JP4027507B2 - 溶融物収納量検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶融物収納体内に収納した溶融物量を自動的に計測検出する溶融物収納量検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属材の精錬製造において、鉄鋼材は、溶融された鉄鋼材を所定の形状に固化した後、圧延装置で板上に圧延し、かつロール状に巻回して加工メーカに搬送されている。一方、アルミニウムの製造では、精錬されたアルミニウム溶融物は、鋳型に注入冷却凝固させて、所定の形状と重量に成形した後、合金または加工メーカに搬送されている。その凝固されたアルミニウム材の重量は均一の重量で成形される必要がある。そのために、溶融アルミニウム材の前記鋳型内への注入量を正確に計測管理する必要がある。この鋳型内の注入量計測は、溶融アルミニウムが高温であることと、計測管理の効率化を図るために、各種の自動計測方法が用いられている。この自動計測方法の代表的例を、図4を用いて説明する。なお、図中同一部分は、同一符号を付している。
【0003】
図4(a)に示す計測方法は、ガンマ(γ)線式レベル検出方法である。図中の符号41は、鋳型であり、上面が開口し、所定の縦・横・深さ寸法を有する前記溶融アルミニウムが注入される矩形状の溶融物収納部42が形成されている。この鋳型41の一方の側面には、ガンマ線放射源43が埋設され、対向する他方の側面には、放射線検出器44が埋設されている。この放射線検出器44は、コンピュータ機器45に接続されている。前記鋳型41の上面開口から溶融物収納部42に注入された溶融アルミニウム46の注入量の計測は、前記鋳型41の溶液物収納部42の縦・横寸法は、事前に設定固定されているために、前記溶融物収納部42内に注入された溶融物46の液面位置レベル47を計測して、その液面位置レベル47の寸法と前記縦・横寸法の積から前記溶融物収納部42に注入された溶融アルミニウム46の量が求められる。このため、前記液面位置レベル47の計測用として、前記ガンマ線放射源43から前記溶融物収納部42を介して、前記放射線検出器44に対して図中点線で示したガンマ線48を放射させる。前記ガンマ線放射源43から放射されたガンマ線48は、溶融アルミニウム46で吸収される部分と、前記液面位置レベル47で反射される部分と、前記溶融物収納部42の溶融アルミニウム46が注入されていない部分とが存在し、前記放射線検出器44には、前記溶融アルミニウム46から反射された部分と前記溶融部収納部42の溶融アルミニウム46が注入されていない部分のガンマ線が入射される。つまり、前記ガンマ線放射源43から放射されたガンマ線は、前記液面位置レベル47からの反射線量と前記ガンマ線放射源43からの直接線量が前記放射線検出器44に入射される。この放射線検出器44に入射されたガンマ線量値を前記コンピュータ機器45に供給する。このコンピュータ機器45では、事前に設定された入射ガンマ線量に応じた液面位置レベル47の算出アルゴリズムを用いて、計測時の液面位置レベル47を求めるとともに、基準の液面位置レベルと比較し、前記鋳型41の溶融物収納部42に注入された溶融アルミニウム46の量の良否を判定し、その判定結果を出力端子からモニター機器に表示したり、または、前記溶融アルミニウム46の注入機器に再注入の指示を与えている。
【0004】
このガンマ線式レベル検出方法は、液面位置レベル計測にガンマ放射線を用いているために、計測装置の取扱いには、細心の注意と厳密な管理の基で、かつ、放射線取扱い許可を得た作業員のみが操作管理する必要がある。また、アルミニウム精錬工程で用いる前記鋳型41全てに前記ガンマ線放射源43と放射線検出器44を事前に埋設されたものを準備する必要があり、計測装置に高額なコストと専門性の高い作業員を要していた。
【0005】
次に、図4(b)に示す、熱電対式レベル検出方法について説明する。この方法は、前記鋳型41の一方の側面に所定の間隔を設けて複数の熱電対48a、48b、48c、48dが埋設されている。この熱電対48a〜48dは、前記コンピュータ機器45に接続されている。前記鋳型41の溶融物収納部42内に注入された溶融アルミニウム46は、高温状態であり、図中溶融アルミニウム46の液面位置レベル47の上と下とでは、前記熱電対48a〜48dが計測する温度は相違する。つまり、図中の熱電対48b〜48dは、ほぼ同じ溶融アルミニウム46の温度を計測し、熱電対48aは、前記溶融物収納部42の溶融アルミニウム46が注入されていない部分の温度を計測する。その計測された溶融アルミニウム46の温度と溶融アルミニウム46以外の温度に差が生じており、前記各熱電対48a〜48dの計測値を前記コンピュータ機器45に取り込み、どの位置に取り付けた熱電対間で温度差が生じているかを検出して、前記溶融アルミニウム46の液面位置レベル値を算出する。
