JP4025500B2 - 芯金の加工方法及び電子写真装置用定着ローラ芯金の加工方法 - Google Patents

芯金の加工方法及び電子写真装置用定着ローラ芯金の加工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、芯金の加工方法及び電子写真用定着ローラ芯金の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に示すように、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真式の画像形成装置に使用される定着ローラ2は、そのローラ内にハロゲンヒータ2c等の熱発生装置を内装し、加圧ローラ3と圧接してニップ部Nを形成している。そして、このような定着ローラ2は、ニップ部Nの圧力と、上記熱発生装置からの輻射熱とにより、上記ニップ部Nに送り込まれた転写紙Pにトナーを溶融定着させるものである。
【0003】
従来から、定着ローラは、その芯金に熱伝導性及び剛性の確保のためアルミニウム合金が素材として用いられている。このような定着ローラの一般的な構成は、筒状で薄肉のローラ芯金を基体とし、その外周面にフッ素皮膜等を粉体塗装し焼成して離型層をコーティングしたものである。
【0004】
近年において、上記定着ローラのローラ芯金は、熱伝導性を向上させるために、さらなる薄肉化が要求されている。すなわち、ローラ芯金の薄肉化により定着可能な温度に達するまでの時間(定着ローラの立ち上がり時間)を短縮して複写機等の省電力化を進めることが望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように定着ローラは、その機能上、高剛性であることが必要であり、いたずらにローラ芯金の肉厚を落とすことはできない。
【0006】
即ち、ローラ芯金の薄肉化をした場合には、図8(A)に示すように、定着ローラ2が加圧ローラ3からの押圧力によりたわみ変形dしたり、図8(B)に示すように、加圧ローラ3からの押圧力により定着ローラ2の外径がH1からH2に縮小するつぶれ変形するという不具合を生じる虞があった。
【0007】
また、ダイヤモンドバイトによって肉厚を均一に薄くすることのできるプロセス限界点は、従来のローラ芯金では0.8mmが限界であり、この肉厚では、定着ローラの立ち上がり時間は、ほぼ30秒が限度となっている。この立ち上がり時間の高速化も望まれていた。そこで、高剛性化と薄肉化を同時に達成することが要望されていた。
【0008】
なお、アルミニウム合金材の代替素材として、鉄や、ステンレス系の素材を用いる試みもなされているが、その防錆対策、加工性の問題等から製造コストに見合わず、また、アルミニウム合金材に比べて熱伝導率が低く、温度分布の均一性も十分に得られていない。
【0009】
そこで、本発明の目的は、アルミ合金材を用いても、従来より薄肉で、かつ、高剛性を確保できる芯金の加工方法及び電子写真用定着ローラ芯金の加工方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、内面に複数のリブを形成するために外表面が凹状に形成されている芯金の外表面をフラットに切削する芯金の加工方法において、
前記複数のリブを、前記芯金の外側から中心部に向かって形成し、最後に中心部のリブを形成する工程と、
前記リブの押込み深さに対して複数回に分割して切削する工程と、
を順次有することを特徴とする芯金の加工方法である。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の芯金の加工方法において、更に前記切削後、前記押し込み深さを越えて仕上げ切削することを特徴としている。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の芯金の加工方法において、前記複数回の切削間隔は、前記凹状の幅より大きいことを特徴としている。
【0013】
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の芯金の加工方法において、前記複数回の切削は、上流側の刃先が下流側の刃先より突出している複数枚刃で行われ、該複数枚刃の刃先間隔は、前記凹状の幅より大きいことを特徴としている。
【0014】
また、請求項5の発明は、請求項1に記載の芯金の加工方法において、前記リブを形成する際に前記薄肉芯金を両端支持するにあたって、予め絞り加工によって芯金の両端部を縮管加工することを特徴としている。
【0015】
また、請求項6の発明は、外周面が鼓形状にされた芯金の加工方法であって、内面に複数のリブを形成するために外表面が凹状に形成されている芯金の外表面をフラットに切削する電子写真装置用定着ローラ芯金の加工方法において、
