JP4020767B2

JP4020767B2 - Adhesive application apparatus and adhesive application method

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Publication number: JP4020767B2
Application number: JP2002338534A
Authority: JP
Inventors: 隆飯ヶ浜; 俊太日向; 厚子田中
Original assignee: Shin Etsu Polymer Co Ltd
Current assignee: Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority date: 2002-11-21
Filing date: 2002-11-21
Publication date: 2007-12-12
Anticipated expiration: 2022-11-21
Also published as: JP2004167432A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被接着部材の接着面に一定量の接着剤を吐出して塗布するようにした接着剤塗布装置に関するものである。
【０００２】
より詳しくは、接着剤を吐出するディスペンサのノズルの先端部の開口平面を接着面に対して傾斜させて被接着部材の接着面に接着剤を吐出することで、安定的に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と接着剤塗布方法に関するものであり、特にポケットベル、携帯電話、ＰＤＡ等の移動体通信機器やＣＤプレイヤ、ＭＤプレイヤ、小型テープレコーダ等の小型電気・電子機器、並びに自動車に搭載されるこれらの小型電気・電子機器の押釦スイッチに使用されるキートップ構造体のキートップ又はベース部材等の接着面を複数有し、接着面が小さく、微量な接着剤が必要な被接着部材に適用できるものである。
【０００３】
【従来の技術】
従来から、被接着部材に、接着剤、クリーム半田等を塗布する方法としては、作業性や接着剤、クリーム半田等の吐出量の制御性を考慮して、接着剤、クリーム半田等が収容されるシリンジと、このシリンジの先端部の吐出口側に設けられたノズルとを有するディスペンサを用いて接着剤、クリーム半田等を吐出する方法が知られている。
【０００４】
この種の第１の従来技術としては、ディスペンサを移動可能とする駆動機構にディスペンサが垂直方向に立設され、また、ノズルはディスペンサに沿って取付いている。そして、接着剤を塗布する接着面とノズルの吐出口の開口平面とが平行となるような位置に被接着部材を設置する。そして、ディスペンサから接着剤を吐出したときにノズルの先端部の外周縁部に接着剤が回り込んで付着することがないように所定のクリアランスを設けた高さまでノズルの開口平面を接着面に移動させて接近させる。次に、ディスペンサから一定量の接着剤を吐出することにより被接着部材の接着面に接着剤が塗布するものがある。（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
また、第２の従来技術としては、ディスペンサを移動可能とする移動手段にディスペンサが支持され、また、ノズルはディスペンサに沿って取付いている。そして、接着剤を塗布する接着面に対して、ノズルの吐出口の開口平面が傾斜するような位置に被接着部材を設置する。そして、ディスペンサから接着剤を吐出したときに接着面に対する接着剤の塗布量や接着剤の付着力を安定させるために接着面にノズルの先端部を当接させる。次に、ディスペンサから一定量の接着剤を吐出し、さらに、接着面に接着剤を確実に付着させるためにノズルを接着面に押圧付勢した後ノズルを接着面から引き離すことにより被接着部材の接着面に接着剤が塗布するものがある。（例えば、特許文献２参照）。
【０００６】
【特許文献１】
特開平６−１０６１１１号公報（第１図）。
【０００７】
【特許文献２】
特開２００２−１７７８４３号公報（第１図）。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、接着面に対してノズルの吐出口の開口平面が平行となるようなに装着されたディスペンサを用いて、ノズルと接着面との間に所定のクリアランスを設けた第１の従来技術にあっては、接着剤を被接着部材の接着面に吐出する場合、特に移動体通信機器や小型電気・電子機器等のキートップ構造体を形成しているキートップ又はベース部材等の被接着部材が小さい場合は、接着面自体が小さく、接着するために必要な接着剤が微量となる。そのため、開口平面から吐出された微量な接着剤の液滴を接着面に接触させて所定の位置に確実に接着剤を吐出するため開口平面と接着面とのクリアランスも狭く設定されている。他方、被接着部材が成形された際に生じる接着面の高さのばらつきがあるから、接着面が所定の高さ寸法より高く成形された場合に、接着面が接着面に対してノズルの先端部の開口平面に接触して開口平面を塞いでしまい接着剤を吐出できなくなる問題があった。また、開口平面が接着面に対して平行なため、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することで接着剤が硬化してしまい、接着面に十分な量の接着剤を塗布できなくなり、その結果、被接着部材を他の部材と接着させたときに十分な接着強度が得られない問題があった。
【０００９】
また、接着面に対してノズルが傾斜するように装着されたディスペンサを用いて、ノズルを接着面に当接させた第２の従来技術にあっては、接着剤を被接着部材の接着面に吐出する場合に、ノズルを接着面に当接させると吐出した接着剤が硬化し、ノズルと被接着部材とを固着してしまう問題があった。
【００１０】
そこで、この発明は、以上のような従来の問題点を解消するためになされたもので、被接着部材の接着面に吐出する接着剤量のばらつきを防ぎ、接着面にノズルが固着することなく、安定的に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と接着剤塗布方法を提供することを課題としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するため、請求項１に記載の発明は、接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを備えたディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を一定量ずつ吐出するようにした接着剤塗布装置であって、前記接着剤は、液状のシアノアクリレート系瞬間接着剤であり、前記吐出口と前記接着面との間に所定のクリアランスを設けて前記ノズルを前記接着面に対して相対的に移動させることのできる移動装置を有し、前記ノズルの吐出口の開口平面は、前記接着面に対して傾斜し、前記所定のクリアランスは、前記開口平面の下端と前記接着面との間の高さを、該開口平面から前記接着剤の液滴を突出させたときの該開口平面の下端から液滴下端までの高さの３０％以上９５％未満とするものであることを特徴としている。
ここで、接着剤を開口平面から突出した状態とは、接着剤が開口平面から突出しながらも、その部位に溜まっている状態のことをいう。
【００１２】
ここで、開口平面とは、ノズルの先端部の接着剤が吐出する吐出口が平面形状に形成されたものをいう。
【００１３】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の構成に加えて、前記ノズルの吐出口の開口平面は、前記接着面に対して１０度以上３０度以下の角度で傾斜していることを特徴としている。
【００１７】
請求項３に記載の発明は、請求項１又は２に記載の構成に加えて、前記シリンジと前記ノズルとは、それぞれ独立して別々の場所に配置されており、前記シリンジと前記ノズルの間には、前記シリンジから前記ノズルに前記接着剤が供給される接着剤供給部材を有することを特徴としている。
【００１８】
請求項４に記載の発明は、請求項１乃至３に記載の構成に加えて、前記被接着部材である、キートップと該キートップが固着されるベース部材とを接着するために使用することを特徴としている。
【００１９】
請求項５に記載の接着剤塗布方法の発明は、液状のシアノアクリレート系瞬間接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、前記ノズルの吐出口の開口平面を前記接着面に対して傾斜するように配置し、次に、前記開口平面の下端と前記接着面との間に、該開口平面から前記接着剤の液滴を突出させたときの該開口平面の下端から液滴下端までの高さの３０％以上９５％未満となるクリアランスを設けた位置で、前記接着剤を一定量吐出した後、前記開口平面を前記接着面から引き離すことを特徴としている。
請求項６に記載の接着剤塗布方法は、請求項５に記載の構成に加え、前記ノズルの吐出口の開口平面を、前記接着面に対して１０度以上３０度以下の角度で傾斜させることを特徴としている。
【００２０】
請求項７に記載の接着剤塗布方法の発明は、液状のシアノアクリレート系瞬間接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、前記ノズルの吐出口の開口平面を前記接着面に対して傾斜するように配置し、次に、一定量の前記接着剤を前記開口平面から突出した状態で、前記接着面に接近させて、前記開口平面の下端と前記接着面との間の高さを、該開口平面から前記接着剤の液滴を突出させたときの該開口平面の下端から液滴下端までの高さの３０％以上９５％未満とし、前記開口平面から突出した前記接着剤を前記接着面に接触させた後、前記開口平面を前記接着面から引き離すことを特徴としている。
請求項８に記載の接着剤塗布方法は、請求項７に記載の構成に加え、前記ノズルの吐出口の開口平面を、前記接着面に対して１０度以上３０度以下の角度で傾斜させることを特徴としている。
【００２２】
請求項９に記載の接着剤塗布方法の発明は、液状のシアノアクリレート系瞬間接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、前記ノズルの吐出口の開口平面を前記接着面に対して傾斜するように配置し、次に、前記開口平面の下端と前記接着面との間に、該開口平面から前記接着剤の液滴を突出させたときの該開口平面の下端から液滴下端までの高さの３０％以上９５％未満となるクリアランスを設けた位置で、前記所定のクリアランスを保持しつつ前記接着面に対して平行な平面内を移動させながら前記接着剤を一定量吐出した後、前記開口平面を前記接着面から引き離すことを特徴としている。
請求項１０に記載の接着剤塗布方法は、請求項９に記載の構成に加え、前記ノズルの吐出口の開口平面を、前記接着面に対して１０度以上３０度以下の角度で傾斜させることを特徴している。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【００２４】
［発明の実施の形態１］
図１乃至図４は、この発明の実施の形態１を示す図であって、図１は、この発明の実施の形態１に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。図２乃至図４は、この発明の実施の形態１に係る接着剤塗布装置によって接着剤を塗布する方法を示した説明図である。
【００２５】
