JP4020901B2 - 圧縮成形木材、その製造方法、およびそれを用いた電子機器の外装材 - Google Patents
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一般に木材は、細胞壁が木の伸長方向に延びた木質繊維の集合体であるため、繊維方向と繊維方向と直交する方向では、強度に著しい異方性が存在する。例えば木材を繊維方向と直交する軸回りに曲げると、木質繊維には主として引張力が作用するため比較的高強度となっているが、繊維方向に平行な軸回りに曲げると、木質繊維間が容易に引き裂かれるために割れが生じる。
そのため、成形時に木質繊維間に働く引張力により、木質繊維が引き裂かれないようにするために予め木質繊維間を圧縮したブランク板材を用いて圧縮成形を行うことが行われている。
例えば、特許文献1には、角棒状の製材を繊維方向と直交する方向に圧縮してからスライスすることで板状の一次固定品を形成し、その外周を拘束した状態で成型金型に取り付けて、加熱・吸水処理、成型処理を行い、3次元形状を有する二次固定品を得る木材の加工方法が記載されている。
また特許文献2には、同じく繊維方向に直交する方向に圧縮してからスライスした板材を繊維方向と平行な軸回りに曲げて、その状態に仮固定し、曲げの凸方向をプレス型の凸方向に合わせて三次元成形を行う木質材の三次元加工方法が記載されている。
またこのような圧縮成形木材を電子機器の外装材として用いることが提案されている。
例えば、特許文献3には、木質材料からなり、表面を炭化処理した電子機器のための筐体構成用材料が記載されており、その筐体構成用材料を用いて、略均一肉厚の薄肉シェル状の前カバーおよび後カバーを形成し、シャーシに組み付けられた回路ユニットおよび撮影ユニットを覆ったカメラが開示されている。これらカバーは、端部を互いに対向して嵌め合わせることで組み立てられている。
特許文献1に記載の技術では、3次元形状に曲げられた外周側では、金型に沿って予め圧縮された木質繊維間が圧縮を解除されることにより延びることができるため、繊維間の引き裂きは起こらないものの、脱型後の製品に強度の異方性が残存するという問題がある。そのため、部位による強度バラツキが大きい部材となり、電子機器の外装材などに不向きなものとなってしまうという問題がある。
特許文献2に記載の技術では、特許文献1と同様な作用を有するとともに、曲げた状態で仮固定してから3次元成形を行うことで、成形中の形状変化を低減することができるため、成形時の歪み変化を低減できるものの、脱型後の製品に強度の異方性が残存する点は特許文献1の場合と同様である。
これらの技術では圧縮率を変えて略均一肉厚に成形するので、圧縮率変化による変色や木目模様の乱れなどの外観不良を起こす恐れがあるという問題がある。
特許文献3に記載の技術では、圧縮成形木材により、合成樹脂や金属板などによる従来のカメラのカバーと同様に均一肉厚を有する薄肉シェル状のカバーを形成するので、木材の繊維方向による強度の異方性が顕著なカバーとなり、例えば組立時や、使用時に特定の部位が割れやすくなるという問題がある。
前記側面部の圧縮率が一定であるとともに、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度φ(0°≦φ≦90°)が異なる部位を前記底面部の内面の周方向に有しており、前記底面部の内面から立ち上げられた前記側面部の板厚が前記底面部からの高さ方向に沿って一定であり、かつ、前記傾斜角度φが異なる部位から立ち上げられた側面部の板厚は、それぞれ、前記傾斜角度φがより小さい部位から立ち上げられた側面部の板厚が、前記傾斜角度φがより大きい部位から立ち上げられた側面部の板厚よりも小さい構成とする。
この発明によれば、請求項1または2に記載の発明と同様の作用効果を備える。
請求項4に記載の発明では、略板状のブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材の製造方法であって、前記側面部の圧縮率を一定とし、前記側面部の板厚を、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度θ(0°≦θ≦90°)に応じてθ=0°からθ=90°の間で単調に減少する大きさに設定する方法とする。
この発明によれば、板状ブランクから圧縮成形された函状の圧縮成形木材の製造方法において、側面部に作用する曲げ力に対して木質繊維が繊維方向に直交する方向で引張力を負荷するために、最も低強度となるθ=0°では板厚を最も厚くし、同じく繊維方向で引張力を負荷するため最も高強度となるθ=90°では板厚を最も薄くし、その中間では、θの増大に応じて単調減少させる。その結果、圧縮成形木材の側面部の曲げ強度を容易に均等化することができる。
請求項5に記載の発明では、ブロック木材から削りだした3次元ブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材の製造方法であって、前記側面部の圧縮率を一定とし、前記側面部の板厚を、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する前記底面部での木質繊維方向の傾斜角度φ(0°≦φ≦90°)に応じてφ=0°からφ=90°の間で単調に増加する大きさに設定する方法とする。
