JP4025804B1 - 蝶番 - Google Patents
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Abstract
【課題】扉が閉まる方向だけでなく、開く方向にも動作させることができる蝶番を提供する。
【解決手段】円筒部材11の複数の磁石22a,22bが、円筒本体21の内面の円周方向に沿って、中心軸線を中心として等角度でずれてN極およびS極が交互に配置されている。軸部材12が、中心軸線を中心として円筒部材11に対して相対的に回転可能に、円筒部材11の内部に挿入されている。軸部材12の複数の磁石24a,24bが、円筒部材11の各磁石22a,22bに対向するよう、軸本体23の外面の回転方向に沿って中心軸線を中心として等角度でずれてN極またはS極が交互に配置されている。扉1を閉じたとき、軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置が、円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置と中心軸線を中心として所定の角度ずれるよう構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】円筒部材11の複数の磁石22a,22bが、円筒本体21の内面の円周方向に沿って、中心軸線を中心として等角度でずれてN極およびS極が交互に配置されている。軸部材12が、中心軸線を中心として円筒部材11に対して相対的に回転可能に、円筒部材11の内部に挿入されている。軸部材12の複数の磁石24a,24bが、円筒部材11の各磁石22a,22bに対向するよう、軸本体23の外面の回転方向に沿って中心軸線を中心として等角度でずれてN極またはS極が交互に配置されている。扉1を閉じたとき、軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置が、円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置と中心軸線を中心として所定の角度ずれるよう構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、開き戸の扉を開閉可能に取り付けられる蝶番に関する。
従来の蝶番として、磁石のN極とS極とで円周を作り、その外側に同心円で磁石のN極とS極とで円周を作り、一方の円周を扉に固着し、他方の円周を扉取付部に固着した自動閉止蝶番がある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載の蝶番では、扉を閉じたとき、内側の円周の磁石の極性配置と外側の円周の磁石の極性配置とが反対の極性になっているため、扉が閉まる方向にしか動作させることができないという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、扉が閉まる方向だけでなく、開く方向にも動作させることができる蝶番を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る蝶番は、開き戸の扉を開閉可能に、扉と扉取付部とを接続するよう取り付けられる蝶番であって、円筒部材と軸部材とを有し、前記円筒部材は前記扉または前記扉取付部のいずれか一方に固定され、内面の円周方向に沿ってN極およびS極が中心軸線を中心として等角度でずれて交互に配置されるよう、内面に複数の磁石から成る外側磁石群が複数設けられ、各外側磁石群は前記中心軸線方向に並べて配置され、前記軸部材は前記中心軸線を中心として前記円筒部材に対して相対的に回転可能に前記円筒部材の内部に挿入されて前記扉または前記扉取付部の他方に固定され、前記外側磁石群に対向するよう外面の回転方向に沿ってN極およびS極が前記中心軸線を中心として前記等角度でずれて交互に配置されるよう、外面に複数の磁石から成る内側磁石群が各外側磁石群と同数設けられ、各内側磁石群はそれぞれ各外側磁石群に対向するよう前記中心軸線方向に並べて配置され、前記扉を閉じたとき、少なくとも一つの内側磁石群の各磁石の極性配置が対向する外側磁石群の各磁石の極性配置と、N極とS極とが前記中心軸線を中心としてずれることなく向き合う極性配置から所定の角度ずれるよう構成されていることを、特徴とする。
本発明に係る蝶番は、円筒部材の外側磁石群の各磁石と、外側磁石群に対向するよう設けられた軸部材の内側磁石群の各磁石との間に、反発力や吸引力が働く。このとき、外側磁石群の各磁石が、円筒部材の内面の円周方向に沿って中心軸線を中心として等角度でずれてN極およびS極が交互に配置されており、内側磁石群の各磁石も、軸部材の外面の回転方向に沿って中心軸線を中心として等角度でずれてN極およびS極が交互に配置されているため、すべての反発力および吸引力が、円筒部材に対して軸部材を同じ方向に回転させるように働く。このため、外側磁石群の各磁石の極性配置と内側磁石群の各磁石の極性配置との、中心軸線に対するずれの角度を変えることにより、扉が閉まる方向にも、開く方向にも動作させることができる。また、そのずれの角度により、扉に働く開放力や閉鎖力の大きさも変化させることができる。
