JP4035684B2 - 格納可能な針を有する医療装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば患者の血管の中へカテーテルあるいは案内ワイヤを挿入するために使用される針保持用の医療装置に関するものである。詳しくは、その装置を再使用することができなくするとともに、安全に廃棄することができるようにする、格納可能な針の特徴構成が備わった、そのような装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
さまざまな種類の医療装置には、診断あるいは治療の目的のために、患者の皮膚に突き刺すための針が使われている。このような装置の1つは、針が取り付けられたカテーテルを患者の血管の中に位置させるための静脈内カテーテル挿入装置である。このカテーテルがいったん適切に位置されると、そのカテーテル挿入装置は、そのカテーテルを血管内の定位置に残すために引き抜かれる。針が患者から引き抜かれた後にこのような医療装置を取り扱うと、不注意により医療担当者に針が刺さることに起因して、さまざまな病原菌、なかんずくヒト免疫ウイルス(HIV)の伝達が生じるおそれがある。
【0003】
1980年代の半ばから、過失による針の刺し傷のおそれに関して、安全針装置のための多数の設計研究方法が生じてきた。これらの装置は、使用後に針の先端の全体に物理的障壁が配置されるすべりさや針の装置として、あるいは、使用後に針の露出部分が装置の中へ格納される針格納部のある装置として、広く分類することができる。後者の針格納装置のカテゴリーは、手動格納装置と半自動格納装置とにさらに再分割することができる。
【0004】
手動格納装置は、Hallerに発行された米国特許第4,026,287号、Jaggerに発行された米国特許第4,592,744号、Haberらに発行された米国特許第4,808,169号およびHaberに発行された米国特許第5,067,490号に例示されているように、使用者が針の接続された機構を後方へ引くかスライドさせるかしてその針をその装置の中に格納する必要がある。
【0005】
半自動の針格納装置では、バネなどの偏倚用部材を用いて、使用者による解放機構の駆動に応じてその針をその装置の中へ押し込むかあるいは引き込むようにすることができる。このような装置は、Haberらに発行された米国特許第4,813,426号およびDysarzに発行された米国特許第5,125,414号に例示されている。
【0006】
Kulliの米国特許第4,747,831号およびKulliの米国特許第4,900,307号には、半自動の針格納機構が備わったカテーテル挿入装置および注射器がそれぞれ示されている。最後に言及した2つの特許に示された格納機構は、そのカテーテルがその挿入装置から取り外されるかあるいはその針が患者から取り外された後に使用者が解放ボタンを押し込む際に駆動可能である、として開示されている。
【0007】
半自動の針格納機構が備わった前記の従来技術装置のすべてに、針の軸から半径方向外側へ伸びている拡大頭部あるいは拡大縁部が備わり、その針に閉鎖面あるいは拡大面が設けられている針の構造が要求される。その針は、閉鎖体に抗して圧縮されているバネによって格納方向へ向かって偏倚されている。
【0008】
一般に、その閉鎖体および、ゆえにその針は、掛止用構成あるいはラッチ機構によって、格納に抗して保持されている。このような装置では、そのラッチ機構の故障あるいは過失的駆動によって、その針を格納することができなくなったり、あるいはその針の早すぎる格納が起きたりするであろう。したがって、ラッチ機構が簡単なフェールセーフの方法で作動する自動針格納機構を提供することは好ましいであろう。
【0009】
加えて、従来技術の半自動装置では、操作者の手動駆動が必要である。緊急事態のような多くの事態では、操作者は、格納を引き起こすために必要な手動ステップが故意か偶然かのいずれかで行われないように、取り乱したりあわてたりする。このような事態では、使用済みの針はむき出しのままで残り、不注意により針の刺さるおそれが発生する。したがって、別個の手動ステップを行う必要性がなく、カテーテルを患者の体内へ挿入する通常の操作で針の格納が引き起こされる自動針格納機構を提供することは好ましいであろう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上のことを念頭に置いた上で、この発明は中空の筐体とこの筐体に取り付けられたカテーテルとを有する医療装置を提供することを目的とする。
【0011】
【発明の概要】
この装置には、針が含まれており、この針は、その筐体から前方へ伸びている伸長位置と、この針がその筐体内に収容されている格納位置との間で操作可能なものである。この針は、偏倚用要素により、その格納位置へ向けて偏倚される。その筐体に取り付けられたレバーは、錠止位置と非錠止位置との間で枢動する。このレバーには、前方部分と後方部分とが備わっている。その前方部分はそのカテーテルに係合し、それによって、そのレバーが非錠止位置へ枢動するのが防止される。その後方部分は、その偏倚用要素の偏倚力に抗してその針を保持する。カテーテルが筐体から取り外されると、そのレバーがカテーテルから離脱し、それによって、レバーが非錠止位置へ枢動することができる。次いで、針が前記後方部分から離脱し、その偏倚用要素によって、その針が筐体の中へ向かって後方へ駆り立てられる。
【0012】
【発明を実施するための形態】
広く図1〜4を参照し、特に図1を参照すれば、カテーテル50を患者の体内に挿入するためのカテーテル挿入装置10が示されている。この装置10は、カテーテル50を患者の血管の中へ案内するために針20を有する。この挿入装置10は、操作者がカテーテル50をこの装置から取り外すときにその針20が自動的に格納されるように適合されている。このような自動格納の特徴構成によって、その針を再使用することができなくなるとともに、その針を安全に廃棄することができるようになる。
【0013】
このカテーテル挿入装置10には、ほぼ円筒状の中空のバレルすなわち筐体30が含まれており、この筐体30には、前方へ向かって直径の減少した先端部分34が備わっている。針20は、その針の前方端がそのバレルの先端34における孔を通って前方へ突出するように、解放可能に保持されている。この針は伸長位置と格納位置との間で操作できるものである。その格納位置では、針は筐体内に収容されている。
【0014】
カテーテル50は初め、カテーテル挿入装置10の前方端に取り付けられており、その針20は、そのカテーテルを通ってこの装置の前部から突出している。カテーテル50にはカニューレ52とハブ54とが備わっている。カニューレ52によって、針20の前方部分が覆われあるいは収容されているので、その針の鋭利な箇所は、そのカニューレの開放端をわずかに越えた状態に伸びている。
