JP4048651B2 - 発音採点装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、CD、MD、テープなど音声が記録されている語学教材を用いて、学習者の発音を採点することができる発音採点装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
語学教材として、CD、MD、テープなどに基本的なフレーズを録音したものがある。学習者はこの教材を再生して、手本の音声を聴きながら同じように発音することで語学の学習をする。この学習は、主として母音、子音の発音、および、語句のアクセントやイントネーションなどの発音について行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、学習者は、自分の発音が正しく教材の発音を模倣しているかを確認することができないため、自分が正しく学習できているかどうかを確認することができず不安になるという問題点があった。また、学習を重ねても学習の成果を確認することができないという問題点があった。
【0004】
一方、学習者が発音した音声を音声認識し発音が正しいかを評価することも考えられる。しかし、音声認識のアルゴリズムは極めて複雑であり、さらに、音声認識したのちに、学習者の発音がその内容の表現として正しいものであるかを採点するためには、膨大なデータを必要とするという問題点があった。
【0005】
この発明は、従来より普及している教材を利用し、簡略な構成で学習者の発音を採点できる発音採点装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、手本音声の再生を制御するとともに、手本音声の入力と学習者音声の入力処理との切り替え制御を行う制御手段と、前記手本音声と前記学習者音声とのいずれかを前記切り替え制御に準じて切り替えて入力する音声入力手段と、入力した前記手本音声と前記学習者音声とからの発音に関する情報である発音情報をそれぞれ抽出する分析手段と、前記手本音声の発音情報と前記学習者音声の発音情報とを比較して、その類似度に基づく評価を行って採点する採点手段と、を備えた発音採点装置であって、
前記手本音声における再生するフレーズを選択する選択手段と、前記手本音声に対応するテキストデータ、または、前記採点の結果を同一の画面上に切り替えて表示する表示手段と、を備え、
前記制御手段は、前記選択されたフレーズのみの手本音声および当該フレーズに対応するテキストデータを入力し、該テキストデータを前記表示手段に対して表示制御するとともに、前記選択されたフレーズのみの手本音声の自動再生および自動停止を制御し、前記手本音声の停止とともに前記音声入力手段への入力を前記手本音声から前記学習者音声へ切り替え、前記選択手段による新たな選択を受け付けるまで、手本音声の再生停止を維持し、前記採点手段は、前記選択され再生・停止されたフレーズの手本音声の発音情報と、該フレーズの手本音声の停止に引き続き入力された学習者音声の発音情報とを比較し、類似度に基づいて前記選択されたフレーズの採点結果を出力し、前記制御手段は、前記採点結果が得られると、前記表示手段に対して、前記採点結果を、前記選択したフレーズのテキストデータから切り替えて、前記表示手段に表示制御する、ことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、発音情報は、ストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーション、周波数スペクトルのうち、少なくとも1つを含み、前記採点手段は、前記発音情報を構成する項目毎に採点を行うことを特徴とする。
【0008】
この発明の発音採点装置は以下のようなものである。録音教材の再生音声や語学教師の発声など手本となる音声を第1の音声として入力する。この手本となる音声は、通常は1文程度の長さの言葉で構成されるものであり、学習者がこの音声に習ってリピートすることで発音を学習する。第1の音声から第1の発音情報を抽出する。発音情報は、たとえば、音声信号をFFT解析するなどして求めたストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーション、周波数スペクトルの一種であるフォルマントなどが含まれる。また、この発明においては、ディジタル変換された音声波形データそのものも含む。次に学習者が手本に習った音声を第2の音声として入力する。この第2の音声から第2の発音情報を抽出する。そして、第1および第2の発音情報を比較し、その類似度によって学習者の発音の習熟度を評価・採点する。すなわち、学習者の発音が手本の音声の発音に類似していれば上手く発音しているとして高い評価を出力するようにする。
【0009】
このように、学習者が手本として聴いている教材等の音声をその場で入力してリファレンスデータとして用い、学習者の発音を評価・採点するようにしたことにより、従来から用いられている録音教材等をそのまま用いることができ評価・採点のための情報を特に必要としない。
