JP4043767B2 - Retort microwave packaging bag - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レトルト処理が可能で、袋のまま電子レンジにて加熱することができる電子レンジ用自動開封包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装袋等に密封包装された食品を食するために、電子レンジを用いて加熱する場合、包装が密封系のままであると、加熱によって発生する蒸気により系内の内圧が上昇し、ついには、包装袋が破裂し、内容物が電子レンジ庫内に飛散してしまうことはよく知られている。このような袋等の破裂を防止するために、種々の方法が知られている。例えば、電子レンジ用包装容器は加熱により食品から発生した蒸気を包装容器外部に逃がすため
(1)予め切込みを入れたり穴を開けるようにしている。(特開2000−72187)
(2)特開平10−147371、特開平10−101154のようにシール部の巾を部分的に狭くしたり、変形シールする等の方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、(1)の場合、予め切込みを入れる、穴を開ける等の作業は面倒だし、その作業を忘れて電子レンジ加熱してしまう可能性もあり、その時は袋が爆発して非常に危険である。また、(2)の場合、包装容器に収納する内容物が液体等流動性がある食品の場合にはこぼれてしまうので使えないし、そのシール強度は150g〜1200g/15mmまたは300g〜1500g/15mmと規定されているので、レトルト用途には使用できない。(レトルト用途は23N/15mm以上の強度が必要)。これらの問題を改良するため、本発明者らは、包装袋にウィング部を設け、該ウィング内に設けたポイントシール部およびポイントシール部の内側に切欠や切込みを設けることによって、加熱により発生する蒸気による袋内の内圧を集中させ、ポイントシール部をシール後退させ、前記切込みや切欠から蒸気を放散させることにより袋の破裂を防止することを提案した。しかし、その後研究を続けた結果、レトルト商品等では包材仕様、内容物、電子レンジ出力によっては圧力が集中しすぎ、開封時に一気にポイントシール部が後退して、音が発生し、消費者に恐怖感を与える可能性があることが分かった。
本発明の目的は、袋に密封された内容物としての流動性食品を、レトルト殺菌処理可能であって、内容物を食するため電子レンジにより加熱する際に、袋を横置に載置して加熱することが可能で、さらに、加熱前に予め密封系を開放しなくても、発生する蒸気による袋の破裂を防止し得る電子レンジ用包装袋を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、以下の発明により解決することができる。すなわち、請求項1に記載した発明は、電子レンジにより加熱するための袋であって、少なくとも片面がヒートシール層から構成される複合フィルムを用いて、ヒートシール面を上面とした下部材と、ヒートシール面同士を向かい合わせて側部と先端辺部とをシールしたウィング部を形成し、ヒートシール面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をヒートシールして主シール部として密封した包装袋において、前記ウィング部の領域にコントロールシール部およびポイントシール部を設け、このポイントシール部に少なくとも1個以上の易蒸通手段を施し、かつ、ポイントシール部およびコントロールシール部のレトルト後のシール強度が常温で23N/15mm以上、90℃以上の温度条件では20N/15mm以下であることを特徴とするレトルト対応電子レンジ用包装袋からなる。請求項2に記載した発明は、請求項1に記載したポイントシール部の内側に未シール部が形成されていることを特徴とするものである。請求項3に記載した発明は、請求項1に記載したポイントシール部の内側にパターンシール部が形成されていることを特徴とするものである。請求項4に記載した発明は、請求項1に記載した易蒸通手段が切刃または切欠であることを特徴とするものである。請求項5に記載した発明は、請求項1に記載したポイントシール部は、袋の中心部を中心とした円を描いた時、袋の中心からポイントシール部の最下端に接する円の半径がサイドシール部内縁に接する円の半径よりも短くなるような位置に設けられたことを特徴とするものである。請求項6に記載した発明は、請求項1に記載したコントロールシール部が包装袋の外側から内側に向かってウィング部上端辺とほぼ平行に設けられたシールであって、そのシールの先端位置が、袋の中心から同心円を描いたときに易蒸通手段の下端からポイントシールの上端の間に含まれることを特徴とするものである。請求項7に記載した発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載した上記ポイントシール部に設けられた少なくとも1個以上の切刃、切欠の最下端とポイントシール部下端部の距離が3〜10mmであることを特徴とするものである。請求項8に記載した発明は、請求項*に記載した包装袋端部からウィング部までとウィング部から他端部までの長さの比が2/3以下であることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は、レトルト殺菌処理が可能な包装袋であり、包装袋にウィング部を設け、該ウィング部にポイントシール部と易蒸通手段とを設け、更にコントロールシール部を形成することによって、袋を横置きしたま加熱することができることと、蒸気逃げ口を設けないで電子レンジ加熱しても、加熱により発生する蒸気を袋を破裂させずに袋外に放散できるようにしたものである。
