JP4037242B2 - Gaseous fuel filling system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料ガス充填用ノズルを接続して燃料ガスを充填するガス燃料車両の気体燃料充填システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、燃料電池を搭載した燃料電池自動車が、実車化の方向で検討されている。この一例として、水素からなる燃料ガスと酸化剤ガスとを燃料電池に供給し、これらのガス(反応ガス)を電気化学反応させることで駆動出力を得るものがある。この場合、酸化剤ガスとしては空気を用いることができるが、燃料ガスは車両内に蓄えておく必要がある。車両内に燃料ガスを充填する方式としては、天然ガス自動車で行われているように、外部に設置された燃料ガス充填スタンドの燃料ガス充填用ノズルを車両に設けられた燃料ガス充填口に接続し、車両内に備えられた燃料ガス用容器に燃料ガス充填スタンドから燃料ガスを充填する方式が考えられる。
【0003】
上記のようなガス燃料車両においては、燃料ガス充填口に設けられる充填リッドの開閉状態を検出して、充填リッドの開放時にはガス燃料車両を駐車状態に維持し、ガス燃料車両が駐車状態にないときには充填リッドの開放を規制するシステムが考案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。これにより、燃料ガス充填用ノズルと燃料ガス充填口とが接続された状態での車両の移動が止され、燃料ガス充填時の安全性を向上させている。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−086195号公報
【特許文献2】
特開2001−351667号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、燃料ガスを充填するにあたっては、燃料ガス充填用ノズルを燃料ガス充填口に接続する際に静電気を除去しておく必要がある。このため、ガス燃料車両に燃料ガス充填口に加えてアース接続部を設け、このアース接続部に、燃料ガス充填スタンドのアース用配線部を接続させることで静電気を除去することが考えられている。この場合、燃料ガス充填スタンドのアース用配線部をガス燃料車両のアース接続部に接続させた後に、燃料ガス充填用ノズルを燃料ガス充填口に接続させることが必要であるため、アース用配線部が車両のアース接続部に接続されたことを検出し、この検出を条件に燃料ガス充填用ノズルを燃料ガス充填口に接続可能とするようなシステムが必要となる。
【0006】
そこで、この発明は、充填リッドの開放時にはガス燃料車両を駐車状態に維持し、ガス燃料車両が駐車状態にないときには充填リッドの開放を規制すると共に、アース用配線部をアース接続部に接続させた後に、燃料ガス充填用ノズルを燃料ガス充填口に接続させることが、低コストで実現可能なガス燃料車両の気体燃料充填システムを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、燃料ガス充填用ノズル(例えば実施の形態における燃料ガス充填用ノズル13)が接続される燃料ガス充填口(例えば実施の形態における燃料ガス充填口14)と、該燃料ガス充填口を覆う開閉可能な充填側リッド(例えば実施の形態における充填側リッド26)と、アース用配線部(例えば実施の形態におけるアース用配線部16)が接続されるアース接続部(例えば実施の形態におけるアース接続部17)と、該アース接続部を覆う開閉可能なアース側リッド(例えば実施の形態におけるアース側リッド30)とを備えるガス燃料車両(例えば実施の形態における燃料電池自動車11)の気体燃料充填システムであって、前記アース側リッドの開操作を行うアース側開操作部(例えば実施の形態におけるアース側リッドオープナ34)と、閉状態の前記アース側リッドで覆われる部分に設けられ、前記充填側リッドの開操作を行う充填側開操作部(例えば実施の形態における充填側リッドオープナ36)と、前記充填側リッドを前記充填側開操作部の開操作に連係させる連係手段(例えば実施の形態における操作ケーブル37a,37b、ソレノイド80、スイッチ81)と、前記ガス燃料車両が駐車状態にあるときには前記充填側開操作部の開操作による前記充填側リッドの開放を可能とし、前記ガス燃料車両が駐車状態にないときには前記充填側開操作部の開操作による前記充填側リッドの開放を規制する規制手段(例えば実施の形態におけるロック機構40、クローズリレー82)とを備えていることを特徴とする気体燃料充填システムを提供する。
【0008】
この構成によれば、充填側リッドの開操作を行うにあたり、アース側開操作部の開操作によりアース側リッドを開放する必要があるため、充填側開操作部と共にアース接続部を露出させて、アース用配線部をアース接続部に接続することができる。
そして、ガス燃料車両が駐車状態にないときには、規制手段によって充填側開操作部の開操作による充填側リッドの開放を規制することが可能となる。また、ガス燃料車両が駐車状態にあるときには、充填側開操作部の開操作によって連係手段を介して充填側リッドを開放させることが可能となる。
【0009】
請求項2に記載した発明は、前記連係手段が、前記充填側開操作部と充填側リッドとの間に設けられる操作ケーブル(例えば実施の形態における操作ケーブル37a,37b)であると共に、前記規制手段が、前記操作ケーブルの動作を可能か不能か、又は有効か無効かに切り替えるロック機構(例えば実施の形態におけるロック機構40)であることを特徴とする請求項1に記載の気体燃料充填システムを提供する。
【0010】
この構成によれば、ガス燃料車両が駐車状態にないときには、ロック機構によって操作ケーブルの動作が不能又は無効となり、充填側開操作部の開操作による充填側リッドの開放を機械的に規制することが可能となる。また、ガス燃料車両が駐車状態にあるときには、操作ケーブルの動作が可能又は有効となり、充填側開操作部の開操作によって充填側リッドを開放させることが可能となる。
