JP4037846B2 - 可搬型アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、平面アンテナを有する可搬型アンテナ装置に関する。
従来より、パラボラアンテナを使用した可搬型アンテナ装置が知られている。
従来技術に係る可搬型アンテナ装置300は、図16に示すように、三脚302と、前記三脚302上に配置された支持部材304、306と、前記支持部材304、306を介して支持される屋外ユニット(ODU)308と、前記支持部材306上に配置されると共に、前記ODU308からの電波を図示しない人工衛星に送信し、且つ前記人工衛星からの電波を受信して前記ODU308に送信するパラボラアンテナ310と、前記人工衛星に対する前記パラボラアンテナ310の仰角を調整する仰角調整機構312とから構成されている。
この場合、ODU308は、図示しないケーブルを介して変復調回路、モデム及びレベルメータを備えた図示しない屋内ユニット(IDU)に接続され、前記IDUは、さらにケーブルを介して図示しない電話機やファクシミリに接続されている。
この可搬型アンテナ装置300は、三脚302と支持部材304と仰角調整機構312とから構成される第1部位314と、支持部材306とODU308とから構成される第2部位316と、パラボラアンテナ(第3部位)310と、前記IDU(第4部位)とに分解された状態で、車両に積載されて災害現場やイベント会場等に搬送され、これらの場所で組み立てられてから使用される。
この場合、組み立てられた可搬型アンテナ装置300を前記災害現場や前記イベント会場等で使用する場合、先ず、操作員は、前記第1〜第3部位314、316、310及び前記第4部位を組み立ててから、三脚302上部に設けられた水準器318を見ながら三脚302の先端部に配置された水準調整用ボルト320を調整し、接地面に対する可搬型アンテナ装置300の水平を保つようにする。
次に、制御装置としての前記IDUから送受信装置としてのODU308とパラボラアンテナ310とを介して前記人工衛星に向けて電波を送信している状態で、前記操作員は、前記ODU308を支持部材306に固定する図示しない締結部材を緩めて前記ODU308を回動し、偏波角を調整する。
次いで、前記操作員は、支持部材306に設けられた傾斜計322を見ながら仰角調整機構312を構成するターンバックル324を伸縮させて、前記支持部材306の傾斜角度を調整する。これにより、前記人工衛星に対するパラボラアンテナ310の仰角が調整される。
最後に、前記操作員は、支持部材304を三脚302に固定させる固定部材326を緩めて、前記支持部材304を前記三脚302上で回動させ、前記人工衛星に対するパラボラアンテナ310のアジマス角(方位角)を調整する。
上述した可搬型アンテナ装置300の調整作業では、前記操作員は、前記レベルメータを見ながら、その感度が少しでも高くなるように、前記偏波角、前記仰角及び前記方位角の調整を行う。なお、本出願人が調べたところ、本願発明に関する先行技術が公知発明として記載された文献はなかった。
上述したように、従来技術に係る可搬型アンテナ装置300では、車両で搬送する際に、第1部位314と第2部位316と第3部位310と前記第4部位とを各々緩衝材で梱包し、さらに4つのケースに各々収容してから前記車両に積載する。この場合、前記各ケースが大きいと前記車両に積載できず、災害現場やイベント会場等に可搬型アンテナ装置300を搬送できないという問題がある。
また、ODU308による偏波角の調整範囲と、支持部材306及び仰角調整機構312による仰角の調整範囲と、支持部材304及び固定部材326による方位角の調整範囲とは、それぞれ数十°程度の小さな調整範囲であるので、操作員は、予め人工衛星が存在すると思われる方向にパラボラアンテナ310を向けて可搬型アンテナ装置300を接地面に配置してから前記調整作業を行う必要がある。
この場合、前記操作員は、長年の経験と勘とに基づいて前記人工衛星の方向に可搬型アンテナ装置300を配置してから前記偏波角、前記仰角及び前記方位角の調整作業を行うようにしている。そのため、前記人工衛星の方向から外れて可搬型アンテナ装置300を配置すると、前記調整作業に多大な時間を要するという問題がある。
さらに、前記調整作業において、前記偏波角、前記仰角及び前記方位角が適切な角度に調整されていないと、可搬型アンテナ装置300が他の無線通信機器と混信するおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、各部品を分解することなく収容及び展開が可能であり、且つ迅速に仰角、方位角及び偏波角の調整が可能となる可搬型アンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る可搬型アンテナ装置は、脚部と、前記脚部に支持される制御装置と、展開機構を介して前記制御装置に連結され、且つ前記展開機構により前記制御装置の上方に展開自在な平面アンテナと、前記平面アンテナに接続された送受信装置と、を有し、前記制御装置と前記平面アンテナと前記送受信装置とは一体的に構成されていることを特徴とする。
この場合、前記脚部と前記制御装置と前記平面アンテナと前記送受信装置と前記展開機構とが一体的に構成されているので、分解することなく収容可能であり、従って、1つのケースに前記可搬型アンテナ装置を収容した状態で車両に積載し、災害現場やイベント会場等に容易に搬送することができる。また、上記した災害現場やイベント会場等に前記可搬型アンテナ装置を搬送した場合、前記平面アンテナを短時間で展開することが可能となり、操作員の負担を大幅に低減することができる。
ここで、前記制御装置は、前記脚部に配置された回転部材を介して前記脚部に支持され、前記制御装置と前記平面アンテナと前記送受信装置とは、前記回転部材によって一体的に回転自在であることが好ましい。
これにより、前記回転部材によって人工衛星に対する前記平面アンテナの方位角の調整範囲は360°となり、従来技術に係る可搬型アンテナ装置の調整範囲(数十°程度)と比較して大幅に増加する。従って、前記方位角の調整に熟練していない操作員であっても、前記方位角を容易に調整することが可能となる。
また、前記脚部は、固定型脚部と可動型脚部とからなる三脚で構成され、平面から見て前記固定型脚部は前記制御装置の内側にあり、且つ前記可動型脚部は前記制御装置の外方へと延在自在であり、前記三脚には、前記可搬型アンテナ装置の水準を検出する水準検出部材が設けられ、前記固定型脚部と前記可動型脚部とには、前記水準を調整する水準調整部材が各々設けられることが好ましい。