【0010】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明の実施形態である発音採点装置について説明する。図1は同発音採点装置と接続されるポータブルMDプレーヤの使用形態を示す図、図2は同発音採点装置のブロック図、図3は同発音採点装置の押しボタンスイッチおよびディスプレイの構成を示す図、図4は同発音採点装置のメモリ構成図である。図5は語学教材であるMDの記憶形態を示す図である。また、図6は分析により抽出される発音情報の例を示す図である。
【0011】
この実施形態の発音採点装置は、外国語(特に英語)のアクセントやイントネーションの練習に用いられる装置であり、録音教材を再生した音声や教師が発音した手本の音声を分析して記憶し、これに続いて発音される学習者の音声を分析した結果と比較することでその類似度を割り出し、この類似度に基づいて学習者の発音を採点するものである。
【0012】
この実施形態では、MD(ミニディスク)の語学教材を用いる例を示している。MDには、図5に示すように英語の練習用のフレーズが順次記憶されており、各フレーズ毎にインデックス(曲番)がふってある。また、MDには、テキストデータを記憶するサブトラックが設けられており、この教材MDの場合には、ディスク教材のタイトルや各フレーズ毎の内容を示すテキストが記憶されている。ディスクのタイトルはディスクをMDプレーヤにセットしたとき読み出され、各フレーズの内容を示すテキストはそのフレーズを再生するとき読み出される。この発音採点装置では、入力されたテキストデータを表示するディスプレイ22を備えている。その表示態様は、例えば図3(A)のようなものである。なお、MDに記録されるフレーズの内容を示すテキストは、たとえば、「greeting」や「at the station」など場面を示す語句でもよく、また、長文を記録可能な場合には、そのフレーズの文を全部記録するようにしてもよい。
【0013】
図1(A)において、上記MDの語学教材がセットされたMDプレーヤ2はケーブル4を介してこの発明の実施形態である発音採点装置1と接続されている。このケーブル4は図2に示すようにオーディオケーブル4aと制御ケーブル4bとを同軸に被覆したものである。
【0014】
一般的なポータブルMDプレーヤの通常の使用形態は、図1(B)に示すように、本体2のコネクタにリモコン5を接続し、このリモコンにステレオイヤホン6を接続したものである。リモコン5は、複数のボタンスイッチを備え、ポータブルMDプレーヤ2本体の電源オン/オフ、プレイ/ストップ、スキップ/スキップバックなどを制御することができる。また、リモコン5は液晶のディスプレイを備えており、MDから読み出されたテキストを表示するようになっている。このため、ポータブルMDプレーヤ2のコネクタ2aには、オーディオ信号を出力するジャックのほか、制御用信号を入出力するコネクタが形成されている。
【0015】
図1(A)おいて、発音採点装置1もケーブル4を介してMDプレーヤ2のプレイ/ストップ、スキップ/スキップバックなどを制御することができる。学習者が発音採点装置1の操作パネルに設けられている押しボタンスイッチ21を操作したとき、発音採点装置1は、ケーブル4を介してポータブルMDプレーヤ2に対して上記プレイ/ストップ、スキップ/スキップバックなどのコマンドを送信し、MDプレーヤ2の動作を制御する。
【0016】
学習者が、所定の押しボタンスイッチ21をオンして、MDプレーヤ2がフレーズを再生すると、そのフレーズ音声がスピーカ11から出力される。学習者がこれを聴いてこれに習って同じフレーズを発音するとこれがマイク3から入力さされる。内部のDSP13(図2参照)が、これら音声を分析してストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーションの発音情報を抽出する。これら手本の発音情報(第1の発音情報)および学習者の発音情報(第2の発音情報)を比較してその類似度を割り出すことにより、学習者の発音を採点する。採点結果は、ディスプレイ22に表示される(図3(B)参照)。
【0017】
図2において、オーディオケーブル4aは採点装置1内でオーディオアンプ10およびA/Dコンバータ12に接続されている。オーディオアンプ10にはスピーカ11が接続されている。これにより、MDプレーヤ2が再生した教材MDのフレーズ音声は、アンプ10で増幅されスピーカ11から出力される。すなわち、ヘッドホン専用のポータブルMDプレーヤ2でもスピーカ11から音声を出力させることができるようになり、この採点装置1はポータブルMDプレーヤのアクティブスピーカを兼ねた構成になっている。
【0018】
そして、制御ケーブル4bはコントローラ20に接続されている。コントローラ20はインタフェース等を内蔵した制御用のマイコンであり、この装置の動作およびMDプレーヤ2の動作を制御するものである。
【0019】
このコントローラ20には、学習者が操作する押しボタンスイッチ群21、再生中のフレーズの内容や得点などを表示する液晶マトリクスのディスプレイ22、前記A/Dコンバータ12、入力された音声信号を処理するDSP13、処理結果が記憶されるメモリ14などが接続されている。
