JP4026650B2 - 印刷システム - Google Patents

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Description

本発明は、生鮮食料等の生産地や加工場所を証明するシステムに関する。
生鮮食料品などにおいて、生産地を明らかにする手段として生産地表示のラベルが貼られている。
先行特許文献としては、特開2001−88915号(特許文献1)、特開平7−175869号(特許文献2)、特開2002−15043号(特許文献3)がある。
特開2001−88915号 特開平7−175869号 特開2002−15043号
特許文献1記載の技術は、商品発生者側から流通され、配送される商品において、当該商品に表示し、あるいは表示される商品特性情報の信頼性を高めるとしていて、「各コンピュータに設定される管理装置は、商品発生者と流通管理者間、流通管理者と商品取扱者間、商品発生者と商品取扱者間において相互通信を行う。商品発生者から商品取扱者へ配送、流通される出荷対象商品については、当該商品固有の産地、用途、効能、品質などの商品特性情報が備えられ、被照合データが表示される状態で商品取扱者側へ配送、流通される。商品取扱者においては、商品に表示された被照合データを商品発生者コンピュータあるいは流通管理者コンピュータ側へ送信し、これらのコンピュータに登録される照合データとの間で照合を行った上、固有の商品特性情報の表示について許可を受ける。」と言うものである。
また、特許文献2記載の技術は、商標、商号、原産地表示等を不正に付着した偽物商品を商品流通過程で早期に発見し識別すると言うものであり、「メーカAで生産された商品を税関を通して問屋、小売店を経て流通させる際に、全ての商品にそれぞれ異なった識別符号を付するとともに、その全ての識別符号をVAN業者のホストコンピュータに予め登録しておき、商品の流通過程でその商品に付されている識別符号を読取りホストコンピュータに伝送して、登録されている識別符号と伝送されて来た識別符号とが一致するか否かをチェックする。」としている。
また、特許文献3記載の技術は、鮮魚の水揚げ地で日々得られる漁獲マイクロデータを鮮魚産地情報として活用し、漁獲情報がコンピュータ・通信ネットワークを通じて各消費市場へ向けて迅速的確に伝達されるようにして、鮮魚の鮮度低下を極力防ぎながら需要・供給の変化に即応した流通・取引を促進し、鮮魚市場価格の合理的な低減と安定化を図り、需要の拡大を図ると言うものである。ここの中では、「サーバー4aに保存されているデータベースにアクセスして所望の鮮魚情報を入手する場合について説明する。生産者、流通関係者および消費者はいずれも鮮魚情報を求める鮮魚情報所望者(情報検索者)となり得る。」としている。
しかしながら、上記各特許文献に記載の技術では、貼られているラベルに表示されている生産地が正しいものであるかどうか証明することはできなかった。
例えば、従来の商品ラベルには商品コードや価格データが印刷されているが、生産地名が印刷されていることはあってもそれが正しいかどうかは明らかでなく、生産地や加工地等の不当表示による商品の偽装があっても消費者が見ぬくことはできないといった問題点があった。
また、商品によっては加工場所や流通経路によって商品の品質等が差別され価格が異なるものがあるが、従来は加工場所が印刷或いはスタンプ表示されているものでも生産地と同様に偽装が容易であり、また、流通経路は追跡が容易でないという問題点があった。
本発明は,上記課題を解決するためになされたものであり、商品の実際の生産地や加工場所、つまり、商品の出所でなければ正しいラベル印刷を不可能とする出所印刷システム及び出所確認システムの提供を目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明では、印刷手段と、位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報が所定の位置の範囲内にあるかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段により前記所定の範囲内にあると判断されたときは前記印刷手段の印刷を許可し、所定の範囲内にないと判断されたときは印刷を禁止する印刷制御手段と、を具備したことを特徴とする印刷システムを提供するものである。
また、請求項2記載の発明では、前記判断手段は、PHS若しくは携帯電話の基地局のシェルを基に所定の位置の範囲内にあるかどうかを判断することを特徴とする請求項1記載の印刷システムを提供するものである。
また、請求項3記載の発明では、前記判断手段は、GPSを基に所定の位置の範囲内にあるかどうかを判断することを特徴とする請求項1記載の印刷システムを提供するものである。
また、請求項4記載の発明では、前記所定の位置の範囲内は商品の生産地に対応するものであり、前記印刷手段は少なくとも生産者情報を印刷することを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の印刷システムを提供するものである。
また、請求項5記載の発明では、更にデジタルカメラが接続され、前記印刷手段は少なくとも生産者情報と、前記デジタルカメラから取り込んだ画像を印刷することを特徴とする請求項4に記載の印刷システムを提供するものである。
商品の実際の生産地や加工場所、つまり、商品の出所でなければ正しいラベル印刷を不可能とする印刷システムを得ることができる。
本発明は、プリンタの位置を商品又は製品の出所(生産者名、生産地、工場名及びこれらの所在地等)を示す位置情報として生産地や製造工場又は加工工場でタグやラベル(以下、ラベル等)にバーコードや2次元コードで印刷し、買主や消費者は商品又は製品に添付されたラベル等に印刷された位置情報を基に商品又は製品の出所を地図上等に表示して確認する商品又は製品の出所確認を行うことができるものである。また、流通経路を確認するように構成することもできる。
なお、ラベル等の印刷はプリンタが登録された場所で使用される場合にのみ可能となるよう制御する。
図1は本発明の出所印刷/出所確認システムの概要を示すフローチャートである。図1で、符号Aは工業製品や農産物、水産物及びこれらの加工物等の生産者(複数)であり、後述する図3(第1の実施の形態)及び図15(第2の実施の形態)に示すような位置情報機能付プリンタ(以下、プリンタ1、1’)を備えている。また、符号Bはプリント/表示サービスを行なう位置情報サービス提供業者であり、ラベル管理サーバ4と、サーバ5及びプリンタの位置情報及び地図情報等を含むデータベース6とを備えた位置情報サービスセンターを有している。なお、位置情報サービス提供業者Bは公の機関又は公認された業界団体等からなることが好ましい。なお、ラベル管理サーバ4は複数のプリンタ1(1’)及びプリンタ1(1’)が印刷するラベル等のフォーマットや後述する流通ノード等を管理する。また、ラベル管理サーバ4とセンター側サーバ5は同一のサーバでよいし、別個でもよい。また、ラベル管理サーバ4とセンター側サーバ5を別個とした場合、ラベル管理サーバ4の運営者を位置情報サービス提供業者Bとは別の業者としてもよい。
また、符号Cは流通業者、符号Dは消費者を示す。なお、ラベル管理サーバ4は通常複数であり、複数のプリンタ1(1’)及びプリンタ1(1’)が印刷するラベル等のフォーマットや後述する流通ノード等を管理する。また、ラベル管理サーバ4の運営者を位置情報サービス提供業者Bとは別の業者としてもよい。
(1)登録等
図1で生産者Aは位置情報サービス提供業者Bのプリント/表示サービスに加入登録し、位置情報サービス提供業者Bの規格に準拠したプリンタ1を用意する。なお、プリンタ1(1’)として生産者Aが既に備えているラベルプリンタに位置情報サービス提供業者Bの規格に準拠したインターフェイスを付加し、位置情報機能(つまり、プログラム)をインストールするようにしてもよい。また、この際、データベース6には後述するようにプリンタ1の識別情報とプリンタ1の位置情報が対応付けられて登録される(ステップP1)。
(2)ラベル印刷
次に、生産者Aはラベルの印刷に先行してパソコン等の端末を用いてラベル管理サーバ4に印刷出力したいラベル等の形状や様式等の登録(図6〜図7)を行なう。ラベル等の登録は商品又は製品の種類に対応付けて行なうことができる。また、変更や追加等の更新登録も随時可能である。また、ラベル登録の際、課金がなされる(ステップP2)。
