JP4024154B2 - ポートフォリオ算出装置、ポートフォリオ算出方法およびポートフォリオ算出プログラム - Google Patents

ポートフォリオ算出装置、ポートフォリオ算出方法およびポートフォリオ算出プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の金融商品に対する最適な投資比率をポートフォリオとして算出するポートフォリオ算出装置、ポートフォリオ算出方法およびポートフォリオ算出プログラムに関し、特に所望のポートフォリオを簡易に出力可能なポートフォリオ算出装置、ポートフォリオ算出方法およびポートフォリオ算出プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
株券に代表される金融商品に投資する場合、損失が発生する危険を抑えるために複数の金融商品に分散して投資することが一般的である。このように複数の金融商品に分散して投資する際には、各金融商品に対する投資額の割合によって全体として期待できる利益と損失が発生する危険とが決定される。
【0003】
複数の金融商品に対する最適な投資比率であるポートフォリオを求めるため、従来から有効フロンティア曲線が用いられてきた。有効フロンティア曲線は、各金融商品について期待利益を投資額に対する収益率で表した「リターン」とリターンの変動性をリターンの分散または標準偏差によって表した「リスク」とを用いて算出する(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
有効フロンティア曲線は、投資した金融商品全体でのリターンに対して最も小さいリスクの値を示す。したがって、有効フロンティア曲線上に乗るポートフォリオを組むことで、リターンを最大化しつつリスクを最小化した最も効率的なポートフォリオを得ることができる。
【0005】
【非特許文献1】
川口有一郎著「入門不動産金融工学」ダイヤモンド社、2001年2月8日、p.214−244
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のポートフォリオの算出では、リターンの値として過去のリターン実績を採用していた。これは、金融商品のリターン値が略一定の値であることを前提と考えるものであるが、金融商品の価格は状況によって変動する。特に企業が発行した株券の価格は企業の経営状態や、業界の動向によって大きく変わる。すなわち、過去のリターン実績では現在の企業や業界の動向を反映することができないため、投資家の判断を加味して適切なリターンの値を設定することが求められている。
【0007】
また、有効フロンティアは、リターンとリスクの関係を示すものであるため、ユーザはさらに有効フロンティアからポートフォリオを選択する必要がある。さらに上述したようにリターンの値は投資家の判断を加味して求めることが望ましい。このため、実際の使用においては、リターンの設定、有効フロンティアの算出、ポートフォリオの算出が連携して行われ、さらにはそれぞれの設定の見直しが簡易に実行可能であることが重要である。
【0008】
さらに、従来のポートフォリオ算出では、空売りを含めたポートフォリオを適切に算出することができなかった。空売りとは、金融商品を他人から借りて現時点の価格で売却し、価格が下落した時点で買戻しを行うことを指し、価格の下落を予想している場合にその差額から利益を得ることができる。この空売りは広く用いられている手法であるが、ポートフォリオの自動算出をおこなう場合は適切に空売りを組み込むことができなかった。
【0009】
たとえば、従来のポートフォリオ算出で空売りを認める場合、所定銘柄の空売りは、その銘柄の購入額が負の値であるとして算出していた。この算出法では、各銘柄の購入合計額と空売りの合計額が投資額に等しくなるだけで、各銘柄の購入合計額と空売りの合計額が投資額に比べて巨大になるという可能性を秘めていた。これは各銘柄の購入額の合計が投資額より大きくなり、投資行動としては不適切な解である。
【0010】
この様に、従来の算出法で空売りを含めてポートフォリオを算出した場合、最適ではないポートフォリオが出力されるという問題点があった。
【0011】
この発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、リターンの設定、有効フロンティアの算出、ポートフォリオの算出が簡易に実行可能で、かつ空売りを含めたポートフォリオを適切に算出可能なポートフォリオ算出装置、ポートフォリオ算出方法およびポートフォリオ算出プログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、複数の株式銘柄に対する最適な投資比率を示すポートフォリオを算出するポートフォリオ算出装置であって、前記株式銘柄の株価におけるリスクの実績値を継続的に蓄積したデータであるリスク実績データと前記株式銘柄における最新の株価を示すデータである株価データとを、前記株式銘柄ごとに記憶部に記憶させる記憶手段と、前記株式銘柄の組み合わせの入力および前記組み合わせに含まれる株式銘柄の予想株価の入力を受け付けたならば、前記組み合わせに含まれる株式銘柄ごとに前記予想株価と前記株価データとの差分をとることによって株式銘柄ごとのリターンを算出するリターン算出手段と、前記株式銘柄のうち前記リターン算出手段によって算出されたリターンが負の値である株式銘柄について、前記負の値であるリターンに「−1」を乗じて当該株式銘柄を空売りした場合のリターンである空売りリターンを算出する空売りリターン算出手段と、前記株式銘柄のうち前記リターン算出手段によって算出されたリターンが負の値である株式銘柄について、当該株式銘柄のリターン実績の分散値と、当該株式銘柄のリターン実績の共分散値に「−1」を乗じた値とを当該株式銘柄を空売りした場合のリスクである空売りリスクとして算出する空売りリスク算出手段と、前記組み合わせに含まれる株式銘柄ごとの前記リスク実績データと、前記リターン算出手段によって算出されたリターンと、前記空売りリターン算出手段によって算出された空売りリターンと、前記空売りリスク算出手段によって算出された空売りリスクとに基づいて求められる前記組み合わせ全体としての有効フロンティア曲線を、リスクおよびリターンを2軸とするグラフ上に表示するグラフ表示手段とを備え、前記リターン算出手段は、前記予想株価の再入力を受け付けたならば、当該予想株価と前記株価データとの差分をとることによってリターンを再算出し、前記グラフ表示手段は、再算出されたリターンに基づく前記有効フロンティア曲線を前記グラフ上に再表示することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