【0006】
図1は、本発明の電子レンジ用包装袋の実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)包装袋の構造の説明図、(c)X1−X1部断面図、(d)および(e)包装袋を形成する積層体の層構成例を示す断面図である。図2は、本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋におけるウィング部の実施例を説明する図で、(a)ベタシールのポイントシール部と切込みの易蒸通手段、(b)ベタシールのポイントシール部と切欠の易蒸通手段、(c)ポイントシール部内に未シール部を設け、易蒸通手段は切込みとした例、(d)ポイントシール部内にパターンシール部を設け、易蒸通手段は切込みとした例、(e)ポイントシール部内に設ける易蒸通手段の位置の説明図である。図3は、本発明において、電子レンジ用包装袋におけるウィング部に設けるコントロールシール部の説明図である。図4は、実施例1における包装袋の説明図である。図5は、比較例1における包装袋の説明図である。図6は、比較例2における包装袋の説明図である。
【0007】
本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋は、図1(a)〜図1(c)に示すように、袋1を平面上に載置した際に上部に位置する部分にヒートシール面同士を向かい合わせて側部と先端辺部とをシールしたウィング部4を設け、該ウィング部4の領域内に、ポイントシール部6を設け、さらに、このポイントシール部6の内側に、図2(a)に示すように、切込み7、または、図2(b)に示すように、切欠8等の易蒸通手段を形成することによって、加熱によって発生した蒸気の熱と圧力により剥離後退し、前記易蒸通手段から蒸気が放散するため流動性のある食品に対応できる。すなわち、電子レンジによる加熱に際して、予め切込み等を入れなくとも、シール後退して切込み部から蒸気が抜け、自動的に開封するので安全だし、手間がかからず便利である。
また、この切込み7または切欠8はポイントシール部の内側、あるいはシール部に囲まれた未シール部6N、あるいはシール部に囲まれたパターンシール部6Pにあるので流通段階では完全に密封性を保つことができる。
【0008】
また、図2(e)に示すように、ポイントシール部6に設ける易蒸通手段(図は切込み7の例)の下端部とポイントシール部6の下端部との距離dは、3〜10mmの範囲、好ましくは5〜8mmである。前記距離dが3mmよりも小さいと振動、落下等に対する強度が弱くなり、商品の流通時に破袋する可能性が考えられる。10mmより大きいと蒸気抜けが起りにくく、他のシール部からの破袋が起る可能性がある。
また、本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋1は、レトルト殺菌処理が可能であり、レトルト処理後の、ポイントシール部6のシール強度を常温で23N/15mm以上、90℃以上の温度条件でのシール強度は20N/15mm以下とするものである。
【0009】
本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋1においては、電子レンジによる加熱の際にポイントシール部6にかかる圧力をコントロールするために、図2(a)〜図2(d)に示すように、ウィング部4にコントロールシール部5Cを設ける。
さらに、コントロールシール部5Cは、図3(a)に示すように、ウィング部4の上辺とほぼ平行に設ける。
コントロール部5Cは、その先端部が、図3(a)に示すようにパウチの中心1mから円を書いた時に易蒸通手段の下端8aからポイントシール上端6aの間に含まれるように設ける。
コントロールシール部5Cが短すぎると圧力が制御しきれず、ポイントシール部6に圧がかかりすぎて、開封時に音が発生する可能性がある。また、長すぎるとポイントシール部に圧力がかかりにくくなり、開封しにくくなって、場合によっては他シール部からの破袋が起こる可能性がある。上記の条件の範囲内においてコントロールシール部6の幅、形状は任意に設定できる。コントロールシール部6を設けることにより、静かに自動的に蒸気を抜くことができる。
【0010】
ポイントシール部6を形成する位置は、図3(a)に示すように、包装袋の中心部を中心とした円を描いた時、包装袋の中心からポイントシール部6の最下端に接する円の半径r2がサイドシール部内縁に接する円の半径r1よりも短くなるような位置に設ける。前記半径r2が半径r1よりも長いと、加熱により発生する蒸気の熱と内圧の上昇によるシール部の剥離後退が包装袋のサイドシール部での剥離となり、包装袋の破袋、内容物の漏れのおそれがある。
【0011】
本発明の電子レンジ用包装袋1は、少なくとも片面がシーラント層から構成されるプラスチックフィルムを用いて、図1(a)、図1(b)および図1(c)に示すように、シーラント層13を上面とした下部材2と、シーラント層13aおよび13b同士を対向させたウィング部4を形成し、シーラント層13面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をシーラントして主シール部5を形成して密封した包装袋であって、前記ウィング部に、図2(a)〜図3(d)に例示するようなポイントシール部6を設けるものである。
ポイントシール部は、図2(a)に示すようにベタシールとしてもよいし、図2(b)に示すように、内部に未シール部6Nを設けてもよく、また、図2(c)に示すように、内部に、パターンシール部6Pとしてもよい。
