JP4044959B2 - 吸収性物品中のエクソプロテインの阻害 - Google Patents

吸収性物品中のエクソプロテインの阻害 Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は、膣タンポンや生理用ナプキンのような吸収性物品におけるエクソプロテイン(exoprotein)の阻害(inhibition)に関する。より具体的には、本発明は、エーテル化合物、アミド化合物、アミン化合物を単独で又はこれらの組み合わせてこのような吸収性物品中に導入すること、及びこれらの化合物のグラム陽性菌に対する効果に関する。
発明の背景
人の体から出てくる液体を吸収するための使い捨て吸収性物品が幅広く使用されている。これらの使い捨て吸収性物品は、典型的には、意図する消費者の使用により典型的に規定される所望の形態に形成された吸収体の圧縮体を有する。月経タンポンの分野において、該使い捨て吸収性物品は、女性の生理期間中一般的に排出される体液を吸収するために体腔に挿入されることが意図されている。
女性の体には、膣及び生理学的に関連する部分を健康な状態に維持する複雑なプロセスが存在する。初潮と閉経の年の間の女性では、性状な膣は種々の微生物のための生態系を提供する。バクテリアは膣に存在する支配的な微生物であり、多くの女性は、膣からの排出液1g当たり約109のバクテリアがいる。膣のバクテリアフローラ(flora)系は、好気性と嫌気性バクテリアの両方からなる。より一般的に単離されたバクテリアは、ラクトバシラス(Lactobacillus)スピーシーズ、コリネバクテリア、ガルドネレラ バギナリス(Gardnerella vaginalis)、スタフィロコッカス スピーシーズ(Staphylococcus)、ペプトコッカス スピーシーズ(Peptococcus)、好気性と嫌気性のストレプトコッカル スピーシーズ(Streptococcal)及びバクテロイデス スピーシーズ(Bacteroides)である。場合により膣から単離されている他の微生物には、酵母(Candida albicans)、プロトゾア(Trichomonous vaginails)、マイコプラズマ(Mycoplasma hominis)、クラミジア(Chlamydia trachomatis)及びウイルス(Herpes simplex)がある。これら後者の微生物は、症状をもたらさない少ない数で存在しているかも知れないが、膣炎又は性病に関連している。
生理学的、社会的及び特異体質的因子が膣に存在するバクテリアの量及びスピーシーズに影響を与える。生理学的因子には、年齢、生理の期間及び妊娠が含まれる。例えば、生理期間を通して膣に存在する膣フローラには、ラクトバシリ、コリネバクテリウム、ウレアプラブマ及びマイコプラズマが含まれる。社会的及び特異体質的因子には、避妊方法、性交の経験、全身病(例えば、糖尿病)及び薬物治療が含まれる。
膣で生産されるバクテリア蛋白及び代謝産物は、他の微生物や人自体に対して影響し得る。例えば、生理期間中の膣は、約3.8〜約4.5の範囲のpHの穏やかな酸性にある。このpH範囲は、正常なフローラの維持にとって最も好適な条件であると考えられている。このpHにおいて、膣には通常、バランスのとれたエコロジーにおいて微生物の多くのスピーシーズがいて、感染に対して保護と抵抗とをもたらすことにおいて有効な役割を示し、スタフィロコッカス アウレウス(S.aureus)のようなバクテリアのあるスピーシーズに対して、膣を不適切にする。低いpHは、ラクトバシリの成長及び酸性生産物の結果である。膣の微生物は、又、過酸化水素のような抗菌化合物や他のバクテリアスピーシーズに対する抗菌剤を産生し得る。1つの例は、ラクトバシリの他のスピーシーズに対して向けられたラクトバシリの抗生物質様生産物であるラクトシンである。
ある微生物の産物は人自体にも影響し得る。例えば、エス アウレウス(S.aureus)は、エンテロトキシン、トキシック ショック シンドローム トキシン−1(TSST−1)含む種々のエクソプロテイン及びプロテアーゼやリパーゼの様な酵素を産生し、環境内に分泌する。
エス アウレウス(S.aureus)は、生理がある年齢の健康な女性の約16%の膣から見いだされている。膣から単離されたエス アウレウス(S.aureus)の約25%はTSST−1を産生できる。TSST−1及びスタフィロコッカスのエンテロトキシンの幾つかは、人にトキシック ショック シンドローム トキシン−1(TSST−1)を起こすものとして同定されている。
一般的にTSSの症状は、熱、下痢、吐き気、血圧の急激な低下を伴う発疹を含む。この病気に接触した人の約6%に全身性の生命の維持に必要な器官の欠損が生じる。エス アウレウス(S.aureus)は、膣に微生物が侵入した結果として、TSSを発症させるものではない。代わりに、エス アウレウス(S.aureus)が成長し、繁殖すると、トキシック ショック シンドローム トキシン−1(TSST−1、同義語 pyrogenic exotoxin C 及びenterotoxin F)を産生し得る。血液流に入った後のみ、TSST−1トキシンは、全身に作用し、トキシック ショック シンドロームとなる症状をもたらす。
月経血は、約7.3のpHを有する。生理期間の間、膣のpHは中性方向に移動し、ややアルカリ性になり得る。このpHの変化は、酸性環境でその成長が抑制されている微生物に繁殖の機会を与える。例えば、エス アウレウス(S.aureus)は、生理と生理の間の期間に採取したスエブ(sweb)からよりも、生理中に採取した膣スエブから、より多く単離されている。
タンポンガーゼ(pledget)に一種以上のバイオスタティック化合物、殺生物化合物及び/又は解毒化合物を組み込むことによって、病原性微生物及び生理中に起こるTSSを減少又は除去する多くの試みがなされている。例えば、生理期間中に女性の膣において見いだされるトキシンを解毒するために、生理用タンポンにL−アスコルビン酸を適用してきた。
タンポンガーゼ中にグリセリルトリアセテートを組み入れることが提案されている。グリセリルトリアセテートは、エステラーゼの酵素作用によりグリセロールと酢酸とに容易に分解される。エステラーゼは、膣の皮膚組織及び月経流体中に存在する。エステラーゼの酵素作用は、環境のpHによってコントロールされ、pHがアルカリサイドになるとより活性となる。膣のpHは生理期間中にアルカリサイドに移動するので、エステラーゼの酵素作用は自動的に増加し、グリセリルトリアセテートを攻撃する。これにより酢酸を素早く放出するが、このことは、pH及びエステラーゼの酵素活性を低下させる可能性がある。しかしながら、月経流体は十分緩衝化されており、酢酸は月経流体のpHを低下させるのには効果がない。
炭素数8〜18の脂肪酸と、脂肪族多価アルコールのモノ及びジエステルを組み込もうとする別の試みがある。例えば、エス アウレウス(S.aureus)エンテロトキシン及びTSST−1の生成を阻害するために、グリセロールモノラウレート(GML)を用いてきた。しかしながら、上述したように、エステラーゼは膣の皮膚組織及び月経流体中に数多く存在する。このエステラーゼは、バクテリアが産生するエステラーゼとリパーゼとともに、酵素的に、該エステルを効果のない化合物に分解する。
