JP4049717B2 - プロジェクタの投影高さ調整装置 - Google Patents

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本発明は、プロジェクタの投影高さ調整装置に関し、特にプロジェクタによって投影される画像の投影高さを広範囲に調整することを可能とし、これにより投影高さを調整するためのレンズ移動装置を廃止することも可能となり、プロジェクタのコストダウンと軽量化が可能となるプロジェクタの投影高さ調整装置に関する。
ライトバルブとして液晶表示パネルを用い、この液晶表示パネルの表示画像を投射レンズでスクリーンに拡大表示するプロジェクタは、液晶表示パネルを用いるため小型軽量にすることができ、可搬性に優れたものとなる。プロジェクタを様々な場所で使用する場合、その使用場所によっては設置台に適当なものがなく、プロジェクタによって投影される映像の高さを調整するのに大変な手間を要する場合がある。
図19は、従来の投影高さ調整装置を備えたプロジェクタにおいて、投影高さを調整する様子を示す側面図である。
従来の投影高さ調整装置としては、例えば特許文献1、2に記載されたものが知られており、図19に示すように、プロジェクタ本体101の底面板102に出入自在に取り付けられたれ調整脚104を伸縮することにより、例えばスクリーン上の映像下端位置がRである時に、設置台105上でプロジェクタ本体101を角度θ傾斜させ、投影高さを映像下端位置がRとなるように上方向に調整する。
図20は、従来の投影高さ調整用のレンズ移動装置を備えたプロジェクタにおいて、投影高さを調整する様子を示す側面図である。
従来の投影高さ調整用のレンズ移動装置を備えたプロジェクタとしては、例えば特許文献3に記載されたものが知られており、図20に示すように、スクリーン上の映像下端位置がRである時に、矢印Zに示すように投影レンズ103を下方に移動することにより、映像下端位置をRとすることができ、投影高さを設置台105の上方から下方まで移動し調整することができる。なお、映像下端位置をR以上に投影高さを調整するときは、プロジェクタ本体101を天井に反転設置し、ライトバルブの作り出す像を、左右・上下反転することにより対応できるため、レンズ移動装置によって映像を移動する距離は、映像の上下方向長さをhとすると、h/2までの移動量としている。
特開平11−271879号公報 特開平09−054370号公報 特開平11−258691号公報
従来のプロジェクタの投影高さ調整装置において、図19に示すように、調整脚104をプロジェクタ本体101の底面板102から延長して、プロジェクタ本体101を設置台105に対して角度θとした場合、映像下端位置はRからRまで、一方向にしか投影高さの調整ができない。
また、図20に示すように、プロジェクタのレンズ移動装置によって、映像下端位置をRからRまで、設置台105の上方から下方まで投影高さ調整ができるが、投影高さ調整用のレンズ移動装置が必要になる。
本発明は、前記従来例が有する問題点を解決するために、投影高さ調整装置に回転機能を設けることにより投影高さの調整範囲を広範囲化し、投影高さ調整のためのレンズ移動装置を廃止することをも可能にし、プロジェクタのコストダウンと軽量化を図ることを目的とする。
また、投影高さ調整装置をより簡単な構成とし、より一層のコストダウンと軽量化を図ることを目的とする。
本発明の第1の技術手段は、プロジェクタ本体に回動自在に支持されるケースと、該ケース内に設けられ該ケースと連結される可動部材と、該可動部材に摺動自在に保持され一端が前記ケース外に突出するとともにその保持位置が調整可能な調整軸と、前記可動部材をプロジェクタ本体に対してロックするためのロック部を有し前記プロジェクタ本体に固定されベース部材とを備え、前記ケースを回動させることにより前記可動部材とともに前記調整軸を反転自在とし、前記調整軸により前記プロジェクタ本体を設置することを特徴とし、回転機構に摺動自在に調整軸が設けられ、ケースを回動するだけの操作で調整軸の伸縮方向を上下に可変してプロジェクタの上下反転設置を可能にし、調整軸の保持位置を調整することでプロジェクタの投影高さ調整範囲を広範囲化することが可能となり、投影高さ調整用のレンズ移動装置を廃止することも可能となり、プロジェクタのコストダウンと軽量化が可能となる。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段のプロジェクタの投影高さ調整装置において、前記可動部材は、前記ケース内で前記ベース部材側に付勢された状態で摺動自在に支持され、前記可動部材に設けられたボスが前期ベース部材に設けられたロック孔に係合してロックされることを特徴とし、可動部材をベース部材に確実にプロジェクタ本体に対してロックすることが可能となる。
