JP4038874B2 - Polypropylene resin composition and injection molded body thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体に関する。更に詳しくは、特定のゴム成分と特定の組成比により流動性に優れ、また物性の点においては剛性と耐衝撃性に優れ、成形体として特に有用なポリプロピレン系樹脂組組成物およびその射出成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、自動車用材料や家電用材料には、軽量化、低コスト化等からみてプロピレン−エチレンブロックコポリマーが使用されている。しかし、従来のプロピレン−エチレンブロックコポリマー材料は、衝撃強度が低く、また剛性度および熱変形温度等の熱的性質を持たせるために無機充填剤量が多く、そのため比重が割合に大きかった。
衝撃強度を改良するためにプロピレン−エチレンブロックコポリマーにエチレン−プロピレン共重合体ゴムを配合することが、例えば、特開昭53−22552号および同53−40045号公報に提案されている。しかし、エチレン−プロピレン共重合体ゴムを配合するために剛性度および熱変形温度等の熱的性質および流動性が劣る。熱的性質を改良するためにさらに炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、結晶性ケイ酸カルシウムおよびタルク等の無機充填剤を加えて配合することが、例えば、特開昭51−136735号、同53−64256号、同53−64257号、同57−55952号、同57−207630号、同58−17139号、同58−111846号、同59−98157号、特公昭55−3374号公報等において提案されている。しかし、無機充填剤を添加することでさらに流動性は悪化する傾向となった。
このように、衝撃強度と剛性のバランスを保ちつつ、流動性の良好な材料の開発が求められ、種々提案されているが、いまだ不十分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる状況において、本発明は、従来用いられているエチレン−プロピレン共重合体ゴムを配合したポリプロピレン系樹脂組成物に比べ、より流動性が良好でかつ衝撃強度と剛性のバランスの良好なポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究の結果、ポリプロピレン系樹脂を主体として用い、これに特定のゴム成分を特定の組成比で添加することにより、上記目的を満足することができることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、次のとおりである。
[1](1)下記(i)および(ii)のポリマーの混合物からなるポリプロピレン系樹脂(A):95〜50wt%
(i)第1セグメントにプロピレンホモポリマー部分、第2セグメントにプロピレン−エチレンランダムコポリマー部分を有する、230℃でのMFR(メルトフローレート、JIS−K−6758により測定、以下同じ)が25(g/10min、以下同じ)以上のプロピレン−エチレンブロックコポリマー
(ii)230℃でのMFRが70以上であり、分子量分布を表わす重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)比であるQ値が3.0〜5.0であるプロピレンホモポリマー
(2)下記(a)および(b)のゴムから選ばれた少なくとも1種以上のゴム(B):5〜20wt%
(a)エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
(b)アルケニル芳香族化合物単位含有ゴム
(3)平均粒子径が3μm以下のタルク(C):0〜30wt%
を含有し、
該ポリプロピレン系樹脂(A)(i)のプロピレン−エチレンブロックコポリマーの第2セグメント量を(A)’、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム含量を(a’)、アルケニル芳香族含有ゴム含量を(b’)としたとき、次式
0.05≦{(A)’/[(A)’+(a’)+(b’)]}≦0.20
を満足し、
かつ該ポリプロピレン系樹脂組成物の230℃でのMFRが35以上であり、23℃における曲げ弾性率が8000kg/cm2以上であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物。
[2](a)成分のエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムのα−オレフィン成分が1−ヘキセンまたは1−オクテンである上記[1]記載のポリプロピレン系樹脂組成物
[3](b)成分のアルケニル芳香族化合物単位含有ゴムがスチレン−エチレン−ブテン−スチレン(SEBS)ゴムである上記[1]記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
[4]上記[1]、[2]または[3]記載のポリプロピレン系樹脂組成物を射出成形方法により成形してなることを特徴とする射出成形体。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において、ポリプロピレン系樹脂(A)とは、上記(i)および(ii)のポリマーの混合物からなるプロピレンを主体とするポリプロピレン系樹脂をいう。(i)と(ii)の割合については通常(i)10wt%〜40wt%に対し(ii)90wt%〜60wt%(ただし(i)+(ii)=100wt%)のものが用いられる。
【0006】
本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂(A)は、そのプロピレンホモポリマー部分のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法による分子量分布を表わす重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)比であるQ値が好ましくは3.0〜5.0、より好ましくは3.5〜4.5である。Q値が3.0未満の場合には流動性が悪化し、Q値が5.0をこえると剛性と衝撃性のバランスにおいて好ましい結果が得られない。
ここでポリプロピレン系樹脂(A)のプロピレンホモポリマー部分とはプロピレン−エチレンブロックコポリマー(i)の第1セグメント部分又はプロピレンホモポリマー(ii)をさす。
【0007】
ポリプロピレン系樹脂(A)における、プロピレンホモポリマー(ii)の、特に好適な物性値、組成等は次の通りである。
即ち、上述のごとくQ値が3.0〜5.0、好ましくは3.5〜4.5であり、さらに13C−NMRにより計算されるアイソタクチックペンタッド分率は好ましくは0.97以上、さらに好ましくは0.98以上である。アイソタクチックペンタッド分率が0.97未満では目的の剛性、耐熱性等を満足することが難しい。また230℃でのMFRは70以上、好ましくは80以上である。 MFRが70未満では流動性が悪化する。
【0008】
ポリプロピレン系樹脂(A)における、第1セグメントとしてプロピレンホモポリマー部分、第2セグメントとしてプロピレン−エチレンランダムコポリマー部分を有するプロピレン−エチレンブロックコポリマー(i)の特に好適に要求される物性値、組成等は次の通りである。
プロピレン−エチレンブロックコポリマー(i)の230℃でのMFRは25以上、好ましくは30以上である。プロピレン−エチレンブロックコポリマー(i)において第1セグメントであるプロピレンホモポリマー部分の物性は、上記プロピレンホモポリマー(ii)の場合に同じである。即ち、Q値は3.0〜5.0、好ましくは3.5〜4.5であり、13C−NMRにより計算されるアイソタクチックペンタッド分率は0.97、好ましくは0.98以上である。