、株式銘柄の株価におけるリスクの実績値を継続的に蓄積したデータであるリスク実績データと株式銘柄における最新の株価を示すデータである株価データとを、株式銘柄ごとに記憶部に記憶させ、株式銘柄の組み合わせの入力および組み合わせに含まれる株式銘柄の予想株価の入力を受け付けたならば、組み合わせに含まれる株式銘柄ごとに予想株価と株価データとの差分をとることによって株式銘柄ごとのリターンを算出し、組み合わせに含まれる株式銘柄ごとの前記リスク実績データと、先に算出されたリターンとに基づいて求められる組み合わせ全体としての有効フロンティア曲線を、リスクおよびリターンを2軸とするグラフ上に表示することとし、予想株価の再入力を受け付けたならば、再入力された予想株価と株価データとの差分をとることによってリターンを再算出し、再算出されたリターンに基づく有効フロンティア曲線をグラフ上に再表示することとしたので、投資家の判断を加味して求めたリターンに基づいて有効フロンティア曲線を表示するとともに、予想株価が再入力された場合には再入力された予想株価を反映したフロンティア曲線を再表示することによって、投資家の利便性を高めることができる。また、本発明によれば、株式銘柄のうち算出されたリターンが負の値である株式銘柄について、この株式銘柄を空売りした場合のリターンを空売りリターンとして、空売りした場合のリスクを空売りリスクとしてそれぞれ算出し、算出された空売りリターンおよび空売りリスクに基づく有効フロンティア曲線をグラフ上に表示することとしたので、空売りを含めたポートフォリオを適切に算出することができる。
【0014】
また、本発明は、前記グラフ表示手段は、前記グラフ上を移動可能なマーカーを前記有効フロンティア曲線とともに表示するものであって、前記マーカーを移動させる入力を受け付けたならば、マーカーの現在位置における前記投資比率をポートフォリオとして表示することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、グラフ上を移動可能なマーカーを有効フロンティア曲線とともに表示するとともに、マーカーを移動させる入力を受け付けたならば、マーカーの現在位置における投資比率をポートフォリオとして表示することとしたので、有効フロンティア曲線上の任意の位置における各株式銘柄の投資比率を提供することによって、投資家の利便性を高めることができる。
【0016】
また、本発明は、前記リターン算出手段は、前記株式銘柄に対する投資額の入力を受け付けたならば、当該投資額に基づいてリターンを再算出し、前記グラフ表示手段は、再算出されたリターンに基づく前記有効フロンティア曲線を前記グラフ上に再表示することを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、株式銘柄に対する投資額の入力を受け付けたならば、入力された投資額に基づいてリターンを再算出し、再算出されたリターンに基づく有効フロンティア曲線をグラフ上に再表示することとしたので、変更された投資額に基づく有効フロンティア曲線を表示することによって、投資家の利便性を高めることができる。
【0020】
また、本発明は、前記空売りリターン算出手段は、前記負の値であるリターンについて当該リターンに「−1」を乗じた値を前記空売りリターンとして算出することを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、負の値であるリターンについてこのリターンに「−1」を乗じた値を空売りリターンとして算出することとしたので、空売りを含めたポートフォリオを容易に算出することができる。
【0022】
また、本発明は、前記株式銘柄のうち前記リターン算出手段によって算出されたリターンが負の値である株式銘柄について当該株式銘柄を空売りした場合のリスクを空売りリスクとして算出する空売りリスク算出手段をさらに備え、前記グラフ表示手段は、前記空売りリスク算出手段によって算出された空売りリスクに基づく前記有効フロンティア曲線を前記グラフ上に表示することを特徴とする。
【0023】
本発明によれば、株式銘柄のうち算出されたリターンが負の値である株式銘柄についてこの株式銘柄を空売りした場合のリスクを空売りリスクとして算出し、算出された空売りリスクに基づく有効フロンティア曲線をグラフ上に表示することとしたので、空売りを含めたポートフォリオを精度良く算出することができる。
【0024】
また、本発明は、前記空売りリスク算出手段は、前記リターンが負の値である株式銘柄について当該株式銘柄のリターン実績の分散値と、当該株式銘柄のリターン実績の共分散値に「−1」を乗じた値とを前記空売りリスクとして算出することを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、リターンが負の値である株式銘柄についてこの株式銘柄のリターン実績の分散値と、この株式銘柄のリターン実績の共分散値に「−1」を乗じた値とを空売りリスクとして算出することとしたので、空売りを含めたポートフォリオを精度良く算出することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るポートフォリオ算出装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、インターネット上の分散システムの一つであるWWW(World Wide Web)上で動作するポートフォリオ算出システムに本発明を適用した場合を示すこととする。
【0055】
(実施の形態1)
まず、本実施の形態1に係るポートフォリオ算出システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るポートフォリオ算出システムの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このポートフォリオ算出システムは、各端末装置10a〜10cとWEBサーバ12とがインターネット11を介して接続された構成となる。
【0056】
端末装置10a〜10cは、HTTPサーバにアクセス可能なWEBブラウザを搭載したインターネット端末であり、プロバイダなどを介してインターネット上の各種サーバ装置にアクセスできる。
【0057】
WEBサーバ12は、本発明に係る装置であり、インターネット上の各種端末装置10a〜10cからアクセスを受け付けてホームページなどのウエブサービスを提供するHTTPサーバである。このWEBサーバ12は、単に一般的なウエブサービスを提供するだけではなく、所定の株式銘柄を組み合わせたポートフォリオを算出して各種端末に提供する。具体的には、このWEBサーバ12では、従来技術のように過去のリターン実績をもとにポートフォリオを算出するのではなく、投資家に設定されたリターンから有効フロンティア曲線を算出し、この有効フロンティア曲線からポートフォリオを算出するようにしている。
