JP4023456B2 - 車両用盗難防止装置及び車両用盗難防止システム - Google Patents

車両用盗難防止装置及び車両用盗難防止システム Download PDF

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Description

本発明は、車両用盗難防止装置に係り、特に、車両に対する盗難行為が検出された場合に車外への警報及び通報のうち少なくとも一方を行ううえで好適な車両用盗難防止装置に関する。
従来より、車両に作用する前後方向や幅方向の加速度を検出し、この検出された加速度に基づいて、車両が傾いている或いは幅方向に揺れているなどの車両盗難行為に伴う異常の有無を判定する車両用盗難防止システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシステムにおいては、センサ等を用いて車両盗難に伴う異常が認められると、車両に取り付けられた警報装置が作動され、これにより、車両盗難の防止が図られている。
特開2003−182526号公報
ところで、車両用盗難防止システムでは、車両盗難が現実には実行されていないにもかかわらずセンサ類の異常などに起因して警報が発せられることがあるが、かかる誤警報を抑制して車両周囲への影響を回避するため、その警報機能が車両所有者の意思で解除可能とされるのが一般的である。ここで、上記従来のシステムでは、警報装置による警報は、車両盗難に伴う異常の内容(行為内容)を区別することなく発せられるため、かかる異常が検出された以後に、その異常の具体的な内容を車両所有者が知ることはできない。このため、例えば頻繁に警報が発せられるような場合、車両所有者は、誤警報が生じていると判断すれば、異常内容を区別することなくすべての異常内容に基づく警報が行われないように一律に警報機能の解除を行わざるを得なくなるが、しかし、このような構成では、車両盗難防止性能の著しい低下が招来するおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、検出された車両盗難行為の具体的内容を車両所有者に知らせることで盗難防止性能の維持乃至向上を図る車両用盗難防止装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、請求項1に記載する如く、車両に対する盗難行為が検出された場合に車外への警報器による警報及び通信装置による通報のうち少なくとも一方を行う車両用盗難防止装置であって、内容が互いに異なる複数の前記盗難行為を検出する盗難行為検出手段と、前記盗難行為の内容ごとに警報器による警報及び通信装置による通報のそれぞれの許可・禁止を別々に設定可能な、前記盗難行為の内容と警報器による警報及び通信装置による通報との対応関係が登録される記録手段と、前記盗難行為検出手段により前記盗難行為が検出された場合に、該検出された前記盗難行為の内容が特定されるように、前記記録手段に登録されている前記対応関係に従って警報器による警報及び通信装置による通報を制御する作動制御手段と、を備える車両用盗難防止装置により達成される。
請求項1記載の発明において、車両に対する盗難行為が検出されると、その行為内容が特定されるように警報通報手段による警報・通報が行われる。かかる処理によれば、盗難行為検出後に車両所有者などがその盗難行為の具体的内容を知ることができるので、盗難行為の具体的内容が知らされない構成に比べて、以後、車両所有者などにとって対応措置が取り易くなる。従って、車両盗難防止性能の向上が図られている。
この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載の車両用盗難防止装置において、前記作動制御手段は、前記記録手段に登録されている前記対応関係に従って、前記盗難行為検出手段により検出された前記盗難行為の内容に応じた警報器及び通信装置の作動内容を決定することとしてもよい。
尚、請求項3に記載する如く、請求項2記載の車両用盗難防止装置において、所定操作に従って、前記記録手段に登録される前記対応関係を盗難行為の内容ごとに設定する対応関係設定手段を備えることとすれば、車両所有者が盗難行為の内容ごとに異なる警報器及び通信装置の作動を設定することができるため、盗難行為検出に対する警報・通報による車両周囲への影響を考慮しつつ車両盗難防止性能の維持を図ることができる。
この場合、請求項4に記載する如く、請求項3記載の車両用盗難防止装置において、前記対応関係設定手段は、車両に設けられた操作手段の操作に従って、記録手段に登録される前記前記対応関係を盗難行為の内容ごとに設定することとしてもよく、
