JP4041288B2 - コア採取方法及びコア採取装置 - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地質調査や水分地質調査用のコアを採取するためと調査ボーリング掘削のためのコア採取方法及びコア採取装置に関するものであり、特に、低酸素環境で用いることができるコア採取方法及びコア採取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来地質調査用のコアを採取する一手法として、泥水ボーリング法が知られている。この工法は、広く使用されているが、以下のような問題点がある。
【0003】
泥水ボーリングを使用したコア採取工法では、コア及び孔壁の泥水による汚染があった。さらに、砂の層では泥水の流量や流速の不適合により泥水と共にこれに溶解している酸素が圧入され、一方、砂が流出してしまい、また砂礫層では同様に細粒分が流出することにより、礫が転動してサンプラー先端に咬み合ったり、あるいは孔壁土壌を排除する等により、試料を回収できないという問題があった。
【0004】
またこの工法では、硬質岩の掘削やオールコア採取を行う場合には、破砕部あるいは風化帯に差し掛かると、泥水と共に溶解した酸素が圧入されると共に、挟在物である細粒部が流出したり、これに伴い破砕部が攪乱されるなどの理由から、泥水による汚染のない良質の無酸素状態コア試料を高回収率で採取することができなかった。
【0005】
更にまた泥水ボーリングを使用したコア採取工法では、試料を採取するために掘進速度を速くして試料が流失しない前にサンプラーに取り込む必要があるが、回転と給圧のみによる方式では、良質の無酸素状態コア試料の高回収率採取は、困難であった。
【0006】
そこで泥水ボーリングの上記欠点を補う方法として、高圧ジェットで硬質の泡を作り、これをボーリング孔中に高速で圧入し、土層、未固結岩等を切削しつつ掘進してオールコア試料を採取する工法がある。しかしこの工法についても次のような幾つかの問題点がある。
【0007】
即ち、この工法では、無酸素状態の気泡を得ることが困難であり、さらに、超深部に先端が位置する場合には気泡状態を維持することが困難であるため掘進深度を延長することができない。また発泡・送気機器の耐圧性を増加させる必要があるため、操業安全性の問題がある。
【0008】
また水質と地下水量等による地下環境に起因する調査地域の制限から、山陰や北陸地方に多い古塩水を含む地層や、海水が地下水に混入している沿岸立地の地層では、泡が発生しないという問題がある。この他にも掘進速度が極めて遅く、地表から超深度に至る無酸素状態のオールコア試料の採取には適さないという問題点もある。
【0009】
また上記工法の他の従来工法として、先端のビットに打撃力を与えながら泥水を使用して回転掘進する、通称「ロータリーパーカッション」または「ハンマー掘進」工法が知られており、この工法により振動あるいは衝撃掘削しながらコア試料を採取することが行われていた。しかしこの工法についても以下のような問題点がある。
【0010】
即ちこの工法ではビットに打撃力を与えるために、土壌あるいは未固結堆積岩においては、振動によるコアの緩み、あるいは締堅めが生じ、コア鑑定や物性試験のための良好なコア試料の入手が困難となる。またこの工法では通例酸素を溶解した水から作られた泥水を使用するために、吸着性の強いベントナイトによる孔壁汚染や酸素の侵入を嫌う調査には適していない。
【0011】
更にまたこの工法では、硬質岩や未固結岩、土壌中のいずれも場合にも、掘進中に発生するスライムの排除がスムースでなく、所定の掘進尺毎に大流量の循環水の注入とともに(また掘進装置で孔内を煽るなどにより)スライムを洗浄排除する作業を行う必要があった。極端な場合には、インナーチューブの回収時の真空作用により、周辺土壌・岩盤からの地下水導入やボイリング等の障害を引き起こし、未固結岩や土壌中の孔壁・孔底の健全性を乱すと共に酸素の侵入をもたらす原因となっていた。また硬質岩の場合にも、破砕部、風化帯中の細粒分の流失と同時に孔壁の損傷をもたらす原因となっていた。
