JP4042614B2 - 動的負荷分散機能を備えた無線基地局装置 - Google Patents

動的負荷分散機能を備えた無線基地局装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに分散して接続された複数台の無線基地局と無線基地局にアクセスする複数台の移動体端末で構成される無線通信システムに係り、詳しくは自無線基地局に接続する移動体端末のネットワーク利用帯域に基づいて負荷が集中したことを判断し、分散化要求をネットワーク上の他の無線基地局に送信する手段と、前記分散化要求を受信した各無線基地局のうち、分散化要求送信元の無線基地局の近隣に設置された無線基地局が、分散化要求送信元の無線基地局に対して、接続する移動体端末のうちネットワーク利用帯域が最も低い移動体端末に対する切断要求を指示する手段と、分散化要求元の無線基地局が指示された移動体端末に対して切断要求を送信する手段と、切断要求を指示した無線基地局が該移動体端末に対して接続要求を送信する手段とを具備する無線基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線LANシステムにおいて、無線端末からの信号レベル及び無線端末の接続台数に基づいて、無線基地局に割り付ける無線端末を決定することで、システム内の負荷を分散させる無線LANシステムが例えば特開平10−41969号公報に記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−41969号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来システムにおいて、移動体端末の負荷を分散させる場合、全ての移動体端末からの信号レベルが高ければ負荷が分散されないといった問題が生じていた。また、無線基地局に接続する移動体端末の数に基づいて負荷が分散されるため、少ない移動体端末数で多くのネットワーク帯域が利用される無線基地局は、さらにネットワークの利用効率が低下するといった恐れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の無線基地局装置では、
自無線基地局に接続する全ての移動体端末のネットワーク利用帯域に基づいて負荷が集中したことを判断する手段と
負荷が集中した無線基地局に対して、他の無線基地局が切断すべき移動体端末を指示する手段と
指示された移動体端末に対して切断要求を送信する手段と
指示した移動体端末に対して接続要求を送信する手段と
を具備することに特徴がある。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明における実施例について説明する。図1は、無線基地局装置から無線通信を介して移動体端末に情報配信を行う無線通信システムの全体構成図で、移動体端末がインターネット等の外部ネットワークと大容量データ通信を行っていることを想定している。無線基地局101−1、無線基地局101−2はネットワーク100に接続され、各無線基地局はネットワーク100を介して相互に通信を行うことができる。
【0007】
また、無線基地局101−1、無線基地局101−2は、各々通信エリア121−1、通信エリア121−2を構成しており、各通信エリア内に位置する移動体端末111−1、移動体端末111−2、移動体端末111−3と無線通信を介して相互に通信を行うことができる。中継器140は、ネットワーク100とインターネット等の外部ネットワーク130とに接続されており、移動体端末は無線基地局と中継器を介して大容量データ通信を行うことができる。ネットワーク100は、例えばEthernet(登録商標)ケーブルである。
【0008】
図1の例では、無線基地局101−1の通信エリア121−1と無線基地局101−2の通信エリア121−2はほとんど重なっており、移動体端末111−1、移動体端末111−2、移動体端末111−3は無線基地局101−1、無線基地局101−2の両方の無線電波を良好に受信することが可能である。図1の例では、移動体端末111−1、移動体端末111−2は無線基地局101−1に接続しており、移動体端末111−3は無線基地局101−2に接続している。無線通信とは、例えば移動体端末と双方向通信を行う無線LAN(Local Area Network)である。
【0009】