扉を閉じたときの内側磁石群の各磁石の極性配置が外側磁石群の各磁石の極性配置と中心軸線を中心としてずれる角度を変えることにより、扉を開く角度に応じて扉を開いた状態に維持したり、扉を閉じたりするよう設定することができる。なお、外側磁石群の各磁石および内側磁石群の各磁石は、半径方向に放射状に着磁されていてもよく、所定の方向に平行に着磁されていてもよい。また、外側磁石群の各磁石および内側磁石群の各磁石は、隣り合う磁石との間に間隔を開けて設けられていてもよく、隙間なく設けられていてもよい。扉取付部は、ドア枠のほか、壁であってもよい。
本発明に係る蝶番は、円筒部材と軸部材とが相対的に回転して、外側磁石群の各磁石および内側磁石群の各磁石が、N極とS極とが中心軸線を中心としてずれることなく向き合う極性配置になったとき、各磁石の吸引力により、扉が回転しなくなる。また、外側磁石群の各磁石および内側磁石群の各磁石が、N極同士およびS極同士が中心軸線を中心としてずれることなく向き合う極性配置になったとき、各磁石の反発力がつり合うため、扉が回転しなくなる。ただし、この場合、扉を閉まる方向または開く方向に付勢してやることにより、反発力のつり合いが崩れ、付勢した方向に扉を動作させることができる。
本発明に係る蝶番は、外側磁石群および内側磁石群の数を変えることにより、扉に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。このため、扉の大きさや重さ、建て付け状態などに応じて、外側磁石群および内側磁石群の数を変えて、扉に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。
本発明に係る蝶番で、少なくとも一つの内側磁石群が、対向する外側磁石群に対して、前記中心軸線方向に所定の距離ずれるよう設けられていてもよい。この場合、各内側磁石群が対向する各外側磁石群に対してずれる距離を、各内側磁石群ごとに変えることにより、扉に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。このため、扉の大きさや重さ、建て付け状態などに応じて、各内側磁石群のずれる距離を変えて、扉に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。
本発明に係る蝶番は、前記扉を閉じたときの、前記内側磁石群の各磁石の極性配置と前記外側磁石群の各磁石の極性配置との、前記中心軸線を中心としたずれの角度を調節可能であることが好ましい。この場合、内側磁石群の各磁石の極性配置と外側磁石群の各磁石の極性配置との、中心軸線を中心としたずれの角度を調節することにより、扉が開いた角度に対する扉の開閉方向や、扉に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。この一例として、本発明に係る蝶番は、扉に固定された扉側取付部材と、扉取付部に固定された扉取付部取付部材と、調整ネジ部材とを有し、円筒部材は扉側取付部材に固定され、軸部材は軸本体の上端が円柱形状を成し、扉取付部取付部材は嵌合孔と切込部と調整孔とを有し、嵌合孔は円形で軸本体の上端に嵌合可能であり、切込部は外側面から嵌合孔に向かって一定の幅で切断して形成され、調整孔は切込部を横断するよう設けられて切込部の一方の側の内周に雌ネジ部を有し、調整ネジ部材は調整孔の雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を外周に有し、雄ネジ部を調整孔の雌ネジ部に螺合させるよう切込部の他方の側から調整孔に挿入され、軸本体の上端を嵌合孔に挿入して固定するよう切込部を開閉可能に設けられていてもよい。また、内側磁石群および外側磁石群が複数の場合には、各内側磁石群の各磁石の極性配置と、対向する各外側磁石群の各磁石の極性配置との、中心軸線を中心としたずれの角度を、各内側磁石群ごとに調節することにより、扉に働く開放力や閉鎖力の大きさをさらに細かく微調整することができる。この一例として、本発明に係る蝶番で、円筒部材は円筒本体が複数の外側磁石群の位置に対応して複数に分割されており、分割された部分が対応する外側磁石群とともに、円筒本体の中心軸線を中心として相対的に回転可能に構成されている。このように、本発明に係る蝶番は、扉の大きさや重さ、建て付け状態などに応じて、外側磁石群および内側磁石群の数やずれの角度を変えて、扉に働く開放力や閉鎖力の大きさを微調整することができる。
なお、扉構造は、ラッチ機構により扉を閉じた状態に保持可能な扉構造であって、本発明に係る蝶番を有し、蝶番は円筒部材が扉または扉取付部のいずれか一方に固定され、軸部材が扉または扉取付部の他方に固定されて、扉と扉取付部とを接続するよう取り付けられていることを、特徴としている。
本発明によれば、扉が閉まる方向だけでなく、開く方向にも動作させることができる蝶番を提供することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図12は、本発明の実施の形態の蝶番を示している。
図1に示すように、蝶番10は、円筒部材11と軸部材12と1対の軸受部材13と扉側取付部材14と扉取付部取付部材15とを有している。
図1乃至図12は、本発明の実施の形態の蝶番を示している。
図1に示すように、蝶番10は、円筒部材11と軸部材12と1対の軸受部材13と扉側取付部材14と扉取付部取付部材15とを有している。