【0012】
本発明の電子レンジ用包装袋1は、図1(a)に示すように、袋の片面にウィング部4を設けた袋である。
そして、本発明の電子レンジ用包装袋は、前記ウィング部4を設けた面を上面として電子レンジ加熱でき、ウィング部4内にポイントシール部6と易蒸通手段7または8とからなり、加熱に際し、蒸気逃げ口の形成を失念しても、図1(b)および図1(c)に示すように、蒸気の熱と圧力により前記副シール部6のシール部が剥離後退し、蒸気は易蒸通手段から袋外へ放散するようにしたものである。
【0013】
ポイントシール部の内側に形成する易蒸通手段である切込み7または切欠8としては、ポイントシール部6が発生した蒸気の熱と内圧の上昇によって剥離後退した時に、蒸気が袋外に放散することができればよい。
【0014】
本発明の電子レンジ用包装袋に設けるウィング部4の位置は図1(a)に示すa/bが2/3以下が好ましい、これより大きいとウィング部4に設けたポイントシール部6に、剥離後退の力がうまく掛からず自動開封が達成されない。
【0015】
前記積層体10は、図1(d)に示すように、少なくとも基材層11とシーラント層13とからなる積層体10を用いて製袋される。さらに、図1(e)に示すように、基材層11とシーラント層13との間に中間層12を配した積層体10としてもよい。前記積層体10は、これを構成する積層体の各層を接着剤あるいは接着性樹脂等からなる接着層14を介して積層されたものであっても良い。
【0016】
本発明の電子レンジ用包装袋を形成する積層体10の基材層11は、一般にレトルト食品用包材として使用されているものならば、特に限定されない。
【0017】
本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋1を形成する積層体10としては、一般にバリア性が求められ、バリア性に優れたフィルムを積層したり、蒸着や塗布法等によってバリア層を形成したフィルムが用いられる。
また、包装材料として対突刺し性等の機械的な強度を付与する為に、図1(e)に示すように、中間層12を設けることができる。中間層12としては、一般にネトルト食品用包材として使用されているものならば、特に限定されない。中間層12として用いられる材質としては、前記基材層11として例示したものが挙げられる。
【0018】
また、バリア性を有する層としては電子レンジ加熱が可能でなくてはならないので、アルミ箔またはアルミ蒸着フィルム以外のバリア性フィルムならば使用できる。
例えば、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、ポリビニルアルコールコート延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロン6/メタキシレンジアミンナイロン6共押共延伸フィルムまたはポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等が使用できる。
【0019】
ここで、基材層11は単層でも多層(積層)でもよく、例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ナイロンフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールコート延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロン6/メタキシリレンジアミンナイロン6共押共延伸フィルムまたはポリプロピレン/エチレンービニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等のいずれか、またはこれらの2以上のフィルムを積層した複合フィルムであってもよい。
これら基材層11の融点は通常150℃以上、厚みは10〜50μm、好ましくは10〜30μmである。
【0020】
本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋1を形成する積層体10のシーラント層13は一般にレトルト用途に使用されているもので、常温では23N/15mm以上、90℃以上の温度条件では20N/15mm以下のシール強度を有するものであればよい。シール強度が常温で23N/15mm未満ではレトルト用途に使用する事はできないし、90℃以上の温度条件で20N/15mm以上の強度を有するとうまく自動開封が起こらず、袋が破袋してしまう可能性がある。90℃以上でのシール強度は好ましくは15N/15mm以下がよい。
シーラント層にはレトルト時の高温に耐える必要性から、ポリプロピレンおよびプロピレンを主成分とするエチレンまたはα−オレフィンとの共重合体等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂が好ましい。また、メタロセン系触媒や、後周期遷移金属錯体触媒を用いて合成された、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂も用いられる。
シーラント層の厚みは40〜100μm、好ましくは60〜80μm
【0021】
各層を積層する方法としては、特に限定はされないが、例えば押し出しラミネートする方法、ドライラミネートする方法などが好ましい例として挙げられる。
【0022】
