JP4024027B2 - 圧電アクチュエータ - Google Patents

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俊郎 樋口
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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、圧電アクチュエータに係り、特に、サブミクロン(ナノメーター)のオーダーでの位置決め精度を確保可能な圧電アクチュエータに関するものである。
【0002】
【背景技術】
一般に、光学や医学、物理学の分野、或いは精密加工や精密機械の製造等の分野においては、数十ミクロン或いはそれ以下のオーダーで位置を調整する装置が所望されており、これに応えるものの一つとして、目標位置への調整方向に沿って延びる案内面を備えたベースに対して、所定の移動体を、該案内面に案内されつつ移動可能に配置する一方、かかる移動体に、サーボモータにより回転駆動せしめられるねじ部材を螺合せしめ、このねじ部材のねじ送り機構により、移動体を目標位置に向かって移動させるようにしたアクチュエータが、知られている。
【0003】
このようなサーボモータを利用したアクチュエータは、サーボモータへのパルス電圧を制御することにより、ねじ部材のねじ送り機構により移動せしめられる移動体の位置を容易に且つ正確に制御することが出来るのである。
【0004】
ところが、かかる従来のアクチュエータにあっては、移動体を移動させるための機構が、サーボモータとねじ送り機構との組み合わせによって実現されているため、せいぜい、数ミクロン〜数十ミクロンのオーダーでのステップ状の移動が得られるに過ぎず、また、位置決め精度が、ねじ部材のねじ精度に大きく依存するところから、長期の使用によるねじ部材と移動体との間の螺合部分等の摩耗によって、移動体の位置決め精度が著しく低下するといった問題が内在していたのである。
【0005】
一方、近年では、圧電素子を利用したアクチュエータ、所謂圧電アクチュエータが、サブミクロンのオーダーでの位置調整が可能なアクチュエータとして、一部で利用されてきているが、従来の圧電アクチュエータは、圧電素子自体の変形量が小さ過ぎるために、十分に大きなストロークが得ることが困難であったのであり、しかも、そのようなストロークを制限しない限りは、十分に大きな駆動力が得られないといった大きな欠点が、存していたのである。
【0006】
【解決課題】
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、サブミクロンのオーダーでの位置調整が可能で、長期の使用によっても正確な位置精度が安定的に確保され得、しかも、より十分に大きなストロークと駆動力とが簡略な構造で、有利に実現され得る圧電アクチュエータを提供することにある。
【0007】
【解決手段】
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、(a)上下方向に延びる第一の案内面と、該上下方向に対して交叉する方向となる横方向に延びる第二の案内面とを有するベースと、(b)該ベースに対して、該ベースの前記第一の案内面に案内されつつ、上下方向に移動可能に配設された第一の移動体と、(c)該第一の移動体の下方において、その下面に接触した状態下で、前記ベースの第二の案内面に案内されつつ、該第二の案内面が延出する前記横方向に移動可能に配設された第二の移動体と、(d)前記第二の案内面が延出する横方向の一方から他方に向かって傾斜する傾斜面形態をもって、前記第二の移動体と接触する前記第一の移動体の下面と前記第二の案内面のうちの何れか一方にて構成された第一の傾斜面と、該第一の傾斜面に対応した傾斜面形態をもって、該第二の移動体における該第一の傾斜面との接触面にて構成されて、該第二の移動体の該横方向への移動に伴って該第一の傾斜面に摺動せしめられる第二の傾斜面とからなり、該第一の傾斜面に対する該第二の傾斜面の摺動により、それら第一の傾斜面と第二の傾斜面のうちの何れか一方を上下移動させることによって、前記第一の移動体を上下方向に移動せしめ得るように構成された楔機構と、(e)該第二の移動体における前記移動方向の何れか一方側の端部に、該第二の移動体と一体移動可能に取り付けられ、電圧の印加により、該第二の移動体の移動方向に沿って伸長乃至収縮変形せしめられる圧電素子と、(f)前記第二の移動体に、前記圧電素子を介して、該第二の移動体と一体移動可能に取り付けられると共に、該圧電素子の前記電圧の印加による変形に伴って、該第二の移動体の前記移動方向に沿って移動せしめられる質量体とを含み、前記圧電素子への印加電圧の急変による該圧電素子の変形の急速な発生乃至は停止に伴って、前記質量体が急速移動乃至は急停止せしめられたときに、該圧電素子から該質量体に及ぼされる作用力に対する反作用によって、該第二の移動体が、前記第二の案内面との間に生ずる摩擦力に打ち勝って、かかる第二の案内面が延出する前記横方向に移動せしめられるように構成したことを特徴とする圧電アクチュエータを、その要旨とするものである。
【0008】
要するに、このような本発明に従う圧電アクチュエータにあっては、圧電素子を介して、第二の移動体に、それと一体移動可能に取り付けられた質量体が、圧電素子の急速変形に伴って急速移動せしめられた際や、圧電素子の変形の急停止に伴って移動が急停止せしめられた際に、圧電素子から質量体に及ぼされる作用力に対する反作用によって、第二の移動体が、ベースに設けられた第二の案内面に案内されつつ、該第二の案内面が延出する横方向に移動され得るようになっているところから、質量体が急速移動せしめられる毎に、或いは質量体の移動が急停止せしめられる毎に、第二の移動体のステップ状の移動が、圧電素子の変形量よりも小さな量、つまりサブミクロン(ナノメーター)のオーダーで得られることとなる。
【0009】
また、かかる圧電アクチュエータにおいては、第二の移動体と第二の案内面との間に生ずる摩擦力を考慮して、質量体の質量を適度な大きさとすることによって、圧電素子を十分に遅い速度で変形させたり、その変形を遅い速度で停止させたりした際に、圧電素子から質量体に及ぼされる作用力に対する反作用により、第二の移動体が、何等移動せしめられることなく、第二の案内面との間に生ずる摩擦力によって、静止状態が保持されることとなり、その上、それら質量体と圧電素子とが、共に、第二の移動体に対して一体移動可能に取り付けられている。
【0010】
それ故、この本発明に従う圧電アクチュエータでは、例えば、圧電素子を急速変形させて、第二の移動体を移動せしめた後、第二の移動体の静止状態が保持され得る程度の速度で、圧電素子の変形状態を復帰させる操作を繰り返し行なったり、或いは第二の移動体の静止状態が保持され得る程度の速度で、圧電素子を所定の量だけ変形せしめる一方で、その変形を急停止させる操作を繰り返し行なったり、更にはそれらの操作を組み合わせて行なったりすれば、上述せる如きサブミクロンのオーダーでの第二の移動体のステップ状の移動が、前記各操作の回数だけ、無制限に得られるのであり、それによって、第二の移動体の一回の移動が微小であるにも拘わらず、かかる第二の移動体のストロークが、何等の制限もなく、所望の量において得られることとなるのである。なお、このような第二の移動体の移動方向は、圧電素子への電圧印加時の電界の方向(電流の流れの方向)によって、第二の移動体が案内される第二の案内面が延出する横方向のうちの何れか一方が、適宜に選択され得ることとなる。
