JP4020793B2 - 椅子型マッサージ機 - Google Patents

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H2201/00Characteristics of apparatus not provided for in the preceding codes
    • A61H2201/01Constructive details
    • A61H2201/0119Support for the device
    • A61H2201/0138Support for the device incorporated in furniture
    • A61H2201/0149Seat or chair

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被施療者のふくらはぎ及び/又は足先を効果的にマッサージすることのできる椅子型マッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被施療者の肩、背中、腰をマッサージする椅子型マッサージ機の座部に被施療者のふくらはぎをマッサージするエアバックや、足先(踝よりも下の部分)をマッサージするエアバックを具備し、被施療者のふくらはぎや足先をマッサージできるマッサージユニット(80)を配備した椅子型マッサージ機がある。
この種マッサージユニット(80)は、図8に示すように、エアバック(82)(83)が、ふくらはぎ(90)や足先を挿入する凹状受部(84)の側面(85)と底面(86)に取り付けられており、エアポンプからエアバック(82)(83)へ圧縮空気を供給したり排気を行なうことにより、エアバック(82)(83)を膨張、収縮させ、被施療者のふくらはぎ(90)や足先を側面及び底面からマッサージする(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−128289号(全文)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
側面と底面のエアバック(82)(83)は、エアポンプにバルブ(共に図示せず)を介して接続されており、エアバック(82)(83)の圧迫強さは、エアポンプの出力を制御することによって調節されている。
具体的には、被施療者が強いマッサージを所望する場合に、エアポンプの出力を強くして、図8に示すように、側面と底面のエアバック(82)(83)に高圧の圧縮空気を供給し、弱いマッサージの場合には、エアポンプの出力を弱くして、図9に示すように、側面と底面のエアバック(82)(83)に低圧の圧縮空気を供給していた。
即ち、側面と底面のエアバック(82)(83)は、両方が一緒に強くなったり弱くなったりするから、マッサージ感の強弱が体感的にわかり難いことがあった。
【0005】
また、底面エアバック(83)で被施療者のふくらはぎ(90)の後ろ側や足裏をマッサージする場合、被施療者のふくらはぎや足先が浮き上がらないように、側面エアバック(82)でふくらはぎや足先を保持する必要があるが、図8及び図9に示すように、側面と底面のエアバック(82)(83)は共に強くなったり弱くなったりするから、図9に示すように、底面エアバック(83)から弱いマッサージを施したときに、側面エアバック(82)も弱まってしまい、底面エアバック(83)からの押圧力に対して、被施療者のふくらはぎ(90)や足先が凹状受部(84)から浮き上がり、底面エアバック(83)のマッサージ効果が低下してしまうことがあった。
【0006】
本発明の目的は、エアポンプの出力の強弱に関係なく、側面及び底面エアバックの膨張圧を調整して、被施療者にマッサージの強弱を体感的にわかり易くし、また、側面からの保持力も維持できるマッサージ機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の椅子型マッサージ機は、
椅子の座部の前部に配備され、被施療者のふくらはぎ又は足先を収容する凹状受部を有し、該凹状受部の内側面の少なくとも一方に側面エアバック、底面に底面エアバックを配備してなるマッサージユニットと、
