JP4045153B2 - 装着補助具付避妊具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、装着が容易なコンドームと補助具とよりなる男性用避妊具に関する。
【0002】
【従来の技術】
男性用避妊具のいわゆるコンドームは、コンドーム本体の先端部に一体に形成された精液溜を有し、また後端部の開口端部には通常一体に形成されたリングを有しており、この開口端部のリングをベースとしてコンドーム外周面が内側となるように先端部に向かって巻き上げられて巻上げ部を形成した第5図にみるような形態にしてから包装され、市販されている。そして、装着時には、コンドーム内側となる先端の閉端部を陰茎先端に接触させてから、この巻き上げ部を巻き戻しつつ陰茎に装着するようになっている。
【0003】
しかし、コンドームはなるべく薄いものが好まれる傾向があるところから、このリングをベースにした巻き上げ部の厚み(直径)は2ミリ程度となってしまい、装着時に装着しにくいという問題が生じている。
【0004】
このため、従来よりこの不便さを解消するためのいろいろな工夫が提案されている。
【0005】
たとえば、特開平10−165433には装着時リングが開示され、ここでは、コンドームのおもて面の識別用凹凸を備えたゴムリングの内部に、脱落防止用突起を備えたガイド棒を、中央に陰茎差し込み用空間をもつ形で組み、差し込み口を中央に設けた底面シートをゴムリング底部に取り付け、コンドームをガイド棒と底面シートで上下から挟み込んだ構造となっているが、このようなものは構造が比較的簡単とはいえ、ゴムリングがあまり変形しやすいと底面シートが破れてこわれてしまうとか、装着する際にこのような用具をわざわざ用意しなくてはならないとか、あるいはコンドームに塗布されたゼリーなどにより汚染されやすく、常に清潔に保つのがむずかしい、さらにはコンドームを装着後にこの装着用リングをわざわざ陰茎から抜かなければならないわずらわしさがあるなどの欠点がある。
【0006】
また、特開平7−308336には、U字状筒体にこれを支える台を設けるとともにコンドームを固定するみぞを設けた装着器具、さらに、特開平6−14952や特開平6−154260にはコンドームを保持し、装着を容易にするリング状のコンドームアプリケータなどが開示されているが、コンドームを装着器具やアプリケータに一旦セットしてから陰茎に装着し、しかも装着後取り去らねばならず、塗布されたゼリーによる汚染とか、それ自体常に清潔にしておかなければならないとか、装着使用時にわざわざコンドームをアプリケータなどに装着しなければならないとか、アプリケータを常時用意しておかなければならないなどの欠点がある。
【0007】
さらに、特開平8−56978、特開平8−252277、特開平6−197921、特開平9−24059などには、コンドーム装着が容易なように、開口端部のリングをベースにして巻き上げて巻き上げ部を形成する際に、少なくとも一本、ないし一対のテープ状物を添えて巻き上げると、装着時にこのテープ状物を陰茎根本側に引張ることにより巻き上げ部が巻き戻されて、容易に装着できるということが開示されている。
【0008】
しかしながら、この方法によるとわざわざアプリケータやその他の補助具を使用しなくてもよいという利点があるものの、このテープ状物は、なるべく巾と厚みがないほうがよいが、巾と厚みをすくなくすると装着時に引張りにくいとか、あるいは巻き上げ部を形成する際に巻き上げにくいとか、コンドームにゼリーが塗布されている場合にはゼリーにくっついてしまってつかみにくくなる場合があるなどの問題が生じ、一方、巾や厚みを増すと、たとえば厚みのみを厚くすると巻き上げ部の一部だけが嵩高となって見た目がよくないという欠点が生じ、また、両者を増すと装着時に引張りやすいなどの利点がでてくる一方で、巻き上げ部の形状が偏平になってしまって円形状とならず、見た目が極端に悪くなるとともに装着しにくくなるなどの問題が生じる。
【0009】
さらにまた、特開平9−47466には、ポリ塩化ビニルフイルムのような軟質性フィルムで形成されたコンドームが開示されている。ここではポリ塩化ビニルフイルムでコンドーム状に一体形成するのは困難なところから2枚のフイルムの側部を熱シールにより形成するとともに、陰茎の勃起状態よりもややゆるめの大きさの形状にするものであるが、熱シール部分に多少のバリが生じるためにバリを陰茎側としなくてはならないとされている。そして、大きさがややゆるめであるために脱去防止のために、陰茎根元部付近のフイルムコンドームに直径5ミリの収縮自在のシリコーンゴムなどの円形リングであって、フイルムコンドームの開口円周よりやや小さめなものを使用するものである。しかしながら、フイルム2枚を熱シールにより接着するため、接着部にピンホールが発生しやすく、避妊効果上問題があるとか、接着部にバリが生ずるため、形成されたコンドームを裏返してバリをコンドーム内側としなければならないし、フイルムは軟質性とはいえシワが生じるところから、シワによっては先端部が硬いものとなり、膣壁に傷をつけたり、痛みを伴うなど必ずしも好ましくないし、バリにより陰茎に損傷を与えかねないものである。