生産者Aがラベル等の印刷を開始する際、プリンタ1(1’)からラベル管理サーバ4に印刷要求が出され、ラベル管理サーバ4はプリンタ1(1’)の位置照合要求を位置情報サービスセンタに行なう。この際、位置情報サービス提供業者Bのサーバ5はプリンタ1(1’)の実際の位置情報(=印刷位置情報)を取得する(ステップP3)。
位置情報サービス業者Bのサーバ5はデータベース6に登録されたプリンタ1(1’)の位置情報と取得したプリンタ1(1’)の実際の位置情報を照合し(ステップP4)、その結果をラベル管理サーバ4に知らせる(ステップP5)。
位置情報の照合結果が「一致」を意味する場合はラベル管理サーバ4はプリンタ1(1’)の登録済みのラベル等の形状データや様式データをプリンタ1に送信すると共に課金を行なう。なお、照合結果が「一致」を意味しない場合はラベル等の印刷を禁止する(ステップP6)。
従って、プリンタ1(1’)はその位置情報の照合結果が「一致」の場合にのみプリンタ1の位置情報(つまり、商品や製品の出所位置情報)を含むラベル等を印刷することができる。つまり、商品等の出所場所以外では当該商品等のラベルを印刷できない(ステップP7)。
(3)流通ノード登録
また、プリンタ1(1’)で印刷されたラベルが添付された商品(単一商品又は同一商品を複数まとめたパッケージ入り商品等)や製品の流通倉庫、集荷所、配送所等(以下、流通ノード)で流通業者Cがラベル読取装置(スキャナ7)等でラベルを読み取って得た流通ノードの位置情報を流通経路識別情報(例えば、ラベル識別コード、読取日時、流通ノード情報)と共にラベル管理サーバ4に送信するようにする。また、この際、生産者や経過した流通ルートをパソコン等の端末8又は9に表示して確認することもできる(ステップP8)。
ラベル管理サーバ4は流通ノードの位置情報を受信するとそれをラベル識別情報別にメモリに登録する(ステップP9)
(4) 出所等確認サービス
仕入れ先(販売業者)や消費者Dはラベル読取装置付き表示端末(スキャナ付きパソコン9等)を用いて所望の商品又は製品のラベルを読み取ると、流通経路識別情報がラベル管理サーバ4に送信される(ステップP10)。
ラベル管理サーバ4は受信した印刷位置情報を位置情報サービスセンタに送信し(ステップP11)、位置情報サービスセンタ側でサーバ5がデータベース6とプリンタ1(1’)の位置情報等を照合・検索し、ヒットした場合に生産者名及び生産場所の地図データをデータラベル管理サーバ4を介して仕入れ先(販売業者)や消費者Dの端末9に送信する(ステップP12)。
仕入れ先(販売業者)や消費者Dの端末9はサーバ5からの検索結果及び閲覧プログラムを受信して生産場所等を地図上に表示(図12)することができる(ステップP13)。
なお、上記ステップP8、P9で流通ノードが登録されている場合は、ステップP11でラベル管理サーバ4は受信した流通経路識別情報を基にメモリを検索して流通ノードの位置情報を取り出し、受信した印刷位置情報と共に位置情報サービスセンタに送信し、ステップP12で位置情報サービスセンタ側でサーバ5がデータベース6を検索し、ヒットした場合に生産者名及び流通ノード名、生産場所及び流通ノード名の地図データと流通ノード名、及び閲覧プログラムとを仕入れ先(販売業者)や消費者Dの端末9に送信し、ステップP13で流通経路を表示(図12)することができる。
〔第1の実施形態〕
1−1.システム構成例
図2は本発明の出所印刷/出所確認システムの一実施例のネットワーク構成を示す図であり、出所印刷/出所確認システム100は、図3に示すようにPHS端末(又はPHSモジュール)16を内蔵又は接続したプリンタ1と、PHS基地局2と、基地局2をインターネット等の通信ネットワーク10に接続するPHS用接続装置3と、ラベル管理サーバ4(複数)と、位置情報サービスセンタ内のサーバ5及びデータベース6と、ラベル読み取り用のスキャナ7(複数)と、生産者や流通ノード名及び地図等を表示可能なパソコン8(複数)と、ラベル読み取り用のスキャナを有し生産者や流通ノード名及び地図等を表示可能なパソコン9(複数)と、上記PHS用接続装置3、ラベル管理サーバ4(複数)、位置サーバ5、PHSモジュール内蔵のスキャナ7(複数)、パソコン8(複数)及びパソコン9(複数)と接続する通信ネットワーク10を備えてなる。
なお、本実施の形態ではプリンタ1は無線による位置情報取得手段及びデータ送受信手段としてPHSモジュールを用いるようにしているがこれに限定されない。例えば、PHS端末を接続するようにしてもよいし、PHSに代えて位置登録機能を備えた無線通信端末(例えば、携帯電話器)をプリンタ1に装着するようにし、PHS基地局2及びPHS用接続装置3に代えて無線通信基地局及び無線端末用接続装置を用いるようにしてもよい。
また、位置情報取得手段及びデータ送受信手段として上記PHSモジュール、PHS端末又は無線端末を設けずにプリンタ1に有線通信インターフェイスを設け通信ネットワーク10と接続するようにし、PHS基地局2及びPHS用接続装置3に代えて交換局を用いるようにしてもよい。この場合の位置登録機能はダイヤル番号によって代替される(つまり、ダイヤル番号はプリンタ毎に特定され、設置場所も特定可能である)。
(イ)位置情報印刷機能付きプリンタ
図2で位置情報機能付プリンタ1は、プリンタ1に設けられているPHS等の通信端末と、PHS基地局2、PHS用接続装置3及び通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4にラベルの登録を行なうことができる。この際、プリンタ1はPHS端末が備えている位置登録機能によりPHS基地局2からプリンタ1の現在位置情報、つまり、プリンタ1が存在する通信エリア(シェル)の識別情報(以下、CS−ID)を取得することができる。
PHS端末を用いて通信を行う通信システムでは通信エリアが半径100〜300メートル程度といったように狭いので、CS−IDをプリンタ1の位置情報として用いることができる。また、CS−IDが特定できればCS−ID内のプリンタ1を備えた生産地事務所や工場の具体的位置は表示された地図上で簡単に特定できる。
また、プリンタ1の現在位置を含むCS−IDはPHS基地局2、PHS用接続装置3を介してサービス制御局(図示せず)に登録される。つまり、PHS端末を備えたプリンタ1が所定のエリア外に移動するとPHS端末から位置登録要求が出され、新たな位置情報(=CS−ID)が位置登録情報としてサービス制御局に登録されるので、生産地や加工場所を偽装したラベルの印刷を防止できる。
プリンタ1は、また、ラベル印刷装置として、ラベル印刷開始時に通信端末を介してラベル管理サーバ4に印刷要求を送出し、ラベル管理サーバ4から登録済みのラベルデータを受信すると商品や製品の正しい生産(製造)位置(緯度、経度)を含んだラベルの印刷を行なう。
(ロ)基地局
基地局2は下記(1)〜(6)を含む動作を行なう。
(1)プリンタ1に設けられたPHS端末(又はPHSモジュール)との無線回線を介したデータの送受信及びCS−ID(基地局識別情報)の送信等、
(2)PHS用接続装置3を介した通信ネットワーク10との接続、
(3)ラベル登録時やラベルの印刷開始時にラベル管理サーバ4宛てPHS基地局2を介して送信されるラベルデータや印刷要求のPHS用接続装置3及び通信ネットワーク10を介してのラベル管理サーバ4への送信、
(4)プリンタ1の位置情報の照合結果が「一致」を意味する場合にラベル管理サーバ4からプリンタ1宛て送信されるラベルデータ、課金データ等のPHS基地局2を介してのプリンタ1への送信、
(5)流通業者が通信モジュール内蔵スキャナ7を用いて商品又は製品に添付(又は貼付)された位置情報付きラベル(以下、ラベル)を読み取った際、PHS基地局2、PHS用接続装置3及び通信ネットワーク10を介して行うラベル管理サーバ4宛の、ラベル識別コード、読取日付、流通経路識別情報、流通ノードの位置情報(例えば、流通ノードをエリアとする基地局のCS−ID)等の送信、
(6)消費者や仕入れ先又は流通業者(以下、消費者等)が出所/流通経路確認の際に、サーバ5からプリンタ1宛て送信される生産者や流通ノードの名称とそれらの地図データ等のPHS基地局2を介してのプリンタ1への送信。
(ハ)PHS用接続装置
PHS用接続装置は下記(1)、(2)を含む動作を行なう。
(1)PHS基地局2と通信ネットワーク10との接続、
(2)プリンタ1がラベル印刷を開始する際のPHSサービス制御局に登録されているプリンタ1の位置情報(=CS−ID)のサーバ5への送信。
(二)ラベル管理サーバ
