JP4049083B2 - マルチメディアデータ配信の品質管理方法および品質管理システム - Google Patents

マルチメディアデータ配信の品質管理方法および品質管理システム Download PDF

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Description

本発明はマルチメディアデータ配信の品質管理方法および品質管理システムに関し、特にマルチメディアデータ配信システムにおける配信データの品質管理方法および品質管理システムに関する。
従来のマルチメディアデータ配信の品質管理システムを、図9を用いて説明する。
マルチメディアデータ配信システム10は、デジタル化されているビデオ映像や音声といったマルチメディアデータのマスターデータ1を配信に適した所定形式のエンコードデータ2に変換するエンコーダ11と、エンコードデータ2に対して複製防止用の暗号を埋め込んで暗号化データ3とする暗号化ユニット12と、暗号化データ3をネットワーク14経由で配信データ4として視聴システム15に配信する配信ユニット13とで構成されていた。
このようなマルチメディアデータ配信システム10においては、視聴者が視聴システム15で再生するマルチメディアデータは、マスターデータ1よりも画質や音質等の品質が劣化することが知られている。その理由は、配信に用いられるネットワーク14がマスターデータ1に対応できる十分な伝送容量を有していないためにエンコーダ11でデータを圧縮したり、複製防止の暗号化処理時に画像が破損したり、ネットワーク14の輻輳で配信データ4の一部が欠落して視聴システム15まで届かなかったりするためである。
視聴者が視聴するマルチメディアデータの劣化を抑えるために、従来のマルチメディアデータ配信システム10の品質管理方法では、エンコーダ11によるエンコード工程,暗号化ユニット12による暗号化工程,および配信ユニット13による配信工程の各工程において、入力データと出力データとの通し再生による比較検査を行って品質を管理していた。この比較検査では、入力データと出力データとを最初から最後まで通し再生して比較し、出力データにおけるノイズ発生部分や破損・欠落発生部分(以下、劣化発生部分と総称する)を検出していた。
エンコード工程や暗号化工程での比較検査の結果、出力データのノイズが想定される基準を上回ったり、画像の破損や欠落があったりした場合は、各工程のやり直しを行う。配信工程での比較検査では、ネットワーク14を介して受信した配信データ4の劣化が大きい場合は、配信ユニット13の性能やネットワーク14の伝送容量、あるいは配信データ4のデータサイズを再検討して、視聴システム15での再生が快適に行われるように調整する。
なお、ユーザに許諾・版権情報をコンテンツ(本発明におけるマルチメディアデータに相当)に先立って提示し、ユーザの同意を条件にコンテンツを視聴可能とするとともに、サーバ側からのコンテンツの配信が完全に行われたことをサーバ側で確認、保証することが可能なコンテンツ配信システムが知られているが、このシステムでは、コンテンツの劣化については特に考慮はされていない(特許文献1参照)。
一方、デジタル放送における送出情報の品質向上を図るとともに放送監視業務の軽減を図るために、送出情報のパケット毎にパケットIDを付与して、送受間の送出情報と受信情報とでパケットIDを比較することにより送出情報の欠落の有無を監視するようにした情報送出システムが知られているが、このシステムはネットワークを使用した配信システムではない(特許文献2参照)。
特開2000−268096(第5〜7頁、図2) 特開2001−008239(第3〜5頁、図1)
上述した従来のマルチメディアデータ配信システム10の品質管理方法では、各々の工程で通し再生による比較検査を行い、合格すると次の工程を実行するようになっていたので、検査全体としては最低3回の通し再生が必要になり、多大な時間を要するという問題点があった。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、検査時間を短縮し、効率的な品質管理を実現するマルチメディアデータ配信の品質管理方法および品質管理システムを提供することにある。
本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理方法は、デジタル化された映像や音声であるマルチメディアデータのマスターデータを所定の形式に変換するエンコード工程と、前記エンコード工程の出力であるエンコード済みデータに対して複製防止用の暗号を埋め込む暗号化工程と、前記暗号化工程の出力である暗号化データをネットワークを経由して配信する配信工程とを含むマルチメディアデータ配信の品質管理方法において、前記マスターデータと前記ネットワークを経由したマルチメディアデータである配信データとを、データの最初から最後まで通して比較検査を行うマスターデータ/配信データ比較検査ステップと、前記マスターデータ/配信データ比較検査ステップによって抽出された前記配信データの劣化発生部分の箇所をリストアップする劣化発生部分箇所リストアップステップと、前記劣化発生部分箇所リストアップステップによってリストアップされた劣化発生部分の箇所について前記マスターデータと前記エンコード済みデータとの比較検査を行うマスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップと、前記劣化発生部分箇所リストアップステップによってリストアップされた劣化発生部分の箇所について前記マスターデータと前記暗号化データとの比較検査を行うマスターデータ/暗号化データ比較検査ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理方法は、前記マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップと前記マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップとを並行して行うことを特徴とする。
さらに、本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理方法は、前記マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップにおいて前記エンコード済みデータに劣化発生部分が認められた場合はその時点で前記エンコード工程をやり直し、前記マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップにおいて前記暗号化データに劣化発生部分が認められた場合はその時点で前記暗号化工程をやり直し、前記マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップおよび前記マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップにおいて劣化発生部分が認められなかった場合は前記配信工程の見直しを行うことを特徴とする。