【0011】
請求項3に記載した発明は、前記連係手段が、前記充填側開操作部の開操作に応じて通電状態となるスイッチ部(例えば実施の形態におけるスイッチ81)と、該スイッチ部が通電状態となることで励磁電流が供給され、前記充填側リッドの開放を可能とするコイル部(例えば実施の形態におけるソレノイド80)とを備えると共に、前記規制手段が、前記スイッチ部とコイル部とを接続か非接続かに切り替えるリレー回路(例えば実施の形態におけるクローズリレー82)であることを特徴とする請求項1に記載の気体燃料充填システムを提供する。
【0012】
この構成によれば、ガス燃料車両が駐車状態にないときには、リレー回路によってスイッチ部とコイル部とが非接続となり、充填側開操作部の開操作が行われてもコイル部に励磁電流が供給されず、充填側リッドの開放を電気的に規制することが可能となる。また、ガス燃料車両が駐車状態にあるときには、リレー回路によってスイッチ部とコイル部とが接続され、充填側開操作部の開操作によってコイル部に励磁電流が供給されて、充填側リッドを開放させることが可能となる。
【0013】
請求項4に記載した発明は、前記充填側リッドの開閉状態を検出する開閉検出センサ(例えば実施の形態における開閉検出センサ79)を備え、該開閉検出センサが充填リッドの開状態を検出した場合に、前記ガス燃料車両を駐車状態に維持することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の気体燃料充填システムを提供する。
【0014】
この構成によれば、充填側リッドが開状態であることを検出することで、ガス燃料車両を駐車状態に維持することができ、燃料ガス充填中にガス燃料車両が駐車位置から移動することを確実に防止することができる。
【0015】
請求項5に記載した発明は、前記充填側リッドの開閉状態を検出する開閉検出センサ(例えば実施の形態における開閉検出センサ79)を備え、該開閉検出センサが充填リッドの開状態を検出した場合に、前記ガス燃料車両を駐車状態に維持すると共に、前記コイル部への励磁電流の供給を遮断することを特徴とする請求項3に記載の気体燃料充填システムを提供する。
【0016】
この構成によれば、充填側リッドが開状態であることを検出することで、ガス燃料車両を駐車状態に維持することができ、燃料ガス充填中にガス燃料車両が駐車位置から移動することを確実に防止することができる。
さらに、開閉センサが充填側リッドの開状態を検出することで、コイル部への励磁電流の供給が遮断されるため、コイル部に励磁電流が流れ続けることを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第一の実施の形態を、燃料電池自動車を例とし図面に基づいて説明する。
図1に示すように、燃料電池自動車(ガス燃料車両)11は、その外部に(すなわち燃料電池自動車11とは別に)設けられた燃料ガス供給装置12の燃料ガス充填用ノズル13が接続され、この接続された燃料ガス充填用ノズル13を介して燃料ガス供給装置12から燃料ガス(水素ガス)の供給を受ける燃料ガス充填口14と、この燃料ガス充填口14を介して燃料ガス供給装置12から供給された燃料ガスを貯留する燃料ガスタンク15と、燃料ガス供給装置12のアース用配線部16が接続され、この接続されたアース用配線部16を介して静電気を除去するアース接続部17とを有している。これら燃料ガス充填口14及びアース接続部17は、例えば車体20の後部側面に隣接配置され、車体20における燃料ガス充填口14の配置部位には充填側リッド26が、アース接続部17の配置部位にはアース側リッド30が各々設けられている。
【0018】
図2に示すように、燃料ガス充填口14は、車体20の充填側凹部21内に設けられている。充填側凹部21には、ヒンジ(図示略)を介して車体20に取り付けられることによって、充填側凹部21を閉じる閉状態と充填側凹部21を開く開状態との間で揺動可能な充填側リッド26と、この充填側リッド26を閉状態で車体20にロックする充填側リッドロック機構27とが設けられている。充填側リッド26が閉状態にあるとき、充填側リッド26によって燃料ガス充填口14はキャップ23とともに覆われて、外部からの接触が不可な状態となる一方、この充填側リッド26が開状態にあるとき、燃料ガス充填口14は外部に露出し外部からの接触が可能な状態となる。
【0019】
また、アース接続部17は、車体20のアース側凹部22内に設けられている。アース側凹部22には、ヒンジ(図示略)を介して車体20に取り付けられることによって、アース側凹部22を閉じる閉状態とアース側凹部22を開く開状態との間で揺動可能なアース側リッド30と、このアース側リッド30を閉状態で車体20にロックするアース側リッドロック機構31とが設けられている。アース側リッド30が閉状態にあるとき、アース側リッド30によってアース接続部17は覆われて、外部からの接触が不可な状態となる一方、このアース側リッド30が開状態にあるとき、アース接続部17は外部に露出し外部からの接触が可能な状態となる。
【0020】
アース側リッドロック機構31には、操作ケーブル33が連結されており、この操作ケーブル33は、車室内に設けられたアース側リッドオープナ(アース側開操作部)34に連結されている。アース側リッドロック機構31は、アース側リッド30を閉状態でロックしており、アース側リッドオープナ34に対し例えば運転者によって手前に引く等の手動による開操作がなされると、操作ケーブル33の移動でアース側リッド30の閉状態でのロックを解除しこれを開状態とする。一方、開状態にあるアース側リッド30が、補充者の手動による揺動で直接閉状態とされると、アース側リッドロック機構31がアース側リッド30を自動的に閉状態でロックする。
【0021】