ラベル管理サーバ4は出所証明装置の一部として大容量の磁気ディスクや光ディスク等の保存メモリ(図4)を備えており、下記(1)〜(6)を含む動作を行なう。
(1)プリンタ1から登録要求のあったラベルデータ等の登録及び課金、
(2)ラベル印刷開始の際にプリンタ1から送信される印刷要求の受信及びサーバ5に対する位置照合要求の送信、
(3)サーバ5からの照合結果の受信及び照合結果=「一致」の場合のプリンタ1に対する印刷許可と登録済みラベルデータ等の送信又は照合結果=「不一致」の場合のプリンタ1に対する印刷禁止措置、
(4)流通業者が流通ノードで商品ラベルを読み取った場合に、PHS基地局2、PHS用接続装置3及び通信ネットワーク10経由で送信されるラベル識別コード、読取日付、流通ノード識別情報、流通ノードの位置情報(CS−ID)等の保存メモリへの記憶、
(5)出所/流通経路確認の際にスキャナ等から受信する生産現場や工場の位置(緯度、経度)を含む商品(製品)確認要求の受信及びサーバ5に対する地図送信要求の送信等、
(6)サーバ5から受信した検索結果(地図データ等)のプリンタ1への送信。
(ホ)位置情報サービスセンタのサーバ
サーバ5は位置証明装置の一部としてデータベース6と接続し、下記(1)〜(5)を含む動作を行なう。
(1)生産者からサービス申込があった際、プリンタ1の識別情報と、プリンタ1の設置場所を通信エリアとするCS−IDのデータベース6への登録、
(2)ラベル登録時にラベル管理サーバ4からの要求によりラベル登録するプリンタのCS−IDに対応する地図データのラベル管理サーバ4への送信、
(3)ラベル管理サーバ4から通信ネットワーク10を介して照合要求を受け取った場合に、プリンタ1が通信エリアとするCS−IDのPHS用接続装置3を介してのPHSサービス制御局からの取得、上記(1)でデータベース6に登録してある当該プリンタ1のCS−IDと取得したCS−IDとの比較、及び照合結果(「一致」又は「不一致」を意味するデータ)の通信ネットワーク10を介してのラベル管理サーバ4への送信、
(4)ラベル管理サーバから地図送信要求があった場合のデータベース6の検索、、
(5)検索結果(地図データ等)のラベル管理サーバ4への送信。
(へ)データベース
データベース6は位置証明装置の一部として、図5に示すように位置情報データを複数含む位置情報ファイル61と地図データファイル62を格納している。
(ト)通信モジュール内蔵スキャナ、パソコン
スキャナ7は各流通ノード(2)に設置され、PHSモジュール等の位置登録機能を備えた無線通信モジュールを内蔵し、流通ノードで商品又は製品に添付(貼付)されたラベルから読み取ったデータをPHS基地局2、PHS用接続装置3及び通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4に送信する。また、PHSサ―ビス制御局を介して流通ノードの位置情報(CS−ID)をラベル管理サーバ4に送信する。
また、パソコン8は流通ノードで読み取ったラベルが添付(貼付)されている商品又は製品の出所や流通経路の表示端末として用いられる。また、実施例では閲覧プログラムはラベル管理サーバ4から読取開始時にダウンロードするようにしているが、予めパソコン8にインストールしておくようにしてもよい。
(チ)スキャナ付きパソコン
スキャナ付きパソコン9は仕入れ先や消費者等が出所流通経路確認を行う際に用いることができ、消費者等がスキャナでラベルを読み取ると通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4に送信する。また、ラベル管理サーバ4から受信した生産者名や流通ノード名、地図データ(緯度、経度)を図11に示すように地図上に生産者の位置を表示したり、図12に示すように地図上に流通経路等を表示することができる。また、実施例では閲覧プログラムはラベル管理サーバ4から読取開始時にダウンロードするようにしているが、予めスキャナ付きパソコン9にインストールしておくようにしてもよい。
1−2.出所印刷システム
(イ)位置情報機能付プリンタ
図3は位置情報機能付プリンタ(以下、プリンタ1)の一実施例の構成例を示すブロック図であり、プリンタ1は、操作部11、データ入力インターフェイス12、制御部13、一時記憶メモリ14、表示部15、PHS端末(又は、PHSモジュール)16、通信インターフェイス17、印刷イメージ生成部18及び印刷出力部19を備えている。なお、PHS端末(又は、PHSモジュール)16に代えて位置登録機能を備えた無線通信端末を備えるようにしてもよい。また、PHS端末(又は、PHSモジュール)16を設けずに、通信インターフェイス17と通信ネットワークを接続するようにしてもよい。
図3で、操作部11は電源スイッチ、キーボード及び機能キー等のキー及びスイッチを有しており、ユーザはこれ等のキーやスイッチを操作してプリンタの起動時の電源投入、ラベルデータ登録時の文字入力、外部撮像装置からの画像データ取り込み指示、印刷開始指示等の操作を行なう。
また、データ入力インターフェイス12はデジタルカメラ等の外部撮像装置で撮影した画像データの取り込みに用いられ、外部撮像装置とはRS232C等のケーブルで接続可能である。なお、データ入力インターフェイス12の代わりに赤外線データを送受信する赤外線送受信装置或いはブルートゥ―スのような近接通信手段を備えるようにしてもよい。
制御部13はCPU(又はMPU)と制御用プログラムとしてのプリントコントローラ、ラベル管理サーバ4からダウンロードしたラベル作成登録プログラムやラベルデータ登録用HTMLファイル等を格納したプログラム格納メモリを有し、プリンタ1全体の動作制御を行なうと共にプリンタコントローラによるラベル印刷やラベル作成登録プログラムによる印刷ラベルの作成・登録を実行する。なお、ラベル作成登録プログラムやラベルデータ登録用HTMLファイルはラベル作成・登録の都度ラベル管理サーバ4のプログラムファイル44から一時記憶メモリ14にダウンロードするようにしてもよい。
一時記憶メモリ14はRAM等からなり作業メモリとして用いられ、ラベルデータ等を一時記憶する。また、表示部15はラベルデータの登録時にラベル作成登録用画面の表示を行なう。
PHS16はPHSモジュール又はPHS端末からなり、プリンタ1の位置情報取得手段及びデータ送受信手段として機能する。つまり、プリンタ1が移動してプリンタ1が属する通信エリア(シェル)が変化するとPHS16はPHS基地局2、PHS用接続装置3を介して変更後の通信エリアを示すエリア番号(CS−ID)をPHSサービス制御局に送って登録要求する。更に、PHS16はラベル管理サーバ4にダイヤルアップ接続してラベルデータ等の送受信や印刷要求の送信等を行なう。また、通信インターフェイス17はPHS16のプリンタ側インターフェイスであり、PHS16を介して行なう印刷要求やラベルデータ等の送受信を行なう。
なお、上述したようにPHS端末(又は、PHSモジュール)16を設けずに、通信インターフェイス17と通信ネットワーク10を接続するようにした場合は、通信インターフェイス17としては通信ネットワーク10とのデータの授受を行う通信モジュールを用いることとなる。
印刷イメージ生成部18はラベル管理サーバ4から受け取ったラベルデータ及びプリンタ1の位置(緯度、経度)をプリントコントローラの制御下で変換して所定のラベルフォーマットの印刷イメージを生成する。また、印刷出力部19は印刷イメージ生成部18で生成された印刷イメージをラベル上に印刷する。なお、実施例ではラベルにはライセンスコードをバーコードで印刷し、ラベル識別コードや印刷位置情報を含む発送元情報や流通経路追跡情報として用いられる流通ノード識別情報は偽造や変造を防ぐためにホログラムや地紋等の2次元コードで印刷している(図9)。
なお、上記図3の例ではプリンタ1を専用プリンタとしたが、パソコン及びパソコンに接続するプリンタを用いてプリンタ1を構成することもできる。この場合、操作部11、データ入力インターフェイス12、制御部13、一時記憶メモリ14、表示部15、通信インターフェイス17はパソコン本体側にあってPHSモジュール16を内蔵またはPHS端末を接続する。また、印刷イメージ生成部18及び印刷出力部19はパソコンに接続されるプリンタの構成である。また、プリントコントローラはパソコンに接続するプリンタにインストールされる。
(ロ)ラベル管理サーバの保存メモリ