本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋1におけるウィング部4を設ける位置は、図1(a)に示すように、包装袋端部からウィング部4までの長さbとウィング部4から他端部までの長さaの比、a/bが2/3以下であることが好ましい。前記の比が2/3より大きいとウィング部4に設けたポイント部に力がうまく掛からず、自動開封が達成されない。
【0023】
以上説明したように、本発明の電子レンジ用包装袋1におけるポイントシール部6と易蒸通手段との機能は、包装袋に内容物を充填して密封し開封操作をしないで電子レンジ加熱すると、加熱によって袋内に発生する蒸気の圧力(内圧)により、袋が膨らみ、最初にポイントシール部6の内縁部に剥離力が働き、シール部が徐々に後退し、終には袋の密封系が、ポイントシール部の内側に設けられた易蒸通手段によって外気と連通状態となり、袋内に充満していた蒸気を袋外に放散することになる。
【0024】
以上説明したごとく、本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋は、袋上部にウィング部4を設けたことによって、液体を含む内容物の包装袋であっても、電子レンジ加熱に際して、ウィング部4を上にして袋を横置きできる。そして、ウィング部4内にポイントシール部6および易蒸通手段を設け、かつ、コントロールシール部5Cを形成することにより、電子レンジによる加熱の際に、袋が破裂することなく、流動性のある食品を零すことなく安定して十分に加熱することができる。常温でのシール強度を23N/15mm以上とするレトルトのシール強度の規制値をクリアし、90℃以上の温度条件において、シール強度が20N/15mm以下とすることによって、レトルト処理が可能であり、かつ、高出力の電子レンジ加熱の際にも発生する蒸気によって安全に自動開封させることができる。
【0025】
【実施例】
本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋について、実施例により具体的に説明する。
<実施例1>
厚さ12μmのシリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、15μmの延伸ナイロンフィルム、60μmの無延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミネートした包装材料で図4に示すような袋を作製した。図4に示す各部位の寸法を次の通りとした
a1=50mm、b1=150mm、c1=150mm、
r1=65mm、r2=55mm、
w1=15mm、w2=5mm、w3=15mm
n1=45mm
この包装袋にカレー200gを入れ、500W電子レンジで加熱した結果、約2分後にスリット部から静かに蒸気が抜けた。袋上部から抜けたので内容物のふきこぼれもなかった。
【0026】
<比較例1>
実施例1の包装材料を使用し、図5に示すような袋を作製した。図4に示す各部位の寸法を次の通りとした
a1=50mm、b1=150mm、c1=150mm、
r1=65mm、r2=55mm、
w1=15mm、w2=5mm、w3=15mm
n2=15mm
この包装袋にカレー200gを入れ、500W電子レンジで加熱した結果、約2分後にスリット部から開封したが、ポイントシール部が一気に後退し、開封時に音が発生して恐怖感があった。
<比較例2>
実施例1の包装材料を使用し、図6に示すような袋を作製した。図4に示す各部位の寸法を次の通りとした
a1=50mm、b1=150mm、c1=150mm、
r1=65mm、r2=55mm、
w1=15mm、w2=5mm、w3=15mm
n3=60mm
この包装袋にカレーを200g入れて、500W電子レンジで加熱した結果、サイドシール部が破れて、大きな音を立てて爆発し、内容物が飛び散った。
【0027】
【発明の効果】
本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋は、常温で23N/15mm以上のシール強度を有するので、レトルト商品の包装袋として用いられ、袋の片面にウィング部が設けられているために、電子レンジ加熱をする場合、ウィング部を上にして横置きして加熱することができ、蒸気逃げ口が上部にあるため、加熱時に、内容物がこぼれるおそれがないものである。
さらに、密封包装袋に収納した内容物を、電子レンジ加熱する際に、蒸気逃げのための開封を失念しても、本発明の電子レンジ用包装袋に設けたポイントシール部と易蒸通手段によって、発生した蒸気は穏やかに袋外に放散するので、加熱時に袋が破裂するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ用包装袋の実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)包装袋の構造の説明図、(c)X1−X1部断面図、(d)および(e)包装袋を形成する積層体の層構成例を示す断面図である。
【図2】本発明のレトルト対応電子レンジ用包装袋におけるウィング部の実施例を説明する図で、(a)ベタシールのポイントシール部と切込みの易蒸通手段、(b)ベタシールのポイントシール部と切欠の易蒸通手段、(c)ポイントシール部内に未シール部を設け、易蒸通手段は切込みとした例、(d)ポイントシール部内にパターンシール部を設け、易蒸通手段は切込みとした例、(e)ポイントシール部内に設ける易蒸通手段の位置の説明図である。
【図3】本発明において、電子レンジ用包装袋におけるウィング部に設けるコントロールシール部の説明図である。
【図4】実施例1における包装袋の説明図である。
【図5】比較例1における包装袋の説明図である。
【図6】比較例2における包装袋の説明図である。
【符号の説明】
1 電子レンジ用包装袋