また、アース側凹部22内には、補充者によって充填側リッド26の開操作が行われる充填側リッドオープナ(充填側開操作部)36が、アース接続部17と隣り合うように設けられている。この充填側リッドオープナ36には、操作ケーブル(連係手段)37aが連結され、この操作ケーブル37aは、充填側リッドロック機構27に連結される操作ケーブル(連係手段)37bと連係されている。充填側リッドロック機構27は、充填側リッド26を閉状態でロックしており、充填側リッドオープナ36に対し補充者によって手前に引く等の手動による開操作がなされると、各操作ケーブル37a,37bを介して充填側リッドロック機構27による充填側リッド26の閉状態でのロックが解除され、充填側リッド26が開状態となる。一方、開状態にある充填側リッド26が、補充者の手動による揺動で直接閉状態とされると、充填側リッドロック機構27が充填側リッド26を自動的に閉状態でロックする。
【0022】
以上の結果、充填側リッド26の開操作が補充者により行われる充填側リッドオープナ36が、アース側リッド30が閉状態のときこのアース側リッド30で覆われて外部に露出せず、アース側リッド30が開状態のとき外部に露出する車体20のアース側凹部22内に設けられている。
そして、燃料電池自動車11においては、そのオートマチックトランスミッションのシフト位置が駐車位置(Pレンジ)以外にあるとき、つまり駐車状態にないときには燃料ガスの充填を規制し、燃料ガス充填時にはシフト位置を駐車位置に固定、つまり駐車状態を維持させる気体燃料充填システムが構成されている。
【0023】
図3に示すように、気体燃料充填システムは、充填側リッドオープナ36による開操作が可能か不能か、又は有効か無効かを切り替え可能なロック機構(規制手段)40を備えている。ロック機構40は、各操作ケーブル37a,37b上に設けられる機構部41と、この機構部41を動作させるアクチュエータ42とを主に構成されている。アクチュエータ42は、モータ42aと、このモータ42aの動作を機構部41に伝える連結部材42bとを有し、ドアロックECU43により適宜作動可能とされている。
【0024】
ここで、ロック機構40は、各操作ケーブル37a,37bに連結される可動部材と、この可動部材を移動可能に保持する固定部材とを設け、これらにアクチュエータ42と連動するロックピン等を挿通離脱させることで、充填側リッドオープナ36による開操作を可能か不能かに切り替えている。つまり、アクチュエータ42のモータ42aが駆動することにより、このモータ42aと連動する連結部材42bの端部に設けられた前記ロックピンを前記固定部材及び可動部材に挿通することで、充填側リッドオープナ36の開操作が操作ケーブル37aに伝わらなくなり、充填側リッドオープナ36の開操作が不能になる。
また、その他のロック機構40としては、空振り機構等により、充填側リッドオープナ36による開操作が有効か無効かを切り替えるものも有効に利用できる。つまり、アクチュエータ42のモータ42aが駆動することにより、このモータ42aと連動する連結部材42bの端部に設けられたロックピン等を、各操作ケーブル37a,37bが連通しない位置に持ってくることで、充填側リッドオープナ36による開操作が操作ケーブル37aから操作ケーブル37bに伝わらなくなり、充填側リッドオープナ36の開操作が無効になる。
【0025】
ドアロックECU43には、燃料電池自動車11のシフト位置を検出するシフト位置検出スイッチ61を介してアース点62に向かうアース経路63と、クローズリレー64のリレースイッチ65を介してアース点66に向かうアース経路67とが接続されている。ドアロックECU43は、シフト位置検出スイッチ61及びリレースイッチ65のON、OFFにより、各アース点62,66の何れか一方にアースされ、アース点62にアースされた場合はロック機構40により充填側リッドオープナ36の開操作を不能又は無効とし、アース点66にアースされた場合はロック機構40により充填側リッドオープナ36の開操作を可能又は有効とするようになっている。
【0026】
シフト位置検出スイッチ61は、燃料電池自動車11のシフト位置が駐車位置(Pレンジ)にあるときにOFF、つまりその接点が開放状態となり、シフト位置が駐車位置以外(R,N,Dレンジ)にあるときにON、つまりその接点が短絡状態となるようにされている。
【0027】
クローズリレー64のリレーコイル68には、バッテリ69により正電圧が印加される一方、そのアース経路71が逆流防止用のダイオード72を介してアース経路63に接続されている。そして、シフト位置検出スイッチ61がOFFのときにはリレーコイル68に励磁電流が流れず、このときリレースイッチ65がON、つまりその接点が短絡状態となるようにされている。また、シフト位置検出スイッチ61がONのときにはリレーコイル68が励磁され、リレースイッチ65がOFF、つまりその接点が開放状態となるようにされている。なお、アース経路63,71の交差部とドアロックECU43との間にも逆流防止用のダイオード73が配設されている。
【0028】
したがって、燃料電池自動車11のシフト位置が駐車位置にあるときは、ドアロックECU43はアース点66を検出し、ロック機構40により充填側リッドオープナ36の開操作を可能又は有効とする。また、シフト位置が駐車位置以外にあるとき、ドアロックECU43はアース点62を検出し、ロック機構40により充填側リッドオープナ36の開操作を不能又は無効とする。
【0029】
燃料電池自動車11のイグニッション75と連係してシフト位置を駐車位置で固定するシフトロック76は、シフトロックECU77によって作動制御されている。このシフトロックECU77は、充填側開閉スイッチ78を介してイグニッション75と接続されている。充填側開閉スイッチ78は、充填側凹部21内に配備され充填側リッド26の開閉状態を検出する開閉検出センサ79と連係している。そして、開閉検出センサ79が充填側リッド26の開状態を検出すると、充填側開閉スイッチ78がOFF、つまりその接点が開放状態となり、開閉検出センサ79が充填側リッド26の閉状態を検出すると、充填側開閉スイッチ78がON、つまりその接点が短絡状態となるようにされている。
