JP4020901B2 - 圧縮成形木材、その製造方法、およびそれを用いた電子機器の外装材 - Google Patents

圧縮成形木材、その製造方法、およびそれを用いた電子機器の外装材 Download PDF

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本発明は、圧縮成形木材、その製造方法、およびそれを用いた電子機器の外装材に関する。
従来、板状の木材を高温水蒸気雰囲気で金型によりプレス成形することで、3次元形状の圧縮成形木材を製造することが行われている。
一般に木材は、細胞壁が木の伸長方向に延びた木質繊維の集合体であるため、繊維方向と繊維方向と直交する方向では、強度に著しい異方性が存在する。例えば木材を繊維方向と直交する軸回りに曲げると、木質繊維には主として引張力が作用するため比較的高強度となっているが、繊維方向に平行な軸回りに曲げると、木質繊維間が容易に引き裂かれるために割れが生じる。
そのため、成形時に木質繊維間に働く引張力により、木質繊維が引き裂かれないようにするために予め木質繊維間を圧縮したブランク板材を用いて圧縮成形を行うことが行われている。
例えば、特許文献1には、角棒状の製材を繊維方向と直交する方向に圧縮してからスライスすることで板状の一次固定品を形成し、その外周を拘束した状態で成型金型に取り付けて、加熱・吸水処理、成型処理を行い、3次元形状を有する二次固定品を得る木材の加工方法が記載されている。
また特許文献2には、同じく繊維方向に直交する方向に圧縮してからスライスした板材を繊維方向と平行な軸回りに曲げて、その状態に仮固定し、曲げの凸方向をプレス型の凸方向に合わせて三次元成形を行う木質材の三次元加工方法が記載されている。
またこのような圧縮成形木材を電子機器の外装材として用いることが提案されている。
例えば、特許文献3には、木質材料からなり、表面を炭化処理した電子機器のための筐体構成用材料が記載されており、その筐体構成用材料を用いて、略均一肉厚の薄肉シェル状の前カバーおよび後カバーを形成し、シャーシに組み付けられた回路ユニットおよび撮影ユニットを覆ったカメラが開示されている。これらカバーは、端部を互いに対向して嵌め合わせることで組み立てられている。
特開平8−25301号公報(第2−4頁、図2、3、6、7、11) 特開平11−77619号公報(第3−5頁、図3、4、6) 特開2004−64021号公報(第2−4頁、図1)
しかしながら、上記のような従来の圧縮成形木材およびそれを用いた電子機器の外装材には以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、3次元形状に曲げられた外周側では、金型に沿って予め圧縮された木質繊維間が圧縮を解除されることにより延びることができるため、繊維間の引き裂きは起こらないものの、脱型後の製品に強度の異方性が残存するという問題がある。そのため、部位による強度バラツキが大きい部材となり、電子機器の外装材などに不向きなものとなってしまうという問題がある。
特許文献2に記載の技術では、特許文献1と同様な作用を有するとともに、曲げた状態で仮固定してから3次元成形を行うことで、成形中の形状変化を低減することができるため、成形時の歪み変化を低減できるものの、脱型後の製品に強度の異方性が残存する点は特許文献1の場合と同様である。
これらの技術では圧縮率を変えて略均一肉厚に成形するので、圧縮率変化による変色や木目模様の乱れなどの外観不良を起こす恐れがあるという問題がある。
特許文献3に記載の技術では、圧縮成形木材により、合成樹脂や金属板などによる従来のカメラのカバーと同様に均一肉厚を有する薄肉シェル状のカバーを形成するので、木材の繊維方向による強度の異方性が顕著なカバーとなり、例えば組立時や、使用時に特定の部位が割れやすくなるという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、強度異方性を簡単に低減することができるとともに、外観を向上することができる圧縮成形木材およびそれを用いた電子機器の外装材を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、略板状のブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材であって、前記側面部の圧縮率が一定であるとともに、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度θ(0°≦θ≦90°)が異なる部位を前記底面部の内面の周方向に有しており、前記底面部の内面から立ち上げられた前記側面部の板厚が前記底面部からの高さ方向に沿って一定であり、かつ、前記傾斜角度θが異なる部位から立ち上げられた側面部の板厚は、それぞれ、前記傾斜角度θがより小さい部位から立ち上げられた側面部の板厚が、前記傾斜角度θがより大きい部位から立ち上げられた側面部の板厚よりも大きい構成とする。