図1に示すように、円筒部材11は、円筒本体21と6つの磁石22a,22bとを有している。各磁石22a,22bは、所定の厚さで180度よりやや小さい中心角を有する円弧状の断面形状を成し、同一の断面形状で所定の長さに形成されている。各磁石22a,22bは、円筒本体21の内径と同じ外径を有している。3つの磁石22aは、内面がN極を成し、外面がS極を成しており、他の3つの磁石22bは、内面がS極を成し、外面がN極を成している。
図2に示すように、各磁石22a,22bは、磁極の向きが異なる2つの磁石22a,22bを一組として、各組ごとに異なる極が向き合うよう、円筒本体21の内面に貼り付けられている。各磁石22a,22bは、円周方向で隣り合う磁石22a,22bとの間に、間隔を開けて貼り付けられている。また、各磁石22a,22bは、円筒本体21の中心軸線方向に各組ごとに並べて配置されている。各磁石22a,22bは、中心軸線方向で隣り合う磁石22a,22bの極性が互いに異なるよう配置されている。こうして、円筒部材11は、内面の円周方向に沿って中心軸線を中心として180度でずれてN極およびS極が配置されている。なお、円筒部材11は、6つの磁石22a,22bの各組が外側磁石群を成し、3組の外側磁石群を有している。
図1に示すように、軸部材12は、軸本体23と6つの磁石24a,24bとを有している。軸本体23は、円筒本体21の内径より径が小さい円形の断面形状を成し、円筒本体21より長く形成されている。軸本体23は、両端に、互いに反対向きの1対の平坦面を有するよう中心軸線に沿って外面を平面状に削って形成された嵌合切削部25を有している。各磁石24a,24bは、所定の厚さで180度よりやや小さい中心角を有する円弧状の断面形状を成し、同一の断面形状で所定の長さに形成されている。各磁石24a,24bは、軸本体23の外径と同じ内径を有し、円筒部材11の各磁石22a,22bの内径より小さい外径を有している。3つの磁石24aは、内面がN極を成し、外面がS極を成しており、他の3つの磁石24bは、内面がS極を成し、外面がN極を成している。
図2に示すように、各磁石24a,24bは、磁極の向きが異なる2つの磁石24a,24bを一組として、各組ごとに異なる極が向き合うよう、軸本体23の外面に貼り付けられている。各磁石24a,24bは、円周方向で隣り合う磁石24a,24bとの間に、間隔を開けて貼り付けられている。また、各磁石24a,24bは、軸本体23の中心軸線方向に各組ごとに並べて配置されている。各磁石24a,24bは、中心軸線方向で隣り合う磁石24a,24bの極性が互いに異なるよう配置されている。こうして、軸部材12は、外面の円周方向に沿って中心軸線を中心として180度でずれてN極およびS極が配置されている。なお、軸部材12は、6つの磁石24a,24bの各組が内側磁石群を成し、外側磁石群と同数の3組の内側磁石群を有している。
図2に示すように、軸部材12は、各組の磁石24a,24bがそれぞれ円筒部材11の各組の磁石22a,22bに対向するよう、円筒部材11の内部に挿入されている。軸部材12は、各組の磁石24a,24bと円筒部材11の各組の磁石22a,22bとの間に隙間を有するよう取り付けられている。軸部材12は、その中心軸線が円筒部材11の中心軸線と一致し、円筒部材11の中心軸線を中心として円筒部材11に対して相対的に回転可能になっている。
図3(a)に示すように、円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bは、円弧の中心部での厚さ方向に平行に着磁されている。なお、円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bは、図3(b)に示すように、半径方向に放射状に着磁されていてもよい。また、図3(c)および(d)に示すように、円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bは、隣り合う磁石22a,22bまたは磁石24a,24bとの間に隙間なく設けられていてもよい。
図1に示すように、各軸受部材13は、所定の厚さを有する円環形状を成している。各軸受部材13は、円筒本体21の内径と同じ外径を有し、軸本体23の外径よりやや大きい内径を有している。図2に示すように、各軸受部材13は、円筒本体21の両端の内側に固定されており、軸本体23がスムーズに回転するよう、それぞれ内部に軸本体23の端部が挿入されている。各軸受部材13は、互いの間に円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24を挟み、軸本体23の両端の嵌合切削部25が互いの反対側から突出するよう取り付けられている。
図1に示すように、扉側取付部材14は、円筒固定部26と扉側アーム部27とを有している。円筒固定部26は、円環形状を成し、軸本体23の外径よりやや大きい内径を有している。扉側アーム部27は、円筒固定部26の側部から、その接線方向に沿って一方の側に伸びるよう設けられている。図4に示すように、扉側取付部材14は、円筒本体21の上部に固定されており、円筒固定部26の内部に軸本体23の上端が挿入されている。扉側取付部材14は、軸本体23がスムーズに回転し、軸本体23の上端の嵌合切削部25が上方に突出するように取り付けられている。