図4はラベル管理サーバ4の保存メモリのファイル構成例の説明図であり、保存メモリ40は生産者別の基本データと付加データからなるラベルデータを複数記憶してなるラベルデータファイル41、ラベル別に流通ノードの位置情報(CS−ID)を記憶してなる流通ノードファイル42、プリンタ1の設置者に対する課金ファイル43、及びパソコン8、9にダウンロードする閲覧プログラム等のプログラムファイル44等を有している。
なお、ラベルデータ410は商品別のラベル識別コード411、プリンタ識別コード412、フォーマットデータ413、フォーマットデータ413によって表示項目、データ種別及び表示位置が規定される印刷データ414を含み、印刷データとして印刷位置情報(=生産場所又は工場の位置=商品又は製品の出所位置情報)、発送元(生産者又は製造者)情報、商品/製品情報(品名、価格、数量(重量)、サイズ)、配送先(顧客)情報、運送業者情報(運送業社名、運賃区分(後払い/先払い)、運賃)等がある。また、印刷データとしてイメージデータを含むこともできる。ラベルファイルデータ410はプリンタ1又はパソコン等の端末を用いてラベル管理サーバ4に登録される。
(ハ)位置情報提供サービスセンタのデータベースの構成
図5は位置情報提供サービスセンタのデータベース6のファイル構成例の説明図であり、データベース6は登録されたプリンタ1のプリンタコード611と、当該プリンタ1の位置情報として当該プリンタ1が属するCS−ID(基地局識別情報=生産場所又は工場の位置を含む通信エリア=商品又は製品の出所位置情報)612、プリンタ1に表示する地図(CS−IDで特定されるPHS基地局の通信エリアを含む)の地図番号613、プリンタ1の設置者、つまり、サービス加入者の住所や電話番号、支払口座等と登録情報やライセンスコードを含む加入者情報614等からなる位置情報データ610を記憶する位置情報ファイル61と、地図番号で検索可能に分類された複数の地図データファイル62とを含んでいる。
(二)ラベルフォーマット選択画面
図6はラベル登録用画面の一実施例を示す図であり、ユーザ(生産者、メーカ)がプリンタ1の「ラベル作成・登録選択」機能を選ぶと図示のようなラベルフォーマット選択ホームページ50が表示される。
ユーザはこのラベルフォーマット選択ホームページ50の登録済みラベル表示欄55に表示される登録済みラベルのフォーマットを用いて簡単にユーザ用のラベルを作成して登録することができる。また、登録済みラベル以外に新たにラベルフォーマットを作成して登録することもできる。
図6で、符号51は作成ラベル番号入力欄を示し、ユーザは登録済みラベル表示欄55に表示された登録済みラベルのうちから所望のフォーマットのラベルを選択して作成ラベル番号入力欄51にキー入力する。なお、作成ラベル選択番号入力欄51に「R」を入力すると新規ラベルフォーマットの作成画面(図示せず)が表示されるので、ユーザは画面の案内表示に従って新規ラベルフォーマットを作成することができる。図示の例では登録済みラベルのうちの「(1)生産者ラベル」が選択されている。
符号52は料金表示欄であり、ラベル登録の際の課金額を表示する。図示の例では「(1)生産者ラベル」の登録に対する課金額「150円」が表示されている。また、符号53はユーザのクレジット番号入力欄を示す。なお、課金額の支払方法はクレジットに限定されない。
また、符号54は確認欄であり、ユーザがクレジット番号を入力すると図7に示すようなラベル作成・登録ページが表示される。登録画面の作成が完了し、生産位置データの登録が完了すると再度図6のラベルフォーマット選択ホームページ50に戻るので、マウスで確認欄54をクリックするとラベル管理サーバ4へのアップロードが開始される。
登録済みラベル表示欄55はラベル管理サーバ4に登録されている登録済みラベルを表示する欄であり、図示の例ではラベル名551、用途552、ラベルイメージ553、登録料金(標準課金額)554、割引額555等が表示されている。なお、割引額555はユーザのサービス利用頻度等に応じて適用される課金額である。
(ホ)ラベル作成・登録画面
図7はラベル作成・登録用のラベル作成・登録画面の一実施例を示す図であり、ラベル作成・登録画面作成ページ70には操作ガイド71と選択されたラベルフォーマット(符号72、73の部分)が表示される。図示の例で符号72はイメージ入力/表示欄であり、符号73はデータ入力/表示欄である。また、符号74は位置を示すカーソルである。
ユーザは操作ガイド71に従ってプリンタ1の操作部11のキーボードや機能選択キーまたは画面の欄外に表示されるボタンをクリックすることにより、ラベルフォーマットのイメージ入力/表示欄72にイメージを、データ入力/表示欄73にデータを入力或いは表示することができる。
図示の例は操作ガイド71の「イメージ入力」指示により、プリンタ1に接続されたデジタルカメラ等の撮像装置から入力した生産者の自己アピール画像及び文言(イメージ)を取り込んでイメージ入力/表示欄72から、次の操作である「印刷位置登録」指示を行なっている場面を示している。
また、この例で、データ入力/表示欄73は商品の発送元(生産者)の名称、住所、電話番号等を入力/表示する発送元欄731、商品の配送先の名称、住所、電話番号等を入力/表示する配送先欄732、ラベル識別コード及びプリンタの設置位置(緯度、経度)を含む発送元コード欄733、発送番号欄734、運送業者情報欄735、顧客コード欄736、商品名、数量、重量等の配送商品情報欄737及びプリンタユーザに対するサービス提供業者のライセンスコード表示欄738を備えている。
なお、実施例では発送元コード欄733、運送業者コード欄735には自動的に決定されたコードが表示され、発送番号欄734は空白、配送商品情報欄737には予め登録された商品情報項目名とプリンタ1の操作部11から入力された商品名、数量、重量等が表示されるが、これらを図9の印刷済み出荷伝票90のように2次元コード化した結果を表示するようにしてもよい。
ここで、図7の例では発送元欄731、配送先欄732、発送番号欄734、運送業者情報欄735、顧客コード欄736、商品名、数量、重量等の配送商品情報欄737へのデータが入力され、カーソル74が発送元コード欄733に戻った状態を示し、ユーザが各項目内容を確認後、操作ガイド71の案内ボタン「印刷位置登録」をクリックすると図8の印刷位置登録ページ80が表示され、位置登録ページでプリンタの設置位置をクリックして確認操作を行なうと再度、図7の登録画面作成ページ70に戻り、カーソル74が指す発送元コード欄733にラベル識別コードとプリンタの設置位置を含む発送元コードが表示される。なお、ライセンスコード表示欄738には自動的にバーコードが表示される。
(へ)印刷位置登録画面
図8はラベル作成・登録時に行なうプリンタの設置位置、つまり、印刷位置登録用の印刷位置登録画面の一実施例を示す図であり、印刷位置登録ページ80で、符号81はラベル管理サーバ4に登録済みの位置、つまり、生産(製造者)の生産現場や工場の位置を含む地図、符号82はプリンタ1の位置を含む通信エリア、符号83は生産(製造者)の生産現場又は工場の位置を示すカーソル、符号84は地図81の拡大指示ボタン、符号85は縮小指示ボタン、符号86は登録決定ボタンを示す。
図7に示したラベル作成・登録ページ70で操作ガイド71の案内ボタン「印刷位置登録」がクリックされると、図8の印刷位置登録ページ80が表示され、プリンタ1の登録位置を含む地図81とデータベース6に登録されているCS−IDに対応する通信エリア82がプリンタ1に表示されるので、ユーザはカーソル83を地図81上で移動させて、プリンタ1の設置位置、つまり、印刷位置を指定することができる。印刷位置の指定、確認後、決定ボタン86をクリックすると図7のラベル作成・登録ページ70に戻り、ラベル識別コードと指定された印刷位置を含む発送元データが作成される。
(ト)印刷済みラベル
図9は出所印刷システムによって印刷された印刷位置情報付きラベルの一実施例を示す図であり、印刷位置情報付きラベルの例として出荷伝票90が示されている。図示の例で、符号92、93、符号931〜符号938は印刷欄であり、図7に示したラベル作成・登録ページ70の符号72、73、符号731〜符号738と同様の意味を有している。但し、印刷位置を含む発送元コード欄933、運送業者コード欄935及び顧客コード欄936には2次元コードが印刷されている。また、発送番号欄934には印刷時に発送番号が自動印刷され、配送商品情報欄937には出荷商品(製品)名、数量、重量、サイズ等が印刷される。なお、印刷時には発送番号欄934及び配送商品情報欄937を空白とし、出荷時に手書きで記入するか或いはスタンプを押すようにしてもよい。
(チ)出所印刷システムの動作