【0058】
図1に示すように、このWEBサーバ12は、インターフェース部120、入力部121、表示部122、記憶部123および制御部124を有する。インターフェース部120は、インターネット11を介して端末装置10a〜10cとデータ授受するネットワークインターフェースであり、具体的にはTCP/IPプロトコルにしたがった処理をおこなう。
【0059】
入力部121は、キーボードやマウスなどの入力デバイスであり、表示部122は、液晶パネルやディスプレイなどの表示デバイスであり、記憶部123は、ハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部123には、ハイパーテキスト123a、リスク実績データ123bおよび株価データ123cが記憶されている。
【0060】
ハイパーテキスト123aは、端末装置10a〜10cに配信するウインドウ画面を形成するハイパーテキストであり、リスク実績データ123bは、各種株式銘柄の株価におけるリスクの実績値を継続的に蓄積したデータである。また、株価データ123cは、各種株式銘柄のその時点での株価を示すデータである。このリスク実績データ123bおよび株価データ123cは、図示しない株式情報提供サーバから所定時間間隔で逐次データを取得して更新される。
【0061】
制御部124は、WEBサーバ12を全体制御する制御部であり、サーバ処理部124a、リターン設定部124b、有効フロンティア算出部124cおよびポートフォリオ算出部124dを有する。
【0062】
サーバ処理部124aは、端末装置10a〜10cに対してHTTPサーバとしての機能を提供するための処理部であり、具体的には、端末装置10a〜10cからのアクセスを受け付けた際に、記憶部123に記憶したハイパーテキスト123aを読み出して、該当する端末装置10a〜10cに送信する処理などをおこなう。
【0063】
リターン設定部124bは、端末装置10a〜10cから株式銘柄と当該株式銘柄の予想株価が指定された場合に、記憶部123に記憶した当該株式銘柄の株価データ123cに基づいて予想リターンを算出する。ここで、このリターン設定部124bは、従来技術のように過去のリターン実績からリターンの値を決定するのではないので、投資家が予想する株価を入力する必要がある。このため、このリターン設定部124bでは、株価データ123cによって示される株式銘柄の現在の価格と投資家が予想する将来の株価との差から当該銘柄に投資した場合の収益率を算出してリターンとして出力することとなる。
【0064】
有効フロンティア算出部124cは、リターン設定部124bにより算定された銘柄のリターンと当該株式のリスクから有効フロンティア曲線を算出する。ここで、株式銘柄のリスクは、リスク実績データ123bに記憶したデータを使用する。このリスク実績データ123bには、各株式銘柄におけるリターンの分散の実績と、株式銘柄間における共分散の実績が記憶されている。また、有効フロンティア曲線は、指定された株式銘柄の組合せにおいて各リターンに対して最小となるリスクを示した曲線である。換言すれば、あるリスクを許容した場合に期待できる最大のリターンを示すこととなる。したがって、この有効フロンティア曲線上に位置するポートフォリオを採用することで、もっとも効率的なポートフォリオを得ることができる。有効フロンティア算出部124cは、算出したポートフォリオを端末装置10a〜10cに送信する。
【0065】
ポートフォリオ算出部124dは、端末装置10a〜10cから有効フロンティア曲線上の点を指定された場合に、当該指定された点に対応するポートフォリオを算出して端末装置10a〜10cに返す。したがって、投資家は、有効フロンティア曲線として示された効率的なポートフォリオから、任意のリターンもしくは任意のリスクを指定し、最適なポートフォリオを得ることができる。また、ポートフォリオ算出部124dは、端末装置10a〜10cが所定の株式銘柄について購入株数を指定した場合には、この指定にしたがってポートフォリオを算出し、端末装置10a〜10cに送信する。このとき算出するポートフォリオは、必ずしも有効フロンティア曲線上に乗ることを必要としない。
【0066】
次に、図1に示したWEBサーバ12が提供するポートフォリオ算出ウインドウの一例について説明する。図2は、図1に示したWEBサーバ12が提供するポートフォリオ算出ウインドウの一例を示す図である。同図に示すように、銘柄をコードや会社名で指定する銘柄指定枠21および投資の全体額を指定する投資額入力枠27を入力すると、株価入力枠23に各銘柄の現在の株価が表示される。ここで、株価設定バー22は株価の変化の予想を入力するためのバーであり、現在の株価と同一である場合にはバーが中央に来る。投資家は、このバーの位置によって株価の変化を指定するか、もしくは株価入力枠23に直接予想株価を入力する。
【0067】
なお、グラフ28は、横軸にリスク、縦軸にリターンをとったグラフであり、株価が現在の値のままである場合には図2に示すように全ての銘柄でリターンが「0」となる。投資比率バー24、購入株数表示枠25および投資比率表示枠26は、算出したポートフォリオを表示する枠である。また、グラフ29,30はポートフォリオの評価時に参考とするための図面である。
【0068】
図3は、株価設定バー22もしくは株価入力枠23によって目標株価を設定した場合におけるポートフォリオ算出ウインドウの一例である。ここでは、銘柄A〜Fについて、それぞれ株価がどれだけ上昇するかを設定している。この予想株価と現在の株価から各銘柄のリターンが算出される。図3のグラフ28では、銘柄Aのリターンとリスクを座標41aによって示し、銘柄Bのリターンとリスクを座標41bによって示し、銘柄Cのリターンとリスクを座標41cによって示している。同様に、銘柄Dのリターンとリスクを座標41dによって示し、銘柄Eのリターンとリスクを座標41eによって示し、銘柄Fのリターンとリスクを座標41fによって示している。
【0069】
さらに、図3のグラフCでは、銘柄A〜Fのリターンとリスクをもとに、有効フロンティア曲線42を表示している。この有効フロンティア曲線は銘柄A〜Fを組み合わせてポートフォリオを構築する場合の最も効率的な組合せを示す曲線である。投資家は、この有効フロンティア曲線から所望のリターンもしくは許容可能なリスクを選択することで、求めるポートフォリオを得ることができる。たとえば、有効フロンティア曲線42の左端では最もリスクの低いポートフォリオが、有効フロンティア曲線42の右端では最もリターンの高いポートフォリオが示されている。