この発明によれば、3次元ブランクから圧縮成形された函状の圧縮成形木材の製造方法において、側面部に作用する曲げ力に対して側面部内で木質繊維が切断されることなく最も長く連続することで最も高強度が得られるφ=0°では板厚を最も薄くし、同じく木質繊維が最も短く切断されることで最も低強度となるφ=90°では板厚を最も厚くし、その中間では、φの増大に応じて単調増加させる。その結果、圧縮成形木材の側面部の曲げ強度を容易に均等化することができる。
また、すべての図面は概略形状を模式的に表しているため、例えば寸法比などは、不正確であったり、誇張されたりしている場合がある。
本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材の一例について説明するための斜視説明図である。
木材の種類としては、木質繊維が板面に沿って同一方向に延びていれば、特に限定されない。例えば檜、檜葉、桐、チーク、マホガニー、杉、松、桜、竹などを好適に採用することができる。また、木質繊維が板面に沿って同一方向に延びていれば、ムクの木材だけではなく、ムクの木材を貼り合わせた材料を使用することも可能である。
側面部3Aは、内法寸法L1の側から高さh1で立ち上がる壁体で厚さt1とされる。
側面部3Bは、内法寸法L2の側から高さh2で立ち上がる壁体で厚さt2とされる。
図示の例では、h1=h2となっているが、側面部3A、3Bの上端部に段差や切欠きが設けられる場合や、底面部2が傾斜面や湾曲面である場合には、部分的にh1、h2は変化するので、h1=h2と限るものではない。
また符号5は、圧縮成形木材1における繊維方向を図示するための仮想線である。そして、側面部3Aと底面部2とで形成される側面部の立上り線4に対して、傾斜角度θ1で交差し、側面部3Bと底面部2とで形成される側面部の立上り線4に対して、傾斜角度θ2で交差している。本実施形態のように、底面部2が矩形である場合には、側面部の立上り線4、4が互いに直交するので、θ1+θ2=90°となっている。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材の側面部の板厚を設定するためのグラフである。横軸は、側面部の立上り線4に対する繊維方向5の傾斜角度θを示し、単位は(°)である。縦軸は、傾斜角度θに応じて決まる圧縮成形木材1の側面部の板厚tを示す。
図2に示すように、板厚tは、傾斜角度θが0°から90°へ増加するにしたがって、単調減少する曲線7により設定される。したがって、傾斜角度θ=0°で、最大板厚tmaxとされ、θ=90°で、最小板厚tminとされ、その中間の傾斜角度では、それぞれの中間の板厚とされる。
曲線7は、単調関数であれば、どのような関数でもよいが、側面部の強度異方性を精度よく均等化するには、圧縮成形木材1の材料となる木材や形状に応じて実験することで、曲線7の形状を決めることが好ましい。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材を製造するための板状ブランクの一例について説明するための斜視説明図である。
図2のグラフにより圧縮成形木材1の板厚が設定されると、θ1=θ2=45°の場合を除いて、板厚t1、t2の値は異なるものとなる。
一方、側面部3A、3Bの圧縮率は略均等とするので、圧縮成形木材1を製作する板状ブランクの板厚も互いに変える必要がある。
そこで、θ1<θ2、すなわち、t1>t2の場合における、板状ブランク10を図3に示した。
圧縮率αは、圧縮前の板厚T、圧縮後の板厚をtとすると、α=1―t/Tで表されるが、薄肉部10Aと厚肉部10Bとの圧縮率が同じであることから、板厚T1、T2は、傾斜角度から定まる板厚t1、t2に対し、t1/T1=t2/T2を満足する値に設定される。
板取りは、繊維方向5が圧縮成形後の側面部の立上り線4、4と交差する角度を考慮して行う。すなわち、底面部領域10aを、その境界線が繊維方向5に対して所定の傾斜角度θ1、θ2に交差するように選定し、その配置に基づいて厚肉部10B、10Bや外形を加工する。
例えば、180℃〜200℃程度の高温水蒸気を噴射して板状ブランク10を軟化させるとともに、金型を同等温度に加温して、金型により圧縮する。そして、所定時間、型締め状態を保持して、形状を固定し、水分を乾燥させて、脱型する。
そして、必要に応じて開口側端部の形状を整える2次加工を行うことで、圧縮成形木材1が製造される。
図示および説明の簡単のために、θ1=0°、θ2=90°の場合で説明する。
図4(a)、(b)は、θ1=0°、θ2=90°の場合における図1のA−A断面図およびB−B断面図である。図5は、木質繊維の構造について説明するための斜視模式説明図である。
細胞壁11は、繊維方向の引張りに対して強く、繊維方向と直交する方向の引張りに対して著しく弱いという特徴がある。