なお、プロピレン−エチレンブロックコポリマー(i)の第1セグメントであるプロピレンホモポリマー部分は、その製造時に、第一工程のプロピレンホモポリマー部分の重合後に重合槽内より取り出すことにより得ることができる。取り出されたプロピレンホモポリマーから[η]Pを求めることができる。
【0009】
プロピレン−エチレンブロックコポリマー(i)における第2セグメントであるプロピレン−エチレンランダムコポリマー部分は5〜40重量%であり、好ましくは10〜30重量%である。
プロピレン−エチレンランダムコポリマー部分のエチレン含量(C2')EPは、好ましくは25〜55重量%、さらに好ましくは30〜50重量%である。25重量%未満または55重量%をこえると、組成物の耐衝撃性に関して好ましい結果が得られない。またプロピレン−エチレンランダムコポリマー部分の固有粘度[η]EPは好ましくは3.0〜6.0dl/g、さらに好ましくは4.0〜6.0dl/gである。3.0dl/g未満では、剛性と衝撃性のバランスにおいて好ましい結果が得られない。また6.0dl/gをこえるとブツ部が発生し、面品質の点において好ましい結果が得られない。
【0010】
次に、上記諸物性の測定方法について説明する。アイソタクチック・ペンタッド分率とは、A.ZambelliらによってMacromolecules,6,925(1973)に発表されている方法、すなわち13C−NMRを使用して測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチック連鎖、換言すればプロピレンモノマー単位が5個連続してメソ結合した連鎖の中心にあるプロピレンモノマー単位の分率である。ただし、NMR吸収ピークの帰属に関しては、その後発刊されたMacromolecules,8,687(1975)に基づいて行うものである。
具体的には13C−NMRスペクトルのメチル炭素領域の全吸収ピーク中のmmmmピークの面積分率としてアイソタクチック・ペンタッド分率を測定する。この方法により英国NATIONAL PHYSICAL LABORATORYのNPL標準物質CRM No.M19−14 PolypropylenePP/MWD/2のアイソタクチック・ペンタッド分率を測定したところ、0.944であった。
【0011】
また、プロピレン−エチレンブロックコポリマー(i)において、プロピレン−エチレンランダムコポリマー部分の全体のブロックコポリマーに対する重量比率Xは、プロピレンホモポリマー部分と全体のブロックコポリマーの各々の結晶融解熱量を測定することにより、次式から計算で求めることができる。
X=1−(ΔHf)T /(ΔHf)P
(ΔHf)T :ブロックコポリマー全体の融解熱量(cal/g)
(ΔHf)P :プロピレンホモポリマー部分の融解熱量(cal/g)
プロピレン−エチレンランダムコポリマー部分のエチレン含量は、赤外線吸収スペクトル法によりブロックコポリマー全体のエチレン含量を重量%で測定し、次式から計算で求めることができる。
(C2')EP=(C2')T /X
(C2')T :全体のブロックコポリマーのエチレン含量(重量%)
(C2')EP:プロピレン−エチレンランダムコポリマー部分のエチレン含量(重量%)
【0012】
さらに、プロピレン−エチレンブロックコポリマー(i)において、プロピレン−エチレンランダムコポリマー部分の固有粘度[η]EPは、ホモポリマー部分と全体のブロックコポリマーの各々の固有粘度を測定することにより次式から計算で求めることができる。
[η]EP=[η]T /X−(1/X−1)[η]P
[η]P :プロピレンホモポリマー部分の固有粘度(dl/g)
[η]T :ブロックコポリマー全体の固有粘度(dl/g)
【0013】
第1工程で重合される第1セグメントである結晶性プロピレンホモポリマー部分と第2工程で重合される第2セグメントであるプロピレン−エチレンランダムコポリマー部分からなるプロピレン−エチレンブロックコポリマーは、スラリー重合法および気相重合法等によって製造が可能である。
【0014】
ここでエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)とは、エチレン−α−オレフィン共重合体ゴム、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムから選ばれる少なくとも1つである。
エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)におけるα−オレフィン成分としては、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン等があげられ、これらは2種以上併用してもかまわない。これらのうち特に1−ヘキセン、1−オクテンが好ましい。また、第3成分の非共役ジエンとしては、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン等があげられる。
【0015】
エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)は190℃でのMFRが0.5〜10である。190℃でのMFRが10以上では衝撃強度に関して好ましい結果が得られず、190℃でのMFRが0.5未満では、ポリプロピレン(A)との分散が悪く衝撃強度に関して好ましい結果が得られない。
【0016】
このようなエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)は特公昭43−13052号、特開平2−77410号公報で開示されている方法、即ちバナジウム化合物と有機アルミニウム化合物、ハロゲン化エステル化合物からなるチーグラーナッタ触媒系を用いて炭化水素のような不活性有機溶媒中でエチレンとα−オレフィン、必要によりさらに第3成分として非共役ジエンを共重合させることによって得ることができる。またチタン、ジルコニウムまたはハフニウムに配位した公知のメタロセン化合物とアルモキサンとを組み合わせた触媒、いわゆるメタロセン触媒を使用してエチレンとα−オレフィンを共重合させて得ることもできる。
【0017】
本発明におけるアルケニル芳香族化合物単位含有ゴム(b)はオレフィン系共重合体ゴムもしくは共役ジエンゴムに対し、重合、反応等によりアルケニル芳香族化合物が結合しているゴム、例えば、スチレン−ブタジエン系ゴム(SBR)、スチレン−ブタジエン−スチレン系ゴム(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン系ゴム(SIS)等のブロック、ランダム共重合体またはこれらのゴム成分を水添したブロック、ランダム共重合体、例えばスチレン−エチレン−ブテン−スチレン(SEBS)ゴムをあげることができる。この中でも特にスチレン−エチレン−ブテン−スチレン(SEBS)ゴムが好ましい。またエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムにスチレン等のアルケニル芳香族化合物を反応させたゴムもまた好適に使用できる。
【0018】
本発明で用いるタルク(C)は、平均粒子径は、3μm以下である。3μmより大きいものは衝撃強度の低下が大きく、光沢等の外観も悪くなる。タルクは無処理のまま使用しても良いがポリプロピレン系樹脂との界面接着性を向上させ、また分散性を向上させる目的で通常知られている各種シランカップリング剤、チタンカップリング剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸塩類あるいは他の界面活性剤で表面を処理したものを使用することができる。
ここでタルクの平均粒子径とは遠心沈降式粒度分布測定装置を用いて水、アルコール等の分散媒中に懸濁させて測定した篩下法の積分分布曲線から求めた50%相当粒子径D50のことを意味する。
【0019】
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、ポリプロピレン系樹脂(A)のプロピレン−エチレンブロックコポリマーの第2セグメント量を(A)’、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム含量を(a’)、アルケニル芳香族含有ゴム含量を(b’)としたとき、次式