【0020】
A/Dコンバータ12には、MDプレーヤ2のほか学習者が音声を入力するマイク3も接続されている。A/Dコンバータ12はアナログ信号の入力切換スイッチを内蔵しており、コントローラ20の指示により、MDプレーヤ2またはマイク3のいずれか一方を選択して、そこから入力されるアナログ音声信号をディジタル信号に変換する。変換されたディジタルの音声信号は、DSP13に入力される。
【0021】
DSP13は、入力された音声信号に対してFFT解析などの処理を行い、信号レベル、周波数スペクトルなどを時系列に演算して入力された音声の発音を分析する。この分析により抽出される情報は、ストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーションなどである。ストレスアクセントとは、フレーズ中の強く発音する箇所(レベルの大きい箇所)であり、そのタイミングやレベルが抽出される(図6(A)参照)。また、トニックアクセントとは、フレーズ中の高く発音する箇所(基本周波数の高い箇所)であり、そのタイミングや周波数が抽出される(図6(B)参照)。また、イントネーションとは、フレーズの高低(基本周波数)の抑揚であり、その抑揚曲線が分析され関数化される(図6(B)参照)。なお、基本周波数は、FFT解析で求められたピークのうち一番周波数の低いものである。また、周波数スペクトルからフォルマントを抽出し、発音されている母音を分析することも可能である。さらに、周波数スペクトルから倍音構成比が算出される。この時間的変動が一致すれば母音が類似していると評価することができる。
【0022】
教材の音声および学習者の音声を順次入力して上記分析を行い、抽出された第1の発音情報および第2の発音情報をメモリ14の手本データ記憶エリア141および練習データ記憶エリア142に記憶する。
【0023】
こののち、これら発音情報を比較して得点を決定する。このとき、両方の発音情報が似ていれば学習者の音声が教材の音声に近い発音をしているとして高い得点にする。得点は、上記ストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーション毎に個別に算出するとともに、これらを平均した総合得点を算出する。この得点は、ディスプレイ22に表示されるとともにメモリ14の得点蓄積エリア143に蓄積記憶される。なお、この比較・採点の処理は、DSP13が行ってもよく、コントローラ20が行ってもよい。
【0024】
前記押しボタンスイッチ21は、図3(A)に示すように、「次へ」スイッチ、「もう一度」スイッチ、「戻る」スイッチ、「先頭へ」スイッチ、「集計」スイッチ、「クリア」スイッチを有している。このうち、「次へ」スイッチ、「もう一度」スイッチ、「戻る」スイッチ、および、「先頭へ」スイッチが、プレイスイッチであり、このボタンスイッチが操作されるとMDプレーヤ2に対して再生の指示を送る。
【0025】
発音採点装置1は、MDプレーヤ2に対して1フレーズ(1曲)ずつ手本の発音を再生するように指示する。すなわち、あるフレーズ(曲)の0秒0フレームから再生をスタートし、時間カウンタの値が次のフレーズの0秒0フレームになったとき再生を停止(ポーズ)するようにMDプレーヤ2に指示する。
【0026】
こののち、「次へ」スイッチがオンされた場合には、現在頭出しされているフレーズを再生するようにMDプレーヤ2に指示する。また、「もう一度」スイッチがオンされた場合には、先程再生したフレーズに戻って(スキップバックして)もう一度再生するようにMDプレーヤ2に指示する。また、「戻る」スイッチがオンされた場合には、2回スキップバックし、先程再生したフレーズのさらに前のフレーズに戻って再生を行うようにMDプレーヤ2に指示する。また、「先頭へ」スイッチがオンされた場合には、曲番号1のフレーズを再生するようにMDプレーヤ2に指示する。プレイ、ポーズ、スキップバックなどは、全て前記コネクタ2aを介して入力可能なコマンドである。
【0027】
上記構成の発音採点装置1の使用の態様および動作について説明する。発音採点装置1にポータブルMDプレーヤ2が接続され、学習者がいずれかのプレイスイッチをオンすると、発音採点装置1は、この操作に応じた指示をMDプレーヤ2に送信する。MDプレーヤ2は、この指示に応じたフレーズを再生する。図2において、MDプレーヤが再生した教材のフレーズ音声は、発音採点装置1においてオーディオアンプ10およびA/Dコンバータ12に入力される。オーディオアンプ10は、この手本のフレーズ音声を増幅しスピーカ11から出力する。同時にこの音声信号は、A/Dコンバータ12でディジタル信号に変換され、DSP13に入力される。DSP13は、この手本の音声信号を分析し、ストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーションからなる第1の発音情報を割り出す。割り出された第1の発音情報はメモリ14の第1発音情報記憶エリア141に記憶される。
【0028】