まず、構成を説明すると、図１中符号１は、接着剤塗布装置のディスペンサであって、このディスペンサ１は、被接着部材８の平面形状に形成された接着面９に塗布する接着剤２を収容する円筒形状のシリンジ３と、このシリンジ３の先端部５に、交換可能なように着脱自在に装着され、接着剤２を吐出する吐出口を有する円筒形状のノズル４と、シリンジ３の先端部５の反対側の開口部よりシリンジ３内に注入された接着剤２を封入するプランジャ６が収納されている。
【００２６】
さらに、シリンジ３の中心軸Ｏ１とノズル４の中心軸Ｏ２とは、同一直線上にあり、ノズル４は、接着剤２を吐出する被接着部材８の接着面９に塗布する接着剤２の種類やその吐出量に応じて所定の内径に形成されたものである。また、ノズル４の先端部の接着剤２が吐出する吐出口が平面形状に形成された開口平面７は、ノズル４の中心軸Ｏ２に対して垂直な平面に形成されている。
【００２７】
なお、この実施の形態１では、シリンジ３の中心軸Ｏ１とノズル４の中心軸Ｏ２とが同一直線上にあるが、これに限定されず、シリンジ３の中心軸Ｏ１とノズル４の中心軸Ｏ２とが平行であればよい。
【００２８】
これにより、図１に示した矢印方向から所定量のエアーが吐出され、プランジャ６がノズル４側に所定量移動されることにより、一定量の接着剤２がノズル４に押し出されて、開口平面７の吐出口から接着剤２が一定量吐出され、被接着部材８の接着面９に塗布することができる。また、接着剤２の吐出量の調整は、エアー圧、吐出時間、ノズル４の吐出口の寸法等を変更することにより調整できるようになっている。
【００２９】
接着剤２は、特に限定されるものではないが、ゲル状態の接着剤２では、後述する接着面９に接着剤２を塗布したときに、開口平面７から接着剤２が途切れ難くいので、塗布終了後に引き離されるノズル４に引っ張られる場合があり、安定的に接着剤２を塗布することができないことがあるため、粘度１００００ｍＰａ・ｓ以下の液状の接着剤２を用いるのが好ましい。
【００３０】
さらに、被接着部材８の接着時間を短時間で行い、接着位置のずれを防止することを考慮すると、瞬間的に硬化する瞬間接着剤を使用することが望ましい。
【００３１】
なお、シリンジ３には、接着剤２を封入するプランジャ６が収納され、このプランジャ６がノズル４側に所定量移動することにより一定量の接着剤２を吐出しているが、これに限定されず、接着剤２が一定量吐出できるディスペンサ１であれば、プランジャ６を設けなくてもよい。
【００３２】
また、ディスペンサ１の下方側には、接着剤２を塗布する被接着部材８を配置するテーブル１０の平面部が水平に設けられている。
【００３３】
そして、三次元方向の制御や回転運動の可能な移動装置１５にディスペンサ１のシリンジ３が支持されている。
【００３４】
これにより、ディスペンサ１及びノズル４は、テーブル１０に配置する被接着部材８の接着面９に対して平行な平面内及び垂直な平面内を移動可能となり、接着面９に対して少なくとも垂直な平面を移動させることにより、ノズル４の吐出口の開口平面７と接着面９との間に所定のクリアランスを設けることができる。このような移動装置１５としては、例えば、予め設定した三次元方向に移動させることができるＸ−Ｙ−Ｚ３軸の制御機能を有するロボットがある。
【００３５】
さらに、ディスペンサ１は、テーブル１０の上に接着面９を上方側に向けて配置された被接着部材８の接着面９の間に所定のクリアランスを設けて接近させたときに、ノズル４の吐出口の開口平面７が接着面９に対して傾斜するように移動装置１５に支持されている。
【００３６】
ここで、所定のクリアランスの高さ寸法Ａは、開口平面７から吐出した接着剤２の液滴が接着面９に接触できると共に、ディスペンサ１から接着剤２を吐出したときにノズル４の先端部の外周縁部１１に接着剤２が回り込んで付着しないように、接着剤２の吐出量及び粘度等の特性を考慮して設定されている。
【００３７】
具体的には、クリアランスの高さ寸法Ａを開口平面７から接着剤２の液滴を突出させたときの開口平面７下端から液滴下端の高さの３０％未満の高さに設定すると、接着剤２がノズル４の先端部の外周縁部１１に回り込んで付着してしまう場合がある。さらに、クリアランスの高さ寸法Ａを開口平面７から一定量の接着剤２の液滴を突出させたときの開口平面７の下端から液滴下端の高さの９５％以上の高さに設定すると、接着剤２が接着面９に安定的に塗布されない場合がある。このため、クリアランスの高さ寸法Ａは、開口平面７から一定量の接着剤２の液滴を突出させたときの開口平面７の下端から液滴下端の高さの３０〜９５％未満の高さに設定されている。
【００３８】
なお、シリンジ３の先端部５に円筒形状のノズル４が着脱自在に装着されているが、これに限定されず、ディスペンサ１のシリンジ３とノズルとを別々の場所に配置して、シリンジ３とノズル４との間に、外部からのエアー圧により、シリンジ３からノズル４に接着剤２が供給される接着剤供給部材（図示せず）を設けることも可能である。このような接着剤供給部材としては、例えば、円筒形状のチューブ等が使用できる。これにより、シリンジ３を直立させ、ノズル４を接着面９に対して傾斜させて移動装置１５に支持することで、接着面９に開口平面７が傾斜した状態で平行な平面内及び垂直な平面内を移動させることができる。このように、接着剤供給部材を設けることにより、被接着部材８の接着面９が高い場合のように、接着面９の上方側にディスペンサ１を設ける空間がなくても、ノズル４が移動可能な空間さえあれば、接着剤２を接着面９に塗布することができる。
【００３９】
また、ディスペンサ１は、移動装置１５により三次元方向に移動できるように接着剤塗布装置に支持されているが、これに限定されず、例えば、ディスペンサ１を固定して、被接着部材８を配置するテーブル１０を三次元方向の移動や回転運動の可能な移動装置に支持することで接着面９を開口平面７まで移動させることもできる。
【００４０】
次に、この発明の実施の形態１に係る接着剤塗布装置を用いて、被接着部材８の接着面９に接着剤２を塗布する第１の接着剤塗布方法を図２の工程順に従った例で詳しく説明する。
【００４１】
まず、ディスペンサ１のシリンジ３内に接着面９に塗布する接着剤２を封入してプランジャ６を収容する。
【００４２】
そして、被接着部材８であるキートップ構造体のキートップを固着する接着面９と、底面の略中央部に押釦スイッチの電気接点を押圧するための押子１３を有し、所定形状に形成されたベース部材１２をディスペンサ１の下方側に設けられたテーブル１０上に配置する。ベース部材１２を配置する位置及び向きとしては、接着面９を上方側に向け、移動装置１５でディスペンサ１のノズル４が接着面９に対して移動できる三次元空間内とする。
【００４３】
そして、移動装置１５でディスペンサ１を三次元空間内を移動させ、ノズルの吐出口の開口平面７を、図２（ａ）に示すように、接着剤２を塗布する接着面９に対して傾斜させた状態で、接着面９との間に所定のクリアランスが設けられる位置まで移動させ、接着面９の上方側の所定のクリアランスを設けた位置に到達したときに移動装置１５を停止させる。このクリアランスの高さ寸法Ａは、上述したように、開口平面７から吐出した接着剤２の液滴が接着面９に接触でき、且つ接着剤２を吐出して接着面９に塗布したときにノズル４の先端部の外周縁部１１に接着剤２が回り込んで付着しないように、接着剤２の吐出量及び粘度等の特性を考慮して設定されている。具体的には、開口平面７から一定量の接着剤２の液滴を突出させたときの開口平面７の下端から液滴下端の高さの３０〜９５％未満の高さにクリアランス寸法Ａが設定されている。
【００４４】
次いで、図２（ｂ）に示すように、接着面９の上方側に開口平面７が停止された状態で、接着面９に必要な量の接着剤２が吐出する所定量のエアー圧を外部からプランジャ６に加え、このプランジャ６がノズル４側に所定量移動されることにより、一定量の接着剤２がシリンジ３からノズル４に押し出されて開口平面７から吐出されて接着面９に接着剤２が塗布される。
【００４５】
そして、図２（ｃ）に示すように、接着剤２の吐出が終了した後に、移動装置１５でディスペンサ１を接着面９にから引き離すことにより、接着面９に接着剤２を点吐出して塗布することができる。
【００４６】
なお、この実施の形態１に係る接着剤塗布装置を用いて接着剤２を塗布する第１の接着剤塗布方法では、移動体通信機器や小型電気・電子機器等のキートップ構造体のベース部材１２を被接着部材８としているが、これに限定されず、接着剤２を塗布する接着面９を有する部材であれば、他の技術分野のものに対しても適用することができる。
【００４７】
このような第１の接着剤塗布方法は、接着面９に間欠的に接着剤２を吐出することができるため、接着面９に必要最小限の量だけ接着剤２を塗布することができる。
【００４８】
次に、この発明の実施の形態１に係る接着剤塗布装置を用いて、被接着部材８の接着面９に接着剤２を塗布する第２の接着剤塗布方法を図３の工程順に従った例で詳しく説明する。
【００４９】
まず、図３（ａ）に示すように、外部から所定量のエアー圧をプランジャ６に加え、開口平面７から、一定量の接着剤２の液滴を突出させる。
【００５０】
そして開口平面７から接着剤２が開口平面７から突出しながらも、その部位に溜まっている状態で、テーブル１０上に配置された被接着部材８であるベース部材１２の接着面９に、図３（ｂ）に示すように、開口平面７と接着面９との間に所定のクリアランスが設けられる位置までディスペンサ１を接近させことにより、接着面９に開口平面７から突出した一定量の接着剤２を接触させる。
【００５１】
そして、図３（ｃ）に示すように、接着面９に接着剤２が接触した後に、移動装置１５でディスペンサ１を接着面９から引き離すことにより、接着面９に接着剤２を点吐出して塗布することができる。
【００５２】
このような第２の接着剤塗布方法は、第１の接着剤塗布方法と同様で、接着面９に間欠的に接着剤２を点吐出することができるため、接着面９に必要最小限の量だけ接着剤２を塗布することができる。
【００５３】
その他の構成及び作用は、第１の接着剤塗布方法と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【００５４】
次に、この発明の実施の形態１に係る接着剤塗布装置を用いて、被接着部材８の接着面９に接着剤２を塗布する第３の接着剤塗布方法を図４の工程順に従った例で詳しく説明する。
【００５５】
まず、開口平面７を、図４（ａ）に示すように、接着剤２を塗布する接着面９に対して傾斜させた状態で、接着面９との間に所定のクリアランスが設けられる位置まで移動させ、接着面９の所定のクリアランスを設けた位置に到達したときに移動装置１５を停止させる。
【００５６】
次いで、図４（ｂ）に示すように、接着面９に必要な量の接着剤２が吐出する所定量のエアー圧を外部からプランジャ６に加え、一定量の接着剤２が開口平面７から吐出されると共に、移動装置１５によりディスペンサ１を接着面９に対して平行な平面内を相対的に移動させることにより接着面９に接着剤２が線状に塗布される。
【００５７】
なお、接着剤２を吐出しているときに、開口平面７がノズル４の進行方向に向って傾斜していると、開口平面７で接着面９に吐出した接着剤２を押圧して接着剤２を均一な幅及び厚さで塗布することができない。したがって開口平面７は、ノズル４の進行方向と異なる方向に傾斜されている。
【００５８】
そして、図４（ｃ）に示すように、接着剤２の吐出が終了した後に、移動装置１５でディスペンサ１を接着面９から引き離すことにより、接着面９に接着剤２を線状吐出して塗布することができる。
【００５９】
このような第３の接着剤塗布方法は、ノズル４を、接着面９に対して平行な平面内を移動させて、接着面９に接着剤２を吐出するので、接着面９に線状に接着剤２を吐出することができるため、接着面９の長い範囲に接着剤２を塗布することができる。
