JP3067246U - 万華鏡制作キット - Google Patents

万華鏡制作キット

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JP3067246U
JP3067246U JP1999006882U JP688299U JP3067246U JP 3067246 U JP3067246 U JP 3067246U JP 1999006882 U JP1999006882 U JP 1999006882U JP 688299 U JP688299 U JP 688299U JP 3067246 U JP3067246 U JP 3067246U
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lens barrel
mirror
kaleidoscope
production kit
liquid
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JP1999006882U
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Inventor
路 荒木
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有限会社昔館
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初心者にも、精度のよい万華鏡を容易に制作
できるようにする。 【解決手段】 筒の一端がカーリング加工された鏡筒1
0と、鏡筒10の内周面に各長辺が内接するとともに、
収容され鏡筒10内にカーリング部分で一端が位置保持
される三角柱状の合わせ鏡20と、この合わせ鏡20の
一端を不動とするように鏡筒10に取り付けられ、内部
に液体53と小薄片52とを収容するスティック50と
を、鏡筒10内に順次収容、固定させて完成させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は万華鏡制作キットに係り、初心者にも、精度のよい万華鏡を容易に制 作できるようにした万華鏡制作キットに関する。
【0002】
【従来の技術】
日本では、万華鏡は3枚の合わせ鏡に映る反射現象を巧みに利用した玩具とし て知られている。一方、海外でも英国の物理学者デヴィド・ブリュスターが発明 して以来、長い歴史があるが、日本と異なり多くのプロ作家、愛好家によって様 々な様式の精度の高い美術工芸品的な作品が多く作られている。最近、我が国で もこのような作品を鑑賞するだけでなく、万華鏡を制作して楽しみたいという愛 好家もふえてきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、万華鏡は内部に収容された小薄片の動きを、合わせ鏡に反射させて その反射像を楽しむため、鏡筒の先端部に収容された小薄片をうまく分散して適 度な早さで移動させたり、変化させたりするしくみを組み込む必要がある。また 、鏡筒内に収容される合わせ鏡はその角度、鏡筒内への固定等にも精度が得られ るように、様々な工夫も必要である。このため初心者が万華鏡を制作する場合に は各部品を入手したとしても、小薄片をうまく移動させたり、合わせ鏡で多重の 象形対称をなす反射像を、鮮明にズレのないように写し出したりすることは困難 で、精度のよい鮮明な反射像の万華鏡を簡単に作ることは困難だった。
【0004】 そこで、本考案の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、一定の 手順で各部品を制作することで、精度の高い構造の万華鏡を容易に作れるように した万華鏡制作キットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案は筒の一端がカーリング加工された鏡筒と 、この鏡筒の内周面に各長辺が内接するとともに、収容され鏡筒内に前記カーリ ング部分で一端が位置保持される三角柱状の合わせ鏡と、この合わせ鏡の一端を 不動とするように前記鏡筒に取り付けられ、内部に液体と小薄片とを収容する筒 状容器とを、前記鏡筒内に順次収容、固定させて完成させるようにしたことを特 徴とする。
【0006】 前記合わせ鏡は、1枚の鏡を差し替えて3ミラー構造と2ミラー構造とに変更 できるようにすることが好ましい。
【0007】 前記筒状容器は、前記鏡筒側面に形成された貫通孔に挿通され、鏡筒光軸に直 交するように延在する栓付き細管とし、該細管内に所望の小薄片と液体とを収容 して密栓することが好ましい。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下本考案による万華鏡制作キットの実施の一形態について、図面を参照して 説明する。 図1は、本考案の万華鏡制作キットの組立状態を模式的に示した組立斜視図で ある。同図に示したように、本考案のキットを構成する主要部品は、鏡筒10と 、この鏡筒10内に収容される合わせ鏡20と、鏡筒10の端部に取り付けられ るアイホール30と、アイホール30と鏡筒10との間に介装されたカバーシー ト40と、鏡筒10の側面に形成された貫通孔13に取り付けられるスティック 50とからなる。