本発明の第の技術手段は、第1またはの技術手段のプロジェクタの投影高さ調整装置において、前記可動部材とベース部材のロック外れを防止するロック外れ防止部材を前記可動部材とベース部材に有することを特徴とし、可動部材とベース部材のロックに加え、可動部材とベース部材のロック外れを防止するロック外れ防止部材を有するので、プロジェクタの使用中に妄りに可動部材とベース部材のロックが外れることがない。
本発明の第の技術手段は、プロジェクタ本体に支持されるケースと、該ケースに摺動自在に支持され両端が前記ケースから突出する調整軸と、前記ケース内前記調整軸を保持する保持部材と、前記ケースを前記プロジェクタ本体に支持するベース部材とを備え、前記調整軸の選択された一端により前記プロジェクタ本体を設置することを特徴とし、簡単な構造により調整軸の伸縮方向を上下に可変してプロジェクタの上下反転設置を可能とし、プロジェクタの投影高さ調整を広範囲化し、投影高さ調整用のレンズ移動装置を廃止することも可能となり、プロジェクタのより一層のコストダウンと軽量化を可能とする。
本発明の第の技術手段は、第の技術手段のプロジェクタの投影高さ調整装置において、前記調整軸は、前記保持部材によって、保持位置が調整可能であることを特徴とし、調整軸を可動部材に対し任意の長さに設定して、プロジェクタの投影高さを微調整することが可能となる。
本発明のプロジェクタの投影高さ調整装置によれば、回転機構に調整軸が設けられ、調整装置のケースを回動するだけの操作で調整軸の伸縮方向を上下に可変してプロジェクタの上下反転設置を可能にし、プロジェクタの投影高さの調整範囲を広範囲化することが可能となり、投影高さ調整用のレンズ移動装置を廃止することも可能となり、プロジェクタのコストダウンと軽量化が可能となる。
また、本発明のプロジェクタの投影高さ調整装置によれば、可動部材とベース部材のロックに加え、可動部材とベース部材のロック外れを防止するロック外れ防止機構を有するので、プロジェクタの使用中に妄りに可動部材とベース部材のロックが外れることがなく安定したプロジェクタの設置が可能となる。
また、本発明のプロジェクタの投影高さ調整装置によれば、簡単な構造により調整軸の伸縮方向を上下に可変してプロジェクタの上下反転設置を可能とし、プロジェクタの投影高さ調整を広範囲化し、投影高さ調整用のレンズ移動装置を廃止することも可能となり、より一層のプロジェクタのコストダウンと軽量化が可能となる。
本発明は、回動機構を備えたプロジェクタの投影高さ調整装置であって、プロジェクタ本体に回動自在に支持されるケースと、該ケース内に設けられ該ケースの軸方向に付勢された状態で摺動自在に連結される可動部材と、該可動部材に保持され一端が前記ケース外に突出する調整軸と、前記可動部材をロックするロック部を有し、前記プロジェクタ本体に支持されるベース部材からなり、前記ケースを回動させることにより、前記可動部材とともに前記調整軸を上下反転自在とし、前記調整軸により前記プロジェクタ本体を設置することが可能で、前記プロジェクタ本体を反転した状態で設置台上に設置することを可能とするものである。
図1は、本発明の実施例1の投影高さ調整装置を設けたプロジェクタの外観を示す斜視図、図2は、図1に示すプロジェクタの側面図である。
プロジェクタ本体1は、内部に液晶表示パネル、DMD(Digital Micrommirror Device)等からなるライトバルブ、ライトバルブに光を照射するランプ、ライトバルブからの透過光または反射光をスクリーンに投影する投影レンズ2を内蔵している。プロジェクタ本体1の上面板1a及び底面板1bの後縁中央には、それぞれ上部固定脚3a、下部固定脚3bが設けられ、プロジェクタ本体1の左右側板1c、1dには、それぞれ投影高さ調整装置4a、4bが設けられている。
プロジェクタの投影画像の投影範囲は、投影レンズ2の光軸の上側と下側とで異なり、例えば図19に示す従来例及び図10〜14に基づいて後述するように、上側の投影範囲が下側の投影範囲より大となっている。
