JP4035474B2 - ウェーブレット係数を用いた非線形画像処理方法、装置 - Google Patents

ウェーブレット係数を用いた非線形画像処理方法、装置 Download PDF

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    • G06T2207/20064Wavelet transform [DWT]

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理の分野に関連し、特に、本発明は、ウェーブレットでのエッジ保存画像補間に関連する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル画像のサイズ変更はディジタル画像処理ではしばしば行われ、そして、異なるdpi解像度を有する装置を含むネットワーク環境では益々重要になっている。エイリアスとモアレ歪みは、画像縮小での主な問題であるが、画像の拡大は、画像、特にエッジが平滑化され過ぎない又は不鮮明過ぎないようにするために、どのように高周波数成分を導入するかの問題を扱わねばならない。画像を拡大する典型的な方法は、補間フィルタの使用である。このフィルタは、補間値を予測するために、隣接する画素からの情報を組み込む。例えば、写真画像操作アプリケーションで普通に使用されるフィルタは、双1次又は双3次(bicubic)補間フィルタである。これらのフィルタを使用して、高解像度での完全なステップエッジを生成するために、完全なステップエッジは、補間されることができない。補間されたエッジは、常に少しに不鮮明にみえる。
【0003】
画像補間の標準的な方法は、多項式補間である。補間多項式の(例えば、1次、2次、3次等の)次数に依存して、画像は幾分滑らかに見える。最も普通に使用される技術は、3次補間と呼ばれる。多項式法の利点は、全体的な線形フィルタリング技術に基づいているので、その単純さである。欠点は、適応補間を実行できず、これにより、エッジが典型的には過度に滑らかにされることである。これは、文書の拡大では大きな欠点である。
【0004】
多項式補間フィルタの仲間である、Keysフィルタのような、他の補間フィルタも存在するが、しかし、アンシャープマスキングフィルタの特性を有する、即ち、それらは、エッジで、オーバーシュート−アンダーシュートを生成することにより高周波数成分を向上させそして、オーバーシュート−アンダーシュートはノイズ画素についての生成され、そして、画像内のノイズレベルの増加を導く。全てのこれらのフィルタは、全体の画像上で全体的に動作するので、適応補間はできない。エッジの改善と背景領域の雑音の抑圧の間のトレードオフが存在する。
【0005】
画素領域で動作し且つ画像からエッジ情報を抽出しそして、その情報をエッジ指示補間を実行するのに使用する、非線形補間法が存在する。1つの方法は、最初に、ガウシャンのラプラシアンを使用して、低解像度画像のエッジマップを計算する。第2のステップで、エッジ情報を使用する低解像度の前処理が、推定された高解像度エッジマップ内の誤差を避けるために、実行される。第3のステップは、そのエッジ情報を使用して補間を実行する。滑らかな領域では、双1次補間が実行される。エッジ付近では、補間された値は、エッジのシャープさを保持する値により置換される。最後に、補間を更に改善するために、繰返し補正ステップが実行される。典型的な繰返しの数は、10である。これは、非特許文献1を参照する。
【0006】
他の方法では、低解像度画像の局所共分散が推定されそして、それらの推定値が、古典的なウィナー(Wiener)フィルタ補間を実行するのに使用される。局所共分散は、フィルタ係数の一部であり、エッジに沿ったしかしエッジを渡らない平滑化が、実行される。この方法の欠点は、独立したドットが、非常に短いエッジとして扱われるので、補間後に良好に保存されないことである。これは、非特許文献2を参照する。
【0007】
前述の2つの方法と比較すると、非常に簡単なエッジに敏感な補間法が、非特許文献3で提案されている。この技術は、補間するサンプル値を決定するために、非線形フィルタを採用する。詳しくは、1次元信号に対して、局所線形補間
【0008】
【数1】
Figure 0004035474
が実行される。xintが0に近い場合には、補間値は右へのサンプル値と似ており、一方、xintが1に近い場合には、補間値は左へのサンプル値と似ている。この置換は、補間値に隣接する低解像度信号の平滑化に基づいており、そして、非線形性を介して計算され、
【0009】
【数2】
Figure 0004035474
ここで、kはエッジ感度を制御するパラメータである。k=0に対して、線形補間が得られ、一方、kが正の値の時にはエッジ感度が増加される。この非線形技術の利点は、単純さであり、繰返しは必要ない。この技術の欠点は、パラメータkが調整されねばならずそして、分離された短いエッジは、拡大されず、そして、補間画像内で僅かに”縮められる”ように見えることである。更に、例えば、xk−1=x=1、xk+1=xk+2=0のような、完全なステップエッジの補間は、もはや完全なステップエッジではない:1,1,1,1/2,0,0,0。線形補間が実行される。
【0010】
図1は、1次元非線形補間法の2次元への拡張を示す概略図である。図1で”o”を含む画素位置は、低解像度画像の画素を示す。2次元への拡張は、1次元法を、マトリクス101内で示される、低解像度画像Ilowの行と列へ別々に適用することにより、マトリクス102に示されるIcombに結合された結果を有するように、実行される。失われた値は、マトリクス103に示される,結合された画像Iint内の行と列上の、補間の平均として補間される。
【0011】
画像を外挿するためにウェーブレット領域内で画像の多重解像度構造を調査する、幾つかの技術が存在する。ウェーブレットでのエッジ保存画像補間への一般的なアプローチは、低解像度画像のウェーブレット分解へ、追加の高周波数帯を加えることである。幾つかの従来技術は、縮尺又は分解レベルをわたり、ウェーブレット係数の極値を調査することによりエッジの位置を決定する。外挿は典型的には、局所化と極大値の最小2乗適合を要求する。これらのアプローチの問題は、エッジの整列が十分でないことである。より滑らかな画像を外挿するためには、それは重要ではないが、しかし、テキストの外挿についてはむしろ厳しい。この問題を克服する1つの方法は、ダウンサンプルされた高解像度画像を元の低解像度画像へよりよくマップするために、外挿に繰返しを含むことである。更なる情報は、非特許文献4及び非特許文献5を参照する。
【0012】
1998年2月に、発行された、名称「周波数空間での非線形外挿による画像改善(Image enhancement by non−linear extrapolation in frequency space)」の特許文献1では、ラプラシアンピラミッドは、滑らかに補間された画象上の修正されたアンシャープマスキングを実行するのに使用される。この場合には、補間された画像内に、適切に完全なエッジを整列することは難しい。
【0013】
【特許文献1】
米国特許第5,717,789号明細書
【非特許文献1】
Allebach,J及びWong,P.W.著、「エッジ指示補間(Edge−directed interpolation)」、ICIP’98論文集、pp707−710、1998年。
【0014】
【非特許文献2】
Li,X及びOrchard,M著、「新しいエッジ指示補間(New edge directed interpolation)」、ICIP’2000論文集、バンクーバ、2000年。
【0015】
【非特許文献3】
Carrato,S.、Ramponi.,G及びMarsi.S.著、「単純なエッジに敏感な画像補間フィルタ(A simple edge−sensitive image interpolation filter)」、ICIP’96論文集、pp.711−714、1996年。
【0016】
【非特許文献4】
Carey,W.K.、Chuang,D.B.及びHemami.S.S.著、「規則性保存画像補間(Regularity−Preserving Image Interpolation)」、画像処理(Trans.Image Processing)、vol.8,no.9、pp.1293−1297、1999年。
【0017】
【非特許文献5】
Chan,S.G.,Cvetkovic,Z.及びVetterli,M.著、「ウェーブレット変換極値外挿を使用する画像の解像度向上(Resolution enhancenent of images using wavelet transform extrema extrapolation)」、ICASSP’95論文集(Proceedings)、pp.2379−2382、1995年。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ウェーブレット変換係数を用いた非線形画像処理方法及び装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
ウェーブレット領域での画像の拡大と解像度の向上のための方法と装置が開示される。一実施例では、この方法は、画像のウェーブレット表現を受信し、ウェーブレット表現はウェーブレット係数を含み、且つ、ウェーブレット領域内のウェーブレット係数上に、局所化された適応補間を実行する。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明は、以下の詳細な説明と本発明の種々の実施例の添付の図面からさらに完全に理解されるが、しかし、それは、本発明が、特定の実施例に限定されると考えるべきではなく、説明と理解のためのみである。
【0021】
ウェーブレット変換係数を使用する適応非線形画像拡大のための方法及び装置が開示される。ウェーブレット変換係数は、自然に、画像を、滑らかな部分とエッジ部分に分割する。本発明は、ウェーブレット領域での補間を実行し、そして、滑らかな領域で滑らかな補間を自動的に実行するために且つ高周波数領域でシャープなエッジを予測するために、低域通過及び高域通過係数内の情報を使用する。
【0022】
ここに記載された技術は、ウェーブレット領域内で適応補間を実行することによる、非線形適応補間の考えへの修正されたアプローチである。一実施例では、これは、(例えば、以下に説明するように、ウェーブレット係数の標準偏差σにより特徴化される)ノイズレベル以上の大きなシャープなエッジを保存し、ここで、エッジは分離され、短いエッジを含みそして、ノイズ画素を向上しない。エッジ感度パラメータkは、上述の従来技術から除去されておりそして、測定されるメトリック距離を決定するパラメータpが、使用される。更に、この技術は、アルゴリズムを、任意のウェーブレットシステムと変換へ適応しうる。一実施例では、この技術は、ウェーブレットに基づくノイズ除去及び向上と結合され、そして、それゆえに、ウェーブレットシャープニング及び平滑化(”WSS”)技術への有益な追加である。これは、JPEG2000(J2K)圧縮された画像に適用もできる。
【0023】