【0012】
更にまたこの工法では、スライムの排除がスムースではないため、未固結岩や粘性分を含有する土壌の場合には、コア中のスライムを取り込む等により、見かけ上のコア伸びが生じ、コア鑑定、コアを使用した分析に支障を来していた。
【0013】
更にまたこの工法による土壌や軟岩掘進・コア採取における本質的な欠点は、もともと打撃により岩盤を砕き掘進する方法を採用してるので、土壌あるいは軟岩中の礫が掘進に使用するビットの口径と同等あるいはそれ以下である場合には、それらの岩塊または礫を原位置において的確に砕くことができず、それらをビット外に押しやることにより、抵抗のより少ないビット内に取り込んでしまう。このため、見かけ上、コア伸びになるが、実際には大きく乱れて力学試験あるいは透水係数測定に適せず、しかも酸素が侵入したコア試料が提供されることになってしまう。
【0014】
そこで、本願出願人は、上記従来工法の問題点の少なくとも一部を解決するために、地下水位の上下を問わず、堆積土や軟質岩のような広い範囲の土質と岩盤について、単一のシステムで試料を高速且つ高採取率で採取することができるコア採取装置及びコア採取方法について先に出願した。特願2000−141163号記載のものがそれである。
【0015】
しかしながら、特願2000−141163号記載のものは、さらに改良する余地がある。すなわち、特願2000−141163号記載のものは、空気を用いて泡を発生させ、この発生した泡と脱気されていない清水とを混合させて泡水を生成しているため、コアは、酸素に触れて採取されてしまい、その結果、良好なコアを採取することができないという問題がある。
【0016】
例えば、原子力施設の立地・設計における環境安全事前評価用のコアとしては、酸素汚染のないものを採取する必要があるが、上記特願2000−141163号記載のものでは、このようなコアを採取することが困難である。また、一般環境調査においても、地下水汚染の原因とされるクローム、砒素、マンガン等は、酸化によって化合物(イオン)の形が異なってしまうため、上記特願2000−141163号記載のものによって採取されたコアサンプルでは、高精度な環境調査を行うことができない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来工法の問題点の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、地下水位の上下を問わず、堆積土や軟質岩のような広い範囲の土質と岩盤について、単一のシステムで試料を高速且つ高採取率で採取することができると共に、酸素汚染のない良質なコアを採取することができるコア採取装置及びコア採取方法を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、1気圧における不活性ガスの気泡と脱気清水との容積比が5:1〜1:3であるように混合された懸濁気泡水を用意する工程と、管状のロッド及び該ロッドの内側下端にインナーチューブを配置する工程と、前記ロッドの先端に取り付けたビットに回転力を付与して地中を掘削しながら、前記インナーチューブの内側下端に備えられた包装部内にコアを採取する工程と、前記地中を掘削中に、前記懸濁気泡水を前記ロッドの内側から該ロッドの内面と前記インナーチューブの外面との間を通過させ、前記ロッドの先端を介して前記ロッドの外面に沿って地上に排出する工程とを備えることを特徴とするコア採取方法を提供する。
【0019】
前記包装部は、掘削中に採取されたコアを大気から隔離した状態で包装できるものにすることができる。また、前記包装部は、ビニルスリーブ又はアクリルパイプにすることができる。また、前記気泡の成分はα―パラフィンスルホン酸またはその塩あるいはポリオキシエチレンアルキルエーテルにすることができる。また、前記地中を掘削する工程は、前記ビットに振動を加える工程を備えることができる。また、前記懸濁気泡水における不活性ガスの気泡と脱気清水との1気圧における容積比は3:1〜1:3にすることができる。また、前記懸濁気泡水における不活性ガスの気泡と脱気清水との1気圧における容積比は2:1にすることができる。
