JP4048234B2 - Retaining wall block that can be vegetated - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、宅地等の造成地や道路等の開削地の土類壁面を覆って保護するための擁壁に用いるブロックに係わり、特に、擁壁面に植物を植えることが可能なコンクリートブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から造成地等の土類法面を保護する擁壁としては、コンクリートを打設した基礎部分の上に通常のコンクリートブロックを鉄筋補強とモルタル接着により縦横に積み上げる工法が一般的に採用されていた。
上記のような工法により擁壁を形成するには、擁壁の裏側部分に栗石やコンクリート等を裏打ちしたり、水抜き穴を設けたりしなくてはならず、手間と費用がかかるのみならず、完成した擁壁は自然が損なわれて殺風景であり、更には、地盤の沈下等の異変により擁壁が不均一に変化して亀裂を生じたり、該亀裂部分に土圧が集中的に作用して不測の自体が発生する恐れもあった。
【0003】
そこで、上記のような欠点をなくすように改善をしたブロックとして、特公昭63−40892号や特公平6−11979号公報等に見るように、傾斜した土類法面に積み上げたブロック部分に草木を植えることが可能な擁壁用のブロックが知られている。
これらのブロックは、図8に示すように、前傾した前面壁11の両側端部に、後壁13よりも低い上端面12aと、下端面に後壁寄りも低い凹部12bを設けた側壁12を前面壁の上端より少許凹陥して一体に連設して、該側壁の後端間に土壌を抱持する後壁13を連設して、平面が四辺形状をした箱状枠内に植生用の土類が充填可能なようにコンクリートを成形して植生可能な擁壁用ブロックAに形成したもの、あるいは、前面壁11の両側端部に連設した側壁12と、該側壁に後壁13を連設して略矩形状をしたブロックを形成して、前記前面壁の一部に開口部を設けると共に、後壁の上端部に凸部を、下端部に凹部を設けて植生可能な擁壁用ブロックを形成したものである。
【0004】
そして、これらのブロックを積み重ねて擁壁を構築するには、図9に示すように、コンクリート等による基礎工事を行った法面の基礎70上に前記ブロックAを横幅よりも若干狭い間隔を保持して一つ置きに列設して最下段を据えつける。次いで、下段に配置した隣合うブロックの対向する側壁上に渡すようにブロックを離隔して積み上げて、傾斜した法面に市松模様状になるようにジクザク状に順次積み上げて固定しなくてはならない。
従って、これらの擁壁ブロックは、その構造上から傾斜した法面部分にしか積み上げるには適しているが、垂直な壁面に積み上げて擁壁を形成するのに用いることができないという欠点があった。
【0005】
そこで、上記のような欠点をなくして、垂直な面や横方向に湾曲した面であっても、鉛直方向に積み上げるようにした擁壁ブロックで、該ブロックの前面には草木を植生できるようにしたものとして、特開平7−233586号公報に記載されたような発明のブロックがあるが、これは図10に示すように、水平な上面と下面を有する略直方体形状をした基体後壁50の両側に鉄筋とコンクリートにより固定するための透孔30を設けると共に、該透孔の上面部には小さな段差部40を形成し、透孔の下面部には前記段差部に係合する隆起部を形成して、前記左右の透孔の間に植栽用の土を投入する有底の凹所50を形成したブロックBである。
【0006】
そして、上記のようなブロックを積み重ねて擁壁を構築するには、図11に示すように、コンクリート等による基礎工事を行ってから、該基礎80に固定した鉄筋を前記ブロックBの透孔30に挿通して補強すると共に隣のブロックとの間を接合溝60により嵌合接続して固定しながら、基礎部分から順次積み重ねることにより擁壁を形成するようにしたものである。
しかし、このようなブロックによる擁壁の形成では、垂直な壁面には適しているが、しかし、傾斜した法面に適用して形成した擁壁面に植生を行うことには、その構造上からして無理がある。
【0007】
そして、上記したようなブロックは、その後壁部13,20部分及び底壁部分がコンクリートで塞がったままで、ブロック内の土壌収容凹所とブロック裏面の土類層との間が遮断されていて、ブロック内の土壌収容部への通水及び通気が可能なように開口部が設けられておらず、ブロック内の土部に外部から水分の自然供給が行われないので、植生した箇所へは定期的に吸水をしてやらなければ、草木を枯らす恐れがあった。
