JP4032952B2 - 内燃機関の可変バルブ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのバルブ可変量(リフト量、作用角、バルブタイミング等)を制御する内燃機関の可変バルブ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内燃機関の吸入空気量の制御はスロットルバルブによって行われるが、最近では、吸気バルブのリフト量を可変する可変バルブ機構を設け、アクセル開度やエンジン運転状態等に応じて吸気バルブのリフト量を可変することで吸入空気量を制御する技術が開発されている。この可変吸気バルブ制御による吸入空気量制御は、吸気バルブのリフト量を小さくすることによって、吸気通路をスロットルバルブで絞ることなく吸入空気量を少なくすることができるので、ポンピングロスを低減して燃費を向上させることができるという利点がある。
【0003】
このような可変バルブリフト制御システムにおいては、特許文献1(特開2001−263110号公報)に示すように、各気筒毎に吸気バルブを駆動する電磁アクチュエータを設けたものがあるが、この構成では、気筒数と同数の電磁アクチュエータが必要になるため、システム構成が複雑化して高コストになる欠点がある。
【0004】
そこで、複数気筒の吸気バルブのリフト量を一括して1つの可変バルブ機構で制御するシステムが実用化されている。
しかし、この可変吸気バルブ制御による吸入空気量制御では、低負荷時に吸気バルブのリフト量が小さくなるため、各気筒で目標リフト量に対する実リフト量のばらつき(各気筒の部品公差や組付公差によるばらつき)の割合が大きくなって、気筒間の吸入空気量ばらつきが大きくなる傾向がある。このため、気筒間の吸入空気量ばらつきの影響を受けて各気筒のトルクや空燃比が変動し易く、気筒間のトルクばらつきや空燃比ばらつきが大きくなる傾向がある。
【0005】
このような気筒間のトルクばらつきや空燃比ばらつきを補正する方法が幾つか提案されている。例えば、特許文献2(特開昭62−17342号公報)に示すように、クランク軸に設けたトルクセンサで各気筒毎にトルクを検出して、各気筒のトルクが全気筒の平均トルクになるように各気筒毎に燃料噴射量を補正するようにしたものがある。
【0006】
或は、特許文献3(特開2000−220489号公報)に示すように、排気管に設置した空燃比センサの出力に基づいて各気筒の空燃比を推定し、気筒間の空燃比ばらつきが小さくなるように各気筒毎に燃料噴射量を補正するようにしたものがある。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−263110号公報(第3頁〜第6頁等)
【特許文献2】
特開昭62−17342号公報(第2頁等)
【特許文献3】
特開2000−220489号公報(第2頁〜第3頁等)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献2、3では、各気筒毎にトルクや空燃比を検出して、その検出結果に基づいて各気筒毎に燃料噴射量を補正することで、各気筒のトルクばらつきや空燃比ばらつきを補正するようにしている。しかし、気筒間の吸入空気量ばらつきが大きくなると、単に燃料噴射量を補正するだけでは、各気筒のトルクばらつきや空燃比ばらつきを十分な精度で補正することは困難である。しかも、気筒間の吸入空気量ばらつきや吸入燃料量ばらつき等の複数の要因が絡み合って気筒間のトルクばらつきや空燃比ばらつきが発生している場合も、十分な精度で補正することは困難である。
【0009】
この対策として、各気筒の部品公差や組付公差を小さくして気筒間の吸入空気量ばらつきを小さくすることが考えられるが、これを実現するには、部品の加工精度を向上させたり、部品を選択して組み付けたりする必要があり、部品コストや製造コストが高くなってしまうという欠点がある。
【0010】
そこで、本発明者らは、複数気筒の吸気バルブのリフト量を一括して1つの可変バルブ機構で制御するシステムにおいて、各気筒の吸気行程毎(4気筒エンジンであれば180℃A毎)に可変バルブ機構を高速駆動することで、気筒間の吸気バルブのリフト量のばらつきを補正する“気筒別バルブ可変制御”を研究している。しかし、可変バルブ機構を高速駆動するにしても限界があり、可変バルブ機構の駆動時間を無視できないため、各気筒の吸気行程毎に可変バルブ機構を駆動する方式では、可変バルブ機構の駆動途中(リフト可変動作の途中)で吸気バルブの開弁タイミングを迎えてしまい、バルブプロフィール(バルブリフトカーブ)が過渡状態となってしまう。このため、目標リフト量に対応した適正なバルブプロフィールで吸気バルブを開弁することができなくなり、気筒別バルブ可変制御の制御精度が低下して、気筒間の吸入空気量ばらつきを精度良く補正することができないという問題がある。
【0011】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、複数気筒のバルブ可変量を一括して1つの可変バルブ機構で制御するシステムにおいて、気筒別バルブ可変制御の制御精度を向上させることができる内燃機関の可変バルブ制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1は、複数気筒の吸気バルブ又は排気バルブ(以下単にバルブ」という)のバルブ可変量を一括して1つの可変バルブ機構で制御するシステムにおいて、バルブ開閉状態検出手段により複数気筒のバルブの開閉状態を検出又は推定すると共に、バルブ可変量検出手段により各気筒の実バルブ可変量を検出又は推定し、気筒別目標バルブ可変量設定手段により各気筒の実バルブ可変量のばらつきを考慮して各気筒毎に目標バルブ可変量を設定し、気筒別可変バルブ制御手段により、複数気筒の全てのバルブが閉じている期間に、可変バルブ機構を次にバルブが開かれる気筒の目標バルブ可変量に相当する位置まで駆動することでバルブ可変量を気筒別に制御するようにしたものである。
【0013】
このようにすれば、複数気筒の全てのバルブが閉じている期間に可変バルブ機構の駆動を終了することができるので、可変バルブ機構の駆動の途中でバルブが開弁する事態を回避することができて、各気筒のバルブプロフィールが過渡状態となることを回避することができる。これにより、各気筒の実バルブ可変量のばらつきを考慮して設定した目標バルブ可変量に対応した適正なバルブプロフィールでバルブを開くことができ、気筒別バルブ可変制御を精度良く行うことができる。
【0014】
この場合、請求項2のように、気筒間の実バルブ可変量のばらつきが小さくなるように各気筒の目標バルブ可変量を設定すれば、本発明の気筒別可変バルブ制御によって気筒間の実バルブ可変量のばらつきを精度良く補正することができる。これにより、各気筒毎に吸気流速、筒内圧、バルブオーバーラップ等を精度良く制御することが可能となり、気筒間の燃焼状態、ポンピングロス、内部EGR量等のばらつきを精度良く補正することができ、気筒間のトルクばらつきや空燃比ばらつきを精度良く補正することができる。