図10は図2に示した出所印刷システムの動作例を示すフローチャートであり、ユーザ(生産(製造)者)は印刷するラベルをPHSを備えたプリンタ1を用いて作成してラベル管理サーバ4に登録しておき、所望のタイミングで登録したラベルデータを取り寄せて正しい印刷位置情報(=プリンタ1の登録済み位置)を印刷したラベルを印刷することができる。なお、登録済みのラベルをそのまま印刷に利用する場合は、下記ステップS1〜ステップS6を省略し、ステップS7のラベル印刷動作から開始するものとする。
<ラベル作成・登録動作>
図10で、ユーザがプリンタ1の操作部11のファンクションキーで「ラベル作成・登録」機能を選択すると、プリンタ1はPHS16によりPHS基地局2、PHS用接続装置3及び通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4とダイヤルアップ接続され、制御部13は通信インターフェイス17、PHS16を介してラベルリスト送信要求をラベル管理サーバ4宛て送信する。また、この際PHS基地局2からPHS16にCS−ID(位置登録エリアを示す登録番号)が送信され、PHS16は自モジュール内に記憶されたCS−IDと基地局2から送信されたCS−IDを比較し、不一致になった場合には位置登録を更新するための位置登録要求をPHS基地局宛て送信する(ステップS1)。
ラベル管理サーバ4はプリンタ1からラベルリスト送信要求を受信すると、保存メモリに登録してある各ラベルのうち、ラベルリスト送信要求送信元のプリンタ1の登録済みラベル(ラベル識別データを含む)のリスト(登録済みラベルリスト)を取り出し、ラベルリスト及び各ラベルの登録料金を通信ネットワーク10、PHS接続装置3、PHS基地局2の経路でラベルリスト送信要求送信元のプリンタ1宛て送信する(ステップS2)。
プリンタ1はラベル管理サーバ4から登録済みラベルリストを受信すると、ラベルフォーマット選択画面(図6の例でラベルフォーマット選択ホームページ50)に登録済みラベルのリストを一覧表示して、ユーザの選択を促す。ユーザがラベルフォーマット選択画面に表示された登録済みラベルリストから作成するラベルを選択すると料金が表示され、支払方法を入力(図6の例ではクレジット口座番号を入力)するとPHS16を介してラベル識別コードを含むラベルデータ送信要求がラベル管理サーバ4宛て送信される。なお、ラベルフォーマット選択画面に表示された登録済みラベルの中に所望のフォーマットがない場合にユーザが文字「R」を入力すると「ラベルフォーマット新規作成処理」(図示せず)に遷移し、所望のラベルフォーマットを作成することができる(ステップS3)。
ラベル管理サーバ4はプリンタ1からラベルデータ送信要求を受信すると、保存メモリに登録してあるラベルデータのうちラベル送信要求に含まれているラベル識別コードと識別コードが一致するラベルデータを保存メモリから取り出し、ラベル作成・登録要求送信元のプリンタ1宛て送信すると共に登録料金を課金ファイル43に記憶する(ステップS4)。
プリンタ1はラベル管理サーバ4から選択したラベルデータを受信すると、ラベル作成・登録画面(図7の例でラベル作成・登録ページ70)に受信したラベルデータに基くラベルフォーマットでイメージデータや文字データを表示し、ユーザの追加入力を促す。ユーザがラベルフォーマットの各入力欄にデータをキー入力してから図8に示すような位置登録画面(図8の例では位置登録ページ80)で印刷位置を入力すると、作成されたラベルデータがPHS16を介してラベル管理サーバ4宛て送信される(ステップS5)。
ラベル管理サーバ4はプリンタ1からラベルデータを受信すると、ラベル識別コードを生成し、受信したラベルデータと共に保存メモリのラベルデータファイル41に追加登録する(ステップS6)。
<ラベル印刷動作>
ユーザがプリンタ1の操作部11のファンクションキーで「ラベル印刷」機能を選択すると、PHS16、PHS基地局2、PHS用接続装置3及び通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4とプリンタ1(つまり、PHS16)がダイヤルアップ接続され、制御部13は通信インターフェイス17、PHS16を介してプリンタ識別コードを含む印刷要求をラベル管理サーバ宛て送信する。また、この際PHS基地局2からPHS16にCS−ID(位置登録エリアを示す登録番号)が送信され、PHS16は自モジュール内に記憶されたCS−IDと基地局2から送信されたCS−IDを比較し、不一致になった場合には位置登録を更新するための位置登録要求をPHS基地局宛て送信する。なお、上記ステップS6から引き続いた動作の場合は既にステップS1でラベル管理サーバ4とプリンタ1はダイヤルアップ接続しているのでこのステップS7ではダイヤルアップ接続動作は省略される(ステップS7)。
ラベル管理サーバ4はプリンタ1から印刷要求を受信すると、受信した印刷要求に含まれているプリンタ識別コードを取り出してこのプリンタ識別コードを含む位置照合要求を生成してサーバ5宛て通信ネットワーク10を介して送信する(ステップS8)。
サーバ5はラベル管理サーバ4から位置照合要求を受信すると、通信ネットワーク10及びPHS用接続装置3を介してPHSサービス制御局(図示せず)に対しプリンタ1に内蔵又は接続されているPHS16の現在のCS−IDの問い合わせを行ない、そのCS−IDを取得する(ステップS9)。
次に、サーバ5はラベル管理サーバ4から受信した位置照合要求に含まれているプリンタ識別コードをキーとしてデータベース6の位置情報ファイル61(図5)を検索してプリンタ1の登録済みCS−IDを取り出し、PHSサービス制御局から取得した現在のCS−IDと比較して比較結果(位置照合結果)を位置照合要求送信元のラベル管理サーバ4宛て送信する。本実施の形態では、プリンタ1が登録された位置を含む通信エリア内にある場合は照合結果は「一致」とされ、プリンタ1が登録された位置を含む通信エリア外にある場合、つまり、プリンタ1が持ち出されて移動されたか、異なるプリンタを用いようとしている場合は照合結果は「不一致」とされる(ステップS10)。
ラベル管理サーバ4はサーバ5から位置照合結果を受信すると、照合結果が「不一致」を意味する場合は印刷禁止コード及び印刷不能メッセージ(例えば、「このプリンタによるラベル印刷はできません」)を印刷要求送信元のプリンタ1に送信し、照合結果が「一致」を意味する場合は印刷許可コード及び保存メモリに登録してある各ラベルのうち、印刷要求送信元のプリンタ1の登録済みラベル(ラベル識別データを含む)のリスト及び各ラベルの登録料金をラベル作成・登録要求送信元のプリンタ1宛て送信する(ステップS11)。
プリンタ1はラベル管理サーバ4から印刷禁止コード及び印刷不能メッセージを受信すると印刷不能メッセージを表示部15に表示して電源オフとする。また、
印刷許可コード及び登録済みラベルリストを受信すると印刷ラベル選択画面(図6に示したラベルフォーマット選択ホームページ50とほぼ同様のフォーマットのラベル選択画面(図示略))に受信した登録済みのラベルリストを一覧表示してユーザに印刷ラベルの選択を促す。ユーザが印刷するラベルを選択すると料金が表示され、支払方法を入力(図6の例ではクレジット口座番号を入力)すると制御部13はPHS16を介してラベル識別コードを含むラベルデータ送信要求をラベル管理サーバ4宛て送信する(ステップS12)。
ラベル管理サーバ4はプリンタ1からラベルデータ送信要求を受信すると、ラベル識別コードをキーとしてラベルデータファイル41を検索して要求のあったラベルデータを取り出してラベルデータ送信要求元のプリンタ1に送信する(ステップS13)。
プリンタ1はラベル管理サーバ4からラベルデータを受信すると、それを表示部15に表示し、キー入力等による入力必要項目がある場合はユーザにそれらの項目へのキー入力を促し、確認入力がなされるとラベルデータを印刷イメージ生成部18に与えて印刷イメージを生成させ、印刷出力部19で必要枚数分のラベル印刷を行なわせる。(ステップS14)。
上記図10のフローチャートに示した動作により、プリンタが登録された位置から移動すると印刷ラベルの印刷が制限されるので、商品又は製品の生産者以外の者がその生産者の商品又は製品のラベルを印刷しようとしても商品又は製品の出所が証明されたラベルを印刷をすることができない。
1−3.出所確認システム
(イ)生産者確認画面