また、大雨が降って大量の水が土壁面から漏出してくる恐れがある所では、自然透水がないので水圧により擁壁面が迫り出して崩壊することがないように、擁壁ブロックの裏面をコンクリートの裏込めなどにより充分に水圧に耐え得るように補強しておかなくてはならず、そのための工事費がより多くかかっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、鉛直方向にも、また、傾斜方向にも、更には、水平方向にも積み重ねることができる土木建設用ブロックにして、ブロック内に植生を可能にして、擁壁面の見栄えを良くすると共に、強度的にも充分であって、効率良く工事を行うことができて、自然透水性を有する擁壁ブロックを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、ブロック本体をコンクリートにより概略H型に形成して、該H型の両端部にそれぞれ補強用の鉄筋挿通孔を上下方向に貫通するように形成すると共に、前記H型の両端部の内側部分にそれぞれ土類投入口を上下方向に貫通して設け、更に、該土類投入口の内側寄りにそれぞれ補強用の鉄筋挿通孔を上下方向に貫通して設けて、前記鉄筋挿通孔の上端開口部には係合凸部を、下端開口部には係合凹部をそれぞれテーパ状に形成すると共に、前記土類投入口の開口端部に植生のための突起片を形成して、積み重ねが容易で、植生が可能な擁壁ブロックを形成する。
【0010】
コンクリート等により基礎仕上げをして固定した基礎ブロックの上に、前記擁壁ブロックを前面が市松模様状になるように前記係合用の凹凸部分を係合せしめると共に、前記鉄筋挿通孔に補強用の鉄筋を挿通して順次上方に積み重ねて擁壁を形成してから、前記土類投入口に土等を投入してブロックの植生用空間部に充填して、植物が植生可能なブロック擁壁を構成する。
【0011】
【作用】
布基礎等の基礎仕上げをした所定形状の基礎ブロック上に、最下段部分となる本願発明のH型ブロックを横方向に固定して、2段目となるH型ブロックの両端部のH型部分の一つの端部の下端凹部が下段ブロックの中央部分の上面凸部に、H型部の他端部の下端凹部が下段隣のブロックの中央部の上面凸部に係合するように、上段ブロックを跨がらせて積み重ねると共に、鉄筋挿通孔に補強用の鉄筋を挿通せしめて該挿通孔にセメントやモルタル等の充填固化材を充填して固定してブロック擁壁を形成する。
そして、土類投入口から植物を植生可能な土等を投入して、前記ブロックのH型の凹上部分の間に形成された空間部を該土等により充満せしめて、該空間部に植生可能区域を形成して、該植生可能区域部分に草木その他を植生して緑化ブロック擁壁を形成する。
【0012】
【実施例】
本願発明について、以下に最適な一実施例をもとに、図面を参照しながら詳細に説明する。
本願の発明は、コンクリートを成形型に注入して、図1乃至3に示すように、概略H型状をしたブロック体1に成形して、該ブロック体を積み重ねて自立した擁壁を形成可能にしたものである。
図1に示すのは、前記ブロック体1の斜視図であり、H型状をしたブロックを正面から見て、その両端部の上下に側壁面となる部分には上下に突出した突出片41,42が設けられており、この突出片の中央部分には、それぞれ補強用の鉄筋を挿通するための挿通孔41a,42aが上下方向に貫通して形成されると共に、該挿通孔の上端開口縁部には、図3に示すように、ブロック体を積み重ねるのに適した外向きにテーパ状をなした係合用凸部41b,42bが、また、その下端開口部には内向きにテーパ状をなした係合用凹部41c,42cが、それぞれ形成されて対称となる中央線部分を挟んで左右対称な構造をしている。
【0013】
更に、前記H型ブロック体の左右両端部に突出せしめた突出片41,42を立ち上げた基部の内側には、それぞれ土類を投入する投入口51,52が、上下方向にブロック体を貫通して形成されると共に、該投入口の開口縁部には、ブロックの正面(表面)側及び反対面(裏面)側の両側に前記H型の端部突出片41,42よりは低い突起片51a,51b,52a,52bがそれぞれ立設されて、、ブロック体が積み上げた際に、土類を投入して植生可能な開口部9を形成するようになっている。
また、前記左右の投入口51,52の内側となるブロック体の中央部寄りには、二つの内側鉄筋挿通孔61,62が上段及び下段ブロックの端部の鉄筋挿通孔41a,42aと貫通するように形成されると共に、内側鉄筋挿通孔61,62の上端開口部には、外向きにテーパ状をした係合用凸部61a,62aが、また、下端開口部には内向きにテーパ状をした係合用凹部61b,62bが、それぞれ形成されて、ブロック体の積み重ね作業を容易にして、且つ、植生が可能である自立型をした擁壁用ブロック体1に形成されている。
【0014】
また、本願発明のブロック体を積み上げて擁壁を形成する際には、擁壁の左端部または右端部となる端部を形成するためのブロック部材として、図5に示すように、上記したH型のブロック体1を中央部分で二等分に分割した形状の端部ブロック片2が必要となる。