前記複数のリブを、前記芯金の外側から中心部に向かって形成し、最後に中心部のリブを形成する工程と、
前記リブの押込み深さに対して複数回に分割して切削する工程と、
を順次有することを特徴とする電子写真装置用定着ローラ芯金の加工方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係わる芯金構造体の一例として、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真式の画像形成装置に備える定着ローラのローラ芯金の構成を示す一部断面図である。
【0017】
図1に示すように、ローラ芯金20は、通紙領域Lより広幅の本体部22と、その両端に一体に形成される本体部22より細径のジャーナル部27,28とを備えている。このローラ芯金20はアルミニウム合金から構成されている。
【0018】
前記本体部22は鼓形状に形成されている。この本体部22の鼓量は、例えば0.08mm程度に設定され、製品性能により適宜設定される。なお、鼓量とは、通紙領域Lの外側の外径D2と中央部の外径D1との差分D1−D2のことである。
【0019】
前記本体部22は、その内部に発熱装置を挿入可能な空間を有し、断面が円形に構成されている。さらに、この本体部22の内周面22bには、剛性を高めるためのリブ群が形成されている。
【0020】
このリブ群は、軸方向の中心領域に設けられている中央リブ群25と、中央リブ群25の軸方向の両外側にそれぞれ配置されている周辺リブ26とを備えている。
【0021】
中央リブ群25は、軸方向中心に位置する中心リブ25aと、中央リブ群25の軸方向両端部にそれぞれ位置する端部リブ25bとを備え、中心リブ25aと左右一対の端部リブ25bとはそれぞれ等間隔S2に配置されている。
【0022】
前記周辺リブ26は、中央リブ群25の端部リブ25bの軸方向中心から、中央リブ群25の幅S1と等距離離間してそれぞれ内周面22bに設けられている。
【0023】
図2は、リブ断面の拡大図であり、(A)は半円形状のリブを示し、(B)は滑らかに連続している半円形状のリブを示し、(C)は二等辺三角形状のリブを示し、(D)はU字形のリブを示し、(E)は台形状のリブを示している。なお、図2では代表として中心リブ25aの場合を示したが、他のリブも同様である。
【0024】
このようにローラ芯金の内周面にリブを形成して剛性を高めることにより、ローラ芯金を薄肉化することができる。特に、加圧ローラ等から圧力が加わるとたわみ変形しやすいローラ芯金の軸方向中央部分にリブの配設密度を高くしたので、少ないリブで高強度を得ることができる。本実施形態では、ローラ芯金のフラット面の肉厚が、0.3mmまで薄肉化しても、リブのない0.8mmの肉厚のローラ芯金と同程度の剛性を保持することができた。
【0025】
さらに、加圧ローラ等から圧力が加わるとたわみ変形しやすいローラ芯金の軸方向中央部分にリブの配設密度を高くしたので、ローラ芯金の体積も小さくすることができ、熱容量を小さくできるので、熱源による昇温を高速化することができ、省電力化を達成することができる。
【0026】
また、さらに、ローラ芯金の中央部分のリブ配設密度を高くしたので、通常中央部分の温度が高くなる温度分布の均一化を図ることもできる。
特に、図2(B)、(C)、(E)に示すように、リブと内周面22bのフラット面とを滑らかに連結することにより、昇温時の表面の温度ムラ変化を滑らかにすることができ、定着ムラをより小さくすることができる。
【0027】
また、ローラ芯金20の本体部22を鼓形状としたので、定着ローラの軸線方向に円周差を設けることができ、これにより回転による定着時の送り量(線速)に差分を設けることができる。このように送り量に差分を設けることができるので、転写紙の両幅方向に向けて張力を作用させることでき、これにより転写紙のヨリ、シワ等を防止することができる。
【0028】
図3はリブ断面のさらなる拡大図である。
図3に示すように、ローラ芯金20の本体部22の外周面にうねり形状を形成する微少凹部22cを形成することにより、定着ローラとして用いた場合に転写紙のヨリ、シワ等をさらに少なくすることができる。この微少凹部22cの深さとしては、例えば1〜10μm、好ましくは3μm以下に設定されている。
【0029】
図4は、図1のローラ芯金を有する定着ローラを備えた定着装置の縦断面図である。
図4に示すように、定着装置1は、図1に示したローラ芯金の外表面に表面層21を形成した定着ローラ2と、定着ローラに転写紙を加圧する加圧ローラ3と、ローラ芯金のジャーナル部を軸支する軸受2aと、定着ローラを駆動する駆動ギアと、定着ローラの内部に装着されるハロゲンヒータ2cを有する熱発生装置とを備えて構成されている。