図2に、移動体端末が無線基地局と中継器を介してインターネット等の外部ネットワークとの大容量データ通信を行った場合に、無線基地局の移動体端末のネットワーク利用による負荷が集中し、ネットワークに接続された無線基地局間で動的に負荷を分散する場合のメッセージフロー例を示す。
【0010】
各無線基地局は、自無線基地局を介してデータ通信を行っている各移動体端末に送信される例えばRFC(Request for Comments)791に記載されたIP(Internet Protocol)データのトータル長に基づいて、一定時間内に各移動体端末に送信された総データ量を算出し、自無線基地局の移動体端末によるネットワーク利用帯域を監視し、ネットワーク利用帯域が予め設定した閾値を上回った場合には、自無線基地局の移動体端末のネットワーク利用による負荷が集中したと判断し、ネットワークに接続された他の無線基地局に対して、メッセージコードと自無線基地局識別子を付与して分散化要求を送信する。メッセージコードは、メッセージの内容を識別するためにシステム内で一意に用いられるもので、ネットワークに接続された各無線基地局はメッセージコードに従って処理を実行することができる。また、無線基地局識別子は同一ネットワークに接続された無線基地局を識別するもので、ネットワーク上で一意に用いられる。ネットワーク上に接続された各無線基地局は、メッセージに付与された無線基地局識別子に基づいて、メッセージ送信元無線基地局を判断する。図2の例では、無線基地局101−1が移動体端末111−1、移動体端末111−2のネットワーク利用による負荷が集中したと判断し、ネットワーク100に分散化要求121をブロードキャストする。
【0011】
ネットワークから分散化要求を受信した各無線基地局は、自無線基地局の位置情報と予め保持している分散化要求送信元の位置情報に基づいて距離を算出し、算出した距離が予め設定した距離を下回る場合には、自無線基地局が分散化要求送信元無線基地局の近隣に位置していると判断し、次に分散化要求送信元無線基地局の近隣に位置する他の無線基地局のうち、自無線基地局が移動体端末のネットワーク利用による負荷が最も低いと判断すると、予め保持している分散化要求送信元無線基地局に接続している移動体端末情報に記載されたネットワーク利用帯域のうち、最もネットワーク利用帯域が低い移動体端末を切断すべきと判断し、分散化要求送信元無線基地局に対して、メッセージコードと送信先無線基地局識別子と自無線基地局識別子と切断対象移動体端末識別子を付与して切断要求指示を送信する。送信先無線基地局識別子は、分散化要求メッセージに付与されている無線基地局識別子である。切断対象移動体端末識別子は、分散化要求送信元無線基地局に接続している移動体のうち、無線通信を切断すると判断された移動体端末を識別するもので、システム内で一意に用いられるものである。図2の例では、無線基地局101−2が分散化要求121をネットワーク100から受信すると、移動体端末111−2を切断すべきと判断し、ネットワーク100に切断要求指示122を送信する。また切断要求指示を送信した無線基地局は、切断対象移動体端末に対して、メッセージコードと宛先移動体端末識別子を付与して接続要求を送信する。宛先移動体端末識別子は、切断対象移動体端末の識別子である。図2の例では、無線基地局101−2が移動体端末111−2に対して接続要求131−2を送信する。
【0012】
ネットワークから切断要求指示を受信した分散化要求送信元無線基地局は、メッセージに付与された切断対象移動体端末識別子に基づいて、切断対象移動体端末に対して、メッセージコードと宛先移動体端末識別子を付与して、切断要求を送信する。図2の例では、ネットワーク100から切断要求指示122を受信した無線基地局101−1が移動体端末111−2に対して切断要求131−1を送信する。
【0013】
切断要求を受信した移動体端末は、自移動体端末宛に接続要求があることを確認すると、通信中との無線基地局と切断し、接続要求送信元の無線基地局に接続を切替える。
【0014】