このように、上側の投影範囲を下側の投影範囲より大とするには、ライトバルブの中心軸を投影レンズ2の光軸の上下に適当量ずらして設置することにより実現することができる。
実施例1の投影高さ調整装置を設けたプロジェクタにおいて、プロジェクタ本体1を投影高さ調整装置4a、4b、及び下部固定脚3bで支持している図1に示す状態において、投影高さ調整装置4a、4bを矢印Aで示す方向に180°回転させ、内蔵する調整軸22a、22bを上下反転させた状態として、プロジェクタ本体1を上下反転させ、投影高さ調整装置4a、4b、及び上部固定脚3aを用いて上下反転設置することができる。
投影高さ調整装置の構成について説明するが、左側及び右側の投影高さ調整装置4a、4bは同構成であるので、投影高さ調整装置4として説明する。
図3は図2のX−X断面図、図4は図2のY−Y断面図、図5は図4において可動プレートが180°回転した後の状態を示す断面図である。
また、図6は可動プレート、調整軸と外ケースを分解して示す斜視図、図7は図6の背面から見た斜視図、図8はプロジェクタ本体とベースプレートとの関係を示すプロジェクタ本体内側から見た斜視図、図9はベースプレートを取り付けたプロジェクタ本体をプロジェクタ本体外側から見た斜視図である。
実施例1の投影高さ調整装置4は、外ケース10と、外ケース10に取り付けられる可動プレート21、調整軸22と、プロジェクタ本体1に取り付けられるベースプレート40とからなる。
外ケース10は底板を有する円筒状で、円筒面の一部に後述する調整軸22を通すための調整軸孔、及び固定レバーの摘みを操作する際に指等を挿入する操作孔12を備え、外ケース10の内部に可動プレート21が外ケース10の軸方向に摺動可能な状態で可動プレート固定ネジ33、33によって連結されている。
また、外ケース10には、柱状のロック外れ防止ボス11が設けられており、後述するベースプレート40に設けられたロック外れ防止突起44と当接して外ケース10が必要以上に回転しないようにしている。
可動プレート21は、底板を有する略円筒状の外ケース10と、外ケース10内に収容される大きさで、円板状で直径をなす位置に溝が形成されている。
調整軸22は、一端に先端脚24を有し螺旋溝あるいは多数の環状溝23が形成された部分を抱え込むようにして固定レバー25を有し、レバー軸27によって外ケース10に揺動自在に支持される。そして、固定レバー25は、常時はレバースプリング28によって固定レバー25に設けられた図示しない爪と調整軸22の螺旋溝あるいは環状溝23が係合し、調整軸22の位置をロックしている。外ケース10に形成された操作孔12に指等を挿入し、固定レバー25の摘み26をレバースプリング28の付勢に抗して押圧することにより、固定レバー25に設けられた爪と調整軸22の螺旋溝あるいは環状溝23との係合を外し、調整軸22の突出長さを調整することができる。
可動プレート21の調整軸22が摺動する側の面と反対側の面には、可動プレート21の2個所に、後述するベースプレート40に形成されたロック孔42、42と係合するボス29、29が可動プレート21の中心に関し対称位置に設けられている。ボス29、29の先端は、ロック孔42、42に嵌合したボス29、29が所定の力を負荷することによりロック孔42、42から容易に脱出することができるように球状等の曲面に形成されている。
さらに、可動プレート21の中心位置には、可動プレート21をベースプレート40に対し回動自在、かつ軸方向に摺動自在に支持する可動プレート支持軸30を設け、また可動プレート支持軸30の周囲には可動プレート21をベースプレート40側に付勢するスプリング31がスプリング固定ネジ32によって取り付けられている。
以上のような可動プレート21は、可動プレート固定ネジ33、33で外ケース10内に軸方向に摺動自在に固定されている。
ベースプレート40は、プロジェクタ本体1にベースプレート固定ネジ45、45によって取り付けられ、外ケース10の内面に嵌合する大きさの台座41を有し、台座41の直径上の位置に2個のロック孔42、42が形成され、可動プレート21に設けられたボス29、29が係合可能となっている。また、台座41の中心には可動プレート支持孔43が設けられ、外周にはロック外れ防止突起44が設けられている。ロック外れ防止突起44は、可動プレート21のボス29、29がベースプレート40のロック孔42、42に係合しているときに(ロック位置)、プロジェクタ本体1に不意の力が作用し、ロックが外れ回転してしまうのを防止するためのもので、ボス29、29がロック孔42、42に係合したときに、外ケース10に設けられたロック外れ防止ボス11と係合するように形成されている。