さらにまた、本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理方法は、前記劣化発生部分箇所リストアップステップにおいては、前記マスターデータの時間軸を基準にして前記配信データにおける劣化発生部分の発生時間をリストアップすることを特徴とする。
また、本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理方法は、前記比較検査では、前記マスターデータの再生結果とエンコード済みデータ,暗号化データまたは配信データの再生結果とをフレーム単位で比較してデータの差分をとり、差分が大きい箇所を劣化発生部分とすることを特徴とする。
一方、本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理システムは、デジタル化された映像や音声であるマルチメディアデータのマスターデータを所定の形式に変換するエンコーダと、前記エンコーダの出力であるエンコード済みデータに対して複製防止用の暗号を埋め込む暗号化ユニットと、前記暗号化ユニットの出力である暗号化データをネットワークを経由して配信する配信ユニットとを有するマルチメディアデータ配信システムに適用される品質管理システムにおいて、データの再生開始/停止,早送り/巻き戻し,指定された時間からの再生開始等の制御信号を発生するリモートコントローラと、マスターデータが入力され、前記リモートコントローラの制御信号に基づいてデータの再生制御を行う第1の再生制御装置と、エンコード済みデータ,暗号化データおよび配信データが入力され、前記リモートコントローラの制御信号に基づいてデータの再生制御を行う第2の再生制御装置と、前記第1の再生制御装置から出力されたデータをデコードする第1のデコーダと、前記第2の再生制御装置から出力されたデータをデコードする第2のデコーダと、前記第1のデコーダでデコードされたデータの映像や音声を再生する第1の表示装置と、前記第2のデコーダでデコードされたデータの映像や音声を再生する第2の表示装置と、前記第1のデコーダから出力されたデータと前記第2のデコーダから出力されたデータとを比較して、劣化が発生している場合は、その発生時間を劣化発生時間情報として出力する比較装置と、前記比較装置から出力された劣化発生時間情報を記憶していく記憶装置と、前記リモートコントローラの制御信号に基づいて前記記憶装置から劣化発生時間情報を読み出して前記第1の再生制御装置および前記第2の再生制御装置に出力する再生時間制御装置とを有することを特徴とする。
また、本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理システムは、デジタル化された映像や音声であるマルチメディアデータのマスターデータを所定の形式に変換するエンコーダと、前記エンコーダの出力であるエンコード済みデータに対して複製防止用の暗号を埋め込む暗号化ユニットと、前記暗号化ユニットの出力である暗号化データをネットワークを経由して配信する配信ユニットとを有するマルチメディアデータ配信システムに適用される品質管理システムにおいて、データの再生開始/停止,早送り/巻き戻し,指定された時間からの再生開始等の制御信号を発生するリモートコントローラと、マスターデータが入力され、前記リモートコントローラの制御信号に基づいてデータの再生制御を行う第1の再生制御装置と、暗号化データおよび配信データが入力され、前記リモートコントローラの制御信号に基づいてデータの再生制御を行う第2の再生制御装置と、エンコード済みデータが入力され、前記リモートコントローラの制御信号に基づいてデータの再生制御を行う第3の再生制御装置と、前記第1の再生制御装置から出力されたデータをデコードする第1のデコーダと、前記第2の再生制御装置から出力されたデータをデコードする第2のデコーダと、前記第3の再生制御装置から出力されたデータをデコードする第3のデコーダと、前記第1のデコーダでデコードされたデータの映像や音声を再生する第1の表示装置と、前記第2のデコーダでデコードされたデータの映像や音声を再生する第2の表示装置と、前記第3のデコーダでデコードされたデータの映像や音声を再生する第3の表示装置と、前記第1のデコーダから出力されたデータと前記第2のデコーダから出力されたデータとを比較して、劣化が発生している場合は、その発生時間を劣化発生時間情報として出力する比較装置と、前記比較装置から出力された劣化発生時間情報を記憶していく記憶装置と、前記リモートコントローラの制御信号に基づいて前記記憶装置から劣化発生時間情報を読み出して前記第1の再生制御装置,前記第2の再生制御装置および前記第3の再生制御装置に出力する再生時間制御装置とを有することを特徴とする。
さらに、本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理システムは、前記リモートコントローラが、エンコード済みデータの評価開始スイッチ,暗号化データの評価開始スイッチ,および配信データの評価開始スイッチを有することを特徴とする。
さらにまた、本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理システムは、前記第2の再生制御装置に入力される暗号化データおよび配信データが、暗号解除装置によって暗号が解除された状態で入力されることを特徴とする。
また、本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理システムは、前記比較回路が、前記第1の再生制御装置から出力されるデータと前記第2の再生制御装置から出力されるデータとの単位時間当たりの差分をとり、差分値が基準値以上となった場合に、その発生時間を劣化発生時間情報として前記記憶装置に出力することを特徴とする。
さらに、本発明のマルチメディアデータ配信の品質管理システムは、前記リモートコントローラの配信データの評価開始スイッチが押されたときには、前記第1の再生制御装置がマスターデータを最初から第1のデコーダに出力し、前記第1のデコーダによってデコードされたマスターデータは前記比較装置に入力されるとともに前記第1の表示装置で表示され、前記第2の再生制御装置がマスターデータの再生に同期して配信データを最初から前記第2のデコーダに出力し、前記第2のデコーダによってデコードされた配信データは前記比較装置に入力されるとともに前記第2の表示装置で表示されることを特徴とする。