以下の記載では、構成要素間の距離、モールディングの形式等の、多くの詳細が述べられる。しかしながら、当業者には、本発明は、これらの特定の詳細なしに実行されうることは、明らかである。他の場合には、既知の構造及び装置は、本発明を曖昧にするのを避けるために、詳細よりも、ブロック図の形式で示される。
【0024】
以下の詳細な説明の幾つかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに関する、アルゴリズム及び動作の記号的表現で提示される。これらのアルゴリズム的な記載と表現は、当業者に最も効率的に、仕事の実体を知らせるために、データ処理技術の分野の当業者により使用される手段である。アルゴリズムは、ここでは、一般的には、所望の結果を導くための、自己一貫性のあるステップのシーケンスであると考えられる。ステップは、物理的な量の物理的な操作を要求する。通常は、必要ではないが、これらの量は、格納され、転送され、結合され、比較され、そしてその他の操作がされる、電気的な又は磁気的な信号の形式をとる。通常の使用の理由から、これらの信号を、ビット、値、要素、シンボル、文字、項、数又は、同様なものと呼ぶことが、しばしば、便利であることがわかる。
【0025】
しかしながら、これらの全ての及び同様な用語は、適切な物理的な量と関連し、そして、これらの量に適用される単に便利なラベルであることは、憶えておくべきである。特に述べない限り、以下の説明から明らかなように、記載を通じて、”処理”又は、”計算する” 又は、”計算する” 又は、”決定する” 又は、”表示する” 又は同様な、用語を使用する説明は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理的な(電子的な)量として示されたデータを、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ又は、他のそのような情報蓄積、伝送又は、表示装置内の物理的な量として示される同様な他のデータへ操作し且つ変換する、コンピュータシステム又は、同様な電子計算装置の動作及び処理を指すことは、理解されよう。
【0026】
本発明は、ここの動作を実行する装置にも関連する。この装置は、特別に要求された目的のために構成され又は、コンピュータ内に格納されたコンピュータプログラムにより、選択的に活性化又は再構成される汎用コンピュータを含む。そのようなコンピュータプログラムは、制限はされないが、フレキシブルディスクを含む任意の形式のディスク、光ディスク、CD−ROM及び、光磁気ディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM,磁気又は光カード、又は、電子的な命令を格納するのに適した他の形式の媒体、及び各々が結合されたコンピュータシステムバスような、コンピュータ読み出し可能な蓄積媒体内に格納される。
【0027】
ここで提示するアルゴリズム及び表示は、特定のコンピュータ又は他の装置に固有に関連していない。種々の汎用システムは、ここでの教示に従ったプログラムと共に使用され又は、要求された方法ステップを実行する更に特化された装置を構成するのに便利であることが分かる。種々のこれらのシステムについての要求された構造は、以下の記載から分かる。更に、本発明は、特定のプログラム言語を参照して記載されていない。種々のプログラミング言語がここに記載の発明の教示を実行するのに使用されうることは、理解されよう。
【0028】
機械読み出し可能な媒体は、機械(例えば、コンピュータ)により読み出し可能な形式の情報を蓄積する又は伝送する機構を有する。例えば、機械読み出し可能な媒体は、読み出し専用メモリ(”ROM”)、ランダムアクセスメモリ(”RAM”)、磁気ディスク蓄積媒体、光蓄積媒体、フラッシュメモリ装置、電気的、光学的、音響的又は、他の形式の伝播信号(例えば、搬送波、赤外信号、ディジタル信号、等)、等を含む。
【0029】
ウェーブレットに基づくアルゴリズム
図2は、ウェーブレット変換係数を使用する非線形画像拡大を実行する処理の一実施例のフロー図を示す。一実施例では、処理は、ハードウェア(例えば、回路、専用論理、等)、(汎用コンピュータシステム又は専用マシン上で実行されるような)ソフトウェア又は、その両方の結合を含みうる処理論理により実行される。
【0030】
一実施例では、この処理は、逆ウェーブレット変換内の埋め込み補間を含む。上述の式(2)内のサンプル間の差は、一実施例内で、Haar(ハール)ウェーブレット係数として翻訳される。そのような場合には、画像は冗長ハールウェーブレット係数で与えられると仮定される。第1レベルの分解は、低域通過係数cLL(j,i)201で、そして、詳細係数dLH(j,i)202、dHL(j,i)203、及びdHH(j,i)204で与えられる。前向き変換の順序は、最初に水平変換が行われそして、次に垂直変換が行われる。JPEG2000では、この順序は逆にされ、最初に垂直変換が適用され次に、水平変換が適用される。JPEG2000:ITU−TRec.T.800−ISO/IEC15444−1:2000、情報技術−JPEG2000画像符号化システムを参照する。この場合には、逆変換は水平変換を実行し次に垂直変換を適用する。
【0031】
処理論理は、垂直逆ウェーブレット変換をcLL201とdLH202の列に実行し、結果は、c205と呼ばれる。
【0032】
次に、処理論理は、垂直逆ウェーブレット変換をdHL203とdHH204の列に実行し、結果は、d206と呼ばれる。
【0033】
処理論理は、結果c205とd206を粗いグリッド画像C207とD208上に置き、これにり、C(2j,i)=c(j,i)及びD(2j,i)=d(j,i)である。
【0034】
そして、処理論理は、以下の式に従って、列c(2j+1,i)及びd(2j+1,i)を補間する。
【0035】
【数3】
Figure 0004035474
ここで、εは、ノイズレベルの測定値(例えば、係数の標準偏差、メジアン、1領域内の係数の絶対値の標準偏差又はメジアン(例えば、特定のレベルでの係数の1つの特定の帯域)、各レベルでの同じレベルの係数の絶対値の標準偏差又はメジアン、第1のレベルでの異なる帯域の係数の絶対値の標準偏差又はメジアン、各レベルでの異なる帯域の係数の絶対値の標準偏差又はメジアン、等)か又は、手動での設定である。一実施例では、ノイズレベルは、ウェーブレット係数の標準偏差σにより、特徴化される。そのような場合には、ノイズレベルのしきい値
指示は、Nサンプルに対して、
【0036】
【数4】
Figure 0004035474
である。
【0037】
式は、上述の式(2)の修正版であり、パラメータkは除去されている。右に対するウェーブレット係数は左側の1つと比較して大きい場合には、補間値は、左側に多く配置される、等である。パラメータpは、係数間の差が大きく又は軽く重み付けされているか同かを制御する。画像についての好ましい選択はp=1である。
【0038】
【数5】
Figure 0004035474
処理論理は、そして、水平逆ウェーブレット変換を、C207とD208に対して実行する。結果は、iint209と呼ばれる。処理論理は、これらのサンプルを、IINT(j,2i)=iint(j,i)により、粗いグリッド画像IINT210上へ置く。
【0039】
そして、処理論理は、行IINT(j,2i+1)を、以下の式により補間する。
【0040】
【数6】
Figure 0004035474
一実施例では、
【0041】
【数7】
Figure 0004035474
及び
【0042】
【数8】
Figure 0004035474
又は、
【0043】
【数9】
Figure 0004035474
の場合には、v2j,iは1に設定され、
【0044】
【数10】
Figure 0004035474
の場合には、v2j,iは0.5に設定される。
【0045】
一実施例では、処理論理は、そのパレットに関する値の範囲に戻すように、画像IINTをクリップする。例えば、画像が256暗度の階調画像である一実施例では、範囲は[0 255]へ戻るようにクリップされる。
【0046】
上述の式(6)と(12)は、条件|係数|>εがある。しきい値εを設定する代わりに、係数をクラスAとBに分類する分類子結果が使用され、そして、例えば、係数がクラスAであるかどうかに基づいて、動作を実行する。これは例えば、ハーフトーン領域に使用され得る。係数がハーフトーン領域に属するか否かを決定する、ハーフトーン分類子が使用される場合には、式は次のように書かれる。
【0047】
【数11】
Figure 0004035474
一般的には、これは、次のように書かれる。
【0048】
【数12】
Figure 0004035474
例えば、条件Aは、次のようである
1)しきい値が、画像内のノイズレベルを示すときには、|係数|>しきい値、
2)ハーフトーン対非ハーフトーンについての分類子が使用されるときには、係数はハーフトーン領域に属し、
3)テキスト対非テキストについての分類子が使用されるときには、又は、MRC(ミックスドラスタコンテンツ)圧縮機構が使用されるときには、係数はハーフトーン領域に属し、又は、
4)係数は対象の領域に属するか又は、JPEG2000の特定のレイヤに属する。
【0049】
上述の処理は、以下の異なるタームで表現される。図3A、3B及び3Cは、逆ウェーブレット変換へ、補間を埋め込む技術を示すフロー図である。図2は、ウェーブレット変換係数を使用する、非線形画像拡大を実行する処理のフロー図である。一実施例では、処理は、ハードウェア(例えば、回路、導き出された論理、等)、(汎用コンピュータシステム又は、専用マシンで実行されるような)ソフトウェア、又は、両者の組合せを含みうる、処理論理により、実行される。
【0050】
図3A、3B及び3Cを参照すると、一実施例では、処理論理は、ウェーブレット係数で与えられた画像を受信する(処理ブロック301)。処理ブロック302では、処理論理は、画像の第1の係数マトリクスの列(j)(例えば、cLL(j,i))と、画像の第2の係数マトリクスの列(j)(例えば、dLH(j,i))へ第1の垂直逆ウェーブレット変換を実行する。そして、処理ブロック303では、処理論理は、画像の第3の係数マトリクスの列(j)(例えば、dHL(j,i))と、画像の第4の係数マトリクスの列(j)(例えば、dHHj,i))へ第2の垂直逆ウェーブレット変換を実行する。
【0051】
次に、処理ブロック304で、第1の垂直逆ウェーブレット変換の結果内の(例えば、c(j,i))の各列(j)に対して、処理論理は、第1の垂直に粗いグリッド画像(例えば、C(2j,i))内の対応する偶数番号の列(2j)を、第1の垂直逆ウェーブレット変換の結果内の列(j)に等しく設定する(例えば、C(2j,i)=c(j,i))。
【0052】
そして、処理ブロック305では、第2の垂直ウェーブレット変換の結果(例えば、d(j,i))内の各列(j)について、処理論理は、第2の垂直に粗いグリッド画像(例えば、D(2j,i))内の対応する偶数番号の列(2j)を、第2の垂直逆ウェーブレット変換の結果内の列に等しく設定する(例えば、D(2j,i)=d(j,i))。
【0053】
