JP4034495B2 - 発電プラント監視システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電プラントを監視する発電プラント監視システムに係り、特に、発電プラントにおける複数の発電設備を総括して監視するための発電プラント監視方法システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、発電プラントは少なくとも1つの発電所を有し、この発電所は、複数の発電設備を備えている。この各発電設備は、発電ユニットと称されており、発電プラントの運転は、各発電ユニット毎に独立して行われている。
【0003】
すなわち、運転当直長を含む複数人の運転員を1グループとする複数のグループが交代で勤務することにより、中央制御室において、各発電ユニット毎に複数の運転員が24時間体制で常駐し、各発電ユニットのプラント運転に係るパラメータデータを各発電ユニット毎に監視している。
【0004】
ところで、近年では、少数運転員により発電プラントを安全運転させることが要求されており、複数の発電ユニットを総括して監視、制御する方法も検討されている。
【0005】
すなわち、複数の発電ユニットの運転に係るパラメータデータを例えば中央制御室1ヵ所で集中監視するべく、各発電ユニットから送られた運転に係るパラメータデータを集めて各発電ユニットを総括的に監視する場合、例えば、図24に示すように、発電プラント内の全ての発電所(例えば、A発電所、B発電所、C発電所の3つとする)の複数の発電ユニット{A発電所→1号機(♯1)〜3号機(♯3)の3ユニット;B発電所→1号機(♯1)〜2号機(♯2)の2ユニット、C発電所→1号機(♯1)〜2号機(♯2)の2ユニット}それぞれの現在の発電機出力を総括的に一覧表示する画面I1や、図25に示すように、各発電所(例えば、図25ではA発電所)の各発電ユニット1号機〜3号機の例えば主要な監視項目に対応するパラメータデータ値、例えば、発電機出力(単位:MW)、タービン入口側主蒸気温度(a温度;単位:℃)、タービン出口側主蒸気温度(b温度;単位:℃)、蒸気圧力(c圧力;単位:MPa)、蒸気流量(d流量;単位:t/h)を総括的に一覧表示する画面I2等が総括監視用画面として作成されてモニタに表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一つの発電ユニットを運転員が専門で監視する場合には、その運転員は、対応する発電ユニットを構成する各設備機器の定格容量やプラント特性等のプラント設備機器固有の情報を基本的知識として体得していることが多く、発電ユニット(プラント)の現在の主要監視項目のパラメータデータの状態値(データ値)を見れば、その発電ユニットの現在状態、例えば、設備容量に対する余力やプラント特性異常の有無等を容易に認識することができる。
【0007】
しかしながら、複数の発電ユニットを総括的に監視する場合においては、複数の発電ユニットの定格容量等の特性および状態は互いに異なっており、それら特性の異なる複数の発電ユニットの運転に係る主要監視項目のパラメータデータは、それぞれのユニットの特性および状態が異なるにも拘らず、図24および図25に示すように、その特性および状態の違いに影響を受けた物理量(単位)として表示される。
【0008】
したがって、複数の発電ユニットを総括的に監視する運転員は、複数の発電ユニットの運転に係るパラメータデータ値を、複数の発電ユニットそれぞれの特性および状態の違いを考慮しながら監視して、複数の発電ユニットの現在状態を迅速に把握することは非常に難しく、運転員に過度の負担がかかることになり、複数の発電ユニットを総括監視する場合でも運転員の数を十分に削減することができなかった。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の発電ユニットの運転に係るパラメータデータ値を、複数の発電ユニットの特性および状態の違いに影響されないデータ値に変換して総括表示することにより、運転員の数を大幅に削減しながら複数の発電ユニットの現在状態を迅速に把握することを可能にした発電プラント監視システムを提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するための請求項1記載の発明によれば、発電プラントの複数の発電ユニットを監視する発電プラント監視システムにおいて、複数の発電ユニットからそれぞれ収集された当該複数の発電ユニットの監視項目に対応する複数のパラメータデータをそれぞれ入力する入力手段と、入力された複数のパラメータデータを無次元化するための基準となる無次元化基準データを記憶する記憶手段と、前記無次元化基準データに基づいて前記複数のパラメータデータを無次元化することにより、当該複数のパラメータデータに対応し、かつ前記複数の発電ユニットそれぞれの特性に非依存な無次元表示データを生成する生成手段とを備え、前記無次元化基準データは、前記複数の発電ユニット毎および複数のパラメータデータ毎にそれぞれ設定されており、各発電ユニットの各パラメータデータに対応する無次元化基準データは、対応する発電ユニットの運転状態に応じて異なる値を有しており、前記記憶手段は、複数の発電ユニット毎、複数のパラメータデータ毎および対応する発電ユニットの運転状態毎の無次元化基準データ群を記憶する手段であり、前記生成手段は、前記記憶手段に記憶された無次元化基準データ群の中から、前記複数の発電ユニットそれぞれの現在の運転状態に対応する無次元化基準データをそれぞれ選択し、選択した複数の無次元化基準データに基づいて当該複数の発電ユニットに対応する複数のパラメータデータをそれぞれ無次元化することにより、前記複数のパラメータデータに対応する無次元表示データを生成する選択手段を有している。
【0016】
請求項記載の発明では、前記複数の発電ユニット毎、複数のパラメータデータ毎および対応する発電ユニットの運転状態毎の無次元化基準データ群は、複数のパラメータデータそれぞれの定格値および前記複数の発電ユニットそれぞれの発電機出力域に対応した定常値の集合である。
【0017】
請求項記載の発明では、前記定常値は、前記発電機出力域における複数の定常状態域に応じてそれぞれ設定されており、前記選択手段は、前記複数の発電ユニットそれぞれの現在の運転状態が定常状態域内か否か判断する判断手段と、この判断の結果、前記複数の発電ユニットそれぞれの現在の運転状態が所定の定常状態域内であるとされた場合に、前記複数のパラメータデータを対応する定格値に基づいて無次元化して生成された無次元データと前記複数の発電ユニット、複数のパラメータデータおよび前記所定の定常状態域それぞれに対応する定常値とを用いて、前記複数のパラメータデータに対応し、かつ当該定常値からの偏差を含む無次元表示データを生成する手段と、前記判断手段の判断の結果、前記複数の発電ユニットそれぞれの現在の運転状態が所定の定常状態域外であるとされた場合に、前記複数のパラメータデータを対応する定格値に基づいて無次元化して前記無次元表示データを生成する手段とを備えている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る発電プラント監視システムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態に係る発電プラント監視システム1の概略構成を示すブロック図である。
