JP4028490B2 - 信頼性解析装置、信頼性解析方法及び信頼性解析プログラム - Google Patents
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坂和正敏著「非線形システムの最適化 一目的から多目的へ」森北出版、1986年 ハスファー(Hasofar, M.A.)及びリンド(Lind,N.C.)著、エンジニアメカニクス部門誌(Journal of Engineering Mechanics Division)、ASCE会議論文集(Proc.ASCE)、100巻、EM1号、1974年、P111 メルチャーズ(Melchers, R.E.)著「構造信頼性、分析及び予想(Structural Reliability; Analysis and Prediction)」エリスハワード(ELLIS HORWOOD)、1987年 ソフト−クリステンセン(Thoft-Christensen, P.)、ベイカー(Baker, M. J.)著「構造信頼性論理及びその応用(Structural Reliability Theory and its Applications)」、スプリンガー−ベルラーグ(Springer-Verlag)、1986年 ホヘンビクラー(Hohenbichler, M.)及びラックウィッツ(Rackwitz, R.)著「システム信頼性における一次的概念(First-Order Concepts in System Reliability)」、構造安全性(Structural Safety)、4号、1983年、P177 タング(Tang, L.K.)及びメルチャーズ(Melchers, R.E.)著「多規定積分の改良近似(Improved Approximation for Multinormal Intergral)」、構造安全性(Structural Safety)、4号、1987年、P81 パンディー(Pandey, M. D.)著「多規定積分評価のための有効近似(An Effective Approximation to Evaluate Multinormal Integgrals)」、構造安全性(Structural Safety)、20号、1998年、P51
次に、本実施形態に係る多目的設計における信頼性解析方法について、図2を用いて、具体的な流れを説明する。
又、正規化の方法としては、例えば、式(2)に示すように、各設計変数の確率分布を考慮に入れて、各設計変数を標準正規確率変数に変換する方法などが考えられる。式(2)では、Xiは設計変数、uiは正規化後の設計変数、Fxiは各設計項目の確率分布関数、Φ−1は標準正規分布関数の逆関数を示している。
各設計項目データや応答曲面近似式、標準化・正規化された設計空間はデータ保持部11に保存される。
Subject to uk_min < uk < uk_max ( k=1,・・・,n)
βi >βi_soec ( i=1,・・・,m)
rij_spec_min < ai T a j < rij_spec_max ( i, j =1,・・・,m)
(2) Maximize βi ( i=1,・・・,m)
Optimize ai T a j ( i, j =1,・・・,m)
Subject to uk_min < uk < uk_max ( k=1,・・・,n)
βi >βi_soec ( i=1,・・・,m)
このような多目的最適化アルゴリズムにより、例えば、目的関数や制約条件の種類や範囲を変化させつつ、それに対応した各最適解集合を求める。
信頼性指標と不良モード間の相関度合をパラメータとした構造方程式モデリングを実施する方法を以下(1)〜(3)に示す。
構造方程式モデリングでは潜在変数の構造方程式を以下のように表現する。
ここで,tは以下の構造変数ベクトルである。
構造変数には、構成概念fと、観測変数vが含まれる。tのサイズは(nf+nx)×1である。 f は確率変数fjを要素としもつサイズnfの確率ベクトル、vは確率変数viを要素としもつサイズnxの確率ベクトル、eは確率変数eiを要素としもつサイズnxの確率ベクトルを示している。uは以下に示す外生変数ベクトルである。外生変数には構成概念fに関する残差変数dと、観測変数vに関する残差変数eが含まれる。
サイズは(nf+nx)×1である。残差変数であるため、fのi番目の要素が外生変数であればdのi番目の要素はf iとなり、fのi番目の要素が内生変数であればdのi番目の要素は誤差変数d iとなる。同様に、vのi番目の要素が内生変数であればeのi番目の要素は誤差変数eiとなる。行列Aは以下のように表現できる。
Ab: 構成概念f jから観測変数xiへの規定力を表現する係数αbijをij要素に配したサイズ(nx+nf)の係数行列、因子負荷行列、影響指標の行列ともいう