【0006】
この熱電対を用いた計測方法では、液面位置レベル47を精密に計測するためには、熱電対を多数かつ狭間隔で前記鋳型41の側面に埋設し、アルミニウム精錬工程で用いる全ての鋳型41に事前埋設する必要があり、さらに、前記液面位置レベル47の上近傍の温度差を正確に計測できる熱電対48を用いるために、高額なコストの計測装置となる。
【0007】
さらに、図4(c)に示した渦電流式レベル検出方法について説明する。前記鋳型41の溶融物収納部42の上方に励磁コイル49を設置する。この励磁コイル49は、図示していない駆動源からの駆動電力により、高周波磁界50を発生させ、かつ、この高周波磁界50が前記溶融アルミニウム46の液面位置レベル47に垂直に作用するようにしている。この高周波磁界50は、前記溶融アルミニウム46に作用して、渦電流51を発生させる。一方、前記液面位置レベル47の上方には、前記溶融アルミニウム46内に生じた渦電流51を検出する検出コイル52を配置固定し、その検出コイル52は、前記コンピュータ機器45に接続されている。なお、前記励磁コイル49と前記検出コイル52は、前記鋳型41の上面から所定の距離を設けて固定され、かつ励磁コイル49から発生する磁力は一定とする。
【0008】
このような構成の溶融アルミニウム46の液面位置レベル47の計測方法は、前記励磁コイル49と前記液面位置レベル47の距離により前記溶融アルミニウム46に生ずる渦電流51の量が変化する。よって、前記溶融アルミニウム46に生じた渦電流51を前記検出コイル52で検出した電流値を前記コンピュータ機器45に供給する。前記コンピュータ機器45では、事前に設定された電流値毎の前記鋳型41の溶融物収納部42内の溶融アルミニウム56の液面位置レベル47の値を算出する。
【0009】
この方法は、図4(a)と(b)で示した方法に比較して、アルミニウム精錬工程で用いる鋳型41に何等事前準備が必要なく、鋳型41内に溶融アルミニウム46を注入直後の工程に前記励磁コイル49と検出コイル52を固定設置するのみで廉価な計測装置が設置可能であるが、前記溶融アルミニウム46に前記渦電流51により電磁撹拌が生じて、前記液面位置レベル47が正確に計測できない課題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の溶融物を収納する鋳型内の収納溶融量を計測する装置として、放射線を用いた計測方法では、厳格な管理と特殊な資格を有する者のみが取り扱う必要があり、熱電対を用いた計測方法では、高性能な温度を計測する熱電対が必要とする等の高額なコストの装置となり、さらに、渦電流を用いた方法では、正確な溶融液面位置レベルの計測が困難である等の課題があった。
【0011】
本発明は、特殊能力を有する作業員を要せず、正確にかつ迅速に溶融物の液面位置レベルを計測して、溶融物量を算出する溶融物収納量検出装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
溶融物を収納する矩形立方体の溶融物収納体と、前記溶融物収納体の少なくとも上面と、2っの側面と、及び溶融物の液面とを撮像する電子撮像手段と、前記電子撮像手段で撮像した映像信号の2値化情報データを生成する2値化変換手段と、前記2値化変換手段で変換された2値化情報データから、前記溶融物収納体の上面と2っの側面で形成される2っの稜線と前記両側面で形成される縦稜線との第1の交点を探索し、その第1の交点位置をデータ化する第1の交点探索データ生成手段と、前記2値化情報データから、前記溶融物収納体内の溶融物液面と2っの側面で形成される2っの稜線と、前記両側面で形成される縦稜線との第2の交点を探索し、第2の交点位置をデータ化する第2の交点探索データ生成手段と、前記第1と第2の交点探索データ生成手段で生成された、第1の交点位置と第2の交点位置から前記溶融物体内の溶融物の収納量を算出する溶融物収納レベル算出手段とを具備し、前記溶融物収納レベル算出手段で得られた前記溶融物収納体内の収納溶融物量を表示する溶融物収納量検出装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1(a)は本発明に係る溶融物収納量検出装置の実施の形態の全体構成を示す斜視図で、図1(b)は撮像画面の説明に用いる平面図である。
【0014】