これまで、当業者は、エステル化合物についてのリパーゼとエステラーゼの影響について良いものと考えていなかった。従って、タンポンガーゼのような吸収性物品に、膣領域に存在する天然のフローラに有害な影響を与えるような高い濃度で、一種以上のエステル化合物を添加していたかも知れない。自然の状態が変化すると、病原体による過剰成長が起こり、これにより膣炎として知られる状態を引き起こすかも知れない。
従って、グラム陽性菌からのTSST−1のようなエクソプロテインの産生を有効に阻害することができ、酵素リパーゼやエステラーゼにより実質的に影響されず、かつ膣領域に見いだされる正常なフローラを変更することがない化合物を組み込んだ吸収性製品についての要望が存在している。
発明の概要
簡潔にいうと、本発明は、1種以上のエーテル化合物又はアミンやアミド化合物のような窒素含有化合物を単独で又は組み合わせて、その有効量を月経タンポンのような吸収性物品に組み込むと、グラム陽性菌からのエクソプロテインの産生を実質的に阻害するとの知見に基づくものである。
本発明のエーテル化合物は、下記一般式により表される。
1−O−R2
(式中、R1は炭素数8〜18の直鎖又は分岐アルキル基、R2は、アルコール、ポリアルコキシル化硫酸塩及びポリアルコキシル化スルホコハク酸塩から選ばれる。)
これらのエーテル化合物を月経タンポンのような吸収性物品に組み込むと、グラム陽性菌からのエクソプロテインの産生を実質的に阻害することを見いだした。
本発明のアミン化合物は、下記一般式により表される。
3−N−(R5)R4
(式中、R3は炭素数約8〜約18のアルキル基、R4及びR5は同一であるか又は異なり、水素及び炭素数1〜約18のアルキル基から選ばれる。R4及びR5のアルキル基は、ヒドロキシ、カルボキシル、カルボン酸塩及びイミダゾリンから選ばれる1つ以上の置換基を有することができる。本発明の範囲には、アミン塩を含む窒素含有化合物を含む。アミン化合物及びその塩は、グラム陽性菌からのエクソプロテインの産生を実質的に阻害するのに有効であること見いだした。
本発明のアミド化合物は、下記一般式により表される。
Figure 0004044959
(式中、R7はカルボニル炭素を含み、炭素数8〜18のアルキル基、R8及びR9は同一であるか又は異なる。好ましくは、R8及びR9は、水素及び炭素数1〜12のアルキル基から選ばれる。R8及びR9のアルキル基は、エステル、エーテル、アミン、ヒドロキシ、カルボキシル、カルボン酸塩、スルホネート及びスルホン酸塩から選ばれる1つ以上の置換基を有してもよい。)
本発明の一般的な目的は、グラム陽性菌からのエクソプロテインの産生を阻害する吸収性物品を提供することである。本発明のより具体的な目的は、エス アウレウス(S.aureus)によるTSST−1及びエンテロトキシンBの産生を実質的に阻害する作用をする一種以上のエーテル、アミド又はアミン化合物を単独で又は組み合わせて組み込んだ月経タンポンを提供することである。
本発明の他の目的は、膣領域に存在する正常なフローラを激しく損ねることなしに、グラム陽性菌からのエクソプロテインの産生を実質的に阻害するであろう一種以上のエーテル、アミド又はアミン化合物を単独で又は組み合わせて組み込んだ月経タンポンを提供することである。
本発明の他の目的は、吸収性物品内でグラム陽性菌により産生されるエクソプロテインの産生を阻害する方法を提供することである。
本発明の他の目的、利点及び変更は、請求の範囲に規定した発明概念から逸脱することなく、当業者に明らかとなるであろう。
好ましい実施態様の詳細な説明
本発明を月経タンポンについて詳細に説明するが、グラム陽性菌からのエクソプロテインの阻害が有益である生理用ナプキン、パンティーライナー、大人用失禁用下着、おむつ、医療用包帯、及び医療、歯科、外科及び/又は鼻用のタンポンなどの他の使い捨て吸収性物品にも適用できることは、当業者に分かるであろう。
本発明で用いるのに好適である膣タンポンは、通常、天然及び合成繊維を含む吸収性繊維を膣内に容易に挿入できるように単一体の大きさに圧縮されて作られたものである。月経タンポンは、必要とされる吸収容量を提供するために材料の十分に大きなボデーを持てるように、細長い円柱状につくられているが、種々の形につくってもよい。月経タンポンは、現在、圧縮したタイプが好まれているが、圧縮しても圧縮しなくてもよい。月経タンポンは、適当なカバーや包装があってもなくてもよく、吸収性及び非吸収性の両方を含む種々の繊維のブレンドで作ることができる。
特定のエーテル化合物がグラム陽性菌からのエクソプロテイン、より具体的には、エス アウレウス(S.aureus)菌からのTSST−1及びエンテロトキシンBの生成を実質的に阻害できることを見いだした。本発明のエーテル化合物は、下記一般式により表される。
1−O−R2
(式中、R1は炭素数8〜18の直鎖又は分岐アルキル基、R2は、アルコール、ポリアルコキシル化硫酸塩及びポリアルコキシル化スルホコハク酸塩から選ばれる。)
本発明で有用なエーテル化合物のR1基のアルキル基は、飽和及び不飽和脂肪酸化合物から誘導できる。好適な化合物には、C8−C18脂肪酸、好ましくはカプリリック、カプリック、ラウリック、ミリスティック、パルミティック及びステアリックアシッドであり、これらの炭素鎖長はそれぞれ8、10、12、14、16及び18である。より好ましいものは、カプリック、ラウリック及びミリスティックである。
好ましい不飽和脂肪酸は、1つ又は2つのシスタイプ二重結合を有するもの及びこれらの混合物である。好適な物質には、ミリストレイック、パルミトレイック、リノレイック及びこれらの混合物が含まれる。
望ましくは、R2基は、本発明のエーテル化合物において用いるために、エトキシル化又はプロポキシル化できる脂肪族アルコールである。好適な脂肪族アルコールには、グリセロール、シュクロース、グルコース、ソルビトール、ソルビタン及びこれらの誘導体が含まれる。好ましいエトキシル化又はプロポキシル化アルコールには、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのグリコールが含まれる。
脂肪族アルコールは、慣用のエトキシル化又はプロポキシル化化合物及び技術により、エトキシル化又はプロポキシル化できる。該化合物は、好ましくは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、及びこれらの混合物、及び有効である物質を提供する同様の環状化合物からなる群から選ばれる。最も好ましくは、エトキシル化化合物は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、及びこれらの混合物からなる群から選ばれる。
2基は、さらに、ポリアルコキシル化硫酸塩及びポリアルコキシル化スルホコハク酸塩を含むことができる。塩は、1以上のカチオンを有することができる。好ましくは、カチオンは、ナトリウム、カリウム又はこの両方である。
本発明の好ましいエーテル化合物には、ラウレス(laureth)−3、ラウレス−4、ラウレス−5、PPG−5ラウリルエーテル、1−0−ドデシル−rac−グリセロール、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウレス(3)スルホコハク酸ジナトリウム、ラウレス(3)スルホコハク酸ジカリウム及びポリエチレンオキシド(2)ソルビトールエーテルが含まれる。