Ac: 観測変数xjから観測変数xiへの規定力を表現する係数αcijをij要素に配したサイズ(nx+nx)の係数行列
Ad: 観測変数xjから構成概念fiへの規定力を表現する係数αdijをij要素に配したサイズ(nf+nx)の係数行列、形成指標の行列ともいう
これらをまとめると以下のように表現できる。これにより、構成概念から観測変数あるいは、観測変数から観測変数への規定力だけではなく、構成概念から構成概念と、観測変数から構成概念への規定力も扱うことが可能となる。
観測変数の共分散行列をモデルの母数によって構造化する。まず構造変数ベクトルから観測変数のみをv = G tを使って取り出す。これを選択方程式といる。G=[ 0, I ]のようにゼロ行列と単位行列を横に並べたサイズnx×(nf+nx)の矩形の定数行列である。構造方程式より以下を得る。
それゆえ観測変数の共分散構造は以下となる。
= E [GT u(GTu)’ ]
= E [G T uu’ T’ G’ ]
= G T E [uu’ ] T’ G’
= G T Σu T ’ G’’ ……(12)
ここでΣu は以下のように表現された残差ベクトルの共分散行列である。
観測データの分散共分散行列と、構造方程式モデルから再現された分散共分散行列が、できるだけ一致するようにパス係数と分散を求める。このような解を求める方法としては主に最尤法と最小2乗法があるが、ここでは最尤法について示す。母集団を固定された存在とみなし誤差を有する観測データから真の母集団を推測する古典的推定法と異なり、最尤法の考え方では、得られた標本データを固定したものと考えた上で、そのデータが得られる確率が最も高い母集団を想定し、パラメータを求める。このような解は対数尤度関数の最大化として求められる。構造方程式モデリングの最尤法では以下に示すような観測データとモデルとの差を最小化することによりパラメータ値を決定する。平均を利用しない場合には、以下の+Mの項が省略される。
従来の信頼性解析法の中で、近似不良発生確率を求める過程において、各不良モード間の相関を利用する場合もあったが、多目的設計の多目的最適化アルゴリズムや、多目的設計空間に潜む因果・相関分析において、信頼性指標と各不良モード間の相関度合の両方を、最適化アルゴリズムあるいは因果・相関分析アルゴリズムの指標としては利用していなかった。
本発明は上記の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
図10に示すように、半導体パッケージの実装形態としては、(a) 2つのフリップチップ20を実装したSystem in Package (SiP)、(b)ワンチップのSystem on Chip (SoC)、(c)フリップチップBGAパッケージ24を2つ並べたSingle Chip Module (SCM)、の3つの実装形態を対象とした。冷却構造(モジュール全体の発熱量は80Wを仮定)としては、それぞれのチップの直上に、熱伝導グリースを介して放熱器(フィン)を配置した構造を想定した。ここで、SCMにおいては1PKGあたりのピン数が500ピン程度、SiPとSoCでは900ピン程度に相当するPKG(チップ寸法はSiP,SCMでは10mm角、SoCの場合は15mm角を仮定)を仮想的に設定した。
1)信号伝送解析
まず、各インターポーザについて特性インピーダンスZ0が50Ω程度になるように配線のライン&スペース(配線幅,配線厚,絶縁層厚)を概算した。次に、準TEM近似をベースに信号伝送解析を行い、伝送損失特性(=導体損失+誘電損失 dB)と伝送遅延特性(遅延時間 nsec)の近似式を求めた。ただし、信号伝送配線としてマイクロストリップラインを想定し、設計変数は、周波数、インターポーザ材料特性(比誘電率εr、誘電正接tanδ),配線間距離Lとした。又、配線における不連続部や負荷容量の影響は、各実装形態について周波数に応じた修正係数(電磁界解析により算出)を乗じることにより考慮する。
冷却特性(=熱抵抗スペックR−放熱器熱抵抗Rf−接触熱抵抗Rs)は、まず、熱抵抗スペックRをチップ最高温度、環境温度、発熱量から求め、次に、接触熱抵抗Rs(熱伝導グリースに関するRsとチップ上面荷重との実測相関データより設定)と放熱器熱抵抗Rfを算出し、冷却特性(Rf+Rs)に関する応答曲面近似式を作成した。ただし、設計変数は、流量 (l/min)、放熱器熱伝導率(W/mK)、放熱器ベース厚(mm)、放熱器寸法(ただしフィンピッチ 2mm, 板厚 0.5mm)、発熱量、チップ温度、面積、環境温度とし、接触熱抵抗は、チップ上面荷重の温度サイクル時の変動を考慮し、各実装形態について最大値を設定した。