側面エアバック及び底面エアバックに夫々バルブを介して接続され、バルブの開閉により両エアバックに選択的に圧縮空気を供給するエアポンプと、
バルブの開閉及びエアバックの出力を制御する制御手段と、
を具える椅子型マッサージ機において、
エアポンプは、出力を少なくとも強、弱の2段階以上に切り替え可能であり、
制御手段は、エアポンプを強で作動させたときと、弱で作動させたときとで、側面エアバックのバルブの開放時間を変えるようにするものであり、エアポンプを強で作動させたときは、エアポンプを弱で作動させたときに比べて、側面エアバックのバルブの開放時間が短くなるように制御するものである。
【0008】
また、制御手段は、エアポンプを強で作動させたときは、エアポンプを弱で作動させたときに比べて、底面エアバックのバルブの開放時間が長くなるように制御する。
【0009】
【作用及び効果】
本発明では、エアポンプの出力の強弱に応じて、上記のように、側面エアバックに圧縮空気を供給する時間を変えるている。
具体的には、エアポンプの出力が強いときは、側面エアバックに圧縮空気を供給する時間を短くすることにより、必要以上に側面エアバックに圧縮空気を供給せず、強い圧迫感を受けることなく、しっかりとふくらはぎ又は足先を保持することができる。
また、エアポンプの出力が弱いときは、側面エアバックに圧縮空気を供給する時間を上記に比べて長くすることにより、十分に側面エアバックを膨張させて、しっかりとふくらはぎ又は足先を保持することができる。
【0010】
また、底面エアバックは、上記とは逆に、エアポンプを強で作動させたときに圧縮空気を供給する時間を長くして、被施療者のふくらはぎ又は足先に強いマッサージを施し、エアポンプを弱で作動させたときに圧縮空気を供給する時間を短くして、弱いマッサージを施すようにしている。その結果、底面エアバックによるマッサージの強弱感を体感でわかり易く、メリハリのある効果的なマッサージを行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1及び図2は、本発明の椅子型マッサージ機(10)の一実施例を示す斜視図である。椅子型マッサージ機(10)は、被施療者が腰掛ける座部(11)の後部に背凭れ(12)、前部に被施療者のふくらはぎをマッサージするふくらはぎ用マッサージユニット(30)、ふくらはぎ用マッサージユニット(30)の下端に被施療者の足先をマッサージする足先用マッサージユニット(40)を具えて構成される。背凭れ(12)、ふくらはぎ用マッサージユニット(30)は、座部(11)に傾動可能且つ位置決め可能に接続される。また、足先用マッサージユニット(40)は、ふくらはぎ用マッサージユニット(30)に傾動可能且つ位置決め可能に接続される。
なお、図1及び図2では、椅子型マッサージ機(10)の外周を覆うカバーやクッションを取り外して示している。
【0012】
背凭れ(12)には、被施療者の肩、背中、腰をマッサージする公知のマッサージユニット(15)が背凭れ(12)に沿って昇降可能に配備することができる。マッサージユニット(15)は、左右に一対の施療指(16)(16)を具え、両施療指(16)(16)を上下、左右及び/又は前後に移動させることによって、被施療者の肩等に揉みや叩きなどのマッサージを施す。
【0013】
ふくらはぎ用マッサージユニット(30)は、図1及び図2に示すように、座部(11)の前部に傾動可能且つ位置決め可能に配備される。ふくらはぎ用マッサージユニット(30)は、被施療者の左右のふくらはぎを夫々挿入する断面コ字状のふくらはぎ用の凹状受部(32)(32)を有している。凹状受部(32)には、図3及び図4に示すように、外側の内側面(33)にふくらはぎを側面からマッサージするふくらはぎ用側面エアバック(36)、中央よりの内側面(34)に弾性部材(38)、さらに、底面(35)にふくらはぎを後ろ側からマッサージするふくらはぎ用底面エアバック(37)(37)(37)が配備されている。
各エアバック(36)(37)は、後述するエアポンプ(60)にバルブ(36a)(37a)(図5参照)を介して接続されており、ふくらはぎ用底面エアバック(37)の中央部には、図3、図6及び図7に示すように、指圧用の突起(39)(39)が溶着されている。