【0015】
図3によれば、その針に円筒状チャンバー70が取り付けられている。このチャンバー70によってフラッシュバックチャンバーが形成されている。このフラッシュバックチャンバー70は、針20の側部を貫通して形成された出口24がそのフラッシュバックチャンバーによって囲まれるように、針20の後方端26の近くに取り付けられている。針20の後方端は、針を通って流れる流体の流れが側部出口24からフラッシュバックチャンバー70の中へ流れるように、塞がれているのが好ましい。
【0016】
本例においては、針20の後方端を塞ぐために、エポキシ樹脂などの接着剤からなる栓が使われている。このフラッシュバックチャンバーの前方端は、多孔質の通気プラグ72によって閉鎖されている。この通気プラグ72によって、チャンバー70の外への空気の通過が可能になり、また、フラッシュバックチャンバー70からの血液の漏出が防止される。
【0017】
針20は、偏倚用要素60によって、その格納位置へ向かって後方へ偏倚されている。本例においては、その偏倚用要素は、その針を取り巻くバネ60である。このバネ60は、エポキシ樹脂62などの接着剤によってその針に接続されているのが好ましい。この針は、筐体30に枢動可能に接続されている針保持器すなわちレバーアーム40によって、バネ60の偏倚力に抗して開放可能に保持されている。
【0018】
針保持器40には、前方部分44と後方部分48とがある。本例においては、前方部分44は枢軸42から前方へ伸びており、また、後方部分48は枢軸42から後方へ伸びている。保持器40における前方部分44の内面は、カテーテル50が挿入装置10に取り付けられたときにカテーテル50のハブ54に当たる。保持器40における前方部分44は、そのカテーテルハブ54の外面に当接するかあるいは係合するのが好ましい。
【0019】
このようになる代わりに、その前方部分はカテーテルハブ54の内面に係合してもよい。針保持器40における後方部分48は、カテーテル50がその挿入装置に取り付けられたときにその枢軸箇所およびカテーテル50から後方に位置するようにされている。
【0020】
針保持器40における後方部分48は開放レバー41として機能し、この開放レバー41にはそれに形成されたラッチ46が備わっている。レバー41は、錠止位置と非錠止位置との間で枢動可能なものである。錠止位置では、開放レバー41は、この装置10の長手軸にほぼ平行に伸びる。開放レバー41の端部におけるラッチ46がバレル30の側部における開口32を通っているので、針20の後方端26がそのラッチに当接して、その針はその伸長位置に保持される。
【0021】
前方部分44とカテーテルハブ54とが係合することによって、そのカテーテルがこの挿入装置に取り付けられたときに開放レバー41がその非錠止位置まで枢動するおそれが防止される。保持器40における後方部分48は、枢動して筐体30の側部から離れるように偏倚されているのが好ましい。カテーテル50がレバーの端44を越えて外された後に、その保持器は、自由になってその非錠止位置まで枢動し、それによって、ラッチ46が動いてそれと針20の後方端との係合が解除される。次いで、その針は、バネ60は、筐体30の中へ向かって、図2および図4に示された位置まで後方へ推進する。
【0022】
このカテーテル挿入装置は初め、図1に示された形態にある。カテーテル挿入装置10の操作者は、まず針の先端22を使ってそれを患者の血管に突き刺す。針の先端22が患者の血管に突き刺さると、血液が針20の内部からその針の出口24を通って流れる。血液は、針20の後端26の近くにある出口24から現れて、透明なフラッシュバックチャンバー70の内部に溜まる。血液がフラッシュバックチャンバー70の中に現れると、操作者は、針が血管に適切に刺さったこととカテーテル50が適切な位置にあることとを目で確認することができる。
【0023】
操作者は、次いで、そのカテーテルハブ54を装置10の前方端から針20の尖端22の方向にすべらせて外し、そのカテーテル内腔52を患者の血管内へ挿入する。カテーテルハブ54をこの装置から取り外すこのような動きによって、そのカテーテルハブの縁55がレバー44の端を通り過ぎるときに保持器40が自動的に枢動してその針の端との接触が外れることになる。
【0024】
これによって、針は、解放されて、バネ60の偏倚力のもとでカテーテル挿入装置10のバレル30の中に引き込まれる。操作者にとっては、針の格納を行うために、普通のカテーテル挿入操作に必要な動作の他にはどのような特別な動作も必要ではない。針20が格納された使用済みカテーテル挿入装置10の形態が図2に示されている。このようにして、針は、カテーテルが普通の方法でこの挿入装置から取り外されると、その装置の中へ自動的に格納される。
【0025】
さて、図5〜8によれば、別の実施形態としてのカテーテル挿入装置110が示されている。図5〜8に示されたこのような別の実施形態には、図1〜4に関連して先に説明された第1実施形態における要素に似ている要素が組み込まれている。図1における部品に似ている図5〜8における部品には、前者に100番台を付けた同じ番号標示によって番号が付けられている。
【0026】
このカテーテル挿入装置110には、バレルすなわち筐体130から前方へ突出している挿入針120が含まれている。筐体130の前方端すなわち先端134にはカップ状の封止部材165が配されており、針120とその筐体との間に液密の封止がもたらされている。針120は、解放レバー141の備わった針保持器140によって、解放可能に保持されている。この針保持器140は、筐体130の先端134に取り付けられたカテーテル150に係合している。このようにして、カテーテル150によって、そのカテーテルが装置110の筐体130に取り付けられているときの、針保持器140の枢動が阻止されるとともに、針120の格納が防止されている。
【0027】
針保持器140には、前方部分144と後方部分148とが含まれている。前方部分144は枢軸142の前方にあり、後方部分148は枢軸142の後方にある。図5の実施形態では、針保持器は、その前方部分144が後方部分148に対してある角度をなして伸びるように、角度が付いている。具体的には、後方部分148がそのラッチ端146へ向かって筐体130の中へ傾斜しあるいは斜めになるように、レバー140は、その枢軸点に対して斜角をなしている。
【0028】
筐体130には、筐体130の外面から突出しており長手方向に間隔を置いた複数の突条166からなるつかみ領域が含まれている。筐体130には、このつかみ部分に沿って形成された長孔167がさらに含まれている。針保持器140の後方部分148は、図6に示すように、この長孔167に沿って伸びるとともに、筐体130の内部へ入っている。長孔167と突条166との構成によって安全装置がもたらされ、操作者がこの装置を使用する際に針保持器140の後方部分148に触れるおそれが防止される。このようにして、操作者が針保持器140の正常な操作あるいは別個に調節される操作を手で妨げるおそれを防止することができる。