請求項2に記載の発明では、ブロック木材から削りだした3次元ブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材であって、
前記側面部の圧縮率が一定であるとともに、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度φ(0°≦φ≦90°)が異なる部位を前記底面部の内面の周方向に有しており、前記底面部の内面から立ち上げられた前記側面部の板厚が前記底面部からの高さ方向に沿って一定であり、かつ、前記傾斜角度φが異なる部位から立ち上げられた側面部の板厚は、それぞれ、前記傾斜角度φがより小さい部位から立ち上げられた側面部の板厚が、前記傾斜角度φがより大きい部位から立ち上げられた側面部の板厚よりも小さい構成とする。
請求項3に記載の発明では、電子機器の外装材において、請求項1または2に記載の圧縮成形木材を用いた構成とする。
この発明によれば、請求項1または2に記載の発明と同様の作用効果を備える。
請求項4に記載の発明では、略板状のブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材の製造方法であって、前記側面部の圧縮率を一定とし、前記側面部の板厚を、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度θ(0°≦θ≦90°)に応じてθ=0°からθ=90°の間で単調に減少する大きさに設定する方法とする。
この発明によれば、板状ブランクから圧縮成形された函状の圧縮成形木材の製造方法において、側面部に作用する曲げ力に対して木質繊維が繊維方向に直交する方向で引張力を負荷するために、最も低強度となるθ=0°では板厚を最も厚くし、同じく繊維方向で引張力を負荷するため最も高強度となるθ=90°では板厚を最も薄くし、その中間では、θの増大に応じて単調減少させる。その結果、圧縮成形木材の側面部の曲げ強度を容易に均等化することができる。
請求項5に記載の発明では、ブロック木材から削りだした3次元ブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材の製造方法であって、前記側面部の圧縮率を一定とし、前記側面部の板厚を、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する前記底面部での木質繊維方向の傾斜角度φ(0°≦φ≦90°)に応じてφ=0°からφ=90°の間で単調に増加する大きさに設定する方法とする。
この発明によれば、3次元ブランクから圧縮成形された函状の圧縮成形木材の製造方法において、側面部に作用する曲げ力に対して側面部内で木質繊維が切断されることなく最も長く連続することで最も高強度が得られるφ=0°では板厚を最も薄くし、同じく木質繊維が最も短く切断されることで最も低強度となるφ=90°では板厚を最も厚くし、その中間では、φの増大に応じて単調増加させる。その結果、圧縮成形木材の側面部の曲げ強度を容易に均等化することができる。
本発明の圧縮成形木材、その製造方法、およびそれを用いた電子機器の外装材によれば、側面部の圧縮率一定の条件下で、木質繊維方向または側面部の板厚内の木質繊維長さに応じて側面部の板厚を変えるので、材料取りや成形品の形状などが変っても強度異方性を容易に低減することができるとともに、圧縮率差などによる外観の劣化を防止することができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施の形態の詳細について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
また、すべての図面は概略形状を模式的に表しているため、例えば寸法比などは、不正確であったり、誇張されたりしている場合がある。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材の一例について説明するための斜視説明図である。
本実施形態の圧縮成形木材1は、図1に示すように、一方(図示上側)に開口を有する函状に圧縮成形された部材であり、略矩形状の底面部2と、その端部から立設された側面部3A、3A、3B、3Bとからなる。これらは、略板状のブランクを金型により略均等な圧縮率で圧縮成形して形成される。略板状のブランクは板面が延びる方向に沿って木質繊維が配向されている。
木材の種類としては、木質繊維が板面に沿って同一方向に延びていれば、特に限定されない。例えば檜、檜葉、桐、チーク、マホガニー、杉、松、桜、竹などを好適に採用することができる。また、木質繊維が板面に沿って同一方向に延びていれば、ムクの木材だけではなく、ムクの木材を貼り合わせた材料を使用することも可能である。
底面部2の内法寸法はL×Lである。