【００６０】
その他の構成及び作用は、第１の接着剤塗布方法と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【００６１】
このように構成された接着剤塗布装置及び接着剤塗布方法は、従来のように開口平面７が接着面９に対して平行ではなく、ノズル４の吐出口の開口平面７は、接着面９に対して傾斜された状態で接着剤２を吐出して接着面９に塗布するので、被接着部材８が成形された際に生じる接着面９の高さのばらつきにより、予め設定された開口平面７と接着面９との間のクリアランスが所定の寸法Ａより狭くなる場合でも、接着剤２を接着面９に塗布した際に、従来の開口平面と接着面とを平行にして接着剤を塗布する場合に生じる、ノズル４の先端部の外周縁部１１全体に接着剤２が回り込んで付着することがないため、被接着部材８の接着面９に吐出する接着剤の量のばらつきを防ぎ、安定的に接着剤２を塗布することが可能となる。さらに、ノズル４の先端部が接着面に接触していないため、ノズル４と被接着部材８が固着することがない。また、ノズル４の先端部の外周縁部１１全体に接着剤２が回り込んで付着することがないため、接着剤２が硬化してしまうことがないからディスペンサ１のノズル４の交換作業を削減することができる。
【００６２】
さらに、被接着部材８は、キートップ構造体のキートップが固着されるベース部材等のように複数の接着面９を有し、必要な接着剤２が微量となるものに、特に安定的に接着剤２を塗布することが可能となる。
【００６３】
また、開口平面７は、ノズル４の中心軸Ｏ２に対して垂直な平面であり、ノズル４の中心軸Ｏ２とシリンジ３の中心軸Ｏ１とは平行であるので、公知のディスペンサ１のノズル４の吐出口の開口平面７を接着面９に対して傾斜するように接着剤塗布装置に支持すればよいため、公知のディスペンサ１を用いて簡単に、この発明の実施の形態１に係る接着剤塗布装置を構成することが可能となる。
【００６４】
［発明の実施の形態２］
図５は、この発明の実施の形態２に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【００６５】
この発明の実施の形態２は、図５に示すように、実施の形態１のディスペンサ１のシリンジ３の中心軸Ｏ１が接着面９に対して垂直になるように移動装置１５に支持されている。
【００６６】
また、ノズル４は、このノズル４の中心軸Ｏ２がシリンジ３の中心軸Ｏ１に対して交わるように、シリンジ３の先端部５の吐出口側に着脱自在に装着されている。さらに、ノズル４の吐出口の開口平面７は、ノズル４の中心軸Ｏ２に対して垂直な平面であると共に、接着面９に対して傾斜している。
【００６７】
なお、この実施の形態２では、ディスペンサ１のシリンジ３が接着面９に対して垂直に支持されているが、これに限定されず、開口平面７が接着面９に対して傾斜していれば、シリンジ３が接着面９に対して垂直に支持されていなくてもよい。
【００６８】
このように構成された接着剤塗布装置は、開口平面７は、ノズル４の中心軸に対して垂直な平面であり、接着面９に対して傾斜され、ノズル４の中心軸Ｏ２とシリンジ３の中心軸Ｏ１とは交わっているので、シリンジ３に対して異なる角度で交わるノズル４を交換するだけで、接着面９に対して簡単に開口平面７の傾斜角度を変更することができるため、ディスペンサ１の角度調整を行う作業を削減することができる。
【００６９】
その他の構成及び作用は、発明の実施の形態１と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【００７０】
［発明の実施の形態３］
図６は、この発明の実施の形態３に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【００７１】
この発明の実施の形態３は、図６に示すように、実施の形態１のディスペンサ１のシリンジ３の中心軸Ｏ１が接着面に対して垂直になるように移動装置１５に支持されている。
【００７２】
また、ノズル４は、このノズル４の中心軸Ｏ２がシリンジ３の中心軸Ｏ１と同一直線上であり、シリンジ３の先端部５に着脱自在に装置されている。さらに、ノズル４の吐出口の開口平面７は、ノズル４を側面から見てノズル４の中心軸Ｏ２に対して傾斜された平面であると共に、接着面９に対して傾斜している。
【００７３】
なお、この実施の形態３では、ディスペンサ１のシリンジ３とノズル４が接着面９に対して垂直に支持されているが、これに限定されず、開口平面７が接着面９に対して傾斜していればよく、シリンジ３とノズル４が接着面９に対して垂直に支持されていなくてもよい。
【００７４】
このように構成された接着剤塗布装置は、開口平面７は、ノズル４を側面から見てノズル４の中心軸Ｏ２に対して傾斜された平面であり、接着面９に対して傾斜しているので、開口平面７が接着面９に対して異なる角度のノズル４を交換するだけで接着面９に対して簡単に傾斜角度を変更することができるため、ディスペンサ１の角度調整を行う作業を削減することができる。さらに、ノズル４の吐出口の開口平面７のみを接着面９に対して傾斜させればよいため、公知のディスペンサを用いた場合より、ディスペンサ１を支持する場所をコンパクトに構成することができる。
【００７５】
その他の構成及び作用は、発明の実施の形態１と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【００７６】
［発明の実施の形態４］
図７は、この発明の実施の形態４に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【００７７】
この発明の実施の形態４は、図７に示すように、実施の形態１のディスペンサ１のシリンジ３の中心軸Ｏ１が接着面９に対して垂直になるように移動装置１５に支持されている。
【００７８】
また、ノズル４は、中間部で曲折した形状である。具体的には、ノズル４は、シリンジ３の先端部５に装着したときに、シリンジ３の先端部５側の中心軸Ｏ３がシリンジ３の中心軸Ｏ１と同一で、ノズル４の先端部の中心軸Ｏ４がシリンジ３の中心軸Ｏ１及びシリンジ３の先端部５側のノズル４の中心軸Ｏ３に対して交わるように曲折した形状に形成されている。さらに、ノズル４の吐出口の開口平面７は、ノズル４の吐出口側の先端部の中心軸Ｏ４に対して垂直な平面であると共に、接着面９に対して傾斜している。
【００７９】
なお、この実施の形態４では、ディスペンサ１のシリンジ３が接着面９に対して垂直に支持されているが、これに限定されず、開口平面７が接着面９に対して傾斜していれば、シリンジ３が接着面９に対して垂直に支持されていなくてもよい。
【００８０】
このように構成された接着剤塗布装置は、ノズル４の吐出口側の先端部は、曲折しており、開口平面７は先端部の中心軸に対して垂直な平面であるので、接着面９に対して異なる角度で曲折されたノズル４を交換するだけで、接着面９に対して簡単に開口平面７の傾斜角度を変更することができるため、ディスペンサー１の角度調整を行う作業を削減することができる。さらに、ノズル４の中間部を曲折して吐出口の開口平面７を接着面９に対して傾斜させているため、公知のディスペンサを用いた場合より、ディスペンサ１を支持する場所をコンパクトに構成することができる。
【００８１】
その他の構成及び作用は、発明の実施の形態１と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【００８２】
【実施例】
以下、この発明の実施例について説明する。
【００８３】
［実施例１］
実施例１は、実施の形態１に対応するものであって、被接着部材８であるキートップ構造体のベース部材の接着面９に対して開口平面７の角度が側面から見て１０度となるようにディスペンサ１を支持した接着剤塗布装置で、接着面９に接着剤２の塗布を行ったものである。
【００８４】
具体的には、移動装置１５として、Ｘ−Ｙ−Ｚ３軸の制御機能を有するロボット（蛇の目ミシン工業（株）製、商品名：ＪＲ−５００μ）に水頭差補正機能を有するディスペンサ１（武蔵エンジニアリング（株）製、商品名：ＳｕｐｅｒΣｘ−Ｖ２）を支持した。
【００８５】
次いで、ディスペンサ１のシリンジ３の先端部５に、内径０．２ｍｍ、外径０．４１ｍｍの円筒形状のノズル４（武蔵エンジニアリング（株）製、商品名：ＰＮ−２７ＧＡ）を装着した。そして、シリンジ３の先端部５の反対側の開口部からシリンジ３内にシアノアクリレート系接着剤２（セメダイン（株）製、商品名：ＰＰＸ）を注入した。
【００８６】
さらに、ディスペンサ１の下方側に、接着面９を上方側に向けて被接着部材８を配置し、この被接着部材８の接着面９に対して開口平面７の角度が、側面から見て１０度となるようにディスペンサ１を傾斜させた。
【００８７】
そして、開口平面７が接着面９の上方側で、この接着面９とのクリアランスが０．５ｍｍとなる位置に移動装置１５でディスペンサ１を移動させ、この位置に到達した時点で移動装置１５を停止させた。
【００８８】
次いで、開口平面７から吐出する接着剤の量が１点あたり１．０ｍｇとなるようなエアー圧を外部から接着剤２に加えて、接着面９に接着剤２を点塗布した。そして接着剤２を吐出した後、ディスペンサ１を垂直方向に上昇することで、１ショットの接着剤２の塗布を終了した。
【００８９】
このようにして接着面９に接着剤２を塗布する接着剤塗布装置で、接着剤２の塗布を１００００ショット行い、塗布終了後に接着剤２の塗布量を測定器（（株）エー・アンド・デイ製、商品名：ＧＲ−２０２）を用いて測定した。
【００９０】
その結果、接着面９に塗布した接着剤２の量がほとんど変化することなく安定的に接着剤２を塗布することが確認できた。
【００９１】
［実施例２］
実施例２は、実施の形態１に対応するものであって、被接着部材８であるキートップ構造体のベース部材の接着面９に対して開口平面７の角度が、側面から見て３０度となるようにディスペンサ１を支持した接着剤塗布装置で、接着面９に接着剤２の塗布を行ったものである。
【００９２】
具体的には、接着面９に対して開口平面の角度が、側面から見て３０度となるように、実施例１のディスペンサ１を移動装置１５に支持した接着剤塗布装置である。
【００９３】
このようにして接着面９に接着剤２を塗布する接着剤塗布装置で、接着剤２の塗布を１００００ショット行い、塗布終了後に接着剤２の塗布量を測定器（（株）エー・アンド・デイ製、商品名：ＧＲ−２０２）を用いて測定した。
【００９４】
その結果、接着面９に塗布した接着剤２の量がほとんど変化することなく安定的に接着剤２を塗布することが確認できた。
【００９５】
その他の構成及び作用は実施例１と同様であるので重複した説明は省略する。
【００９６】
【比較例】
比較例として、開口平面７が接着面９に対して平行となるように、実施例１のディスペンサ１を移動装置１５に支持した接着剤塗布装置である。
【００９７】
このようにして接着面９に接着剤２を塗布する接着剤塗布装置で、接着剤２の塗布を１００００ショット行い、塗布終了後に接着剤２の塗布量を測定器（（株）エー・アンド・デイ製、商品名：ＧＲ−２０２）を用いて測定した。
【００９８】
その結果、ノズル４の先端部の外周縁部１１全体に接着剤が付着し、ノズル４の詰まりにより、接着面９に塗布した接着剤２の量が減少していることが確認できた。
【００９９】
その他の構成及び作用は実施例１と同様であるので重複した説明は省略する。
【０１００】
次に、実施例１、２及び比較例の接着面９に塗布された接着剤２の塗布量を２０００ショット毎に測定した結果を表１に示す。
【０１０１】
【表１】