1m 包装袋の中心
2 下部材
3 上部材
4 ウィング部
5 シール部
5C コントロールシール部
5S 裂止シール部
6 ポイントシール部
6N 未シール部
6P パターンシール部
7 切込
8 切欠
10 包装袋を形成する積層体
11 基材層
12 中間層
13 ヒートシール層
14 接着層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automatic opening packaging bag for a microwave oven that can be retorted and can be heated in a microwave oven as it is.
[0002]
[Prior art]
When heating with a microwave oven to eat food sealed in packaging bags, etc., if the packaging remains in a sealed system, the internal pressure in the system rises due to steam generated by heating, and finally It is well known that the packaging bag ruptures and the contents are scattered in the microwave oven. Various methods are known for preventing such rupture of bags and the like. For example, in order to release steam generated from food by heating to the outside of the packaging container (1), a microwave oven packaging container is previously cut or opened. (JP 2000-72187 A)
(2) As disclosed in JP-A-10-147371 and JP-A-10-101154, methods have been proposed in which the width of the seal portion is partially narrowed or deformed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of (1), work such as making incisions and making holes is troublesome, and there is a possibility of forgetting the work and heating the microwave oven. At that time, the bag explodes and it is very dangerous. is there. In the case of (2), the contents stored in the packaging container cannot be used because it is spilled in the case of a fluid food such as liquid, and the seal strength is 150 g to 1200 g / 15 mm or 300 g to 1500 g / 15 mm. As it is specified, it cannot be used for retort applications. (Retort use requires a strength of 23 N / 15 mm or more). In order to improve these problems, the present inventors generate a wing portion on a packaging bag, and a point seal portion provided in the wing and a notch or a notch inside the point seal portion, thereby generating heat by heating. It was proposed that the internal pressure of the bag by steam is concentrated, the point seal part is retracted and the steam is diffused from the notches and notches to prevent the bag from bursting. However, as a result of continuing research, the pressure in the retort product etc. is too concentrated depending on the packaging material specifications, contents, and microwave output, and the point seal part retreats at the time of opening, generating a sound, It turns out that it can give a sense of fear.