本発明の実施形態をアルミニウム精錬における例を用いて説明する。従来例でも説明したように、アルミニウム精錬においては、精錬された溶融アルミニウムは、鋳型内に注入し、冷却凝固成形されて、アルミニウム素材として生成されている。この鋳型により成形時に均一な形状寸法と重量のアルミニウム素材とする必要がある。
【0015】
図中の符号11は、前記溶融アルミニウムの成形用の鋳型である。この鋳型11は、矩形立方体で上面は溶融アルミニウム注入用の開口12と、縦側面13a、13bと、横側面14a、14b及び底面15からなるアルミニウム収納部16を有している。このアルミニウム収納部16に開口12から溶融アルミニウムを所定の液面位置17まで注入後、溶融アルミニウムを鋳型11に注入された状態で冷却凝固させる。冷却凝固されたアルミニウムは、前記鋳型11から抜き取り矩形立方体のアルミニウム素材として製品化される。
【0016】
なお、前記鋳型11は、コンベア上に所定の間隔をおいて、複数個配置し、この個々の鋳型11に順次溶融アルミニウムを注入するように精錬及び成形工程が形成されている。
【0017】
この矩形立方体のアルミニウム素材の形状寸法及び重量の内、縦横寸法は、前記鋳型11の縦側面13a、13bと横側面14a、14b及び底面15で決定されるが、高さ寸法は、前記鋳型11のアルミニウム収納部16への注入量である溶融アルミニウムの液面位置17によって決定される。この高さ寸法は、成形後のアルミニウム素材の重量にも影響される。このために、前記鋳型11のアルミニウム収納部16に注入された溶融アルミニウムの液面位置17を常時計測管理するための電子撮像機器21が前記鋳型11へ溶融アルミニウムを注入直後の成形工程中に設けられている。
【0018】
この電子撮像機器21は、例えば、前記鋳型11の斜め上方から鋳型11の上面、開口12、縦側面13a、横側面14a及び液面位置17を撮像範囲となるように前記鋳型11の搬送コンベアの近傍に配置する。この電子撮像機器21で撮像した前記鋳型11の映像画面を図1(b)に示している。つまり、前記電子撮像機器21で撮象された映像画面には、前記鋳型11の上面の一部と、縦側面13a、横側面14a及び液面位置17の各一部分が表示される。この映像画面から後述する方法によって、前記鋳型11の上面と縦側面13a及び横側面14aとで形成される第1の横稜線13a’、14a’と、前記縦・横側面13a、14aで形成される縦稜線18との第1の交点19の映像画面位置と、並びに、前記縦・横側面13a、14aと前記液面位置17とで形成される第2の横稜線13a”、14a”と、この第2の横稜線13a”、14a”と前記縦稜線18との第2の交点20の映像画面位置を求める。つまり、第1の交点19と第2の交点20との間の寸法Tと前記鋳型11の上面から液面位置17の寸法Tは、比例することから、映像画面の寸法Tを求めることにより、前記鋳型11のアルミニウム収納部16への溶融アルミニウムの注入量を計測するものである。
【0019】
前記電子撮像機器21で撮像した映像画面は、アナログ映像信号の場合には、図示されていないアナログ/ディジタル変換手段によりディジタル映像信号に変換する。前記アナログ/ディジタル変換されたディジタル映像信号、または、前記電子機器21がディジタル映像信号の場合には、そのディジタル映像信号を用いて、2値化情報データに変換して、コンピュータ機器22に供給される。
【0020】
この2値化情報データの変換について、説明する。
【0021】
前記電子撮像機器21は、一般に電子管撮像素子またはCCD撮像素子が用いられているが、本発明の説明の理解を容易にするために、CCD撮像素子を用いた電子撮像機器を例として説明する。CCD撮像素子は、所定の形状の光電変換素子に数百個以上の画素がマトリクス状に配置されている。このマトリクス状の画素上に結象された前記鋳型11の映像画面の内、液面位置17の計測に必要な部分は、映像画面の水平方向の所定の画素ドット幅数t1と、垂直方向のライン幅数t2、t3、t4を設定し、その画素ドット幅数t1とライン幅数t2〜t4内の映像画面から前記第1と第2の交点19、20を求めることが可能となる。
【0022】