次に、処理ブロック306では、第5の係数マトリクス(例えば、dLH+HH(j,i))内の各列(j)と各行(i)について、処理論理は、第5の係数マトリクスの列(j)と行(i)内の要素を、第1の加数と第2の加数の和(例えば、dLH+HH(j,i)=[dLH(j,i)]+[dHH(j,i)]=x+y)に等しく設定する。第1の加数(x)は、第2の係数マトリクス(例えば、x=dLH(j,i)の列と行である。第2の係数マトリクス(例えば、dLH(j,i)の列(j)と行(i)は、第5の係数マトリクス(例えば、dLH+HH(j,i))内の列(j)と行(i)に対応する。第2の加数(y)は、第4の係数マトリクス(例えば、y=dHH(j,i))の列と行の要素である。第4の係数マトリクス(例えば、dHH(j,i))の列(j)と行(i)は、第5の係数マトリクス(例えば、dLH+HH(j,i))内の列(j)と行(i)に対応する。
【0054】
そして、処理ブロック307では、第1の垂直に粗いグリッド画像(例えば、C(2j+1,i))内の各奇数番号の列(2j+1)の各行(i)に対して、処理論理は、奇数番号の列の行内の要素を、第1の加数と第2の加数の和(例えば、C(2j+1,i)=[μj,i(2j,i)]g+[(1−μj,i)C(2j+2,i)]=x+y)に等しく設定する。第1の加数(x)は、第1のパラメータ(μj,i)と奇数番号の列の左への偶数番号の列の同じ行(i)の要素との積(例えば、x=[μj,i][C(2j,i)])である。第2の加数(y)は、差(z)と奇数番号の列の右への偶数番号の列の同じ行(i)の要素との積(例えば、y=[(1−μj,i)][C(2j+2,i)]=[z][C(2j+2,i)])である。差(z)は、1マイナス第1のパラメータ(例えば、z=1−μj,i)に等しい。
【0055】
次に、処理ブロック308では、第2の垂直に粗いグリッド画像(例えば、D(2j+1,i))内の各奇数番号の列(2j+1)の各行(i)に対して、処理論理は、奇数番号の列の行内の要素を、第1の加数と第2の加数の和(例えば、D(2j+1,i)=[μj,i(2j,i)]+[(1−μj,i)D(2j+2,i)]=x+y)に等しく設定する。第1の加数(x)は、第1のパラメータ(μj,i)と奇数番号の列の左への偶数番号の列の同じ行(i)の要素との積(例えば、x=[μj,i][D(2j,i)])である。第2の加数(y)は、差(z)と奇数番号の列の右への偶数番号の列の同じ行(i)の要素との積(例えば、y= [z][D(2j+2,i)])である。差(z)は、1マイナス第1のパラメータ(例えば、z=1−μj,i)に等しい。
【0056】
そして、処理ブロック309では、処理論理は、第1の垂直に粗いグリッド画像(例えば、C(j,i))の行(i)と第2の垂直に粗いグリッド画像(例えば、D(j,i))の行(i)に水平逆ウェーブレット変換を実行する。
【0057】
次に、処理ブロック310で、水平逆ウェーブレット変換の結果の各行(i)(例えば、iint(j,i))について、処理論理は、水平に粗いグリッド画像(例えば、IINT(j,2i))内の対応する偶数番号の行(2i)を、水平逆ウェーブレット変換の結果の行に等しく設定する(例えば、IINT(j,2i)=iint(j,i))。
【0058】
処理ブロック311では、水平に粗いグリッド画像(例えば、IINT(2j,2i+1))内の各奇数番号の行(2i+1)の各偶数番号の列(2j)について、処理論理は、奇数番号の行の偶数番号の列の要素を、第1の加数と第2の加数の和(例えば、IINT(2j,2i+1)=[ν2j,iINT(2j,2i)]+[(1−ν2j,i)IINT(2j,2i+2)]=x+y)に等しく設定する。第1の加数(x)は、第3のパラメータ(ν2j,i)と奇数番号の行の上の偶数番号の行の同じ偶数番号の列(2j)内の要素との積(例えば、x=[ν2j,i][IINT(2j,2i)])である。第2の加数(y)は、差(z)と奇数番号の行の下の偶数番号の行の同じ偶数番号の列(2i)の要素との積(例えば、y= [z][IINT(2j,2i+2)])である。差(z)は、1マイナス第3のパラメータ(例えば、z=1−ν2j,i)に等しい。
【0059】
最後に、処理ブロック312では、水平に粗いグリッド画像(例えば、IINT(2j+1,2i+1))内の各奇数番号の行(2i+1)の各奇数番号の列(2j+1)について、処理論理は、奇数番号の行の奇数番号の列の要素を、第1の加数と第2の加数の和(例えば、IINT(2j+1,2i+1)=[ν2j,iINT(2j+1,2i)]+[(1−ν2j,i)IINT(2j+1,2i+2)]=x+y)に等しく設定する。第1の加数(x)は、第3のパラメータ(ν2j,i)と奇数番号の行の上の偶数番号の行の同じ奇数番号の列(2j+1)内の要素との積(例えば、x=[ν2j,i][IINT(2j+1,2i)])である。第2の加数(y)は、差(z)と奇数番号の行の下の偶数番号の行の同じ奇数番号の列(2j+1)の要素との積(例えば、y= [z][IINT(2j+1,2i+2)])である。差(z)は、1マイナス第3のパラメータ(例えば、z=1−ν2j,i)に等しい。
【0060】
一実施例では、処理論理は、処理ブロック313に示されるように、結果の画像を範囲へクリップさせる。処理ブロック314は、範囲以下の値を有する結果の画像内の各要素は、その範囲内の最も低い値に設定され、そして、範囲以上の値を有する結果の画像内の各要素は、その範囲内の最も高い値に設定される、クリッピングの実施例を示す。このように、一実施例では、範囲は256のグレーの暗度の範囲である。他の実施例では、範囲は、例えば、65,536の暗度の、より大きいグレーの暗度の範囲である。更に他の実施例では、画像はそれぞれ、赤、緑及び青の色相の3つの範囲を有するカラー画像である。これらの範囲の各々は、同様にクリップされる。このように、望ましい画像パレットは、補間を通して維持される。
【0061】
一実施例では、ウェーブレット係数は、冗長ハールウェーブレット係数である。
【0062】
一実施例では、第1のパラメータ(μj,i)と第3のパラメータ(ν2j,i)は、0.5に設定される。
【0063】
一実施例では、条件(k’)が満たされる場合には、第1のパラメータ(μj,i)は、分母により除算される、分子である(例えば、μj,i=[|dLH+HH(j+1,i)|]/[|dLH+HH(j−1,i)|+|dLH+HH(j+1,i)|]=x/y)。分子(x)は、第2のパラメータのべき乗された第1の絶対値(|x’|)である(例えば、x=[|dLH+HH(j+1,i)|][ ]=|x’|)。第1の絶対値(|x’|)は、第1の要素(x’)の絶対値である。第1の要素(x’)は、第5の係数マトリクス内の列(j+1)と行(i)である(例えば、x’=dLH+HH(j+1,i))。第5の係数マトリクス内の列(j+1)は、第1の垂直に粗いグリッド画像内の奇数番号の列(2j+1)(及び、第2の垂直に粗いグリッド画像内の奇数番号の列(2j+1))の左の偶数番号の列(2j)に対応する、第5の係数マトリクス内の列(j)の右の列である。第5の係数マトリクス内の行(i)は、第1の垂直に粗いグリッド画像内の奇数番号の列の行(i)(及び、第2の垂直に粗いグリッド画像内の奇数番号の列の行(i))に対応する。分母(y)は、加数(z)と、分子の和(例えば、y=[|dLH+HH(j−1,i)|]+[|dLH+HH(j+1,i)|]=z+x)である。加数(z)は、第2のパラメータのべき乗された第2の絶対値(|z’|)である(例えば、z=[|dLH+HH(j−1,i)|][ ]=|z’|)。第2の絶対値(|z’|)は、第2の要素(z’)の絶対値である。第2の要素(z’)は、第5の係数マトリクス内の列(j−1)と行(i)である(例えば、z’=dLH+HH(j−1,i))。第5の係数マトリクス内の列(j−1)は、第1の垂直に粗いグリッド画像内の奇数番号の列(2j+1)(及び、第2の垂直に粗いグリッド画像内の奇数番号の列(2j+1))の左の偶数番号の列(2j)に対応する、第5の係数マトリクス内の列(j)の左の列である。第5の係数マトリクス内の行(i)は、第1の垂直に粗いグリッド画像内の奇数番号の列の行(i)(及び、第2の垂直に粗いグリッド画像内の奇数番号の列の行(i))に対応する。
【0064】
一実施例では、第2のパラメータ(p)は1に等しい。
【0065】
一実施例では、絶対値がしきい値よりも大きく(例えば、|dLH+HH(j,i)|>ε)且つ分母がゼロに等しくなく(例えば、
【0066】
【数13】
Figure 0004035474
且つ、積がゼロより小さくない(例えば、
【0067】
【数14】
Figure 0004035474
の場合には、条件(k’)が満足される。絶対値は、第3の要素の絶対値である。第3の要素は、第5の係数マトリクスの列(j)と行(i)の要素である(例えば、dLH+HH(j,i))。第5の係数マトリクス内の列(j)は、第1の垂直に粗いグリッド画像の奇数番号の列(2j+1)の左の偶数番号の列(2j)に(及び、第2の垂直に粗いグリッド画像の奇数番号の列(2j+1)にも)対応する。第5の係数マトリクス内の行(i)は、第1の垂直に粗いグリッド画像の奇数番号の列の行(i)に(及び、第2の垂直に粗いグリッド画像の奇数番号の列の行(i)にも)対応する。積は、第1の要素と第2の要素の積(例えば、[x’] [z’]=[dLH+HH(j+1,i)][dLH+HH(j−1,i)])である。
【0068】
一実施例では、絶対値がしきい値よりも大きく(例えば、|dLH+HH(j,i)|>ε)且つ分母がゼロと等しく(例えば、
|dLH+HH(j−1,i)|+|dLH+HH(j+1,i)|=0
の場合には、第1のパラメータ(μj,i)は、1に設定される。
【0069】
一実施例では、絶対値がしきい値よりも大きく(例えば、|dLH+HH(j,i)|>ε)且つ積がゼロより小さい(例えば、
[dLH+HH(j−1,i)] [dLH+HH(j+1,i)]<0
の場合には、第1のパラメータ(μj,i)は、1に設定される。
【0070】
一実施例では、条件(k’)が満足される場合には、第3のパラメータ(ν2j,i)は、分母により除算された分子であり(例えば、ν2j,i=[|D(2j,i+1)|]/[|D(2j,i−1)|+|D(2j,i+1)|]=x/y)、ここで、k’は従来技術の上述のパラメータkとは異なる。分子(x)は、第2のパラメータのべき乗の第1の絶対値(|x’|)である(例えば、x=[|D(2j,i+1)|]=|x’|)。第1の絶対値(|x’|)は、第1の要素(x’)の絶対値である。第1の要素(x’)は、第2の垂直に粗いグリッド画像の行(i+1)と偶数番号の列(2j)内の要素である(例えば、x’=D(2j,i+1))。第2の垂直に粗いグリッド画像の行(i+1)は、水平に粗いグリッド画像の奇数番号の行(2i+1)上の偶数番号の行(2i)に対応する、第2の垂直に粗いグリッド画像の行(i)の下の行である。第2の垂直に粗いグリッド画像の偶数番号の列(2j)は、水平に粗いグリッド画像の奇数番号の行の偶数番号の列(2j)に対応する。分母(y)は、加数(z)と、分子の和である(例えば、y=[|D(2j,i−1)|]+[|D(2j,i+1)|]=z+x)。加数(z)は、第2のパラメータのべき乗の第2の絶対値(|z’|)である(例えば、z=[|D(2j,i−1)|][ ]=|z’|])。第2の絶対値(|z’|)は、第2の要素(z’)の絶対値である。第2の要素(z’)は、第2の垂直に粗いグリッド画像の行(i−1)と偶数番号の列(2j)内の要素である(例えば、z’=D(2j,i−1))。第2の垂直に粗いグリッド画像の行(i−1)は、水平に粗いグリッド画像の奇数番号の行(2i+1)上の偶数番号の行(2i)に対応する、第2の垂直に粗いグリッド画像の行(i)の上の行である。第2の垂直に粗いグリッド画像の偶数番号の列(2j)は、水平に粗いグリッド画像の奇数番号の行の偶数番号の列(2j)に対応する。