本発明により、タンポンをエス アウレウス(S.aureus)に曝した時に、タンポンがTSST−1の形成を実質的に阻害する阻害性エーテル化合物の有効量を含有する。有効量は、該吸収体1g当たりエーテル化合物少なくとも約0.005ミリモルであることが見いだされた。好ましくは、エーテル化合物の量は、該吸収体1g当たり約0.005ミリモル〜約2ミリモルの量であり、より好ましくは該吸収体1g当たり約0.005ミリモル〜約0.2ミリモルの量である。化合物は単独で用いることができるが、当業者は、複数含むことを理解するであろう。つまり、吸収性物品は、一種以上のエーテル化合物を含むことができる。
本発明の他の態様において、特定の窒素含有化合物がグラム陽性菌からのエクソプロテイン、より具体的には、エス アウレウス(S.aureus)菌からのTSST−1及びエンテロトキシンBの生成を実質的に阻害できる。具体的には、本発明の窒素含有化合物は、下記一般式により表されるアミン及びその塩である。
3−N−(R5)R4
(式中、R3は炭素数約8〜約18のアルキル基、R4及びR5は同一であるか又は異なり、水素及び炭素数1〜約18のアルキル基から選ばれる。R4及びR5のアルキル基は、及びヒドロキシ、カルボキシル及びカルボン酸塩及びイミダゾリンから選ばれる1つ以上の置換基を有することができる。本発明のアミン化合物は、グラム陽性菌からのエクソプロテインの生成を実質的に阻害できる。
本発明において、R3基が炭素数約8〜約18のアルキル基であることが重要である。望ましくは、該アルキル基は、炭素鎖長がそれぞれ8、10、12、14、16及び18であるカプリリック、カプリック、ラウリック、ミリスティック、パルミティック及びステアリックアシッドを含むがこれに限定されない脂肪酸化合物から誘導される。より好ましい物質は、カプリック、ラウリック及びミリスティックを含む。好ましい不飽和脂肪酸は、1つ又は2つのシスタイプ二重結合を有するもの及びこれらの混合物である。好適な物質には、ミリストレイック、パルミトレイック、リノレイック及びこれらの混合物が含まれる。
4及びR5のアルキル基は、さらに、ヒドロキシ、カルボキシル及びカルボン酸塩から選ばれる1つ以上の置換基を有することができ、R4及びR5は、R5部分のα炭素に二重結合を介して結合する窒素を含有する不飽和ヘテロ環を形成でき、置換イミダゾリンを形成できる。カルボン酸塩は、ナトリウム、カリウム及びその両方から選ばれる一種以上のカチオンを有する。R3〜R5アルキル基は直鎖でも分岐でも飽和でも不飽和でもよい。
他の態様において、アミン化合物は塩であり得る。塩は下記一般式により表される。
Figure 0004044959
(式中、R3はアミンに会合するアニオン成分であり、炭素数約8〜約18のアルキル基から誘導される。望ましくはR3はポリアルキルオキシル化アルキル硫酸塩である。R6基は、R4とR5について上述したのと同じである。R3〜R6のアルキル基は、直鎖でも分岐でも飽和でも不飽和でもよい。アミン塩の好ましい具体的な化合物は、ラウレス硫酸TEAである。
吸収性物品又はそのカバーに組み込むことができる本発明の好ましいアミン化合物には、ラウレス硫酸TEA、ラウラミン(lauramine)、ラウラミノプロピオン酸ラウラミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルヒドロキシエチル イダゾリン及びそれらの混合物が含まれる。
本発明により、タンポンをエス アウレウス(S.aureus)菌に曝した時に、タンポンはTSST−1生成を実質的に阻害できる阻害性窒素含有化合物の有効量を含有する。有効量は、該吸収体1g当たりアミン化合物少なくとも約1×(10-5)ミリモルであることを見いだした。好ましくは、アミン化合物は、該吸収体1g当たり約0.005ミリモル〜約2ミリモルの量であり、より好ましくは該吸収体1g当たり約0.005ミリモル〜約0.2ミリモルの量である。化合物は単独で用いることができるが、当業者は、複数含むことを理解するであろう。つまり、吸収性物品は、一種以上のアミン化合物を含有することができる。
他の態様において、本発明の窒素含有化合物が下記一般式により表される。
Figure 0004044959
(式中、R7はカルボニル炭素を含む炭素数8〜18のアルキル基、R8及びR9は同一であるか又は異なる。R8及びR9は、水素及びエステル、エーテル、アミン、ヒドロキシ、カルボキシル、カルボン酸塩、スルホネート及びスルホン酸塩から選ばれる1つ以上の置換基を有してもよい炭素数1〜約12のアルキル基から選ばれる。)
カルボニル炭素を含むアルキル基は、飽和及び不飽和脂肪酸化合物から誘導できる。好適な化合物は、限定されるものではないが、C8−C18脂肪酸、好ましくはカプリリック、カプリック、ラウリック、ミリスティック、パルミティック及びステアリックアシッドを含み、これらの炭素鎖長はそれぞれ8、10、12、14、16及び18である。より好ましい物質はカプリック、ラウリック及びミリスティックを含む。
好ましい不飽和脂肪酸は、1つ又は2つのシスタイプ二重結合を有するもの及びこれらの混合物である。好適な物質には、ミリストレイック、パルミトレイック、リノレイック及びこれらの混合物が含まれる。
8及びR9は同一であるか又は異なり、それぞれ水素及び炭素数1〜約12のアルキル基から選ばれる。R7〜R9のアルキル基は、直鎖でも分岐でも飽和でも不飽和でもよい。R8及び/又はR9が少なくとも2の炭素鎖を有するアルキル基である場合、該アルキル基は、エステル、エーテル、アミン、ヒドロキシ、カルボキシル、カルボン酸塩、スルホネート及びスルホン酸塩から選ばれる1つ以上の置換基を有してもよい。塩は、ナトリウム、カリウム又はその両方から選ばれる一種以上のカチオンを有することができる。
本発明の好ましいアミド化合物には、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム(sodium lauroyl sarcosinate)、ラウラミド(lauramide)MEA、ラウラミドDEA、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ラウラミドMEAスルホコハク酸ジナトリウム、ラウロアンポジ酢酸ジナトリウム(disodium lauroamphodiacetate)が含まれる。
本発明により、タンポンをエス アウレウス(S.aureus)菌に曝した時に、タンポンはTSST−1生成を実質的に阻害できる阻害性窒素含有化合物の有効量を含有する。有効量は、該吸収体1g当たりアミド化合物少なくとも約5×(10-4)ミリモルであることを見いだした。好ましくは、アミド化合物は、該吸収体1g当たり約0.005ミリモル〜約2ミリモルの量であり、より好ましくは該吸収体1g当たり約0.005ミリモル〜約0.2ミリモルの量である。化合物は単独で用いることができるが、当業者は、複数含むことを理解するであろう。つまり、吸収性物品は、一種以上のアミド化合物を含有することができる。