【0030】
シフトロックECU77は、充填側開閉スイッチ78によりシフトロックECU77とイグニッション75とが非接続とされたときを燃料ガス充填時と判断し、イグニッション75の状態に関わらずシフトロック76を作動させてシフト位置を駐車位置に固定するようになっている。
【0031】
次に、作用について説明する。
まず、燃料電池自動車11に燃料ガスを充填するにあたって、燃料電池自動車11が完全に停止し、シフト位置が駐車位置となった状態、つまり燃料電池自動車11が駐車状態となった後に、アース側リッドオープナ34が例えば運転者によって手動で開操作されると、操作ケーブル33を介してアース側リッドロック機構31によるアース側リッド30の閉状態でのロックが解除され、アース側リッド30が開状態となる。そして、アース側リッド30が開かれることにより外部に露出したアース接続部17に、燃料ガス供給装置12のアース用配線部16を補充者が接続させる。すると、燃料電池自動車11の車体20及び補充者の静電気がアース用配線部16を介して除去され、燃料電池自動車11の車体20と補充者と燃料ガス供給装置12とに電位差がなくなる。
【0032】
このとき、アース側リッド30が閉じた状態では、アース側凹部22に設けられた充填側リッドオープナ36が外部に露出することはなく、よって、充填側リッド26が開状態とされて燃料ガス充填口14が外部に露出してしまうことがないため、間違えて先に充填側リッド26を開いて燃料ガス充填口14に燃料ガス供給装置12の燃料ガス充填用ノズル13を接続させてしまうことはない。
【0033】
次に、アース側リッド30が開状態とされることにより外部に露出した充填側リッドオープナ36が補充者によって手動で開操作されると、各操作ケーブル37a,37b及び機構部41を介して充填側リッドロック機構27による充填側リッド26の閉状態でのロックが解除され、充填側リッド26が開放される。
このとき、シフト位置が駐車位置である場合に限り、ロック機構40が充填側リッドオープナ36による開操作を可能又は有効とし、充填側リッド26を開いて燃料ガス充填口14から燃料ガスを充填することができる。なお、シフト位置が駐車位置以外にある場合は、ロック機構40が充填側リッドオープナ36による開操作を不能又は無効とし、充填側リッド26を閉状態、つまり燃料ガス充填口14が外部から接触できない状態に保って、燃料ガスの充填を規制することができる。
【0034】
そして、補充者は、充填側リッド26が開かれることにより外部に露出可能となった燃料ガス充填口14のキャップ23を外し、燃料ガス充填口14に燃料ガス供給装置12の燃料ガス充填用ノズル13を接続させて、燃料ガスの充填を行うことができる。
このとき、充填側リッド26を開状態とした時点で、シフト位置が確実に駐車位置にあるため、燃料ガス充填中の燃料電池自動車11が意図せず駐車位置から移動することを防止できる。
【0035】
また、充填側リッド26が開状態であることを開閉検出センサ79が検出すると、充填側開閉スイッチ78がOFFとなってシフトロックECU77とイグニッション75とが非接続とされ、イグニッション75の状態に関わらずシフトロック76が作動することとなる。このため、燃料ガス充填中であることを知らずに燃料電池自動車11を発進させようとしても、シフト位置を駐車位置から移動させることができず、燃料電池自動車11の誤発進を確実に防止することができる。
【0036】
燃料ガスの充填後、補充者は、燃料ガス充填用ノズル13を燃料ガス充填口14から外して、燃料ガス充填口14にキャップ23を嵌合させるとともに、アース接続部17から、燃料ガス供給装置12のアース用配線部16を外し、充填側リッド26及びアース側リッド30を閉じることで、充填側リッド26が充填側リッドロック機構27で閉状態にロックされ、アース側リッド30がアース側リッドロック機構31で閉状態にロックされて、燃料ガス充填作業前の状態に戻る。
【0037】
充填側リッド26が閉状態であることを開閉検出センサ79が検出すると、充填側開閉スイッチ78がONとなってシフトロックECU77とイグニッション75とが接続され、イグニッション75と連係してシフトロック76を作動させることができる。この状態でイグニッション75をONにすれば、通常通りシフトロック76が解除可能となり、シフト位置を走行位置等に移動させ、燃料電池自動車11を移動、発進させることが可能となる。
【0038】
上記第一の実施の形態における気体燃料充填システムによれば、アース側リッド30が閉状態である状態では、充填側リッドオープナ36がアース側リッド30で覆われて露出せず、その開操作ができない。このため、アース側リッド30を開状態とすると、充填側リッドオープナ36とアース接続部17とが同時に露出することとなり、充填側リッド26の開操作が可能な状態となると共に、燃料ガス供給装置12のアース用配線部16をアース接続部17に接続することができる。このように、充填側リッドオープナ36を、閉状態のアース側リッド30で覆われる部分に設けるのみで、アース用配線部16をアース接続部17に接続させた後に、燃料ガス充填用ノズル13を燃料ガス充填口14に接続させることができ、燃料ガス充填時の安全性を確保できる。
【0039】
また、シフト位置が駐車位置にあるときに限り、ロック機構40が充填側リッドオープナ36による開操作を可能又は有効とすることができると共に、充填側リッド26が開状態であることを検出することで、イグニッション75の状態に関わらずシフト位置を駐車位置に固定することができる。したがって、燃料電池自動車11が駐車状態のときに限り燃料ガスの充填を可能とすると共に、燃料ガス充填時には燃料電池自動車11を駐車状態に維持することが可能となり、燃料ガス充填中の安全性を確保することができる。
【0040】
さらに、燃料ガス充填時にイグニッション75をONとし、燃料電池を運転して発電させても、充填側リッド26が開状態のときは、シフト位置を駐車位置から移動させることが防止されているため、燃料ガス充填中においてもエアコン等を安全に使用することが可能となり、車内の快適性を維持することができる。