図1に示すように、扉取付部取付部材15は、扉側取付部材14と同じ外形を有し、軸固定部28と扉取付部アーム部29とを有している。軸固定部28は、円盤形状を成し、中央に嵌合切削部25に嵌合可能な嵌合孔30を有している。扉取付部アーム部29は、軸固定部28の側部から、その接線方向に沿って一方の側に伸びるよう設けられている。図4に示すように、扉取付部取付部材15は、扉側取付部材14の上部に配置され、嵌合孔30に軸本体23の上端の嵌合切削部25が挿入されている。扉取付部取付部材15は、軸部材12とともに回転し、扉側取付部材14に対して相対的に回転可能になっている。
図4に示すように、蝶番10は、扉1とドア枠2とを接続するよう、扉1の開き側から見て、開き戸の左上隅に取り付けられている。蝶番10は、扉側取付部材14の扉側アーム部27が扉1に固定され、扉取付部取付部材15の扉取付部アーム部29がドア枠2に固定されている。これにより、蝶番10は、円筒部材11が扉1に固定され、軸部材12がドア枠2に固定されて、開き戸の扉1を開閉可能になっている。また、蝶番10は、扉1を閉じたとき、軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置が、対向する円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置と、中心軸線を中心として所定の角度ずれるよう構成されている。
次に、作用について説明する。
蝶番10は、円筒部材11の各磁石22a,22bと、それに対向するよう設けられた軸部材12の各磁石24a,24bとの間に、反発力や吸引力が働く。このとき、円筒部材11の各磁石22a,22bが、円筒部材11の内面の円周方向に沿って中心軸線を中心として等角度でずれてN極およびS極が交互に配置されており、軸部材12の各磁石24a,24bも、軸部材12の外面の回転方向に沿って中心軸線を中心として等角度でずれてN極およびS極が交互に配置されているため、すべての反発力および吸引力が、円筒部材11に対して軸部材12を同じ方向に回転させるように働く。このため、円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置と軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置との、中心軸線に対するずれの角度を変えることにより、扉1が閉まる方向にも、開く方向にも動作させることができる。また、そのずれの角度により、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさも変化させることができる。
蝶番10は、円筒部材11の各磁石22a,22bと、それに対向するよう設けられた軸部材12の各磁石24a,24bとの間に、反発力や吸引力が働く。このとき、円筒部材11の各磁石22a,22bが、円筒部材11の内面の円周方向に沿って中心軸線を中心として等角度でずれてN極およびS極が交互に配置されており、軸部材12の各磁石24a,24bも、軸部材12の外面の回転方向に沿って中心軸線を中心として等角度でずれてN極およびS極が交互に配置されているため、すべての反発力および吸引力が、円筒部材11に対して軸部材12を同じ方向に回転させるように働く。このため、円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置と軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置との、中心軸線に対するずれの角度を変えることにより、扉1が閉まる方向にも、開く方向にも動作させることができる。また、そのずれの角度により、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさも変化させることができる。
扉1を閉じたときの軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置が円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置と中心軸線を中心としてずれる角度を変えることにより、扉1を開く角度に応じて扉1を開いた状態に維持したり、扉1を閉じたりするよう設定することができる。なお、蝶番10は、扉1やドア枠2に内蔵されていてもよい。
[位相差とトルクとの関係−1段の場合]
円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bが1組(1段)の場合について、位相差とトルクとの関係を調べ、その結果を図5に示す。図5に示すように、円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置と軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置との中心軸線に対するずれの角度(位相差)を変えることにより、トルクが変化することが確認された。このため、蝶番10は、扉1が閉まる方向にも、開く方向にも動作させることができるとともに、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさも変化させることができる。