次に、コントローラ20はA/Dコンバータ12をマイク3側に切り換え、学習者が発音する練習の音声を入力する。学習者は、スピーカ11から出力される手本のフレーズ音声を聞いてアクセントやイントネーションを確認し、これに習って同じように発音する。この音声はマイク3およびA/Dコンバータ12を介してDSP13に入力される。DSP13はこの学習者の練習の音声も上記手本の音声と同様に分析し、ストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーションを第2の発音情報として割り出す。この第2の発音情報をメモリ14の第2発音情報記憶エリア142に記憶する。
【0029】
そして、第1および第2の発音情報が記憶されると、これらの類似度を比較する。なお、第1、第2の発音情報とも、フレーズ全体の発音時間、レベルの強弱レンジ、周波数の高低レンジを正規化したのち比較するようにする。そして、その類似度に基づいて得点を算出する。
【0030】
このとき、類似度の算出は、重ね合わせ法など周知の技術を用いればよい。重ね合わせ法とは、第1の発音情報、第2の発音情報それぞれにデータを曲線(折れ線)化して重ね合わせ、はみ出した部分の面積の大小で類似度を割り出す方式である。また、これ以外にも、前後のデータを比較して値が増加しているか減少しているかのデータに変換し、手本データと練習データとの間の増加中か減少中かの一致率によって類似度を算出する方法などがある。
【0031】
類似度に基づいて算出された得点は、上記ストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーション別に算出するとともに、これらを平均した総合得点を算出し、図3(B)のように表示するとともに、この得点を上記得点蓄積エリア143に蓄積記憶しててゆく。
【0032】
学習者がプレイボタンをオンするごとに上記のような動作が実行され、その都度そのときの発音に対する得点が表示されるとともに、その得点が得点蓄積エリア143に蓄積記憶されてゆく。そして、学習者が集計ボタンをオンすると、それまで蓄積した得点を集計して表示する。集計・表示の態様は、図3(C)に示すように全得点の平均点を表示する方式、同図(D)に示すように練習を重ねてゆくにしたがって得点がどのように推移したかを示す折れ線グラフを表示する方式などがある。
【0033】
図7のフローチャートを参照して前記コントローラ20の動作を説明する。同図は、押しボタンスイッチ21が操作された場合の動作を示している。まず、s1〜s3でどのスイッチがオンされたかを検出する。プレイスイッチがオンされた場合には、s1の判断でs5以下の動作に進む。ここで、プレイスイッチとは、上述したように「次へ」スイッチ、「もう一度」スイッチ、「戻る」スイッチ、「先頭へ」スイッチの総称である。
【0034】
プレイスイッチがオンされると、このスイッチ操作で指定されたフレーズの再生をMDプレーヤ2に指示する(s5)。MDプレーヤ2が指定されたフレーズの再生をスタートするとき、最初にサブデータとして記憶されているテキストデータを読み出して発音採点装置1に入力する。コントローラ20は、これを読み取ってディスプレイ22に表示する(s6)。このテキストデータに続いてMDプレーヤ2から手本のフレーズ音声が入力される。コントローラ20は、A/Dコンバータ12をMDプレーヤ2側に切り換えるとともに、DSP13に対してこの音声の分析を指示する。DSP13は入力された音声を分析してストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーションからなる第1の発音情報を割り出し(s7)、これを第1発音情報記憶エリア141に記憶する(s8)。MDプレーヤ2から入力されるフレーズ番号が次の番号になったとき(s9)、MDプレーヤに対してポーズの指示を出して(s10)再生を停止させる。
【0035】
こののち、A/Dコンバータ12をマイク3側に切り換えて学習者の音声の入力を許可する。学習者の練習音声が入力されると、これを分析してストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーションを割り出し(s11)、これを第2の発音情報として第2発音情報記憶エリア142に記憶する(s12)。練習音声の入力が終了するまで(s13)、これを継続する。練習音声の入力が終了すると、この練習音声の分析結果である第2の発音情報と前記第1の発音情報とを比較し(s14)、その類似度に基づいて今回の得点を算出する(s15)。得点は、上記ストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーションの各項目についてそれぞれ個別に算出するとともにこれらを平均した総合得点を算出する。そしてこれを図3(B)のような態様で表示するとともに(s16)、メモリ14の得点蓄積エリア143に蓄積記憶して(s17)、動作を終了する。なお、上記s14,s15の比較・得点算出の処理は、DSP13に行わせるようにしてもよい。
【0036】