弾性部材(38)は、スポンジ、ウレタン等の弾力性を有する部材から作成することができる。
図3及び図4で、(100)は、ふくらはぎ用マッサージユニット(30)や足先用マッサージユニット(40)を覆う布製カバーの破断したところを示す。また、(101)は、ふくらはぎ用マッサージユニット(30)を座部(11)に連結するための金属製脚支持用フレームを示す。(102)は、足先用マッサージユニット(40)をふくらはぎ用マッサージユニット(30)に連結するための金属フレームであり、前記フレーム(101)の先端に連結されている。
なお、ふくらはぎ用マッサージユニット(30)の構成は、上記に限定されるものではない。例えば、図3及び図4では、中央よりの内側面(34)に弾性部材(38)を配備しているが、弾性部材(38)に代えてエアバックを配備してもよい。また、外側の内側面(33)に弾性部材(38)を配備してもよい。
【0014】
上記構成のふくらはぎ用マッサージユニット(30)において、被施療者が凹状受部(32)にふくらはぎを挿入した状態で、ふくらはぎ用側面エアバック(36)にエアポンプ(60)から圧縮空気の供給と排気を繰り返すことにより、ふくらはぎはふくらはぎ用側面エアバック(36)と弾性部材(38)に挟まれて、ふくらはぎに対し、側面からマッサージが施される。
また、ふくらはぎ用底面エアバック(37)(37)(37)にエアポンプ(60)から圧縮空気の供給と排気を繰り返すことにより、ふくらはぎは後ろ側から指圧用突起(39)によりマッサージされる。なお、ふくらはぎ用底面エアバック(37)(37)(37)が膨張したときに、被施療者の脚部がふくらはぎ用底面エアバック(37)(37)(37)によって前方に押し出されてしまうことがある。この場合、ふくらはぎ用側面エアバック(36)を予め膨張させ、ふくらはぎ用側面エアバック(36)と弾性部材(38)によりふくらはぎが前方に移動しないように保持した状態で、ふくらはぎ用底面エアバック(37)(37)(37)を膨張させると、ふくらはぎは前方に移動せず、効果の高いマッサージを受けることができる。
【0015】
足先用マッサージユニット(40)は、図1及び図2に示すように、上記ふくらはぎ用マッサージユニット(30)の先端に傾動可能且つ位置決め可能に配備され、被施療者の左右の足先(くるぶしよりも下の部分)を夫々挿入する断面コ字状の足先用の凹状受部(42)(42)を有している。凹状受部(42)には、図3及び図4に示すように、外側の内側面(43)に足先を側面からマッサージする足先用側面エアバック(46)が弾性部材(48a)を介して取り付けられており、中央よりの内側面(44)には弾性部材(48)、さらに、底面(45)に足裏をマッサージする足裏用底面エアバック(47)(47)(47)が取り付けられている。
各エアバック(46)(47)は、後述するエアポンプ(60)にバルブ(46a)(47a)(図5参照)を介して接続されており、足裏用底面エアバック(47)の表面には、図3に示すように、指圧用の突起(49)(49)が溶着されている。
弾性部材(48)(48a)は、スポンジ、ウレタン等の弾力性を有する部材から作成することができる。なお、弾性部材(48a)は、足先用側面エアバック(46)が膨張したときに、足先の形状に沿って足先用側面エアバック(46)の装着感を高めるために必要に応じて配備すればよい。弾性部材(48a)により、足先のサイズの差を吸収でき、足の大きな人でも小さな人でも、エアバック(46)による締付力のばらつきを極力抑えることができる。この弾性部材は、必要に応じて、ふくらはぎ用マッサージユニット(30)の側面エアバック(36)と側面(33)との間に設けてもよい。
なお、足先用マッサージユニット(40)の構成は、上記に限定されるものではない。例えば、図3及び図4では、中央よりの内側面(44)に弾性部材(48)を配備しているが、弾性部材(48)に代えてエアバックを配備してもよい。また、外側の内側面(43)に弾性部材(48)を配備してもよい。
【0016】