また、請求項5に記載する如く、請求項3記載の車両用盗難防止装置において、前記対応関係設定手段は、車両と離れた遠隔操作系の遠隔操作に従って、記録手段に登録される前記前記対応関係を盗難行為の内容ごとに設定することとしてもよい。
更に、請求項6に記載する如く、車両に対する盗難行為が検出された場合に車外への警報器による警報及び通信装置によるセンタを介した自車両に対応する携帯端末への通報のうち少なくとも一方を行う車両用盗難防止システムであって、車両は、内容が互いに異なる複数の前記盗難行為を検出する盗難行為検出手段と、前記盗難行為の内容ごとに警報器による警報及び通信装置による通報のそれぞれの許可・禁止を別々に設定可能な、前記盗難行為の内容と警報器による警報及び通信装置による通報との対応関係が登録される記録手段と、前記盗難行為検出手段により前記盗難行為が検出された場合に、該検出された前記盗難行為の内容が特定されるように、前記記録手段に登録されている前記対応関係に従って警報器による警報及び通信装置による通報を制御する作動制御手段と、を有し、前記記録手段に登録される前記対応関係は、自車両に対応する携帯端末からセンタを介して、前記盗難行為の内容ごとに警報器による警報及び通信装置による通報のそれぞれの許可・禁止を別々に設定可能とされることとしてもよい。
尚、これらの発明において、「警報」とは、車両に設けられたスピーカなどから車両周囲へ向けて盗難行為による異常を報知することであり、また、「通報」とは、車両の有する通信装置から車外のインフラ施設や車両所有者の携帯端末などに盗難行為による異常を告げ知らせることである。
請求項1及び2記載の発明によれば、検出された車両盗難行為の具体的内容を車両所有者などに知らせることで盗難防止性能の向上を図ることができる。
また、請求項3乃至5記載の発明によれば、車両所有者により盗難行為の内容ごとに警報通報手段の作動を設定することができ、これにより、盗難行為検出に対する警報・通報による車両周囲への影響を考慮しつつ盗難防止性能の維持を図ることができる。
図1は、本発明の一実施例である車両の盗難を防止するシステムの構成図を示す。図1に示す如く、本実施例のシステムは、車両に搭載される車両用盗難防止装置10と、車両所有者や運転者などの正規乗員の携帯する携帯電話やPDA等の携帯端末12と、車外インフラとしてのセンタ14と、により構成されている。
車両用盗難防止装置10は、車両自体やタイヤ,エンジンなどの車両部品,車内に置かれているものなどの車両盗難を防止するために設けられた電子制御ユニット(以下、単にECUと称す)16を備えており、ECU16により車両盗難防止のための制御を行う。ECU16には、イグニションオフ時に車両ドアが施錠されているか解錠されているかを区別するための信号が供給されている。ECU16は、イグニションオフ時にすべての車両ドアが施錠されている場合には、供給される施錠信号に基づいて車両盗難行為を監視するセキュリティモードとなり、一方、何れかの車両ドアが解錠されている場合には、供給される解錠信号に基づいて車両盗難行為の監視を解除するアンセットモードとなる。
ECU16には、車両盗難が行われる際の行為を検出するためのセンサとして、傾斜センサ18及び侵入センサ20が接続されている。傾斜センサ18は、車両の水平からの前後方向軸回り及び左右方向軸回りの傾斜角(すなわち、ロール角及びピッチ角)に応じた信号を出力する。侵入センサ20は、例えば超音波を用いて車内へ侵入するものが存在するか否かに応じた信号を出力する。ECU16は、傾斜センサ18の出力信号が供給される傾斜・振動要因判定部22、及び、傾斜・振動要因判定部22の出力が入力されると共に、侵入センサ20の出力信号が供給される警報判定部24を有している。
傾斜・振動要因判定部22は、傾斜センサ18の出力信号に基づいて車両の水平からの傾斜角を検出すると共に、その検出される傾斜角の時間波形に基づいて車両の傾く要因が風圧によるものであるか、車体のジャッキアップによるものであるか、人による意図的な車体揺らしによるものであるか、レッカーによる車両移動によるものであるかを判定する。この傾斜・振動要因判定部22の判定結果は、警報判定部24に供給される。警報判定部24は、傾斜・振動要因判定部22の判定結果及び侵入センサ20の出力信号に基づいて、盗難行為の具体的内容として、車両がジャッキアップされているか否か、レッカー移動されているか否か、意図的に揺らされている否か、及び侵入者が存在しているか否かをそれぞれ判定し、車両盗難が行われている或いはこれから行われるおそれがあるか否かを判別する。
