JP4035873B2 - Icカード及びicカードシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチアプリケーションICカード及びこのICカードを処理する装置に係り、特に、各種の電子通貨システム、各種のクレジットカードシステム等に共通に使用することを可能としたICカードおよびICカードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ICカードを使用する各種の電子通貨システム、ICカードを使用する各種のクレジットカードシステムが提案されている。これらのシステムに使用するICカードは、銀行のキャッシュカードに使用されている磁気ストライプを備えたカードやテレホンカード等のプリペイドカードと互換性のある大きさで構成され、その内部に通信機能を有するマイクロプロセッサと、処理プログラム、電子通貨の残額、カードの使用により与えられてその点数が所定値となると所定の金品を受け取ることができるポイントを格納するEEPROM等によるメモリとを備えて構成される。そして更に、これらのICカードは、アンテナと通信装置を更に内臓してリーダー/ライターと非接触で情報交換と電力の供給を受ける方式のICカードと、リーダー/ライターと接点で接続する方式のICカードが実施化されている。
【0003】
特に、非接触ICカードには、通信距離により、密着型と近接型および遠隔型があるが、最近コイルの位置や形状、電気的特性などを定めた国際標準規格とする密着型の
ISO/IEC10536、133.56MHz帯域を利用する約1mmから20cmでの通信が可能なISO/IEC14443、135KHz以下の帯域を利用する約1m以内の通信が可能なISO/IEC15693が制定または論議され、この規格に準拠したICカードおよびリーダー/ライターの開発が行われている。また、複数の機能を備えたマルチカード(複合ICカード)も非接触型チップと接触型チップを一枚のカード内に独立して設けた混在カードや共有データを備えた結合カードが提案されている。
【0004】
これらのICカードの中で、電子通貨に使用するICカードは、銀行、商店、個人の住宅等に備えられる端末を通信回線を介して任意に接続可能に構成される電子通貨システムを介して、また、専用の端末を使用することにより、他のICカードとの間で、電子通貨の出し入れが可能である。また、クレジットのために使用するICカードは、商店等に備えられる端末を介してクレジット会社からのカードの正当性の確認を受け、商品購入等の処理後に前述のポイントが格納される。
【0005】
これらの従来例は、例えば、カード専門誌「CardWave」1997/7号に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例は、単独のメーカーが発行するICカードが主体であるため、複数のカードを持ち歩く必要がある。また、従来のマルチICカードは、まだ試験段階であり、その使い勝手については深く研究されていない。特に、電子通貨あるいはそれに相当するポイントの支払いに関するアプリケーションの処理と他のアプリケーションとの連係処理や認証に関する処理については実用化する上での課題を残している。
【0007】
そこで、本発明の目的は、ICカードに内蔵された複数のアプリケーションの連係を図ることができる使い勝手の良好なマルチアプリケーションのICカード及びICカードシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るICカードは、前記目的を達成するために、書き換え可能な複数のアプリケーションを格納可能なマルチアプリケーションICカードにおいて、外部装置と異なる通信手段でデータの交信を行う第1の通信手段と第2の通信手段と、前記第1の通信手段と第2の通信手段を選択する選択手段と、前記選択手段で選択されたデータと対応するアプリケーションを格納された複数のアプリケーションから選択して、当該アプリケーションを起動させるコントロール手段とを備えるようにする。
【0009】
更に、本発明に係るICカードシステムは、前記目的を達成するために、書き換え可能な複数のアプリケーションを格納可能なマルチアプリケーションICカードを備えたICカードシステムにおいて、第1のリーダ/ライターを備えた第1の情報装置と、前記第1のリーダー/ライターと異なる通信手段を備えた第2のリーダ/ライターを備えた第2の情報装置と、前記第1のリーダー/ライターと情報の読み書きを行う第1の通信手段と、前記第2のリーダー/ライターと情報の読み書きを行う第2の通信手段とを備えたICカードとを備え、前記ICカードは、前記第1の通信手段と第2の通信手段を選択する選択手段と、前記選択手段で選択されたデータと対応するアプリケーションを格納された複数のアプリケーションから選択して、当該アプリケーションを起動させるコントロール手段とを備えるようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるマルチアプリケーションICカードの実施形態を図1から図26を参照して詳細に説明する。図1はマルチアプリケーションICカードシステムのシステム構成図、図2〜図8はマルチアプリケションICカードの説明図、図9〜図26は各使用シーンにおけるマルチアプリケーションICカードの使用方法とそれにともなう動作の説明図である。
【0011】
先ず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るマルチアプリケーションICカードシステムの構成を説明する。本実施形態では、市役所が発行元となって複数のアプリケーション発行者が提供するそれぞれのアプリケーションを格納したアプリケーションICカード1(以下、市民カードと仮にいう)を基に説明している。しかし、発行元である前記市役所もまた複数のアプリケーション発行者の一人であり、本発明の発行者が前記市役所に限定されるものではない。
【0012】
図1は本発明によるICカードを、市民カード1として使用する場合のマルチアプリケーションICカードシステム1000(以下統合ICカードシステムという)の構成を示すブロック図である。先ず、この図1を参照して、統合システム1000の構成を説明する。
【0013】
前記統合システム1000は、カード/アプリケーション発行者システム1100と、前記カード/アプリケーション発行者システム1100から発行された市民カード1を利用するエンドユーザーシステム1200と、金融機関システム1500と、前記統合システム1000に参加する各種のシステム2000と、前記複数のシステムをインターネット、公衆電話網、ISDN等で結ぶ公衆通信網3000とから構成される。
【0014】
カード/アプリケーション発行者システム1100は、市役所、電子通貨管理システム、プリペイドカード管理システム、クレジットカード管理システム、身分証明管理システム等の管理システムであり、市役所が発行者となる市民カードシステム1101もこのカード/アプリケーション発行者システム1100の一翼をなすシステムである。
【0015】
カード/アプリケーション発行者システム1100では、発行すべきICカード1a、ICカード1aに格納するその管理システムに特有のカードアプリケーション100、そのICカードが使用される端末装置等に格納される端末アプリケーション200及びサーバーアプリケーション管理システム300を備えている。
【0016】
そして、カード/アプリケーション発行者システム1100では、前記各種のカード/アプリケーション発行者が提供するカードアプリケーション100を複数格納して動作するICカード1aを提供することで、お互いが発行する前記ICカード1aにカード/アプリケーション発行者が相互に乗り入れ可能にしている。本実施形態の市民カード1もまた、前記ICカード1aの1つを構成するものであり、前記市役所が提供する市民カードシステム1101を主体に前記複数のアプリケーションを格納して利用することができる。もちろん、他のアプリケーション発行者が発行するICカード1aに市民カードシステム1101のアプリケーションを格納して利用することもできる。
【0017】
したがって、前記統合システム1000に参加する各システムは、前記端末アプリケーション200を格納することで、公衆通信網3000を介して、各カード/アプリケーション発行者の各サーバーアプリケーション管理システム300と接続される。これにより、エンドユーザーは、カード/アプリケーション発行者が発行するICカード1aに利用するアプリケーションを格納することで、前記アプリケーション発行者が提供するサービスを受けることができる。
【0018】
エンドユーザシステム1200は、主に個人ユーザシステムであり、このエンドユーザーシステム1200で使用される機器は、前記カード/アプリケーション発行者システム1100が提供する前記端末アプリケーション200が格納される。エンドユーザシステム1200は、例えば、パソコン1201とPCカード型ICカードリーダーライター1202とにより、あるいは、ICカード電話機1203により構成することができる。また、エンドユーザシステム1200は、簡単には、電子財布(ICカード読み取り装置)1204、または、携帯型ICカード読み取り書き込み装置1205だけでもよい。携帯型ICカード読み取り書き込み装置1205は、市民カード1内の様々なアプリケーションを実行することができるだけのものであるが、これによっても、最低限の機能を発揮することができる。また、電子財布1204は、複数のアプリケーションに関する情報、例えば、電子通貨残高、プリペイド残り度数、クレジット利用履歴等を参照することができる。また、パソコン1201は、個人が所有するものに、前記端末アプリケーション200を格納したICカード読み取り用のPCカード型カードリーダ/ライタ1202を設けて、公衆通信網3000と接続可能に構成される。また、ICカード電話機1203は、通常の電話機に市民カード1内の様々なアプリケーションを実行することができる市民カード1に対する処理機能を備えたものである。