【0011】
そして、本発明に従う圧電アクチュエータにあっては、第二の移動体と接触する第一の移動体の下面と第二の案内面のうちの何れか一方にて構成された第一の傾斜面と、第二の移動体における該第一の傾斜面との接触面にて構成された第二の傾斜面とにて楔機構が構成され、この楔機構によって、第二の案内面が延出する横方向への第二の移動体の移動に伴って、第一の移動体が、第一の案内面に案内されつつ、上下移動せしめられるようになっているところから、前述せるように、圧電素子の急変形や変形の急停止が惹起される毎に、第二の移動体がステップ状に移動せしめられるのに伴って、第一の移動体が、該第二の移動体の移動量に応じた量で、上方若しくは下方に移動せしめられつつ、位置決めされ得るのである。
【0012】
また、かかる圧電アクチュエータにおいては、上述のように、位置決めされるべき第一の移動体の上下方向への移動が、上述の如く、第一の移動体の下面と第二の案内面のうちの何れか一方にて構成された第一の傾斜面と、第二の移動体における該第一の傾斜面との接触面にて構成された第二の傾斜面とにて構成される楔機構によって実現されているため、例えば、位置決めされるべき移動体をねじ送り機構にて移動させる従来のアクチュエータとは異なって、位置決めされるべき第一の移動体の上下方向への移動時に摩耗が生ずる第一の傾斜面と第二の傾斜面との間の摺接部分が、ねじ部等よりも十分に大きな面積をもって形成され得るため、長期の使用による部分的な摩耗によって、第一の移動体の位置決め精度が低下するようなことが、効果的に解消乃至は抑制され得るのである。
【0013】
しかも、そのように、本発明の圧電アクチュエータでは、第一の傾斜面と第二の傾斜面との間で構成される上述の如き楔機構によって、第二の移動体に移動に伴う第一の移動体の移動が実現されているため、第一の移動体のストロークを大きく損なうことなく、第一の移動体を上下方向に移動させるための駆動力を増大させることが出来るのである。
【0014】
加えて、本発明に従う圧電アクチュエータにおいては、第二の移動体を移動させるための構造が、第二の移動体に、圧電素子と質量体とを、第二の移動体と一体移動可能に取り付けただけの簡略な構造で実現され得ており、また、第一の移動体を移動させるための構造も、単に、互いに対応する二つの傾斜面にて構成された、比較的に単純な構造の楔機構を設けることによって、実現されているに過ぎないのである。
【0015】
従って、かくの如き本発明に従う圧電アクチュエータにあっては、サブミクロンのオーダーでの位置調整が可能で、長期の使用によっても正確な位置精度が安定的に確保され得、しかも、より十分に大きなストロークと駆動力とが簡略な構造で、極めて有利に実現され得ることとなったのである。
【0016】
また、本発明に従う圧電アクチュエータにおいては、第一の傾斜面と第二の傾斜面との間での摺動により第一の移動体の移動を行なうため、従来のサーボモータを用いたアクチュエータとは異なって、第一の移動体の位置決めの際に微振動が生ずるようなことが有利に回避され得るといった利点も、得られるのである。
【0017】
さらに、本発明に従う圧電アクチュエータにあっては、圧電素子への印加電圧の波形の制御のみで、位置決めされるべき第一の移動体の駆動力や移動方向、位置決め精度を制御することが出来、また、それと共に、第一の移動体の微動と粗動とが、容易に行なうことも出来るのである。
【0018】
なお、このような本発明に従う圧電アクチュエータの好ましい態様の一つによれば、前記質量体が、前記圧電素子に対して、取り外し可能に取り付けられると共に、該圧電素子が、前記第二の移動体に対して、取り外し可能に取り付けられる。このような構成を採用すれば、例えば、複数種類の圧電アクチュエータの間で、比較的に効果な圧電素子の使い回しを行なうことが出来、それによって、複数のタイプの圧電アクチュエータを、それぞれ、低コストに得ることが可能となるのである。
【0019】
そして、本発明にあっては、前述せる技術的課題の解決のために、(a)上下方向に延びる第一の案内面と、該上下方向に対して交叉する方向となる横方向に延びる第二の案内面とを有するベースと、(b)該ベースに対して、該ベースの前記第一の案内面に案内されつつ、上下方向に移動可能に配設された第一の移動体と、(c)該第一の移動体の下方において、その下面に接触した状態下で、前記ベースの第二の案内面に案内されつつ、該第二の案内面が延出する前記横方向に移動可能に配設された第二の移動体と、(d)前記第二の案内面が延出する横方向の一方から他方に向かって傾斜する傾斜面形態をもって、前記第二の移動体と接触する前記第一の移動体の下面と前記第二の案内面のうちの何れか一方にて構成された第一の傾斜面と、該第一の傾斜面に対応した傾斜面形態をもって、該第二の移動体における該第一の傾斜面との接触面にて構成されて、該第二の移動体の該横方向への移動に伴って該第一の傾斜面に摺動せしめられる第二の傾斜面とからなり、該第一の傾斜面に対する該第二の傾斜面の摺動により、それら第一の傾斜面と第二の傾斜面のうちの何れか一方を上下移動させることによって、前記第一の移動体を上下方向に移動せしめ得るように構成された楔機構と、(e)該第二の移動体における前記移動方向の少なくとも何れか一方側に、該第二の移動体の移動方向と同一の方向に移動可能に配置され、電圧の印加に伴って、該第二の移動体の移動方向に沿って伸長乃至収縮変形せしめられることにより、該第二の移動体を該移動方向に沿って押圧乃至引張せしめて、移動させる圧電素子と、(f)該圧電素子の伸長乃至収縮変形による前記第二の移動体の移動に追従して、該圧電素子を該第二の移動体の移動方向に駆動せしめる駆動機構とを含んで構成したことを特徴とする圧電アクチュエータを、また、その要旨とするものである。
【0020】
すなわち、このような本発明に従う圧電アクチュエータにあっては、圧電素子が、電圧の印加に伴って伸長乃至収縮変形せしめられることにより、第二の移動体が、第二の案内面に案内されつつ、その延出方向たるベースの横方向に移動せしめられるようになっているところから、第二の移動体を、圧電素子の変形量に応じたサブミクロンのオーダーで、移動させることが出来るのである。
【0021】
また、かかる圧電アクチュエータにおいては、上述の如くして第二の移動体を移動させる圧電素子が、駆動機構により、第二の移動体の移動に追従して、その移動方向に駆動せしめられるようになっているため、圧電素子の変形による第二の移動体の移動と、駆動機構による圧電素子の駆動とを繰り返し行なうことによって、第二の移動体のストロークが、何等の制限もなく、所望の量において得られることとなるのである。なお、この本発明の圧電アクチュエータでは、第二の移動体の移動方向の両側に、圧電素子と駆動機構をそれぞれ配置することにより、第二の移動体が、その移動方向の両側に向かって移動可能とされる。
【0022】
