JP4040816B2 - 自動推進式昇降クロスヘッド付コークス除去処理工具キャリヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にいえば切削及び穿孔工具を運ぶ装置に関し、さらに詳しくいえば、残留油遅延コークス化反応器のためのコークス除去処理装置の切削ヘッドを上げ下げする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
石油精製の最後のフェーズで、重い石油残留物は、非常に大きいコークス化ドラムに送り込まれて、実質的に揮発性物質のない固体のコークスの残留物をドラム内に残して全ての残りの揮発性物質を抽出するのに十分な温度に加熱される。コークス除去処理は、ドラムを以後の使用に備えるために各ドラムについて行う必要がある。一般に、コークス化ドラムから洗い流すことができるのに十分にコークスを穿孔して切削するために高圧水ジェット切削ノズルを用いる。水は、毎分約7.75立方mと211kgf/平方cmの圧力の速度で、ノズルに供給される。各コークス化ドラムのための切削ノズルは上流のコークス除去処理制御弁で給水されるマニホルドから給水されるそれ自身の弁を備えている。なお、バイパス弁を用いて全てのドラムがマニホルドから切り離されている時間の間水をジェット・ポンプ吸入タンクに戻すようにそらす。
【0003】
コークス化ドラムが普通18〜30mの程度の高さなので、水ジェット切削ヘッドをドラムの全垂直大きさに届くに十分な長さのドリル棒に取り付けることが必要である。そのような長いドリル棒は切削工具に対して等しい長さの垂直行程を必要とする。このように、各コークス化ドラムの上にコークス除去処理塔を建てること、切削工具をキャリヤに取り付けること、及びウィンチとケーブルを用いて工具キャリヤと切削工具を上げ下げすることは一般的な方法であった。そのような設備を支えるための塔は60m以上もの高さであることがあり、非常に大きくて重い。それらは、移動できない。したがって、各コークス化ドラムは、それ自身の塔を備えていなければならない。
【0004】
なお、拘束装置が自由落下を防いで、ケーブルの破損またはウインチ故障の場合に工具及びその他の施設を守るために必要である。この重複は、実際のコークス除去処理プロセスの効率に貢献することなくコークス除去処理装置のコストをかなり増す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のことは、現在の切削工具キャリヤにあると知られている限界を示している。したがって、上述の限界の一つ以上の限界を克服することを目的とした代替品を提供することは明らかに有益だろうことは明らかである。それゆえに、以下にさらに十分に開示される特徴を備える適当な代替品が提供される。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの面において、これはコークス化ドラムより上に伸びほぼ全高さにわたって伸びる歯付きラックを備えた少なくとも一つの剛性垂直部材を備えている切削工具をコークス化ドラムの中へ上げ下げさせるコークス除去処理装置を提供することによって達成される。切削工具を取り付ける設備のある剛性フレームが剛性垂直部材に可動に取付けられている。剛性フレームに取り付けられたモーターが小歯車の回転が剛性垂直部材の上の剛性フレームを上げ下げするように歯付きラックに駆動可能に噛み合わされた小歯車を駆動する手段を備えている。
【0007】
前述のこと及びその他の面は、添付図面に関連して考慮されるとき、発明の以下の詳細な記述から明らかになる。
【0008】
図1は、現在利用できる技術による典型的なコークス除去処理装置50を示している。コークス化ドラム10は、塔構造20に囲まれて、もう一つの塔30が上に載せられている。塔30はコークス化ドラム10からコークスを切削する高圧水ジェット切削工具を上げ下げするに必要なウインチとケーブルを備えている。
【0009】