【0030】
前記定着ローラは、ローラ芯金の外周面にフッ素樹脂層からなる離型層をコーティングして表面層21を形成したものである。この表面層21は、例えば、10〜30μmの膜厚に形成されている。
【0031】
図5は、本発明の第2実施形態に係わる定着ローラのローラ芯金を示す一部断面図である。
図5に示すように、このローラ芯金が図1のローラ芯金と異なる点は、中央リブ群25が、中心リブ25aと端部リブ25bとの間に中間リブ25cを設けた点と、周辺リブ26を外側周辺リブ26aと内側周辺リブ26bとから構成した点である。
【0032】
この場合には、中央リブ群25の幅S1と、端部リブ25bと内側周辺リブ26bとの幅S1と、内側周辺リブ26bと外側周辺リブ26aとの幅S1とが等しくなっている。
【0033】
このように中央リブ群25は、中心リブ25aと、端部リブ25bとを有していれば、中心リブ25aと端部リブ25bとの間に単数又は複数の中間リブ25cを形成するようにしてもよい。
【0034】
また、周辺リブ26は複数本から形成するようにしてもよい。この場合には、最も内側の周辺リブ26bとその次に外側の周辺リブ26aとの距離は幅S1に設定することが好ましい。
【0035】
図6は本発明の芯金構造体としてのローラ芯金を有する定着ローラを備えた画像形成装置の主要構成を示す説明図である。
図6に示すように、この画像形成装置は、静電潜像が形成される感光体ドラム4aと、この感光体ドラム4aに接触又は近接して帯電処理を行う帯電ローラ4bと、感光体ドラム4aの静電潜像にトナーを付着させる現像ローラ4eと、帯電ローラ4bに直流電圧を印加するための電源4hと、感光体ドラム4a上のトナー像を給紙部から搬送されてきた転写紙Pに転写処理する転写ローラ4fと、感光体ドラム4a表面の残留トナーの除去及び回収を行うクリーニング装置4gと、感光体ドラム4aの表面電位を測定する表面電位計4dと、定着ローラ2及び加圧ローラ3を有する定着装置1とを備えている。なお、符号4cはレーザ光又は原稿の反射光などの露光を示している。
【0036】
以上のように構成された画像形成装置における作像動作について説明する。先ず、この感光体ドラム4aに接触された帯電ローラ4bに対して直流電圧を電源4hから給電することによって,感光体ドラム4aの表面を一様に高電位に帯電する。
【0037】
その直後、感光体ドラム4a表面に露光4cされると露光された部分は電位が低下する。この露光4cでは、画像の濃度に応じた光量の分布を有するため、露光4cによって感光体ドラム4a面に記録画像に対する電位分布、すなわち静電潜像が形成される。
【0038】
次に、静電潜像が形成された部分が現像ローラ4eを通過すると、その電位の高低に応じてトナーが付着し、静電潜像を可視像化したトナー像が形成される。
次に、トナー像が形成された部分に所定のタイミングで転写紙Pが搬送され、上記トナー像に重なる。このトナー像が転写ローラ4fによって転写紙Pに転写された後、この転写紙Pは感光体ドラム4aから分離される。
【0039】
次に、分離された転写紙Pは搬送経路を通って搬送され、定着ローラ2及び加圧ローラ3により熱加圧定着された後、機外へ排出される。また、上記転写終了後、感光体ドラム4aの表面はクリーニング装置4gによりクリーニング処理され、さらに図示しない残留電荷消去手段により残留電荷が消去され、次の作像処理に備える。
【0040】
このとき、定着ローラとして、薄肉化したローラ芯金を有する定着ローラを用いているので、定着ローラの温度上昇率の向上が図れ、立ち上がり時間を大幅に短縮することができ、省電力化も達成することができる。即ち、ウォームアップ時間と、ハロゲンヒータの点灯時間を共に短縮することができる。
【0041】
以上のような薄肉芯金であるローラ芯金を用いた電子写真用定着ローラの製造方法を以下に示す。
図9は電子写真用定着ローラの製造方法を示す図であり、(A)は素管の端部(ジャーナル)の絞り加工工程であり、(B)は端面及び面取り加工工程であり、(C)はエンドミルによるカット工程であり、(D)は補強リブ形成工程、(E)は胴部切削工程、(F)はコーティング工程、(G)はテープ研磨工程である。また、図11は、図9(D)の補強リブ形成工程と図9(E)の胴部切削工程とを示す図である。
【0042】
また、図14は図9(E)の胴部切削工程の要部を拡大して示し、(A)は補強リブ形成前の状態を示す図、(B)はリブ形成後の状態を示す図、(C)はリブ形成後の切削状態を示す図である。
【0043】
図14中、T1は素管肉厚、Fはフラット面、hは押し込み深さ、LWはリブ幅、tは芯金肉厚、Hはリブ高さ、C1は第1粗切削用バイト47aによる粗切削量、C2は第2粗切削用バイト47bによる粗切削量、C3は仕上げ切削用バイト48による仕上げ切削量である。前記第2粗切削用バイト47bによる粗切削量C2を除去したところで、凹部26′がほぼ平坦化する。