円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bが1組(1段)の場合について、位相差とトルクとの関係を調べ、その結果を図5に示す。図5に示すように、円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置と軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置との中心軸線に対するずれの角度(位相差)を変えることにより、トルクが変化することが確認された。このため、蝶番10は、扉1が閉まる方向にも、開く方向にも動作させることができるとともに、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさも変化させることができる。
図5(a)に示すように、蝶番10は、円筒部材11と軸部材12とが相対的に回転して、円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bが、N極とS極とが中心軸線を中心としてずれることなく向き合う極性配置になったとき(図5(d)中の位相差0度)、各磁石22a,22bおよび24a,24bの吸引力により、扉1が回転しなくなる。また、円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bが、N極同士およびS極同士が中心軸線を中心としてずれることなく向き合う極性配置になったとき(図5(d)中の位相差180度)、各磁石22a,22bおよび24a,24bの反発力がつり合うため、扉1が回転しなくなる。ただし、この場合、扉1を閉まる方向または開く方向に付勢してやることにより、反発力のつり合いが崩れ、付勢した方向に扉1を動作させることができる。
[位相差とトルクとの関係−3段の場合]
円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bが3組(3段)の場合について、位相差とトルクとの関係を調べ、その結果を図6に示す。図6に示すように、図5と同様に、位相差を変えることにより、トルクが変化することが確認された。また、このときのトルクは、1段の場合のトルクの3倍になっている。これにより、複数段の場合のトルクは、1段の場合のトルクの段数倍になることが確認された。このため、蝶番10は、段数を変えることにより、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。
円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bが3組(3段)の場合について、位相差とトルクとの関係を調べ、その結果を図6に示す。図6に示すように、図5と同様に、位相差を変えることにより、トルクが変化することが確認された。また、このときのトルクは、1段の場合のトルクの3倍になっている。これにより、複数段の場合のトルクは、1段の場合のトルクの段数倍になることが確認された。このため、蝶番10は、段数を変えることにより、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。
[位相差とトルクとの関係−3段のうち1段のみ位相をずらした場合]
円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bが3組(3段)の場合について、円筒部材11の下段の各磁石22a,22bのみ円周方向にずらして配置したときの位相差とトルクとの関係を調べ、その結果を図7に示す。図7に示すように、円筒部材11の下段の各磁石22a,22bを45度ずらしたとき、ずらさない場合と比べて、トルクの大きさや、トルクがピークを示す位相差の値が変化することが確認された。この場合、全体の位相差は、(0度+0度+45度)/3=15度となり、円筒部材11および軸部材12が1段の場合に比べ、小さい角度での調整が容易である。
円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bが3組(3段)の場合について、円筒部材11の下段の各磁石22a,22bのみ円周方向にずらして配置したときの位相差とトルクとの関係を調べ、その結果を図7に示す。図7に示すように、円筒部材11の下段の各磁石22a,22bを45度ずらしたとき、ずらさない場合と比べて、トルクの大きさや、トルクがピークを示す位相差の値が変化することが確認された。この場合、全体の位相差は、(0度+0度+45度)/3=15度となり、円筒部材11および軸部材12が1段の場合に比べ、小さい角度での調整が容易である。
このように、蝶番10は、軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置が、対向する円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置と中心軸線を中心としてずれる角度を、各組ごとに変えることにより、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。このため、扉1の大きさや重さ、建て付け状態などに応じて、円筒部材11の磁石22a,22bおよび軸部材12の磁石24a,24bの数やずれの角度を変えて、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。
[位相差とトルクとの関係−中心軸線方向に3段ともずらした場合]
