JP4030166B2 - 内燃機関の吸気量検出装置 - Google Patents

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の各気筒に流入される吸気量(吸入空気量)を検出する内燃機関の吸気量検出装置に関し、例えば、検出された吸気量に対応する燃料量を供給することで運転状態に応じた空燃比の最適制御に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関の吸気管内に流入される吸気量をエアフローメータや吸気圧センサを用いて計測し、その計測結果に対応する燃料量を燃料噴射弁から噴射し、この混合気の燃焼後の排気ガスを排気管内の酸素(O2 )濃度センサで検出し、フィードバック補正することにより最終的に所望の空燃比となるように制御するシステムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述のシステムにおけるエアフローメータでは吸気量の平均値しか測定できなく、また、吸気圧センサから換算される吸気量では吸入された新気と残留ガスとの区別ができない。このため、実際に制御に必要な内燃機関の各気筒(シリンダ)に新規に流入される吸気量を得るには、エアフローメータや吸気圧センサから求められた吸気量に対してそのときの機関回転数とスロットル開度とから予測される補正を行う必要があった。したがって、内燃機関の各気筒に新規に流入される吸気量を圧縮行程毎に計測するだけの精度及び応答性を確保することは無理であった。
【0004】
そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、内燃機関の各気筒に新規に流入される吸気量を圧縮行程毎に正確かつ応答性良く計測することができる内燃機関の吸気量検出装置の提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の内燃機関の吸気量検出装置によれば、筒内圧検出手段による筒内圧、シリンダ容積検出手段によるシリンダ容積、筒内温度検出手段による筒内温度、筒内残留ガス率検出手段による筒内残留ガス率を用いて吸気量演算手段で内燃機関の各気筒に新規に流入される吸気量が算出される。これにより、内燃機関の各気筒毎に流入される吸気量が直接計測され、各気筒毎の吸気量を正確かつ応答性良く求めることができる。
また、内燃機関の各気筒の圧縮行程時における気体の状態変化は、理想気体のポリトロープ変化と見做すことができ、この際のポリトロープ指数と筒内残留ガス率とは負の相関関係であるため、内燃機関の各気筒の圧縮行程時の任意の2点における筒内圧及びシリンダ容積から算出されるポリトロープ指数に基づき筒内残留ガス率を求めることができる。
【0007】
請求項2の内燃機関の吸気量検出装置では、筒内圧検出手段による筒内圧、シリンダ容積検出手段によるシリンダ容積、筒内温度検出手段による筒内温度、筒内残留ガス率検出手段による筒内残留ガス率を用いて吸気量演算手段で内燃機関の各気筒に新規に流入される吸気量が算出される。これにより、内燃機関の各気筒毎に流入される吸気量が直接計測され、各気筒毎の吸気量を正確かつ応答性良く求めることができる。
また、吸気量Gを求める式、G={(P1 ・V1 )/(R・T1 )}(1−e)に内燃機関の各気筒の圧縮始めの筒内圧P1 と圧縮始めのシリンダ容積V1 と圧縮始めの筒内温度T1 と筒内残留ガス率eとを代入すれば、Rはガス定数であるため吸気量Gを正確かつ応答性良く算出することができる。
【0008】
請求項3の内燃機関の吸気量検出装置では、圧縮始めの筒内温度T1 を求める式、T1 =(1−e)Tin+e・Texに吸気温Tinと排気温Texと筒内残留ガス率eとを代入すれば、圧縮始めの筒内温度T1 を正確かつ応答性良く求めることができる。
【0009】
請求項4の内燃機関の吸気量検出装置では、更に、燃料噴射量演算手段にて吸気量演算手段で算出された吸気量に応じて所望の空燃比となる燃料噴射量が算出されることで、この際の燃料噴射量を正確かつ応答性良く決定することができる。
【0010】
請求項5の内燃機関の吸気量検出装置では、内燃機関の各気筒における吸気量のばらつきが学習されており、その学習値に基づき吸気量の演算後に最初に噴射タイミングとなる気筒の燃料噴射量に対して別の気筒で算出された吸気量を反映することができる。このため、吸気量の演算から燃料噴射量の決定までが最短時間となり過渡応答性を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関の吸気量検出装置が適用された内燃機関における1気筒の要部構成を示す断面図である。