実験計画法に基づくサンプリングと応力シミュレーション結果に基づき、熱疲労寿命と相関のあるILB部とOLB部の非弾性ひずみ範囲に関する応答曲面近似式(RSM)をSiP、SCM、SoCのそれぞれの場合について算出した。ただし、チップ寸法、インターポーザ寸法、チップ間距離 (SiPの場合のみ)、ピン数、インターポーザ材料特性(弾性率,線膨張率)を設計変数とした。
図3に示したフローチャートに従い、各設計項目に関するβを指標に信頼性解析を行った。ここでは、各設計変数の不確実性は一律に±20%(正規分布,99%点)と仮想的に設定した。各設計項目に関するβを全設計案に対し算出したマップを図11に示す。又、ILBとOLBの非弾性ひずみ範囲については、それぞれの信頼性指標β1、β2に加え、各不良モード間の相関度合r12の関係マップを図12に示す。ここで、β1はILBの信頼性指標、β2はOLBの信頼性指標、β3は信号遅延の信頼性指標、β4は信号損失の信頼性指標、β5は冷却特性の信頼性指標をそれぞれ示している。
図7に示すフローチャートに従い、信頼性指標β1と不良モードの相関値r12を指標としてパレート最適解を求めた。ここでは、信頼性指標β1と不良モードの相関値r12を目的関数として、信頼性指標β1ができるだけ大きな値に、又、不良モードの相関値r12ができるだけ小さな値になるようなパレート解集合を求めた。得られたパレート解を図13に点線で示す。これにより、設計マージンを確保しつつ、各不良モード間の相関値を小さくできる設計案を選定するのに有効である。一般的に、不良モード間の相関度合が小さい方が、設計改善に向けた方針を立てる際、設計変数を変更した場合に他の不良モードに影響を与える恐れが小さいため、変更に対する柔軟性を有し望ましいと考えられる。ただし、不確実要因に対するトータルの不良発生確率を小さくすることことのみが目的の場合には、各不良モード間の相関度合を大きくし、同時に複数の不良モードを発生させる場合が望ましい場合もあるため、望ましい各不良モード間の相関度合は状況に応じて設定する必要がある。
ここでは、設計ノウハウの蓄積において重要な複合領域の現象に潜んでいるメカニズム(因果・相関関係)を設計マージン(信頼性指標βi)と不良モード間の相関度合(相関指標rij)の観点から明らかにした例を示す。
とがわかる。このように、本発明により、各設計マージン/不良モード間の相関度合/設計変数/潜在変数間の関連図とその関連度合が統計的に明らかになる。これにより、各設計マージンと不良モード相関がトレードオフ関係となるメカニズムを分析する、あるいは、設計マージンや各不良モード間の相関を改善するための設計方針を決定するのに、関連図と関連度合の情報を有効活用することが可能となる。
10 中央処理装置(CPU)
10a 応答曲面近似式作成モジュール
10b 限界曲面表現モジュール
10c 信頼性指標算出モジュール
10d 相関度合算出モジュール
10e 設計最適化モジュール
10f 因果・相関関係分析モジュール
10g 表示モジュール
11 データ保持部
12 プログラム保持部
13 入力装置
14 出力装置
20 チップ
21 ソルダーボール
22 インターポーザ
23 マザーボード
24 フリップチップBGA
Claims (20)
- 複数の設計項目に関わる設計ソリューションの評価を行う信頼性解析装置であって、
前記複数の設計項目について、設計変数に関する応答曲面近似式を作成する応答曲面作成モジュールと、
許容領域と非許容領域の界面あるいは不良が発生する領域と発生しない領域の界面であるスペック限界曲面を、前記応答曲面近似式を利用して、m個のスペック毎に設計空間上で表現する限界曲面表現モジュールと、
前記設計空間の原点から前記スペック限界曲面までの最短距離を不良モードの信頼性指標としてm個の各スペック限界曲面毎に不良モードの信頼性指標を算出することにより、前記m個のスペックに対応したm個の不良モードに対する信頼性指標βi(i=1〜m)を算出する信頼性指標算出モジュールと、
前記各スペック限界曲面の重なり度合を用いて、前記各不良モードの相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出する相関度合算出モジュールと、
前記信頼性指標βiと前記相関度合 rijとを指標として、多目的設計最適化を行う設計最適化モジュールと
を備えることを特徴とする信頼性解析装置。 - 複数の設計項目に関わる設計ソリューションの評価を行う信頼性解析装置であって、
前記複数の設計項目について、設計変数に関する応答曲面近似式を作成する応答曲面作成モジュールと、
許容領域と非許容領域の界面あるいは不良が発生する領域と発生しない領域の界面であるスペック限界曲面を、前記応答曲面近似式を利用して、m個のスペック毎に設計空間上で表現する限界曲面表現モジュールと、
