JP4024516B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタ(TFT)等のスイッチング素子を備えたアクティブマトリクス型の液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5(a)は、従来の液晶表示装置におけるアクティブマトリクス基板の1画素部分の平面図を示している。
【0003】
図5(a)において、アクティブマトリクス基板には、複数の画素電極54がマトリクス状に設けられており、これらの画素電極54の周囲を通り、互いに直交交差するように、各ゲート配線51とソース配線52とが形成されている。これらのゲート配線51とソース配線52との交差部近傍には、前記画素電極54にコンタクトホールを介して接続されるスイッチング素子としてのTFTが形成されている。
【0004】
図5(b)は、図5(a)の液晶表示装置におけるアクティブマトリクス基板のB−B´線断面図を示している。
【0005】
図5(b)において、透明絶縁性基板60上に、図5(a)のゲート配線51と枝分かれしたゲート電極51が設けられ、その上を覆ってゲート絶縁膜55が設けられている。その上にはゲート電極51と重畳するように半導体層62が設けられ、その中央部上にチャネル保護層63が設けられている。この半導体層62及びチャネル保護層63の両端部を覆い、該チャネル保護層63上で分断された状態で、ソース電極52及びドレイン電極53が設けられている。このようにして形成されたTFT及びゲート配線51、ソース配線52の上部を覆って層間絶縁膜59が設けられており、該層間絶縁膜59上には画素電極54が設けられ、層間絶縁膜59を貫くコンタクトホールを介して前記TFTと接続されている。
【0006】
このようにして構成されたTFT基板60と対向電極56を備えた対向基板61との間に液晶58を封入して従来の液晶表示装置は完成する。このとき、前記TFT基板60と対向基板61との間隙は、スペーサ57を用いて所定の間隔に保たれている(特開昭61−156025号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に開示された従来の液晶表示装置においては、層間絶縁膜59としてポリイミド樹脂を用いているが、その他にも、例えば透明度の高いアクリル樹脂やポリスチレン、ポリエステル等が一般的に用いられている。
【0008】
また、スペーサ57については特に開示されていないが、通常はガラス等の硬質材料やプラスチックビーズ等が用いられており、プラスチックビーズスペーサの材料としては、ポリイミドやエポキシ、ポリスチレン等が一般的に用いられている。
【0009】
しかしながら、上述したようなアクリル系樹脂を層間絶縁膜59として用い、スペーサ57としてエポキシ樹脂を用いて上記液晶表示装置を作製した場合、液晶を注入封止後に点灯検査を行うと、ニュートンリング(水に石等を落下させた時に水面に現れるリング状の波紋のようなもの)が現れた。特に、シール部分でこの現象は多発し、シール部分の下層に層間絶縁膜を設けた液晶表示装置の場合には特に顕著に現れた。
【0010】
このような現象が現れる原因を調べると、前記スペーサ57が前記層間絶縁膜59に画素電極54を挟んでめり込んでしまい、前記TFT基板60と対向基板61との間隙が変化したことに起因していることが分かった。
【0011】
ここで、前記層間絶縁膜59上にはITOやAl等からなる画素電極54が形成されているにも拘わらず、前記スペーサ57がめり込んでしまうのは、前記画素電極54の厚さが500〜2000オングストロームであるのに対して、前記層間絶縁膜59の厚さは1.5〜4μmであり、該画素電極54が絶対的に薄い為であると考えられる。このことは配向膜(図示せず)についても同様と考えられる。
【0012】
このように、従来の液晶表示装置においては、スペーサが層間絶縁膜にめり込んでしまうことに起因して、点灯検査時にニュートンリングが発生してしまい、良品率、信頼性を著しく損なうという問題を有していた。