以上のような外ケース10、可動プレート21、調整軸22、ベースプレート40は、次のようにしてプロジェクタ本体1に組み付けられる。
外ケース10に、調整軸22は、固定レバー25のレバー軸27によって揺動自在に支持される。
次に、可動プレート21にスプリング31を組み込まない状態で、可動プレート21を外ケース10内に挿入し、摺動可能な状態で可動プレート固定ネジ33、33によって固定する。
外ケース10内に組込まれた可動プレート21に設けられた可動プレート支持軸30を、ベースプレート40に設けられた可動プレート支持孔43に挿入し、外ケース10の円筒面がベースプレート40の台座41に緊密に嵌合するようにして、可動プレート支持軸30のベースプレート40裏面側に突出した部分にスプリング31を介装して、スプリング固定ネジ32で固定する。
次に、ベースプレート40をプロジェクタ本体1にベースプレート固定ネジ45、45によって固定する。
以上で、プロジェクタ本体1に外ケース10、可動プレート21、調整軸22、ベースプレート40が組み付けられるが、このとき可動プレート21に摺動自在に取り付けられた調整軸22の先端脚24は下端に位置し、2個のボス29、29はスプリング31によって付勢された状態でベースプレート40に設けられたロック孔42、42に嵌合し、ロックされる。また、外ケース10に設けられたロック外れ防止ボス11と、ベースプレート40に設けられたロック外れ防止突起44とが当接して、外ケース10が必要以上に回転することが防止される。
以上のような実施例1の投影高さ調整装置において、図1に示すように、外ケースを矢印A方向へ回転させることにより、図3、図4に示す外ケース10内に保持されている可動プレート21が同方向に回転し、ベースプレート40のロック孔42、42から可動プレート21のボス29、29が外れながら、可動プレート21がスプリング31の付勢力に抗して矢印B方向に移動しロックが解除され回転する。
可動プレート21が180°回転したところで、図5に示すようにベースプレート40のロック孔42、42に可動プレート21のボス29、29がスプリング31の付勢力により矢印C方向に移動し、嵌合することによりロックされる。
しかし、これだけでは調整軸22を伸ばして図1に示すように設置した時に、矢印A方向とは逆のモーメントが可動プレート21に加わり、また天地を反転して設置した状態では、図1の矢印A方向のモーメントが加わり、不用意にベースプレート40のロック孔42から、可動プレート21のボス29、29が外れてしまうので、必要以上に可動プレート21が回転しないようにするため、図4、図5に示すように、外ケース10にロック外れ防止ボス11を設け、ベースプレート40にはロック外れ防止突起44を設け、ボス29、29がロック孔42、42に嵌合すると同時にロック外れ防止ボス11とロック外れ防止突起44が当接するようにして、モーメントを抑え、回転を防止している。
次に、投影高さ調整装置の調整軸の伸長動作を図6に基づいて説明する。
外ケース10に形成された操作孔12から指等を挿入し、固定レバー25に設けられている摘み26を引きあげると、固定レバー25はレバー軸27を中心にして回動し、固定レバー25に設けられた図示しない爪が調整軸22に形成された螺旋溝23から外れ、調整軸22の保持が解除され、調整軸22は自重で降下することにより伸張される。摘み26の引きあげを解除すれば、固定レバー25の爪が調整軸22に形成された螺旋溝23に係合し、所定の伸長長さに保持される。
図10は実施例1の投影高さ調整装置が設けられたプロジェクタを通常設置状態で、かつ調整装置の調整軸を短縮状態で使用して、画像を投影するときの投影範囲を示す側面図である。
図10に示す通常設置状態では、外ケース10に内蔵された調整軸22の先端脚24がプロジェクタ本体1の底面板1b側となるようにセットされ、プロジェクタ本体1は投影高さ調整装置4a、4b及び下部固定脚3bによって設置台5上に設置されている。
このときの投影画像の投影範囲は、下端位置をPとする三角形となる。