【0020】
また、本発明は、不活性ガスの気泡を発生させるとともに、該不活性ガスの気泡を脱気清水と混合して1気圧における不活性ガスの気泡と脱気清水との容積比が5:1〜1:3である懸濁気泡水を作成する発泡混合装置と、先端にビットを備えた回転可能な管状のロッドと、該ロッドの内側下端に配置されるインナーチューブと、該インナーチューブの内側下端に配置される包装部とを備える掘削機と、前記懸濁気泡水を前記掘削機のロッド内へ圧送する手段とを備え、前記ロッドは、該ロッド内へ圧送された懸濁気泡水が前記ロッドの内側から該ロッドの内面と前記インナーチューブの外面との間を通過し、前記ロッドの先端を介して前記ロッドの外面に沿って地上に排出される経路を有することを特徴とするコア採取装置を提供する。
【0021】
前記包装部は、採取されたコアを大気から隔離された状態で包装することができる。また、前記包装部は、ビニルスリーブ又はアクリルパイプにすることができる。また、前記懸濁気泡水は1気圧における不活性ガスの気泡と脱気清水との容積比が3:1〜1:3にすることができる。また、前記懸濁気泡水は1気圧における不活性ガスの気泡と脱気清水との容積比が2:1にすることができる。また、前記気泡の成分はα―パラフィンスルホン酸またはその塩あるいはポリオキシエチレンアルキルエーテルにすることができる。
【0022】
また、前記ロッドの外側には先端にケーシングビットを備えるケーシングが設けられ、前記ロッドの外面に沿って排出される経路は、前記ビットの下端面から前記ロッドの外面と前記ケーシングの内面との間に形成することができる。さらに、前記掘削機は前記ビットを回転しながら振動を加える装置と、前記インナーチューブに接続して該インナーチューブを吊り上げるためのワイヤとを備えることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るコア採取装置1を示し、該コア採取装置1は発泡混合装置3と掘削機5とを主部材として備えている。以下これら各構成要素について説明する。
【0024】
図2に示すように、発泡混合装置3は各々30L容量の2つの気泡剤タンク9を備え、この2つの気泡剤タンク9には、窒素ボンベ56及び脱気ポンプ57が接続されている。各気泡剤タンク9では、水と気泡剤とを混合して泡水を作成する。この各気泡剤タンク9は、脱気ポンプ57によって脱気され、その後、窒素ボンベ56によって窒素を脱気量分だけ供給することにより、泡水中の溶存酸素(酸素分圧)は極めて低くなっている。
【0025】
また、2つの気泡剤タンク9の下流側には発泡液供給ポンプ7が接続されている。発泡液供給ポンプ7の下流には発泡液流量計13を介して発泡ガン15が接続している。また該発泡ガン15には、ドライフィルタ19、圧力調整弁21、電磁弁23、フローメータ25、流量調節バルブ27及び電磁流量計29を介して不活性ガスの供給源である窒素ボンベ58が接続されており、制御盤31で設定した所定の圧力と窒素量とを発泡ガン15に付与できるようになっている。
【0026】
また、符号32は清水タンクを示していて、この清水タンク32には、窒素ボンベ59及び脱気ポンプ60が接続されている。清水タンク32は、脱気ポンプ60によって脱気され、その後、窒素ボンベ56によって窒素が脱気量分だけ供給された状態になっている。すなわち、清水タンク32内には、脱気清水が収納されている。
【0027】
前記発泡ガン15で発生した窒素気泡は、スタテックミキサ33において清水タンク32から供給される脱気清水と混合されて懸濁気泡水となり、泡水供給ポンプ35により掘削機5の泡水供給ノズル55に送られるようになっている。
【0028】