【0019】
金融システム1500は、複数の営業店システム1510と、前記営業店システムを統括する銀行計算機センタシステム1520とから構成される。前記営業店システム1510は、ICカードリーダ/ライターが接続された窓口端末1511と、現金自動預入支払機1512と、前記窓口端末1511と現金自動預入支払機1512を統括する電子通貨トランザクション端末1513とから構成され、前記銀行計算機センタシステム1520は、前記電子通貨トランザクション端末1513を管理する外接系システム1521と、勘定系システム1522とから構成され、これら各システムは内部通信回線で接続される。そして、エンドユーザーは市民カード1を窓口端末1511のICカードリーダ/ライターに挿入することで電子通貨の決済を行うことができ、また、同様なICカードリーダ/ライターを内蔵した現金自動預入支払機1512を介して電子通貨の預入、引き出しを行うことができる。もちろん、このサービスを受けるためには前記市民カード1に電子通貨に関するカードアプリケーション100を備える必要があることはいうまでもない。
【0020】
前記各種のシステム2000には、鉄道乗客管理システム2101(図9から図11で説明)やタクシーシステム2150(図24から図26で説明)や航空機乗客管理システム等の交通システム2100、あるいは、百貨店、スーパーマーケット等の販売店の流通システム2200(図17、18で説明)、病院の患者管理システムや薬局システム2301(図12から図16で説明)の医療システム2300、あるいは、電話2401(図19から図23で説明)や小包等の通信システム2400、その他、自動販売機システム等に接続して構成されている。図示例のシステムは、代表的なシステムの1つのシステムずつを公衆通信網3000に接続して構成したものとして示したが、実際には必要に応じ、多数のシステムが公衆通信網3000に接続されて構成される。
【0021】
また、この統合システム1000では、前記カードアプリケーション100をICカード1に格納してエンドユーザーに提供する他に、既にエンドユーザーに発行されたICカード1aに公衆通信網3000を介して提供することができる。更に、認証が必要なものについては、この統合システム1000に参加している各システムに図示しないアプリケーション組み込み端末を備えて、この端末を介して格納することができる。
【0022】
なお、図1に示すシステムの例は、エンドユーザシステム1200や各種のシステム2000等は公衆通信網3000に接続されているとしているが、これらは、必ずしも通信網に接続される必要はなく、例えば、エンドユーザシステム1200が、小規模な商店等である場合、顧客のICカード1a内の電子通貨を自店のICカード1aに格納する処理をシステム内で実行可能にしておけばよい。
【0023】
次に、図2から図8を参照して、本実施形態に係る市民カード1の外観と装置構成について説明する。図2は市民カード1の外観図、図3は非接触型の市民カードの装置配置図と、図4接触型と非接触型を合わせ持った市民カードの装置配置図、図5は図2の装置構成図、図6は図4の装置構成図、図7はアプリケーションの構成図、図8は市民カードの基本的な動作フロー図である。
【0024】
本実施形態に係る市民カード1は、多様な事業形態を持つ複数のカード/アプリケーション発行者が提供する多様なアプリケーションを格納可能としている。この多様なアプリケーションを格納するために、この市民カード1では、リーダー/ライターと市民カード1との結合手段を複数備えるようにしている。例えば、この実施形態に係る市民カード1では、電子通貨や医療システムにおける認証を確実に行うために、前記リーダー/ライターと市民カード1とを密着させて行う通信手段と、交通システムのように、スピードが重要視するためにリーダー/ライターと市民カード1とが離れても通信可能な通信手段との2つの通信手段を備えるようにする。
【0025】
この2つの通信を可能にするために、この実施形態の市民カード1では、異なる通信距離を備えた2つの通信装置を備えた非接触型の市民カード1を採用する。また、同様な効果を実現するために、接点を介して接続する通信手段と、通信装置を備えた離れた距離でも通信可能な非接触型の2つの通信手段を備えた市民カードでの採用を可能としている。
【0026】
以下非接触型の市民カード1を主体に説明する。
【0027】
なお、以下の装置構成は一実施形態であり、これに限定されるものではない。例えば、1つの通信距離専用のアプリケーションを格納可能として、1つの通信手段を備えたICカード1aを備えてこの統合システム1に参加してもよい。また、単独のアプリケーションを備えた専用ICカード1aでもこの統合システム1に参加することができる。
【0028】
図2は、市民カードの外観図を示し、(a)図が正面図、(b)図が裏面図を示す。図において、市民カード1は、正面にカード発行者を示すカード発行者欄2と、カード発行者からこの市民カード1を譲渡されたエンドユーザーの氏名やID番号が表記された所有者欄3が設けられている。また、裏面には、この市民カード1に格納されているアプリケーションのAP名前欄4と、そのアプリケーションの利用状況を記載可能な利用状況欄5が設けられている。前記AP名前欄4は、カード発行時、または、アプリケーションを格納する場合は統合システム1000に参加している各システムの店頭に設けられたアプリケーション組み込み端末によって表記される。
【0029】
また、前記利用状況欄5は、エンドユーザーの希望により、統合システム1000に参加している各システムの店頭に設けられた図示しない記帳端末によって表記内容が更新される。例えば、その表記内容は、電子通貨であれば、現在の残高、利用状況によりポイントが付されるものであればそのポイント状況が付される。この更新にあたっては、前回の表記内容を消去して最新の利用状況を表記するようにする。なお、公衆通信網300を介して入手したカードアプリケーション100が格納されて、前記AP名前欄4にそのカードアプリケーション100が記載していない場合には、利用状況欄5の専用端末で表記するとよい。また、この専用端末で前記AP名前欄4と利用状況欄5を一度消去して表記更新してもよい。このようにすれば、エンドユーザーシステム1200の各端末装置がない場合に便利である。
【0030】
図3は、非接触型の通信手段を備えた市民カード1の装置配置図、図5はその装置図を示している。図3において、この実施形態に係る市民カード1は、第1のカードアンテナ20とその通信手段である第1のカード通信チップ21と、第2のカードアンテナ22とその通信手段である第2のカード通信チップ23と、前記第1、第2のカード通信チップ21、23と接続するCPUチップ24とを備えている。前記第1のカードアンテナ20は密着型のアンテナであり、市民カード1の長手方向に沿って並んで配置される一対のアンテナで構成される。一方、第2のカードアンテナ22は近接型のアンテナであり、市民カード1の周囲を囲むように設けられている。
【0031】
図5は前記非接触型の通信手段を備えた市民カード1とリーダー/ライターの装置構成を示している。この市民カード1は、前記したように、その内部に、第1のカードアンテナ20と第1のカード通信チップ21と第2のカードアンテナ22と第2のカード通信チップ23とCPUチップ24を備えている。前記第1のカードアンテナ20は、上位コントローラーに接続される密着型のリーダー/ライタ35に設けられたR/Wアンテナ36との間で、電力と信号の送受信を行う。また、同様に前記第2のカードアンテナ22は、上位コントローラーに接続される密着型のリーダー/ライタ37に設けられたR/Wアンテナ38との間で、電力と信号の送受信を行う。
【0032】
更に、前記第1のカード通信チップ21は、第1の送受信制御回路25と、コンデンサー部26と電源回路部27とから構成される第1の電源回路28を内蔵している。これと同様に、第2のカード通信チップ23は、第2の送受信回路29と、コンデンサー部30と電源回路部31とから構成される第2電源回路32を内蔵している。また、前記CPUチップ24は、各種のカードアプリケーション100を格納したメモリ33と、CPU34とを内蔵している。
【0033】
また、前記リーダー/ライタ35、37は、電力電送回路39、42と、リーダ/ライタ制御回路40、43と、変調復調回路41、44を更に備えている。
【0034】
前記密着型のリーダー/ライタ35は、信号線を介して上位コントローラ、例えばパーソナルコンピュータ等と接続され、同上位コントローラの操作指示に基づいて、同上位コントローラの情報信号及び電力を市民カード1に送信する。前記リーダ/ライタ制御回路40は、4.91MHzのクロック(電力供給用のキャリア信号でもある)を発生させ、上位コントローラからの信号を、変調復調回路121にてISO10536に定められた90度位相の2相PSK変調と、前記90度位相のPSK変調信号(ディジタル信号)から正弦波信号に変換し、増幅することで市民カード1へのデータ(下りデータ)を発生させ、R/Wアンテナ36をドライブして市民カード1側に電波(電磁波)で伝達する。