【0029】
針保持器140の前方部分144には拡大部分145が含まれており、この拡大部分145は、図5および6に示すように、カテーテル150がこの装置110に取り付けられたときにカテーテルハブ154に当たる。図8に示すように、突出部145は、この筐体の先端134の外面と協働するように形作られている。図7に示すように、この構成では、カテーテルが取り外されると、突出部145がカテーテルの先端に重なり、それによって、針保持器140が容易に枢動する距離が増大する。
【0030】
図1〜4に関連して先に説明した実施形態と同様に、図5におけるカテーテル挿入装置110もまた、手によって邪魔されることなくあるいは格納のための別個のステップを要することなく、その針を自動的に格納するように操作することができる。針保持器140が掛止解除位置へ向けて偏倚されているので、カテーテル150が挿入装置110から取り外されると、針保持器140は、その掛止解除位置へ自動的に枢動して、針120が解放される。次いで、その針120が、バネ160によって、筐体130の中へ向かって後方へ推進されるので、針120の鋭利な先端は筐体内に安全に収容される。
【0031】
図6および7によれば、この装置の先端134と針保持器140とは、解放レバー141の前方端がその先端の前方端よりも後方に来るように構成されている。針保持器140がカテーテルハブ154から離脱しても、そのカテーテルは先端134にまだ重なっている。このようにして、その針は、格納中あるいは格納後にカテーテル150とバレル130との中へ収容された状態に維持される。
【0032】
このカテーテルが患者の体内に挿入されかつ針120が格納された後に、この装置の先端134をカテーテル150の中に挿入してそのカテーテルを再閉鎖することで、血液がそのカテーテルから漏れ出すのを防止することができる。このような理由から、カテーテル150および/または針保持器140の前方端は、その針保持器の前方端がそのカテーテルの再閉鎖の邪魔にならないように、針保持器を容易に枢動させるために形成されている。
【0033】
具体的には、拡大部分145の前方端は、その拡大部分がカテーテル150の縁155に係合するときに針保持器140の前方部分144が図7の透視図の位置から下方へ枢動するように、丸みを帯びて構成されている。
【0034】
このようにされる代わりに、このカテーテルが針保持器140から離脱するのに充分な量だけこの装置から取り外された後に、カテーテル150に対する先端134の軸方向への前方変位が起きる際に針保持器140が容易に枢動するように、その縁155は丸みを帯びて構成するかあるいは先細に構成することができ、あるいは拡大部分145は先細に構成することができる。
【0035】
図9および10によれば、図1のカテーテル挿入装置10のもう1つの別実施形態が示されている。この装置210には、先に説明されたものと類似のいくつかの要素が組み込まれている。これらの要素は、前者に200番台を付けた同一番号標示によって標示されている。
【0036】
このカテーテル挿入装置210には挿入針220が含まれており、それはバレルすなわち筐体230から前方へ突出している。筐体230の前方端すなわち先端234にはカップ状の封止部材265が配されており、針220と筐体230との間に液密の封止がもたらされている。針220は、解放レバーを有する枢動可能な針保持器240によって、解放可能に保持されている。この針保持器240の一方端部は、筐体230の先端234に取り付けられたカテーテル250に係合している。このような構成では、カテーテル250によって、そのカテーテルが保持器240のもとで筐体230に取り付けられているときの、針保持器240からの針220の解放が阻止されている。
【0037】
具体的には、針保持器240には、前方部分244と後方部分248とが含まれている。前方部分244は枢軸箇所242から前方向へ伸びており、後方部分248は枢軸242から後方へ伸びている。この筐体には、針保持器240の後方部分248が収容される囲い板268が含まれている。この囲い板268は安全装置として機能し、操作者がこの装置を使用する際に針保持器240の後方部分248に触れるおそれが防止される。
【0038】
このような構成によれば、そのカテーテルが針保持器240の前方部分244から離れて動くときに、その針を格納のために自動的に解放する針保持器240の操作が、操作者の手による妨害あるいは調節で妨げられるおそれを、囲い板268によって防止することができる。
【0039】
図9および10における実施形態では、針220の後方端226は、その針の長手軸に対して直角に曲げられているのが好ましい。その針保持器の後方部分248に一体であるラッチ246が、筐体230の内部へ突出している。このラッチ246には、その針の屈曲端226に係合する溝269が含まれている。この屈曲端226は、その針の先端の斜切角に対して所定方位に曲げられているのが好ましい。このようにして、ラッチ246における溝269が屈曲端226と協働するので、その針がその伸長位置にあるときに、針の先端の斜切角は、選ばれた周方向の方位に維持される。
【0040】
さて、図11によれば、さらにもう1つの別実施形態であるカテーテル挿入装置310が示されている。先に説明された実施形態の対応要素と類似の、この装置310のいくつかの要素は、前者に300番台を付けた同一参照番号によって標示されている。
【0041】
カテーテル挿入装置310には挿入針320が含まれており、それはバレルすなわち筐体330から前方へ突出している。筐体330の前方端すなわち先端334にはカップ状の封止部材365が配されており、針320と筐体330との間に液密の封止がもたらされている。針320は、解放レバーを有する針保持器340によって、解放可能に保持されている。
【0042】
この針保持器340は、筐体330の先端334に取り付けられたカテーテル350に係合している。このような構成では、カテーテル350によって、そのカテーテルが筐体330に取り付けられているときの、針保持器340からの針320の解放が阻止されている。
【0043】
この装置310には針保持器340が含まれており、それには、枢軸342から前方へ伸びている前方部分344と、枢軸342から後方へ伸びている後方部分348とが含まれている。図11に示すように、保持器340の前方部分および後方部分は一体に構成されている。
【0044】
前方部分344には、隆起部すなわち歯止め345が含まれており、それはカテーテル350と協働する。具体的には、カテーテル350には、カテーテルハブ354に形成された溝すなわち凹み358が含まれている。この凹み358は、針保持器340の前方端における凹み358と協働する。