本発明の組成物は、好適な形態で調製でき適用できるが、限定するものではないが、水溶液、ローション、バルム、ゲル、軟膏(salves)、軟膏(ointment)、丸薬、座薬などを含む形態で調製することができる。
該組成物は、阻害剤を所望の吸収性物品に適用する常法を用いて、吸収性物品に適用することができる。例えば、別に包装体を有しない単一のタンポンは、阻害剤を有する液体浴に直接浸漬し、次いで空気乾燥し、もし必要ならば、揮発性溶媒を除去する。圧縮タンポンについては、阻害剤の組み込みを、圧縮前に行うのがベストである。タンポン材料上及び/又は中に組み込むとき、該組成物は、一時的でも、ゆるく接着していても、結合していても又はこれらの組み合わせのいずれでもよい。ここで、一時的とは、該組成物が、タンポン材料中を移動できることを意味する。
タンポンの全体に阻害剤を含浸させることは必要ではない。経済的及び機能的の両方において好適な結果は、使用の間最も効果的であるであろう外表面上又はその近くに阻害剤を集中させることにより得ることができる。
実質的な阻害剤組成物は、所望の適用に有効な一種以上の慣用の医薬的に許容されかつ相溶性の担体材料を追加的に含むことができる。該担体は、組成物中で用いる材料を共溶解又は分散させることができる。従って、本発明の組成物は、軟膏(ointment)、ローション、クリーム、軟膏(salves)、エアロゾル、座薬、ゲルなどのベースとして化粧品や医薬品の分野で用いられる周知のものを含むことができる。
本発明の阻害剤組成物は、業界で確立された態様で又は業界で確立されたレベルで、医薬組成物中に慣用的に見いだされる補助的成分を追加的に含むことができる。例えば、該組成物は、追加の抗菌剤、駆虫剤、鎮痒剤、収斂剤、局所麻酔薬又は抗炎症剤のような治療用の相溶性の医薬的活性物質を追加的に含むことができる。
本発明は、具体的な実施態様を示す以下の実施例を検討することにより容易に理解できるであろう。実施例は、本発明を実施するためのガイドとして働くために与えたのであり、本発明を限定するものとして解釈されものではない。種々の変更は当業者に明らかなように、本発明の精神及び添付の請求の範囲を逸脱することなく行うことができることが理解できるであろう。
実施例1−3
TSST−1生成についての試験化合物の有効性を、コーニング50ml円錐形ポリスチレンチューブに、それぞれの試験化合物の成長培地10ミリリットル中に活性化合物を所望の濃度(ミリモル/ミリリットル:ミリモルを以後mMと略称する)で入れることにより測定した。ポリスチレンチューブは、Baxter Diagnostic Incorporated,Scientific Products Division,1430 Waukengan Road,McGaw Park,IL 60085-6787から入手可能である。
成長培地は、次のようにして調製した。Becton Dickinson Microbiology Systems,Cockeysville,MD 21030から入手可能なBrain heart infusion broth(BHI)を製造者の指示に従って溶解し、滅菌した。BHIブロスの90ミリリットルを、Sigma Chemical Company,P.O.Box 14508,St.Luis.MO 63178-9916から入手可能なウシ胎児血清(FBS)10mlと合わせた。Sigma Chemical Companyから入手可能な塩化マグネシウム6水和物の0.02モル滅菌溶液1mlをBHI−FBS混合物に加えた。Sigma Chemical Companyから入手可能なL−グルタミンの0.027モル滅菌溶液1mlをBHI−FBS混合物に加えた。
試験化合物が水溶性や水混和性でない場合には、最初に10mlのイソプロパノールに所望濃度の50倍の濃度で溶解し、次いで成長培地10mlに所望の最終濃度に希釈した。試験化合物がなく、当量のイソプロパノールを有する成長培地のチューブをコントロールとして調製した。
試験化合物を含む成長培地のチューブの接種の調製において、接種ブロスを以下のようにして調製した。エス アウレウス(S.aureus)(MN8)を羊血液寒天ブレートに塗り付け、37℃で培養した。本実施例における試験生物は、ミネアポリスのミネソタ メディカルスクール大学のマイクロバイオロジー部門のDr.Pat Schlievertから得た。24時間培養後、3〜5個のコロニーを滅菌接種スプーンで取り、成長培地10mlを培養するのに用いた。接種した成長培地のチューブをBaxter Diagnostic Incorporated,Scientific Products Divisionから入手したS/P(登録商標)diSPo(登録商標)プラグでキャップし、37℃、二酸化炭素を5容量%含む環境空気中で培養した。24時間培養した後、培養物を培養器から取り出し、S/Pブランド ボルテックスミキサーで十分混合した。成長培地10mlを含む第2のチューブに、上記24時間培養の0.5mlを接種し、二酸化炭素を5容量%含む環境空気中で再度培養した。24時間培養後、培養物を培養器から取り出し、S/Pブランド ボルテックスミキサーで十分混合した。試験化合物を含む成長培地のチューブとイソプロパノールを含むか、又は含まない成長コントロールチューブのそれぞれに、調製した接種ブロス0.1mlを接種した。成長培地1ml当たりの初期コロニー形成ユニット(CFU)は、約1×107であった。該チューブをS/P(登録商標)diSPo(登録商標)プラグでキャップし、37℃、2酸化炭素を5容量%含む環境空気中で培養した。24時間培養後、培養物を培養器から取り出し、培養液をエス アウレウス(S.aureus)のコロニー形成ユニットの数を検定し、そして、以下に述べる方法のTSST−1分析のために調製した。
培養後の1ml当たりのコロニー形成ユニットの数を、標準プレートカウント手順により測定した。培養液ブロスを遠心分離し、次にBaxter Diagnostic Incorporated,Scientific Products Divisionから入手したAcrodisc(登録商標)シリンジフィルターユニットを通して上澄みを濾過滅菌した。得られた液体を検定するまで−80℃で凍結した。
1ml当たりのTSST−1の量を非−競合サンドイッチ酵素結合免疫吸収検定検定(ELISA)により測定した。培養物液の試料とTSST−1参照標準とを3回づつ検定した。用いた方法は次の通りである。4つの試薬、ウサギポリクローナル抗−TSST−1 IgG(#LTI−101)、ホースラディッシュ パーオキシダーゼに結合したウサギポリクローナル抗−TSST−1 IgG(#LTC−101)、TSST−1(#TT−606)及び正常なウサギ血清公認(certified)抗−TSST−1フリー(#NRS−10)を、Toxin Technology Incorporated,7165 Curtiss Avenue,sarasota,Florida,34231から購入した。ウサギポリクローナル抗−TSST−1 IgG(#LTI−101)の62マイクロリットルを、1:100希釈が650ナノメーターにおける0.4の吸収を与えるように適正に希釈した。これを、pH9.6、0.5モルのカルボン酸塩バッファー6.5mlに加え、この溶液100マイクロリットルをピペットでNunc-Denmarkより得たポリスチレンマイクロタイタープレート#439454の内壁に加えた。