The object of the present invention is to allow retort sterilization of fluid food as the contents sealed in a bag, and when the contents are heated by a microwave oven, the bag is placed horizontally. It is also possible to provide a microwaveable packaging bag that can prevent the bag from being ruptured by the generated steam without opening the sealing system in advance before heating.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The above problems can be solved by the following invention. That is, the invention described in
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is a packaging bag capable of retort sterilization processing, provided with a wing portion on the packaging bag, provided with a point seal portion and an easy-to-vapour means on the wing portion, and further formed with a control seal portion. It can be heated while being placed horizontally, and even if it is heated in a microwave oven without providing a steam escape port, steam generated by heating can be dissipated outside the bag without rupturing the bag.
[0006]
Figure 1 is a diagram showing an embodiment of a microwave packaging bag of the present invention, (a) a perspective view, (b) illustration of the structure of the packaging bag, (c) X 1 -X 1 part cross-sectional view, ( It is sectional drawing which shows the layer structural example of the laminated body which forms d) and (e) packaging bags. FIG. 2 is a view for explaining an embodiment of a wing portion in the retort-compatible microwave packaging bag according to the present invention, wherein (a) a solid seal point seal portion and a notch-steaming means, (b) a solid seal point seal portion. (C) An example in which an unsealed part is provided in the point seal part and the easy steaming part is cut, and (d) a pattern seal part is provided in the point seal part, and the easy steaming part is cut. (E) It is explanatory drawing of the position of the easy steaming means provided in a point seal | sticker part. FIG. 3 is an explanatory view of a control seal portion provided in a wing portion of the microwave oven packaging bag in the present invention. FIG. 4 is an explanatory diagram of the packaging bag in the first embodiment. FIG. 5 is an explanatory diagram of a packaging bag in Comparative Example 1. 6 is an explanatory view of a packaging bag in Comparative Example 2. FIG.
[0007]
As shown in FIGS. 1 (a) to 1 (c), the retort-compatible microwave packaging bag according to the present invention has heat-sealing surfaces placed on the upper part when the
Further, since the
[0008]
Moreover, as shown in FIG.2 (e), the distance d of the lower end part of the easy vaporization means (a figure is an example of the notch | incision 7) provided in the
Moreover, the retort-compatible
[0009]
In the retort-compatible
Further, the control seal portion 5C is provided substantially parallel to the upper side of the
The control portion 5C is provided so that the tip portion is included between the
If the control seal portion 5C is too short, the pressure cannot be controlled, and the
[0010]
As shown in FIG. 3A, the position where the
[0011]
As shown in FIGS. 1A, 1B, and 1C, the
The point seal portion may be a solid seal as shown in FIG. 2 (a), or an unsealed
[0012]
The microwave
And the packaging bag for microwave ovens of this invention can heat a microwave oven by making the surface which provided the said
[0013]
As the
[0014]
As for the position of the
[0015]
As shown in FIG. 1 (d), the laminate 10 is manufactured using a laminate 10 including at least a
[0016]
If the
[0017]
As the laminate 10 for forming the retort-compatible
Moreover, in order to provide mechanical strength, such as a piercing property, as a packaging material, the intermediate |
[0018]
In addition, since the layer having a barrier property must be capable of heating in a microwave oven, any barrier film other than an aluminum foil or an aluminum deposited film can be used.
For example, silica-deposited polyethylene terephthalate film, alumina-deposited polyethylene terephthalate film, silica-deposited stretched nylon film, alumina-deposited stretched nylon film, polyvinyl alcohol-coated stretched polypropylene film,
[0019]
Here, the
The melting point of these base material layers 11 is usually 150 ° C. or higher, and the thickness is 10 to 50 μm, preferably 10 to 30 μm.
[0020]
The
For the sealant layer, a polyolefin resin such as a copolymer of ethylene or an α-olefin mainly composed of polypropylene and propylene, and a polyester resin such as polyethylene terephthalate are preferable because they need to withstand high temperatures during retort. In addition, polyolefin resins such as polyethylene, ethylene-α-olefin copolymer, and polypropylene synthesized using a metallocene catalyst or a late transition metal complex catalyst are also used.