【0023】
図1によれば、発電プラント監視システム1は、発電プラントPにおける全ての発電所(本実施形態では、A発電所、B発電所、C発電所の都合3発電所とする)の複数の発電ユニット{例えば、A発電所→1号発電ユニットYA1(1号機)〜3号発電ユニットYA3(3号機);B発電所→1号発電ユニットYB1(1号機)〜2号発電ユニットYB2(2号機)、C発電所→1号発電ユニットYC1(1号機)〜2号発電ユニットYC2(2号機)}それぞれの運転を総括して管理するための総括運転管理装置2を備えている。
【0024】
この総括運転管理装置2は、図1に示すように、総括運転管理用の総括計算機(以下、総括コンピュータと記載する)3を有している。
【0025】
この総括コンピュータ3は、発電プラントPの複数の発電ユニットYA1〜YA3、YB1〜YB2およびYC1〜YC2を総括して監視する処理を行なうためのCPU10と、このCPU10の処理に係るプログラムやデータを記憶するための磁気記憶媒体や半導体メモリ等の記憶媒体としてのメモリ11と、CPU10の処理により監視用画面等の画面を表示するためのモニタ、ディスプレイ等の表示装置12と、この表示装置12の例えば表示画面を介した運転員(オペレータともいう)の操作入力により、CPU10に対して所定の監視画面の表示要求等の情報を入力可能なマウス、キーボード等を含む入力装置13とを備えている。
【0026】
CPU10は、その処理機能として、プラント運転中の各発電所(A発電所〜C発電所)の各発電ユニット(YA1〜YA3、YB1〜YB2、YC1〜YC2)からデータ通信部5により順次収集された運転中の各発電ユニット(YA1〜YA3、YB1〜YB2、YC1〜YC2)の例えば主要な監視項目に対応するパラメータデータ{例えば、各発電ユニットの発電機出力、タービン入口側主蒸気温度(a温度;単位:℃)、タービン出口側主蒸気温度(b温度;単位:℃)、蒸気圧力(c圧力;単位:MPa)、蒸気流量(d流量;単位:t/h)の主要な5監視項目の各パラメータ値(状態値)に対応するディジタル型のパラメータデータ}を入力し、入力したパラメータデータをメモリ11のデータ記憶部(記憶ファイル)M1に各発電所および各ユニット毎に順次記憶するパラメータデータ入力部15を備えている。
【0027】
メモリ11は、発電プラントPにおける各発電所(A発電所〜C発電所)の各発電ユニット(YA1〜YA3、YB1〜YB2、YC1〜YC2)を監視するための、例えば全発電所の全発電ユニットの発電機出力を監視するための画面情報(全発電所総括監視用画面情報)、所定の発電所の全発電ユニットにおける主要監視項目{例えば、5項目(発電機出力、a温度、b温度、c圧力、d流量)}に対応するパラメータ値を総括監視するための画面情報(主要項目総括監視用画面情報)等、発電プラントPの運転・監視制御に係る全ての監視用画面を構成する全てのフォーマット情報(画面情報)を予め記憶する画面情報記憶部(記憶ファイル)M2と、複数のパラメータデータをそれぞれ無次元化、すなわち、複数のパラメータデータをその特性および状態に無影響なデータに変換するための基準となる無次元化基準データ(無次元化基準情報)を記憶する基準データ記憶部(記憶ファイル)M3とを備えている。
【0028】
さらに、CPU10は、その処理機能として、オペレータから入力装置13を介して入力された所定の監視画面表示要求情報を入力する要求情報入力部20と、データ記憶部M1に記憶された現在のプラント状態(複数の発電ユニット状態)を表す複数のパラメータデータ値(現在値)を、基準データ記憶部M3に記憶された対応する複数の無次元化基準データを用いて加工して複数の無次元化表示データを生成するための表示データ加工部21と、要求情報入力部20により入力された所定の監視画面表示要求に対応する画面情報を画面情報記憶部M2から読み出し、データ記憶部M1に記憶された実単位の複数のパラメータデータ値、あるいは表示データ加工部21により生成された複数の無次元化表示データ値を、読み出した画面情報に重畳することにより、オペレータの表示要求情報に対応する監視画面データを作成する監視画面データ作成部22と、作成された監視画面データを表示装置12に出力する出力部23とを備えている。
【0029】
図2は、メモリ11の基準データ記憶部M3に各発電所の各発電ユニット毎に記憶された各発電ユニット(A発電所→1号機〜3号機、B発電所→1号機〜2号機、C発電所→1号機〜2号機)の各発電機出力値に対応する無次元化基準データ(無次元化基準情報)の一例を示す図である。
【0030】
本実施形態において、各発電ユニットの各発電機出力値に対応する無次元化基準データ値は、各発電機出力の定格値である。
【0031】
ここで、発電機出力の定格とは次のように定義される。
【0032】
例えば、A発電所1号発電ユニットYA1(1号機)の場合、定格最高出力値は700MWであるため、この1号機の定格発電機出力とは、A発電所1号機が0MW(最低出力:0%)〜700MW(最高出力:100%)までの範囲で発電が可能であることを示すものである。
【0033】
このように、あるパラメータ値の定格値とは、そのパラメータ値の0%の値と100%の値として定義される。
【0034】
例えば、図2に示すように、A発電所の各発電ユニット1号機〜3号機の定格発電機出力として、0%の値は1〜3号機全て0.0MWであり、100%の値は、それぞれ、1号機が700.0MW、2号機が700.0MW、3号機が1000.0MWである。
【0035】
また、図3は、メモリ11のデータ記憶部M1に各発電所の各発電ユニット毎に記憶された各発電ユニットの現在の発電機出力値(現在値)を示す図である。
【0036】
次に、本実施形態の発電プラント監視システムの全体の処理について、説明する。
【0037】
最初に、従来で説明した実単位系の全発電所総括監視用画面を表示装置12に表示する処理について説明する。
【0038】
全発電所(A発電所、B発電所、C発電所)の全発電ユニットの発電機出力を実単位系で総括的に監視したいオペレータは、入力装置13を操作して全発電所総括監視用画面の実単位系表示要求情報を総括コンピュータ3のCPU10に入力する。
【0039】
このとき、CPU10の要求情報入力部20は、入力された全発電所総括監視用画面の実単位系表示要求情報を監視画面データ作成部22に送り、監視画面データ作成部22は、送られた表示要求情報に対応する全発電所総括監視用画面情報をメモリ11の画面情報記憶部M2から読み出す。
【0040】
次いで、CPU10の監視画面データ作成部22は、メモリ11のデータ記憶部M1に記憶されている複数の発電ユニットの主要な監視項目に対応する現在のパラメータデータ値から、それら複数の発電ユニットの発電機出力値、すなわち、現在の全ての発電ユニットの発電機出力値を読み出し、読み出した現在の全ての発電ユニットの発電機出力値を全発電所総括監視用画面情報の所定位置に重畳して、表示要求情報に対応する全発電所総括監視用画面データを作成する。
【0041】
そして、CPU10の監視画面データ作成部22は、作成した全発電所総括監視用画面データを出力部23を介して表示装置12に出力する。