このプレートにカバーをし、37℃で一晩培養した。結合していない抗トキシンを、Sigma Chemical Companyから入手した0.5%〔vol/vol〕のTween 20(PBS-Tween)を含むリン酸塩バッファーサリン(pH7.2)(0.011モルのNaH2 PO4と0.9%〔wt/vol〕NaCl:両方ともSigma Chemical Companyから入手)で3回洗浄して除去した。プレートをSigma Chemical Companyから入手した牛血清アルブミン(BSA)の1%〔wt/vol〕溶液100マイクロリットルで処理し、カバーをし、37℃で1時間培養した。結合していないBSAを、PBS−Tweenで6回洗浄して除去した。1〜10ng/mlにPBS−Tweenで連続的に希釈したTSST−1参照標準、正常ウサキ血清最終濃度10%〔vol/vol〕で処理した試験試料及び試薬コントロールをそれぞれのウエルに100マイクロリットル容量でピペットで入れた。続いて、37℃で2時間培養し、3回洗浄して結合していないトキシンを除去した。ホースラディッシュ パーオキシダーゼに結合し、製造者の指示に従って希釈したウサギポリクローナル抗−TSST−1 IgGをそれぞれのマイクロタイターウエルに加えた(100マイクロリットル容量)。プレートにカバーをし、37℃で1時間培養した。
培養に続いて、プレートをPBS−Tweenで6回洗浄した。これに続いて、ウエルを0.075モルのクエン酸ナトリウム(pH4.0)、0.6ミリモルの2,2'−アジノ−ビス−(3−エチルベンズチアゾリン−6−スルホン酸)ジアンモニウム塩及び0.009%〔vol/vol〕過酸化水素(これらは全てSigma Chemical Companyから入手)からなる溶液で処理した。それぞれのウエルにおける着色反応の強度をBiotek Instruments Inc.から入手したBio Tek ModelEL340マイクロプレートリーダー(OD405nm)及びKineticalcソフトウエアーを用いて経時的に評価した。試験試料におけるTSST−1濃度を、それぞれの検定操作の間に得られた参照トキシン回帰式から予測した。
エーテル化合物、アミン化合物及びアミド化合物のTSST−1生成における阻害効果をそれぞれ表−I〜IIIに示す。
Figure 0004044959
化合物(商品名)、それらの活性化合物の%及び販売者のリストは次の通りである。
1-0-ドデシル-rac-グリセロール Sigma Chemical Company 100%、P.O.Box 14508,St.Louis.MO 63178-9916、
ラウレス−3(Trycol 5966)97%、Henkel Corporation,Emery Group,4900Este Avenue,Cincinnati,Ohio,45232、
ラウレス−4(Trycol 5882)100%、Henkel Corporation,300 Brookside Avenue,Ambler,Pennsylvania 19002、
ラウレス硫酸ナトリウム(Standapol ES-2)25%、Henkel Corporation、
PPG-5ラウリルエーテル(Aethoxal B)100%、Henkel Corporation、
ラウレススルホコハク酸ジナトリウム(Standapul SH124-3)39%、Henkel Corporation、
本発明により、表−Iのデータは、コントロールと比べた時に、エス アウレウス(S.aureus)MN8は、エーテル化合物の存在によりTSST−1の生成量が極めて少ないことを示している。エーテル化合物は、約95%から99.6%より多くまでの範囲で、エクソトキシンの生成量を減少させた。生成するトキシンの量は非常に減少したが、多くの場合に、エーテル化合物はエス アウレウス(S.aureus)細胞の数を実質的に減少させなかった。
Figure 0004044959
化合物(商品名)、それらの活性化合物の%及び販売者のリストは次の通りである。
ラウラミノプロピオン酸(Mackam 151L)40%、Mclntyre Group,LTD,1000 Governors Highway,University Park,IL 60466、
ラウラミノジプロピオン酸ナトリウム(Deriphat 160-C)30%、Henkle/Cospha,Cospha Group,300 Brookside Ave.,Ambler,PA 19002、
ラウリルヒドロキシエチルイミダゾリン(Schercozoline L),Scher Chemicals,Inc.,Industrial West,P.O.Box 4317,Clifton,NJ 07012、
ラウレス硫酸TEA(Sulfochem TLES)39%,Chemron,P.O.Box 2299,Paso-Robles,CA 93447、
ラウラミン(Dodecylamine),99+,Aldrich,1001 West Saint Paul Ave,Milwaukee,WI 53233、
本発明により、表−IIのデータは、コントロールと比べた時に、エス アウレウス(S.aureus)MN8は、アミン化合物の存在によりTSST−1の生成量が極めて少ないことを示している。アミン化合物は、約86%から99.4%より多くまでの範囲で、エクソトキシンの生成量を減少させた。
Figure 0004044959
化合物(商品名)、それらの活性化合物の%及び販売者のリストは次の通りである。
ラウラミドMEA(Comperlan LNN)98.5%、Henkel Corporation,300Brookside Avenue,Ambler,Pennsylvania 19002、
ラウロイルサルコシン酸(sarcosinate)ナトリウム(Hamposyl L-30)30%,Hampshire Chemical Co.,55 Hayden Ave.,Lexington.MA 02173、
ラウロアンポジ酢酸ジナトリウム(Mackam 2-L),50%,Mclntyre Group,1000 Governors Highway,University Park,IL 60466、
ラウラミドMEAスルホコハク酸ジナトリウム(Mackanate LM-40),40%,Mclntyre Group,1000 Governors Highway,University Park,IL 60466、
本発明により、表−IIIのデータは、コントロールと比べた時に、エス アウレウス(S.aureus)MN8は、アミド化合物の存在によりTSST−1の生成量が極めて少ないことを示している。アミド化合物は、約86%から99.6%より多くまでの範囲で、エクソトキシンの生成量を減少させた。
実施例4−6
エンテロトキシンBの公知の生成菌であるエス アウレウス(S.aureus)HOCHを用いて、試験化合物のエス アウレウス(S.aureus)HOCHの第2エクソプロテインの生成における阻害効果を測定した。この実施例における試験生物をミネアポリスのミネソタ メディカルスクール大学のマイクロバイオロジー部門のDr.Pat Schlievertから入手した。エス アウレウス(S.aureus)HOCHの成長についての試験化合物の効果についての検定及び培養物ろ液の製造についての操作は、上記実施例Aと同様である。