さらに、本発明に従う圧電アクチュエータにあっても、十分に大きな面積を確保可能な第一及び第二の傾斜面にて、第二の移動体の移動に応じて、第一の移動体を移動させる楔機構が構成されているため、前述せる如く、長期使用による第一及び第二の傾斜面の摩耗に起因する位置決め精度の低下が効果的に解消乃至は抑制され得ると共に、第一の移動体を上下方向に移動させるための駆動力が、そのストロークを損ねることなく十分に増大され得るのである。
【0023】
しかも、本発明に従う圧電アクチュエータにおいては、第二の移動体を移動させるための構造が、第二の移動体の移動方向の少なくとも何れか一方に、圧電素子と駆動機構とを配置しただけの簡略な構造で実現され得ており、また、第一の移動体を移動させるための構造も、単に、互いに対応する二つの傾斜面にて構成された、比較的に単純な構造の楔機構を設けることによって、実現されているに過ぎないのである。
【0024】
従って、かくの如き本発明に従う圧電アクチュエータにあっても、サブミクロンのオーダーでの位置調整が可能で、長期の使用によっても正確な位置精度が安定的に確保され得、しかも、より十分に大きなストロークと駆動力とが簡略な構造で、極めて有利に実現され得るのである。
【0025】
なお、この本発明に従う圧電アクチュエータの望ましい態様の一つによれば、前記駆動機構が、前記第二の移動方向に沿って直線運動するピストン部材を備えたシリンダ機構にて構成され、且つ該ピストン部材に、前記圧電素子が取り付けられることにより、該圧電素子が、該駆動機構にて、該第二の移動体の移動方向に駆動せしめられるように構成される。これによって、第二の移動体の移動方向への圧電素子の駆動が、確実に行なわれ得ることとなり、その結果として、十分に大きなストロークが、より確実に実現され得るのである。
【0026】
また、本発明に従う圧電アクチュエータの有利な態様の一つによれば、前記第二の移動体の移動量を検出する検出手段と、該検出手段にて検出される該第二の移動体の移動量を、予め設定された目標値と比較して、該移動量が該目標値と一致するように、前記圧電素子に印加される電圧を制御する制御手段とが、更に含んで構成される。これによって、第二の移動体の移動量に応じた量で移動せしめられる第一の移動体を、正確に、所望の量で移動させることが可能となり、その結果として、位置決め精度が、更に一層効果的に高められ得るのである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明に係る圧電アクチュエータの構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0028】
先ず、図1及び図2には、本発明に従う構造を有する圧電アクチュエータの一実施形態としての半導体製造装置における位置決め装置が、その正面形態と縦断面形態とにおいて概略的に示されている。そこにおいて、10は、全体として、長手形状を呈するベースであり、上面と下面とがそれぞれ水平面とされた、厚肉の長手矩形平板状の底板部12を有して、構成されている。また、このベース10における底板部12の長手方向両側の端部には、該長手方向において互いに対向し、且つ対向面のそれぞれが鉛直面とされた、厚肉板状のエンドプレート部14と、ブロック状のエンドブロック部16とが、それぞれ、鉛直上方に向かって延びるように一体的に突設されている。更に、それらエンドプレート部14とエンドブロック部16との間には、鉛直方向において上下に延びる二つの側板18,18が、底板部12の幅方向に対向しつつ、エンドプレート部14とエンドブロック部16の対応する側面同士を連結するように架け渡されて、各側面に対してボルト固定されている。
【0029】
かくして、ベース10においては、長手方向の略中央部に、それぞれ鉛直面からなるエンドプレート部14とエンドブロック部16の各対向面と、二つの側板18,18の各対向面とを四つの側面とし、且つ水平面からなる底板部12の上面を底面として、上方に向かって開口する矩形凹所20が形成されている。そして、ここでは、この矩形凹所20の各側面を与えるエンドプレート部14とエンドブロック部16の各対向面及び二つの側板18,18の各対向面が、それぞれ鉛直方向において上下に延びる、第一の案内面としての鉛直案内面22a〜dとされており、また、矩形凹所20の底面を与える底板部12の上面が、水平な状態でベース10の長手方向に向かって横方向に延びる、第二の案内面としての水平案内面24とされているのである。
【0030】
また、そのような鉛直及び水平案内面22a〜d,24にて囲まれてなる矩形凹所20内には、第一の移動体としての位置決めテーブル26と、第二の移動体としての移動ブロック28とが、それぞれ上下に位置せしめられた状態で、収容配置されている。
【0031】
そして、移動ブロック28の上方に位置する位置決めテーブル26は、矩形凹所20の深さ寸法よりも小さな厚さと、該矩形凹所20の幅や長さよりも僅かに小さな幅や長さを有する略厚肉矩形板状の全体形状をもって構成されている。また、この位置決めテーブル26にあっては、その四つ側面の全てが鉛直面からなる一方、上面が水平面にて形成されており、更に、下面が、底板部12(ベース10)の長手方向、換言すれば、水平案内面24の延出方向において、エンドプレート部14側からエンドブロック部16側に向かって下傾する傾斜面にて形成されている。
【0032】
すなわち、これによって、ここでは、矩形凹所20内に収容配置された位置決めテーブル26が、上面の水平状態を維持しつつ、ベース10の四つの鉛直案内面22a〜dに案内されつつ、上下方向に移動せしめられ得るようになっているのであり、また、下面の全面が、第一の傾斜面としてのテーブル側傾斜面30とされているのである。
【0033】
一方、矩形凹所20内において、位置決めテーブル26の下方に位置する移動ブロック28は、矩形凹所20の深さ寸法よりも小さな高さと、矩形凹所20の幅よりも僅かに小さな幅と、矩形凹所20の長さよりも所定寸法短い長さを有する、やや高さの低い矩形ブロック状の全体形状をもって構成されている。また、この移動ブロック28にあっては、その四つ側面の全てが鉛直面からなる一方、下面が水平面にて形成されており、更に、上面が、前記位置決めテーブル26のテーブル側傾斜面30の形状に対応した傾斜面形状、つまり、底板部12(ベース10)の長手方向において、エンドプレート部14側からエンドブロック部16側に向かって、テーブル側傾斜面30の傾斜角度と同一の角度で下傾する傾斜面にて形成されている。そして、このような移動ブロック28が、水平面からなる下面において、矩形凹所20の底面を与える水平案内面24上に載置されると共に、位置決めテーブル26のテーブル側傾斜面30の形状に対応した傾斜面からなる上面上に、該位置決めテーブル26を載置させた状態で、矩形凹所20内に収容位置せしめられているのである。
【0034】
これによって、ここでは、移動ブロック28が、水平案内面24に案内されつつ、前記エンドプレート部14とエンドブロック部16との対向面間を、該水平案内面24の延出方向に沿って移動せしめられ得るようになっているのである。また、この移動ブロック28の上面の全面が、位置決めテーブル26のテーブル側傾斜面30と所定の楔機構を構成する、第二の傾斜面としての移動ブロック側傾斜面32とされている。
【0035】