【0015】
また、請求項3のように、吸入空気量検出手段により各気筒の実吸入空気量を検出又は推定して、各気筒の実吸入空気量のばらつきを考慮して各気筒毎に目標バルブ可変量を設定し、複数気筒の全ての吸気バルブが閉じている期間に、可変バルブ機構を次に吸気バルブが開かれる気筒の目標バルブ可変量に相当する位置まで駆動することで吸入空気量を気筒別に制御するようにしても良い。このようにすれば、気筒別可変バルブ制御によって各気筒の実吸入空気量のばらつきを考慮して各気筒の吸入空気量を精度良く制御することができる。
【0016】
この場合、請求項4のように、気筒間の実吸入空気量のばらつきが小さくなるように各気筒の目標バルブ可変量を設定すれば、気筒間の吸入空気量ばらつきを精度良く補正することができ、気筒間のトルクばらつきや空燃比ばらつきを精度良く補正することができる。
【0017】
ところで、三元触媒の早期暖機制御やNOx触媒のS被毒回復制御を行う際に燃料噴射量を増減させて排気管内にCO,HCの濃度が高いリッチガスとO2 濃度が高いリーンガスを交互に排出することで、リッチガスとリーンガスを排気管内や触媒内で混合させて酸化反応を増加させ、その反応熱で触媒温度を上昇させるようにしたものがある。しかし、この方法では、燃料噴射量の増減に伴ってトルク変動が発生してドライバビリティが悪化する可能性がある。
【0018】
そこで、請求項5のように、排気系の温度を上昇させる制御を行うときに吸入空気量が多い気筒と少ない気筒とに交互に分かれるように各気筒の目標バルブ可変量を設定するようにしても良い。このようにすれば、三元触媒の早期暖機制御やNOx触媒のS被毒回復制御等の排気系の温度を上昇させる制御を行う際に、気筒別に吸入空気量を増減させて排気管内にリッチガスとリーンガスを交互に排出することで、リッチガスとリーンガスを排気管内や触媒内で混合させて酸化反応を増加させ、その反応熱で触媒温度を上昇させることができる。この方法では、燃料噴射量を増減させる必要がないため、トルク変動を抑制してドライバビリティを向上させることができる。
【0019】
また、請求項6のように、複数気筒の全てのバルブが閉じている期間が存在しない場合には、気筒別可変バルブ制御による可変バルブ機構の駆動を気筒別可変バルブ制御禁止手段によって禁止するようにすると良い。これは、複数気筒の全てのバルブが閉じている期間が存在しない場合に、可変バルブ機構を駆動すると、可変バルブ機構の駆動途中でバルブの開弁タイミングを迎えてしまい、バルブプロフィールが過渡状態となってしまうためである。
【0020】
一般に、可変バルブ機構を搭載する場合、直列エンジンでは、全気筒の吸気バルブ(又は排気バルブ)のバルブ可変量を一括して1つの可変バルブ機構で制御し、V型エンジンや水平対向エンジンでは、複数の気筒群(バンク)に対してそれぞれ可変バルブ機構を設け、各可変バルブ機構によって各気筒群の吸気バルブ(又は排気バルブ)のバルブ可変量を一括して制御するように構成されている。本発明の気筒別可変バルブ制御は、これらいずれの型式のエンジンにも適用することができる(請求項7,8)。
【0021】
複数の気筒群にそれぞれ可変バルブ機構を設ける場合は、各気筒群の吸気バルブの開弁期間の間隔が広がって、各気筒群の全ての吸気バルブ(又は排気バルブ)が閉じている期間が同じ気筒数の直列エンジンと比べて長くなるため、本発明の気筒別可変バルブ制御を広い運転領域で実行することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
《実施形態(1)》
以下、本発明の実施形態(1)を図1乃至図10に基づいて説明する。まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関である例えば直列4気筒のエンジン11は、第1気筒#1〜第4気筒#4の4つの気筒を有し、このエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14(吸入空気量検出手段)が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、DCモータ等によって開度調節されるスロットルバルブ15とスロットル開度を検出するスロットル開度センサ16とが設けられている。
【0023】
更に、スロットルバルブ15の下流側には、サージタンク17が設けられ、このサージタンク17には、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ18が設けられている。また、サージタンク17には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が設けられ、各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ21が取り付けられ、各点火プラグ21の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
【0024】
また、エンジン11の吸気バルブ28と排気バルブ29には、それぞれリフト量を可変する可変バルブリフト機構30,31(可変バルブ機構)が設けられている。更に、吸気バルブ28と排気バルブ29に、それぞれバルブタイミング(開閉タイミング)を可変する可変バルブタイミング機構を設けるようにしても良い。
【0025】
一方、エンジン11の排気管22には、排出ガス中のCO,HC,NOx等を浄化する三元触媒等の触媒23が設けられ、この触媒23の上流側に、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ24(空燃比センサ、酸素センサ等)が設けられている。また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ25や、エンジン11のクランク軸が一定クランク角(例えば30℃A)回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ26が取り付けられている。このクランク角センサ26の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
【0026】
更に、エンジン11の各気筒には、それぞれ筒内圧を検出する筒内圧センサ44と吸気バルブ28のリフト量を検出するリフトセンサ45(バルブ可変量検出手段)とが設けられている。尚、筒内圧センサ44は、点火プラグ21に組み込まれたものを用いても良いし、点火プラグ21とは別に設けても良い。
【0027】
これら各種センサの出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)27に入力される。このECU27は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁20の燃料噴射量や点火プラグ21の点火時期を制御する。