図11は実施例1の投影高さ調整装置が設けられたプロジェクタを通常設置状態で、かつ調整装置の調整軸を伸長状態で使用して、画像を投影するときの投影範囲を示す側面図である。
図10に示す状態から調整軸22を引き出して最大長とし、プロジェクタ本体1を設置台上で角度θ傾斜させることにより、投影画像の投影範囲は下端位置をPとする三角形となる。なお、図11において点線で示す三角形状の投影範囲は、調整装置の調整軸を短縮状態で使用したときの図10に示す投影範囲である。
このように、プロジェクタを通常設置状態で使用する場合、調整装置の調整軸を任意の長さに設定することにより、図11に示す下端位置をPとする三角形状の投影範囲と下端位置をPとする三角形状の投影範囲の間の任意位置にすることができる。
図12は実施例1の投影高さ調整装置が設けられたプロジェクタを反転設置状態で、かつ調整装置の調整軸を短縮状態で使用して、画像を投影するときの投影範囲を示す側面図である。
図12に示す反転設置状態では、外ケース10に内蔵された調整軸22の先端脚24がプロジェクタ本体1の上面板1a側となるように設定され、プロジェクタ本体1は投影高さ調整装置4a、4b、及び上部固定脚3aによって設置台5上に設置されている。なお、プロジェクタ本体1を反転設置状態で使用するときは、投影画像が上下、左右反転するので、例えば液晶表示パネルからなるライトバルブに形成される画像表示を上下、左右反転しておく必要がある。
このときの投影画像の投影範囲は、下端位置をQとする三角形となる。
図13は実施例1の投影高さ調整装置が設けられたプロジェクタを反転設置状態で、かつ調整装置の調整軸を伸長状態で使用して、画像を投影するときの投影範囲を示す側面図である。
図12に示す状態から調整軸22を引き出して最大長とし、プロジェクタ本体1を設置台5上で角度θ傾斜させることにより、投影画像の投影範囲は下端位置をQとする三角形となる。なお、図13において点線で示す三角形は、調整装置の調整軸22を短縮状態で使用したときの図12に示す投影範囲である。
このように、プロジェクタを反転設置状態で使用する場合、投影高さ調整装置4の調整軸22を任意の長さに設定することにより、図13に示す下端位置をQとする三角形状の投影範囲と下端位置をQとする三角形状の投影範囲の間の任意位置にすることができる。
図14は実施例1の投影高さ調整装置を通常設置状態及び上下反転設置状態で使用するときの画像投影範囲を重ねて示す側面図である。
実施例1の投影高さ調節装置を用いたプロジェクタは、プロジェクタを通常設置状態で使用し、調整軸22を最も短縮したとき及び最も引き出したときの図10、図11に示す投影範囲(投影画像下端がP、Pの三角形範囲)からプロジェクタを上下反転設置状態で使用し、調整軸22を最も短縮したとき及び最も引き出したときの図12、図13に示す投影画像範囲(投影画像下端がQ、Qの三角形範囲)に亘る広範囲に撮影画像の位置を調整することができる。
以上のように、実施例1の投影高さ調整装置においては、調整軸22がプロジェクタ本体1に反転して回動自在な外ケース10に連結されていることにより、プロジェクタ本体1を上下反転して設置することが容易になり、投影画像の範囲を広範囲に調整することが可能となる。また、実施例1の投影高さ調整装置においては、プロジェクタ本体1は投影高さを調整するためのレンズ移動装置を備えていないが、レンズ移動装置を備えたプロジェクタ本体に本発明を適用したり、プロジェクタを天吊り状態での使用を可能とすれば、投影高さをさらに広範囲に調整することが可能となる。
実施例2のプロジェクタの投影高さ調整装置について説明する。
実施例1の投影高さ調整装置は、回動自在に設けられた外ケース内に可動プレートを摺動可能な状態で連結し、可動プレートに調整軸を摺動自在に保持し、調整軸の一端が外ケースから突出するように構成し、外ケースを回動させることにより前記可動プレートとともに前記調整軸を反転させるものであったが、実施例2の投影高さ調整装置は、外ケースがプロジェクタ本体に固定して設けられ、調整軸の上下両端が外ケースから突出し、突出方向及び長さが上下可変機構によって任意に設定できる構成である。
図15は本発明の投影高さ調整装置を設けた実施例2のプロジェクタの外観を示す斜視図、図16は実施例2の投影高さ調整装置に用いる調整軸と外ケースの関係を示す斜視図、図17は図16の背面から見た斜視図、図18はプロジェクタ本体とベースプレートの関係を示すプロジェクタ本体内側から見た斜視図である。