【0045】
使用に先立ってこのカテーテルがその筐体に取り付けられたときには、その歯止め345は凹み358の前方に位置している。ハブ354がその筐体から実質的に外れるがしかしその筐体から完全には外れない位置に来るまでこのカテーテルがこの装置から離れて動くと、その歯止め345はその凹み358に係合する。歯止め345と凹み358とは、その歯止めがその凹みに係合したときに、操作者のための可視的、可聴的および/または触覚的信号がもたらされるように構成されている。
【0046】
このような構成によって、凹み358は、針保持器340とともに、そのカテーテルがその挿入装置310からほぼ取り外されたことを操作者に標示するためのセンサーとして作用する。このセンサーからの信号があった後に、カテーテル350が引き続いて前方へ変位してそのカテーテルがその挿入装置から完全に取り外されると、その筐体内への針320の格納が起きる。ゆえに、歯止め345と凹み358との間で作られた信号によって、カテーテルを引き続いて取り外すと針の格納が起きるであろうという知識が操作者にもたらされる。
【0047】
さて、図12〜18によれば、さらにもう1つの別実施形態が示されている。図12〜18における実施形態は、好ましい実施形態であり、図1〜11に例示された実施形態と同様に作用する。先に説明された実施形態の対応要素と類似の、この装置410のいくつかの要素は、前者に400番台を付けた同一参照番号によって標示されている。
【0048】
この好ましい実施形態には、きわめて多くの優れた特徴構成が含まれている。これらの特徴構成は、カテーテルの前方端から突出する針の長さ調節ができること、カテーテルを引き続いて前方へ取り外すと格納が起きるであろうという操作者への可視的、可聴的または触覚的信号をもたらすための指標に、筐体に対する針の斜切面を揃えることができること、そして、カテーテルが患者の体内に挿入された後にそのカテーテルから血液が漏れるのを減らしあるいはなくすために針の格納後にそのカテーテルを封止することができることである。
【0049】
この好ましい実施形態には、その針が患者の体内に挿入された後に露出しないように、針の格納中あるいは格納後にその針が収容されるという特徴構成もまた含まれている。
【0050】
さて、図12および16によれば、この装置410には、バレル430と、このバレルに解放可能に取り付けられたカテーテル450と、挿入針420と、そのバレルから前方へ突出しており、この針を解放可能に保持するための針保持器440とが含まれている。この針保持器440はこのカテーテルと協働するので、バレル430からそのカテーテルが取り外されると、その針保持器からその針が離脱することになる。そして、針420に取り付けられたバネ460によって、その針がバレル430の中へ向かって後方へ駆り立てられる。
【0051】
この針保持器440は、先に説明された実施形態に関連して先に説明された針保持器と同様に作用する。針保持器440は、枢軸442に関して、掛止位置と掛止解除位置との間で枢動する。その掛止位置では、針保持器440の前方端がカテーテル450に係合し、また、その針保持器の後方端におけるラッチ446が針420に係合する。
【0052】
このようにして、その掛止位置では、針保持器440によって、その針がバネ460の偏倚力に抗して伸長位置に保持されるので、その針の尖端422はカテーテル450の前方端を越えて突出する。カテーテル450がバレル420から取り外されると、針保持器440はその掛止解除位置へ枢動する。この掛止解除位置では、その針保持器のラッチ446の解除によって針420が離脱し、そのバネによって、その針がバレル430の中へ向かって後方へ駆り立てられる。
【0053】
針保持器440には長いアームが含まれており、このアームには、枢軸442の前方へ伸びている前方部分444と、その枢軸から後方へ伸びている後方部分448とが備わっている。図17によれば、ラッチ446は、針保持器440の後方端に形成されている。このラッチ446は、針420の後方端に係合して、その針を解放可能に保持する。
【0054】
その針保持器の前方部分444には、カテーテル450と協働する歯止め445が含まれている。具体的には、カテーテル450には、カテーテルハブ454に形成された溝すなわち凹み458が含まれている。この凹み458は、針保持器440の前方端における歯止め445と協働する。
【0055】
使用に先立ってこのカテーテルがその筐体に取り付けられたときには、歯止め445は凹み458の前方に位置している。ハブ454がその筐体から実質的に外れるがしかしその筐体から完全には外れない位置に来るまでこのカテーテルがこの装置から取り外されると、歯止め445は凹み458に係合する。歯止め445と凹み458とは、その歯止めがその凹みに係合したときに、操作者のための可視的、可聴的および/または触覚的信号がもたらされるように構成されている。
【0056】
このような構成によって、凹み458は、針保持器440とともに、そのカテーテルがその挿入装置410からほぼ取り外されたことを操作者に標示するためのセンサーとして作用する。このセンサーからの信号があった後に、カテーテル450が引き続いて前方へ変位してそのカテーテルがその挿入装置から完全に取り外されると、その筐体内への針420の格納が起きる。ゆえに、歯止め445と凹み458との間で生成された信号によって、カテーテルを引き続いて取り外すと針の格納が起きるであろうという知識が操作者にもたらされる。
【0057】
カテーテル450には、カテーテルハブ454に取り付けられた長い可撓性カニューレ452が含まれている。このカニューレ452は、このカニューレの前方端を越えて突出するその針の鋭利な先端422でその針がさやに納まるように、その針に入れ子式に係合する。鋭利な先端422の後方端は、針の斜切面のかかとと呼ばれている。針の斜切面のかかととカニューレの前方端との間における針の長さは、横たわり長さと呼ばれている。この横たわり長さは調整することができるのが好ましい。
【0058】
本例においては、その横たわり長さは、使用に先立ってそのカテーテルがそのバレルに取り付けられたときに、その針の伸長位置を一定に維持することにより、また、カテーテル450の位置を調整することにより、調整することができる。バレル420の先端は、そのカテーテルの調整をもたらすために調整することができる。
【0059】
さて、図16によれば、バレル420には、入れ換え可能な先端部品434が含まれている。本例においては、その先端部品434は、バレル430の前方端における開口の中へ挿入されている別個の構成要素である。この先端部品434には、周方向の外向きフランジ439が含まれており、このフランジ439にカテーテルハブ454の後方端455が着座するようになっている。したがって、先端部品434の軸位置を変えるとフランジ439の軸位置が調整され、それによって、前記横たわり長さが調整される。