警報判定部24には、警報器26及び通信装置28が接続されている。警報器26は、警報判定部24から供給される作動信号に従って、車両外部へ向けてサイレンやホーンの吹鳴,ランプの点灯,音声案内による警報を発する。また、通信装置28は、上記したセンタ14と通信ネットワークを介して通信接続することが可能である。通信装置28は、警報判定部24から供給される作動信号に従って、センタ14と通信接続し、そのセンタ14へ向けて自車両又は車両所有者などのID情報と共に車両盗難に遭遇したこと及びその盗難行為の具体的内容を通報する。センタ14は、車両用盗難防止装置10の通信装置28からの車両盗難に関する通報を受信した場合、その受信情報に含まれるID情報に基づいて予めユーザ登録されているその車両に対応する車両所有者や運転者を特定し、その正規乗員の携帯する携帯端末12に対して車両が盗難に遭遇したこと及びその盗難行為の具体的内容を知らせる。携帯端末12は、センタ14から車両盗難に関する通報を受信した場合、車両が盗難に遭遇したこと及びその盗難行為の具体的内容を例えば“車両がジャッキアップされて盗難されようとしています。”や“車両侵入者がいます。”などによりディスプレイに表示したり或いはスピーカから音声出力する。
尚、警報判定部24は、上述した手法に従って車両盗難が行われている或いは行われると判別した場合、後述の如く予め設定されている盗難行為の具体的内容と警報器26による警報及び通信装置28による通報との対応関係に従って、現に判定された盗難行為の具体的内容に応じた警報器26及び通信装置28による作動内容を決定し、警報器26及び通信装置28に対してその決定された作動が実現されるように作動信号を供給する。
警報判定部24には、また、車内のインストルメントパネルに配設され、例えばナビゲーションシステムのタッチパネル付きディスプレイ又はLEDからなる警報要因表示器30が接続されている。警報判定部24は、傾斜センサ18及び侵入センサ20を用いて車両盗難行為の具体的内容を特定し車両盗難が行われている或いはこれから行われるおそれがあると判別することにより警報器26又は通信装置28を作動させたときにその警報・通報の要因(すなわち、検出された盗難行為の具体的内容)を記録するメモリを有している。このメモリには、警報・通報要因にリンクしてその警報等の発生日時や場所、及び、要因別の発生回数などが記録される。警報判定部24は、警報器26又は通信装置28を作動させた後、車両所有者などの正規乗員による所定のスイッチ操作が行われたときに、メモリに記録されている警報・通報要因が特定されて正規乗員に示されるように警報要因表示器30に対して指令信号を供給する。警報要因表示器30は、警報判定部24から供給される指令信号に従って、以前に生じた履歴としての警報・通報要因を発生日時などと共に正規乗員の目に見える形で表現する。
警報判定部24には、更に、車内のインストルメントパネルに配設され、例えばナビゲーションシステムのタッチパネル付きディスプレイからなる要因別機能設定インターフェース32が接続されている。警報判定部24は、設定された盗難行為の具体的内容と警報器26による警報及び通信装置28による通報との対応関係を記録するメモリを有している。要因別機能設定インターフェース32は、車両所有者などの正規乗員による所定操作により、盗難行為の具体的内容(警報・通報要因)と警報器26による警報及び通信装置28による通報との対応関係をその警報要因ごとに設定するために設けられている。例えば、車両がジャッキアップされているという警報・通報要因については警報器26による警報と通信装置28による通報とを共に行い、一方、車体が意図的に揺らされているという警報・通報要因については警報器26による警報を禁止し通信装置28による通報のみを行うというように警報・通報要因ごとに警報・通報のON・OFFを設定し、更に、警報・通報要因ごとに警報音の音量や種類を設定することが可能である。
また、上記した携帯端末12は、所有者による自己の入力インターフェースへの所定操作により、センタ14を経由して車載の車両用盗難防止装置10に対して、車両盗難行為の具体的内容(警報・通報要因)と警報器26による警報及び通信装置28による通報との対応関係をその警報・通報要因ごとに設定できるという、上記した車載の要因別機能設定インターフェース32と同様の機能を有している。警報判定部24は、メモリに設定登録されている上記の対応関係を、要因別機能設定インターフェース32への入力操作に従って、或いは、携帯端末12への入力操作による通信装置28に受信されるセンタ14からの機能設定指示に従って変更により更新する。