【0070】
この有効フロンティア曲線上における有効フロンティアの選択は、有効フロンティア上に示したマーカー43の位置によって入力する。このマーカー43は、有効フロンティア曲線42の上を任意にドラッグできる。さらに、このマーカー43に対応するポートフォリオが投資比率バー24、購入株数表示枠25および投資比率表示枠26に表示される。
【0071】
図3の購入株数表示枠25では、銘柄Bを1000株、銘柄Cを700株、銘柄Dを30株購入することで、最適なポートフォリオが構築可能であることが示されている。また、グラフ29に示される購入株価変動51は、購入した銘柄の合計額の変動を示している。また、TOPIX53を同時に表示し、ポートフォリオの評価が簡易に行えるようにしている。さらにグラフ30に表示したポートフォリオ損益54は、現在のポートフォリオによる利益および損失の評価である。具体的には、ポートフォリオに組み込んだ株の合計評価金額から、購入時の金額を減じたものである。
【0072】
ここで、マーカー43を有効フロンティア曲線42の上でドラッグした場合、それに対応してポートフォリオが変化する。図4では、マーカー43をドラッグすることで、有効フロンティア曲線42上におけるマーカー43の位置が変化している。この変化により、図4の購入株数表示枠25では、銘柄Bが0株に減少し、銘柄Cが200株に減少し、銘柄Dが80株に増加している。このポートフォリオでは、図3に示したポートフォリオよりもリターン、リスクが共に大きくなっている。
【0073】
具体的には、図3におけるポートフォリオのリターンが10.5%であるのに対し図4におけるポートフォリオリターンは14.2%である。また、図3におけるポートフォリオのリスクが27.3%であるのに対し、図4におけるポートフォリオのリスクは、44.2%となる。
【0074】
なお、ポートフォリオの構成の変化に対応してグラフ29に示される購入株価変動51およびTOPIX53が変化する。同様に、グラフ30に表示したポートフォリオ損益54も変化することとなる。
【0075】
さらに、購入する株数を投資者が設定する場合について説明する。図5は、図4に示したポートフォリオ算出ウインドウにおいて、購入株価表示枠25を投資者が設定した場合におけるポートフォリオ算出ウインドウを示す図である。図5では、投資者は、銘柄Aを600株に設定し、銘柄Bを800株に設定し、銘柄Cを600株に設定し、銘柄Dを80株に設定し、銘柄Eを5000株に設定し、銘柄Fを5000株に設定している。
【0076】
この結果、ポートフォリオ全体におけるリターンは10.8%、リスクは32.9%となり有効フロンティア曲線42から離れた座標にマーカー43が表示されることとなる。なお、ポートフォリオの構成の変化に対応して購入株価変動51、TOPIX53およびポートフォリオ損益54が変化する点については図4と同様である。
【0077】
次に、図1に示した端末装置10aとWEBサーバ12との間でおこなわれる処理手順について説明する。図6は、図1に示した端末装置10aとWEBサーバ12との間でおこなわれる処理手順を示すフローチャートである。
【0078】
同図に示すように、端末装置10上でWEBブラウザを起動し、インターネット11を介してWEBサーバにアクセスしたならば(ステップS101)、WEBブラウザ12は、図示省略したメインメニューを提供して(ステップS121)、該メインメニューを端末装置10a上に表示する。
【0079】
そして、このメインメニュー上でポートフォリオ算出が選択されたならば(ステップS102)、その旨がWEBサーバ12に通知されるので、WEBサーバ12は図2に示したポートフォリオ算出ウインドウ20を提供し(ステップS122)、このポートフォリオ算出ウインドウ20が端末装置10a上で表示される。
【0080】
ここで、投資家などが、このポートフォリオ算出ウインドウ20上で銘柄コード、投資総額、予想株価を入力したならば(ステップS103)、WEBサーバ12のリターン設定部124bがリターンを算出し、有効フロンティア算出部124cはこのリターンを用いて有効フロンティアの算出を実行する(ステップS123)。
【0081】
そして、この計算結果に基づいて表示データを作成し(ステップS124)、作成した表示データを端末装置10aに送信する(ステップS125)。端末装置10a上は、受信した表示データ、すなわち有効フロンティア曲線を図3に示したように表示する(ステップS104)。
【0082】
端末装置10aにおいて、有効フロンティア曲線上の任意の点が選択された場合(ステップS105)、WEBサーバ12は、選択された点に対するポートフォリオを算出し、端末装置10aに提供し(ステップS126)、端末装置10aにポートフォリオを表示して(ステップS106)処理を終了する。
【0083】
上述してきたように、本実施の形態1では、端末装置10a〜10c上で銘柄および予想株価が指定された際に、WEBサーバ12のリターン設定部124bが各銘柄についてのリターンをそれぞれ算出し、このリターンを用いて有効フロンティア算出部124cが有効フロンティア曲線42を算出して表示し、有効フロンティア曲線42上の点が指定された場合にポートフォリオ算出部124dが当該指定された点に対応するポートフォリオを出力するよう構成し、さらに有効フロンティア曲線42上におけるマーカー43のドラッグや購入株数の直接指定に対応して出力するポートフォリオを随時変更するよう構成したので、投資家の判断を加味して適切なリターンの値を設定可能で、かつリターンの設定、有効フロンティアの算出、ポートフォリオの算出を連携して実行可能とすることができる。
【0084】
なお、本実施の形態1では、本発明をインターネット上のWWWを用いた場合に適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スタンドアロンのコンピュータを用いた場合や専用ネットワークを用いて実現することもできる。
【0085】
さらに、本実施の形態では、リスク実績データ123bおよび株価データ123cを記憶部123に記憶する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その都度インターネット11を介してリスク実績データ123bおよび株価データ123cを取得することもできる。
【0086】
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2を説明する。上述の実施の形態1では、金融商品の購入を前提としたポートフォリオ算出システムについて説明したが、本実施の形態2では、金融商品の空売りを含めたポートフォリオの算出について説明する。