【0013】
図1において、内燃機関1には吸気管2と排気管3とが接続されている。吸気管2の上流側のスロットル弁(図示略)を介して吸入された空気は、吸気管2に配設されている燃料噴射弁4から噴射される燃料と混合される。この混合気は吸気弁5の開弁時期に内燃機関1のシリンダヘッド1aとピストン6とで形成される燃焼室7内に供給される。また、シリンダヘッド1aの頭頂部には燃焼室7内に向けて点火プラグ8が配設されている。この点火プラグ8からの火花により燃焼室7内の混合気が燃焼される。この燃焼室7内の燃焼ガスは排気弁9の開弁時期に排気管3側に排気ガスとして排出される。
【0014】
また、吸気管2内には吸気温Tinを検出する吸気温センサ21が配設され、排気管3内には排気温Texを検出する排気温センサ22が配設されている。そして、内燃機関1の燃焼室7に対向してその筒内圧を検出する筒内圧センサ23が配設されている。更に、内燃機関1のクランクシャフト11にはその回転に伴うクランク角(Crank Angle)を検出するクランク角センサ24が配設されている。
【0015】
そして、吸気温センサ21からの吸気温Tin、排気温センサ22からの排気温Tex、筒内圧センサ23からの筒内圧、クランク角センサ24からのクランク角がECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)30に入力されている。このECU30は、周知の中央処理装置としてのCPU、制御プログラムを格納したROM、各種データを格納するRAM、B/U(バックアップ)RAM、入出力回路及びそれらを接続するバスライン等からなる論理演算回路として構成されている。
【0016】
次に、図1、図2及び図3を参照して吸気量検出の原理について説明する。なお、図2は図1の内燃機関における1気筒のクランク角〔°CA〕に対する筒内圧〔MPa:メガパスカル〕の遷移状態を示す特性図である。また、図3はポリトロープ指数nをパラメータとして筒内残留ガス率eを求める負の相関関係を示すテーブルである。
【0017】
ECU30によって、以下に述べるように、各種センサ信号等に基づき吸気量が求められる。まず、燃焼室7に対向する筒内圧センサ23からの出力信号に基づき圧縮始めの筒内圧P1 が求められる。次に、クランク角センサ24の出力(クランク角C1 )に基づくピストン6位置が設計値と照合されることでシリンダ容積V1 が求められる。ここで、図2に示すクランク角C0 〜C1 の期間は吸気行程、クランク角C1 〜C3 の期間は圧縮行程、クランク角C3 以降は燃焼(膨張)行程である。このうち、圧縮行程における筒内圧の変化はポリトロープ変化と仮定でき、圧縮行程時の任意の2点において、次式(1)の関係が成立する。なお、クランク角C2 (クランク角センサ24の出力)における筒内圧P2 は筒内圧センサ23にて検出され、クランク角C2 におけるシリンダ容積V2 はピストン6位置が設計値と照合されることで求められる。また、nはポリトロープ指数である。
【0018】
【数1】
P1 ・V1 n =P2 ・V2 n ・・・(1)
したがって、筒内圧P1 におけるシリンダ容積V1 及び筒内圧P2 におけるシリンダ容積V2 を上式(1)に代入することによってポリトロープ指数nが求められる。そして、このポリトロープ指数nから図3のテーブルに基づき筒内残留ガス率eが求められる。
【0019】
更に、圧縮始めの筒内温度T1 が、吸気温センサ21で検出された吸気温Tinと排気温センサ22で検出された排気温Texと筒内残留ガス率eとから次式(2)にて算出される。
【0020】
【数2】
T1 =(1−e)Tin+e・Tex ・・・(2)
上述のように求められた圧縮始めの筒内圧P1 、圧縮始めのシリンダ容積V1 、筒内残留ガス率e、圧縮始めの筒内温度T1 及びガス定数Rから次式(3)にて内燃機関1の気筒の吸気行程時に新規に流入される吸気量Gが算出される。なお、ガス定数Rは8.314〔J(ジュール)・K-1(ケルビン温度)・mol -1(モル)〕である。
【0021】
【数3】
G={(P1 ・V1 )/(R・T1 )}(1−e) ・・・(3)
そして、この吸気量Gに応じて所望の空燃比となるように内燃機関1の気筒に供給すべき燃料噴射量が算出される。
【0022】