【0044】
図9(A)に示すように、先ず、素管22′をコレットチャックccで保持し、スピニングローラ41を用いて素管22′の端部側から中央側に向けて絞り加工する。これにより、素管22′の両端部(図では片端部のみ示す)を所定径、本実施形態では30φに形成する。
【0045】
このとき、素管22′の端部側から中央側に向けて絞り加工するので、即ち、外側から内側に向けて塑性加工するので、端部27を増肉することができる。これにより、端部が厚肉化されるので、端部の強度向上と、後述する小判カット及びDカットとが可能となる。端部の厚肉化は、40φの素管22′を30φに前記絞り加工した場合で、元の肉厚1.2mmに対して1.5mm弱程度である。
【0046】
縮径する加工としては、従来スェージング加工が知られている。このスェージング加工では、ストレートパイプの端部を、ダイス(型)に径を縮めて押し込んで、縮径している。このスェージング加工では、成型油を使うので後加工で洗浄する必要があり、湿式加工となる。
このスェージング加工では、胴部をクランプしてダイスに押し込む加工となるので、同軸を出すのが難しく、縮径部分の同軸度が狂うという問題がある。
【0047】
これに対してスピニング加工では、胴部をチャッキングして回しながらローラを突き当てているので、必要な同軸度を出すことができる。さらに、洗浄油を使わない、即ち洗浄工程が不要の乾式で加工することができる。このため環境対策にもよいという利点がある。
【0048】
従来、縮径加工としては、スェージング加工と、スピニング加工とがあるが、スピニング加工では、へら絞り加工といって、ランプの傘の加工等の薄く延ばす加工が主であった。本発明者らはスピニング加工を増肉させる定着ローラに適用できないかと考えた。定着ローラの加工としてスピニングローラ加工は、試作的には行われていたが、加工時間がかかり、コスト的に合わなかった。今回、他の加工も同時にできるようにしたので、量産に適用することができた。さらに、上述したように環境対策にも優れている。定着ローラの芯金では、肉が薄いので、スェージングに比べてあまり多くの時間がかからなくて済んだ。スェージング加工ではプレスという専用機が必要になるが、スピニング加工では、切削用の機械で可能である(薄肉であるため可能となった)。
【0049】
次に、図9(B)に示すように、端面加工用バイト43により素管22′の端部(ジャーナル)の端面を加工する(長さを揃える)工程と、内径面取り加工用バイト42によりワークである素管22′を両端側から押さえるための内径面取り加工(センタ加工)する工程とを行う。
【0050】
次に、図9(C)に示すように、エンドミル44により素管22′の端部(ジャーナル)の一部を除去する。即ち、端部の直径上に対向する円弧状部分を中心軸と平行に除去する、所謂小判カットを行う。また、この小判カットの代わりに片側のみ除去する、所謂Dカットや、U字形状に切り欠く、所謂Uカットを行っても良い。これらの小判カット、Dカット、U字形状切欠は駆動ギアの回り止めのために形成されている。
【0051】
図11(A)に示すように、素管22′の端部には図9(A)〜(C)の工程でジャーナル部27′,28′が形成されている。なお、この素管22′のフラット面Fに対応する部分の肉厚を図14(A)に示すように素管肉厚T1 で示す。
次に、素管22′の内部に図示しない振動吸収用の中子を挿入する。
【0052】
次に、図9(D)、図11(B)に示すように、この補強リブ形成工程では、スピニングローラ45を用いたスピニング加工による補強リブを形成する工程を行う。この工程では、後述するように、中央のリブ25aを最後に形成する。各リブは、図14(B)に示すように、押し込み深さh及びリブ幅LWを有している。この押し込み深さhは、切削厚より小さく形成されている。また、定着ローラ芯金は通紙範囲部が鼓形状を有する場合には、その鼓形状の端部領域について、リブ形成時の押込み深さhは、切削厚より小さく設定されている。
【0053】
次に、図9(E)、図11(C)に示すように、最後に中央のリブ25aが形成された素管22′の胴部外表面を、先ず粗切削用2本組バイト47で粗切削し、その後に仕上げ切削用バイト48で仕上げ切削する。この切削工程では、2本の粗バイト(粗切削用ダイヤモンドバイト)により胴部の粗切削加工をする工程を行い、次いで、仕上げバイト(仕上げ切削用ダイヤモンドバイト)により、ジャーナル部27,28と胴部とを仕上げ加工する仕上げ切削工程を行う。この工程では、後述するように、複数段階、本実施形態では2段階の切削工程を行う。このリブ形成後の切削状態を図14(C)に示す。