【０１０２】
表１に示した通り、接着剤２の塗布量においては、接着面９に対して開口平面７が傾斜されたものを見ると、ノズル４の先端部の外周縁部の一部以外には、接着剤２が、ほとんど付着することがないため、接着剤２の塗布を１００００ショット行っても接着剤２の塗布量がほとんど変化することなく安定的に接着剤２を塗布することが確認できた。
【０１０３】
しかし、比較例のように接着面９に対して開口平面７が平行に形成されているものは、１００００ショット行った後には、ノズル４の先端部の外周縁部の全体に接着剤２が付着され、ノズル４の詰まりにより接着剤２の塗布量が減少してしまい、接着面９に十分な量の接着剤２を塗布できなくなり、その結果、被接着部材８に他の部材を固着した時に十分な強度が得られなるので、ノズル４を交換する必要があることが確認できた。
【０１０４】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１又は２に記載の発明によれば、接着剤を収容するシリンジと、接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを備えたディスペンサにより、被接着部材の接着面に接着剤を一定量ずつ吐出するようにした接着剤塗布装置であって、接着剤は、液状のシアノアクリレート系瞬間接着剤であり、吐出口と接着面との間に所定のクリアランスを設けてノズルを接着面に対して相対的に移動させることのできる移動装置を有し、ノズルの吐出口の開口平面は、接着面に対して傾斜しているので、被接着部材が成形された際に生じる接着面の高さのばらつきにより、予め設定された開口平面と接着面との間のクリアランスが所定の寸法より狭くなる場合でも、接着剤を接着面に塗布した際に、従来の開口平面と接着面とを平行にして接着剤を塗布する場合に生じる、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することがないため、被接着部材の接着面に吐出する接着剤の量のばらつきを防ぎ、安定的に接着剤を塗布することが可能となる。さらに、ノズルの先端部が接着面に接触していないため、ノズルと被接着部材が固着することがない。また、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することがないため、接着剤が硬化してしまうことがないからディスペンサのノズルの交換作業を削減することができる。
【０１０９】
請求項３に記載の発明によれば、シリンジとノズルとは、それぞれ独立して別々の場所に配置されており、シリンジとノズルの間には、シリンジからノズルに接着剤が供給される接着剤供給部材を有するので、請求項１乃至５の何れか１の効果に加え、被接着部材の接着面が高い場合のように、接着面の上方側にディスペンサを設ける空間がなくても、ノズルが移動可能な空間さえあれば、接着剤を接着面に塗布することができる。
【０１１０】
請求項４に記載の発明によれば、被接着部材である、キートップと該キートップが固着されるベース部材とを接着するために使用するので、請求項１乃至６の何れか１つにの効果に加え、複数の接着面を有し、複数の接着面を有し、必要な接着剤が微量となるものに、特に安定的に接着剤を塗布することが可能となる。
【０１１１】
請求項５又は６に記載の接着剤塗布方法発明によれば、液状のシアノアクリレート系瞬間接着剤を収容するシリンジと、接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、ノズルの吐出口の開口平面を接着面に対して傾斜するように配置し、次に、開口平面と接着面との間に所定のクリアランスを設けた位置で、接着剤を一定量吐出した後、開口平面を接着面から引き離すので、被接着部材の接着面に吐出する接着剤の量のばらつきを防ぎ、安定的に接着剤を塗布することが可能となる。また、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することがないため、接着剤が硬化してしまうことがないからディスペンサのノズルの交換作業を削減することができる。
【０１１２】
請求項７又は８に記載の接着剤塗布方法発明によれば、液状のシアノアクリレート系瞬間接着剤を収容するシリンジと、接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、ノズルの吐出口の開口平面を接着面に対して傾斜するように配置し、次に、一定量の接着剤を開口平面から突出した状態で、接着面に接近させて、開口平面から突出した接着剤を接着面に接触させた後、開口平面を接着面から引き離すので、被接着部材の接着面に吐出する接着剤の量のばらつきを防ぎ、安定的に接着剤を塗布することが可能となる。また、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することがないため、接着剤が硬化してしまうことがないからディスペンサのノズルの交換作業を削減することができる。
【０１１３】
請求項９又は１０に記載の接着剤塗布方法発明によれば、液状のシアノアクリレート系瞬間接着剤を収容するシリンジと、接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、ノズルの吐出口の開口平面を接着面に対して傾斜するように配置し、次に、開口平面と接着面との間に所定のクリアランスを設けた位置で、所定のクリアランスを保持しつつ接着面に対して平行な平面内を移動させながら接着剤を一定量吐出した後、開口平面を接着面から引き離すので、被接着部材の接着面に吐出する接着剤の量のばらつきを防ぎ、安定的に接着剤を塗布することが可能となる。また、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することがないため、接着剤が硬化してしまうことがないからディスペンサのノズルの交換作業を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態１に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【図２】同実施の形態１に係る接着剤塗布装置によって接着剤を点吐出して塗布する方法を示し、図２（ａ）は、接着面にディスペンサを接近させた状態の要部拡大図であり、図２（ｂ）は、接着剤を吐出した状態の要部拡大図であり、図２（ｃ）は、接着剤の塗布が終了した状態の要部拡大図である。
【図３】同実施の形態１に係る接着剤塗布装置によって接着剤を滴触して塗布する方法を示し、図３（ａ）は、ディスペンサから接着剤を吐出させた状態の要部拡大図であり、図３（ｂ）は、接着剤を接着面に接触した状態の要部拡大図であり、図３（ｃ）は、接着剤の塗布が終了した状態の要部拡大図である。
【図４】同実施の形態１に係る接着剤塗布装置によって接着剤を線状に塗布する方法を示し、図４（ａ）は、接着面にディスペンサを接近させた状態の要部拡大図であり、図４（ｂ）は、接着剤を吐出した状態の要部拡大図であり、図４（ｃ）は、接着剤の塗布が終了した状態の要部拡大図である。
【図５】この発明の実施の形態２に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【図６】この発明の実施の形態３に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【図７】この発明の実施の形態４に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【符号の説明】
１ディスペンサ
２接着剤
３シリンジ
４ノズル
５先端部
７開口平面
８被接着部材
９接着面
１２ベース部材
１５移動装置
Ｏ１シリンジの中心軸
Ｏ２，Ｏ３，Ｏ４ノズルの中心軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an adhesive application device in which a predetermined amount of adhesive is discharged and applied to an adhesive surface of a member to be bonded.
[0002]
More specifically, the adhesive is stably applied by inclining the opening plane of the tip of the nozzle of the dispenser that discharges the adhesive with respect to the adhesive surface and discharging the adhesive onto the adhesive surface of the member to be bonded. The present invention relates to an adhesive application device and an adhesive application method, and is particularly mounted on mobile communication devices such as pagers, mobile phones, and PDAs, small electric / electronic devices such as CD players, MD players, and small tape recorders, and automobiles. Adhesive members that have multiple adhesive surfaces such as key tops or base members of key top structures used for pushbutton switches of these small electric and electronic devices, which have a small adhesive surface and require a small amount of adhesive Is applicable.
[0003]
[Prior art]
Conventionally, as a method of applying an adhesive, cream solder, etc. to an adherend, adhesives, cream solder, etc. are accommodated in consideration of workability and controllability of the discharge amount of adhesive, cream solder, etc. There is known a method of discharging adhesive, cream solder, or the like using a dispenser having a syringe and a nozzle provided on the discharge port side of the tip of the syringe.
[0004]
As a first prior art of this type, a dispenser is vertically installed in a drive mechanism that enables the dispenser to move, and a nozzle is attached along the dispenser. And a to-be-adhered member is installed in the position where the adhesion surface which apply | coats an adhesive agent, and the opening plane of the discharge port of a nozzle become parallel. Then, when the adhesive is discharged from the dispenser, the opening plane of the nozzle is moved to the adhesive surface to a height with a predetermined clearance so that the adhesive does not go around and adhere to the outer peripheral edge of the nozzle tip. Let them approach. Next, there is one in which an adhesive is applied to the bonding surface of a member to be bonded by discharging a certain amount of the adhesive from a dispenser. (For example, refer to Patent Document 1).
[0005]
As a second prior art, the dispenser is supported by moving means that allows the dispenser to move, and the nozzle is attached along the dispenser. And a to-be-adhered member is installed in the position where the opening plane of the discharge port of a nozzle inclines with respect to the adhesion surface which apply | coats an adhesive agent. Then, when the adhesive is discharged from the dispenser, the tip of the nozzle is brought into contact with the adhesive surface in order to stabilize the amount of adhesive applied to the adhesive surface and the adhesive force of the adhesive. Next, a predetermined amount of adhesive is discharged from the dispenser, and further, the nozzle is pressed against the adhesive surface in order to securely adhere the adhesive to the adhesive surface, and then the nozzle is pulled away from the adhesive surface to remove the adhesive member. Some have an adhesive applied to the adhesive surface. (For example, refer to Patent Document 2).
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-6-106111 (FIG. 1).
[0007]
[Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-177843 (FIG. 1).
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, there is a first prior art in which a predetermined clearance is provided between the nozzle and the adhesive surface by using a dispenser mounted so that the opening plane of the nozzle outlet is parallel to the adhesive surface. When the adhesive is discharged onto the bonding surface of the member to be bonded, the bonded member such as a key top or base member that forms a key top structure such as a mobile communication device or a small electric / electronic device is used. When it is small, the bonding surface itself is small, and a very small amount of adhesive is required for bonding. For this reason, the clearance between the opening plane and the bonding surface is set narrow so that a small amount of the adhesive droplet discharged from the opening plane is brought into contact with the bonding surface to reliably discharge the adhesive to a predetermined position. On the other hand, since there is a variation in the height of the bonding surface that occurs when the bonded member is molded, when the bonding surface is molded higher than a predetermined height, the bonding surface is the tip of the nozzle with respect to the bonding surface. There is a problem that the adhesive plane cannot be discharged because it contacts the opening plane of the portion and closes the opening plane. In addition, since the opening plane is parallel to the adhesive surface, the adhesive wraps around and adheres to the entire outer peripheral edge of the nozzle tip, so that the adhesive is cured and a sufficient amount of adhesion is applied to the adhesive surface As a result, there is a problem that sufficient adhesive strength cannot be obtained when the member to be bonded is bonded to another member.
[0009]
In the second prior art in which the nozzle is brought into contact with the adhesive surface using a dispenser mounted so that the nozzle is inclined with respect to the adhesive surface, the adhesive is applied to the adhesive surface of the member to be bonded. When discharging, if the nozzle is brought into contact with the bonding surface, the discharged adhesive is cured and the nozzle and the member to be bonded are fixed.
[0010]
Accordingly, the present invention has been made to solve the conventional problems as described above, and prevents variations in the amount of adhesive discharged onto the bonding surface of the adherend without causing the nozzle to adhere to the bonding surface. It is an object of the present invention to provide an adhesive application device and an adhesive application method for stably applying an adhesive.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve such an object, the invention described in claim 1 is characterized in that the adhesive surface of the member to be bonded is provided on a bonding surface of a member to be bonded by a dispenser including a syringe containing an adhesive and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive. An adhesive application device that discharges a predetermined amount of adhesive, wherein the adhesive isLiquid cyanoacrylate instant adhesiveA moving device capable of moving the nozzle relative to the bonding surface by providing a predetermined clearance between the discharge port and the bonding surface, and opening the discharge port of the nozzle The plane is inclined with respect to the adhesive surfaceThe predetermined clearance is a height between a lower end of the opening plane and the adhesive surface, and a droplet lower end from the lower end of the opening plane when the adhesive droplet protrudes from the opening plane. 30% or more of the height to less than 95%It is characterized by that.
Here, the state in which the adhesive protrudes from the opening plane refers to a state in which the adhesive protrudes from the opening plane but remains in that portion.
[0012]
Here, the opening plane means that the discharge port from which the adhesive at the tip of the nozzle discharges is formed in a planar shape.
[0013]
  In addition to the structure of Claim 1, the invention of Claim 2 isThe opening plane of the discharge port of the nozzle is inclined at an angle of 10 degrees to 30 degrees with respect to the adhesive surface.It is a feature.
[0017]
  Claim 3The invention described inClaim 1 or 2In addition to the configuration described in (1), the syringe and the nozzle are independently disposed at different locations, and the adhesive is supplied from the syringe to the nozzle between the syringe and the nozzle. It is characterized by having an adhesive supply member.
[0018]
  Claim 4The invention described inClaims 1 to 3In addition to the configuration described in (1), the key top, which is the member to be bonded, is used for bonding a base member to which the key top is fixed.
[0019]
  Claim 5Invention of the adhesive application method described inLiquid cyanoacrylate instant adhesiveAn adhesive application method in which the adhesive is discharged onto an adhesive surface of a member to be bonded by a dispenser having a syringe containing a nozzle and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive. An opening plane of the discharge port is arranged so as to be inclined with respect to the bonding surface, and then30% or more and less than 95% of the height from the lower end of the opening plane to the lower end of the droplet when the adhesive droplet protrudes from the opening plane between the lower end of the opening plane and the adhesive surface BecomeAfter a predetermined amount of the adhesive is discharged at a position where a clearance is provided, the opening plane is separated from the adhesive surface.
In addition to the structure of Claim 5, the adhesive application method of Claim 6 inclines the opening plane of the discharge port of the nozzle at an angle of 10 degrees or more and 30 degrees or less with respect to the adhesion surface. It is characterized by.
[0020]
  Claim 7Invention of the adhesive application method described inLiquid cyanoacrylate instant adhesiveAn adhesive application method in which the adhesive is discharged onto an adhesive surface of a member to be bonded by a dispenser having a syringe containing a nozzle and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive. An opening plane of the discharge port is disposed so as to be inclined with respect to the bonding surface, and then a certain amount of the adhesive is projected from the opening plane, and is brought close to the bonding surface,The height between the lower end of the opening plane and the adhesive surface is 30% or more of the height from the lower end of the opening plane to the lower end of the droplet when the adhesive droplet protrudes from the opening plane. Less than 95%Then, after the adhesive protruding from the opening plane is brought into contact with the bonding surface, the opening plane is separated from the bonding surface.
In addition to the structure of Claim 7, the adhesive application method of Claim 8 inclines the opening plane of the discharge port of the nozzle at an angle of 10 degrees or more and 30 degrees or less with respect to the adhesion surface. It is characterized by.
[0022]
  Claim 9Invention of the adhesive application method described inLiquid cyanoacrylate instant adhesiveAn adhesive application method in which the adhesive is discharged onto an adhesive surface of a member to be bonded by a dispenser having a syringe containing a nozzle and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive. An opening plane of the discharge port is arranged so as to be inclined with respect to the bonding surface, and then30% or more and less than 95% of the height from the lower end of the opening plane to the lower end of the droplet when the adhesive droplet protrudes from the opening plane between the lower end of the opening plane and the adhesive surface BecomeAfter a predetermined amount of the adhesive is discharged while moving in a plane parallel to the bonding surface while maintaining the predetermined clearance at a position where a clearance is provided, the opening plane is separated from the bonding surface. It is a feature.