【0028】
次に、図2に基づいて吸気バルブ28の可変バルブリフト機構30の構成を説明する。尚、排気バルブ29の可変バルブリフト機構31は、吸気バルブ28の可変バルブリフト機構30と実質的に同一構成であるため、説明を省略する。
【0029】
図2に示すように、吸気バルブ28を駆動するためのカムシャフト32とロッカーアーム33との間に、リンクアーム34が設けられ、このリンクアーム34の上方に、ステッピングモータ等のモータ41で回動駆動されるコントロールシャフト35が設けられている。モータ41の回動軸41aに連結されたウォーム42と、コントロールシャフト35と一体的に回動するように設けられたウォームホイール43とが噛み合うことで、モータ41の回転力がコントロールシャフト35に伝達されるようになっている。
【0030】
コントロールシャフト35には、偏心カム36が一体的に回動可能に設けられ、この偏心カム36の軸心に対して偏心した位置に、リンクアーム34が支持軸(図示せず)を介して揺動可能に支持されている。このリンクアーム34の中央部には、揺動カム38が設けられ、この揺動カム38の側面が、カムシャフト32に設けられたカム37の外周面に当接している。また、リンクアーム34の下端部には、押圧カム39が設けられ、この押圧カム39の下端面が、ロッカーアーム33の中央部に設けられたローラ40の上端面に当接している。
【0031】
これにより、カムシャフト32の回転によってカム37が回転すると、そのカム37の外周面形状に追従してリンクアーム34の揺動カム38が左右に移動して、リンクアーム34が左右に揺動する。リンクアーム34が左右に揺動すると、押圧カム39が左右に移動するため、押圧カム39の下端面形状に応じてロッカーアーム33のローラ40が上下に移動して、ロッカーアーム33が上下に揺動する。このロッカーアーム33の上下動によって吸気バブル28が上下動するようになっている。
【0032】
一方、コントロールシャフト35の回転によって偏心カム36が回転すると、リンクアーム34の支持軸の位置が移動して、リンクアーム34の押圧カム39とロッカーアーム33のローラ40との初期の接触点位置が変化する。また、リンクアーム34の押圧カム39の下端面は、左側部分にロッカーアーム33の押圧量が0(吸気バルブ28のリフト量が0)となるような曲率でベース曲面39aが形成され、このベース曲面39aから右方に向かうに従ってロッカーアーム33の押圧量が大きくなる(吸気バルブ28のリフト量が大きくなる)ような曲率で押圧曲面39bが形成されている。
【0033】
吸気バルブ28の最大リフト量を大きくする高リフトモードの場合には、コントロールシャフト35の回転によってリンクアーム34の押圧カム39とロッカーアーム33のローラ40との初期の接触点位置を右方に移動させる。これにより、カム37の回転によって押圧カム39が左右に移動したときに押圧カム39の下端面のうちローラ40に接触する区間が右方に移動するため、ロッカーアーム33の最大押圧量が大きくなって吸気バルブ28の最大リフト量が大きくなると共に、ロッカーアーム33が押圧される期間が長くなって吸気バブル28の開弁期間が長くなる。
【0034】
一方、吸気バルブ28の最大リフト量を小さくする低リフトモードの場合には、コントロールシャフト35の回転によってリンクアーム34の押圧カム39とロッカーアーム33のローラ40との初期の接触点位置を左方に移動させる。これにより、カム37の回転によって押圧カム39が左右に移動したときに押圧カム39の下端面のうちローラ40に接触する区間が左方に移動するため、ロッカーアーム33の最大押圧量が小さくなって吸気バルブ28の最大リフト量が小さくなると共に、ロッカーアーム33が押圧される期間が短くなって吸気バブル28の開弁期間が短くなる。
【0035】
以上説明した可変バルブリフト機構30では、モータ41でコントロールシャフト35を回転させてリンクアーム34の押圧カム39とロッカーアーム33のローラ40との初期の接触点位置を連続的に移動させれば、例えば図3に示すように、直列4気筒エンジン11の全ての気筒(#1〜#4)の吸気バルブ28の最大リフト量と開弁期間(以下単に「リフト量」という)を一括して連続的に可変することができる。
【0036】
ECU27は、ROMに記憶された可変バルブ制御プログラム(図示せず)を実行することで、アクセル開度やエンジン運転状態等に基づいて吸気バルブ28の可変バルブリフト機構30を制御して、吸気バルブ28のリフト量を連続的に可変して吸入空気量を制御する。尚、可変バルブリフト機構30と可変バルブタイミング機構を併用したシステムの場合には、リフト量とバルブタイミングの両方を連続的に可変して吸入空気量を制御するようにしても良い。
【0037】
また、ECU27は、後述する気筒間ばらつき補正用の各ルーチンを実行することで、各気筒の筒内圧センサ44の出力に基づいて各気筒の気筒間の吸入空気量ばらつき率DEVを算出し、この気筒間吸入空気量ばらつき率DEVに基づいて、気筒間の実吸入空気量のばらつきが小さくなるように各気筒毎に目標リフト量VVLMを設定する。そして、図9に示すように、全気筒の吸気バルブ28が閉弁している期間(以下「全吸気バルブ閉弁期間」という)に、可変バルブリフト機構30のモータ41を次に吸気バルブ28が開弁される気筒の目標リフト量VVLMに相当する位置まで高速駆動することで、各気筒の吸気バルブ28の開弁タイミング前に可変バルブリフト機構30の駆動(目標リフト量VVLMへのリフト可変動作)を終了して吸入空気量を気筒別に制御し、気筒間の吸入空気量ばらつきを補正する。
【0038】
一般に、可変吸気バルブ制御による吸入空気量制御では、吸気バルブ28のリフト量が小さくなるほど、気筒間の吸入空気量ばらつきが大きくなって、気筒間の目標リフト量VVLMの変化量が大きくなる傾向があるが、吸気バルブ28のリフト量が小さくなるほど、吸気バルブ28の開弁期間が短くなって、全吸気バルブ閉弁期間が長くなるため、全吸気バルブ閉弁期間内に可変バルブリフト機構30の駆動(目標リフト量VVLMへのリフト可変動作)を終了することが可能である。
【0039】
以下、本実施形態(1)でECU27が実行する気筒間ばらつき補正用の各ルーチンの処理内容を説明する。
【0040】
[気筒間ばらつき補正ルーチン]
図4に示す気筒間ばらつき補正ルーチンは、筒内圧センサ44の出力電圧のA/D変換タイミング(例えば4ms周期)で起動される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、気筒間ばらつき補正実行条件が成立しているか否かを判定する。ここで、気筒間ばらつき補正実行条件は、例えば、次の2つの条件▲1▼、▲2▼を両方とも満たすことである。
▲1▼始動後所定時間以上が経過していること(つまり始動直後の不安定な運転状態でないこと)
▲2▼過渡運転状態でないこと(つまり定常運転状態であること)