ここで不活性ガスの気泡である窒素気泡と脱気清水との混合比について説明する。本発明ではスタテックミキサ33に入る前の窒素気泡の1気圧での容積と、スタテックミキサ33によって窒素気泡と混合される脱気清水の容積との1気圧での比は5:1〜1:3とする。この容積比は、掘削深度、地質に応じてあるいは泡水の密度を調整するために、この範囲で適宜変えることができる。図6は地質と、該地質に適した泡及び清水の混合比とを示す。なお、図6において、例えば沖積層の深度50m付近にラインが描かれているが、これは沖積層における粘度、砂、砂礫が深度50m以上で見られることが多いために一応の目安としてラインを描いたに過ぎない。沖積層は実際にはこれ以外の深度に存在することもあり得るため、このラインが本発明を限定的に解釈するために描かれているわけではない。このラインは洪積層、三紀層、破砕帯、硬岩にも描かれているが、上記同様に本発明を限定的に解釈するためではない。
【0029】
図6において、例えば沖積層の砂礫の欄に3:1の表示があるのは、沖積層の砂礫においては窒素気泡と脱気清水との混合比が3:1であることが好ましいということを意味する。もちろん、この比の数字は限定的に解釈すべきではなく、一定の幅をもって解釈されるべきである。ここでは、図6の地質の各欄に窒素気泡と脱気清水との混合比を示したことにより、各地質での窒素気泡と脱気清水との混合比が本明細書に開示されたものとみなす。
【0030】
本発明によれば、従来コアの採取が困難であった沖積層と洪積層の砂礫、三紀層の礫岩及び破砕帯において、図6に示すような混合比の窒素気泡と脱気清水を使用することにより、酸素の侵入ないしは酸化されていない良好なコアを採取することができる。沖積層と洪積層の砂礫及び破砕帯では窒素気泡と脱気清水との混合比3:1の懸濁気泡水を使用し、三紀層の礫岩では窒素気泡と脱気清水との混合比2:1〜3:1の懸濁気泡水を使用することが好ましい。
【0031】
窒素気泡と脱気清水とが混合比5:1〜1:3で混合された懸濁気泡水は柔らかく小さな泡を含むため、従来の泡ボーリングにおける強固な泡と異なり以下の点で有利である。
(1)従来の硬質泡ボーリングでは水を急激に上昇・膨張する気泡と一緒に汲み上げてしまうため、砂粒分も一緒に汲み上げ、孔底やコアを壊してしまうことがあったが、上記混合比の窒素気泡と脱気清水との懸濁気泡水は、孔底でのボイリングがなく、このためコア試料の流出や孔底を壊すなどの弊害もない。
(2)従来の硬質泡ボーリングでは地下水脈の流水が多いと泡が消えてしまったが、上記混合比の窒素気泡と脱気清水との懸濁気泡水では泡が消えることがない。
(3)従来の硬質泡ボーリングでは、泡が上昇してくるときに急激に膨張するため穴の壁を壊すことがあったが、上記混合比の窒素気泡と脱気清水との懸濁気泡水はこのようなことがない。
(4)本発明で使用する懸濁気泡水は柔らかく小さな泡を含むため、微圧を掛けて圧入するだけでビット周辺まで容易に導くことができる。また懸濁気泡水の潤滑性により、円滑な掘進が可能となり、後述するビット先端部において適度の気泡を発生し、ビットを冷却するとともに、掘削に伴い発生するスライムを気泡に付着させて排出することが可能となる。
(5)懸濁気泡水は少量の泡を含むので、作業終了後孔内を水洗することにより、極めて容易に孔壁から発泡剤成分を除去することができる。因みに洗浄排水の発泡性を確認することで発泡剤成分の除去を確認することができる。
(6)本発明で使用する懸濁気泡水は、窒素気泡と脱気清水とが混合されたものであるため、コアは、酸素に触れることがなく、従って、酸素汚染のない良質なコアを採取することができる。特に、原子力施設の立地・設計における環境安全事前評価用のコアは、酸素汚染のないものである必要があるが、本発明は、このような酸素汚染のないコアを容易に採取することができる。また、地下水汚染の原因とされるクローム、砒素、マンガン等は、酸化によって化合物(イオン)の形が異なってしまうが、本発明は、このようなものを含むコアを酸化のない良好なコアとして容易に採取することができる。
【0032】
窒素気泡と脱気清水との混合比が1:2以下であると、発泡剤としての潤滑作用は期待できるが、顕著なスライム排除効果を得にくい。また窒素気泡と脱気清水との混合比が5:1以上(例えば10:1程度)になると、地下深部(60m以深程度)における高圧化、坑壁破壊、極端な揚水などの従来の硬質泡ボーリングで生じていた問題点が生じてしまう。
【0033】