即ち、擁壁の端部を形成する端部ブロック片2は、鉄筋挿通孔42aを形成した端部突出片4の内側基部に土類投入口5を設けると共に該端部突出片の反対側端部に鉄筋挿通孔6を設けて形成されて、前記鉄筋挿通孔42aの上面には係合凸部を、下面には係合凹部をそれぞれ形成して、上段及び下段のH型のブロック体1の鉄筋挿通孔に形成した係合部に嵌合可能として、土類投入口の端部には突起片52a,52bを形成した端部ブロック片2となる
【0015】
上記のような構造をした本願発明のブロック体1は、上下に積み重ねられるブロックが四箇所の凹凸状をした係合部41b,42b,61a,62aでそれぞれ相互に嵌合可能な自立型に形成したものであるから、垂直面でも傾斜面でも、また、水平面でも積み重ねた施工が可能である。
尚、上記ブロック体において、鉄筋挿通孔及び土類投入口が矩形状をしたもので説明しているが、本願発明はこのような形状のものに限られるものではなく、必要に応じて丸穴その他の形状をしたものに形成することができるのは言うまでもなく、鉄筋の本数についても適宜の数に選択することができるものである。
【0016】
本願発明のブロック体を、土壁面やその他の壁面に垂直に積み上げてブロック擁壁を構築するには、次のようにして施工される。
地表面を適切に掘削して布基礎面を仕上げた上に基礎ブロック3aを水平に設置すると共に、所定位置に補強用の鉄筋10を上方へ垂直に突出せしめて植設して、H型ブロックの端部及び内側の各鉄筋挿通孔41a,42a,61,62におのおの鉄筋を挿通せしめて、ブロック本体1下面の各係合凹部41c,42c,61b,62bを基礎ブロック3a上面の設けられた係合凸部に係合するように一段目のブロック体1を順次横方向へ接合して積み重ねる。
【0017】
このようにして、一段目のブロック体1が積み終わったら、二段目の端部には、図5に示すように、H型ブロック本体を中央部分で二等分にした形状の端部ブロック片2の各鉄筋挿通孔6,42aに前記補強用鉄筋10を挿通して、該ブロック片の下端部の係合凹部を一段目のブロック上面の係合凸部41b,61aに係合させて、端面を一段目のH型ブロック体1の端面に揃えるようにして積み重ねる。
そして、端部ブロック片2を積んだら、その隣には前記した一段目と同様にH型ブロック本体1を横方向に積み重ねて行き、最終端部に再び端部ブロック片2を逆向きにして一段目のH型ブロックの端面に揃えて積み重ねる。
【0018】
このような作業を繰り返して積み重ねることにより、上段ブロックと下段ブロックのそれぞれのH型の端部片の間に土類投入口51,52に連通する植生用の開口部9が形成される。
そして、縦及び横方向に必要な数のブロック体を積み上げたら、前記各鉄筋挿通孔にコンクリートもしくはモルタル等を流し込んで補強用鉄筋をくるむようにして鉄筋挿通孔を完全に埋設すると共に、前記土類投入口に植生する植物に適した土類を投入して土類投入空間を完全に埋設する。
このようにして作業が完全に終わったら、最上部のブロック体の上端開口部を所定の上蓋部材で塞いで擁壁の構築作業は完了する。
【0019】
また、本願発明のブロック体を用いて、傾斜した土壁面に積み上げてブロック擁壁を構築したり、河川の堤防工事を行ったりする場合には、次のようにして施工される。
施工する場所の地表面を若干掘削してコンクリートの布基礎面に仕上げた上に、図7に示すように、H型ブロックを所定の角度に傾けて積み上げるように形成した基礎ブロック3bを固定すると共に、所定位置に補強用の鉄筋10を上方に突出するように植設して、積み上げるH型ブロック体1,2の鉄筋挿通孔に該鉄筋を挿通すると共に該ブロック体下面の係合凹部に基礎ブロックの係合凸部を係合せしめて、各ブロック体の裏面を土壁面に接するようにして一段目を積み上げる、そして、二段目以降は、上記した垂直面の積み上げ作業と同じ手順に従って順次積み上げて行けばよい。
【0020】
本願発明のブロック体により構築された擁壁は、上下、左右のブロック相互間の結合が、係合凸部と凹部との嵌合により正確に接続されて、且つ、補強鉄筋とコンクリートにより頑丈に固定されたものである。
更に、土類投入路は、ブロックの最上段から最下段まで連続して形成されていて、また、植生用の開口部分の裏側は土壁面に接して連通するように形成されて、通水性を有するように構成されている。
従って、通常時には、植生区域には水分が土類投入路の上下面及び土壁面から自然給水されてるので、乾燥して植物が枯れる恐れがなく、また、大雨の時には、土壁面からの漏水は土類投入路を経て多くの植生開口部から排水されるので、水圧により擁壁が崩壊する恐れもない。
【0021】
尚、上記に説明したブロック体1は、その植生用の開口部を形成するために土類投入口の各開口端部に設ける突起片51a,51b,52a,52bを、ブロック体1の表側及び裏側の両面にそれぞれ設けたものであったが、ブロック体1が土壁面に直接に接している裏面は、水圧や土圧等の大きな力に耐え得るものでなければならないが、ブロック体の表面は開放状態で風雨に耐え得るだけで充分である。
【0022】