上記構成の足先用マッサージユニット(40)において、被施療者が凹状受部(42)に足先を挿入した状態で、足先用側面エアバック(46)に、エアポンプ(60)から圧縮空気の供給と排気を繰り返すことにより、足先は、足先用側面エアバック(46)と弾性部材(48)に側面から挟まれて、足先に対し、側面からマッサージが施される。
また、足裏用底面エアバック(47)(47)(47)にエアポンプ(60)から圧縮空気の供給と排気を繰り返すことにより、足裏が指圧用の突起(49)によりマッサージされる。なお、足裏用底面エアバック(47)(47)(47)が膨張したときに、被施療者の足先が足裏用底面エアバック(47)(47)(47)によって上方に押し出されてしまうことがある。この場合、足先用側面エアバック(46)を予め膨張させ、足先用側面エアバック(46)と弾性部材(48)により足先が上方に移動しないように保持した状態で、足裏用底面エアバック(47)(47)(47)を膨張させると、足先が上方に移動せず、効果の高いマッサージを施すことができる。
【0017】
上記エアバック(36)(37)(46)(47)は、図5に示すように、夫々バルブ(36a)(37a)(46a)(47a)を介してエアポンプ(60)に接続されている。エアポンプ(60)は、マッサージ機(10)の適所に配備され、下記の制御手段(70)からの制御命令により作動する。エアポンプ(60)は、制御手段(70)からの制御命令により、強弱の出力切り替えが可能なものを用いることができる。なお、エアポンプ(60)は、強弱だけでなく、2段階以上に出力を変えることのできるものを用いてもよい。エアポンプ(60)の出力は、例えば、電圧の位相制御により調節することができる。
バルブ(36a)(37a)(46a)(47a)として、三方式の電磁弁を例示することができ、制御手段(70)からの制御命令によりバルブが開くと、夫々のエアバック(36)(37)(46)(47)に圧縮空気が供給されてエアバックが膨張し、バルブを閉じる、即ち、エアポンプ(60)とエアバックとの連通状態を解除すると、バルブの排気口からエアバック内の空気が放出され、エアバックが収縮する。
【0018】
椅子型マッサージ機(10)のすべての電気的な制御は、制御手段(70)を中心に行われる。制御手段(70)は、椅子型マッサージ機(10)の適所に配備され、図5に示すように、マッサージユニット(15)の制御等の一般的なマッサージ機の制御の他、上記したエアポンプ(60)の出力制御、エアポンプ(60)とエアバック(36)(37)(46)(47)との間に配備されたバルブ(36a)(37a)(46a)(47a)の開閉を制御する。
【0019】
本発明は、上記構成の椅子型マッサージ機(10)において、エアポンプ(60)を「強」で作動させたときと、「弱」で作動させたときとで、バルブ(36a)(37a)(46a)(47a)の開放時間を変えるように制御するものである。以下、一実施例について説明する。
なお、エアポンプ(60)の出力の調整は、「強」と「弱」の2段階以上であればよく、さらに段階的な出力調整をすることもできる。
また、バルブ(36a)(37a)(46a)(47a)の開放時間は、少なくとも2段階で変えればよく、エアポンプ(60)の出力が3段階以上に調整可能であれば、エアポンプ(60)の出力に合わせて、バルブ(36a)(37a)(46a)(47a)の開放時間を3段階以上に変えるようにしてもよい。
【0020】
まず、ふくらはぎマッサージについて説明する。
▲1▼エアポンプ(60)の出力が「強」のとき
制御手段(70)は、ふくらはぎ(90)のマッサージにおいて、エアポンプ(60)を「強」で作動させたときには、以下の要領でバルブ(36a)(37a)の制御を行なう。
ふくらはぎ用側面エアバック(36)は、エアポンプ(60)が強の場合、長時間バルブ(36a)を開放しておくと、ふくらはぎを強く圧迫しすぎ、被施療者が痛みを感じたり、強く圧迫された部分に意識が入ってしまい、底面エアバック(37)によるマッサージ効果が低減するため、バルブ(36a)の開放時間を短くする。これにより、図6に示すように、適当な強さで被施療者のふくらはぎ(90)がふくらはぎ用側面エアバック(36)によって保持される。