In addition to the structure of Claim 9, the adhesive application method of Claim 10 inclines the opening plane of the discharge port of the nozzle at an angle of 10 degrees or more and 30 degrees or less with respect to the adhesion surface. It is characterized.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0024]
Embodiment 1 of the Invention
1 to 4 are diagrams showing Embodiment 1 of the present invention, and FIG. 1 is an enlarged view of a main part of an adhesive application device according to Embodiment 1 of the present invention. 2 to 4 are explanatory views showing a method of applying an adhesive by the adhesive application device according to Embodiment 1 of the present invention.
[0025]
First, the configuration will be described. Reference numeral 1 in FIG. 1 is a dispenser of an adhesive application device, and the dispenser 1 applies an adhesive 2 to be applied to an adhesive surface 9 formed in a planar shape of an adherend member 8. A cylindrical syringe 3 to be housed, a cylindrical nozzle 4 that is detachably attached to the distal end portion 5 of the syringe 3 and has a discharge port for discharging the adhesive 2, and the distal end of the syringe 3 A plunger 6 that encloses the adhesive 2 injected into the syringe 3 from the opening on the opposite side of the part 5 is accommodated.
[0026]
Furthermore, the central axis O1 of the syringe 3 and the central axis O2 of the nozzle 4 are on the same straight line, and the nozzle 4 is a type of the adhesive 2 that is applied to the adhesive surface 9 of the adherend member 8 that discharges the adhesive 2. And a predetermined inner diameter according to the discharge amount. Further, the opening plane 7 in which the discharge port for discharging the adhesive 2 at the tip of the nozzle 4 is formed in a planar shape is formed in a plane perpendicular to the central axis O2 of the nozzle 4.
[0027]
In the first embodiment, the central axis O1 of the syringe 3 and the central axis O2 of the nozzle 4 are on the same straight line. However, the present invention is not limited to this, and the central axis O1 of the syringe 3 and the central axis O2 of the nozzle 4 are not limited thereto. And should be parallel.
[0028]
Thereby, a predetermined amount of air is discharged from the direction of the arrow shown in FIG. 1, and the plunger 6 is moved to the nozzle 4 side by a predetermined amount, whereby a predetermined amount of the adhesive 2 is pushed out to the nozzle 4 and the opening plane. A predetermined amount of the adhesive 2 is discharged from the discharge port 7 and can be applied to the bonding surface 9 of the member 8 to be bonded. The discharge amount of the adhesive 2 can be adjusted by changing the air pressure, the discharge time, the size of the discharge port of the nozzle 4, and the like.
[0029]
The adhesive 2 is not particularly limited, but in the gel-state adhesive 2, the adhesive 2 is difficult to break from the opening plane 7 when the adhesive 2 is applied to the adhesive surface 9 described later. Since the adhesive 2 may not be stably applied because it may be pulled by the nozzle 4 that is separated after the application is completed, it is preferable to use the liquid adhesive 2 having a viscosity of 10,000 mPa · s or less.
[0030]
Furthermore, in consideration of performing the bonding time of the member to be bonded 8 in a short time and preventing the shift of the bonding position, it is desirable to use an instantaneous adhesive that instantaneously cures.
[0031]
The syringe 3 contains a plunger 6 that encloses the adhesive 2, and the plunger 6 moves a predetermined amount toward the nozzle 4 to discharge a predetermined amount of the adhesive 2, but is not limited thereto. If the dispenser 1 can discharge a predetermined amount of the adhesive 2, the plunger 6 may not be provided.
[0032]
Further, on the lower side of the dispenser 1, a flat portion of a table 10 on which a member 8 to be bonded to which the adhesive 2 is applied is arranged horizontally.
[0033]
The syringe 3 of the dispenser 1 is supported by a moving device 15 capable of three-dimensional control and rotational movement.
[0034]
Accordingly, the dispenser 1 and the nozzle 4 can move in a plane parallel to and perpendicular to the bonding surface 9 of the member 8 to be bonded arranged on the table 10, and at least a plane perpendicular to the bonding surface 9. By moving the, a predetermined clearance can be provided between the opening plane 7 of the discharge port of the nozzle 4 and the adhesive surface 9. As such a moving device 15, for example, there is a robot having an XYZ 3-axis control function capable of moving in a preset three-dimensional direction.
[0035]
Further, the dispenser 1 discharges the nozzle 4 when a predetermined clearance is provided between the bonding surfaces 9 of the members to be bonded 8 disposed on the table 10 with the bonding surface 9 facing upward. The outlet opening plane 7 is supported by the moving device 15 so as to be inclined with respect to the bonding surface 9.
[0036]
Here, the height dimension A of the predetermined clearance is such that the droplet of the adhesive 2 discharged from the opening plane 7 can come into contact with the adhesive surface 9 and the tip of the nozzle 4 when the adhesive 2 is discharged from the dispenser 1. It is set in consideration of characteristics such as the discharge amount and viscosity of the adhesive 2 so that the adhesive 2 does not wrap around and adhere to the outer peripheral edge portion 11.
[0037]
Specifically, when the height A of the clearance is set to a height less than 30% of the height of the lower end of the droplet from the lower end of the opening plane 7 when the droplet of the adhesive 2 protrudes from the opening plane 7, The adhesive 2 may wrap around and adhere to the outer peripheral edge 11 at the tip of the nozzle 4. Further, when the clearance height dimension A is set to a height of 95% or more of the height of the lower end of the droplet from the lower end of the opening plane 7 when a certain amount of the adhesive 2 droplet protrudes from the opening plane 7. The adhesive 2 may not be stably applied to the adhesive surface 9. For this reason, the clearance height dimension A is less than 30 to 95% of the height of the lower end of the droplet from the lower end of the opening plane 7 when a certain amount of the adhesive 2 droplet protrudes from the opening plane 7. Is set.
[0038]
Although the cylindrical nozzle 4 is detachably attached to the distal end portion 5 of the syringe 3, the present invention is not limited to this, and the syringe 3 and the nozzle of the dispenser 1 are arranged at different locations, An adhesive supply member (not shown) for supplying the adhesive 2 from the syringe 3 to the nozzle 4 by an external air pressure can be provided between the nozzle 4 and the nozzle 4. As such an adhesive supply member, for example, a cylindrical tube or the like can be used. Thereby, the syringe 3 is made upright, and the nozzle 4 is inclined with respect to the bonding surface 9 and supported by the moving device 15, so that the opening plane 7 is inclined to the bonding surface 9 in a parallel plane and a vertical plane. You can move in. As described above, by providing the adhesive supply member, the nozzle 4 can be moved even if there is no space for providing the dispenser 1 above the bonding surface 9 as in the case where the bonding surface 9 of the bonded member 8 is high. If there is a sufficient space, the adhesive 2 can be applied to the adhesive surface 9.
[0039]
In addition, the dispenser 1 is supported by the adhesive application device so that the dispenser 1 can be moved in a three-dimensional direction by the moving device 15. However, the present invention is not limited to this. For example, the dispenser 1 is fixed and the adherend member 8 is disposed. The bonding surface 9 can be moved to the opening plane 7 by supporting the table 10 to be moved by a moving device capable of moving and rotating in a three-dimensional direction.
[0040]
Next, the first adhesive application method for applying the adhesive 2 to the adhesive surface 9 of the member to be bonded 8 using the adhesive application device according to Embodiment 1 of the present invention is performed in the order of the steps in FIG. This will be explained in detail with an example.
[0041]
First, the adhesive 2 to be applied to the adhesive surface 9 is sealed in the syringe 3 of the dispenser 1 to accommodate the plunger 6.
[0042]
And it has the adhesive surface 9 which fixes the key top of the key top structure which is the to-be-adhered member 8, and the presser 13 for pressing the electrical contact of a pushbutton switch in the approximate center part of a bottom face, and is formed in a predetermined shape. The base member 12 is placed on a table 10 provided on the lower side of the dispenser 1. The position and orientation of the base member 12 are set in a three-dimensional space in which the adhesive surface 9 is directed upward and the nozzle 4 of the dispenser 1 can move relative to the adhesive surface 9 by the moving device 15.
[0043]
Then, the dispenser 1 is moved in the three-dimensional space by the moving device 15, and the opening plane 7 of the discharge port of the nozzle is inclined with respect to the adhesive surface 9 to which the adhesive 2 is applied, as shown in FIG. In this state, the moving device 15 is moved to a position where a predetermined clearance is provided between the adhesive surface 9 and the moving device 15 is stopped when reaching a position where the predetermined clearance above the adhesive surface 9 is provided. As described above, the clearance height dimension A is determined when the droplet of the adhesive 2 discharged from the opening plane 7 can contact the adhesive surface 9 and the adhesive 2 is discharged and applied to the adhesive surface 9. It is set in consideration of characteristics such as the discharge amount and viscosity of the adhesive 2 so that the adhesive 2 does not wrap around and adhere to the outer peripheral edge 11 of the tip of the nozzle 4. Specifically, the clearance dimension A is from 30% to less than 95% of the height of the lower end of the droplet from the lower end of the opening plane 7 when a certain amount of the adhesive 2 droplet protrudes from the opening plane 7. Is set.
[0044]
Next, as shown in FIG. 2B, a predetermined amount of air pressure discharged from the adhesive 2 in a necessary amount is applied to the adhesive surface 9 in a state where the opening plane 7 is stopped above the adhesive surface 9. In addition to the plunger 6, the plunger 6 is moved to the nozzle 4 side by a predetermined amount, whereby a predetermined amount of the adhesive 2 is pushed out from the syringe 3 to the nozzle 4 and discharged from the opening plane 7 to adhere to the adhesive surface 9. Agent 2 is applied.
[0045]
Then, as shown in FIG. 2 (c), after the discharge of the adhesive 2 is finished, the dispenser 1 is pulled away from the adhesive surface 9 by the moving device 15, whereby the adhesive 2 is spot-discharged onto the adhesive surface 9. Can be applied.
[0046]
In the first adhesive application method of applying the adhesive 2 using the adhesive application device according to the first embodiment, the base member of the key top structure body such as a mobile communication device or a small electric / electronic device. However, the present invention is not limited to this, and any member having an adhesive surface 9 to which the adhesive 2 is applied can be applied to other technical fields.
[0047]
In such a first adhesive application method, the adhesive 2 can be intermittently discharged onto the adhesive surface 9, so that the adhesive 2 can be applied to the adhesive surface 9 by the minimum necessary amount.
[0048]
Next, a second adhesive application method for applying the adhesive 2 to the adhesive surface 9 of the member to be bonded 8 using the adhesive application device according to Embodiment 1 of the present invention is performed in the order of the steps in FIG. This will be explained in detail with an example.
[0049]
First, as shown in FIG. 3A, a predetermined amount of air pressure is applied to the plunger 6 from the outside, and a predetermined amount of droplets of the adhesive 2 are projected from the opening plane 7.
[0050]
Then, while the adhesive 2 protrudes from the opening plane 7 but remains in the portion, the adhesive surface 9 of the base member 12 that is the member 8 to be bonded is disposed on the table 10. As shown in (b), a certain amount of adhesive protruding from the opening plane 7 to the bonding surface 9 by bringing the dispenser 1 close to a position where a predetermined clearance is provided between the opening plane 7 and the bonding surface 9. 2 is brought into contact.
[0051]
Then, as shown in FIG. 3C, after the adhesive 2 comes into contact with the adhesive surface 9, the dispenser 1 is pulled away from the adhesive surface 9 by the moving device 15, whereby the adhesive 2 is spot-discharged onto the adhesive surface 9. Can be applied.
[0052]
Such a second adhesive application method is similar to the first adhesive application method, and since the adhesive 2 can be intermittently ejected onto the adhesive surface 9, the minimum necessary amount is applied to the adhesive surface 9. The adhesive 2 can be applied in an amount.
[0053]
Since other configurations and operations are the same as those of the first adhesive application method, the same components are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0054]
Next, a third adhesive application method for applying the adhesive 2 to the adhesive surface 9 of the member to be bonded 8 using the adhesive application device according to Embodiment 1 of the present invention is performed in the order of the steps in FIG. This will be explained in detail with an example.
[0055]
First, as shown in FIG. 4A, the opening plane 7 is inclined with respect to the bonding surface 9 to which the adhesive 2 is applied, and until a predetermined clearance is provided between the opening surface 7 and the bonding surface 9. The moving device 15 is stopped when it reaches the position where the predetermined clearance of the bonding surface 9 is provided.
[0056]
Next, as shown in FIG. 4B, a predetermined amount of air pressure discharged from the required amount of the adhesive 2 to the bonding surface 9 is applied to the plunger 6 from the outside, and a predetermined amount of the adhesive 2 is released from the opening plane 7. While being discharged, the moving device 15 moves the dispenser 1 relatively in a plane parallel to the bonding surface 9 to apply the adhesive 2 to the bonding surface 9 linearly.