従って、図1に示すブロック体1の突起片51b,52bは必要に応じて省略して、擁壁の裏面側となる開口端部の突起片51a,52aのみを設けて、図4に示すようなブロック体1に形成して使用することも可能である。
そして、図4に示すようなブロック体1を積み上げて形成した擁壁は、植生区域が広く開口して形成されて、より多くの、または、より大きな草木の植生が可能となり、また、水圧等により土類が押し出される恐れもない。
また、本願発明のブロック体は、土類投入口の開口端部に設けた突起片の高さを変えたものを形成することにより、ブロック擁壁の植生用開口部の開口面積を調節することが可能である。
【0023】
本願発明のブロックは水平構築が可能であるから、堤防や崖部の擁壁以外に、河川の川床部の根固め部材としても用いることが可能である。
河川の川底に根固め部材として敷きつめた場合には、土類投入路に土または小石を充填すると、色々な水棲昆虫や微生物が棲息てきたり、また、水草が植生できて、水質の浄化や美観に役立てることができる。
また、土類投入路に土を充填せずに空洞のままにしておくと、川床の保全のみならず、魚類その他の水棲動物の住処もしくは隠れ場所としても有効に役立てることができる。
【0024】
【発明の効果】
本願発明はブロックの形状を自立可能な略H型にして、その両端部と中央部とに上下方向に貫通して設けた補強用の鉄筋挿通孔の開口部に係合用の凹凸を設けてあるので、積み上げ作業が非常に容易であると共に、垂直方向、傾斜方向及び水平方向にも積み上げることができる。
また、H型ブロックの両端部と中央部とに設けた鉄筋挿通孔の間に上下方向に貫通して形成される土類投入路の途中に一部開口して形成される植生区域は、ブロックの前後面が開口するように形成されているので、自然通水が行われるので栽培土が乾燥して植物が枯れる恐れがなく、また、大雨等で地層から漏水しても自然に排水されるので擁壁が崩壊する恐れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例のブロック体を示す斜視図である。
【図2】図1に示した本願発明のブロック体のX−X方向の横断面である。
【図3】図1に示した本願発明のブロック体のY−Y方向の縦断面である。
【図4】本願発明の第2実施例のブロック体を示す斜視図である。
【図5】本願発明の第1実施例のブロック体を積み上げに用いる端部ブロック体を示す斜視図である。
【図6】本願発明の第1実施例のブロック体を積み上げる垂直ブロック擁壁を示す斜視図である。
【図7】本願発明の第1実施例のブロック体を積み上げる傾斜ブロック擁壁を示す斜視図である。
【図8】本願発明の先行例のブロック体を示す斜視図である。
【図9】図8に示すブロック体を積み上げた擁壁を示す断面図である。
【図10】本願発明の別の先行例のブロック体を示す斜視図である。
【図11】図10に示すブロック体を積み上げた擁壁を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本発明のブロック体
2 本発明の積み上げに用いる端部ブロック体
3a,3b 基礎ブロック体
4,41,42 H型ブロックの端部片
41a,42a 鉄筋挿通孔
41b,42b 係合凸部
41c,42c 係合凹部
5,51,52 土類投入路
51a,51b,52a,52b 突起片
6,61,62 鉄筋挿通孔
61a,62a 係合凸部
61b,62b 係合凹部
9 開口部
10 補強用鉄筋
11 ブロック前壁
12 ブロック側壁
13 ブロック後壁
20 ブロック基体
30 透孔
40 段差部
50 土類収容凹所
60 接合溝
70,80 基礎[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a block used for a retaining wall for covering and protecting an earthen wall of an open land such as a residential land or an open-cut area such as a road, and more particularly to a concrete block capable of planting a plant on the retaining wall. It is.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a retaining wall to protect soil slopes such as construction sites, the usual method of stacking ordinary concrete blocks vertically and horizontally by reinforcing bars and mortar bonding on the foundation part where concrete is placed is adopted. It was.