【0060】
先端部品434には、ほぼ円筒状の後方部分が含まれており、この後方部分には、バレル430の前方部分の内径よりもわずかに小さい外径がある。先端部品434の後方端の外面からは複数のあご438が突出している。これらのあご438がバレル430の内面に係合して、先端部品434はバレル430に接続される。フランジ439の軸位置は、その先端部品の後方端がバレル430の中に挿入されている距離によって決められる。その先端部品が挿入されている量を調整することで、フランジ439の軸位置が調整され、それによって、前記横たわり長さが調整される。
【0061】
図12〜16によれば、この装置の先端部品434と針保持器440とは、解放レバーの前方端がその先端部品の前方端よりも後方にあるように構成されている。カテーテルハブ454が針保持器440から離脱しても、そのカテーテルは先端部品434にまだ重なっている。このようにして、その針は、格納中あるいは格納後に、カテーテル450とバレル430とによって取り囲まれた状態にある。
【0062】
図16によれば、先端部品434には、くびれ部分435がさらに含まれており、このくびれ部分436には、針420の外径よりもわずかに大きい内径が備わっている。くびれ部分436とその針とがぴったりと合わさることによって、再閉鎖ステップの際におけるバレル430の中への血液の漏れが制限されるが、これについては以下でさらに説明する。
【0063】
加えて、先端部品434の前方端からは、周方向の外向きリブ437が半径方向に突出している。このリブ437がカテーテルハブ454の空腔内面451と協働することで、液密の封止がもたらされる。この空腔内面451は、先細にされており、先端部品434におけるリブ437の直径よりも大きい大径部が備わっている。
【0064】
空腔内面451の最前方部分には、ほぼ円筒状である、ゼロドラフトゾーン456が形成されている。このゼロドラフトゾーン456には、先端部品434におけるリブ437の外径と同じである内径が備わっている。このようにして、カテーテル450がバレル430に取り付けられると、リブ437がゼロドラフトゾーン456に係合して、液密の封止がもたらされる。
【0065】
図15によれば、このカテーテルが患者の体内に挿入されて針420が格納された後に、この装置の先端部品434をカテーテル450の中へ挿入して、血液がそのカテーテルから漏れ出すのを防止するために再閉鎖することができる。このような理由から、カテーテル450および/または針保持器440の前方端は、その針保持器の前方端がカテーテルの再閉鎖の邪魔にならずに、針保持器が容易に枢動するように構成されている。
【0066】
具体的に説明すると、拡大部分445の前方端は、その拡大部分がカテーテル450の縁455に係合するときに針保持器440の前方部分444が図14および15の透視図の位置から下方へ枢動するように、先細にされている。
【0067】
このようにする代わりに、その縁455は、カテーテル450がこの装置から充分な量だけ取り外されて針420がその針保持器から離脱した後にカテーテル450に対する先端部品434の前方への軸変位が起きる際に針保持器440が容易に枢動するように、丸みを帯びて形成しあるいは先細に形成することができる。
【0068】
図15〜17によれば、周方向のリブ437がゼロドラフトゾーン(zero draft zone)456に係合するように、格納の後にバレル430の先端部品434をカテーテル空腔451の中へ挿入することにより、カテーテル450は再閉鎖される。血液が先端部品434の周りのカテーテルから漏れないように、リブ437とゼロドラフトゾーン456とが協働して液密の封止が形成される。
【0069】
加えて、格納された針420と先端部品434のくびれ部分436とで液密の封止が行われ、血液がカテーテル450からバレル430の中へ漏れるのが少なくなりあるいはなくなる。その格納位置では、図15に示されるように、ラッチ446によって、その針がたわみおよび/または変形する。
【0070】
針420の鋭利な先端422は、図12に例示されるように、その鋭利な先端の斜切面がバレル430に対して周方向に置かれるように、心合わせされているのが好ましい。具体的に説明すると、この鋭利な先端は、その鋭利な先端の最前方箇所がその先端の斜切面におけるかかとの下に垂直に位置するように、周方向に置かれているのが好ましい。
【0071】
本例においては、フラッシュバックチャンバー470は、以下に説明するように、針保持器の棚449と協働してその針の斜切面が容易に心合わせされるように構成されている。
【0072】
フラッシュバックチャンバー470は、ほぼ円筒状であって、これには、このフラッシュバックチャンバーの長さに沿って伸びる平坦面が含まれている。その針の斜切面における周方向の所望の方位は、このフラッシュバックチャンバーがその針に接続しているときにフラッシュバックチャンバーにおけるその平坦面に対して決められている。
【0073】
図17によれば、針の後方部分448にはほぼ平坦な面すなわち棚449が含まれており、この棚449がフラッシュバックチャンバー470と協働して、針420がバレル430に対して周方向に心合わせされる。図12および17に示すように、針保持器440がその掛止位置に配置されると、フラッシュバックチャンバー470におけるその平坦面が針保持器の棚449に係合する。このようにして、フラッシュバックチャンバー470と取り付けられた針420とは、その針保持器に対してもバレル430に対しても周方向に置かれている。
【0074】
先端部品434には、外側における周方向の陥没部すなわち凹み436がさらに含まれている。初めに、カテーテル450には、操作者が凹み436を見ることができないように、先端部品434が収容されている。操作者がカテーテル450を先端部品434から取り外すと、その凹みは、操作者がその凹みを見ることができるように露出する。この凹み436が露出した後に、引き続いてカテーテル450の取り外しが行われて、そのカテーテルが針保持器440の前方拡大端445を越えて変位するので、この針保持器は、図16に示すように、その掛止解除位置へ枢動する。
【0075】
このようにして、その凹みは、そのカテーテルが引き続いて前方へ変位すると針の格納が生じるであろうという可視的信号をもたらす、操作者への可視的指標として機能する。凹み436は、その先端部品の外面における凹みと他の部分との間の可視的区別が容易にできるような構造にされているのが好ましい。
【0076】