実施例2の投影高さ調整装置4は、外ケース50,調整軸61、ベースプレート80から構成される。
外ケース50は、有底の円筒状で円筒面の直径をなす2個所に調整軸61を通す調整軸孔51a、51bを有し、下部の調整軸孔51bに隣接して指等を挿入可能な操作孔52を有する。外ケース50は、ベースプレート80に外ケース固定ネジ74によって固定され、プロジェクタ本体1には、ベースプレート固定ネジ63によって固定される。
調整軸61は、外ケース50の調整軸孔51a、51b間長さの倍程度の長さを有し、下端に下部脚66が固定され、上端に上部脚67が固定されている。上部脚67は、その脚軸68を調整軸61の脚軸挿入孔64に挿入し、嵌合突起69を嵌合孔65に嵌合することにより固定されている。調整軸61の中程から下部脚66の直上部分に亘って螺旋溝あるいは多数の環状溝62が形成されている。
調整軸61は、螺旋溝あるいは多数の環状溝62が形成された部分を抱え込むようにして固定レバー70を有し、レバー軸72によって外ケース50に揺動自在に支持される。そして、固定レバー70は、常時はレバースプリング73によって固定レバー70に設けられた図示しない爪と調整軸61の螺旋溝あるいは環状溝62が係合し、調整軸61の位置をロックしている。外ケース50に形成された操作孔52に指等を挿入し、固定レバー70の摘み71をレバースプリング73の付勢に抗して押圧することにより、固定レバー70に設けられた爪と調整軸61の螺旋溝あるいは環状溝62との係合を外し、調整軸61の突出方向及び突出長さを調整することができる。
次に、投影高さ調整装置における調整軸61の伸縮動作について説明する。
プロジェクタの通常設置時、つまりプロジェクタ本体1を下部固定脚3b、及び調整軸61の下部脚66で設置台上に設置するときは、プロジェクタによる投影画像の調整範囲は実施例1の投影高さ調整装置の調整範囲と同様である。つまり、プロジェクタを通常設置状態で使用する場合、実施例2の投影高さ調整装置の調整軸61を任意の長さに設定することにより、図11に示す下端位置をPとする三角形状の投影範囲と下端位置をPとする三角形状の投影範囲の間の任意位置にすることができる。
これに対し、プロジェクタ本体1を反転設置するために調整軸61を反転方向へ移動する時は、プロジェクタ本体1を上下反転して、固定レバー70の摘み71を押し下げることにより、調整軸61の自重で上部脚67が上面板1aより外方に引き出る方向に突出させる。調整軸61の引き出し量は、固定レバー70の爪と調整軸61の螺旋溝あるいは環状溝62との係合位置を変更することにより任意の長さに設定することができる。
調整軸61の上部脚67が任意の長さに引き出され、左右の調整軸61の上部脚67とプロジェクタ本体1の上部固定脚3aとにより、プロジェクタ本体1は設置台上に反転設置状態で設置することができる。
このとき、プロジェクタによって投影される画像の投影位置は、調整軸61の下部脚66の引き出し量が最も小さいときは、図12に示す下端位置をQとする三角形状の投影範囲となり、また下部脚66の引き出し量が最も大きいときは、図13に示す下端位置をQとする三角形状の投影範囲となる。
以上のように、実施例2の投影高さ調整装置においても、調整軸61の突出方向と突出長さを調整することにより、プロジェクタ本体1を上下反転して設置することが容易になり、投影画像の範囲を図14に示すように広範囲に設定することが可能になる。
本発明の投影高さ調整装置を設けた実施例1のプロジェクタの外観を示す斜視図である。 図1に示すプロジェクタの側面図である。 図2のX−X断面図である。 図2のY−Y断面図である。 図4において可動プレートが180°回転した後の状態を示す図である。 可動プレート、調整軸と外ケースを分解して示す斜視図である。 図6の背面から見た斜視図である。 プロジェクタ本体ケースとベースプレートとの関係を示すプロジェクタ本体ケース内側から見た斜視図である。 ベースプレートを取り付けたプロジェクタ本体ケースをプロジェクタ本体ケース外側から見た斜視図である。 実施例1の投影高さ調整装置が設けられたプロジェクタを通常設置状態で、かつ調整装置の調整軸を短縮状態で使用して、画像を投影するときの投影範囲を示す側面図である。 