前記平面アンテナを使用する際に、前記可動型脚部を前記制御装置の底面から引き出すことにより、接地面に対する前記平面アンテナの安定性が向上する。ここで、前記可搬型アンテナ装置を平面から見て、前記可動型脚部及び前記固定型脚部が120°間隔で各々配置されていれば、前記平面アンテナは前記接地面に対して最も安定性があることは勿論である。
また、前記三脚に前記水準検出部材及び前記水準調整部材が設けられているので、前記水準検出部材を見ながら前記各水準調整部材を操作することにより、接地面に対する前記可搬型アンテナ装置の水準を迅速に調整することが可能となる。
また、前記可搬型アンテナ装置は、前記回転部材の回転を規制する回転規制部材を有し、前記回転規制部材は、前記回転部材を前記三脚に固定することが好ましい。
前記操作員が前記回転規制部材を操作することにより、所望の方向に前記制御装置や前記平面アンテナを固定することが可能となり、前記平面アンテナの方位角の調整作業が容易となる。
さらに、前記展開機構は、一端が前記制御装置の対向する両側面に各々接続され且つ他端が前記一端を軸として回動自在な2つのアームと、前記アームに設けられ且つ前記制御装置に係合可能であると共に前記各アームの回動を規制するアーム回動規制部材と、前記各アームの他端間を橋架するアーム橋架部材と、前記アーム橋架部材から延在し且つ前記平面アンテナを支持するアンテナ支持部材とを有することが好ましい。また、前記制御装置の前記両側面には、前記アーム回動規制部材と共に前記各アームの回動範囲を規制する第1及び第2ストッパと、前記第1ストッパに配置され且つ前記アーム回動規制部材に当接可能な第3ストッパと、前記第2ストッパに配置され且つ前記アーム回動規制部材に当接可能な第4ストッパとがそれぞれ設けられ、前記アーム回動規制部材が前記制御装置から前記各アーム側に引き出され所定角度回転されることで、前記制御装置と前記各アーム及び前記アーム回動規制部材との係合状態が解除されて、前記各アームは、前記第1ストッパと前記第2ストッパとの間を回動可能であり、前記アーム回動規制部材が前記各アームの回動により前記第3ストッパ又は前記第4ストッパに当接して前記回転とは逆方向に前記所定角度だけ回転されることで、前記制御装置と前記各アーム及び前記アーム回動規制部材とが係合することが好ましい。
これにより、前記可搬型アンテナ装置を使用する際に、前記展開機構を操作して前記平面アンテナ及び前記送受信装置を短時間で前記制御装置の上方に展開することが可能となる一方、前記可搬型アンテナ装置を収容する際に、前記展開機構を操作して前記平面アンテナ及び前記送受信装置を短時間で収容することが可能となる。
さらにまた、前記平面アンテナには、一端が前記平面アンテナに固定され且つ他端が前記一端を中心に回動自在であると共に、前記平面アンテナの仰角を調整する仰角調整部材が設けられ、一端が前記展開機構に固定され且つ他端が前記仰角調整部材の前記他端に係合する仰角固定部材が設けられ、前記平面アンテナ及び前記送受信装置が前記制御装置の上方に展開される場合、前記仰角調整部材の前記他端と前記仰角固定部材の前記他端とが係合することにより、前記平面アンテナ及び前記送受信装置が前記展開機構を介して前記制御装置上方に固定されることが好ましい。
前記仰角調整部材の前記他端と前記仰角固定部材の前記他端とが係合することにより、前記仰角が固定されると共に、前記平面アンテナ及び前記送受信装置が前記展開機構を介して前記制御装置の上方に確実に固定されるので、前記操作員の負担をさらに低減させることが可能となる。この場合、前記平面アンテナ及び前記送受信装置は、前記可搬型アンテナ装置の重心位置の上方に配置されていることが好ましい。
ここで、前記仰角調整部材は、ターンバックルを有し、前記ターンバックルを伸縮させることにより、前記仰角調整部材が伸縮して前記仰角を可変とすることが好ましい。
これにより、前記仰角を所望の角度に調整することができると共に、前記仰角が予め定められている場合、前記ターンバックルの全長を所定の長さに固定すれば、一旦収容された前記可搬型アンテナ装置を再度展開させても短時間で前記仰角の調整を行うことが可能となる。
さらにまた、前記平面アンテナには、偏波角を調整する偏波角調整機構が設けられ、前記偏波角調整機構は、偏波角表示部材と、前記平面アンテナと前記偏波角表示部材との間に配置された偏波角規制部材と、前記偏波角規制部材と前記平面アンテナとの間で締結部材を介して前記偏波角規制部材に固定され且つ前記仰角調整部材の前記一端が固定される偏波角調整部材と、前記偏波角表示部材と前記偏波角規制部材と前記偏波角調整部材とに係合する偏波角固定部材とを有し、前記偏波角を調整する場合、前記偏波角表示部材と前記偏波角規制部材と前記偏波角調整部材とに対する前記偏波角固定部材の係合状態を解除し、且つ前記偏波角調整部材から前記締結部材を離間した状態で、前記仰角調整部材及び前記偏波角調整部材を前記仰角調整部材の一端を軸にして所定の角度だけ回動させることが好ましい。
この場合、前記仰角調整部材及び前記偏波角調整部材を所定の角度だけ回動させた後、この回動方向と反対方向に前記平面アンテナを回動させれば、前記偏波角を調整することが可能となる。また、前記平面アンテナ及び前記送受信装置を展開する前に、予め前記仰角調整部材及び前記偏波角調整部材を回動させておけば、前記平面アンテナ及び前記送受信装置の展開後における前記偏波角の調整が容易となる。
ここで、前記平面アンテナ及び前記送受信装置を前記制御装置上方で展開した場合、上述した回動動作の後、前記平面アンテナ及び前記送受信装置が接地面に対して所定の角度だけ傾いて固定されていれば、前記所定の角度が前記偏波角となるので、本発明に係る可搬型平面アンテナでは、前記偏波角の調整が極めて容易である。
本発明に係る可搬型アンテナ装置では、脚部と制御装置と平面アンテナと送受信装置と展開機構とが一体的に構成されているので、分解することなく収容可能であり、従って、1つのケースに前記可搬型アンテナ装置を収容した状態で車両に積載し、災害現場やイベント会場等に容易に搬送することができる。また、上記した災害現場やイベント会場等に前記可搬型アンテナ装置を搬送した場合、前記平面アンテナを短時間で展開することが可能となり、操作員の負担を大幅に低減することができる。