このようにする代わりに、先端部品434の上に配されて、針保持器440の前方拡大端445の軸方向後方に位置する周方向の着色線などの、異なった可視的指標を設けることができる。
【0077】
さて、図18〜20によれば、先に説明された1以上の実施形態の中に組み込むことのできる設計上の変形例のいくつかが示されている。たとえば、図18には、凹み436’が針保持器440’の拡大前方端445’と軸的に心合わせされて示されている。このような別の構成では、凹み436’がその針保持器と協働して、その針保持器の枢動範囲が広がる。増大した枢動範囲によれば、針420’に取り付けられたフラッシュバックチャンバー470’を外方向へ越えて、その針保持器のラッチ446’が半径方向へ容易に枢動するようになる。
【0078】
図19には、その針とその針保持器とを接続するための代わりの方法が例示されている。先に説明されたいくつかの実施形態では、その針保持器がその針の後方端に係合する。図19では、針保持器440’’のラッチ446’’が針420’’の後方端に接続されているフラッシュバックチャンバー470’’に係合する。このような構成によれば、針420’’には側部が含まれる必要がない。その代わりに、その針の後方端は、そのフラッシュバックチャンバーの前方端における開口に通じている。
【0079】
図20には、その針を保持するためのさらにもう1つの変形例が例示されている。図20において、その針保持器のラッチには、複数の鋸歯546が含まれている。針保持器540における鋸歯546は、フラッシュバックチャンバー570の外面に形成された一連のかみ合い用鋸歯と協働する。フラッシュバックチャンバー570が針520の後方端に当たるので、その針は、針保持器540がそのフラッシュバックチャンバーに係合するときにその伸長位置に保持される。
【0080】
本例においては、そのフラッシュバックチャンバーが針520に取り付けられていないので、そのフラッシュバックチャンバーは、その針が格納された後にその針から分離する。前記のかみ合い用鋸歯には、組み立ての際にカテーテル550に対してその針を調整するための機構、すなわち針の横たわり長さを調整するための機構も設けられている。
【0081】
広く図21〜27を参照し、特に図21〜23を参照すれば、さらにもう1つの実施形態である、カテーテル挿入装置610とカテーテルアセンブリ660とが例示されている。
【0082】
この挿入装置610には、そのカテーテルアセンブリ660が入れ子状に係合する挿入針630が含まれている。針630を患者の体内に挿入すると、カテーテルアセンブリ660も患者の体内に挿入される。カテーテルアセンブリ660が患者の体内に挿入されると、挿入針630は、患者の体内に挿入されたそのカテーテルアセンブリを残すために、患者の体内から引き出される。挿入針630がカテーテルアセンブリ660から引き出された後に、その挿入針は、挿入装置610の筐体の中へ格納される。
【0083】
図24によれば、カテーテル挿入装置610とカテーテルアセンブリ660との詳細が例示されている。このカテーテル挿入装置610には中空の筐体620が含まれており、その筐体620にはほぼ円筒状のバレル622が備わっている。このバレル622の後方端は一般に開放している。このバレルの開放端の中にはエンドキャップ625が挿入されて、バレル622の後方端を封止するためにそのバレルに接続されている。
【0084】
バレル622の前方端には、使用中にこの装置を操作するための、小径にされたつかみ部分627が備わっている。このつかみ部分627からは、小径にされた円筒状の鼻先部分628が前方へ突出している。この鼻先部分628には、挿入針630が貫通して伸びる前方開口が含まれている。
【0085】
筐体620の内部における針630の周りには、バネ635が配置されている。このバネは、エポキシ樹脂などの接着剤637によってその針に取り付けられている。バネ635は、針630を前方へ偏倚させるために、鼻先628の最前方内面に当たっている。
【0086】
この装置にはフラッシュバックチャンバー640が含まれている。このフラッシュバックチャンバー640は、そのカテーテルアセンブリが患者の体内に挿入されたときに挿入針630が静脈に突き刺さったかどうかを標示するためのものである。フラッシュバックチャンバー640は、筐体620の内部で針630の周りに配置されたほぼ円筒状のチャンバーである。このフラッシュバックチャンバー640は、そのチャンバーが挿入針630の側部における側部出口632を取り巻くように、針630に取り付けられている。
【0087】
フラッシュバックチャンバー640の後方端は、挿入針630の側部との間に封止を形成するために、閉鎖されている。フラッシュバックチャンバー640の前方端は、一般に開放されている。このフラッシュバックチャンバーの前方端に挿入された疎水性通気プラグ642によって、そのチャンバーの前方端が封止されている。
【0088】
このようにして、挿入針630が患者の体内で静脈に突き刺さると、血液がその針の中へ流れ込む。この針の後方端は、その血液が側部出口632からフラッシュバックチャンバー640の中へ流れ込むように、閉鎖されている。通気プラグ642によって、その血液が筐体620の内部へ漏れるのが防止される。フラッシュバックチャンバー640と筐体620とは、操作者がそのフラッシュバックチャンバーの中に血液があることを検知することができるように、透明あるいは半透明の材料から構成されている。
【0089】
筐体620に枢動状に取り付けられた安全レバー650が針630に係合することにより、カテーテルアセンブリ660がその筐体に取り付けられるときにその針がその筐体に格納されるのが防止される。この安全レバーは、筐体のつかみ部分627の長さに沿って伸びるように、軸方向に長くされているとともに、枢軸ピン652に枢動状に取り付けられている。
【0090】
安全レバー650には、筐体620の内部へ横断状に突出する一体の針ラッチ656が含まれている。この針ラッチ656は、挿入針630の後端に当たる肩を有する。安全レバー650の前方端には、その筐体の鼻先628からカテーテルアセンブリ660の内部へ伸びる一体のカテーテルラッチ654が含まれている。
【0091】
安全レバー650は前記掛止位置と前記掛止解除位置との間で枢動する。この掛止位置では、図24に例示するように、針ラッチ656は針630の後方端に係合している。その掛止解除位置では、図22に例示するように、針ラッチ656は枢動して挿入針630との係合が解除されている。この掛止解除位置では、その針は、バネ635によって針630が筐体620の中へ向かって後方へ推進されるように、解放されている。
【0092】
カテーテルアセンブリ660が挿入装置610の鼻先628に挿入されると、カテーテルラッチ654がカテーテルアセンブリ660の内面に当たるので、安全レバー650はその掛止解除位置へ枢動することができない。カテーテルアセンブリ660がこの挿入装置610から取り外されると、安全レバー650はその掛止解除位置へ枢動することができる。