図11は出所確認システムによる生産者確認時に表示される生産者確認画面の一実施例を示す図である。生産者確認ページ110で、符号111は読み取ったラベルが添付または貼付されている商品又は製品の生産(製造者)の生産現場や工場の位置を含む地図、符号112の×印は生産現場又は製造工場の位置、符号113は表示された生産者やメーカの名称や住所等を表示する欄である。また、符号114は地図111の拡大指示ボタン、115は縮小指示ボタン、符号116はこのラベルが貼付された商品又は商品の流通経路確認指示ボタン、符号117は確認終了ボタンである。
図11で消費者等は符号112の×印をクリックすることによりラベルをパソコン等の表示端末に表示することができる。また、流通経路確認指示ボタン116をクリックすると商品又は製品の流通経路確認画面(図12)が表示される。
(ロ)流通経路確認画面
図12は商品又は製品の流通経路表示を行なう流通経路確認画面の一実施例を示す図である。
流通経路確認ページ120で、符号121は流通経路を地図上に示す流通経路表示欄であり、流通経路表示欄121に表示されている記号(1)、(2)、(3)、(4)は流通ノードを示す。図示の例でノード(1)は発送元(始点)、ノード(4)は発送先(終点)であり、ノード(2)、(3)は流通業者(中間経由点)である。また、ユーザが流通経路表示欄121に表示されているノードをクリックするとそのノードに対応する発送元、流通業者又は発送先確認ページが表示される。また、符号122は経路履歴表示欄であり、流通経路表示欄121に表示されている各ノードの名称や住所、業務内容、経由日付等が表示される。また、符号123は確認終了ボタンである。
(ハ)出所確認システムの動作
図13は出所確認システムの動作例を示すフローチャートである。
消費者等は図2に示したスキャナ7やスキャナ付きパソコン9のスキャナで商品又は製品に添付(貼付)されたラベルを読み取って、パソコン8又はスキャナ付きパソコン9に商品の生産地や製造工場の場所を表示(図11)させて確認したり、流通経路を表示(図12)して確認することができる。なお、図13のフローチャートの説明では消費者等はスキャナ付パソコン9等のパソコンスキャナ付表示端末でラベルを読取るものとして説明したが、ラベル読取装置(スキャナ7)と表示端末(パソコン8)が別体の場合もほぼ同様である。
なお、下記フローチャートで流通経路の確認表示(ステップT6〜T11)を行なう場合、各流通ノード(発送元、配送センタ、中間業者、発送先)で商品又は製品に添付(貼付)された印刷ラベルをGPSを内蔵したスキャナ7で読み取るものとする。この際、読取によって取得されたプリンタ識別情報とPHSで取得される流通ノードの位置情報(CS−ID)がラベル管理サーバ4に送信され、ラベル管理サーバ4は、スキャナ7からプリンタ識別情報とPHSで取得される流通ノードの位置情報(CS−ID)を受信するとそれらを保存メモリに登録する。
<生産者確認表示動作>
図13で、消費者等がスキャナ付パソコン9のスキャナで商品又は製品に添付(貼付)されているラベルを読み取ると、パソコン9はそのラベルのラベル識別コードを含む生産(製造)者確認要求を生成し、通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4宛て送信する(ステップT1)。
ラベル管理サーバ4はパソコン9から生産(製造)者確認要求を受信すると、受信した生産{製造)者確認要求に含まれているラベル識別コードをキーとして保存メモリ40のラベルデータファイル41を検索して生産場所又は工場の位置(緯度、経度)を取り出し、位置データを含む地図送信要求を通信ネットワーク10を介してサーバ5に送信する(ステップT2)。
サーバ5はラベル管理サーバ4から地図送信要求を受信すると、データベース6の地図データファイル62を検索して地図送信要求に含まれている位置(緯度、経度)を含む地図番号の地図データを取り出し、通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4に送信する(ステップT3)。
ラベル管理サーバ4はパソコン9から地図データを受信すると、発送元(生産者、メーカ)名や住所等の発送元情報及び生産者確認用閲覧プログラムを取り出し、地図データ、発送元情報及び閲覧プログラムを通信ネットワーク10を介してパソコン9に送信する(ステップT4)。
パソコン9はラベル管理サーバ4から地図データ、発送元情報及び閲覧プログラムを受信すると、図11に示したような生産者確認画面(図11の例では生産者確認ページ110)を表示する(ステップT5)。
<流通経路表示動作>
ここで、消費者等がパソコン9で流通経路確認指示ボタン(116)をクリックするとステップT7の流通経路確認サービスに遷移し、生産者確認画面で確認終了ボタン(117)をクリックすると表示サービスを終了する(ステップT6)。
流通経路確認指示ボタン(116)がクリックされると、パソコン9はそのラベルのラベル識別コードを含む流通経路確認要求を生成し、通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4宛て送信する(ステップT7)。
ラベル管理サーバ4はパソコン9から流通経路確認要求を受信すると、受信した商品(製品)確認要求に含まれているラベル識別コードをキーとして保存メモリ40の流通ノードファイル42を検索して流通ノード(複数)を通信エリアとするCS−ID(複数)、つまり、流通ノードの位置情報を取り出し、各CS−IDを含む地図送信要求を通信ネットワーク10を介してサーバ5に送信する(ステップT8)。
サーバ5はラベル管理サーバ4から地図送信要求を受信すると、データベース6の地図データファイル62を検索して地図送信要求に含まれている各CS−IDを含む地図番号の地図データ(通常は広域地図)を取り出し、通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4に送信する(ステップT9)。
ラベル管理サーバ4はパソコン9から地図データを受信すると、各流通ノード名や所在地の流通履歴情報及び流通経路確認用閲覧プログラムを取り出し、地図データ、流通履歴情報及び閲覧プログラムを通信ネットワーク10を介してパソコン9に送信する(ステップT10)。
パソコン9はラベル管理サーバ4から地図データ、流通履歴情報及び閲覧プログラムを受信すると、図12に示したような流通経路確認画面(図12の例では流通経路確認ページ120)を表示する。なお、ここで、消費者等がパソコン9で確認終了ボタン(123)をクリックすると表示サービスを終了する(ステップT11)。
上記図13のフローチャートに示す表示サービス動作により、消費者等は商品又は製品に添付(貼付)されているラベルを読み取って生産者や流通経路を確認することができるので生産者の真正な商品や製品以外の偽ブランド商品(製品)を排除することができる。
なお、上記図13のフローチャートでは生産者表示動作(ステップT1〜T5)と流通経路表示動作(ステップT6〜T11)を一連の動作としたがステップT1〜T5とステップT6〜T11を別々のプログラムモジュールとして構成し、パソコン等の表示端末で「生産者確認」機能又は「流通経路確認」機能を選択するとそれぞれのプログラムを起動して対応する表示処理を実行するように構成してもよい。
また、第1の実施の形態では位置情報プリンタはPHSを内蔵又は接続するように構成し、PHSの機能を利用してPHSを位置情報プリンタの位置情報取得手段及びデータ送受信手段として用いるように構成したが位置情報プリンタの位置情報取得方法はPHS又は携帯電話機等の位置登録機能を有する通信モジュールや通信端末によるものに限定されない。
〔第2の実施の形態〕
本実施の形態はGPS受信装置のような自己位置取得手段を位置情報プリンタの位置情報取得手段として用いる。
2−1.システム構成例
図14は本発明の出所印刷/出所確認システムの一実施例のネットワーク構成を示す図であり、出所印刷/出所確認サービスシステム200は、図15に示すようにGPS受信装置を内蔵又は接続したプリンタ1’と、ラベル管理サーバ4(複数)と、位置情報サービスセンタ内のサーバ5及びデータベース6と、スキャナ7(複数)と、パソコン8(複数)と、スキャナ付きパソコン9(複数)と、上記ラベル管理サーバ4(複数)、位置サーバ5、GPSモジュール内蔵のスキャナ7(複数)、パソコン8(複数)及びスキャナ付きパソコン9(複数)と接続する通信ネットワーク10を備えてなる。
(イ)位置情報印刷機能付きプリンタ