【0013】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、層間絶縁膜とスペーサとの材料の最適化を図ることにより、層間絶縁膜に樹脂を用いた液晶表示装置に発生する様々な問題点を解決することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の液晶表示装置は、走査配線と信号配線との交差部近傍にスイッチング素子が設けられ、該スイッチング素子の上部には層間絶縁膜が設けられ、該層間絶縁膜の上部には該スイッチング素子と接続された画素電極が設けられる一方基板が、他方基板と対向配置されるとともに、該対向配置された基板間に該基板間隔を一定に保つスペーサ及び液晶がシール材により封止されてなる液晶表示装置において、前記スペーサがロックウェル硬度M80のポリスチレンであり、かつ、前記層間絶縁膜は、その硬度が前記スペーサの硬度と同じかもしくはそれよりも大きい樹脂膜であり、ロックウェル硬度E61〜74のポリアミドイミド、ロックウェル硬度M87〜93のポリアリレート、ロックウェル硬度M105〜109のポリエーテルイミド、ロックウェル硬度M80〜110のエポキシ、ロックウェル硬度E45〜58のポリイミド、ロックウェル硬度M90のアクリル系樹脂からなる群より選ばれる何れか一種の樹脂からなり、前記画素電極を挟んで層間絶縁膜に前記スペーサがめり込まず、前記両基板間隙が一定に保たれることを特徴としており、そのことにより上記目的が達成されるまた、前記層間絶縁膜は、例えば、膜厚1.5〜4μmに形成されている。
【0015】
上記構成により、以下、その作用を説明する。
【0016】
本発明においては、走査配線と信号配線との交差部近傍にスイッチング素子が設けられ、該スイッチング素子の上部には層間絶縁膜が設けられ、該層間絶縁膜の上部には該スイッチング素子と接続された画素電極が設けられる一方基板が、他方基板と対向配置されるとともに、該対向配置された基板間に該基板間隙を一定に保つスペーサ及び液晶がシール材により封止されてなる液晶表示装置において、前記層間絶縁膜の硬度が、前記スペーサ材の硬度と同じか、もしくは大きいことを特徴としており、そのことにより層間絶縁膜表面にスペーサ材がめり込むことが防止でき、表示品位の高い液晶表示装置が得られる。また、液晶表示装置完成後に、ユーザーが表面を拭く等して圧力が加わった場合であっても、基板間隙を一定に保つことができるため、信頼性が向上するとともに良品率も向上する。
【0017】
また、走査配線と信号配線との交差部近傍にスイッチング素子が設けられ、該スイッチング素子の上部には層間絶縁膜が設けられ、該層間絶縁膜の上部には該スイッチング素子と接続された画素電極が設けられる一方基板が、他方基板と対向配置されるとともに、該対向配置された基板間に該基板間隙を一定に保つスペーサ及び液晶がシール材により封止されてなる液晶表示装置において、前記層間絶縁膜として、弾性体を用いれば、例え液晶表示装置の表示面表面が加圧され、層間絶縁膜表面にスペーサ材がめり込み、一時的に基板間隙が変化したとしても、加圧が取り除かれたときに反発力が起こり、所定の基板間隙に復元される。つまり、液晶表示装置の基板間隙を一定に保つことができるため、信頼性が向上するとともに良品率も向上する。
【0018】
また、前記シール材の内部にスペーサが設けられている場合、該シール材内部のスペーサが、前記液晶中のスペーサより大きいものを使用することにより、特にシール材部分で発生していた基板間隙の変化を防止することができる。
【0019】
また、前記シール材の内部にスペーサが設けられている場合、該シール材内部のスペーサの硬度が、前記液晶中のスペーサの硬度より大きいものを使用することにより、さらに効果が上がる。
【0020】
また、前記シール材の下側に、前記層間絶縁膜を存在させないことにより、一層効果が上がる。
【0021】
また、前記シール材の下側に、金属膜、チッ化膜、酸化膜のいずれかを設けることにより、シール材部分の密着性が向上し、さらに信頼性の高い液晶表示装置を得ることができる。
【0022】
また、前記層間絶縁膜として透明度の高い樹脂を用いることにより、特に透過型液晶表示装置として使用する場合には、着色のない美しい画像表示を得ることができるとともに、透過率が低下することを防止でき、バックライトにおける消費電力の増加も発生しない。
【0023】
また、基板上に、複数のスイッチング素子をマトリクス状に形成するとともに、該スイッチング素子と接続される走査配線及び信号配線を互いに交差するように形成する工程と、前記スイッチング素子、走査配線、信号配線の上部に、樹脂よりなる層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜表面の膜質を、灰化処理または光照射によって改善する工程と、前記層間絶縁膜上に前記スイッチング素子と接続された画素電極を形成する工程とを含む製造方法を用いれば、層間絶縁膜を形成する樹脂として表面密着性の悪い材料を使用することも可能となる。また、このときフォトレジストの除去を同時に行うことができ、製造工程の削減を図ることもできる。