ミリリットル当たりのエス アウレウス(S.aureus)エンテロトキシンBの量は、ウエスタンブロット検定により行った。培養液及びスタフィロコッカル エンテロトキシンB(SEB)参照基準についての試料を3回検定した。用いた方法は、”A Rapid,Sensitive method for Detection of Alkaline Phosphatase-conjugated Anti-Antibody on Western Blots,”M.S.Blake,K.H.Johnston,G.J.Russell-Jones及びE.C.Gotschlich,Analytycal Biochemistry,136:175-179,1984に記載されたのと同様である。この文献の開示内容は、本明細書の記載に含まれるものとする。エンテロトキシンBを、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル(SDS−PAGE)電気泳動により試験試料中の他のタンパクから分離した。上部に重ねた(stacking)ゲルに3%アクリルアミドゲルを用い、下部の分離ゲルは14%アクリルアミドゲルを含んでいた。上部のゲルを、重ねたゲルの上部に15.5cmスパンの20のレーンを含むくしを用いて調製した。2000 Alfred Nobel Drive,Hercules,CA 94547に事務所を有するBio-Rad Laboratoriesから入手した低分子量SDS−PAGEスタンダードBioRad#161-0305、Toxin Technology Incorporatedから入手したSEB#BT−202及び上記のようにして調製した培養抽出物をそれぞれ添加緩衝液と1:1で混合した。添加緩衝液は、グリセロール30%[vol/vol]、メルカプトエタノール15%[vol/vol]、ドデシル硫酸ナトリウム7%[wt/vol]、ブロムフェノールブルー0.0036%[wt/vol]及びTrizmaベース0.76%[wt/vol]を含み、pHが6.8である。混合物を5分間沸騰させ、それぞれの混合物の25マイクロリットルをレーンに置いた。SDS−PAGEゲルを90分間又は染料のフロントが積み重ねゲルを通るまで電気泳動し(60〜80ボルト)、さらに2.5時間(160〜170ボルト)でトリスベース0.61%[wt/vol]、グリシン2.85%[wt/vol]、SDS0.1%[wt/vol]を含み、pHが7.85の電気泳動緩衝液で電気泳動した。タンパクを、Schleicher及びSchull,Inc.,Keene,N.H.03431,#BA 85から入手したニトロセルロース トランスファー膜に移し、一晩約15時間、Bio-Rad Trans-Blot(登録商標)セル中、200milliampで保持した。トランスファー緩衝液は、トリスベース0.3%[wt/vol]、グリシン1.4%[wt/vol]、メタノール20%[vol/vol]を含み、pHが7.6であった。
ニトロセルロース膜を、トリスバッファー0.02mM、NaC10.5mM中のゼラチン3%、pH7.5(TBS)、37℃で45分間処理して非特異的反応をブロックし、次いでTBS0.05%[vol/vol]Tween20(TBS−Tween)で37℃で45分間洗浄した。ついで膜を、Toxin Technology Incorporatedから入手した0.05mlウサギポリクロナール抗−SEBIgG#LBI−202を含むTBS−Tween50ml中に37℃で1.5時間浸漬した。
膜をTBS−Tweenで2回洗浄し、次いでアルカリホスファターゼに結合した羊抗−ウサギIgG25マイクロリットルを含むTBS−Tween50ml中に37℃で1.5時間、2回浸漬した。膜をTBS−Tweenで2回、次いでTBS中で2回洗浄した。5−ブロモ−4−クロロインドリルホスファターゼ2mg、N,N,ジメチルホルムアミド100マイクロリットル、0.15モルのバービトール緩衝液(pH9.2)18ml、ニトロブルー テトラゾリウム2mg及びMgCl2 6H2 Oの2モル溶液40マイクロリットル(これらは全てSigmaから入手した)からなる反応溶液でブロットを展開させた。反応を冷水流で停止した。試験化合物の存在した時に生成したSEBの量をSEBの連続的な希釈により調製した発色強度を比較して推定した。
エーテル化合物、アミン化合物及びアミド化合物のエンテロトキシンB生成における阻害効果をそれぞれ表−IV〜VIに示す。
Figure 0004044959
本発明により、表−IVのデータは、コントロールと比べた時に、エス アウレウス(S.aureus)HOCHは、エーテル化合物の存在によりSEBの生成量が少ないことを示している。生成するトキシンの量は実質的に減少したが、多くの場合に、エーテル化合物はエス アウレウス(S.aureus)細胞の数を実質的に減少させなかった。
Figure 0004044959
本発明により、表−Vのデータは、コントロールと比べた時に、エス アウレウス(S.aureus)HOCHは、アミン化合物の存在によりSEBの生成量が極めて少ないことを示している。アミン化合物は、0.16mg/mlの検出可能範囲以下にエクソトキシンの生成量を減少させた。
Figure 0004044959
本発明により、表−VIのデータは、コントロールと比べた時に、エス アウレウス(S.aureus)HOCHは、アミド化合物の存在によりSEBの生成量が極めて少ないことを示している。生成するトキシンの量は検出限界以下に減少したが、アミド化合物の濃度をエス アウレウス(S.aureus)細胞の数がほとんど減少しないように調整することができる。アミド化合物は、0.16mg/mlの検出可能範囲以下にエクソトキシンの生成量を減少させた。
本発明の他の態様は、吸収性物品中のグラム陽性菌からエクソプロテインの産生を阻害する方法である。この方法は、タンポンなどの吸収性物品を上記記載の阻害性組成物の一種以上と接触させ、そして、使用する吸収性物品をグラム陽性菌からエクソプロテインの産生を阻害されるように置くことを含む。吸収性物品は、繊維やカバー材料中又は上に吸収又はコーティングしてなる一種以上の阻害性組成物を有することができる。望ましくは、TSST−1及びエンテロトキシンBの生成が阻害される。
本発明を具体的態様に基づいて説明したが、上記の記載から多くの変更が当業者に明らかであることを理解すべきである。従って、本発明の精神及び添付の請求の範囲内に入る種々の変更は本発明に含まれるものである。

Claims (51)

  1. グラム陽性菌からエクソプロテインの産生を実質的に阻害するのに有効である下記一般式を有するエーテル化合物の有効量を含有する吸収性物品。
    1−O−R2
    (式中、R1は炭素数8〜18の直鎖若しくは分岐のアルキル基又はアルケニル基、R2は、アルコール、ポリアルコキシル化硫酸塩及びポリアルコキシル化スルホコハク酸塩から誘導される。)
  2. 1がアルキル基である請求項1記載の吸収性物品。
  3. アルキル基が、カプリリック、カプリック、ラウリック、ミリスティック、パルミティック及びステアリックアシッドから選ばれる酸から誘導される請求項2記載の吸収性物品。