【0035】
また、市民カード1からリーダー/ライタ35へのデータ(上りデータ)はR/Wアンテナ36によって受信し、変調復調回路41にて、増幅、必要な波形を抽出、ディジタル信号変換、PSK復調を行って、データ(上りデータ)の復調再生を行ない、上位コントローラに信号を伝達する。
【0036】
一方、市民カード1は、第1のカードアンテナ20によって、上記信号を受信し、第1の電源回路28で直流電圧を発生させると同時に、第1の送信受信制御回路25によって、下りデータの復調と上りデータの変調を行なう。復調された信号は、CPU34を介してメモリ33にデータを書き込み、逆に、前記メモリ33から読み出された上りデータは、CPU34と第1の送信受信制御回路25を介して第1のカードアンテナ20をドライブして、リーダー/ライタ35側に電波(電磁波)で伝達する。
【0037】
これと同様に、前記第2のカード通信チップ23は、133.56MHz帯域を利用してISO/IEC14443に定められた変調/復調を行うことで、これに対応するリーダー/ライタ37との間で、電力と信号の送受信を行う。
【0038】
また、前記CPU34は、前記第1の送受信制御回路25または第2の送受信制御回路29のどちらか一方を信号を受け付けると、その受信にともなう処理が終了しないと他の送受信制御回路からの信号を受け付けないようにしている。
【0039】
図4、図6は、非接触型の通信手段と接触型の通信手段を備えた市民カード1とリーダー/ライターの装置構成を示している。図4は、市民カード1の装置配置図、図5はその装置図を示している。図4、図6において、この実施形態に係る市民カード1は、リーダー/ライタ47と接点接続部48を介して通信するカード接点接続部46とその通信手段である第3通信チップ45と、図3、図5と同様な第2のカードアンテナ22とその通信手段である第2のカード通信チップ23と、前記第2、第3のカード通信チップ23、45と接続するCPUチップ24とを備えている。前記第1のカード接点接続部46は、リーダー/ライタ47のカード挿入口に市民カード1を挿入されることでリーダー/ライタ47の接点接続部48と接触して通信するものであり、前記市民カード1の長手方向の一端側に片寄ってその表面に設けられる。なお、前記第3のカード通信チップ23を省略してカード接点接続部46とCPUチップ24を直接接続してもよい。また、前記実施形態では、電磁誘導により電力の供給を受ける実施形態で説明したが、一方の通信チップまたは両方の通信チップの電源を内蔵する市民カード1としてもよい。
【0040】
次に、図7を基にアプリケーションの構成を説明する。この市民カード1の前記メモリ33は、アプリケーション管理部101と、共通メモリ102と、複数のカードアプリケーション100を備えたアプリケーションメモリ領域110とが割り当てられている。この実施形態では、111から116の6個のカードアプリケーション100が格納されている。もちろんこの個数については、これに限定されるものではない。
【0041】
前記CPU34は、前記メモリ33に格納されたプログラム実行時のワークとして使用される領域を備え、前記メモリ33に格納されるカードアプリケーション100の動作を可能とするオペーションシステムが組み込まれている。前記オペレーションシステムは、前記アプリケーション管理部101や格納されたカードアプリケーションの動作環境を維持するものであり、CPU34の基本的な動作をコントロールする。
【0042】
CPU34は、前記第1のカード通信チップ21または第2の通信チップ23からの依頼信号を受け付けると、前記アプリケーション管理部101をCPU34内でロードさせて起動する。前記アプリケーション管理部101は、前記依頼信号がメモリ33に格納されたカードアプリケーション100に該当するか否かを判断し、その該当するカードアプリケーション100に以後の処理を引き継ぐようにする。
【0043】
共通メモリ102は、アプリケーション管理部101の統括の基に、市民カード1に格納されるカードアプリケーション100の共通データを記録する。例えば、この市民カードシステム1101では、市民カード1の所有者のID番号、氏名、住所、電話番号等は、前記共通メモリ102に記録され、この市民カードシステム1101で提供されるサービスに関連した情報、例えば年齢にともなう割引や戸籍情報等はカードアプリケーション100内のメモリーに記録される。同様に、各カードアプリケーション100の独自データ、電子通貨のカードアプリケーション100であればその残高や履歴、ポイントを蓄積するカードアプリケーション100であればそのポイントは対応するカードアプリケーション100内のメモリエリアに記録される。また、前記共通メモリ102では、開示する情報によりランクが設けられており、前記アプリケーション管理部101の統括の基に認証の有無により開示するか否かが決定される。次に、アプリケーション管理部101の動作フローを図8を基に詳細に説明する。
【0044】
図8において、先ず、CPU34は、前記第1の通信チップ21または第2の通信チップ23の一方から信号と電源を受けるとオペレーションシステムが起動して、依頼データを受け付けする(ステップ211)。ここでは説明の都合上、前記第1の通信チップ21から信号を受け付けるとして説明する。
【0045】
前記オペレーションシステムはメモリ33のアプリケーション管理部101を起動させ(ステップ212)以後の処理をアプリケーション管理部101に引き継ぐ。前記アプリケーション管理部101は、前記依頼データがこの市民カード1で処理可能な信号であるか否かを判断する(ステップ218)。例えば、このメモリ104内に格納されていないカードアプリケーション100であれば、実行不可の連絡を第1のカード通信チップ21を介してリーダー/ライタ35に連絡する。
【0046】
次に、アプリケーション管理部101は、メモリに格納されたカードアプリケーション100を起動させることなく、アプリケーション管理部101で処理可能な信号、例えば前記共通メモリ102に格納されたデータで処理可能な依頼信号であるかを判断(ステップ214)し、アプリケーション管理部101で処理可能なものであればその処理を実行(ステップ215)し、処理が不可能であれば対応する関連するカードアプリケーション100の起動指令を出して起動させる(ステップ219)。
【0047】
アプリケーション管理部101は前記処理の実行のステップ215を行った後、その処理内容を第1のカード通信チップ21を介してリーダー/ライタ35に連絡し、該リーダー/ライタ35の受付け信号を受信して処理が完了したことを確認(ステップ216)した後、共通メモリ102に処理内容を記録(ステップ217)して作業を終了する。
【0048】
一方、起動指令を受けて起動された関連するカードアプリケーション100は処理を実行し、その処理内容を第1のカード通信チップ21を介してリーダー/ライタ35に連絡し、該リーダー/ライタ35の受付信号を受信して処理が完了したことを確認した後、当該カードアプリケーション100内のメモリエリアに処理内容を記録してアプリケーション管理部101の起動指令と処理終了信号を出して処理作業(225)を終了する。
【0049】
他方、ステップ219において起動指令を出して起動させた後、アプリケーション管理部101はその処理内容、例えばカードアプリケーション100の起動の概要(起動時間や終了時間など)などを、共通メモリ102に記録(ステップ221)して処理を終了する(ステップ222)。そして、アプリケーション管理部101は前記関連するカードアプリケーション100から起動指令により再び起動(ステップ223)し、カードアプリケーションの処理終了信号を共通メモリ102に記録(ステップ224)して終了する。
【0050】
このように、この実施形態に係る市民カード1では、アプリケーション管理部101と各カードアプリケーション100がともに通信履歴を記録するようにしている。なお、アプリケーション管理部101の記録は一定期間記録すると書き換えるようにして共通メモリ102の容量負荷を軽減している。
【0051】
また、前記実施形態では、オペレーションシステム上で1つのカードアプリケーションしか動作(処理)しないシングルタスクを基調としている。これにより、同一のカードアプリケーション間のみで動作することで認証を確認して安全を維持する構成からなるカードアプリケーションでも本統合システム1000に参加することが可能となる。しかし、同時処理が可能なマルチタスクであれば、前記ステップ221、222、223からなるステップ220を省略してもよい。これにより処理時間を短縮することができる。また、オペレーションシステムにアプリケーション管理部101の機能を持たせてもよい。
【0052】
次に、本実施形態に係る市民カード1の使用方法を図9から図26を参照して説明する。なお、説明にあたっては、より理解を深めるために、年齢による多様な特典を受ける権利を有するAさんを仮定して、このAさんの日常の生活を通して以後の説明を展開する。
【0053】
(市民カード1に格納されたアプリケーション)