0.05≦{(A)’/[(A)’+(a’)+(b’)]}≦0.20
を満足する必要があり、好ましくは
0.10≦{(A)’/[(A)’+(a’)+(b’)]}≦0.20
である。これらの値未満、もしくは越えると衝撃強度について好ましい結果が得られない。
【0020】
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物の230℃のMFRは35以上である。MFRが35未満だと流動性が劣り、成形サイクルなどの点で好ましい結果が得られない。
【0021】
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物の23℃における曲げ弾性率は8000Kg/cm2以上である。23℃の曲げ弾性率が8000kg/cm2未満だと剛性不足のため成形体としての好ましい形状が得られない。
【0022】
本発明の組成物は、一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、熱ロールなどの混練機を用いて製造することができる。各成分の混合は同時に行なってもよく、また分割して行なってもよい。分割添加の方法として、ポリプロピレン(A)とタルク(C)を混練した後、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)及び/又はアルケニル芳香族化合物含有ゴム(b)を添加する方法や、予めポリプロピレン(A)にタルク(C)を高濃度に混練してマスターバッチとし、それを別途ポリプロピレン(A)やエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)及び/又はアルケニル芳香族化合物含有ゴム(b)で希釈しながら混練する方法がある。さらに分割添加の第2の方法として、結晶性ポリプロピレン(A)とエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)及び/又はアルケニル芳香族化合物含有ゴム(b)を混練した後、タルク(C)を添加し混練する方法や、予めポリプロピレン(A)にエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)及び/又はアルケニル芳香族化合物含有ゴム(b)を高濃度に混練してマスターバッチとし、それにポリプロピレン(A)、タルク(C)を添加し混練する方法も好適に採用される。分割添加の第3の方法として、予めポリプロピレン(A)とタルク(C)、ポリプロピレン(A)とエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)及び/又はアルケニル芳香族化合物含有ゴム(b)をそれぞれ混練しておき、最後にそれらを合わせて混練する方法である。混練に必要な温度は170〜250℃であり、時間は1〜20分である。
さらに、これらの混練機においてこれらの基本成分以外に、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、帯電防止剤、銅害防止剤、難燃剤、中和剤、発泡剤、可塑剤、造核剤、気泡防止剤、架橋剤等の添加剤を適宜配合することができる。
【0023】
尚、本発明のポリプロピレン組成物は、一般に採用されている成形方法により射出成形体にすることができる。特に、自動車用や家電用成形体として好適に使用される。
【0024】
【実施例】
以下実施例により本発明を説明するが、これらは単なる例示であり、本発明は要旨を逸脱しない限りこれら実施例に限定されるものではない。
次に実施例における物性値の測定法を以下に示す。
(1)メルトフローレート
JIS−K−6758に規定された方法による。特に断りのない限り測定温度は230℃であり荷重は2.16kgで測定した。
(2)曲げ試験
JIS−K−7203に規定された方法による。射出成形により成形された試験片を用いる。試験片の厚みは6.4mmであり、スパン長さ100mm、荷重速度2.0mm/minの条件で曲げ弾性率を評価する。測定温度は23℃で行った。
(3)アイゾット衝撃強度 (IZOD Impact)
JIS−K−7110に規定された方法による。射出成形により成形された試験片を用いる。試験片の厚みは6.4mmであり、成形の後にノッチ加工されたノッチ付きの衝撃強度を評価する。測定温度は23℃で行った。
(4)脆化温度
JIS−K−6758に規定された方法による。射出成形により成形された25×150×2mmの平板から所定の6.3×38×2mmの試験片を打ち抜き、所定の方法で評価を行った。
(5)エチレン含量、プロピレン含量
エチレン含量またはプロピレン含量については、プレスシートを作製し測定した赤外吸収スペクトルに現れる、メチル基(−CH3 )およびメチレン基(−CH2 −)の特性吸収の吸光度を用いて検量線法により求めた。
(6)固有粘度
ウベローデ型粘度計を用いて濃度0.1、0.2および0.5g/dlの3点について還元粘度を測定した。固有粘度は、「高分子溶液、高分子実験学11」(1982年共立出版株式会社刊)第491頁に記載の計算方法すなわち、還元粘度を濃度に対しプロットし、濃度をゼロに外挿する外挿法によって求めた。
ポリプロピレンについては、溶媒としてテトラリンを溶媒として用い、温度135℃で評価した。エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)については、溶媒としてキシレンを用い、温度70℃で評価した。
(7)分子量分布(Q値)
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定し、以下に示す条件で行った。
GPC:Waters社製 150C型
カラム:昭和電工社製 Shodex 80 MA 2本
サンプル量:300μl(ポリマー濃度0.2wt%)
流 量:1ml/min
温 度:135℃
溶 媒:o−ジクロルベンゼン
東洋曹達社製の標準ポリスチレンを用いて溶出体積と分子量の検量線を作成した。検量線を用いて検体のポリスチレン換算の重量平均分子量、数平均分子量を求め分子量分布の尺度としてQ値=重量平均分子量/数平均分子量を求めた。
【0025】
上記(2)、(3)、および(4)の物性評価用試験片は、次の射出成形条件下で作製した。組成物を熱風乾燥器で120℃で2時間乾燥後、東芝機械製IS150E−V型射出成形機を用い成形温度220℃、金型冷却温度50℃、射出時間15sec、冷却時間30secで射出成形を行った。
また以下の組成物は次のような条件で製造した。ポリプロピレン(A)及び造核剤としてp−第三ブチル安息香酸アルミニウム0.2重量部を表3記載の組成で、ヘンシェルミキサーおよびタンブラーで均一に予備混合した後、二軸混練押出機(日本製鋼所社製TEX44SS 30BW−2V型)にて押出量30kg/hr、スクリュー回転数900rpm、ベント吸引下で行った。
尚、表中における略号は次のものを示す。
BC:プロピレン−エチレンブロックコポリマー
PP:プロピレンホモポリマー
SEBS:スチレン−エチレン−ブテン−スチレンゴム
EOR:エチレン−オクテン共重合体ゴム
P部:BCにおけるプロピレンホモポリマー部分
EP部:BCにおけるプロピレン−エチレンランダムコポリマー部分
【0026】
実施例1
プロピレン−エチレンブロックコポリマー(BC−1)を16重量%、プロピレンホモポリマーを72重量%、SEBSを12重量%を所定の条件で混練して試験片を射出成形した。各種材料の物性を表1、2に、組成割合を表3に、また物性測定結果を表4に示す。
【0027】
比較例1
プロピレン−エチレンブロックコポリマー(BC−1)を64重量%、プロピレンホモポリマーを32重量%、SEBSを4重量%を所定の条件で混練して試験片を射出成形した。各種材料の物性を表1、2に、組成割合を表3に、また物性測定結果を表4に示す。
【0028】
実施例2
プロピレン−エチレンブロックコポリマー(BC−2)を22重量%、プロピレンホモポリマーを52重量%、EORを15重量%、平均粒子径2.5μmのタルクを11重量%所定の条件で混練して試験片を射出成形した。各種材料の物性を表1、2に、組成割合を表3に、また物性測定結果を表4に示す。