【0054】
図11(D)に示すように、薄肉且つリブで補強された高強度のローラ芯金が完成する。
次に、図示しないサンドブラスト装置により、フッ素樹脂塗装範囲を粗面化するサンドブラスト処理を行う。
【0055】
次に、図9(F)に示すように、塗装ノズル49からフッ素樹脂50を塗装後に焼成によるフッ素樹脂層を成膜化するコーティング工程を行う。
次に、図9(G)に示すように、フッ素樹脂塗装面を研磨テープ51により研磨するテープ研磨工程を行い定着ローラが完成する。
【0056】
前記図9(D)の補強リブ形成工程について図10,12,13、15,16に基づいて以下に詳述する。
図10は、図9(D)の補強リブ形成工程及び図9(E)の胴部切削工程で用いるタレット旋盤の要部を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。なお、図10では、スピニング加工によるリブを形成している状態を示している。
【0057】
図10(A),(B)に示すように、補強リブ形成及び胴部切削装置はタレット旋盤からなり、中芯軸回りに回動可能に支持されているタレット刃物台52と、タレット刃物台52に放射状に取り付けられている、補強リブ形成用のスピニングローラ45と、内周面に形成される補強リブを有する薄肉芯金である素管22′の外周面を粗切削する粗切削用2本組バイト47と、粗切削後に仕上げ切削する仕上げ切削用バイト48とを備えている。
【0058】
前記粗切削用2本組バイト47は、後述するように、第1粗切削用バイト47aと、第2粗切削用バイト47bとが一体的にバイトホルダ47dで保持され、このバイトホルダ47dによりタレット刃物台52に取り付けられている。タレット刃物台52に取り付けられた切削用粗バイト47bの近傍にはエアブロー用ノズル47cが配置されている。
【0059】
前記仕上げ切削用バイト48は、仕上げ切削用バイトホルダ48bを介してタレット刃物台52に取り付けられている。タレット刃物台52に取り付けられた仕上げ切削用バイト48の近傍にはエアブロー用ノズル48aが配置されている。
【0060】
図12は補強リブ形成工程の参考例を示す図である。
補強リブ形成時にローラ工具から素管22′に加わる加工力によって、薄肉芯金である素管22′はたわみ変形を起こすが、図12に示すように、一端部側から他端部側に向けて順次補強リブを形成していくと、蛇腹状に変形し易くなり、ふれ変形が増大していくという問題がある。
【0061】
図13は図10の補強リブ形成装置で用いるスピニングローラを示し、(A)は側面図、(B)は一部断面斜視図である。
前記スピニングローラ45は、図13に示すように、リブ幅に対応する押し込み幅OWを有し、スピニングローラホルダ45aを介してタレット刃物台52に取り付けられている。
【0062】
図11(B)に示すように、この素管22′に端部側のリブ形成位置にスピニングローラ45を圧接して補強リブ26,25bを順次形成する。このとき補強リブ26に対応する素管22′の外周面には凹部であるリング状溝26′が形成され、同様に、補強リブ25bに対応する素管22′の外周面には凹部であるリング状溝25b′が形成される。この補強リブの形成順序は、図15に基づいて後述する。
【0063】
図15は図9(D)の補強リブ形成工程におけるリブの形成順を示す図であり、(A)は加工最初、(B)は加工途中、(C)は加工最後をそれぞれ示す。
図15に示すように、補強リブ25a,25b,26を長手方向に沿って複数形成するが、その加工順番としてたわみ変形の最大となる中央部のリブ25aを最後に加工する。これにより、たわみ変形の最大となる中央部を最後にすることで変形が長手方向に均一となり、変形が小さくなる。即ち、図12に示すような蛇腹状の変形が小さくなり、ふれ変形を小さくすることができる。
【0064】
また、リブの形成順として、図15(C)において、先ず、右側の26、次に左側の26、次に右側の25b、次に左側の25b、最後に中心の25aというように外側から左右交互に順次形成するようにしてもよい。これにより左右のたわみ変形を均等化することができる。
【0065】
また、リブの形成順として、図15(C)において、先ず、右側の26、次に右側の25b、次に左側の25b、次に左側の26、最後に中心の25aというように順次形成するようにしてもよい。
【0066】
