JP4025257B2 - 箱眼鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣り等に用いられる水中を覗くための箱眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の箱眼鏡は、板材で形成された内面が暗色になっている中空の直方体箱状であって、長手方向一端には透明板が液密状態に取り付けられて封止されており、他端が開放された覗き口となっている。そして、箱眼鏡を手で持って透明板側を水中に挿入し、水上の覗き口から覗くことにより、水中の様子を覗くものである。この箱眼鏡は、例えば海底を覗いてあわび、さざえ等の貝類や魚類等の居場所を見つけ、これを採取するためにしばしば用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記箱眼鏡の場合、視野が箱眼鏡の延長方向である底方向を中心とした狭い範囲に限られ、せいぜい箱眼鏡の周囲2〜3メートルの狭い範囲に限られるため、魚類等の居場所を見つける手段としては不十分であった。
本発明は、上記した問題を解決しようとするもので、水中の広い範囲を容易に覗くことが可能な箱眼鏡を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために上記請求項1の発明の構成上の特徴は、板材で形成された少なくとも内面が暗色になっている筒状体であって、長手方向両端面が長手方向中間を中心として対称形状で互いに対向して傾斜した傾斜面となっており、一端側傾斜面には透明板が液密状態に取り付けられて傾斜面を封止しており、他端側傾斜面が開放された覗き口となっていることにある。
【0005】
上記のように構成した請求項1の発明においては、箱眼鏡を手で持って、透明板側を水中に漬けて、透明板を水面に対して略垂直になるように保持すると共に、他端側の覗き口を水面に略平行になるように保持することにより、垂直にされた透明板を通して水中の水平方向の遠くの場所を容易に覗くことができる。これにより、従来の箱眼鏡に比べて水中のはるかに広い範囲を覗くことができる。また、この場合、覗き口が水面に平行になっており、水中からの突出部分がほとんどなく視野の妨げにならないため、水面上から箱眼鏡の中を容易に覗くことができる。また、筒状体の長手方向両端が傾斜しており、無駄な部分がないので、箱眼鏡が軽量化されて持ち運びにも便利になっている。
【0006】
また、上記請求項2の発明の構成上の特徴は、前記請求項1に記載の箱眼鏡において、筒状体が直方体状であって、傾斜面が互いに対向する一対の板材間で傾斜したものであることにある。このように箱眼鏡が直方体状で傾斜面が互いに対向する一対の板材間で傾斜していることにより、箱眼鏡の取り扱いが容易であると共に、視界が広げられるので、水中の広い範囲の魚の動向を調べるのに便利である。
【0007】
また、上記請求項3の発明の構成上の特徴は、前記請求項1又は2に記載の箱眼鏡において、透明板で封止された傾斜面の鋭角側端縁に、ミラーが端縁を中心として回動可能に支持されると共に、ミラーが重なり合う板材部分が透明板部となっていることにある。これにより、請求項3においては、箱眼鏡の長手方向を鉛直方向に向けて保持することにより、板材に重ね合わされていたミラーが回動して一端側傾斜面の透明板に重ね合わされて透明板を被うと共に、ミラーが重ね合わされていた板材の透明板部が露出する。この状態で箱眼鏡を手で持って透明板側から水中に挿入することにより、透明板部を通した水中側の延長部分の光景を、ミラーに反射して水上の覗き口から容易に覗くことができる。このように、箱眼鏡の水中への挿入方向を変えて、ミラーの位置を変えることにより、箱眼鏡を上記請求項1の使用態様と異なった使用態様に切り替えて使用することができる。なお、この場合は、ミラーを通しての映像が逆向きになる点には慣れる必要がある。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。図1及び図2は、第1実施形態である箱眼鏡を正面図及び平面図により示したものであり、図3は箱眼鏡の使用状態を説明図により示したものである。
【0009】