図14でプリンタ1’はラベル管理サーバ4にラベルの登録を行なうことができる。この際、プリンタ1’はGPS受信装置20によりプリンタ1’の現在位置(緯度、経度)を取得することができる。プリンタ1’はラベル印刷開始時にラベル管理サーバ4に印刷要求を送出し、ラベル管理サーバ4から登録済みのラベルデータを受信すると商品や製品の正しい生産(製造)位置(緯度、経度)を含んだラベルの印刷を行なう。
(ロ)ラベル管理サーバ
ラベル管理サーバ4は大容量の磁気ディスクや光ディスク等の保存メモリ(図4)を備えており、下記(1)〜(5)を含む動作を行なう。
(1)プリンタ1から登録要求のあったラベルデータ等の登録及び課金、
(2)ラベル印刷開始の際にプリンタ1から送信される印刷要求の受信及びサーバ5に対する位置照合要求の送信、
(3)サーバ5からの照合結果の受信及び照合結果=「一致」の場合のプリンタ1に対する印刷許可と登録済みラベルデータ等の送信又は照合結果=「不一致」の場合のプリンタ1に対する印刷禁止措置、
(4)出所/流通経路確認の際にスキャナ等から受信する生産現場や工場の位置(緯度、経度)を含む商品(製品)確認要求の受信及びサーバ5に対する地図送信要求の送信等、
(5)サーバ5から受信した検索結果(地図データ等)のプリンタ1への送信。
(ハ)位置情報サービスセンタのサーバ
サーバ5はデータベース6と接続し、下記(1)〜(5)を含む動作を行なう。
(1)生産者からサービス申込があった際の、プリンタ1の識別情報とプリンタ1の設置位置のデータベース6への登録、
(2)ラベル登録時にラベル管理サーバ4からの要求によりラベル登録するプリンタ位置に対応する地図データのラベル管理サーバ4への送信、
(3)ラベル管理サーバ4から通信ネットワーク10を介して照合要求を受け取った場合に、プリンタ1の登録済み位置とラベル管理サーバ4から受信したプリンタ1の現在位置(=生産現場又は製造工場の位置)との比較、及び照合結果(「一致」又は「不一致」を意味するデータ)の通信ネットワーク10を介してのラベル管理サーバ4への送信、
(4)ラベル管理サーバから地図送信要求があった場合のデータベース6の検索、
(5)検索結果(地図データ等)のラベル管理サーバ4への送信。
(二)データベース
データベース6は、図5に示したような位置情報データを複数含む位置情報ファイル61と地図データファイル62を格納している。但し、本実施の形態では位置情報ファイル61はCS−ID612に代えてプリンタの位置(緯度、経度)を記憶する。
(ホ)GPS内蔵スキャナ、パソコン
スキャナ7は各流通ノードに設置され、GPSモジュールを内蔵し、流通ノードで商品又は製品に添付(貼付)されたラベルから読み取ったラベル識別情報及びGPSデータから取得した流通ノードの位置情報(緯度、経度)を通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4に送信する。
また、パソコン8は流通ノードで読み取ったラベルが添付(貼付)されている商品又は製品の出所や流通経路の表示端末として用いられる。また、実施例では閲覧プログラムはラベル管理サーバ4から読取開始時にダウンロードするようにしているが、予めパソコン8にインストールしておくようにしてもよい。
(へ)スキャナ付きパソコン
スキャナ付きパソコン9の機能は前述した第1の実施の形態におけるスキャナ付きパソコンと同様でよい。
2−2.位置情報印刷機能付きプリンタ
(イ)位置情報機能付プリンタ
図15は位置情報機能付プリンタ(以下、プリンタ1’)の一実施例の構成例を示すブロック図であり、プリンタ1’は、操作部11、データ入力インターフェイス12、制御部13、一時記憶メモリ14、表示部15、GPS受信装置20、データ送受信部21、印刷イメージ生成部18及び印刷出力部19を備えている。
図15で、操作部11〜表示部15と印刷イメージ生成部18及び印刷出力部19の構成及び機能は前述した第1の実施の形態の図3に示したプリンタ1の操作部11〜表示部15と印刷イメージ生成部18及び印刷出力部19の構成及び機能と同様でよい。
GPS受信装置20はGPSから受信するデータを基にプリンタ1’の位置(緯度、経度)を制御部13に送出する。また、データ送受信部21は通信ネットワーク10を介してのデータの送受信、例えば、印刷要求やラベルデータ等の送受信を行なう。
なお、上記図15の例ではプリンタ1を専用プリンタとしたが、パソコン及びパソコンに接続するプリンタを用いてプリンタ1’を構成することもできる。この場合、操作部11、データ入力インターフェイス12、制御部13、一時記憶メモリ14、表示部15、データ送受信部21はパソコン本体側にあってGPS受信装置20を内蔵または接続する。また、印刷イメージ生成部18及び印刷出力部19はパソコンに接続されるプリンタの構成である。また、プリントコントローラはパソコンに接続するプリンタにインストールされる。
(ロ)ラベル管理サーバの保存メモリ
本実施の形態におけるラベル管理サーバ4の保存メモリのファイル構成は前述した第1の実施の形態の図4に示した保存メモリ40のファイル構成と同様でよいが、流通ノードファイル42は流通ノードの位置情報としてCS−IDの代わりに流通ノードの位置(緯度、経度)を記憶する。
(ハ)位置情報提供サービスセンタのデータベースの構成
また、本実施の形態における位置情報提供サービスセンタのデータベース6のファイル構成は前述した第1の実施の形態の図5に示したデータベース6のファイル構成と同様でよいが、位置情報ファイル61はCS−ID612の代わりにプリンタ1’の位置(緯度、経度)を記憶する。
(二)ラベル登録画面、印刷ラベル等
また、本実施の形態におけるフォーマット選択画面、ラベル作成・登録画面、は前述した第1の実施の形態の図6、図7及び図8に示した、フォーマット選択ページ50、ラベル作成・登録ページ70と同様のフォーマットでよく、表示されるアイコンの機能も同様でよい。また、印刷済みラベルの例も第1の実施の形態の図9に示したラベルとする。
(ホ)出所印刷システムの動作
図16は図14に示した出所印刷システムの動作例を示すフローチャートであり、ユーザ(生産(製造)者)は印刷するラベルをGPS受信装置を備えたプリンタ1’を用いて作成してラベル管理サーバ4に登録しておき、所望のタイミングで登録したラベルデータを取り寄せて正しい印刷位置情報(=プリンタ1’の登録済み位置)を印刷したラベルを印刷することができる。なお、登録済みのラベルをそのまま印刷に利用する場合は、下記ステップU1〜ステップU6を省略し、ステップU7のラベル印刷動作から開始するものとする。
<ラベル作成・登録動作>
図16で、ユーザがプリンタ1’の操作部11のファンクションキーで「ラベル作成・登録」機能を選択すると、通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4とプリンタ1’が接続され、制御部13はデータ送受信部21を介してラベルリスト送信要求をラベル管理サーバ4宛て送信する(ステップU1)。
ラベル管理サーバ4はプリンタ1’からラベルリスト送信要求を受信すると、保存メモリに登録してある各ラベルのうち、ラベルリスト送信要求送信元のプリンタ1’の登録済みラベルのリストを取り出し、ラベルリスト及び各ラベルの登録料金を通信ネットワーク10を介してラベルリスト送信要求送信元のプリンタ1’宛て送信する(ステップU2)。
プリンタ1’はラベル管理サーバ4から登録済みラベルリストを受信すると、ラベルフォーマット選択画面に登録済みラベルのリストを一覧表示して、ユーザの選択を促す。ユーザがラベルフォーマット選択画面に表示された登録済みラベルリストから作成するラベルを選択すると料金が表示され、支払方法を入力すると通信ネットワーク10を介してラベル識別コードを含むラベルデータ送信要求がラベル管理サーバ4宛て送信される。なお、ラベルフォーマット選択画面に表示された登録済みラベルの中に所望のフォーマットがない場合にユーザが文字「R」を入力すると「ラベルフォーマット新規作成処理」(図示せず)に遷移し、所望のラベルフォーマットを作成することができる(ステップU3)。
ラベル管理サーバ4はプリンタ1’からラベルデータ送信要求を受信すると、保存メモリに登録してあるラベルデータのうちラベル送信要求に含まれているラベル識別コードと識別コードが一致するラベルデータを保存メモリから取り出し、ラベル作成・登録要求送信元のプリンタ1’宛て送信すると共に登録料金を課金ファイル43に記憶する(ステップU4)。