上述した補強リブ形成工程では、アルミニウム合金から成る薄肉円筒管としての素管22′を所望の端面形状に前処理を施した後、加工機に両センター基準でチャッキングし回転させる。図13に示す成形装置としてのスピニングローラ45を用い、図11(B)のように回転中にスピニングローラ45を素管22′の外周面に当接しつつ所定の位置まで押し込んでいく。このスピニング絞り加工では、所定の位置まで押し込んだ後、スピニングローラ45を戻すことで素管22′の外周面にスピニングローラ22′の押込み部分の形状が転写される。また、素管22′の外周面に転写された凹部(軸線上に断面とした場合の形状を示す)であるリング状溝26′,25b′,25a′に肉厚方向で相対する部分の内周面に円周状の凸部である補強リブ26,25b,25aが形成される。この一連の加工を素管22′の軸線方向にスピニングローラ45を移動させることで、素管22′の回転中心軸方向に複数個の凹凸部を形成していくことができる。
【0067】
図16は図9(D)の補強リブ形成工程における変形例を示す図である。
図16に示すように図15の加工方法において、バックアップ工具としてのバックアップローラ53をスピニングローラ45に対向する位置に配置する。これにより、リブ加工時の加工力による素管22′のたわみ変形を防止することで、変形を抑制することができる。このバックアップローラ53は本実施形態では、2つの連れ回りローラ53a,53bを備えている。
【0068】
前記図9(E)の切削工程について図17〜19に基づいて以下に詳述する。
図17は図9(D)の補強リブ形成工程及び図9(E)の胴部切削工程で用いるタレット旋盤を180度回転した状態で示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)はバイトの拡大図である。なお、図17では、焼結ダイヤモンドバイトによる胴部切削加工の状態の内、荒切削用2本組バイト47を用いた粗仕上げの状態を示している。また、図17(C)に示すように、荒切削用2本組バイト47は、第1粗仕上げバイト47aと、第2粗仕上げバイト47bとを一体化してなり、第1粗仕上げバイト47aの先端には焼結ダイヤモンドチップ47eを備え、第2粗仕上げバイト47bの先端にも焼結ダイヤモンドチップ47eを備えている。
【0069】
前記第1粗仕上げバイト47aと第2粗仕上げバイト47bとは、第2粗仕上げバイト47bの先端が第1粗仕上げバイト47aの先端より突出して配置され、例えば、0.1〜0.2mm突出して配置されている。また、第1粗仕上げバイト47aと第2粗仕上げバイト47bとの刃先の間隔Wは、補強リブの幅LW(図14(B)参照)より広く設定されている。これにより、第1粗仕上げバイト47aの切削による変形が収束した後に、第2粗仕上げバイト47bの切削を行うことができ、第1粗仕上げバイト47aによる反力の影響を防止することができる。
【0070】
図18は参考例の1回切削を示す図であり、(A)は理想状態を示し、(B)は実際の切削状態を示す。
図19(A)は本発明の切削方法に係る胴部切削装置に備える複数刃の粗切削用バイトの切削状態を示し、図19(B)は図18(B)の1回切削と図19(A)の複数回切削とのリブ周辺の切削抵抗を示す図である。
【0071】
前記凹凸部(環状溝26′、補強リブ26等)を形成した後、ダイヤモンドバイト等を用いて素管22′の外周面を、図19(A)に示すように、複数回に分けて切削加工する。この加工によって、図14(C)に示すように外周面の凹部としての環状溝26′等の環状溝は除去され均一な表面が得られ、且つ内周面に環状の補強リブ26等の補強リブが残ることになる。この内周面に残る補強リブによって薄肉円筒管としての素管22′の剛性が向上することで所望の肉厚にすることが可能となる。よって前述のプロセス上の肉厚限界点(t=0.8mm)に対して、t=0.3mmまで薄肉化が可能となり、且つt=0.8mmと同程度の剛性を保持することが可能となる。
【0072】
以上の加工工程によって、所望の定着ローラ2が製造されるが、前述の内外周面に施された凹凸部に本発明によるところの製造方法を行なうことで、容易に且つ安価に薄肉化が可能となる。よって薄肉円筒管としての素管であるローラ芯金の薄肉化により温度上昇率の向上が得られることから立上り時間を短縮することが可能となる。
【0073】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では中央リブ群を3本の場合と5本の場合とについて説明したが、奇数本であれば7本以上であってもよい。また、上記実施形態では周辺リブを各1本の場合と各2本の場合とについて説明したが、3本以上であってもよい。また、上記実施形態では、荒切削用バイトとして2本連結した場合について説明したが、3本以上連結して、1回の切削厚を小さくしてもよいのはもちろんである。また、上記実施形態では、荒切削用バイトを複数本連結することにより1回のストロークで加工を荒切削加工を可能としているが、1本づつ複数回のストロークで加工するようにしてもよい。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0074】