側面部3Aは、内法寸法Lの側から高さhで立ち上がる壁体で厚さtとされる。
側面部3Bは、内法寸法Lの側から高さhで立ち上がる壁体で厚さtとされる。
図示の例では、h=hとなっているが、側面部3A、3Bの上端部に段差や切欠きが設けられる場合や、底面部2が傾斜面や湾曲面である場合には、部分的にh、hは変化するので、h=hと限るものではない。
図示における符号4は、側面部3A、3Bと底面部2との内面の仮想的な交線を示し、本明細書では、側面部の立上り線と称することにする。側面部の立上り線4は、曲線からなっていてもよい。
また符号5は、圧縮成形木材1における繊維方向を図示するための仮想線である。そして、側面部3Aと底面部2とで形成される側面部の立上り線4に対して、傾斜角度θで交差し、側面部3Bと底面部2とで形成される側面部の立上り線4に対して、傾斜角度θで交差している。本実施形態のように、底面部2が矩形である場合には、側面部の立上り線4、4が互いに直交するので、θ+θ=90°となっている。
側面部3A、3Bの板厚の設定について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材の側面部の板厚を設定するためのグラフである。横軸は、側面部の立上り線4に対する繊維方向5の傾斜角度θを示し、単位は(°)である。縦軸は、傾斜角度θに応じて決まる圧縮成形木材1の側面部の板厚tを示す。
図2に示すように、板厚tは、傾斜角度θが0°から90°へ増加するにしたがって、単調減少する曲線7により設定される。したがって、傾斜角度θ=0°で、最大板厚tmaxとされ、θ=90°で、最小板厚tminとされ、その中間の傾斜角度では、それぞれの中間の板厚とされる。
曲線7は、単調関数であれば、どのような関数でもよいが、側面部の強度異方性を精度よく均等化するには、圧縮成形木材1の材料となる木材や形状に応じて実験することで、曲線7の形状を決めることが好ましい。
次に、圧縮成形木材1を製作するための略板状ブランクの形状について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材を製造するための板状ブランクの一例について説明するための斜視説明図である。
図2のグラフにより圧縮成形木材1の板厚が設定されると、θ=θ=45°の場合を除いて、板厚t、tの値は異なるものとなる。
一方、側面部3A、3Bの圧縮率は略均等とするので、圧縮成形木材1を製作する板状ブランクの板厚も互いに変える必要がある。
そこで、θ<θ、すなわち、t>tの場合における、板状ブランク10を図3に示した。
板状ブランク10は、板厚Tの薄肉部10A内に、底面部2を形成するための底面部領域10aが確保され、圧縮成形後に側面部3A、3Aの内面側となる領域に主要部が板厚Tの厚肉部10B、10Bが形成される。厚肉部10Bが薄肉部10Aと接続する周辺領域では、薄肉部10Aに向けて板厚が徐変される。そのため、板状ブランク10を圧縮成形する際、側面部3Aと側面部3Bとで形成される角部の圧縮率が適正化されるようになっている。
圧縮率αは、圧縮前の板厚T、圧縮後の板厚をtとすると、α=1―t/Tで表されるが、薄肉部10Aと厚肉部10Bとの圧縮率が同じであることから、板厚T、Tは、傾斜角度から定まる板厚t、tに対し、t/T=t/Tを満足する値に設定される。
板取りは、繊維方向5が圧縮成形後の側面部の立上り線4、4と交差する角度を考慮して行う。すなわち、底面部領域10aを、その境界線が繊維方向5に対して所定の傾斜角度θ、θに交差するように選定し、その配置に基づいて厚肉部10B、10Bや外形を加工する。
そして、圧縮成形木材1の内面、外面形状を転写するための金型により、板状ブランク10を圧縮成形する。
例えば、180℃〜200℃程度の高温水蒸気を噴射して板状ブランク10を軟化させるとともに、金型を同等温度に加温して、金型により圧縮する。そして、所定時間、型締め状態を保持して、形状を固定し、水分を乾燥させて、脱型する。
そして、必要に応じて開口側端部の形状を整える2次加工を行うことで、圧縮成形木材1が製造される。
本実施形態の圧縮成形木材1の作用について説明する。
図示および説明の簡単のために、θ=0°、θ=90°の場合で説明する。
図4(a)、(b)は、θ=0°、θ=90°の場合における図1のA−A断面図およびB−B断面図である。図5は、木質繊維の構造について説明するための斜視模式説明図である。
図4(a)に示すように、図1のA−A断面では、側面部3A、底面部2のいずれにあっても、紙面垂直方向が繊維方向となり、板厚方向に圧縮された細胞壁11が繊維方向に延びている。符号12は、細胞壁11で囲まれた細胞壁内腔である。
木材の概略構造は、図5に示すように、内側が空洞となった細胞壁内腔12を備えた管状の細胞壁11が一方向(図示のZ軸方向)に延びることで、導管や仮導管を形成し、それらが、繊維方向と直交する方向に集まったものとみなすことができる。この場合、図示Z軸方向が木材の繊維方向である。