【0029】
比較例2
プロピレン−エチレンブロックコポリマー(BC−2)を55重量%、プロピレンホモポリマーを24重量%、EORを10重量%、平均粒子径2.5μmのタルクを11重量%所定の条件で混練して試験片を射出成形した。各種材料の物性を表1、2に、組成割合を表3に、また物性測定結果を表4に示す。
本発明の実施例は比較例に比べ、流動性が良好で、アイゾット衝撃強度、脆化温度の物性においてもバランス良く優れている。
【0030】
【表1】
BC :プロピレン−エチレンブロックコポリマー
PP :プロピレンホモポリマー
EP部 :BCのプロピレン−エチレンランダムコポリマー部分
含量1 :BCにおけるEP部の含量
含量2 :EP部におけるエチレン含量
mmmm:アイソタクチックペンタッド分率
【0031】
【表2】
SEBS:スチレン−エチレン−ブテン−スチレンゴム
EOR :エチレン−オクテン共重合体ゴム
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
表中*は、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(a)、アルケニル芳香族化合物単位含有ゴム(b)、ポリプロピレン(A)のプロピレン−エチレンブロックコポリマーの第2セグメント量を(A)’、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム含量を(a’)、アルケニル芳香族化合物単位含有ゴム(b’)としたとき、式
(A)’/[(A)’+(a’)+(b’)]の値を示す。
【0034】
【発明の効果】
本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、剛性、衝撃強度に優れ、また流れ性も優れている。本発明により提供されるポリプロピレン樹脂組成物はかかる物性を利用して射出成形品に好適に用いられる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polypropylene resin composition and an injection molded body thereof. More specifically, a polypropylene-based resin assembly composition having excellent fluidity due to a specific rubber component and a specific composition ratio, excellent in rigidity and impact resistance in terms of physical properties, and particularly useful as a molded article, and an injection molded article thereof It is about.
[0002]
[Prior art]
Recently, propylene-ethylene block copolymers have been used for automobile materials and household appliance materials from the viewpoint of weight reduction and cost reduction. However, the conventional propylene-ethylene block copolymer material has a low impact strength and a large amount of inorganic filler for imparting thermal properties such as rigidity and heat distortion temperature, and therefore the specific gravity is relatively large.
In order to improve the impact strength, blending an ethylene-propylene copolymer rubber with a propylene-ethylene block copolymer has been proposed in, for example, JP-A-53-22552 and 53-40045. However, since ethylene-propylene copolymer rubber is blended, thermal properties such as rigidity and heat distortion temperature and fluidity are inferior. In order to improve the thermal properties, an inorganic filler such as calcium carbonate, barium sulfate, mica, crystalline calcium silicate and talc may be added and blended. For example, JP-A Nos. 51-136735 and 53- 64256, 53-64257, 57-55952, 57-207630, 58-17139, 58-1111846, 59-98157, JP-B 55-3374, etc. ing. However, the addition of an inorganic filler tended to further deteriorate the fluidity.
As described above, development of materials having good fluidity is demanded while maintaining a balance between impact strength and rigidity, and various proposals have been made, but they are still insufficient.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In such a situation, the present invention is a polypropylene resin having better fluidity and a better balance between impact strength and rigidity compared to a polypropylene resin composition containing a conventionally used ethylene-propylene copolymer rubber. It is an object to provide a composition and an injection-molded body thereof.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent research, the present inventor has found that the above object can be satisfied by using a polypropylene resin as a main component and adding a specific rubber component to the composition at a specific composition ratio, thereby reaching the present invention. did.
That is, the present invention is as follows.