【0024】
このとき、前記層間絶縁膜をパターニングする前にプリベーク処理して該層間絶縁膜を乾燥させる工程を含むことにより、層間絶縁膜を形成する樹脂の粘度を下げることができ、生産性が向上するとともに、寸法精度を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0026】
(実施形態1)
図1(a)は、本発明の実施形態1の液晶表示装置におけるアクティブマトリクス基板の1画素部分の構成を示す平面図である。
【0027】
図1(a)において、アクティブマトリクス基板には、複数の画素電極4がマトリクス状に設けられており、これらの画素電極4の周囲を通り、互いに直交交差するように、走査配線としてのゲート配線1と信号配線としてのソース配線2とが形成されている。このとき、これらのゲート配線1とソース配線2とは、その一部分が前記画素電極4の外周部分とオーバーラップして形成されている。また、これらのゲート配線1とソース配線2との交差部近傍には、前記画素電極4にコンタクトホールを介して接続されるスイッチング素子としてのTFTが形成されている。これは、MIM等のスイッチング素子でもかまわない。また、付加容量配線(Cs配線)12が前記画素電極4の中央部分のゲート配線1と同層に、ゲート配線1と同じプロセスにより形成されている。このとき、前記Cs配線12は共通配線に接続されるCs on Com方式となっている。
【0028】
図1(b)は、図1(a)の液晶表示装置におけるアクティブマトリクス基板のA−A´線断面図を示している。
【0029】
図1(b)において、透明絶縁性基板10上に、図1(a)のゲート配線1と枝分かれしたゲート電極31が設けられ、その上を覆ってゲート絶縁膜5が設けられている。その上にはゲート電極31と重畳するように半導体層34が設けられ、その中央部上にチャネル保護層35が設けられている。この半導体層34の一部及びチャネル保護層35の両端部を覆い、該チャネル保護層35上で分断された状態で、ソース電極32及びドレイン電極33となるn+層36が設けられている。
【0030】
このようにして形成されたTFTの上部を覆って層間絶縁膜9が設けられており、該層間絶縁膜9上には画素電極4が設けられ、該画素電極4は該層間絶縁膜9を貫くコンタクトホール37を介して前記TFTのドレイン電極33と接続されている。そして、前記画素電極4上及び対向基板11上に形成された対向電極6上には、それぞれ図示しない配向膜が形成されており、該配向膜間には液晶8が封入されている。
【0031】
このとき、前記TFT基板10と前記対向基板11との間隙は、スペーサ7により保たれている。ここでは、層間絶縁膜9としてロックウェル硬度M90のアクリル系樹脂を用い、また、スペーサ7としてはロックウェル硬度M80のポリスチレンを用いた。これは、透明度の高いアクリル系樹脂を層間絶縁膜9として用いたことにより、着色が全くない高表示品位の液晶表示装置を得ることができるとともに、スペーサ7として層間絶縁膜9よりも柔らかいポリスチレンを用いたことにより、基板に対してスペーサがめり込まず前記両基板間隙を一定に保つことができる液晶表示装置を得ることができた。
【0032】
以上のように本実施形態1のアクティブマトリクス基板が構成され、以下のようにして製造することができる。
【0033】
まず、ガラス基板等からなる透明絶縁性基板10上に、Al、Ta、Cr等の金属からなるゲート配線1(ゲート電極31)と、SiNx、SiO2等からなるゲート絶縁膜5と、Si等からなる半導体層34と、SiNx等からなるチャネル保護層35と、n+層36とを順次成膜パターニングして形成する。ここまでの作製プロセスは、従来のアクティブマトリクス基板の製造方法と同様にして行うことができる。
【0034】
次に、Al、Ta、Cr等の金属からなるソース配線2(ソース電極32及びドレイン電極33)上にITOを形成して2層配線とした。これは、断線冗長性を持たせるためと実装端子部分の低抵抗化のためである。
【0035】
さらに、その上に、層間絶縁膜9として感光性のアクリル系樹脂をスピンコート法により例えば3μmの膜厚で形成する。この膜厚は、樹脂等の膜の誘電率によって決定される。これは、各配線と画素電極4とが重畳して形成されているために寄生容量ができてしまうからであり、なるべく誘電率の低い樹脂を用いることが好ましい。この樹脂に対して、所望のパターンに従って露光し、アルカリ性の溶液にて処理する。これにより露光された部分のみがアルカリ性の溶液によってエッチングされ、層間絶縁膜9を貫通するコンタクトホール37が形成されることになる。