一方、ふくらはぎ用底面エアバック(37)は、エアポンプ(60)が強の場合、バルブ(37a)の開放時間を長くする。これにより、被施療者のふくらはぎ(90)に、後ろ側から強いマッサージを施すことができる。なお、ふくらはぎ(90)は、上述のように、ふくらはぎ用側面エアバック(36)で一定の力で保持されているから、ふくらはぎ用底面エアバック(37)の押圧力によって、ふくらはぎ(90)が浮き上がることもない。
【0021】
▲2▼エアポンプ(60)の出力が「弱」のとき
制御手段(70)は、ふくらはぎ(90)のマッサージにおいて、エアポンプ(60)を「弱」で作動させたときには、以下の要領でバルブ(36a)(37a)の制御を行なう。
ふくらはぎ用側面エアバック(36)は、エアポンプ(60)が弱の場合、バルブ(36a)の開放時間が短いと、ふくらはぎ(90)を十分に保持できず、ふくらはぎ用底面エアバック(37)でふくらはぎの後ろ側からマッサージしたときに、浮き上がってしまうことがある(図9参照)。このため、バルブ(36a)の開放時間を上記に比べて長くして、図7に示すように、適当な強さで被施療者のふくらはぎ(90)をふくらはぎ用側面エアバック(36)によって保持する。これにより、上記の図6とほぼ同じ強さで被施療者のふくらはぎ(90)を保持できる。
一方、ふくらはぎ用底面エアバック(37)は、エアポンプ(60)が弱の場合、バルブ(37a)の開放時間を上記に比べ短くする。これにより、被施療者のふくらはぎ(90)に、後ろ側から弱いマッサージを施すことができる。なお、ふくらはぎ(90)は、上述のように、ふくらはぎ用側面エアバック(36)で一定の力で保持されているから、ふくらはぎ用底面エアバック(37)の押圧力によって、ふくらはぎ(90)が浮き上がることもない。
【0022】
次に、足先のマッサージについて説明する。
▲1▼エアポンプ(60)の出力が「強」のとき
制御手段(70)は、足裏のマッサージにおいて、エアポンプ(60)を「強」で作動させたときには、以下の要領でバルブ(46a)(47a)の制御を行なう。
足先用側面エアバック(46)は、エアポンプ(60)が強の場合、長時間バルブ(46a)を開放しておくと、足先の側面を強く圧迫しすぎ、被施療者が痛みを感じたり、強く圧迫された部分に意識が入ってしまい、底面エアバック(47)によるマッサージ効果が低減するため、バルブ(46a)の開放時間を短くする。これにより、適当な強さで被施療者の足先が足先用側面エアバック(46)によって保持される。
一方、足裏用底面エアバック(47)は、エアポンプ(60)が強の場合、バルブ(47a)の開放時間を長くする。これにより、被施療者の足裏に強いマッサージを施すことができる。なお、足先は、上述のように、足先用側面エアバック(46)で一定の力で保持されているから、足裏用底面エアバック(47)の押圧力によって、足先が浮き上がることもない。
【0023】
▲2▼エアポンプ(60)の出力が「弱」のとき
制御手段(70)は、足裏のマッサージにおいて、エアポンプ(60)を「弱」で作動させたときには、以下の要領でバルブ(46a)(47a)の制御を行なう。
足先用側面エアバック(46)は、エアポンプ(60)が弱の場合、バルブ(46a)の開放時間が短いと、足先を十分に保持できず、足裏用底面エアバック(47)で足裏にマッサージを施したときに、浮き上がってしまうことがある。このため、バルブ(46a)の開放時間を上記に比べて長くして、適当な強さで被施療者の足先を足先用側面エアバック(46)によって保持する。
一方、足裏用底面エアバック(47)は、エアポンプ(60)が弱の場合、バルブ(47a)の開放時間を上記に比べ短くする。これにより、被施療者の足裏に弱いマッサージを施すことができる。なお、足先は、上述のように、足先用側面エアバック(46)で一定の力で保持されているから、足裏用底面エアバック(47)の押圧力によって、足先が浮き上がることもない。
【0024】
上記のように、エアポンプ(60)の出力に応じて、バルブ(36a)(37a)(46a)(47a)の開放時間を適宜変えて、エアバック(36)(37)(46)(47)に供給される圧縮空気の量を調節することにより、被施療者のふくらはぎ及び/又は足先を一定の力で保持したまま、好適なマッサージを施すことができる。