図2は、本発明の自動推進式の昇降クロスヘッド150の付いた工具キャリヤ100の好ましい実施形態を略図で示している。コークス化ドラム10は、実質的に同じ塔20によって囲まれているが、この場合には、ウインチとケーブルのついた上部タワー30は、除かれて、工具キャリヤ100と取り替えられている。工具キャリヤ100は、剛性垂直部材130で支えられている剛性昇降クロスヘッド部材150を備えている。クロスヘッド150は、ドリル棒35と高圧水ジェット切削工具40を支える回転管継手45を付けていて、管継手を通じて水が切削工具40に供給される。垂直部材130は、構成を簡単にするためにパイプであるのが好ましいが、それらは、クロスヘッド150、ドリル棒35、切削工具40及びクロスヘッド部材に付いている全ての他の設備の重量を支えるに十分な剛性を備えていれば任意の形のものであってもよい。
【0010】
図3と図4は、下げた位置と上げた位置における本発明の工具キャリヤを略図で示している。図4は工具キャリヤ100を支えている車付き台車105を示している点に注意されたい。台車105が、コークス化ドラムより上のプラットホーム102の上の支えられた軌道に沿って工具キャリヤ100を移動させるために使われる。プラットホーム102は、図1と図2において見られるように塔20又は等価な支持体の上に支えられている。
【0011】
図5,図6及び図7は、工具キャリヤ100と自動推進式の剛性クロスヘッド150 の新規な特徴を完全に理解できるであろう。剛性クロスヘッド150は、その上にモータの出力軸にウォームによって駆動可能に噛み合わされたウォーム歯車を備える減速ギアボックス160を取付けられたモーター110を備えている。ギアボックス160の中のウォームギアは、小歯車185を付けている出力軸180を備えている。出力軸180は、小歯車185がクロスヘッド150に頑丈に配置されるように軸受ブロック175内に回転可能に支持されている。回転管継手45は、クロスヘッド150の下で二つの垂直部材130の間に取り付けられている。各剛性垂直部材130に一つの二つの垂直歯付きラック135は、小歯車185によって噛み合わされ,小歯車185の回転がクロスヘッド150に歯付きラックの上を昇り降りさせるようにしている。小歯車185は、車軸118に取り付けられラック135の後部表面を圧迫しているクリンチ車115によってラック135と噛み合った状態に保たれる。2本のケーブル120が剛性クロスヘッド部材150の上表面に付けられて、滑車125を越えて上方へ、そして、そこから下方へパイプ130の内部にあるのが好ましい釣り合いおもり140まで伸びている。パイプ・キャップ132(その中の一つだけが、図5に図示されている)は、パイプにほこり、くずや湿気の入るのを保護するために滑車125とパイプ130の開いた端をカバーする。クロスヘッド150とクロスヘッドによって支えられる全ての機器の重量を正しく釣り合いを取ることによって、非常に小さいモーター110を使っているクロスヘッドに動力を供給することが可能である。
【0012】
工具キャリヤ200の別の実施形態が図6に示され、その図では単一の剛性垂直部材230が剛性フレーム部材250を支えている。フレーム部材250は、好ましい実施形態の回転管継手45の場合のようにドリル棒を支える回転管継手245を付けている。モーター210がフレーム部材250にある軸受ブロック275の中に回転可能に支持されている軸280を備える小歯車285を回すためにギアボックス260の中でウォームギアと噛み合うウォームを駆動する。ピニオン285は、剛性垂直部材230に沿って垂直に伸びるラック235と噛み合される。垂直部材230の後部表面に押し付けてフレーム250で支えられたクリンチ車215は、小歯車285をラック236と常にしっかり噛み合った状態に維持する。ワイヤロープ(またはケーブル)、滑車、パイプ・キャップ及び釣り合いおもり(図2−7において見られるものと同様である)もこの実施形態に含まれている。したがって,あらゆる点で,この代替の実施形態は,図2−7の好ましい実施形態と同様に動作する。
【0013】
剛性垂直部材130、230はパイプの固有の剛性と製造の容易さのためにパイプで作られるのが好ましい。パイプ・キャップを備えていることによって、それらはまた各要素から、そして、ほこり、くず及びその他の汚染物質から保護をすることができる。この発明の工具キャリヤが本来的に軽量なので、動かされた台車を輸送のためにトで複数のコークス化ドラムより上のプラットホーム上のラックに沿って移動する車輪付台車にキャリヤを取り付けることが可能である。これは、―単一のコークス除去処理工具を使っていくつかのコークス化ドラムにおいてコークス除去処理を達成するのを可能にする。結果として生じる経済は、弁、工具及び支持塔についての節約及び保守の必要性を少なくすることによって設置に対する見返りが迅速に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塔と関連のコークス化ドラムのある通常のコークス除去装置の図、