図4は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関の吸気量検出装置が適用された4気筒内燃機関の概略構成を示す断面図である。なお、図中、図1と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0023】
外気(空気)はエアクリーナ12にて浄化され、スロットル弁13を介してサージタンク14内に流入される。このサージタンク14内の空気は内燃機関1の各気筒の吸気行程時に、各吸気管2及び各吸気弁5を通って各燃焼室7内に流入される。そして、ECU30によって、クランク角センサ24からの出力信号、各気筒に配設された筒内圧センサ23(23-1,23-2,23-3,23-4)からの圧縮行程における出力信号、吸気温センサ21からの出力信号、排気温センサ22からの出力信号に基づき、上述したように、燃焼室7内に新規に流入された吸気量が求められる。
【0024】
そして、ECU30では求められた吸気量に応じて所望の空燃比となるように燃料噴射弁4(4-1,4-2,4-3,4-4)から噴射される燃料噴射量が決定される。なお、このECU30には、各気筒の吸気量の平均値を格納するEEPROM(Electrical Erasable Programmable ROM)等からなる不揮発性メモリ35が内蔵されている。更に、吸気量に応じた燃料噴射量が適正であるかが排気管3内に配設された酸素濃度センサ25によって判定される。
【0025】
次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関の吸気量検出装置で使用されているECU30による図4の4気筒内燃機関1における各気筒の吸気量演算及び燃料噴射量への反映を示す図5のタイムチャートを参照して説明する。なお、図5の横軸はクランク角〔°CA〕を示し、4気筒内燃機関1は4サイクルであって、吸気−圧縮−燃焼(膨張)−排気の各行程が720〔°CA〕毎に繰返される。
【0026】
図5において、#1気筒の吸気量はその圧縮行程時に演算され、この演算結果から次回の#1気筒における燃料噴射量が決定され、#1気筒の排気行程時で#1気筒の燃料噴射弁4-1がONとなる噴射タイミングにて噴射される。他の気筒(#3気筒、#4気筒、#2気筒)においても同様に、その気筒における圧縮行程時に演算され、それぞれ次回の燃料噴射量が決定される。
【0027】
このような制御による内燃機関1の各気筒毎の吸気量のばらつきは、以下のように求められる。次式(4)により、内燃機関1の各気筒毎の運転状態近傍における吸気量の平均値が求められる。ここで、G#na は#n気筒における吸気量の平均値、G#nは#n気筒における吸気量の演算値である。
【0028】
【数4】
G#na =0.9×G#na-1 +0.1×G#n ・・・(4)
このようにして求められた各気筒毎の吸気量の平均値G#na はECU30内の不揮発性メモリ35に各気筒毎に格納される。
【0029】
次に、上述の各気筒毎の吸気量の平均値G#na を用いた制御について、図6の4気筒内燃機関1における各気筒の吸気量演算及び燃料噴射量への反映の変形例を示すタイムチャートを参照して説明する。なお、図5と同様に、図6の横軸はクランク角〔°CA〕を示し、4気筒内燃機関1は4サイクルであって、吸気−圧縮−燃焼(膨張)−排気の各行程が720〔°CA〕毎に繰返される。
【0030】
図6において、まず、#1気筒の圧縮行程で、#1気筒の吸気量の演算値G#1及び平均値G#1a が求められる。そして、この#1気筒の吸気量の演算値G#1に基づき、演算終了後において燃料噴射弁の噴射タイミングで最も近い時期にある#2気筒の燃料噴射弁4-2の燃料噴射量が決定される。つまり、#1気筒の吸気量が次式(5)にて#2気筒の吸気量に換算される。
【0031】
【数5】
G#N′=G#n・(G#Na /G#na ) ・・・(5)
ここで、G#N′は噴射気筒(#N気筒)の換算吸気量、G#nは#n気筒の吸気量の演算値、G#Na は噴射気筒(#N気筒)の吸気量の平均値、G#na は#n気筒の吸気量の平均値である。
【0032】
以下、同様に圧縮行程における気筒で算出された吸気量が、上式(5)にて噴射タイミングとなる気筒の吸気量に換算され、その燃料噴射量が決定される。このようにして、吸気量の演算終了後にあって、燃料噴射弁の噴射タイミングが最も近い気筒の燃料噴射量に対して、例え、その気筒が吸気量の演算に用いた気筒と異なっていても、その演算結果を直ちに反映させることができる。