他方、本発明のプログラムは、コンピュータが、デジタル化された映像や音声であるマルチメディアデータのマスターデータを所定の形式に変換するエンコード工程と、前記エンコード工程の出力であるエンコード済みデータに対して複製防止用の暗号を埋め込む暗号化工程と、前記暗号化工程の出力である暗号化データをネットワークを経由して配信する配信工程と、前記マスターデータと前記ネットワークを経由したマルチメディアデータである配信データとを、データの最初から最後まで通して比較検査を行うマスターデータ/配信データ比較検査ステップと、前記マスターデータ/配信データ比較検査ステップによって抽出された前記配信データの劣化発生部分の箇所をリストアップする劣化発生部分箇所リストアップステップと、前記劣化発生部分箇所リストアップステップによってリストアップされた劣化発生部分の箇所について前記マスターデータと前記エンコード済みデータとの比較検査を行うマスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップと、前記劣化発生部分箇所リストアップステップによってリストアップされた劣化発生部分の箇所について前記マスターデータと前記暗号化データとの比較検査を行うマスターデータ/暗号化データ比較検査ステップとして動作することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、前記マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップと前記マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップとを並行して行うことを特徴とする。
さらに、本発明のプログラムは、前記劣化発生部分箇所リストアップステップにおいては、前記マスターデータの時間軸を基準にして前記配信データにおける劣化発生部分の発生時間をリストアップすることを特徴とする。
さらにまた、本発明のプログラムは、前記マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップにおいて前記エンコード済みデータに劣化発生部分が認められた場合はその時点で前記エンコード工程をやり直し、前記マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップにおいて前記暗号化データに劣化発生部分が認められた場合はその時点で前記暗号化工程をやり直し、前記マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップおよび前記マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップにおいて劣化発生部分が認められなかった場合は前記配信工程の見直しを行うことを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、前記比較検査では、前記マスターデータの再生結果とエンコード済みデータ,暗号化データまたは配信データの再生結果とをフレーム単位で比較してデータの差分をとり、差分が大きい箇所を劣化発生部分とすることを特徴とする。
第1の発明のマルチメディアデータ配信の品質管理方法および品質管理システムによれば、配信工程において通し再生による比較検査を1回行い、エンコード工程および暗号化工程では配信工程で問題があった箇所のみの比較検査を行うので、検査全体の時間を大幅に短縮することができる。
また、第2の発明のマルチメディアデータ配信の品質管理方法および品質管理システムによれば、エンコード工程の比較検査と暗号化工程の比較検査とを並行して行うため、特にエンコード工程で劣化発生部分がなかった場合、その時点で暗号化工程の比較検査も終了しているため、さらに全体の検査時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る品質管理システム20が適用されるマルチメディアデータ配信システム10を示す。このマルチメディアデータ配信システム10は、図9中に示したマルチメディアデータ配信システム10と同様に、デジタル化されているビデオ映像や音声といったマルチメディアデータのマスターデータ1を配信に適した所定形式のエンコードデータ2に変換するエンコーダ11と、エンコードデータ2に対して複製防止用の暗号を埋め込んで暗号化データ3とする暗号化ユニット12と、暗号化データ3をネットワーク14経由で配信データ4として視聴システム15に配信する配信ユニット13とで構成される。
配信ユニット13は、図示を省略するが、暗号化データ3を配信する配信サーバや、当該サーバをネットワーク14と接続するためのネットワークアダプタおよび交換機等のネットワーク機器で構成される。配信ユニット13からネットワーク14を経由したデータは、配信データ4として視聴システム15へ配信される。
視聴者は視聴システム15で配信データ4に掛けられた暗号を解除して、マルチメディアデータを再生する。暗号の解除は、マルチメディアデータ配信システム10を運営する事業者との契約の元で行われるものである。このように、マスターデータ1は、エンコード工程,暗号化工程および配信工程を経て、視聴者へ届けられることになる。
マルチメディアデータ配信システム10において、マスターデータ1,エンコード済みデータ2,暗号化データ3および配信データ4が、品質管理システム20に入力され、マルチメディアデータ配信システム10の品質管理が行われる。
図2は、品質管理システム20で行われる実施例1に係る品質管理方法の手順を示すフローチャートである。図2を参照すると、実施例1に係る品質管理方法の手順は、マスターデータ/配信データ通し再生比較検査ステップS101と、劣化発生部分箇所リストアップステップS102と、マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップS103と、マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップS104と、配信工程見直しステップS105とからなる。
次に、実施例1に係る品質管理方法の手順について詳しく説明する。
品質管理システム20の処理が開始されると、まず、マスターデータ1と配信データ4とを最初から最後まで通して再生して比較検査を行う(ステップS101)。