The thickness of the sealant layer is 40-100 μm, preferably 60-80 μm
[0021]
The method for laminating each layer is not particularly limited, but preferred examples include a method of extrusion lamination, a method of dry lamination, and the like.
[0022]
In the retort-compatible
[0023]
As described above, the functions of the
[0024]
As described above, the retort-compatible microwave oven packaging bag of the present invention is provided with the
[0025]
【Example】
The retort-compatible microwave packaging bag of the present invention will be specifically described with reference to examples.
<Example 1>
A bag as shown in FIG. 4 was prepared using a packaging material obtained by dry laminating a 12 μm thick silica-deposited polyethylene terephthalate film, a 15 μm stretched nylon film, and a 60 μm unstretched polypropylene film. The dimensions of each part shown in FIG. 4 are as follows: a 1 = 50 mm, b 1 = 150 mm, c 1 = 150 mm,
r 1 = 65 mm, r 2 = 55 mm,
w 1 = 15 mm, w 2 = 5 mm, w 3 = 15 mm
n 1 = 45 mm
As a result of putting 200 g of curry into this packaging bag and heating it with a 500 W microwave oven, steam was gently removed from the slit portion after about 2 minutes. There was no spillage of the contents as it came out of the top of the bag.
[0026]
<Comparative Example 1>
Using the packaging material of Example 1, a bag as shown in FIG. 5 was produced. The dimensions of each part shown in FIG. 4 are as follows: a 1 = 50 mm, b 1 = 150 mm, c 1 = 150 mm,
r 1 = 65 mm, r 2 = 55 mm,
w 1 = 15 mm, w 2 = 5 mm, w 3 = 15 mm
n 2 = 15 mm
As a result of putting 200 g of curry in this packaging bag and heating it with a 500 W microwave oven, it was opened from the slit part after about 2 minutes, but the point seal part was retracted at a stretch, and a sound was generated at the time of opening, and there was a feeling of fear.
<Comparative example 2>
Using the packaging material of Example 1, a bag as shown in FIG. 6 was produced. The dimensions of each part shown in FIG. 4 are as follows: a 1 = 50 mm, b 1 = 150 mm, c 1 = 150 mm,
r 1 = 65 mm, r 2 = 55 mm,
w 1 = 15 mm, w 2 = 5 mm, w 3 = 15 mm
n 3 = 60 mm
As a result of putting 200 g of curry in this packaging bag and heating it with a 500 W microwave oven, the side seal part was broken, and it exploded with a loud noise, and the contents were scattered.
[0027]
【The invention's effect】
Since the retort-compatible microwave packaging bag of the present invention has a seal strength of 23 N / 15 mm or more at room temperature, it is used as a packaging bag for retort products and has a wing portion on one side of the bag. In the case of heating, the wing part can be placed sideways and heated, and since the steam escape port is at the top, there is no risk of the contents spilling during heating.
Further, when the contents stored in the sealed packaging bag are heated in a microwave oven, even if the opening for steam escape is forgotten, the point seal portion and the easy steaming means provided in the microwave packaging bag of the present invention As a result, the generated steam gently dissipates out of the bag, so there is no risk of the bag bursting during heating.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of a packaging bag for a microwave oven according to the present invention, in which (a) a perspective view, (b) an explanatory view of the structure of the packaging bag, (c) a cross-sectional view taken along the line X 1 -X 1 , It is sectional drawing which shows the layer structural example of the laminated body which forms d) and (e) packaging bags.
FIGS. 2A and 2B are diagrams for explaining an embodiment of a wing portion in the retort-compatible microwave packaging bag according to the present invention; FIG. 2A is a point seal portion of a solid seal and an easy-to-steam passage means; (C) An example in which an unsealed part is provided in the point seal part and the easy steaming part is cut, and (d) a pattern seal part is provided in the point seal part, and the easy steaming part is cut. (E) It is explanatory drawing of the position of the easy steaming means provided in a point seal | sticker part.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a control seal portion provided in a wing portion of a microwave oven packaging bag in the present invention.
4 is an explanatory view of a packaging bag in Example 1. FIG.
5 is an explanatory diagram of a packaging bag in Comparative Example 1. FIG.
6 is an explanatory view of a packaging bag in Comparative Example 2. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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