【0025】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0026】
例えば、上記説明では、エアバック(36)(37)(46)(47)は、エアポンプ(60)にバルブを介して選択的に圧縮空気が送られるようになっているが、夫々に独立したエアポンプを用いて、各エアポンプを独立して制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の椅子型マッサージ機の斜視図である。
【図2】椅子型マッサージ機のふくらはぎ用マッサージユニット及び足先用マッサージユニットを上方に傾動させた状態を示す斜視図である。
【図3】ふくらはぎ用マッサージユニット及び足先用マッサージユニットの正面図である。
【図4】ふくらはぎ用マッサージユニット及び足先用マッサージユニットの側面図であり、一部を断面して示している。
【図5】制御手段の電気的な接続と、エアポンプとエアバックとの接続を示す説明図である。
【図6】本発明のマッサージユニットのエアポンプの出力が強の場合の説明図である。
【図7】本発明のマッサージユニットのエアポンプの出力が弱の場合の説明図である。
【図8】従来のマッサージユニットのエアポンプの出力が強の場合の説明図である。
【図9】従来のマッサージユニットのエアポンプの出力が弱の場合の説明図である。
【符号の説明】
(10) 椅子型マッサージ機
(30) ふくらはぎ用マッサージユニット
(36) ふくらはぎ用側面エアバック
(37) ふくらはぎ用底面エアバック
(40) 足先用マッサージユニット
(46) 足先用側面エアバック
(47) 足裏用底面エアバック
(60) エアポンプ
(70) 制御手段

Claims (3)

  1. 椅子の座部の前部に配備され、被施療者のふくらはぎ又は足先を収容する凹状受部を有し、該凹状受部の内側面の少なくとも一方に側面エアバック、底面に底面エアバックを配備してなるマッサージユニットと、
    側面エアバック及び底面エアバックに夫々バルブを介して接続され、バルブの開閉により両エアバックに選択的に圧縮空気を供給するエアポンプと、
    バルブの開閉及びエアバックの出力を制御する制御手段と、
    を具える椅子型マッサージ機において、
    エアポンプは、出力を少なくとも強、弱の2段階以上に切り替え可能であり、
    制御手段は、エアポンプを強で作動させたときと、弱で作動させたときとで、側面エアバックのバルブの開放時間を変えるようにするものであり、エアポンプを強で作動させたときは、エアポンプを弱で作動させたときに比べて、側面エアバックのバルブの開放時間が短くなるように制御することを特徴とする椅子型マッサージ機。
  2. 制御手段は、エアポンプを強で作動させたときは、エアポンプを弱で作動させたときに比べて、底面エアバックのバルブの開放時間が長くなるように制御する請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
  3. 椅子の座部の前部に配備され、被施療者のふくらはぎ又は足先を収容する凹状受部を有し、該凹状受部の内側面の少なくとも一方に側面エアバック、底面に底面エアバックを配備してなるマッサージユニットと、
    側面エアバック及び底面エアバックに夫々バルブを介して接続され、バルブの開閉により両エアバックに選択的に圧縮空気を供給するエアポンプと、
    バルブの開閉及びエアバックの出力を制御する制御手段と、
    を具える椅子型マッサージ機において、
    エアポンプは、出力を少なくとも強、弱の2段階以上に切り替え可能であり、
    制御手段は、エアポンプを強で作動させたときと、弱で作動させたときとで、底面エアバックのバルブの開放時間を変えるようにするものであり、エアポンプを強で作動させたときは、エアポンプを弱で作動させたときに比べて、底面エアバックのバルブの開放時間が長くなるように制御することを特徴とする椅子型マッサージ機。
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