【0071】
一実施例では、絶対値がしきい値よりも大きく(例えば、|D(2j,i)|>ε)且つ分母がゼロに等しくなく(例えば、
【0072】
【数15】
Figure 0004035474
且つ、積がゼロより小さくない(例えば、
【0073】
【数16】
Figure 0004035474
の場合には、条件(k’)が満足される。絶対値は、第3の要素の絶対値である。第3の要素は、第2の垂直に粗いグリッド画像の行(i)と偶数番号の列(2j)の要素である(例えば、D(2j,i))。第2の垂直に粗いグリッド画像内の行(i)は、水平に粗いグリッド画像の奇数番号の行(2i+1)の上の偶数番号の行(2i)に対応する。第2の垂直に粗いグリッド画像内の偶数番号の列行(2j)は、水平に粗いグリッド画像の奇数番号の行の偶数番号の列(2j)に対応する。積は、第1の要素と第2の要素の積(例えば、[x’] [z’]=[D(2j,i−1)] [D(2j,i+1)])である。
【0074】
一実施例では、絶対値がしきい値よりも大きく(例えば、|D(2j,i)|>ε)且つ分母がゼロと等しくない(例えば、
【0075】
【数17】
Figure 0004035474
の場合には、第3のパラメータ(ν2j,i)は、1に設定される。
【0076】
一実施例では、絶対値がしきい値よりも大きく(例えば、|D(2j,i)|>ε)且つ積がゼロより小さいない(例えば、
【0077】
【数18】
Figure 0004035474
の場合には、第3のパラメータ(ν2j,i)は、1に設定される。
【0078】
しきい値(ε)は、ハーフトーン雑音画素を含む、雑音画素を、強いエッジとして扱うことを防止しうる。係数がゼロの滑らかな領域では、補間は線形補間に減少される。
【0079】
図4は、逆ウェーブレット変換内に埋め込まれた補間を実行する装置の実施例のブロック図である。図4を参照すると、装置400は、ウェーブレット係数で与えられた画像を受信する受信ユニット401と、受信ユニット401と接続された処理ユニット402を有する。処理ユニット402は、上述の機能を実行する。一実施例では、図4に示された装置は多機能マシンを含む。
【0080】
図5は、一実施例に従って、標準双3次補間と比較したウェーブレット変換係数を使用した適応非線形画像拡大の例を示す図である。画像501は、標準双3次補間を使用して発生された。画像502は、ウェーブレットに基づく非線形補間を使用して発生された。一実施例では、従来技術のアルゴリズムの画素差は、冗長ウェーブレット変換のハール(Harr)ウェーブレット係数に等価である。従来技術のアルゴリズムと対照的に、一実施例では、冗長ハール変換を使用したここで述べた技術は、完全なステップエッジを”正確に”補間する、即ち、補間された信号は完全なステップエッジを有する。
【0081】
図6は、ステップエッジを補間する処理の一実施例を示すフロー図である。一実施例では、完全なステップエッジを有する画像が、処理ブロック601で受信され、そして、完全なステップエッジは、画像が処理ブロック602で拡大されている間に、正確に補間される。
【0082】
一実施例では、この技術は、任意のウェーブレット形式の冗長ウェーブレット変換係数を使用しても適用される。また、最大の間引きされたウェーブレット変換及び、複素ウェーブレット変換についても使用される。
【0083】
一実施例では、この技術は、例えば、パラメータμとvの計算のために大きなスケールからのウェーブレット係数を使用して、種々のレベルのウェーブレット分解からの情報を含むように拡張される。
【0084】
ウェーブレットシャープニングと平滑化(”WSS”)技術との組み合わせでは、拡大は、ウェーブレット係数の、スレッシュホールディングによるノイズ除去と、ウェーブレット係数の再スケーリングによるシャープニング/平滑化の後に実行される。WSSに関する更なる情報は、1999年12月10日に出願された、名称”ウェーブレットでのマルチスケールシャープニング及び平滑化(Multiscale Sharpning and Smoothing With Wavelets)”の米国特許出願番号09/476,544を参照する。この内容に関しては、後述する。
【0085】
一実施例では、JPEG200又は同様な圧縮画像の拡大目的のために、上述の技術は、復号機側の逆ウェーブレット変換の最後のレベルに組み込まれる。
【0086】
応用
ここで記載の適応非線形画像拡大が優位な、幾つかの更なるアプリケーションがある。例えば、適応非線形画像拡大は、ディジタルコピー機経路内の拡大処理で使用され得る。そのようなシステムを図7に示す。図7を参照すると、前向き冗長ウェーブレット変換701が画像に適用される。ウェーブレット変換701は、Mが1より大きいときに、Mレベルがあるように、M回、画像に適用されうる。前向き冗長ウェーブレット変換701が適用された後に、ノイズ除去、テキストシャープニング、ハーフトーン平滑化が、画像プロセッサ702で、係数に適用される。そのような処理の後に、逆冗長ウェーブレット変換703が、処理された係数に適用される。一実施例では、逆冗長ウェーブレット変換703は、M−1レベルがあるので、M−1回適用される。逆冗長ウェーブレット変換703の適用後に、拡大機704は、ここで記載の拡大処理を実行する。これらのブロックの各々は、ソフトウェア、ハードウェア又は、両者の組合せで実行されうる。
【0087】
適応非線形画像拡大は、例えば、600dpiで走査されそして1200dpiで印刷された画像のような、より高いdpiでの印刷のために、アップサンプリングがなされるアップサンプリング処理で使用されうる。そのようなシステムを図8に示す。図8を参照すると、1レベル冗長ウェーブレット変換801が特定のdpi解像度R(800)で、受信されたディジタル画像に適用される。係数は、ここで説明した拡大処理を実行する、拡大機802へ出力される。拡大後に、処理は、画像プロセッサ803により2Rdpiで、印刷のために、実行される。処理は、ガンマ補正、ハーフトーン化等を含む、出力804は、処理された画像である。このように、適応非線形画像拡大処理は、低解像度画像を高解像度印刷に訂正するために使用される。図8の各処理要素は、ソフトウェア、ハードウェア又は、両者の組合せで実行されうることに注意する。
【0088】
他の応用は、JPEG2000画像の拡大のために、ここで説明した適応非線形画像拡大技術を使用することを含む。これは、非線形画像拡大を補償するために、JPEG復号器に追加を必要とする。他の応用は、ディジタルカメラである。特に、適応非線形画像拡大処理は、ディジタルカメラで、非モザイク化のために実行されうる。
【0089】
例示のコンピュータシステム
図9は、ここで説明した1つ又はそれ以上の動作を実行する、例示のコンピュータシステムのブロック図を示す。図9を参照すると、コンピュータシステム900は、例示のクライアント950又は、サーバ900コンピュータシステムを含みうる。コンピュータシステム900は、情報を通信するための通信機構又はバス911と、バス911に接続された情報を処理するためのプロセッサ912を含む。プロセッサ912は、マイクロプロセッサを含むが、しかし、例えば、ペンティアム(登録商標)、パワーPCTMのようなマイクロプロセッサには限定されない。
【0090】
システム900は更に、プロセッサ912により実行される情報と命令を格納する、バス911に接続された、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は、他のダイナミックストレージ装置904(主メモリと呼ばれる)を有する。主メモリ904は、プロセッサ912による命令の実行中に、一時的な変数又は他の中間情報を格納するのにも使用され得る。
【0091】
コンピュータシステム900は、プロセッサ912のための、静的な情報と命令を格納する、バス911に接続された、読み出し専用メモリ(ROM)及び/又は他の静的なストレージ装置906、及び、磁気ディスク又は光ディスクとその対応するディスクドライブのような、データストレージ装置907も有する。データストレージ装置907は、情報と命令を格納するために、バス911に接続されている。
【0092】
コンピュータシステム900は、更にコンピュータユーザに情報を表示するために、バス911に接続されている、陰極線管(CRT)又は、液晶ディスプレイ(LCD)のような、表示装置911にも接続されている。英数字キーと他のキーを有する、英数字入力装置922も、プロセッサ912へ情報とコマンド選択を通信するために、バス911に接続されている。追加のユーザ入力装置は、プロセッサ912へ、方向情報とコマンド選択を通信するために、且つディスプレイ921上で、カーソルの移動を制御するために、バス911に接続されている、マウス、トラックボール,トラックパッド、スタイラス又は、カーソル方向キーのような、カーソル制御923である。
【0093】
バス911に接続された他の装置は、ハードコピー装置924であり、これは、命令、データ又は、他の情報を、紙、フィルム、又は、他の形式の媒体上に印刷するのに使用される。更に、スピーカ及び/又はマイクロフォンのような、音声記録又は再生装置は、コンピュータシステム900とのオーディオインターフェースのために、バス911にオプションで接続される。バス911に接続された他の装置は、電話又は、携帯パーム装置と通信する有線/無線通信能力925である。
【0094】
どの又は全てのコンピュータシステム900と関連するハードウェアは、本発明内で使用されうることに注意する。しかしながら、コンピュータシステムの他の構成は、幾つかの又は全ての装置を含みうることは理解されよう。
【0095】
本発明の多くの変更及び修正は、前述の記載を読めば、当業者には明らかであり、説明した特定の実施例は、本発明を限定するものではないと理解されるべきである。従って、種々の実施例への詳細な参照は、本発明の必須であると考えられる特徴のみを列挙する請求の範囲を限定するものではない。
【0096】
ウェーブレットでのマルチスケールシャープニング及び平滑化(Multiscale Sharpning andSmoothing With Wavelets)”の内容
ウェーブレットでのマルチスケールシャープニング及び平滑化技術が、開示される。以下の記載では、特定のフィルタ等の、多くの詳細が述べられる。しかしながら、当業者には、本発明は、これらの特定の詳細なしに実行されうることは、明らかである。他の場合には、既知の構造及び装置は、本発明を曖昧にするのを避けるために、詳細よりも、ブロック図の形式で示される。
【0097】