【0010】
このように、軟質塩化ビニルフイルムを用いたコンドームは、陰茎よりやや大きく形成されているためコンドーム全体にわたってシワが生じやすいとか、ピンホールの生成を防止するのが困難であるなど諸問題があり、実用的であるとはいえないものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、コンドームを装着しやすくする工夫などがいろいろと試みられ、提案されているが、製造しやすく、見た目も違和感のなく、装着時には不要となる補助具を容易に捨てることができ、装着しやすいコンドームとすることなどが求められている。
【0012】
【課題を解決すべき手段】
本願発明は、上述の問題点を解決するとともに、解決しようとする課題を克服すべくなされたものである。
【0013】
そして、本願発明は、コンドームと装着補助具とよりなる男性用避妊具において、装着補助具が、断面ほぼ円形状のリング状物で、しかも、その内径あるいは内周がコンドーム外周の大きさとほぼ等しく、かつ外周から内周に向かっておよび/または内周から外周に向かって1か所以上の切り込みがなされているリング状物であることを特徴とするものであり、さらに装着補助具は、ポリスチレン発泡体、ポリオレフィン発泡体およびポリウレタン発泡体よりなる群から選択された発泡体のリング状物、ゴム状弾性物質のリング状物および紙製のリング状物のいずれか1つから選ばれる材料よりなるものであり、またリング状物の直径が0.5〜4ミリメートル、好ましくは1〜2ミリメートルのものである。
【0014】
また、本願発明は、コンドームの開口端部付近の外周面に装着補助具を隣接した状態で前記装着補助具を芯部としてコンドームを巻き上げて、巻き上げ部を形成した形態のコンドームよりなる男性用避妊具に関するものである。さらに、本願発明は、コンドームの開口端部付近の外周面に装着補助具を隣接させ、この装着補助具を芯部として、コンドーム外表面を巻き込むようにして、コンドーム先端へ向けて閉端部まで巻き上げて巻き上げ部を形成することを特徴とするコンドームと装着補助具とより男性用避妊具の製造方法に関するものである。
【0015】
また、本願発明は、上述の男性用避妊具用補助具において、前記装着補助具がリング状物よりなり、その断面形状がほぼ円形状のものであって、しかも前記リング状物の内周がコンドームの外周の大きさとほぼ等しく、かつ外周から内周に向かっておよび/または内周から外周に向かって1か所以上の切り込みが設けられたものであることを特徴とするもので、このリング状物はポリスチレン発泡体、ポリオレフィン発泡体およびポリウレタン発泡体よりなる群から選択された発泡体のリング状物、ゴム状弾性物質のリング状物および紙製のリング状物のいずれか1つから選ばれる材料である。
【0016】
本願は発明についてさらに説明する。
本願発明で使用するコンドームとしては従来から広く知られている各種の材料のものが使用できるが、天然ゴムないし合成ゴムを使用して形成されたものが一番好ましいものである。
【0017】
このコンドームとしては着色剤を使用して着色したものでもよいし、その他適宜の添加剤を添加して形成されたものでもよい。
さらに、コンドームにゼリーを塗布したものも使用できる。
【0018】
そして、装着補助具は、その断面がほぼ円形状のリング状物で、しかもその内径あるいは内周がコンドーム外周の大きさとほぼ等しく、かつ外周面から内周面に向かっておよび/または内周から外周に向かって1か所以上の切り込みが設けられたものである。ここで、リング状物の発泡体としてはポリウレタン発泡体、ポリスチレン発泡体、ポリオレフィン発泡体などの発泡体の中から任意のものを選択することができるが、ポリスチレン発泡体、ポリオレフィン発泡体およびポリウレタン発泡体よりなる群より選択されるものが好ましい。
【0019】
ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンなどの発泡体の中から任意に選択される。
【0020】
また、リング状物のゴム状弾性物質としては、天然ゴム、各種の合成ゴム、ウレタンゴムなどのゴム状弾性を示す物質があげられる。さらに、紙製のリング状物としては、通常のこより状の形態とか紐状の形態のものがあげられる。
