JP4022216B2 - 出滓口ダクトの閉塞防止方法及び灰溶融炉 - Google Patents

出滓口ダクトの閉塞防止方法及び灰溶融炉 Download PDF

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Description

本発明は、下水汚泥、都市ごみ及び産業廃棄物等を焼却処理した際に発生する飛灰及び主灰を含む灰を溶融処理する灰溶融炉に関し、特に、灰溶融炉の出滓口ダクト内壁面への付着物の付着を防ぎ、出滓口ダクトの閉塞を防止するようにした出滓口ダクトの閉塞防止方法及び灰溶融炉に関する。
従来、下水汚泥、都市ごみ及び産業廃棄物等を焼却処理した際に発生する飛灰及び主灰を含む灰は、その資源化、減容化及び無害化を図るために灰溶融炉によって溶融処理し、スラグ化されていた。灰溶融炉の高温の炉本体内で溶融処理されたスラグは、炉本体のスラグ出滓口から排出され、スラグ冷却装置により冷却固化されてコンクリート骨材、路盤材等として再利用される。スラグの冷却には、水を貯留した水槽内に溶融スラグを落下させて水砕、固化する水冷方式と、空気と接触させることにより溶融スラグを徐冷する空冷方式とがある。一般に炉本体の出滓口から流下した溶融スラグは、出滓口ダクトを経てスラグ冷却装置に導かれるが、出滓口ダクト内にて温度が急激に低下するために、溶融スラグから発生した低沸点の塩類を含む揮散ガスが出滓口ダクトの内壁に付着、堆積し、最終的にダクト閉塞を招くことがある。
そこで、塩類の付着による出滓口ダクトの閉塞を防止するために、特許文献1(特許第3076010号公報)では、溶融炉のスラグ出口から高温の排ガスを同時に引き抜くことにより、出滓口ダクト内を高温に保ち、塩類を含む揮散ガスの付着を防止する構成が開示されており、さらに、ガス引抜口よりも高い位置の温度及び湿度を検出して、ダクト内が高温に維持されるように引抜ガス量を制御する方法を提案している。即ち、特許文献1では、ダクト内温度を揮散ガス中に含有される物質の凝縮点以上に維持し、揮散ガスの凝縮による付着物の生成を防止するようにしている。
しかし、揮散ガス中には多種類の物質が含有されており、これらの物質の凝縮点は広範囲であるため、付着物の生成、堆積は避けられず、高温排ガスによる温度制御のみではダクトの閉塞を防止できないのが実状である。
そこで、特許文献2(特開平9−72518号公報)では、出滓口から排出された排ガスに対して、該排ガス中に含まれる飛散灰や低沸点のガス状物質が液化を始める前に冷却ガスを吹き付けて、出滓口から後に続く排ガスダクトの閉塞を防止する方法が開示されている。このように、出滓口から排出された直後の排ガスに対して冷却ガスを吹き付けることにより、積極的に凝縮、凝固、さらに飛散させてダクト内壁の付着物の生成、堆積を防止するようにしている。
また、特許文献3(特開2003−14221号公報)には、ガス化炉から溶融炉に生成ガスを導入する生成ガス導入ダクト内壁に、灰分等が揮発した揮散ガスの付着、堆積によるダクト閉塞を防止するために、ダクト内壁に蒸気またはガスを吹き付ける付着物付着防止手段を設けた構成が開示されている。
さらに、特許文献4(特開平10−244117号公報)には、溶融炉から高温の排ガスを排出するために設けられた排ガスダクト内に、冷却媒体を吹き込む小孔を多数開設し、水を空気中にスプレーしてなる冷却媒体を前記小孔からダクト内に吹き込むようにした構成が開示されている。これは、排ガスダクト内を通過する高温の排ガスを前記冷却媒体にて急冷することにより、ダクトへの付着物の生成、堆積を防止するものである。
特許第3076010号公報 特開平9−72518号公報 特開平2003−14221号公報 特開平10−244117号公報