【0041】
次に、この発明の第二の実施の形態を、図1,2を援用し図4に基づいて説明する。なお、図4において、図3と同一部分に同一符号を付してその説明は省略する。
図4に示す気体燃料充填システムは、各操作ケーブル37a,37b間に、充填側ロック機構27のロックを解除可能なソレノイド(連係手段、コイル部)80と、充填側リッドオープナ36の開操作に応じて、ソレノイド80への励磁電流を通電させるスイッチ(連係手段、スイッチ部)81と、スイッチ81及びソレノイド80を接続か非接続かに切り替えるクローズリレー(規制手段、リレー回路)82とを備えている。
【0042】
充填側リッドオープナ36は、その開操作により操作ケーブル37aを介してスイッチ81をON、つまりその接点が短絡状態とすることで、ソレノイド80を励磁させ、操作ケーブル37bを介して充填側ロック機構27のロックを解除するようになっている。また、充填側リッドオープナ36及び充填側リッドロック機構27は、開操作後には開操作前の状態に復元可能とされ、このとき、スイッチ81がOFF、つまりその接点が開放状態となり、かつ充填側ロック機構27がロック状態となるようにされている。
【0043】
ソレノイド80及びスイッチ81は、クローズリレー82のリレースイッチ83を介して電気的に接続されている。クローズリレー82のリレーコイル84には、バッテリ69により正電圧が印加される一方、そのアース経路85がシフト位置検出スイッチ61を介してアース点86に接続されている。そして、シフト位置検出スイッチ61がOFFのときにはリレーコイル84に励磁電流が流れず、このときリレースイッチ83がON、つまりその接点が短絡状態となるようにされている。また、シフト位置検出スイッチ61がONのときにはリレーコイル84が励磁され、リレースイッチ83がOFF、つまりその接点が開放状態となるようにされている。
【0044】
したがって、燃料電池自動車11のシフト位置が駐車位置にあるときは、クローズリレー82のリレーコイル84が励磁されず、リレースイッチ83がONとなり、充填側リッドオープナ36によりスイッチ81をONとすることで、ソレノイド80に励磁電流を供給することが可能となる。また、シフト位置が駐車位置以外にあるときは、クローズリレー82のリレーコイル84が励磁され、リレースイッチ83がOFFとなり、充填側リッドオープナ36によりスイッチ81をONとしても、ソレノイド80に励磁電流を供給することができない。
【0045】
イグニッション75と連係されるシフトロック76はシフトロックECU77によって作動制御され、シフトロックECU77は、充填側開閉スイッチ78を介してイグニッション75と接続されている。充填側開閉スイッチ78は開閉検出センサ79と連係され、開閉検出センサ79が充填側リッド26の開状態を検出すると、充填側開閉スイッチ78がOFF、つまりその接点が開放状態となり、開閉検出センサ79が充填側リッド26の閉状態を検出すると、充填側開閉スイッチ78がON、つまりその接点が短絡状態となるようにされている。
【0046】
シフトロックECU77は、充填側開閉スイッチ78によりシフトロックECU77とイグニッション75とが非接続とされたときを燃料ガス充填時と判断し、イグニッション75の状態に関わらずシフトロック76を作動させてシフト位置を駐車位置に固定するようにされている。
【0047】
ここで、スイッチ81とバッテリ69との間には、開閉検出センサ79と連係されるスイッチ87が設けられている。このスイッチ87は、開閉検出センサ79が充填側リッド26の開状態を検出したときにOFF、つまりその接点が開放状態となり、ソレノイド80への励磁電流の供給が遮断されるようになっている。また、開閉検出センサ79が充填リッド26の閉状態を検出したときにON、つまりその接点が短絡状態となり、ソレノイド80への励磁電流を供給可能となっている。
【0048】
次に、作用について説明する。
まず、燃料電池自動車11に燃料ガスを充填するにあたり、燃料電池自動車11が駐車状態となった後に、アース側リッド30を開状態として、アース接続部17に、燃料ガス供給装置12のアース用配線部16を接続させる点は第一の実施の形態と同様であり、これにより、先に充填側リッド26を開いて燃料ガス充填口14に燃料ガス供給装置12の燃料ガス充填用ノズル13を接続させてしまうことを防止できる。
【0049】
次に、充填側凹部21の充填側リッドオープナ36の開操作がなされると、操作ケーブル37aを介してスイッチ81がONとなり、バッテリ69からソレノイド80に励磁電流が供給されることとなる。そして、ソレノイド80が励磁されることにより、操作ケーブル37bを介して充填側ロック機構27の閉状態でのロックが解除され、充填側リッド26が開放される。
【0050】
このとき、シフト位置が駐車位置である場合に限り、クローズリレー82のリレースイッチ83がONとなり、ソレノイド80に励磁電流が供給されることとなる。なお、シフト位置が駐車位置以外にある場合は、クローズリレー82のリレーコイル84が励磁され、リレースイッチ83がOFFとなり、ソレノイド80に励磁電流が供給されず、充填側リッド26を閉状態、つまり燃料ガス充填口14が外部から接触できない状態に保って、燃料ガスの充填を規制することができる。
【0051】
そして、補充者は、燃料ガス充填口14に燃料ガス供給装置12の燃料ガス充填用ノズル13を接続させて、燃料ガスの充填を行うことができる。
このとき、充填側リッド26を開状態とした時点で、シフト位置が確実に駐車位置にあるため、燃料電池自動車11が意図せず駐車位置から移動することを防止できる。
また、充填側リッド26が開状態であることを開閉検出センサ79が検出すると、イグニッション75の状態に関わらずシフトロック76が作動することとなり、シフト位置を駐車位置から移動させることができず、燃料電池自動車11の誤発進を確実に防止することができる。