【0036】
このとき、感光性のアクリル樹脂を用いたことにより、フォト工程だけでパターニングすることができるので、感光性を持たせることができる樹脂には感光性を持たせる方が好ましい。また、低粘度の樹脂を用い生産性を向上させるとともにパターニング前にプリベーク処理して乾燥させることにより、本硬化時に寸法がずれる等の悪影響を防止することができさらに好ましい。
【0037】
また、表面の密着性が悪い樹脂については、この段階で灰化処理や光照射により表面を荒らして密着性を改善するとよい。このときフォトレジストも同時に取除けば工程が増えることもない。
【0038】
その後、画素電極4となるITOをスパッタ法により形成し、パターニングする。これにより画素電極4は、層間絶縁膜9を貫くコンタクトホール37を介して、TFT3のドレイン電極33と接続されることになる。
【0039】
そして、このようにして作製したTFT基板10と対向電極6が形成された対向基板11とを貼り合わせる。このとき、周辺部分をシール材、その他の部分をスペーサ7により間隙を一定に保った。その後、前記両基板間に液晶8を封入して本実施形態1の液晶表示装置を製造した。
【0040】
なお、ここでは、層間絶縁膜9をロックウェル硬度M90のアクリル系樹脂を用い、スペーサとしてロックウェル硬度M80のポリスチレンを用いた。
【0041】
したがって、このようにして得られるアクティブマトリクス基板は、透過型の液晶表示装置に用いる場合には、層間絶縁膜9として透明度の高いもの、具体的には可視光領域の透過率90%以上のものを用いることが好ましく、例えば、ポリアミドイミド(E61〜74)、ポリアリレート(M87〜93)、ポリエーテルイミド(M105〜109)、エポキシ(M80〜110)、透明度の高いポリイミド(E45〜58:例えばヘキサフルオロプロピレンを含む酸二無水物とジアミンとの組合わせ)等を用いることができる。また、スペーサ7としては、特に透明である必要は無く、例えば黒色に着色されたものであってもよい。そのため、前記層間絶縁膜9よりも材料選択の範囲は広く、該層間絶縁膜9と同じ材料もしくはそれより柔らかいものを用いればよい。
【0042】
また、上述したアクティブマトリクス基板を反射型の液晶表示装置に用いる場合には、前記透過型の液晶表示装置に用いる場合よりも層間絶縁膜9の材料選択の範囲はずっと広くなり、例えば、ポリイミドでは一般的に良く知られるカプトンのような着色材を用いることができる。
【0043】
(実施形態2)
本実施形態2の液晶表示装置に用いるアクティブマトリクス基板では、弾性率の高い樹脂、特に反発弾性力の強い樹脂を用いて層間絶縁膜を形成しており、その他は実施形態1と同様の手法により液晶表示装置を作製した。
【0044】
ここで、上下基板の貼り合わせ時やパネル完成後等に、指でパネル表面を押したりするような表面上からの圧力が加わった場合、反発弾性力の強い樹脂を用いて層間絶縁膜を形成した液晶表示装置であれば、一時的に層間絶縁膜の表面は凹んでしまうものの、圧力が解除されるとともに弾性力(反発力)が働いて元の状態に戻り、それに伴って変化していた基板間隔も所定の状態に戻るという利点がある。
【0045】
本実施形態2で用いた弾性率の高い樹脂としては、透過型の液晶表示装置では、ブタジエンスチレン共重合体、ブチルゴム、フッ素ゴムを、また、反射型の液晶表示装置としては、ポリオレフィン系ラストマー、ポリウレタンゴム等のゴム状弾性高分子を好適に用いることができる。
【0046】
(実施形態3)
図2、図3、図4は、本発明の実施形態3の液晶表示装置におけるシール部分の拡大断面図である。なお、図1と同様の作用を奏する部材には同一の符号を付けてその説明は省略する。
【0047】
まず、実施形態1と同様の手法によりTFT基板を作製後、図2に示すように、層間絶縁膜9のパターニング時にシール14部分下側の層間絶縁膜9を取り除いた。つまり、シール14の下側の透明絶縁性基板10上には、ゲート配線1と該ゲート配線1上に形成されたゲート絶縁膜5とが設けられており、該シール14よりも内側の透明絶縁性基板10上には、前記ゲート配線1とゲート絶縁膜5上に層間絶縁膜9と画素電極4とが積層された状態となっている。
【0048】
その後、対向電極6が形成された対向基板11とTFT基板10とを前記シール14を介して所定の間隔で貼り合わせた。このとき、スペーサ7及びスペーサ13により所定の間隙を保っているが、表示領域内(液晶中)のスペーサ7よりもシール14内のスペーサ13の方に直径が大きいものを用いた。
【0049】