【0087】
ここで、金融商品の空売りとは、その銘柄を所有せずに、又は所有している場合であってもそれを用いず、他人から借りて売却を行うことを指す。近い将来に価格の下落を予想している場合において、現時点の価格で売却し、借りてきた株券で決済を行い、価格が下落した時点で買戻しを行うと同時に貸主に株券を返却する。結果として売却時点での価格と買戻し時点での価格の差し引き分が利益となる。
【0088】
このような空売りは、空売りには株価の下落を予想している場合にその差額から得られる利益を狙って投機的に行う場合や、所有株式の株価下落による損失をヘッジするために行う場合に有用である。この実施の形態2では、株価が下落すると予測した銘柄については、空売りをおこなうと考えることで、リターンが負の値である銘柄を含めた有効フロンティアおよびポートフォリオの算出をおこなう。
【0089】
図7は、本実施の形態2における有効フロンティアの算出について説明する説明図である。図7では、銘柄A〜Dの価格が上がると予想し、銘柄E,Fの価格が下がると予想している。したがって、銘柄A〜Dのリスクとリターンを示す座標41a,41b,41c,41dは、リターンの値が正になっている。一方、銘柄E,Fの価格は下がると予想されており、銘柄E,Fのリスクとリターンを示す座標41e,41fは負の値となっている。
【0090】
ところで、ある銘柄を購入し、その銘柄の価格が低下したことによって発生する損失は、その銘柄を空売りした場合の利益に等しい。したがって、本実施の形態2にかかるポートフォリオ算出システムでは、リターンの値が負である銘柄について、そのリターンの値に「−1」を乗じることでその銘柄を空売りした場合におけるリターンを算出している。一方で、ある銘柄を空売りした場合におけるリスク、すなわち分散の値はその銘柄を購入した場合と変わらない。したがって、図7において、銘柄Eを空売りした場合のリスクとリターンを示す座標44eは、銘柄Eを購入した場合の座標41eとリスクの値が同一であり、リターンの値が反転している。同様に、銘柄Fを空売りした場合のリスクとリターンを示す座標44fは、銘柄Eを購入した場合の座標41fとリスクの値が同一であり、リターンの値が反転している。
【0091】
このように、ある銘柄についてリターンの値に「−1」を乗じ、リスクの値を保持して算出した銘柄を、元の銘柄の「ミラー銘柄」と称する。この実施の形態2に示したポートフォリオ算出方法では、ポートフォリオに組み込む銘柄のうち、リターンの予測値が負である銘柄については、その銘柄のミラー銘柄を用いてポートフォリオの算出をおこなっている。
【0092】
ところで、元銘柄のリターンが上昇した場合にミラー銘柄のリターンは下降し、元の銘柄のリターンが下降した場合にミラー銘柄のリターンは上昇する。つまり、ミラー銘柄のリターンの変動は、元銘柄のリターンの変動を反転した動きとなる。したがって、ミラー銘柄単独での分散値は元の銘柄の分散値と同一であるが、他の銘柄との共分散の値は元銘柄の反転像となる。そこで、ある銘柄を空売りする場合、他の銘柄との共分散に「−1」を乗じておく必要がある。
【0093】
図8は、ミラー銘柄の共分散値を説明する図である。図8(a)は、記憶部123に記憶されたリスク実績データ123bである。図8(a)は、銘柄A〜Eの共分散の値を示している。一方、図8(b)は、各銘柄に対するリターンの一例である。図8(b)では、銘柄Aのリターンは「2.00%」、銘柄Bのリターンは「1.00%」、銘柄Cのリターンは「1.50%」、銘柄Dのリターンは「0.50%」、銘柄Eのリターンは「−1.00%」である。
【0094】
図8(b)に示したように、銘柄A〜Dのリターンの値が正であり、銘柄Eのリターンの値が負である場合、銘柄Eのミラー銘柄を算出してポートフォリオの算出をおこなう。銘柄Eのミラー銘柄E'と銘柄A〜Dとの共分散の値は、銘柄Eと銘柄A〜Dとの共分散の値に「−1」を乗じたものであるの。したがって、ポートフォリオの算出に使用されるリスクデータは、図8(c)に示すように、銘柄Eの共分散の値に「−1」を乗じた値が使用されることとなる。
【0095】
すなわち、銘柄A〜Eを使用してポートフォリオを算出する場合であって、銘柄A〜Dのリターンの値が正、銘柄Eのリターンの値が負である場合、ポートフォリオの算出は、銘柄A〜Dと銘柄Eのミラー銘柄E'とを用いておこなうこととなる。
【0096】
このミラー銘柄を用いたポートフォリオ算出では、全ての銘柄のリターンの値を正にしてポートフォリオを算出することができるので、最適なポートフォリオを算出することができる。
【0097】
図9は、ミラー銘柄を用いて算出したポートフォリオについて説明する図である。図9(a)は、ミラー銘柄を用いて算出した有効フロンティア曲線61と、従来のポートフォリオ算出法によって算出した有効フロンティア曲線62とを示す図である。ここで、従来のポートフォリオ算出法は、具体的にはラグランジュ乗数法を用いている。また、ミラー銘柄を用いたポートフォリオ算出法を「ミラー式最適化法」と呼称する。
【0098】
図9(a)に示したように、ミラー式最適化法による有効フロンティア61は、ラグランジュ乗数法を用いた有効フロンティア62に比してリスクが小さく、リターンが大きくなっている。すなわち、ミラー式最適化法を用いることで、ラグランジュ乗数法を用いるよりもさらに効率的なポートフォリオを得ることができることとなる。
【0099】
一例として、有効フロンティア61における最小リスク点61aと有効フロンティア62における最小リスク点62aとを図9(b)に示す。図9(b)に示したように、最小リスク点61aのリスク値、すなわちミラー式最適化法による最小リスクの値は「14.45%」であり、最小リスクリターン、すなわち最小リスクに対するリターン値は「1.10%」である。
【0100】
一方、最小リスク点62aのリスク値、すなわちラグランジュ乗数法による最小リスクの値は「20.50%」であり、最小リスクリターン、すなわち最小リスクに対するリターン値は「0.2%」である。
【0101】
このように、ミラー式最適化法を用いることでラグランジュ乗数法を用いた場合に比して、ポートフォリオの最小リスクを6.05%減少させることができ、また最小リスクに対するリターンの値を0.9%向上することができる。
【0102】