【0021】
リング状物質としては、無着色のものでもよいが、コンドームの色とのコンビネーションを考えるべきであるとともに、切断片が容易にわかるような色とする工夫も場合によっては必要である。しかし、コンドームの色とあまり違和感のない色彩を考えて適宜着色することが好ましい。リング状物の直径は任意の大きさのものが使用できるが、コンドームとの関係で直径もおのずと制限されてくるが、あまり小さいと、巻き上げ部を形成したときに使用した効果があまり出てこないので、通常は0.5〜4ミリ程度、好ましくは1〜2ミリ程度の直径でよい。
【0022】
リング状物は、その断面形状がほぼ円形状のものが好ましいが、多少変形していてもよい。しかし、コンドームの開口端側からこのリング状物を芯部としてコンドームの先端部方向にコンドーム本体を巻き上げていく場合に、あまり変形していると巻き上げる際の操作が円滑にいかないので、なるべく変形していない方が好ましい。
【0023】
さらにリング状物の外周から内周に向かっておよび/または内周から外周に向かって1か所以上の切込みを設けるが、これは、コンドームを装着後にこの切り込みからリング状物を容易に切断できるようにするためのものであって、この切り込みの深さは、切断の容易さと関係している。あまり切り込みが深すぎるとコンドーム本体を巻き上げようとする段階ですぐにリング状物が切断されてしまい、巻き上げることが困難となるので、少なくとも巻き上げようとする初期の段階で切断することがないように、切り込みの深さを調節する必要がある。
【0024】
しかし、巻き上げは開始されてしまったあとでは、巻き上げ部の内で切断されてしまっても、巻き上げ部を形成することが可能であるので、巻き上げの初期、すくなくとも当初の段階でリング状物が切断されてしまわないような切り込み深さであれば十分である。
【0025】
本願発明でリング状物の外周から内周に向かっておよび/または内周から外周に向かって設けられた切込みとは、円形断面方向に切り込まれた形態のもの、円形断面方向に対して斜め方向に切り込まれた形態のもの、およびリング状物の長手方向に対して斜めに周面に沿って切り込まれた、すなわちらせん状に切り込まれた形態のものも意味する。
【0026】
切り込みを入れる個所もリング状物の任意の個所でよく、1か所以上の切込みを設けるが、好ましくは2〜4か所程度、場合ではそれ以上設けてもよい。
このように、切り込みを設けたリング状物をその内周面がコンドームの開口端近傍の外周面上に接触させるとともに先端方向にリング状物が芯部となるようにコンドーム本体の外周面を内側として開端部まで巻き上げて巻き上げ部を形成する。発泡体リング状物が非常に柔らかい発泡体材料であると、巻き上げる際に芯部となる発泡体の直径が圧縮されて小さくなることがあるので、このような場合には多少直径の大きなものを使用しなければならないこともある。このような場合には多少硬い材料の発泡体を使用することが好ましい。
【0027】
そして、この巻き上げ部は結局、リング状物を芯部としてそのまわりにコンドーム本体がまかれた構造となるところから、芯部の直径の大きさだけ、巻き上げ部の直径も増加するため、通常は2〜3ミリ程度の巻き上げ部の直径が3〜5ミリ程度と大きくなるところから、装着が容易となる。また、リング状物に切り込みを設けてあるので、容易に切断され、コンドームを装着後わざわざ取りはずすわずらわしさもないし、切り込みの深さの程度によっては巻き上げ中に切断されてばらばらになっているため、装着と同時にコンドームから分離してしまい、わざわざ切断する行為も必要ない。
【0028】
さらに、テープ状物を使用したのと相違して見た目もきれいで、違和感がなく巻き上げ部の形状も円形ないしほぼ円形であるので装着しやすいなどの利用がある。とくに性行為をする前から装着することは一般的ではないといわれており、一般的には性行為の途中で装着されることになる。このような場合には膣などからの分泌物で陰茎表面が潤滑されておりきわめて装着しにくくなっている。このような場合にも本願発明の男性用避妊具は装着が容易であるという利点を有している。そして、構造がきわめて簡単で製造もしやすく、従来からのコンドーム製造機械を何らの補修をすることなく適用することができるという製造上のメリットもある。
【0029】
本願発明を図を用いて具体的に説明する。
【0030】
第5図は、従来のコンドーム1’を示し、開口端部は通常コンドーム本体と一体に形成されたリング(図示せず)を有し、このリングをベースとしてコンドーム外周面を内側にして巻き込むようにして閉端部7’まで巻き上げて巻き上げ部6’を形成し、このような形態のコンドーム1’を各別に包装して製品としている。
【0031】