ステップS101の比較検査によって、配信データ4におけるノイズや欠落といった劣化発生部分が存在しなかった場合には、比較検査を終了し、視聴者に対するデータ配信の準備が完了したものとする。
一方、ステップS101の比較検査によって、配信データ4におけるノイズや欠落といった劣化発生部分が存在したならば、その箇所をリストアップする(ステップS102)。具体的には、マスターデータ1の時間軸を基準にして、配信データ4における劣化発生部分の発生時間を劣化発生時間情報として記録する。
次に、ステップS102でリストアップされた箇所(リスト箇所)について、マスターデータ1とエンコード済みデータ2とを比較する(ステップS103)。ステップS103においてエンコード済みデータ2に劣化発生部分が認められれば、エンコード工程を失敗していたとみなされるため、エンコード工程のやり直しとなり、エンコード済みデータ2との比較検査は終了する。この場合、エンコード工程をやり直すとその後の暗号化工程もやり直しとなるため、暗号化データ3との比較検査は行わない。
ステップS103においてエンコード済みデータ2に劣化発生部分が認められなかった場合は、ステップS102でリストアップされた箇所について、マスターデータ1と暗号化データ3とを比較する(ステップS104)。ステップS104において暗号化データ3に劣化発生部分が認められれば、暗号化工程を失敗していたとみなされるため、暗号化工程のやり直しとなり、暗号化データ3との比較検査は終了する。
ステップS104において、ステップS102でリストアップされた箇所について劣化発生部分が認められなかった場合は、配信工程に問題があったとみなされるため、配信ユニット13の性能を見直したり、あるいはエンコード工程でのデータ圧縮率を高くしたりして(すなわち、配信データ4のデータサイズを小さくして)、配信ユニット13やネットワーク14に対する負荷を少なくするなどの、配信工程で問題が発生しないような対処を検討する。
ところで、比較検査では、例えばマスターデータ1の再生結果と被検査データ(エンコード済みデータ2,暗号化データ3,配信データ4)の再生結果とをフレーム単位で比較してデータの差分をとり、差分が大きい箇所をノイズ発生部分としたり、比較対象の無い部分を欠落発生部分としたりして判断してもよい。
以上説明した本実施例1の品質管理方法においては、通し再生による比較検査は配信工程での1回だけであり、エンコード工程および暗号化工程での比較検査は配信工程で問題があった箇所に対してのみ行うので、検査全体の時間を大幅に短縮することができる。
図3は、本実施例1に係る品質管理システム20の一例を示すブロック図である。この品質管理システム20は、リモートコントローラ30と、再生制御装置31および32と、暗号解除装置33と、デコーダ34および35と、比較装置36と、表示装置37および38と、記憶装置39と、再生時間制御装置40とから構成されている。
リモートコントローラ30は、マスターデータ1等の再生指示を行う装置であり、データの再生開始/停止,早送り/巻き戻し,指定された時間からの再生開始等の制御信号を発生する。この制御信号は、再生制御装置31および32に入力される。また、リモートコントローラ30は、エンコード済みデータ2の評価開始スイッチ(図示せず),暗号化データ3の評価開始スイッチ(図示せず),および配信データ4の評価開始スイッチ(図示せず)を有している。
再生制御装置31は、リモートコントローラ30の制御信号に基づいて、入力されたマスターデータ1の再生を制御する装置である。
再生制御装置32は、リモートコントローラ30の制御信号に基づいて、入力された被検査データの再生を制御する装置である。被検査データは、エンコード済みデータ2,暗号化データ3および配信データ4であるが、暗号化データ3および配信データ4については、暗号解除装置33によって暗号が解除された状態で再生制御装置32に入力される。
デコーダ34は、再生制御装置31から出力されたデータを入力し、デコードしたマルチメディアデータを比較装置36および表示装置37に出力する。
同様に、デコーダ35は、再生制御装置32から出力されたデータを入力し、デコードしたマルチメディアデータを比較装置36および表示装置38に出力する。
表示装置37および38は、例えば映像表示装置やスピーカで構成され、デコーダ34および35でデコードされたマルチメディアデータの映像や音声を再生する。
比較装置36は、デコーダ34および35から出力されたマルチメディアデータをそれぞれ入力し、これらの比較検査を行う。比較検査は、例えばデコーダ34から出力されたデータとデコーダ35から出力されたデータとの単位時間当たりでの差分をとる。そして、差分値が基準値以上となった場合は、比較装置36は、その発生時間を劣化発生時間情報として記憶装置39に出力する。劣化発生時間情報は、例えばデータのフレーム番号でもよいし、データの最初から何秒目といった情報でもよい。
記憶装置39は、比較装置36から出力された劣化発生時間情報を記憶していく。
再生時間制御装置40は、リモートコントローラ30の制御信号に基づいて、記憶装置39から劣化発生時間情報を読み出し、再生制御装置31および32に出力する。
次に、このように構成された本実施例1に係るマルチメディアデータ配信の品質管理システム20の動作について説明する。
(1) 配信データ4の比較検査を行う場合(ステップS101)
この場合、評価者がリモートコントローラ30における配信データ4の評価開始スイッチを押す。
すると、再生制御装置31は、リモートコントローラ30の制御信号に基づいて、マスターデータ1を最初からデコーダ34に出力する。
デコーダ34は、マスターデータ1をデコードして出力する。
表示装置37は、デコーダ34でデコードされたマスターデータ1を表示する。
一方、再生制御装置32は、リモートコントローラ30の制御信号に基づいて、暗号解除装置33を介して暗号を解除された配信データ4をマスタデータ1の再生に同期して最初からデコーダ35に出力する。
デコーダ35は、暗号を解除された配信データ4をデコードして出力する。
表示装置38は、デコーダ35でデコードされた配信データ4を表示する。
比較装置36は、デコーダ34でデコードされたマスターデータ1とデコーダ35でデコードされた配信データ4とを比較検査し、劣化が発生している場合は、その発生時間を劣化発生時間情報として記憶装置39に出力する。
また、評価者は、表示装置37および38で再生されたマルチメディアデータを視聴することにより、マスターデータ1の再生内容と配信データ4の再生内容とを比較検査し、比較検査中に再生不良を検出した場合には、リモートコントローラ30の劣化発生指示スイッチを押す。