また上記窒素気泡の成分は、従来既知の発泡剤を使用することもできるが、α―パラフィンスルホン酸またはその塩であることが好ましい。ここでα―パラフィンは、発泡剤の主成分の1分子中に炭素を8〜14含むもので、塩を構成する陽イオンが1価または2価の陽イオンであるものが好ましく、発泡剤主成分の1分子中に炭素を10〜12含むナトリウム塩が最も好ましい。
【0034】
本発明では窒素気泡の成分としてα―パラフィンスルホン酸またはその塩を使用することにより、従来のアルキルカルボン酸系の発泡剤のように硬水あるいは古海水のような塩水の存在下で金属石鹸を作ることがないので円滑な発泡を持続することができる。従って、例えば沿岸立地のような地下環境であっても泡が消失することなく、良質なコアを採取することが可能となる。また、使用終了後の消泡が容易であるという利点もある。また、窒素気泡の成分としては、α―パラフィンスルホン酸またはその塩だけでなく、短時間の使用ならば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルであってもよい。
【0035】
次に掘削機5について説明する。本実施の形態における掘削機5は、図3(a)または図3(b)に示す構造を備えている。図3(a)に示す3重管式を適用した掘削機は、先端にビット37を有するインナーロッド39と、該インナーロッド39の外側に位置し先端にケーシングビット38を備えるケーシング41と、インナーロッド39の内側下端に設けられたインナーチューブ43と、インナーチューブ43の内側下端に設けられ、その内側にコアを収納することができる包装部61(図4参照)とを備えている。包装部61は、採取されたコアを大気から隔離された状態で包装することができるものであり、包装部61としては、例えば、ビニルスリーブやアクリルパイプなどを用いることができる。
【0036】
インナーロッド39及びケーシング41には駆動部45が接続されており、該駆動部45はインナーロッド39及びケーシング41を回転駆動する作用とともに、必要に応じてビット37、ケーシングビット38に振動を付与する作用を併せ持つ。このような構造により無振動型高速回転でインナーロッド39及びケーシング41を駆動することができるとともに、一方ではビット37に振動を加えながらインナーロッド39及びケーシング41を回転駆動することもできる。この場合、ビットの回転数を変更する工程を備えるようにしてもよい。
【0037】
従来、後者の方法でコアサンプリングしようとすると、振動によりコアの緩みや締堅めが生じ、コア鑑定や物性試験のための良好なコアサンプルを入手することが困難であったが、本発明では上述したような懸濁気泡水をインナーロッド39とインナーチューブ43との間からビット37に導入するため、懸濁気泡水の潤滑性によりコアの緩みや締堅めが生じず、良好なコアサンプルを採取することが可能となる。図4にビット先端部(ボーリング孔底面)に懸濁気泡水を供給しているときの様子を示すビット周辺の拡大図を示す。
【0038】
一方、図3(b)に示す2重管式の構造を備えた掘削機では、ケーシング41に相当する部材が存在せず、ロッド40と、ロッド40の内側下端に設けられたインナーチューブ43と、インナーチューブ43の内側下端に設けられ、その内側にコアを収納することができる包装部61とを備えている。2重管式の場合にはロッド40が駆動部45に接続されており、3重管の場合同様に、該駆動部45によりロッド40は回転駆動するとともに、必要に応じてビット37に振動を付与させることができる。なお、包装部61は、図3(a)に示す3重管式と同様に、採取されたコアを大気から隔離された状態で包装することができるものであり、包装部61としては、例えば、ビニルスリーブやアクリルパイプなどを用いることができる。
【0039】
3重管式は沖積層のように孔壁が自立しない場合に使用され、2重管式は孔壁が自立する深度以深で使用するのが一般的である。また地表より洪積層や三紀層が出現するような場合には2重管式を適用した掘削機を使用する。
【0040】