【0041】
これら2つの条件▲1▼、▲2▼を両方とも満たせば、気筒間ばらつき補正実行条件が成立するが、いずれか一方でも満たさない条件があれば、気筒間ばらつき補正実行条件が不成立となる。もし、気筒間ばらつき補正実行条件が不成立と判定されれば、ステップ102以降の気筒間ばらつき補正に関する処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
【0042】
一方、上記ステップ101で、気筒間ばらつき補正実行条件が成立していると判定された場合には、ステップ102以降の気筒間ばらつき補正に関する処理を次のようにして実行する。まず、ステップ102で、後述する図6の気筒間吸入空気量ばらつき率算出ルーチンを実行して、各気筒の筒内圧センサ44の出力に基づいて各気筒の気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出する。ここで、(#i)は気筒番号であり、(#1)〜(#4)のいずれかを意味する。
【0043】
この後、ステップ103に進み、各気筒毎に気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)に応じたリフト補正量FVVL(#i)を図5のマップを用いて算出する。図5のマップは、気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)がプラス値となる領域では、リフト補正量FVVL(#i)が減量値(マイナス値)となり、気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)がマイナス値となる領域では、リフト補正量FVVL(#i)が増量値(プラス値)となる。つまり、ある気筒の吸入空気量が全気筒の平均吸入空気量よりも多くなるほど、リフト補正量FVVL(#i)による減量補正量が大きくなり、反対に、ある気筒の吸入空気量が全気筒の平均吸入空気量よりも少なくなるほど、リフト補正量FVVL(#i)による増量補正量が大きくなって、気筒間の実吸入空気量のばらつきが小さくなるようにしている。尚、気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)が0付近の所定領域では、リフト補正量FVVL(#i)=0に設定され、吸気バルブリフト量VVLが補正されない。
【0044】
リフト補正量FVVL(#i)の算出後、ステップ104に進み、後述する図7のバルブ開閉状態検出ルーチンを実行して、リフトセンサ45の出力に基づいて、バルブ開閉状態フラグXLIFT0を、全気筒の吸気バルブ28が閉弁していることを意味する「ON」にセットするか又は少なくとも1つの吸気バルブ28が開弁していることを意味する「OFF」にリセットする。
【0045】
この後、ステップ105に進み、全気筒の吸気バルブ28が閉弁しているか否か(バルブ開閉状態フラグXLIFT0=ONか否か)を判定し、少なくとも1つの吸気バルブ28が開弁していると判定されれば、そのまま本ルーチンを終了する。
【0046】
その後、ステップ105で、全気筒の吸気バルブ28が閉弁していると判定されたときに、ステップ106に進み、補正前の全気筒の平均リフト量VVLに次に吸気バルブ28が開弁される気筒(以下「吸気気筒」という)のリフト補正量FVVL(#i)を加算して、気筒別目標リフト量VVLMを求める。
【0047】
次の吸気気筒が第1気筒#1のとき(つまり第1気筒#1の吸気行程前)には、第1気筒#1のリフト補正量FVVL(#1)を全気筒の平均リフト量VVLに加算して気筒別目標リフト量VVLMを求める。
VVLM=VVL+FVVL(#1)
【0048】
次の吸気気筒が第2気筒#2のとき(つまり第2気筒#2の吸気行程前)には、第2気筒#2のリフト補正量FVVL(#2)を全気筒の平均リフト量VVLに加算して気筒別目標リフト量VVLMを求める。
VVLM=VVL+FVVL(#2)
【0049】
次の吸気気筒が第3気筒#3のとき(つまり第3気筒#3の吸気行程前)には、第3気筒#3のリフト補正量FVVL(#3)を全気筒の平均リフト量VVLに加算して気筒別目標リフト量VVLMを求める。
VVLM=VVL+FVVL(#3)
【0050】
次の吸気気筒が第4気筒#4のとき(つまり第4気筒#4の吸気行程前)には、第4気筒#4のリフト補正量FVVL(#4)を全気筒の平均リフト量VVLに加算して気筒別目標リフト量VVLMを求める。
VVLM=VVL+FVVL(#4)
【0051】
このようにして、全気筒の吸気バルブ28が閉弁している全吸気バルブ閉弁期間になる毎に、次の吸気気筒のリフト補正量FVVL(#i)を用いて、次の吸気気筒の目標リフト量VVLMを設定する。このステップ106の処理が特許請求の範囲でいう気筒別目標バルブ可変量設定手段としての役割を果たす。
【0052】
この後、ステップ107に進み、全吸気バルブ閉弁期間になる毎に、気筒別目標リフト量VVLMに応じて可変バルブリフト機構30のモータ41を高速駆動して、全吸気バルブ閉弁期間内に吸気バルブ28のリフト量を次の吸気気筒の目標リフト量VVLMに変化させる。これにより、各気筒の吸気バルブ28の開弁タイミング前に吸気バルブ28のリフト量を変化させて吸入空気量を気筒別に制御して、気筒間の吸入空気量ばらつきを補正する。このステップ107の処理が特許請求の範囲でいう気筒別可変バルブ制御手段としての役割を果たす。
【0053】
尚、全気筒の吸気バルブ28が閉弁している期間が存在しない場合には、毎回、上記ステップ105で「No」と判定されるため、ステップ106以降の処理を実行することなく本ルーチンを終了して、各気筒毎に吸気バルブ28のリフト量を変化させる気筒別可変バルブ制御を禁止する。この機能が特許請求の範囲でいう気筒別可変バルブ制御禁止手段としての役割を果たす。
【0054】
気筒別可変バルブ制御を禁止する期間に、可変吸気バルブ制御による吸入空気量制御を継続するようにしても良いが、気筒間の吸入空気量ばらつきを小さくするために、可変吸気バルブ制御による吸入空気量制御とスロットルバルブ制御による吸入空気量制御とを並行して実施したり、或は、吸気バルブ28のリフト量を所定値に固定してスロットルバルブ制御による吸入空気量制御のみを実施するようにしても良い。
【0055】
[気筒間吸入空気量ばらつき率算出ルーチン]
図4のステップ102で図6に示す気筒間吸入空気量ばらつき率算出ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、各気筒の筒内圧センサ44で検出した筒内圧CPSを読み込んだ後、ステップ202に進み、クランク角カウンタCCRNKのカウント値を読み込む。このクランク角カウンタCCRNKは、クランク角センサ26の出力信号に基づいて例えば30℃A毎に「1」ずつインクリメントされるため、クランク角カウンタCCRNKの24カウントが1サイクル(720℃A)に相当する。尚、クランク角カウンタCCRNKは、「24」になった時点で「0」にリセットされる。また、クランク角カウンタCCRNK=0のクランク回転位置が、第1気筒#1の圧縮上死点(圧縮TDC)に相当し、クランク角カウンタCCRNK=6、12、18のクランク回転位置が、それぞれ第3気筒#3、第4気筒#4、第2気筒#2の圧縮TDCに相当するように設定されている。