In order to form a retaining wall by the above method, it must be lined with chestnut or concrete on the back side of the retaining wall, or a drain hole must be provided. The completed retaining wall is a scene of killing due to the loss of nature. Furthermore, the retaining wall changes unevenly due to changes in ground subsidence, etc., and cracks occur, and earth pressure acts intensively on the cracked part. As a result, there was a risk of unexpected occurrence.
[0003]
Therefore, as an improved block so as to eliminate the above disadvantages, as shown in Japanese Patent Publication No. 63-40892 and Japanese Patent Publication No. 6-11979, etc., the block portion stacked on the sloped earth slope is planted. Retaining wall blocks that can be planted are known.
As shown in FIG. 8, these blocks have
[0004]
In order to build a retaining wall by stacking these blocks, the block A is held at a slightly narrower width than the lateral width on a
Therefore, these retaining wall blocks are suitable for stacking only on the slope portion inclined from the structure, but have the disadvantage that they cannot be used to form a retaining wall by stacking on a vertical wall surface. .
[0005]
Therefore, it is a retaining wall block that eliminates the disadvantages described above and stacks vertically even on a vertical surface or a surface curved in the lateral direction, so that vegetation can be vegetated on the front of the block. As shown in FIG. 10, there is a block of the invention as described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-233586. As shown in FIG. 10, this is a structure of a substantially rectangular parallelepiped
[0006]
Then, in order to construct a retaining wall by stacking the above blocks, as shown in FIG. 11, after performing foundation work with concrete or the like, the reinforcing bars fixed to the
However, the formation of retaining walls with such blocks is suitable for vertical walls, but vegetation on retaining walls formed by applying to sloped slopes is not possible due to its structure. It is impossible.