前記設計空間の原点から前記スペック限界曲面までの最短距離を不良モードの信頼性指標としてm個の各スペック限界曲面毎に不良モードの信頼性指標を算出することにより、前記m個のスペックに対応したm個の不良モードに対する信頼性指標βi(i=1〜m)を算出する信頼性指標算出モジュールと、
前記各スペック限界曲面の重なり度合を用いて、前記各不良モードの相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出する相関度合算出モジュールと、
前記信頼性指標βiと前記相関度合 rij間の因果・相関関係を分析する因果・相関関係分析モジュールと
を備えることを特徴とする信頼性解析装置。 - 前記相関度合算出モジュールは、前記設計空間の原点からスペック限界曲面までの最短距離となるスペック限界曲面上の点を設計点として、前記各スペック限界曲面上の設計点における接平面の各方向余弦ベクトル間の内積 rij(i,j=1〜m,i>j)を用いて算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の信頼性解析装置。
- 前記相関度合算出モジュールは、前記各スペック限界曲面の非許容領域あるいは不良が発生する領域が重なる面積 rij(i,j=1〜m,i>j)を用いて算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の信頼性解析装置。
- 前記相関度合算出モジュールは、前記各スペック限界曲面の凹凸度合あるいは前記各スペック限界曲面の重なり度合に応じて、信頼性指標βiと相関度合 rijをスケーリングすることを特徴する請求項1〜4のいずれか1項に記載の信頼性解析装置。
- 複数の設計項目に関わる設計ソリューションの評価を行う信頼性解析装置が、
前記複数の設計項目について、設計変数に関する応答曲面近似式を作成するステップと、
許容領域と非許容領域の界面あるいは不良が発生する領域と発生しない領域の界面であるスペック限界曲面を、前記応答曲面近似式を利用して、m個のスペック毎に設計空間上で表現するステップと、
前記設計空間の原点から前記スペック限界曲面までの最短距離を不良モードの信頼性指標としてm個の各スペック限界曲面毎に不良モードの信頼性指標を算出することにより、前記m個のスペックに対応したm個の不良モードに対する信頼性指標βi(i=1〜m)を算出するステップと、
前記各スペック限界曲面の重なり度合を用いて、前記各不良モードの相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出するステップと、
前記信頼性指標βiと前記相関度合 rijとを指標として、多目的設計最適化を行うステップと
を含むことを特徴とする信頼性解析方法。 - 前記多目的設計最適化を行うステップは、多目的遺伝的アルゴリズムを用いることを特徴する請求項6に記載の信頼性解析方法。
- 前記信頼性指標βiと前記相関度合 rij間の因果・相関関係を分析するステップを更に含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の信頼性解析方法。
- 各設計案について前記信頼性指標βi(i=1〜m)と前記相関度合rij(i,j=1〜m,i≠j)との最適解集合を出力装置に表示するステップを更に含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の信頼性解析方法。
- 複数の設計項目に関わる設計ソリューションの評価を行う信頼性解析装置が、
前記複数の設計項目について、設計変数に関する応答曲面近似式を作成するステップと、
許容領域と非許容領域の界面あるいは不良が発生する領域と発生しない領域の界面であるスペック限界曲面を、前記応答曲面近似式を利用して、m個のスペック毎に設計空間上で表現するステップと、
前記設計空間の原点から前記スペック限界曲面までの最短距離を不良モードの信頼性指標としてm個の各スペック限界曲面毎に不良モードの信頼性指標を算出することにより、前記m個のスペックに対応したm個の不良モードに対する信頼性指標βi(i=1〜m)を算出するステップと、
前記各スペック限界曲面の重なり度合を用いて、前記各不良モードの相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出するステップと、
前記信頼性指標βiと前記相関度合 rij間の因果・相関関係を分析するステップと
を含むことを特徴とする信頼性解析方法。 - 前記因果・相関関係を分析するステップは、構造方程式モデリングを用いることを特徴する請求項10に記載の信頼性解析方法。