また、X(Y)軸方向に圧縮力が作用すると、所定の荷重範囲では、細胞壁内腔12がつぶれることで略可逆的な変形が可能となり、圧縮されても細胞壁内腔12が狭まるだけで細胞壁11は破壊されない。また、Z軸方向の引張力に対しては木質繊維自体の強度により高強度を有する。
一方、X(Y)軸方向に引張力が作用すると、比較的容易に細胞壁11が裂断され、繊維方向に沿って引き裂かれ、割れが発生する。
このため、湾曲した矢印で示すように、側面部3Bが外側に曲げられる場合、細胞壁11には、Z軸方向の引張りと圧縮が作用することになり、側面部3Aに比べて高強度となっている。
そこで、本実施形態では、板厚を変えて、t1=tmax、t2=tminとすることで、強度を均等化している。すなわち、所定曲げ荷重に対して、曲げ方向に板厚を増すことにより、曲げ応力が、引き裂きが起こる応力を超えないようにする。
本発明の第2の実施形態に係る圧縮成形木材について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る圧縮成形木材の一例について説明するための斜視説明図である。
圧縮成形木材20は、圧縮成形木材1が略板状のブランクから圧縮成形されるのに対して、ブロック状の木材から、繊維方向が底面部22で板面に沿って延びるように削り出された3次元ブランクを、金型で圧縮成形して製造する点が異なっている。
以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
底面部22における繊維方向25は、側面部23Aによる側面部の立上り線4に対して傾斜角度φ1で交差し、側面部23Bによる側面部の立上り線4に対して傾斜角度φ2で交差している。本実施形態では、底面部22が矩形なので、側面部の立上り線4、4が直交するため、φ1+φ2=90°となっている。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る圧縮成形木材の側面部の板厚を設定するためのグラフである。横軸は、側面部の立上り線4に対する繊維方向5の傾斜角度φを示し、単位は(°)である。縦軸は、傾斜角度φに応じて決まる圧縮成形木材20の側面部の板厚tを示す。
図7に示すように、板厚tは、傾斜角度φが0°から90°へ増加するにしたがって、単調増加する曲線27により設定される。したがって、傾斜角度φ=0°で、最小板厚tminとされ、φ=90°で、最大板厚tmaxとされ、その中間の傾斜角度では、それぞれの中間の板厚とされる。
曲線27は、単調関数であれば、どのような関数でもよいが、側面部の強度異方性を精度よく均等化するには、圧縮成形木材20の材料となる木材や形状に応じて実験することで、曲線27の形状を決めることが好ましい。
ブロック木材28は、3次元ブランク29を切り出すための十分な大きさを備えるもので、図示紙面内に繊維方向を有する。
3次元ブランク29は、圧縮率を考慮した適宜寸法で、側面部の立上り線4がそれぞれ傾斜角度φ1、φ2をなすような位置から切り出した部材であり、例えば圧縮成形木材20に略相似形状とされる。すなわち、特に図示しないが、底面部22、側面部23A、23Bに応じてそれぞれ対応する底面部、側面部を有する一方に開口した函状の部材とされる。
そして、側面部23A、23Bに対応するそれぞれの側面部の板厚T1、T2は、第1の実施形態で述べたのと同様に、傾斜角度から定まる板厚t1、t2に対し、t1/T1=t2/T2を満足する値に設定される。
このような3次元ブランク29を用いて、第1の実施形態で説明したのと同様な圧縮成形を行うことで、圧縮成形木材20が製造される。
また、3次元ブランク29の側面部は、板厚方向に圧縮されるので、圧縮成形木材20における側面部23A、23B内の繊維方向がそれぞれ側面部の立上り線4となす傾斜角度は、一般に3次元ブランク29の側面部の傾斜角度φ1、φ2とは若干異なり、ψ1、ψ2となる。ここで、ψ1≦φ1、ψ2≦φ2であり、等号は、φ1、φ2が0°または90°の場合に成立する。
図示および説明の簡単のために、φ1=0°、φ2=90°の場合で説明する。
図9(a)、(b)は、φ1=0°、φ2=90°の場合における図6のC−C断面図およびD−D断面図である。
このため、湾曲した矢印で示すように、側面部23Bが外側に曲げられる場合、細胞壁11の断面で、図5のZ軸に直交する方向への引張りが作用することになる。この引張力は、板面に露出した細胞壁11の切断面から作用するので、切断面に存在する微小亀裂などから比較的容易に引き裂かれるものである。
一方、繊維方向と直交する方向に引張られる点では同様である側面部23Aは、そのような亀裂が存在しにくい細胞壁11の側方において引張り力が作用するため、側面部23Bよりは高強度となっている。
上記の説明は、φ1=0°、φ2=90°のとき、f1=L1(=∞)、f2=T2となる極限の場合の定性的な説明に対応している。
本発明の第3の実施形態に係る電子機器の外装材について説明する。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る電子機器の外装材を電子機器であるカメラに用いた例を示す斜視説明図である。図11は、本発明の第3の実施形態に係る電子機器の外装材の構成を説明するための斜視説明図、E−E断面図、およびF−F断面図である。