2重管式を適用した掘削機を示す図5(a)(b)(c)に示すように、インナーチューブ43の上端にはヘッド47が形成されており、該ヘッド47には把持部49が形成されている。掘削機5に設けられた懸吊機構51から延びるワイヤ53の先端に接続されたラッチ48で把持部49を把持することで、コアの入った包装部61を備えたインナーチューブ43を吊り上げて採取することができる。
【0041】
以下本発明のコア採取装置1を使用したコア採取方法について説明する。図1の掘削機は軟弱地層では3重管式で掘削を行い、次いで孔壁が自立するような地層では2重管式で掘削するなど、両方式を適宜併用できる。即ち地山が表層で軟柔な場合には3重管式から2重管式へ移行し、地山がしっかりしている部位では2重管式を適用する。
【0042】
図5(a)(b)(c)は、2重管式を適用してコアサンプルを採取する様子を段階的に示している。まず図5(a)に示すように、従来の方法によりロッド40を回転させることによりビット37の掘削作用により所定深さの孔を掘削する。サンプリングする深さまで掘削したら、包装部61を備えたインナーチューブ43をロッド40内に入れ込み、図5(b)に示すようにロッド40を継ぎ足して、その上端に駆動部45を接続する。
【0043】
この状態でインナーチューブ43を再び駆動させて更に深く掘削する。このとき混合水供給ポンプ35により上記懸濁気泡水を圧力を掛けた状態で泡水供給ノズル55からロッド40内に供給する。図3(b)中、矢印で示すように、懸濁気泡水はロッド40の上端に接続された泡水供給ノズル55からロッド40内に供給され、インナーチューブ43とロッド40の内壁との間を通った後、ビット37を介してロッド40の外側へ回り込み、ロッド40の外面に沿って上昇し、最終的に地上へ排出される。
【0044】
このため懸濁気泡水の潤滑性により円滑な掘進が可能となるとともに、図4に示すようにビット先端部において適度の気泡を発生して、ビットを冷却する。また掘削とともに発生するスライムを気泡に付着させて排出することも可能となる。なお、以上の掘削時には、作業性を向上させるためビット37に振動を付与するようにしてもよい。
【0045】
この掘削中に、インナーチューブ43内に備えられた包装部61内にはコアが入り込む。コアは、包装部61内に大気から隔離された状態で包装されて採取されるため、酸素に触れることはない。また懸濁気泡水は、コアに対して不活性の窒素により泡が形成されているので、懸濁気泡水の存在によりコアが酸素汚染されることもない。次に図5(C)に示すように、インナーチューブ43の把持部49をワイヤ53の先端に設けられたラッチ48で把持し、インナーチューブ43を吊り上げて包装部61内に採取されたコアを回収する。
【0046】
以上は2重管式を適用した場合の説明であるが、3重管式を適用した場合には、懸濁気泡水はインナーロッド39の上端に接続された泡水供給ノズル55からインナーロッド39内へ圧入され、インナーチューブ43とインナーロッド39の内壁との間を通った後、ビット37を介してインナーロッド39の外面とケーシング41の外面との間を通って上昇し、最終的に地上へ排出される。
以上、不活性ガスとして窒素を使用した実施の形態について説明したが、窒素以外の不活性ガス、例えばアルゴン、ネオン等を使用することも可能である。
【0047】
【発明の効果】
請求項1または請求項9に記載の発明によれば、懸濁気泡水による孔壁、孔底でのボイリングがなく、このためコア試料の流出や孔を壊すなどの弊害もない。また地下水脈の流水が多い場所でも懸濁気泡水の泡が消えることがなく、該懸濁気泡水の泡が上昇してくるときに急激に膨張して孔の壁を壊すこともない。
【0048】
また本発明で使用する懸濁気泡水は柔らかく小さな泡を含むため、微圧を掛けて圧入するだけでビット周辺まで容易に導くことができる。また懸濁気泡水の潤滑性により、円滑な掘進が可能となり、ビット先端部において適度の気泡を発生し、ビットを冷却するとともに、掘削に伴い発生するスライムを気泡に付着させて排出することが可能となる。更にまた懸濁気泡水は少量の泡を含むので、作業終了後孔内を水洗することにより、極めて容易に孔壁から泡成分を除去することができる。
【0049】