【0042】
この結果、表示装置12には、図24に示すように、全ての発電所(発電所A〜発電所C)の全ての発電ユニット{1号発電ユニットYA1(♯1)〜3号発電ユニットYA3(♯3)、1号発電ユニットYB1(♯1)〜2号発電ユニットYB2(♯2)、1号発電ユニットYC1(♯1)〜2号発電ユニットYC2(♯2)}の実単位系の発電機出力値を含む全発電所総括監視用画面I1が表示される。
【0043】
オペレータは、全発電所総括監視用画面I1を監視することにより、A発電所における1号発電ユニットYA1(♯1)の現在の発電機出力値351.4MW、2号発電ユニットYA2(♯2)の現在の発電機出力値700.0MW、3号発電ユニットYA3(♯3)の現在の発電機出力値700.0MWを総括的に把握することができる。
【0044】
ここで、発電機出力総括監視用画面I1における各発電ユニットの実単位系の発電機出力値以外の情報は画面情報記憶部M2に記憶された発電機出力総括監視用画面I1に対応する発電機出力総括監視用画面情報(画面フォーマット情報)であり、したがって、データ通信部5から現在の各ユニットのパラメータデータ値が順次総括計算機3のCPU10に入力される毎に、発電機出力総括監視用画面I1上では、その画面フォーマット情報以外の入力パラメータデータ値における実単位系の発電機出力値が順次更新されることになる。
【0045】
続いて、図24に示した実単位系の全発電所総括監視用画面I1を無次元系で表示装置12に表示する処理について説明する。
【0046】
実単位系の場合と同様に、オペレータは、入力装置13を操作して全発電所総括監視用画面の無次元系表示要求情報を総括コンピュータ3のCPU10に入力する。
【0047】
このとき、CPU10(その各処理機能)は、メモリ11に記憶されたプログラムに従って、図4に示す処理を行なう。
【0048】
すなわち、CPU10の要求情報入力部20は、入力された全発電所総括監視用画面の無次元系表示要求情報を監視画面データ作成部22に送り(ステップS1)、監視画面データ作成部22は、送られた表示要求情報に対応する全発電所総括監視用画面情報をメモリ11の画面情報記憶部M2から読み出す(ステップS2)。
【0049】
次いで、CPU10の表示データ加工部21は、メモリ11のデータ記憶部M1から複数の発電所における複数の発電ユニットの発電機出力値をそれぞれ読み出し(ステップS3)、さらに、メモリ11の基準データ記憶部M3に記憶された複数の発電ユニットの複数の発電機出力値に対応する無次元化基準データ値、すなわち、複数の発電所における複数の発電ユニットの発電機出力の定格値をそれぞれ読み出す(ステップS4)。
【0050】
続いて、CPU10の表示データ加工部21は、読み出した複数の発電ユニットの複数の発電機出力値に対応する無次元化基準データ値(複数の発電機出力の定格値)に基づいて、複数の発電ユニットの発電機出力値(現在値)を無次元化して、当該複数の発電ユニットの特性および状態の違いに影響されないデータ値を生成し、生成したデータ値を監視画面データ作成部22に送る(ステップS5)。
【0051】
ここで、A発電所の1号機(1号発電ユニットYA1)を例にとり、表示データ加工部21のステップS5の処理、すなわち、A発電所の1号発電ユニットYA1の現在の発電機出力値(現在値)351.4MWを無次元化して無次元化データ値に加工する処理を図5および図6を用いて説明する。
【0052】
まず、A発電所1号機の発電機出力に対応する無次元化基準情報は、図2に示すように、定格値{0%=0.0MW、100%=700.0MW}である。
【0053】
このとき、横軸を発電機出力(MW)、縦軸を無次元化(%)として、0.0MWの時に0%、700.0MWの時に100%となるようなグラフを書くと図5に示すようになる。
【0054】
ここで、0%に対応する発電機出力値、すなわち0.0MWをL、100%に対応する発電機出力値、すなわち700.0MWをHとすると、任意の発電機出力値x(MW)を、無次元化基準情報により求められたLおよびHに基づいて無次元化した値y(%)は、以下の式で求められる。
【0055】
【数1】
Figure 0004034495
【0056】
すなわち、CPU10の表示データ加工部21は、発電所1号機の発電機出力に対応する無次元化基準情報である定格値{0%=0.0MW、100%=700.0MW}に基づいて、上記LおよびHを求め、求めたL、Hから成る式1に発電所1号機の発電機出力値x(図3に示すように、351.4MW)を代入することにより、A発電所1号機の現在の発電機出力値に対応する無次元化されたデータ値yとして、そのユニット(1号機)の定格値(100%の出力値)に対する現在値の割合を表す値(無次元表示データ値;50.2%)を求める。
【0057】
このように、図2に示す複数の発電所A〜発電所Cの複数の発電ユニット(YA2〜YA3、YB1〜YB2、YC1〜YC2)の発電機出力に対応する無次元化基準情報に基づいて、図3に示す複数の発電所A〜発電所Cの複数の発電ユニット(YA2〜YA3、YB1〜YB2、YC1〜YC2)の現在値をそれぞれ無次元化して表示データ値(無次元表示データ値)を生成し、生成した無次元表示データ値をメモリ11に記憶する(図6参照)。
【0058】
このようにして、表示データ加工部21により、複数の発電ユニットの複数の発電機出力値に対応する無次元表示データ値がそれぞれ求められて監視画面データ作成部22に送られると、監視用画面データ作成部22は、送られてきた複数の発電ユニットの複数の発電機出力値に対応する無次元表示データ値を、ステップS2の処理で読み出した全発電所総括監視用画面情報の所定位置に重畳して、表示要求情報、すなわち、全発電所総括監視用画面の無次元系表示要求情報に対応する全発電所総括監視用画面データを作成する(ステップS6)。
【0059】
そして、CPU10の監視画面データ作成部22は、作成した全発電所総括監視用画面データを出力部23を介して表示装置12に出力する(ステップS7)。
【0060】
この結果、表示装置12には、図7に示すように、全ての発電所(A発電所〜C発電所)の全ての発電ユニット{A発電所→1号機(♯1)〜3号機(♯3)、B発電所→1号機(♯1)〜2号機(♯2)、C発電所→1号機(♯1)〜2号機(♯2)}の現在の発電機出力値に対応する無次元表示データ値を含む全発電所総括監視用画面I10が表示される。
【0061】
したがって、オペレータは、図7に示す全発電所総括監視用画面I10を監視することにより、各発電所における各発電ユニットの100%の発電容量(定格容量)に対して、各ユニットがどれくらいの割合で発電を行なっているかを、非常に容易かつ迅速に確認することができる。
【0062】
すなわち、複数の発電所の発電ユニットを総括して運転監視する場合において、図24に示す実単位系の監視用画面を監視する際には、オペレータは、各発電ユニットの単機発電容量(定格容量)がどれくらいであるかを各々意識しながら、各発電ユニットの特性および状態に応じて監視用画面を見る必要がある。
【0063】
しかしながら、複数の発電所の発電ユニットを総括して運転監視する場合において、図7に示すように、全発電ユニットを通して無次元化基準情報に基づいて無次元化した監視用画面を監視する際には、オペレータは、各発電ユニットの単機発電容量等の各発電ユニット特有の状態および特性を意識することなく、通常の運転監視を行なうことができる。