先ず、図7において、Aさんが所有する市民カード1は、市役所から発行を受けるにあたり、複数のカードアプリケーション110を市民カード1に格納している。111は、市役所の各種のサービスが可能な市民カードアプリケーション、112はAさんと市役所の取引き銀行の電子通貨の取り引きが可能な金融システム1500の金融カードアプリケーション、113は鉄道乗客管理システム2101の鉄道カードアプリケーション、114はタクシーシステム2150のタクシカードアプリケーション、115は流通システム2200の流通カードアプリケーション、116は医療システム2300の医療カードアプリケーションである。
【0054】
ここで、Aさんは、買い物の金額の2割を市役所が負担する高齢者電子割引券を月単位で一定額もらえ、また鉄道会社からは高齢者割引を受けている。これらの割引は前記各カードアプリケーション110で管理されている。
【0055】
(電車賃の支払い)
ここでは、Aさんが市民カード1を使ってA駅からB駅へ乗車するケースを想定して説明する。ここで、Aさんは高齢者割引を鉄道のアプリケーション発行者から受けている。そして、Aさんは一定額の乗車料金を購入して鉄道カードアプリケーション113に格納している。図9は鉄道会社の装置構成図、図10、図11はその動作フロー図である。
【0056】
図9において、鉄道乗客管理システム2101は、乗客管理センターシステム2102と、各駅に設けられた乗客管理システム、ここではA駅乗客管理システム2103とB駅乗客管理システム2104とが接続されている。前記図1で示したサーバーアプリケーション管理システム300は、前記乗客管理センターシステム2102のサーバーに格納されている。また、各駅にはリーダー/ライタ2107を備えた複数の改札機2105、2106が接続されている。
【0057】
図10、図11は、リーダー/ライタ2107が接続されるA駅乗客管理システム2102またはB駅乗客管理システム2104と、市民カード1のアプリケーション管理部101と、鉄道カードアプリケーション113との動作フローを示している。なお、アプリケーション管理部101にはオペレーションシステムの動作を含めて記載している。
【0058】
今、Aさんが改札を通って電車の乗る場合、Aさんは改札機2105のリーダー/ライタ2107の上を市民カード1を通過させるようにする。この操作で、市民カード1とリーダー/ライタ2107とでデータ通信が行われる。この動作フローを図10で説明する。
【0059】
A駅乗客管理システム2102は、リーダー/ライタ2107から鉄道カードアプリケーション113の利用者の問い合せ信号を発信している(ステップ2110)。この信号を受信するとアプリケーション管理部101が起動(2116)し、鉄道カードアプリケーション113を起動させる(2119)。鉄道カードアプリケーション113は、利用者資格情報、例えばID番号や高齢者割引対象者である旨の信号をA駅乗客管理システム2102に回答する(ステップ2120)。A駅乗客管理システム2102は、前記回答が利用資格があるか否かを判断(ステップ2111)し、資格がなければ改札機2106を閉鎖(ステップ2115)し、資格があれば、鉄道カードアプリケーション113に対し、乗車駅情報(A駅と日時)の書き込み指令を出す。(ステップ2112)
鉄道カードアプリケーション113は、前記乗車駅情報の書き込みを行い(ステップ2121)、その書き込み完了報告をA駅乗客管理システム2102に行い(ステップ2122)、更に処理終了報告をアプリケーション管理部101に行って(ステップ2123)終了する(ステップ2124)。一方、A駅乗客管理システム2102は前記書き込み完了報告を確認(ステップ2113)すると乗客管理センターシステム2102へ連絡(2114)し、再度ステップ2110の動作を行う。また、アプリケーション管理部101は前記処理終了報告を受けると処理内容を記録(ステップ2117)を行って終了する(ステップ2118)。
【0060】
図9に戻り、AさんがB駅の改札を出る場合も入る場合と同様に、改札機2106のリーダー/ライタ2107の上を市民カード1を通過させるようにする。この動作フローを図11で説明する。
【0061】
図11において、B駅乗客管理システム2104は、リーダー/ライター2107から鉄道カードアプリケーション113の前記乗車駅情報の出力信号を発信している(ステップ2130)。この信号を受信するとアプリケーション管理部101が起動(2136)し、鉄道カードアプリケーション113を起動させる(2139)。鉄道カードアプリケーション113は、前記利用者資格情報と前記乗車駅情報の読み出しを行いB駅乗客管理システム2104に回答する(ステップ2140)。B駅乗客管理システム2104は、前記回答の情報を判断(ステップ2131)し、回答の情報に不正があれば改札機を閉鎖(ステップ2135)し、回答の情報に不正が無ければ運賃料金精算を行い、料金支払い指令を出す(ステップ2132)。ここで、B駅乗客管理システム2104は、Aさんが運賃の割引を受ける権利を有していることを前記利用者資格情報で確認できるので、その料金が前記運賃料金精算で反映される。
【0062】
鉄道カードアプリケーション113は前記支払い命令を受けると、内部メモリに記録された一定額の乗車料金から支払い相当分を引いて利用料金の払い出しを行うとともに、それを記録してB駅乗客管理システム2104に払い出しを報告(ステップ2142)し、処理終了報告を行なって(ステップ2143)終了する。一方、B駅乗客管理システム2104は、前記払い出しの報告を受けると、その内容を確認(ステップ2133)し、乗客管理センターシステム2102へ連絡(2134)し、再度ステップ2130の動作を行う。また、アプリケーション管理部101は前記処理終了報告を受けると処理内容を記録(ステップ2137)を行って終了する(ステップ2138)。
【0063】
ここで、鉄道カードアプリケーション113は、ステップ2142において、支払いに不足分が生じると支払い不可の信号を報告する。これにより、B駅乗客管理システム2104はステップ2133において、支払い不可にともなう改札閉鎖の信号を発し、ステップ2135において改札機の閉鎖が行われる。
【0064】
このように、この実施形態に係る市民カード1によれば、Aさんは改札機2105、2106に市民カード1をかざすだけで情報のやり取りが可能となるので改札機の操作に手間取って渋滞するようなことがない。なお、乗車時にキップ売り場でキップを購入し、この購入情報を市民カード1の鉄道カードアプリケーション113に記録して同様な使い方を行ってもよい。また、ここでは、支払いにともなうデータを報告のみとしているが、電子通貨のような金額相当分をデータとして送受信してもよい。
【0065】
(薬局での薬の購入と支払い)
次に、図12から図16は市民カード1を使った薬局での使用ケースを説明するものである。図12は薬局で使用される薬局端末の装置構成図、図13、図14は動作フロー図、図15、図16は薬局端末の表示画面図である。
【0066】
図12において、2301は薬局で使用される薬局端末であり、パーソナルコンピュータや流通システム等で使用されるPOS端末に、図1で説明した端末アプリケーションを組み込んだものである。この薬局端末2301は複数の同種端末と、あるいは図示しない薬局ホストコンピュータを含んでとネットワークを構成してもよく、また単独で構成してもよい。
【0067】
前記薬局端末2301は、CPUを備えた表示装置2302と、キーボード2303と、マウス2304と、第1の薬局リーダー/ライタ本体2305と、第2の薬局リーダー/ライタ本体2309と、顧客リーダー/ライタ2306とから構成される。
【0068】
前記第1の薬局リーダー/ライタ本体2305は、2つのリーダー/ライタの挿入口2310と、2312を備えている。一方の挿入口2310には薬剤師Bの資格データを備えたICカード2311aが挿入され、他方の挿入口2312には電子通貨管理システムが発行するICカード2311bが挿入される。また、前記第2のリーダ/ライタ本体2309は一定距離(1m)以内の通信が可能な非接触のリーダー/ライターであり、薬剤師Bが携帯する薬剤師Bのパスワードデータを格納したICカード2311cの読み書きを実行する。そして、薬局端末2301では、薬剤師Bの資格データを備えたICカード2311aが挿入され、薬剤師Bのパスワードデータを格納したICカード2311cが前記前記第2のリーダ/ライタ本体2309によって読み書きされる状態、即ち薬剤師Bが薬局端末2301の近くにいて操作しないと認証をともなう動作をしないようにしている。これにより、薬剤師B以外の薬局端末2301の使用を不可能にしている。もちろん、キーボード2303やマウス2304を介してパスワードを入力しても可能である。このように2枚のICカードを使用して情報端末機の起動や動作を制御することにより、起動や認証の際のパスワードの入力操作を軽減して操作性を向上させることができるとともに、安全性を向上させることができる。
【0069】
また、顧客リーダー/ライタ2306は、顧客Aが所持するICカード1aが置かれるテーブルを備えた非接触型のリーダー/ライタ2307と、顧客の人体情報、ここでは指紋センサー2308を備えている。
【0070】
次に、図13から図16を参照して薬局端末2301での市民カード1(1a)の操作方法を説明する。このケースではAさんが病院で処方された薬を購入するケースで説明する。前記薬の処方は病院で市民カード1の共通メモリ102の認証が必要なエリアに記録されている。
【0071】