以下の詳細な説明の幾つかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに関する、アルゴリズム及び動作の記号的表現で提示される。これらのアルゴリズム的な記載と表現は、当業者に最も効率的に、仕事の実体を知らせるために、データ処理技術の分野の当業者により使用される手段である。アルゴリズムは、ここでは、一般的には、所望の結果を導くための、自己一貫性のあるステップのシーケンスであると考えられる。ステップは、物理的な量の物理的な操作を要求する。通常は、必要ではないが、これらの量は、格納され、転送され、結合され、比較され、そしてその他の操作がされる、電気的な又は磁気的な信号の形式をとる。通常の使用の理由から、これらの信号を、ビット、値、要素、シンボル、文字、項、数又は、同様なものと呼ぶことが、しばしば、便利であることがわかる。
【0098】
しかしながら、これらの全ての及び同様な用語は、適切な物理的な量と関連し、そして、これらの量に適用される単に便利なラベルであることは、憶えておくべきである。特に述べない限り、以下の説明から明らかなように、記載を通じて、”処理”又は、”計算する” 又は、”計算する” 又は、”決定する” 又は、”表示する” 又は同様な、用語を使用する説明は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理的な(電子的な)量として示されたデータを、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ又は、他のそのような情報蓄積、伝送又は、表示装置内の物理的な量として示される同様な他のデータへ操作し且つ変換する、コンピュータシステム又は、同様な電子計算装置の動作及び処理を指すことは、理解されよう。
【0099】
本発明は、ここの動作を実行する装置にも関連する。この装置は、特別に要求された目的のために構成され又は、コンピュータ内に格納されたコンピュータプログラムにより、選択的に活性化又は再構成される汎用コンピュータを含む。そのようなコンピュータプログラムは、制限はされないが、フレキシブルディスクを含む任意の形式のディスク、光ディスク、CD−ROM及び、光磁気ディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM,磁気又は光カード、又は、電子的な命令を格納するのに適した他の形式の媒体、及び各々が結合されたコンピュータシステムバスような、コンピュータ読み出し可能な蓄積媒体内に格納される。
【0100】
ここで提示するアルゴリズム及び表示は、特定のコンピュータ又は他の装置に固有に関連していない。種々の汎用システムは、ここでの教示に従ったプログラムと共に使用され又は、要求された方法ステップを実行する更に特化された装置を構成するのに便利であることが分かる。種々のこれらのシステムについての要求された構造は、以下の記載から分かる。更に、本発明は、特定のプログラム言語を参照して記載されていない。種々のプログラミング言語がここに記載の発明の教示を実行するのに使用されうることは、理解されよう。
【0101】
概要
ウェーブレットでの、画像データのような、データのマルチスケールシャープニング及び平滑化技術がここで記載される。ここで記載されるマルチスケールシャープニング及び平滑化技術は、マルチスケールアンシャープマスキングとも呼ばれ、従来技術の代わりの方法を提供し、且つ実行するのに単純である。このアプローチは、シャープニングと平滑化を提供するウェーブレットシステムの平滑特性を利用する。
【0102】
特に、ここで記載の技術は、新たなシャープニング/平滑化パラメータを使用して、種々のレベルの解像度をわたり、画像をシャープ化及び平滑化する。一実施例では、マルチスケールシャープニング及び平滑化は、ウェーブレット係数をスケールに依存するパラメータと乗算することにより、ウェーブレット分解で実行される。図10は、画像データを処理する方法の一実施例を示す。この方法は、ハードウェア、ソフトウェア又は、両方の組合せを含みうる、処理論理により実行される。図10を参照すると、処理は、画像データに、ウェーブレット変換を適用することにより、複数の分解レベルへ、画像データを分解することにより開始する(処理ブロック1001)。画像データに適用されうる変換は、例えば、精密にサンプルされた離散ウェーブレット変換、オーバーコンプリート離散ウェーブレット変換、複素ウェーブレット変換、精密にサンプルされた又はオーバーコンプリート離散ウェーブレットパケット変換を含む。一実施例では、選択されたサブバンドについての精密にサンプルされた変換、他にオーバーコンプリート変換、を使用して、画像データは複数の分解レベルへ変換される。
【0103】
そして、分解後に,処理は、各分解レベルについての異なるスケール又はレベル依存パラメータを使用して、複数の分解レベルの係数をスケーリングすることにより、複数の分解レベルの係数を修正する(処理ブロック1002)。例えば、2つのレベルをスケーリングする場合に、1つの分解レベルの各係数は、第1のスケール依存パラメータにより乗算され、そして、もう1つの分解レベルの各係数は、第2のスケール依存パラメータにより乗算される。
【0104】
一実施例では、異なるスケール依存パラメータの各々は、以下の公式に従って決定される。
【0105】
μ=2jα (103)
ここで、αの値(正又は負)は、係数にシャープニング又は平滑化が行われるかどうかを示し、そして、jは特定のスケール(レベル)を示す。一実施例では、αがゼロより小さい場合に、シャープニングが係数に与えられ、そして、αがゼロより大きい場合に、平滑化が係数に与えられる。
【0106】
このように、μが1より大きいときに、スケーリング動作の結果は平滑化され、一方、μが1より小さいときに、スケーリング動作の結果はシャープニングされる。再スケーリングは、ウェーブレット(詳細)係数にのみ適用され、スケーリング係数には適用されない。画像の全体的なエネルギーを保存するために、ウェーブレット係数の再正規化が必要であろう。
【0107】
一実施例では、スケール依存パラメータは、画像データの知識に基づいて選択される。即ち、画像から直接的に抽出された情報は、シャープニング又は平滑化パラメータの選択に組み込まれることが可能である。例えば、入力データがステップエッジを示すという知識は、シャープニング又は平滑化パラメータの選択に使用されうる。例えば、スキャナのような画像源の知識は、シャープニング又は平滑化パラメータの選択の基準でもある。例えば、この知識は、スキャナ又は、他の画像源の点像分布関数に関する情報でもよい。さらに他の実施例では、スケール依存パラメータは、単調な関数に基づいて選択されうる。スケール依存パラメータは、スケールをわたるウェーブレット係数の減衰の推定値に基づいて選択されうる。
【0108】
図10を参照すると、マルチスケールシャープニング及び/又は平滑化の実行後に、処理論理は、スケーリングされた(及び、未スケーリングの)係数に逆変換を実行する(処理ブロック1003)。
【0109】
この技術は、例えば、ノイズ除去のような、他のウェーブレットに基づく画像処理法と結合されても良い。即ち、マルチスケールシャープニング及び平滑化は、ウェーブレット領域での他の画像処理ステップと、結合されうる。ウェーブレットノイズ除去は、エッジはシャープのまま保持されるが、一方ノイズは平滑な領域で除去されるので、成功であることが多くの応用で示されている。このノイズ除去は、ウェーブレット係数をしきい値化することにより、単純に行われることが可能である。好ましいしきい値化技術は、ハード及びソフトしきい値化を含む。例えば、1995年のIEEE Trans.情報理論、41(3):613−627の、Donoho,D.L.の”ソフトしきい値化によるノイズ除去(De−noising by Soft−Thresholding)”を参照する。
【0110】
一実施例では、所定のしきい値より大きい全ての係数を、スケーリングパラメータにより乗算し且つしきい値以下の同じ分解レベルの全ての係数をゼロ又はゼロ付近の値へ設定することにより、同時のノイズ除去とシャープニングが、ウェーブレット係数に実行されうる。一実施例では、係数の全ての値は、単調関数により与えられうる予め定められた量だけ減少される。結果の係数は、そして、スケール依存パラメータで乗算される。
【0111】
ランダムな白色ガウス雑音の存在下では、結合されたノイズ除去とシャープニング及び平滑化技術の利点は、ノイズ除去のしきい値が、ウェーブレット係数と入力データの量から直接計算できるが、しかし、実際の信号に依存しないことである。従来のシャープニングでは、”実際の”エッジだけでなくノイズ画素をシャープニングする問題が起こるが、例えば、しきい値を選択し、そのしきい値より大きい全ての係数をμ=2jαにより乗算し、そして、しきい値以下の係数をゼロに設定することにより、ウェーブレットシャープニングとノイズ除去がなされことが可能である。これは、例えば、ディジタルコピー器で必要とされ且つ要求される信号に適応する平滑化とシャープニングの簡単な実行を導く。
【0112】
データ内のノイズについての一般的なモデルは、加算的ガウス白色ノイズである。ウェーブレットでのノイズを除去するDonoho及びJohnstoneにより開発された技術は、最新のノイズ除去技術である。ノイズ除去は、ウェーブレット係数を単純にしきい値化することにより、実行される。しきい値は、データNのサイズにのみ依存し、Nは、サンプルの数(画像については、サンプル数は画素数である)であり、そしてノイズの標準偏差σとすると、しきい値は、
【0113】
【数19】
Figure 0004035474
である。
【0114】
後者のパラメータは、第1レベルのウェーブレット係数の標準偏差から推定されることが可能である。漸近的に、全てのノイズは、その技術を使用して、Nが無限になるにつれて、除去されるべきである。しかしながら、実際の応用では、データの有限又は異なるしきい値選択により、データ内にいくらかのノイズが存在しうる。人間の視覚系は、例えば、画像内に存在する幾つかの雑音パターンに、明確に対応することが知られている。ここで説明されるウェーブレット係数の再スケーリング(シャープニング又は平滑化)の後に、逆変換は、残りの白色ノイズを有色ノイズ(例えば、残りのノイズへの色付け)に変換する。
【0115】
同様に、特に、以下に詳細に説明するように、修正されたウェーブレット係数と元のスケーリング係数の割合を維持するために、ウェーブレット係数は、再正規化されねばならない。再正規化は、全レベルの又は全レベルのサブセットの係数へ,スカラーを適用することにより実行される。一実施例では、再正規化は、1つ又はそれ以上の分解レベルの全係数を、正規化とシャープニング/平滑化を達成するために選択されるスケールに依存するパラメータと乗算することにより、シャープニング又は平滑化と結合される。代わりの実施例では、再正規化は、再スケーリング前に、ウェーブレット係数の範囲(例えば、係数値の最小と最大)を計算することにより実行され、そして、再スケーリング(シャープニング又は平滑化)を実行する。その後に、完全な組みの修正された係数が、再スケーリング前に、元の範囲へスケールバックされる(例えば、シャープニング又は平滑化された係数を、最少と最大の係数値により規定される元の範囲にマッピングして戻す)。