- 前記信頼性指標βi(i=1〜m)と前記相関度合rij(i,j=1〜m,i≠j)と前記設計変数と前記スペックとの間に潜む因果・相関関係を出力装置に表示するステップを更に含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の信頼性解析方法。
- 前記相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出するステップは、前記設計空間の原点からスペック限界曲面までの最短距離となるスペック限界曲面上の点を設計点として、前記各スペック限界曲面上の設計点における接平面の各方向余弦ベクトル間の内積 rij(i,j=1〜m,i>j)を用いて算出することを特徴とする請求項6〜12のいずれか1項に記載の信頼性解析方法。
- 前記相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出するステップは、前記各スペック限界曲面の非許容領域あるいは不良が発生する領域が重なる面積 rij(i,j=1〜m,i>j)を用いて算出することを特徴とする請求項6〜12のいずれか1項に記載の信頼性解析方法。
- 前記相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出するステップは、前記各スペック限界曲面の凹凸度合あるいは前記各スペック限界曲面の重なり度合に応じて、信頼性指標βiと相関度合 rijをスケーリングするステップを含むことを特徴する請求項6〜14のいずれか1項に記載の信頼性解析方法。
- 複数の設計項目に関わる設計ソリューションの評価を行う信頼性解析装置に、
前記複数の設計項目について、設計変数に関する応答曲面近似式を作成する手順と、
許容領域と非許容領域の界面あるいは不良が発生する領域と発生しない領域の界面であるスペック限界曲面を、前記応答曲面近似式を利用して、m個のスペック毎に設計空間上で表現する手順と、
前記設計空間の原点から前記スペック限界曲面までの最短距離を不良モードの信頼性指標としてm個の各スペック限界曲面毎に不良モードの信頼性指標を算出することにより、前記m個のスペックに対応したm個の不良モードに対する信頼性指標βi(i=1〜m)を算出する手順と、
前記各スペック限界曲面の重なり度合を用いて、前記各不良モードの相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出する手順と、
前記信頼性指標βiと前記相関度合 rijとを指標として、多目的設計最適化を行う手順と
を実行させることを特徴とする信頼性解析プログラム。 - 複数の設計項目に関わる設計ソリューションの評価を行う信頼性解析装置に、
前記複数の設計項目について、設計変数に関する応答曲面近似式を作成する手順と、
許容領域と非許容領域の界面あるいは不良が発生する領域と発生しない領域の界面であるスペック限界曲面を、前記応答曲面近似式を利用して、m個のスペック毎に設計空間上で表現する手順と、
前記設計空間の原点から前記スペック限界曲面までの最短距離を不良モードの信頼性指標としてm個の各スペック限界曲面毎に不良モードの信頼性指標を算出することにより、前記m個のスペックに対応したm個の不良モードに対する信頼性指標βi(i=1〜m)を算出する手順と、
前記各スペック限界曲面の重なり度合を用いて、前記各不良モードの相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出する手順と、
前記信頼性指標βiと前記相関度合 rij間の因果・相関関係を分析する手順と
を実行させることを特徴とする信頼性解析プログラム。 - 前記相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出する手順は、前記各スペック限界曲面上の設計点における接平面の各方向余弦ベクトル間の内積 rij(i,j=1〜m,i>j)を用いて算出することを特徴とする請求項16又は17に記載の信頼性解析プログラム。
- 前記相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出する手順は、前記各スペック限界曲面の非許容領域あるいは不良が発生する領域が重なる面積 rij(i,j=1〜m,i>j)を用いて算出することを特徴とする請求項16又は17に記載の信頼性解析プログラム。
- 前記相関度合 rij(i,j=1〜m,i>j)を算出する手順は、前記各スペック限界曲面の凹凸度合あるいは前記各スペック限界曲面の重なり度合に応じて、信頼性指標βiと相関度合 rijをスケーリングする手順を含むことを特徴する請求項16〜19のいずれか1項に記載の信頼性解析プログラム。
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