【0093】
この安全レバーは、操作者によって簡単に押し下げられてその掛止解除位置へ枢動するように、つかみ部分627に取り付けられている。加えて、この安全レバー650をその掛止解除位置へ偏倚させるために、バネなどの偏倚部材がこの安全レバー650に担持されているのが好ましい。
【0094】
このようにする代わりに、この安全レバーは、カテーテルアセンブリ660が挿入装置610から取り外された後にこの安全レバーが自動的にその掛止解除位置へ枢動するように、構成することができる。
【0095】
この針が保持される安全レバー650に加えて、その針はカテーテルアセンブリ660における摩擦要素によっても保持されているのが好ましい。さて、図25によれば、カテーテルアセンブリ660の詳細がもっともよく表されている。
【0096】
このカテーテルアセンブリ660には、カテーテルハブ670に固定状に取り付けられた可撓性カテーテル662が含まれている。カテーテルハブ670は、その後方端へに開口する空腔674を有するほぼ中空のものである。カテーテルハブ670は、ほぼ円錐台状であって、収束状に先細になり、このハブの前方端で小径の円筒状先端672になっている。この先端672には、このハブの後方空腔674に流体連通する円筒状の孔が備わっている。可撓性カテーテル662は、このカテーテルハブの先端672から前方へ突出して、その先端の円筒状の孔から後方空腔674の中へ伸びている。
【0097】
後方空腔674の前方部分は、先端672における円筒状の孔の中へ向かって収束状に先細になり、そこに先細の座面678が形成されている。空腔674の中へ向かって環状の縁676が突出しており、先細の座面678の後方端が定められている。
【0098】
さて、図25および26によれば、先細の座面678の内部に摩擦要素680が配置されている。この摩擦要素680の前方端は、先細の座面678に対応する先細部が備わった、ほぼ円錐台状のものである。摩擦要素680の前方部分には、直径が針の直径よりも大きい空腔が備わっている。摩擦要素680におけるこの円錐台状前方部分は、針630の直径と同じである孔が備わったつかみ部分682である。
【0099】
摩擦要素680は、つかみ部分682の孔が広がったり狭まったりすることができるように、可撓性弾性材料から作られている。そのゆるみ状態では、つかみ部分682の孔は、その針がそのつかみ部分を容易に通過することができるように、針の直径よりも大きいのが好ましい。
【0100】
カテーテルアセンブリ660がカテーテル挿入装置610に取り付けられる前には、摩擦要素680は、図25に示されるように、先細の座面678の後方におけるカテーテル空腔674の中に配置されているのが好ましい。次いで、このカテーテルアセンブリ660は、そのカテーテルアセンブリを挿入針630の全長にわたってすべらせることにより、挿入装置610に接続される。空腔674の内壁によってそのつかみ部分が実質的に圧縮されないので、その針はカテーテルアセンブリ660を容易にすべり抜ける。
【0101】
カテーテルハブ670がこの挿入装置の鼻先628に係合すると、摩擦要素680はその鼻先によって先細の座面678に押しやられて、摩擦要素680が先細の座面678における先細の前方壁に押し付けられる。摩擦要素680が先細の座面678に押し付けられると、その摩擦要素は、つかみ部分682がくびれて挿入針630に摩擦係合し、それによって、その針が保持されるとともに、その針との流体耐密封止が形成されるように、圧縮される。摩擦要素680の後方端には、空腔674における環状リブ676と協働する周方向の溝684が備わっている。この溝684によれば、針630がカテーテルアセンブリ660から取り外されたときに、その摩擦要素が後方へ変位するのが防止される。
【0102】
このように構成されているので、この装置は以下のように作用する。図21に示されるように、まず、カテーテルアセンブリ660は、安全レバー650がその掛止位置に位置するように、挿入装置610の端部に取り付けられる。その針は、図26に示されるように、その針の鋭利な先端がカテーテル662から前方へ突出するように、カテーテルアセンブリ660を通って伸びている。次いで、挿入針630およびカテーテル662が患者の体内に挿入される。
【0103】
操作者がフラッシュバックチャンバー640の中に血液を認めると、操作者は、その針をカテーテルアセンブリ660から引き抜いて、そのカテーテルアセンブリを挿入装置610から取り外す。そのカテーテルアセンブリが筐体の鼻先628におけるカテーテルラッチ654との係合から取り外された後に、安全レバー650がその掛止解除位置へ枢動する。
【0104】
この掛止解除位置では、その針は、針ラッチ656によって格納から保持されることがない。しかしながら、そのカテーテルアセンブリにおける摩擦要素680のつかみ部分682によって挿入針630が摩擦保持されて、その針は格納されるのが防止される。
【0105】
針630がカテーテルアセンブリ660から引き抜かれた後に、その針630が筐体620の内部に完全に収容されるように、針630は、バネ635によって筐体620の中へ向かって後方へ推進される。このようにして、格納に影響が及ぶためには、その針の長さ部分は、その針がつかみ部分682から解放されるまで、カテーテルアセンブリ660から引き抜かれる。
【0106】
カテーテルアセンブリ660が患者の体内に挿入され、かつ、この挿入装置がそのカテーテルアセンブリから取り外された後に、そのカテーテルを通して患者の静脈内に流体薬剤投与が施される。摩擦要素680のつかみ部分682によって、カテーテルアセンブリ660を通る流体の流れが制限されるかもしれない。
【0107】
したがって、図28に示されるように、カテーテルハブ770の内面に、長手溝779を形成してもよい。この溝779によって、後方空腔774とカテーテル762との間における流体の流れのための流路がもたらされる。このようにする代わりに、図29に示されるように、摩擦要素880には、つかみ部分882の孔の周りに周方向へ間隔をおいた複数の長手溝886が含まれていてもよい。このような長手溝886によって、針830が取り外された後に、そのつかみ部分の孔の周りに流体の流れのための流路がもたらされる。
【0108】
ここで使われてきた用語および表現は、説明の用語であって限定の用語ではないものとして使われている。このような用語および表現の使用には、示されかつ記載された特徴構成あるいはその部分のどのような均等物をも除外する意図はまったくない。しかしながら、添付した特許請求の範囲によって定められるように、この発明の範囲および精神の中でさまざまな変形例が可能であることが認められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、前方へ突出している挿入針が備わり、使用に先立ってカテーテルの中に入れられるカテーテル挿入装置の側面断面図である。