図13において、Aさんが薬剤師Bに目的を告げ、その指示にしたがって、前記顧客リーダー/ライタ2306のテーブルに市民カード1を置くと、薬局端末2301が起動して、健康情報の紹介指令の信号を発信する。この信号を受けた市民カード1ではオペレーションシステムがアプリケーション管理部101を起動(ステップ2327)して、前記健康情報の認証が必要な情報であることを判断してパスワード(人体情報)の要求指令を行う(ステップ2328)。前記薬局端末2301は、前記要求指令を受けて表示部2302にパスワード(人体情報)の要求表示を行うとともに指紋センサー2308を起動させる(ステップ2321)。薬剤師Bの指示に促されてAさんが指を指紋センサー2308に置くと、前記薬局端末2301は、前記指紋センサー2308から検知した指紋データをアプリケーション管理部101に回答する(ステップ2322)。アプリケーション管理部101は、前記指紋データ(パスワード)が共通メモリ102に記録された指紋データ(パスワード)と一致するか否かを判断(ステップ2329)し、一致しなければステップ2328に戻り、一致していれば共通メモリ102から健康情報の読み出しを行って、そのデータを薬局端末2301に回答する(ステップ2330)。薬局端末2301は、前記図15に示す健康情報の表示(後で説明)を表示部2302に行う(ステップ2323)。
【0072】
これにより、薬剤師Bは前記健康情報から病院で処方された薬の処方を確認し、更に図16に示す薬調合の履歴画面からAさんの薬の受取り状況を確認して、薬を処方することができる。そして薬剤師Bが処方した薬は前記薬調合の履歴画面から入力される。(ステップ2324)この薬調合の履歴は薬局端末2301でも記録されるので、薬の管理や税金等に反映されるようにすれば有効である。
【0073】
薬剤師Bは薬局端末2301を操作して前記薬調合の履歴の書き込み指示を行う。この際、薬局端末2301は前記薬剤師BのICカード2311cから薬剤師Bのパスワードを入手して入力者(薬剤師B)の書き込み指令を行う(ステップ2325)。アプリケーション管理部101は、前記薬調合の履歴と入力者及び日付の書き込みを行い(ステップ2331)、その完了報告を薬局端末2301に解答する。(ステップ2332)薬局端末2301は、これを受けて、料金支払い要求を行う。(ステップ2326)。アプリケーション管理部101は、料金の支払いアプリケーションを起動させる指令を出し(ステップ233)、前記処理内容を記録(ステップ2334)して終了する(ステップ2335)。
【0074】
次に、図14を参照して、料金支払いのステップを説明する。ここでは、Aさんは市役所から電子割引券を譲渡されているので、前記料金を前記電子割引券と電子通貨で行うステップを説明する。
【0075】
図14において、料金の支払い要求を受け付けると、アプリケーション管理部101は、市民カードアプリケーション111の起動指令を出す(ステップ2333)。市民カードアプリケーション111は前記指令を受けて起動し、料金計算を行う。この計算では、支払要求額8割を電子割引券で払う計算を行う(ステップ2351)。次に市民カードアプリケーション111は、前記計算された電子割引券での支払いと、この市民カード1が正当なカードであることを示す情報、例えば市民ID番号を薬局端末2301に回答する。この回答を受けた薬局端末2301は、その回答内容が正当なものであるかを確認(ステップ2340)し、不正のものであれば薬局端末2301の表示部2302の表示画面にその内容を表示(ステップ2341)し、回答が正当なものであれば不足分の請求を行う(ステップ2342)。市民カードアプリケーション111は、前記請求を受けてアプリケーション管理部101の起動と支払指令をアプリケーション管理部101に出し(ステップ2353)処理内容の記録を行って終了する。(ステップ2354)。
【0076】
前記指令を受けたアプリケーション管理部101は、電子通貨での支払いを薬局端末2301に依頼し(ステップ2348)、これを受けた薬局端末2301は、銀行端末アプリケーションを起動し(ステップ2343)、電子通貨での支払いを要求する(ステップ2344)。アプリケーション管理部101は、前記要求を受けて銀行カードアプリケーション112の起動指令を出すとともに電子通貨での支払いを要求をそのまま伝え(ステップ2349)、銀行カードアプリケーション112は起動(ステップ112)して前記要求が正当である否かを判断して電子通貨の伝送を行う(ステップ2356)。薬局端末2301は、前記伝送されてきた電子通貨の確認(ステップ2345)を行って、不正があれば表示画面2302に表示(ステップ2360)し、正当であれば受け取りの回答を行って(ステップ2346)、処理内容を記録して処理を終了する(ステップ2347)。一方、前記回答を受けた銀行カードアプリケーション112はアプリケーション管理部101の起動指令を行い(ステップ2357)、処理内容を記録して処理を終了する(ステップ2358)。更に、アプリケーション管理部101は前記指令を受けて処理内容を記録して処理を終了する(ステップ2350)。
【0077】
次に、図15を基に薬局端末2301の表示画面の一実施形態を説明する。図に示す表示画面2370は、市民カード1からのテキストデータを受けて薬局端末2301に格納された医療端末アプリケーション200で生成される。表示画面2370は、情報の種類により複数に分類されて設けられるとともに、薬剤師Bが入力する薬調合の履歴画面を備えている。
【0078】
図15において、表示画面2370においては、「健康情報紹介」が記載されたタイトルバー2371が上部に配置され、その下部に例えば医療カルテ2372、個人基礎情報2373、薬調合履歴/入力2374がカード形式で表示されている。これらの情報は、上部のフラグをマウス2304でクリックすることで選択され、画面上部に表示されるようになっている。また、表示画面2370の上部には、入力された内容を更新して市民カード1に記録する更新ボタン2375と戻りボタン2376が設けられている。
【0079】
前記表示画面2370に表示される前記カード形式の情報は、文字情報や画像情報が付される。例えば、図15では、医療カルテ2372が選択されており、この医療カルテ2372では市民カード1の所有者、即ちAさんの医療情報が表記される。例えば、氏名、性別、生年月日、Aさんの写真情報、血液型、処方、主治医等である。
【0080】
また、図16は、薬調合履歴/入力2374を選択した状態を示している。この薬調合履歴/入力2374は、Aさんの氏名、性別、生年月日の他に、薬の調合日付、調合内容、調合した薬局名、薬剤師が入力される。薬剤師Bは、この医療カルテ2372の情報により薬の処方を知り、薬調合履歴/入力2374で過去のAさんの薬の使い方を見ながら薬の処方を行うことができる。
【0081】
このように、前記薬局端末2301と市民カード1によれば、認証を市民カード1と人体情報で行うようにしているので、安心であるとともに、前記人体情報は忘れ易いパスワードを使用する事なく、持ち主固有の情報であるので極めて安全であり、しかも簡単に認証することができる。また、薬剤師Bは、個人認証のためのパスワードをその都度入力することなく、ICカード2311cを携帯しているだけで認証が行われるので、簡単でしかも安全である。更に、薬剤師Bは、市民カード1でAさんであることを確認して、薬局端末2301に表示される病院で処方された情報と薬調合履歴情報を確認しながら処方を行うことができる。また、薬調合の内容とそれを調合した薬局の情報は、市民カード1に書き込まれるので、以後の履歴情報として役立たせることができる。更に、この支払いにあたっては、支払方法を連係させて行うことができるので、その支払いに自由度があり便利となる。
【0082】
(商店での支払い)
次に、図17、図18は市民カード1を商店での使用ケースを説明するものである。図17は商店で使用状態図、図18は動作フロー図である。
【0083】
図17において、2201はスーパーや商店のレジに設置されたPOS端末であり、図1で説明した端末アプリケーションを組み込んだものである。このPOS端末2201は個人商店であれば単独で、あるいは大形店であれば複数の同種端末と、あるいは図示しない流通ホストコンピュータを含んでネットワークを構成する。POS端末2201は、バーコード読み取り装置2202、キーボード2203、リーダー/ライタ2204を備えている。なお、前記リーダー/ライタ2204は、接触型または非接触型の密着型を使用している。
【0084】
次に、前記POS端末2201と市民カード1の使用方法を図18で説明する。ここでは、Aさんが市民カード1に格納された銀行カードアプリケーション112を使って購入代金の支払いを行い、この商店が加盟する流通カードシステム2200のサービスであるポイントを受けるケースで説明する。
【0085】
先ず、Aさんは、店員Bの支払要求に対して電子通貨での支払いを行うため、市民カード1を店員Bにわたし、店員Bは前記リーダー/ライター2204にセットし、前記キーボード2203を介して電子通貨の支払いを選択する。前記POS端末2201は、銀行端末アプリケーション200を起動(ステップ2210)させて、電子通貨での支払いを要求する(ステップ2211)。市民カード1のオペレーションシステムがアプリケーション管理部101を起動させる(ステップ2217)。アプリケーション管理部101は前記要求が電子通貨の要求であることを判断して銀行カードアプリケーション112の起動指令を出す(ステップ2217)。なお、アプリケーション管理部101は処理内容を記録して終了する。銀行カードアプリケーション112は起動する(ステップ2221)と、前記要求データを確認(ステップ2222)して、不正なものであれば支払い不可を回答し(ステップ2223)、適正なものであれば、内部メモリに格納された電子通貨から支払額を書き換えて支払いデータの送信を行う(ステップ2224)。POS端末2201は、前記支払い金額の確認を行い(ステップ2212)、不正なものであれば、支払い不可の表示を図示しない表示部に行い(ステップ2213)、適正なものであれば受け取りの回答を行う(ステップ2214)。前記受け取り回答を受けた銀行カードアプリケーション112は、前記支払いデータを確定するとともに、アプリケーション管理部101の起動指令を行い(ステップ2225)、処理内容を記録して終了する(ステップ2226)。前記起動指令を受けたアプリケーション管理部は起動して処理内容を記録して終了する(ステップ2218)。