[0057]
If the opening plane 7 is inclined toward the direction of movement of the nozzle 4 when the adhesive 2 is being discharged, the adhesive 2 discharged onto the bonding surface 9 is pressed by the opening plane 7 and the adhesive 2 is discharged. 2 cannot be applied with uniform width and thickness. Therefore, the opening plane 7 is inclined in a direction different from the traveling direction of the nozzle 4.
[0058]
Then, as shown in FIG. 4 (c), after the discharge of the adhesive 2 is finished, the adhesive 2 is linearly discharged onto the adhesive surface 9 by pulling the dispenser 1 away from the adhesive surface 9 with the moving device 15. Can be applied.
[0059]
In such a third adhesive application method, the nozzle 4 is moved in a plane parallel to the adhesive surface 9 and the adhesive 2 is discharged onto the adhesive surface 9. Since the adhesive 2 can be discharged, the adhesive 2 can be applied to a long range of the adhesive surface 9.
[0060]
Since other configurations and operations are the same as those of the first adhesive application method, the same components are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0061]
In the adhesive coating apparatus and the adhesive coating method configured as described above, the opening plane 7 is not parallel to the bonding surface 9 as in the prior art, and the opening plane 7 of the discharge port of the nozzle 4 is not on the bonding surface 9. Since the adhesive 2 is discharged and applied to the adhesive surface 9 in an inclined state, a predetermined opening plane 7 is formed due to the variation in the height of the adhesive surface 9 that occurs when the member 8 is molded. When the adhesive 2 is applied to the adhesive surface 9 even when the clearance between the adhesive surface 9 and the adhesive surface 9 becomes narrower, the adhesive is applied with the conventional opening plane parallel to the adhesive surface. In this case, since the adhesive 2 does not wrap around and adhere to the entire outer peripheral edge 11 of the tip of the nozzle 4, it is possible to prevent variations in the amount of adhesive discharged to the bonding surface 9 of the member 8 to be bonded, It becomes possible to apply the adhesive 2 stably. Furthermore, since the tip of the nozzle 4 is not in contact with the bonding surface, the nozzle 4 and the member to be bonded 8 do not adhere. Further, since the adhesive 2 does not wrap around and adhere to the entire outer peripheral edge portion 11 of the tip end portion of the nozzle 4, the adhesive 2 is not cured, so that the replacement work of the nozzle 4 of the dispenser 1 is reduced. can do.
[0062]
Further, the adherend member 8 has a plurality of adhesive surfaces 9 such as a base member to which the key top of the key top structure is fixed, and a particularly small amount of the necessary adhesive 2 is stable. It becomes possible to apply the adhesive 2.
[0063]
The opening plane 7 is a plane perpendicular to the central axis O2 of the nozzle 4, and the central axis O2 of the nozzle 4 and the central axis O1 of the syringe 3 are parallel to each other. Since it suffices to support the adhesive application device so that the opening plane 7 of the discharge port is inclined with respect to the adhesive surface 9, the adhesive application according to Embodiment 1 of the present invention can be easily performed using a known dispenser 1. An apparatus can be configured.
[0064]
[Embodiment 2 of the Invention]
FIG. 5 is an enlarged view of a main part of the adhesive application device according to Embodiment 2 of the present invention.
[0065]
As shown in FIG. 5, the second embodiment of the present invention is supported by the moving device 15 so that the central axis O1 of the syringe 3 of the dispenser 1 of the first embodiment is perpendicular to the bonding surface 9. .
[0066]
The nozzle 4 is detachably mounted on the discharge port side of the distal end portion 5 of the syringe 3 so that the central axis O2 of the nozzle 4 intersects the central axis O1 of the syringe 3. Further, the opening plane 7 of the discharge port of the nozzle 4 is a plane perpendicular to the central axis O <b> 2 of the nozzle 4 and is inclined with respect to the bonding surface 9.
[0067]
In the second embodiment, the syringe 3 of the dispenser 1 is supported perpendicular to the bonding surface 9. However, the present invention is not limited to this, and the opening plane 7 is inclined with respect to the bonding surface 9. The syringe 3 may not be supported perpendicularly to the bonding surface 9.
[0068]
In the adhesive application device configured as described above, the opening plane 7 is a plane perpendicular to the central axis of the nozzle 4, is inclined with respect to the adhesive surface 9, and the central axis O 2 of the nozzle 4 and the syringe 3 Since it intersects with the central axis O1, the inclination angle of the opening plane 7 can be easily changed with respect to the adhesive surface 9 simply by replacing the nozzle 4 that intersects the syringe 3 at a different angle. The work of adjusting the angle of 1 can be reduced.
[0069]
Since other configurations and operations are the same as those of the first embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0070]
Embodiment 3 of the Invention
FIG. 6 is an enlarged view of a main part of an adhesive application device according to Embodiment 3 of the present invention.
[0071]
As shown in FIG. 6, the third embodiment of the present invention is supported by the moving device 15 so that the central axis O1 of the syringe 3 of the dispenser 1 of the first embodiment is perpendicular to the bonding surface.
[0072]
The nozzle 4 has a central axis O2 of the nozzle 4 that is collinear with the central axis O1 of the syringe 3, and is detachably attached to the distal end portion 5 of the syringe 3. Further, the opening plane 7 of the discharge port of the nozzle 4 is a plane inclined with respect to the central axis O <b> 2 of the nozzle 4 when the nozzle 4 is viewed from the side and is inclined with respect to the bonding surface 9.
[0073]
In the third embodiment, the syringe 3 and the nozzle 4 of the dispenser 1 are supported perpendicularly to the bonding surface 9. However, the present invention is not limited to this, and the opening plane 7 is inclined with respect to the bonding surface 9. The syringe 3 and the nozzle 4 may not be supported perpendicularly to the bonding surface 9.
[0074]
In the adhesive application device configured as described above, the opening plane 7 is a plane inclined with respect to the central axis O2 of the nozzle 4 when the nozzle 4 is viewed from the side, and is inclined with respect to the adhesive surface 9. Therefore, since the inclination angle can be easily changed with respect to the bonding surface 9 simply by replacing the nozzle 4 having an opening plane 7 with a different angle with respect to the bonding surface 9, the work for adjusting the angle of the dispenser 1 is reduced. can do. Furthermore, since only the opening plane 7 of the discharge port of the nozzle 4 needs to be inclined with respect to the bonding surface 9, the place where the dispenser 1 is supported can be made more compact than when a known dispenser is used.
[0075]
Since other configurations and operations are the same as those of the first embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0076]
[Embodiment 4 of the Invention]
FIG. 7 is an enlarged view of a main part of an adhesive application device according to Embodiment 4 of the present invention.
[0077]
As shown in FIG. 7, the fourth embodiment of the present invention is supported by the moving device 15 so that the central axis O1 of the syringe 3 of the dispenser 1 of the first embodiment is perpendicular to the bonding surface 9. .
[0078]
Moreover, the nozzle 4 is the shape bent in the intermediate part. Specifically, when the nozzle 4 is attached to the distal end portion 5 of the syringe 3, the central axis O3 on the distal end portion 5 side of the syringe 3 is the same as the central axis O1 of the syringe 3, and the center of the distal end portion of the nozzle 4 The shaft O4 is formed in a bent shape so as to intersect the central axis O1 of the syringe 3 and the central axis O3 of the nozzle 4 on the distal end portion 5 side of the syringe 3. Further, the opening plane 7 of the discharge port of the nozzle 4 is a plane perpendicular to the central axis O4 of the tip portion on the discharge port side of the nozzle 4 and is inclined with respect to the bonding surface 9.
[0079]
In the fourth embodiment, the syringe 3 of the dispenser 1 is supported perpendicularly to the bonding surface 9. However, the present invention is not limited to this, and the opening plane 7 is inclined with respect to the bonding surface 9. The syringe 3 may not be supported perpendicularly to the bonding surface 9.
[0080]
In the adhesive application device configured as described above, the tip end portion on the discharge port side of the nozzle 4 is bent, and the opening plane 7 is a plane perpendicular to the central axis of the tip portion. Since the inclination angle of the opening plane 7 can be easily changed with respect to the adhesive surface 9 simply by replacing the nozzle 4 bent at a different angle, the work for adjusting the angle of the dispenser 1 is reduced. be able to. Furthermore, since the middle part of the nozzle 4 is bent and the opening plane 7 of the discharge port is inclined with respect to the adhesive surface 9, the place for supporting the dispenser 1 is made more compact than when a known dispenser is used. be able to.
[0081]
Since other configurations and operations are the same as those of the first embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0082]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
[0083]
[Example 1]
Example 1 corresponds to the first embodiment, and the angle of the opening plane 7 with respect to the bonding surface 9 of the base member of the key top structure as the bonded member 8 is 10 degrees when viewed from the side. In this manner, the adhesive 2 is applied to the adhesive surface 9 by an adhesive application device that supports the dispenser 1.
[0084]
Specifically, as the moving device 15, a dispenser 1 (Musashi Engineering Co., Ltd.) having a hydrohead difference correction function in a robot having a control function of XYZ three axes (manufactured by Janome Sewing Machine Co., Ltd., trade name: JR-500 μ). (Product name: Super Σx-V2) was supported.
[0085]
Next, a cylindrical nozzle 4 (made by Musashi Engineering Co., Ltd., trade name: PN-27GA) having an inner diameter of 0.2 mm and an outer diameter of 0.41 mm was attached to the distal end portion 5 of the syringe 3 of the dispenser 1. And the cyanoacrylate adhesive 2 (Cemedine Co., Ltd. make, brand name: PPX) was inject | poured in the syringe 3 from the opening part on the opposite side to the front-end | tip part 5 of the syringe 3. FIG.
[0086]
Further, a member 8 to be bonded is disposed on the lower side of the dispenser 1 with the bonding surface 9 facing upward, and the angle of the opening plane 7 with respect to the bonding surface 9 of the member 8 to be bonded is 10 as viewed from the side. The dispenser 1 was tilted so as to be at a degree.
[0087]
The dispenser 1 is moved by the moving device 15 to a position where the opening plane 7 is above the bonding surface 9 and the clearance with the bonding surface 9 is 0.5 mm. Stopped.
[0088]
Next, air pressure was applied to the adhesive 2 from the outside so that the amount of the adhesive discharged from the opening plane 7 was 1.0 mg per point, and the adhesive 2 was spot-coated on the adhesive surface 9. Then, after the adhesive 2 was discharged, the dispenser 1 was raised in the vertical direction, thereby completing the application of the adhesive 2 for one shot.
[0089]
In this way, with the adhesive application device that applies the adhesive 2 to the adhesive surface 9, the adhesive 2 is applied 10,000 shots, and after the application is completed, the application amount of the adhesive 2 is measured by a measuring instrument (A & It was measured using a product made by DAI, trade name: GR-202).
[0090]
As a result, it was confirmed that the adhesive 2 was stably applied with almost no change in the amount of the adhesive 2 applied to the adhesive surface 9.
[0091]
[Example 2]
Example 2 corresponds to the first embodiment, and the angle of the opening plane 7 with respect to the bonding surface 9 of the base member of the key top structure as the bonded member 8 is 30 degrees when viewed from the side. The adhesive 2 is applied to the adhesive surface 9 with an adhesive application device that supports the dispenser 1 so that
[0092]
Specifically, the adhesive application device supports the dispenser 1 according to the first embodiment on the moving device 15 so that the angle of the opening plane with respect to the adhesive surface 9 is 30 degrees when viewed from the side.
[0093]
In this way, with the adhesive application device that applies the adhesive 2 to the adhesive surface 9, the adhesive 2 is applied 10,000 shots, and after the application is completed, the application amount of the adhesive 2 is measured by a measuring instrument (A & It was measured using a product made by DAI, trade name: GR-202).
[0094]
As a result, it was confirmed that the adhesive 2 was stably applied with almost no change in the amount of the adhesive 2 applied to the adhesive surface 9.
[0095]
Since other configurations and operations are the same as those in the first embodiment, a duplicate description is omitted.
[0096]
[Comparative example]
As a comparative example, an adhesive application device in which the dispenser 1 of Example 1 is supported by the moving device 15 so that the opening plane 7 is parallel to the bonding surface 9.
[0097]
In this way, with the adhesive application device that applies the adhesive 2 to the adhesive surface 9, the adhesive 2 is applied 10,000 shots, and after the application is completed, the application amount of the adhesive 2 is measured by a measuring instrument (A & It was measured using a product made by DAI, trade name: GR-202).
[0098]
As a result, it was confirmed that the adhesive adhered to the entire outer peripheral edge 11 of the tip of the nozzle 4 and the amount of the adhesive 2 applied to the adhesive surface 9 was reduced due to the clogging of the nozzle 4.
[0099]
Since other configurations and operations are the same as those in the first embodiment, a duplicate description is omitted.
[0100]
Next, Table 1 shows the results of measuring the application amount of the adhesive 2 applied to the adhesive surfaces 9 of Examples 1 and 2 and Comparative Example every 2000 shots.
[0101]
[Table 1]