上記したように、灰溶融炉に設けられた出滓口ダクトや排ガスダクトにおいて、塩類を含有した揮散ガスの冷却による付着物の付着、堆積は、溶融スラグの出滓や排ガスの排出を阻害するのみならず、ダクトが閉塞してしまうと炉の運転を停止しなければならないという問題があった。
そこで、特許文献1に記載のように、出滓口から炉内の高温ガスを引き抜き、排ガスダクトに導く構成とすることにより出滓口ダクト内を高温に維持でき、塩類の付着を低減することが可能となるが、溶融スラグが出滓樋から出滓口ダクトを経てスラグ冷却装置に流下する際に、スラグ流からの飛び跳ねや受け皿モールドからの跳ね上がりなどにより飛散したスラグがダクト内壁面に付着し、堆積することがあり、特許文献1ではこれを防止することはできなかった。
また、特許文献2に記載のように、排ガスに冷却ガスを吹き付ける方法では、排ガスの温度制御が困難となるとともに、排ガス量が増大して、排ガス処理設備における処理コストが増加してしまうという問題があった。さらに、冷却ガスによりダクト内の温度が下がり、より一層付着物の生成を促進してしまう惧れがある。
特許文献3及び特許文献4は、排ガスダクト内に設けられた装置であり、排ガス中に含有される揮散ガスの冷却による付着物の生成、堆積にのみ適用される構成であるため、上記したような飛散スラグに対処できる構成とはなっていない。
従って、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、排ガス中に含有される塩類、及び溶融スラグ出滓時の飛散スラグを起因とするダクト内壁面への付着物の生成、堆積、さらにダクトの閉塞を防止することが可能な出滓口ダクトの閉塞防止方法及び灰溶融炉を提供することを目的とする。
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、灰溶融炉のスラグ出滓口から下方に延設された出滓口ダクトを備えた灰溶融炉において、前記出滓口ダクトのダクト内壁面への付着物の生成を防止し、前記出滓口ダクトの閉塞を防止する方法であって、
前記スラグ出滓口を挟んで、出滓口から上方に排ガスダクトを延設するとともに該排ガスダクトと出滓口ダクトが上下に連結され、前記出滓ダクト内壁面に設けた水噴霧手段により、出滓ダクト内壁面のうち前記スラグ出滓口のスラグ流下開始高さ近傍から前記出滓口ダクトの下端高さまでの範囲内で、且つ該水噴霧手段により噴霧される水が、前記スラグ出滓口より流下する溶融スラグに接触しないように前記スラグ出滓口から流下する溶融スラグの飛散領域に水膜を形成し、該飛散領域を局所的に急冷することを特徴とする。
また、かかる発明を効果的に実施する装置として、灰溶融炉のスラグ出滓口から下方に延設された出滓口ダクトを備えた灰溶融炉において、
前記スラグ出滓口を挟んで、出滓口から上方に排ガスダクトを延設するとともに該排ガスダクトと出滓口ダクトが上下に連結され、前記出滓口ダクトのダクト内壁面に、噴出孔から扇状の噴霧パターンを形成する扇状水噴霧ノズル若しくは、直線状に配列した複数の噴出孔から帯状の噴霧パターンを形成する帯状水噴霧ノズルを設けるとともに、
前記スラグ出滓口から流下する溶融スラグの飛散領域の局所的な急冷と、前記出滓口ダクトの上方に延設される排ガスダクトより抜き出される排ガスを高温に維持するように、
前記水噴霧ノズルより噴霧される噴霧パターンにより形成される水膜が、前記ダクト内壁面のうち前記スラグ出滓口のスラグ流下開始高さ近傍から前記出滓口ダクトの下端高さまでの範囲内で、且つ前記水噴霧手段により噴霧される水が、前記スラグ出滓口より流下する溶融スラグに接触しないように前記スラグ出滓口から流下する溶融スラグの飛散領域に形成されてなることを特徴とする灰溶融炉を提案する。
特に本発明は、前記出滓口ダクトの上方に排ガスダクトが連結された構造を有する灰溶融炉に採用することが要旨である。
