縁部154を挟んでプラス側電極155とマイナス側電極156が設けられたサンドイッチ構造をなす。プラス側電極155とマイナス側電極156の先端部は、肉厚にされ、断面が外向きに張り出す半円状になるストッパ部155a、156aが設けられている。
ユーザが借りていたクリアファイル151を保管庫の棚145に戻す場合には、棚145から収納箱152を取り出し、IC側プラス電極端子159とIC側マイナス電極端子160の間に接触電極153を挿入するようにクリアファイル151を収納箱152に入れる。そして、収納箱152を棚145に戻す。
ユーザが収納箱152を棚145から取出方向に引っ張ると、IC側プラス電極端子137とIC側マイナス電極端子138が接触電極130から外れ、第1接点137aと第2接点138aがプラス電極端子132とマイナス電極端子133に接触しなくなる。これにより、IC側プラス電極端子137とIC側マイナス電極端子138との間に電流が流れなくなり、接触式ICチップ135が駆動しなくなる。
このようにクリアファイル151を入れ直してもLED163が点灯しない場合には、LED163が故障している恐れがある。この場合には、クリアファイル151の接触式ICチップ158がLED163の故障を検出して収納箱152の接触式ICチップ135に第1LED異常信号を出力する。第1異常信号には、故障したLED163が取り付けられたクリアファイル151を特定する情報が含まれる。
従って、本実施形態の保管庫は、接触電極130のプラス電極端子132とマイナス電極端子133がIC側プラス電極端子137の第1接点137aとIC側マイナス電極端子138の第2接点138aに接触すると、接触電極130からIC側プラス電極端子137、接触式ICチップ135、IC側マイナス電極端子138を介してマイナス電極端子133へ電流が供給される。この電流により接触式ICチップ135が駆動する。このとき、収納箱52のLED136が棚145の接触電極130から供給された電流によって点灯する。
例えば、上記第3,第4実施形態では、複数の被保管物が共有するように保管庫に接触電極130を設け、被保管物をシリアル制御したが、個々の被保管物に対応して接触電極130を設け、被保管物をパラレル制御してもよい。
例えば、上記第3,第4実施形態ではファイル134、収納箱152、クリアファイル151を被保管物の例に挙げたが、CD−ROM、USBメモリ、パソコンなどを被保管物とし、接触式ICチップに流れる電流を利用して点灯するLEDを取り付けるようにしてもよい。
2 LAN
3 サーバ
4 パソコン
13 操作パネル
14 電子錠(保管庫開閉手段)
21 カード読取り部(カード読取り手段)
23 収納スイッチ
24 取出スイッチ
28 電極(ICチップデータ読取り手段)
72 開閉許可プログラム(開閉許可手段)
73,1073 ICチップデータ読取り不良検出プログラム(ICチップデータ読取り不良検出手段、ICチップデータ読取り不良通知手段)
90 接触式ICチップ
102 CD−ROM(被保管物)
105 リミットスイッチ(被保管物有無検出手段、被保管物数検出手段)
112 鍵(被保管物)
130 接触端子(ICチップデータ読取り手段)
135 接触式ICチップ
136 LED
137 ICチップ側プラス電極端子(端子)
138 ICチップ側マイナス電極端子(端子)
153 接触端子(ICチップデータ読取り手段)
158 接触式ICチップ
159 ICチップ側プラス電極端子(端子)
160 ICチップ側マイナス電極端子(端子)
163 LED
Claims (2)
- 保管物を収納するものであって、カード読取り手段と、該カード読取り手段が読取ったカードが開閉許可を有するものか否かを判断する開閉許可手段と、該開閉許可手段の許可を受けて、保管庫の扉を開放状態とする保管庫開閉手段とを備える保管庫において、
前記個々の保管物に接触式ICチップが取り付けられ、
前記接触式ICチップに設けられた2つの端子と接触することにより、前記接触式ICチップのデータを読み込むICチップデータ読取り手段と、
前記接触式ICチップと並列に設けられ、前記2つの端子が前記ICチップデータ読取り手段に接触したときに前記2つの端子の間に流れる電流を利用して点灯するものであって、前記保管物の各々に設けられるLEDとを有し、
前記保管物が収納されるときに、前記LEDが点灯しないことによって、前記ICチップデータ読取り手段が前記接触式ICチップのデータを読み込んでいないことを知らせる
ことを特徴とする保管庫。 - 保管物を収納するものであって、カード読取り手段と、該カード読取り手段が読取ったカードが開閉許可を有するものか否かを判断する開閉許可手段と、該開閉許可手段の許可を受けて、保管庫の扉を開放状態とする保管庫開閉手段と、前記保管物の返却が認識された場合に、前記保管物の返却日時を記憶する保管物利用履歴記憶手段とを備える保管庫において、
前記個々の保管物に接触式ICチップが取り付けられ、
前記接触式ICチップに設けられた2つの端子と接触することにより、前記接触式ICチップのデータを読み込むICチップデータ読取り手段と、
前記接触式ICチップと並列に設けられ、前記2つの端子が前記ICチップデータ読取り手段に接触したときに前記2つの端子の間に流れる電流を利用して点灯するものであって、前記保管物の各々に設けられるLEDとを有し、
前記保管物が返却されるときに、前記LEDが点灯しないことによって、前記ICチップデータ読取り手段が前記接触式ICチップのデータを読み込んでおらず、前記保管物利用履歴記憶手段に前記保管物の返却日時を記憶していないことを知らせる
ことを特徴とする保管庫。
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