JP4047765B2 - 壁パネルの取付工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁パネルの取付工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特許文献1に記載されているように、大判化された外壁パネルの取付方法が知られている。このような外壁パネルの取付方法は、複数枚の外壁パネルをパネル幅方向に並べて連結し、大判化した外壁パネルをクレーン等で吊り、傾斜させながら下端の凹部を土台に係止し、上端に設けたパネル取付金物の一対の部材の間に梁を配置し、外壁パネルをこの梁に挟着するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特許第2849355号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載のような従来技術にあっては、外壁パネルを取り付けようとする直上に屋根の軒が出ている場合、軒が邪魔してクレーン等で吊り上げた外壁パネルを所定の位置に持っていくことが困難な場合がある。
このような場合、建物施工の順序として、外壁パネル取付後に屋根の軒施工という順序にするか、あるいは屋根の軒近辺の外壁はクレーンを使わなくてもよいように小割りにしたものを取り付けるようにする等の施工方法を変更する必要があった。
特に、屋根施工の省力化、安全性向上のため、屋根下地および瓦の施工を地上付近で行った後、屋根をジャッキアップなどして所定の高さに据えてから外壁パネルを取り付けようとすると、上記のような問題が生じ、上記のような施工方法の変更が必要となり、余分な手間がかかっていた。
【0005】
本発明の課題は、壁パネルを取り付けようとする直上に屋根の軒が出ていても、外壁パネルをクレーン等で吊り上げて取り付けできる壁パネルの取付工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、基礎上に据え付けた建物躯体に壁パネルを取り付ける壁パネルの取付工法において、
建物躯体の外周面には、取付ガイドを兼用する壁パネル固定用の軸組を壁パネルの横幅に対応した間隔にて鉛直方向に立設しておき、壁パネルを軸組に沿わせて下方位置にスライド可能に係止又は仮固定し、軸組に沿わせて所定の高さ位置にまでジャッキアップした後、軸組に固着することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の壁パネルの取付工法において、前記壁パネルは複数枚であり、この複数枚の壁パネルを基礎上に上下方向に積み上げて係止又は仮固定し、最下階の壁パネル下端と基礎との間にジャッキを差し込み、ジャッキアップすることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の壁パネルの取付工法において、前記壁パネルの左右両端部に軸組に跨がるスライド金具を取り付けて壁パネルが倒れないように支え、該スライド金具は、壁パネルを、左右方向の所定の位置に拘束するが、上下方向にはスライド可能な状態とすることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の壁パネルの取付工法において、左右で隣り合う前記軸組の一方が隅柱であり、他方が間柱であり、隅柱側の前記スライド金具は、壁パネルの端面と、この壁パネルの端面と同一平面上に配置した隅柱の端面とに跨がって取り付くものとされ、間柱側の前記スライド金具は、壁パネルの裏面と、この壁パネル裏面に当接する間柱とに跨がって取り付くものとされていることを特徴とする。
【0010】
(作用)
請求項1記載の本発明の壁パネルの取付工法によると、壁パネルを軸組に沿わせて下方位置にスライド可能に係止又は仮固定し、軸組に沿わせて所定の高さ位置にまでジャッキアップするので、壁パネルを取り付けようとする直上に屋根の軒などが出ていても、外壁パネルをクレーン等で吊り上げて下方位置に設置しさえすれば、後はジャッキアップして所定の位置に容易に取り付けできる。
また、壁パネルを軸組に沿わせてジャッキアップした後固着するので、上下の壁パネル間に出入り段差を生じず、出入り方向に精度の高い建物外壁を形成できる。
【0011】