【0033】
このように、本実施例の内燃機関の吸気量検出装置は、内燃機関1の各気筒の筒内圧を検出する筒内圧センサ23からなる筒内圧検出手段と、内燃機関1の各気筒の圧縮行程に関与するシリンダ容積を検出するクランク角センサ24及びECU30にて達成されるシリンダ容積検出手段と、内燃機関1の各気筒の筒内温度を検出する吸気温センサ21、排気温センサ22及びECU30にて達成される筒内温度検出手段と、内燃機関1の各気筒における燃焼ガスのうち次回の圧縮行程まで残留するガス量と次回に新規に流入される吸気量との割合としての筒内残留ガス率を検出する筒内圧センサ23、クランク角センサ24及びECU30にて達成される筒内残留ガス率検出手段と、前記各検出手段からの検出値を用いて内燃機関1の各気筒に新規に流入される吸気量Gを算出するECU30にて達成される吸気量演算手段とを具備するものである。
【0034】
つまり、筒内圧センサ23による筒内圧、クランク角センサ24及びECU30によるシリンダ容積、吸気温センサ21、排気温センサ22及びECU30による筒内温度、筒内圧センサ23、クランク角センサ24及びECU30による筒内残留ガス率を用いて吸気量演算手段を達成するECU30で内燃機関1の各気筒に新規に流入される吸気量Gが算出される。これにより、内燃機関1の各気筒毎に流入される吸気量が直接計測され、各気筒毎の吸気量を正確かつ応答性良く求めることができる。
【0035】
また、本実施例の内燃機関の吸気量検出装置は、筒内残留ガス率eを内燃機関1の各気筒の圧縮行程時のクランク角C1 ,C2 の2点における筒内圧P1 ,P2 及びシリンダ容積V1 ,V2 により上式(1)にて算出されるポリトロープ変化の際のポリトロープ指数nと負の相関関係であることに基づき図3に示すテーブルから検出するものである。即ち、内燃機関1の各気筒の圧縮行程時における気体の状態変化は、理想気体のポリトロープ変化と見做すことができる。ポリトロープ変化の際のポリトロープ指数nと筒内残留ガス率eとは負の相関関係を呈することが分かっている。このため、内燃機関1の各気筒の圧縮行程時の任意の2点における筒内圧及びシリンダ容積から算出されるポリトロープ指数に基づき筒内残留ガス率を求めることができる。
【0036】
そして、本実施例の内燃機関の吸気量検出装置は、ECU30にて達成される吸気量演算手段による吸気量Gを圧縮始めの筒内圧P1 と圧縮始めのシリンダ容積V1 と圧縮始めの筒内温度T1 と筒内残留ガス率eとガス定数Rとから、上式(3)にて算出するものである。このため、内燃機関1の各気筒の圧縮始めの筒内圧P1 と圧縮始めのシリンダ容積V1 と圧縮始めの筒内温度T1 と筒内残留ガス率eとが分かれば吸気量Gを正確かつ応答性良く算出することができる。
【0037】
更に、本実施例の内燃機関の吸気量検出装置は、圧縮始めの筒内温度T1 を吸気温Tinと排気温Texと筒内残留ガス率eとから、上式(2)にて算出するものである。即ち、吸気温Tinと排気温Texと筒内残留ガス率eとが分かれば圧縮始めの筒内温度T1 を正確かつ応答性良く求めることができる。
【0038】
更にまた、本実施例の内燃機関の吸気量検出装置は、更に、ECU30にて達成される吸気量演算手段で算出された吸気量Gに応じて所望(例えば、理論空燃比近傍)の空燃比となる燃料噴射量を算出するECU30にて達成される燃料噴射量演算手段を具備するものである。このようなシステムでは、求められた吸気量に応じて所望の空燃比となるような燃料噴射量を正確かつ応答性良く決定することができる。
【0039】
加えて、本実施例の内燃機関の吸気量検出装置は、内燃機関1の各気筒における吸気量Gのばらつきを学習し、その学習値に基づき燃料噴射量を算出するものである。これにより、吸気量の演算後に最初に噴射タイミングとなる気筒の燃料噴射量に対して別の気筒で算出された吸気量を反映することができる。このため、吸気量の演算から燃料噴射量の決定までが最短時間となり過渡応答性を向上することができる。
【0040】
ところで、筒内圧、シリンダ容積、筒内温度、筒内残留ガス率を検出する各検出手段は、上記実施例中のセンサ等に限定されるものではなく、本発明を実施する場合には、他のパラメータからそれぞれ算出するようにしてもよい。
【0041】