[1] (1) Polypropylene resin (A) comprising a mixture of the following polymers (i) and (ii): 95 to 50 wt%
(I) MFR at 230 ° C. (melt flow rate, measured according to JIS-K-6758, the same shall apply hereinafter) having a propylene homopolymer portion in the first segment and a propylene-ethylene random copolymer portion in the second segment (g) / 10 min, the same shall apply hereinafter) or higher propylene-ethylene block copolymer (ii) MFR at 230 ° C. is 70 or higher , and the Q value which is the weight average molecular weight (Mw) / number average molecular weight (Mn) ratio representing the molecular weight distribution is Propylene homopolymer of 3.0 to 5.0 (2) At least one rubber (B) selected from the following rubbers (a) and (b): 5 to 20 wt%
(A) Ethylene-α-olefin copolymer rubber (b) Alkenyl aromatic compound unit-containing rubber (3) Talc with an average particle size of 3 μm or less (C): 0 to 30 wt%
Containing
The second segment amount of the propylene-ethylene block copolymer of the polypropylene resin (A) (i) is (A) ′, the ethylene-α-olefin copolymer rubber content is (a ′), and the alkenyl aromatic-containing rubber content. Is (b ′), the following formula 0.05 ≦ {(A) ′ / [(A) ′ + (a ′) + (b ′)]} ≦ 0.20
Satisfied,
The polypropylene resin composition has an MFR at 230 ° C. of 35 or more and a flexural modulus at 23 ° C. of 8000 kg / cm 2 or more.
[2] The polypropylene resin composition [3] (b) according to the above [1], wherein the α-olefin component of the ethylene-α-olefin copolymer rubber of component (a) is 1-hexene or 1-octene. The polypropylene resin composition according to the above [1], wherein the component alkenyl aromatic compound unit-containing rubber is styrene-ethylene-butene-styrene (SEBS) rubber.
[4] An injection-molded article obtained by molding the polypropylene resin composition according to [1], [2] or [3] by an injection molding method.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
In the present invention, the polypropylene resin (A) refers to a polypropylene resin mainly composed of propylene composed of a mixture of the polymers (i) and (ii). About the ratio of (i) and (ii), the thing of (ii) 90 wt%-60 wt% (however, (i) + (ii) = 100 wt%) is normally used with respect to (i) 10 wt%-40 wt%.
[0006]
The polypropylene resin (A) used in the present invention has a weight average molecular weight (Mw) / number average molecular weight (Mn) ratio Q representing a molecular weight distribution of the propylene homopolymer portion by gel permeation chromatography (GPC) method. The value is preferably 3.0 to 5.0, more preferably 3.5 to 4.5. When the Q value is less than 3.0, the fluidity deteriorates, and when the Q value exceeds 5.0, a favorable result cannot be obtained in terms of the balance between rigidity and impact property.
Here, the propylene homopolymer portion of the polypropylene resin (A) refers to the first segment portion of the propylene-ethylene block copolymer (i) or the propylene homopolymer (ii).
[0007]
Particularly suitable physical property values and compositions of the propylene homopolymer (ii) in the polypropylene resin (A) are as follows.
That is, as described above, the Q value is 3.0 to 5.0, preferably 3.5 to 4.5, and the isotactic pentad fraction calculated by 13 C-NMR is preferably 0.97. As mentioned above, More preferably, it is 0.98 or more. If the isotactic pentad fraction is less than 0.97, it is difficult to satisfy the desired rigidity and heat resistance. The MFR at 230 ° C. is 70 or more, preferably 80 or more. When the MFR is less than 70, the fluidity is deteriorated.
[0008]
In the polypropylene-based resin (A), particularly preferred physical property values, compositions, etc. of the propylene-ethylene block copolymer (i) having a propylene homopolymer portion as the first segment and a propylene-ethylene random copolymer portion as the second segment are as follows: It is as follows.
The MFR at 230 ° C. of the propylene-ethylene block copolymer (i) is 25 or more, preferably 30 or more. The physical properties of the propylene homopolymer portion which is the first segment in the propylene-ethylene block copolymer (i) are the same as in the case of the propylene homopolymer (ii). That is, the Q value is 3.0 to 5.0, preferably 3.5 to 4.5, and the isotactic pentad fraction calculated by 13 C-NMR is 0.97, preferably 0.98. That's it.
In addition, the propylene homopolymer part which is the 1st segment of propylene-ethylene block copolymer (i) can be obtained by taking out from a polymerization tank after superposition | polymerization of the propylene homopolymer part of a 1st process at the time of the manufacture. [Η] P can be determined from the extracted propylene homopolymer.
[0009]
The propylene-ethylene random copolymer portion as the second segment in the propylene-ethylene block copolymer (i) is 5 to 40% by weight, preferably 10 to 30% by weight.
The ethylene content (C2 ′) EP of the propylene-ethylene random copolymer portion is preferably 25 to 55% by weight, more preferably 30 to 50% by weight. If it is less than 25% by weight or more than 55% by weight, favorable results cannot be obtained with respect to the impact resistance of the composition. The intrinsic viscosity [η] EP of the propylene-ethylene random copolymer portion is preferably 3.0 to 6.0 dl / g, more preferably 4.0 to 6.0 dl / g. If it is less than 3.0 dl / g, a favorable result is not obtained in the balance of rigidity and impact property. On the other hand, if it exceeds 6.0 dl / g, a rugged portion is generated and a preferable result cannot be obtained in terms of surface quality.
[0010]
Next, a method for measuring the various physical properties will be described. The isotactic pentad fraction is defined as A.I. The method published in Macromolecules, 6 , 925 (1973) by Zambelli et al., I.e. isotactic linkage in pentad units in polypropylene molecular chains measured using 13 C-NMR, in other words propylene monomer units Is the fraction of propylene monomer units in the center of a chain of five consecutive meso-bonded chains. However, the assignment of the NMR absorption peak is performed based on Macromolecules, 8 , 687 (1975), which was published thereafter.
Specifically, the isotactic pentad fraction is measured as the area fraction of the mmmm peak in the total absorption peak in the methyl carbon region of the 13 C-NMR spectrum. By this method, NPL standard material CRM No. of NATIONAL PHYSICAL LABORATORY, UK It was 0.944 when the isotactic pentad fraction of M19-14 PolypropylenePP / MWD / 2 was measured.