【0056】
この後、ステップ203に進み、各気筒の筒内圧ピーク値CPSpeak(#i)を算出する。
この場合、クランク角カウンタCCRNK=0〜5の期間(つまり第1気筒#1の燃焼行程に対応する期間)は、その期間の筒内圧CPSの極大値を、第1気筒#1の筒内圧ピーク値CPSpeak(#1)とする。
【0057】
クランク角カウンタCCRNK=18〜23の期間(つまり第2気筒#2の燃焼行程に対応する期間)は、その期間の筒内圧CPSの極大値を、第2気筒#2の筒内圧ピーク値CPSpeak(#2)とする。
【0058】
クランク角カウンタCCRNK=6〜11の期間(つまり第3気筒#3の燃焼行程に対応する期間)は、その期間の筒内圧CPSの極大値を、第3気筒#3の筒内圧ピーク値CPSpeak(#3)とする。
【0059】
クランク角カウンタCCRNK=12〜17の期間(つまり第4気筒#4の燃焼行程に対応する期間)は、その期間の筒内圧CPSの極大値を、第4気筒#4の筒内圧ピーク値CPSpeak(#4)とする。
【0060】
尚、筒内圧ピーク値CPSpeak(#i)を算出する期間は、適宜変更しても良く、例えば、各気筒の圧縮TDCの前後90℃A以内の期間の筒内圧CPSの極大値を筒内圧ピーク値CPSpeak(#i)として算出するようにしても良い。
【0061】
気筒内に吸入される吸入空気量が多くなるほど、筒内圧が大きくなるため、各気筒の筒内圧ピーク値CPSpeak(#i)を用いれば、各気筒の吸入空気量ばらつきを精度良く反映した気筒間の吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出することができる。このステップ203の処理が特許請求の範囲でいう吸入空気量検出手段としての役割を果たす。
この後、ステップ204で、各気筒の気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を次式により算出する。
【0062】
【数1】
【0063】
上式の分母は、全気筒の筒内圧ピーク値CPSpeak(#1)〜CPSpeak(#4)の平均値である。
【0064】
尚、図6の気筒間吸入空気量ばらつき率算出ルーチンでは、各気筒の筒内圧ピーク値CPSpeak(#i)を用いて気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出したが、各気筒の筒内圧平均値又は筒内圧面積を用いて気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出するようにしても良い。或は、各気筒の筒内圧に基づいて算出した図示平均有効圧やポンピングロスを用いて気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出するようにしても良い。
【0065】
[バルブ開閉状態検出ルーチン]
図4のステップ104で起動される図7に示すバルブ開閉状態検出ルーチンは、特許請求の範囲でいうバルブ開閉状態検出手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ301で、各気筒のリフトセンサ45で検出した吸気バルブ28のリフト量VLIFTを読み込んだ後、ステップ302に進み、全気筒の吸気バルブ28のリフト量VLIFTが「0」であるか否かを判定する。尚、1つの気筒のみにリフトセンサ45が設けられている場合には、その1つの気筒のリフトセンサ45の出力がリフト量「0」になるクランク角から全気筒の吸気バルブ28のリフト量VLIFTが「0」となるクランク角を推定して、現在のクランク角が全気筒の吸気バルブ28のリフト量VLIFTが「0」となるクランク角であるか否かを判定するようにしても良い。
【0066】
その結果、全気筒の吸気バルブ28のリフト量VLIFTが「0」であると判定された場合には、ステップ303に進み、バルブ開閉状態フラグXLIFT0を、全気筒の吸気バルブ28が閉弁していることを意味する「ON」にセットする。
【0067】
一方、少なくとも1つの吸気バルブ28のリフト量VLIFTが「0」でないと判定された場合には、ステップ304に進み、バルブ開閉状態フラグXLIFT0を、少なくとも1つの吸気バルブ28が開弁していることを意味する「OFF」にリセットする。
【0068】
以上説明した本実施形態(1)の実行例を図8及び図9に示すタイムチャートを用いて説明する。図8に示すように、気筒間ばらつき補正実行条件が成立して気筒間ばらつき補正実行フラグがONされている期間は、1サイクル毎に筒内圧センサ44の出力(筒内圧CPS)に基づいて各気筒の気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出する。この気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)に基づいて、気筒間の実吸入空気量のばらつきが小さくなるように各気筒のリフト補正量FVVL(#i)を算出し、全気筒の吸気バルブ28が閉弁している全吸気バルブ閉弁期間になる毎に、次の吸気気筒のリフト補正量FVVL(#i)を全気筒の平均リフト量VVLに加算して、次の吸気気筒の目標リフト量VVLMを設定する。
【0069】
そして、図9に示すように、全吸気バルブ閉弁期間になる毎に、気筒別目標リフト量VVLMに応じて可変バルブリフト機構30のモータ41を高速駆動して、全吸気バルブ閉弁期間内に可変バルブリフト機構30を次の吸気気筒の目標リフト量VVLMに相当する位置まで駆動する。これにより、各気筒の吸気バルブ28の開弁タイミング前に可変バルブリフト機構30の駆動(目標リフト量VVLMへのリフト可変動作)を終了して、吸入空気量を気筒別に制御し、気筒間の吸入空気量ばらつきを補正する。
【0070】
以上説明した本実施形態(1)によれば、全気筒の吸気バルブ28が閉弁している全吸気バルブ閉弁期間に、可変バルブリフト機構30を次の吸気気筒の目標リフト量VVLMに相当する位置まで駆動しておくことができるので、可変バルブリフト機構30の駆動の途中で吸気バルブ28が開弁する事態を回避することができて、各気筒のバルブプロフィールが過渡状態となることを回避することができる。これにより、各気筒の実吸入空気量のばらつきを考慮して設定した目標リフト量VVLMに対応した適正なバルブプロフィールで吸気バルブ28を開くことができ、気筒別バルブ可変制御を精度良く行うことができる。
【0071】