また本発明で使用する懸濁気泡水は、窒素気泡と脱気清水とが混合されたものであるため、コアは、酸素に触れることがなく、従って、酸素汚染のない良質なコアを採取することができる。
【0050】
更に通常は健全なコア採取が困難である軟質な沖積層の地下水位以下でも健全なコアを採取することが可能となる。また通常はスライム(破砕岩片、破砕岩粉)の排除が困難な地下深部50mより深い数百メートルにおいても、健全なコアを採取することが可能となる。
【0051】
また請求項2、3、9,及び10に記載の発明によれば、コアは、包装部内に大気から隔離された状態で包装されて採取されるため、酸素に触れることはなく、酸素汚染のない良質なコアを採取することができる。
【0052】
また請求項4、5、14,及び15に記載の発明によれば、従来のアルキルカルボン酸系の発泡剤のように硬水あるいは古海水のような塩水の存在下で金属石鹸を作ることがないので円滑な発泡を持続することができる。従って、例えば沿岸立地あるいは古塩水(硬水)を含む地層のような地下環境であっても泡が消失することなく、良質なコアを採取することが可能となる。
【0053】
また請求項6に記載の発明によれば、高速で効率の良い、コアサンプリングが実現できる。
【0054】
また請求項7、8、12または13に記載の発明によれば、従来コアの採取が困難でであった沖積層の砂礫、洪積層の砂礫、三紀層の礫岩及び破砕帯においても良好なコアを採取することが可能となる。
【0055】
また請求項16に記載の発明によれば、ロッドの外面とケーシングの内面との間に懸濁気泡水の排出経路が確保されているため、懸濁気泡水の循環がスムースになり、掘削がより円滑になったりスライムの排除がより容易に行えるようになる。
【0056】
また請求項17に記載の発明によれば、ビットに振動が加わることにより掘進速度が速くなり、また固い岩盤も比較的容易に破壊しながら掘削することができるようになる。またインナーチューブを吊り上げるためのワイヤを備えることにより、インナーチューブでコアを採取したのち、インナーチューブをワイヤで吊り上げるだけで容易にコアを入手することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコア採取装置の全体を示す模式図である。
【図2】発泡混合装置を示す流れ図である。
【図3】(a)は3重管式を適用した場合の懸濁気泡水の流通経路を示す説明図であり、(b)は2重管式を適用した場合の懸濁気泡水の流通経路を示す説明図である。
【図4】本発明で使用可能なビットの例で、ビット先端部(ボーリング孔底面)を経て供給、排出される懸濁気泡水の流路構造示すビット周辺の拡大図である。
【図5】2重管式を適用してコアを採取する工程を段階的に示す説明図である。
【図6】地質に応じた1気圧での窒素気泡と脱気清水との混合比を示す表である。
【符号の説明】
1 コア採取装置
3 発泡混合装置
5 掘削機
7 発泡液供給ポンプ
9 気泡剤タンク
13 発泡液流量計
15 発泡ガン
19 ドライフィルタ
21 圧力調整弁
23 電磁弁
25 フローメータ
27 流量調節バルブ
29 電磁流量計
31 制御盤
32 清水タンク
33 スタテックミキサ
35 混合水供給ポンプ
37 ビット
38 ケーシングビット
39 インナーロッド
40 ロッド
41 ケーシング
43 インナーチューブ
45 駆動部
47 ヘッド
48 ラッチ
49 把持部
51 ワイヤ懸吊機構
53 ワイヤ
55 泡水供給ノズル
56 窒素ボンベ
57 脱気ポンプ
58 窒素ボンベ
59 窒素ボンベ
60 脱気ポンプ
61 包装部

Claims (19)

  1. 清水を脱気して脱気清水にする工程と、
    1気圧における不活性ガスの気泡と前記脱気清水との容積比が5:1〜1:3であるように混合された懸濁気泡水を用意する工程と、
    管状のロッド及び該ロッドの内側下端にインナーチューブを配置する工程と、前記ロッドの先端に取り付けたビットに回転力を付与して地中を掘削しながら、前記インナーチューブの内側下端に備えられた包装部内にコアを採取する工程と、