つぎに、本発明の実施の形態2にかかるポートフォリオ算出システムの構成について説明する。図10は、本実施の形態2にかかるポートフォリオ算出システムの概要構成を説明する概要構成図である。図10において、WEBサーバ12は、その内部に空売りリスク・リターン算出部124eを備える点が実施の形態1に示したポートフォリオ算出システムと異なる。その他の構成要素は実施の形態1と同一であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0103】
空売りリスク・リターン算出部124eは、端末装置10a〜10cによって銘柄と予想価格が指定された場合に、株価データ123cを参照して各銘柄のリターンが負である銘柄を検出し、リターンが負である銘柄については、その投機動作を空売りと設定する。さらにその銘柄について空売りをおこなった場合のリターンとリスクを算出し、有効フロンティア算出部124cに送信する。
【0104】
有効フロンティア算出部124cは、空売りリスク・リターン算出部124eが算出したリスクとリターンを用いて有効フロンティアの算出をおこなう。なお、リターンの値が0以上である銘柄については、実施の形態1と同様に、リターン設定部124bが出力したリスクとリターンを使用する。
【0105】
図11に空売りを含む場合の有効フロンティア算出の処理手順を示す。まず、空売りリスク・リターン算出部124eは、端末装置10a〜10cによって指定された、ポートフォリオに組み込む銘柄のうち、最初の一つを処理対象に設定する(ステップS201)。つぎに空売りリスク・リターン算出部124eは、処理対象の銘柄のリターンが0より小さいか否かを判定する(ステップS202)。
【0106】
処理対象の銘柄のリターンが0以上である場合(ステップS202,Yes)、空売りリスク・リターン算出部124eは、処理対象の銘柄の投機動作を「買い」に設定する(ステップS203)。一方、処理対象の銘柄のリターンが0より小さい場合(ステップS202,No)、空売りリスク・リターン算出部124eは、処理対象の銘柄の投機動作を「空売り」に設定する(ステップS204)。その後、処理対象の銘柄のリターンに「−1」を乗じ、その銘柄を空売りした場合のリターンを算出する(ステップS205)。さらに、処理対象の銘柄の共分散に「−1」を乗じ、銘柄の空売り時におけるリスクを算出する(ステップS206)。
【0107】
ステップS203終了後、もしくはステップS206終了後、空売りリスク・リターン算出部124eは全ての銘柄の投機動作を決定したか否かを判定する(ステップS207)。まだ投機動作を決定していない銘柄がある場合(ステップS207,No)、空売りリスク・リターン算出部124eは、つぎの銘柄を処理対象に設定し(ステップS208)、ステップS202に移行する。
【0108】
一方、全ての銘柄の投機動作が決定した場合(ステップS207,Yes)、空売りリスク・リターン算出部124eは、有効フロンティア算出部124cに有効フロンティアを算出させ、処理を終了する。
【0109】
空売りを含んだ有効フロンティアを算出した場合にWEBサーバ12が提供するポートフォリオ算出ウインドウの一例を図12に示す。図12では、銘柄A〜Dについて株価が上がると予測し、銘柄E,Fについて株価が下がると予想している。したがって、グラフ28では、銘柄A〜Dに対応する座標41a,41b,41c,41dは、リターンの値が正になっている。一方、銘柄E,Fに対応する座標41e,41fのリターンは負の値となっている。
【0110】
ここで、算出された有効フロンティア42は、座標41a,41b,41c,41dと、リターンの値を反転した座標41e,41fとを用いて算出している。したがって、投資比率バー24、購入株数表示枠25および投資比率表示枠26では、銘柄E,Fに対応する値を負の値として表示し、これらの銘柄を空売りすることを示している。
【0111】
さらに、グラフ29に示される購入株価変動51は、購入した銘柄の合計額の変動を示している。同様に、空売株価変動52は、空売りした銘柄の合計額の変動を示している。また、TOPIX(東証株価指数)53を同時に表示し、ポートフォリオの評価が簡易に行えるようにしている。なお、グラフ30に表示したポートフォリオ損益54は、現在のポートフォリオによる利益および損失の評価である。具体的には、ポートフォリオに組み込んだ株の合計評価金額から、購入時の金額を減じたものである。
【0112】
上述してきたように、本実施の形態2では、リターンの値が負である銘柄についてリターンの値に「−1」を乗じたミラー銘柄を作成してポートフォリオの算出に使用する全ての銘柄のリターン値を正の値にし、ミラー銘柄の共分散の値に「−1」を乗じて任意の手法で最適化した後、ミラー銘柄に割り当てられた資金に「−1」を乗じ、ミラー銘柄のリターンと共分散を元の銘柄に戻すことで空売りを投機の選択肢として含めた場合においても適切なポートフォリオを算出することができる。
【0113】
また、ミラー銘柄のリターンの変動は、元銘柄の逆になることから、ミラー銘柄を独立した銘柄として扱うことで銘柄の選択肢を増やし、有効フロンティアをさらに精度良く求めることができる。
【0114】
なお、本実施の形態2では、空売りにおけるリターンおよび共分散を「−1」を乗じることで算出し、分散の値は同一としていたが、空売り時のリターン、分散、共分散の算出は任意の変換式を用いることができる。
【0115】
また、本実施の形態2では、本発明をインターネット上のWWWを用いた場合に適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スタンドアロンのコンピュータを用いた場合や専用ネットワークを用いて実現することもできる。
【0116】
さらに、本実施の形態2では、リスク実績データ123bおよび株価データ123cを記憶部123に記憶する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その都度インターネット11を介してリスク実績データ123bおよび株価データ123cを取得することもできる。
【0117】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、株式銘柄の株価におけるリスクの実績値を継続的に蓄積したデータであるリスク実績データと株式銘柄における最新の株価を示すデータである株価データとを、株式銘柄ごとに記憶部に記憶させ、株式銘柄の組み合わせの入力および組み合わせに含まれる株式銘柄の予想株価の入力を受け付けたならば、組み合わせに含まれる株式銘柄ごとに予想株価と株価データとの差分をとることによって株式銘柄ごとのリターンを算出し、組み合わせに含まれる株式銘柄ごとの前記リスク実績データと、先に算出されたリターンとに基づいて求められる組み合わせ全体としての有効フロンティア曲線を、リスクおよびリターンを2軸とするグラフ上に表示することとし、予想株価の再入力を受け付けたならば、再入力された予想株価と株価データとの差分をとることによってリターンを再算出し、再算出されたリターンに基づく有効フロンティア曲線をグラフ上に再表示することとしたので、投資家の判断を加味して求めたリターンに基づいて有効フロンティア曲線を表示するとともに、予想株価が再入力された場合には再入力された予想株価を反映したフロンティア曲線を再表示することによって、投資家の利便性を高めることができるという効果を奏する。