【0064】
また、オペレータの入力装置13からの要求情報により、例えば、図25に示す各発電所(図25ではA発電所)毎の発電ユニット1号機〜3号機の主要な監視項目に対応するパラメータデータ値を総括的に監視する主要項目総括監視用画面I2を無次元系で表示装置12に表示する処理を行なう際には、予めメモリ11の基準データ記憶部M3には、各発電ユニットの主要監視項目のパラメータデータ値(発電機出力、a温度、b温度、c圧力、d流量)に対応する無次元化基準データ(無次元化基準情報)が記憶されている。
【0065】
すなわち、A発電所の各発電ユニット1号機〜3号機それぞれの主要な5監視項目のパラメータデータ値(発電機出力、a温度、b温度、c圧力、d流量)に対応して、図8に示すように、それぞれのパラメータデータ値の定格値が無次元基準データ値としてメモリ11の基準データ記憶部M3に格納されている。
【0066】
ここで、a温度、b温度、c圧力、d流量の定格値とは、発電機出力の定格値と同様に、それぞれの0%の値および100%の値である。
【0067】
すなわち、A発電所の各発電ユニット1号機〜3号機の主要5監視項目の現在のパラメータデータ値(現在値)が例えば図9に示す値としてメモリ11のデータ記憶部M1に記憶されているとすると、CPU10の表示データ加工部21は、データ記憶部M1から読み出した、A発電所の発電ユニット1号機〜3号機の複数のパラメータデータの現在値に対応する無次元化基準データ値(複数のパラメータデータ値の定格値)に基づいて、上記式1に基づく処理と同様の処理を行なうことにより、発電ユニット1号機〜3号機の複数のパラメータデータ(発電機出力、a温度、b温度、c圧力、d流量)の現在値を無次元化して、当該複数の発電ユニットの特性および状態の違いに影響されない(非依存な)無次元表示データ値として、対応する定格(100%)出力値に対する現在値の割合(%)を生成してメモリ11に記憶し(図10参照)、さらに、生成した無次元表示データ値を監視画面データ作成部22に送る(図4;ステップS1〜S5参照)。
【0068】
そして、監視用画面データ作成部22は、送られてきた発電ユニット1号機〜3号機の複数のパラメータデータの現在値に対応する無次元表示データ値を、主要項目総括監視用画面情報の所定位置に重畳して、表示要求情報、すなわち、主要項目総括監視用画面の無次元系表示要求情報に対応する主要項目総括監視用画面データを作成し(ステップS6参照)、作成した主要項目総括監視用画面データを出力部23を介して表示装置12に出力する(ステップS7参照)。
【0069】
この結果、表示装置12には、図11に示すように、A発電所の全ての発電ユニット1号機〜3号機における主要監視項目の現在のパラメータデータ値(発電機出力、a温度、b温度、c圧力、d流量)に対応する無次元表示データ値を含む主要項目総括監視用画面I11が表示される。
【0070】
したがって、オペレータは、図11に示す主要項目総括監視用画面I11を監視することにより、A発電所の各発電ユニットにおける主要監視項目のパラメータデータ値の定格値に対する割合を非常に容易かつ迅速に確認することができるため、各発電ユニット特有の状態および特性を意識することなく、主要監視項目のパラメータデータ値の状態を監視することができる。
【0071】
(第2の実施の形態)
図12は、本実施形態に係る発電プラント監視システム40の概略構成を示すブロック図である。
【0072】
図40に示すように、発電プラント監視システム40における総括運転管理装置2の統括コンピュータ3は、図12に示すようにメモリ41を有しており、このメモリ41は、第1実施形態と同様のデータ記憶部M1および画面情報記憶部M2に加えて、複数のパラメータデータをそれぞれ無次元化するための基準となる無次元化基準データ(無次元化基準情報)を、対応する発電ユニットの運転状態に応じて複数個、すなわち、無次元化基準データ群として記憶する基準データ群記憶部M10を備えている。
【0073】
図13は、メモリ41の基準データ群記憶部M10に各発電所の各発電ユニット毎に記憶された各発電ユニット(A発電所→1号機〜3号機、B発電所→1号機〜2号機、C発電所→1号機〜2号機)の各パラメータデータの現在値に対応する無次元化基準データ群(無次元化基準情報群)の一例を示す図である。
【0074】
図13に示すように、本実施形態では、各パラメータデータの現在値に対応する無時限化基準データ群として、その各パラメータデータ値の定格値および対応する発電ユニットの発電機出力域に対応する定常値集合が用いられている。
【0075】
例えば、A発電所(発電ユニット1号機〜3号機)、B発電所(発電ユニット1号機〜2号機)およびC発電所の発電ユニット1号機では、発電機出力100%域(=C3)、出力50%域=C2)および出力30%域=C1)を定常的な運転状態(定常状態)として定義し、各発電ユニットの各パラメータデータにおいて、発電機出力100%域、50%域、30%域の各運転状態(定常状態)に対応した各パラメータデータの値(%)を定常値と定めており、これら各定常状態(発電機出力100%域、50%域、30%域)に対応する各パラメータデータの定常値が無次元化基準情報群として基準データ群記憶部M10に記憶されている。
【0076】
例えば、A発電所1号機の発電機出力100%におけるa温度の定常値は、発電機出力100%でのa温度値の100%の値(定格値;538.0℃)に対する割合で設定される。
【0077】
また、本実施形態におけるCPU42は、その処理機能として、図12に示すように、基準データ選択部45を備えている。
【0078】
この基準データ選択部45は、各発電ユニットが定常状態にあるか否かを、その各発電ユニットの現在の発電機出力に基づいて判断するようになっている。
【0079】
すなわち、基準データ選択部45は、例えば、A発電所の発電ユニット1号機の定常状態判断を行なう際には、図14に示すように、発電機出力100%域の定常状態C3としては、発電機出力が700±5MWの範囲内であるか否かを判断基準とし、発電機出力が700±5MWの範囲内にある場合に定常状態と判断する。
【0080】
同様に、基準データ選択部45は、判断基準として、発電機出力が350±5MWの範囲内にあるか否かで判断し、範囲内にある場合には、発電機出力50%域C2であると判断し、発電機出力が210−0MW〜210+10MWの範囲内であるか否かを基準とし、範囲内にある場合には、電機出力30%域C1と判断する。
【0081】
そして、基準データ選択部45は、各定常状態の範囲内に発電機出力が入っている場合には、該当する発電機出力域の定常状態であると判断し、その発電機出力域に対応する各パラメータデータの定常値および定格値を無次元化基準情報として基準データ群記憶部M10から読み出して表示データ加工部46に送り、また、各定常状態の範囲外に発電機出力がある場合には、発電機出力は定常状態ではないと判断し、第1実施形態と同様に、各パラメータデータに対応する定格値のみを無次元化基準情報として表示データ加工部46に送るようになっている。
【0082】