かくして、図2に二点鎖線で示されるように、移動ブロック28が、エンドプレート部14側からエンドブロック部16側に向かって移動せしめられる際に、かかる移動ブロック側傾斜面32が、位置決めテーブル26のテーブル側傾斜面30に対して摺動せしめられ、それにより、位置決めテーブル26が、鉛直案内面22a〜dに案内されつつ、移動ブロック28の移動量に応じた量において、上方に移動せしめられるようになっている。また、図2に実線で示されるように、移動ブロック28が、エンドブロック部16側からエンドプレート14側に移動せしめられる際には、移動ブロック側傾斜面32のテーブル側傾斜面30に対する摺動により、位置決めテーブル26が、鉛直案内面22a〜dに案内されつつ、移動ブロック28の移動量に応じた量において、下方に移動せしめられるようになっているのである。なお、これら移動ブロック側傾斜面32のテーブル側傾斜面30のそれぞれの傾斜角度は、特に限定されるものではなく、必要とされる位置決めテーブル26のストロークや駆動力等に応じて、適宜に決定されることとなる。
【0036】
そして、本実施形態においては、特に、上述の如き移動ブロック28における水平案内面24の延出方向への移動、更には位置決めテーブル26の上下方向への移動等の機械的な動作を、電気信号によって実現させるための圧電素子34が、移動ブロック28に取り付けられているのである。
【0037】
より詳細には、ここでは、ベース10のエンドブロック部16に対して、円形の貫通孔36が、ベース10(底板部12)の長手方向に沿って該エンドブロック部16を貫通して、水平に延びるように形成されている。また、この貫通孔36は、エンドブロック部16のエンドプレート部14側に位置する部分と、それとは反対側に位置する部分とが互いに異なる径をもって延出せしめられており、かかるエンドプレート部14側の部分が小径孔部38とされている一方、それとは反対側の部分が大径孔部40とされている。即ち、ここでは、ベース10の略中央部に形成された矩形凹所20が、前述の如く、上方に向かって開口せしめられる一方で、エンドブロック部16に形成された小径孔部38と大径孔部40とからなる貫通孔36を通じて、側方にも開口せしめられているのである。
【0038】
また、かかる貫通孔36を通じて側方に開口せしめられた矩形凹所20内に収容された移動ブロック28においては、該貫通孔36が形成されるエンドブロック部16との対向側の端面に、所定長さを有する丸棒状の連結ロッド42が、ベース10(底板部12)の長手方向において、エンドブロック部16側に向かって水平に延出し、且つ先端部を、エンドブロック部16に設けられた貫通孔36内に突入せしめた状態で、固設されている。
【0039】
そして、この連結ロッド42の先端部の端面に対して、円柱形状を呈する圧電素子34が、その軸方向の一方側の端面において固着されており、以て、かかる圧電素子34が、連結ロッド42を介して、移動ブロック28のエンドブロック部16との対向側の端部に、該移動ブロック28と一体移動可能に取り付けられているのである。
【0040】
なお、ここでは、圧電素子34が、貫通孔36の小径孔部38の内径よりも一周り小さな外径を有して構成されており、それによって、図2において実線で示されるように、移動ブロック28が、水平案内面24に案内されつつ、エンドプレート部14側への移動限度位置まで移動せしめられた際に、部分的に小径孔部38内に突入せしめた状態で、貫通孔36内に収容位置せしめられるようになっている。
【0041】
また、ここで用いられる圧電素子34は、その種類が特に限定されるものではなく、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等を始めとした、サブミクロンのオーダーでの変形量が得られる、従来から公知の各種の圧電材料からなるものが用いられ、更に、そのような圧電材料からなる薄板を一体的に積層することにより円柱状に成形してなる構造のものが、好適に用いられる。そして、ここでは、特に、そのような構造のもののうち、電圧の印加により、軸方向において、伸長乃至収縮変形せしめられる圧電素子34が使用されており、それによって、かかる圧電素子34が、エンドブロック部16の貫通孔36内において、図示しないリード線を通じた電圧の印加により、ベース10(底板部12)の長手方向、換言すれば、水平案内面24の延出方向に沿って、伸縮乃至収縮変形せしめられ得るように構成されているのである。
【0042】
さらに、本実施形態では、かかる圧電素子34の連結ロッド42への固着側とは反対側の軸方向他方側の端面に、質量体44が、宙に浮いた状態で固着されている。これによって、かかる質量体44が、圧電素子34と連結ロッド42を介して、移動ブロック28のエンドブロック部16との対向側の端部に、該移動ブロック28と一体移動可能に取り付けられているのである。
【0043】
なお、この質量体44は、貫通孔36の小径孔部38の内径よりは大きいものの、大径孔部40の内径よりは一周り小さな外径を有する円柱形状を呈していることによって、移動ブロック28が、エンドプレート部14側への移動限度位置に位置せしめられた状態下で、貫通孔36の大径孔部38内に、収容位置せしめられるようになっている。また、かかる質量体44にあっては、後述する如く、圧電素子34への印加電圧の急変による該圧電素子34の変形の急速な発生乃至は停止に伴って、急速移動乃至は急停止せしめられたときに、圧電素子34から及ぼされる作用力に対する反作用により、移動ブロック28を、水平案内面24との間に生ずる摩擦力に打ち勝って、水平案内面24の延出方向に移動させる一方、圧電素子34を十分に遅い速度で変形させたり、その変形を遅い速度で停止させたりした際には、移動ブロック28を、水平案内面24との間に生ずる摩擦力によって、静止状態を保持せしめ得る程度の大きさの質量とされている。
【0044】
次ぎに、かくの如き構造とされた本実施形態の位置決め装置における移動ブロック28の圧電素子34による移動原理について、説明する。
【0045】
本実施形態の位置決め装置における移動ブロック28の移動機構は、それを抽出して、概略的に示す図3の(a)〜(e)からも明らかなように、基本的に、水平案内面24、移動ブロック28、圧電素子34、及び質量体44を含んで構成されている。そして、圧電素子34に印加する電圧パターンを制御することにより、質量体44に適当な加速度を与え、その反作用によって、移動ブロック28の微小な移動をステップ状に得るものであり、その基本的な移動方法として、次ぎの3種類のパターンがある。なお、以下の記載及び図3の(a)〜(e)には、移動ブロック28を、図3中、左方向に移動させる場合のみについて、示した。また、移動ブロック28と圧電素子34との間に介在せしめられる連結ロッド42は、移動ブロック28の一部とみなし得るため、図3の(a)〜(e)において、かかる連結ロッド42が省略されていることが理解されるべきである。
【0046】