【実施例】
加工対象である薄肉円筒管である素管22′は、A3000系からなるAL合金材製であり、その大きさはφ40×380L×t1.2である。補強リブ26,25b,25cの形成においては、加工機はCNC旋盤を用いて、主要加工条件は主軸回転数を600rpm、押込み量をφ1.0mmとして行った。
素管22′を加工機であるCNC旋盤の主軸チャックに固定されたセンタ部材と他端を芯押し軸に回転センタを介して両センタでチャックした。
【0075】
次に、主軸を前記条件で回転させた後、成形装置としての図13に示したスピニングローラ45を素管22′の外周面に当接させて補強リブを形成した。このときの送り量fは、0.1mm/revとした。
このとき使用したスピニングローラ45の主要寸法は外径φ100、先端部を幅1.0mmとした。
【0076】
その結果、形成された凹部26′,25b′,25c′は、深さ0.6〜0.8mm、幅1.0〜1.2mmであった。また、内面に形成される補強リブ26,25b,25cもまた深さ0.3〜0.5mm、幅0.8〜1.8mmで滑らかな稜線を示す断面形状に形成された。
【0077】
次いで、素管22′をチャッキングしたまま、主軸回転数を4500rpm、送り量を0.1mm/revでノーズR0.4のダイヤモンドバイトを使用して外径切削を行った。この結果、表面粗さRzは3〜4μm程度であった。
【0078】
しかし、前述したように内周面に形成された補強リブである凸部近傍に対応する外周面において、所望の肉厚t=0.4mmまで、図18(A)に示すように、1本の切削刃147でバイトの軌跡149に沿って1度に切削を行っていくと、図18(B)に示すように、凸部のない部分は薄肉による剛性の低下から切削時の抵抗によって内側に”逃げ”150が生じるために図18(B)のように盛り上がり148(逆に凸部近傍が断面方向で凹んだ)となってしまう。そのため定着ローラとしての仕様である均一な面を得ることができない。この仕様としては、一般的に、表面粗さRzで2μm以下、表面うねりWcmで3μm以下が一般的に要求される。
【0079】
そこで、図19(A)のように切削前の素管肉厚T1 に対して切削回数を段階的に設けることで仕上げ切削(所望の肉厚t=0.4)前の肉厚を厚くすることで剛性低下を低減して切削時の抵抗に絶え得る状態にする。本発明においてはその関係を素管22′の内周面に設けられた凸部によって図19(B)の関係となる。実際には仕上げ代を0.05〜0.15mmとすることで均一な表面を得られる。なお、図19(B)中、R1は図19(A)の場合の切削抵抗、R2は図18(B)の場合の切削抵抗である。
【0080】
以上の本発明によるところの加工を施すことによって、容易に高精度な薄肉円筒管を得ることが可能となり、且つ、定着ローラとして必要な均一な表面を有する高強度薄肉円筒管の製造が可能となる。
【0081】
さらに定着ローラとして後処理をサンドブラスト処理で平均粒径50μm(呼び粒度#180)のアルミナ材を吐出圧2.5〜4.0kgf/cm2で粗面化する。その結果、表面粗さRzは9〜12μmとなり、波形もランダムなものとなる。次いで、フッ素樹脂等から成るコーティング部材を静電粉体塗装した後、380℃で焼成して皮膜の形成を行った。焼成後に形成された表面層21は膜厚が20〜24μm程度であり、表面粗さRzが2.5〜3μmとなる。そこで、表面層21をテープ研磨することで所望の表面粗さRz≦2μmが得られる。また、必要によっては再度、焼成を行いフッ素皮膜表面の平滑化を行なう。
【0082】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、前記複数のリブを、前記芯金の外側から中心部に向かって形成し、最後に中心部のリブを形成する工程と、前記リブの押込み深さに対して複数回に分割して切削する工程と、を順次有しているので、1)変形が長手方向に均一となり、そのために、変形が小さくなり、即ち、蛇腹状の変形が小さくなり、よって、ふれ変形を小さくすることができること、2)アルミ合金材を用いても、従来より薄肉で 、かつ、高剛性を確保できる薄肉芯金の加工方法及び電子写真用定着ローラ芯金の加工方法を提供することができること、3)この電子写真用定着ローラ芯金の加工方法によれば、定着ローラの立ち上がり時間を大幅に短縮することができ、省電力化も達成することができること、といった顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係わる芯金構造体の一例として、電子写真式の画像形成装置に備える定着ローラのローラ芯金の構成を示す一部断面図である。
【図2】 リブ断面の拡大図であり、(A)は半円形状のリブを示し、(B)は滑らかに連続している半円形状のリブを示し、(C)は二等辺三角形状のリブを示し、(D)はU字形のリブを示し、(E)は台形状のリブを示している。