【0118】
また、本発明によれば、グラフ上を移動可能なマーカーを有効フロンティア曲線とともに表示するとともに、マーカーを移動させる入力を受け付けたならば、マーカーの現在位置における投資比率をポートフォリオとして表示することとしたので、有効フロンティア曲線上の任意の位置における各株式銘柄の投資比率を提供することによって、投資家の利便性を高めることができるという効果を奏する。
【0119】
また、本発明によれば、株式銘柄に対する投資額の入力を受け付けたならば、入力された投資額に基づいてリターンを再算出し、再算出されたリターンに基づく有効フロンティア曲線をグラフ上に再表示することとしたので、変更された投資額に基づく有効フロンティア曲線を表示することによって、投資家の利便性を高めることができる。
【0120】
また、本発明によれば、株式銘柄のうち算出されたリターンが負の値である株式銘柄についてこの株式銘柄を空売りした場合のリターンを空売りリターンとして算出し、算出された空売りリターンに基づく有効フロンティア曲線をグラフ上に表示することとしたので、空売りを含めたポートフォリオを適切に算出することができる。
【0121】
また、本発明によれば、負の値であるリターンについてこのリターンに「−1」を乗じた値を空売りリターンとして算出することとしたので、空売りを含めたポートフォリオを容易に算出することができる。
【0122】
また、本発明によれば、株式銘柄のうち算出されたリターンが負の値である株式銘柄についてこの株式銘柄を空売りした場合のリスクを空売りリスクとして算出し、算出された空売りリスクに基づく有効フロンティア曲線をグラフ上に表示することとしたので、空売りを含めたポートフォリオを精度良く算出することができる。
【0123】
また、本発明によれば、リターンが負の値である株式銘柄についてこの株式銘柄のリターン実績の分散値と、この株式銘柄のリターン実績の共分散値に「−1」を乗じた値とを空売りリスクとして算出することとしたので、空売りを含めたポートフォリオを精度良く算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係るポートフォリオ算出システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示したWEBサーバが提供するポートフォリオ算出ウインドウの一例を示す図である。
【図3】有効フロンティア曲線を表示した場合のポートフォリオ算出ウインドウを示す図である。
【図4】有効フロンティア曲線上でマーカーをドラッグした場合のポートフォリオ算出ウインドウを示す図である。
【図5】株の購入数を指定した場合のポートフォリオ算出ウインドウを示す図である。
【図6】図1に示した端末装置とWEBサーバとの間でおこなわれる処理手順を示すフローチャートである。
【図7】空売りを含めた有効フロンティアの概念を説明する説明図である。
【図8】ミラー銘柄の共分散値を説明する図である。
【図9】ミラー銘柄を用いて算出したポートフォリオについて説明する図である。
【図10】本実施の形態2に係るポートフォリオ算出システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図11】図10に示したWEBサーバの処理動作を説明するフローチャートである。
【図12】図10に示したWEBサーバが提供するポートフォリオ算出ウインドウの一例を示す図である。
【符号の説明】
10a〜10c 端末装置
11 インターネット
12 WEBサーバ
20 ポートフォリオ算出ウインドウ
21 銘柄指定枠
22 株価設定バー
23 株価入力枠
24 投資比率バー
25 購入株数表示枠
26 投資比率表示枠
27 投資額入力枠
28〜30 グラフ
41a,41b,41c,41d,41e,41f 座標
42,61,62 有効フロンティア
43 マーカー
51 購入株価変動
52 空売株価変動
53 TOPIX
54 ポートフォリオ損益
61a,62a 最小リスク点
120 インターフェース部
121 入力部
122 表示部
123 記憶部
123a ハイパーテキスト
123b リスク実績データ
123c 株価データ
124 制御部
124a サーバ処理部
124b リターン設定部
124c 有効フロンティア算出部
124d ポートフォリオ算出部
124e 空売りリスク・リターン算出部

Claims (9)

  1. 複数の株式銘柄に対する最適な投資比率を示すポートフォリオを算出するポートフォリオ算出装置であって、
    前記株式銘柄の株価におけるリスクの実績値を継続的に蓄積したデータであるリスク実績データと前記株式銘柄における最新の株価を示すデータである株価データとを、前記株式銘柄ごとに記憶部に記憶させる記憶手段と、
    前記株式銘柄の組み合わせの入力および前記組み合わせに含まれる株式銘柄の予想株価の入力を受け付けたならば、前記組み合わせに含まれる株式銘柄ごとに前記予想株価と前記株価データとの差分をとることによって株式銘柄ごとのリターンを算出するリターン算出手段と、
    前記株式銘柄のうち前記リターン算出手段によって算出されたリターンが負の値である株式銘柄について、前記負の値であるリターンに「−1」を乗じて当該株式銘柄を空売りした場合のリターンである空売りリターンを算出する空売りリターン算出手段と、
    前記株式銘柄のうち前記リターン算出手段によって算出されたリターンが負の値である株式銘柄について、当該株式銘柄のリターン実績の分散値と、当該株式銘柄のリターン実績の共分散値に「−1」を乗じた値とを当該株式銘柄を空売りした場合のリスクである空売りリスクとして算出する空売りリスク算出手段と、
    前記組み合わせに含まれる株式銘柄ごとの前記リスク実績データと、前記リターン算出手段によって算出されたリターンと、前記空売りリターン算出手段によって算出された空売りリターンと、前記空売りリスク算出手段によって算出された空売りリスクとに基づいて求められる前記組み合わせ全体としての有効フロンティア曲線を、リスクおよびリターンを2軸とするグラフ上に表示するグラフ表示手段と、
    を備え、