このように、本実施例のシステムにおいては、車載の車両用盗難防止装置10において車両盗難行為が検出された場合に、その車両用盗難防止装置10からセンタ14を経由して車両所有者などの携帯端末12へその盗難行為の具体的内容を含めた車両盗難行為に関する通報がなされ、また、事後的に所定操作により車載の警報要因表示器30に盗難行為の具体的内容が示されるため、車両所有者などは、車両盗難行為検出後、自己の車両が盗難に遭遇したことをその盗難行為の具体的内容(ジャッキアップやレッカー移動,車内侵入など)を特定して知ることができる。従って、本実施例によれば、車両盗難行為の具体的内容が示されない構成に比べて、車両所有者などが車両盗難に関する多くの情報を知ることができるので、その対応措置が取り易くなり、車両盗難防止性能の向上が図られている。
すなわち、本実施例のシステムにおいては、車両用盗難防止装置10側に設定される、車両盗難行為の具体的内容(警報・通報要因)と警報器26による警報及び通信装置28による通報との対応関係が、警報・通報要因ごとに、車載の要因別機能設定インターフェース32への入力操作により直接的に、また、携帯端末12への入力操作によりセンタ14を介して間接・遠隔的に変更され得るので、車両所有者などは、車両用盗難防止装置10側における警報・通報のON・OFF設定や警報音の音量,種類の設定を警報・通報要因ごとに自由に行うことができ、検出された車両盗難行為の具体的内容を把握した後においても適宜それらの設定の変更・更新を行うことができる。
この点、仮に、車両盗難行為検出後に警報器26や通信装置28の警報機能をその盗難行為の具体的内容に関係なく一律に解除できるだけの構成では、例えば、車両の盗難を行おうとする者は、故意に車体を揺らす行為を繰り返して何回も警報器26や通信装置28を作動させ、車両所有者に誤警報が生じていると思い込ませることで、すべての盗難行為の具体的内容に基づく警報が行われなくなるように警報機能の解除を車両所有者に促すことが可能となる。また例えば、車両所有者は、外出先に犬などの動物を連れて行き、動物を車内に置いたまま降車する際には、車内に動物が存在することに起因する侵入センサ20の誤検知を防止するためにすべての車両盗難行為の具体的内容に対して警報機能の解除を行わざるを得なくなる。このため、かかる構成では、車両所有者により警報機能が解除されれば、車両盗難防止性能の著しい低下が招来し、車両盗難者が車両の盗難を行い易くなってしまう。
図2は、本実施例の車両用盗難防止装置10側に設定される、車両盗難行為の具体的内容(警報・通報要因)と警報器26による警報及び通信装置28による通報との対応関係を表した一例を示す。
これに対して、本実施例のシステムにおいては、上記の如く、警報器26や通信装置28の警報機能を、互いに異なる複数の盗難行為の具体的内容ごとに設定することができるので、例えば、最初はすべての警報・通報要因に対して警報器26による警報及び通信装置28による通報が共に許可されるように初期設定されているときにも、車両所有者は、検出される車両盗難行為の具体的内容を把握した後などに、図2に示す如く、誤警報の可能性の比較的高い警報・通報要因(例えば車両揺らしの警報・通報要因や侵入センサ20による車両侵入の警報・通報要因)に関しては通信装置28による車両所有者への通報が許可され警報器26による車両周囲への警報が禁止されるように、また、誤警報の可能性の比較的低い警報・通報要因(例えばジャッキアップの警報・通報要因やレッカー移動の警報・通報要因)に関しては警報器26による警報及び通信装置28による通報が共に許可されるように、警報器26による警報と通信装置28による通報とを適宜組み合わせて警報機能の変更・更新を行うことが可能である。
本実施例の車両用盗難防止装置10において、ECU16の警報判定部24は、傾斜センサ18及び侵入センサ20を用いて車両盗難が行われている或いは行われると判別した場合、予め設定されている盗難行為の具体的内容と警報器26及び通信装置28による警報・通報の作動との対応関係に従って、現に検出された盗難行為の具体的内容に応じた警報器26及び通信装置28による作動内容を決定し、警報器26及び通信装置28に対してその決定された作動が実現されるように作動信号を供給する。