細胞壁11は、繊維方向の引張りに対して強く、繊維方向と直交する方向の引張りに対して著しく弱いという特徴がある。
また、X(Y)軸方向に圧縮力が作用すると、所定の荷重範囲では、細胞壁内腔12がつぶれることで略可逆的な変形が可能となり、圧縮されても細胞壁内腔12が狭まるだけで細胞壁11は破壊されない。また、Z軸方向の引張力に対しては木質繊維自体の強度により高強度を有する。
一方、X(Y)軸方向に引張力が作用すると、比較的容易に細胞壁11が裂断され、繊維方向に沿って引き裂かれ、割れが発生する。
したがって、例えば、図4(a)に湾曲した矢印で示すように、側面部3Aが外側に曲げられる場合、側面部3Aにおいて繊維方向に比較的割れやすく、低強度となっている。
一方、図4(b)に示すように、図1のB−B断面では、底面部2から側面部3Bに向けて板面の屈曲方向に沿って細胞壁11がL字状に延びている。細胞壁11はいずれも板厚方向に圧縮されている。
このため、湾曲した矢印で示すように、側面部3Bが外側に曲げられる場合、細胞壁11には、Z軸方向の引張りと圧縮が作用することになり、側面部3Aに比べて高強度となっている。
このような強度差は、例えば、圧縮率を上げることにより補強することも可能であるが、木材の場合、圧縮率が高くなりすぎると木質繊維の密度が変化することにより変色するという問題がある。
そこで、本実施形態では、板厚を変えて、t=tmax、t=tminとすることで、強度を均等化している。すなわち、所定曲げ荷重に対して、曲げ方向に板厚を増すことにより、曲げ応力が、引き裂きが起こる応力を超えないようにする。
繊維方向に対する板取りが異なる場合は、傾斜角度θ、θが、0°と90°との間の値とされ、その場合の強度は、上記の中間の強度となる。また強度と傾斜角度との関係は一対一の関係にあると考えられるから、そのような場合、図2のような単調関数により、tmaxとtminとの間の適宜の板厚に設定することで、上記と同様に強度の調整を図ることが可能となる。
このように、本実施形態の圧縮成形木材1によれば、圧縮率一定として変色などの外観の劣化を防止しつつ、木材の圧縮成形後の板厚を変えることで、容易に側面部の強度異方性を解消することができる。その際、繊維方向と側面部の立上り線4との傾斜角度に応じて簡単に板厚を設定することができるものである。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る圧縮成形木材について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る圧縮成形木材の一例について説明するための斜視説明図である。
本実施形態の圧縮成形木材20は、図6に示すように、第1の実施形態の圧縮成形木材1と同形状を有し、圧縮成形木材1の底面部2、側面部3A、3Bに代えて、底面部22、側面部23A、23Bを備えている。そして、それぞれ対応する部位の寸法に対して第1の実施形態と同様の符号が付されている。
圧縮成形木材20は、圧縮成形木材1が略板状のブランクから圧縮成形されるのに対して、ブロック状の木材から、繊維方向が底面部22で板面に沿って延びるように削り出された3次元ブランクを、金型で圧縮成形して製造する点が異なっている。
以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
圧縮成形木材20の繊維方向25は、底面部22において、板面に沿う所定方向に延びている。
底面部22における繊維方向25は、側面部23Aによる側面部の立上り線4に対して傾斜角度φで交差し、側面部23Bによる側面部の立上り線4に対して傾斜角度φで交差している。本実施形態では、底面部22が矩形なので、側面部の立上り線4、4が直交するため、φ+φ=90°となっている。
側面部23A、23Bの板厚の設定について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る圧縮成形木材の側面部の板厚を設定するためのグラフである。横軸は、側面部の立上り線4に対する繊維方向5の傾斜角度φを示し、単位は(°)である。縦軸は、傾斜角度φに応じて決まる圧縮成形木材20の側面部の板厚tを示す。
図7に示すように、板厚tは、傾斜角度φが0°から90°へ増加するにしたがって、単調増加する曲線27により設定される。したがって、傾斜角度φ=0°で、最小板厚tminとされ、φ=90°で、最大板厚tmaxとされ、その中間の傾斜角度では、それぞれの中間の板厚とされる。
曲線27は、単調関数であれば、どのような関数でもよいが、側面部の強度異方性を精度よく均等化するには、圧縮成形木材20の材料となる木材や形状に応じて実験することで、曲線27の形状を決めることが好ましい。
図8は、本実施形態の圧縮成形木材を製造するための3次元ブランクとブロック木材との関係を説明するための平面説明図である。