一般に、前記ダクト内壁面への付着物の生成は、排ガス中に含まれる低融点の塩類が冷却されることによりダクト内壁面に付着する場合、或いは前記スラグ出滓口から流下する溶融スラグが受け皿モールドにて跳ね上がる際に付着したり、流下する際に飛び散って付着する等の溶融スラグの飛散によりダクト内壁面に付着する場合などが主な原因として考えられる。さらに、塩類の冷却と溶融スラグの飛散が同時に発生した場合、付着物の生成が促進され、短期間で出滓口ダクトが閉塞してしまう事態が生じる。図8に出滓口ダクトに堆積したスラグ堆積物9を示す。このように、徐々にスラグ堆積物9が堆積していき、最終的には出滓口ダクト17を閉塞してしまう。
従って本発明によれば、前記ダクト内壁面のうち最も付着物の生成量が多く、閉塞し易い位置に水膜を形成することにより、確実に出滓口ダクトの閉塞を防止することを可能としている。即ち、水膜により付着物が生成し易い領域を冷却して付着物の生成を防止するとともに、付着物が付着した場合にも水膜により流れ落として除去することが可能となる。
さらに本発明では、水膜の形成によりダクト内壁面を冷却しているため、排ガスを高温に維持したままでダクト内壁面のみを局所的に急冷することができ、排ガス自体が冷却されて付着物の生成が促進される惧れがない。
また、前記水噴霧手段が、これに対面する前記ダクト内壁面に水を噴霧して前記水膜を形成する手段であり、該水噴霧手段により噴霧される水が、前記スラグ出滓口より流下する溶融スラグに接触しないようにしたことを特徴とする。
このように、前記水噴霧手段を、これに対面する前記ダクト内壁面に水を噴霧して前記水膜を形成する手段とすることで、水噴霧手段の向き、角度を変えることで容易に水膜の位置を調整することができるようになる。また、噴霧される水が溶融スラグに接触しないようにしたため、水の温度上昇を防止し、ダクト内壁面の冷却効果を高く維持することができる。
さらに、前記水噴霧手段が、該水噴霧手段の下方の前記ダクト内壁面に沿って水を流下させて前記水膜を形成する手段であることを特徴とする。
このように、前記水噴霧手段を、噴霧した水を下方に流下させて水膜を形成する手段としたため、噴霧水圧を低くすることができ、水噴霧ノズル等を利用した場合に低コスト化できる。尚、前記水噴霧手段は、前記ダクト内壁面に埋設して設置しても良いし、該ダクト内壁面から突出させて設置しても良い。
また、閉塞を防止する方法であって、
前記ダクト内壁面にスラグ出滓状態を監視するための覗き窓が設けられるとともに、
前記覗き窓内に前記水噴霧手段を設け、該水噴霧手段から噴霧する水を前記覗き窓の下方の前記ダクト内壁面に沿って流下させて前記水膜を形成するようにしたことを特徴とする。
またかかる発明を効果的に実施する装置として、灰溶融炉のスラグ出滓口から下方に延設された出滓口ダクトを備えた灰溶融炉において、
前記ダクト内壁面にスラグ出滓状態を監視するための覗き窓が設けられるとともに、
前記覗き窓内に前記水噴霧手段を設け、該水噴霧手段から噴霧する水を前記覗き窓の下方の前記ダクト内壁面に沿って流下させて前記水膜を形成するようにしたことを特徴とする。
このように、前記覗き窓内から水が流下する構成とすることにより、前記ダクト内壁面への付着物の生成を防止できるとともに、前記覗き窓の閉塞を同時に防止でき、スラグ出滓状態の監視を円滑に行なうことができるようになる。
また、前記ダクト内壁面の全周に亘って複数の水噴霧手段を埋設し、該水噴霧手段の下方の前記ダクト内壁面に沿って水を流下させて前記水膜を形成するようにしたことを特徴とする。
これにより、前記ダクト内壁面の冷却効果を最も高く保持することができ、前記出滓口ダクトの閉塞を確実に防止することができる。