本発明に係る可搬型アンテナ装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る可搬型アンテナ装置10を搬送するときの状態を示す斜視図であり、図2及び図3は、平面アンテナ12を制御装置14上方で展開させて前記可搬型アンテナ装置10を使用するときの状態を示す斜視図である。また、図4は、図1の可搬型アンテナ装置10を上方から見たときの三脚16及び回転機構18を示す平面図であり、制御装置14の輪郭を二点鎖線で示している。
可搬型アンテナ装置10は、三脚16と、前記三脚16上部に配置された回転機構18(図4参照)を介して前記三脚16に支持される制御装置14と、展開機構20を介して前記制御装置14に接続される平面アンテナ12と、前記平面アンテナ12に一体的に設けられた送受信装置22とを有している。
ここで、三脚16は、制御装置14及び回転機構18の下方に配置された2つの固定脚24a、24bと可動脚24cとから構成され、前記固定脚24a、24bは、上方から見たとき、制御装置14からはみ出ないように配置される一方、前記可動脚24cは制御装置14から突出して配置可能である。
この場合、固定脚24a、24bの一端側は締結部材26を介して回転機構18を構成する略円盤状のベース28の中央部分に締結される一方、前記固定脚24a、24bの他端側にはアジャスタ(水準調整部材)30a、30bが配置されている。また、固定脚24b上面の中央部分には、可搬型アンテナ装置10の水準を検出する水準器(水準検出部材)32が配置されている。
一方、可動脚24cの一端側には、ベース28の中央部分で上下方向に形成される孔と同軸に孔が形成され、前記各孔にはベアリング34が前記各孔と同軸に各々設けられ、さらに前記各ベアリング34の各孔をロッド36が挿通している。前記ロッド36を軸として、前記可動脚24cは回動自在であり、固定脚24a側へ回動されたとき、可動脚24cは平面的に見て、直方体状の制御装置14の底面内に収容される。
さらに、可動脚24cの前記一端側には、前記可動脚24cの回動範囲を規制する回動範囲規制部材40が配置されている。前記回動範囲規制部材40は、ベース28側面に設けられた2つの孔42a、42bに挿入可能なピン44と、前記孔42a、42bに前記ピン44の挿入を案内するスライダ46と、前記ピン44の外周面上に配置されたスプリング48と、前記スプリング48の基端を固定すると共に前記スライダ46と一体的に設けられたスプリング固定部材50とから構成されている。一方、スプリング48の先端部は、ピン44の外周面に設けられた突起部52に固定されている。
ここで、可搬型アンテナ装置10の操作員が、孔42aに挿入されているピン44をベース28から離間させながら可動脚24cの他端側を動かすと、前記可動脚24cはロッド36を中心に回動する。そして、孔42bとピン44とを対向させたところで、前記操作員がピン44から手を離すと、スプリング48の弾発力が突起部52を介して前記ピン44に伝達され、前記ピン44は孔42bに挿入され、前記可動脚24cの回動が規制される。これによって、可動脚24cは、平面的に見て、制御装置14の底面からその一部が外部に露呈する。
前記可動脚24cの他端側には、固定脚24a、24bと同様に、アジャスタ(水準調整部材)30cが配置されている。
回転機構18は、図4及び図5に示すように、ベース28と、図示しない締結部材を介して前記ベース28の底面に締結されるガイドプレート62と、図示しない締結部材を介して前記ベース28の前記底面に締結され、且つ回動範囲規制部材40及び前記ガイドプレート62と共に可動脚24cの回動範囲を規制する2つのストッパ66a、66bと、ベース28上面において前記ベース28と同軸に配置され、且つ締結部材68を介して制御装置14底面に締結されると共に、回転自在な略円環状のターンテーブル(回転部材)70と、前記ターンテーブル70の回転を規制する回転規制部材72とから構成される。
ベース28の上面には、制御装置14に向って前記ベース28と同軸に円環状の突起74が設けられ、前記突起74内側には、前記突起74の内周面に嵌合する円環状のカラー76が配置され、さらに前記カラー76の内側には、前記カラー76の内周面に離間して円環状の突起75が設けられ、さらにまた、前記突起75外側には、前記突起75の外周面に嵌合する円環状のカラー77が配置されている。
ここで、ターンテーブル70の底面には、カラー76の内周面に嵌合する突起71と、カラー77上面に配置される突起73とが各々設けられている。前記突起73は略L字状の断面形状を有し、その側面と前記カラー77の上面と突起75の側面との間には、円環状のカラー79が前記突起73の底部の一部を覆うように配置されている。さらに、突起75及びカラー79の上面には、円盤状の押さえ板89が、ベース28と同軸に配置され、前記押さえ板89は締結部材81を介して前記突起75に固定されている。この場合、前記押さえ板89は前記突起73の側面に接触している。
これにより、ターンテーブル70をベース28の上面に配置すると、ターンテーブル70及び制御装置14は、カラー76、77、79及び押さえ板89に案内されて、360°回転自在となる。
また、ターンテーブル70の一部には、その半径方向に切欠83が形成され、前記切欠83に回転規制部材72が配置される。この場合、前記回転規制部材72は、突起71、74及びカラー76を把持するようにベース28上面に配置される。
ガイドプレート62は、孔42a、42b間を回動する可動脚24cを円滑に案内するために設けられており、ストッパ66a、66bは、孔42a、42bに対するピン44の挿入により回動が規制される可動脚24cの側部(孔42a、42bの近傍位置)に配置されている。前記ストッパ66a、66bを設けることにより、可動脚24cの回動範囲が前記ストッパ66aと前記ストッパ66bとの間となり、固定脚24a、24bにまで可動脚24cが回動することを阻止することができる。
回転規制部材72は、ベース28の半径方向に各々配置された第1固定ブロック82及び第2固定ブロック85と、前記第1及び第2固定ブロック82、85の内部を前記ベース28の半径方向に挿通するロッド78と、前記ロッド78を前記ベース28の半径方向に対して進退自在に操作するレバー80とを有する。
ロッド78の一端には孔が形成され、前記孔を挿通するピン87を介してレバー80が配置される。また、ロッド78の他端にはネジ部が形成され、前記ネジ部には締結部材88が挿通して第2固定ブロック85側面に締結されている。これにより、ロッド78を介して第1固定ブロック82における前記第2固定ブロック85側の部分と、前記第2固定ブロック85とで、突起71、74及びカラー76が把持される。