ブロック木材28は、3次元ブランク29を切り出すための十分な大きさを備えるもので、図示紙面内に繊維方向を有する。
3次元ブランク29は、圧縮率を考慮した適宜寸法で、側面部の立上り線4がそれぞれ傾斜角度φ、φをなすような位置から切り出した部材であり、例えば圧縮成形木材20に略相似形状とされる。すなわち、特に図示しないが、底面部22、側面部23A、23Bに応じてそれぞれ対応する底面部、側面部を有する一方に開口した函状の部材とされる。
そして、側面部23A、23Bに対応するそれぞれの側面部の板厚T、Tは、第1の実施形態で述べたのと同様に、傾斜角度から定まる板厚t、tに対し、t/T=t/Tを満足する値に設定される。
このような3次元ブランク29を用いて、第1の実施形態で説明したのと同様な圧縮成形を行うことで、圧縮成形木材20が製造される。
なお、3次元ブランク29では、ブロック木材28から切り出すので、繊維方向25は、底面部でも側面部でも同一方向を向いている。ただし、底面部では、木質繊維が連続しているのに対して、側面部が繊維方向に交差する場合、木材の繊維は、側面部の板厚T、Tの範囲で切断されている。
また、3次元ブランク29の側面部は、板厚方向に圧縮されるので、圧縮成形木材20における側面部23A、23B内の繊維方向がそれぞれ側面部の立上り線4となす傾斜角度は、一般に3次元ブランク29の側面部の傾斜角度φ、φとは若干異なり、ψ、ψとなる。ここで、ψ≦φ、ψ≦φであり、等号は、φ、φが0°または90°の場合に成立する。
本実施形態の圧縮成形木材20の作用について説明する。
図示および説明の簡単のために、φ=0°、φ=90°の場合で説明する。
図9(a)、(b)は、φ=0°、φ=90°の場合における図6のC−C断面図およびD−D断面図である。
図9(a)に示すように、図6のC−C断面では、側面部23A、底面部22ともに、紙面垂直方向が繊維方向となり、板厚方向に圧縮された細胞壁11が繊維方向に延びている。これは、第1の実施形態における図4(a)と同様の断面である。したがって、図4(b)に示す断面に比べると低強度である。
一方、図9(b)に示すように、図6のD−D断面では、底面部22の細胞壁11が板面に沿って延びているのに対して、側面部23Bにおいては板厚方向に延びる結果、板厚Tの長さで切断されて並列され、さらに板厚方向に圧縮されることで図5のZ軸方向につぶれ、それぞれが細かく屈曲した状態となっている。
このため、湾曲した矢印で示すように、側面部23Bが外側に曲げられる場合、細胞壁11の断面で、図5のZ軸に直交する方向への引張りが作用することになる。この引張力は、板面に露出した細胞壁11の切断面から作用するので、切断面に存在する微小亀裂などから比較的容易に引き裂かれるものである。
一方、繊維方向と直交する方向に引張られる点では同様である側面部23Aは、そのような亀裂が存在しにくい細胞壁11の側方において引張り力が作用するため、側面部23Bよりは高強度となっている。
なお、傾斜角度φ、φがいずれも0°でない一般の場合には、細胞壁11の側方で引張り力を受けることにはならないが、そのような角度がつくことにより、板厚内に延びる木質繊維の長さが、傾斜角度φに応じて異なることになり、強度差が現れるものである。例えば、3次元ブランク29の形状から、側面部23Aでは、木質繊維の長さfは、f=T/sinφ(ただし、Lは超えない)であり、側面部23Bでは、木質繊維の長さfは、f=T/sinφ(ただし、Lは超えない)のように異なっている。
上記の説明は、φ=0°、φ=90°のとき、f=L(=∞)、f=Tとなる極限の場合の定性的な説明に対応している。
そこで、本実施形態では、板厚を変えて、t=tmin、t=tmaxとすることで、強度を均等化している。すなわち、所定曲げ荷重に対して、曲げ方向に板厚を増すことにより、曲げ応力が、引き裂きが起こる応力以下になるようにするとともに、切断された側面部23Bの繊維長を長く取ることで強度を向上させるものである。
一般には、傾斜角度φ、φは0°と90°との間にあり、板厚内での切断された木質繊維の長さがそれぞれの傾斜角度により変化する。強度と傾斜角度との関係は、一対一の関係にあると考えられ、図7のような単調関数により、tminとtmaxとの間の適宜の板厚に設定することで、強度の調整を図ることが可能となる。
このように、本実施形態の圧縮成形木材20によれば、圧縮率一定として変色などの外観の劣化を防止しつつ、木材の圧縮成形後の板厚を変えることで、容易に側面部の強度異方性を解消することができる。その際、繊維方向と側面部の立上り線4との傾斜角度に応じて簡単に板厚を設定することができるものである。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る電子機器の外装材について説明する。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る電子機器の外装材を電子機器であるカメラに用いた例を示す斜視説明図である。図11は、本発明の第3の実施形態に係る電子機器の外装材の構成を説明するための斜視説明図、E−E断面図、およびF−F断面図である。