【0086】
次に、POS端末2201から流通カードアプリケーション112に関するポイント書き込み指令(ステップ2215)を受けたアプリケーション管理部101は、流通カードアプリケーション112の起動指令を出し(ステップ2219)、流通カードアプリケーション112が起動する(ステップ2227)。流通カードアプリケーション112は、ポイントの書き込みと処理完了を回答する(ステップ2228)。前記回答を受けたPOS端末2201は、処理内容の記録と終了を行い(ステップ2216)、アプリケーション管理部101は処理内容の記録と終了を行う(ステップ2220)。
【0087】
このように、この実施形態に係るPOS端末2201と市民カード1によれば、電子通貨による支払い手続きと、ポイントの書き込みを連係してスムーズに行うことができる。
【0088】
(公衆電話での操作と支払い)
次に、図19から図23は市民カード1を公衆電話を使用するケースを説明するものである。図19は公衆電話と市民カードとカードホルダーの装置構成図、図20は公衆電話の外観図、図21、図22は動作フロー図、図23は公衆電話の表示画面図である。この実施形態では市民カード1に格納されたAさんの電話帳データから電話をかけてその料金を市民カード1に格納された電話カードシステム116から支払うケースで説明する。
【0089】
図19において、公衆電話2401は、屋外配線と接続された電源回路2402と、この公衆電話2401を統括制御するCPU2403と、公衆電話回線300と接続して通信を可能にする通信装置2404と、アンテナ2406と接続して警報システムを構成する通信装置2405と、図23の表示画面を表示する薄形の表示装置2407と、前記表示装置2407の前面に設けられて前記表示装置2407に表示される操作キーを入力キーとするタッチパネル2408と、電話番号を入力するテンキー2409と、市民カード1をセットする非接触型(密着型)のリーダー/ライタ2410と、硬貨での支払いを可能にする現金取扱機2411と、ハンドセット2412と、スピーカ2417とを備えている。なお、前記CPU2403は、図示しない内部メモリを備え、図1で示す端末アプリケーションを格納している。
【0090】
また、この実施形態に示す市民カード1は携帯時にカードホルダー2413に収納するシステムとしている。このカードホルダー2413は内部に通信装置2414とアンテナ2415と警報装置2416を備えている。前記通信装置2414は前記アンテナ2415を介して公衆電話2401から電源と信号を受けて起動する。また、前記警報装置2416は、内部に蓄電池を備えて、ブザー音または振動で警報する。一方、公衆電話2401のCPU2403には、前記警報システムを動作するシステムが内部メモリーに格納されている。
【0091】
この動作を説明すると、先ず、CPU2403は、市民カード1がリーダー/ライタ2410にセットされると、通信装置2405からアンテナ2406とアンテナ2415を介してカードホルダー2413の通信装置2414に電源と応答信号を送信する。前記通信装置2414は前記電源と信号とを含んだ受信信号を前記アンテナ2406とアンテナ2415を介して通信装置2405に送信する。そして、CPU2403は、前記受信信号が市民カード1がセットされている時に、定期的に監視し、前記受信信号が途絶えるとスピーカ2417からブザー音を鳴らすようにする。また、カードホルダー2413は、前記応答信号が途絶えると前記警報装置2416を動作させて警報を発する。このカードホルダー2413の警報システムは、図示しないカード収納部に設けられたスイッチが、市民カード1を取り外してON状態になった時に作動し、市民カード1が装着された時にOFF状態となる。なお、前記警報システムはホルダー2413から取り外された時は一定時間作動しないようにしている。
【0092】
この警報システムによれば、利用者がカードホルダー2413から市民カード1を引き出すことで前記警報システムがON状態となり、市民カード1をリーダー/ライタ2410にセットすることで、公衆電話2401のアンテナ2406から応答信号がカードホルダー2413に発信され、このカードホルダー2413から受信信号を受けることができる。したがって、受信信号が途絶える、即ちカードホルダー2413を携帯した利用者が市民カード1がセットされた公衆電話2401から離れることによって、警報が発せられる。これにより、市民カード1の置き忘れを軽減することができる。また、この実施形態では、屋外配線から電源の供給を受ける公衆電話2401から前記応答信号を発信しているので、長い距離までカバーできる強力な応答信号を発信することができる。なお、前記実施形態では電源もアンテナ2415を介して供給されるが、カードホルダー2413に電池を備えるようにしてもよい。また、前記市民カード1とカードホルダー2413との間で同様な警報システムを構成してもよい。この場合、カードホルダー2413に電源を設けるようにする。
【0093】
次に、図20において、本実施形態に係る公衆電話2401は、箱形の本体形状を備え、その前面の上方片側にタッチパネル2408を備えた表示装置2407、その下方にテンキー2409、その下方にアンテナ2406が配置される。また正面の他方の片側上部には、傾斜するテーブルを備えたリーダー/ライタ2410、その下方にコイン投入口とコイン受口からなる現金取扱機2411が設けられている。また側面にはコードを介してハンドセット2412が設けられている。この公衆電話2401は、電話ボックスで利用者が立ち姿勢で操作できるように本体の前面に操作機器を配置することで操作性を向上している。もちろん、この実施形態は立ち姿勢に対応したものであり、本体の前面上部を傾斜面として、この傾斜面に操作機器を配置したテーブル設置型の形態等、他の形態を取るようにしてもよい。
【0094】
次に、図21、図22の動作フロー図を基に、表示画面図を示す図23を参照して本実施形態の操作方法を説明する。図21において、Aさんが市民カード1を前記リーダー/ライタ2410のテーブルにセットすると、公衆電話2401は、リーダー/ライタ2409から電話カードアプリケーション116の利用者の問い合せ信号を発信する(ステップ2420)。この信号を受信するとアプリケーション管理部101が起動(2428)し、利用者資格情報の回答を行う(ステップ2429)。公衆電話2401は、前記回答が利用資格があるか否かを判断(ステップ2421)し、資格がなければ資格なしのガイダンスを表示画面に一定期間表示して終了(ステップ2427)し、資格があれば、電話の端末アプリケーション200の動作手順にしたがって図23(a)図のメニュー画面2460を表示する(ステップ2422)。そして、Aさんの選択により、図23(b)図のような表示画面2470等、Aさんの選択に基づいた情報を前記アプリケーション管理部101の共通メモリ102から入手してその内容を表示装置2407に表示する(ステップ2423)。これに対応して前記アプリケーション管理部101は情報の読み出しとその回答を行う(ステップ2430)。
【0095】
公衆電話2401は、前記選択操作に基づいて電話番号が特定され表示画面内に表示された通話ボタン2478(図23参照)が押下されたか否かを監視(ステップ2424)し、押下されなければステップ2423に戻り、押下されれば、電話カードアプリケーション116の起動と料金支払い指令を出す(ステップ2426)。この指令を受けてアプリケーション管理部101は電話カードアプリケーション116の起動を指令を出し、処理内容を記録して終了する(ステップ2431)。前記指令を受けた電話カードアプリケーション116は起動(ステップ2432)し、内部メモリに予め格納された通話ポイントから料金相当分を引いて料金支払いを回答する(ステップ2433)。これを受けた公衆電話2401は通話を開始する(ステップ2426)。
【0096】
次に、図22を参照して電話料金の支払いを説明する。図22において、公衆電話2401は通話を開始(ステップ2440)すると、CPU2403は通話がOFFか否かを監視(ステップ2441)し、通話OFFとなれば終了処理と終了報告を電話カードアプリケーション116に行い(ステップ2447)、通話状態であれば、CPU2403内に設けられたクロックをカウントして料金時間が経過したか否かを監視(ステップ2442)し、時間が経過していなければステップ2441に戻り、時間が経過していれば、電話カードアプリケーション116との間で料金支払い指令と受け取り(ステップ2443)及び料金の支払い(テレホンバリュー)の回答(ステップ2449)を行う。そして公衆電話2401は、前記支払いが正当であるか否かを判断(ステップ2444)し、正当であればステップ2441に戻し、料金追納表示を表示装置2407に行う(ステップ2445)。公衆電話2401は、現金取扱機2441から追納料金が通話時間内に支払われるか否かを監視(ステップ2446)し、支払われればステップ2441に戻し、支払われなければ通話の終了と終了報告を電話カードアプリケーション116に行う(ステップ2447)。電話カードアプリケーション116は、前記報告を受けてアプリケーション管理部101の起動指令を行い(ステップ2450)、処理内容の記録と終了を行う(ステップ2451)。前記指令を受けたアプリケーション管理部101は処理内容の記録と終了を行う(ステップ2448)。