レバー80は、ピン87を軸として矢印A1方向及び矢印A2方向に回動自在であり、その側面は第1固定ブロック82の側面に当接している。ここで、前記レバー80のピン87側は円筒状に形成されているが、この部分は前記ピン87と同軸ではない。すなわち、前記ピン87を矢印A1方向に回動させると、前記第1固定ブロック82の側面と前記ピン87との距離が大きくなる一方、前記ピン87を矢印A2方向に回動させると、前記第1固定ブロック82の側面と前記ピン87との距離が小さくなる。
ここで、レバー80が図4に示す矢印A2方向から矢印A1方向に移動した場合、レバー80の側面が第1固定ブロック82の側面を押圧して前記第1固定ブロック82を第2固定ブロック85側に移動させる。これにより、前記第1固定ブロック82は突起74の側面を押圧すると共に、前記第2固定ブロック85は突起71及びカラー76に当接し、結局、前記第1固定ブロック82及び前記第2固定ブロック85により突起71、74及びカラー76は固定把持される。この状態においては、ターンテーブル70を介して制御装置14が固定されるので、操作員が制御装置14を動かそうとしても、前記制御装置14及び前記ターンテーブル70は回転しない。
一方、前記操作員がレバー80を矢印A1方向から矢印A2方向に操作した場合、第1固定ブロック82の側面に対するレバー80側面の押圧状態が解除されるので、突起71、74及びカラー76に対する前記第1固定ブロック82及び前記第2固定ブロック85の固定把持状態が解除され、前記操作員が制御装置14を動かせば、前記制御装置14、前記ターンテーブル70及び回転規制部材72は360°回転可能となる。
図1〜図3に示す制御装置14は、従来技術に係る可搬型アンテナ装置300(図16参照)のIDUと同様の構成を有し、前記制御装置14の上面には平面アンテナ12から送受信される電波の感度を表示するレベルメータ100が配置され、その内部には図示しない変復調回路やモデム等が収容されている。また、前記制御装置14の側面には、コネクタ102が設けられ、図示しないケーブルを介して電話機やファクシミリに接続される。
また、図1〜図3及び図6に示すように、展開機構20は、中空円筒の2つのシャフト104a、104bを介して制御装置14の対向する両側面に各々接続される2つのアーム106a、106bと、前記各アーム106a、106bの各側面に設けられ、且つ前記シャフト104a、104bを中心軸とする前記各アーム106a、106bの回動を規制するアーム回動規制部材108a、108bと、前記各アーム106a、106b間を橋架する中空円筒のアーム橋架部材112と、前記アーム橋架部材112の中央部分から、その径方向に延在して平面アンテナ12を支持する2つのアンテナ支持部材114a、114bとを有する。
アーム106a、106bの側面には、その長手方向に溝116a、116bが設けられ、前記各溝116a、116bには制御装置14と送受信装置22とを接続するケーブル118a、118bが各々配置されている。これらのケーブル118a、118bは、シャフト104a、104bの中空部分から前記溝116a、116b及びアーム橋架部材112の中空部分を介して前記送受信装置22に接続されている。
送受信装置22は、平面アンテナ12の背面に設けられ、従来技術に係る可搬型アンテナ装置300(図16参照)のODU308と同様の内部構成を有している。
また、アーム106a、106bの側面には、前述したアーム回動規制部材108a、108bが設けられ、前記アーム回動規制部材108a、108bは、前記アーム106a、106bに設けられた図示しない孔と制御装置14の両側面に設けられた孔120a、120bとを介して前記アーム106a、106b及び前記制御装置14に各々係合している。前記アーム回動規制部材108a、108bは、操作員が把持する略長方形状のノブ122a、122bと、アーム106a、106bに設けられた前記孔及び前記孔120a、120bを挿通して制御装置14の両側面に係合する図示しないプランジャとプランジャホルダとから構成されている。
ここで、操作員が、前記ノブ122aを図1に示す矢印B1方向に引き出し、且つ前記ノブ122bを矢印B2方向に引き出しながら、前記プランジャと孔120a、120b(図6参照)との係合状態を解除する。次いで、前記各ノブ122a、122bを前記孔120a、120bを中心軸として上方に約45°回転させると、前記プランジャはアーム106a、106bの前記孔との係合を解除された状態で前記各ノブ122a、122bの一部が制御装置14側面に設けられたストッパ(第3ストッパ)127a、127に当接し、45°回転した状態で固定される。
次いで、前記アーム106a、106bを矢印C1方向から矢印C2方向に動かすと、前記アーム106a、106bはシャフト104a、104bを中心軸として回動する。
制御装置14の前記両側面には、孔120a、120bと異なる位置にあって、アーム106a、106bを回動させた際に前記アーム106a、106bの前記各孔と同軸となる孔124a、124bが形成されている。ここで、前記操作員が、図6に示すアーム106a、106bの位置でノブ122a、122bを引き出してから前記アーム106a、106bを矢印C1方向から矢印C2方向に回動させると、各ノブ122a、122bの一部が制御装置14側面に設けられたストッパ(第4ストッパ)127、127dに当接する。
前記アーム106a、106bをさらに矢印C2方向に回動させると、前記各ノブ122a、122bは前記プランジャを中心軸として矢印C1方向に回転し、45°回転すると、前記プランジャと孔124a、124bとが同軸となり、前記プランジャホルダによる前記プランジャの固定状態が解除される。
これにより、前記プランジャは、孔124a、124bに挿通され、前記アーム106a、106bの回動が規制される。
さらに、制御装置14の前記両側面には、アーム回動規制部材108a、108bと共にアーム106a、106bの回動範囲を規制するストッパ(第1及び第2ストッパ)126a〜126dが配置され、前記ストッパ126a〜126dには、ノブ122a、122bの回転を規制する前述したストッパ(第3及び第4ストッパ)127a〜127dが配置されている。この場合、前記ストッパ126a、126cは、孔120a、120bの位置で固定されるアーム106a、106bの側部に配置され、前記ストッパ126b、126dは、孔124a、124bの位置で固定される前記アーム106a、106bの側部に配置されている。これにより、前記アーム106a、106bは、前記ストッパ126a〜126dから先への回動が阻止される。