箱眼鏡10は、プラスチック製あるいは金属製の四角形筒状体すなわち略直方体状であって、長手方向両端面が長手方向中間を中心として対称形状で互いに対向して傾斜した傾斜面となって本体11を有している。本体11は、互いに対向する長尺な等脚台形上の一対の側板12,13と、側板12,13の平行な上辺間に取り付けられた長方形の平板14と、下辺間に取り付けられた長方形で平板14より長さの長い平板15とにより一体で形成されている。側板12,13の底辺側の角度は略45°になっている。本体11の内面は光を吸収するために黒色等の暗色になっている。
【0010】
本体11は両端が開放された開口になっており、一端側開口11aにはアクリル等の透明プラスチック製の透明板16が側板12,13,平板14,15の一端縁に液密状態に取り付けられて開口を封止しており、他端側傾斜面が開放された覗き口18となっている。なお、透明板16の材質としては、硬質ガラス等を用いることも可能である。
【0011】
上記実施形態においては、箱眼鏡10を手で持って透明板16側から水中に挿入して、透明板16を水面Wに略垂直になるように保持し、他端側の覗き口18を水面Wに略平行になるように保持することにより、垂直にされた透明板16を通して水中の横方向に5メートル以上離れた遠くの場所を容易に覗くことができる。これにより、本実施形態によれば、従来の箱眼鏡に比べて水中の横方向のはるかに広い範囲を覗くことができ、水中の広い範囲の魚の動向を調べことができるので、魚釣り例えば鮎釣りのための有効な情報を得ることができる。
【0012】
また、この場合、覗き口18が水面Wに略平行になっており、水中からの突出部分がほとんどなく視野の妨げにならないため、水面上から箱眼鏡10の中を容易に覗くことができる。また、本体11の長手方向両端が傾斜しており、無駄な部分がないので、軽量化されて持ち運びにも便利になっている。また、本体11が四角形筒状体で両端の傾斜面が互いに対向する一対の平板14,15間で傾斜していることにより、取り扱いが容易であると共に、視界が広げられ、水中の広い範囲の魚の動向を調べるのに便利である。なお、箱眼鏡10は、本体11の形状が四角形の筒状であることが望ましいが、これに代えて、円筒形,その他の多角形筒形等とすることも可能である。
【0013】
つぎに、第2実施形態について説明する。
本実施形態では、図4から図6に示すように、箱眼鏡20の本体21は、上記本体11と同様に、互いに対向する長尺な等脚台形状の一対の側板22,23と、側板22,23の平行な上辺間に取り付けられた長方形の平板24と、下辺間に取り付けられた長方形で平板24より長さの長い平板25とにより一体で形成されており、一端側開口21aにはアクリル等の透明プラスチック製の透明板26が側板22,23及び平板24,25に液密状態に取り付けられて開口を封止しており、他端側傾斜面が開放された覗き口28となっている。
【0014】
そして、本体21内には、平板25の透明板26との付根位置には、長方形のミラー31が、その一端縁の支持部31aにて側板22,23に支持されると共に、平板25に重ね合わされている。ミラー31は、支持部31aを中心として図4の矢印方向に回動可能にされている。ミラー31の大きさは、透明板26とほぼ同じである。また、ミラー31は、平板25上で係止具25aにより解除可能に係止されている。さらに、ミラー31の重ね合わされた平板25の一端側部分は、透明板部32にされている。透明板部32も、透明板26と同様にアクリル等の透明プラスチック製である。
【0015】
上記構成の第2実施形態においては、図7に示すように、箱眼鏡20の長手方向を鉛直方向に向けて保持すると共に係止具25aによる係止を解除することにより、平板25に重ね合わされていたミラー31が回動して一端側傾斜面の透明板26に重ね合わされ、平板25側の透明板部32が露出する。この状態で箱眼鏡20を手で持って一端側から水中に挿入することにより、透明板部32を通した水中側の水平方向延長部分の光景をミラー31に反射させて、水上の覗き口28から容易に覗くことができる。その結果、第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、箱眼鏡20の水中への挿入方向を変えて、ミラー31の位置を変えることにより、上記箱眼鏡10の使用態様と異なった使用態様に切り替えて使用することができるので便利である。なお、本実施形態では、ミラー31を通しての映像が逆向きになる点には慣れる必要がある。
【0016】
つぎに、参考例について説明する。