【0116】
図11は、画像データを処理する処理の他の実施例を示す。処理は、ハードウェア、ソフトウェア又は、両者の組合せを含みうる処理論理により実行される。図11を参照すると、処理は、画像データにウェーブレット変換を適用することにより、画像データを複数の分解レベルへ分解する論理により実行される(処理ブロック1101)。
【0117】
一旦分解が完了すると、処理論理は、異なる分解レベルと帯域で係数を分類する(処理ブロック1102)。この分類は、オプションである。一実施例では、係数は、予め定められた基準により、”テキスト”及び、”背景”に分類される。結果の分類は、処理されているデータの形式について補償するために、シャープニング又は平滑化を適用するために使用される。
【0118】
そして、処理論理は、1つ又はそれ以上の分解レベルの係数に、ノイズ除去を実行する(処理論理1103)。
【0119】
分解と分類の実行後に、処理論理は、各分解レベルの各々について、異なるスケール(レベル)依存パラメータを使用して、それらの分解レベル内の分類された係数をスケーリングすることにより、複数の分解レベル内で、修正する(処理ブロック1104)。一実施例では、パラメータは、バンド依存パラメータである。1D変換については、各スケール(レベル)について、1バンド(又はサブバンド)がある。2D又はそれより高い次元の変換では、各バンドは特定のスケール(レベル)及び、向きである。例えば、2つの2D変換は、第1スケール(レベル)の及び垂直に詳細な(高域通過)及び水平平滑(低域通過)なバンドを有する。
【0120】
シャープニング又は平滑化が行われた後に、処理論理は、全レベル又は全レベルのサブセットの係数に再正規化を行う(処理ブロック1105)。一旦再正規化が実行されると、処理論理は、スケーリングされた(及び未スケーリングの)係数に逆変換を実行する(処理ブロック1106)。
【0121】
ここで記載するシャープニング及び平滑化の技術は、”実”エッジが、ノイズ画素よりも多くの種々のスケールをわたり強調されそして、平滑な領域は種々のスケールをわたり平滑化されることに、注意する。この技術は、処理された画像の品質に関して、伝統的なアンシャープマスキングより性能が優れている。
【0122】
シャープニング/平滑化理論
本発明のシャープニング及び平滑化技術の理論を、以下に説明する。以下では、離散ウェーブレット分解を介して、マルチスケールアンシャープマスキングを得るために、どのようにこれらの結果が使用されるかを説明する。
【0123】
{H,H,G,G}は、4つの双直交ウェーブレットフィルタ(H=低域通過、G=高域通過)であるとし、ここで、HとGは前方変換で使用され、そして、HとGは逆変換で使用される。Z変換領域では、2チャネル完全再構成フィルタバンクが、以下の条件を満たすために要求される(G.Straug,T.Nguyen、”ウェーブレット及びフィルタバンク(Wellesley−Cambridge Press、1996、Wavelet and Filter Banks)”参照)。
(z)H(z)+G(z)G(z)=2z−m (104)
(z)H(−z)+G(z)G(−z)=0 (105)
この結果、完全再構成特性として知られる、以下の式は、任意の信号Xについて保証される。
【0124】
【数20】
Figure 0004035474
以下の表記、
【0125】
【数21】
Figure 0004035474
を導入すると、完全再構成特性は、
【0126】
【数22】
Figure 0004035474
と書くことができる。
【0127】
フィルタHとGが対称であり且つゼロ付近である場合には、遅延はゼロであり、即ち、m=0である。
【0128】
は低域通過であり、Fは高域通過であるので、
【0129】
【数23】
Figure 0004035474
により、シャープ化された画像Fdwt−s(x)の定義のウェーブレット公式が存在する。ここで、ウェーブレットシャープニングパラメータμは、
sharp(x):=fsmooth(x)+λfgradient(x) (101)
の伝統的なシャープニング法のパラメータλと等価である。
【0130】
より大きな分解レベルでスケーリング及びウェーブレット係数を計算するときには、入力データXは、特定のスケールjでのスケーリング係数sである。ウェーブレットシャープニングパラメータμは、スケール毎に(即ち、レベル毎に)異なる。例えば、1992年のWC、ケンブリッジ、ケンブリッジ大学出版の、Y.Meyerの、”ウェーブレット及び演算子(Wavelets andOperators)”に記載のような、平滑な空間の理論からの結果は、スケールに依存のシャープニングパラメータを選択することにより、マルチスケールシャープニングの定義の自然な方法を導く。
【0131】
【数24】
Figure 0004035474
パラメータαは、Hoelder規則性に関して、信号の全体的な平滑性を変更する。
【0132】
スケールjでの”シャープ化された”スケーリング係数
【0133】
【外1】
Figure 0004035474
は、
【0134】
【数25】
Figure 0004035474
のように、定義される。
平滑な特徴の理論的な結果に類似して、パラメータ選択α<0は、画像をシャープ化する。αの範囲は選択されたウェーブレットシステムをとして与えられる制約により、境界をつけられる。この方法の第1段のフィルタバンクの実装のブロック図を、図12に示す。図12を参照すると、入力信号Xは、低域通過(H)ウェーブレットフィルタ1301と、高域通過(G)ウェーブレットフィルタ1302へ入力される。フィルタ1301と1302の出力は、それぞれ間引きユニット1303と1304に接続され、これれら、フィルタ1301と1302から1つおきに信号を間引く(精密にサブサンプルされる)。ライン1305は、図12に示されたシステムの分析部分と合成部分の間の分離を示す。示されていないが、低域通過転送された信号は、パラメータmμを有する追加の分解レベルを生成するために、繰返して、フィルタ1301と1302へ入力されうる。この処理は、任意の数の分解レベルを生成するために繰返されうる(例えば、2,3,4,5等)。
【0135】
分析部分と合成部分の間には、符号化器と復号器が含まれうる(本発明を曖昧にするのを避けるために図示していない)。符号化器と復号器は、変換領域で実行される全ての処理論理及び/又はルーチンを含みうる(例えば、予測、量子化、符号化、等)。
【0136】
間引きユニット1304から出力される精密にサブサンプルされた信号は、スケーリングユニット1306に入力される(符号化及び復号の後に)。スケーリングユニット1306は、異なるスケールに依存するパラメータμを、複数の分解レベルの変換された信号へ適用する。
【0137】
間引きユニット1303から出力されるサブサンプルされた変換された信号とスケーリングユニット1306から出力されるスケーリングされた出力は、アップサンプリングユニット1307と1308へそれぞれ入力され、これらは、変換された信号を2だけアップサンプリングし(例えば、ゼロを各項ののちに挿入する)そして、信号を、低域通過逆ウェーブレット変換フィルタ1309と高域通過逆ウェーブレット変換フィルタ1310へ、それぞれ送る。
【0138】
フィルタ1309と1310の出力は、加算ユニット1311により結合され、出力信号Xを発生する。加算ユニット1311は、2つの出力を加算する。代わりの実施例では、加算ユニット1311は、情報を、結合された出力となるように選択されたアドレスを使用して、メモリ内の代わりの位置(例えば、フレームバッファ)に書き込み又は格納する。
【0139】
画像の全体のエネルギーを保存し且つ修正されたウェーブレットと元のスケーリング係数の割合を維持するために、ウェーブレット係数の再正規化が使用され得る。一実施例では、これは、修正された係数を
【0140】
【外2】
Figure 0004035474
で割ることによりなされ、ここで、
【0141】
【数26】
Figure 0004035474
【0142】
【数27】
Figure 0004035474
であり、γはウェーブレットシステムのHoelder規則性範囲の上側境界であり、そして、αは、選択されたシャープニングパラメータである。4次のDaubechies−8ウェーブレットシステムについては(フィルタ長=8、γ=1.596、α=−1.596)正規化ファクタは、
【0143】
【数28】
Figure 0004035474
となる。1992年、SIAM、フィラデルフィア、PAによる、IngridDaubechiesによる、”ウェーブレットの10の講義(Ten Lectures on Wavelets)”の文書からの、種々のDaubechiesウェーブレットシステムについての、Hoelder規則性とバニシングモーメントは、以下の表1に示されている。
【0144】
【表1】
Figure 0004035474
パラメータγは、最少のバニシングモーメント及びHoelder規則性である。代わりの再正規化技術も使用され得る。
【0145】
1つの特定のエッジが、ウェーブレットツリー内のエッジの整列に依存して、異なって平滑化され又はシャープニングされるので、精密にサンプルされたDWTのシフト不変性の欠如は、ノイズ除去及びマルチスケール平滑化及びシャープニングのような画像処理ステップについての欠点である。この欠点を克服するために、RDWTにより示される、オーバーコンプリート(冗長)DWTが選択されそして、精密にサンプルされたDWTより性能が優れている。RDWTが、画像のシャープニングのために選択された場合には、上述と同じアプローチがマルチスケールアンシャープマスキングを定義するために使用され得る。主な差は、フィルタバンク内の、ダウン−及び−アップサンプリングが無視されることである。
【0146】
スケール1でのRDWTの完全な再構成特性は、
【0147】
【数29】
Figure 0004035474
により与えられる。
【0148】
概略を図13に示す。図13では、入力信号Xは、低域通過ウェーブレットフィルタ1401と高域通過ウェーブレットフィルタ1402への入力である。低フィルタ1401の出力は偶数番号の係数1403と奇数番号の係数1404に分離され、そして、フィルタ1402の出力は偶数番号の係数1405と奇数番号の係数1406に分離される。間引きは行われないことに注意する。図12のライン1305のように、ライン1407は再び分析と合成部分の間を示し、そして、ここで説明するように、符号化及び復号動作を含みうる。また、低域通過フィルタ1401から出力される係数は、幾つかの分解レベルを生成するために、フィルタ1401とフィルタ1402へ繰返してフィードバックされる。
【0149】