請求項2記載の本発明の壁パネルの取付工法によると、さらに、複数枚の壁パネルを基礎上に上下方向に積み上げて係止又は仮固定し、最下階の壁パネル下端と基礎との間にジャッキを差し込み、ジャッキアップするので、複数枚の壁パネルを一度にジャッキアップでき、作業が容易である。
壁パネルをジャッキアップして所定の位置に取り付けた後、最下階の壁パネル下端と基礎との間の隙間は、水切りカバー等を設けて覆われるが、床下換気等に有効である。
【0012】
なお、最上階の壁パネルを積み上げる際、軒の出が小さければ、壁パネルの吊り上げを布製スリング等を用いて軒先部を傷めないようにすればよい。また、軒の出が大きい場合は、バランス吊り具等を用いて軒をかわすようにすればよい。
【0013】
請求項3記載の本発明の壁パネルの取付工法によると、さらに、前記壁パネルの左右両端部に軸組に跨がるスライド金具を取り付けて壁パネルが倒れないように支えるので、壁パネルの取付作業を安全に施工できる。
そして、該スライド金具は、壁パネルを左右方向の所定の位置に拘束するので、左右方向に精度の高い建物外壁を形成できる。
また、上記スライド金具は、壁パネルを上下方向にスライド可能な状態とするので、所定の高さ位置にまでジャッキアップする際、その作業をスムーズにできる。
【0014】
請求項4記載の本発明の壁パネルの取付工法によると、さらに、隅柱側の前記スライド金具は、壁パネルの端面と、この壁パネルの端面と同一平面上に配置した隅柱の端面とに跨がって取り付くものとされているので、壁パネルを左右方向の所定位置に確実に位置決めできる。
間柱側の前記スライド金具は、壁パネルの裏面と、この壁パネル裏面に当接する間柱とに跨がって取り付くものとされているので、隅柱側の前記スライド金具とともに、壁パネルが倒れないように確実に支える。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図13は、本発明の一実施形態であって、図1(a),(b)はスライド金具を取り付けた壁パネルと軸組の斜視図である。図2(a)は図6のB部の水平断面図であり、(b)はスライド金具の斜視図である。図3(a)は図6のA部の水平断面図であり、(b)はスライド金具の斜視図である。
図4は建物の南面正面図であり、図5(a)は1階壁パネルの正面図、(b)は(a)のY−Y線における断面図、(c)は2階壁パネルの正面図、(d)は小壁パネルの正面図である。
図6(a)は軸組の配置を示す建物の平面図であり、(b)は(a)のA部とB部を拡大した平面図である。図7(a)は出隅部における軸組の立面図、(b)は間柱部における軸組の立面図である。
図8は、屋根の出寸法が小さい時に2階壁パネルの積み込み方法を示す説明図であり、図9は、屋根の出寸法が大きい時に2階壁パネルの積み込み方法を示す説明図である。
図10は、2階壁パネル設置直前における壁パネルの説明図であり、図11は、2階壁パネル設置直後における壁パネルの説明図である。図12は、壁パネルのジャッキアップを示す説明図であり、図13は、基礎と壁パネル下端との間を水切り材付き土台で塞いだ状態を示す壁パネルの説明図である。
【0016】
本実施の形態において、建物1は、図4に示すように、2階建てであって、基礎上に据え付けた建物躯体の南面側中央に1階壁パネル2と、その上に2階壁パネル3と小壁パネル4とを取り付けて構築されている。これら壁パネル2,3,4の左側及び右側には、別の壁パネルが隣接して取り付けられている。
上記の壁パネル2,3,4は、いずれも、工場組立されたものである。
【0017】
1階壁パネル2は、図5(a)に示すように、開口窓を備えた大判矩形状であって、図5(b)に示すように、寸法型式206材または204材等の製材からなる枠材21と、外壁面材22と、内壁下地面材23とからパネル状に構成されている。外壁面材22と、内壁下地面材23との間には空間部が形成され、ガラスウール等の断熱材24が充填され、外壁面材22の裏面側には透湿防水シート25が張設されている。
【0018】
2階壁パネル3は、図5(c)に示すように、開口窓を備えた大判矩形状であって、横幅と高さが上記1階壁パネル2と同じ大きさにされている。また、小壁パネル4は、図5(d)に示すように、5角形等の異形であって、横幅は壁パネル2,3と同じで、2階壁パネル3と屋根4との間に取り付けられる。
2階壁パネル3と、小壁パネル4は、上記図5(b)に示した1階壁パネル2の構成と同様であるから、詳細な説明は省略する。