    前記リターン算出手段は、前記予想株価の再入力を受け付けたならば、当該予想株価と前記株価データとの差分をとることによってリターンを再算出し、前記グラフ表示手段は、再算出されたリターンに基づく前記有効フロンティア曲線を前記グラフ上に再表示することを特徴とするポートフォリオ算出装置。
  2. 前記グラフ表示手段は、前記グラフ上を移動可能なマーカーを前記有効フロンティア曲線とともに表示するものであって、前記マーカーを移動させる入力を受け付けたならば、マーカーの現在位置における前記投資比率をポートフォリオとして表示することを特徴とする請求項1に記載のポートフォリオ算出装置。
  3. 前記リターン算出手段は、前記株式銘柄に対する投資額の入力を受け付けたならば、当該投資額に基づいてリターンを再算出し、前記グラフ表示手段は、再算出されたリターンに基づく前記有効フロンティア曲線を前記グラフ上に再表示することを特徴とする請求項1または2に記載のポートフォリオ算出装置。
  4. 複数の株式銘柄に対する最適な投資比率を示すポートフォリオを算出するポートフォリオ算出装置によるポートフォリオ算出方法であって、
    前記ポートフォリオ算出装置は、
    前記株式銘柄の株価におけるリスクの実績値を継続的に蓄積したデータであるリスク実績データと前記株式銘柄における最新の株価を示すデータである株価データとを、前記株式銘柄ごとに記憶部に記憶させる記憶手順と、
    前記株式銘柄の組み合わせの入力および前記組み合わせに含まれる株式銘柄の予想株価の入力を受け付けたならば、前記組み合わせに含まれる株式銘柄ごとに前記予想株価と前記株価データとの差分をとることによって株式銘柄ごとのリターンを算出するリターン算出手順と、
    前記株式銘柄のうち前記リターン算出手順によって算出されたリターンが負の値である株式銘柄について、前記負の値であるリターンに「−1」を乗じて当該株式銘柄を空売りした場合のリターンである空売りリターンを算出する空売りリターン算出手順と、
    前記株式銘柄のうち前記リターン算出手順によって算出されたリターンが負の値である株式銘柄について、当該株式銘柄のリターン実績の分散値と、当該株式銘柄のリターン実 績の共分散値に「−1」を乗じた値とを当該株式銘柄を空売りした場合のリスクである空売りリスクとして算出する空売りリスク算出手順と、
    前記組み合わせに含まれる株式銘柄ごとの前記リスク実績データと、前記リターン算出手順によって算出されたリターンと、前記空売りリターン算出手順によって算出された空売りリターンと、前記空売りリスク算出手順によって算出された空売りリスクとに基づいて求められる前記組み合わせ全体としての有効フロンティア曲線を、リスクおよびリターンを2軸とするグラフ上に表示するグラフ表示手順と、
    を実行し、
    前記リターン算出手順は、前記予想株価の再入力を受け付けたならば、当該予想株価と前記株価データとの差分をとることによってリターンを再算出し、前記グラフ表示手順は、再算出されたリターンに基づく前記有効フロンティア曲線を前記グラフ上に再表示することを特徴とするポートフォリオ算出方法。
  5. 前記グラフ表示手順は、前記グラフ上を移動可能なマーカーを前記有効フロンティア曲線とともに表示するものであって、前記マーカーを移動させる入力を受け付けたならば、マーカーの現在位置における前記投資比率をポートフォリオとして表示することを特徴とする請求項4に記載のポートフォリオ算出方法。
  6. 前記リターン算出手順は、前記株式銘柄に対する投資額の入力を受け付けたならば、当該投資額に基づいてリターンを再算出し、前記グラフ表示手順は、再算出されたリターンに基づく前記有効フロンティア曲線を前記グラフ上に再表示することを特徴とする請求項4または5に記載のポートフォリオ算出方法。
  7. 複数の株式銘柄に対する最適な投資比率を示すポートフォリオを算出するポートフォリオ算出プログラムであって、
    前記株式銘柄の株価におけるリスクの実績値を継続的に蓄積したデータであるリスク実績データと前記株式銘柄における最新の株価を示すデータである株価データとを、前記株式銘柄ごとに記憶部に記憶させる記憶手順と、
    前記株式銘柄の組み合わせの入力および前記組み合わせに含まれる株式銘柄の予想株価の入力を受け付けたならば、前記組み合わせに含まれる株式銘柄ごとに前記予想株価と前記株価データとの差分をとることによって株式銘柄ごとのリターンを算出するリターン算出手順と、
    前記株式銘柄のうち前記リターン算出手順によって算出されたリターンが負の値である株式銘柄について、前記負の値であるリターンに「−1」を乗じて当該株式銘柄を空売りした場合のリターンである空売りリターンを算出する空売りリターン算出手順と、
    前記株式銘柄のうち前記リターン算出手順によって算出されたリターンが負の値である株式銘柄について、当該株式銘柄のリターン実績の分散値と、当該株式銘柄のリターン実績の共分散値に「−1」を乗じた値とを当該株式銘柄を空売りした場合のリスクである空売りリスクとして算出する空売りリスク算出手順と、
    前記組み合わせに含まれる株式銘柄ごとの前記リスク実績データと、前記リターン算出手順によって算出されたリターンと、前記空売りリターン算出手順によって算出された空売りリターンと、前記空売りリスク算出手順によって算出された空売りリスクとに基づいて求められる前記組み合わせ全体としての有効フロンティア曲線を、リスクおよびリターンを2軸とするグラフ上に表示するグラフ表示手順と、
    をコンピュータに実行させ、
    前記リターン算出手順は、前記予想株価の再入力を受け付けたならば、当該予想株価と前記株価データとの差分をとることによってリターンを再算出し、前記グラフ表示手順は、再算出されたリターンに基づく前記有効フロンティア曲線を前記グラフ上に再表示することを特徴とするポートフォリオ算出プログラム。
  8. 前記グラフ表示手順は、前記グラフ上を移動可能なマーカーを前記有効フロンティア曲線とともに表示するものであって、前記マーカーを移動させる入力を受け付けたならば、マーカーの現在位置における前記投資比率をポートフォリオとして表示することを特徴とする請求項7に記載のポートフォリオ算出プログラム。
  9. 前記リターン算出手順は、前記株式銘柄に対する投資額の入力を受け付けたならば、当該投資額に基づいてリターンを再算出し、前記グラフ表示手順は、再算出されたリターンに基づく前記有効フロンティア曲線を前記グラフ上に再表示することを特徴とする請求項7または8に記載のポートフォリオ算出プログラム。
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