さらに、制御装置14の前記両側面には、前記操作員が可搬型アンテナ装置10を移動させるための把手128a、128bが各々設けられている。ここで、前記操作員は、図1に示す平面アンテナ12と制御装置14と送受信装置22とが積層されている状態で、把手128a、128bを用いて可搬型アンテナ装置10を車両等に積載して災害現場やイベント会場等に搬送する。
平面アンテナ12は、図7に示すように、前記平面アンテナ12の偏波角を調整する偏波角調整機構140を介してアンテナ支持部材114a、114bに支持されている。
偏波角調整機構140は、アンテナ支持部材114a、114b間を橋架する偏波角表示部材142と、平面アンテナ12と前記偏波角表示部材142との間で狭持され、且つ複数の締結部材146を介して前記平面アンテナ12に締結される偏波角規制部材144と、前記平面アンテナ12と前記偏波角規制部材144との間で狭持され、且つ複数の締結部材150を介して前記偏波角規制部材144に固定される偏波角調整部材152とを有する。そして、偏波角表示部材142と偏波角規制部材144と偏波角調整部材152とは、同軸に配置されている。
偏波角表示部材142の中心部には孔154が形成され、前記孔154の外側には、締結部材150を挿通させる略円弧状の複数の孔156が、90°間隔で形成されている。また、前記各孔156の外側には、偏波角表示部材142と偏波角規制部材144とを締結する複数の締結部材158のネジ部を挿通させる略円弧状の複数の孔160が、90°間隔で形成されている。
前記偏波角規制部材144には、上述した孔156に対応する箇所に締結部材150のネジ部が挿通するように、図示しない略円弧状の孔が設けられており、従って、前記締結部材150は、前記孔156及び偏波角規制部材144の前記孔を介して偏波角規制部材144と偏波角調整部材152とを締結させる。
また、偏波角表示部材142の上部側には図示しない孔を介して偏波角規制部材144と偏波角調整部材152とに係合する偏波角固定部材162が設けられている。前記偏波角固定部材162は、操作員が操作するノブ164と、前記孔に挿通して偏波角表示部材142と偏波角規制部材144と偏波角調整部材152とを係合させるプランジャ166と、前記偏波角表示部材142に取り付けられた図示しないプランジャホルダとから構成されている。
この場合、前記操作員が、前記ノブ164を平面アンテナ12から離間する方向(図7では手前側)に引っ張ると、前記プランジャ166が偏波角規制部材144の図示しない孔と偏波角調整部材152の図示しない孔とから引き抜かれ、偏波角表示部材142と偏波角規制部材144と偏波角調整部材152との係合状態が解除される。
さらに、偏波角表示部材142の表面には、その右側に偏波角表示用目盛168が設けられ、その下側には偏波角設定用目盛170が設けられている。さらにまた、前記偏波角表示部材142の表面には、偏波角表示用目盛168の指針172が前記偏波角規制部材144に接続されている。
上述したように、前記偏波角規制部材144は締結部材146を介して平面アンテナ12に締結されているので、例えば、操作員が前記平面アンテナ12を図7で時計方向に所定の角度だけ動かすと、前記指針172も前記所定の角度だけ回転する。前記操作員は、前記偏波角表示用目盛168に対する前記指針172の振れ幅を視認することにより、前記平面アンテナ12が前記所定の角度だけ前記時計方向に傾いたことを把握することができる。
偏波角規制部材144の中心部には孔174が形成される一方、偏波角調整部材152の中心部には仰角調整部材180が接続されている。
仰角調整部材180は、図7及び図8に示すように、その一端を偏波角調整部材152に固定する固定部材182と、前記固定部材182に連結されたガイド184内に収容されるターンバックル186と、前記仰角調整部材180の他端をアーム橋架部材112から延在する仰角固定部材188に係合させる係合部材190とから構成されている。
固定部材182は、偏波角調整部材152から突出して設けられた固定部材ホルダ192内に配置された状態で、締結部材194により偏波角調整部材152に固定される。従って、図7及び図8において、仰角調整部材180は締結部材194を軸として上下方向に回動可能である。
ターンバックル186の中央部分には調整用ツマミ196が設けられており、前記調整用ツマミ196を回転させると前記ターンバックル186の長さが変化し、仰角調整部材180を伸縮させることが可能である。
係合部材190の先端にはピン198が図7の図面上、左右方向に延在して設けられている。
一方、仰角固定部材188は、図8に示すように、アーム橋架部材112から径方向に延在し、且つ先端部にピン198を受容するための切欠200a、200bが形成されている2つのジョイント202a、202bと、前記ジョイント202a、202bの側面及び上部を覆うように設けられ、且つ図示しない弾性部材によりジョイント202a、202bに沿って進退自在なホルダ204とから構成されている。
ホルダ204の先端部には、アーム橋架部材112に向って切欠206a、206bが形成され、前記弾性部材の作用により前記ホルダ204の先端部がジョイント202a、202bの先端部側に進行する場合、切欠200a、200bと切欠206a、206bとにより形成される孔の大きさは、ピン198が挿通する程度の大きさとなる。従って、仰角調整部材180のピン198でホルダ204の先端部を押圧し、前記ホルダ204をアーム橋架部材112側に後退させながら前記ピン198を切欠200a、200bに収容させると、前記ホルダ204は前記ピン198の押圧状態から開放されると共に、前記弾性部材の作用で前進する。これにより、切欠206a、206bはピン198の側面に当接し、前記ピン198はジョイント202a、202b及びホルダ204で把持される。従って、仰角調整部材180は仰角固定部材188により固定されると共に、平面アンテナ12は、展開機構20を介して所定の仰角で制御装置14及び三脚16に固定される。
さらに、アンテナ支持部材114aの側面には、図3及び図8に示すように、仰角調整用目盛207と、平面アンテナ12の仰角を指し示す指針208とが設けられている。この場合、仰角調整部材180と仰角固定部材188とにより平面アンテナ12が図示しない人工衛星の方向に対して所定の角度で傾斜していれば、操作員は指針208が指し示す仰角調整用目盛207の前記角度を読み取って、仰角が何度であるかを把握することができる。