円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bが3組(3段)の場合について、軸部材12の各磁石24a,24bを、対向する円筒部材11の各磁石22a,22bに対して、中心軸線方向に所定の距離ずらして配置したときの位相差とトルクとの関係を調べ、その結果を図8に示す。図8に示すように、中心軸線方向に所定の距離ずらした場合、ずらさない場合と比べて、トルクの大きさが変化することが確認された。
円筒部材11の各磁石22a,22bおよび軸部材12の各磁石24a,24bが3組(3段)の場合について、軸部材12の各磁石24a,24bを、対向する円筒部材11の各磁石22a,22bに対して、中心軸線方向に所定の距離ずらして配置したときの位相差とトルクとの関係を調べ、その結果を図8に示す。図8に示すように、中心軸線方向に所定の距離ずらした場合、ずらさない場合と比べて、トルクの大きさが変化することが確認された。
このため、蝶番10は、軸部材12の各磁石24a,24bが対向する円筒部材11の各磁石22a,22bに対して中心軸線方向にずれる距離を、各組ごとに変えることにより、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。このため、扉1の大きさや重さ、建て付け状態などに応じて、軸部材12の各磁石24a,24bのずれる距離を変えて、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。
[扉1を閉じたときの極性配置を位相差45度でずらした場合]
扉1を閉じたとき、N極とS極とが中心軸線を中心としてずれることなく向き合う極性配置から、円筒部材の各磁石22a,22bの極性配置を、扉を開放する回転方向に向かって中心軸線を中心として位相差45度でずらしたときの、位相差および扉1の開き角度とトルクとの関係を調べ、その結果を図9に示す。図9に示すように、扉1を45度開いたとき、位相差が90度となり、閉鎖力が最大となる。また、段数を1段から3段に増やすことにより、閉鎖力を3倍にすることができる。
扉1を閉じたとき、N極とS極とが中心軸線を中心としてずれることなく向き合う極性配置から、円筒部材の各磁石22a,22bの極性配置を、扉を開放する回転方向に向かって中心軸線を中心として位相差45度でずらしたときの、位相差および扉1の開き角度とトルクとの関係を調べ、その結果を図9に示す。図9に示すように、扉1を45度開いたとき、位相差が90度となり、閉鎖力が最大となる。また、段数を1段から3段に増やすことにより、閉鎖力を3倍にすることができる。
図9に示すように、位相差を45度に設定したとき、扉1の閉鎖位置での閉鎖トルクは、最大閉鎖トルクの60%以上が保たれている。また、図9に基づくと、扉1を閉じたときの位相差を90度に設定したとき、扉1の閉鎖位置での閉鎖トルクは、最大閉鎖トルクの100%が保たれている。このため、扉1を例えば5度程度と小さく開けた場合でも、扉1から手を離せば確実に自動閉鎖させることができる。
図9に示すように、位相差を45度に設定したとき、扉1の開き角度を135度以上にすると開放方向にトルクが働く。また、図9に基づくと、扉1を閉じたときの位相差を90度に設定したとき、扉1の開き角度を90度以上にすると開放方向にトルクが働く。このため、それぞれ扉1の開き角度が135度以上または90度以上のとき、扉1が自動開放し、180度開いた位置で壁に規制されてそれ以上開かなくなる。これにより、位相差を45度から90度の間に設定した場合、扉1が180度開いた位置では開放トルクが働き、開放維持するための固定具を不要にすることができる。
概ね90度開きで設置した開き戸は、90度以上開いた場合に、扉1を開放維持できた方が使い勝手が良い。このため、位相差を90度に設定して設置することにより、その特性を得ることができる。また、概ね180度開きで設置した開き戸は、90度以上開いた場合でも確実に閉じる動作をする方が使い勝手が良い。このため、位相差を45度に設定して設置することにより、扉1を135度以上開放した場合に開放維持し、135度以下の場合に自動閉鎖する特性を得ることができる。
[扉1を閉じたときの極性配置を位相差225度でずらした場合]
扉1を閉じたとき、N極とS極とが中心軸線を中心としてずれることなく向き合う極性配置から、円筒部材の各磁石22a,22bの極性配置を、扉を開放する回転方向に向かって中心軸線を中心として位相差225度でずらしたときの、位相差および扉1の開き角度とトルクとの関係を調べ、その結果を図10に示す。図10に示すように、扉1を45度開いたとき、位相差が270度となり、開放力が最大となる。また、段数を1段から3段に増やすことにより、開放力を3倍にすることができる。
扉1を閉じたとき、N極とS極とが中心軸線を中心としてずれることなく向き合う極性配置から、円筒部材の各磁石22a,22bの極性配置を、扉を開放する回転方向に向かって中心軸線を中心として位相差225度でずらしたときの、位相差および扉1の開き角度とトルクとの関係を調べ、その結果を図10に示す。図10に示すように、扉1を45度開いたとき、位相差が270度となり、開放力が最大となる。また、段数を1段から3段に増やすことにより、開放力を3倍にすることができる。