本実施形態(1)の気筒別可変バルブ制御を実行して、全吸気バルブ閉弁期間内に可変バルブリフト機構30の駆動(目標リフト量VVLMへのリフト可変動作)を終了すれば、図10に示すように、気筒間の筒内圧ばらつき、ひいては吸入空気量ばらつきを精度良く補正することができて、気筒間ばらつき率を従来の50%程度(平均値±25%程度)から3%程度(平均値±1.5%程度)まで大幅に低減することができ、気筒間のトルクばらつきや空燃比ばらつきを大幅に低減することができる。しかも、各気筒の部品公差や組付公差を小さくする必要がないので、低コスト化の要求を満たすことができる。
【0072】
《実施形態(2)》
前記実施形態(1)では、筒内圧センサ44で検出した筒内圧CPSを用いて気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出するようにしたが、本発明の実施形態(2)では、図11に示す気筒間吸入空気量ばらつき率算出ルーチンを実行することで、エアフローメータ14で検出した瞬時空気流量GAを用いて気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出するようにしている。
【0073】
本実施形態(2)で実行する図11の気筒間吸入空気量ばらつき率算出ルーチンでは、まず、ステップ401で、エアフローメータ14で検出した瞬時空気流量GAを読み込んだ後、ステップ402に進み、クランク角カウンタCCRNKのカウント値を読み込む。
【0074】
この後、ステップ403に進み、各気筒の吸入空気量平均値GAave(#i) を算出する。
この場合、クランク角カウンタCCRNK=12〜17の期間(つまり第1気筒#1の吸気行程に対応する期間)は、その期間の瞬時空気流量GAの平均値を第1気筒#1の吸入空気流量平均値GAave(#1) とする。
【0075】
クランク角カウンタCCRNK=6〜11の期間(つまり第2気筒#2の吸気行程に対応する期間)は、その期間の瞬時空気流量GAの平均値を、第2気筒#2の吸入空気流量平均値GAave(#2) とする。
【0076】
クランク角カウンタCCRNK=18〜23の期間(つまり第3気筒#3の吸気行程に対応する期間)は、その期間の瞬時空気流量GAの平均値を、第3気筒#3の吸入空気流量平均値GAave(#3) とする。
【0077】
クランク角カウンタCCRNK=0〜5の期間(つまり第4気筒#4の吸気行程に対応する期間)は、その期間の瞬時空気流量GAの平均値を、第4気筒#4の吸入空気流量平均値GAave(#4) とする。
この後、ステップ404で、各気筒の気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を次式により算出する。
【0078】
【数2】
【0079】
上式の分母は、全気筒の吸入空気流量平均値GAave(#1) 〜GAave(#4) の平均値である。
以上説明した本実施形態(2)でも、気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を精度良く算出することができる。
【0080】
尚、図11の気筒間吸入空気量ばらつき率算出ルーチンでは、各気筒の吸入空気流量平均値GAave(#i) を用いて気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出したが、各気筒の吸入空気流量極大値や吸入空気量積算値を用いて気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出するようにしても良い。また、各気筒の吸入空気量に応じて発生する吸気脈動がエアフローメータ14で検出されるまでの時間遅れ等を考慮して、各気筒の吸入空気流量平均値の算出期間を適宜変更しても良い。
また、リフトセンサ45や吸気管圧力センサ18の出力に基づいて気筒間吸入空気量ばらつき率DEV(#i)を算出するようにしても良い。
【0081】
《実施形態(3)》
前記実施形態(1)では、リフトセンサ45で検出した吸気バルブ28のリフト量VLIFTに基づいて吸気バルブ28の開閉状態を検出したが、図12に示す本発明の実施形態(3)では、目標リフト量VVLMに基づいて吸気バルブ28の開閉状態を推定するようにしている。
【0082】
本実施形態(3)で実行する図12のバルブ開閉状態推定ルーチンでは、まず、ステップ501で、前記実施形態(1)で説明した図4のステップ106で算出した目標リフト量VVLMを読み込んだ後、ステップ502に進み、図13のマップを用いて、目標リフト量VVLMに応じて全吸気バルブ閉弁期間(全気筒の吸気バルブ28が閉弁しているクランク角範囲)を求める。
【0083】
一般に、吸気バルブ28のリフト量が小さくなるほど、全吸気バルブ閉弁期間が長くなるため、図13のマップは、吸気バルブ28の目標リフト量VVLMが小さくなるほど、全吸気バルブ閉弁期間が長くなるように設定されている。図13のマップは、予め、設計値、実験、シミュレーション等によって設定され、ECU27のROMに記憶されている。
【0084】
この後、ステップ503に進み、現在のクランク角CCRNKが全吸気バルブ閉弁期間内であるか否かを判定する。その結果、現在のクランク角CCRNKが全吸気バルブ閉弁期間内であると判定された場合には、ステップ504に進み、バルブ開閉状態フラグXLIFT0を「ON」にセットする。
【0085】
一方、現在のクランク角CCRNKが全吸気バルブ閉弁期間ではないと判定された場合には、ステップ505に進み、バルブ開閉状態フラグXLIFT0を「OFF」にリセットする。
【0086】
以上説明した本実施形態(3)によれば、全気筒の吸気バルブ28が閉弁している全吸気バルブ閉弁期間を推定して、バルブ開閉状態フラグXLIFT0をセット/リセットすることができるので、リフトセンサ45を備えていないシステムにも適用することができる。
【0087】
《実施形態(4)》
ところで、触媒23の早期暖機制御を行う際に、燃料噴射量を増減させて排気管22内にCO,HCの濃度が高いリッチガスとO2 濃度が高いリーンガスを交互に排出することで、リッチガスとリーンガスを排気管22内や触媒23内で混合させて酸化反応を増加させ、その反応熱で触媒温度を上昇させるようにしたものがある。しかし、この方法では、燃料噴射量の増減に伴ってトルク変動が発生してドライバビリティが悪化する可能性がある。
【0088】
そこで、図14及び図15に示す本発明の実施形態(4)では、触媒早期暖機制御実行条件が成立したときに、吸入空気量が多い気筒と少ない気筒とに交互に分かれて排出ガスの空燃比がリーンな気筒とリッチな気筒とに交互に分かれるように各気筒の目標リフト量VVLMを設定して、気筒別可変バルブ制御を行うようにしている。これにより、触媒早期暖機制御を行う際に、気筒間で吸入空気量を増減させて排気管22内にリッチガスとリーンガスを交互に排出することで、リッチガスとリーンガスを排気管22内や触媒23内で混合させて酸化反応を増加させ、その反応熱で触媒温度を上昇させることができる。
【0089】