【図2】本発明のコークス除去処理装置の好ましい実施形態の略図、
【図3】切削工具が下がった位置にあるコークス除去処理装置の略図、
【図4】切削工具が上がった位置にあるコークス除去処理装置の略図、
【図5】切削工具キャリヤの略正面立面図、
【図6】切削工具キャリヤの部分断面平面図、
【図7】切削工具キャリヤの側立面図、及び
【図8】本発明の代替の実施形態の略平面図である。
【符号の説明】
10 コークス化ドラム
20、30 塔
40 切削工具
45 回転管継手
50 コークス除去処理装置
100、200 工具キャリヤ
102 プラットホーム
105 車付き台車
110 モーター
130、230 剛性垂直部材
150 クロスヘッド

Claims (7)

  1. コークス化ドラムより上に伸び、ほぼ全高さにわたって伸びる歯付きラックを備えた剛性垂直部材と、前記剛性垂直部材に可動に取付けられ、切削工具を取り付ける手段を備える剛性フレームに取り付けられた自動推進式クロスヘッドと、前記剛性フレームに取り付けられ、前記歯付きラックに駆動可能に噛み合わされた少なくとも一つの小歯車駆動する手段を備えて、前記小歯車を回転すると前記剛性垂直部材に付いている前記剛性フレームを上げ下げするようにしているモーターと、前記剛性垂直部材の最上部近くに取り付けられた滑車と、前記剛性フレームの頂面に固定されて前記滑車を越えて可動な剛性フレーム及び剛性フレームに付いている全ての構成要素の重量にほぼ釣り合う釣り合いおもりまで伸びる柔軟なケーブルとを備えるコークス除去処理装置のための切削工具をコークス化ドラムの中へ上げ下げする装置。
  2. 前記剛性垂直部材が可動な剛性フレーム、釣り合いおもり、及びフレームに付いているすべての構成要素を支持するに十分に重い壁を有するパイプを備えている請求項1に記載の装置。
  3. 前記剛性垂直部材を動かしてそれを複数のコークス化ドラムのいずれか一つの上に置く手段をさらに備える請求項1に記載の装置。
  4. 前記剛性垂直部材を動かす手段が前記コークス化ドラムを取り囲む塔に前記複数のコークス化ドラムより上で支持されたプラットホームに沿って伸びる軌道に沿って前記剛性垂直部材を移動させる車輪付き台車を前記剛性垂直部材の下に配置されている請求項3に記載の装置。
  5. 小歯車を駆動する手段がモーターの出力軸に付いたウォームを備え、前記ウォームがギヤボックスの中でウォームギヤと駆動可能に噛み合って少なくとも一つの小歯車を付けている少なくとも一つの軸を回転する請求項1に記載の装置。
  6. コークス化ドラムより上に伸びる剛性垂直部材に取り付けられた工具キャリヤから吊り下げられたドリル棒に回転可能に取り付けられた高圧水ジェット切削工具を有する形式のコークス除去処理装置において、前記剛性垂直部材のほぼ全高さにわたって伸びる歯付きラックと、前記剛性垂直部材に可動に取付けられた剛性フレームに取り付けられた自動推進式クロスヘッドと、前記剛性フレームに取り付けられ、前記歯付きラックに駆動可能に噛み合わされた少なくとも一つの小歯車駆動する手段を備えて、前記小歯車を回転すると前記剛性垂直部材に付いている前記剛性フレームを上げ下げするようにしているモーターと、前記剛性垂直部材の最上部近くに取り付けられた滑車と、前記剛性フレームの頂面に固定されて前記滑車を越えて可動な剛性フレーム及び剛性フレームに付いている全ての構成要素の重量にほぼ釣り合う釣り合いおもりまで伸びる柔軟なケーブルとを備える工具キャリヤ。
  7. 小歯車を駆動する手段がモーターの出力軸に付いたウォームを備え、前記ウォームがギヤボックスの中でウォームギヤと駆動可能に噛み合い、前記ウォームギヤが前記ギヤボックスから伸びる少なくとも一つの小歯車駆動軸を付けている請求項6に記載の工具キャリヤ。
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