そして、CPU42の表示データ加工部46は、基準データ選択部45から各発電ユニットにおける各パラメータデータの定常値および定格値が送信された際には、現在の発電機出力が定常状態であると判断し、各パラメータデータの現在値に対応する定格値に基づいて無次元データ値を求める。そして、表示データ加工部46は、求めた無次元データ値から定常値を減算し、得られた値、すなわち、各パラメータデータの現在値に対応する無次元データ値の定常値からのズレおよび各パラメータデータの定常値を用いて、無次元表示データ値を生成し、生成した無次元表示データ値を監視画面データ作成部22に送るようになっている。
【0083】
なお、その他の構成要素については、前掲図1に示した発電プラント監視システム1の構成要素と略同等であるため、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0084】
すなわち、本実施形態では、無次元系の全発電所総括監視用画面を表示する際において、ステップS1〜S3の処理後、CPU42の基準データ選択部45は、読取った各発電ユニットの現在の発電機出力が定常状態であるか否か判断する(図15;ステップS10)。
【0085】
例えば、A発電所1号機の場合、その1号機の現在の発電機出力値は351.4MWであり、350±5MWの範囲内にあることから、上記ステップS10の判断はYES、すなわち、発電機出力50%域の定常状態C2であると判断し、基準データ選択部45は、発電機出力の無次元化基準情報として、発電機出力50%域C2における定常値50.0%を基準データ群記憶部M10から読みして表示データ加工部46に送る(ステップS11)。
【0086】
このとき、CPU42の表示データ加工部46は、A発電所1号機の現在の発電機出力値351.4MWを定格値に基づいて無次元化し、A発電所1号機の発電機出力351.4MWに対応する無次元データ値50.2%を求める(ステップS12)。
【0087】
次いで、表示データ加工部46は、求めた無次元データ値50.2%から定常値50.0%を減算し、得られた値(+0.2%)、すなわち、発電機出力の現在値に対応する無次元データ値50.2%の定常値50.0%からの偏差(+0.2%、なお、偏差の符号“+”は、偏差のズレ方向、すなわち、定常値よりも現在値が上昇(+)していることを表しており、したがって、偏差の符号“−”は、偏差のズレ方向、すなわち、定常値よりも現在値が下降(−)していることを表している)および発電機出力の定常値50.0%に基づき、50.0%を第1項、を、+0.2%を第2項として加算して、式形式
【数2】
50.0%+0.2 ……(式2)
の無次元表示データ値を生成し(ステップS13)、生成した無次元表示データ値(50.0%+0.2)を監視画面データ作成部22に送る(ステップS14)。
【0088】
一方、例えば、A発電所3号機の場合、その3号機の現在の発電機出力値は700.0MWであり、この値は無次元表示データに換算すれば70%となり、A発電所3号機の発電機出力の定常状態域{100%域(C3)、50%域(C2)、30%域(C1)}の何れの定常状態域の範囲からも逸脱しているため、上記ステップS10の判断はNOとなり、基準データ選択部45は、発電機出力の無次元化基準情報として、定格値を読み出して表示データ加工部46に送る(ステップS15)。
【0089】
このとき、CPU42の表示データ加工部46は、A発電所3号機の現在の発電機出力値700.0MWを定格値に基づいて無次元化し、A発電所3号機の発電機出力700.0MWに対応する無次元表示データ値70.0%を生成して(ステップS16)、監視画面データ作成部22に送る(ステップS17)。
【0090】
このようにして、表示データ加工部46により、全ての発電ユニットの全ての発電機出力値に対応する無次元表示データ値がそれぞれ求められて監視画面データ作成部22に送られると、監視用画面データ作成部22は、送られてきた複数の発電ユニットの複数の発電機出力現在値に対応する無次元表示データ値をステップS2の処理で読み出した全発電所総括監視用画面情報の所定位置に重畳して全発電所総括監視用画面データを作成し(ステップS6参照)、CPU10の監視画面データ作成部22は、作成した全発電所総括監視用画面データを出力部23を介して表示装置12に出力する(ステップS7参照)。
【0091】
この結果、表示装置12には、図16に示すように、A発電所〜C発電所の全ての発電ユニット{A発電所→1号機(♯1)〜3号機(♯3)、B発電所→1号機(♯1)〜2号機(♯2)、C発電所→1号機(♯1)〜2号機(♯2)}の現在の発電機出力値に対応する無次元表示データ値を含む全発電所総括監視用画面I20が表示される。
【0092】
この全発電所総括監視用画面I20において、オペレータは、例えばA発電所の1号機(♯1)の無次元表示データ値(50・0%+0.2)を見ることにより、A発電所の1号機は定常状態にあり、かつ現在の発電機出力が定常状態から+0.2%ずれた状態であることを簡単かつ確実に認識することができる。
【0093】
一方、全発電所総括監視用画面I20において、オペレータは、例えばA発電所の3号機(♯3)の無次元表示データ値に対応する値(70・0%)を見ることにより、偏差がないことを即座に認識し、A発電所の3号機(♯3)は定常状態に無いことを容易かつ確実に把握することができる。
【0094】
すなわち、図16に示す全発電所総括監視用画面I20をオペレータが見ることにより、オペレータは、A発電所3号機およびC発電所の2号機以外の発電ユニットが定常状態に入っていることを容易に認識することができる。
【0095】
同様に、本実施形態において、無次元系の主要項目総括監視用画面を表示する際でも、ステップS1〜S3の処理後、CPU42の基準データ選択部45は、読取った各発電ユニットの現在の発電機出力が定常状態であるか否か判断する(ステップS10参照)。
【0096】
上述したように、例えば、A発電所1号機→定常状態、A発電所3号機→非定常状態であるため、CPU42(基準データ選択部45、表示データ加工部46)のステップS11〜S17の処理およびステップS6〜S7の処理により、表示装置12には、図17に示すように、A発電所の1号機(♯1)のa温度の無限表示データ値および3号機(♯3)のa温度の無限表示データ値がそれぞれ下式のように求められた主要項目総括監視用画面I21が表示される。
【0097】
【数3】
Figure 0004034495
【0098】
上述したように、A発電所1号機の場合は、現在の発電機出力が351.4MWであり、発電機出力50%域C2の定常状態にあり、A発電所1号機のa温度の現在値は、図13によれば454.6℃であり、このa温度の現在値を定格値による無次元化基準情報(0%=10.0℃、100%=538.0℃)を用いて無次元化処理すると、84.2%となる。
【0099】
一方、発電機出力50%域C2(定常状態)におけるa温度の無次元化基準情報は、図13に示すとおり85.4%であり、したがって、式4に示すように、A発電所の1号機のa温度(現在値)の定常状態からの偏差は−1.2であり、A発電所の1号機のa温度(現在値)が定常状態から−1.2%ずれた状態であることを簡単かつ確実に認識することができる。
【0100】