無線基地局と移動体端末の構成を図3に示す。無線基地局101は、ネットワーク100と接続するための通信インタフェース301、移動体端末と接続するための通信インタフェース303、本発明における動的負荷分散処理を行うための負荷分散制御部302から構成される。負荷分散制御部302は、負荷分散インタフェース部311、基地局管理部312、帯域監視部313、端末管理部314から構成される。負荷分散制御部302は、帯域監視部313から負荷集中の報告を受けると通信インタフェース301を介してネットワーク100に分散化要求を送信し、また通信インタフェース301を介してネットワーク100から分散化要求を受信すると基地局管理部312に切断要求指示のための判断を委ね、基地局管理部312より切断要求指示のための報告を受取ると、再び通信フェース301を介してネットワーク100に切断要求指示を送信すると同時に、通信インタフェース303を介して移動体端末111に接続要求を送信する。また通信インタフェース303を介してネットワーク100から切断要求指示を受信すると、通信インタフェース303を介して移動体端末111に切断要求指示を送信する。基地局管理部312は、負荷分散インタフェース部311から受けたネットワーク上の他の無線基地局に関する情報を管理し、また分散化要求を受信した際には、切断要求指示のための判断を行う。帯域監視部313は、端末管理部314が管理する自無線基地局に接続する各移動体端末が利用するネットワーク利用帯域から、自無線基地局に負荷が集中しているか否を定期的に監視し、負荷が集中していると判断し場合には、分散化要求を負荷分散インタフェース部311に報告する。端末管理部314は、自無線基地局に接続している移動体端末のネットワーク利用帯域を、各移動体端末に送信されるデータ長を一定時間積算することで管理し、また各移動体端末の管理情報が更新されると、負荷分散インタフェース部311及び通信インタフェース301を介してネットワーク100に自無線基地局情報として移動体端末更新情報を送信する。移動体端末111は、無線基地局と接続するための通信インタフェース304と負荷分散制御部305から構成される。負荷分散制御部305は、通信インタフェース304を介して切断要求を受信すると、同様に通信インタフェース304を介して接続要求が受信されているか否かを判断し、接続要求が受信された場合には、無線基地局の接続切替を行う。
【0015】
図4(1)に端末管理部が管理する端末管理テーブルを示す。端末管理テーブル400は、移動体端末の識別子を示す401、移動体端末が自無線基地局を介してデータ通信を開始してからの経過時間402、経過時間402を過ぎた時点での総受信データ量403、受信データ量403から経過時間402を割った単位時間当たりのネットワーク利用帯域404により構成される。例えば、無線基地局1に接続している移動体端末1の識別子には1、経過時間10sec、受信データ量8000Kbyte、ネットワーク利用帯域800Kbyte/secが登録されている。自無線基地局に新たに移動体端末が接続されると、端末管理テーブル400に登録され、また切断されると端末管理テーブル400から削除される。またネットワーク利用帯域は例えば10秒間連続してデータが受信された場合に更新される。端末管理テーブルが更新されると、更新情報がネットワーク上の他の無線基地局にも報告される。但し、経過時間はネットワーク利用帯域が更新される時だけ報告される。
【0016】
図4(2)に帯域監視部が管理する閾値設定テーブルを示す。閾値設定テーブル410は、端末管理テーブル400に登録されている各ネットワーク利用帯域404の合計値を比較し、合計値が閾値設定テーブルに登録した値を上回った場合に、移動体端末のネットワーク利用帯域による負荷が集中したと判断するためのもので、設定閾値Nk411から構成される。また閾値設定テーブル410に登録される値は、同一ネットワークに接続している全ての無線基地局で同じで、例えば、無線基地局のネットワーク接続時に運用者によって登録される。図4(2)の例では、2000Kbyte/secの値が登録されており、端末管理テーブル400に登録された各移動体端末のネットワーク利用帯域の合計値と比較される。無線基地局1の端末管理テーブル400の例では、合計値が2100で登録された閾値より大きいため、負荷が集中していると判断される。
【0017】
図5(1)に基地局管理部が管理する位置情報テーブルを示す。位置情報テーブル500は、基地局識別子501、経度情報502、緯度情報503から構成される。基地局識別子は、自無線基地局識別子を同一ネットワーク上に接続される他の無線基地局と識別するために使用されるもので、例えばネットワーク接続時に運用者によって設定される。また、経度情報502、緯度情報503は自無線基地局が設置される場所を詳細に表すもので、ネットワーク上の他無線基地局との位置関係を確認するために使用される。経度情報502、緯度情報503は例えばネットワーク接続時に運用者によって設定されたり、また無線基地局に予めGPS(Global Positioning System)を装備し、GPSからの情報を受けて設定されてもよい。無線基地局のネットワーク接続時に、位置情報テーブルが登録されると、登録された情報はネットワークに接続している全ての無線基地局に報告され、基地局管理テーブルに登録される。図5(1)の例は、無線基地局1に登録される位置情報テーブルの例で、基地局識別子には1、経度情報には(129“30‘00.00000”)、緯度情報には(33“00’00.09739”)が登録されている。