【図2】 図2は、カテーテルが取り外され、針がこの装置の中に格納された状態を示す、図1に例示されたカテーテル挿入装置の側面断面図である。
【図3】 図3は、図1に例示された装置の切欠拡大断面図である。
【図4】 図4は、図2に例示された装置の切欠拡大断面図である。
【図5】 図5は、前方へ突出している挿入針が備わり、使用に先立ってカテーテルの中に入れられるカテーテル挿入装置の別実施形態の側面図である。
【図6】 図6は、図5に例示された装置の側面断面図である。
【図7】 図7は、カテーテルが取り外されて針がこの装置の中に格納された状態を示す、図6に例示された装置の側面断面図である。
【図8】 図8は、図7に例示された装置の8−8線に沿う断面図である。
【図9】 図9は、前方へ突出している挿入針が備わり、使用に先立ってカテーテルの中に入れられるカテーテル挿入装置の、もう1つの別実施形態の側面断面図である。
【図10】 図10は、カテーテルが取り外され、針がこの装置の中に格納された状態を示す、図9に例示された装置の側面断面図である。
【図11】 図11は、前方へ突出している挿入針が備わり、使用に先立ってカテーテルの中に入れられるカテーテル挿入装置の、さらにもう1つの別実施形態の側面断面図である。
【図12】 図12は、前方へ突出している挿入針が備わり、使用に先立ってカテーテルの中に入れられるカテーテル挿入装置の、好ましい実施形態の側面断面図である。
【図13】 図13は、カテーテルが一部取り外された状態を示す、図12に例示されたカテーテル挿入装置の側面断面図である。
【図14】 図14は、カテーテルが取り外されて挿入針がこの装置の中に格納された状態を示す、図12に例示された装置の側面断面図である。
【図15】 図15は、針が格納された後にこの装置に再び取り付けられたカテーテルが備わった、図14に例示された装置の側面断面図である。
【図16】 図16は、図12に例示された装置の先端部の切欠拡大断面図である。
【図17】 図17は、針保持器の詳細を示す、図12に例示された装置の切欠拡大断面図である。
【図18】 図18は、改変された針保持器が備わっている、図12に例示された装置の切欠拡大図である。
【図19】 図19は、針保持器と挿入針との間における代わりの接続部が備わっている、図12に例示された装置の切欠拡大断面図である。
【図20】 図20は、前方へ突出している挿入針が備わり、使用に先立ってカテーテルの中に入れられるカテーテル挿入装置の、もう1つの別実施形態の側面断面図である。
【図21】 図21は、この発明の側面が具体化されている、カテーテル挿入装置およびカテーテルアセンブリの、さらにもう1つの実施形態の側面図である。
【図22】 図22は、カテーテルアセンブリが一部取り外された状態を示す、図21に示された装置の側面図である。
【図23】 図23は、カテーテルアセンブリが完全に取り外された状態を示す、図21に示された装置の側面図である。
【図24】 図24は、図21に示された装置の断面図である。
【図25】 図25は、カテーテル挿入装置へ取り付ける前のカテーテルアセンブリが例示されている、図21に示された装置のカテーテルアセンブリの拡大断面図である。
【図26】 図26は、カテーテル挿入装置へ取り付けた後のカテーテルアセンブリが例示されている、図25に示された装置の断面図である。
【図27】 図27は、図26に例示されたカテーテルアセンブリの27−27線に沿う断面図である。
【図28】 図28は、図27に例示された装置の別実施形態である。
【図29】 図29は、図27に示された装置の第2の別実施形態の断面図である。
Claims (15)
- 医療装置であって、
中空の筐体と、
前記医療装置の前端に取付けられるカテーテルと、
鋭利な先端を有して、その鋭利な先端が使用のために剥き出しとなる伸長位置と、その鋭利な先端との不注意な接触を防止するために前記鋭利な先端がカバーされる格納位置との間を移動操作可能な針と、
前記針を前記格納位置方向へ付勢するための付勢手段と、
錠止位置と非錠止位置との間を偏位可能なレバーとを有し、
前記レバーが、前記カテーテルと係合して前記レバーが前記非錠止位置方向へ偏位するのを阻止する前方部分を備え、
前記錠止位置において前記付勢手段の付勢力に抗して前記レバーが前記針を前記伸長位置に保持させ、前記非錠止位置において前記付勢手段が前記針を前記格納位置へ偏位させ、前記医療装置の前記前端より前記カテーテルを取り外した時に、前記カテーテルが前記レバーを解放して、前記レバーが前記非錠止位置方向へ偏位するよう構成されている医療装置。 - 前記カテーテルが外面を有し、前記レバーの前記前方部分が前記カテーテルの前記外面と係合している、請求項1に記載の医療装置。
- 前記針と流体連通した流体チャンバーを備えている、請求項1又は2に記載の医療装置。
- 前記レバーの後方部分の少なくとも一部が手動操作されるのを防止するための安全手段を有している、請求項1〜3に記載の医療装置。
- 前記レバーの後方部分が前記カテーテルから後方へ間隔を置いて位置している、請求項1〜4に記載の医療装置。
- 前記カテーテルが、前記医療装置の前記前端に取付けられる取付け位置と、前記医療装置の前記前端から取り外される取外し位置との間で移動操作可能で、前記医療装置が、前記カテーテルが前記取付け位置と前記取外し位置との中間位置に位置している時に、標示信号を提供するように作動可能な、カテーテルに関連した指標を備えている、請求項1〜5に記載の医療装置。
- 前記標示信号が、可聴的又は触覚的なものである、請求項6に記載の医療装置。
- 前記標示信号が、可視的なものである、請求項6に記載の医療装置。
- 前記指標が、前記カテーテルに設けられて前記レバーと協働する凹部を有している、請求項6に記載の医療装置。
- 前記レバーが前記非錠止位置方向へ付勢されている、請求項1〜9に記載の医療装置。
- 前記レバーの後方部分の少なくとも一部が前記筐体内に配置されている、請求項1〜10に記載の医療装置。
- 前記レバーが前記錠止位置にある時に前記針を前記伸長位置に保持させるためのラッチを前記レバーが有している、請求項1〜11に記載の医療装置。
- 前記レバーの前方部分と後方部分とが一体になっている、請求項1〜12に記載の医療装置。
- 前記レバーの前方部分が前記カテーテルと直接的に係合している、請求項1〜13に記載の医療装置。
- 前記レバーが、前記非錠止位置へ偏位させられる前に旋回動するよう強制されている、請求項1〜14に記載の医療装置。
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