【0052】
さらに、開閉検出センサ79が充填側リッド26の開状態を検出すると、スイッチ87がOFFとなり、ソレノイド80への励磁電流の供給が遮断されるため、例えば充填側リッドオープナ36の不良等により、スイッチ81が長時間に渡ってON状態になるような状況でも、ソレノイド80に励磁電流が流れ続けることを防止でき、電力の浪費を抑えるようにしている。
【0053】
燃料ガスの充填後は、燃料ガス充填用ノズル13を燃料ガス充填口14から外すと共に、アース接続部17から燃料ガス供給装置12のアース用配線部16を外し、充填側リッド26及びアース側リッド30を閉じることで、燃料ガス充填作業前の状態に戻る。
充填側リッド26が閉状態であることを開閉検出センサ79が検出すると、充填側開閉スイッチ78がONとなってシフトロックECU77とイグニッション75とが接続され、通常通りシフトロック76が解除可能となり、燃料電池自動車11を移動、発進させることが可能となる。
【0054】
上記第二の実施の形態における気体燃料充填システムによれば、第一の実施の形態と同様、充填側リッドオープナ36を、閉状態のアース側リッド30で覆われる部分に設けるのみで、アース用配線部16をアース接続部17に接続させた後に、燃料ガス充填用ノズル13を燃料ガス充填口14に接続させることができ、燃料ガス充填時の安全性を確保することができる。
【0055】
また、シフト位置が駐車位置にあるときに限り、ソレノイド80を励磁させ充填側リッド26を開状態とすることができると共に、充填側リッド26が開状態であることを検出することで、イグニッション75の状態に関わらずシフト位置を駐車位置に固定することができる。したがって、燃料電池自動車11が駐車状態のときに限り燃料ガスの充填を可能とすると共に、燃料ガス充填時には燃料電池自動車11を駐車状態に維持することが可能となり、燃料ガス充填中の安全性を確保することができる。
【0056】
さらに、燃料ガス充填時にイグニッション75をONとし、燃料電池を運転して発電させることで、燃料ガス充填中においてもエアコン等を安全に使用することが可能となり、車内の快適性を維持することができる。
【0057】
なお、この発明は上記各実施の形態に限られるものではなく、例えば、オートマチックトランスミッションにおいて、シフト位置が駐車位置にあるかどうかで車両が駐車状態であるか否かを判断しているが、例えばマニュアルトランスミッションにおいて、サイドブレーキが有効に作動しているかどうか、又はイグニッション75のONかOFFかで車両が駐車状態であるか否かを判断するようにしてもよい。
また、この発明における気体燃料充填システムが、天然ガス自動車にも適用可能なことはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、充填側開操作部を、閉状態のアース側リッドで覆われる部分に設けることで、アース用配線部をアース接続部に接続させた後に、燃料ガス充填用ノズルを燃料ガス充填口に接続させることができると共に、充填側リッドに規制手段を設けることで、ガス燃料車両が駐車状態のときに限り燃料ガスの充填を可能とすることができるため、簡易な構成によりコストを抑えつつ、燃料ガス充填時の安全性を確保することができる。
【0059】
請求項2に記載した発明によれば、ガス燃料車両が駐車状態にないときには、ロック機構により充填側リッドの開放を機械的に規制し、ガス燃料車両が駐車状態のときに限り燃料ガスの充填を可能とすることができるため、燃料ガス充填時の安全性を確保することができる。
【0060】
請求項3に記載した発明によれば、ガス燃料車両が駐車状態にないときには、リレー回路により充填側リッドの開放を電気的に規制し、ガス燃料車両が駐車状態のときに限り燃料ガスの充填を可能とすることができるため、燃料ガス充填時の安全性を確保することができる。
【0061】
請求項4に記載した発明によれば、充填側リッドが開状態であるときには、ガス燃料車両を駐車状態に維持することができるため、燃料ガス充填時におけるガス燃料車両が駐車位置から移動することを確実に防止して、燃料ガス充填中の安全性を確保することができる。
【0062】
請求項5に記載した発明によれば、充填側リッドが開状態であるときには、ガス燃料車両を駐車状態に維持することができるため、燃料ガス充填時におけるガス燃料車両が駐車位置から移動することを確実に防止して、燃料ガス充填中の安全性を確保することができる。また、充填側リッドの開放を行うコイル部に励磁電流が供給され続けることを防止して電力消費を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における燃料電池自動車及び燃料ガス供給装置の側面説明図である。
【図2】 燃料ガス充填口及びアース接続部周辺の側面説明図である。
【図3】 この発明の第一の実施の形態における気体燃料充填システム構成図である。
【図4】 この発明の第二の実施の形態における気体燃料充填システム構成図である。
【符号の説明】
11 燃料電池自動車(ガス燃料車両)
13 燃料ガス充填用ノズル
14 燃料ガス充填口
16 アース用配線部
17 アース接続部
26 充填側リッド
30 アース側リッド
34 アース側リッドオープナ(アース側開操作部)
36 充填側リッドオープナ(充填側開操作部)
37a,37b 操作ケーブル(連係手段)
40 ロック機構(規制手段)
79 開閉検出センサ
80 ソレノイド(連係手段、コイル部)
81 スイッチ(連係手段、スイッチ部)
82 クローズリレー(規制手段、リレー回路)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gas fuel filling system for a gas fuel vehicle in which a fuel gas filling nozzle is connected to fill the fuel gas.