すなわち、第一の移動パターンは、先ず、圧電素子34に対して一定の電圧を印加せしめて、図3の(a)に示されるように、圧電素子34を一定量だけ伸長変形せしめた状態から、圧電素子34に対して急激に電圧を加えて、図3の(b)に示される如く、圧電素子34を急速に伸長させる。このとき、質量体44を、圧電素子34から及ぼされる作用力によって、図中、右側に移動せしめ、その一方で、移動ブロック28を、質量体44に及ぼされる作用力に対する反作用により、水平案内面24との間に生ずる摩擦力に打ち勝って、水平案内面24上を、図中、左側に向かって移動させるのである。
【0047】
そして、圧電素子34に印加する電圧を、前記一定の電圧にまで徐々に減少させることにより、図3の(c)に示されるように、移動ブロック28を、水平案内面24との間に生ずる摩擦力にて、静止状態に保持させたまま、圧電素子34を図3の(b)の大きな変形状態から、図3の(a)の小さな変形状態に収縮させる。これによって、移動ブロック28と圧電素子34と質量体44とを、水平案内面24上において、図3中、左側に、同一の量だけ移動させるのである。なお、ここでの移動ブロック28の移動は、圧電素子34の急速変形に基づいて惹起される質量体44への作用力の反作用によって実現されるため、その移動量は、圧電素子34の変形量よりも、小さな量とされる。
【0048】
また、第二の移動パターンは、先ず、圧電素子34に印加する電圧を徐々に増加せしめて、移動ブロック28を、水平案内面24との間に生ずる摩擦力にて、静止状態に保持させたまま、圧電素子34を図3の(b)の大きな変形状態にまで伸長させる。そして、その状態から、質量体44が一定の加速度で加速しながら、移動ブロック28に接近するように、圧電素子34を収縮せしめる。なお、この圧電素子34の収縮時にも、移動ブロック28が、水平案内面24との間に生ずる摩擦力にて、静止状態に保持せしめられるように為す。
【0049】
その後、図3の(d)に示されるように、圧電素子34が、伸長前の状態にまで収縮せしめられた時点で、圧電素子34の収縮を急停止させる。このとき、圧電素子34の収縮に伴って、一定の加速度で加速しながら移動ブロック28に接近していた質量体44が、圧電素子34の収縮の急停止により、移動ブロック28に、圧電素子34を介して衝突するような状態となり、その衝撃によって、移動ブロック28が、図3の(e)に示される如く、図中、左側に向かって、水平案内面24上を移動する。その際、圧電素子34と質量体44も、移動ブロック28と一体的に移動せしめられることとなる。なお、ここでの移動ブロック28の移動量も、圧電素子34の変形量よりも小さな量とされる。
【0050】
さらに、第三の移動パターンは、第二の移動パターンにおいて、圧電素子34の収縮を急停止させると同時に、第一の移動パターンでの圧電素子34の急速変化を開始させることにより、移動ブロック28を、水平案内面24上で、図3中、左側に向かって移動させるものである。なお、この第三の移動パターンでは、移動ブロック28の1回の移動サイクル毎に、第一の移動パターンで得られる移動ブロック28の移動量と、第二の移動パターンで得られる移動ブロック28の移動量との合計量よりもいくらか大きい移動量が得られることとなる。
【0051】
かくして、ここでは、第一、第二、及び第三の移動パターンのうちの何れか一つを選択して、或いはそれらを種々組み合わせて、繰り返し実施することにより、移動ブロック28の移動を、ステップ状に、連続して得られるのであり、また、その1ステップの移動量として、圧電素子34の変形量よりも小さな移動量が得られることとなるのである。
【0052】
なお、上述せる第一、第二、及び第三の移動パターンは、移動ブロック28を、図3中、左側に移動させるための移動機構の動作方法について示したが、それら第一、第二、及び第三の移動パターンにおいて、圧電素子34を伸長させるところを収縮させると共に、それを収縮させるところを伸長させるように為せば、移動ブロック28を、図3中、右側に向かって、上記と同様に移動させることが出来るのである。
【0053】
このように、本実施形態の位置決め装置においては、第一の移動パターンや第二の移動パターンや第三の移動パターンに基づいて、圧電素子34の変形を惹起させ、その操作を繰り返し行なうことにより、移動ブロック28を、水平案内面24の延出方向に、圧電素子34の変形量よりも小さな量で移動させる、移動ブロック28のステップ状の移動を得ることが出来るところから、位置決めテーブル26を、移動ブロック28の移動に伴って、圧電素子34の変形量よりも小さな量で、上下方向に、ステップ状に移動させることが可能となり、それによって、位置決めテーブル26の位置決め調整を、サブミクロンのオーダーで実施することが出来るのである。
【0054】
また、本実施形態では、移動ブロック28のステップ状の移動を連続して繰り返すことにより、その繰り返し回数に応じた量において、移動ブロック28を移動させることが出来るため、移動ブロック28のステップ状の移動の連続的な繰り返し操作の回数に応じて、位置決めテーブル26も、上下方向に連続移動させることが出来、その結果として、位置決め調整におけるストロークが、所望の量において十分に確保され得るのである。
【0055】
さらに、本実施形態の位置決め装置においては、位置決めテーブル26と移動ブロック28とのそれぞれの接触面の全面からなる、互いに対応した傾斜面形態を有するテーブル側傾斜面30と移動ブロック側傾斜面32とによって、楔機構が構成されて、移動ブロック28の水平方向への移動に伴って位置決めテーブル26が上下方向に移動せしめられるようになっているところから、位置決めテーブル26の上下移動を行なわしめる作動時に摺動せしめられるテーブル側傾斜面30と移動ブロック側傾斜面32との間で生ずる応力が、それら両傾斜面30,32の全面において有利に分散せしめられて、テーブル側傾斜面30と移動ブロック側傾斜面32の摺動による摩耗が有利に小さく為され得るのであり、その結果として、長期の使用による位置決めテーブル26の位置決め精度の低下が、効果的に解消乃至は抑制され得ることとなるのである。
【0056】
更にまた、本実施形態では、位置決めテーブル26を上下方向に移動させる楔機構が、テーブル側傾斜面30と移動ブロック側傾斜面32とにて構成されているため、それらの傾斜面30,32の傾斜角度を調整すること等により、位置決めテーブル26のストロークを大きく損ねることなく、その駆動力を増大せしめることが出来るのである。
【0057】
しかも、本実施形態の位置決め装置においては、移動ブロック28を水平案内面24の延出方向に移動させるための構造が、移動ブロック28に対して、圧電素子34と質量体44とを、連結ロッド42を介して取り付けただけの簡略な構造で実現され得ており、また、位置決めテーブル26を上下方向に移動させて、位置決めするための構造も、単に、位置決めテーブル26と移動ブロック28との間に、互いに対応した傾斜面形態を有するテーブル側傾斜面30と移動ブロック側傾斜面32とにて構成された、比較的に単純な構造の楔機構を設けることによって、実現されているに過ぎないのであり、従って、装置全体の構造が、極めて有利に簡略化され得ているのである。
【0058】
また、本実施形態の位置決め装置においては、テーブル側傾斜面30と移動ブロック側傾斜面32との間での摺動により、位置決めテーブル26の移動を行なうため、従来のサーボモータを用いた位置決め装置等とは異なって、位置決めテーブル26の位置決めに際して、微振動が生ずるようなことが有利に回避され得ることとなるのである。