  4. 2が、アルコールから誘導され、該アルコールが脂肪族アルコールである請求項1記載の吸収性物品。
  5. 脂肪族アルコールが、グリセロール、グリコール、シュクロース、グルコース、ソルビトール、ソルビタン及びこれらの誘導体から選ばれる請求項4記載の吸収性物品。
  6. 脂肪族アルコールが、グリコールであり、該グリコールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、及びポリプロピレングリコールから選ばれる請求項5記載の吸収性物品。
  7. 2が、ポリアルコキシル化硫酸塩及びポリアルコキシル化スルホコハク酸塩から誘導され、該硫酸塩及びスルホコハク酸塩のカチオン部分が、ナトリウム、カリウム及びこれらの組み合わせから選ばれる請求項1記載の吸収性物品。
  8. 該化合物が、ラウレス−3、ラウレス−4、ラウレス−5、PPG−5ラウリルエーテル、1−0−ドデシル−rac−グリセロール、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウレス(3)スルホコハク酸ジナトリウム、ラウレス(3)スルホコハク酸ジカリウム及びポリエチレンオキシド(2)ソルビトールエーテルから選ばれる請求項1記載の吸収性物品。
  9. 該化合物が、該吸収性物品中に存在する吸収体1g当たり約0.005ミリモルより多い量で存在する請求項1記載の吸収性物品。
  10. 該化合物が、該吸収性物品中に存在する吸収体1g当たり約0.005ミリモル〜約2ミリモルの量で存在する請求項1記載の吸収性物品。
  11. エス アウレウス(S.aureus)菌からTSST−1及びエンテロトキシンBの産生を実質的に阻害するのに有効である下記一般式を有するエーテル化合物の有効量を含有する吸収性物品。
    1−O−R2
    (式中、R1は、カプリリック、カプリック、ラウリック、ミリスティック、パルミティック及びステアリックアシッドから選ばれる酸から誘導される炭素数8〜18の直鎖又は分岐アルキル基、R2は、脂肪族アルコール、ポリアルコキシル化硫酸塩及びポリアルコキシル化スルホコハク酸塩から誘導され、該脂肪族アルコールは、グリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、シュクロース、グルコース、ソルビトール、ソルビタン及びこれらの誘導体から選ばれる。)
  12. 2が、ポリアルコキシル化硫酸塩及びポリアルコキシル化スルホコハク酸塩から誘導され、該硫酸塩及びスルホコハク酸塩のカチオン部分が、ナトリウム、カリウム及びこれらの組み合わせから選ばれる請求項11記載の吸収性物品。
  13. 該化合物が、ラウレス−3、ラウレス−4、ラウレス−5、PPG−5ラウリルエーテル、1−0−ドデシル−rac−グリセロール、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウレス(3)スルホコハク酸ジナトリウム、ラウレス(3)スルホコハク酸ジカリウム及びポリエチレンオキシド(2)ソルビトールエーテルから選ばれる請求項11記載の吸収性物品。
  14. 吸収性物品中のグラム陽性菌からエクソプロテインの産生を阻害する方法であって、該吸収性物品を下記一般式を有するエーテル化合物の有効量と接触させ、そして、該吸収性物品をグラム陽性菌に曝すことを含む上記方法。
    1−O−R2
    (式中、R1は炭素数8〜18の直鎖又は分岐アルキル基、R2は、アルコール、ポリアルコキシル化硫酸塩及びポリアルコキシル化スルホコハク酸塩から誘導される。)
  15. 該エーテル化合物が、ラウレス−3、ラウレス−4、ラウレス−5、PPG−5ラウリルエーテル、1−0−ドデシル−rac−グリセロール、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウレス(3)スルホコハク酸ジナトリウム、ラウレス(3)スルホコハク酸ジカリウム及びポリエチレンオキシド(2)ソルビトールエーテルから選ばれる請求項14記載の方法。
  16. 吸収性物品が月経タンポンである請求項14記載の方法。
  17. グラム陽性菌からエクソプロテインの産生を実質的に阻害するのに有効である下記一般式を有する窒素含有化合物の有効量を含有する吸収性物品。
    3−N−(R5)R4
    (式中、R3は炭素数約8〜約18のアルキル基又はアルケニル基、R4及びR5は同一であるか又は異なり、水素及びヒドロキシ、カルボキシル、カルボン酸塩及びイミダゾリンから選ばれる1つ以上の置換基を有することができる炭素数1〜約18のアルキル基又はアルケニル基から選ばれ、又はR4及びR5は一緒になって不飽和ヘテロ環を形成する。)
  18. 3〜R5アルキル基が直鎖である請求項17記載の吸収性物品。
  19. 3〜R5アルキル基が分岐である請求項17記載の吸収性物品。
  20. 3が、カプリリック、カプリック、ラウリック、ミリスティック、パルミティック及びステアリックアシッドから誘導されるアルキル基から選ばれる請求項17記載の吸収性物品。
  21. 4及びR5がカルボン酸塩から選ばれる置換基を有することができる炭素数1〜約18のアルキル基又はアルケニル基から選ばれ、該カルボン酸塩が、ナトリウム、カリウム及びその両方から選ばれるカチオン部分を有する請求項17記載の吸収性物品。
  22. 4及びR5が不飽和ヘテロ環を形成する請求項17記載の吸収性物品。
  23. 4がR3部分のα炭素に二重結合を介して結合する窒素を含有し、置換イミダゾリンを形成する請求項17記載の吸収性物品。
  24. 該窒素含有化合物が、ラウラミン、ラウラミノプロピオン酸、ラウラミノジプロピオン酸ナトリウム、及びラウリルヒドロキシエチル、イダゾリンから選ばれる請求項17記載の吸収性物品。
  25. 該化合物が、該吸収性物品中に存在する吸収体1g当たり約1×(10-5)ミリモルより多い量で存在する請求項17記載の吸収性物品。
  26. 該化合物が、該吸収性物品中に存在する吸収体1g当たり約0.005〜約2ミリモルの量で存在する請求項17記載の吸収性物品。
  27. グラム陽性菌からエクソプロテインの産生を実質的に阻害するのに有効である下記一般式を有する窒素含有塩の有効量を含有する吸収性物品。
    Figure 0004044959
    (式中、R3は炭素数約8〜約18のアルキル基から誘導されるアニオン成分、R4〜R6は同一であるか又は異なり、水素及びヒドロキシ、カルボキシル、カルボン酸塩及びイミダゾリンから選ばれる1つ以上の置換基を有することができる炭素数1〜約18のアルキル基から選ばれるか、又はR4及びR5は一緒になって不飽和ヘテロ環を形成する。)
  28. 窒素含有塩がラウレス硫酸TEAである請求項27記載の吸収性物品。
  29. 吸収性物品中のグラム陽性菌からエクソプロテインの産生を阻害する方法であって、該吸収性物品を下記一般式を有する窒素含有化合物の有効量と接触させ、そして、該吸収性物品をグラム陽性菌に曝すことを含む上記方法。
    3−N−(R5)R4