[0007]
And as for the above-mentioned block, between the soil accommodation recess in the block and the earth layer on the back of the block is blocked while the
Also, in places where heavy rains may cause a large amount of water to leak from the soil wall surface, there is no natural water permeability, so the retaining wall block should be placed on the back so that the retaining wall does not squeeze out and collapse due to water pressure. The concrete had to be reinforced so that it could withstand the water pressure by backfilling the concrete, and the construction cost was higher.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention is a civil engineering construction block that can be stacked in the vertical direction, in the inclined direction, and further in the horizontal direction, enabling vegetation in the block and improving the appearance of the retaining wall. Another object of the present invention is to provide a retaining wall block that is sufficient in strength, can be efficiently constructed, and has natural water permeability.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, the block main body is formed in a substantially H shape with concrete, and reinforcing reinforcing bar insertion holes are formed in both ends of the H shape so as to penetrate vertically, respectively. An earth insertion port is provided in each of the inner portions so as to penetrate in the vertical direction, and further, reinforcing bar insertion holes are provided in the vertical direction near the inner side of the earth insertion port. An engaging convex part is formed in the upper end opening part, and an engaging concave part is formed in a taper shape in the lower end opening part, and a projecting piece for vegetation is formed on the opening end part of the soil inlet, and stacked. It forms a retaining wall block that is easy to vegetate.
[0010]
On the foundation block fixed by finishing with concrete or the like, the engaging wall irregularities are engaged with the retaining wall block so that the front surface has a checkered pattern, and the reinforcing bar insertion hole is used for reinforcement. After inserting the reinforcing bars and sequentially stacking them upward to form a retaining wall, put soil etc. into the soil inlet and fill the space for vegetation of the block to form a block retaining wall on which plants can be vegetated Constitute.
[0011]
[Action]
The H-shaped block of the present invention, which is the lowermost portion of the present invention, is fixed in a lateral direction on a basic block of a predetermined shape such as a fabric foundation, and the H-shaped portions at both ends of the second-stage H-shaped block So that the lower end concave portion of one end of the upper portion is engaged with the upper surface convex portion of the central portion of the lower block, and the lower end concave portion of the other end portion of the H-shaped portion is engaged with the upper surface convex portion of the central portion of the block adjacent to the lower step. The blocks are stacked and stacked, and reinforcing reinforcing bars are inserted into the reinforcing bar insertion holes, and a solidified material such as cement or mortar is filled and fixed in the insertion holes to form a block retaining wall.
Then, the soil that can be planted is introduced from the soil inlet, and the space formed between the H-shaped concave portions of the block is filled with the soil, and the vegetation is filled in the space. A possible area is formed, and vegetation and the like are vegetated in the vegetable area portion to form a greening block retaining wall.
[0012]
【Example】
The present invention will be described in detail below with reference to the drawings based on an optimum embodiment.
In the invention of the present application, concrete can be poured into a molding die and formed into a block body 1 having a substantially H shape as shown in FIGS. 1 to 3, and the block bodies can be stacked to form a self-supporting retaining wall. It is a thing.
FIG. 1 is a perspective view of the block body 1. When the H-shaped block is viewed from the front, the protruding
[0013]
Further, on the inner side of the base portion where the protruding
In addition, two inner reinforcing bar insertion holes 61 and 62 pass through the reinforcing
[0014]
Further, when the retaining wall is formed by stacking the block bodies of the present invention, as shown in FIG. 5, as the block member for forming the left end portion or the right end portion of the retaining wall , the above-described H An
That is, the
The block body 1 of the present invention having the above-described structure is formed in a self-supporting type in which blocks stacked one above the other can be fitted to each other by four concave and convex
In the block body described above, the reinforcing bar insertion hole and the earth insertion port are described as having a rectangular shape, but the present invention is not limited to such a shape, and a round hole as necessary. Needless to say, it can be formed in other shapes, and the number of reinforcing bars can be selected as appropriate .
[0016]
In order to construct a block retaining wall by stacking the block bodies of the present invention vertically on a soil wall surface or other wall surface, the construction is performed as follows.
After excavating the ground surface appropriately and finishing the fabric foundation surface, the
[0017]
In this way, when the first-stage block body 1 has been stacked, an end block having a shape in which the H-shaped block main body is divided into two equal parts at the center as shown in FIG. The reinforcing reinforcing
Then, when the
[0018]
By repeatedly stacking such operations, a vegetation opening 9 communicating with the
Then, when the required number of block bodies are stacked in the vertical and horizontal directions, concrete reinforcement or mortar is poured into each of the reinforcing bar insertion holes to completely embed the reinforcing bar insertion holes, and the earth input The soil suitable for the plant to be vegetated in the mouth is introduced to completely bury the earth input space.