【0059】
さらに、本実施形態の位置決め装置にあっては、圧電素子34への印加電圧の波形の制御のみで、位置決めテーブル26の駆動力や移動方向、位置決め精度を制御することが出来、また、それと共に、位置決めテーブル26の微動と粗動とが、容易に行なうことも出来るといった利点も得られるのである。
【0060】
次ぎに、図4には、本発明に従う構造を有する圧電アクチュエータの別の実施形態としての半導体製造装置における位置決め装置が、その縦断面形態において概略的に示されている。なお、本実施形態では、第二の移動体を移動させるための構造が、前記実施形態とは異なるものの例が示されており、それ以外の部位及び部材の構造は、前記実施形態と同一の構造とされている。従って、ここでは、第二の移動体の移動構造以外の部位及び部材について、図4において、前記実施形態と同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略することとする。
【0061】
すなわち、本実施形態では、エンドブロック部16における貫通孔36の大径孔部40内に、駆動機構としてのエアシリンダ46が、位置固定に設けられており、また、このエアシリンダ46の内部には、ピストンロッド48が、移動ブロック28の移動方向と平行な方向において、該移動ブロック28に向かって突出/引込作動せしめられるように配設されている。更に、かかるエアシリンダ46のピストンロッド48の先端部には、圧電素子34が一体的に固着されており、また、この圧電素子34のピストンロッド48に対する固着側とは反対側には、硬質材料からなるハンマ部50が、一体的に固着されている。なお、この圧電素子34は、図示しないリード線等を通じて電圧が印加されることにより、ベース10の長手方向、つまり、該ベース10における水平案内面24の延出方向に向かって伸長乃至収縮変形せしめられ得るように構成されている。
【0062】
そして、ここでは、図4に二点鎖線で示される如く、エアシリンダ46内への圧縮空気の供給に伴うピストンロッド48の突出作動によって、ピストンロッド48と共に、圧電素子34とハンマ部50とが、貫通孔36の小径部38を通じて、移動ブロック28が収容配置される矩形凹所20内に突入せしめられるようになっている。
【0063】
かくして、本実施形態においては、ハンマ部50の先端が移動ブロック28に接触せしめられた状態下で、圧電素子34に電圧を印加せしめて、該圧電素子34を伸長変形させることにより、移動ブロック28が、ハンマ部50にて、ベース10の長手方向の一端部に位置するエンドプレート部14側に向かって打撃されるように押圧されて、かかるエンドプレート部14側に向かって、圧電素子34の変形量に応じた量だけ移動せしめられるようになっている。また、ここでは、そのような移動ブロック28の移動後に、圧電素子34を伸長変形せしめられる前の状態に復帰させる一方で、移動ブロック28の移動によりハンマ部50の先端と移動ブロック28との間に形成される隙間が無くなるように、エアシリンダ46内のピストンロッド48が突出作動せしめられて、それらが再び接触せしめられるようになっている。そして、また、そのようなハンマ部50と移動ブロック28との接触状態から、圧電素子34の伸長変形が更に行なわれることにより、移動ブロック28が、圧電素子34の伸長変形量に応じて、ベース10のエンドプレート部14側に向かって、水平案内面24に案内されつつ、該水平案内面24の延出方向(ベース10の横方向)に沿って、ステップ状に移動せしめられ得るようになっているのである。
【0064】
さらに、ここでは、エンドプレート部14も、エンドブロック部16と略同様な構造とされている。即ち、エンドプレート部14にも、移動ブロック28の移動方向に沿って、ベース10のエンドブロック部16側に向かって突出/引込作動せしめられるピストンロッド48が内蔵されたエアシリンダ46が、エンドブロック部16と同様な構造をもって、位置固定に設けられており、また、このエアシリンダ46のピストンロッド48の先端部にも、圧電素子34とハンマ部50とが直列状態で固着せしめられているのである。
【0065】
それ故、本実施形態においては、移動ブロック28が、エンドプレート部14に配設された圧電素子34の伸長変形と、エアシリンダ46におけるピストンロッド48の突出作動とによって、ベース10のエンドブロック部16側に向かって、水平案内面24に案内されつつ、該水平案内面24の延出方向に沿って、圧電素子34の変形量に応じた量で、ステップ状に移動せしめられ得るように構成されているのである。
【0066】
そして、このような移動ブロック28における水平案内面24の延出方向への移動に伴って、該移動ブロック28の移動ブロック側傾斜面32と位置決めテーブル26のテーブル側傾斜面30との間の楔機構により、位置決めテーブル26が上下方向に移動せしめられつつ、かかる位置決めテーブル26の上下方向における位置決めが行なわれるようになっているのである。
【0067】
このように、本実施形態においても、圧電素子34の伸長変形とエアシリンダ46内におけるピストンロッド48の突出作動とを繰り返し行なうことにより、移動ブロック28を水平案内面24の延出方向に、圧電素子34の変形量に応じた量で移動させる、移動ブロック28のステップ状の移動を得ることが出来るため、位置決めテーブル26を、移動ブロック28の移動に伴って、圧電素子34の変形量に応じた量で、上下方向に、ステップ状に移動させることが可能となり、それによって、位置決めテーブル26の位置決め調整を、サブミクロンのオーダーで実施することが出来るのである。
【0068】
また、かかる本実施形態にあっても、移動ブロック28のステップ状の移動を連続して繰り返すことにより、その繰り返し回数に応じた量において、移動ブロック28を移動させることが出来るため、移動ブロック28のステップ状の移動の連続的な繰り返し操作の回数に応じて、位置決めテーブル26も、上下方向に連続移動させることが出来、その結果として、位置決め調整におけるストロークが、所望の量において十分に確保され得るのである。
【0069】
さらに、本実施形態においても、前記実施形態と同様に、移動テーブル26の上下移動が、移動テーブル26のテーブル側傾斜面30と移動ブロック28の移動ブロック側傾斜面32との間で構成される楔機構にて実現され得るようになっているところから、かかる楔機構の採用によって前記実施形態で達成され得る効果が、悉く、有利に享受され得ることとなるのである。
【0070】
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないものであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
【0071】
例えば、第一の移動体としての位置決めテーブル26や、第二の移動体たる移動ブロック28を案内する第一の案内面や第二の案内面の構造は、前記第一及び第二の実施形態に示されるものに、何等限定されるものではなく、位置決めテーブル26や移動ブロック28を上下方向や、該上下方向に対して交叉する方向となる横方向に案内し得るように構成されておれば良いのである。
【0072】