    前記地中を掘削中に、前記懸濁気泡水を前記ロッドの内側から該ロッドの内面と前記インナーチューブの外面との間を通過させ、前記ロッドの先端を介して前記ロッドの外面に沿って地上に排出する工程とを備えることを特徴とするコア採取方法。
  2. 前記包装部は、採取されたコアを大気から隔離した状態で包装することができることを特徴とする請求項1に記載のコア採取方法。
  3. 前記包装部は、ビニルスリーブ又はアクリルパイプであることを特徴とする請求項2に記載のコア採取方法。
  4. 前記気泡の成分はα―パラフィンスルホン酸またはその塩であることを特徴とする請求項1に記載のコア採取方法。
  5. 前記気泡の成分はポリオキシエチレンアルキルエーテルであることを特徴とする請求項1に記載のコア採取方法。
  6. 前記地中を掘削する工程は、前記ビットに振動を加える工程を備えることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか一つに記載のコア採取方法。
  7. 前記懸濁気泡水における不活性ガスの気泡と脱気清水との1気圧における容積比は3:1〜1:3であることを特徴とする請求項1に記載のコア採取方法。
  8. 前記懸濁気泡水における不活性ガスの気泡と脱気清水との1気圧における容積比は2:1であることを特徴とする請求項1に記載のコア採取方法。
  9. 前記不活性ガスは窒素であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のコア採取方法。
  10. 不活性ガスの気泡を発生させるとともに、該不活性ガスの気泡を脱気清水と混合して1気圧における不活性ガスの気泡と脱気清水との容積比が5:1〜1:3である懸濁気泡水を作成する発泡混合装置と、
    先端にビットを備えた回転可能な管状のロッドと、該ロッドの内側下端に配置されるインナーチューブと、該インナーチューブの内側下端に配置される包装部とを備える掘削機と、
    前記懸濁気泡水を前記掘削機のロッド内へ圧送する手段とを備え、
    前記ロッドは、該ロッド内へ圧送された懸濁気泡水が前記ロッドの内側から該ロッドの内面と前記インナーチューブの外面との間を通過し、前記ロッドの先端を介して前記ロッドの外面に沿って地上に排出される経路を有することを特徴とするコア採取装置。
  11. 前記包装部は、採取されたコアを大気から隔離された状態で包装することができることを特徴とする請求項10に記載のコア採取装置。
  12. 前記包装部は、ビニルスリーブ又はアクリルパイプであることを特徴とする請求項11に記載のコア採取装置。
  13. 前記懸濁気泡水は1気圧における不活性ガスの気泡と脱気清水との容積比が3:1〜1:3であることを特徴とする請求項10に記載のコア採取装置。
  14. 前記懸濁気泡水は1気圧における不活性ガスの気泡と脱気清水との容積比が2:1であることを特徴とする請求項10に記載のコア採取装置。
  15. 前記気泡の成分はα―パラフィンスルホン酸またはその塩であることを特徴とする請求項10乃至14のうちのいずれか一つに記載のコア採取装置。
  16. 前記気泡の成分はポリオキシエチレンアルキルエーテルであることを特徴とする請求項10乃至14のうちのいずれか一つに記載のコア採取装置。
  17. 前記ロッドの外側には先端にケーシングビットを備えるケーシングが設けられ、前記ロッドの外面に沿って排出される経路は、前記ビットの下端面から前記ロッドの外面と前記ケーシングの内面との間に形成されていることを特徴とする請求項10乃至16のうちのいずれか一つに記載のコア採取装置。
  18. 前記掘削機は前記ビットを回転しながら振動を加える装置と、前記インナーチューブに接続して該インナーチューブを吊り上げるためのワイヤとを備えることを特徴とする請求項10乃至17のうちのいずれか一つに記載のコア採取装置。
  19. 前記不活性ガスは窒素であることを特徴とする請求項10〜18のいずれかに記載のコア採取方法。
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