本実施の形態に係る可搬型アンテナ装置10は以上のように構成されるものであり、次に、その動作について図9〜図15を参照しながら説明する。
先ず、操作員は災害現場やイベント会場等に図1に示す状態の可搬型アンテナ装置10を搬送し、図示しない接地面に前記可搬型アンテナ装置10を設置する。この場合、前記可搬型アンテナ装置10は、アジャスタ30a〜30bを介して前記接地面に、好ましくは略水平に配置される。
次に、図4に示す回動範囲規制部材40のピン44を孔42aから引き抜き、前記ピン44をベース28から離間させた状態で、ロッド36を中心軸として可動脚24cを制御装置14から引き出す(図9参照)。ここで、可動脚24cは、図4に二点鎖線で示すように、固定脚24a、24bに対して120°の間隔になる位置にまで引き出されることが好ましい。
次いで、レバー80を矢印A1方向の位置から矢印A2方向の位置に動かす。これにより、ターンテーブル70は、回転規制部材72による固定状態から開放され、ベース28、カラー76、77、79及び押さえ板89に案内されて回転自在な状態となる。ここで、図10に示すように、上方から見て水準器32が視認できるような角度まで前記制御装置14を回転させてから、レバー80(図4参照)を矢印A2方向から矢印A1方向に動かす。これにより、第1固定ブロック82及び第2固定ブロック85で突起71、74及びカラー76が固定把持され、制御装置14は前記突起71を有するターンテーブル70を介して三脚16に固定される。図示しない人工衛星に対する可搬型アンテナ装置10の方位角が予め分かっている場合、前記方位角の分だけ制御装置14を回転させればよい。
さらに、水準器32を上方から見ながらアジャスタ30a〜30cを用いて可搬型アンテナ装置10の水準を調整し、水平に位置決め固定する。
次いで、制御装置14上面に配置されている平面アンテナ12をアーム橋架部材112を軸として180°回動させる。これにより、図11に示すように、前記平面アンテナ12は上方に向き、送受信装置22は下方に向いて配置される。
そこで、アーム回動規制部材108aのノブ122aを把持して矢印B1方向(図1参照)に引っ張ると共に、アーム回動規制部材108bのノブ122bを把持して矢印B2方向に引っ張りながら、前記各ノブ122a、122bを前記孔120a、120bを中心軸として上方に約45°回転させて、前記各ノブ122a、122bの一部をストッパ127a、127cに当接させる。これにより、図示しないプランジャと、制御装置14に形成された前記孔120a、120bとの係合状態が解除される。この状態で、平面アンテナ12を持ちながらシャフト104a、104bを軸としてアーム106a、106bを図11に示す位置から図12に示す位置にまで回動させる。
これにより、各ノブ122a、122bの一部が制御装置14側面に設けられたストッパ127b、127dに当接し、前記アーム106a、106bをさらに矢印C2方向に回動させると、前記各ノブ122a、122bは前記プランジャを中心軸として矢印C1方向に回転する。前記各ノブ122a、122bが45°回転した時点で、前記プランジャと孔124a、124bとが同軸となり、前記プランジャは、孔124a、124bに係合し、前記アーム106a、106bは前記アーム回動規制部材108a、108b及びストッパ130a、130cにより固定される。
そして、平面アンテナ12に接続されている仰角調整部材180のピン198を用いてホルダ204をアーム橋架部材112側に退動させながら、前記ピン198をジョイント202a、202bの切欠200a、200bに収容させる。切欠200a、200bにピン198が収容されると、ホルダ204は前記弾性部材の作用によりジョイント202a、202bの先端部方向に移動し、切欠206a、206bがピン198の側面に当接する。これにより、図13に示すように、ピン198がジョイント202a、202b及びホルダ204で把持され、仰角調整部材180及び仰角固定部材188を介して平面アンテナ12が接地面から所定の角度で傾斜することになる。
ここで、ターンバックル186の調整用ツマミ196を操作して仰角調整部材180を伸縮させることにより、平面アンテナ12の傾斜角度を変化させ、図示しない人工衛星に対する平面アンテナ12の仰角を調整する。この場合、仰角調整用目盛207(図8参照)と指針208とを見ながら、所望の仰角となるまで調整用ツマミ196を操作する。なお、前記仰角が予め分かっている場合、平面アンテナ12を展開する前に調整用ツマミ196を操作して、仰角調整部材180の全長を調整してもよいことは勿論である。
次に、図14に示す締結部材150を緩めて偏波角規制部材144と偏波角調整部材152との係合状態を解除し、さらにホルダ204をアーム橋架部材112側に退動させてピン198をジョイント202a、202bから離間し、仰角固定部材188に対する仰角調整部材180の係合を解除する。
ここで、ノブ164を手前に引いてプランジャ166による偏波角表示部材142と偏波角規制部材144と偏波角調整部材152との係合状態を解除させる。さらに、偏波角設定用目盛170と、仰角調整部材180に設けられ且つ前記偏波角設定用目盛170を指し示す指針210とを見ながら、固定部材182及び締結部材194を軸として仰角調整部材180を所定の角度だけ回動させる。
なお、図14では、仰角調整部材180を時計方向に回動させた場合について示している。この場合、仰角調整部材180による偏波角調整部材152の回動範囲、すなわち偏波角設定用目盛170の示す偏波角の調整範囲は、孔156の示す円弧の長さに対応している。
仰角調整部材180を所定の角度だけ回動させた後、締結部材150を締め付けて偏波角規制部材144と偏波角調整部材152とを係合させる。
次に、図15に示すように、平面アンテナ12を持ちながら仰角調整部材180の回動方向とは反対方向(図15では反時計方向)に前記平面アンテナ12を前記所定の角度だけ回転させる。この場合、締結部材146を介して偏波角規制部材144は平面アンテナ12に締結され、締結部材150を介して偏波角調整部材152は前記偏波角規制部材144に締結されているので、前記平面アンテナ12の回転と共に偏波角規制部材144及び偏波角調整部材152も前記反対方向に回転する。
そして、前記所定の角度だけ偏波角規制部材144及び偏波角調整部材152が前記反対方向に回転すると、前記偏波角規制部材144の孔と前記偏波角調整部材152の孔とにプランジャ166が挿通され、偏波角固定部材162により偏波角表示部材142と前記偏波角規制部材144と前記偏波角調整部材152とが係合する。これにより、平面アンテナ12の回転は停止するに至り、前記反対方向に前記平面アンテナを回転させるための前記所定の角度が偏波角となる。