スケーリングユニット1408と1409は、複数の分解レベルへ上述のように、スケールに依存するパラメータを偶数及び奇数係数に適用する。スケーリングユニット1408と1409及びフィルタ1401からの偶数と奇数係数は、アップサンプリングユニット1410−1413によりアップサンプルされる。アップサンプリングユニット1410と1411の出力は、低域通過逆変換フィルタ1414と1415にそれぞれ結合され、そして、アップサンプリングユニット1412と1413の出力は、高域通過逆変換フィルタ1416と1417にそれぞれ結合される。逆フィルタ1414−1417は、除算ユニット1418−1421に接続され、これらは、オーバーコンプリートDWTの使用について補償するために、2つの数を平均するために2で出力を割る。再正規化は、DWTについての同じラインに沿って進み、丁度ウェーブレットシステムについての値ガンマは、おおよそ、2倍される(表参照)。
【0150】
加算ユニット1422は、復号器ユニット1418と1419の出力を加算し、一方、加算ユニット1423は、除算ユニット1420と1421の出力を加算する。加算ユニット1424は、加算ユニット1422と1423の出力を加算し、X信号を生成する。加算ユニット1422−1424は、例えば、上述のような、既知の方法で動作する。
【0151】
フィルタHとGが直交する場合には、第1段のフィルタバンクのフィルやHH及びGGは、単純にH及びGの自己相関フィルタである。
【0152】
スケールj>1について、完全再構成特性は、オリジナルフィルタH、H、G、Gでなく、次のようなH、H 、G、G
【0153】
【数30】
Figure 0004035474
により示された、それらの繰返されたものを使用して表現される。
精密にサンプルされた場合の類似で、シャープ化された画像xrdwt−sは、
【0154】
【数31】
Figure 0004035474
のように、定義される。
μ=2jαを選択することにより、シャープ化(α<0>されたレイトスケーリング係数が、スケールj=1で、
【0155】
【数32】
Figure 0004035474
により得られうる。スケールj>1については、シャープ化されたスケーリング係数は、
【0156】
【数33】
Figure 0004035474
により定義される。
オーバーコンプリートマルチスケールシャープニングについてのフィルタバンク実行は、図13に示されている。図12の最大の間引きされたフィルタバンクの構造と比較して、2のファクタによるダウンサンプリングが無視されている。しかし、図12と同様な方法で、詳細な係数はμにより乗算される。精密にサンプルされたDWTと対照的に、可能な指数の範囲は、拡張される。
【0157】
修正されたウェーブレット係数の正規化は、精密にサンプルされたDWTについてと同様に、行われ得る。再正規化は、ウェーブレットシステムについての値σが、おおよそ、2倍されるのをのぞいて、DWTについての同じラインに沿って、進む。オーバーコンプリート変換については、値は、以下の表2に示されたように変わる。
【0158】
【表2】
Figure 0004035474
同様に、精密にサンプルされた及びオーバーコンプリートされたウェーブレット変換についてのマルチスケールシャープニングと同様に、マルチスケール平滑化は、パラメータαをゼロより大きくなるように選択することにより,精密にサンプルされた及びオーバーコンプリートされたウェーブレット変換について可能である。
【0159】
元のデータと処理された入力データの平滑性を知ることは幾つかの利点がある。入力データが、直交DWTを適用することにより得られたウェーブレット係数を再スケーリングすることにより、元のデータの平滑化されたものであるとすると、ここに記載の技術は、正確にもとのデータを再構成できる。例えば、処理された入力データ内の平滑化されたステップエッジは、元のステップエッジへ戻されることを意味する。
【0160】
直交ウェーブレットを伴なうDWTを使用するマルチスケール平滑化及びシャープニングは、可逆であり、一方、対照的に、RDWTは、可逆でない。この理由は、RDWTは、一般的には、直交変換ではないためである。
【0161】
【数34】
Figure 0004035474
図14は、ウェーブレットでのマルチスケールシャープニング及び平滑化を実行する処理の実施例のフローチャートを示す。図14を参照すると、処理は、入力パラメータを受信する処理論理で開始する(処理ブロック1501)。一実施例では、入力パラメータは、ウェーブレットシステムの形式、分解レベルの数、シャープニング及び平滑化パラメータ、及び、ノイズ除去技術を含む。ノイズ除去技術に関しては、入力パラメータは、ノイズ除去技術についてのしきい値を含む。
【0162】
一旦、入力パラメータが受信されると、処理論理は、選択されたウェーブレットシステムについての平滑値γを調べ(処理ブロック1502)、そして、上述の公式を使用して再正規化係数を計算する(処理ブロック1503)。γの値は、ルックアップテーブル内に格納されてもよく、各エントリーは異なるウェーブレットシステムに関連する。処理ブロック1501−1503は、処理の初期化部分を示す。これらのステップは、1回実行され残りのステップは、毎画像に対して実行される。
【0163】
初期化後に、処理論理は、第1レベルのウェーブレット変換を実行する(処理ブロック1504)。処理論理は、そして、ノイズ除去のためのしきい値を設定する(処理ブロック1505)。一実施例では、Donoho−Johnstoneしきい値が、ノイズ除去のために使用される場合には、処理論理は、ウェーブレット係数の標準偏差を計算し、そして、しきい値を、
【0164】
【数35】
Figure 0004035474
へ設定し、ここで、Nは、データの行と列の最大値であり、σは第1レベルのウェーブレット変換の標準偏差である。
【0165】
次に、処理論理は、係数に、第2レベルのウェーブレット変換を実行する(処理ブロック1507)。処理論理は、第Lレベルのウェーブレット変換まで、他のウェーブレット変換を実行する(処理ブロック1507)。
【0166】
ウェーブレット変換の実行後に、処理論理は、しきい値化(ノイズ除去)と再スケーリング(シャープニング又は平滑化)を、ウェーブレット係数を、レベルjで、
jα
と乗算することにより実行する(処理ブロック1508)。その後に、処理論理は、Lレベルの逆変換を実行する(処理ブロック1509)。
【0167】
図15A−Dは、前方及び逆変換を示す。図15AとBは、それぞれ、前方及び逆離散ウェーブレット変換(DWT)の構成ブロックを示す。これらは、図12の同様な名称のブロックと同様であることに、注意する。図15Cは、Lの分解レベルの前方DWTの一実施例である。図15Cを参照すると、入力Xは、レベル1前方DWTブロック1601への入力である。レベル1前方DWTブロック1601の出力は、レベル2前方DWTブロック1602への入力であり、そして、同様な方法で、レベルLへの残りの分解レベルを通して続く。図15Dは、Lレベルの分解を再スケーリング(シャープニング/平滑化)する逆DWTを示す。図15Dを参照すると、逆DWTの各レベルについてのシャープニング/平滑化パラメータがあることに、注意する。即ち、シャープニング/平滑化パラメータは、同じレベルで実行されている、全変換ステップについて同じである。
【0168】
図16A−Dは、RDWTへのシャープニング/平滑化の応用を示す。図16A−16Bは、それぞれ、前方及び逆冗長DWT(RDWT)の構成ブロックを示す。図16Cは、Lのレベル分解についての前方RDWTを示す。図16Dは、Lのレベルの分解についての、再スケーリング(シャープニング/平滑化)を伴なう全レベル分解についての逆RDWTを示す。図16Dを参照すると、再スケーリングパラメータは、各レベルの個々の処理ブロックの各々について同じである。しかしながら、再スケーリングパラメータは、レベル毎に異なる。
【0169】
シャープニング/平滑化パラメータの選択
入力データと、出力データの平滑性についての知識により、パラメータαを決定する異なる可能性がある。以下に異なる技術が開示されるが、しかし、他の技術も使用され得る。最初に、有効な入力データが、スキャナのような入力装置を通して、オリジナルデータを送ることから得られるデータである場合には、データのHoelder規則性は、入力装置のHoelder規則性である。スキャナの場合には、規則性は、点像分布関数の平滑性により与えられる。オリジナルデータが、平滑性βを有し、そして、走査された入力データが、平滑性εを有する場合には、シャープニングパラメータの合理的な選択は、−(ε―β)であろう。しかしながら、項|ε―β|が、ウェーブレットシステムのHoeldedr規則性γより大きいことは許されない。従って、シャープニングパラメータは、β>γ及びε>γの場合には、α=0であり、そして、
【0170】
【数36】
Figure 0004035474
の場合には、α=min(γ,ε)−βである。
【0171】
入力データの平滑性の知識が存在しない場合には、対応するHoelder規則性εは、スケールをわたるウェーブレット係数の減衰から推定されることが可能である。Hoelder規則性εは、定数C>0、スケールj及び、位置kについて、
【0172】
【数37】
Figure 0004035474
のような最少の数であるべきである。
オリジナルデータが、テキスト領域で発生するように、ステップエッジを含む場合には、例えば、オリジナルの平滑性βは、ゼロに等しい。
オリジナルデータの平滑性βとすると、シャープニング/平滑化パラメータαは、常に、
【0173】
【数38】
Figure 0004035474
のように選択されるべきである。
【0174】
走査された画像を処理するときには、指数α=−1が使用され、これは理論的な理由を有する。画像は、平滑な領域とステップエッジよりなる関数として、モデル化されうる。この画像を走査することにより、ステップエッジが不鮮明になる。この不鮮明化は、ガウスカーネル又は、同様な特性を有するカーネルとの畳み込みとしてモデル化されうる。この結果、ハールシステムでのオーバーコンプリートウェーブレット分解は、指数1により記載されるウェーブレット係数の減衰を捕捉する。走査されたエッジをシャープ化するために、即ち、エッジの逆平滑化のために、シャープ化パラメータの指数として、指数α=−1が選択される。上述の式(1010)の正規化定数パラメータγは、γ=1である。全分解レベルL=3のこの場合には、ウェーブレット係数の以下の修正がなされる。
−第1レベルのウェーブレット係数の
【0175】
【数39】
Figure 0004035474
による乗算。
−第2レベルのウェーブレット係数の
【0176】
【数40】
Figure 0004035474
による乗算。
−第3レベルのウェーブレット係数の
【0177】
【数41】
Figure 0004035474
による乗算。
【0178】
このように、例えば、ディジタルコピー器、ディジタルカメラ、ファクシミリ機、プリンタ等のような、走査された文書に関する応用でシャープ化パラメータをどのように選択するかが説明された。
【0179】
マルチスケールシャープニング及び平滑化の他の応用は、ウェーブレット係数に依存する、適応平滑化及びシャープニングを実行することである。それゆえに、選択された係数のみが、2jα、α<0との乗算によりシャープ化され、そして、平滑領域の係数は、オーバーコンプリートハールシステムでの、2jβ、β>0による乗算により平滑化される。
【0180】