図10に示すように、位相差を225度に設定したとき、扉1の閉鎖位置での開放トルクは、最大開放トルクの60%以上が保たれている。また、図10に基づくと、扉1を閉じたときの位相差を270度に設定したとき、扉1の閉鎖位置での開放トルクは、最大開放トルクの100%が保たれている。それぞれ扉1の閉鎖位置での開放トルクを保持しているため、扉1のラッチ機構を外すことにより、扉1を135度または90度付近まで自動的に開放させることができる。
[3段のうち1段のみ位相をずらした場合]
扉1を閉じたときの軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置と、円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置とを、中心軸線を中心として、上段および中段を位相差45度でずらし、下段を位相差90度でずらしたときの、位相差および扉1の開き角度とトルクとの関係を調べ、その結果を図11に示す。図11に示すように、扉1を30度開いたとき、閉鎖力が最大となる。このように、下段も位相差45度でずらした図9に示す場合と比べて、トルクの大きさや、トルクがピークを示す位相差の値を変えることができる。
扉1を閉じたときの軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置と、円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置とを、中心軸線を中心として、上段および中段を位相差45度でずらし、下段を位相差90度でずらしたときの、位相差および扉1の開き角度とトルクとの関係を調べ、その結果を図11に示す。図11に示すように、扉1を30度開いたとき、閉鎖力が最大となる。このように、下段も位相差45度でずらした図9に示す場合と比べて、トルクの大きさや、トルクがピークを示す位相差の値を変えることができる。
扉1を閉じたときの軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置と、円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置とを、中心軸線を中心として、上段および中段を位相差225度でずらし、下段を位相差270度でずらしたときの、位相差および扉1の開き角度とトルクとの関係を調べ、その結果を図12に示す。図12に示すように、扉1を30度開いたとき、開放力が最大となる。このように、下段も位相差225度でずらした図10に示す場合と比べて、トルクの大きさや、トルクがピークを示す位相差の値を変えることができる。このように、扉1の大きさや重さ、建て付け状態などに応じて、3段のうち少なくとも1段の位相差を変えることにより、扉1に働く閉鎖力や開放力の大きさを調整することができる。
[位相差を調節可能な場合]
図13に示すように、蝶番10で、軸部材12は、軸本体23の上端23aが円柱形状を成し、嵌合切削部25を有しておらず、扉取付部取付部材15は、嵌合孔30が軸本体23の上端23aに嵌合可能な円形に形成され、軸固定部28に切込部31と切欠部32と調整孔(図示せず)とを有し、調整ネジ部材33を有していてもよい。切込部31は、軸固定部28の扉取付部アーム部29の取付位置に対して嵌合孔30を挟んだ反対側の位置に、軸固定部28を外側面から嵌合孔30に向かって一定の幅で切断して形成されている。切欠部32は、切込部31の切断面に対して一方の側に、軸固定部28の側縁部を互いに垂直な2つの平面で切り欠いて形成されている。切欠部32は、切込部31との間に所定の間隔を開けて、一方の平面32aが切込部31の切断面と平行になるよう設けられている。調整孔は、切込部31を横断するよう、切欠部32の一方の平面32aから切込部31まで貫通し、さらに切込部31の反対側まで伸びて所定の深さで形成されている。調整孔は、切込部31の反対側まで伸びた部分の内周に雌ネジ部を有している。調整ネジ部材33は、先端部の外周に調整孔の雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有し、雄ネジ部を調整孔の雌ネジ部に螺合させ、頭が切欠部32の一方の平面32aに接するよう調整孔に挿入されている。調整ネジ部材33は、締める方向や緩める方向に回転させることにより、切込部31を開閉可能になっている。これにより、嵌合孔30を拡げたり狭めたり調節することができ、軸本体23の上端23aを嵌合孔30に挿入して固定可能になっている。
図13に示すように、蝶番10で、軸部材12は、軸本体23の上端23aが円柱形状を成し、嵌合切削部25を有しておらず、扉取付部取付部材15は、嵌合孔30が軸本体23の上端23aに嵌合可能な円形に形成され、軸固定部28に切込部31と切欠部32と調整孔(図示せず)とを有し、調整ネジ部材33を有していてもよい。切込部31は、軸固定部28の扉取付部アーム部29の取付位置に対して嵌合孔30を挟んだ反対側の位置に、軸固定部28を外側面から嵌合孔30に向かって一定の幅で切断して形成されている。切欠部32は、切込部31の切断面に対して一方の側に、軸固定部28の側縁部を互いに垂直な2つの平面で切り欠いて形成されている。切欠部32は、切込部31との間に所定の間隔を開けて、一方の平面32aが切込部31の切断面と平行になるよう設けられている。調整孔は、切込部31を横断するよう、切欠部32の一方の平面32aから切込部31まで貫通し、さらに切込部31の反対側まで伸びて所定の深さで形成されている。調整孔は、切込部31の反対側まで伸びた部分の内周に雌ネジ部を有している。調整ネジ部材33は、先端部の外周に調整孔の雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有し、雄ネジ部を調整孔の雌ネジ部に螺合させ、頭が切欠部32の一方の平面32aに接するよう調整孔に挿入されている。調整ネジ部材33は、締める方向や緩める方向に回転させることにより、切込部31を開閉可能になっている。これにより、嵌合孔30を拡げたり狭めたり調節することができ、軸本体23の上端23aを嵌合孔30に挿入して固定可能になっている。