また、集計スイッチがオンされた場合には(s2)、前記得点蓄積エリア143に記憶されている得点を集計する(s20)。この集計結果をディスプレイ22に表示する(s21)。この集計・表示は、たとえば、図3(C)、(D)に示す態様で行われる。一方、クリアスイッチがオンされた場合にはメモリ14の得点記憶エリア143をクリアして(s25)動作を終了する。
【0037】
上記実施形態では、一般的なポータブルMDプレーヤが備える特性を活かして発音採点装置1からMDプレーヤ2を制御し、手本のフレーズ音声を1フレーズずつ再生して学習者にも1フレーズずつ発音させ、この発音を採点するようにしているが、この発明はこのような実施形態に限定されるものではない。
【0038】
たとえば、手本の音声を再生する装置を利用者がマニュアルで操作して手本音声を入力するようにしてもよく、また、手本の音声は録音媒体に限定されず、教師などの生の発音を用いてもよい。このような場合、手本入力スイッチや練習入力スイッチなどのキースイッチを儲け、手本の音声の入力および練習の音声の入力をそれぞれキースイッチ操作で装置に指示するようにすればよい。
【0039】
また、上記実施形態では、入力された音声のレベル包絡線や周波数スペクトルを分析し、これから抽出したストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーションを用いて手本音声と練習音声とを比較するようにしたが、周波数スペクトル(フォルマント)から割り出される母音を比較するようにしてもよく、また、より簡略化する場合には、音声信号波形そのものを比較するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、手本の音声を入力するとともにこれに習って発音された練習の音声を入力してこれらを比較し、その類似度によって練習の成果を評価するようにしたことにより、特に評価のための情報を持たない一般の音声教材を用いて、評価付きの発音練習をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である発音採点装置が接続されるポータブルMDプレーヤとその接続形態を示す図
【図2】同発音採点装置のブロック図
【図3】同発音採点装置の押しボタンスイッチおよびディスプレイを示す図
【図4】同発音採点装置のメモリ構成図
【図5】語学教材であるMDの記憶形態を説明する図
【図6】同発音採点装置の音声分析の内容を説明する図
【図7】同発音採点装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…発音採点装置、2…ポータブルMDプレーヤ、3…マイク、4…ケーブル、4a…オーディオケーブル、4b…制御ケーブル、
10…オーディオアンプ、11…スピーカ、
12…A/Dコンバータ、13…DSP、14…メモリ、
141…第1発音情報記憶エリア、142…第2発音情報記憶エリア、143…得点蓄積エリア、
20…コントローラ、21…押しボタンスイッチ、22…ディスプレイ

Claims (2)

  1. 手本音声の再生を制御するとともに、手本音声の入力と学習者音声の入力処理との切り替え制御を行う制御手段と、
    前記手本音声と前記学習者音声とのいずれかを前記切り替え制御に準じて切り替えて入力する音声入力手段と、
    入力した前記手本音声と前記学習者音声とからの発音に関する情報である発音情報をそれぞれ抽出する分析手段と、
    前記手本音声の発音情報と前記学習者音声の発音情報とを比較して、その類似度に基づく評価を行って採点する採点手段と、
    を備えた発音採点装置であって、
    前記手本音声における再生するフレーズを選択する選択手段と、
    前記手本音声に対応するテキストデータ、または、前記採点の結果を同一の画面上に切り替えて表示する表示手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記選択されたフレーズのみの手本音声および当該フレーズに対応するテキストデータを入力し、該テキストデータを前記表示手段に対して表示制御するとともに、前記選択されたフレーズのみの手本音声の自動再生および自動停止を制御し、前記手本音声の停止とともに前記音声入力手段への入力を前記手本音声から前記学習者音声へ切り替え、前記選択手段による新たな選択を受け付けるまで、手本音声の再生停止を維持し、
    前記採点手段は、前記選択され再生・停止されたフレーズの手本音声の発音情報と、該フレーズの手本音声の停止に引き続き入力された学習者音声の発音情報とを比較し、類似度に基づいて前記選択されたフレーズの採点結果を出力し、
    前記制御手段は、前記採点結果が得られると、前記表示手段に対して、前記採点結果を、前記選択したフレーズのテキストデータから切り替えて、前記表示手段に表示制御する、
    発音採点装置。
  2. 前記発音情報は、ストレスアクセント、トニックアクセント、イントネーション、周波数スペクトルのうち、少なくとも1つを含み、
    前記採点手段は、前記発音情報を構成する項目毎に採点を行う請求項1に記載の発音採点装置。
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