以上記載のごとく本発明によれば、出滓口ダクトのダクト内壁面に形成した水膜により、付着物が生成し易い領域を冷却して付着物の生成を防止するとともに、付着物が付着した場合にも水膜により流れ落として除去することができる。このように、本発明では簡単な構成で以ってかつ確実に出滓口ダクトの閉塞を防止することが可能である。
また本発明によれば、前記スラグ出滓口を挟んで、出滓口から上方に排ガスダクトを延設するとともに該排ガスダクトと出滓口ダクトが上下に連結されているために、排ガスを高温に維持したままでダクト内壁面のみを局所的に急冷することができ、排ガス自体が冷却されて付着物の生成が促進される惧れがない。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1に本発明の実施例に係る出滓口ダクトの閉塞防止方法を説明する図を示し、図2、図4及び図5に本実施例1乃至3に係る灰溶融炉の出滓口ダクトを示し、図6及び図7に本実施例に係る灰溶融炉を適用できる灰溶融処理システムを示す。本実施例の灰溶融炉で処理できる灰は主灰と飛灰を含むが、好適には塩類の含有率が高い飛灰であることが好ましい。
まず、図6を参照して、本実施例に係る灰溶融炉を適用できる灰溶融処理システムの一例につき説明する。同図に示す灰溶融処理システムはスラグ空冷方式を採用している。
図6において、ごみ焼却炉から排出された主灰及び飛灰は灰投入ホッパ10に貯留され、灰供給コンベア11により灰溶融炉12内に所定量ずつ投入される。投入された灰は、前記灰溶融炉12内で溶融処理される。該灰溶融炉12は、本実施例ではプラズマ溶融炉を一例として用いている。前記プラズマ溶融炉は、炉本体の上部に貫挿した主電極13と、炉底に配設した炉底電極14とが夫々直流電源に接続され、該主電極13と炉底電極14との間に高温プラズマを発生させることにより灰を溶融して溶融スラグ20とする。炉底に溜まった溶融スラグ20は、出滓口15の出滓樋16より溢流して出滓口ダクト17を通って空冷コンベヤ34上に落下する。
前記出滓樋16の上方には、該出滓樋16の出滓状況を監視するための温度検出器18、撮像カメラ19等が配設されている。前記空冷コンベヤ34上に落下したスラグは、該コンベヤ上で空気との接触により徐冷され、固化して外部のリサイクル設備等へ送られる。前記空冷コンベヤ34には、複数の受け皿モールドが取り付けられており、所定速度で一定方向に進行し、モールド上に落下してきた溶融スラグを搬送しながら空冷する。冷却されたスラグは、前記空冷コンベヤ34の反転位置でモールドから剥離されて落下する。このとき、モールドとスラグとの剥離を促進するために、スラグを受け入れたモールドに水を噴霧しても良い。
一方、前記出滓口15を通って前記出滓口ダクト17の上方に延設される排ガスダクト22より抜き出された高温の排ガスは、二次燃焼室23に導入され、該二次燃焼室23にて排ガス中に含まれる未燃分等が燃焼された後に減温塔24に導かれる。該減温塔24では、上方に設けられた水噴霧手段25等により排ガスの冷却が行なわれ、冷却された排ガスは排ガス処理設備に送られる。
また図7に、図6とは別のシステムであって、スラグ水冷方式を採用した灰溶融処理システムを示す。図6と同様に、主灰及び飛灰は灰投入ホッパ10から灰供給コンベア11により灰溶融炉12内に投入され、該灰溶融炉12にて溶融スラグ20が生成される。前記溶融スラグ20は、出滓口15の出滓樋16より溢流して出滓口ダクト17を通って水が貯留された水槽36内に落下する。水槽36内には水冷コンベア35が配設されており、前記落下したスラグは急冷されて水冷コンベア35により搬送され、排出される。
前記出滓口15を通って前記排ガスダクト22より抜き出された高温の排ガスは、二次燃焼室23、減温塔24を経て排ガス処理設備に送給される。