本実施形態の前カバー30(電子機器の外装材)は、図10に示すように、後カバー32とともにフレーム31に嵌め合わせることで、カメラ100の筐体を構成するための部材である。
前カバー30は、図11(a)に示すように、略矩形状の前面部30a(底面部)の周囲に下側面部30b(側面部)、上側面部30c(側面部)、右側面部30d(側面部)、左側面部30e(側面部)を備えることで、フレーム31側に開口する函状とされた部材である。
そして、本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材を用いて製作されたものである。
前カバー30の繊維方向は、右側面部30dから左側面部30eに向かう方向であり、上側面部30c、下側面部30bが延びる長手方向に沿っている。
前面部30aには、撮影レンズ、ファインダ、フラッシュをそれぞれ露出させるためのレンズ用開口35、ファインダ用開口33、フラッシュ用開口34などの開口部が設けられている。また、図10のレンズバリア43を移動させるためのスライドレバー44を取り付けるスライド孔部37が設けられている。
また、右側面部30d側に、前面部30aより前面側にドーム状に突出されたグリップ部36が設けられている。
右側面部30d、左側面部30eは、図11(b)に示すように、前面部30aに対して同じ高さhに延され、板厚がtとされている。
板厚tは、繊維方向と側面部の立上り線4とが90°で交差するために採用された値で、図2のtminに相当する。
上側面部30c、下側面部30bは、図11(c)に示すように、前面部30aに対して同じ高さhに延され、板厚がt(ただし、t>t)とされている。
板厚tは、繊維方向と側面部の立上り線4とのなす角が0°であるために採用された値で、図2のtmaxに相当する。
また、それぞれの側面部の圧縮率は略同一とされている。
なお、図11(a)に示すように、上側面部30cには、U字切欠き部30fが設けられており、そこでは前面部30aに対する高さが、下側面部30bの対応位置とは異なっている部分が形成されている。この場合、U字切欠き部30fの近傍では木質繊維の切断面が現れるため、木質繊維が短くなる領域が生じ、繊維方向により定まる曲げ強度よりも強度が低下する状態にある。そのため、必要に応じてU字切欠き部30f近傍の板厚を増すなどして補強してもよい。
このような本実施形態の電子機器の外装材によれば、圧縮率一定であって、側面部に強度異方性のない外装材とすることができるので、使用時や組立時に特定方向の荷重により破損しやすいということがなく、取り扱いが容易となる。
また、圧縮率一定のため、圧縮率差による変色が発生せず、表面に木目模様が露出する場合には、圧縮率差により木目模様が不自然に歪むことがなくなるから、外観に優れた外装材とすることができる。
なお、上記の第1および第2の実施形態の説明では、底面部に対する各側面部の高さが同一の例で説明したが、外装材などとして用いる際に側面部の高さを変えたり、底面部を側面部に対して傾斜させたりしてもよい。その場合、側面部の高さに応じて所定荷重による曲げ応力が異なるから、高さを加味して板厚を決定することができる。
また、上記の第1および第2の実施形態の説明では、底面部が略矩形である場合について説明したが、例えば多角形、円、楕円であってもよい。その場合でも、側面部の立上り線や繊維方向が容易に規定できるから、同様にして、板厚を決定することができる。
なお、底面部が曲面からなる場合でも、側面部との交線が求められる形状であれば、側面部の立上り線を規定できるので、同様にして板厚を決定することができる。
また、上記の第3の実施形態の説明では、第1の実施形態に係る圧縮成形木材を用いた例で説明したが、第2の実施形態に係る圧縮成形木材を用いてもよいことは言うまでもない。
また、上記の第3の実施形態の説明では、電子機器の一例としてカメラの例で説明したが、本発明は、例えば、テレビやビデオデッキ、エアコン、プロジェクタ等のリモコン、携帯電話、ICレコーダ、PDAなどの電子機器のすべてについて好適である。特に、外装体として木材を用いることにより吸湿性、良好な触感などが得られる手で持って操作する電子機器や、個性的で優れた外観が必要とされる電子機器にきわめて好適となるものである。