このような構造とすることにより、これまで問題となっていたシール14部分近傍での表示の不具合が解消された。ここで、シール14内のスペーサ13としては、ガラス粒子等の硬質のものを用いるとさらに効果的である。また、このときの表示領域内のスペーサ7としては、プラスチックビーズ等を用いることが望ましい。なお、液晶表示装置作製時に、前記表示領域内のスペーサ7がシール14内に流れ込むことも考えられるが、このことは特に問題ではない。
【0050】
ここで、上述したようにして形成した液晶表示装置において、図3に示すように、シール14の下側の透明絶縁性基板10上に、さらにソース配線やITO40を設けることにより、該シール14との密着性が向上するとともに、静電気対策の点においても効果的である。このときのソース配線材料や画素電極材料としては、金属、チッ化物、酸化物等を用いることが特に好ましい。
【0051】
さらに、図4に示すように、前記層間絶縁膜9の端部を斜めに形成することにより、液晶8の注入時において気泡等の発生を未然に防ぐことができ、スムーズな液晶注入が可能となる。
【0052】
以上のように本実施形態3のアクティブマトリクス基板が構成され、以下のようにして製造することができる。ここでは、実施形態1と同様のプロセスについては省略して説明する。
【0053】
まず、透明絶縁性基板10上に層間絶縁膜9を形成する工程までは、実施形態1と同様の手法により行った。次に、コンタクトホール形成のために前記層間絶縁膜9のパターニングを行う。このときに、表示領域の周囲部分、つまりシール14形成部分の下側に位置する層間絶縁膜9についても、コンタクトホール部分と同様に取り除いた。その後、前記層間絶縁膜9の表示領域に相当する部分に画素電極4を形成して、図示しない配向膜を形成した。
【0054】
そして、上述したようにして作製したTFT基板10と対向電極6が形成された対向基板11との周囲部分を、エポキシ樹脂等の熱硬化樹脂や光硬化樹脂からなるシール14で貼り合わせた。このとき、スペーサ7及びスペーサ13により前記両基板間隙を一定に保った。
【0055】
その後、前記シール14を硬化させ、液晶8を封入することにより本実施形態3の液晶表示装置を製造することができる。
【0056】
本実施形態3では、前記シール14形成部分の下側に前記層間絶縁膜9を設けていないので、該シール14硬化時に該層間絶縁膜9を形成する樹脂が硬化収縮熱膨張を起こして前記両基板の間隙が変わってしまうことも無くなる。
【0057】
また、本実施形態3では、前記シール14形成部分の下側にゲート絶縁膜5を設けているが、これは該シール14との密着性を向上させるためである。このとき、あらかじめスペーサ13を含み込んだシール14を用いることが生産性向上の点で好ましい。
【0058】
なお、本発明では、Cs on Com方式の液晶表示装置を用いて説明したが、これがCs on Gate方式の液晶表示装置であっても構わない。
【0059】
【発明の効果】
以上の様に本発明によれば、層間絶縁膜の硬度がスペーサの硬度と同じか、もしくは大きいことにより、層間絶縁膜表面にスペーサ材がめり込むことが防止でき、表示品位の高い液晶表示装置が得られる。また、液晶表示装置完成後に、ユーザーが表面を拭く等して圧力が加わった場合であっても、基板間隙を一定に保つことができるため、信頼性が向上するとともに良品率も向上する。
【0060】
また、層間絶縁膜として、弾性体を用いれば、例え液晶表示装置の表示面表面が加圧され、層間絶縁膜表面にスペーサ材がめり込み、一時的に基板間隙が変化したとしても、加圧が取り除かれたときに反発力が起こり、所定の基板間隙に復元される。つまり、液晶表示装置の基板間隙を一定に保つことができるため、信頼性が向上するとともに良品率も向上する。
【0061】
また、シール材の内部にスペーサが設けられている場合、該シール材内部のスペーサが、液晶内のスペーサより大きいものを使用することにより、特にシール材部分で発生していた基板間隙の変化を防止することができる。
【0062】
また、シール材の内部にスペーサが設けられている場合、該シール材内部のスペーサの硬度が、液晶内のスペーサの硬度よりも硬いものを使用することにより、さらに効果が上がる。
【0063】
また、前記シール材の下側に、前記層間絶縁膜を存在させないことにより、一層効果が上がる。
【0064】
また、前記シール材の下側に、金属膜、チッ化膜、酸化膜のいずれかを設けることにより、シール材部分の密着性が向上し、さらに信頼性の高い液晶表示装置を得ることができる。
【0065】