また、A発電所3号機は、現在の発電機出力が700.0MWで、定格値の70%であり定常状態の領域ではない。このため、A発電所3号機におけるa温度の表示は、現在のa温度510.4℃を定格値による無次元化基準情報(0%=10.0℃、100%=566.0℃)を用いて無次元化処理した結果である無次元表示データ90.0%がそのまま式5として表示されることになる。
【0101】
すなわち、表示装置12に表示された図17に示す主要項目監視用画面I21を観察したオペレータは、A発電所の発電ユニット(1号機および2号機)がそれぞれ定常運転中であり、3号機のみ非定常状態で運転していることを非常に容易に認識することができ、また、ハーフロード(50%出力)で定常運転中の1号機および、フルロード(100%出力)で定常運転中の発電ユニット(1、2号ユニット)においては、1号機のa温度が定常値より1.2%低くなっており、また、2号機ではb温度が定常値より3.0%高くなっていることを容易に理解することができ、また、その偏差は、他の監視項目の定常状態からの偏差と比較しても、比較的乖離の大きい項目であることがわかる。
【0102】
このように、定常状態にある発電ユニットにおいては、運転状態に応じた無次元化基準データを用いて無次元化表示を行うことにより、定常運転状態と現在の運転状態の偏差の程度を容易に確認することができ、また、複数の発電所や複数のユニットを総括して管理する総括運転管理装置2において、通常の運転状態からの偏差(ズレ)の大きな項目にいち早く注目し、詳細な情報収集や適切な対処をすみやかに行なうことができる。
【0103】
(第3の実施の形態)
図18は、本実施形態に係る発電プラント監視システム50の概略構成を示すブロック図である。
【0104】
上述した第1および第2の実施形態では、無次元化基準情報を予め作成してメモリに格納しておいたが、本実施形態では、総括計算機3自体により自動的に作成・更新することも可能である。
【0105】
すなわち、図18に示す発電プラント監視システム50における総括計算機3のCPU51は、履歴データ収集部52を有しており、この履歴データ収集部52は、基準群データ記憶部M10に必要な各種無次元化基準データの運転状態条件を常時監視しており、運転状態条件が成立したタイミングにて、データ通信部5により収集・保持されている主要な監視項目に対応するパラメータデータの現在値(現在値データ)を読み出し、履歴データとしてメモリ53における履歴データ記憶部M20に格納するようになっている。
【0106】
また、CPU51は、基準データ生成部55を有しており、この基準データ生成部55は、履歴データ記憶部M20に対して無次元化基準データ作成用の履歴データが十分に格納された状態において、そのデータを読み出し、各発電ユニットの運転状態における履歴データの平均値を用いて、必要に応じて、基準データ群記憶部M10に記憶されている無次元化基準データにおける定常値の修正を行なうようになっている。
【0107】
例えば、A発電所1号機の発電機出力100%域C3について着目すると、履歴データ収集部52は、対応する発電ユニット(1号機)の状態(プラント状態)1号機の発電機の発電出力値に応じて監視しており、その監視の結果、発電機出力100%域C3、すなわち、A発電所1号機の発電機出力が700±5MWの状態に到達した際に、その到達タイミングに応じて、データ通信部5に保持されたA発電所1号機に関するパラメータデータを定期的に収集して履歴データ記憶部M20に格納する。
【0108】
本実施形態では、履歴データ収集部52が収集し履歴データ記憶部M20に格納された履歴データ(主要監視項目のパラメータデータ)が図19に示すように、10回分収集できた場合について説明する。
【0109】
例えば履歴データが10回分履歴データ記憶部M20に格納された際に、その格納タイミングで基準データ生成部55に無次元化基準データの見直し処理を行なわせるためのプログラムをメモリ11に予め格納しておけば、CPU51の基準データ生成部55は、メモリ11に格納された見直し処理用プログラムに従って動作して、履歴データ記録部M10から図19に示す10回分の履歴データを引き出し、各10回分のパラメータ毎に平均値を算出する(図20;ステップS20)。
【0110】
次いで、基準データ生成部55は、図13に示す運転状態に応じた無次元化基準情報の内、例えばA発電所1号機の発電機出力100%域C3の無次元化基準情報(データ)である例えば定常値の見直し処理を行なう。
【0111】
すなわち、基準データ生成部55は、旧無次元化基準データ値(旧基準値)およびステップS20で算出した平均値を用いて、下式5に示す計算式に基づいて新無次元化基準データ値(新基準値)を算出する(ステップS21)。
【0112】
【数4】
Figure 0004034495
【0113】
式5において、重み係数とは、基準値見直しのために加える履歴データの平均値に対する旧基準値の影響の大きさを表す係数で、本実施形態では、履歴データのデータ数=10に対し、重み係数=100とする。すなわち、旧基準値は、履歴データの平均値に対して10倍の影響力を持つことになる。式5に従い、図19に示す各項目(a温度、b温度、c圧力、d流量)のパラメータデータに対して、基準値の見直しを行なうと下記のとおりとなる。
【0114】
【数5】
Figure 0004034495
【0115】
式6〜9の算出結果を見ると、式7に示すb温度基準値のみ、新基準値の計算結果が旧基準値と異なっている。したがって、図19の履歴データを用いた基準値の見直しにおいては、基準データ生成部55は、b温度の基準値のみ若干の見直しを行ない、見直しされた新基準値(新定常値)に基づいて、基準データ群記憶部M10に格納されている新基準値に対応する旧基準値(旧定常値)をその新基準値に更新する(ステップS22)。
【0116】
なお、その他の構成要素および動作については、第2実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
【0117】
すなわち、本実施形態によれば、基準データ群記憶部M10に格納されている運転状態に応じた無次元化基準情報である定常値データは、発電プラントPが運用されている限り自動的に見直しが行なわれ、経年劣化などにより定常状態の特性が徐々に変化して行くような場合にも、運転状態に応じた無次元化基準情報を、見直しデータ値を外部から設定し直すことなく発電プラントPの特性に追従させることができる。
【0118】
(第4の実施の形態)
図21は、本実施形態に係る発電プラント監視システム60の概略構成を示すブロック図である。
【0119】
図21に示す発電プラント監視システム60の総括計算機3におけるCPU61は、図1に示す機能構成に加えて、データ記憶部M1に記憶された実単位の複数のパラメータデータ値および表示データ加工部21により生成された複数の無次元化表示データ値をそれぞれ取り込み、取り込んだ実単位の複数のパラメータデータ値および複数の無次元化表示データ値の内の何れかを切換可能に監視画面データ作成部22に渡すための表示データ切換部61を備えている。なお、その他の構成については、図1に示す発電プラント監視システム1と同一であるため、その説明を省略する。
【0120】