本実施形態(4)で実行する図14の触媒早期暖機制御ルーチンは、エンジン運転中に所定周期(例えば4ms周期)で起動される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ601で、触媒早期暖機制御実行条件が成立しているか否かを判定する。ここで、触媒早期暖機制御実行条件は、例えば、次の▲1▼〜▲3▼の条件を全て満たすことである。
▲1▼始動後所定時間内であること
▲2▼アイドル運転状態であること
▲3▼排気温度又は冷却水温が所定温度以下であること(つまり触媒温度が活性温度以下であること)
【0090】
上記▲1▼〜▲3▼の条件を全て満たせば、触媒早期暖機制御実行条件が成立するが、上記▲1▼〜▲3▼の条件のうち1つでも満たさない条件があれば、触媒早期暖機制御実行条件が不成立となる。もし、触媒早期暖機制御実行条件が不成立と判定されれば、ステップ602以降の触媒早期暖機制御に関する処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
【0091】
一方、上記ステップ601で、触媒早期暖機制御実行条件が成立していると判定された場合には、ステップ602以降の触媒早期暖機制御に関する処理を次のようにして実行する。まず、ステップ602で、各気筒毎に冷却水温に応じたリフトディザ量LD(#i)を図15のマップを用いて算出する。図15のマップは、第1気筒#1のリフトディザ量LD(#1)と第4気筒#4のリフトディザ量LD(#4)が減量値(マイナス値)となり、第2気筒#2のリフトディザ量LD(#2)と第3気筒#3のリフトディザ量LD(#3)が増量値(プラス値)となる。つまり、燃焼気筒順序(#1→#3→#4→#2)で、リフトディザ量LD(#i)が交互に増減して、目標リフト量VVLMが交互に増減するようにしている。更に、冷却水温が低くなるほど、各気筒のリフトディザ量LD(#i)の絶対値を大きくして、触媒昇温効果を高めるようにしている。
【0092】
リフトディザ量LD(#i)の算出後、ステップ603に進み、前述した図7又は図12のルーチンを実行して、バルブ開閉状態フラグXLIFT0を「ON」にセットするか又は「OFF」にリセットした後、ステップ604に進み、全気筒の吸気バルブ28が閉弁しているか否か(バルブ開閉状態フラグXLIFT0=ONか否か)を判定し、少なくとも1つの吸気バルブ28が開弁していると判定されれば、そのまま本ルーチンを終了する。
【0093】
その後、ステップ604で、全気筒の吸気バルブ28が閉弁していると判定されたときに、ステップ605に進み、補正前の全気筒の平均リフト量VVLに各気筒のリフトディザLD(#i)を加算して気筒別目標リフト量VVLMを求める。
【0094】
この場合、次の吸気気筒が第1気筒#1のとき(つまり第1気筒#1の吸気行程前)には、第1気筒#1のリフトディザ量LD(#1)を全気筒の平均リフト量VVLに加算して気筒別目標リフト量VVLMを求める。
VVLM=VVL+LD(#1)
【0095】
次の吸気気筒が第2気筒#2のとき(つまり第2気筒#2の吸気行程前)には、第2気筒#2のリフトディザ量LD(#2)を全気筒の平均リフト量VVLに加算して気筒別目標リフト量VVLMを求める。
VVLM=VVL+LD(#2)
【0096】
次の吸気気筒が第3気筒#3のとき(つまり第3気筒#3の吸気行程前)には、第3気筒#3のリフトディザ量LD(#3)を全気筒の平均リフト量VVLに加算して気筒別目標リフト量VVLMを求める。
VVLM=VVL+LD(#3)
【0097】
次の吸気気筒が第4気筒#4のとき(つまり第4気筒#4の吸気行程前)には、第4気筒#4のリフトディザ量LD(#4)を全気筒の平均リフト量VVLに加算して気筒別目標リフト量VVLMを求める。
VVLM=VVL+LD(#4)
【0098】
この後、ステップ606に進み、目標リフト量VVLMに応じて可変バルブリフト機構30のモータ41を高速駆動して、全吸気バルブ閉弁期間内に吸気バルブ28のリフト量を目標リフト量VVLMに変化させる。
【0099】
以上説明した本実施形態(4)の実行例を図16に示すタイムチャートを用いて説明する。図16に示すように、触媒早期暖機制御実行条件が成立して触媒早期暖機制御実行フラグがONされている期間は、冷却水温に応じて各気筒のリフトディザ量LD(#i)を算出し、全気筒の吸気バルブ28が閉弁している全吸気バルブ閉弁期間になる毎に、次に吸気バルブ28が開弁される気筒のリフトディザ量LD(#i)用いて、次に吸気バルブ28が開弁される気筒の目標リフト量VVLMを設定する。そして、全吸気バルブ閉弁期間になる毎に、気筒別目標リフト量VVLMに応じて可変バルブリフト機構30のモータ41を高速駆動して、全吸気バルブ閉弁期間内に可変バルブリフト機構30を次の吸気気筒の目標リフト量VVLMに相当する位置まで変化させる。
【0100】
これにより、触媒早期暖機制御実行中に、各気筒の吸気バルブ28のリフト量を交互に増減させて吸入空気量を交互に増減させる吸入空気ディザ制御を行うことができるので、各気筒から空燃比がリーンな排出ガスとリッチな排出ガスを交互に排出することができ、リッチガスとリーンガスを排気管22内や触媒23内で混合させて酸化反応を増加させ、その反応熱で触媒温度を上昇させることができる。この気筒別可変バルブ制御による吸入空気ディザ制御では、燃料噴射量を増減させる必要がないため、トルク変動を抑制してドライバビリティを向上させることができる。
【0101】
尚、本実施形態(4)では、気筒別可変バルブ制御による吸入空気ディザ制御を触媒早期暖機制御に適用したが、NOx触媒のS被毒回復制御等、排気系の温度を上昇させる種々の制御にも適用することができる。
【0102】
《その他の実施形態》
上記各実施形態(1)〜(4)では、本発明を直列4気筒エンジンに適用したが、本発明を例えばV型エンジンに適用しても良い。一般に、V型エンジンでは、可変バルブリフト機構が各バンクの気筒群に対してそれぞれ設けられ、各可変バルブリフト機構がそれぞれ担当するバンクの吸気バルブのリフト量を一括して可変するように構成されている。図17は、V型6気筒エンジンの例である。
【0103】
この場合、図17に示すように、各可変バルブリフト機構が担当するバンクでは、各気筒の吸気バルブの開弁期間の間隔が広がって、そのバンクの全ての吸気バルブが閉弁している期間が同じ気筒数の直列エンジンと比べて長くなるため、本発明の気筒別可変バルブ制御を広い運転領域で実行することが可能となる。
【0104】
また、本発明の適用範囲は、吸気バルブのリフト量を可変する可変バルブ制御システムに限定されず、吸気バルブのリフト量、作用角、バルブタイミングの少なくとも1つを可変する可変バルブ制御システムに広く適用することができる。また、排気バルブについても、本発明の気筒別可変バルブ制御を適用して実施することができる。
【0105】