[0002]
[Prior art]
In recent years, fuel cell vehicles equipped with fuel cells have been studied in the direction of actual vehicles. As an example of this, there is one that obtains drive output by supplying a fuel gas composed of hydrogen and an oxidant gas to a fuel cell and causing these gases (reactive gases) to undergo an electrochemical reaction. In this case, air can be used as the oxidant gas, but the fuel gas needs to be stored in the vehicle. As a method of filling the fuel gas in the vehicle, the fuel gas filling nozzle of the fuel gas filling stand installed outside is connected to the fuel gas filling port provided in the vehicle, as is done in a natural gas vehicle. A method of filling the fuel gas container provided in the vehicle with the fuel gas from the fuel gas filling stand is conceivable.
[0003]
In the gas fuel vehicle as described above, the opening / closing state of the filling lid provided at the fuel gas filling port is detected, and the gas fuel vehicle is maintained in the parking state when the filling lid is opened, and the gas fuel vehicle is not in the parking state. Sometimes, a system for restricting the opening of the filling lid has been devised (see, for example, Patent Documents 1 and 2). Thereby, the movement of the vehicle in a state where the fuel gas filling nozzle and the fuel gas filling port are connected is stopped, and the safety at the time of fuel gas filling is improved.
[0004]
[Patent Document 1]
JP 09-086195 A
[Patent Document 2]
JP 2001-351667 A
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when filling the fuel gas, it is necessary to remove static electricity when the fuel gas filling nozzle is connected to the fuel gas filling port. For this reason, it is considered that a ground connection portion is provided in addition to the fuel gas filling port in the gas fuel vehicle, and the ground wiring portion of the fuel gas filling stand is connected to the ground connection portion to remove static electricity. . In this case, it is necessary to connect the fuel gas filling nozzle to the fuel gas filling port after connecting the ground wiring portion of the fuel gas filling stand to the ground connection portion of the gas fuel vehicle. Is required to be connected to the ground connection portion of the vehicle, and on this condition, the fuel gas filling nozzle can be connected to the fuel gas filling port.
[0006]
Therefore, the present invention maintains the gas fuel vehicle in the parking state when the filling lid is opened, and restricts the opening of the filling lid when the gas fuel vehicle is not in the parking state, and connects the ground wiring portion to the ground connection portion. Further, it is possible to provide a gas fuel filling system for a gas fuel vehicle that can be realized at low cost by connecting a fuel gas filling nozzle to a fuel gas filling port.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a means for solving the above problems, the invention described in claim 1 is directed to a fuel gas filling port (for example, fuel gas in the embodiment) to which a fuel gas filling nozzle (for example, the fuel
[0008]
According to this configuration, when performing the opening operation of the filling side lid, it is necessary to open the ground side lid by opening the earth side opening operation portion, so that the ground connection portion is exposed together with the filling side opening operation portion, The ground wiring portion can be connected to the ground connection portion.
When the gas fuel vehicle is not parked, it is possible to restrict the opening of the filling side lid by the opening operation of the filling side opening operation portion by the restricting means. Further, when the gas fuel vehicle is in a parked state, it is possible to open the filling side lid via the linkage means by opening the filling side opening operation portion.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, the linkage means is an operation cable (for example, the
[0010]
According to this configuration, when the gas fuel vehicle is not in the parking state, the operation of the operation cable is disabled or disabled by the lock mechanism, and the opening of the filling side lid by the opening operation of the filling side opening operation unit is mechanically restricted. Is possible. Further, when the gas fuel vehicle is in the parked state, the operation cable can be operated or enabled, and the filling side lid can be opened by opening the filling side opening operation portion.
[0011]
According to a third aspect of the present invention, the link means includes a switch unit (for example, the
[0012]
According to this configuration, when the gas-fueled vehicle is not parked, the switch unit and the coil unit are disconnected by the relay circuit, and the exciting current is supplied to the coil unit even when the filling side opening operation unit is opened. It is not possible to electrically restrict the opening of the filling side lid. Further, when the gas fuel vehicle is parked, the switch unit and the coil unit are connected by the relay circuit, and the exciting current is supplied to the coil unit by the opening operation of the charging side opening operation unit to open the charging side lid. It becomes possible.
[0013]
The invention described in claim 4 includes an open / close detection sensor (for example, an open /
[0014]
According to this configuration, it is possible to maintain the gas-fueled vehicle in the parked state by detecting that the filling-side lid is in the open state, and that the gas-fueled vehicle moves from the parking position during the fuel gas filling. It can be surely prevented.
[0015]
The invention described in claim 5 is provided with an opening / closing detection sensor (for example, an opening /
[0016]
According to this configuration, it is possible to maintain the gas-fueled vehicle in the parked state by detecting that the filling-side lid is in the open state, and that the gas-fueled vehicle moves from the parking position during the fuel gas filling. It can be surely prevented.
Furthermore, since the opening / closing sensor detects the open state of the filling-side lid, the supply of the excitation current to the coil unit is interrupted, so that the excitation current can be prevented from continuing to flow through the coil unit.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings, taking a fuel cell vehicle as an example.
As shown in FIG. 1, a fuel cell vehicle (gas fuel vehicle) 11 is connected to a fuel
[0018]
As shown in FIG. 2, the fuel
[0019]
The
[0020]
An operation cable 33 is connected to the ground side
[0021]
Further, in the earth-
[0022]
As a result, the filling
In the
[0023]
As shown in FIG. 3, the gaseous fuel filling system includes a lock mechanism (regulating means) 40 that can switch whether the opening operation by the filling
[0024]
Here, the
Further, as the
[0025]
The
[0026]
The shift
[0027]
A positive voltage is applied to the
[0028]
Therefore, when the shift position of the
[0029]
A
[0030]
The
[0031]
Next, the operation will be described.