【0019】
上記の建物1において、建物躯体の外周面には、図6に示すように、取付ガイドを兼用する壁パネル固定用の軸組6,7を壁パネル2(または壁パネル3,4)の横幅に対応した間隔にて鉛直方向に立設されている。
軸組6は、H型鋼(寸法型式300×150)で形成された出隅柱であり、壁パネル2等の端部に来るように設置される。
軸組7は、H型鋼(寸法型式150×150)で形成された間柱であり、壁パネル2等間の目地部に来るように設置される。
【0020】
上記のように構成された建物躯体の軸組6,7を用いた本実施の形態の壁パネル2,3の取付工法について、以下の手順を追って説明する。
【0021】
(1) 先ず、上記小壁パネル4は、図7に示すように、屋根5と同様地上で施工してリフトアップし、屋根下方の軸組6,7の上部に予め取り付けておく。
【0022】
(2) 小壁パネル4と基礎8との間に1階壁パネル2と2階壁パネル3を挿入して取り付けるが、先ず、1階壁パネル2を軸組6,7の屋外側に密着させ倒れないように、所定の高さ位置より下方位置に係止又は仮固定する。
この際、図1(a)に示すように、基礎8の上に厚さ30mmのスペーサー9を介在させて1階壁パネル2を基礎8の上に立設する。
【0023】
(3) つぎに、2階壁パネル3を吊り上げて、1階壁パネル2の上に積み上げ、1階壁パネル2と同様、2階壁パネル3を軸組6,7の屋外側に密着させ倒れないように係止又は仮固定する。
【0024】
最上階である2階壁パネル3を積むときに、屋根5の軒の出寸法が小さければ、図8に示すように、壁パネル3の吊り上げをアイボルト33に取り付けた布製スリング34で行って軒先部を傷めないようにする。
軒の出寸法が大きい場合は、図9に示すように、バランス吊り具34Aを用いて行う。
なお、壁パネル3を積むとき、2階壁パネル3の下端を1階壁パネル2の上端に合わせておき、斜め状になっている2階壁パネル3を引き込み用ロープ等を使用して屋内側に引っ張り込むようにして積み上げる(図8,図9参照)。
【0025】
2階壁パネル3を1階壁パネル2の上に積み上げる際、スムーズな位置決めとズレ止めができるように、図10,図11に示すように、ガイドピン26を1階壁パネル2の上枠材21に左右2ヵ所埋め込んでおき、このガイドピン26を2階壁パネル3の下枠材31に穿設したガイドピン孔32に挿入する。
また、1階壁パネル2の上枠材21に合成ゴム(EPDM)発泡体等の水密材27を設け、積み上げた際に水密材27を押しつぶして壁パネル2,3間を水密にする。
【0026】
上記(2) ,(3) の工程において、前記壁パネル2,3の左右両端部に軸組6,7に跨がるスライド金具10,11を取り付けて、壁パネル2,3が倒れないように支える。
スライド金具10,11は、壁パネル2,3を、左右方向の所定の位置に拘束するが、上下方向にはスライド可能な状態とする。
【0027】
軸組6(出隅柱)側の前記スライド金具11は、壁パネル2の端面と、この壁パネル2の端面と同一平面上に配置した軸組6(出隅柱)の端面とに跨がって取り付くものとされている。壁パネル3の場合も同様である。
スライド金具11は、図3(b)に示すような矩形の金属板であり、ボルト孔111と、長孔112と、ビス孔113とが形成され、軸組6(出隅柱)から突出させたボルト13をボルト孔111に挿入してナット14で止着し、長孔112の下端乃至中央近くにコーチスクリューボルト15と座金16で壁パネル2に取り付けている(図1の(b)参照)。
【0028】
軸組7(間柱)側の前記スライド金具10は、壁パネル2の裏面と、この壁パネル2裏面に当接する軸組7とに跨がって取り付くものとされている。
スライド金具10は、図2(b)に示すように、一側片101と他側片102との間に段差部103を設けた矩形の金属板であり、一側片101には4個のビス孔104が形成され、一側片101をビス12を使用して壁パネル2の裏面に止着し、他側片102を軸組7(間柱)のフランジ裏面に当接して取り付けている(図1(a)及び図2(a)参照)。
【0029】
(4) 積み上げた1階と2階の壁パネル2,3を、軸組6,7に沿わせて所定の高さ位置にまでジャッキアップし、2階壁パネル3の上端面を小壁パネル4の下端面に当接させる。
この際、2階壁パネル3の上端面に前記水密材27と同様の水密材を取り付けておき、ジャッキアップして小壁パネル4のとの間に圧縮して防水する。