【0009】 以上の構成部品について説明する。 鏡筒10はいわゆるボール紙等の厚さ約1mmの紙製筒で、本実施の形態では 長さ約220mm、外径40mmのものが使用されている。筒の一端10aは内 側にカーリングされており、端部開口の補強とともに、鏡筒10内径にほぼ等し い直径のアイホール30とカバーシート40とを落とし込んで筒端部に保持する ことができる。アイホール30とカバーシート40とは重ねて筒内部に挿入され 、周縁部がカーリング部分15に支持され、カバーシート40に内側から当接す るように合わせ鏡20が収容されている。カバーシート40は、アイホール30 ののぞき孔31から鏡筒10内に埃等が入るのを保護するための透明樹脂シート である。部品の簡素化のために省略してもよい。 一方、鏡筒10の外周面には絵柄等を付したデザイン紙(図示せず)を巻き付 け、オリジナルな外観の万華鏡に仕上げることができる。鏡筒10はこの他、所 定の直径の塩化ビニル等の合成樹脂パイプを切断したものでもよい。また、アイ ホール30を用いない場合もあるが、その場合には合わせ鏡20の端部を直接カ ーリング部分15で保持するようにしてもよい。
【0010】 合わせ鏡20は、本実施の形態では3枚の長方形状の鏡21A、21Bの長辺 21a同士を合わせて組み立てた三角柱形状の3ミラー構造からなり、組み立て られた三角柱の3長辺21aが鏡筒10に内接するようになっている。この合わ せ鏡20を構成する各鏡はポリプロピレン、塩化ビニル、アクリル樹脂等の合成 樹脂の平滑板の表面にアルミ被膜22を蒸着して表面鏡としたものである。これ らの鏡は従来のガラス鏡より軽量で取り扱いが容易であるため、キット化に好適 である。なお、重量を問わない場合にはガラス鏡を使用しても問題はない。この 合わせ鏡20は隣接した鏡21Aの長辺21a同士を合わせるように、伸縮性の ある粘着テープ23で3カ所を固定して制作している。したがって、鏡21Bは 2枚の鏡21Aが合わされた側と反対側の辺で三角柱の一面を構成するように鏡 筒10内に差し込むことで鏡筒10内に固定される。鏡21Bはテープ等で固定 されていないので、後述するように合わせ鏡を2ミラー構造とするための鏡21 Bの交換が容易に行える。
【0011】 合わせ鏡20の形状は、図4に示したように2等辺三角形で、本実施の形態で は2等辺をなす鏡21Aの挟角がα=24°となっている。鏡21Bは三角形( 三角柱)の頂点(長辺)が鏡筒10の内周に内接するようにその幅が決定されて いる。 2等辺の挟角αは、一般に象形対称の反射像の数nで360°を除した値とす ることができる。反射像の多様性、面の構成数等の観点から像の見やすい適切な 角度を設定すればよい。
【0012】 合わせ鏡20を収容した鏡筒10の側面に形成された貫通孔13にはスティッ ク50が挿入されるようになっている。このスティック50は先端が半球状に仕 上げられ、他端にはキャップ(栓)51が取り付けられた透明ガラス製の液密性 容器である。本実施の形態では試験管状の細管の本体にネジ式キャップ51が取 り付けられている。この内部にはグリセリン、不揮発性油(オイル)、水等の液 体53を満たし、密栓することができる。この液体53中にはオブジェクトとし ての各種の小薄片52が沈められている。小薄片52としては、ビーズ、ガラス 、樹脂片、スパンコール等、光透過材や反射材を用いることが好ましい。サイズ も液体内をスムースに落下可能な範囲で、大小さまざまなものを利用できる。 なお、スティック50内に液体を入れずに小薄片52のみを入れ、スティック 50を動かして小薄片52を様々に動かしても、その変化を楽しめる。
【0013】 この実施の形態では、液体53内を小薄片52が沈降する様子をとらえるよう になっている。これに対してスティック50内に収容する小薄片52を軽い色つ きの樹脂ペレット等にするとともに、液体53を水等、オイルより比重の大きい ものにすることにより、小薄片52がスティック50内を浮上する様子をとらえ るようにすることもできる。
【0014】 以上の各部品は図1に示したような順に鏡筒10内に収容、固定させることで 万華鏡1を完成させることができる。完成状態を図2、図3に示す。 図2は完成した万華鏡1をアイホール30側から見た斜視図である。鏡筒10 に取り付けられたスティック50内には小薄片52が収容され、オイル53で満 たされている。またスティック50を鏡筒10に固定するためにゴム輪16が掛 け渡されている。
【0015】 図3は、合わせ鏡20の収容状態を模式的に示すために、一部を切り欠いてス ティック50側から見た斜視図である。この例では、スティック50は、貫通孔 13付近で、スティック50に取り付けられたOリング17によって鏡筒10に 固定されている。