本実施例に係る灰溶融炉は、上記した何れの処理システムにも適用することができる。
さらに、図1に本実施例に係る灰溶融炉が備えた出滓口ダクト17の縦断面図を示す。図1に示されるように、前記出滓口15より下方に延設される出滓口ダクト17と、その上方に連結された排ガスダクト22のダクト内壁面には、排ガス中に含有される低融点の塩類7が冷却されて付着し、壁面に沿って流下する。一方、前記出滓樋16より流下する溶融スラグ20は受け皿モールド30に落下するが、落下する際に前記出滓口ダクト17のダクト内壁面に跳ね上がったり、前記出滓樋16より流下する際に溶融スラグ20が飛び跳ねたりすることにより、飛散したスラグがダクト内壁面に付着、堆積して出滓口ダクト17を閉塞してしまう惧れがある。
従って、本実施例では、前記出滓口ダクト17のダクト内壁面うち、スラグ流下開始高さ近傍から出滓口ダクト下端高さまでの範囲内で、且つ少なくとも前記溶融スラグ20の飛散領域に水膜6を形成している。これは、出滓口ダクト17の内壁面に水噴霧ノズル1を設置して、該ノズルに対面するダクト内壁面に水を噴霧するようにしても良いし、該ノズルから流下させてダクト内壁面に水膜6を形成するようにしても良い。このように、水膜6を形成することにより、塩類の流下や、飛散したスラグやメタルの瞬間固化、落下によって生成される付着物の堆積を防止することができる。即ち、水膜6により付着物が生成し易い領域を冷却して付着物の生成を防止するとともに、付着物が付着した場合にも水膜により流れ落として除去することができるようになる。また、前記水膜6の形成によりダクト内壁面を冷却しているため、排ガスを高温に維持したままでダクト内壁面のみを局所的に急冷することができ、排ガス自体が冷却されて付着物の生成が促進される惧れがない。
以下、実施例1乃至実施例3において、水膜6の具体的な形成方法について説明する。
図2に本実施例1に係る出滓口ダクトの概略斜視図を示す。
図2において、前記出滓口ダクト17は出滓樋16の下方に延設され、その上方には出滓口から排出される排ガスを外部へ導く排ガスダクト22が連結して設けられている。前記出滓樋16に対面する側の前記出滓口ダクト17には、前記出滓樋16に付着したスラグを突き落とし除去する出滓口クリーナ27が設けられている。
前記出滓口ダクト17の下方には前記出滓樋16より流下される溶融スラグ20を受け止めるモールド30が備えられている。該モールド30は所定速度で一方向に移動しており、受け止めた溶融スラグ20を搬送する。前記出滓口ダクト17及び前記排ガスダクト22は外壁26で被覆される。前記出滓口ダクト17は、図示されるように断面円形状であっても、断面方形状であっても良く、断面円形状の場合には付着物が付着し難く、また水噴霧により付着物が剥離し易い。一方、断面方形状の場合には、ダクトの製造が容易で、また水噴霧ノズル1を設置し易いという利点がある。
また、本実施例1では、前記出滓口ダクト17のダクト内壁面に、一又は複数の水噴霧ノズル1が配設されている。該水噴霧ノズル1は対面するダクト内壁面に水を噴霧するように配設される。そして該水噴霧ノズル1により、前記ダクト内壁面のうち前記出滓樋16の底面高さ近傍から前記出滓口ダクト17の下端高さまでの範囲内で、且つ少なくとも溶融スラグの飛散領域に水膜6を形成する。このとき、前記出滓樋16から流下する溶融スラグ20に水が噴霧されないようにする。
前記水噴霧ノズル1の例を図3に示す。図3(a)は扇状水噴霧ノズルの平面図で、(b)は帯状水噴霧ノズルの平面図である。
前記扇状水噴霧ノズル1aは、円筒状のノズル本体の先端部に噴出孔が設けられた構造を有し、前記噴出孔から一様な流量分布で大きな拡がり角を有する扇状の噴霧パターンを形成する。