[0011]
In the propylene-ethylene block copolymer (i), the weight ratio X of the propylene-ethylene random copolymer portion to the entire block copolymer is determined by measuring the heat of crystal fusion of each of the propylene homopolymer portion and the entire block copolymer. It can be calculated from the following equation.
X = 1-(. DELTA.Hf) T / (. DELTA.Hf) P
(ΔHf) T: heat of fusion of the entire block copolymer (cal / g)
(ΔHf) P: heat of fusion of the propylene homopolymer part (cal / g)
The ethylene content of the propylene-ethylene random copolymer portion can be obtained by calculation from the following formula by measuring the ethylene content of the entire block copolymer in% by infrared absorption spectroscopy.
(C2 ') EP = (C2') T / X
(C2 ') T: ethylene content of the entire block copolymer (wt%)
(C2 ′) EP: Ethylene content of propylene-ethylene random copolymer portion (% by weight)
[0012]
Further, in the propylene-ethylene block copolymer (i), the intrinsic viscosity [η] EP of the propylene-ethylene random copolymer portion can be calculated from the following equation by measuring the intrinsic viscosity of each of the homopolymer portion and the entire block copolymer. Can be sought.
[Η] EP = [η] T / X− (1 / X−1) [η] P
[Η] P: Intrinsic viscosity of the propylene homopolymer part (dl / g)
[Η] T: Intrinsic viscosity of the entire block copolymer (dl / g)
[0013]
A propylene-ethylene block copolymer comprising a crystalline propylene homopolymer portion that is the first segment polymerized in the first step and a propylene-ethylene random copolymer portion that is the second segment polymerized in the second step is a slurry polymerization method and It can be produced by a gas phase polymerization method or the like.
[0014]
Here, the ethylene-α-olefin copolymer rubber (a) is at least one selected from ethylene-α-olefin copolymer rubber and ethylene-α-olefin-nonconjugated diene copolymer rubber.
Examples of the α-olefin component in the ethylene-α-olefin copolymer rubber (a) include propylene, 1-butene, isobutene, 1-pentene, 2-methyl-1-butene, 3-methyl-1-butene, 1 -Hexene, 2-methyl-1-pentene, 3-methyl-1-pentene, 4-methyl-1-pentene, 1-octene, 1-nonene, 1-decene, 1-undecene, 1-dodecene, etc. These may be used in combination of two or more. Of these, 1-hexene and 1-octene are particularly preferable. Examples of the third component non-conjugated diene include 5-ethylidene-2-norbornene, dicyclopentadiene, 1,4-hexadiene, and the like.
[0015]
The ethylene-α-olefin copolymer rubber (a) has an MFR at 190 ° C. of 0.5 to 10. When the MFR at 190 ° C. is 10 or more, a favorable result with respect to the impact strength cannot be obtained. When the MFR at 190 ° C. is less than 0.5, the dispersion with the polypropylene (A) is poor and a favorable result with respect to the impact strength cannot be obtained.
[0016]
Such an ethylene-α-olefin copolymer rubber (a) is prepared by the method disclosed in JP-B-43-13052 and JP-A-2-77410, that is, vanadium compound, organoaluminum compound, halogenated ester compound. It can be obtained by copolymerizing ethylene and an α-olefin and, if necessary, a non-conjugated diene as a third component in an inert organic solvent such as a hydrocarbon using a Ziegler-Natta catalyst system comprising: It can also be obtained by copolymerizing ethylene and α-olefin using a catalyst in which a known metallocene compound coordinated to titanium, zirconium or hafnium and an alumoxane, a so-called metallocene catalyst, is used.
[0017]
The alkenyl aromatic compound unit-containing rubber (b) in the present invention is a rubber in which an alkenyl aromatic compound is bonded to an olefin copolymer rubber or a conjugated diene rubber by polymerization, reaction, etc., for example, a styrene-butadiene rubber ( Blocks such as SBR), styrene-butadiene-styrene rubber (SBS), styrene-isoprene-styrene rubber (SIS), random copolymers or blocks obtained by hydrogenating these rubber components, random copolymers such as styrene -Ethylene-butene-styrene (SEBS) rubber. Of these, styrene-ethylene-butene-styrene (SEBS) rubber is particularly preferable. A rubber obtained by reacting an ethylene-α-olefin-nonconjugated diene copolymer rubber with an alkenyl aromatic compound such as styrene can also be suitably used.
[0018]
The average particle diameter of talc (C) used in the present invention is 3 μm or less. If it is larger than 3 μm, the impact strength is greatly reduced, and the appearance such as gloss is also deteriorated. Talc may be used without treatment, but various silane coupling agents, titanium coupling agents and higher fatty acids that are usually known for the purpose of improving interfacial adhesion with polypropylene resins and improving dispersibility. In addition, higher fatty acid esters, higher fatty acid amides, higher fatty acid salts or those whose surfaces are treated with other surfactants can be used.
Here, the average particle diameter of talc is a 50% equivalent particle diameter D50 determined from an integral distribution curve of a sieving method measured by suspending in a dispersion medium such as water or alcohol using a centrifugal sedimentation type particle size distribution measuring device. Means that.
[0019]
In the polypropylene resin composition of the present invention, the second segment amount of the propylene-ethylene block copolymer of the polypropylene resin (A) is (A) ′, the ethylene-α-olefin copolymer rubber content is (a ′), When the alkenyl aromatic-containing rubber content is (b ′), the following formula 0.05 ≦ {(A) ′ / [(A) ′ + (a ′) + (b ′)]} ≦ 0.20
Preferably, 0.10 ≦ {(A) ′ / [(A) ′ + (a ′) + (b ′)]} ≦ 0.20
It is. If the value is less than or exceeds these values, favorable results cannot be obtained with respect to impact strength.
[0020]
MFR of 230 degreeC of the polypropylene resin composition of this invention is 35 or more. When the MFR is less than 35, the fluidity is inferior, and favorable results cannot be obtained in terms of molding cycle and the like.