また、前記層間絶縁膜として透明度の高い樹脂を用いることにより、特に透過型液晶表示装置として使用する場合には、着色のない美しい画像表示を得ることができるとともに、透過率が低下することを防止でき、バックライトにおける消費電力の増加も発生しない。
【0066】
また、基板上に、複数のスイッチング素子をマトリクス状に形成するとともに、該スイッチング素子と接続される走査配線及び信号配線を互いに交差するように形成する工程と、前記スイッチング素子、走査配線、信号配線の上部に、樹脂よりなる層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜表面の膜質を、灰化処理または光照射によって改善する工程と、前記層間絶縁膜上に前記スイッチング素子と接続された画素電極を形成する工程とを含む製造方法を用いれば、層間絶縁膜を形成する樹脂として表面密着性の悪い材料を使用することも可能となる。また、このときフォトレジストの除去を同時に行うことができ、製造工程の削減を図ることもできる。
【0067】
また、前記層間絶縁膜をパターニングする前にプリベーク処理して該層間絶縁膜を乾燥させる工程を含むことにより、層間絶縁膜を形成する樹脂の粘度を下げることができ、生産性が向上するとともに、寸法精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の実施形態1の液晶表示装置におけるアクティブマトリクス基板の1画素部分の構成を示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)の液晶表示装置におけるアクティブマトリクス基板のA−A´線断面図を示している。
【図2】図2は、本発明の実施形態3の液晶表示装置におけるシール部分の拡大断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態3の液晶表示装置におけるシール部分の拡大断面図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態3の液晶表示装置におけるシール部分の拡大断面図である。
【図5】図5(a)は、従来の液晶表示装置におけるアクティブマトリクス基板の1画素部分の平面図を示している。図5(b)は、図5(a)の液晶表示装置におけるアクティブマトリクス基板のB−B´線断面図を示している。
【符号の説明】
1 ゲート配線
2 ソース配線
3 TFT(スイッチング素子)
4 画素電極
5 ゲート絶縁膜
6 対向電極
7 スペーサ
8 液晶
9 層間絶縁膜
10 透明絶縁性基板(TFT基板)
11 対向基板
12 付加容量配線(Cs配線)
13 スペーサ
14 シール材
31 ゲート電極
32 ソース電極
33 ドレイン電極
34 半導体層
35 チャネル保護層
36 n+
37 コンタクトホール
40 ソース配線やITO
51 ゲート配線、ゲート電極
52 ソース配線、ソース電極
53 ドレイン電極
54 画素電極
55 ゲート絶縁膜
56 対向電極
57 スペーサ
58 液晶
59 層間絶縁膜
60 透明絶縁性基板
61 対向基板
62 半導体層
63 チャネル保護層

Claims (2)

  1. 走査配線と信号配線との交差部近傍にスイッチング素子が設けられ、該スイッチング素子の上部には層間絶縁膜が設けられ、該層間絶縁膜の上部には該スイッチング素子と接続された画素電極が設けられる一方基板が、他方基板と対向配置されるとともに、該対向配置された基板間に該基板間隔を一定に保つスペーサ及び液晶がシール材により封止されてなる液晶表示装置において、
    前記スペーサがロックウェル硬度M80のポリスチレンであり、かつ、
    前記層間絶縁膜は、その硬度が前記スペーサの硬度と同じかもしくはそれよりも大きい樹脂膜であり、ロックウェル硬度E61〜74のポリアミドイミド、ロックウェル硬度M87〜93のポリアリレート、ロックウェル硬度M105〜109のポリエーテルイミド、ロックウェル硬度M80〜110のエポキシ、ロックウェル硬度E45〜58のポリイミド、ロックウェル硬度M90のアクリル系樹脂からなる群より選ばれる何れか一種の樹脂からなり、
    前記画素電極を挟んで層間絶縁膜に前記スペーサがめり込まず、前記両基板間隙が一定に保たれることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記層間絶縁膜は、膜厚1.5〜4μmの樹脂膜であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
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