この場合、リングの直径あるいは大きさはコンドームの膜厚よりやや大きくしてあり、これを芯部として巻き上げられている。しかし、このリングの直径はコンドームの膜厚よりやや大きくしてあるものの、この膜厚が厚いと性感がそこなわれるなどとしてより薄いものが好まれているため、リングの直径はどうしても小さくならざるをえなくなる。そうすると、巻き上げ部6’の大きさ(直径)は小さくなってしまうところから、巻き戻しながら陰茎に装着しようとすると巻き戻しが容易ではないなどの実際の問題が生じている。
【0032】
なお、第5図で8’は精液溜を示す。
【0033】
そこで、本願発明は、第1図に示すように男性用避妊具1は、装着補助具2を巻き上げ部6を形成する際に芯部として使用して、コンドームの膜厚のいかんにかかわらず巻き上げ部6の大きさ(直径)を装着しやすいような大きさに調節しようとするものである。第1図は巻き上げ部6を一部切り欠いた男性用避妊具の斜視図を示す。ここで、7は閉端部、8は精液溜、4は装着補助具のリング状物3に設けられた切り込みを示す。このような形態の男性用避妊具が各別に包装され商品となる。
【0034】
第2図は、巻き上げ部6を形成する前の男性用避妊具11を示す。ここで5はコンドーム本体を、8は精液溜を、3はリング状物を、4は3の外周から内周に向かって設けられた切り込みを示す.このリング状物3は、コンドームの開口端にコンドーム本体5と一体に形成されたリング(図示せず)に接触させるようにして、このリングとこのリング状物3を芯部とするようにしてコンドームの外周を内側にして巻き込むようにしてコンドーム先端部に向けて閉端部まで巻き上げて、巻き上げ部6を形成する。
【0035】
第3図は、装着補助具2の斜視図を示す。装着補助具2は、リング状物3に外周9から内周10に向かって切り込み4が設けられたものである。内周10の大きさはコンドームの外周にほぼ等しくなるようになっている。これは、コンドームをその先端部に向けて開口端側から巻き上げていく際に、この巻き上げが容易なようにするためであり、コンドームの外周より大きくなってしまうと巻き上げ当初リング状物が折れ曲ったりするなどするために不便である。逆にコンドームの外周より小さくなると巻き上げに伴ってリング状物のリングの大きさを拡大しようとする力が働くため、切り込みからすぐにリング状物が切断されてしまい、巻き上げ当初の巻き上げが困難となり、切断されたものを拾い集めて巻き上げなければならないなどの問題が生じる。
【0036】
そして、切り込み深さはコンドームを装着したあとでは、容易にリング状物が切断されて取り去ることが容易になる程度のものである。場合では、コンドームの巻き上げの途中段階で巻き上げ部の中で切断されてしまってもよい。
【0037】
第4図は、第1図の巻き上げ部6付近の一部の断面図を示し、2は装着補助具、7は閉端部を示す。巻き上げ部6は、第4図でみるように装着補助具を芯部としてその周囲にコンドームが開口端部から、先端に向けて閉端部まで捲回されているため、巻き上げ部の大きさ(直径)が大きくなり装着しやすくなる。
【0038】
第6図は、装着補助具の第2の例を示すものでその部分斜視図を示す。この例は、リング状物12の内周から外周に向かって切り込み13、13’が設けられているものである。
【0039】
第7図は、装着補助具の第3の例を示すもので、その部分斜視図を示す。この例は、リング状物14の外周から内周に向かって切り込み15’が設けられているとともに内周から外周に向かって切り込み15が設けられているものである。
【0040】
第8図は、装着補助具の第4の例を示すもので、その部分斜視図を示す。この例は、リング状物16の長手方向に対して斜めに周面に沿って切り込まれたらせん状の切り込み17が設けられた形態の例を示す。
【0041】
第9図は、装着補助具の第5の例を示すもので、その部分斜視図を示す。この例は、リング状物18の円形断面方向に対して斜め方向に切り込まれた切り込み19を有する形態の例を示す。
【0042】
本願発明の装着補助具のリング状物に設けられた切り込みは、第2図、第6図、第7図、第8図、第9図のそれぞれに示された切り込みだけを使用してもよいし、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。
【0043】
【発明の効果】