従って、図5に示されるように、例えば、ベース10の底板部12の上面を、位置決めテーブル26における第一の傾斜面たるテーブル側傾斜面30や、移動ブロック28における第二の傾斜面たる移動ブロック側傾斜面32とは反対方向に傾斜しつつ、ベース10の長手方向に向かって横方向に延びる傾斜案内面52と為し、この傾斜案内面52にて、第二の移動体たる移動ブロック28を前後方向に案内する第二の案内面を構成しても良いのである。
【0073】
また、前記第一及び第二の実施形態では、水平案内面24の延出方向たる水平方向への移動ブロック28の移動に伴って、位置決めテーブル26を上下方向に移動させるための楔機構が、位置決めテーブル26の下面と移動ブロック28の上面のそれぞれの全面からなるテーブル側傾斜面30と移動ブロック側傾斜面32とにて、構成されていたが、例えば、位置決めテーブル26の下部や移動ブロック28の上部のそれぞれ一部の面に、テーブル側傾斜面30と移動ブロック側傾斜面32を形成し、そのような両傾斜面にて、楔機構を構成するようにしても、何等差し支えないのである。
【0074】
さらに、かかる楔機構を構成する第一の傾斜面と第二の傾斜面の形成面も、前記二つの実施形態に示されるものに、決して限定されるものではない。即ち、例えば、図6に示されるように、第二の案内面を、図5に示される如き形態と同様に、エンドプレート部14側からエンドブロック部16側に向かって下傾する傾斜案内面52とし、そして、この傾斜案内面52にて、第一の傾斜面を形成する一方、かかる第一の傾斜面を与える傾斜案内面52に接触する移動ブロック28の下面を、該傾斜案内面52に対応した傾斜面形態を有し、ベース10の長手方向への移動ブロック28の移動に伴って、該傾斜案内面52に摺動する傾斜摺動面54と為すことにより、かかる傾斜摺動面54にて、第二の傾斜面を形成するようにすることも可能である。
【0075】
なお、このような構造が採用される場合には、例えば、移動ブロック28と位置決めテーブル26との互いの接触面が、それぞれ水平面にて形成される。そして、図6に二点鎖線と実線で示されるように、移動ブロック28が、ベース10の長手方向への移動に伴って、上下方向にも移動せしめられることとなり、この移動ブロック28の上方への移動時に、位置決めテーブル26が、かかる移動ブロック28にて押し上げられて、上方に移動せしめられる一方、移動ブロック28への下方への移動時に、位置決めテーブル26が、自重により下方に移動せしめられることとなる。
【0076】
また、図7に示されるように、第二の傾斜面を、移動ブロック28の傾斜摺動面54にて形成する一方、第一の傾斜面を、ベース10の矩形凹所20内において、移動ブロック28の下方に更に配置された案内ブロック56の上面にて、形成しても良い。
【0077】
すなわち、ここでは、矩形凹所20内に、移動ブロック28と略同様な構造により、ベース10における底板部12の底面上を移動せしめられる案内ブロック56が配設されている。そして、この案内ブロック56の上面に案内されつつ、移動ブロック28がベース10の長手方向に移動可能とされて、かかる案内ブロック56の上面の全面が、第二の案内面として構成され、またそれと共に、それが、移動ブロック28の傾斜摺動面54と対応した傾斜面形態もって、ベース10のエンドプレート部14側からエンドブロック部16側に向かって下傾する第一の傾斜面としても機能する傾斜案内面52とされているのである。なお、ここでは、案内ブロック56も、ベース10の一部として構成されている。
【0078】
かくして、かくの如き構造が採用される場合にあっても、例えば、移動ブロック28と位置決めテーブル26との互いの接触面が、それぞれ水平面にて形成される。そして、図7に二点鎖線と実線で示されるように、移動ブロック28が、ベース10の長手方向への移動に伴って、上方に移動せしめられる際に、位置決めテーブル26が、移動ブロック28にて押し上げられて、上方に移動せしめられる一方、移動ブロック28の下方への移動時に、位置決めテーブル26が、自重により下方に移動せしめられることとなるのである。
【0079】
一方、位置決めテーブル26や移動ブロック28の全体形状も、第一の案内面としての鉛直案内面22や、第二の案内面たる水平案内面24に案内されて、各案内面22,24が延出する上下方向や、該上下方向に対して交叉する方向となる横方向に、それぞれ移動可能に構成され得るものであれば、如何なる形状であっても良いのである。
【0080】
また、前記第一の実施形態では、圧電素子34が、移動ブロック28に対して、連結ロッド42を介して固着され、また、質量体44が、圧電素子34に対して固着されていたが、それら圧電素子34を移動ブロック28に対して取り外し可能に取り付けると共に、質量体44も、圧電素子34に対して取り外し可能に取り付けるようにしても良い。それによって、例えば、複数種類の位置決め装置の間で、比較的に効果な圧電素子34を兼用することが出来、以て、複数のタイプの位置決め装置を、それぞれ低コストに確保することが可能となるのである。
【0081】
なお、連結ロッド42を何等介在させることなく、圧電素子34を、移動ブロック28に対して直接に取り付けることも、勿論可能である。
【0082】
さらに、前記第二の実施形態では、エンドプレート部14やエンドブロック部16にエアシリンダ46が位置固定に設けられると共に、このエアシリンダ46のピストンロッド48の先端部に、圧電素子と34とハンマ部50が固着されて、該ハンマ部50が、移動ブロック28に対して、圧電素子34の伸長変形により、該移動ブロック28を押圧し得るように、接触位置せしめられていたが、例えば、エアシリンダ46を移動ブロック28に位置固定に設ける一方、このエアシリンダ46のピストンロッド48の先端部に、圧電素子34と共に固着されたハンマ部50を、エンドプレート部14やエンドブロック部16に立設された適当な壁部に対して、圧電素子34の伸長変形により、該壁部を押圧し得るように、接触位置せしめるようにしても良い。これによっても、圧電素子34の伸長変形と、エアシリンダ46におけるピストンロッド48の突出作動とに基づいて、移動ブロック28をベース10の前後方向に移動させることが出来る。なお、圧電素子34に固着されるハンマ部50を省略しても、何等差し支えない。
【0083】
更にまた、前記第二の実施形態では、圧電素子34を移動ブロック28の移動方向に駆動させる駆動機構が、エアシリンダ46にて構成されていたが、かかる駆動機構の構造も、何等これに限定されるものではなく、圧電素子34を移動ブロック28の移動に追従して、その移動方向に駆動させ得るものであれが、従来より公知の駆動機構が、適宜に採用され得るのである。
【0084】
また、移動ブロック28に対して、その移動量を検出するセンサ等を取り付ける一方、かかるセンサにて検出される移動ブロック28の移動量を、予め設定された目標値と比較して、検出される移動量が目標値と一致するように、圧電素子34に印加される電圧を制御する制御装置を設けて、移動ブロック28の移動をフィードバック制御することも、可能である。そうすることによって、移動ブロック28の移動量に対応した移動量で、上下方向に移動せしめられる位置決めテーブルを、より正確に、所望の量で移動させることが可能となり、その結果として、位置決め精度が、更に一層効果的に高められ得ることとなるのである。