この具体的動作を図2を用いて説明する。この図は、前記電子撮像機器21で撮像して得たディジタル映像信号から2値化された情報データの映像画面を示している。この2値化された映像画面は、前記鋳型11の上面の外側面で形成される稜線は、水平方向のドット幅数t1のドッド番号D345〜D355と垂直方向ライン幅数t2のライン番号L3〜L8の範囲の座標内の図中斜線で表示している。次に前記第1の交点19及び差の第1の交点19に関係する稜線13a’、14a’、18は、水平方向のドット幅数t1と垂直方向ライン幅数t3のライン番号L202〜L210の範囲の座標内に、前記第2の交点20及びこの第2の交点20に関する稜線13a”、14a”、18は、水平方向のドット幅数t1と垂直方向ライン幅数t4のライン番号L401〜L410の範囲の座標内に、図中斜線で表示している。つまり、前記各種稜線部分と稜線以外の部分とでは、例えば、座標の中が空白は0の値、座標の中が斜線は1の値とする2値化が行われる。この2値化された表示画面情報をデータとして、前記第1の交点19と第2の交点座標を求めるが、前記水平ドット幅数t1と垂直方向ライン幅数t2の範囲内に表示される2値化情報は、前記鋳型11の上面と外側面から形成される2っの稜線部分が認識される。一方、第1の交点19部分を表示する前記ドット幅数t1とライン幅数t3で構成される座標範囲には、2っの横稜線13a’、14a’と1っの縦稜線18の計3っの稜線情報が認識され、第2の交点20部分を表示する前記ドット幅数t1とライン幅数t4で構成される座標範囲には、2っの横稜線13a”、14a”と1っの縦稜線18の計3っの稜線情報が認識される。この3種類の稜線情報の内、前記座標t1とt2の範囲は前記鋳型11の外側稜線である2っの稜線情報のみが存在する。この前記鋳型11の外側稜線情報は、アルミニウム収納部の16内の溶融アルミニウム量を計測するためのデータとしては不要となる。一方、前記座標t1とt3およびt1とt4の範囲には、各々3っの稜線情報が存在し、この稜線情報は溶融アルミニウム量を計測するために必要な情報となる。
【0023】
したがって、第1と第2の交点19、20の探索を行う際に、3っの稜線情報が存在する場合のみ交点探索を行うとする条件設定を事前に行うことにより、求める交点探索を可能とし、不要な交点探索を誤って探索することも無くすことができる。
【0024】
この探索条件のもとで、座標t1とt3の範囲の3っの稜線13a’、14a’、18の交点を探索すると、第1の交点19は、ドット番号D350とライン番号L202の交点に位置することが認識できる。つぎに座標t1とt4の範囲の3っの稜線13a”,14a”,18の交点を探索すると第2の交点20は、ドッド番号D350とライン番号L404の交点に位置することが認識できる。ここで認識された第1の交点19と第2の交点20のライン番号の差が前記鋳型11の開口12の上面から液面位置17の寸法Tに相当する。つまり、この寸法Tが基準値以上に大きい場合には、前記アルミニウム収納部16への溶融アルミニウムの注入量が不足していることになり、基準値以下の場合には、注入量が過剰であることを示すことになる。
【0025】
前記図2で説明した第1と第2の交点の探索認識と寸法Tの算出は、前記コンピュータ機器22で行うが、その探索認識と算出手順について、図3のフローチャート図を用いて説明する。
【0026】
前記電子撮像危機21で撮像された映像信号は、ディジタルの2値化情報データにステップ1で変換される。変換された2値化情報データは、ステップ2に転送される。転送された2値化情報データから前記第1の交点19を探索するための第1の交点19の探索及び決定に関係する前記第1の横稜線13a’、14a’と縦稜線18の条件を第1交点探索条件メモリ31から読み出し、前記第1の交点19の探索条件と一致する座標を探索する。前記ステップ2で探索された第1の交点19座標は、ステップ3に転送されて、第1の交点19の探索決定を確認するとともに、第1交点データメモリ32にその座標を記憶させる。前記第1の交点19の探索決定確認が終了するとステップ4へ移行し、第2の交点20の探索決定に関係する前記第2の横稜線13a”、14a”及び縦稜線18の条件を第2の交点探索条件メモリ33から読み出し、前記第2の交点20の探索条件と一致する座標を探索する。前記ステップ4で探索された第2の交点20の座標は、ステップ5に転送されて、第2の交点の探索決定を確認するとともに、第2交点データメモリ34にその座標を記憶させる。前記第2の交点20の探索決定確認が終了するとステップ7へ移行し、このステップ7で前記第1交点データメモリ32と前記第2交点データメモリ34から第1と第2の座標データを読み出し、その座標差から前記液面位置Tを算出する。前記ステップ7で算出された前記液面位置Tのデータは、ステップ7に転送され、事前設定された基準液面位置データメモリ35から読み出し、比較し、前記鋳型11のアルミニウム収納部16に注入された溶融アルミニウム量の合否を判定する。このステップ7での比較判定の結果は、ステップ8に転送されて、前記コンピュータ機器22のディスプレィに、前記液面位置Tと基準液面位置との比較判定結果を表示するとともに、作業員または注入機器などにしかるべき指示を与える。