[0021]
The flexural modulus at 23 ° C. of the polypropylene resin composition of the present invention is 8000 Kg / cm 2 or more. When the flexural modulus at 23 ° C. is less than 8000 kg / cm 2 , a preferable shape as a molded article cannot be obtained due to insufficient rigidity.
[0022]
The composition of this invention can be manufactured using kneading machines, such as a single screw extruder, a twin screw extruder, a Banbury mixer, a hot roll. The mixing of each component may be performed at the same time or may be performed separately. As a method of split addition, after kneading polypropylene (A) and talc (C), a method of adding ethylene-α-olefin copolymer rubber (a) and / or alkenyl aromatic compound-containing rubber (b) In addition, talc (C) is kneaded with polypropylene (A) at a high concentration in advance to obtain a master batch, which is separately obtained from polypropylene (A), ethylene-α-olefin copolymer rubber (a) and / or alkenyl aromatic compound. There is a method of kneading while diluting with the containing rubber (b). Further, as a second method of divided addition, crystalline polypropylene (A) and ethylene-α-olefin copolymer rubber (a) and / or alkenyl aromatic compound-containing rubber (b) are kneaded, and then talc (C ), And kneading the polypropylene (A) with the ethylene-α-olefin copolymer rubber (a) and / or the alkenyl aromatic compound-containing rubber (b) at a high concentration to obtain a master batch. A method of adding polypropylene (A) and talc (C) thereto and kneading is also preferably employed. As the third method of divided addition, polypropylene (A) and talc (C), polypropylene (A) and ethylene-α-olefin copolymer rubber (a) and / or alkenyl aromatic compound-containing rubber (b) Are kneaded together, and finally they are kneaded together. The temperature required for kneading is 170 to 250 ° C., and the time is 1 to 20 minutes.
Furthermore, in addition to these basic components in these kneaders, if necessary, antioxidants, ultraviolet absorbers, lubricants, pigments, antistatic agents, copper damage inhibitors, flame retardants, neutralizing agents, foaming agents, Additives such as a plasticizer, a nucleating agent, an anti-bubble agent, and a crosslinking agent can be appropriately blended.
[0023]
In addition, the polypropylene composition of this invention can be made into an injection molded object with the shaping | molding method generally employ | adopted. In particular, it is suitably used as a molded product for automobiles and home appliances.
[0024]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be described below with reference to examples, but these are merely examples, and the present invention is not limited to these examples without departing from the gist.
Next, methods for measuring physical properties in the examples are shown below.
(1) Melt flow rate According to the method defined in JIS-K-6758. Unless otherwise specified, the measurement temperature was 230 ° C. and the load was 2.16 kg.
(2) Bending test According to the method defined in JIS-K-7203. A test piece molded by injection molding is used. The thickness of the test piece is 6.4 mm, and the bending elastic modulus is evaluated under the conditions of a span length of 100 mm and a load speed of 2.0 mm / min. The measurement temperature was 23 ° C.
(3) IZOD Impact Strength
According to the method defined in JIS-K-7110. A test piece molded by injection molding is used. The thickness of the test piece is 6.4 mm, and the impact strength with a notch that is notched after molding is evaluated. The measurement temperature was 23 ° C.
(4) Embrittlement temperature According to the method specified in JIS-K-6758. A predetermined test piece of 6.3 × 38 × 2 mm was punched out from a 25 × 150 × 2 mm flat plate formed by injection molding, and evaluation was performed by a predetermined method.
(5) Ethylene content, propylene content For ethylene content or propylene content, the characteristic absorption of methyl group (—CH 3 ) and methylene group (—CH 2 —) appearing in the infrared absorption spectrum obtained by producing a press sheet was measured. The absorbance was used to determine by a calibration curve method.
(6) Intrinsic viscosity The reduced viscosity was measured at three points of concentrations 0.1, 0.2 and 0.5 g / dl using an Ubbelohde viscometer. Intrinsic viscosity is calculated according to the calculation method described in “Polymer solution, polymer experiment 11” (published by Kyoritsu Shuppan Co., Ltd.), page 491. That is, the reduced viscosity is plotted against the concentration, and the concentration is extrapolated to zero Obtained by extrapolation.
Polypropylene was evaluated at a temperature of 135 ° C. using tetralin as a solvent. The ethylene-α-olefin copolymer rubber (a) was evaluated at a temperature of 70 ° C. using xylene as a solvent.
(7) Molecular weight distribution (Q value)
It was measured by gel permeation chromatography (GPC) and performed under the following conditions.
GPC: Waters 150C type column: Showa Denko Shodex 80 MA 2 sample amount: 300 μl (polymer concentration 0.2 wt%)
Flow rate: 1 ml / min
Temperature: 135 ° C
Solvent: Calibration curves of elution volume and molecular weight were prepared using standard polystyrene made by o-dichlorobenzene Toyo Soda. Using the calibration curve, the polystyrene-equivalent weight average molecular weight and number average molecular weight of the specimen were determined, and Q value = weight average molecular weight / number average molecular weight was determined as a measure of molecular weight distribution.
[0025]
The physical property evaluation test pieces of the above (2), (3), and (4) were produced under the following injection molding conditions. The composition was dried at 120 ° C. for 2 hours in a hot air dryer, and then injection molded at a molding temperature of 220 ° C., a mold cooling temperature of 50 ° C., an injection time of 15 sec, and a cooling time of 30 sec using a Toshiba Machine IS150E-V type injection molding machine. went.
The following compositions were produced under the following conditions. Polypropylene (A) and 0.2 parts by weight of p-tert-butylaluminum benzoate as a nucleating agent were preliminarily mixed uniformly with a Henschel mixer and a tumbler with the composition shown in Table 3, and then a twin-screw kneading extruder (Nippon Steel) (TEX44SS 30BW-2V type manufactured by Tokosha Co., Ltd.) The extrusion amount was 30 kg / hr, the screw rotation speed was 900 rpm, and vent suction was performed.