本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材の一例について説明するための斜視説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材の側面部の板厚を設定するためのグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る圧縮成形木材を製造するための板状ブランクの一例について説明するための斜視説明図である。 θ=0°、θ=90°の場合における図1のA−A断面図およびB−B断面図である。 木質繊維の構造について説明するための斜視模式説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る圧縮成形木材の一例について説明するための斜視説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る圧縮成形木材の側面部の板厚を設定するためのグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る圧縮成形木材を製造するための3次元ブランクとブロック木材との関係を説明するための平面説明図である。 φ=0°、φ=90°の場合における図6のC−C断面図およびD−D断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る電子機器の外装材を電子機器であるカメラに用いた例を示す斜視説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る電子機器の外装材の構成を説明するための斜視説明図、E−E断面図、およびF−F断面図である。
符号の説明
1、20 圧縮成形木材
2、22 底面部
3A、3B、23A、23B 側面部
4 側面部の立上り線(側面部と底面部との内面のなす交線)
5、25 繊維方向
10 板状ブランク(略板状のブランク)
10A 薄肉部
10B 厚肉部
11 細胞壁
28 ブロック木材
29 3次元ブランク
30 前カバー(電子機器の外装材)
30a 前面部(底面部)
30b 下側面部(側面部)
30c 上側面部(側面部)
30d 右側面部(側面部)
30e 左側面部(側面部)
30f U字切欠き部

Claims (5)

  1. 略板状のブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材であって、
    前記側面部の圧縮率が一定であるとともに、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度θ(0°≦θ≦90°)が異なる部位を前記底面部の内面の周方向に有しており、
    前記底面部の内面から立ち上げられた前記側面部の板厚が前記底面部からの高さ方向に沿って一定であり、
    かつ、前記傾斜角度θが異なる部位から立ち上げられた側面部の板厚は、それぞれ、前記傾斜角度θがより小さい部位から立ち上げられた側面部の板厚が、前記傾斜角度θがより大きい部位から立ち上げられた側面部の板厚よりも大きいことを特徴とする圧縮成形木材。
  2. ブロック木材から削りだした3次元ブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材であって、
    前記側面部の圧縮率が一定であるとともに、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度φ(0°≦φ≦90°)が異なる部位を前記底面部の内面の周方向に有しており、
    前記底面部の内面から立ち上げられた前記側面部の板厚が前記底面部からの高さ方向に沿って一定であり、
    かつ、前記傾斜角度φが異なる部位から立ち上げられた側面部の板厚は、それぞれ、前記傾斜角度φがより小さい部位から立ち上げられた側面部の板厚が、前記傾斜角度φがより大きい部位から立ち上げられた側面部の板厚よりも小さいことを特徴とする圧縮成形木材。
  3. 請求項1または2に記載の圧縮成形木材を用いた電子機器の外装材。
  4. 略板状のブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材の製造方法であって、
    前記側面部の圧縮率一定とし、前記側面部の板厚、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する木質繊維方向の傾斜角度θ(0°≦θ≦90°)に応じてθ=0°からθ=90°の間で単調に減少する大きさに設定することを特徴とする圧縮成形木材の製造方法
  5. ブロック木材から削りだした3次元ブランクから、底面部の外周に側面部を設けることで一方が開口した函状に成形された圧縮成形木材の製造方法であって、
    前記側面部の圧縮率一定とし、前記側面部の板厚、前記側面部と前記底面部との内面のなす交線に対する前記底面部での木質繊維方向の傾斜角度φ(0°≦φ≦90°)に応じてφ=0°からφ=90°の間で単調に増加する大きさに設定することを特徴とする圧縮成形木材の製造方法
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