このため、本実施例のシステムにおいては、上記の如く警報機能の変更・更新を行うこととすれば、車体揺らしが故意に繰り返し行われても、上記した機能更新後は、車両周囲への警報は行われない一方、センタ14を介した車両所有者への通報のみは行われることとなるので、車両盗難防止性能の著しい低下を招くことは回避されると共に、一方、車体揺らしが故意に行われたものでないときにも誤警報に起因する車両周囲への影響(迷惑)を生じさせることは回避されることとなる。また、車両所有者が動物などを車内に置いたまま降車する場合にも、上記した機能更新後は、車両周囲への警報は行われない一方、センタ14を介した車両所有者への通報のみは行われることとなるので、セキュリティモード時に動物などが車内に存在するときにも誤警報に起因する車両周囲への影響を生じさせることは回避されることとなる。
また、本実施例においては、警報・通報要因ごとに、警報器26及び通信装置28による警報・通報のON・OFFの設定以外に、警報器26による警報音の音量や種類を設定することができるので、上記の如く警報器26による警報を禁止することなく、その警報の許可を継続したままその音量や種類を警報・通報要因ごとに異ならせることができる。例えば、誤警報の可能性の比較的高い警報・通報要因に関しては警報器26による警報の音量が標準値より小さくなり、また、誤警報の可能性の比較的低い警報・通報要因に関しては警報器26による警報の音量が標準値又はそれ以上になるように、警報器26の警報機能の変更・更新を行うことが可能である。かかる構成においては、車体揺らしが故意に行われる場合や車両所有者が動物などを車内に置いたまま降車する場合にも、センタ14を介した車両所有者への通報は通常どおり行われ、また、車両周囲への警報は音量が小さいけれども確実に行われるので、誤警報に起因する車両周囲への影響を最小限に抑制しつつ車両盗難防止性能の著しい低下を招くことは回避されることとなる。
従って、本実施例のシステムによれば、車両盗難行為検出後、その検出された盗難行為の具体的内容を特定して車両所有者に示すことができると共に、車両所有者の意思で警報器26や通信装置28の警報機能を盗難行為の具体的内容ごとに異ならせることができるため、車両盗難行為検出に対する警報・通報に起因する車両周囲への影響を考慮しつつ車両盗難防止性能の維持を図ること、すなわち、車両の誤警報・誤通報に起因する迷惑防止と盗難防止性能との両立を図ることが可能となっている。
また、本実施例のシステムにおいて、車載の車両用盗難防止装置10側に設定されている、車両盗難行為の具体的内容(警報・通報要因)と警報器26による警報及び通信装置28による通報との対応関係の設定、すなわち、警報器26や通信装置28の警報機能の変更・更新は、車載の要因別機能設定インターフェース32への入力操作により行うことが可能であると共に、携帯端末12への入力操作によりセンタ14を介して行うことが可能である。この点、車両所有者は、車両盗難行為に対する警報機能の変更・更新を、車両に近づいて車内で直接的に行うことのみならず、車両から離れて遠隔的に行うことができる。従って、本実施例のシステムによれば、車両盗難行為に対する警報機能の変更・更新の作業を車両所有者に、車両を盗難しようとしている者が潜んでいる可能性のある車両近傍に近づかせることなく、安全かつ容易に行わせることが可能となっている。
尚、上記の実施例においては、警報器26及び通信装置28が特許請求の範囲に記載した「警報通報手段」に、車両所有者などの携帯する携帯端末12が特許請求の範囲に記載した「遠隔操作系」に、それぞれ相当していると共に、ECU16が、傾斜センサ18及び侵入センサ20を用いて互いに異なる複数の車両盗難行為の具体的内容を検出することにより特許請求の範囲に記載した「盗難行為検出手段」が、予め設定されている車両盗難行為の具体的内容と警報器26及び通信装置28による警報・通報の作動との対応関係に従って、検出された盗難行為の具体的内容に応じた警報器26及び通信装置28による作動内容を決定し、警報器26及び通信装置28に対してその決定された作動が実現されるように作動信号を供給することにより特許請求の範囲に記載した「作動制御手段」が、車載の要因別機能設定インターフェース32への入力操作に従って、及び、車両所有者の携帯する携帯端末12への遠隔的な入力操作による通信装置28に受信されるセンタ14からの機能設定指示に従って、上記した対応関係を設定することにより特許請求の範囲に記載した「対応関係設定手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の実施例においては、車両盗難行為が検出された場合に警報器26による警報及び通信装置28による通報の双方を行うこととしているが、少なくとも何れか一方を行う構成であってもよい。