上述したように、本願発明は、コンドームと装着補助具とよりなる男性用避妊具であり、装着補助具を使用することによりコンドームの巻き上げ部の大きさ(直径)が大きくなるので、とくに性行為の途中段階での装着がきわめて容易になるとともに、装着補助具の発泡体のリング状物の外周から内周に向かって切り込みが設けられているので装着後はこの切り込みから容易に切断することができるので、後始末がきわめて簡単である。また、性行為の途中段階で装着することがほとんどであるので、リボン状物を介在させたものでは雰囲気にそぐわず、違和感が生ずるが、本願発明の装着補助具では装着完了の直前まで目に触れることがないので、従来のコンドームの感覚で装着すればよいものである。しかも、装着補助具は構造が簡単で製造しやすいものであるし、この補助具を芯部として巻き上げ部を形成するにしても従来の製造装置をそのまま使用することができ、さらに包装して商品化するにしても包装材料はほとんど従来の使用量とかわらないなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻き上げ部の一部を切り欠いた男性用避妊具の斜視図を示す。
【図2】巻き上げ部を形成する前の状態の男性用避妊具の側面図を示す。
【図3】装着補助具の斜視図を示す。
【図4】第1図の男性用避妊具の巻き上げ部の一部の断面図を示す。
【図5】従来の巻き上げ部が形成されたコンドームの斜視図を示す。
【図6】装着補助具の第2の例の部分斜視図を示す。
【図7】装着補助具の第3の例の部分斜視図を示す。
【図8】装着補助具の第4の例の部分斜視図を示す。
【図9】装着補助具の第5の例の部分斜視図を示す。
【符号の説明】
1 巻き上げ部が形成された男性用避妊具
1’ 巻き上げ部が形成された従来のコンドーム
2 装着補助具。
3、12、14、16、18 リング状物
4、13、13’、15、15’、17、19 切り込み
5 コンドーム本体
6および6’ 巻き上げ部
7および7’ 閉端部
8および8’ 精液溜
9 3の外周
10 3の内周
11 巻き上げ部を形成する前の状態の男性用避妊具

Claims (8)

  1. 天然ゴムまたは合成ゴムのコンドームと装着補助具よりなる男性用避妊具において、
    装着補助具が、断面形状がほぼ円形状のリング状物であって、しかも前記リング状物の内周がコンドーム外周の大きさとほぼ等しく、かつ外周から内周に向かっておよび/または内周から外周に向かって1か所以上切り込みが設けられていることを特徴とする上記男性用避妊具。
  2. 装着補助具が、ポリスチレン発泡体、ポリオレフィン発泡体およびポリウレタン発泡体よりなる群から選択された発泡体のリング状物、ゴム状弾性物質のリング状物および紙製のリング状物のいずれか1つから選ばれる材料であることを特徴とする請求項1記載の男性用避妊具。
  3. 装着補助具が、直径が1〜2ミリメートルのリング状物であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の男性用避妊具。
  4. コンドームの開口端部付近の外周面に装着補助具の内周を隣接させた状態で、前記装着補助具を芯部としてコンドームの外周面を内側にして巻き上げられた巻き上げ部がコンドームに形成された形態のものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の男性用避妊具。
  5. コンドームの開口端部付近の外周面に装着補助具の内周を隣接させ、ついで前記装着補助具を芯部としてコンドームの外周面を内側にして巻き上げて巻き上げ部をコンドームに形成してコンドームと装着補助具とより男性用避妊具を製造する方法において、
    前記装着補助具として、リング状物の断面形状がほぼ円形状であって、しかも前記リング状物の内周がコンドームの外周の大きさとほぼ等しく、かつ外周から内周に向かっておよび/または内周から外周に向かって1か所以上切り込みが設けられたリング状物を使用することを特徴とする上記製造方法。
  6. 装着補助具として、ポリスチレン発泡体、ポリオレフィン発泡体およびポリウレタン発泡体よりなる群から選択された発泡体のリング状物、ゴム状弾性物質のリング状物および紙製のリング状物のいずれか1つから選ばれる材料を使用することを特徴とする請求項5に記載の男性用避妊具の製造方法。
  7. 男性用避妊具用装着補助具において、前記装着補助具がリング状物よりなり、その断面形状がほぼ円形状のものであって、しかも前記リング状物の内周がコンドームの外周の大きさとほぼ等しく、かつ外周から内周に向かっておよび/または内周から外周に向かって1か所以上の切り込みが設けられたものであることを特徴とする上記装着補助具。
  8. リング状物が、ポリスチレン発泡体、ポリオレフィン発泡体およびポリウレタンはよりなる群から選択された発泡体のリング状物、ゴム状弾性物質のリング状物および紙製のリング状物のいずれか1つから選ばれる材料であることを特徴とする請求項7に記載の装着補助具。
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