参考例では、図8から図10に示すように、箱眼鏡40の本体41は、上記本体21と同様に、互いに対向する長尺な一方のみが傾斜した台形状の一対の側板42,43と、側板42,43の平行な上辺間に取り付けられた長方形の平板44と、下辺間に取り付けられた長方形で平板44より長さの長い平板45とにより一体で形成されている。本体41の傾斜面となった一端側は、他の部分と同一材質の傾斜板46が取り付けられて開口が封止されており、他端側が開放された覗き口48となっている。そして、傾斜板46の内側面には、長方形のミラー51が貼り付けられている。また、平板45のミラー31と対向する一端側が、透明板部52にされている。
【0017】
上記構成の参考例においては、第2実施形態の図7に示したと同様に、箱眼鏡40の長手方向を鉛直方向に向けた状態にして、箱眼鏡40を手で持って傾斜板46側から水中に挿入することにより、透明板部52を通した水中側の延長部分の光景を、ミラー51に反射して水上の覗き口48から容易に覗くことができ、水中の水平方向の遠い範囲を見ることができる。
なお、上記各実施形態に示したものは一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。
【0018】
【発明の効果】
上記請求項1の発明によれば、箱眼鏡の長手方向一端側を水中に漬けて、透明板を水面に略垂直になるように保持し、他端側の覗き口を水面に略平行になるように支持することにより、垂直にされた透明板を通して水中の横方向の遠くの場所を容易に覗くことができる。その結果、請求項1の発明においては、水中の広い範囲を覗くことができ、水中の広い範囲の魚の動向を調べことができるので、魚釣りのための有効な情報を得ることができる。なお、箱眼鏡を、直方体状で両傾斜面を互いに対向する一対の板材間で傾斜させることにより、視野が広げられるので、水中の広い範囲の魚等の動向を調べるのにさらに便利である(請求項2の発明の効果)。
【0019】
また、請求項3の発明によれば、透明板側傾斜面の鋭角側端縁にミラーが端縁を中心として回動可能に支持されており、ミラーが重なり合う板材部分を透明板部としたことにより、箱眼鏡を垂直状態で保持して一端側から水中に挿入することにより、透明板部を通した水中側の延長部分の光景をミラーに反射して、水上の覗き口から容易に覗くことができる。その結果、請求項3の発明においては、箱眼鏡の水中への挿入方向を変えて、ミラーの位置を変えることにより、上記請求項1の箱眼鏡の使用態様と異なった使用態様に切り替えて使用することができるので便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である箱眼鏡を示す正面図である。
【図2】同箱眼鏡を示す平面図である。
【図3】同箱眼鏡の使用状態を示す説明図である。
【図4】第2実施形態である箱眼鏡を示す一部破断正面図である。
【図5】同箱眼鏡を示す平面図である。
【図6】同箱眼鏡を示す底面図である。
【図7】同箱眼鏡の使用状態を示す説明図である。
【図8】参考例である箱眼鏡を示す一部破断正面図である。
【図9】同箱眼鏡を示す平面図である。
【図10】同箱眼鏡を示す底面図である。
【符号の説明】
10…箱眼鏡、11…本体、12,13…側板,14,15…平板、16…透明板、18…覗き口、20…箱眼鏡、21…本体、22,23…側板,24,25…平板、26…透明板、28…覗き口、31…ミラー、32…透明板部、40…箱眼鏡、41…本体、42,43…側板,44,45…平板、46…傾斜板、48…覗き口、51…ミラー、52…透明板部。
Claims (3)
- 板材で形成された少なくとも内面が暗色になっている筒状体であって、長手方向両端面が長手方向中間を中心として対称形状で互いに対向して傾斜した傾斜面となっており、一端側傾斜面には透明板が液密状態に取り付けられて該傾斜面を封止しており、他端側傾斜面が開放された覗き口となっていることを特徴とする箱眼鏡。
- 前記筒状体が直方体状であって、前記傾斜面が互いに対向する一対の板材間で傾斜したものであることを特徴とする前記請求項1に記載の箱眼鏡。
- 前記透明板で封止された傾斜面の鋭角側端縁に、ミラーが該端縁を中心として回動可能に支持されると共に、該ミラーが重なり合う板材部分が透明板部となっていることを特徴とする前記請求項2に記載の箱眼鏡。
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