ここで、前記偏波角が予め分かっている場合には、平面アンテナ12を展開する前に仰角調整部材180を所定の角度だけ回動させてもよいことは勿論である。
さらに、再度、平面アンテナ12に接続されている仰角調整部材180のピン198を用いてホルダ204をアーム橋架部材112側に退動させながら、前記ピン198をジョイント202a、202bの切欠200a、200bに収容させる。切欠200a、200bにピン198が収容されると、ホルダ204は前記弾性部材の作用によりジョイント202a、202bの先端部方向に移動して切欠206a、206bがピン198の側面に当接する。これにより、ピン198がジョイント202a、202b及びホルダ204で把持される。従って、平面アンテナ12が展開された状態における可搬型アンテナ装置10は、方位角、仰角及び偏波角が調整された状態となる。
なお、上述した方位角、仰角及び偏波角の調整作業において、平面アンテナ12から図示しない人工衛星に対して電波の送受信を行っている状態で、レベルメータ100を見ながら良好な感度となるように前記調整作業を行ってもよいことは勿論である。
また、可搬型アンテナ装置10を図1に示す収容状態とするには、上記した手順と逆の順序で行う。
このように、本実施の形態に係る可搬型アンテナ装置10では、三脚16と制御装置14と平面アンテナ12と送受信装置22とは、分解することなく収容及び展開可能であるので、1つのケースに前記可搬型アンテナ装置10を収容した状態で車両に積載し、災害現場やイベント会場等に容易に搬送することができる。
しかも、上記した災害現場やイベント会場等に可搬型アンテナ装置10を搬送した場合、三脚16と制御装置14と平面アンテナ12と送受信装置22とが一体的に構成されているので、平面アンテナ12を短時間で展開することが可能となり、操作員の負担を大幅に低減することができる。
さらに、平面アンテナ12を使用する場合、可動脚24cが制御装置14の底面から引き出されるので、可搬型アンテナ装置10の接地面に対する平面アンテナ12の安定性が向上する。ここで、可動脚24c及び各固定脚24a、24bは、可搬型アンテナ装置10を上方から平面的に見て、120°間隔で配置されていれば、前記平面アンテナ12は前記接地面に対して最も安定性があることは勿論である。
また、さらに人工衛星に対する平面アンテナ12の方位角の調整範囲が360°であることにより、従来技術に係る可搬型アンテナ装置300(数十°程度)と比較して、前記調整範囲は大幅に増加する。従って、前記方位角の調整に熟練していない操作員であっても、前記方位角を調整することが容易となる。
さらにまた、前記操作員は、水準器32を見ながら各アジャスタ30a〜30cを操作することにより、接地面に対する可搬型アンテナ装置10の水準を迅速に調整することが可能である。
また、回転規制部材72により、所定の方向に平面アンテナ12を固定することが可能となり、前記方位角の調整作業が容易となる。
さらに、アーム回動規制部材108a、108bからアーム106a、106bの固定状態を解除して、展開機構20を操作することにより、平面アンテナ12及び送受信装置22を短時間で制御装置14の上方に展開することが可能となる。
さらにまた、平面アンテナ12を使用しない場合、及び前記平面アンテナ12及び送受信装置22を展開する場合、アーム106a、106bはアーム回動規制部材108a、108bによって所定の位置に固定されているので、前記平面アンテナ12の展開作業と収容作業とを確実に遂行することができる。
仰角調整部材180の他端と仰角固定部材188の他端とが係合することにより、仰角が固定されると共に、平面アンテナ12及び送受信装置22が展開機構20を介して制御装置14上方に確実に固定されるので、前記操作員の負担をさらに低減させることが可能となる。この場合、前記平面アンテナ12及び前記送受信装置22は、可搬型アンテナ装置10の重心位置の上方に配置されていることが好ましい。
また、仰角調整部材180がターンバックル186を有することにより、前記仰角を所望の角度に調整することができると共に、前記仰角が予め定められている場合、前記ターンバックル186の全長を所定の長さに固定すれば、一旦収容された可搬型アンテナ装置10を再度展開させても短時間で前記仰角の調整を行うことが可能となる。
さらにまた、仰角調整部材180及び偏波角調整部材152を所定の角度だけ回動させた後、この回動方向と反対方向に平面アンテナ12を回動させれば、前記偏波角を調整することが可能となる。また、前記平面アンテナ12及び送受信装置22を展開する前に、予め前記仰角調整部材180及び前記偏波角調整部材152を回動させておけば、平面アンテナ12及び送受信装置22の展開後における前記偏波角の調整が容易となる。また、仰角調整部材180及び偏波角調整部材152を回動させたままで可搬型アンテナ装置10を収容しておけば、平面アンテナ12及び送受信装置22を再度展開する際に、短時間で前記偏波角を調整することが可能となる。
なお、本発明に係る可搬型アンテナ装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
本実施の形態に係る可搬型アンテナ装置を示す斜視図である。 図1の可搬型アンテナ装置で平面アンテナの展開状況を示す斜視図である。 図1の可搬型アンテナ装置で平面アンテナの展開状況を図2の裏側から見た斜視図である。 図1の可搬型アンテナ装置の底面図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 図1の可搬型アンテナ装置の拡大側面図である。 図1の可搬型アンテナ装置を構成する偏波角調整機構を示す平面図である。 図1の可搬型アンテナ装置を構成する仰角調整部材及び仰角固定部材を示す要部斜視図である。 図1の可搬型アンテナ装置の側面図である。 図1の可搬型アンテナ装置を構成する制御装置を回転した状態を示す平面図である。 図1の可搬型アンテナ装置を構成する平面アンテナ及び送受信装置を展開した状態を示す側面図である。 図1の可搬型アンテナ装置を構成する平面アンテナ及び送受信装置を展開した状態を示す側面図である。 図1の可搬型アンテナ装置を構成する平面アンテナ及び送受信装置を展開した状態を示す側面図である。 図1の可搬型アンテナ装置において、偏波角の調整を説明する平面図である。 図1の可搬型アンテナ装置において、さらに偏波角の調整を説明する平面図である。 従来技術に係る可搬型アンテナ装置を示す斜視図である。