【0018】
図5(2)に基地局管理部が管理する基地局管理テーブルを示す。基地局管理テーブル510は、基地局識別子511、経度情報512、緯度情報513、総ネットワーク利用帯域514、移動体情報515から構成され、また移動体情報515は識別子515−1、ネットワーク利用帯域515−2から構成される。基地局管理テーブル510は、ネットワーク上の他の無線基地局に関する情報で、基地局識別子511、経度情報512、緯度情報513は他の無線基地局から報告された時点で登録される。基地局識別子511、経度情報512、緯度情報513は、分散化要求送信元無線基地局との距離を算出し、分散化要求送信元無線基地局の近隣に位置する無線基地局を確認するために用いられる。また移動体情報515は、ネットワーク上の他の無線基地局の端末管理部によって管理される端末管理テーブルの情報で、識別子515−1、ネットワーク利用帯域515−2は他の無線基地局を介して移動体端末がデータ通信を開始後に報告された時点で登録される。総ネットワーク利用帯域514は、移動体情報515に登録されているネットワーク利用帯域の合計値で、分散化要求送信元無線基地局の近隣に位置する無線基地局のうち、最も移動体端末のネットワーク利用帯域による負荷が低い無線基地局を判断するために用いられる。図5(2)の例は、無線基地局1に登録されている基地局管理テーブルの例で、基地局識別子に2、経度情報に(129“30‘00.00000”)、緯度情報に(33“00’00.19478”)、総ネットワーク利用帯域に200Kbyte/sec、移動体情報の識別子に3、移動体情報のネットワーク利用帯域に200Kbyte/secが登録されている。
【0019】
図5(3)に基地局管理テーブルが管理する距離設定テーブルを示す。距離設定テーブル520は距離設定Dk521から構成され、分散化要求送信元無線基地局の近隣に位置する無線基地局を確認するために用いられる。また距離設定テーブル520は、ネットワークに接続された全ての無線基地局で同じで、例えば無線基地局のネットワーク接続時に運用者によって設定される。図5(3)の例では、設定距離Dk521には5mが登録されており、分散化要求元送信元基地局との距離が5m以内に位置する全ての無線基地局は近隣に設置されているものと判断することができる。
【0020】
図6に分散化要求送信元無線基地局の負荷分散制御部における処理フローを示す。帯域監視部は、端末管理部が管理する端末管理テーブルに登録された接続中の移動体端末の総ネットワーク利用帯域Nsを例えば10秒間隔等の一定時間で監視し(ステップ601)、Nsが閾値設定テーブルで管理するNkより大きいか否かを判断し(ステップ602)、大きい場合には、負荷分散インタフェース部を介してネットワークに接続された全ての無線基地局に分散化要求を送信し(ステップ603)、大きくない場合には、再度監視を続行する。
【0021】
図7にネットワークから分散化要求を受信した無線基地局の負荷分散制御部における処理フローを示す。ネットワークに接続された各無線基地局が負荷分散インタフェース部にて、ネットワークから分散化要求を受信すると(ステップ701)、分散化要求に対して切断要求指示のための判断を基地局管理部に委ね、基地局管理部は分散化要求メッセージに付与された分散化要求送信元無線基地局の識別子に基づいて基地局管理テーブルに登録されている基地局位置情報と、位置情報テーブルに登録されている自無線基地局位置情報より、分散化要求送信元無線基地局との距離Dを算出し(ステップ702)、算出した距離Dが距離設定テーブルに登録されている設定距離Dkより小さいか否かを判断し(ステップ703)、小さい場合には、基地局管理テーブルに登録されている全ての他無線基地局位置情報に基づいて、分散化要求元無線基地局の近隣に位置している全ての無線基地局を確認し、そのうちD<Dkを満たす無線基地局において総ネットワーク利用帯域が最も低いか否かを判断し(ステップ704)、最も低い場合には基地局管理テーブルに登録されている分散化要求元無線基地局の移動体情報のうち、最もネットワーク利用帯域が低い移動体端末を切断すべきと判断し、負荷分散インタフェース部を介して切断要求指示をネットワークに送信し(ステップ705)、また負荷分散インタフェース部を介して、切断対象移動体端末に例えば30秒間等の一定時間で接続要求を送信する(ステップ706)。ステップ703にて距離Dが設定値Dkより大きい場合、またステップ704にて総ネットワーク利用帯域が最も低くない場合には、他の無線基地局が切断要求指示を行うものと判断し何もしない。