前記帯状水噴霧ノズル1bは、円筒状のノズル本体の周面に、複数の噴出孔を直線状に配列した構造を有し、前記噴出孔から前記ノズル本体に対して垂直な方向に向けて一様な流量分布で帯状の噴霧パターンを形成する。
尚、本実施例では、これらのノズル形状に限定されるものではなく、水膜形成に適した水噴霧ノズルを適宜選択するようにする。
本実施例によれば、簡単な構成で以ってかつ確実に出滓口ダクト17の閉塞を防止することができるとともに、前記水噴霧ノズル1を、これに対面する前記ダクト内壁面に水を噴霧して前記水膜6を形成する構成としているため、ノズルの向き、角度を変えることで容易に水膜6の位置を調整することができる。
図4に、本実施例2に係る出滓口ダクトの概略斜視図を示す。尚、本実施例2において、前記実施例1と同様の構成については説明を省略する。
本実施例2は、出滓口ダクト17のダクト内壁面に、出滓樋16から流下する溶融スラグ20の出滓状況を監視するため撮像カメラ21と、該撮像カメラ21を設置するための覗き窓28が設けられている。
さらに、前記覗き窓28の内部には水噴霧ノズル2が設置されており、該水噴霧ノズル2から噴霧する水を、前記覗き窓28の下方のダクト内壁面に流下させて水膜6を形成している。前記水膜6の形成位置は、前記実施例1と同様に、前記ダクト内壁面のうち前記出滓樋16の底面高さ近傍から前記出滓口ダクト17の下端高さまでの範囲内で、且つ少なくとも溶融スラグ20の飛散領域とする。
このように、覗き窓28内に水噴霧ノズル2を設置することにより、該覗き窓28が付着物により閉塞することを防止できる。また、新たに水噴霧ノズル2の設置部を設ける必要がなく、施工が容易である。さらにまた、前記水噴霧ノズル2から前記撮像カメラ21の方向に水を噴霧しても良く、これにより該撮像カメラ21と炉内を仕切る窓に付着する付着物を洗い流すことができる。
また、前記覗き窓28に限らず、出滓口ダクト17に設けられた他の計測座に水噴霧ノズル2を設置しても良いし、開口29を設けて水噴霧ノズル2を設置しても良い。
本実施例によれば、簡単な構成で以ってかつ確実に出滓口ダクトの閉塞を防止することが可能となるとともに、前記覗き窓28の閉塞を同時に防止でき、前記撮像カメラ21によりスラグ出滓状態の監視を円滑に行なうことができるようになる。
図5に、本実施例3に係る出滓口ダクトの概略斜視図を示す。尚、本実施例3において、前記実施例1と同様の構成については説明を省略する。
本実施例3は、出滓口ダクト17のダクト内壁面に、全周に亘って均等な間隔で水噴霧ノズル3を埋設した構成となっている。前記水噴霧ノズル3から噴霧される水は、ダクト内壁面を流下して内壁面の全周に水膜を形成する。これにより、簡単な構成で以ってかつ確実に出滓口ダクトの閉塞を防止することが可能となるとともに、前記ダクト内壁面の冷却効果を最も高く保持することができる。
本発明の実施例に係る出滓口ダクトの閉塞防止方法を説明する図である。 本発明の実施例1に係る出滓口ダクトの概略斜視図である。 本実施例に適用される水噴霧ノズルと水噴霧パターンを示し、(a)は扇状水噴霧ノズルの平面図、(b)は帯状水噴霧ノズルの平面図である。 本発明の実施例2に係る出滓口ダクトの概略斜視図である。 本発明の実施例3に係る出滓口ダクトの概略斜視図である。 スラグ空冷設備を備えた灰溶融処理システムの全体構成図である。 スラグ水冷設備を備えた灰溶融処理システムの全体構成図である。 従来の出滓口ダクトにおけるスラグ堆積状態を示す図である。
符号の説明
1、2、3 水噴霧ノズル
1a 扇状噴霧ノズル
1b 帯状噴霧ノズル
6 水膜
7 流下塩類
8 飛散スラグ
9 スラグ堆積物
12 溶融炉
15 出滓口
16 出滓樋
17 出滓口ダクト
22 排ガスダクト
23 二次燃焼室
24 減温塔
28 覗き窓