プリンタ1’はラベル管理サーバ4から選択したラベルデータを受信すると、ラベル作成・登録画面に受信したラベルデータに基くラベルフォーマットでイメージデータや文字データを表示し、ユーザの追加入力を促す。ユーザがラベルフォーマットの各入力欄にデータをキー入力すると、作成されたラベルデータ通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4宛て送信される(ステップU5)。
ラベル管理サーバ4はプリンタ1’からラベルデータを受信すると、ラベル識別コードを生成し、受信したラベルデータと共に保存メモリのラベルデータファイル41に追加登録する(ステップU6)。
<ラベル印刷動作>
ユーザがプリンタ1’の操作部11のファンクションキーで「ラベル印刷」機能を選択すると、GPS受信装置20はGPS受信データを基にプリンタ1’の現在の位置(緯度、経度)を取得し、位置データ(緯度、経度)を制御部13に送出する(ステップU7)。
また、同時に、プリンタ1’はプリンタ通信ネットワーク10を介してラベル管理サーバ4と接続し、制御部13はデータ送受信部21を介してプリンタ識別コード及び上記ステップU7で取得したプリンタ1’の現在位置を含む印刷要求をラベル管理サーバ宛て送信する。なお、上記ステップU6から引き続いた動作の場合は既にステップU1でラベル管理サーバ4とプリンタ1’は接続しているのでこのステップU8での接続動作は省略される(ステップU8)。
ラベル管理サーバ4はプリンタ1’から印刷要求を受信すると、受信した印刷要求に含まれているプリンタ識別コードを取り出してこのプリンタ識別コード及びプリンタ1’の現在位置データを含む位置照合要求を生成してサーバ5宛て通信ネットワーク10を介して送信する(ステップU9)。
サーバ5はラベル管理サーバ4から位置照合要求を受信すると、受信した位置照合要求に含まれてるプリンタ識別コードをキーとしてデータベース6の位置情報ファイル61(図5)を検索して、プリンタ1’の登録済みの位置データ(緯度、経度)を取り出し、受信した位置照合要求に含まれてるプリンタ1’の位置データ(緯度、経度)と比較して比較結果(位置照合結果)を位置照合要求送信元のラベル管理サーバ4宛て送信する。本実施の形態では、プリンタ1’が登録された位置と一致又は所定距離内にある場合は照合結果は「一致」とされ、プリンタ1’が登録された位置から所定距離以上離れている場合、つまり、プリンタ1’が持ち出されて移動されたか、異なるプリンタ1’を用いようとしている場合は照合結果は「不一致」とされる(ステップU10)。
以下、図16のステップU11〜ステップU14の動作は前述した第1の実施の形態の図10のフローチャートのステップS11〜ステップS14の動作と同様である。
上記図16のフローチャートに示した動作により、前述した第1の実施の形態と同様、プリンタ1’が登録された位置から移動すると印刷ラベルの印刷が制限され、商品又は製品の生産者以外の者がその生産者の商品又は製品のラベルを印刷しようとしても印刷できない。また、本実施の形態では受信したGPSデータからプリンタの現在位置を取得するので、第1の実施の形態の場合のようにプリンタの位置を指定する必要がない。
2−3.出所確認システム
消費者等は前述した第1の実施の形態の図13に示したと同様の動作で、図14に示したスキャナ7’やスキャナ付きパソコン9のスキャナで商品又は製品に添付(貼付)されたラベルを読み取ってパソコン8又はスキャナ付きパソコン9に商品の生産地や製造工場の場所を表示(図11)させて確認したり、流通経路を表示(図12)して確認することができる。但し、この場合、図13のステップT7でスキャナ7’はGPS受信装置で流通ノードの位置情報(緯度、経度)を取得し、ステップT8でラベル管理サーバ4は登録されている流通ノードの位置情報(緯度、経度)のうちから流通経路確認要求送信元のプリンタ識別コードに対応した流通ノード(複数)の位置情報(緯度、経度)を取り出し、ステップT9で、サーバ5はラベル管理サーバ4から受信した複数の流通ノードの位置情報を含む地図データをデータベースから検索し、ラベル管理サーバ4に送信するようにする。
これにより、前述した第1の実施の形態と同様の効果、つまり、生産者や流通経路を確認することができるので生産者の真正な商品や製品以外の偽ブランド商品(製品)を排除することができる。
以上、本発明の幾つかの実施例について説明したが本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
本発明の出所印刷/出所確認システムの概要を示すフローチャートである。 出所印刷/出所確認システムの一実施例のネットワーク構成を示す図である。 位置情報機能付プリンタの一実施例の構成例を示すブロック図である。 ラベル管理サーバの保存メモリのファイル構成例の説明図である。 位置情報提供サービスセンタのデータベースのファイル構成例の説明図である。 ラベル登録用画面の一実施例を示す図である。 ラベル作成・登録画面の一実施例を示す図である。 印刷位置登録画面の一実施例を示す図である。 印刷位置情報付きラベルの一実施例を示す図である。 出所印刷システムの動作例を示すフローチャートである。 生産者確認画面の一実施例を示す図である。 流通経路確認画面の一実施例を示す図である。 出所確認システムの動作例を示すフローチャートである。 出所印刷/出所確認システムの一実施例のネットワーク構成を示す図である。 本発明の位置情報機能付プリンタの一実施例の構成例を示すブロック図である。 出所印刷システムの動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1’ プリンタ(ラベル印刷装置)
4 ラベル管理サーバ(出所証明装置、受信手段、送信手段、データ送受信手段)
5 サーバ(出所証明装置、位置照合手段)
6 データベース(データ登録手段、位置照合手段)
7 PHS内蔵スキャナ(第1のラベル読取装置)
7’ GPS内蔵スキャナ(第1のラベル読取装置)
8 パソコン(表示端末)
9 スキャナ付きパソコン(第2のラベル読取装置、表示端末)
10 通信ネットワーク
11 操作部
12 データ入力インターフェイス
13 制御部(ラベルデータ取得手段)
14 一時記憶メモリ
15 表示部
16 PHS端末、PHSモジュール(位置情報取得手段、データ送受信手段)
17 通信インターフェイス
18 印刷イメージ生成部(印刷手段)
19 印刷出力部(印刷手段)
20 GPS受信装置、GPS受信モジュール(位置情報取得手段)
21 データ送受信部(位置情報取得手段、データ送受信手段)
50 ラベル登録用ページ
70 ラベル作成・登録ページ
80 印刷位置登録ページ
90 印刷位置情報付きラベル(ラベル)
110 生産者確認ページ
120 流通経路確認ページ
411 ラベル識別コード
612 CS−ID(プリンタ位置情報、出所位置情報)

Claims (5)

  1. 印刷手段と、
    位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段により取得された位置情報が所定の位置の範囲内にあるかどうかを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記所定の範囲内にあると判断されたときは前記印刷手段の印刷を許可し、所定の範囲内にないと判断されたときは印刷を禁止する印刷制御手段と、
    を具備したことを特徴とする印刷システム。
  2. 前記判断手段は、PHS若しくは携帯電話の基地局のシェルを基に所定の位置の範囲内にあるかどうかを判断することを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
  3. 前記判断手段は、GPSを基に所定の位置の範囲内にあるかどうかを判断することを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
  4. 前記所定の位置の範囲内は商品の生産地に対応するものであり、
    前記印刷手段は少なくとも生産者情報を印刷することを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の印刷システム。
  5. 更にデジタルカメラが接続され、
    前記印刷手段は少なくとも生産者情報と、前記デジタルカメラから取り込んだ画像を印刷することを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
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