【0022】
図8にネットワークから切断要求指示を受信した分散化要求送信元無線基地局の負荷分散制御部における処理フローを示す。分散化要求送信元無線基地局がネットワークから切断要求指示を受信すると、負荷分散インタフェース部にて、メッセージに付与された送信先無線基地局識別子から自無線基地局に対する切断要求指示であることを判断すると(ステップ801)、切断要求指示メッセージに付与された切断対象移動体端末に対して、例えば10秒間等の一定時間で切断要求を送信する(ステップ802)。
【0023】
図9に無線基地局から切断要求を受信した移動体端末の負荷分散制御部における処理フローを示す。分散化要求送信元無線基地局から切断要求を受信すると(ステップ901)、他の無線基地局から自移動体端末に対して接続要求を受信しているか否かを判断し(ステップ902)、受信している場合には切断要求送信元無線基地局との通信を切断し、接続要求送信元無線基地局に対して新たに接続を切替える(ステップ903)。また切断要求を受信していても、他の無線基地局から接続要求を受信していない場合には、切替先の無線基地局がないと判断し、切断要求を無視する。
【0024】
図10(1)に分散化要求メッセージフォーマットを示し、図10(2)に切断要求指示メッセージフォーマットを示す。分散化要求メッセージフォーマット121は、メッセージコード1001、送信元基地局識別子1002から構成され、メッセージコード1001にはメッセージが分散化要求であることを示す識別子が付与される。また送信元基地局識別子1002には、分散化要求を送信する無線基地局の基地局管理部にて登録されている位置情報テーブル内の識別子が付与される。切断要求指示メッセージフォーマット122は、メッセージコード1011、送信先基地局識別子1012、送信元基地局識別子1013、切断要求対象移動体端末識別子1014から構成され、メッセージコード1011にはメッセージが切断要求指示であることを示す識別子が付与される。送信先基地局識別子1012には、分散化要求メッセージに付与された送信元基地局識別子1002の内容が付与される。送信元基地局識別子1013には、切断要求指示を送信する無線基地局の基地局管理部にて登録されている位置情報テーブル内の識別子が付与される。切断要求対象移動体端末識別子1014には、切断要求指示を送信する無線基地局の基地局管理部にて切断すべきと判断された移動体端末の識別子が付与される。
【0025】
図11に負荷分散制御部が管理するメッセージコードテーブルを示す。メッセージコードテーブル1100は、メッセージコード1101とメッセージコードの内容を示す1102から構成され、ネットワークに接続されている全ての無線基地局、及び無線基地局と無線通信を介して接続される全ての移動体端末の負荷分散制御部に保持される。メッセージコードテーブルは、例えばシステム開発時にシステム開発者によって予め登録される。図11の例ではメッセージコード1101には1、内容1102には分散化要求が登録されている。
【0026】
図12に移動体端末への切断/接続要求メッセージフォーマットを示す。切断/接続要求メッセージフォーマット131は、メッセージコード1201、宛先移動体端末識別子1201から構成される。メッセージコード1201には切断要求(または接続要求)を識別する識別子が付与され、宛先移動体端末識別子1202には切断(または接続)対象の移動体端末を識別する識別子が付与される。切断/接続要求メッセージを受信した移動体端末は、メッセージコード1201に基づいて該メッセージであることを判断すると、宛先移動体端末識別子より自移動体端末宛のメッセージであることを確認し、図9に示した処理フローに従って処理を実行する。
【0027】