【0085】
加えて、前記実施形態では、本発明を、半導体製造装置における位置決め装置に適用したものの具体例を示したが、本発明は、その他、光学や医学、物理学の分野、或いは精密加工や精密機械の製造等の分野で、様々な位置決めのため等に用いられる圧電アクチュエータの何れに対しても、有利に適用され得ることは、勿論である。
【0086】
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【0087】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明に従う圧電アクチュエータにあっては、サブミクロンのオーダーでの位置調整が可能で、長期の使用によっても正確な位置精度が安定的に確保され得、しかも、より十分に大きなストロークと駆動力とが簡略な構造で、極めて有利に実現され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う構造を有する位置決め装置の一例を示す正面説明図である。
【図2】図1におけるII−II断面説明図である。
【図3】図1に示された位置決め装置に設けられる移動ブロックの移動原理を説明するための説明図である。
【図4】本発明に従う構造を有する位置決め装置の別の例を示す図2に対応する図である。
【図5】本発明に従う構造を有する位置決め装置の更に別の例を示す図2に対応する図である。
【図6】本発明に従う構造を有する位置決め装置の他の例を示す図2に対応する図である。
【図7】本発明に従う構造を有する位置決め装置の更に他の例を示す図2に対応する図である。
【符号の説明】
10 ベース 22 鉛直案内面
24 水平案内面 26 位置決めテーブル
28 移動ブロック 30 テーブル側傾斜面
32 移動ブロック側傾斜面 34 圧電素子
44 質量体 46 エアシリンダ
52 傾斜案内面 54 傾斜摺動面

Claims (5)

  1. 上下方向に延びる第一の案内面と、該上下方向に対して交叉する方向となる横方向に延びる第二の案内面とを有するベースと、
    該ベースに対して、該ベースの前記第一の案内面に案内されつつ、上下方向に移動可能に配設された第一の移動体と、
    該第一の移動体の下方において、その下面に接触した状態下で、前記ベースの第二の案内面に案内されつつ、該第二の案内面が延出する前記横方向に移動可能に配設された第二の移動体と、
    前記第二の案内面が延出する横方向の一方から他方に向かって傾斜する傾斜面形態をもって、前記第二の移動体と接触する前記第一の移動体の下面と前記第二の案内面のうちの何れか一方にて構成された第一の傾斜面と、該第一の傾斜面に対応した傾斜面形態をもって、該第二の移動体における該第一の傾斜面との接触面にて構成されて、該第二の移動体の該横方向への移動に伴って該第一の傾斜面に摺動せしめられる第二の傾斜面とからなり、該第一の傾斜面に対する該第二の傾斜面の摺動により、それら第一の傾斜面と第二の傾斜面のうちの何れか一方を上下移動させることによって、前記第一の移動体を上下方向に移動せしめ得るように構成された楔機構と、
    前記第二の移動体における前記移動方向の何れか一方側の端部に、該第二の移動体と一体移動可能に取り付けられ、電圧の印加により、該第二の移動体の移動方向に沿って伸長乃至収縮変形せしめられる圧電素子と、
    前記第二の移動体に、前記圧電素子を介して、該第二の移動体と一体移動可能に取り付けられると共に、該圧電素子の前記電圧の印加による変形に伴って、該第二の移動体の前記移動方向に沿って移動せしめられる質量体とを、
    含み、前記圧電素子への印加電圧の急変による該圧電素子の変形の急速な発生乃至は停止に伴って、前記質量体が急速移動乃至は急停止せしめられたときに、該圧電素子から該質量体に及ぼされる作用力に対する反作用によって、該第二の移動体が、前記第二の案内面との間に生ずる摩擦力に打ち勝って、かかる第二の案内面が延出する前記横方向に移動せしめられるように構成したことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記質量体が、前記圧電素子に対して、取り外し可能に取り付けられると共に、該圧電素子が、前記第二の移動体に対して、取り外し可能に取り付けられている請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 上下方向に延びる第一の案内面と、該上下方向に対して交叉する方向となる横方向に延びる第二の案内面とを有するベースと、
    該ベースに対して、該ベースの前記第一の案内面に案内されつつ、上下方向に移動可能に配設された第一の移動体と、
    該第一の移動体の下方において、その下面に接触した状態下で、前記ベースの第二の案内面に案内されつつ、該第二の案内面が延出する前記横方向に移動可能に配設された第二の移動体と、
    前記第二の案内面が延出する横方向の一方から他方に向かって傾斜する傾斜面形態をもって、前記第二の移動体と接触する前記第一の移動体の下面と前記第二の案内面のうちの何れか一方にて構成された第一の傾斜面と、該第一の傾斜面に対応した傾斜面形態をもって、該第二の移動体における該第一の傾斜面との接触面にて構成されて、該第二の移動体の該横方向への移動に伴って該第一の傾斜面に摺動せしめられる第二の傾斜面とからなり、該第一の傾斜面に対する該第二の傾斜面の摺動により、それら第一の傾斜面と第二の傾斜面のうちの何れか一方を上下移動させることによって、前記第一の移動体を上下方向に移動せしめ得るように構成された楔機構と、
    該第二の移動体における前記移動方向の少なくとも何れか一方側に、該第二の移動体の移動方向と同一の方向に移動可能に配置され、電圧の印加に伴って、該第二の移動体の移動方向に沿って伸長乃至収縮変形せしめられることにより、該第二の移動体を該移動方向に沿って押圧乃至引張せしめて、移動させる圧電素子と、
    該圧電素子の伸長乃至収縮変形による前記第二の移動体の移動に追従して、該圧電素子を該第二の移動体の移動方向に駆動せしめる駆動機構とを、
    含んで構成したことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  4. 前記駆動機構が、前記第二の移動方向に沿って直線運動するピストン部材を備えたシリンダ機構にて構成され、且つ該ピストン部材に、前記圧電素子が取り付けられることにより、該圧電素子が、該駆動機構にて、該第二の移動体の移動方向に駆動せしめられるようになっている請求項3に記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記第二の移動体の移動量を検出する検出手段と、該検出手段にて検出される該第二の移動体の移動量を、予め設定された目標値と比較して、該移動量が該目標値と一致するように、前記圧電素子に印加される電圧を制御する制御手段とを、更に含んで構成されている請求項1乃至請求項4の何れかに記載の圧電アクチュエータ。
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