また、上記の実施例においては、車両盗難行為として検出される盗難行為の具体的内容として、傾斜センサ18を用いた車体のジャッキアップ、意図的な車体揺らし、レッカー移動を想定し、侵入センサ20を用いた車両侵入者の存在を想定しているが、それらの何れか2つ以上を想定した構成であってもよいし、また、ガラス割れセンサを用いたガラス割れなどを更に盗難行為の具体的内容として想定した構成であってもよい。
更に、上記の実施例においては、車載の車両用盗難防止装置10側に設定されている、車両盗難行為の具体的内容(警報・通報要因)と警報器26による警報及び通信装置28による通報との対応関係を遠隔的に変更・更新するうえで、車両所有者などが携帯し変更・更新に関する入力操作が行われる携帯端末12及び車外に設置されたセンタ14を用い、変更・更新時に互いに無線通信接続させることとしているが、車両所有者などが携帯し変更・更新に関する入力操作が行われる自己の車両に対応したワイヤレスキーを用い、センタ14を介することなくワイヤレスキーと車両とを直接的に無線通信接続させることとしてもよい。この場合には、ワイヤレスキーが特許請求の範囲に記載した「遠隔操作系」に相当することとなる。
本発明の一実施例である車両の盗難を防止するシステムの構成図である。 本実施例の車両用盗難防止装置側に設定される警報・通報要因と警報・通報との対応関係を表した一例の図である。
符号の説明
10 車両用盗難防止装置
12 携帯端末
14 センタ
16 ECU
18 傾斜センサ
20 侵入センサ
22 傾斜・振動要因判定部
24 警報判定部
26 警報器
28 通信装置
30 警報要因表示器
32 要因別機能設定インターフェース

Claims (6)

  1. 車両に対する盗難行為が検出された場合に車外への警報器による警報及び通信装置による通報のうち少なくとも一方を行う車両用盗難防止装置であって、
    内容が互いに異なる複数の前記盗難行為を検出する盗難行為検出手段と、
    前記盗難行為の内容ごとに警報器による警報及び通信装置による通報のそれぞれの許可・禁止を別々に設定可能な、前記盗難行為の内容と警報器による警報及び通信装置による通報との対応関係が登録される記録手段と、
    前記盗難行為検出手段により前記盗難行為が検出された場合に、該検出された前記盗難行為の内容が特定されるように、前記記録手段に登録されている前記対応関係に従って警報器による警報及び通信装置による通報を制御する作動制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用盗難防止装置。
  2. 前記作動制御手段は、前記記録手段に登録されている前記対応関係に従って、前記盗難行為検出手段により検出された前記盗難行為の内容に応じた警報器及び通信装置の作動内容を決定することを特徴とする請求項1記載の車両用盗難防止装置。
  3. 所定操作に従って、前記記録手段に登録される前記対応関係を盗難行為の内容ごとに設定する対応関係設定手段を備えることを特徴とする請求項2記載の車両用盗難防止装置。
  4. 前記対応関係設定手段は、車両に設けられた操作手段の操作に従って、記録手段に登録される前記前記対応関係を盗難行為の内容ごとに設定することを特徴とする請求項3記載の車両用盗難防止装置。
  5. 前記対応関係設定手段は、車両と離れた遠隔操作系の遠隔操作に従って、記録手段に登録される前記前記対応関係を盗難行為の内容ごとに設定することを特徴とする請求項3記載の車両用盗難防止装置。
  6. 車両に対する盗難行為が検出された場合に車外への警報器による警報及び通信装置によるセンタを介した自車両に対応する携帯端末への通報のうち少なくとも一方を行う車両用盗難防止システムであって、
    車両は、内容が互いに異なる複数の前記盗難行為を検出する盗難行為検出手段と、前記盗難行為の内容ごとに警報器による警報及び通信装置による通報のそれぞれの許可・禁止を別々に設定可能な、前記盗難行為の内容と警報器による警報及び通信装置による通報との対応関係が登録される記録手段と、前記盗難行為検出手段により前記盗難行為が検出された場合に、該検出された前記盗難行為の内容が特定されるように、前記記録手段に登録されている前記対応関係に従って警報器による警報及び通信装置による通報を制御する作動制御手段と、を有し、
    前記記録手段に登録される前記対応関係は、自車両に対応する携帯端末からセンタを介して、前記盗難行為の内容ごとに警報器による警報及び通信装置による通報のそれぞれの許可・禁止を別々に設定可能とされることを特徴とする車両用盗難防止システム。
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