すると、リモートコントローラ30は、劣化発生指示信号を比較装置36に出力する。
比較装置36は、リモートコントローラ30から劣化発生指示信号が入力されると、比較装置36での比較検査結果にかかわらず、劣化発生指示信号の発生時間を劣化発生時間情報として記憶装置39に出力する。
記憶装置39は、比較装置36から出力された劣化発生時間情報を記憶していく。
(2) エンコード済みデータ2の比較検査を行う場合(ステップS103)
この場合、評価者がリモートコントローラ30におけるエンコード済みデータ2の評価開始スイッチを押す。
すると、再生時間制御装置40は、リモートコントローラ30の制御信号に基づいて、記憶装置39から劣化発生時間情報を読み出し、それに該等する劣化発生部分の箇所(リスト箇所)を再生するように、再生制御装置31および32に再生制御信号を発生する。
再生制御装置31は、再生制御信号に基づいてマスターデータ1のリスト箇所をデコーダ34に出力する。
デコーダ34は、マスターデータ1のリスト箇所をデコードして出力する。
表示装置37は、デコーダ34でデコードされたマスターデータ1のリスト箇所を表示する。
同様に、再生制御装置32は、再生制御信号に基づいてエンコード済みデータ2のリスト箇所をデコーダ35に出力する。
デコーダ35は、エンコード済みデータ2のリスト箇所をデコードして出力する。
表示装置38は、デコーダ35でデコードされたエンコード済みデータ2のリスト箇所を表示する。
そして、評価者は、表示装置37および38に表示されたマルチメディアデータのリスト箇所の比較検査を行い、エンコード済みデータ2のリスト箇所に劣化発生部分が認められれば、エンコード工程を失敗していたとみなし、エンコード工程のやり直しとする。この場合、エンコード工程をやり直すとその後の暗号化工程もやり直しとなるため、後段のマスターデータ1と暗号化データ3との比較検査は行わない。
(3) 暗号化データ3の比較検査を行う場合(ステップS104)
この場合は、エンコード済みデータ2の場合とほぼ同様にして行われる。よって、その詳しい説明を省略する。
本実施例1によれば、配信工程において通し再生による比較検査を1回行い、エンコード工程および暗号化工程では配信工程で問題があった箇所のみの比較検査を行うので、検査全体の時間を大幅に短縮することができるという利点がある。
図4は、本発明の実施例2に係る品質管理システム20’が適用されるマルチメディアデータ配信システム10を示す。このマルチメディアデータ配信システム10は、図1中に示したマルチメディアデータ配信システム10と同様に、マルチメディアデータ配信システム10は、デジタル化されているビデオ映像や音声といったマルチメディアデータのマスターデータ1を配信に適した所定形式のエンコードデータ2に変換するエンコーダ11と、エンコードデータ2に対して複製防止用の暗号を埋め込んで暗号化データ3とする暗号化ユニット12と、暗号化データ3をネットワーク14経由で配信データ4として視聴システム15に配信する配信ユニット13とで構成される。
次に、本発明の実施例2に係る品質管理方法の手順について、図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
図5は、本実施例2に係る品質管理方法の手順を示すフローチャートである。図5を参照すると、本実施例2に係る品質管理システム20’の手順は、マスターデータ/配信データ通し再生比較検査ステップS201と、劣化発生部分箇所リストアップステップS202と、マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップS203と、マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップS204と、配信工程見直しステップS205とからなる。
本実施例2に係る品質管理方法では、マスターデータ1とエンコード済みデータ2との比較検査(ステップS203)と、マスターデータ1と暗号化データ3との比較検査(ステップS204)とを並行して行う点だけが、実施例1に係る品質管理方法と異なる。すなわち、ステップS202でリストアップされた箇所について、マスターデータ1とエンコード済みデータ2との比較検査と、マスターデータ1と暗号化データ3との比較検査とを同時に実行する点だけが異なる。
本実施例2に係る品質管理方法の場合、実施例1に係る品質管理方法と同様に、マスターデータ1とエンコード済みデータ2との比較検査(ステップS203)でエンコード済みデータ2に劣化発生部分が認められた場合は、エンコード工程からやり直しとなる。また、エンコード済みデータ2に劣化発生部分が認められず、マスターデータ1と暗号化データ3との比較検査(ステップS204)で暗号化データ3に劣化発生部分が認められた場合は、暗号化工程からやり直しとなる。エンコード済みデータ2にも暗号化データ3にも劣化発生部分が認められなかった場合は、配信工程の見直しとなる(ステップS205)。
図6は、本実施例2に係る品質管理システム20’の一例を示すブロック図である。この品質管理システム20’は、図3に示した実施例1に係る品質管理システム20の一例に対して、エンコード済みデータ2のリスト箇所を再生するための回路系を、暗号化データ3のリスト箇所を再生するための回路系とは別に設けて、マスターデータ1とエンコード済みデータ2との比較検査と、マスターデータ1と暗号化データ3との比較検査とを並行して行えるようにしたものである。すなわち、品質管理システム20’は、リモートコントローラ30と、再生制御装置31,32および32’と、暗号解除装置33と、デコーダ34,35および35’と、比較装置36と、表示装置37,38および38’と、記憶装置39と、再生時間制御装置40とから構成されている。
再生制御装置32’は、リモートコントローラ30の制御信号に基づいて、入力されたエンコード済みデータ2の再生を制御する装置である。
デコーダ35’は、再生制御装置32’から出力されたデータを入力し、デコードしたマルチメディアデータを表示装置38’に出力する。
表示装置38’は、例えば映像表示装置やスピーカで構成され、デコーダ35’でデコードされたマルチメディアデータの映像や音声を再生する。
なお、その他の特に言及しなかった部分については、図3に示した実施例1に係る品質管理システム20の対応する部分と同様に構成されているので、詳しい説明を省略する。