実施例1の投影高さ調整装置が設けられたプロジェクタを通常設置状態で、かつ調整装置の調整軸を伸長状態で使用して、画像を投影するときの投影範囲を示す側面図である。 実施例1の投影高さ調整装置が設けられたプロジェクタを反転設置状態で、かつ調整装置の調整軸を短縮状態で使用して、画像を投影するときの投影範囲を示す側面図である。 実施例1の投影高さ調整装置が設けられたプロジェクタを反転設置状態で、かつ調整装置の調整軸を伸長状態で使用して、画像を投影するときの投影範囲を示す側面図である。 実施例1の投影高さ調整装置を通常設置状態及び上下反転設置状態で使用するときの画像投影範囲を重ねて示す側面図である。 本発明の投影高さ調整装置を設けた実施例2のプロジェクタの外観を示す斜視図である。 実施例2の投影高さ調整装置に用いる調整軸と外ケースの関係を示す斜視図である。 図16の背面から見た斜視図である。 プロジェクタ本体ケースとベースプレートとの関係を示すプロジェクタ本体ケース内側から見た斜視図である。 従来の投影高さ調整装置を備えたプロジェクタにおいて、投影高さを調整する様子を示す側面図である。 従来の投影高さ調整用のレンズ移動装置を備えたプロジェクタにおいて、投影高さを調整する様子を示す側面図である。
符号の説明
1…プロジェクタ本体、2…投影レンズ、3a…上部固定脚、3b…下部固定脚、4…投影高さ調整装置、5…設置台、10…外ケース、11…ロック外れ防止ボス、12…操作孔、21…可動プレート、22…調整軸、23…螺旋溝、24…先端脚、25…固定レバー、26…摘み、27…レバー軸、28…レバースプリング、29…ボス、30…可動プレート支持軸、31…スプリング、32…スプリング固定ネジ、33…可動プレート固定ネジ、40…ベースプレート、41…台座、42…ロック孔、43…可動プレート支持孔、44…ロック外れ防止突起、45…ベースプレート固定ネジ、50…外ケース、51…調整軸孔、52…操作孔、61…調整軸、62…螺旋溝あるいは多数の環状溝、63…ベースプレート固定ネジ、66…下部脚、67…上部脚、70…固定レバー、71…摘み、72…レバー軸、73…レバースプリング、74…外ケース固定ネジ、80…ベースプレート、A…回動方向、B…移動方向(ロック解除時)、C…移動方向(ロック時)、θ…調整角度、P…プロジェクタ本体が通常設置状態で調整軸短縮時の映像下端位置、P…プロジェクタ本体が通常設置状態で調整軸伸長時の映像下端位置、Q…プロジェクタ本体が反転設置状態で調整軸短縮時の映像下端位置、Q…プロジェクタ本体が反転設置状態で調整軸伸長時の映像下端位置。

Claims (5)

  1. プロジェクタ本体に回動自在に支持されるケースと、該ケース内に設けられ該ケースと連結される可動部材と、該可動部材に摺動自在に保持され一端が前記ケース外に突出するとともにその保持位置が調整可能な調整軸と、前記可動部材をプロジェクタ本体に対してロックするためのロック部を有し前記プロジェクタ本体に固定されベース部材とを備え、前記ケースを回動させることにより前記可動部材とともに前記調整軸を反転自在とし、前記調整軸により前記プロジェクタ本体を設置することを特徴とするプロジェクタの投影高さ調整装置。
  2. 前記可動部材は、前記ケース内で前記ベース部材側に付勢された状態で摺動自在に支持され、前記可動部材に設けられたボスが前記ベース部材に設けられたロック孔に係合してロックされることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタの投影高さ調整装置。
  3. 前記可動部材とベース部材のロック外れを防止するロック外れ防止部材を前記可動部材とベース部材に有することを特徴とする請求項1または2記載のプロジェクタの投影高さ調整装置。
  4. プロジェクタ本体に支持されるケースと、該ケースに摺動自在に支持され両端が前記ケースから突出する調整軸と、前記ケース内で前記調整軸を保持する保持部材と、前記ケースを前記プロジェクタ本体に支持するベース部材とを備え、前記調整軸の選択された一端により前記プロジェクタ本体を設置することを特徴とするプロジェクタの投影高さ調整装置。
  5. 前記調整軸は、前記保持部材によって、保持位置が調整可能であることを特徴とする請求項4記載のプロジェクタの投影高さ調整装置。
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