この場合、一旦調整ネジ部材33を緩めて、軸部材12をその中心軸線を中心として任意の角度回転させた後、再度調整ネジ部材33を締めることにより、嵌合孔30を狭めて軸本体23の上端23aを固定することができる。これにより、扉1を閉じたときの、軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置と、円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置との、中心軸線を中心としたずれの角度を調節することができる。図13(b)に示す一例では、軸部材12を回転させて、ずれの角度を45度に調節している。
また、図14に示すように、蝶番10で、円筒部材11は、円筒本体21がその長さの約2/3を占める上部円筒21aと、残りの約1/3を占める下部円筒21bとに分割されており、下部円筒21bが上部円筒21aに対して、その中心軸線を中心として最下段の磁石22a,22bとともに回転可能に構成されていてもよい。この場合、下部円筒21bをその中心軸線を中心として任意の角度回転させることにより、扉1を閉じたときの、軸部材12の最下段の磁石24a,24bの極性配置と、円筒部材11の最下段の磁石22a,22bの極性配置との、中心軸線を中心としたずれの角度を調節することができる。図14(b)に示す一例では、下部円筒21bを回転させて、ずれの角度を45度に調節しており、図14(c)に示す一例では、下部円筒21bを回転させて、ずれの角度を90度に調節している。
このように、ずれの角度を調節することにより、扉1が開いた角度に対する扉1の開閉方向や、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさを調整することができる。また、軸部材12の各磁石24a,24bの極性配置と、対向する円筒部材11の各磁石22a,22bの極性配置との、中心軸線を中心としたずれの角度を、各組ごとに調節することにより、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさをさらに細かく微調整することができる。このように、扉1の大きさや重さ、建て付け状態などに応じて、円筒部材11の磁石22a,22bおよび軸部材12の磁石24a,24bの数やずれの角度を変えて、扉1に働く開放力や閉鎖力の大きさを微調整することができる。
1 扉
2 ドア枠
10 蝶番
11 円筒部材
12 軸部材
13 軸受部材
14 扉側取付部材
15 扉取付部取付部材
21 円筒本体
22a,22b 磁石
23 軸本体
24a,24b 磁石
2 ドア枠
10 蝶番
11 円筒部材
12 軸部材
13 軸受部材
14 扉側取付部材
15 扉取付部取付部材
21 円筒本体
22a,22b 磁石
23 軸本体
24a,24b 磁石
Claims (3)
- 開き戸の扉を開閉可能に、扉と扉取付部とを接続するよう取り付けられる蝶番であって、
円筒部材と軸部材とを有し、
前記円筒部材は前記扉または前記扉取付部のいずれか一方に固定され、内面の円周方向に沿ってN極およびS極が中心軸線を中心として等角度でずれて交互に配置されるよう、内面に複数の磁石から成る外側磁石群が複数設けられ、各外側磁石群は前記中心軸線方向に並べて配置され、
前記軸部材は前記中心軸線を中心として前記円筒部材に対して相対的に回転可能に前記円筒部材の内部に挿入されて前記扉または前記扉取付部の他方に固定され、前記外側磁石群に対向するよう外面の回転方向に沿ってN極およびS極が前記中心軸線を中心として前記等角度でずれて交互に配置されるよう、外面に複数の磁石から成る内側磁石群が各外側磁石群と同数設けられ、各内側磁石群はそれぞれ各外側磁石群に対向するよう前記中心軸線方向に並べて配置され、前記扉を閉じたとき、少なくとも一つの内側磁石群の各磁石の極性配置が対向する外側磁石群の各磁石の極性配置と、N極とS極とが前記中心軸線を中心としてずれることなく向き合う極性配置から所定の角度ずれるよう構成されていることを、
特徴とする蝶番。 - 少なくとも一つの内側磁石群が、対向する外側磁石群に対して、前記中心軸線方向に所定の距離ずれるよう設けられていることを、特徴とする請求項1記載の蝶番。
- 前記扉を閉じたときの、前記内側磁石群の各磁石の極性配置と前記外側磁石群の各磁石の極性配置との、前記中心軸線を中心としたずれの角度を調節可能であることを、特徴とする請求項1または2記載の蝶番。
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