JP4039783B2 - 蝋燭 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、結婚式と披露宴で行われるキャンドルサービス、誕生日パーティ、ホームパーティ、イベント等での蝋燭を使用した演出効果に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の蝋燭は、適当な融点をもつ固形状の蝋を炎の熱によって炎の中心部分から融点に導き、芯を通じて毛細管現象で吸い上げ燃焼し炎を発生させ燃焼の働きを維持するが、熱伝導機能により炎付近以外の蝋を融点に導き、予め設けた流入口より毛細管現象によって吸い上げ燃焼する蝋燭は無かった。
【0003】
また、炎の位置は燃焼時間が経過し蝋の体積が減少すると共に高さ位置が低くなるものであり、蝋の消費に関わりなく炎の位置を一定に保つ事のできる蝋燭はなく、燃焼の可能な時間内にも関わらず指定位置で自ずから燃焼を終了できる蝋燭は無かった。
【0004】
さらに、ランタン型蝋燭(図5)等の燃焼にみられるように、構造上、空調等の影響により炎が蝋燭内部に位置し周囲の蝋を一気に融点に導くと、液状化した面の嵩が急激に増えて燃焼により炭化した芯が再度液面下に位置し、毛細管現象による蝋の吸い上げが弱くなり炎が暗くなるが、芯の炭化部分を引き出し未炭化部分を液状化面より突出させて本来の炎の大きさに復活できる蝋燭はなかった。
【0005】
蝋燭の形状においても、ランタン型蝋燭(図5)等にみられる様に、芯に接した内側に融点の低い蝋材15、その外側に燃えずらい融点の高い蝋材16を用いた2種類の異なった融点を持つ蝋材から成る構造を用いて外観を保持するものはあるが、通常約60℃の融点をもつ同一の蝋材のみで形成された蝋燭に関しては、着火前の外観を保持できるものはなく、その形状は炎付近から外部方向に向け溶け燃焼時間と共に刻々とその形状を変化してゆく、一般に大小に関わらずテーパー型、スパイラル型、ストレート型、カップ式型等が主流の形状であり、上部部分が下部部分より大きく突出したものが存在しない理由として、上部部分が下部部分より大きい場合は融点に達して液状化した蝋が固形状の蝋を伝って外部に流出したり、突出部分が軟化し、さらには支えをなくして欠落する等の障害を伴う為である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
蝋燭の燃焼に関して蝋材が大きな影響を与える事は勿論ではあるが、芯の太さに該当する編み数、若しくは丸編み、平編みなど芯の形状がもつ微妙な違いによりその燃焼状況も大きく関わるのも当然であり、たとえ芯が蝋燭全体に貫通せず、蝋燭内部の途中までしか通っていない場合であっても、突出した芯の一方の端に点火された炎によってもう一方の芯の端が燃え尽きる事はなく、カップ式キャンドル(図15)等に見られる様に、若干の長さの芯であっても炎の熱により液状となった蝋の中にある芯は炭化せず毛細管現象を維持し、炎から発せられる熱によって蝋を溶かし、吸い上げそしてカップ内の蝋燭をすべて燃焼させる働きを持っている、上部部分が下部部分より大きく突出した形状の蝋燭であれば液状化、燃焼、若しくは軟化、欠落により突出部分の外観を維持することは困難であり、従来の蝋燭に見られる燃焼構造では外観の形状を維持したり、燃焼可能時間内に自ずから燃焼を終了させるには問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
蝋燭の燃焼状況、外観の保持、消火時間の予測を任意に調節する為の手段の一つとしては炎の高さを一定に保つ事が必要であり、一定位置に炎の高さを保つ為には融点に達し液状となった蝋を芯が不特定に吸い上げることを防ぐため、蝋と芯とを金属等の不燃性の物質を用い て隔て、図1で示されるように燃焼部分に該当する芯1、液状化した蝋の通路と芯の収納を兼ねた熱伝導部分10、液状蝋の流入口11、そして断熱部分13を設けて各々の位置、機能を明確にする構造が好ましい。
【0008】
また、蝋燭の外観の形状を維持する為の手段として、燃焼に不必要な融点に達した蝋が容器部分となる外壁を軟化させ更には溶かし外部に流失しないよう、内部に流入させ収納し再度固化できる空洞の容器部分を設ける構造が好ましい。
【0009】
さらに、蝋燭内部で熱伝導部分と一体となり収納された芯が自ずからの熱により基礎部分の蝋を溶かし倒れないよう断熱部分を設け、収納時と同等に垂直な姿勢を維持する構造にすることが好ましい。
【0010】
芯の燃焼状況においても、蝋燭形状や空調若しくは熱による容積の膨張等の影響により芯を中心として急激に液状蝋面の嵩が増すと、炭化して消耗した芯部分は液状蝋の液面下に再度位置する形となり、十分に毛細管現象の機能ができない為、炎の明るさを十分に得る事ができない、したがって熱伝導機能の通路部分内に螺旋状等で予備部分芯を予め収納し、消耗していない未炭化の芯を自由に引き出せるようにする事が好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
【0012】
図1に示す実施例では、芯1の一方の端が熱伝導部分10の内部で固定されており、熱伝導部分の内部に収納された螺旋状の予備部分芯12は簡単に引き出せるようになっており、熱伝導部分に液状蝋の流入口11を設け、図2で示す様に液状化した蝋の液面が熱伝導管10の上部先端より下がると毛細管現象により液状化した蝋が流入口より吸い込まれ熱伝導部分の内部を通路として通る仕組みになっている、さらに炎の熱が熱伝導部分全体に伝わり本機能の基礎となる固定部分の蝋を溶かさないよう断熱部分13の中に収納した。