Claims (5)

  1. 灰溶融炉のスラグ出滓口から下方に延設された出滓口ダクトを備えた灰溶融炉において、前記出滓口ダクトのダクト内壁面への付着物の生成を防止し、前記出滓口ダクトの閉塞を防止する方法であって、
    前記スラグ出滓口を挟んで、出滓口から上方に排ガスダクトを延設するとともに該排ガスダクトと出滓口ダクトが上下に連結され、前記出滓ダクト内壁面に設けた水噴霧手段が、噴出孔から扇状の噴霧パターンを形成する扇状水噴霧ノズル若しくは、直線状に配列した複数の噴出孔から帯状の噴霧パターンを形成する帯状水噴霧ノズルであって、
    該水噴霧手段より噴霧される噴霧パターンにより形成される水膜を、前記出滓ダクト内壁面のうち前記スラグ出滓口のスラグ流下開始高さ近傍から前記出滓口ダクトの下端高さまでの範囲内で、且つ前記水噴霧手段により噴霧される水が、前記スラグ出滓口より流下する溶融スラグに接触しないように、前記スラグ出滓口から流下する溶融スラグの飛散領域に形成して、
    該飛散領域を局所的に急冷するとともに、前記出滓口ダクトの上方に延設される排ガスダクトより抜き出される排ガスを高温に維持することを特徴とする出滓口ダクトの閉塞防止方法。
  2. 灰溶融炉のスラグ出滓口から下方に延設された出滓口ダクトを備えた灰溶融炉において、
    前記出滓口ダクトのダクト内壁面への付着物の生成を防止し、前記出滓口ダクトの閉塞を防止する方法であって、
    前記ダクト内壁面にスラグ出滓状態を監視するための覗き窓が設けられるとともに、
    前記覗き窓内に前記水噴霧手段を設け、該水噴霧手段から噴霧する水を前記覗き窓の下方の前記ダクト内壁面に沿って流下させて前記水膜を形成するようにしたことを特徴とする出滓口ダクトの閉塞防止方法。
  3. 灰溶融炉のスラグ出滓口から下方に延設された出滓口ダクトを備えた灰溶融炉において、
    前記スラグ出滓口を挟んで、出滓口から上方に排ガスダクトを延設するとともに該排ガスダクトと出滓口ダクトが上下に連結され、前記出滓口ダクトのダクト内壁面に、噴出孔から扇状の噴霧パターンを形成する扇状水噴霧ノズル若しくは、直線状に配列した複数の噴出孔から帯状の噴霧パターンを形成する帯状水噴霧ノズルを設けるとともに、
    前記スラグ出滓口から流下する溶融スラグの飛散領域の局所的な急冷と、前記出滓口ダクトの上方に延設される排ガスダクトより抜き出される排ガスを高温に維持するように、
    前記水噴霧ノズルより噴霧される噴霧パターンにより形成される水膜が、前記ダクト内壁面のうち前記スラグ出滓口のスラグ流下開始高さ近傍から前記出滓口ダクトの下端高さまでの範囲内で、且つ前記水噴霧手段により噴霧される水が、前記スラグ出滓口より流下する溶融スラグに接触しないように前記スラグ出滓口から流下する溶融スラグの飛散領域に形成されてなることを特徴とする灰溶融炉。
  4. 灰溶融炉のスラグ出滓口から下方に延設された出滓口ダクトを備えた灰溶融炉において、
    前記ダクト内壁面にスラグ出滓状態を監視するための覗き窓が設けられるとともに、
    前記覗き窓内に前記水噴霧手段を設け、該水噴霧手段から噴霧する水を前記覗き窓の下方の前記ダクト内壁面に沿って流下させて前記水膜を形成するようにしたことを特徴とする灰溶融炉。
  5. 前記請求項3に記載された水噴霧ノズル若しくは請求項4に記載された水噴霧手段が、これに対面する前記ダクト内壁面に水を噴霧して前記水膜を形成する水噴霧ノズル若しくは水噴霧手段であり、該水噴霧手段により噴霧される水が、前記スラグ出滓口より流下する溶融スラグに接触しないようにしたことを特徴とする請求項3若しくは4記載の灰溶融炉。
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