また、上記実施例で明らかなように、内燃機関1の気筒数、各気筒における燃料噴射弁の噴射タイミングや取付位置(例えば、燃焼室への取付)等の影響を受けることがないため、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、種々の変形が可能であり、演算された吸気量を最短時間で燃料噴射量に反映させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関の吸気量検出装置が適用された内燃機関における1気筒の要部構成を示す断面図である。
【図2】 図2は図1の内燃機関における1気筒のクランク角に対する筒内圧の遷移状態を示す特性図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関の吸気量検出装置でポリトロープ指数をパラメータとして筒内残留ガス率を求めるテーブルである。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関の吸気量検出装置が適用された4気筒内燃機関の概略構成を示す断面図である。
【図5】 図5は図4の4気筒内燃機関における各気筒の吸気量演算及び燃料噴射量決定への反映を示すタイムチャートである。
【図6】 図6は図4の4気筒内燃機関における各気筒の吸気量演算及び燃料噴射量への反映の変形例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関
4 燃料噴射弁
6 ピストン
7 燃焼室
21 吸気温センサ
22 排気温センサ
23 筒内圧センサ
24 クランク角センサ
30 ECU(電子制御ユニット)

Claims (5)

  1. 内燃機関の各気筒の筒内圧を検出する筒内圧検出手段と、
    前記内燃機関の各気筒の圧縮行程に関与するシリンダ容積を検出するシリンダ容積検出手段と、
    前記内燃機関の各気筒の筒内温度を検出する筒内温度検出手段と、
    前記内燃機関の各気筒における燃焼ガスのうち次回の圧縮行程まで残留するガス量と次回に新規に流入される吸気量との割合としての筒内残留ガス率を検出する筒内残留ガス率検出手段と、
    前記各検出手段からの検出値を用いて新規に流入される前記吸気量を算出する吸気量演算手段とを具備し、
    前記筒内残留ガス率は、前記内燃機関の各気筒の圧縮行程時の任意の2点における筒内圧及びシリンダ容積により算出されるポリトロープ変化 (polytropic change )の際のポリトロープ指数 (polytropic exponent )と負の相関関係であることに基づき検出することを特徴とする内燃機関の吸気量検出装置。
  2. 内燃機関の各気筒の筒内圧を検出する筒内圧検出手段と、
    前記内燃機関の各気筒の圧縮行程に関与するシリンダ容積を検出するシリンダ容積検出手段と、
    前記内燃機関の各気筒の筒内温度を検出する筒内温度検出手段と、
    前記内燃機関の各気筒における燃焼ガスのうち次回の圧縮行程まで残留するガス量と次回に新規に流入される吸気量との割合としての筒内残留ガス率を検出する筒内残留ガス率検出手段と、
    前記各検出手段からの検出値を用いて新規に流入される前記吸気量を算出する吸気量演算手段とを具備し、
    前記吸気量演算手段による前記吸気量Gは、圧縮始めの筒内圧P 1 と圧縮始めのシリンダ容積V 1 と圧縮始めの筒内温度T 1 と筒内残留ガス率eとガス定数Rとから、G={(P 1 ・V 1 )/(R・T 1 )}(1−e)
    にて算出することを特徴とする内燃機関の吸気量検出装置。
  3. 前記圧縮始めの筒内温度T1 は、吸気温Tinと排気温Texと筒内残留ガス率eとから、
    T1 =(1−e)Tin+e・Texにて算出することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の吸気量検出装置。
  4. 更に、前記吸気量演算手段で算出された前記吸気量に応じて所望の空燃比となる燃料噴射量を算出する燃料噴射量演算手段を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の内燃機関の吸気量検出装置。
  5. 前記燃料噴射量演算手段は、前記内燃機関の各気筒における前記吸気量のばらつきを学習し、その学習値に基づき前記燃料噴射量を算出することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の吸気量検出装置。
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