    (式中、R3は、炭素数約8〜約18のアルキル基又はアルケニル基、R4及びR5は同一であるか又は異なり、水素及びヒドロキシ、カルボキシル、カルボン酸塩及びイミダゾリンから選ばれる1つ以上の置換基を有することができる炭素数1〜約18のアルキル基又はアルケニル基から選ばれるか、又はR4及びR5は一緒になって不飽和ヘテロ環を形成する。)
  30. 該窒素含有化合物が、ラウレス硫酸TEA、ラウラミン、ラウラミノプロピオン酸、ラウラミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルピリジニウムクロライド、及びラウリルヒドロキシエチル イダゾリンから選ばれ、該化合物が、該吸収性物品の吸収体1g当たり約5×(10-4)ミリモルより多い量で存在する請求項29記載の方法。
  31. グラム陽性菌がTSST−1産生スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)菌である請求項30記載の方法。
  32. グラム陽性菌がエンテロトキシンB産生スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)菌である請求項30記載の方法。
  33. 吸収性物品中のグラム陽性菌からエクソプロテインの産生を阻害する方法であって、該吸収性物品をラウレス硫酸TEA、ラウラミン、ラウラミノプロピオン酸、ラウラミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルピリジニウムクロライド、及びラウリルヒドロキシエチル イダゾリンから選ばれる窒素含有化合物の有効量と接触させ、そして、該吸収性物品をグラム陽性菌に曝すことを含む上記方法。
  34. グラム陽性菌からエクソプロテインの産生を実質的に阻害するのに有効な下記一般式を有する窒素含有化合物の有効量を含有する吸収性物品。
    Figure 0004044959
    (式中、R7はカルボニル炭素を含む炭素数8〜18のアルキル基、R8及びR9は同一であるか又は異なり、水素及びエステル、エーテル、アミン、ヒドロキシ、カルボキシル、カルボン酸塩、スルホネート、及びスルホン酸塩から選ばれる1つ以上の置換基を有してもよい炭素数1〜約12のアルキル基から選ばれる。)
  35. 7〜R9アルキル基が直鎖である請求項34記載の吸収性物品。
  36. 7〜R9アルキル基が分岐である請求項34記載の吸収性物品。
  37. 7が、カルボニル炭素を含み、カプリリック、カプリック、ラウリック、ミリスティック、パルミティック及びステアリックアシッド残基から選ばれる請求項34記載の吸収性物品。
  38. 8及びR9がカルボキシル及びスルホン酸塩から選ばれる置換基を有してもよい炭素数1〜約12のアルキル基から選ばれ、該カルボキシル及びスルホン酸塩のカチオン部分が、ナトリウム、カリウム及びその両方から選ばれる請求項34記載の吸収性物品。
  39. 該化合物が、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウラミドMEA、ラウラミドDEA、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ラウラミドMEAスルホコハク酸ジナトリウム、及びラウロアンポジ酢酸ジナトリウムから選ばれる請求項34記載の吸収性物品。
  40. 該化合物が、該吸収性物品中に存在する吸収体1g当たり約5×(10-4)ミリモルより多い量で存在する請求項34記載の吸収性物品。
  41. 該化合物が、該吸収体1g当たり約0.005ミリモル〜約2ミリモルの量で存在する請求項34記載の吸収性物品。
  42. グラム陽性菌からエクソプロテインの産生を実質的に阻害するのに有効な下記一般式を有する窒素含有化合物の有効量を含有する吸収性物品。
    Figure 0004044959
    (式中、R7は、カルボニル炭素を含み、カプリリック、カプリック、ラウリック、ミリスティック、パルミティック及びステアリックアシッドから誘導される炭素数8〜18のアルキル基、R8及びR9は同一であるか又は異なり、水素及びエステル、エーテル、アミン、ヒドロキシ、カルボキシル、カルボン酸塩、スルホネート、スルホン酸塩及びこれらの組み合わせから選ばれる1つ以上の置換基を有してもよい炭素数1〜約12のアルキル基から選ばれる。)
  43. 8及びR9がカルボン酸塩から選ばれる置換基を有してもよい炭素数1〜約12のアルキル基から選ばれ、該カルボン酸塩のカチオン部分が、ナトリウム、カリウム及びその両方から選ばれる請求項42記載の吸収性物品。
  44. 8及びR9がスルホン酸塩から選ばれる置換基を有してもよい炭素数1〜約12のアルキル基から選ばれ、該スルホン酸塩のカチオン部分が、ナトリウム、カリウム及びその両方から選ばれる請求項42記載の吸収性物品。
  45. 該化合物が、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウラミドMEA、ラウラミドDEA、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ラウラミドMEAスルホコハク酸ジナトリウム、ラウロアンポジ酢酸ジナトリウム及びこれらの混合物から選ばれる請求項42記載の吸収性物品。
  46. 該化合物が、該吸収性物品中に存在する吸収体1g当たり約5×(10-4)ミリモルより多い量で存在する請求項42記載の吸収性物品。
  47. 吸収性物品中のグラム陽性菌からエクソプロテインの産生を実質的に阻害する方法であって、該吸収性物品を下記一般式を有する窒素含有化合物の有効量に接触させ、そして吸収性物品をグラム陽性菌に曝すことを含む上記方法。
    Figure 0004044959
    (式中、R7はカルボニル炭素を含む炭素数8〜18のアルキル基、R8及びR9は同一であるか又は異なり、水素及びエステル、エーテル、アミン、ヒドロキシ、カルボキシル、カルボン酸塩、スルホネート、及びスルホン酸塩から選ばれる1つ以上の置換基を有してもよい炭素数1〜約12のアルキル基から選ばれる。)
  48. 該吸収性物品が月経用タンポンである請求項47記載の方法。
  49. 該窒素含有化合物が、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウラミドMEA、ラウラミドDEA、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ラウラミドMEAスルホコハク酸ジナトリウム、及びラウロアンポジ酢酸ジナトリウムから選ばれ、該化合物が、該タンポンの吸収体1g当たり約5×(10-4)ミリモルより多い量で存在する請求項48記載の方法。
  50. グラム陽性菌がTSST−1産生スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)菌である請求項47記載の方法。
  51. グラム陽性菌がエンテロトキシンB産生スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)菌である請求項47記載の方法。
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