【0013】
また、図8に示す実施例では、融点に達した液状蝋が溢れ外部に流失しないよう内部に流入できる空洞の容器部分8を設けたものであり、熱により20%程容積を増した液状蝋が、表面張力を維持できず空洞部分に流入している様子である。
【0014】
図3に示す実施例では、熱伝導による燃焼の外観全体を表したものであり、炎位置が一定であれば熱が直接固形蝋に及ばない為、図4に見られる様に炎の位置が燃焼に時間と共にその高さを低くして行き蝋燭内部に位置し、蝋を軟化9させたり液状となった蝋を外部に流出6したりせず、図9で示すように予めあけた容器となる空洞7部分を除いては、芯を中心として一定範囲内のほぼ円形状に蝋を燃焼させている。
【0015】
図6に示す実施例では、炎の前後に突出して設けた外観を保持したい蝋部分19の壁を残しながら燃焼を継続している様子であり、炎を中心として一定の範囲以外には融点に導く事はなく、図7で示すように軟化して変型9したり液状蝋が外部に流出6する事はなく、着火前の形状を維持している。
【0016】
図11は従来の蝋燭の燃焼、図10は熱伝導機能による蝋燭の燃焼を各々示した断面図であり、同等体積の蝋燭を同等時間燃焼させた場合、時間の経過と共に炎の高さ位置の違いと固形蝋部分の燃焼消費状況の違いを示したものである。
【0017】
【発明の効果】
蝋燭本体から突出させた芯の先端に点火した炎は蝋を溶かし、液状化した蝋は毛細管現象により従来の蝋燭の機能を開始した、蝋燭内部に収納された熱伝導管の一方の端が、蝋燭の上面部で表面張力を保っている液状の蝋の表面から露出すると、本来の芯による蝋燭上面部からの毛細管現象は終了し、一旦炎を小さくした直後、毛細管現象における吸入は流入口へ移行され、同時に通常の炎の大きさに回復し、流入口からの吸入が開始されたことを示した、以後炎の高さは消火まで一定を保ち、熱伝導部分により固形蝋を融点に導き燃焼を維持した、さらに時間が経過すると熱伝導部分で融点に導く固形蝋の範囲が限界に達し、液状蝋の容積も減少し徐々に炎の大きさは通常の燃焼状態よりも小さくなり数分後には完全に炎が消滅した。
【0018】
炎の鎮火跡には液状化した蝋は一切見られず熱伝導機能により融点に導かれた液状蝋は全て流入口から毛細管現象により吸収され燃焼したことを明確にした、熱伝導部分の先端から流入口の長さは燃焼時間と比例しており、また熱伝導機能本体は蝋燭内部に収納した時の角度、位置をほぼ維持しており、点火から鎮火するまでの正常な燃焼を示した。
【0019】
尚、燃焼面はほぼ円形であり、丸型16編数の蝋燭用綿芯を常温室内の無風状態で用いた場合は燃焼部分面の直径は40mm以内であった、また図12では外観を保持したい部分19がある蝋燭の点火前であり、図13では図12の蝋燭が熱伝導機能を用いて燃焼した鎮火時の状態を示し、図14では図12の蝋燭に熱伝導機能を用いないで燃焼させた鎮火時の状態を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱伝導機能の全体を表す一部破断の立面図である。
【図2】熱伝導機能の燃焼を表す一部破断の斜視断面図である。
【図3】熱伝導機能により外観の形状を維持しながら燃焼する蝋燭の立面図である。
【図4】炎の熱により外観の形状を維持できずに燃焼する蝋燭の立面図である。
【図5】融点の違う2種類の蝋材から成るランタン式蝋燭の 立面図である。
【図6】熱伝導機能を用い美を表現する外観として一定範囲を残す事を意図とした蝋燭の燃焼の立面図である。
【図7】一定範囲の蝋を残す事を意図としない、熱伝導機能を用いない蝋燭の燃焼の立面図である。
【図8】熱伝導機能及び空洞部分の位置を表す一部破断の斜視断面図である。
【図9】熱伝導機能及び容器部分にあたる空洞の位置を表す平面図である。
【図10】熱伝導機能による燃焼を示す断面図である。
【図11】図10と同等の蝋燭を同じ時間燃焼させた、熱伝導機能を持たない蝋燭の断面図である。
【図12】外観を保持したい部分がある蝋燭の点火前の斜視図である。
【図13】図12を意図としたものを熱 伝導機能を用いて燃焼させた鎮火時の状態を示す斜視図である。
【図14】図12を意図としたものを熱伝導機能を用いないで燃焼させた鎮火時の状態を示す斜視図である。
【図15】ランタン式キャンドルの立面図である。
【符号の説明】
1 芯
2 炎
3 蝋燭部分
4 熱伝導機能
5 液状化した蝋
6 外部に流出した蝋
7 空洞内に流入し再度固形化する蝋
8 容器部分
9 軟化して変型した蝋
10 熱伝導部分
11 液状化した蝋の流入口
12 予備部分芯
13 断熱部分
14 点火部分
15 融点の低い蝋材
16 融点の高い蝋材
17 プレスされた一方の端
18 アルミ製のカップ
19 外観を保持したい蝋部分
20 点火具
21 炭化した芯
22 燃焼部分
Claims (1)
- 芯と、
不燃性物質からなり蝋の中に収納されるとともに上記芯を収納する熱伝導管と、
蝋の中に収納されていて、蝋から突出した上記芯の一端に点火される炎の熱により蝋を溶かして上記熱伝導管を倒さないように上記熱伝導管の一部を収納する断熱部分と、を有し、
上記熱伝導管には、この熱伝導管内に液状化した蝋が流入する蝋の流入口が設けられていて、
外観を保持したい蝋部分の壁を残しながら自ら燃焼を終了できる蝋燭。
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