【0097】
次に、図23において、公衆電話2401の表示画面を説明する。先ず、(a)図は図22のステップ2422において表示される電話サービスメニューの表示画面2460である。表示画面2460は、最上部に表示画面のタイトル2461を備え、その下部に、電話番号がワンタッチで選択できる電話帳の選択ボタン2462と、電子メールのサービスを受けられる選択ボタン2463、各種の情報サービスが受けられる選択ボタン2464と、市民カード1内に格納された銀行カードアプリケーションと銀行を結んで電子通貨の取引を可能とするキャッシュATMの選択ボタン2465、この電話カードシステムで使用するテレホンバリューの発行(購入)を依頼する選択ボタン2466と、表示画面をスクロールするスクロールバー2472を備えている。この他、前記スクロールバー2472を操作することにより、各種のカードアプリケーションの格納を依頼する選択ボタンや公共の電話番号の紹介を行う選択ボタンやワンタッチキーの登録の選択ボタン等の各種の選択ボタンを表示することができる。
【0098】
図(b)は、前記(a)図の電話帳の選択ボタン2462を選択した状態を示している。この表示画面2470は、予め利用者が登録した電話番号をワンタッチで選択可能な表示画面であり、表示画面2470の上部にこの表示画面の名前を表示するタイトル2471、その下方に各種のワンタッチキー、例えば、Aさんの場合は、自宅2472と息子宅2473と国立病院2474と鈴木さん2475の電話番号を呼び出すワンタッチキーが表示される。これらのワンタッチキーは片側に設けたスクロールバー2479で他のワンタッチキーを表示させることができる。また、前記ワンタッチキーは前記メニューの表示画面2460の選択操作により自分で登録したり、電話を通じて市民カード1に登録することができる。
【0099】
また、前記表示画面2470の下部には、テレホンバリューの残り度数の表示部2476、メニュー表示画面2460に戻す戻りボタン2477や通話を開始する通話ボタン2478が設けられている。
【0100】
図23の(c)図は前記(b)図において通話ボタン2478が押下されて呼び出し中の状態を示している。この状態では、呼び出しウインドウ2471が開いてガイダンスを表示する。
【0101】
このように、この実施形態に係る公衆電話2401と市民カード1によれば、市民カード1に格納された電話帳からワンタンッチで相手の電話番号を選択して通話することができるとともに、その支払いを市民カード1から行うことができる。更に、公衆電話2401を通じて各種の情報を得られるとともに、市民カード1内に各種のカードアプリケーション200を格納することができるとともに、格納されたカードアプリケーションのメンテナンス、例えば電子通貨の取引やテレホンバリューの発行(購入)など公衆通信網3000を通じて各種のサービスを受けることができる。
【0102】
(タクシーのナビゲーションシステムと市民カード)
次に、図24から図26はナビゲーションシステムを備えたタクシー端末装置と市民カード1を示すものである。図24はタクシーでの使用状態図、図25はタクシー端末装置の装置構成図、図26は動作フロー図である。この実施形態ではAさんがタクシーに乗って行き先の指示を市民カード1に格納された行き先データで指示するケースで説明する。
【0103】
図24において、この使用状態は、Aさんがタクシーに乗って行き先を市民カード1で指示することを運転手Bに告げることで、運転者Bが座席の背面に設けた乗客端末装置2155に市民カード1を挿入するように指示されている状態を示している。このタクシーは、前記統括システム1000に参加するタクシーシステム2150の端末アプリケーションが格納されたタクシー端末装置2151を備えている。前記端末装置2151は、タクーの後部座席近傍に設けられて乗客が操作する乗客端末装置2155と、運転者が操作するナビゲーションシステム2152とから構成される。この装置構成を図25で説明する。
【0104】
図25において、前記ナビゲーションシステム2152は、通常のナビゲーション関連機器に加えて、前記端末アプリケーションを内部メモリに格納したCPU2153と、地図情報や各種のガイダンスを表示する表示部2154と、入力操作等を行う入力操作部2165とを含んでいる。そして、少なくとも、このナビゲーションシステム2152では、前記表示部2154と入力操作部2165を運転席側に設けるようにしている。したがって、他のナビゲーションシステム2152を構成する各装置を運転席近傍に設ける必要はない。
【0105】
また、乗客端末装置2155は、薄形の本体を備えて、本体の内部に設けたリーダー/ライターに市民カード1を挿入する挿入口2156と、表示部2157と、前記表示部2157に表示された選択キーを選択する選択ボタン2162、2164と、前記選択された選択キーを決定する決定ボタン2163とを備えている。前記挿入口2156は、本体の上部に設けられて挿入操作を向上させている。前記表示部2157には、例えば、この表示画面の名前を示すタイトル2158が上部に表示され、その下方に行き先の表示欄となる2159、2160、2161が表示される。
【0106】
したがって、この実施形態では、市民カード1を挿入口2156に挿入することにより、表示部2157に図25(a)図に示す表示内容が表示される。そして、前回選択された表示欄、例えば、前回、国立病院を選択したのであれば、この国立病院の表示欄2161が強調表示され選択されているように表示される。ここで決定ボタン2163を押下すれば、国立病院が選択される。また、他の行き先(選択キー)を選択するのであれば、上方へ移動させる選択ボタン2162と、下方に移動させる選択ボタン2164を操作して前記表示欄から目的の行き先となる表示欄を選択することができる。なお、選択ボタン2162、2164は、画面スクロールボタンを兼ねており、例えば、選択ボタン2162を押下しつづけると表示画面は上方に移動して下方に隠れた表示欄が表示される。(b)図は、息子宅となる表示欄2160が強調表示され選択されたことを示している。
【0107】
次に、図26を参照して、本タクシー端末装置2151の操作方法を説明する。図26において、市民カード1が乗客端末装置2155にセットされると、タクシー端末装置2151は利用者の問合わせを行う(ステップ2170)。この問合わせによりアプリケーション管理部101が起動してタクシーカードアプリケーション114の起動指令を出す(ステップ2179)。前記指令により、タクシーカードアプリケーション114は起動(ステップ2181)し、内部メモリに記録された利用者資格情報を呼び出してタクシー端末装置2151に回答する(ステップ2182)。前記回答を受けてタクシー端末装置2151は、利用者の資格の確認を行い(ステップ2171)、資格がなければ終了(ステップ2178)し、資格があれば前記図25(a)図に示すメニュー画面を表示する(ステップ2172)。そして、タクシー端末装置2151とタクシーカードアプリケーション114は、選択に基づいた情報の入手と表示(ステップ2173)と選択された情報の読み出しと回答(ステップ2183)を図25で説明した操作方法を行うことができる。
【0108】
ここで、この実施形態では、市民カード1から提供される情報は、ここでは位置情報(経度と緯度)のみとし、タクシー端末装置2151は、前記位置情報を目的地の位置情報として取り込んで、タクシー端末装置2151に記録された地図情報と合せて前記表示部2154に表示するとともに、最適なルートを計算して、前記表示部2154に表示する。なお、前記位置情報を住所、郵便番号、電話番号等のデータにかえ、タクシー端末装置2151側で前記位置情報から目的地情報に変換するようにしてもよい。このように、位置情報を簡略化することにより、市民カード1の記憶容量を軽減するとともに、市民カード1とタクシー端末装置2151の間の通信時間を軽減することができる。
【0109】
図26に戻り、タクシー端末装置2151は、ステップ2174において、決定ボタン2163が押下されるか否かを監視し、押下されなければステップ2173に戻り、押下されれば、CPU2153でロードされているナビゲーションシステム2152に前記位置情報を出力する。これにより、前記表示部2154に目的地と最適ルートが示された地図情報が表示されるので、運転者Bはこの画面を見ながら目的地まで運転することができる。
【0110】
また、タクシー端末装置2151は、ズテップ2176においてナビゲーションシステム2152への出力が完了した旨の出力報告をタクシーカードアプリケーション114に行う。この報告を受けたタクシーカードアプリケーション114は、アプリケーション管理部101の起動指令を行い(ステップ2184)、処理内容の記録を行って処理を終了する(ステップ2185)。また、アプリケーション管理部101は前記指令を受けて再度起動し、処理内容の記録と終了を行う(ステップ2180)。