ディジタルコピー機の一実施例を、図17に示す。図17を参照すると、スキャナ1801又は、他の半階調画像源1802は、画像を分類ユニット1803へ供給し、これは、画像データを、テキストと背景として分類する。分類ユニット1803の出力は、分類された画素に従って、平滑化又はシャープニングを実行する、スケーリングユニット1804により受信される。分類の使用と分類に関するシャープニング/平滑化を基礎にするのはオプションであることに注意する。スケーリングユニット1804の出力は、他の処理(例えば、ダウンサンプリング、ガンマ補正、ハーフトーン化、等)を実行する、処理ユニット1805に接続されている。処理ユニット1805の出力は、画像を印刷する、プリンタ1806により受信される。
【0181】
本発明の多くの変更及び修正は、前述の記載を読めば、当業者には明らかであり、説明した特定の実施例は、本発明を限定するものではないと理解されるべきである。従って、種々の実施例への詳細な参照は、本発明の必須であると考えられる特徴のみを列挙する請求の範囲を限定するものではない。
【0182】
【発明の効果】
上述のように、本発明により、ウェーブレット変換係数を用いた非線形画像処理方法及び装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1次元非線形補間法の2次元拡張を示す図である。
【図2】逆ウェーブレット変換内で、補間を埋め込むための処理を示すフローチャートを示す図である。
【図3A】逆ウェーブレット変換内で、補間を埋め込むための処理の一実施例を示すフロー図である。
【図3B】逆ウェーブレット変換内で、補間を埋め込むための処理の一実施例を示すフロー図である。
【図3C】逆ウェーブレット変換内で、補間を埋め込むための処理の一実施例を示すフロー図である。
【図4】一実施例に従った、逆ウェーブレット変換内に埋め込まれた補間をむための装置を示す概略図である。
【図5】標準的な3次元補間と比較した、ウェーブレット変換係数を使用する適応非線形画像拡大の例を示す概略図である。
【図6】ステップエッジを補間する処理の一実施例を示すフロー図である。
【図7】ウェーブレットに基づく向上システムを有するディジタルコピー機を示す図である。
【図8】高解像度印刷を実行する処理を示す図である。
【図9】コンピュータシステムの一実施例のブロック図である。
【図10】画像データを処理する方法の一実施例を示す図である。
【図11】画像データを処理する処理の他の実施例を示す図である。
【図12】離散ウェーブレット変換での第1レベルのマルチスケールアンシャープマスキングのフィルタバンクの実装のブロックを示す図である。
【図13】オーバーコンプリート離散ウェーブレット変換での第1レベルのマルチスケールアンシャープマスキングのフィルタリングの実装の他のブロックを示す図である。
【図14】ウェーブレットでのマルチスケールシャープニング及び平滑化を実行する処理の一実施例のフローチャートを示す図である。
【図15A】前方及び逆変換を示す図である。
【図15B】前方及び逆変換を示す図である。
【図15C】前方及び逆変換を示す図である。
【図15D】前方及び逆変換を示す図である。
【図16A】RDWTへのシャープニング/平滑化の応用を示す図である。
【図16B】RDWTへのシャープニング/平滑化の応用を示す図である。
【図16C】RDWTへのシャープニング/平滑化の応用を示す図である。
【図16D】RDWTへのシャープニング/平滑化の応用を示す図である。
【図17】コピー機の一実施例のブロック図である。
【符号の説明】
401 受信ユニット
402 処理ユニット
701 ウェーブレット変換
702 画像プロセッサ
703 逆冗長ウェーブレット変換
704 拡大機
801 1レベル冗長ウェーブレット変換
802 拡大機
803 画像プロセッサ
900 コンピュータシステム
907 データストレージ装置
911 バス
912 プロセッサ
921 ディスプレイ
922 英数字入力装置
924 ハードコピー装置
925 有線/無線通信能力
1311 加算ユニット
1401 低域通過ウェーブレットフィルタ
1402 高域通過ウェーブレットフィルタ
1408、1409 スケーリングユニット
1410−1413 アップサンプリングユニット
1414、1415 低域通過逆変換フィルタ
1416、1417 高域通過逆変換フィルタ
1422 加算ユニット
1423 加算ユニット
1424 加算ユニット
1803 分類ユニット
1804 スケーリングユニット
1805 処理ユニット
1806 プリンタ

Claims (12)

  1. ウェーブレット変換された画像を受信する工程と、
    前記ウェーブレット変換された画像の同レベルのサブバンドに含まれるウェーブレット係数を利用して、前記ウェーブレット変換された画像よりも大きなサイズの拡大画像を得る局所化適応補間を実行する工程とを含み、
    前記局所化適応補間を実行する工程は、
    前記ウェーブレット変換された画像の低域係数及び詳細係数の列に垂直逆変換を実行して、第一の結果と第二の結果を得、
    前記第一の結果と第二の結果を第一のグリッド画像、第二のグリッド画像上の対応する位置に、一列おきに値を含まないように配置し、前記値を含まない前記第一のグリッド画像と第二のグリッド画像の列に値を発生するために第一の補間を実行し、
    前記実行された第一の補間後の前記第一のグリッド画像と第二のグリッド画像に対して水平逆変換を実行して、第三の結果を得、
    前記第三の結果を第三のグリッド画像上の対応する位置に、一行おきに値を含まないように配置し、
    前記値を含まない前記第三のグリッド画像の行に値を発生するために第二の補間を実行して前記拡大画像を得ること
    を特徴とする非線形画像処理方法。
  2. ウェーブレット変換された画像を受信する工程と、
    前記ウェーブレット変換された画像の同レベルのサブバンドに含まれるウェーブレット係数を利用して、前記ウェーブレット変換された画像よりも大きなサイズの拡大画像を得る局所化適応補間を実行する工程とを含み、
    前記局所化適応補間を実行する工程は、
    前記ウェーブレット変換された画像の低域係数及び詳細係数の行に水平逆変換を実行して、第一の結果と第二の結果を得、
    前記第一の結果と第二の結果を第一のグリッド画像、第二のグリッド画像上の対応する位置に、一行おきに値を含まないように配置し、前記値を含まない前記第一のグリッド画像と第二のグリッド画像の行に値を発生するために第一の補間を実行し、
    前記実行された第一の補間後の前記第一のグリッド画像と第二のグリッド画像に対して垂直逆変換を実行して、第三の結果を得、
    前記第三の結果を第三のグリッド画像上の対応する位置に、一列おきに値を含まないように配置し、
    前記値を含まない前記第三のグリッド画像の列に値を発生するために第二の補間を実行して前記拡大画像を得ること
    を特徴とする非線形画像処理方法。
  3. 前記第一の補間及び前記第二の補間は、非線形補間を含むこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の非線形画像処理方法。
  4. 前記第一の補間は、ウェーブレット係数から計算されたパラメータを用いて実行されることを特徴とする請求項1又は2に記載の非線形画像処理方法。
  5. 前記第二の補間は、前記第二のグリッド画像上の値から計算されたパラメータを用いて実行されることを特徴とする請求項1,2,4のいずれか1に記載の非線形画像処理方法。
  6. 前記非線形画像処理方法は、前記得られた拡大画像の値を予め定められた範囲へクリッピングすること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の非線形画像処理方法。
  7. ウェーブレット変換された画像を受信する手段と、
    前記ウェーブレット変換された画像の同レベルのサブバンドに含まれるウェーブレット係数を利用して、前記ウェーブレット変換された画像よりも大きなサイズの拡大画像を得る局所化適応補間を実行する手段とを含み、
    前記局所化適応補間を実行する手段は、
    前記ウェーブレット変換された画像の低域係数及び詳細係数の列に垂直逆変換を実行して、第一の結果と第二の結果を得る手段と、
    前記第一の結果と第二の結果を第一のグリッド画像、第二のグリッド画像上の対応する位置に、一列おきに値を含まないように配置し、前記値を含まない前記第一のグリッド画像と第二のグリッド画像の列に値を発生するために第一の補間を実行する手段と、
    前記実行された第一の補間後の前記第一のグリッド画像と第二のグリッド画像に対して水平逆変換を実行して、第三の結果を得る手段と、
    前記第三の結果を第三のグリッド画像上の対応する位置に、一行おきに値を含まないように配置する手段と、
    前記値を含まない前記第三のグリッド画像の行に値を発生するために第二の補間を実行して前記拡大画像を得る手段とを含むこと
    を特徴とする非線形画像処理装置。
  8. ウェーブレット変換された画像を受信する手段と、
    前記ウェーブレット変換された画像の同レベルのサブバンドに含まれるウェーブレット係数を利用して、前記ウェーブレット変換された画像よりも大きなサイズの拡大画像を得る局所化適応補間を実行する手段とを含み、
    前記局所化適応補間を実行する手段は、
    前記ウェーブレット変換された画像の低域係数及び詳細係数の行に水平逆変換を実行して、第一の結果と第二の結果を得る手段と、
    前記第一の結果と第二の結果を第一のグリッド画像、第二のグリッド画像上の対応する位置に、一行おきに値を含まないように配置し、前記値を含まない前記第一のグリッド画像と第二のグリッド画像の行に値を発生するために第一の補間を実行する手段と、
    前記実行された第一の補間後の前記第一のグリッド画像と第二のグリッド画像に対して垂直逆変換を実行して、第三の結果を得る手段と、
    前記第三の結果を第三のグリッド画像上の対応する位置に、一列おきに値を含まないように配置する手段と、
    前記値を含まない前記第三のグリッド画像の列に値を発生するために第二の補間を実行して前記拡大画像を得る手段とを含むこと
    を特徴とする非線形画像処理装置。
  9. 前記第一の補間を実行する手段と前記第二の補間を実行して前記拡大画像を得る手段は、それぞれ非線形補間を実行する手段を含むこと
    を特徴とする請求項7又は8に記載の非線形画像処理装置。
  10. 前記第一の補間を実行する手段は、ウェーブレット係数から計算されたパラメータを用いて前記第一の補間を実行することを特徴とする請求項7又は8に記載の非線形画像処理装置。
  11. 前記拡大画像を得る手段は、前記第二のグリッド画像上の値から計算されたパラメータを用いて前記第二の補間を実行することを特徴とする請求項7、8、10のいずれか一項に記載の非線形画像処理装置。
  12. 前記得られた拡大画像の値を予め定められた範囲へクリッピングする手段をさらに有することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一項に記載の非線形画像処理装置。
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