このように構成された実施例2に係る品質管理システム20’によれば、マスターデータ1とエンコード済みデータ2との比較検査では(ステップS203)、再生制御装置32’が、リモートコントローラ30の制御信号に基づいて、入力されたエンコード済みデータ2の再生を制御し、デコーダ35’が、再生制御装置32’から出力されたデータをデコードしてマルチメディアデータを表示装置38’に出力する。
一方、マスターデータ1とエンコード済みデータ2との比較検査(ステップS203)と並行して行われるマスターデータ1と暗号化データ3との比較検査では(ステップS204)、再生制御装置32が、リモートコントローラ30の制御信号に基づいて、入力された暗号化データ3の再生を制御し、デコーダ35が、再生制御装置32から出力されたデータをデコードしてマルチメディアデータを表示装置38に出力する。
なお、その他の特に言及しなかった動作については、図3に示した実施例1に係る品質管理システム20の対応する動作と同様に行われるので、詳しい説明を省略する。
本実施例2によれば、マスターデータ1とエンコード済みデータ2との比較検査と、マスターデータ1と暗号化データ3との比較検査とを並行して行うため、特にエンコード済みデータ2に劣化発生部分がなかった場合、その時点で暗号化データ3の比較検査も終了しているため、実施例1に係る品質管理方法よりも全体の検査時間をさらに短縮することができる。
図7は、本発明の実施例3に係る品質管理システム20が適用されたマルチメディアデータ配信システム10の構成を示すブロック図である。本実施例3に係る品質管理システム20は、図1に示した第1の実施例に係る品質管理システム20を形成するコンピュータに対して品質管理プログラム200を付加するようにした点だけが異なる。したがって、その他の特に言及しない部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。
品質管理プログラム200は、品質管理システム20を形成するコンピュータに読み込まれ、コンピュータの動作を品質管理システム20として制御する。品質管理プログラム200の制御によるコンピュータの動作は、実施例1における品質管理システム20の動作と全く同様になるので、その詳しい説明を割愛する。
図8は、本発明の実施例4に係る品質管理システム20’が適用されたマルチメディアデータ配信システム10の構成を示すブロック図である。本実施例4に係る品質管理システム20’は、図1に示した第1の実施例に係る品質管理システム20を形成するコンピュータに対して品質管理プログラム200’を付加するようにした点だけが異なる。したがって、その他の特に言及しない部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。
品質管理プログラム200’は、品質管理システム20’を形成するコンピュータに読み込まれ、コンピュータの動作を品質管理システム20’として制御する。品質管理プログラム200’の制御によるコンピュータの動作は、実施例1における品質管理システム20の動作と全く同様になるので、その詳しい説明を割愛する。
本発明の実施例1に係る品質管理システムが適用されるマルチメディアデータ配信システムを示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る品質管理方法の手順を示すフローチャートである。 図1中の品質管理システムの一例を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る品質管理システムが適用されるマルチメディアデータ配信システムを示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る品質管理方法の手順を示すフローチャートである。 図4中の品質管理システムの一例を示すブロック図である。 本発明の実施例3に係る品質管理システムが適用されるマルチメディアデータ配信システムを示すブロック図である。 本発明の実施例4に係る品質管理システムが適用されるマルチメディアデータ配信システムを示すブロック図である。 従来のマルチメディアデータ配信システムを示すブロック図である。
符号の説明
1 マスターデータ
2 エンコード済みデータ
3 暗号化データ
4 配信データ
10 マルチメディアデータ配信システム
11 エンコーダ
12 暗号化ユニット
13 配信ユニット
14 ネットワーク
15 視聴システム
20,20’ 品質管理システム
30 リモートコントローラ
31,32,32’ 再生制御装置
33 暗号解除装置
34,35,35’ デコーダ
36 比較装置
37,38,38’ 表示装置
39 記憶装置
40 再生時間制御装置
200,200’ 品質管理プログラム
S101,S201 マスターデータ/配信データ比較検査ステップ
S102,S202 劣化発生部分箇所リストアップステップ
S103,S203 マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップ
S104,S204 マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップ
S205,S205 配信工程見直しステップ

Claims (10)

  1. デジタル化された映像や音声であるマルチメディアデータのマスターデータを所定の形式に変換するエンコード工程と、前記エンコード工程の出力であるエンコード済みデータに対して複製防止用の暗号を埋め込む暗号化工程と、前記暗号化工程の出力である暗号化データをネットワークを経由して配信する配信工程とを含むマルチメディアデータ配信の品質管理方法において、
    前記ネットワークを経由したマルチメディアデータである配信データをデコードし、当該配信データと前記マスターデータとを、データの最初から最後まで通して比較検査を行い、比較検査の結果から前記配信データにおける劣化発生部分の有無を判定し、劣化発生部分が存在しない場合には前記配信データが配信可能であると判定するマスターデータ/配信データ比較検査ステップと、
    前記マスターデータ/配信データ比較検査ステップにおいて劣化発生部分が存在すると判定された場合に、前記マスターデータ/配信データ比較検査ステップによって抽出された前記配信データの劣化発生部分の箇所をリストアップする劣化発生部分箇所リストアップステップと、