すなわち、本実施形態においては、表示データ切換部61は、オペレータから入力装置13を介して実単位系の監視画面表示要求情報が送信された場合には、データ記憶部M1から実単位の複数のパラメータデータ値を取り込んで監視画面データ作成部22に渡し、オペレータから入力装置13を介して無次元系の監視画面表示要求情報が送信された場合には、表示データ加工部21で生成された複数の無次元化表示データ値を監視画面データ作成部22に渡すようになっている。
【0121】
したがって、例えば、オペレータが実単位系の総括監視用画面の要求情報を入力装置13を介して入力した場合には、図24に示す実単位系の全発電所総括監視用画面I1が表示装置12に表示され、オペレータが、無次元系の総括監視用画面の要求情報を入力装置13を介して入力した場合には、図7に示す無次元系の総括監視用画面I10が表示装置12に表示される。
【0122】
同様に、オペレータが実単位系の主要項目総括監視用画面の要求情報を入力装置13を介して入力した場合には、図24に示す実単位系の主要項目総括監視用画面I2が表示装置12に表示され、オペレータが、無次元系の主要項目総括監視用画面の要求情報を入力装置13を介して入力した場合には、図8に示す無次元系の主要項目総括監視用画面I11が表示装置12に表示される。
【0123】
この結果、複数の発電所あるいは複数の発電ユニットの状態を総括的かつ並列的に表示して比較監視したい場合等は、無次元化形式の監視画面にて各発電ユニットの特徴に依存しない無次元表示データにて各発電ユニットの状態を表示することができ、また、各発電ユニットの状態を詳しく解析する場合においては、各発電ユニットのプラント状態を実単位形式にて表示することができるため、発電プラント監視効率を向上させることができる。
【0124】
なお、上述した各実施形態においては、図1に示す表示データ加工部21および基準データ記憶部M3は、必ずしも総括計算機3内に存在する必要はなく、各発電ユニット毎の監視項目に対して、各発電ユニット側で無次元化基準情報を格納する基準データ記憶部を有し、各発電ユニット側で無次元化加工を行なう表示データ加工部の処理を施した後のデータ(無次元表示データ)を、データ通信部を介して各発電ユニットから総括計算機に上げるように構成してもよい。
【0125】
また、上述した各実施形態では、図12に示す基準データ選択部45、基準データ群記憶部M10、図18に示す履歴データ収集部52、履歴データ記憶部M20、基準データ生成部55についても、必ずしも総括計算機2内に存在する必要はなく、各ユニット毎の項目に対して、ユニット側でそれぞれ有する形式としてもよい。
【0126】
さらに、第1実施形態における無次元化基準情報は、各発電ユニットあるいは各発電所の各々のパラメータの定格値を用いるだけでなく、100%値を定格値より更に高い、例えば、限界値と定めたり、0%値を定格のゼロ値まで設定せず、運用の最低値までと定めるなどしてもよい。発電機出力を例にすると、0%出力から100%出力(定格値)までの範囲を考える基準情報設定の他にも、例えば、0%出力から110%出力(限界値)までを基準情報の範囲としてもよいし、15%出力(最低運用出力)〜100%出力(定格値)までを用いてもよい。
【0127】
さらにまた、第3実施形態における運転状態に応じて変化する無次元化基準情報についても、発電機出力域に対応した定常値の集合に限定されるものではなく、発電プラントの定常状態を発電機出力域で判定せず、発電機出力の変化率で判定してもよい。また、蒸気温度や蒸気圧力が一定領域の範囲内にあるといった別の情報によるプラントの定常領域を定義してもよい。
【0128】
ところで、第2の実施形態では、図16および図17に示したように、各パラメータデータの現在値に対応する無次元表示データ値を、定常値とその定常値からの偏差とから構成された式形式として生成して表示装置12に表示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0129】
例えば、図22に示すように、全発電所総括監視用画面I20Aとして、各パラメータデータの現在値に対応する無次元データ値をそのまま表示し、定常値からの偏差を矢印状のマーカで視覚的に表示している。
【0130】
すなわち、A発電所の1号機(♯1)に対応する無次元表示データ値として、現在の発電機出力値に対応する無次元データ値50・2%と対応する定常値(50.0%)に対する偏差0.2%を表す下向き矢印マーカ▼とから構成された無次元表示データ値が全発電所総括監視用画面I20A上に表示されている。なお、矢印マーカの向きは、定常値の無次元化現在値に対する向きを示しており、上記A発電所の1号機(♯1)の場合では、定常値50.0%は、無次元化現在値50・2%より下降向きであるため、下向きの矢印マーカとなっている。
【0131】
また、例えば、A発電所の2号機(♯2)の現在値に対応する無次元データ値(無次元化現在値)100%と定常値100%とは一致しているため、偏差0を表す上下向き矢印マーカ▼▲が表示されている。
【0132】
同様に、図23は、偏差を矢印マーカで表示した主要項目総括監視用画面I21Aを示している。
【0133】
図23において、上向き矢印マーカ▲や下向き矢印マーカ▼を2個含む無次元表示データ値は、偏差の絶対値が1.0%を超えていることを表しており、例えば、A発電所1号機のa温度は、無次元化現在値が84.2%なのに対し、対応する定常値85.4%であるので、定常値が現在値に対して1.0%以上上昇側であることを表す2つの上向き矢印マーカ▲▲が表示され、また、A発電所2号機b温度は、無次元化現在値が90.0%なのに対し、対応する定常値87.0%であるので、定常値が現在値に対して3.0%以上下降側であることを表す2つの下向き矢印マーカ▼▼が表示される。
【0134】
なお、偏差を示す視覚的表示は矢印マーカに限定されず、他の形態であってもよい。
【0135】
そして、上述した各実施形態では、発電プラントは3発電所を有し、各発電所は、最大3発電ユニットを有するように説明したが、上記発電所数、ユニット数に限定されないのは当然である。
【0136】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、複数の発電ユニットの複数のパラメータデータに基づいて、それら複数のパラメータデータに対応し、かつ複数の発電ユニットそれぞれの特性に非依存な無次元表示データを生成することができるため、この無次元表示データを表示することにより、運転員は(オペレータ)は、複数の発電ユニットそれぞれの特性を十分に把握しなくても、複数の発電ユニットの運転状態を監視することができるため、従来、操作・監視のために各発電ユニットに3〜5人の運転員が必要だったものが、複数の発電ユニットを少数(例えば1人)の運転員により総括的に監視することができ、発電プラントの監視効率を向上させ、さらに発電プラント運転員を大幅に低減させることができる。したがって、発電プラント監視システムの人的コストを大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る発電プラント監視システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】図1に示すメモリの基準データ記憶部に各発電所の各発電ユニット毎に記憶された各発電ユニットの各発電機出力値に対応する無次元化基準データの一例を示す図。