【図3】 リブ断面のさらなる拡大図である。
【図4】 図1のローラ芯金を有する定着ローラを備えた定着装置の縦断面図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係わる定着ローラのローラ芯金を示す一部断面図である。
【図6】 本発明の芯金構造体としてのローラ芯金を有する定着ローラを備えた画像形成装置の主要構成を示す説明図である。
【図7】 電子写真式の画像形成装置に使用される定着ローラを示す図である。
【図8】 薄肉定着ローラの技術的課題を示す図であり、(A)はたわみ変形の場合であり、(B)はつぶれ変形の場合である。
【図9】 図9は電子写真用定着ローラの製造方法を示す図であり、(A)は素管の端部(ジャーナル)の絞り加工工程であり、(B)は端面及び面取り加工工程であり、(C)はエンドミルによるカット工程であり、(D)は補強リブ形成工程、(E)は胴部切削工程、(F)はコーティング工程、(G)はテープ研磨工程である。
【図10】 図9(D)の補強リブ形成工程及び図9(E)の胴部切削工程で用いるタレット旋盤の要部を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図11】 図11は、図9(D)の補強リブ形成工程と図9(E)の胴部切削工程とを示す図である。
【図12】 補強リブ形成工程の参考例を示す図である。
【図13】 図10の補強リブ形成装置で用いるスピニングローラを示し、(A)は側面図、(B)は一部断面斜視図である。
【図14】 図9(E)の胴部切削工程の要部を拡大して示し、(A)は補強リブ形成前の状態を示す図、(B)はリブ形成後の状態を示す図、(C)はリブ形成後の切削状態を示す図である。
【図15】 図9(D)の補強リブ形成工程におけるリブの形成順を示す図であり、(A)は加工最初、(B)は加工途中、(C)は加工最後をそれぞれ示す。
【図16】 図9(D)の補強リブ形成工程における変形例を示す図である。
【図17】 図9(D)の補強リブ形成工程及び図9(E)の胴部切削工程で用いるタレット旋盤を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)はバイトの拡大図である。
【図18】 参考例の1回切削を示す図であり、(A)は理想状態を示し、(B)は実際の切削状態を示す。
【図19】 (A)は本発明の切削方法に係る胴部切削装置に備える複数刃の粗切削用バイトの切削状態を示し、(B)は図18(B)の1回切削と図19(A)の複数回切削とのリブ周辺の切削抵抗を示す図である。
【符号の説明】
2 定着ローラ
20 ローラ芯金(芯金構造体)
22 本体部
22b 内周面
22c 微少凹部
25 中央リブ群
25a 中心リブ
25b 端部リブ
26 周辺リブ
S1 幅(ピッチ)
S2 幅(ピッチ)

Claims (6)

  1. 内面に複数のリブを形成するために外表面が凹状に形成されている芯金の外表面をフラットに切削する芯金の加工方法において、
    前記複数のリブを、前記芯金の外側から中心部に向かって形成し、最後に中心部のリブを形成する工程と、
    前記リブの押込み深さに対して複数回に分割して切削する工程と、
    を順次有することを特徴とする芯金の加工方法。
  2. 更に前記切削後、前記押し込み深さを越えて仕上げ切削することを特徴とする請求項1に記載の芯金の加工方法。
  3. 前記複数回の切削間隔は、前記凹状の幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載の芯金の加工方法。
  4. 前記複数回の切削は、上流側の刃先が下流側の刃先より突出している複数枚刃で行われ、該複数枚刃の刃先間隔は、前記凹状の幅より大きいことを特徴とする請求項3に記載の芯金の加工方法。
  5. 前記リブを形成する際に前記薄肉芯金を両端支持するにあたって、予め絞り加工によって芯金の両端部を縮管加工することを特徴とする請求項1に記載の芯金の加工方法。
  6. 外周面が鼓形状にされた芯金の加工方法であって、内面に複数のリブを形成するために外表面が凹状に形成されている芯金の外表面をフラットに切削する電子写真装置用定着ローラ芯金の加工方法において、
    前記複数のリブを、前記芯金の外側から中心部に向かって形成し、最後に中心部のリブを形成する工程と、
    前記リブの押込み深さに対して複数回に分割して切削する工程と、
    を順次有することを特徴とする電子写真装置用定着ローラ芯金の加工方法。
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