    前記マスターデータ/配信データ比較検査ステップにおいて劣化発生部分が存在すると判定された場合に、前記劣化発生部分箇所リストアップステップによってリストアップされた劣化発生部分の箇所に対応する前記エンコード済みデータのリスト対応部分をデコードし、当該エンコード済みデータのリスト対応部分と前記マスターデータとの比較検査を行い、比較検査の結果から前記エンコード済みデータのリスト対応部分における劣化発生部分の有無を判定し、劣化発生部分が存在する場合には当該劣化発生部分は前記エンコード工程において発生したものと判定するマスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップと、
    前記マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップにおいて前記エンコード済みデータのリスト対応部分に劣化発生部分が存在しないと判定された場合に、前記劣化発生部分箇所リストアップステップによってリストアップされた劣化発生部分の箇所に対応する前記暗号化データのリスト対応部分をデコードし、当該暗号化データのリスト対応部分と前記マスターデータとの比較検査を行い、比較検査の結果から前記暗号化データのリスト対応部分における劣化発生部分の有無を判定し、劣化発生部分が存在する場合には当該劣化発生部分は前記暗号化工程において発生したものと判定し、劣化発生部分が存在しない場合には前記マスターデータ/配信データ比較検査ステップにおいて検出された劣化発生部分は前記配信工程において発生したものと判定するマスターデータ/暗号化データ比較検査ステップと
    を含むことを特徴とするマルチメディアデータ配信の品質管理方法。
  2. 前記マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップと前記マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップとを並行して行うことを特徴とする請求項1記載のマルチメディアデータ配信の品質管理方法。
  3. 前記劣化発生部分箇所リストアップステップにおいては、前記マスターデータの時間軸を基準にして前記配信データにおける劣化発生部分の発生時間をリストアップすることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ配信の品質管理方法。
  4. デジタル化された映像や音声であるマルチメディアデータのマスターデータを所定の形式に変換するエンコーダと、前記エンコーダの出力であるエンコード済みデータに対して複製防止用の暗号を埋め込む暗号化ユニットと、前記暗号化ユニットの出力である暗号化データをネットワークを経由して配信する配信ユニットとを有するマルチメディアデータ配信システムに適用される品質管理システムにおいて、
    データに含まれる映像や音声の再生開始/停止,早送り/巻き戻し,指定された時間からの再生開始等の制御信号を発生するリモートコントローラと、
    デジタル化されている前記マスターデータをデコードする第1のデコーダと、
    前記エンコード済みデータ、前記暗号化データ若しくは前記配信データのいずれかをデコードする第2のデコーダと、
    マスターデータが入力され、前記リモートコントローラの制御信号に基づいて前記マスターデータに含まれる映像や音声を再生するために、前記第1のデコーダに対して前記マスターデータを出力する第1の再生制御装置と、
    前記エンコード済みデータ,前記暗号化データ若しくは前記配信データのいずれかが入力され、前記リモートコントローラの制御信号に基づいて前記エンコード済みデータ、前記暗号化データ若しくは前記配信データのいずれかに含まれる映像や音声を再生するために、前記第2のデコーダに対して前記エンコード済みデータ、前記暗号化データ若しくは前記配信データのいずれかを出力する第2の再生制御装置と、
    前記第1のデコーダから出力されたデコード済みの前記マスターデータと前記第2のデコーダから出力された前記配信データとを比較して、劣化が発生している場合は、前記配信データにおける劣化が発生している部分に対応する時間を劣化発生時間情報として出力し、劣化が発生していない場合は前記配信データが配信可能であると判定する比較装置と、
    前記比較装置から出力された前記劣化発生時間情報を記憶していく記憶装置と、
    前記リモートコントローラの制御信号に基づいて前記記憶装置から劣化発生時間情報を読み出して前記第1の再生制御装置および前記第2の再生制御装置に対して出力する再生時間制御装置とを有し、
    前記配信データに劣化が存在する場合に、前記再生時間制御装置は、前記劣化発生時間情報を前記記憶装置から読み出して、前記第1の再生制御装置及び前記第2の再生制御装置に対して出力し、前記第1の再生制御装置は、前記マスターデータのうち前記劣化発生時間情報に対応する部分を前記第1のデコーダに対して出力し、前記第2の再生制御装置は、前記エンコード済みデータのうち前記劣化発生時間情報に対応する部分を前記第2のデコーダに対して出力し、前記比較装置は、前記第1のデコーダによりデコードされた前記マスターデータと前記第2のデコーダによりデコードされた前記エンコード済みデータとを比較し、
    前記エンコード済みデータに劣化が存在しない場合に、前記再生時間制御装置は、前記記憶装置から前記劣化発生時間情報を読み出して前記第1の再生制御装置及び前記第2の再生制御装置に対して出力し、前記第1の再生制御装置は、前記マスターデータのうち前記劣化発生時間情報に対応する部分を前記第1のデコーダに対して出力し、前記第2の再生制御装置は、前記暗号化データのうち前記劣化発生時間情報に対応する部分を前記第2のデコーダに対して出力し、前記比較装置は、前記第1のデコーダによりデコードされた前記マスターデータと前記第2のデコーダによりデコードされた前記暗号化データとを比較し、前記配信データの劣化が前記暗号化ユニット若しくは前記配信ユニットのいずれにおいて発生したのかを検査することを特徴とするマルチメディアデータ配信の品質管理システム。
  5. デジタル化された映像や音声であるマルチメディアデータのマスターデータを所定の形式に変換するエンコーダと、前記エンコーダの出力であるエンコード済みデータに対して複製防止用の暗号を埋め込む暗号化ユニットと、前記暗号化ユニットの出力である暗号化データをネットワークを経由して配信する配信ユニットとを有するマルチメディアデータ配信システムに適用される品質管理システムにおいて、
    データの再生開始/停止,早送り/巻き戻し,指定された時間からの再生開始等の制御信号を発生するリモートコントローラと、
    デジタル化されている前記マスターデータをデコードする第1のデコーダと、
    前記暗号化データ若しくは前記配信データのいずれかをデコードする第2のデコーダと、
    前記エンコード済みデータをデコードする第3のデコーダと、