[0102]
As shown in Table 1, in the application amount of the adhesive 2, when the opening plane 7 is inclined with respect to the bonding surface 9, except for a part of the outer peripheral edge portion of the tip portion of the nozzle 4, Since the adhesive 2 hardly adheres, it was confirmed that the adhesive 2 was stably applied with almost no change in the amount of the adhesive 2 applied even when 10,000 shots of the adhesive 2 were applied. .
[0103]
However, in the case where the opening plane 7 is formed parallel to the adhesive surface 9 as in the comparative example, the adhesive 2 adheres to the entire outer peripheral edge of the tip of the nozzle 4 after 10,000 shots. When the nozzle 4 is clogged, the application amount of the adhesive 2 is reduced, and a sufficient amount of the adhesive 2 cannot be applied to the adhesive surface 9. As a result, when another member is fixed to the bonded member 8. Since sufficient strength can be obtained, it was confirmed that the nozzle 4 needs to be replaced.
[0104]
【The invention's effect】
  As explained above, claim 1Or 2According to the invention described in the above, the dispenser having the syringe containing the adhesive and the nozzle having the discharge port for discharging the adhesive is configured to discharge the adhesive on the bonding surface of the member to be bonded by a certain amount. The adhesive application device, wherein the adhesive isLiquid cyanoacrylate instant adhesiveAnd having a moving device that can move the nozzle relative to the bonding surface by providing a predetermined clearance between the discharge port and the bonding surface. When the clearance between the preset opening plane and the adhesive surface becomes narrower than the predetermined dimension due to the variation in the height of the adhesive surface that occurs when the adherend is molded. However, when the adhesive is applied to the adhesive surface, the adhesive wraps around the entire outer peripheral edge of the nozzle tip, which occurs when the adhesive is applied with the conventional opening plane parallel to the adhesive surface. Since it does not adhere, it is possible to prevent variation in the amount of the adhesive discharged onto the bonding surface of the member to be bonded and stably apply the adhesive. Furthermore, since the tip of the nozzle is not in contact with the bonding surface, the nozzle and the member to be bonded do not adhere. In addition, since the adhesive does not wrap around and adhere to the entire outer peripheral edge of the tip of the nozzle, the adhesive does not harden, and therefore the dispenser nozzle replacement operation can be reduced.
[0109]
  Claim 3According to the invention described in (1), the syringe and the nozzle are independently arranged at different locations, and an adhesive supply member for supplying an adhesive from the syringe to the nozzle is provided between the syringe and the nozzle. Therefore, in addition to the effect of any one of claims 1 to 5, the nozzle can be moved even if there is no space for providing a dispenser above the bonding surface, as in the case where the bonding surface of the bonded member is high. As long as there is space, the adhesive can be applied to the adhesive surface.
[0110]
  Claim 4According to the invention described in (5), since it is used for bonding the key top, which is a member to be bonded, to the base member to which the key top is fixed, the effect according to any one of claims 1 to 6 is achieved. In addition, it is possible to apply the adhesive particularly stably to the adhesive having a plurality of adhesive surfaces, and having a plurality of adhesive surfaces, and a necessary amount of the adhesive is small.
[0111]
  Claim 5 or 6According to the adhesive coating method invention described inLiquid cyanoacrylate instant adhesiveAn adhesive application method in which an adhesive is discharged onto an adhesive surface of a member to be bonded by a dispenser having a syringe containing a nozzle and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive. The opening plane is arranged so as to be inclined with respect to the bonding surface, and then a predetermined amount of adhesive is discharged at a position where a predetermined clearance is provided between the opening plane and the bonding surface. Therefore, it is possible to prevent variation in the amount of the adhesive discharged onto the bonding surface of the member to be bonded and to apply the adhesive stably. In addition, since the adhesive does not wrap around and adhere to the entire outer peripheral edge of the tip of the nozzle, the adhesive does not harden, and therefore the dispenser nozzle replacement operation can be reduced.
[0112]
  Claim 7 or 8According to the adhesive coating method invention described inLiquid cyanoacrylate instant adhesiveAn adhesive application method in which an adhesive is discharged onto an adhesive surface of a member to be bonded by a dispenser having a syringe containing a nozzle and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive. Place the opening plane so that it is inclined with respect to the bonding surface, and then, with a certain amount of adhesive protruding from the opening plane, approach the bonding surface and place the adhesive protruding from the opening plane on the bonding surface. After the contact, the opening plane is separated from the bonding surface, so that variation in the amount of adhesive discharged onto the bonding surface of the member to be bonded can be prevented, and the adhesive can be stably applied. In addition, since the adhesive does not wrap around and adhere to the entire outer peripheral edge of the tip of the nozzle, the adhesive does not harden, and therefore the dispenser nozzle replacement operation can be reduced.
[0113]
  Claim 9 or 10According to the adhesive coating method invention described inLiquid cyanoacrylate instant adhesiveAn adhesive application method in which an adhesive is discharged onto an adhesive surface of a member to be bonded by a dispenser having a syringe containing a nozzle and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive. The opening plane is arranged so as to be inclined with respect to the bonding surface, and then at a position where a predetermined clearance is provided between the opening plane and the bonding surface, the opening plane is parallel to the bonding surface while maintaining the predetermined clearance After a certain amount of adhesive is ejected while moving in the plane, the opening plane is pulled away from the adhesive surface, thus preventing variation in the amount of adhesive discharged onto the adhesive surface of the adherend and stably applying the adhesive It becomes possible. In addition, since the adhesive does not wrap around and adhere to the entire outer peripheral edge of the tip of the nozzle, the adhesive does not harden, and therefore the dispenser nozzle replacement operation can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged view of a main part of an adhesive application device according to Embodiment 1 of the present invention.
2A and 2B show a method of applying an adhesive by spot discharge using the adhesive application device according to the first embodiment, and FIG. 2A is an enlarged view of a main part in a state where a dispenser is brought close to an adhesive surface. FIG. 2B is an enlarged view of the main part in a state where the adhesive is discharged, and FIG. 2C is an enlarged view of the main part in a state where the application of the adhesive is finished.
FIG. 3 shows a method of applying an adhesive by applying the adhesive using the adhesive application device according to the first embodiment, and FIG. 3 (a) is an enlarged view of a main part in a state where the adhesive is discharged from the dispenser. FIG. 3B is an enlarged view of the main part in a state where the adhesive is in contact with the adhesive surface, and FIG. 3C is an enlarged view of the main part in a state where the application of the adhesive is finished.
4A and 4B show a method of applying an adhesive in a linear manner by the adhesive application device according to the first embodiment, and FIG. 4A is an enlarged view of a main part in a state where a dispenser is brought close to an adhesive surface. FIG. 4B is an enlarged view of the main part in a state where the adhesive is discharged, and FIG. 4C is an enlarged view of the main part in a state where the application of the adhesive is finished.
FIG. 5 is an enlarged view of a main part of an adhesive application device according to Embodiment 2 of the present invention.
FIG. 6 is an enlarged view of a main part of an adhesive application device according to Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 7 is an enlarged view of a main part of an adhesive application device according to Embodiment 4 of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Dispenser
2 Adhesive
3 Syringe
4 nozzles
5 Tip
7 Opening plane
8 Adhered members
9 Adhesive surface
12 Base member
15 Mobile device
Center axis of O1 syringe
O2, O3, O4 Nozzle center axis