【0016】 次に、合わせ鏡20のミラーの構成について、図4を参照して説明する。同図 (a)に示したように、本実施の形態では3ミラー構造が採用されている。この 3ミラー構造では、反射したパターンが複数の対称軸に関して視野内全体に広が って見える。これに対して図4(b)に示したように、鏡21Bを取り除き、そ の代わりに鏡21Bと同寸法の表面つや消しの黒い塩化ビニル板25を取り付け ることで、合わせ鏡を角度αをなす2枚の鏡21Aによる2ミラー構造とするこ とができる。この2ミラー構造では、視野中心を模様の中心とした多角形模様を 得ることができる。塩化ビニル板25は、黒色つや消しの他、濃色のものを採用 することができ、樹脂板の他、厚みの十分な板紙を使用してもよい。 このように、3ミラー構造と2ミラー構造とを1枚の鏡21Bと、つや消し板 25との入れ替えにより容易に切り替えることができる。なお、鏡21Bをその まま残し、その鏡面にウールペーパー25等の起毛紙を貼着することで、同様に 2ミラー構造に変更することもできる。ウールペーパー25の色は黒色の他、深 緑、紺色等のつや消し濃色を用いることができる。
【0017】 アイホール30の覗き孔31の変形例について図5を参照して説明する。一般 にアイホール30の覗き孔31は円孔であるが、合わせ鏡20の取付方向に応じ たティアドロップ形状とすることも好ましい。このティアドロップ形状の覗き孔 31を用いると、覗いたときの視野が広く確保されるため、模様の広がり感がよ りリアルに感じられる。
【0018】 図6は本考案の変形例を示した部分斜視図である。同図に示したように、鏡筒 10先端にスティック50を取り付ける代わりに、扁平円筒形状の透明な液密性 容器55を鏡筒10内に取り付けることもできる。この円筒形状の容器55内に はスティック50と同様に小薄片52を入れ、オイル53が満たされている。容 器外径と鏡筒10内径とをほぼ等しく設定することで、容器を鏡筒10の端部に 簡単に取り付けることができる。
【0019】 容器55の背面側にバックカラーフィルム58を取り付けることができる。こ のバックカラーフィルム40はアイホール30側から筒内を覗いた際に容器55 内の小薄片52の変化の背景となる。黒、白、濃色の着色樹脂板、ホログラムプ リントされた樹脂板とすることが好ましい。また、バックカラーフィルム40を 使用せず、万華鏡を覗いて見える景色をそのまま背景としてもよい。
【0020】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば鮮明な反射像が得られる精度 の高い万華鏡を初心者が簡単な手順を経て制作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による万華鏡制作キットの実施の一形態
を示した組立斜視図。
【図2】図1に示した万華鏡制作キットの完成状態の一
例を示した斜視図。
【図3】図1に示した万華鏡制作キットの完成状態の一
例を示した斜視図。
【図4】合わせ鏡の取付状態を示した端面図。
【図5】アイホールの形状の一例を示した正面図。
【図6】筒状容器の変形例を示した部分斜視図。
【符号の説明】
1 万華鏡 10 鏡筒 20 合わせ鏡 30 アイホール 40 カバーシート 50 スティック 52 小薄片 53 液体 55 容器 58 バックカラーフィルム

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒の一端がカーリング加工された鏡筒と、
    この鏡筒の内周面に各長辺が内接するとともに、収容さ
    れ鏡筒内に前記カーリング部分で一端が位置保持される
    三角柱状の合わせ鏡と、この合わせ鏡の一端を不動とす
    るように前記鏡筒に取り付けられ、内部に液体と小薄片
    とを収容する筒状容器とを、前記鏡筒内に順次収容、固
    定させて完成させることを特徴とする万華鏡制作キッ
    ト。
  2. 【請求項2】前記合わせ鏡は、1枚の鏡を差し替えて3
    ミラー構造と2ミラー構造とに変更可能なことを特徴と
    する請求項1記載の万華鏡制作キット。
  3. 【請求項3】前記筒状容器は、前記鏡筒側面に形成され
    た貫通孔に挿通され、鏡筒光軸に直交するように延在す
    る栓付き細管とし、該細管内に所望の小薄片と液体とを
    収容して密栓するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の万華鏡制作キット。
JP1999006882U 1999-09-07 1999-09-07 万華鏡制作キット Expired - Lifetime JP3067246U (ja)

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