First, when the
[0032]
At this time, in a state where the
[0033]
Next, when the filling
At this time, only when the shift position is the parking position, the
[0034]
Then, the replenisher removes the
At this time, since the shift position is surely in the parking position when the filling
[0035]
Further, when the opening /
[0036]
After filling the fuel gas, the refiller removes the fuel
[0037]
When the opening /
[0038]
According to the gaseous fuel filling system in the first embodiment, in the state where the
[0039]
Further, only when the shift position is in the parking position, the
[0040]
Furthermore, even if the
[0041]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In FIG. 4, the same parts as those in FIG.
In the gaseous fuel filling system shown in FIG. 4, a solenoid (linkage means, coil part) 80 that can unlock the filling
[0042]
When the opening side of the filling
[0043]
The
[0044]
Therefore, when the shift position of the
[0045]
A
[0046]
The
[0047]
Here, a
[0048]
Next, the operation will be described.
First, when the
[0049]
Next, when the filling
[0050]
At this time, only when the shift position is the parking position, the
[0051]
The replenisher can connect the fuel
At this time, since the shift position is surely in the parking position when the filling
Further, when the open /
[0052]
Further, when the open /
[0053]
After the fuel gas is filled, the fuel
When the opening /
[0054]
According to the gaseous fuel filling system in the second embodiment, as in the first embodiment, the filling-
[0055]
Further, only when the shift position is at the parking position, the
[0056]
Furthermore, when the fuel gas is filled, the
[0057]
The present invention is not limited to the above-described embodiments. For example, in an automatic transmission, it is determined whether or not the vehicle is in a parking state based on whether or not the shift position is in the parking position. In the manual transmission, it may be determined whether the vehicle is in a parked state based on whether the side brake is operating effectively or whether the
Needless to say, the gaseous fuel filling system of the present invention is also applicable to a natural gas vehicle.
[0058]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the filling side opening operation portion is provided in the portion covered with the closed ground side lid, thereby connecting the ground wiring portion to the ground connection portion. After that, the fuel gas filling nozzle can be connected to the fuel gas filling port, and by providing the regulating means on the filling side lid, the fuel gas can be filled only when the gas fuel vehicle is parked. Therefore, the safety at the time of fuel gas filling can be ensured while suppressing the cost with a simple configuration.
[0059]
According to the second aspect of the present invention, when the gas fuel vehicle is not in the parked state, the opening of the charging side lid is mechanically restricted by the lock mechanism, and the fuel gas is charged only when the gas fuel vehicle is in the parked state. Therefore, the safety at the time of fuel gas filling can be ensured.
[0060]
According to the third aspect of the present invention, when the gas fuel vehicle is not in the parking state, the opening of the charging side lid is electrically restricted by the relay circuit, and the fuel gas is charged only when the gas fuel vehicle is in the parking state. Therefore, the safety at the time of fuel gas filling can be ensured.
[0061]
According to the fourth aspect of the present invention, when the filling-side lid is in the open state, the gas-fueled vehicle can be maintained in the parked state, so that the gas-fueled vehicle moves from the parking position when the fuel gas is filled. Can be reliably prevented, and safety during fuel gas filling can be ensured.
[0062]
According to the fifth aspect of the present invention, when the filling-side lid is in the open state, the gas-fueled vehicle can be maintained in the parked state, so that the gas-fueled vehicle moves from the parking position when the fuel gas is filled. Can be reliably prevented, and safety during fuel gas filling can be ensured. In addition, it is possible to prevent the excitation current from being continuously supplied to the coil portion that opens the filling-side lid, thereby suppressing power consumption.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory side view of a fuel cell vehicle and a fuel gas supply device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory side view of the periphery of a fuel gas filling port and a ground connection portion.
FIG. 3 is a configuration diagram of a gaseous fuel filling system according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a configuration diagram of a gaseous fuel filling system in a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
11 Fuel cell vehicle (gas fuel vehicle)
13 Fuel gas filling nozzle
14 Fuel gas filling port
16 Ground wiring section
17 Ground connection
26 Filling side lid
30 Ground side lid
34 Ground side lid opener (Earth side opening operation part)
36 Filling side lid opener (filling side opening operation part)
37a, 37b Operation cable (linkage means)
40 Locking mechanism (regulation means)
79 Open / close detection sensor
80 Solenoid (linking means, coil part)
81 switch (linkage means, switch part)
82 Closed relay (regulation means, relay circuit)
Claims (5)
前記アース側リッドの開操作を行うアース側開操作部と、
閉状態の前記アース側リッドで覆われる部分に設けられ、前記充填側リッドの開操作を行う充填側開操作部と、
前記充填側リッドを前記充填側開操作部の開操作に連係させる連係手段と、
前記ガス燃料車両が駐車状態にあるときには前記充填側開操作部の開操作による前記充填側リッドの開放を可能とし、前記ガス燃料車両が駐車状態にないときには前記充填側開操作部の開操作による前記充填側リッドの開放を規制する規制手段とを備えていることを特徴とする気体燃料充填システム。A fuel gas filling port to which a fuel gas filling nozzle is connected, an openable / closable filling lid that covers the fuel gas filling port, a ground connection part to which a ground wiring part is connected, and an open / close to cover the ground connection part A gas fuel filling system for a gas fuel vehicle comprising a possible earth side lid,
An earth side opening operation part for performing an opening operation of the earth side lid;
A filling side opening operation portion that is provided in a portion covered with the ground side lid in a closed state and performs an opening operation of the filling side lid;
Linking means for linking the filling side lid to the opening operation of the filling side opening operation section;
When the gas-fueled vehicle is parked, the filling-side lid can be opened by opening the filling-side opening operation unit. When the gas-fueled vehicle is not parked, the filling-side opening operation unit can be opened. A gaseous fuel filling system comprising: a regulating means for regulating opening of the filling side lid.
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