前カバー30は、図11(a)に示すように、略矩形状の前面部30a(底面部)の周囲に下側面部30b(側面部)、上側面部30c(側面部)、右側面部30d(側面部)、左側面部30e(側面部)を備えることで、フレーム31側に開口する函状とされた部材である。
そして、本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材を用いて製作されたものである。
前カバー30の繊維方向は、右側面部30dから左側面部30eに向かう方向であり、上側面部30c、下側面部30bが延びる長手方向に沿っている。
また、右側面部30d側に、前面部30aより前面側にドーム状に突出されたグリップ部36が設けられている。
板厚taは、繊維方向と側面部の立上り線4とが90°で交差するために採用された値で、図2のtminに相当する。
上側面部30c、下側面部30bは、図11(c)に示すように、前面部30aに対して同じ高さhに延され、板厚がtb(ただし、tb>ta)とされている。
板厚tbは、繊維方向と側面部の立上り線4とのなす角が0°であるために採用された値で、図2のtmaxに相当する。
また、それぞれの側面部の圧縮率は略同一とされている。
また、圧縮率一定のため、圧縮率差による変色が発生せず、表面に木目模様が露出する場合には、圧縮率差により木目模様が不自然に歪むことがなくなるから、外観に優れた外装材とすることができる。
なお、底面部が曲面からなる場合でも、側面部との交線が求められる形状であれば、側面部の立上り線を規定できるので、同様にして板厚を決定することができる。
2、22 底面部
3A、3B、23A、23B 側面部
4 側面部の立上り線(側面部と底面部との内面のなす交線)
5、25 繊維方向
10 板状ブランク(略板状のブランク)
10A 薄肉部
10B 厚肉部
11 細胞壁
28 ブロック木材
29 3次元ブランク
30 前カバー(電子機器の外装材)
30a 前面部(底面部)
30b 下側面部(側面部)
30c 上側面部(側面部)
30d 右側面部(側面部)
30e 左側面部(側面部)
30f U字切欠き部
Claims (5)
- 略板状のブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材であって、
前記側面部の圧縮率が一定であるとともに、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度θ(0°≦θ≦90°)が異なる部位を前記底面部の内面の周方向に有しており、
前記底面部の内面から立ち上げられた前記側面部の板厚が前記底面部からの高さ方向に沿って一定であり、
かつ、前記傾斜角度θが異なる部位から立ち上げられた側面部の板厚は、それぞれ、前記傾斜角度θがより小さい部位から立ち上げられた側面部の板厚が、前記傾斜角度θがより大きい部位から立ち上げられた側面部の板厚よりも大きいことを特徴とする圧縮成形木材。 - ブロック木材から削りだした3次元ブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材であって、
前記側面部の圧縮率が一定であるとともに、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度φ(0°≦φ≦90°)が異なる部位を前記底面部の内面の周方向に有しており、
前記底面部の内面から立ち上げられた前記側面部の板厚が前記底面部からの高さ方向に沿って一定であり、
かつ、前記傾斜角度φが異なる部位から立ち上げられた側面部の板厚は、それぞれ、前記傾斜角度φがより小さい部位から立ち上げられた側面部の板厚が、前記傾斜角度φがより大きい部位から立ち上げられた側面部の板厚よりも小さいことを特徴とする圧縮成形木材。 - 請求項1または2に記載の圧縮成形木材を用いた電子機器の外装材。
- 略板状のブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材の製造方法であって、
前記側面部の圧縮率を一定とし、前記側面部の板厚を、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度θ(0°≦θ≦90°)に応じてθ=0°からθ=90°の間で単調に減少する大きさに設定することを特徴とする圧縮成形木材の製造方法。 - ブロック木材から削りだした3次元ブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材の製造方法であって、
前記側面部の圧縮率を一定とし、前記側面部の板厚を、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する前記底面部での木質繊維方向の傾斜角度φ(0°≦φ≦90°)に応じてφ=0°からφ=90°の間で単調に増加する大きさに設定することを特徴とする圧縮成形木材の製造方法。
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