【0027】
以上説明したように、本発明の溶融アルミニウムを鋳型11に注入した際の注入量の計測は、電子撮像機器で前記鋳型の上面とその鋳型に注入された溶融アルミニウムの液面から構成される一部の稜線を撮像し、その撮像した映像信号から前記稜線差または交点差を求めて溶融アルミニウムの注入液面位置を計測し、注入量の基準値と比較することにより、注入量の過不足を判定表示できる。これにより、特別な資格を有する作業員を要することもなく、また鋳型に何等事前準備または細工を行う必要性もなく、さらに溶融アルミニウムの液面を変動させることもなく、正確にかつ容易に計測が実現でき、連続精錬工程での生成製品素材の形状寸法の計測用装置として廉価に実現できた。
【0028】
なお、上記本発明の実施例では、溶融アルミニウムの鋳込み、冷却、凝固及び成形の例を用いたが、同種の溶融部を鋳型に注入して冷却凝固して製品を成形する際の溶融部の注入量の計測にも用いることも可能であることは明かであり、また、各種溶液を溶液注入用の開口の広い容器に注入する際の注入量の計測にも用いること可能であることも明かである。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、電子撮像装置で撮像した鋳型の上面の複数の稜線と、前記鋳型内に注入された溶融物の液面と前記鋳型で形成される複数の稜線から交点を求め、その交点差から溶融物量が計測でき、特殊資格を有する作業員を要することもなく、かつ、精錬工程中に前記電子撮像装置を設置するのみで、前記鋳型に何等細工を施すことなく、廉価に計測装置が実現できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶融物収納量検出装置の一実施の形態を示し、図1(a)は全体構成を示す斜視図で、図1(b)は撮像画面の説明に用いる平面図。
【図2】本発明を構成する撮像機器で撮像した画面を2値化情報データに変換状態を説明するマトリクス図。
【図3】本発明を構成する第1と第2の交点の探索と液面位置を算出する動作を説明するためのフローチャート図。
【図4】従来の溶融物収納量検出装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…鋳型、12…開口、13a、13b…縦側面、14a、14b…横側面、13a’、14a’…第1の稜線、13a”、14a”…第2の稜線、15…底面、16…アルミニウム収納部、17…液面位置、18…縦稜線、19…第1の交点、20…第2の交点、21…電子撮像機器、22…コンピュータ機器。

Claims (3)

  1. 溶融物を収納する矩形立方体の溶融物収納体と、
    前記溶融物収納体の少なくとも上面と、2っの側面と、及び溶融物の液面とを撮像する電子撮像手段と、
    前記電子撮像手段で撮像した映像信号の2値化情報データを生成する2値化変換手段と、
    前記2値化変換手段で変換された2値化情報データから、前記溶融物収納体の上面と2っの側面で形成される2っの稜線と前記両側面で形成される縦稜線との第1の交点を探索し、その第1の交点位置をデータ化する第1の交点探索データ生成手段と、
    前記2値化変換手段で変換された2値化情報データから、前記溶融物収納体内の溶融物液面と2っの側面で形成される2っの稜線と、前記両側面で形成される縦稜線との第2の交点を探索し、第2の交点位置をデータ化する第2の交点探索データ生成手段と、
    前記第1と第2の交点探索データ生成手段で生成された、第1の交点位置と第2の交点位置から前記溶融物体内の溶融物の収納量を算出する溶融物収納レベル算出手段と、
    を具備し、前記溶融物収納レベル算出手段で得られた前記溶融物収納体内の収納溶融物量を表示することを特徴とし溶融物収納量検出装置。
  2. 前記溶融物収納レベル算出手段で得られた溶融物収納体内の溶融物量と、事前設定された前記溶融物収納体内の基準溶融物収納量とを比較し、その比較結果を用いて、前記溶融物収納体内の溶融物量の良否を判定する判定手段を具備することを特徴とした請求項1に記載の溶融物収納量検出装置。
  3. 前記第1と第2の交点探索データ生成手段と、前記溶融物収納レベル算出手段または前記判定手段を電子計算機器で構成することを特徴とする請求項1または2に記載の溶融物収納量検出装置。
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