【0111】
また、この実施形態では、新たに発生した目的地情報を新規情報として市民カード1内に格納することができる。例えば、Aさんが目的地近傍で指示した内容や全く新しい目的地について、タクシーが通ったルートをナビゲーションシステム2152側でルート情報として記録し、この記録ルートを、Aさんの了解の基に前記入力操作部の操作指示で市民カード1に記憶させることができる。これにより、再度タクシーに乗車した時に、前記目的地情報に加えて、あるいは記録ルート単独でナビーゲーションシステム2152に取り込まれるので、非常に便利である。
【0112】
また、本市民カード1では、タクシー料金の支払いを行うことも可能である。これらの操作は、例えば図14、あるいは図18で説明したと同様な操作/動作フローで行うことができる。
【0113】
このように、本実施形態に係るタクシー端末装置2201によれば、市民カード1をセットし目的地を選択するだけの操作で運転手Bに細かな目的地情報を伝えることができる。したがって、会話で意志疎通が図れない外国人でも前もって目的地情報を市民カード1に格納しておけば言葉が通じなくても目的地に行くことができる。更には、料金の支払も可能である。
【0114】
以上、市民カード1の使用方法として幾つかの使用ケースを想定して説明したが、これは一使用ケースであり、同様な操作で多様な操作が可能である。
【0115】
このように本実施形態に係る統合システム1000は、カード/アプリケーション発行者システム1100が発行する複数のカードアプリケーション100を格納可能なICカード1と、前記システム1000の端末アプリケーション200を格納した端末装置を備えた各種のシステムとから構成され、前記ICカード1は、前記端末装置と異なる複数の通信手段(リーダー/ライタ35、37)とデータの交信を行う複数の通信手段(通信装置21、23)と、一方の通信手段を選択する選択手段と、前記選択された通信手段からのデータと対応するアプリケーションを選択するコントロール手段とを備えるようにしている。前記実施形態では、前記選択手段とコントロール手段をアプリケーション管理部101で動作させている。
【0116】
また、この実施形態では、前記第1の通信手段と第2の通信手段は、異なる周波数帯で送受信可能なアンテナと通信装置を備えているようにし、更に前記コントロール手段は、アプリケーションの起動にともない起動を停止し、当該アプリケーション停止にともなった起動するようにしている。
【0117】
【発明の効果】
本発明によれば、ICカードに内蔵された複数のアプリケーションの連係が図られて使い勝手が良好なICカード及びICカードシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のICカードのシステム構成図。
【図2】本発明に係る一実施形態のICカードの外観図。
【図3】本発明に係る一実施形態のICカードの内部装置の配置図。
【図4】本発明に係る他の実施形態のICカードの内部装置の配置図。
【図5】本発明に係る一実施形態のICカードの装置構成配置図。
【図6】本発明に係る他の実施形態のICカードの装置構成配置図。
【図7】本発明に係る一実施形態のICカードのアプリケーション構成図。
【図8】本発明に係る一実施形態のICカードの動作フロー図。
【図9】鉄道カードシステムの装置構成図。
【図10】鉄道カードシステムの動作フロー図。
【図11】鉄道カードシステムの動作フロー図。
【図12】薬局カードシステムの使用状態図。
【図13】薬局カードシステムの動作フロー図。
【図14】薬局カードシステムの動作フロー図。
【図15】薬局カードシステムの表示画面図。
【図16】薬局カードシステムの表示画面図。
【図17】流通カードシステムの使用状態図。
【図18】流通カードシステムの動作フロー図。
【図19】電話カードシステムの装置構成図。
【図20】公衆電話の外観図。
【図21】電話カードシステムの動作フロー図。
【図22】電話カードシステムの動作フロー図。
【図23】電話カードシステムの表示画面図。
【図24】タクシカードシステムの使用状態図。
【図25】タクシーカードシステムの装置構成図。
【図26】タクシーカードシステムの動作フロー図。
【符号の説明】
1…市民カード、1a…ICカード、20…第1のカードアンテナ、21…第1のカード通信チップ、22…第2のカードアンテナ、23…第2のカード通信チップ、24…CPUチップ、25…第1の通信装置、29…第2の通信装置、33…メモリ、34…CPU、100…カードアプリケーション、200…端末アプリケーション、300…サーバーアプリケーション管理システム、1000…統合システム、1100…カード/アプリケーション発行者システム、1101…市民カードシステム、1200…エンドユーザーシステム、1500…金融機関システム、2000…各種のシステム、3000…公衆通信網。
Claims (4)
- 書き換え可能な複数のアプリケーションを格納可能なマルチアプリケーションICカードにおいて、
外部装置と異なる通信手段でデータの交信を行う第1の通信手段と第2の通信手段と、
複数のアプリケーションプログラムと各種データを格納するメモリ部と、
該メモリ部に格納されたアプリケーションプログラムを実行する制御部とを備え、
前記メモリ部は、アプリケーション管理手段と、前記複数のアプリケーションプログラムに共通に使用される所有者のID番号を含む共通のデータを格納する共通メモリ領域と、前記複数のアプリケーションプログラムを格納するアプリケーションプログラムメモリ領域とを備え、
前記制御部は、前記第1の通信手段または第2の通信手段の一方から依頼信号を受け付けると、
前記アプリケーション管理手段を起動させて、前記依頼信号が該マルチアプリケーションICカードで処理可能か否かを判定し、
該マルチアプリケーションICカードで処理不可能な依頼信号であれば実行不可能な処理を行い、
該マルチアプリケーションICカードで処理可能な信号であれば、前記アプリケーションプログラムメモリ領域に格納されたアプリケーションプログラムを起動させることなく、当該アプリケーション管理手段で処理可能な依頼信号であるかを判定し、該アプリケーション管理手段で処理可能な依頼信号であれば前記共通メモリ領域に格納されたデータ基づいて処理を実行し、該アプリケーション管理手段で処理不可能な依頼信号であれば、前記アプリケーションプログラムメモリ領域に格納された前記依頼信号に該当するアプリケーションプログラムを起動させて、その処理を引き継ぐとともに、
前記アプリケーション管理手段の前記処理内容を前記共通メモリ内に格納する
ことを特徴とするマルチアプリケーションICカード。 - 前記請求項1記載のマルチアプリケーションICカードにおいて、
前記アプリケーションプログラムメモリ領域に格納された前記依頼信号に該当するアプリケーションプログラムを起動させた制御部は、当該処理が完了した後に、当該アプリケーションプログラムが格納される前記アプリケーションプログラムメモリ領域内に処理内容を記録する
ことを特徴とするマルチアプリケーションICカード。 - 前記請求項2記載のマルチアプリケーションICカードにおいて、
前記アプリケーションプログラムメモリ領域内に処理内容を記録した制御部は、前記アプリケーション管理手段を起動させて、前記処理を実行したアプリケーションプログラムの処理内容を前記共通メモリ領域内に格納して処理を終了する
ことを特徴とするマルチアプリケーションICカード。 - 書き換え可能な複数のアプリケーションを格納可能なマルチアプリケーションICカードを備えたICカードシステムにおいて、
第1のリーダ/ライターを備えた第1の情報装置と、
前記第1のリーダー/ライターと異なる通信手段を備えた第2のリーダ/ライターを備えた第2の情報装置と、
前記第1のリーダー/ライターと情報の読み書きを行う第1の通信手段と、前記第2のリーダー/ライターと情報の読み書きを行う第2の通信手段とを備えたICカードとを備え、
前記ICカードは、複数のアプリケーションプログラムと各種データを格納するメモリ部と、該メモリ部に格納されたアプリケーションプログラムを実行する制御部とを備え、
前記メモリ部は、アプリケーション管理手段と、前記複数のアプリケーションプログラムに共通に使用される所有者のID番号を含む共通のデータを格納する共通メモリ領域と、前記複数のアプリケーションプログラムを格納するアプリケーションプログラムメモリ領域とを備え、
前記制御部は、前記第1の通信手段または第2の通信手段の一方から依頼信号を受け付けると、前記アプリケーション管理手段を起動させて、前記依頼信号が当該マルチアプリケーションICカードで処理可能か否かを判定し、処理不可能な依頼信号であれば実行不可能な処理を行い、処理可能な信号であれば、前記アプリケーションプログラムメモリ領域に格納されたアプリケーションプログラムを起動させることなく、当該アプリケーション管理手段で処理可能な依頼信号であるかを判定し、処理可能な依頼信号であれば前記共通メモリ領域に格納されたデータ基づいて処理を実行し、処理不可能な依頼信号であれば、前記アプリケーションプログラムメモリ領域に格納された前記依頼信号に該当するアプリケーションプログラムを起動させて、その処理を引き継ぐとともに、
前記アプリケーション管理手段の前記処理内容を前記共通メモリ内に格納する
ことを特徴とするICカードシステム。
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