【図3】図1に示すメモリのデータ記憶部に各発電所の各発電ユニット毎に記憶された各発電ユニットの現在の発電機出力値(現在値)を示す図。
【図4】図1に示すCPUの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図5】横軸を発電機出力(MW)、縦軸を無次元化(%)として、0.0MWの時に0%、700.0MWの時に100%となるようなグラフ。
【図6】図1に示すメモリに記憶された無次元表示データ値を示す図。
【図7】第1実施形態における現在の発電機出力値に対応する無次元表示データ値を含む全発電所総括監視用画面を示す図。
【図8】図1に示すメモリの基準データ記憶部に無次元基準データ値として記憶されたパラメータデータ値の定格値を示す図。
【図9】図1に示すメモリのデータ記憶部に記憶されたA発電所の各発電ユニット1号機〜3号機の主要5監視項目の現在のパラメータデータ値(現在値)を示す図。
【図10】図1に示すメモリに記憶された無次元表示データ値を示す図。
【図11】第1実施形態におけるA発電所の全ての発電ユニット1号機〜3号機における主要監視項目の現在のパラメータデータ値に対応する無次元表示データ値を含む主要項目総括監視用画面を示す図。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る発電プラント監視システムの概略構成を示すブロック図。
【図13】図12に示すメモリの基準データ群記憶部に各発電所の各発電ユニット毎に記憶された各発電ユニットの各パラメータデータの現在値に対応する無次元化基準データ群(無次元化基準情報群)の一例を示す図。
【図14】第2実施形態における各発電ユニットが定常状態にあるか否かを、その各発電ユニットの現在の発電機出力に基づいて判断する処理を説明するためのグラフ。
【図15】図12に示すCPUの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図16】第2実施形態におけるA発電所〜C発電所の全ての発電ユニットの現在の発電機出力値に対応する無次元表示データ値を含む全発電所総括監視用画面を示す図。
【図17】第2実施形態におけるA発電所の1号機のa温度の無限表示データ値および3号機のa温度の無限表示データ値を含む主要項目総括監視用画面を示す図。
【図18】本発明の第3の実施形態に係る発電プラント監視システムの概略構成を示すブロック図。
【図19】図18に示す履歴データ記憶部に格納された履歴データを示す図。
【図20】図18に示すCPUの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図21】本発明の第4の実施形態に係る発電プラント監視システムの概略構成を示すブロック図。
【図22】第2実施形態における全発電所総括監視用画面の変形表示例であり、偏差を矢印マーカで示した例を示す図。
【図23】第2実施形態における主要項目総括監視用画面の変形表示例であり、偏差を矢印マーカで示した例を示す図。
【図24】発電プラント内の全ての発電所の複数の発電ユニットそれぞれの現在の発電機出力を総括的に一覧表示する画面を示す図。
【図25】各発電所の各発電ユニット1号機〜3号機の例えば主要な監視項目に対応するパラメータデータ値を総括的に一覧表示する画面を示す図。
【符号の説明】
1、40、50、60 発電プラント監視システム
2 総括運転管理装置
3 総括計算機(総括コンピュータ)
5 データ通信部
10、42、51、 CPU
11、41、53 メモリ、
12 表示装置
13 入力装置
15 パラメータ入力部
20 要求情報入力部
21 表示データ加工部
22 監視画面データ作成部
23 出力部
45 基準データ選択部
46 表示データ加工部
52 履歴データ収集部
55 基準データ生成部
61 表示データ切換部
P 発電プラント
M1 データ記憶部
M2 画面情報記憶部
M3 基準データ記憶部
M10 基準データ群記憶部
M20 履歴データ記憶部
YA1、YB1、YC1 1号発電ユニット(1号機)
YA2、YB2、YC2 2号発電ユニット(2号機)
YA3 3号発電ユニット(3号機)

Claims (3)

  1. 発電プラントの複数の発電ユニットを監視する発電プラント監視システムにおいて、
    複数の発電ユニットからそれぞれ収集された当該複数の発電ユニットの監視項目に対応する複数のパラメータデータをそれぞれ入力する入力手段と、入力された複数のパラメータデータを無次元化するための基準となる無次元化基準データを記憶する記憶手段と、前記無次元化基準データに基づいて前記複数のパラメータデータを無次元化することにより、当該複数のパラメータデータに対応し、かつ前記複数の発電ユニットそれぞれの特性に非依存な無次元表示データを生成する生成手段とを備え
    前記無次元化基準データは、前記複数の発電ユニット毎および複数のパラメータデータ毎にそれぞれ設定されており、各発電ユニットの各パラメータデータに対応する無次元化基準データは、対応する発電ユニットの運転状態に応じて異なる値を有しており、
    前記記憶手段は、複数の発電ユニット毎、複数のパラメータデータ毎および対応する発電ユニットの運転状態毎の無次元化基準データ群を記憶する手段であり、
    前記生成手段は、前記記憶手段に記憶された無次元化基準データ群の中から、前記複数の発電ユニットそれぞれの現在の運転状態に対応する無次元化基準データをそれぞれ選択し、選択した複数の無次元化基準データに基づいて当該複数の発電ユニットに対応する複数のパラメータデータをそれぞれ無次元化することにより、前記複数のパラメータデータに対応する無次元表示データを生成する選択手段を有したことを特徴とする発電プラント監視システム。
  2. 前記複数の発電ユニット毎、複数のパラメータデータ毎および対応する発電ユニットの運転状態毎の無次元化基準データ群は、複数のパラメータデータそれぞれの定格値および前記複数の発電ユニットそれぞれの発電機出力域に対応した定常値の集合であることを特徴とする請求項記載の発電プラント監視システム。
  3. 前記定常値は、前記発電機出力域における複数の定常状態域に応じてそれぞれ設定されており、
    前記選択手段は、前記複数の発電ユニットそれぞれの現在の運転状態が定常状態域内か否か判断する判断手段と、この判断の結果、前記複数の発電ユニットそれぞれの現在の運転状態が所定の定常状態域内であるとされた場合に、前記複数のパラメータデータを対応する定格値に基づいて無次元化して生成された無次元データと前記複数の発電ユニット、複数のパラメータデータおよび前記所定の定常状態域それぞれに対応する定常値とを用いて、前記複数のパラメータデータに対応し、かつ当該定常値からの偏差を含む無次元表示データを生成する手段と、前記判断手段の判断の結果、前記複数の発電ユニットそれぞれの現在の運転状態が所定の定常状態域外であるとされた場合に、前記複数のパラメータデータを対応する定格値に基づいて無次元化して前記無次元表示データを生成する手段とを備えたことを特徴とする請求項記載の発電プラント監視システム。
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