符号の説明
10…可搬型アンテナ装置 12…平面アンテナ
14…制御装置 16…三脚
18…回転機構 20…展開機構
22…送受信装置 24a、24b…固定脚
24c…可動脚
26、68、81、88、146、150、158、194…締結部材
30a〜30c…アジャスタ 32…水準器
34…ベアリング 36、78…ロッド
40…回動範囲規制部材
42a、42b、120a、120b、124a、124b、154、156、160、174…孔
44、87、198…ピン 46…スライダ
48…スプリング 50…スプリング固定部材
52…突起部 62…ガイドプレート
66a、66b、126a〜126d、127a〜127d、130a、130c…ストッパ
70…ターンテーブル 71、73〜75…突起
72…回転規制部材 76、77、79…カラー
80…レバー 82、85…固定ブロック
83、200a、200b、206a、206b…切欠
100…レベルメータ 102…コネクタ
104a、104b…シャフト 106a、106b…アーム
108a、108b…アーム回動規制部材
112…アーム橋架部材 114a、114b…アンテナ支持部材
116a、116b…溝 118a、118b…ケーブル
122a、122b、164…ノブ 128a、128b…把手
140…偏波角調整機構 142…偏波角表示部材
144…偏波角規制部材 152…偏波角調整部材
162…偏波角固定部材 166…プランジャ
168…偏波角表示用目盛 170…偏波角設定用目盛
172、208、210…指針 180…仰角調整部材
182…固定部材 184…ガイド
186…ターンバックル 188…仰角固定部材
190…係合部材 192…固定部材ホルダ
196…調整用ツマミ 202a、202b…ジョイント
204…ホルダ 207…仰角調整用目盛

Claims (4)

  1. 脚部と、
    前記脚部に支持される制御装置と、
    展開機構を介して前記制御装置に連結され、且つ前記展開機構により前記制御装置の上方に展開自在な平面アンテナと、
    前記平面アンテナに接続された送受信装置と、
    を有し、
    前記展開機構は、一端が前記制御装置の対向する両側面に各々接続され且つ他端が前記一端を軸として回動自在な2つのアームと、前記各アームに設けられ且つ前記制御装置に係合可能であると共に前記各アームの回動を規制するアーム回動規制部材と、前記各アームの他端間を橋架するアーム橋架部材と、前記アーム橋架部材から延在し且つ前記平面アンテナを支持するアンテナ支持部材とを有し、
    前記制御装置と前記平面アンテナと前記送受信装置とは一体的に構成され、
    前記制御装置の前記両側面には、前記アーム回動規制部材と共に前記各アームの回動範囲を規制する第1及び第2ストッパと、前記第1ストッパに配置され且つ前記アーム回動規制部材に当接可能な第3ストッパと、前記第2ストッパに配置され且つ前記アーム回動規制部材に当接可能な第4ストッパとがそれぞれ設けられ、
    前記アーム回動規制部材が前記制御装置から前記各アーム側に引き出され所定角度回転されることで、前記制御装置と前記各アーム及び前記アーム回動規制部材との係合状態が解除されて、前記各アームは、前記第1ストッパと前記第2ストッパとの間を回動可能であり、
    前記アーム回動規制部材が前記各アームの回動により前記第3ストッパ又は前記第4ストッパに当接して前記回転とは逆方向に前記所定角度だけ回転されることで、前記制御装置と前記各アーム及び前記アーム回動規制部材とが係合し、
    前記平面アンテナには、一端が前記平面アンテナに固定され且つ他端が前記一端を中心に回動自在であると共に、前記平面アンテナの仰角を調整する仰角調整部材が設けられ、
    前記仰角調整部材は、ターンバックルを有し、
    前記ターンバックルを伸縮させることにより、前記仰角調整部材が伸縮して前記仰角を可変とし、
    さらに、一端が前記展開機構に固定され、且つ他端が前記仰角調整部材の前記他端に係合する仰角固定部材が設けられ、
    前記平面アンテナ及び前記送受信装置が前記制御装置の上方に展開される場合、前記仰角調整部材の前記他端と前記仰角固定部材の前記他端とが係合することにより、前記平面アンテナ及び前記送受信装置が前記展開機構を介して前記制御装置上方に固定され、
    前記平面アンテナには、偏波角を調整する偏波角調整機構がさらに設けられ、
    前記偏波角調整機構は、偏波角表示部材と、前記平面アンテナと前記偏波角表示部材との間に配置された偏波角規制部材と、前記偏波角規制部材と前記平面アンテナとの間で締結部材を介して前記偏波角規制部材に固定され且つ前記仰角調整部材の前記一端が固定される偏波角調整部材と、前記偏波角表示部材と前記偏波角規制部材と前記偏波角調整部材とに係合する偏波角固定部材とを有し、
    前記偏波角を調整する場合、前記偏波角表示部材と前記偏波角規制部材と前記偏波角調整部材とに対する前記偏波角固定部材の係合状態を解除し、且つ前記偏波角調整部材から前記締結部材を離間した状態で、前記仰角調整部材及び前記偏波角調整部材を前記仰角調整部材の一端を軸にして所定の角度だけ回動させ
    ことを特徴とする可搬型アンテナ装置。
  2. 請求項1記載の可搬型アンテナ装置において、
    前記制御装置は、前記脚部に配置された回転部材を介して前記脚部に支持され、
    前記制御装置と前記平面アンテナと前記送受信装置とは、前記回転部材によって一体的に回転自在である
    ことを特徴とする可搬型アンテナ装置。
  3. 請求項1又は2記載の可搬型アンテナ装置において、
    前記脚部は、固定型脚部と可動型脚部とからなる三脚で構成され、
    平面から見て前記固定型脚部は前記制御装置の内側にあり、且つ前記可動型脚部は前記制御装置の外方へと延在自在であり、
    前記三脚には、前記可搬型アンテナ装置の水準を検出する水準検出部材が設けられ、
    前記固定型脚部と前記可動型脚部とには、前記水準を調整する水準調整部材が各々設けられる
    ことを特徴とする可搬型アンテナ装置。
  4. 請求項3記載の可搬型アンテナ装置において、
    前記可搬型アンテナ装置は、前記回転部材の回転を規制する回転規制部材を有し、
    前記回転規制部材は、前記回転部材を前記三脚に固定する
    ことを特徴とする可搬型アンテナ装置。
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