本発明の気筒別可変バルブ制御で、各気筒毎にリフト量、作用角、バルブタイミング等のバルブ可変量を変化させれば、各気筒毎に吸気流速、筒内圧、バルブオーバーラップ等を精度良く制御することが可能となり、気筒間の燃焼状態、ポンピングロス、内部EGR量等のばらつきを精度良く補正することができ、気筒間のトルクばらつきや空燃比ばらつきを精度良く補正することができる。
【0106】
この場合、気筒間の実バルブ可変量のばらつきが小さくなるように各気筒の目標バルブ可変量を設定するようにしても良い。このようにすれば、各気筒の実バルブ可変量のばらつきを精度良く補正することができ、各気筒の燃焼状態、ポンピングロス、内部EGR量等のばらつきを精度良く補正することができ、気筒間のトルクばらつきや空燃比ばらつきを精度良く補正することができる。
【0107】
その他、本発明は、直列エンジンとV型エンジンに限定されず、水平対向エンジン等、種々の複数気筒エンジンに適用でき、気筒数も適宜変更しても良いことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)におけるエンジン制御システム全体の概略構成図
【図2】可変バルブリフト機構の正面図
【図3】可変バルブリフト機構によるバルブリフト量の連続可変動作を説明するためのバルブリフト特性図
【図4】実施形態(1)の気筒間ばらつき補正ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図5】リフト補正量FVVLのマップを概念的に示す図
【図6】実施形態(1)の気筒間吸入空気量ばらつき率算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図7】実施形態(1)のバルブ開閉状態検出ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図8】実施形態(1)の気筒間ばらつき補正の実行例を示すタイムチャート
【図9】実施形態(1)の気筒別可変バルブ制御の実行例を示すタイムチャート
【図10】実施形態(1)の気筒別可変バルブ制御の効果を説明するタイムチャート
【図11】実施形態(2)の気筒間吸入空気量ばらつき率算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図12】実施形態(3)のバルブ開閉状態推定ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図13】全吸気バルブ閉弁期間のマップを概念的に示す図
【図14】実施形態(4)の触媒早期暖機制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図15】リフトディザ量LDのマップを概念的に示す図
【図16】実施形態(4)の触媒早期暖機制御の実行例を示すタイムチャート
【図17】その他の実施形態を説明するタイムチャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…エアフローメータ(吸入空気量検出手段)、15…スロットルバルブ、18…吸気管圧力センサ、20…燃料噴射弁、21…点火プラグ、22…排気管、24…排出ガスセンサ、26…クランク角センサ、27…ECU(気筒別目標バルブ可変量設定手段,バルブ開閉状態検出手段,気筒別可変バルブ制御手段,気筒別可変バルブ制御禁止手段,吸入空気量検出手段,バルブ可変量検出手段)、28…吸気バルブ、29…排気バルブ、30,31…可変バルブリフト機構(可変バルブ機構)、41…モータ、44…筒内圧センサ(吸入空気量検出手段)、45…リフトセンサ(バルブ可変量検出手段)。
Claims (8)
- 内燃機関の複数気筒の吸気バルブ又は排気バルブ(以下単にバルブ」という)のバルブ可変量を一括して1つの可変バルブ機構で制御する内燃機関の可変バルブ制御装置において、
前記複数気筒のバルブの開閉状態を検出又は推定するバルブ開閉状態検出手段と、
各気筒の実バルブ可変量を検出又は推定するバルブ可変量検出手段と、
前記バルブ可変量検出手段で検出又は推定した各気筒の実バルブ可変量のばらつきを考慮して各気筒毎に目標バルブ可変量を設定する気筒別目標バルブ可変量設定手段と、
前記複数気筒の全てのバルブが閉じている期間に、前記可変バルブ機構を次にバルブが開かれる気筒の目標バルブ可変量に相当する位置まで駆動することでバルブ可変量を気筒別に制御する気筒別可変バルブ制御手段と
を備えていることを特徴とする内燃機関の可変バルブ制御装置。 - 前記気筒別目標バルブ可変量設定手段は、気筒間の実バルブ可変量のばらつきが小さくなるように各気筒の目標バルブ可変量を設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変バルブ制御装置。
- 内燃機関の複数気筒の吸気バルブのバルブ可変量を一括して1つの可変バルブ機構で制御する内燃機関の可変バルブ制御装置において、
前記複数気筒の吸気バルブの開閉状態を検出又は推定するバルブ開閉状態検出手段と、
各気筒の実吸入空気量を検出又は推定する吸入空気量検出手段と、
前記吸入空気量検出手段で検出又は推定した各気筒の実吸入空気量のばらつきを考慮して各気筒毎に目標バルブ可変量を設定する気筒別目標バルブ可変量設定手段と、
前記複数気筒の全ての吸気バルブが閉じている期間に、前記可変バルブ機構を次に吸気バルブが開かれる気筒の目標バルブ可変量に相当する位置まで駆動することで吸入空気量を気筒別に制御する気筒別可変バルブ制御手段と
を備えていることを特徴とする内燃機関の可変バルブ制御装置。 - 前記気筒別目標バルブ可変量設定手段は、気筒間の実吸入空気量のばらつきが小さくなるように各気筒の目標バルブ可変量を設定することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の可変バルブ制御装置。
- 前記気筒別目標バルブ可変量設定手段は、排気系の温度を上昇させる制御を行うときに吸入空気量が多い気筒と少ない気筒とに交互に分かれるように各気筒の目標バルブ可変量を設定することを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の可変バルブ制御装置。
- 前記複数気筒の全てのバルブが閉じている期間が存在しない場合に、前記気筒別可変バルブ制御手段による前記可変バルブ機構の駆動を禁止する気筒別可変バルブ制御禁止手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関の可変バルブ制御装置。
- 前記可変バルブ機構は、前記内燃機関の全気筒のバルブ可変量を一括して可変することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関の可変バルブ制御装置。
- 前記可変バルブ機構は、前記内燃機関の複数の気筒群に対してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関の可変バルブ制御装置。
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