このように本実施形態の無線基地局装置では、従来のように信号レベルや接続端末数等ではなく、各無線基地局が移動体端末のネットワーク利用帯域による負荷を監視し、負荷が集中した場合には、ネットワークに接続される近隣の無線基地局の指示に従って負荷を動的に分散するため、システムのネットワークを効率良く利用することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、各無線基地局は、移動体端末のネットワーク利用帯域による負荷が集中しているか否かを常時監視し、負荷が集中した場合には、ネットワークに接続している近隣の無線基地局において最も負荷が集中していない無線基地局に移動体端末の接続を切替えることができるため、複数台密集して設置された無線基地局と、前記無線基地局に接続できる複数台の移動体端末によって構成される無線通信システムにおいて、システム内のネットワークを効率よく使用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における無線基地局装置を具備する無線通信システムの全体構成図である。
【図2】無線基地局間で移動体端末の接続を切替え、負荷を動的に分散させるためのメッセージフローである。
【図3】無線基地局装置及び移動体端末の構成図である。
【図4】無線基地局装置の端末管理部が管理する端末管理テーブルと帯域監視部が管理する閾値設定テーブルの構成例である。
【図5】無線基地局装置の基地局管理部が管理する位置情報テーブルと基地局管理テーブルと距離設定テーブルの構成例である。
【図6】分散化要求を送信する無線基地局装置の負荷分散制御部における処理フローである。
【図7】分散化要求を受信した無線基地局装置の負荷分散制御部における処理フローである。
【図8】切断要求指示を受信した無線基地局装置の負荷分散制御部における処理フローである。
【図9】切断要求を受信した移動体端末の負荷分散制御部における処理フローである。
【図10】分散化要求メッセージのフォーマットと切断要求指示メッセージフォーマットである。
【図11】無線基地局装置の負荷分散制御部及び移動体端末の負荷分散制御部が管理するメッセージコードテーブルのテーブル構成例である。
【図12】無線基地局装置から移動体端末に送信する切断/接続要求メッセージフォーマットである。
【符号の説明】
100…ネットワーク、130…外部ネットワーク、140…中継器、101…無線基地局、111…移動体端末。

Claims (5)

  1. ネットワークに分散して接続された複数台の無線基地局と無線基地局にアクセスする複数台の移動体端末で構成される無線通信システムにおいて、任意の無線基地局に移動体端末の負荷が集中した場合には、同一ネットワークに接続した近隣の無線基地局が前記無線基地局から切断すべき移動体端末を決定し、決定された移動体端末に対して、該移動体端末と接続中の無線基地局が切断要求を送信する手段を具備する無線基地局装置。
  2. 請求項1記載の無線基地局装置において、自無線基地局と接続する移動体端末の全てのネットワーク利用帯域を監視する手段と、前記ネットワーク利用帯域が予め設定した閾値を上回った場合に、移動体端末の負荷が集中したと判断し、同一ネットワークに接続された他の無線基地局に分散化要求を送信する手段とを具備する無線基地局装置。
  3. 請求項2記載の無線基地局装置において、各無線基地局は同一ネットワークに接続する全ての無線基地局の状態情報を保持し、ネットワークから分散化要求を受信すると、分散化要求送信元の無線基地局と自無線基地局の位置情報に基づいて距離を算出し、算出した距離が予め設定した値を下回った場合には、分散化要求送信元の無線基地局から切断すべき移動体端末を決定する手段と、決定した移動体端末に対して該移動体端末と接続中の無線基地局が切断要求を送信する手段とを具備する無線基地局装置。
  4. 請求項3記載の無線基地局装置において、各無線基地局は同一ネットワークに接続する全ての無線基地局の状態情報と該無線基地局に接続する全ての移動体情報を保持しており、移動体端末の負荷が集中する無線基地局から切断すべき移動体端末を決定する際には、該無線基地局に接続する移動体情報のうち、ネットワーク利用帯域が最も低い移動体端末に対する切断要求を指示する手段を具備する無線基地局装置。
  5. 請求項4記載の無線基地局装置において、切断要求を指示した無線基地局が、切断要求を受けた移動体端末に対して、接続要求を送信する手段を具備する無線基地局装置。
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