ジャッキアップには、図12に示すように、爪付きジャッキ18を使用するとよい。スペーサー9によって形成された1階の壁パネル2の下端と基礎8との間の隙間にジャッキ18の爪を差し込み、ジャッキアップする。本実施の形態では、基礎上30mmの高さから137mmの高さまでジャッキアップした。
【0030】
(5) その後、各壁パネル2,3を軸組6,7に固着する。
その際、軸組7側(間柱側)では、先に取り付けたスライド金具10を取り外し、他の壁パネル取付時に繰り返し使用する。そして、図2(イ)の右側に示す壁パネル2のように、ビス12を軸組7側の下孔から壁パネル2に打ち込んで固着する。
また、軸組6側(出隅柱側)では、スライド金具11のコーチスクリューボルト15と座金16(図1(b)参照)を取り外し、他の壁パネル取付時に繰り返し使用する。そして、図3(a)に示すように、ビス孔113にビス17を打ち込み、壁パネル2と軸組6をスライド金具11を介して固着する。
【0031】
(6) 1階壁パネル2と2階壁パネル3との間には、木製見切り35を取り付けて仕上げる(図11参照)。
また、図13に示すように、1階壁パネル2の下端と基礎8との間を水切り材付き土台19で塞ぐようにする。
【0032】
(実施の形態の作用)
本実施の形態の壁パネルの取付工法によると、壁パネル2,3を軸組6,7の屋外側に密着させ倒れないように下方位置に係止又は仮固定し、軸組6,7に沿わせて所定の高さ位置にまでジャッキアップした後、軸組6,7に固着するので、壁パネル2,3を取り付けようとする直上に屋根8の軒などが出ていても、壁パネル2,3をクレーン等で吊り上げて下方の仮固定位置に設置しさえすれば、後はジャッキアップして所定の位置に容易に取り付けできる。
また、壁パネル2,3を軸組6,7に密着させて固着するので、上下の壁パネル2,3間に出入り段差を生じず、出入り方向に精度の高い建物外壁を形成できる。
【0033】
さらに、複数枚の壁パネル2,3を基礎8上にスペーサー9を介在させて上下方向に積み上げ仮固定し、スペーサー9によって形成された最下階の1階壁パネル2下端と基礎8との間の隙間にジャッキを差し込み、ジャッキアップするので、ジャッキアップ作業が容易である。
壁パネル2,3をジャッキアップして所定の位置に取り付けた後、最下階の1階壁パネル2下端と基礎8との間の隙間は、水切りカバー等を設けて覆われるが、床下換気等に有効である。
【0034】
なお、最上階の2階壁パネル3を積み上げる際、軒の出が小さければ、2階壁パネル3の吊り上げを布製スリング34等を用いて軒先部を傷めないようにすればよい。また、軒の出が大きい場合は、バランス吊り具34A等を用いて軒をかわすようにすればよい。
【0035】
本実施の形態によると、さらに、前記壁パネル2,3の左右両端部に軸組6,7に跨がるスライド金具10,11を取り付けて壁パネル2,3が倒れないように支えるので、壁パネル2,3の取付作業を安全に施工できる。
そして、該スライド金具10,11は、壁パネル2,3を左右方向の所定の位置に拘束するので、左右方向に精度の高い建物外壁を形成できる。
また、上記スライド金具10,11は、壁パネル2,3を上下方向にスライド可能な状態とするので、所定の高さ位置にまでジャッキアップする際、その作業をスムーズにできる。
【0036】
本実施の形態によると、さらに、軸組6側(出隅柱側)の前記スライド金具11は、壁パネル2,3の端面と、この壁パネル2,3の端面と同一平面上に配置した軸組6の端面とに跨がって取り付くものとされているので、壁パネル2,3を左右方向の所定位置に確実に位置決めできる。
軸組7側(間柱側)の前記スライド金具10は、壁パネル2,3の裏面と、この壁パネル裏面に当接する軸組7とに跨がって取り付くものとされているので、軸組6側の前記スライド金具11とともに、壁パネル2,3が倒れないように確実に支える。
【0037】
以上、本発明の一実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、壁パネルは鋼製枠材と面材とからなるものでもよい。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の壁パネルの取付工法によると、壁パネルを取り付けようとする直上に屋根の軒などが出ていても、外壁パネルをクレーン等で吊り上げて下方位置に設置しさえすれば、後はジャッキアップして所定の位置に容易に取り付けできる。