    マスターデータが入力され、前記リモートコントローラの制御信号に基づいて前記マスターデータに含まれる映像や音声を再生するために、前記第1のデコーダに対して前記マスターデータを出力する第1の再生制御装置と、
    暗号化データおよび配信データが入力され、前記リモートコントローラの制御信号に基づいて前記暗号化データ若しくは前記配信データいずれかに含まれる映像や音声を再生するために、前記第2のデコーダに対して前記暗号化データ若しくは前記配信データのいずれかを出力するの再生制御を行う第2の再生制御装置と、
    エンコード済みデータが入力され、前記リモートコントローラの制御信号に基づいて前記エンコード済みデータに含まれる映像や音声を再生するために、前記第3のデコーダに対して前記エンコード済みデータを出力する第3の再生制御装置と、
    前記第1のデコーダから出力されたデコード済みの前記マスターデータと前記第2のデコーダから出力された前記配信データとを比較して、劣化が発生している場合は、前記配信データにおける劣化が発生している部分に対応する時間を劣化発生時間情報として出力し、劣化が発生していない場合は前記配信データが配信可能であると判定する比較装置と、
    前記比較装置から出力された前記劣化発生時間情報を記憶していく記憶装置と、
    前記リモートコントローラの制御信号に基づいて前記記憶装置から劣化発生時間情報を読み出して前記第1の再生制御装置,前記第2の再生制御装置若しくは前記第3の再生制御装置のいずれかに対して出力する再生時間制御装置とを有し、
    前記配信データに劣化が存在する場合に、前記再生時間制御装置は、前記劣化発生時間情報を前記記憶装置から読み出して、前記第1の再生制御装置、前記第2の再生制御装置及び前記第3の再生制御装置に対して出力し、前記第1の再生制御装置は、前記マスターデータのうち前記劣化発生時間情報に対応する部分を前記第1のデコーダに対して出力し、前記第3の再生制御装置は、前記エンコード済みデータのうち前記劣化発生時間情報に対応する部分を前記第3のデコーダに対して出力し、前記比較装置は、前記第1のデコーダによりデコードされた前記マスターデータと前記第3のデコーダによりデコードされた前記エンコード済みデータとを比較し、前記第2の再生制御装置は、前記暗号化データのうち前記劣化発生時間情報に対応する部分を前記第2のデコーダに対して出力し、前記比較装置は、前記第1のデコーダによりデコードされた前記マスターデータと前記第2のデコーダによりデコードされた前記暗号化データとを比較し、前記配信データの劣化が前記暗号化ユニット若しくは前記配信ユニットのいずれにおいて発生したのかを検査することを特徴とするマルチメディアデータ配信の品質管理システム。
  6. 前記リモートコントローラが、エンコード済みデータの評価開始スイッチ,暗号化データの評価開始スイッチ,および配信データの評価開始スイッチを有することを特徴とする請求項または請求項記載のマルチメディアデータ配信の品質管理システム。
  7. 前記第2の再生制御装置に入力される暗号化データおよび配信データが、暗号解除装置によって暗号が解除された状態で入力されることを特徴とする請求項または請求項記載のマルチメディアデータ配信の品質管理システム。
  8. コンピュータに、
    デジタル化された映像や音声であるマルチメディアデータのマスターデータを所定の形式に変換するエンコード工程と、前記エンコード工程の出力であるエンコード済みデータに対して複製防止用の暗号を埋め込む暗号化工程と、前記暗号化工程の出力である暗号化データをネットワークを経由して配信する配信工程と、
    前記ネットワークを経由したマルチメディアデータである配信データをデコードし、当該配信データと前記マスターデータとを、データの最初から最後まで通して比較検査を行い、比較検査の結果から前記配信データにおける劣化発生部分の有無を判定し、劣化発生部分が存在しない場合には前記配信データが配信可能であると判定するマスターデータ/配信データ比較検査ステップと、
    前記マスターデータ/配信データ比較検査ステップにおいて劣化発生部分が存在すると判定された場合に、前記マスターデータ/配信データ比較検査ステップによって抽出された前記配信データの劣化発生部分の箇所をリストアップする劣化発生部分箇所リストアップステップと、
    前記マスターデータ/配信データ比較検査ステップにおいて劣化発生部分が存在すると判定された場合に、前記劣化発生部分箇所リストアップステップによってリストアップされた劣化発生部分の箇所に対応する前記エンコード済みデータのリスト対応部分をデコードし、当該エンコード済みデータのリスト対応部分と前記マスターデータとの比較検査を行い、比較検査の結果から前記エンコード済みデータのリスト対応部分における劣化発生部分の有無を判定し、劣化発生部分が存在する場合には当該劣化発生部分は前記エンコード工程において発生したものと判定するマスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップと、
    前記マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップにおいて前記エンコード済みデータのリスト対応部分に劣化発生部分が存在しないと判定された場合に、前記劣化発生部分箇所リストアップステップによってリストアップされた劣化発生部分の箇所に対応する前記暗号化データのリスト対応部分をデコードし、当該暗号化データのリスト対応部分と前記マスターデータとの比較検査を行い、比較検査の結果から前記暗号化データのリスト対応部分における劣化発生部分の有無を判定し、劣化発生部分が存在する場合には当該劣化発生部分は前記暗号化工程において発生したものと判定し、劣化発生部分が存在しない場合には前記マスターデータ/配信データ比較検査ステップにおいて検出された劣化発生部分は前記配信工程において発生したものと判定するマスターデータ/暗号化データ比較検査ステップとを実行させることを特徴とするプログラム
  9. 前記マスターデータ/エンコード済みデータ比較検査ステップと前記マスターデータ/暗号化データ比較検査ステップとを並行して行うことを特徴とする請求項記載のプログラム。
  10. 前記劣化発生部分箇所リストアップステップにおいては、前記マスターデータの時間軸を基準にして前記配信データにおける劣化発生部分の発生時間をリストアップすることを特徴とする請求項または請求項記載のプログラム。
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