Claims

An adhesive applicator for discharging a predetermined amount of the adhesive onto a bonding surface of a member to be bonded by a dispenser including a syringe containing an adhesive and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive. There,
The adhesive is a liquid cyanoacrylate instantaneous adhesive ,
A moving device capable of moving the nozzle relative to the bonding surface by providing a predetermined clearance between the discharge port and the bonding surface;
The opening plane of the discharge port of the nozzle is inclined with respect to the adhesive surface ,
The predetermined clearance is a height between the lower end of the opening plane and the adhesive surface, from the lower end of the opening plane to the lower end of the droplet when the adhesive droplet protrudes from the opening plane. An adhesive applicator characterized by being 30% or more and less than 95% of the height .

The adhesive coating apparatus according to claim 1, wherein an opening plane of the discharge port of the nozzle is inclined at an angle of 10 degrees or more and 30 degrees or less with respect to the bonding surface.

The syringe and the nozzle are independently arranged at different locations,
Between the nozzle and the syringe, the adhesive coating apparatus according to claim 1 or 2, characterized in that an adhesive agent supplying member said adhesive to said nozzles from said syringe is supplied.

The adhesive application device according to any one of claims 1 to 3 , wherein the adhesive application device is used for bonding a key top, which is the member to be bonded, to a base member to which the key top is fixed.

Adhesive application in which the adhesive is discharged onto the bonding surface of a member to be bonded by a dispenser having a syringe containing a liquid cyanoacrylate-based instantaneous adhesive and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive A method,
An opening plane of the discharge port of the nozzle is arranged so as to be inclined with respect to the adhesion surface,
Next, 30% or more of the height from the lower end of the opening plane to the lower end of the droplet when the adhesive droplet protrudes from the opening plane between the lower end of the opening plane and the adhesive surface A method of applying an adhesive comprising: discharging a predetermined amount of the adhesive at a position where a clearance of less than 95% is provided, and then pulling the opening plane away from the adhesive surface.

The adhesive coating method according to claim 5, wherein an opening plane of the discharge port of the nozzle is inclined at an angle of 10 degrees to 30 degrees with respect to the bonding surface.

Adhesive application in which the adhesive is discharged onto the bonding surface of a member to be bonded by a dispenser having a syringe containing a liquid cyanoacrylate-based instantaneous adhesive and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive A method,
The opening plane of the discharge port of the nozzle is arranged so as to be inclined with respect to the adhesive surface, then, in a state where a predetermined amount of the adhesive protrudes from the opening plane, is brought closer to the adhesive surface, wherein The height between the lower end of the opening plane and the adhesive surface is 30% or more of the height from the lower end of the opening plane to the lower end of the droplet when the adhesive droplet protrudes from the opening plane. The adhesive coating method is characterized in that after the adhesive protruding from the opening plane is brought into contact with the bonding surface, the opening plane is separated from the bonding surface.

The adhesive coating method according to claim 7, wherein an opening plane of the discharge port of the nozzle is inclined at an angle of 10 degrees to 30 degrees with respect to the bonding surface.

Adhesive application in which the adhesive is discharged onto the bonding surface of a member to be bonded by a dispenser having a syringe containing a liquid cyanoacrylate-based instantaneous adhesive and a nozzle having a discharge port for discharging the adhesive A method,
An opening plane of the discharge port of the nozzle is disposed so as to be inclined with respect to the bonding surface, and then a droplet of the adhesive is dropped from the opening plane between the lower end of the opening plane and the bonding surface. At a position where a clearance that is 30% or more and less than 95% of the height from the lower end of the opening plane to the lower end of the droplet when projecting is provided, the clearance is parallel to the adhesive surface while maintaining the predetermined clearance. A method of applying an adhesive comprising: discharging a predetermined amount of the adhesive while moving in a plane; and then pulling the opening plane away from the adhesive surface.

The adhesive coating method according to claim 9, wherein an opening plane of the discharge port of the nozzle is inclined at an angle of 10 degrees to 30 degrees with respect to the bonding surface.