また、壁パネルを軸組に沿わせてジャッキアップした後固着するので、上下の壁パネル間に出入り段差を生じず、出入り方向に精度の高い建物外壁を形成できる。
【0039】
請求項2記載の本発明の壁パネルの取付工法によると、さらに、複数枚の壁パネルを一度にジャッキアップでき、作業が容易である。
壁パネルをジャッキアップして所定の位置に取り付けた後、最下階の壁パネル下端と基礎との間の隙間は、水切りカバー等を設けて覆われるが、床下換気等に有効である。
【0040】
請求項3記載の本発明の壁パネルの取付工法によると、さらに、スライド金具を取り付けて壁パネルが倒れないように支えるので、壁パネルの取付作業を安全に施工できる。該スライド金具は、壁パネルを左右方向の所定の位置に拘束するので、左右方向に精度の高い建物外壁を形成できるとともに、壁パネルを上下方向にスライド可能な状態とするので、所定の高さ位置にまでジャッキアップする際、その作業をスムーズにできる。
【0041】
請求項4記載の本発明の壁パネルの取付工法によると、さらに、隅柱側の前記スライド金具は、壁パネルを左右方向の所定位置に確実に位置決めでき、間柱側の前記スライド金具は、隅柱側の前記スライド金具とともに、壁パネルが倒れないように確実に支える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であって、スライド金具を取り付けた壁パネルと軸組の斜視図である。
【図2】(a)は図6のB部の水平断面図であり、(b)はスライド金具の斜視図である。
【図3】(a)は図6のA部の水平断面図であり、(b)はスライド金具の斜視図である。
【図4】建物の南面正面図である。
【図5】(a)は1階壁パネルの正面図、(b)は(イ)のY−Y線における断面図、(c)は2階壁パネルの正面図、(d)は小壁パネルの正面図である。
【図6】(a)は軸組の配置を示す建物の平面図であり、(b)は(a)のA部とB部を拡大した平面図である。
【図7】(a)は出隅部における軸組の立面図、(b)は間柱部における軸組の立面図である。
【図8】屋根の出寸法が小さい時に2階壁パネルの積み込み方法を示す説明図である。
【図9】屋根の出寸法が大きい時に2階壁パネルの積み込み方法を示す説明図である。
【図10】2階壁パネル設置直前における壁パネルの説明図である。
【図11】2階壁パネル設置直後における壁パネルの説明図である。
【図12】壁パネルのジャッキアップを示す説明図である。
【図13】基礎と壁パネル下端との間を水切り材付き土台で塞いだ状態を示す壁パネルの説明図である。
【符号の説明】
1 建物
2 1階壁パネル
3 2階壁パネル
4 小壁パネル
6 軸組(出隅柱)
7 軸組(間柱)
8 基礎
9 スペーサー
10,11 スライド金具
Claims (4)
- 基礎上に据え付けた建物躯体に壁パネルを取り付ける壁パネルの取付工法において、
建物躯体の外周面には、取付ガイドを兼用する壁パネル固定用の軸組を壁パネルの横幅に対応した間隔にて鉛直方向に立設しておき、壁パネルを軸組に沿わせて下方位置にスライド可能に係止又は仮固定し、軸組に沿わせて所定の高さ位置にまでジャッキアップした後、軸組に固着することを特徴とする壁パネルの取付工法。 - 前記壁パネルは複数枚であり、この複数枚の壁パネルを基礎上に上下方向に積み上げて係止又は仮固定し、最下階の壁パネル下端と基礎との間にジャッキを差し込み、ジャッキアップすることを特徴とする請求項1記載の壁パネルの取付工法。
- 前記壁パネルの左右両端部に軸組に跨がるスライド金具を取り付けて壁パネルが倒れないように支え、該スライド金具は、壁パネルを、左右方向の所定の位置に拘束するが、上下方向にはスライド可能な状態とすることを特徴とする請求項1または2記載の壁パネルの取付工法。
- 左右で隣り合う前記軸組の一方が隅柱であり、他方が間柱であり、隅柱側の前記スライド金具は、壁パネルの端面と、この壁パネルの端面と同一平面上に配置した隅柱の端面とに跨がって取り付くものとされ、間柱側の前記スライド金具は、壁パネルの裏面と、この壁パネル裏面に当接する間柱とに跨がって取り付くものとされていることを特徴とする請求項3記載の壁パネルの取付工法。
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