When the work is completed in this manner, the upper end opening of the uppermost block body is closed with a predetermined upper lid member, and the construction work of the retaining wall is completed.
[0019]
In addition, when the block body of the present invention is used to build up a block retaining wall by building up on an inclined earth wall surface or to perform river bank embankment construction, it is constructed as follows.
After slightly excavating the ground surface of the construction site to finish it into a concrete cloth foundation surface, as shown in FIG. 7, the
[0020]
In the retaining wall constructed by the block body of the present invention, the coupling between the upper and lower blocks and the left and right blocks is accurately connected by the engagement of the engaging convex portion and the concave portion, and is more robust by the reinforcing steel bars and concrete. It is fixed.
Furthermore, the earth input path is formed continuously from the uppermost stage to the lowermost stage of the block, and the back side of the opening for vegetation is formed so as to be in contact with and in contact with the soil wall surface, so that the water permeability is improved. It is comprised so that it may have.
Therefore, in normal times, water is naturally supplied to the vegetation area from the upper and lower surfaces of the soil input channel and the soil wall surface, so there is no risk of drying and the plants withering. In heavy rain, water leakage from the soil wall surface will not occur. Since the water is drained from many vegetation openings through the earth input channel, there is no risk of the retaining wall collapsing due to water pressure.
[0021]
The block body 1 described above has
[0022]
Accordingly, the
And the retaining wall formed by piling up the block bodies 1 as shown in FIG. 4 is formed so that the vegetation area is wide open, and more or larger vegetation can be vegetated. There is no fear that the earth will be pushed out.
In addition, the block body of the present invention adjusts the opening area of the vegetation opening of the block retaining wall by forming the block with the height of the projecting piece provided at the opening end of the earth inlet being changed. Is possible.
[0023]
Since the block of the present invention can be constructed horizontally, it can also be used as a rooting member for a river bed in a river, in addition to a retaining wall for a bank or a cliff.
When laying as a rooting material on the bottom of a river, filling the soil input channel with soil or pebbles will inhabit various aquatic insects and microorganisms, and aquatic plants can be vegetated, purifying water quality and aesthetics. Can be useful.
Moreover, if the earth input path is left without being filled with soil, it can be effectively used not only for the preservation of the riverbed but also as a dwelling place or hiding place for fish and other aquatic animals.
[0024]
【The invention's effect】
In the present invention, the shape of the block is a substantially H-shape capable of self-supporting, and the engaging recesses and protrusions are provided in the openings of the reinforcing bar insertion holes provided vertically through both ends and the center of the block. Therefore, the stacking operation is very easy and can be stacked in the vertical direction, the tilt direction, and the horizontal direction.
In addition, the vegetation area formed by opening partly in the middle of the earth charging path formed by penetrating in the vertical direction between the reinforcing bar insertion holes provided at both ends and the center of the H-shaped block Since the front and rear surfaces of the vegetation are open, there is no risk that the cultivation soil will dry out and the plant will wither because natural water flow is performed, and even if water leaks from the formation due to heavy rain, it will drain naturally. So there is no fear that the retaining wall will collapse.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a block body according to a first embodiment of the present invention.
2 is a cross section in the XX direction of the block body of the present invention shown in FIG.
3 is a longitudinal cross-section in the YY direction of the block body of the present invention shown in FIG.
FIG. 4 is a perspective view showing a block body according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a perspective view showing an end block body in which the block bodies of the first embodiment of the present invention are used for stacking.
FIG. 6 is a perspective view showing a vertical block retaining wall in which the block bodies of the first embodiment of the present invention are stacked.
FIG. 7 is a perspective view showing an inclined block retaining wall on which the block bodies of the first embodiment of the present invention are stacked.
FIG. 8 is a perspective view showing a block body of a prior example of the present invention.
9 is a cross-sectional view showing a retaining wall in which the block bodies shown in FIG. 8 are stacked.
FIG. 10 is a perspective view showing another prior art block body of the present invention.
11 is a cross-sectional view showing a retaining wall in which the block bodies shown in FIG. 10 are stacked.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
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