In addition, the symbol in a table | surface shows the following.
BC: propylene-ethylene block copolymer PP: propylene homopolymer SEBS: styrene-ethylene-butene-styrene rubber EOR: ethylene-octene copolymer rubber P part: propylene homopolymer part in BC EP part: propylene-ethylene random copolymer in BC Part [0026]
Example 1
A test piece was injection molded by kneading 16% by weight of propylene-ethylene block copolymer (BC-1), 72% by weight of propylene homopolymer and 12% by weight of SEBS under predetermined conditions. The physical properties of various materials are shown in Tables 1 and 2, the composition ratio is shown in Table 3, and the physical property measurement results are shown in Table 4.
[0027]
Comparative Example 1
A test piece was injection molded by kneading 64% by weight of propylene-ethylene block copolymer (BC-1), 32% by weight of propylene homopolymer and 4% by weight of SEBS under predetermined conditions. The physical properties of various materials are shown in Tables 1 and 2, the composition ratio is shown in Table 3, and the physical property measurement results are shown in Table 4.
[0028]
Example 2
Test piece obtained by kneading 22% by weight of propylene-ethylene block copolymer (BC-2), 52% by weight of propylene homopolymer, 15% by weight of EOR and 11% by weight of talc having an average particle diameter of 2.5 μm under predetermined conditions. Was injection molded. The physical properties of various materials are shown in Tables 1 and 2, the composition ratio is shown in Table 3, and the physical property measurement results are shown in Table 4.
[0029]
Comparative Example 2
Test piece obtained by kneading 55% by weight of propylene-ethylene block copolymer (BC-2), 24% by weight of propylene homopolymer, 10% by weight of EOR and 11% by weight of talc having an average particle diameter of 2.5 μm under predetermined conditions. Was injection molded. The physical properties of various materials are shown in Tables 1 and 2, the composition ratio is shown in Table 3, and the physical property measurement results are shown in Table 4.
The examples of the present invention have better fluidity than the comparative examples, and are excellent in balance in terms of physical properties such as Izod impact strength and embrittlement temperature.
[0030]
[Table 1]
BC: propylene-ethylene block copolymer PP: propylene homopolymer EP part: propylene-ethylene random copolymer part content of BC 1: content of EP part in BC content 2: ethylene content in EP part mmmm: isotactic pentad fraction 0031
[Table 2]
SEBS: Styrene-ethylene-butene-styrene rubber EOR: Ethylene-octene copolymer rubber
[Table 3]
[0033]
[Table 4]
In the table, * indicates the amount of the second segment of the ethylene-α-olefin copolymer rubber (a), the alkenyl aromatic compound unit-containing rubber (b), and the propylene-ethylene block copolymer of polypropylene (A) (A) ′. When the ethylene-α-olefin copolymer rubber content is (a ′) and the alkenyl aromatic compound unit-containing rubber (b ′), the formula (A) ′ / [(A) ′ + (a ′) + (B ′)] is shown.
[0034]
【The invention's effect】
The polypropylene resin composition of the present invention is excellent in rigidity, impact strength, and flowability. The polypropylene resin composition provided by the present invention is suitably used for injection molded articles utilizing such physical properties.
Claims (4)
(i)第1セグメントにプロピレンホモポリマー部分、第2セグメントにプロピレン−エチレンランダムコポリマー部分を有する、230℃でのメルトフローレート(JIS−K−6758)が25g/10min以上のプロピレン−エチレンブロックコポリマー
(ii)230℃でのメルトフローレート(JIS−K−6758)が80g/10min以上であり、分子量分布を表わす重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)比であるQ値が3.0〜5.0であるプロピレンホモポリマー
(2)下記(a)および(b)のゴムから選ばれた少なくとも1種以上のゴム(B):5〜20wt%
(a)エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
(b)アルケニル芳香族化合物単位含有ゴム
(3)平均粒子径が3μm以下のタルク(C):0〜30wt%を含有し、
該ポリプロピレン系樹脂(A)(i)のプロピレン−エチレンブロックコポリマーの第2セグメント量を(A)’、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム含量を(a’)、アルケニル芳香族化合物単位含有ゴム含量を(b’)としたとき、次式
0.10≦{(A)’/[(A)’+(a’)+(b’)]}≦0.20
を満足し、
かつ該ポリプロピレン系樹脂組成物のメルトフローレート(JIS−K−6758、230℃)が35g/10min以上であり、23℃における曲げ弾性率が8000kg/cm2以上であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物。(1) Polypropylene resin (A) comprising a mixture of the following polymers (i) and (ii): 95 to 50 wt%
(I) A propylene-ethylene block copolymer having a propylene homopolymer portion in the first segment and a propylene-ethylene random copolymer portion in the second segment and having a melt flow rate at 230 ° C. (JIS-K-6758) of 25 g / 10 min or more. (Ii) The melt flow rate (JIS-K-6758) at 230 ° C. is 80 g / 10 min or more, and the Q value which is a weight average molecular weight (Mw) / number average molecular weight (Mn) ratio representing a molecular weight distribution is 3 0 to 5.0 propylene homopolymer (2) at least one rubber (B) selected from the following rubbers (a) and (b): 5 to 20 wt%
(A) ethylene-α-olefin copolymer rubber (b) alkenyl aromatic compound unit-containing rubber (3) talc (C) having an average particle size of 3 μm or less: 0-30 wt%
The second segment amount of the propylene-ethylene block copolymer of the polypropylene resin (A) (i) is (A) ′, the ethylene-α-olefin copolymer rubber content is (a ′), and the alkenyl aromatic compound unit is contained. When the rubber content is (b ′),
0.10 ≦ {(A) ′ / [(A) ′ + (a ′) + (b ′)]} ≦ 0.20
Satisfied,
The polypropylene resin composition has a melt flow rate (JIS-K-6758, 230 ° C.) of 35 g / 10 min or more and a flexural modulus at 23 ° C. of 8000 kg / cm 2 or more. Resin composition.
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